吹雪「ついに、ついに長年の夢がかなうよ…!」
吹雪「私の長年の夢…それは、ずばり! この使われなくなったドラム缶でお風呂を作ってそこに入ること!」
吹雪「テレビとかで見て、一度やってみたかったんだよね!」
吹雪「よし、それじゃあ早速作ろうかな…」
吹雪(できれば、一人でのんびり入りたいから…艦娘寮の裏手で作業しようかな。あそこなら、司令官や憲兵さんは入ってこれないし、艦娘のみんなもほとんど来ないもんね)
吹雪「そうと決まれば、とりあえずこのドラム缶にお水を入れて運んで…」ヨイショ
~艦娘寮裏手~
吹雪「よし、水の入ったドラム缶と、薪とレンガとブロックの準備オッケー!」
吹雪「後は、火をつけるだけ…」
吹雪「あ…火、どうしよう…」
吹雪「艤装………いや、さすがにダメだよね」
吹雪「私の部屋にマッチとかあったかなぁ…とりあえず探してみよう」
~吹雪型部屋~
吹雪「えーっと、マッチマッチ…」ガサゴソ
叢雲「何さがしてるの?」
吹雪「あっ、叢雲ちゃん。ちょっとマッチを探しててね…」ガサゴソ
叢雲「マッチ? なんでマッチなんか探しているのよ」
吹雪「あー、ちょっとドラム缶風呂を…」ガサゴソ
叢雲「ドラム缶風呂…?」
吹雪「うん」
叢雲「ふーん、そうなのね。それで、マッチだっけ? マッチならここにあるわよ」ヒョイ
吹雪「わっ、ありがとう叢雲ちゃん!」(マッチを取ろうとする)
叢雲「ちょっと待って」パッ
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吹雪「えっ、どうしたの?」
叢雲「ドラム缶風呂…私も入っていいかしら?」
吹雪「叢雲ちゃんも…?」
叢雲「えぇ、実は私、昔、テレビで見て一度やってみたかったのよね。…ダメかしら?」
吹雪(叢雲ちゃんも一緒に、か。できれば、一人でのんびり入りたかったけど、叢雲ちゃんなら騒がしくなるようなこともないよね?)
吹雪「うん、もちろんいいよ! 一緒に入ろ!」
叢雲「…! ありがとう、吹雪」
吹雪「じゃあ、早速いこっか!」
~鎮守府裏手~
吹雪「じゃーん! 1人で準備したんだよ!」
叢雲「あら、意外としっかりしてるのね」
吹雪「えへへ、そうでしょ」ドヤ
叢雲「ん…そういえば、すのこは?」
吹雪「すのこ?」
叢雲「えっと、ドラム缶の底は火が直接当たるからとっても熱くなるの」
叢雲「だから、ドラム缶の底に直接肌が触れないようにするための木の蓋(?)みたいなものよ」
吹雪「ご、ごめん、準備してなかったよ…どうしよう…」
叢雲「はぁ…良かったわ、一応持ってきておいて」ジャーン
吹雪「こ、これは…!」
叢雲「そうよ、ちゃんと準備しておいたわ!」
吹雪「さすが叢雲ちゃん! ありがとう!」
叢雲「ま、まぁ、この程度当たり前よ! それじゃあ、早速火をおこしましょ」
吹雪「うん!」
~火おこし後~
ぴちゃぴちゃ…
吹雪「そろそろ、大丈夫そうだね」
叢雲「そうね。じゃあ早速入りましょうか」
吹雪「じゃあ、どっちから入る?」
叢雲「えっ? 一緒に入ればいいじゃない、このドラム缶そこそこ大きいし」(決して私たちが小さいわけではないわ)
吹雪「あっ、そういえばそうだね! なんかドラム缶風呂と言えば一人で入るってイメージがあったからさ」アハハ
叢雲「確かにそういうイメージもあるわね…まぁ、とりあえず入りましょ」ヌギヌギ
吹雪「そうだね」ヌギヌギ
叢雲「うっ、やっぱりこの時期は結構寒いわね…」ブルブル
吹雪「そ、そうだね…さ、早く入ろう!」ブルブル
吹雪「よいしょ…」ポチャ
叢雲「よいしょ…」ポチャ
吹雪叢雲「「ふぅ~…」」
吹雪「気持ちいい~…」フニャァ
叢雲「確かに…これは、いいわねぇ」トロン
吹雪「はぁ~…」ゴクラクゴクラク
叢雲「んん~…」ゴクラクゴクラク
吹雪「…」
叢雲「…」
吹雪「そういえば、叢雲ちゃんと二人だけでお風呂なんて初めてだね」
叢雲「そういえばそうね。いつもは他の姉妹もいるものね」
吹雪「…ふふっ。なんだか嬉しいな」ニヨニヨ
叢雲「…あんた、いますっごく間抜けな顔してるわよ?」
吹雪「えっ、そ、そう? ま、まぁ、それだけリラックスしてるってことだよ」
叢雲「うふふっ」
叢雲「ん、それにしても、やっぱり二人だとちょっと狭いわね」
吹雪「そうだね…ん?」
叢雲「どうかした?」
吹雪「い、いや、なんか今、肩までしっかり使ってるからかな? 腕が外に出せないみたいなんだけど…」グイグイ
叢雲「えっ…」グイグイ
叢雲「ちょっ、私も抜けないみたいなんだけど…。というよりも、これ…」グイッグイッ
叢雲「お風呂から出られないみたいなんだけど…」
吹雪「そ、そんな…えいっ! えいっ!」グイグイ
叢雲「きゃっ!? ちょ、ちょっと、変なとこ触らないでよ!」
吹雪「あっ、ご、ごめん」
吹雪「で、でも、どうにかして抜け出さないと!」
叢雲「とはいっても、これ、自力じゃ抜けられそうもないし…」
吹雪「…大声で助けを呼ぶしかないってことだね」
叢雲「ドラム缶風呂に姉妹ではまったなんてかっこ悪いけど…しょうがないわね」
吹雪「じゃあ、せーの…!」
「「助けてー!!!」」
吹雪「うぅ、これで誰か来てくれるかな…」
叢雲「…多分、来てくれると思うわ」
>>5(艦娘限定)「なんだか、こっちの方から声が聞こえたような…」
木曾
木曾「ん、なんだ、何か声が聞こえたから来てみれば…お前ら何してんだ?」
吹雪「木曾さん!」
木曾「2人してドラム缶風呂か…ありだな」
叢雲「木曾、来てくれて助かったわ…いきなりだけど、私たちをここから出してくれないかしら?」
木曾「…は? いったいどういう事だ?」
吹雪「え、えっとですね、実は私達ドラム缶風呂から抜けられなくなっちゃってですね…身動きが取れないんですよ」
木曾「何をやってんだ…」
叢雲「と、とにかく、なんとかここから出して欲しいのよ!」(でも、来てくれたのが木曾で助かったわ。卯月や子日に来られちゃったんじゃどんなイタズラされるか分からないものね)
木曾「そうだな…>>8」
オリーブオイル注いで滑りよくする
木曾「そうだな…40秒まってな」ダダダッ
吹雪「あっ…行っちゃった」
叢雲「…どうするのかしら?」
~40秒後~
木曾「…待たせたな」
吹雪「木曾さん、一体何を…?」
木曾「これを取りに行ってたんだ」ジャーン
叢雲「それは…オリーブオイル?」
木曾「そうだ。よく言うだろ? 『滑りをよくすれば抜ける』って」
吹雪「さすが木曾さんです!」
叢雲「ふぅ…なんとかなりそうね」
木曾「それじゃあ…肩口に注ぐぞ。大丈夫だ、俺を信じろ」チャポポ
吹雪「うぅ…ぬるぬるですね…」
叢雲「そうね…」
木曾「よし、これで大分滑りはよくなったはず…! よし、抜け出してみろ!」
吹雪「はい…! えいっ!」グイグイ
木曾「どうだ?」
吹雪「え、えいっ! えいっ!」
叢雲「くっ…だ、だめね、抜けないわ」
木曾「なんだと…ちょっと動かないでくれ」ガシッ(吹雪の脇の下に手を突っ込む)
吹雪「ひゃうっ!?」ビクッ
木曾「行くぞっ…!」グイグイッ
吹雪「いだだっ!! き、木曽さん痛いですっ!」
木曾「ほ、ほんとにがっちりはまってるな…もう一度っ…!」グイッ!
ぬるっ
吹雪「ひゃっ!?」
叢雲「あぅっ!? ちょ、ちょっと吹雪、私に身体押し付けないでよっ!」(な、なんかオリーブオイルで身体がぬめぬめしてるし…)
吹雪「ご、ごめん! き、木曾さんっ!」(叢雲ちゃんの控えめな胸が…///)
木曾「わ、悪い…オリーブオイルで俺の手まで滑っちまった」
木曾「ちっ…なかなか抜けないな。こうなったら…>>11するしかないな」
ボディソープを溶かして泡ぶろにする
木曾「やはり、これだけじゃぬめりが足りなかったか…ん? これは、ボディーソープか」
吹雪「あ、それ、私が一応持ってきておいたものです」
木曾「そうか、よし! これでさらにぬめりを足すぞ!」ヌルッヌルッ
木曾「注ぎ込んで…後は混ぜるだけだな」
叢雲「混ぜるって言ったってどうやって混ぜるのよ?」
木曾「俺が手を突っ込んで混ぜてもいいんだが…なんだか俺の手まで抜けなくなりそうだからお前ら二人が身体を揺らして泡立ててくれ」
吹雪「か、身体を揺らして、ですか…?」
木曾「そうだ! お前らがここから抜け出すためには必要なことなんだ!」
吹雪「わ、分かりました! よ、よし…!」クネックネッ
叢雲「ちょ、ちょっと、んっ…い、いろいろ当たってるってば!」カァァ///
吹雪「む、叢雲ちゃんも泡立てるのを手伝って! ここから出るためだよ!」クネクネ
叢雲「わ、分かったわよ!」(吹雪は意識してないんだから、私だって意識しちゃダメよ…!)クネクネ
吹雪「あ、ありがとう、叢雲ちゃん」(叢雲ちゃんのお肌と私のお肌がぬるぬる触れ合って…///)
叢雲「んっ…くはっ……」(ダメ、ダメ…意識しちゃダメよ…///)
吹雪(叢雲ちゃんのおっぱい…小さいけど柔らかいな…)スリスリヌメヌメ
叢雲(ふ、吹雪、あ、当たってる、先端が当たってるのよ!)カァァ///
あわあわあわあわ
木曾「お、大分泡立ってきたな…よし、そろそろ抜けるんじゃないか?」
吹雪「はぁ…はぁ…ぬ、抜けますかね…?」
木曾「ん、なんだか二人とも顔が赤くなってるな…大丈夫か?」
叢雲「だ、大丈夫よ! それより…えいっ!」グイッ
叢雲「だ、ダメ…抜けないわ…」
木曾「こ、これでもダメか…」
叢雲「…ちょっと、これじゃあ泡風呂になっただけじゃないの! 何の意味があったのよ!」ツンッ
木曾「>>14」
こうなったら大井仕込みのドロップキックで蹴り飛ばすしかない
木曾「こうなったら大井姉仕込みのドロップキックで蹴り飛ばすしかないな」
叢雲「ちょ、ちょっと蹴り飛ばしてどうするのよっ!」
木曾「蹴り飛ばして…まぁ、蹴り飛ばせば抜けるだろ!」
叢雲「こんなしっかりはまっちゃってるんだから、蹴り飛ばしてドラム缶が横向きになってもお湯が出るだけで私たちの身体は絶対抜けないわよ!」
吹雪「う、うん…私も叢雲ちゃんの言う通りだと思います」
木曾「いや、大井姉仕込みの俺のドロップキックはドラム缶如き粉々に砕き割ることができるはずだ」
叢雲「そ、それこそダメよ! 艤装があるならともかく私たちは今、二人とも裸なのよ!」
叢雲「ドラム缶ごと粉々にするほどの威力じゃ私たちの身体までまずいことになっちゃうじゃない!」
木曾「む…確かにそうか…」
吹雪「そ、そうですよ。何かほかの方法を探してみましょう」
木曾「………」
木曾「いや、やっぱりドロップキックかませばなんとかなるはずだ! 行くぞっ!」スッ
吹雪「えっ、ちょ、ちょっと待ってください木曾さん! なんでそんなに大井さんのドロップキックに全幅の信頼を寄せているんですか!」
叢雲「そうよ、一旦落ち着きなさいなっ!」
木曾「大丈夫、ちゃんと手加減してやるから」
吹雪「ちょ、ちょっと…」
>>17 この後どうなる?(ドロップキックした結果でも、吹雪や叢雲たちの行動でも、他の艦娘がたまたま来たとかでも)
ドラム缶ごとどこかへ転がっていった
木曾「行くぞっ!」スッ(位置について)
吹雪「ちょ、ちょっと、木曾さん! 本当に落ち着いてくださいっ」
木曾「…大丈夫だ、俺を信じろ」(よーい)
叢雲「あぁ、もうっ、吹雪、衝撃に備えてっ!」
吹雪「う、うんっ!」グッ
木曾「行くぞぉぉっ! おらぁっ!」(どんっ!)
どがぁんっ!
吹雪叢雲「「きゃぁぁっ!?」」
ごろんごろんごろん
吹雪「わわわ、め、目が回るっ! ご、ごめん、叢雲ちゃん!」ギュッ
叢雲「ちょっ!? ま、まぁ、しょうがないわ、くっつかないと舌噛むかもしれないものね」ムギュッ
ごろんごろんごろん
木曾「やばい、力抜きすぎて本当にただ転がしただけになってしまった…!」
吹雪「うぅ~、どこまで行くの~!?」
叢雲「そ、それにお湯もどんどんなくなって行っちゃうじゃない! 木曾、木曾、止めて―!」
木曾「ちょ、ちょっと待ってろ! ちっ、ドラム缶のスピードが速すぎる…!」
~数十秒後~
木曾「ふぅ、やっと止まったぞ…」
吹雪「た、助かりました…」
叢雲「…助かったも何も、こうなったのも全部木曾のせいじゃない!」
木曾「うっ…すまん、悪かった」
吹雪「…あっ」(わ、私、今、む、叢雲ちゃんと裸で抱き合っちゃってる///)
叢雲「…」(吹雪の身体、ぬめぬめしてて、温かくて…なんだか離したくないわ…)
木曾「ここは…>>21(どこまで転がっていったか)」
工廠
木曾「ここは…工廠だな」
叢雲「工廠…良かった。吹雪、ここならきっと助かるわ!」
吹雪「そうだね、ここならなんとかしてくれるよね」
明石「ちょっと、どうしたんですか、どたばたして…」ヒョコ
明石「って、いったい何をしているんですか…?」
吹雪「明石さん! 良かったぁ…これで助かるよ」
明石「?」
叢雲「明石、お願い、私たちをここから出して!」
明石「身体をぬるぬるにして特型の姉妹が裸で抱き合ってる…」苦笑い
叢雲「ちょ、ちょっと若干引かないで! ぬるぬるなのは全部木曾のせいなのよ!」
明石「…そうなの?」
吹雪「えっと、最初から説明しますね。かくかくしかじかという訳で…」
~事情説明後~
明石「なるほど…そんなことがあったのね。それならこの明石に任せて!」
木曾「なんとかなりそうだな、二人ともよかったな」
吹雪「はい、木曾さんもありがとうございます!」
木曾「おぉ、まぁ、この程度朝飯前だ…そういえばお前ら着替えはどうした?」
叢雲「あっ…そういえば鎮守府の裏手に置きっぱなしだったわ」
木曾「そうか、それじゃあ持ってきてやろう」
吹雪「木曾さん、何から何までありがとうございます」
木曾「まぁ、困った時はお互いさまってやつだ。そんじゃ、明石、頼んだぞ」テクテク
明石「はい、任せてください!」
叢雲「それで、どうやって私たちをここから出してくれるの?」
明石「ずばり、>>24!」
身体を傷つけないようにドリルで破壊
明石「これで、ドラム缶を破壊するのよ!」ドリル
吹雪「…」ゴクリ
叢雲「だ、大丈夫なんでしょうね?」
明石「もちろん、細心の注意を払ってやる予定よ。でも、やっぱりなるべくドリルから離れてほしいから、2人はなるべくくっついて端の方に居てね」
叢雲「わ、分かったわ。お願いね…!」
明石「よし…」
ドドドドドドッ‼‼‼‼
明石「い、行くわよ…!」
吹雪「は、はい! 叢雲ちゃん…!」ギュッ
叢雲「…///」
ドドッ…ガガガガガガガ
明石「よ、よし、何とかうまくいきそうよ」
叢雲「こ、これすごい振動で、な、なんだか…身体を高速ですり合わしてるみたいな…///」
吹雪「ほ、ほんとだね…///」
明石(ドラム缶バイブ、か…)
明石「よーし‥‥オッケー!」
ガガガッ
明石「これで、抜けられるでしょ?」
吹雪「えっと、よいしょ…わっ、良かったー! やっと抜けられたよ叢雲ちゃん! ありがとうございます明石さん!」ノビー
叢雲「ちょ、ちょっとあんた裸なの忘れてるんじゃないんでしょうね?」
吹雪「わっ、そ、そうだった///」バッ
叢雲「本当に感謝するわ明石、ありがとう」
明石「…二人とも、とりあえずこれ。タオルよ」
吹雪叢雲「「ありがとう(ございます)」」
叢雲「そういえば、私たちの着替えを木曾が取りに行ってくれたのよね」
吹雪「うん。だけど、ちょっと遅いね、どうしたんだろう?」
~ドラム缶を壊してる頃・木曾side~
木曾「んっと、あいつらの着替えは…」
木曾「ん…?」
>>28 吹雪と叢雲の着替え(制服と下着)の状況(畳んでおいてあったままでも、だれかが何かしてたかでも)
鳳翔さんが片付けてしまった
木曾「…ないな。どこに行ったんだ?」
木曾「ま、まさか、誰かに盗まれちまったのか…?」
木曾「艦娘が見ればあの制服が吹雪型のもの、叢雲に関しては叢雲のモノと特定できる」
木曾「提督や憲兵はここには入り込めないはずだし…やつらに好意を持った艦娘が盗んだのか…?」
木曾「いや、盗まれたと決めつけるには早計だ」
木曾「艦娘の誰かが片付けてしまったという可能性も考えられる」
木曾「…」
木曾「とりあえず、工廠に戻ろう。二人が無事に抜けられたのかも気になるしな」
~工廠~
木曾「戻ったぞ」
木曾「お、無事に抜けられたみたいだな」
吹雪「あっ、木曾さん! はい、明石さんのおかげでうまく抜けることが出来ました!」
叢雲「そうよ。それで、私たちの制服は?」
木曾「そのことだが…制服は無くなっていた」
吹雪叢雲「「無くなっていたっ!?」」
木曾「そうだ」
叢雲「な、無くなっていたって…あ、あそこには着替えの下着と、わ、私たちが今日着ていた下着もあったのよっ! そ、それを誰かもわからない人に見られちゃったってこと!?」
吹雪「ど、どうしよう…」
木曾「落ち着け叢雲。誰かもわからない人ってことはないだろう? あそこは艦娘しか出入りできない場所なんだから」
叢雲「た、確かにそうね…ちょっと興奮しちゃったみたいだわ…」
明石「着替えががなくなった、大変なことになってきたわね。…まぁ、とりあえず二人とも、これを着て。タオルだけだとさすがに寒いでしょ?」
>>30 明石が吹雪に渡した服
>>31 明石が叢雲に渡した服
忍び装束
着心地のいいバスローブ
吹雪「こ、これは…! 川内さん改二の制服っぽい忍び装束!」
吹雪「こ、これ私が着てもいいんですかっ!?」
明石「えぇ、もちろんいいわよ。下着は…ちょっとの間我慢してね」
吹雪「はい! やったー! ふふっ、なんだか川内型になった気分」ルンルン
叢雲「…ちょっと。なんで吹雪がそんなかっこいい服で私はバスローブなのよっ!」
明石「しょうがないじゃない。この二つしかなかったのよ」
叢雲「それだったら、私だってその忍び装束が良かったわよっ!」
明石「まぁまぁ、とりあえず着てみてっ!」ガバッ
叢雲「ちょ、ちょっと……!」
明石「どう、すごく着心地がいいでしょ?」
叢雲「…!」
叢雲「す、すごいわ…そこまで生地が厚くもないのに、まるで羽毛のように軽くて暖かい。それでいて、肌触りも滑らかで…」
明石「ふふっ、すごいでしょ?」
叢雲「み、認めざるを得ないわね…!」
吹雪「わぁ、木曾さん、どうですか?」クルリン
木曾「ん、なかなか似合ってるんじゃないか?」
吹雪「えへへっ、ありがとうございます!」
木曾「さて、2人が着替えたところで…どうするんだ?」
吹雪「どうするも何も…」
叢雲「…どこかで聞いたことがあるわ。こういう時は『現場百遍』らしいわよ」
吹雪「『現場百遍』?」
叢雲「そうよ、こういう時は何度も現場を見返すのがいいらしいの。もしかしたら、現場に私たちの制服と下着がどこに行ったのかの手がかりがあるかもしれないわ」
吹雪「そっか、確かにそうかも! じゃあ早速行ってみようか」
木曾「乗り掛かった船だ、俺も手伝うぜ」
吹雪「ありがとうございます!」
明石「ごめんね、私も手伝ってあげたいんだけど、ここから離れるわけにはいかないのよ」
叢雲「気にしないで頂戴。ドラム缶から解放してくれただけですごく助かったんだから」
明石「そういってくれるとこちらとしても嬉しいわ。早く見つかるといいわね」
吹雪「はい! それじゃあ行きましょう!」
木曾「あぁ」
~鎮守府裏手~
叢雲「戻ってきたけど…本当になくなっているわね。あるのは焚き木やレンガ、ブロック塀だけ…」
木曾「…諦めずに、周辺を探してみよう。もしかしたら何か手掛かりがあるかもしれない」
吹雪「そうですねっ! ん、早速だけどこれは…」
>>35 何が落ちていた?
爆弾
吹雪「叢雲ちゃーん、木曾さーん、何かさっきまでは置いていなかった紙袋が置いてあるんですけど…」
木曾「紙袋…? 本当だな、なんだそれ」
叢雲「なんで紙袋なんかが…」
吹雪「な、中見てみてもいいのかな?」
木曾「まぁ、持ち主を探すって意味でも見ないとしょうがないからな、見てみようぜ」
叢雲「そうね、えっと…中は…これ、なに?」
吹雪「なんだか、変な線がついてるみたいだね」
木曾「…! ま、まさか!」
木曾「二人とも、その紙袋をゆっくり置くんだ」
吹雪「きゅ、急にどうしたんですか?」
木曾「とにかく、早く置け! そしてこっちに来るんだ!」
吹雪「は、はい! し、静かに置いて…」トサッ
木曾「よし…じゃあこっちに来るんだ」
叢雲「ちょっと急にどうしたのよ」
木曾「いいか、2人はここにいるんだ」
叢雲「…分かったわ」(なんだか深刻そうな顔…どうしたのかしら)
木曾「やはり…これは爆弾…そしてこれは…」(爆弾だな…リモート式か、時限式か?)
↓1 コンマ
偶数でリモート式 奇数で時限式
木曾「これは…時限式!」
木曾(俺が、さっき制服を見にここに来た時にはこの爆弾はなかった…つまり、俺が工廠に行ってる間に置かれたものという訳だ)
木曾(…爆弾による証拠隠滅か? いや、そもそも証拠になるようなものは落ちてないし、それにわざわざ爆弾を仕掛けるくらいなら証拠となるものを自分で持って行ってしまえばいいだけだ)
木曾(つまり、この爆弾は今回の下着紛失騒動とは関係ないという事ということ…)
木曾「…」
木曾(いや、そう考えるのはまだ早い。もしかしたらこれを置いたやつにしか分からない何かの目的があったのかもしれない)
吹雪「き、木曾さーん、だ、大丈夫ですか…?」
木曾「ん、あぁ、大丈夫だ」(いや、この爆弾への考察は後だ! 今はとりあえずこれを処理しなければ…時限式、残り時間は…)
↓1 残り時間
コンマ秒
木曾「の、残り35秒だと!?」
叢雲「ちょ、ちょっとどうしたのよ」
木曾「ちっ、処理するには時間が足りない…安全なところで爆発させるしかない!」
吹雪叢雲「「ば、爆発っ!?」」
木曾「二人は安全な所へ避難するんだ! 残り25秒…走れば、海上まで間に合うはずだっ!」
木曾「ふっ、こういう絶体絶命っていうのもありだな…!」ダダダッ
吹雪「あっ、き、木曾さん…」
叢雲「…吹雪、私たちも行くわよっ!」ダダダッ
吹雪「…! う、うんっ!」ダダダッ
木曾「くっ、間に合うか…!」ダダダッ
吹雪「き、木曾さん!」ダダッ
木曾「お、お前ら、なんでついてきたんだっ」
叢雲「…乗り掛かった船でしょ? 最後まで付き合うわよっ!」
木曾「ふっ…よし、気に入ったぞお前ら! それならついてこい!」ダダッ
吹雪「はいっ!」ダダッ
木曾「残り10秒…」ダダッ
吹雪「海上までは…後ちょっとですっ!」
叢雲「見えてきたわよ!」
木曾「よし、着いたぞ! 残り3秒…いっけぇぇっ!」ポーン(放り投げっ)
ピッピッピッ…どがぁんっ!!
↓1 爆風の威力
コンマ01~40 そこまで強くない(服は無傷)
コンマ41~70 そこそこの威力 (服が3割くらい破れる)
コンマ71~90 かなりの威力 (服が6割くらい破れる)
コンマ91~00 とんでもない威力 (服が9割くらい破れる)
木曾「くっ…爆風がっ」
木曾「二人とも、大丈夫かっ?」
吹雪「は、はい、何とか無事です」
叢雲「爆風はあったけど、威力はそこまで強くなかったみたいね」
木曾「あぁ、そのようだな…」
吹雪「でも、一体なんで爆弾が…?」
叢雲「…私たちの服がなくなったのと何か関係しているのかしら?」
木曾「それはまだ分からない…だが、この鎮守府で爆弾を作れる奴なんか限られている」
吹雪叢雲「「…!」」
木曾「この事件に関係あるかどうかは別として、なぜ爆弾を置いたかについて聞く必要はあるからな」
木曾「さぁ、行くぞ、>>45の所へ!」
夕張
木曾「夕張の所へ!」
吹雪「そうですよね…私たちの鎮守府で爆弾を作れる人なんて夕張さん位ですよね」
叢雲「明石っていう可能性もあるけど…明石には私たちと一緒にいたアリバイがあるものね」
木曾「あぁ、そうだ」(…二人は気付いてないが、明石が作ったものという可能性もある。それは明石が誰かに作って欲しいと頼まれて、そいつの為に作った場合だ)
木曾(まぁ、とりあえずは夕張の所に行って話を聞いてみよう)
吹雪「夕張さんは、どこにいるんでしょうか?」
叢雲「工廠にはいなかったみたいだし、自分の部屋にいるんじゃないかしら?」
木曾「そうだな。よし、行ってみるぞ」
~夕張ルーム~
こんこん
夕張「はーい、誰かしら?」ガチャ
木曾「よぉ、夕張」
夕張「あれ、木曾に…吹雪ちゃんに叢雲ちゃん? どうしたの?」
木曾「あぁ、ちょっとお前に聞きたいことがあってな」
夕張「何かあったの?」
叢雲「ねぇ、夕張。あんた、最近爆弾を作ったりとかしてない…?」
夕張「>>48」
踏み台
安価なら「ししし、してないよ、ほんとほんと」
夕張「ししし、してないよ、ほんとほんと」
木曾「…」
吹雪「…」
叢雲「…」
木曾吹雪叢雲(((あからさまに怪しい…)))
吹雪「本当に、本当に知らないんですか?」
夕張「う、うん、ば、爆弾って本当に何のことかなー」ヒューヒュー
木曾「夕張、本当のことを言ってくれ」
夕張「だ、だから、私は何も…」
木曾「…それなら、しょうがない」
夕張「…」(ほっ、何とかなったかな?)
木曾「吐かせるしかないようだな」ニヤリ
夕張「うぇっ!?」
木曾「吹雪、叢雲、夕張を抑えるんだ!」
吹雪叢雲「「了解っ!」」ガシッ
夕張「わっ、ちょ、ちょっと二人ともっ!」ジタバタ
木曾「さぁて、洗いざらい話してもらうぞ」ニヤリ
夕張「ちょ、ちょっと待って、本当に、本当に私じゃないのっ!」
叢雲「そんな目が泳いでいる状態で言っても説得力ないわよっ!」
木曾「敵なら容赦はしないんだが、お前は同じ艦娘だからな。くすぐりで我慢してやろう」
夕張「く、くすぐりっ!? だめだめ、くすぐりダメッ!」
木曾「くすぐりっていう響きは可愛いものだがな、くすぐりを継続してされるとな…息をするのもきつくなるんだぞ?」ニヤリ
夕張「本当に、本当に私くすぐり弱いのっ!」
木曾「ほう…それは好都合だな。夕張、覚悟っ!」
こちょこちょこちょこちょ!
夕張「ちょ、ちょっとまっ、あひうっ!? あははっはっ、や、やめてやめへっ!」モゾモゾ
木曾「ほらほら、はやくはいて楽になっちまえ」コチョコチョ
夕張「あはっ、うひひ…ひゃひゃっ、はぅぅ…ほ、ほんとっに…!」クネクネ
叢雲(抵抗する力が弱くなってきたわね…よし、私も…)フー
夕張「いひゃうっ!? む、むりゃくもちゃん、耳に息吹きかけないでっ! あはっ、あひひっ!! 息がっ、息がっ!」
吹雪「わ、私もっ!」フー
夕張「あふんっ!? あひゃひゃっ、やぁぁ…わかっら、わかりまひら、言う! 言うからもう止めてぇっ!」
木曾「…よし、やっという気になったか。吹雪、叢雲、一応まだそのまま抑えといてくれ」ピタッ
吹雪叢雲「「了解!」」
夕張「はぁ…はぁ…」ビクッビクッ
木曾「さぁ、吐いてもらうぞ。あの爆弾はお前が作ったんだろ? そして爆弾をあそこに設置したのはお前か? それとも誰かに爆弾を渡したのか?」
夕張「>>52」
半分正解で半分ハズレ
夕張「半分正解で半分ハズレよ」
木曾「…どういうことだ?」
夕張「確かに、爆弾を作ったのは私、そこまでは正解。でも、木曾たちが言っている爆弾を設置した(?)というのは私ではないわ」
吹雪「そ、そうだったんですか。じゃあ、夕張さんは誰にその爆弾を渡したんですか?」
夕張「それが…分からないのよ」
叢雲「分からないって、どういうことよ?」
夕張「今日の朝、工廠で爆弾を作ってて、完成して…ちょっと目を離したすきに無くなっていたのよ」
木曾「なっ…! おい、あんな危険なものから目を離すなんて絶対にしたらダメなことじゃねぇか!」
夕張「うぅ…だから、言いたくなかったのよ…」
吹雪「じゃ、じゃあ、あそこに爆弾を置いたのは夕張さんじゃないんですね!」
夕張「そうね、それに関しては何を言っているのかすらよく分かってないわね」
木曾「…よし、それならもう一度工廠に行くか。もしかしたら、爆弾を持って行った犯人の手がかりが見つかるかもしれない」
叢雲「そうね、『現場百遍』!」
木曾「夕張…今回の事、本来なら報告をしなければいけないが…まぁ、大目に見てやろう。次からは気を付けるんだぞ」
夕張「木曾ぉ…ありがとう…」ウルウル
吹雪「では、夕張さん、失礼しました」ペコリ
夕張「う、うん…」(…さっきのくすぐりでかな? なんだかちょっと濡れちゃってるかも///)
~工廠~
明石「あれ、3人とも戻ってきたの?」
木曾「あぁ、ちょっと交渉を調べさせてくれ」
明石「? まぁ、いいけど…」
叢雲「じゃあ、探してみましょ!」
吹雪「うーん、何かあるかなぁ…?」キョロキョロ
叢雲「夕張はここら辺に置いていたら無くなったって言っていたけど…」キョロキョロ
叢雲「あら、これは…」
>>57 何か証拠になりそうなもの
kskst
安価↓採用で
叢雲「…ドラム缶よね?」
吹雪「そうだね。でも、ドラム缶の本来の保管場所ってここじゃないよね?」
叢雲「じゃあ、なんでここにドラム缶が?」
吹雪「もしかしたら、爆弾を持って行った犯人のドラム缶かも! 犯人は遠征帰りにたまたま爆弾を見つけて、そのままドラム缶をここに置き忘れちゃったとか…」
叢雲「なるほど…それなら辻褄が合うわね」
木曾「このドラム缶…普通のドラム缶と違って、ちょっと色がついてないか?」
明石「あら、それは、>>62さんが遠征でよく使うドラム缶じゃない?」
長波
明石「長波ちゃんが良く使うドラム缶ね」
吹雪「黄金色のドラム缶ですね…」
叢雲「…センス悪いわね」ボソッ
木曾「…かっけぇ」ボソッ
吹雪「つまり、長波ちゃんが爆弾を…?」
叢雲「そうなのかしら…?」
木曾「明石、今日の朝方に長波を見なかったか?」
明石「そういえば、工廠をスキップしながら出ていく長波ちゃんを見た気がするわね。あれは何だったのかしら?」
叢雲「という事はやっぱり…!」
木曾「とりあえず行ってみるか!」
~長波ルーム~
吹雪「長波ちゃーん、いますかぁ?」
長波「ん、なんだー? 吹雪に叢雲に木曾さんじゃねぇか、どうしたんだ?」
叢雲「…まず一つ聞きたいんだけど、長波が良く使うドラム缶って、まさか黄金色?」
長波「ん、よく知ってんな! いやー、黄金色ならあんまり持ちたくないドラム缶を持つ気にもなるってもんだ」
吹雪「そういう事だったんだ…」
木曾「まぁ、その話は置いておいて。長波、爆弾…っていえば分かるか?」
長波「爆弾? いったい何のことだ?」
叢雲「とぼけたって無駄よ! あんたが今日工廠に置いてあった爆弾を持って行ったのは知ってるんだから!」
長波「…工廠に置いてあった?」ビクッ
吹雪「あっ、やっぱり心当たりあるの?」
長波「す、すまんっ! あのお菓子、お前らのモノだったのか!」ペコリ
木曾吹雪叢雲「「「お菓子?」」」
長波「ん? あの紙袋に入ってたやつだろ? 実は、遠征後に子日にお菓子買ってくる約束してたんだけど忘れちまってよ」
長波「やべーと思ってた時にたまたま、工廠にお菓子の紙袋が放置されてたからとりあえず借りて、後で返そうと思ってたんだよ…悪かった! すぐに返すから許してくれ!」
長波「でもな、しょうがなかったんだ…子日にお菓子をあげないと、あたしが子日に喰われちまうんだよ…」
叢雲「なるほど…あんた、いろいろ勘違いしてるわよ」
吹雪(えっ、今の『あたしが子日に喰われる』発言はスルー?)
長波「え?」
叢雲「まず、その紙袋に入ってたのはお菓子じゃなくて爆弾よ」
長波「ば、爆弾っ!?」
叢雲「そうよ、それで、あれは私たちのモノじゃなく、夕張のモノよ」
長波「そうだったんか…」
吹雪「でも、どうしてそれを鎮守府の裏手に?」
長波「あぁ、あたしの部屋に置いておこうと思ったんだけどよ。なんだか清霜に見つかりそうで…それで人がほとんど行かない鎮守府の裏手に一旦隠したんだ」
吹雪「そういうことだったんだ…」
木曾「爆弾事件の真相はこういう事だったんだな…」
長波「本当に悪かったな」
吹雪「いやいや、気にしないでいいよ! それよりも夕張さんに謝りに行った方がいいかも」
長波「あぁ、そうだな。夕張には謝罪を入れとこう」
叢雲「それじゃあ、私たちはこれで失礼するわね」
長波「あぁ、なんだかいろいろ迷惑かけたな」
~長波部屋から出て~
木曾「結局、制服の事は分からずじまいだったな」
叢雲「これで、証拠というか手がかりは無くなっちゃったわね」
吹雪「どうしよっか…」
木曾「そうだな…とりあえず>>69するか」
もう一度制服を置いて待ち伏せしてみるか
木曾「そうだな…もう一度制服を置いて待ち伏せしてみるか」
吹雪「なるほど…いわゆるおとり作戦ですね!」
叢雲「…ちょっと、私たちの部屋まで行くのに、制服に着替えちゃダメなの? 私、まだバスローブのままなんだけど 」
叢雲「大体、予備の制服なんて1着しかないのよ? もし、その制服まで盗まれちゃったらどうするのよ」
木曾「犯人を見つけるためにはリスクをおかさなきゃダメなんだ」
叢雲「…ねぇ、なんかアンタ楽しんでない?」
木曾「そんなわけないだろ! 俺はお前らの為を想ってだな」
吹雪「そうだよ叢雲ちゃん! せっかく協力してくれてるのに失礼だよっ!」
叢雲「…そうね、悪かったわ」
木曾「よし、それじゃあ吹雪と叢雲の制服と下着でおとり作戦開始だ!」
叢雲「下着もっ!?」
木曾「もちろんだ、当時と同じ状況を作らないといけないからな」
吹雪「はいっ! 吹雪、頑張ります!」(なんか探偵みたいで楽しくなってきたかもっ!)
叢雲「はぁ…」
~制服と下着をもって鎮守府裏手まで~
木曾「よし、それじゃあここに設置して…」
吹雪「はい、ここに置けばいいんですね」パッ
叢雲「はぁ…こんなんで犯人は見つかるのかしら」
木曾「よし、それでさっき部屋に戻った時に着た下着も外すんだ」
叢雲「はぁっ!?」
木曾「さっきも言ったろ? 当時と同じ状況を作らないといけないんだ。これが無くなった時は、お前らがはいていた下着も置いてあったんだろ?」
吹雪「なるほど…さすが木曾さんですっ!」ヌギヌギ
叢雲「はぁ…分かったわよ! もうここまで来たら付き合ってやるわよっ!」ヌギヌギ
木曾「じゃあそれも設置して…よし、当時の状況を再現できたな」
木曾「後は、あそこの茂みに隠れて見張るだけだな」
吹雪「見つかりますかね?」
叢雲「…あんまり、期待はしない方がいいと思うけどね」
木曾「よし、張り込み開始だっ!」
~数分後~
木曾「やはり一筋縄ではいかないみたいだな…」ボソボソ
吹雪「そうですね…」ボソボソ
叢雲「やっぱり、こんな見え見えの罠じゃダメなんじゃないかしら」(二人とも、いつの間にかあんぱんと牛乳食べてるし…いつ買ったのよっ!)
>>73 何か起こる?(何も起こらないなら何も起こらないでおk)
しかし何も起こらない
木曾「うーん…やはり何も起こらないか」
吹雪「そうですね…」
吹雪「それに外にずっといるから少し冷えますね」
叢雲「まぁ、ここはほとんど人通りがないんだから張り込んでいても無駄なんじゃないかしら?」
木曾「よし、それなら人通りが多い場所に移動するぞ!」
吹雪「人通りが多い場所と言えば…艦娘寮の玄関のエントランスとかはどうでしょうか?」
木曾「そうだな…そこに行こう!」
叢雲「ねぇ、吹雪、分かってる? 私たちの下着も置くのよ? 艦娘達にみ、見られちゃうのよ?」
吹雪「…しょうがないよ。犯人を見つけるためだもんっ!」
叢雲「はぁ、分かったわよ、行きましょ」
~艦娘寮玄関エントランス~
木曾「よし、設置完了したから、そこの物陰から観察するぞ」
吹雪「はい!」
叢雲(さて、どうなるのかしら)
木曾「んっ、早速誰か来たぞっ!」
>>75 通りかかった艦娘
>>76 制服と下着を見つけた反応
天龍
乙女にように赤面してひっつかんで洗濯機にどぼーん!
天龍「ん、何だこれ…」ヒョイ
天龍「なっ! こ、これ…」カァァ///
吹雪「天龍さんが私の下着を…///」
木曾「天龍…どういう行動に出るんだ」
叢雲「あ…私たちの制服を全部持ってどこかに行くみたいよっ!」
木曾「なっ…制服をもってどこに行くつもりなんだっ!」
吹雪「あ、後を付けましょうっ!」
~洗濯機~
天龍「せいっ!」センタクキニシュートッ
吹雪「あぁっ!」
叢雲「洗濯機に入れられちゃったわね…」
木曾「というか、当然といえば当然だよな」
天龍「洗濯スタートだっ!」ポチッ
うぃんうぃんうぃんうぃんうぃんうぃん
吹雪「あっ、洗濯されちゃった…」
木曾「…おい、ちょっとあれ見てみろ! お前らの制服、あっちに洗濯して干されてんじゃねぇか!」
吹雪「ほ、ほんとだっ!」
鳳翔「あら、吹雪ちゃんに叢雲ちゃん! あなたたち、制服をあんなところに放置しちゃダメでしょ? 土埃で汚くなってたから洗濯しといたわよ」
木曾「そ、そういうことだったのか…」
吹雪「す、すいません鳳翔さんっ!」ペコリ
叢雲「…ごめんなさい、鳳翔さん」
鳳翔「今度からは気を付けるのよ? 予備の制服はあるでしょ? 乾くまではそれを着てなさい」
吹雪「はいっ!」
木曾「いやー、無事に見つかってよかったな」
叢雲(ん…予備の制服?)
天龍「あっ、おい吹雪叢雲! 玄関の所に置いてあった制服と下着、お前らのだろっ! あんなところに放置してんじゃねぇよっ!」
吹雪「あっ、すいません、天龍さん。でも、ちょっと事情があって…」
叢雲「あーっ!」
ふぶきそ「」ビクッ
吹雪「ど、どうしたの叢雲ちゃん」
叢雲「ちょ、ちょっと! 予備の制服も天龍に洗濯されちゃったじゃないっ! そ、それに下着だって合計4着洗濯されちゃったのよっ!」
吹雪「あっ…わ、私、もう替えの下着ないよっ!?」
叢雲「私だってないわよっ!」
天龍「な、なんか大変そうだな」
木曾「まぁまぁ、替えの下着なんて同じ吹雪型のやつから借りればいいだろ? 制服も他の吹雪型に予備のを借りればいいだろ」
木曾「叢雲の制服はちょっと違うけど、たまには吹雪たちと同じ制服でもいいだろ」
叢雲「はぁ…ま、まぁそうね」
吹雪「じゃあ、事件解決ですねっ!」
天龍「…なんかよく分かんねぇけど俺は関係ないみたいだし帰るか」ズルッ
天龍「うおっ!?」ズズッ
木曾「うわっ!?」ゴロン
どんがらがっしゃーんっ!ごろんごろん
吹雪「き、木曾さん、天龍さんっ!」
叢雲「ちょ、ちょっと大丈夫なの?」
木曾「つつっ…あぁ、大丈夫だ」
天龍「す、すまねぇ木曾。マントが足に絡んじまったみたいだ…っておい! 顔がちけぇぞ、早く離れろっ!」
木曾「お、お前がくっついてるんだろ! …あれ、身動き取れなくないか?」
吹雪「き、木曾さんのマントがありえない形で木曾さんと天龍さんを包んでる…!」
叢雲「…また、面倒なことになっちゃったわね」
艦!
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