吹雪「心の歪み……ですか?」 (120)
4月10日。午前
吹雪「ここが着任先……鎮守府ってより要塞……ですね」
吹雪(ずいぶん前に襲撃されてからこうしたとか……これだと一つの町みたい)
吹雪「あの……」
??「あなたが……ようこそ、鎮守府へ。私は秘書官の長門だ。よろしく」
吹雪「え、あ、はい!」ケイレイ
長門「立ち話もなんだ、中でゆっくり話そうじゃないか」
>鎮守府内
吹雪「すごく広い鎮守府ですねー……」
長門「艦娘達の寮や演習場、倉庫に工廠。さらには鍛錬場。酒保は図書館や最新の服や映画、食事処も多く揃っている。まさに艦娘達の鎮守府だ」
吹雪「映画まで見れるんですね!凄いなぁ~」
長門「士気高揚のために作られた実験場みたいな物さ。ここが提督のいる部屋だ。失礼する。例の子を連れてきたぞ」
吹雪「は、初めまして!特型駆逐艦一番艦、吹雪です!よ、よろしくお願いします!」
提督「ああ。よろしく、吹雪。さっそくだが、駆逐艦寮に案内してやってくれ。ずいぶん重そうだからね」
長門「承知した。案内しよう」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450701200
>駆逐艦寮
吹雪(エレベーターどころかエスカレーターまであった……)
長門「ここだな。基本、2人か3人との相部屋だ。では、明日のフタロクマルマルに集会場で会おう」バタン
>吹雪の部屋
??「あなたが新人さん?」
吹雪「はい!吹雪です!よろしくお願いします!」ビシッ
??「え、えっと、私は睦月型一番艦、睦月!よろしくにゃしぃ」
??「私は夕立!よろしくっぽい!吹雪ちゃん!」
睦月「私達の事は呼び捨てでいいよ、吹雪ちゃん」
吹雪「よ、よろしく!む、睦月ちゃん、夕立……ちゃん」
夕立「よろしくっぽい!まずはその荷物をしまうっぽい!この箪笥と机が吹雪ちゃん用のだよ」
睦月「初めてだしこの鎮守府を案内するよ~」
吹雪「う、うん!」
>午後。学校
吹雪「学校も大きい!」
夕立「今日はお休みだけど、普段は所属の艦娘がほぼ毎週通うところっぽい」
睦月「駆逐艦がほとんどだけどね」
夕立「先生は軽巡や重巡、さらには戦艦や空母がしたりするよ!もっぱらは香取先生だけど……」
睦月「鬼ババアだから気を付けるにゃしい、吹雪ちゃん」
吹雪「そうなんだね~」
夕立「他にも案内するよ!」
>食堂
吹雪「おっきい!広い!」
睦月「鳳翔さんか間宮さん、伊良子さん、秋津洲さんが作ってくれるよ」
夕立「どの料理も絶品っぽい~!」ン~!
睦月「朝はここで食べる人が多いよ。メニューも豊富だしね」
吹雪「和食から洋食……中華まである!選びきれないよ~」
夜
吹雪「映画やドラマ……そしてラジオまであるなんて凄いね!」
睦月「ラジオやテレビは有線だけど、娯楽はすごく多いでしょ?」
夕立「着任できて本当に幸せだよ!吹雪ちゃん!」
吹雪「うん!本当にそうだよ!こんなにあるなんて……私、すっごく嬉しい!」
ゴーンゴーン…
睦月「あ、もうそろそろ寝る時間だ。おやすみ、吹雪ちゃん」
夕立「寝る所は二段目だからね」
吹雪「うん。おやすみなさい……」
>???
深雪「あれ……?ここは……どこだ……?」
深雪「確か、深雪さまは寝てたはず……だよな?」
深雪「海の上……艤装も無いのに……お、おい!嘘だろ……そんな、違う!深雪様はそんなんじゃ……」グシャ
深雪「が……は……」ゴポゴポ
翌日。集会場
提督「おはよう。さて、まずは良い話と悪い話がある……だが先にいい話からしようか。吹雪、来なさい」
吹雪「は、はい!」
---自己紹介がなんなく終わる。
提督「次に悪い話だが……深雪が---轟沈した。布団の上で、だ」
ざわざわ…… 嘘でしょ もう何度目だ…… 今度は……
提督「静かに。深雪を失ったのは悲しい。原因の究明はこちらの憲兵隊でも進めているから安心しなさい」
あきつ丸・まるゆ・初春型「「「……」」」
提督「以上。戸締りはキチンとするように」
今回はここまで
鬱要素沢山あります
午前。食堂
吹雪「ねぇ。睦月ちゃん、夕立ちゃん。ここで何が起こっているの?何だかよく分かんなくて」モグモグ
夕立「最近、戦闘以外で沈むことが多いっぽい。でも、沈んだって言っても精神的にヤバイって事っぽい」ムシャムシ
睦月「提督が変わってから増えてるんだよ。沈んだ子はしばらくは使い物にならないにゃしぃ」モグムシャ
吹雪「じゃあ、そうなったらどうなるの?ここ病院有るから……」モグゴックン
睦月「うん、廃兵院行き。肉体よりも精神がすり減るから病んでる子がたまーに出るんだって」ゴクムシャ
夕立「自己管理出来てこそ1人前っぽい!」ヒョイムシャパク
吹雪「あ!夕立ちゃん!私のおかず盗らないでよぉ!それ最後に食べようと思ったのにー……」
睦月「代わりにこれ上げるから、ね?」
吹雪「ありがとう、睦月ちゃん」
学校
香取「はーい、静かに!知っているかもしれませんが、新しく着任した子です。入って来て」
ガララ
吹雪「は、初めまして!特型駆逐艦一番艦の吹雪です!よろしくお願いします!」ケイレイ
パチパチパチ
香取「では、開いてる席にでも座って下さいね」
吹雪(少し緊張してどもっちゃった……)
香取「では、前日の続きから---」
??「新人さん、新人さん」コゴエ チョイチョイ
吹雪「は、はい」コゴエ
響「隣になったから少し自己紹介しようと思ってね。私は響。よろしく」コゴエ
吹雪「私は---」コゴエ
響「吹雪、だろ?私の事は響でいい」コゴエ
吹雪「よろしく、響ちゃん。さっそくだけど、教科書貸して欲しいなぁ……貰って無くて……」アハハ・・・
響「どうぞ」
吹雪「ありがとう!」
香取「では、吹雪さんにこの問題を解いてもらいましょうか。分かりますね?」
吹雪「は、はい!」
吹雪(これ……見たことある)カリカリ
香取「……正解です」
凄いのです 頭良過ぎィ! やるやんけ
響「やるじゃないか」
吹雪「いや、そんな///」
昼休み
吹雪「睦月ちゃん、夕立ちゃん。お昼食べよーよ」
睦月「にゃしい」
夕立「っぽい!」
響「私も一緒に……いいかな?」
吹雪「うん!響ちゃんも一緒に食べよ!」
響「スパシーバ」
睦月「そう言えば、最近気が滅入っている子が多いみたい」ムグムグ
響「そうみたいだね。しかも、夜ぐらいになると立ち入り禁止になる所がほとんどだからね」モグモグ
夕立「そうなの!?」ブハッ モグムシャ
響「……飛ばさないで欲しいな」モグゴクン
吹雪「あはは……。立ち入り禁止って珍しいね。前の所じゃ無かったのに」パクゴクン
睦月「施設のメンテナンス……らしいよ。誰も見たこと無いらしいけど」ムグムグゴクン
夕立「じゃあさ、確かめてみるっぽい!今晩!どう?」
吹雪「え、いいの?」
響「賛成。でも、私は学校が終わったら演習なんだ。ごめんね」
睦月「残念にゃしい……。あ、私も参加するよ!面白そうだし」
夕立「じゃあ今晩の就寝時間に図書館前に集合っぽい!んー、楽しみ~」
睦月「だね!」
吹雪「面白そうだし、私も付き合うよ」
吹雪達の部屋。夜
ゴーンゴーン…
睦月「夕立ちゃん!夕立ちゃん!起きて!」
夕立「んー……眠いっぽいー……」スヤスヤ
睦月「吹雪ちゃんが待っているよ!ほら、立ち入り禁止の所に忍び込むんでしょ?」
夕立「……は!そうだった!集合場所に集まる前にこんなことになるなんて……」
図書館
吹雪(遅いなぁ……)
夕立「ご、ごめんっぽい!」ハァハァ
睦月「もう!寝てるから……」フゥフゥ
夕立「これより鎮守府探索作戦、開始っぽい!」オー!
睦月「にゃしい!」オー
吹雪「お、おー」
娯楽区域
吹雪「監視の目は……無いみたいだけど……」キョロキョロ
夕立「この鎮守府の管理系統は全て把握済みだから大丈夫!これを……こうして……出来たっぽい。じゃ、忍びこも?」カチャカチャ・・・ カシャン…
睦月「ワクワクにゃしい」
吹雪「あ、待ってよ!」
睦月「電気が消えていて暗いね……」
吹雪「うん……」
夕立「懐中電灯、持ってきたよ。はい、睦月ちゃん、吹雪ちゃん」ハイ!
吹雪「用意周到だね、夕立ちゃん」アリガト
睦月「抜け目ないよね」アリガトウ
吹雪「あ、これ何だろう?」カチャカチャ
夕立「それはアーケードゲームっていう奴だよ。今のは格ゲー『B4U ~Battleship girl4 Ultra combat』っぽい」
睦月「人気のゲームにゃしい。戦艦の霧島さんと金剛さんが良くやってるよ」
夕立「他の所も行こう!」
睦月「この服、暁ちゃんが好きそう」
吹雪「こんなのがあるんだ……私、着てみたいな」センボウノマナザシ
夕立「閉まってるから無理っぽい。うげ、値段……」
吹雪「こんなにするの?!」
睦月「しー!」
吹雪「ご、ごめん」ムググ
夕立「賭場の掛札っぽい」
睦月「はずれ券だね。がっかりにゃしい」ハァ
吹雪「半丁にこいこい……ん?ぱちんこ?変な機械……」
夕立「もっと探索するっぽい!」
ツカツカツカ…
睦月「少し疲れたよぉ~」
夕立「そう?じゃあ休憩ー」
吹雪「ふぅ……少し落ち着くね」
睦月「あ、このことは内緒ね?」
吹雪「軍紀違反だから?」
夕立「んー、まぁここでの取決めだからそこまで拘束力はないけどバレると怒られるっぽいー……ね?」
吹雪「分かったよ。でも、もうこれっきりだからね!」
夕立「ねぇ、あんな所有ったけ?」
睦月「何だか引き込まれそう……」
吹雪「早く帰ろうよ……少し怖いよぉ……」
夕立「もしかしたら新しい施設かもしれないっぽい!こんなお嬢様な服屋さんが出来るなんて……」ガチャ
夕立「あ、入れるっぽい!よぉーし!突撃するっぽい!」バタン
睦月「さすがにやめた方がいいんじゃ……」
---ディスプレイには煌びやかな服達が展示されている。
吹雪「……このお洋服!いいなぁ。来てみたい!」ガチャ、バタン
睦月「もう……あ、これ着てみようかな……」ガチャ、バタン
>服店舗
睦月「どれもこれも見よう見まねの粗悪品……」
夕立「なんだかこう、お嬢さまの格好だけをまねたような感じがするっぽい」
吹雪「着るだけ着たし、もう出ようよ」
睦月「そうだね……ってあれ?出られない……」ガコガコ
夕立「ねぇ……ここ浸水してない……」チャポ
吹雪「そんな……艤装つけてないのに……」
睦月「ここ……3階なのにどうして……もしかして、水のある方になら……!」ダッ
夕立「そうだね!行こ!吹雪ちゃん!」ダッ
吹雪「え、あ、うん!」ダッ
吹雪「だんだん深くなってない……?」ザバザバ
夕立「これ以上は……無理っぽい……」ザバザバ
睦月「引き返そう……うわっ!」ゴポ
吹雪「睦月ちゃぁん!」
睦月「だ……大丈夫……」
夕立「あわわ!しかも何か見えるっぽい!」
??「がぁぁぁぁ」
吹雪(ここで……終わりなの……嘘……)
睦月「嫌……逃げよう!夕立ちゃん!吹雪ちゃん!吹雪ちゃんは泳げる?」
吹雪「うん!今は逃げよう!」クロール
??「おあがががぁ!」ドン!
夕立「ほ、砲撃!?」
睦月「逃げないと……にゃしい!」
吹雪「だいぶ近いよ……でもどうしてこんな……」
「そこどいて!」
睦月「さ、酸素魚雷!?どうしてこんなところに……」
??「どうしてこんなところに居るんだよ!夕立!睦月!新人!」
吹雪「えーと……」オロオロ
??「早く倒しましょう。叱るのはその後です」
??「うんうん!」
??「さあ、深層棲艦!覚悟してもらおうかね!」ドォーン!
??「どっかーん!」サンソギョライハッシャ
??「自発装填済みです……!」ドォーンドォーン!
深層棲艦「ぐおぉぉぉ……」轟沈
吹雪「み、水が引いてく……」ザバァァァ・・・
睦月「う、動ける……お風呂入りたいよぉ……」
夕立「助かったぽい……ってか何で川内さん達が?」
神通「それはこっちの台詞です。夕立さん」
那珂「すこぉーし説明した方がいいかもね、川内お姉ちゃん!」
川内「まずは中央広場まで行こうかー。尋問はそっからでも遅くないしねー」
睦月「にゃしいぃぃぃ……」
今日はここまでずい
中央広場
川内「それで、なんであんなところに居たの?」
夕立「トイレの道を間違えました!」
那珂「正直に言った方が良いと思うなー?」
神通「」パキポキ
夕立「ぽいいいい」ガクガク
睦月「それはー……そのー……」ダラダラ
吹雪「2人が私のためにこうしたんです!だから責めないで下さい!」ドゲザ
那珂「確かいつかの新人さん……」
川内「……そっか。じゃあ許そう!」
神通「姉さん?それじゃ示しが……」
川内「でも、ひとつ約束してほしい。あの事は全て夢だった。いいね?」
「「「ア、ハイ」」」
道中
吹雪「あれ?あの建物が消えてるよ?」
夕立「え?あ、本当だ。でもどうして……」
睦月「これは夢にゃしい……これは夢……何故か戦闘してないのに体がべたべたするけど夢……」
吹雪「そこは現実だよ。お風呂、開いてるかなぁ」
夕立「お風呂は開いてるよ。入渠関係で24時間休まず営業してるっぽい」
睦月「これは……あれ?何で私……」
吹雪「なら行こうよ!睦月ちゃん!夕立ちゃん!」
睦月「そうだね。服も乾かさないと」
入渠施設
カポーン…
吹雪「ここランドリーまであるんだ」
夕立「全ての寮にもあるよ。屋上に日干しする時もあるけど」
睦月「あ~……癒される~……」
吹雪(あの事は間違いなく夢じゃない。何で内緒なのかな?明日、聞いてみよう)
翌日。学校
響「どうだったかい?何か分かった?」
夕立「そ、それが川内さん達に途中で見つかって失敗したっぽい~」ギクリ
睦月「うんうん!残念だったねー」
吹雪「そうだねー」
響「そう。それは残念だ。そう言えば、暁が何故かうなされていてね……『本当のレディーはこんなことしない』って寝言で言ってたんだ」
吹雪「それってどんな内容だったの?」
響「服屋さんで沢山のドレスがあったんだ。けど、どれもこれも見かけだけだったって。その後、謎の化け物に襲われたんだけど、すぐ消えたってさ」
夕立「いきなり水が来たりしたっぽい?」
響「そんな感じって言ってたよ。もしかして同じ夢でも見たのかい?」
睦月「そんな感じかな。うんうん」
吹雪「私も見たよ。でも暁ちゃんも同じ夢見るなんて……驚きだよね」
キンコーンカンコーン
響「予鈴だ。準備しないとね」
吹雪「あ、教科書貰ってくるの忘れてた……私行ってくるくるね!」
夕立「今日は4月13日っと。よし、これで済ませたっぽい!」カリカリ カタン
廊下
吹雪「あ、香取先生。おはようございます。その、教科書を」
香取「ちょうどいい所に。これですよ」ドサッ
吹雪「沢山有りますね……持って帰れるかな」
香取「ふふ。今持っているカバンを使ってくれればいいですよ」ニコリ
吹雪「なんだか今時って感じです!」
香取「スクールバッグって言うものですよ。さ、教室へ行きましょうか」
カツカツ
吹雪「呉市の4分の1を使って……だからこんなに広いんですねー」ホエー
香取「娯楽施設は映画や服屋さん以外にもバッティングセンターやラジオ局、TVスタジオがありますよ。簡易ですけどね」
香取「また、神社やお寺だったりプール……工業区域だと精製所もあるんですよ」
吹雪「その、区域って5つ有るんですか?」
香取「ええ。まず宿舎区域。主に寝泊りなど生活の場ですね。2つめは娯楽区域。沢山の施設があって一日いても飽きません」
香取「3つめは軍事区域。主に演習場や会議室、病院。出撃はそこからします。4つ目は研究区域。武装の開発や建造、データの復元などと大忙しです」
香取「最後は入渠区域。戦闘で傷ついた子やお風呂のある所ですね。入渠は一階にあるんですよ」
香取「噂では第6区域……『司令区域』が有るみたいで。何でもこの鎮守府の中核らしいです。さ、教室に入って下さい」ガララ
香取(何か忘れているような……まぁいいかしら)
ガララ
きりーつ れーい
「「「おはようございます!」」」
香取「はい、おはよう。では、今日の予定は---」
昼休み
夕立「工業区域は研究区域の中にあるっぽい」モグモグチュー
吹雪「へぇ。でも、大丈夫なの?」ムグゴクリ
睦月「この鎮守府は妖精さんのおかげで動いてるっていっても過言じゃないよ」ムシャムシャ
夕立「少なくても10年ぐらいは戦える資材があるみたいだよねー」パクモグリ
吹雪「もしかして食料も自力で?」ムグムグ ゴチソウサマ
睦月「うん。お米とお野菜も育てているよ。酪農も少しはしてるかな」ゴクリ ゴチソウサマーニャシイ
吹雪「本当に町……だね」
夕立「そうっぽい!他の子達からは『都市鎮守府』って呼ばれているっぽい~」パクガツゴクゴク オナカイッパイポイ!
睦月「その分、求められる練度はかなり厳しいけどね」アハハ
キンコーンカンコーン
吹雪「次なんだっけ?」
夕立「次は実戦で対空戦闘っぽい!自信ないよぉ~……」ハァ
睦月「どうにかなるよ!どーにか」ニシシ
吹雪「対空かぁ……よーし!」フンス!
学校終わり
吹雪「何とか受かった……夕立ちゃんも良かったね!合格出来て!」
夕立「やっぱりどうにかなるっぽい!褒めて褒めて~」
睦月「褒めて遣わすぞにゃしい~」ナデナデ
夕立「にへへ~」
吹雪「ねぇ、夕立ちゃん。川内さん達のいる所ってどこかな?私、聞きたいことがあるんだ」
夕立「軽巡寮っぽい?どうして?」
睦月「きっと昨日の……」
軽巡寮
睦月「えーと……ここだね」コンコン
川内「なんだよー……誰?」ガチャ…
吹雪「昨日の……」
川内「……そう。夢の話なら」
吹雪「アレが夢なんですか?いきなり閉じこめられ、溺れかけ、謎の化け物を倒したあなた達の事を?」
吹雪「だとすれば知らないあなた達が出て来るのはおかしいです。だって知らない人達なのに……」
川内「分かったよ。今神通や那珂もいるけどいい?」
吹雪「構いません」
睦月「もう……」
夕立「こーなったら、最後まで付き合うよ!吹雪ちゃん!」
川内「引き返すのなら今のうちだよ?いやマジで」
吹雪「聞くまでは引けません!」
川内「なら入りな、三人さん」
川内達の部屋
川内「私のルームメイトは阿武隈なんだけど、今はいないから安心して。で、何が聞きたい?」
睦月「えっと……何であんなことをしているのですか?」
神通「皆さんは、ユングと言う人を知っていますか?」
夕立「ユウグ?知ってるよ!遊ぶ物っぽい!」
吹雪「ユングだよ、夕立ちゃん。心理学者、ですよね」
神通「フロイトやアドラーと言った人たちが唱えたのが深層心理学……」
那珂「だけどぉー、これが表に出ることがたまーに起こっちゃうの!」
川内「それを私たちは『心の歪み』、深層海域って言ってるんだ。ある人いわく、心は無限に広がり狭まる海だからねー」
睦月「深層海域……うーん、分んないにゃしい」
神通「つまりは欲求の不満が爆発した形で現れた、と考えて下さい」
那珂「これが広がると、鎮守府がヤバいって訳だね!」
川内「そして、深層棲艦ってのが現れる!倒さないと精神が病んでしまうって訳。分かったー?」
吹雪「つまり、深雪ちゃんは……」
川内「……その、ごめん。あの時は出撃してたんだ……他にもメンバーは居たんだけど……私ら以外別の所に配属されちゃって……」
神通「あまり使われていない備品倉庫が私たちの拠点です。来る覚悟があるのなら、覚えておいて下さい」
那珂「入ってくれるなら、那珂ちゃん、嬉しいなぁー♪」ニコ♪
>吹雪達の部屋
睦月「どうする?入る?」
夕立「仮に提督さんに報告しても信じてもらえないっぽい」
吹雪「私は……どうしよ」
睦月「私、入るよ。戦闘以外でやられるなんて嫌だもん」
夕立「う~ん……寝てから考える。おやすみー……」
吹雪「……おやすみなさい」
今回はここまでにゃしい
4月14日。午後
>学校
夕立「それで、入るっぽい?」モグモグ
睦月「うん。もしかしたら次は私の姉妹たちかもしれないし」ムグムグ
吹雪「そう、だね。深雪ちゃん……私も、入ろう、かな」パクゴクン
夕立「なら夕立も入る!2人だけじゃ危なくて見てられないっぽい!」ヒョイムシャ
吹雪「あぁ!から揚げが!ならこれ貰い!これぞ等価交換の法則」ヒョイムシャリ
夕立「ぽいいい!夕立のたこさんウインナーがぁー……」クスン ハグモグ
睦月「日頃の行いが悪いからだよー」ムシャムシ ゴクゴク
響「やぁ」
吹雪「あ、響ちゃん。響ちゃんもお昼なの?」
響「うん。ピロシキだけど……」パカッ
睦月「揚げコッペパンみたいにゃしい」
響「中にひき肉と春雨に玉ねぎが入っているんだ。美味しいよ」
吹雪「失礼して……美味しいよぉ~」ハニャ~
夕立「これは美味しいっぽい!」モグモグ ゴクゴク ゴチソウサマー
響「スパシーバ。私のお手製だからね」パクゴクリ パクパクパクムグムグ チュー
睦月「そう言えば、響ちゃん演習はどうだった?」ハグゴクリ
響「水雷戦隊でMVPを取ったよ」ムグリムグ パクゴクン ムグムグ
吹雪「凄い!」パクパク ゴチソウサマデシタ
夕立「夕立もMVP取った事あるっぽい!」フフーン
響「へぇ。それはハラショーだ」グムグム ゴチソウサマ
睦月「早いにゃしい」ゴクゴク パクパク ゴチソーサマ
吹雪「ねぇ、響ちゃんは『深層海域』って知ってる?」
睦月「ちょ!吹雪ちゃん!」
響「聞いたこと無い。どこに有るんだい?」
夕立「何でもないっぽい!あははは……」
キンコンカンコーン
吹雪「予鈴だね。そろそろ準備しないと」
睦月「そうだね。次で終わりだし、どこか行こうよ!」
夕立「響ちゃんも来るっぽい?」
響「私も行こう。どこがいい?」
睦月「ゲーセン行って、カラオケ行く!ってのはどう?」
響「ハラショー!少しやりたいのもあったからね」
吹雪「私、すっごく楽しみ!」ワクテカ
夕立「じゃあ終わったら行くっぽい!」
>娯楽区域
響「空いてない……」
??「これでフィニッシュ?な訳ないデショ!」KO-!
??「馬鹿な!?無敗の吾輩が負けただと!?筑摩ぁー……」グスン
筑摩「利根姉さん。そんな時もありますよ。さ、帰ってご飯食べましょ。今日は演習と近海の警備がありますから」
利根「そうじゃったな。次は負けんぞ!」スタスタ
吹雪「あの人は?」
睦月「金剛さん。金剛型の一番艦でこの鎮守府の主力だよ」
吹雪「へぇ~」
響「吹雪はした事無いんだっけ?」
吹雪「そうだよ。前の所には無かったからね」
夕立「じゃあ教えるから一緒にやろ?」
響「相手になるよ」シャキーン
睦月「おお!いつもより少し凛々しいにゃしい!」
吹雪「それで、これはどう動かすの?」
夕立「これで移動。このボタンでパンチ!それでこれでガード。素早く倒すとダッシュできるよ」
吹雪「あ、出来た。これで戦うの?私も派手なの出したいな」
夕立「その時はこのコマンドとこのボタンで---」
??「command指南よりぃー、実戦でバトった方がいいネ!ニューフェイス!」
響「金剛さん。彼女は吹雪です」
吹雪「は、初めまして!特型駆逐艦の」
金剛「聞いていますヨー。何でも凄い戦歴を持つとかどうとか」
夕立「そうなの!?」キラキラ
金剛「長門秘書艦がそう言ってネー」
吹雪「あの時はその……たまたまなんですよー……」
響「吹雪。君は一体……」
吹雪「ただの随伴艦として活躍しただけです。MI作戦とか渾作戦には従事しただけ……ですよ」
夕立「だとしてもそれは凄いっぽい!」
吹雪「先遣隊として、ですけどね。使い捨て同然の」ハハ
金剛「だとしても、それはそれで役にたってイマース!先遣隊がいなければ戦力も知ることが出来まセン」
夕立「前の所で何をしてたか、何が有ったかは探らないっぽい」
響「そうだね。私も一年前に着任したばかりだからね」
睦月「私もそんなには気にしないよぉ。今は楽しもうよ!吹雪ちゃん!」
金剛「That's right!今はEnjoyするネー!ブッキー!」ギュー!
吹雪「な、何するんですか///」
響「金剛さんなりの挨拶だよ。私も良くやられた物さ」ウンウン
夕立「さ、やるっぽい!」
睦月「ふふふ……。勇者吹雪を叩きのめしてやれにゃしい、響よ」
響「御意に。ypaaaaaaaa!」
夕立「こっちには女神が付いているっぽい!」
金剛「さあ、行くのです、勇者ブッキーよ」ハルナボイス
睦月「榛名さんの声にすっごい似てるにゃしぃ!」
吹雪「負けないよ!響ちゃん!」チャリン
響「KGB仕込みの戦術をみせてあげるよ」チャリン
道中
吹雪「あうぅぅぅ……」
響「大人げなかった……すまない、吹雪……」
金剛「まさかあんなGiant Klliingが起こるなんて……これだからやめられマセーン!」
アナウンス「戦艦金剛、戦艦金剛。至急作戦室に来られたし。繰り返す---」
金剛「Oh、どうやら私はこれまでの様デース。ブッキー!皆サーン!See you again!」バーイ
吹雪「さすが主力……凄いですねぇ」
睦月「私はたまに遠征で呼ばれることがあるよ」
夕立「私は戦闘で。でもここの所すっごく暇っぽいー……」
響「私はあまり呼ばれないな。吹雪はどうなるんだろうね?」
吹雪「う~ん……」
睦月「遠征だとしても戦闘だとしても嬉しいにゃしい」
夕立「うんうん!」
響「ここだね。少し道に迷うね」
>カラオケ屋 ずいずい
瑞鶴「いらっしゃいませー……って響じゃない。6駆と一緒じゃないとか珍しいわね。いつもの部屋で良い?」
響「お願いする」
瑞鶴「3番の部屋よ。これがレシート。グラスは好き勝手取って、飲み物はお酒以外は飲み放題だから。ではごゆっくり~」
吹雪「艦娘がお店開いてる……」
睦月「戦後での社会に馴染めるようにこうしてるんだって。だから意外と多いよ」
響「鳳翔さんの小料理屋は隠れた人気があるんだ。ドイツ艦娘のビアガーデンも人気だって話さ」
吹雪「海外艦も居るんですねー」
響「それで、何歌いたい?」
夕立「この機械を使うっぽい」
吹雪「……どう、使えばいいの?」
夕立「これをタッチすれば曲か歌手で検索できるよ」
吹雪「えーと……これにしよ!」ピッピッ
響「同志吹雪よ」ガシッ
吹雪「!?」
https://www.youtube.com/watch?v=mtAqmVBbDX0
夕方
>駆逐艦寮
響「何故かこれを選ばなければならない気がしたのか……」コマリガオ
吹雪「う、うん」
夕立「でもすっごく上手だった!」
睦月「惚れ惚れしたよ~」ウンウン!
響「じゃあ、私はこれで。お休み吹雪。夕立、睦月」
吹雪「お休み、響ちゃん」
睦月「おやすみなさい~」
夕立「っぽい~」
吹雪達の部屋
睦月「ねぇ、夕立ちゃんは知ってるよね」
夕立「倉庫、でしょ?多分あそこかなー」
吹雪「え、知ってるの?」
夕立「これでも艦娘一の問題児っぽい!」ドヤガオ
吹雪「ドヤ顔してもなんか微妙だよそれ……」
睦月「突撃ぃーにゃしぃー!」
>倉庫街
吹雪「娯楽区域にこんなところがあっただなんて……」
夕立「裏側だからね。小さいのが沢山あるっぽい」
睦月「妖精さんと年に一度入るかどうかだけどね」
吹雪(電気関係にお店から出たゴミ……それに鉄くず……)
夕立「ここっぽい。でも寮からすぐ近くなのはいいね。入ってもバレにくいし」ガチャ
吹雪「結構広いね。物が沢山あるけど」
川内「よく来たね。歓迎するよ、盛大にね!」
睦月「にゃしい!?」
夕立「ど、どこから!?」
川内「実は那珂からのタレこみがあったのだぁ~」ニシシシ!
神通「姉さんったら……よく来ましたね。吹雪。夕立。睦月」
那珂「じゃあまずは何をしているか……って事を説明しないと」
神通「それは昨日言ったはずです。詳しくは言ってませんでしたか?」
睦月「はい!」
川内「とりあえず座りなよ。で、まず私たちの名前だけど……『特別戦闘艦隊』。これだとメンドクサイから『トッカン』って呼んでるよ」
睦月「特別戦闘隊じゃなくて?」
那珂「それだと陸軍のと被るから嫌なんだよねぇー。神通ちゃん♪個性は大事だよね!」
神通「心の歪みは夜に起こります。トッカンはこれを察知して行くのです」ムシ
那珂「あ、あれー?」
夕立「電探には引っかからないの?」
川内「それがまったくなんだよねぇ。もし前の提督が居たら……こんなことには……!」ギリッ
吹雪「前の?」
那珂「そもそも深層棲艦はぁー、深海棲艦が現れた数十年後に観測されたんだー」
那珂「提督は心理学に強くて、カウンセリングは良くしてたからそれが起こることはそうそうなかったんだけどぉ……」
神通「3年前の敵襲させた責任で左遷。他の子達も同様に……」クッ!
川内「今の提督は深層海域や深層棲艦の事、信じてくれなかったんだ。元々他の提督さん達には内緒にしてたからね」
睦月「つまり、川内さん達がずっと……」
川内「今じゃ憲兵隊に目ぇ付けられてる。不審な動きをする奴としてね」ハァ
吹雪「じゃあどうやって深層海域を見つけいるのですか?」
那珂「じゃじゃーん!特製の小型ブローチ!これさえあれば深層海域でも艤装が展開できるし、場所も分かるよ!」
川内「夕張特製のだよ。ちょうど予備の3つだ。これでいつでも私達と話せる。勿論個人でもね」
「「「ありがとうございます!(っぽい!)」」」
神通「周波数は特別なのを使っているから傍受されることは無いはずです」
川内「改めて、ようこそトッカンへ!ここは深層海域の出撃基地だから集合はここだよ。以上、解散!」
夜
>吹雪達の部屋
睦月「演習に出撃、それに色々しながら私達の仲間を護る……んー!何かカッコいい!」
夕立「だよねだよね!」
吹雪(ようやく、主力に成れたんだ。私は……頑張らないとね!)
4月15日。午前
>駆逐艦寮 憩いの場
吹雪「今日は私のここでの初陣です!」フンス!
睦月「演習だけどね」プシュ ゴクゴク
夕立「夕立と睦月ちゃんも一緒だよ!」カシュ グピグピ
吹雪「一時間前には集合だっけ?」コレニシヨウカナ チャリン ガタン
睦月「今回は私達以外に戦艦2人と空母で編成したんだって」
吹雪「私、頑張っちゃうんだから!」ゴクゴクゴク プハァー!
夕立「そろそろ行った方がいいっぽい」
睦月「だねー。あ、私トイレ行ってくるね」タタタ
>演習場
金剛「ヘーイ!ブッキー!」
吹雪「金剛さん!?何でこんなところに……」
金剛「今日の演習での編成メンバーなのデース」
夕立「空母って赤城さんだったんだ……」
赤城「」モグモグモグモグモグモグモグ
吹雪「凄い勢いでご飯食べてるよ……」ヒキ・・・
睦月「美人だけど、そこだけがねぇ」
夕立「あれ?もう一人がいないっぽい」
??「遅れてすいません!お姉さま!」ハァゼェ・・・
金剛「榛名!遅刻はBadって言ったデショ!」
榛名「すみません……少し艤装が壊れてたらしくて……」
金剛「それはいけませんネー。Maintenanceは定期的にしないとネ!」
長門「集まったな。では、演習内容を説明するぞ。旗艦は赤城。状況は---」
演習終了
吹雪「……ごめんね、足引っ張っちゃって……」ハァ・・・
夕立「あの時に赤城さんを庇ったのはいいと思うっぽい」
睦月「相手のほとんどが空母だったからしょうがないよ~」
赤城「あの、吹雪さん。少しお話してもよろしいですか?」
吹雪「……?は、はい!」
夕立「先に部屋に戻ってるね」
>甘味処 まーみやん
吹雪「あの……何の用、でしょうか」
赤城「何故あの時庇ったのです?対空射撃である程度は……」
吹雪「その、旗艦を庇うのが駆逐艦だと思っているので……」
赤城「庇うのは旗艦、つまりリーダーですね。駆逐艦一つ失うだけでも戦力は大きく変わります。あまりしないようにね」
吹雪「は、はい!」ケイレイ
赤城「でも大切にすると言う気持ち、そして全うすると言う心は伝わってとっても良かったですよ」ニコリ
吹雪「ありがとうございます!赤城先輩!でも、あまりお金が……」
赤城「ここでのお代は私が持ちます。先輩の特権ですよ」フフフ
吹雪「じゃあ特製あんみつをひとつ」
赤城「じゃあ私は弩級和風パフェでも。すみませーん」
食後
吹雪「ご馳走様でした、赤城先輩!」
赤城「あなたみたいな新人さんと食べれて私も嬉しいですよ」
??「赤城さん。こんなところに居たんですか。鍛錬場で一緒にやりませんか?」
赤城「良いですね。では、吹雪さん。また楽しみにしてますよ」
吹雪(残念だけどとってもいい人だったなぁ)
夜
>吹雪達の部屋
夕立「んー……」スヤスヤ
睦月「にゃしぃ……」クークー
吹雪「んん……」スースゥ
ピィーン!
吹雪「ん……2人とも起きて!」
夕立「ぽいぃぃ……」
睦月「にゃし……?ブローチに反応が……」
吹雪「出撃だよ!夕立ちゃん!睦月ちゃん!」
「「了解!」」
>トッカン基地
川内「おー、来たねぇー」
神通「さすがですね」
那珂「戦力が増えて那珂ちゃん嬉しい!」キャハ
吹雪「位置はどこなんです?」
神通「位置からすると、鍛錬場ですね。行ってみましょう」
>鍛錬場
夕立「これが……」
吹雪「心の歪み……ですか?」
睦月「丼を柱に飛行場がいくつも……あり得ないにゃしぃ……」
川内「那珂、この深層海域に誰か居たりする?」
那珂「今は居ないよー。じゃ、那珂ちゃん!お仕事入りまーす!」ギィィ…バタン
神通「あなた達も」
吹雪「は、はい!」
>??の深層海域
川内「じゃあ入る前に艤装を展開しようか。ブローチを押せば出来るから」
夕立「……本当だ!出来たっぽい!」
睦月「凄いにゃしい!」
吹雪「高性能ですねー。凄いです」
神通「では出撃しましょう!皆さん、着いてきて下さいね」
もう寝るのね
クリスマスを彼女と過ごすといいのね
吹雪「ここが本当に海……何ですか?滝とか飛行場とか……」
神通「そうですよ。様々な形で現れるのです。現れた頃はまだ水はありませんが、いくらなんでも早すぎますね……」ウーン
川内「眠りの深さは違いがあるからそこばっかはねー」
那珂「資源は使わないからじゃんじゃん使っていいよ」
吹雪「でも、滑走しても大丈夫なんでしょうか……」
神通「そこは気にしたらダメです。それにしても誰のなんでしょうか?」
川内「海の中見てみてよ……飛行機と船が沈んでる……」ウワァ…
睦月「……美しいけど少し悲しいにゃしぃ」
那珂「あの滝……登れそうだね!えい!……うわぁぁ!」ザザザ ザッポーン!
夕立「滝から落っこちたぽいい!助けないと!」
川内「なんてこった!那珂が沈んだ!」
神通「……この人でなし!」
那珂「死んでないよぉ!」ザパン
吹雪「え、あ、あの……」
川内「少しは緊張が解けた?吹雪」
睦月「ブラック過ぎます……」ハハハ…
神通「落ち着かないとここでも現実でも死んじゃいますよ」ニコリ
吹雪(笑っているけど怖い……)
川内「……!誰かいるよ!」
深層棲艦「満たされぬ……満たされぬ……」ガツガツ バキバキ
夕立「ご飯と……飛行機!?しかも敵のも味方のも食べてる……」ヒエェェ
那珂「後ろに何かあるみたいだけど……駆逐艦がどれも刺さってる(?)ねぇー」
深層棲艦「守れない……どうせ私は何も守れない……」バキベキ ガツガツ
---違います!
吹雪「赤城先輩!?どこに居るんですか!?」
川内「落ち着け!これは心の声だ!」
神通「悪夢ですからね。那珂ちゃん、反応は?」
那珂「嘘……この海域内に何か反応がある!おそらく奥だ……え……?何で……どうして……?」
赤城「……」ナキクズレ
川内「クソ!保護だ!」
睦月「どう言う事!?」
神通「夢は当然本人が何かしらの行動をしているものです。今の赤城さんでは溺れてしまいます!」
赤城「違う……ごめんなさい……私のせいで……」ブツブツ
吹雪「つまり……」ゾワッ
川内「廃兵院行きだ……」
睦月「吹雪ちゃん!」
吹雪「せんぱぁい!あなたは優しくて強い人です!守れないはずが……」
深層棲艦「敵機発見……殺す……」カンサイキハッカン
夕立「ぽいいい!」
川内「対空戦闘用意!」ズダダダダ
神通「機動力と数が多すぎます!」ズダダダダダダダ
那珂「ここまで多いとね……」ズダダダダ
夕立「ぽいいい!」ダダダン
ズドド ドカーンドカーン
睦月「く……」ショウハ
吹雪「睦月ちゃん!大丈夫!?」ダダダダダ
深層棲艦「どうせ守れない……全ては銀の空と赤い海に沈むの……」カンサイキハッカン
赤城「加賀さん……蒼龍さん……飛龍さん……皆さん……」ブツブツ エグエグ ゴポポ・・・
深層棲艦「どれだけ戦果を重ねても……食べても忘れられない。体に染みつくあの匂い……」ガツバキガツベキ
神通「数が多すぎます!ここは撤退をしましょう!」
吹雪「嫌です!今の赤城先輩はもう轟沈寸前です!」
神通「放っておいても朝には消えます!それに練度が足りなさすぎます!」
吹雪「なら見殺しにしろって事ですか!?」
夕立「も、もう持たない……」ダダダダダ
睦月「にゃしいいい」ダダダダ
川内「こうなりゃ突撃しかないしょ!うおおおお!魚雷発射ぁ!」
吹雪「魚雷発射です!」
深層棲艦「効かぬ……しかし何故傾く……そうか、私は守れなかったのか……」轟沈
吹雪「……あっさり終わりましたね」
夕立「水が引いていく……」ザァァァ・・・
那珂「赤城さん救出したよー」フゥー
赤城「」グッタリ
神通「帰投しましょうか」
>トッカン基地
睦月「ドッと疲れた……あれ?傷が塞がっている……?」
川内「夢の中だしね。戦闘での傷はほとんどないよ。精神はなかり減るけど」
神通「まさか新人である吹雪さんが突破するとは……姉さんとの共同とはいえやりますね」
吹雪「いや、そんなぁ///」
夕立「昨日とは違う形っぽい」モグモグ
那珂「個性があるからねー。出現理由は知らないけど、まさか赤城さんのが出るなんて。那珂ちゃんびっくり!」
睦月「でも赤城さんがいませんよ?」
川内「部屋に戻してきたんだ。沈まなくて良かったよー」ホッ
神通「夕立さんも睦月さんも良く頑張りましたね」
睦月「にしし!」
夕立「でも守れなかったとかなんだとか言ってたっぽいけど、何があったのかな」
那珂「よほどの事じゃない限りは起こらないんだけどねー。エースオブエースがどうして」
吹雪「明日、聞きましょうか?」
神通「ええ。よろしくお願いします。吹雪さん」
川内「今日は活躍祝いだよー!ほら!」バァン!
夕立「ドーナツ!んー!最高ー!」ポムシャポムシャ!
吹雪「おいひいれす!」ムグポム
睦月「これ妹達にも分けてあげたいな。如月ちゃんなら喜ぶかも!」ハムハム
川内「あれ?如月ちゃん、見つかったの?」ハムモグゴクゴク
睦月「はい!先月に見つかりました!ただ、今までの記憶が……」ハグモグリ
那珂「そこは時間と根気と愛だよね!」モグモグハムハム ゴクリ
神通「今度は気を付けるように本人に言っておいて下さいね」ハムリ
夕立「確か3年前には轟沈したって言ってたけど……」グビグビ ポムポムポムリ
睦月「どうやら、別の泊地で保護されてたって提督に聞いたんだぁ。また一緒に成れて良かったよ」ムグムグ
吹雪「そんな奇跡が……」ハグリハグ
川内「あ、そろそろ帰った方が良いかも。時間的に不味いしさ。駆逐の子は朝早いんだよね?」モグモグ
吹雪「明日、学校あるもんねー」
夕立「ぽい!それでは失礼します!」
睦月「おやすみなさいです。先輩方」
>吹雪達の部屋
夕立「もー!夕立、如月ちゃんが見つかったって知らなかったんだよー!」プンスコ!
睦月「えー。もう知ってると思ってたのにぃ」
吹雪「もう0時過ぎてるよ……なんかいつもより疲れた……」スゥスゥ
睦月「もう寝てる……寝ないと明日に……響きそ……」スヤスヤ
夕立「」クカー
4月16日。午前
>学校
睦月「昨日は凄かったよぉ!吹雪ちゃん!」
吹雪「そんな……えへへ」
夕立「そんな事ないっぽい。あの中を走るなんてとてもじゃないけど夕立には出来ないっぽい~」
響「おはよう、皆」
吹雪「おはよう!響ちゃん!」
響「珍しい形のブローチだね。……可愛い。どこに売ってるんだい?」
夕立「これは夕張さんが新人さんと仲良くって事でくれた手作り品っぽい!」
響「私は貰ってないな。残念。今度頼んでみよう」
睦月「私達も私達ので作ろうよ、響ちゃん」
響「そうだね。あると良さそうだ」
キンコンカンコーン
ガララ
きりーつ、気を付けー、礼! おはようございます
香取「皆さん、おはようございます。今日は---」
授業中
香取「陣形には5つあり、基本は攻撃しやすい単縦陣。そして攻守を兼ねた複縦陣。対空戦闘や防御行動しやすい輪形陣。敵に接触しやすくなる梯形陣。対潜に特化した単横陣の5つが有ります」カッカッカッ
香取「分かっている人もいると思いますが、陣形はその時その場に応じたものを使わなければいけません」
香取「それだけではなく、進行方向や出現場所により同じ方向に進む同航戦、反対方向に進む反航戦、そしてT字戦があります」カッカッカッ
香取「はい、教科書の8ページを開いて下さい。T字戦は有利と不利があることがわかりますね。それをどうするかは頭脳と時の運、次第です」
香取「そして旗艦は艦隊を背負うリーダー……その最たるものです。もしかしたら、駆逐艦がそうなる時もあるかもしれません。なので覚えておいて損は無いですよ」
キンコンカンコーン
香取「では、戦闘理論はここまで。次は---」
もう寝るんですって
おやすみ
学校終了
>娯楽区域
響「話通りなら夕張さん、いつもここに居るはずだけど……」スタスタ
吹雪「繁華街からだいぶ遠いじゃないですか」
睦月「ここ穴場で何か怪しい事をしてるって話あるんだよ~」
夕立「何でもゾンビを倒せる工具があるとか無いとかの話?」
吹雪「もしかして、これじゃないんです?ほら、『手作り工房 めろん』って」
響「お店、持ってたのか……では、入ろう」ガララ
カーン カーン カーン
夕立「何かゾワゾワする音っぽいぃぃー……」ブルブル
睦月「だね……」ガクブル
響「夕張さーん!」
夕張「はいはーい。何の用かしら?」タンクトップ
吹雪「あの、私達だけのペンダントを作って欲しいんです。出来ますか?」
夕張「デザインは決めた?材質は?大きさ、形、厚さ……色々あるけど……」
夕立「こ、細かいっぽい」
響「そう言うのはその場のノリで決めていいと載っていたのだが、違うんだね」ションボリ
夕張「今、大和さん用の徹甲弾豊胸ブラ作っていてすごく忙しいのよねー。決まったら教えてくれる?名刺渡しておくから、電話かけてよね」
吹雪「確かに何も決めていなかったよー……」
睦月「こうなったらビアガーデンで飲み食いしてやるにゃしい!」
夕立「それだけで!?」
響「付き合おう。私もウォッカが飲みたい気分だ」
>ビアガーデン ゲルマン・フォイヤー
ワイワイ ガヤガヤ オトコナンテー! ネエサンオチツイテ ヒャッハー!
睦月「賑わってるねー。何にする?」
吹雪「私はソーセージにしよっと」
??「赤城さん、最近調子が良いようですが何かあったんですか?」グビグビ モグモグモグモグモモグ
赤城「いえ、そんな訳では……ただ最近、悪い夢が何日も続いていたのです」グビグビ モグモグモグモグモモグ
赤城「もしかしたら私は沈むのでは無いかって……でも夢の事を話すと正夢になるって聞いて誰にも話してなかったんです」モグモグハグハグ
赤城「夢で誰かの声が聞こえたんです。『せんぱぁい!あなたは優しくて強い人です!守れないはずが』って」モグモグモグモグモグハグハグ
加賀「不思議な夢ですね、それ」グビグビプハァー スミマセン、ビールダイジョッキデ カシコマリ!デスッテ!
睦月「それって深層海域の……」ジュージュー マグマグ
夕立「ほれっへきほほお?」ガツムグ
響「悪夢、か。私は見たこと無いな」ゴクゴクゴクゴク
吹雪「いつか戦闘に駆り出される日もあるんでしょうか?」ハグハグ ゴクリ
夕立「それは艦娘の宿命っぽい」モグモグ ゴクリプハッァ
睦月「夢って言えば、皆は何かしたい事ある?」
響「考えて来なかったよ。そうだな、ロシア語の通訳士かな」ゴクゴク
夕立「んー……最強になること?」モグモグ
吹雪「私は考えた事、無いなぁ……」モグリモグ
夜
>吹雪達の部屋
吹雪(将来なんて考えたことも無かったよー……。夢、見つかるといいな……)
4月18日。午後
>中央広場
睦月「およ?」
夕立「川内さんが憲兵に突っかかられてるっぽい」
川内「だーかーらー、昨日のは私らじゃないんだって!」
??「嘘であります。どこからか開けた形跡が有ったのであります!」
川内「……ッチ。めんどくさいねぇ。分かったよ!じゃあ鎮守府の哨戒でもすりゃいいんだろ?え?」
??「……精々沈まない様にすると良いのであります」スタスタ
吹雪「あの、大丈夫ですか?」
川内「趣味悪いねぇ~。あんたらも」
睦月「何かあったんですか?」
川内「無断で鍵開けたとかどーとかだよ。すぐ疑うんだから困った者さ」
吹雪「本当の話だったんだ……」
川内「私だけならいいんだけど、那珂や神通にまでやるんだ」
夕立「ひどい!」
吹雪「目の敵にされるほどなんて……」
川内「こう見えて私らは私らなりでこの鎮守府を守ってきたんだ。誰にも文句は言わせるつもりはないよ。じゃあね」スタスタ・・・
「「「……」」」
吹雪(気まずい……)
吹雪「そ、そうだ!私図書館行きたい!暇潰せる本とかあるかもしれないし!本屋にも行きたいな」
夕立「それなら本屋があるからそこで買えばいいっぽい!ちょうど漫画も欲しかったし!」
睦月「睦月も行こうぞ~!」
>本屋
吹雪「おっきいー……」
睦月「本なら何でも揃ってるし、最近だとDVDのレンタルもしてるみたい」
夕立「新刊!もうあるんだ……うぅ……」スッカラカン
睦月「雑誌の買いすぎとゲームのやりすぎで減るんだよ」
夕立「どれもこれも魅力溢れるんだもん!」
吹雪「どれもこれも面白そうだよね~、わかるよ!」ウンウン!
睦月「お、この料理本、間宮さん監修してる!買わないと」
吹雪「私はこの絵が沢山ついた小説にしようかな」
>吹雪達の部屋
吹雪「ほー……へー……」ペラペラ
睦月「吹雪ちゃん。宿題はした?」
吹雪「ほへ?……レポート……してない!」アワワワ
夕立「香取先生に夜襲をしかければ無くなる可能性があるっぽい!」シロメ
睦月「真っ白だねー……」アハハ・・・
吹雪(これがこうで、この戦術でこうして……敵がこう出るから、これで迎撃して……)カリカリカリ
寝るかも
おやすみなさいかも
ここ直した方が良いって意見を書いて欲しいかも
反映させるかも
夕立「睦月ちゃん!レポート見せて!お願い!このままだと留年するっぽい!」ドゲザ
睦月「自力でやるが良いぞ。教科書や指南書を見ればいいと思うよ」
夕立「鬼!悪魔!睦月ちゃん!っぽい~!」ウウウ
睦月「教科書見れば無料で理論や戦術が書いてあるから」ペラ・・・ペラ・・・
夕立「吹雪ちゃぁん!何でもするから助けて!」
吹雪「駄目だよ、そう言うのは自分の力でしなきゃ。……終わったぁー」カリカリ
夕立「せめて教えるだけでも!お願い!」
吹雪「分かったよ。夕立ちゃんはこの時の場合、どんな風に戦術を立てる?」
夕立「砲撃と雷撃で突撃するっぽい!」
吹雪「これだと---」
---夜までかかって完成させた……。
夜
夕立「んくぅー……」ノビー
睦月「お疲れ。はい、これ」
夕立「ありがとう!睦月ちゃん!」カシュ!ゴクゴク
吹雪「でも突撃して突破するなんて思いもよらなかったよー」
夕立「ぶっちゃけそれが一番早いし、敵をかく乱出来るっぽい」
睦月「その分沈みやすいけどね」ハハ
吹雪「さすが実践経験者だね!」
夕立「照れるっぽい~///」
4月19日。午前
>学校
吹雪「私、まだ司令官から呼ばれてない……」
響「ある程度はかかるらしい。最初はある程度適性を見てから決める……そうだよ。だからすぐって訳でもないらしんだ」
睦月「へぇ~。初めて聞いたよ~」
夕立「つまり夕立は駆逐艦で最強だったぽい……?」
響「時雨や雪風よりツいてないけどね」フッ
夕立「そこは努力と根性で出来るはず!」
吹雪「私もそう思う!それでどうにかなるよね!きっとさ!」
響「それプラス運だけどね」
睦月「それ言われちゃおしまいにゃしい」ハァ
吹雪(私が今まで生きて来れたのはツいてたから、なのかな)
夜
>トッカン基地
川内「ドーモ。ユウダチ=サン。カンタイスレイヤーです」オジギ
神通「何しているんですか……」ハァ・・・
川内「渾身のギャグだよ!?笑いなよー」ハハハ!
吹雪「最後に爆散しそうなんで嫌です」
ガチャバタン
那珂「ただいまー。可愛い那珂ちゃんの登場だよー☆」キャハ
神通「遅くなるなら、連絡の一つでも入れておいてください那珂ちゃん」
那珂「カラオケでのボーカルレッスンと路上でのライブはアイドルになるための必須だもん!」
吹雪「那珂さん、アイドルなんですか?」
那珂「吹雪ちゃーん。私の事は那珂ちゃんって呼んで欲しいなー」ムゴンノジュウアツ
吹雪「那珂さ・・・…那珂ちゃんはどうしてアイドルに?」
那珂「アイドルになって皆を笑顔にしたいんだよね!それが私の夢なの!」
川内「実際は単なるごっこだけどねー」
那珂「こー見えてもアイドルなの!」プンプン
睦月「何で呼び出したんですか?」
川内「あー、そうだ。少し交流会でもって思ってさ。どこ行きたい?22時まで時間は沢山あるしね」
吹雪「睦月ちゃんと夕立ちゃんは行きたいところある?」
夕立「ゲーセン、かなぁ。今日入ったばかりのがあるっぽい!」ワクワク
川内「なら決まりだ!トッカン、ゲーセンにいざ出撃ぃ~!」
>ゲーセン
神通「五月蠅いですね。こんな低俗なところなら鍛錬場にでも行った方がマシですね」
那珂「まぁーまぁー。もしかしたらいいのあるかもよ?」
神通「これ、面白そうですね」チャリン ダイイチモン! セーカイ!
川内「クイズも有ったのか。こんな所まで来てしたくないや。神通はそのままにしておこうか」
吹雪「・・・…確かに。そっとしておいたほうがいいですね」
那珂「よぉーし!睦月ちゃん!一緒にあれやろ?」
睦月「ダンレボですね。手加減しませんよ!こう見えて得意なんですよぉ!」
那珂「ふっふっふー。アイドルを舐めちゃ困るよ~。いざ!」
吹雪「私、B4Uしてきますね」
川内「お、なら私とやろうよ。強いよ~」
夕立「乱入してやるっぽい!」
---各々が楽しんだ。
那珂「最後はプリクラ撮ろうよ!記念にさ!」
睦月「お、那珂ちゃんいい考えですね!」
神通「最後に間違わなければ……」
プリクラ
川内「ちょ、夕立スペース取りすぎ!」
夕立「狭いからしょうがないですっぽい!」
睦月「神通さん、リラックスですよぉ~」
神通「うぅ///」
吹雪「わわ!那珂ちゃん、見切れてる!」
那珂「センターは私のだよ!」
サン ニー イチ ……ピピッ!パシャ!
睦月「これに色々かき込めますよ」カキカキ
那珂「ならこれ書こうっと」カキカキ
睦月「『アイドル王』って……」ププ
川内「『トッカン永久不滅』と」カキカキ
夕立「なら『史上才強』が抜けてますよ!」カキカキカキ
吹雪「これも入れましょうよ」カキカキ ペタペタ
那珂「ああ!かぶせないでよー!」
川内「気にするな!」ハハハハ!
神通「真面目にしてください!私の目が大きく!?」
夕立「なら全員大きくすればいいっぽい!」
川内「凄いカオス……ならこれでどうだー!」カキカキ
那珂「最後にプリントしちゃおー」ピッ
吹雪「変、ですね」ハハハハ!
川内「……神通の眼がヤバい!」アッハハハ!
那珂「だねー!」ハハハ!
神通「それ言うなら皆さんのだって変ですよ!夕立さんの字なんて間違ってますし」ホラ
夕立「それはわざとなんですー」プゥー
睦月「アホ丸出しにゃしい」
夕立「ひどーい!」
「「「「ははっは!」」」
>吹雪達の部屋
夕立「すっごい楽しかったねー!」マンゾクゲ
睦月「うんうん!すぐ打ち解けたもんね。トッカンに入るまで関わりなかったけど、良い先輩達だね!」
吹雪「プリクラの見てもすごく笑える……」プププ・・・
夕立「神通さんの眼が」アハハハハハ!
4月23日。午後
>学校 昼休み
吹雪「昨日は楽しかったね~」
夕立「うんうん!」
「また川内さんがしたんだってさー」 「コワイのぉ」 「あの人たちは近寄りがたい……かもです」
吹雪「川内さんが何かしたのかな?」
睦月「さぁ?」
夕立「多分、憲兵に目を付けられてることが広まっているっぽい」
吹雪「良い人たちなのに」
睦月「提督が変わってから鎮守府も、私達も戦術も変わったよね。前まで絶望鎮守府なんて言われてたのに」
吹雪「ココの事?」
夕立「襲撃受けて艤装関連施設や倉庫が使い物にならなかったからっぽい!」
睦月「あの時はどうしようかと思ったけど、こうなるなんてね」
夕立「軍都……すべてが一から供給される実験鎮守府……」
吹雪「士気高揚のためって長門秘書艦が言ってたけど」
睦月「だとしたらモルモットだよ~」
夕立「剥がれたくないっぽいぃ~!」
寝ます
おやすみ、かもです
吹雪「剥がされるってまさか皮ごと……ジューシーに……」ガクガクブルブル
睦月「そそそそんな訳ないにゃしいぃぃぃ……」ブルブル
夕立「遺書書かないと」シラツユオネエチャン、シグレ、ミンナ、サキダツフコウヲ・・・ カキカキ
吹雪「早いよ!まだそうって決まった訳じゃないのに」
睦月「全てがポイになる……」
夕立「ぽいいい……」チーン
吹雪「少し体動かせるところって無いのかな?」
睦月「なら、鍛錬場行こうよ。剣道とか出来るし」
夕立「槍とか射撃とか出来るっぽい!夕立も久々に行こうかなぁー」
キンコンカンコーン
睦月「次は……模擬戦術かぁー……香取先生と誰なんだろ……胃が痛いにゃしい……」
吹雪「そんなに厳しいの?」
夕立「長門秘書艦か陸奥さん、加賀さんだとクソめんどくさいけど赤城さんや大淀さんあたりならある程度はゆるいっぽい」
吹雪「せめて長門さんか陸奥さんか加賀さんに当たらない様に祈らないと……」
学校終了
>鍛錬場
神通「は!」バシィン!
??「へへ……やるじゃねぇか」
神通「それほどでもないですよ」ニッコリ
??「そうかよ」
吹雪「神通さん」
神通「あら、吹雪さん。どうしましたか?」
吹雪「剣道、強いんですね」
??「こいつ、柔道や空手も強いんだぜ。冗談じゃねェよ」
神通「謙遜と受け取りますね」
??「食えないな。あ?誰だてめぇ?」ジィー
神通「今年着任したばかりの吹雪です。聞いてませんか、天龍?」
天龍「あの時は遠征で資源運んだ帰りだしな。ああ、俺の名を天龍。こう見えても世界水準だ。ふふ、怖いか?」
吹雪「初めまして!吹雪です!怖い……です」
天龍「オーケー。オーケー。じゃあ新人いびりってのをしねーとなぁ。腕が鳴るぜぇ!……ひっ!?」ビュン!
神通「今度は喉に当てましょうか?」ニコリ
天龍「じょ、冗談だよ……あー、おっかねェなぁー……」スタスタ・・・
神通「それで、吹雪さんは何故ここに?」
吹雪「実は、陸奥さんに『甘すぎる』と言われてしまって……」ハァ
神通「それで、ですか」
吹雪「半分憂さ晴らしですけどね」アハハ
神通「では付きっ切りで教えましょう。まず走り込み20周!」
吹雪「え……」
神通「少なすぎました?ならそれに腕立てと腹筋背筋30回を10セット追加しますか?」キョトン
吹雪「いえ、てっきり模擬戦闘するのかなって」
神通「基礎が出来ていなければ生かすことは出来ませんよ。吹雪さん」
吹雪(基礎訓練。……今の私じゃこんなこと考えもしなかったなぁ)
吹雪「いえ、やります!まず走り込みからですよね?では!」タッタッタッ・・・
---死ぬほど走り、鍛えた。
夜
>埠頭
吹雪(夜の海は別世界みたいです)
ゴーンゴーン・・・
吹雪(元気にしてるかな、扶桑先輩)
4月25日
夜
>研究区域
金剛「ココが待ち合わせ場所デスネ。第一開発所……」
30分後
金剛(来ないデース……もしかして中に入っているのデショウカ?)ガチャ…
>第一開発所?
金剛「オーヨド!どこに居るんデース?」
金剛「いない……」ガチャ
金剛「Shit!」ドン!ドンドン! ポタ・・・
金剛「うわ!冷たいデース!」パチャ
金剛「嘘……水かさが増しているネ……」バチャ!バチャ!バンバン!バチャ!ガンガン!
金剛「……テートクぅ!比叡ー!榛名ー!霧島ー!」バンバン!バシャバシャ!ガンガン!
金剛「こんな形でヴァルハラへ行くなんて……」グス・・・ポロポロ
寝ます
----------------------
良い順 秀>優>良>可>不可
吹雪のステータス 評価:不可
戦術:1/5 頭だけ
魅力:1/5 そこそこある
根性:1/5 無いに等しい
4月26日。午前
>学校
響「新聞見たかい?」
夕立「それがどうしたっぽい?」
響「これを見て欲しいんだ」パサッ
吹雪「金剛さんが……脱走!?」
睦月「司令官にも好かれていて、姉妹の仲も良かったし嫌いになる人なんてここにはあまり居ないのに……」
夕立「そうっぽい!研究区域にある全ての開発所を憲兵隊が捜査中とかどうとか」
響「もしかしてプレッシャーに」
吹雪「金剛さんはそんな艦娘じゃないです!」
睦月「吹雪ちゃん……」
吹雪「明るくて……優しい人がこんなことするはずなんか……」
キーンコーンカーンコーン
響「時間があるなら少し取材でもしないか?」
睦月「それがいいよ!ね、吹雪ちゃん、夕立ちゃん?」
夕立「賛成っぽい!」
吹雪「だね!」
学校終了
>娯楽区域
響「まずは聞き込みからしよう。私はあっちを」
吹雪「私は戦艦寮へ行ってきます!」
夕立「夕立はこっちに聞いてみるね」
睦月「私は中央広場の方に!」
響「集合場所はゲーセン前だよ。じゃあ始めようか」
>戦艦寮
金剛姉妹の部屋
吹雪「すみません、誰か居ますかー?」コンコン
吹雪(誰もいない……みたいですね)ハァ
??「そこで何をしているのかしら?」ジトー
吹雪「わ!あの、ですね。私は今金剛さんを探していて……」
??「そう。なら大淀か長門にでも聞きなさい。昨日、呼ばれたらしいから」
吹雪「ありがとうございます!では」タッタッタッタ!
>娯楽区域
ゲーセン前
響「駄目だ……何も聞き出せなかったよ……」
睦月「こっちもだよぉ~……」
夕立「同じくっぽい……どーしよ……」アワワ
吹雪「昨日、長門秘書艦か大淀?って人に呼ばれたみたいなんです。どこに居るかわかる?」
睦月「長門さんは分らないけど、大淀さんは監視塔に居るはずだよ」
吹雪「さっそく行こう!」
響「……」
>軍事区域
監視塔
吹雪「沢山ソナーや電探が有ったね」
睦月「監視塔はここの眼のような物にゃしい。電探によるものと目視で行われているんだって聞いたよ」
響「吹雪。この人が大淀さんだよ」
大淀「何かと思えば……何の用でしょう?」
吹雪「あのですね……あ、私吹雪って言います。今年の春から着任しました!」ビシッ
大淀「それだけですか?」
夕立「昨日、金剛さんと呼び出しましたか?」
大淀「ええ、第一開発所に。でもいつまで待っても来なかったので帰りましたよ」
響「本当に、ですか?」ジィ
大淀「ええ。五省に誓って」ニコリ
吹雪「お忙しい中時間を割いていただき、ありがとうございました!」
夕立「行くっぽい!」
>研究区域
開発所
吹雪(砲、銃、艦載機、火薬……エンジンや電探、ソナー……全部それ専用の施設なんだ……)
響「ここだね」ギィィィ・・・
夕立「明かりをつけるっぽい」パチン
睦月「眩しい……」
吹雪「こんごーうさーん!いーませーんかぁー?」
コンゴーウサーン・・・ イーマセーンカァー・・・
響「次はくまなく探してみよう」
---箱の中や隠し扉のようなところまで、くまなく探した。
睦月「居ないにゃしぃー……」ピィーン!
夕立「睦月ちゃん、吹雪ちゃん。ブローチ」ボソッ
睦月「?!」ピィーン!
吹雪「これは……」ピィーン!
響「どうかしたのかい?」
吹雪「な、何でもないよ!何でも!」
おやすみなさいデース
吹雪(どこかに深層海域が有る……)
ザザ・・・
??<皆、聞こえる?>
吹雪<その声は川内さん?>
睦月<な、え?ええ!?>
夕立<ブローチは通信機にもなるって言ってたっぽい>
川内<回線良好!っと。今どこに居る?>
睦月<今は第一開発所の中です>
川内<私達も向かっているんだけどどこにも深層海域らしきものが見当たらないんだ>
響「黙って……どうしたんだい?」
吹雪「えーとね、金剛さんは本当に来たのかなって」
川内<あー、確かに気になるねー。反応はそこから出てるんだけど>
響「来たと思う。大淀さんは確かに呼び出していたはずさ」
睦月「つまり、どこかで居なくなったかこの中のどこかに居るって事?」
夕立「探したけどいないっぽい~」
川内<あ、やべ、そろそろ切るわ>ブツッ
響「やみくもに探しても無駄だよ。今日はここで切り上げよう」
夜
>駆逐艦寮
いこいの広場
睦月「金剛さん、巻き込まれたのかなぁ……」
吹雪「私達みたいに?」
夕立「だとしたらどこにも歪みは無かったよー?」
吹雪「謎だね……今から行ってみない?もしかしたら、だけど」
>トッカン基地
那珂「」スピー ヨダレツキ
睦月「すっごく気持ちよさそうに寝てる……」
吹雪「那珂ちゃん、起きて」ユサユサ
那珂「ぅん……寝てた……?」ボー
??「」ジー・・・
睦月「誰!?」ガタッ
神通「私ですよ、私」ガチャ
吹雪「もー、趣味悪いですって!」
神通「少しあなた達を見てたのですよ。どうするのかをね」
夕立「あれ?川内さんは?」
那珂「んーとね、少し遅れるってさ」
吹雪「そうなんですね。では私達だけでも深層海域へ」
神通「駄目ですよ。揃っていくのがトッカンです」
夕立「待つ無理っぽい!連絡すればいい---」
神通「それじゃあ駄目なんです!」バン!
那珂「神通ちゃん……」
川内「よっーす!待たせたかなー?」ヨッ!
吹雪「川内さん!遅いですよー」
川内「いやぁ、鎮守府近海を哨戒してたからねー。じゃ、行こうか」
夕立「休んだ方がいいんじゃ……」
川内「哨戒なんてテキトーにしてたからへーきへーきぃ」ヘラヘラ
那珂「じゃあ行こっか!」
>研究区域
第一開発所
川内「ほー、ここだねー」
夕立「あれ?ここ帰りに……」
吹雪「無かったのにどうして……」
神通「寝るときに現れるのです。起きてる時は全く出て来ないのですよ」
睦月「ほえ~、そんな秘密が」
吹雪「今度は研究所、ですか」
川内「行こうか」ギィ・・・
>??の深層海域
睦月「そのまんま研究所にゃしい」
吹雪「今度のは黒いですね」
川内「その人の心を映しているからねー。色んな色があるんだ」
神通「今度のは少し厄介なのが出てきましたね……」ギリ
「けへへへへ!」
睦月「な、何!?」
那珂「いきなり!?」
川内「駆逐艦と戦艦が合わさって居やがるねぇ」
吹雪(舳先(へさき)に何か付いている……)
吹雪「……!金剛さん!」
川内「まーたか……じゃ、行きますか。総員、戦闘用意!」
神通「魚雷発射!」チャポン、ブシュー
深層棲艦「がぅしゃああ!」ズドーン!ズドーン!
川内「空気が震えるねぇ……」ヒヤリ
夕立「主砲の口径……46糎3連装?!」
神通「大和型しか持っていない物じゃないですか!ですが、装填に時間が」
ドォン!
那珂「駆逐艦の主砲と戦艦の副砲……おまけに沢山の魚雷と人質付きとか豪華だよねー」ドォーン!
夕立「レ級……いや、それ以上っぽい……」カイヒ
吹雪「戦ったことあるの!?」カイヒシテホウゲキ
夕立「アレは最強……小破どころかかすりもしなかった……」ブルブル
睦月「今は目の前に居るのを!」ギョライハッシャ
川内「沈まないねぇ……こうなりゃ魚雷投擲!」ウオリャー!
吹雪「ええ!?投げるんですか!?」
神通「誘爆させて倒すんです。あなた達も」ギョライナゲル
睦月「え、えい!」ギョライトウテキ
夕立「ぽいいいい!」ギョライマトメナゲ
吹雪「魚雷だけじゃ不安だなぁ……爆雷……そりゃ!」ナゲル
川内「吹雪!爆雷なんて持ってんだ!それ投げまくれ!」ホウゲキ
吹雪「は、はい!」ナゲマクリ
那珂「後少しで沈みそうだよ!」ドォーンドォーン!
神通「く……沈みそうにないですね……こうなれば魚雷で一斉に……」
吹雪「いえ、砲撃にしましょう。誘爆して攻撃できます!」
川内「戦艦だし、ま多少は耐えれるっしょ。一斉砲撃!」ドォーン!
吹雪「えいやー!」ドォーン!ドォーン!
「「「せいやー!」」」ドォーン!ドォーン!ドォーン!ドォーン!
深層棲艦「ぞのでいどじゃ……い”だい”い”い”い”い”!え”ぶえ”ぐう”う”!」ドカーンボォーン!チュドーン!ゴゴゴゴ・・・
深層棲艦「や”っ”ど……ぜん”がんに”ぃ”ぃ”ぃ”い”ぃ”ばれ”だぼに”ぃ”ぃ”い”あ”あ”あ”」轟沈
金剛「」ラッカ
吹雪「金剛さん!」キャッチ!
夕立「見つかったぽい!良かったぁ~」
神通「では起きる前に部屋に返しましょうか」
睦月「部屋に返す前に少し聞きたいことが……」
川内「いいよ。私も少し気になってたしね」
>トッカン基地
吹雪「あー……この疲れに未だに慣れないよぉ~」
睦月「だね……」
夕立「肉体より精神がすり減る……」
金剛「」グッタリ
川内「おーい、起きろー」ペチペチ
金剛「んえぇぇ……テートクぅ……」ニヘヘー スヤスヤ
神通「蹴り飛ばします?」エガオ
睦月「主力艦ですよ!?」
川内「そいやー」ベチン!
金剛「……へ?ここどこ?」キョロキョロ
那珂「乱暴な起こし方でごめんねー、でも聞きたいことがあるんだよねー、吹雪ちゃん?」
吹雪「これを見て下さい」つ新聞
金剛「……What's up!?え?……脱走……?そんなの考えてマセーン!」プンスコ
吹雪「昨日、何かありました?」
金剛「確か大淀に呼び出されて、もしかしたら研究所に入っているのではと思って……そしたら水が出てきて、変なところに閉じこめられたんデース」Mmm...
川内「巻き込まれたのか……あのクソ野郎、なーにがセキュリティーは万全だよ」チッ
那珂「川内お姉ちゃん、リラックスリラックス♪はい、濃いめのお茶」
川内「……少し落ち着いたよ」ズズズ・・・
金剛「それで何でブッキーと札付きのBat girl川内と一緒なんデスカ?」
吹雪「それは---」
---出合うまでの経緯を話した。
---途中、那珂ちゃんや睦月、夕立のフォローが入ったおかげで誤解されずに済んだ……。
金剛「つまり、Meと同じくその深層海域に巻き込まれて、トッカンに助けられた……と言う事ですネ?」
川内「ま、そー言う事。で、何で呼び出されたんだ?」
金剛「確か、新兵装への換装……どのような風になるかはI don't knowデース……」
神通「そうですか」カチャ、スーゥ・・・チャキ!
睦月「に、日本刀!?」
神通「夕張さんにまた鍛えなおしてもらったこれの斬れ味でも試しましょうか。どうせ言うでしょうしね」
金剛「い、言わないカラ!でも、少し見直しマシタ。こんなことをしてたんですネ。暗くて絶望しそうなのに……私も」
川内「ダメだ。アンタはこの鎮守府の主力だ。軍法会議にかけられてもしばらくすれば復帰できるはずだよ」
金剛「……分り、マシタ」
神通「部屋にお送りしますね」ガチャ、バタン
寝るでち
4月27日。午後
>学校
吹雪「金剛さん、どうなるのかなぁ……」
睦月「謹慎か左遷だと思うよ。それでも厳しいけど」
夕立「深層海域は私達以外知らないしね」
響「やぁ。次はグループで魚雷を当てるそうだよ。加わってもいいかな?」
吹雪「うん!他の子達とは組まないの?」
響「少し入りづらくてね」
「昨日は戦艦に成れたと思ったのにー」「諦めるんじゃな」「組んで良い……かもですか?」「かもですよ!良い子ktkr!」
響「また夢の話……聞き飽きたよ」ヤレヤレ
睦月「昨日はどんなの見たの?響ちゃん」
響「私はあまり夢を見ないんだ。見てたとしても忘れているのかもしれないな」
夕立「夕立の夢は覚えてるよ!敵をポイポイしてるの!」
吹雪「ちぎっては投げてる感じだよね、それ」
夕立「えー!そうなのかなぁ」
香取「はいはーい。決まりましたか?では演習場へ行きますよー」
>演習場
香取「では、この的に魚雷を一本だけ当てて下さい。では始め!」ピッー!
学校終わり
>娯楽区域
吹雪「当てるのって難しいねー……」
睦月「吹雪ちゃんのはかすっただけまだ良い方だよ。私なんて一発も……」ズーン・・・
夕立「当てられるのは潮の流れと命中速度が命っぽい!けどそんなの面倒だから感と電探でやると良いよ!」
響「はは、それだとほとんどの人が当てられないよ」
吹雪「それはそうだよね!よぉーし!私も頑張ります!」グッ!
睦月「んふふー、頑張るが良いぞい」
響「ああ。その時は相手に成ろう」
「あれ、響だよね?」「知ってる。死にぞこないだろ」「私、正直よく分からないんだよね」
吹雪「有名人?」キョトン
響「一応、ね」
夕立「夕立初めて聞いたっぽい!」
睦月「帰投するとすぐ報告して帰って寝るもんねぇ」ニシシ
夕立「だってぇー、疲れてるんだもん。すぐ寝たいよぉ~」
吹雪「夕立ちゃんっていつもどんな海域に行ってるの?」
夕立「んー、リランカ島やサーモン海の北の方かなぁ」
響「凄いじゃないか。私なんて……」
??「響じゃない!」
??「付きあい悪いと思ったら、友達と一緒のです」
??「ならそう言ってよね!」
響「すまない、暁姉さん、電、雷」
雷「まったくよ!でも、良かった。ちゃんと友達が出来て……」
暁「本当よ!ここに来てから暗い顔ばっかり……レディーとして振る舞ってたかいがあったみたいね!」ドヤァ
電「それは無いと思うのです」
暁「」ゲハァ
電「はわわ!暁お姉ちゃんが血を吐いて気絶してしまったのです!では、これで……。響ちゃんをよろしくなのです!」ステテ
吹雪「響ちゃん、何かあったの?」
響「何も」
睦月「最近有りもしない話が広がっているような気がするにゃしい」
吹雪「そんなの……ありえないよ」
響「ねえ、昨日、何してた?」
夕立「昨日?睦月ちゃんと吹雪ちゃんとでトランプしてたよ!」
響「本当かい?もし記憶違いじゃなきゃ---」
響「倉庫裏に居たはずだよ?」
「「「!?」」」
吹雪「な、何の事かな?ね、夕立ちゃん!」
夕立「そ、そそそそそそそんな事ないっぽい!」ダラダラ
吹雪(夕立ちゃんは嘘つくのうまくないんだね……)ホロリ
睦月「きっと見間違えだよぉ。それに何で響ちゃんは昨日そんなところに居たの?」
響「遠征の帰りにだよ。たまに通るんだ。近道だからね」
吹雪「えー……あ!じゃあさ!どこか食べに行こうよ!ね?」
>甘味処 まーみやん
響「私はこの重巡あんみつにしようかな」
吹雪「私もそれに……やっぱり羊羹にしよう……」
夕立「金欠っぽい?夕立はカップケーキと紅茶にしよっと!」
吹雪「うん。いつの間にかお金が減ってて……」
睦月「睦月はコーヒーとショートケーキで!すみませーん!」
---注文の品が来た。
吹雪「響ちゃんって主力だったりするの?」ムグムグ
響「対潜だけどね」モグモグ
睦月「へぇ~知らなかったにゃしい」ゴクリ パクパク
夕立「吹雪ちゃん、はいカップケーキ」ドーゾ
吹雪「あ、ありがとう!美味い!」ムグムグ
響「潜水艦の哨戒を主にしてるんだ。那珂ちゃんと千代田さん、伊勢さんとね」モグモグ
睦月「あれ、結構少ないね」ハグハグ
夕立「あそこは大勢で行くと見つかるっぽい」ズズズ
吹雪「一番最初は哨戒からなのかなぁ」ハグハグ ゴクゴクリ
夕立「それはそうだと思うよ。じゃないとありえないっぽい」
響「……私はそれでしか呼ばれた経験が無い。昔はデコイや旗艦として活躍したんだけどね」ズズズ・・・ パクパク ゴチソウサマ
吹雪「なら普通にいいと思うけど」ゴクゴク ゴチソウサマ
響「私はどんな船より大破しなかった。しても海域の奥の方だけだ。だから死にぞこない何だと思う」ズズズ
睦月「駆逐艦は確かに多いよ……だからってぞんざいにしていい訳じゃないのに……」ギリッ
夕立「それは宿命っぽい。だからこそ、どんな奴らより戦果に貪欲にいかないとダメだよ」ズズゴクリ
響「どんな船より潜水艦は葬っているはずなんだけどな。そろそろ遠征の時間か。行ってくる。お代はここに置いておくよ」チャリン・・・
そろそろ寝ますワァオ!
>ゲーセン
睦月「お、新しいのが入荷してる!」
夕立「これやるっぽい!」
吹雪「ごめん。私、少し寄りたいところがあるんだ」
夕立「そうなの?何だか残念っぽい……」シュン
吹雪「うん、本当にごめんね」
>図書館
吹雪(戦闘記録って残っているのかな……)ペラペラ・・・
吹雪(乗ってないや……教科書あるし少し勉強でもしよっと)ペラ カリカリ・・・
---いつもより少し集中できた。
夜
>帰り道
赤城「おや、吹雪さんじゃないですか」コンバンハ
吹雪「赤城先輩!図書館で少し調べものをしようとしたんです。でも見つからないので勉強でもと思い……」コンバンハ
赤城「それはいい心がけですね。私も加賀さんと鍛錬場で模擬戦闘をしていたのですよ」
吹雪「赤城先輩の艦載機強そうですし、私じゃまだ撃ち落とせないかなぁ……」ハァ
赤城「そんな事ないですよ。吹雪さんが頑張っている姿はちゃんと見てますから」ニコ
吹雪「そ、そんな……お恥ずかしいですぅ///」
赤城「ふふ。吹雪さんは---」
---赤城とたわいも無い話をした。
5月1日。午前
>学校
香取「今回は艤装のメンテナンスについて---」
響「ねえ、暁姉さんたちが最近妙な話をするんだ。夢に『誰かが出てきて倒す』って話を」コショコショ
夕立「それ聞いたことあるっぽい」コショコショ
香取「---となる訳ですね。では、夕立さん。さっきからお話ししている様ですが、分かっていますよね?」
夕立「は、はい!もちろんです!」ビクブル
夕立「吹雪ちゃぁん……」コゴエ
吹雪「これはね---」コゴエ
夕立「これはこの部分を---」
学校終了
>娯楽地区
夕立「あの時はほんっとに助かったよ~ありがと!」
睦月「吹雪ちゃん、頭いいんだねー。睦月、本番には弱くて……」
吹雪「あはは。誰にでもあるよ。私も弱いもん!」
夕立「謙遜にしか聞こえないっぽい~。なら、これで決着を着けるっぽい!」
>ゲーセン
夕立「尋常に勝負っぽい!」チャリン
睦月「お、B4U!新キャラが出たんだよね~」
吹雪「いつものに」チャリン
夕立「吹雪ちゃんは新キャラにして欲しいっぽい!」プレイヤー1セレクト!
吹雪「えー……じゃあ新キャラにするよー……いつものでしたかったんだけどなぁ」ケッテイ!
夜
>吹雪達の部屋
吹雪「あんなのって無いよぉー……」
睦月「どんまいにゃしい」
夕立「事前に使ってたし、癖も分かってるっぽい!」ンフフー
吹雪「あー!ずるいんだー!」プンスコ
睦月「まぁまぁ。けど夢の中で誰かが倒すって面白いよね~。私も見てみたいよ~。誰だろう?提督かな?」
夕立「古い方の?」
睦月「うんうん!今の人もいいと思うけど、こう人としては、ねぇ……」
吹雪「えー、良い人そうなのに」
夕立「前の提督さんは皆の事を考えてくれたし、良かったっぽい!」
5月2日。午後
>中央広場
吹雪「何の集まりなのかな?」
夕立「アレは艦隊編成っぽい。ある特定の海域の突破や攻略に使うっぽい!」
吹雪「私は鎮守府近海の哨戒任務かぁ……金剛さんはどこなんだろう?」
睦月「あれ?赤城さんは載っているけど、金剛さんはどこにも載ってない……」
夕立「記入ミスっぽい?」
睦月「だとしても主力艦がどうして……」
>帰り道
「あの話は本当だったんだな」「金剛さんがここを抜けだそうとして謹慎食らったって……」「もういっぱいいっぱいでち……」
吹雪「……ねぇ、夕立ちゃん、睦月ちゃん」
夕立「そんな……」
睦月「テレビでやっているかも……嘘だと、いいな……」
夜
>吹雪達の部屋
睦月「ドラマ面白かったね~」
夕立「ご飯食べるだけのにすっごく面白いしお腹が……」ギュルル~…
『ここで緊急速報です。金剛型一番艦金剛さんの処遇について秘書艦である長門さんからの発表です』
長門『4月25に行方知れずとなり、26日に見つかった金剛についての処遇だが、一年の謹慎と艤装の剥奪とし、罰として一年間の雑役とする。繰り返す---』
長門『……脱走の疑いもあるが故に提督は重大かつ---』
吹雪「そんなに重いの!?」
睦月「脱走はどこも重いけど、ここまで重くは無い、はずだよ」
夕立「雑役……金剛さん……」
寝ます
5月3日。午前
>鍛錬場
川内「よっー!吹雪ぃ、元気?」
吹雪「川内さん!」
川内「今暇だったりする?」
吹雪「そうですね。暇、ですね」
川内「なら少し遊ぼうよ。いい所知ってるしさぁ」
>娯楽区域
たこ焼き屋 くろしお
川内「今日は睦月は遠征、夕立は出撃なんだねー」ハフモグリ
吹雪「そうなんですよ」ハフフ ゴクン
川内「吹雪は近代化改修してもらったの?」ハフフ ゴクリ
ラッシャイヤデー マイド!
吹雪「前の所ではしてましたよ。限界まで装甲と雷装だけは」ムグハフフゴクリ
川内「ここさ、色んな話聞くよねー」ムグムグゴクン スミマセーン、タコヤキオカワリ オオキニー、リュウジョウチャン、タコヤキツイカ! リョウカイシタデ!
吹雪「へ?」ムグリムグ
川内「ああ、吹雪はまだ来てそんなに経って無いもんね。実は改修に使われるパーツが私達と同じとか、自分と同じのが沢山いるとか……」ハフフ
吹雪「そんなまさか。少なくとも同じ子は2,3人居るってのは知ってますよ」ハフリハフ
川内「いーや!実際は数十数百らしいよ~」オマチドウ サンキュー!
吹雪「そんなにいる訳……」ムグハフフ ゴチソウサマ!
川内「あくまでも噂だし、前の提督も『そんなにはいないよ』って言ってたし」ハフリハフ ゴチソーサン!
吹雪「そうですよね!私が何十人といる訳ないですしね!」アハハ
川内「ふぅ。それでだけど、吹雪に少しだけ深層海域内について教えておくことがあるんだよねぇ」
吹雪「まだあるんですか?」
川内「あるよー。有りまくり。あそこは装備数が増える。2つだけどね。だから魚雷に爆雷や機銃、ソナーや電探まで乗せられるしね。私はサブで夜偵と対空電探積んでるよ」
吹雪「私の今の装備は主砲2つと爆雷、電探……そこから色々乗せられるんですねぇ~」ホエー
川内「でも現実じゃ使えないからあんまりは使わない様にね。それが戦術に成っちゃうし」
吹雪「そうですね!睦月ちゃんと夕立ちゃんにも伝えないと」ザザ・・・
川内「直接伝えたらどう?部屋一緒なんでしょ?」
吹雪「なんだか忘れそうで」アハハ・・・
川内「吹雪は面白いなー、なんてな!さ、今日はとことんデートしよー!」グイー
吹雪「ちょ!腕組みなんて///」
川内「神通や那珂とはしてるけどー?嫌?」キョトン
吹雪「い、いえ!とことんデートしましょう!川内さん!」シャキーン
---川内さんとデートした。
---少しだけ仲良くなれた……気がする。
川内「いやー、今日は楽しかったよー。神通や那珂とは違う何かだねぇ」ウンウン
吹雪「デートがまさか単なる買い物付き合いとは……」ガクリ
川内「お、もしかしてそっちのケが?」クイクイ
吹雪「違いますって!もー……」プンスコ
川内「あっははは!けど、色々吹雪の事分った気がするよ」
吹雪「私もです」
川内「たまにはこう言う事しようね!じゃあ私は夜の哨戒があるから!」タッタッタッ・・・
夜
>吹雪の部屋
吹雪「あ、睦月ちゃん。遠征終わったんだ」
睦月「うん。もう途中の敵がすごく強くてねー---」
5月5日。午前
>出撃場
吹雪(初出撃だ……頑張らなくちゃ!)
>鎮守府近海
吹雪(私だけかぁー……あ、敵発見!)ドォン!ドォン!
イ級「」轟沈
吹雪(楽に敵を倒すってなんだか久々な気がする……)
吹雪(前までは出撃することなんて滅多になくて……そうだ、海域がどうとかなんとかで先遣隊として参加したんだっけ)
吹雪(それ以外だとかなり参加したなぁ……運よく生き残ったけど)
吹雪(まるで司令は替えがいくらでもいるような感じ)
吹雪(……今は仕事に集中しよう。一人だけど、頑張らなくちゃ)
夕方
>吹雪達の部屋
夕立「あ、おかえりっぽい」フィー グデー
吹雪「夕立ちゃん!出撃終わったんだ!」
睦月「そうらしいにゃしい。今は様子見、なのかな。お休みを貰ったみたいだよ」
吹雪「私も初出撃したよー。鎮守府近海の哨戒だけど」エヘヘ
夕立「それはそれで凄いっぽい!夕立なんて半年は演習漬けだったんだよ~」
睦月「睦月はその倍だけどね~」ニシシ
吹雪「そうなんだねー。あれ?もしかして期待されてるのかな……?」
夕立「そうっぽい!」
ゴーンゴーン・・・
睦月「そろそろ寝ないとね」
夕立「そうっぽい!ふわあ……」ムニャ
吹雪「そうだね。おやすみ!」
>夢の中
吹雪(海の上……?)
---裏切り者
吹雪「だ、誰、ですか……?」
---るよ、---。
吹雪「……誰、なの?」
---おかえり、---。
寝るのです
5月7日。午前
>演習場
吹雪「ん?」
川内「気のせいですって」ハァ
金剛「気のせいでは無いのデース!先週……私は薄っすらとデスガ、You達のfaceがはっきりと見えていたからデース」
川内「きっと夢でも見てたんじゃないんですか?」
金剛「Mmm……ヘイ、ブッキー!ブッキーもあの時いたような気がシマシタ!」
吹雪「え、あの……」オロロ
川内「吹雪、適当にあしらっておいてよ。なんかこう、めんどい」コショリ
吹雪「ええー……」
金剛「ブッキーに問いマース!私を救った人はYou?Yes or No?」
吹雪「えーと……」
アナウンス「演習時間10分前。艤装の展開をお願いします」
吹雪「はい!ではこれで!」スタタタタ!
金剛「そうだったのデスネー!やっぱりDreamじゃなかったデース!Thank you!」チュ
川内「」ポカーン
---演習をした。
---今回は戦艦一つだけだったが、練度はかなり高めだった。
---何故か川内さんはこちらをムッとした顔で見ていた……
午後
>娯楽区域
バッティングセンター
吹雪(こ、これで会っているのかな?)ギュ
吹雪「えい!」カキーン!
吹雪(あれ?地面に付きっぱなしだ……)
ホイヤー! スゴイデ!クロシオハン! モウコダマシイヤデ サスガヤ!
??「あなた、構え方が違いましてよ」
吹雪「へ?」
??「バットはしっかり握ってよ!脇は閉める!足は……あってますわね。うん。それで打ってごらんなさい」
吹雪「やあ!」カキーン! テレッテー!ホームラン!
吹雪(なんだか気持ちいい……スカッとする!)
吹雪「……打てた!ありがとうございます!」
??「気にしなくってよろしくてよ。ではごきげんよう」スタスタ
吹雪(上品そうな人……お嬢様みたいな人も来るんですね)
吹雪「やぁ!」カキーン!
---ひとしきり打った。腕が少し痺れる……
5月8日。午前
>学校
オホホー アラァ^~イイデスワゾ^~ ナンダカキタナイ、カモデス
吹雪「ねぇ、何の話?」
響「やぁ、吹雪。最近お嬢様ブームが来てるんだ」
吹雪「お嬢様ブーム?何それ?」
睦月「えっとね、いかにお嬢様っぽく上品に振る舞えるかってブームだよ。上品な女性が好みって司令官から聞いてたみたい」
吹雪「私は別に司令官に憧れとか好意は無いかなぁ……」
夕立「私も同意見!こういけ好かないっぽい」
睦月「そうかなぁ?睦月は好きだけどね」
響「私は好きとかよく分からないな」
睦月「ほほ……もっと褒めるが良いぞ……どう?」
夕立「なんだか魔王っぽい」ハッ
睦月「鼻で笑われた!?」ガーン
キンコーンカンコーン
香取「はい、席について下さいねー---」
夜
>吹雪達の部屋
夕立「このままじゃ考査に落ちるっぽい!助けて!」ドゲザ
吹雪「えぇ……じゃ、私と一緒にやろ?夕立ちゃん!」
夕立「ありがとう!」ギュー!
睦月「心配だし、私も教えるよ。夕立ちゃん、頭より体だもんね」
夕立「さすが心の友っぽい!」
深夜
>娯楽区域
ゴゴゴゴゴ・・・
寝るずい
おやすみなさい
5月10日。午前
>学校
夕立「考査なんて滅んでしまえばいい……」ズーン
睦月「キャラ忘れてるよ」
吹雪「でも、やることはしたんだし後は頑張るしかないよ!うん!」
夕立「ぽいー……」
響「私はばっちり対策したよ」シャキーン
睦月「今年も響ちゃんがトップなのかなぁ」
吹雪「響ちゃんって頭良いんだね~」
響「大したこのじゃないさ。座学より実践だよ、吹雪」
吹雪「実践かぁー……それが一番なのかも」
キンコンカンコーン
香取「はい、教科書しまって~。今さらしても遅いですよ~」
香取「では、始め」
吹雪(う~ん……これはこれの---)カリカリ
学校終わり
>トッカン基地
吹雪「おじゃましまーす」
睦月「入りますよぉ」
夕立「あれ?誰もいないっぽい」
川内「んふふ~!ドーモ!吹雪=サン、睦月=サン、夕立=サン。カンムスレイヤーです」オジギ
吹雪「あ、どうも」
金剛「ついに見つけたネー!」バァン!
「「「!?」」」
夕立「な、何で金剛さんが!?」
金剛「やっぱり、どこかで集まってReceptionしてたんデスネー。だからお願いがありマース」つ何かの破片
川内「これ……第一開発所に発生した深層海域の……」
吹雪「も、持って帰ってたんですか!?」
金剛「これは間違いなく砲弾の破片デース。昨日、第一開発所の中にあったネ。あそこで砲撃実験はしないノデ……」
川内「……やられたよ。ああ、まったく!」
神通「おや?金剛さんがどうして……」
那珂「な、ななな那珂ちゃんスキャンダルで芸能界を追放される可能性ががががが」アワワワワ
吹雪「それは無いので安心して下さい、那珂ちゃん」
川内「で、どうする?どうせ言われるだろうしさー」
吹雪「もう入れるしかないじゃないですか。川内さん」
金剛「Oh!嬉しいネー!ヨロシクお願いシマース!」ギュー!
川内「慣れないもんだね……」アハハ・・・
神通「ようこそ特別戦闘艦隊……トッカンへ。金剛さん。我々はあなたを受け入れます」
川内「おお、そうだ。吹雪達にはい、新しいブローチ」つ3つのブローチ
夕立「おお!夕立のは魚雷のだ!」
睦月「私の三日月の!クールでカッコいいにゃしい!」
吹雪「私は雪の結晶……ありがとうございます!川内さん!」
川内「さすがにクナイと日本刀と扇子のはアンタらのイメージと違うしね~」
金剛「むー!ブッキーたちだけ貰えてズルいデース!」プンプン
神通「金剛さん。ここでは川内がリーダー……旗艦です。なので」
金剛「しょうが無いデス。でも、入れたのは嬉しいネ。よろしく!皆!」
「「「はい(おう!)」」」
夕立「でも、どうしてここに来ることになった……じゃなかったですか?」
金剛「Frankに話しても良いネ、ダッチー。So、アレは夢じゃなかったと言う事……嗅いだことのある火薬の匂いと音……縛られた?時に薄っすらと見えた川内達の姿……」
金剛「夢で片付けさせるのは勿体無いのデース。だから、懸命に探して、ついに……」
睦月「涙ぐましい努力っぽい」ウルル
川内「なぁ、神通。ダイヤのブローチ、あげてもいい?」
神通「え、分りました」
川内「じゃあ、はい。これ。無くさないでよ。それで通信とか出来るんだから!」つダイヤのブローチ
金剛「Thank you!」
吹雪「よろしくお願いしますね!金剛さん!」
金剛「今の私は主力艦金剛ではないのデース!呼び捨てで皆さん、結構ですヨー!」
川内「じゃあよろしくな、金剛姉さん!」
神通「よろしくお願いしますね、金剛さん」
那珂「よっろしくぅ!金剛さん!」
金剛「どうして『さん』が付くんですカー!」ムー!
睦月「なんかやっぱり『さん』って付いた方がしっくり来るよねぇ」
川内「うんうん!」
もう寝ますね
吹雪「よろしくお願いしますね、金剛さん!」
金剛「もー!ブッキーまで!こーなったら那珂のおだんごstealするデース!」エーイ!
那珂「おだんごがほどけたぁ!時間かかるのにぃー!」ウワーン!
神通「金剛さん……」ゴゴゴ
金剛「Oh……ソーリー」テヘ
那珂「えい!」オダンゴクシャー
金剛「ああ!Meのおだんごがぁー!」
那珂「お返しだよー!」エヘヘー
睦月「このときめくような気持ち……これが……恋?」ドキドキ
吹雪「それ単なる百合好きなだけだよ、睦月ちゃん」
夕立「なんだか金剛さんおもしろいっぽい!」
神通「ふふ、なんだか久々ですね」ニコリ
川内「だねぇ」
---この日は金剛さんの事が少しわかった事と、結束が少し強まった気がした。
5月13日。午前
>研究区域
金剛「」エッサホイサ
雑役かー 大変だねぇ元主力艦だけど 色々あるのよ多分
吹雪「金剛さん、大変そうだけど……手伝った方が良いかな?」
睦月「雑役はそもそも罰みたいな物だしねー。しない方がいいよ」
吹雪「なんだか可哀そう……」
夕立「関わると色々めんどくさくなるっぽい。そっとしておこうよ。ね?」
吹雪「う、うん」
午後
>娯楽区域
吹雪「ここが2番目に広いの!?」
睦月「うん!しかも地下もあるから余計に広いよ!」
響「一番広いのは軍事区域なんだ。でもここが広いのが驚きだよね」
夕立「地下にも色々あるっぽい!そして……電車も通ってるんだよ!」
吹雪「電車!?」
響「地下鉄だけどね。残念ながら地上には出ない」
吹雪「そうなんだね……」
睦月「一応駅の近くには服や本が沢山売ってるよ。後……賭場もあるんだよね」
吹雪「私、一度その賭場へ行ってみたい!」
夕立「無くなったら終わりだよ?借金まみれになるって!」
響「少しだけならいいんじゃないか?またそれも経験だよ」
睦月「勝ちも大きいけど負けも大きいよ」
吹雪「……ゲーセンだけで我慢する……」
睦月「その方がいいよ、吹雪ちゃん」ウンウン
金剛「」ズズズ・・・
夕立「あれ金剛さんっぽい?」
響「おしゃれなお店だね」
吹雪「ここ、入りたいな。今ケーキ安いみたいだし」
>甘味処 まーみやん
金剛「Oh、ブッキーとそのFriendデスカー」ズズ ムグムグ
吹雪「金剛さん、その……」
金剛「とっても元気ですヨー。HAHAHA!」ニコリ
響「金剛さん……」
金剛「ビッキー。No Problemネ。私の事は……気にしなくていいヨ」スタスタ・・・
寝ます!おやすみ
5月14日。午後
>学校
吹雪「金剛さん……大丈夫かな」
睦月「どうだろう……」
ガララ
響「彼女なら元気だったよ」
夕立「あ、響ちゃん!演習?」
響「対潜のだよ。夜戦までしたからね。金剛さんなんて凄く警戒しながら魚雷避けてたよ。なんか潜水艦にはいい思い出がないみたい」ハハ
睦月「私は爆撃機に……うっ!なんてね」テヘ
吹雪「嫌な冗談だよー……」
響「そうだね。今度暁姉さんにでもそのジョーク言ってみることにするさ」
キンコンカンコーン
夜
>吹雪の夢
---汝は選ばれし者……
---全てを見ることが出来る者……
---どんな逆境でも立ち向かわんとす者よ……
5月15日。午後
>娯楽区域
睦月「変な夢?」
吹雪「うん、選ばれし者とかどうとかこうとか」
夕立「いよいよ天龍さんっぽくなってきた?」
吹雪「それは無い、かな」アハハ・・・
ピィーン!
睦月「ねぇ、もしかして……」
吹雪「連絡だね!」
夕立「場所はあそこっぽい!」
吹雪「路地裏……」
>トッカン基地
川内「娯楽区域内に反応があったんだね?」
吹雪「はい!場所は路地裏です!」
金剛「お、出撃デスカ!?」fooo!
神通「では、出撃しましょうか」
>路地裏
那珂「い、今まで以上にヤバそうなんだけど……」
夕立「なんだかゾワゾワするっぽい……」ゾワゾワ
吹雪「……入って、見ますか?」
金剛「こ、この中に!?In!?」
睦月「入らないと分からないですよ……本当は嫌にゃしい……」
神通「……気がアレですけど入ってみましょう」
>??の深層海域
金剛「海がTeaで出来てマース!」ンー!
吹雪「紅茶……誰なんでしょう?金剛さんじゃ無いですし」
川内「まー、進んでみようよ。……それにしても寒気がするな……」ブルブル
夕立「海から湯気が出てるのにどうして……」ブルブル
睦月「は、ははは早く終わらせましょう!」
金剛「暖かい紅茶こそ一番美味しいネ!」
深層棲艦「Одинокий」
深層棲艦「Он пошел поставить меня」
深層棲艦「почему……」
那珂「な、何言っているのかな……?」アハハ
吹雪「『寂しい』、『私を置いていった』、『何故……』と言ってます」
夕立「凄ーい!吹雪ちゃんロシア語マスターっぽい!」
吹雪「何故か出来たんですよねー。何故か」
神通「鎮守府にはロシアの艦娘は居ません。もしや……」
深層棲艦「私の元から全て無くなる……どうせ、暁姉さんや電、雷、吹雪や皆も……」
深層棲艦「……君達は……居なく、ならないのか?」
吹雪「ならない!ならないよ!だから、響ちゃん……」
深層棲艦「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」
深層棲艦「私を残し皆死んだ……だから、皆居なくなるんだ。仲間も友達も、必要ないんだ……」
夕立「友達だよ!離れない!から!響ちゃん!」
深層棲艦「ウラーーーーーーーーーー!ypaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」グオオオオ!
川内「暴走してる!?クソ!砲撃戦用意!てぃー!」ドォン!
金剛「ファイヤー!」ドォォン!
吹雪「やぁ!」ドォンドォン!
夕立「効いてない……ぽい……」
今日は早めに寝ます
吹雪「魚雷と砲撃の一斉攻撃……金剛さんは現状魚雷を打つのは無理だから……支援……」ブツブツ
睦月「ふ、吹雪ちゃん!危ない!」
吹雪(一か八かの賭け……)
吹雪「魚雷発射!ってーーー!」ボシュ ドォンドォン!
深層棲艦「沈まんさ……」ギギギ・・・
夕立「こっちに来る!?煙幕焚いて攪乱……」
川内「機雷を敷いたから、そこに誘導して!」
睦月「き、機雷!?そんな兵装……」
神通「内緒に作った物です!早く!」
金剛「Oh!それは凄いのデース!機雷でKillingするんデスネー」
吹雪「……!そうか!夕立ちゃん!煙幕焚いて!そこに誘導して!川内さん!機雷はどこにどのくらい撒きましたか?」
川内「ちょうど正面!数はありったけ!」
神通「93個です、吹雪さん。焚いて誘導して、砲撃ですか?」
吹雪「そうです!砲撃して引き付ければ必ず……!」
金剛「Smokeで見えないノデ、砲撃して……ですか……。Good idea!」
那珂「お!主力艦からのお墨付きだよ~!はりきって沈めちゃおー!」イエイ!
川内「砲撃しつつ、誘導!」ドォン!
金剛「バーニング……ラァブ!」ドゴォン!
深層棲艦「グオオオオ……まだまだ……」ボボボボシュ・・・
夕立「魚雷発射したよ!……着弾まで10秒!早く捌けるっぽい!」
神通「投擲!」ギョライナゲル
金剛「魚雷は投げる物ではないことくらい戦艦であるMeでも分りマース!何してるんですカ!」
那珂「甲板に穴開けて沈めるからそれでいいんだよ!」ギョライナゲル
夕立「魚雷通過!」
バシャーン! バシャーン!
川内「クソ!これが目的だったのか!全艦、砲撃!」ドォン!ドォン!
睦月「き、機銃撃ちまくるにゃしい!」ドドドドドドドドド
深層棲艦「効かんさ」ドォン!ドォン!ドォン!
睦月「くぅ……」中破
那珂「こんなになっても那珂ちゃんは路線変更しないんだから!」中破
川内「ヤバいね……このままじゃ全滅だよ……撤収!一旦引いて作戦を整えるよ!」小破
神通「榴弾……もっと特殊な……」小破
吹雪「私はまだ……」
川内「撤退だよ!吹雪!このままじゃ溺れて死ぬ!」
吹雪「……わかりました」
寝るのね
------------------------
良い順 秀>優>良>可>不可
吹雪のステータス 評価:不可
戦術:1/5 頭だけ
魅力:1/5 そこそこある
根性:2/5 有るにはある
5月16日。午前
>学校
響「はぁ……」
吹雪「おはよう、響ちゃん」
夕立「何かあったぽい?」
響「……何でもないよ。私は元気さ」
睦月「そうには……」
響「何でも無いさ。何でもね……」
キンコンカンコーン
吹雪「席つかなくちゃ……」
吹雪(やっぱり昨日のアレは……)
夕方
>トッカン基地
金剛「コーヒーより紅茶が飲みたいのデース」ズズ・・・ ドロミズデース・・・
吹雪「本当に倉庫……なんですよね?」
川内「滅多に使われていないけどねー。水道や電気も引いてるけど、お風呂が無いんだよー」
神通「お茶は自分たちのお財布から出してますしね」
那珂「ビールや日本酒もあるよー!軽いおつまみや軽食も作れるようにしてあるからね!」フフーン!
夕立「凄いっぽい!」
神通「元々事務用の倉庫ですしね。ある程度は広いんです。設備もそこそこですしマシですね」
金剛「んー!やっぱり紅茶がナンバーワン!」ゴクゴク
吹雪「コーヒーには砂糖沢山入れないとね」サトウドバドバ
夕立「何でシュガースティック5本も入れてるの……」コウチャオイシイッポイ
睦月「ラムネ美味しいにゃしい」グビグビ
吹雪「いきまり呼び出すなんて……何の目的で」コキュコキュ
川内「対策会議だよ!昨日のね!」
睦月「アレは苦戦したよ~。どうしたら倒せるのかなぁ?」
金剛「力押しだけじゃButデース。アレは砲撃と雷撃がかなり強いネ」
川内「魚雷投げて誘爆させようにもダメだし、機雷置いても察知してくる……」ウーン
神通「では砲弾を一式に変えてみる……のはどうでしょう?貫通力が違います」ズズ
金剛「弾を変える?それで敵は沈めることが出来ないネー、ジンツー。練度も高めたとしても現状打開するには至らないと思うヨ」コウチャウマウマ フゥ
那珂「那珂ちゃんの歌を聞けば解決だよ!」キラッ☆
川内「解体してほしい?」
那珂「じょ、冗談だよぉ……川内お姉ちゃぁん……」ブルブル オチャオイシイ・・・
睦月「魚雷の変更……はどうですか?」
川内「無理だねー。威力の高い5連装や3連装酸素魚雷は主力の子達が持っているから。あー、積んだな」ノビー・・・ ゴクコク
夕立「そう言えば、まだ使われていない装備が有ったと思うっぽい。かっさらえばいいっぽい!」ゴクゴクプハー!
神通「それこそ懲罰房行きですよ。でも、横流しなら……」
吹雪「横流ししてくるれる人が居るんですか?」ズズ
川内「夕張だよ。あの子は私らと同じこの鎮守府に古くからいるからねー。少し頼んでみるわ」
那珂「もしかしたら規格外の物が出来るかも!那珂ちゃん楽しみー♪」
睦月「へー。凄いにゃしい」ケプ
神通「開発の腕は明石さんにも劣らずとも勝らずですから」ズズ モウナクナイチャイマシタネ
金剛「作戦会議がFinishしたノデー……じゃあ今回はここで解散!デスネー!」
川内「まぁ、そうだね。では解散!」
夜
>吹雪達の部屋
夕立「響ちゃん、大丈夫かな……少し心配だよー……」
睦月「廃兵院には行かせたくないな……」
吹雪(深雪ちゃん……どうなっているのかな……)
吹雪「ねぇ……私、廃兵院に行ってみたい。ダメ……かな……?」
夕立「……廃兵院はよほどの事が無い限りは行かない方がいいよ、吹雪ちゃん……あそこは、地獄」
夕立「どんな戦場よりも、ね……」
5月17日。午後
>廃兵院
---中は明るいが、どことなくくらい空気が漂っている……
「大井っち……阿武隈……」ウツロナメ
「……今日も最悪な一日になりそうね」ブツブツ
「でねー、ドジしちゃったんだぁ。えへへ」カベニハナシカケテイル
「クルージングは嫌でちクルージングは嫌でちクルージングは」ブルブル
吹雪(少し怖い……)
深雪「いやだぁ……いやぁ……」
吹雪「……深雪ちゃん」
---全身を震わせている。恐怖と後悔が入り混じっているのだろうか。
吹雪(出来れば、皆を……ここから、解放してあげたいな……)
>娯楽区域
イタリアレストラン オリエンターレ
ユックリシテイクトイイワ
吹雪「私、廃兵院に行ってきたんだ……」
睦月「吹雪ちゃん……」
吹雪「アレはえっと、その……」ウツムキ
夕立「これでこの鎮守府の状況が分ったっぽい?吹雪ちゃん」
吹雪「うん。ここの司令官は私たちを」
睦月「……ここで提督の批判はやめておいた方がいいにゃしい。目を付けられちゃうからね」
吹雪「……うん。ありがと、睦月ちゃん」
このSSまとめへのコメント
ペルソナ3っぽい!