モノクマ「基本的に日向左右田+ダンガンロンパ無印~V3までの奴らが「帰れま10」をやるだけです!」
モノクマ「誰得? >>1得なので気にしないでね」
モノクマ「あ、そうそう。ダンガンロンパシリーズの話は「希望ヶ峰+才囚の超高校級の学生達による演劇」と言う事になっているからよろしくね?」
モノクマ「だけど才能育成計画時空と言うことではないよ? あくまでそれに似た何かです」
モノクマ「あ、ボクもボクで希望ヶ峰学園7不思議「逆らってはいけない不思議なぬいぐるみ」と言うことになっています! 黒幕が操っているロボットなんていう設定はございません!!」
モノクマ「キャラ崩壊前提、語尾や口調がおかしかったりするけどその時は>>1をおしおきしつつ生暖かい目で見守ってやってくれると嬉しいなぁ!」
モノクマ「タイトル通り安価とコンマがあるから、ご協力下さい」
モノクマ「以上! 大○さんボイスのボクでお届けしました! うぷぷ」
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~希望ヶ峰学園77期生 超高校級のメカニックの才能研究教室~
左右田「……」
日向「……えっと……これがこうだから……」
左右田「日向。次、それ取ってくれ。緑色のグリップした溶接ドライバーだ」
日向「あ、ああ。これだな」
左右田「サンキュー。この配線をこうして……ッし! これでようやく一段落付いたぜ!!」
日向「って事はようやく完成か? その入間が発明したって言う新型ジェットエンジン」
左右田「おう、あとは細かい調整とかテストとかだな。正直こういう、いかにもメカってのは俺が先に開発したかったんだけどよ……」
左右田「悔しいが、性格やら何やらは兎も角、あいつの発明家としての才能は本物だ。本物の天才だよ。俺じゃあこれは造れなかった」
日向「……落ち込むこと無いだろ。あいつはそのジェットエンジンのテスト実験に失敗した。その原因が、機械の組み立てと調整の不備あるって不二咲とアルターエゴが解明して、あいつはお前にエンジンの組み立てと調整を依頼してきたんだ」
日向「あいつがお前の超高校級のメカニックとしての腕を見込んでるってことだろ? 天才あいつに出来ないことをお前は出来るんだから」
左右田「……ま、それもそだな! 流石はソウルフレンド! 良い事言うじゃねぇか!!」
日向(……相変わらず単純だなぁ……)
左右田「っしゃ!! じゃあ手伝ってくれた分のバイト代払わねぇとな。……毎度聞くけど良いのか? 現ナマじゃなくて、飯奢るだけだなんて」
日向「良いって。ただ友達のやってることを手伝っただけなんだし、これは俺の才能開花の為の授業でもあるんだから、気にするなよ」
左右田「超高校級の生徒達にそれぞれの分野の専攻を教えさせることで、人工的に超高校級の希望を造りだす「カムクライズルプロジェクト」ねぇ……」
日向「まぁ、劇中じゃあ江ノ島と白銀のせいで酷い設定付与されたけど、要は超高校級の生徒達に「授業をさせるのが目的の授業」だよなこれ」
左右田「騒がしかったり一部の奴らが事件起こしたりする以外は平和この上ねー学園だしなぁ……っと、さっさと飯食いに行こうぜ。昼飯抜いたし、腹減っちまった」
~希望ヶ峰学園 食堂~
左右田「んで、今日は何食う? 俺はもう大体決めてるけど」
日向「うーん……なにげに食堂利用するのも久しぶりなんだよなぁ……ちょっと迷ってる」
左右田「……七海の手作り弁当食ってるからだろ? はいはいご馳走様で……っツ!?」
日向「いやそういう訳じゃ……!!?」
日向(食堂に続く大扉を開けた俺と左右田の目に飛び込んできたのは、本来食堂にあるはずの無い何台かの大型カメラと集音マイクにライト。そして、これ見よがしとばかりに食堂の中心に置かれているテーブルクロスが敷かれた長机。そして)
日向(「希望ヶ峰学園食堂人気メニューベスト10。全て当てるまで帰れま10!!」とデカデカと書かれた巨大なパネルだった)
左右田「な、なんだこりゃあ!? 今日食堂でテレビ撮影予定なんてあったか!? 帰れま10って確か例のあれだよな!?」
日向「い、いや。無かった筈だ! 一体何が」
「はーい! 本日のMCはこの二人に決定でーす!」
日向・左右田「「!!?」」
「日向くんと左右田くんねぇ? まぁ妥当じゃ無い? 本家MCの二人にもなーんか雰囲気似てるし」
日向「……ああ、やっぱりお前が原因かモノクマ……」
モノクマ「むぅ、やっぱりってどういう事さ! まるでボクが事件ばっかり起こしている厄介者みたいな言い方じゃない!!」
左右田「実際そうだろうが! あとこの学園で事件起こすような奴なんて5割方お前だよ!!」
日向(ちなみに時点で江ノ島、次に狛枝と白銀と王馬な……)
モノクマ「むぅ……でも今回はボクのカワイイ生徒の願いを聞いてあげただけだからね!! ボクは悪くぬぇ! ボクは悪くぬぇ!!」
「ひ、日向くん……左右田くん……」
モノクマ「全部この花村くんがやれって言ったんだ! ボクは悪くぬぇ!!」
日向・左右田「「!!?」」
花村「ごめん……本当にごめんよぉ……!」
~少年事情聴取中~
日向「つまり、あれか? お前は最近自分が食堂を担当している時間帯に客足が遠のいたって感じていて……」
左右田「近々見学も含め、ある程度の施設利用もOKになる学生の奴らと俺ら在学生や教師へのアピールをかねた何か良い方法は無いかと探してた所をモノクマに付け入れられたと」
モノクマ「付けいったわけじゃないよ? ただ確認と了承を取らないで色々とやっちゃったけど……全ては花村くんの言葉を解釈した結果だからね!」
花村「こ、こんな大事になるなんて思ってなかったんだ……! 精々皆が食堂にもう少し関心を持ってくれればなぁって思ってただけなのに、まさか深夜とはいえ本気でテレビ放送枠を取ってくるなんて!!」
日向「しかも某バラエティ番組のパク「オマージュです!!」……オマージュ形式で俺らに強制的に物を食わせるなんて想定もしてなかった……一応聞くけど今から放送を取りやめたり別の物に変えたりするのは?」
モノクマ「ダメに決まってんじゃーん! あ、一応「密着女子寮24時~超高校級の希望候補は女子に見つからずに過ごせるか!」とか日向くんがやってくれるなら考えても「全力で却下する!!」ちぇー。視聴率稼げそうなのに」
左右田「そうだそうだ! 日向だけなんて許せるか! やるならソウルフレンドである俺も一緒にだな……!」
日向「左右田……お前……」
モノクマ「はいはい、じゃあそろそろお前らと一緒に戦う事になる戦友にご登場頂きましょう! こいつらだぁあああああああ!!」
↓2↓3↓4↓5↓6 無印 スーパー V3のメンバー+こまるに限る。書き込んだ人は強制参加させられる。ただし、諸事情で大神山田豚神は参加させられない。
モノクマ「あ、ここから先は本家みたいにナレーションさんが進めるからそこんとこよろしくね?」
日向・左右田・花村(((何言ってんだこいつ)))
とりあえず田中
人いないんなら1がコンマで決めたら?
江ノ島
大丈夫なん?
大丈夫じゃないなら流して
後は零はなしか…
>>6 心配してくれてありがとうね! ボクも正直不安だったよ!
>>8 もちもち! 大丈夫!! 除外したメンバーも欠けない訳じゃないよ? ただ彼らはその、ね? あと松田くんは……その……ゼロ読んでないんですよこの>>1
参加メンバー 戦刃・江ノ島・春川・十神・葉隠
N『今回の帰れま10は超特別企画! なんと、あの希望ヶ峰学園の食堂で帰れま10!!』
N『しかも! 今回の参加者は全員希望ヶ峰学園の生徒達!』
左右田「うっっっま! いや何時も言ってる気がするけど最初はそれ以外に何言えば良いのか分かんねーんだって!!」
葉隠「うめぇええええ! 花村っち!! 前々から思ってたんだが俺と組めばもっと客がだな……!」
十神「ふん……愚民にしては出来るじゃないか」
N『超高校級の料理人が繰り出す絶品料理の数々に舌鼓!!』
N『しかし!』
春川「もういいよ……お願いだから春巻きはもう勘弁してよ……」
戦刃「おいしい……凄く美味しい、けど……こんなに食べなくちゃいけないなら30日レーション生活の方が何倍もマシだよ……」
十神「うぉえ゛っぷ」
江ノ島「絶望的に満腹でーす……」
N『その絶品料理が、少年達の胃を苦しめる!!』
N『さらに!』
モノクマ「なんども言ったじゃん『帰れないよ?』ってか『帰さないよ?』」
N『果たして超高校級の才能を持つ彼らは、無事に帰ることが出来るのか!!』
日向「これが、俺の……俺達の答えだ!!」
もしものシュミレーションバラエティ チャレンジか!!
モノクマ「あ、偽予告になるかもしれないから注意してね?」
PM:6:00
N『午後6時』
N『世界的に有名な著名人達を送り続けている世界最高峰の高等学校、希望ヶ皆学園……』
N『この学園を卒業出来れば人生の成功を約束されるとまで言われている超法規的な、まさに究極の学園の食堂で今、未来への希望溢れる少年少女達に絶望的な企画が舞い降りようとしていた……!』
日向「えっと……さ、さぁ始りました。今回は」
カンペ「もっと勢いよく!!」
日向「さ、さぁ始りました! 今回は希望ヶ峰学園の食堂で、俺達生徒達だけで帰れま10を行いまーす!!」
イエーイ……
ワー……
……クダラン
……バカジャナイノ?
ヒューヒュー!!
ヒューヒュー? コウカナジュンコチャン?
カンペ「オマエら勢いが足りないよ! 江ノ島さんを見習いなさい!」
日向(いや、だってそりゃあ江ノ島はこういうの好きそうだし、何よりテレビ慣れしてるだろうし……)
カンペ「日向くん次! もう本番始ってんだからテンポ良く!!」
日向「あ、えーと。……最初に食堂に入ってきたという理由でMCを勤めさせられる事になりました。超高校級の相談窓口 日向創です」
左右田「あ、同じく、MCを勤めさせられることになりました。超高校級の「ツッコミ」 左右田和一で……って江ノ島テメェ!!」
江ノ島「キャー、左右田先輩怖ーい♪ 超高校級のギャル兼ファッションモデルやってまーす 江ノ島盾子ちゃんでーす♪」
左右田「ったく……俺は超高校級の「あ、俺は葉隠康広。超高校級の占い師だべ! 俺の占いはキッチリ3割当たるから、もしこのテレビを見て興味を持った奴がいたら最低100万円を持って」うるっせーよ! 人が自己紹介してるときに割り込むんじゃねよーよ! つーか一番最初に宣伝かますなよ! せめて番組の締めの時にしろよ!!」
葉隠「何言ってんだべ! ただで全国レベルの宣伝が出来る機会なんてそうそう無いべ左右田っち!! これを気にもう一度俺は」
左右田「そういう話じゃな「そこのクマが五月蠅いから言ってやる。十神白夜、超高校級の御曹司だ。この名前を聞いて悟るのならば語る必要は無い。この名前を聞いて悟れぬのならば、名乗るに価しない。覚えておけ」だー!! オマエらワザとか!? ワザと何だなこの野郎!!」
春川「左右田」
左右田「あ?」
春川「いくらバラエティでも五月蠅すぎ……殺されたいの?」
左右田「う、うううううう五月蠅ーよ! そう思ってんならこいつら、もといそこのクマなんとかしろよ! それだけで解放されるぜ!?」
春川「出来るならとっくにやってる……そいつらに関しては触れたくないし、触れる必要が無い」
春川「春川魔姫、超高校級の保育士……以上だよ。」
日向(あ、良かった……あり得ないとは思ってたけど、本業の方言い出すかと……)
葉隠(俺らはまだ兎も角、春川っちと十神っちは食堂に来た時ガチ拒否してたもんなぁ……暴れ出さないで良かったべ)
十神(×暴れ出さない ○暴れ出せない だがな……モノクマめ……)
戦刃(うーむ、春川さん相変わらず隙が無いなぁ……戦場なら兎も角、闇討ちされるとちょっと厳しいかも)
カンペ「ほら最後! 戦刃さん!!」
戦刃「え? あ……超高校級の軍人 戦刃骸です……よろしくね」
江ノ島「カーッ! お前は本当に残念な姉だな!! ここは流れに乗って左右田モブ先輩を一弄りしてから自己紹介するのが筋だろうが!!」
戦刃「そ、そうだったの!? ごめんね盾子ちゃん、左右田くん」
左右田「いや違ーよ!? そんな流れはねーし仮にあったとしても俺は拒否するよ!? あ、俺の本当の才能は超高校級の」
N『希望ヶ峰学園の食堂に集った七人の超高校級の才能を持った生徒達!』
N『果たして彼らは、食堂のメニューランキングベスト10を当て、無事に帰宅することが出来るのか!!』
ルール
① 席順に従い、日向→左右田→戦刃→江ノ島→春川→十神→葉隠の順にメニューを選んでゆく。
② 選ばれたメニューで判定を行い、成功した場合、そのメニューはベスと10に乗っている。
③ メニュー判定の前に「ジャンルを絞る」事が出来る。
④ ジャンルを絞った場合、コンマ成功値は低くなる上時間経過も速くなるが、キャラの会話でヒントが聞ける。安価判定で選択を行い、それが>>1の想定していたメニューだったらコンマ判定に失敗してようが判定は成功となる。
例 安価で書き込まれたのがチョコレートサンデー だった場合、それが>>1の造ったメニュー票のランキングと一致していれば、コンマ判定に失敗してようが成功となる。
⑤ ジャンルの絞り方は曖昧でも構わない。「鉄板」「絶対にランキングしていると思う料理」や「下位狙い」などでも良い。
今日はここまで、明日から帰れま10開始
モノクマ「1時間ほど始めるよー!」
モノクマ「ごめんごめん。肝心のルールを記すのを忘れてたよ」
⑥ ランキングベスト10を全て当てるまで帰れない。
⑦ 一度も間違えずにランキングベスト10を全て当てることが出来れば、賞金1億円(本家は100万円だったけど、実際難易度的にこれくらいで良いと思うんだよね)
モノクマ「これが無いと帰れま10の意味が無いもんね!!」
N『今回、超高校級の生徒達に料理を振る舞ってくれるのは、彼らと同じく超高校級の才能を持つ料理人 花村輝々』
N『幼い頃から親の経営する食堂の手伝いをし続けていた彼は、その類い希なる才能を大いに振るい、数々の料理を作りあげてきた』
N『その腕前は、まさに天下一品! 今宵は同じ学園の仲間の為、その才能を存分に使っていただこう』
一品目 選択者 日向
日向「じゃあ、取りあえずはメニューを確認するか。とは言っても大半は……」
左右田「食べたことは無くても、最低一度は見たことがある奴ばっかだけどな。このメニュー表で」
「花村定食(6)」「季節限定メニュー(夏)(5)」
「肉料理(8)」「魚料理(8)」「野菜(8)」「軽食(10)」「ご飯もの(6)」「麺料理(6)」
「パン料理(6)」「変わり種(10)」「飲み物(8)」「デザート(9)」「生徒考案メニュー(10)」
計 100品
葉隠れ「まぁ大ざっぱに分けるとこの13ジャンルだべな。俺も食ったことがあるのが結構あるベ」
江ノ島「他の料理店や食堂でも見かけるような鉄板メニューから、あまり見かけないような珍しいものまで取りそろえていますね、非常にバラエティ豊かと言えるでしょう。生徒と教師以外利用客など殆どいないというのに、ご苦労なことです」
十神「「変わり種」「生徒考案メニュー」それから「デザート」辺りが悩み所か。1品もランキングに入っていないか? と聞かれると微妙だが、2品以上入っているか? と聞かれると否に傾く」
日向「と、十神どうした? なんか最初から本気で考察してないか?」
十神「やむを得んだろう。モノクマの事だ。強引にこのふざけた企画を終らせてしまえば、あとでどんな事をしでかされるか分らん」
十神「ならば全力で考察をして、さっさと10品全てを当てる方が得策だ。それならば奴も文句は言えまい」
春川「はぁ……どうでも良いけど、速くしてよ。じっくり考えるのが悪手とは言わないけど、何時までも悩んでたらそれこそ時間の無駄じゃない」
戦刃(こ、こんなに多かったんだ……普段あまり利用しないし、したとしても決まったものしか頼まないから意識したこと無かった……)
日向「……それもそうか。じゃあ最初は↓2に焦点を絞ってみるか」
日向「……それもそうか。じゃあ最初は「変わり種」に焦点を絞ってみるか」
葉隠「えちょ、ひ、日向っち本気で言ってるか!?」
十神「変わり種だと……!?」
春川「……こういうのってよく知らないけど、最初は確実に入ってそうな物から選んでいくんじゃないの?」
春川「まさかふざけてるんじゃないよね?」
左右田「怖ーよ! いちいち睨むんじゃねーよ!!」
日向「まぁそういう反応になるよな。でも、一応ちゃんとした根拠ならあるぞ、作戦もな」
江ノ島「ほう、じゃあ聞いてみようじゃないか。そこの元予備学科はどういうロジックで最初に「変わり種」なんて物に目を付けようとしたんだ?」
日向「(元予備学科……)あー、まず一つに、俺らが後半行き詰まることになるであろうジャンルにさっさと手を付けて情報を増やしときたかったってのがある」
日向「何度か本家を見たことがあるけどさ、だいたい「これは確実に入ってるであろう」って物から頼んでくだろ? そりゃあ当たった方がテンション上がるし、意気も上昇するかもしれないし、視聴者も安心できるスタートだと思うけど」
戦刃「けど?」
日向「逆に言えば「ほぼ確実に安牌だって分ってる物を序盤に切っていく」って事だろ? 加えて言うなら、ランキング上位に入ってることはほぼ明確だから、情報量も少ない」
日向「だったら最初っから攻めていって、この料理はこの順位だからこれは……って詰めていった方が結果的に食べる品数は少なくてすむと思うんだよな」
左右田「さらに言うなら、これは本家のオマージュ番組で、俺らは芸能人じゃなくてただの学生で、別に当たんなくても視聴率が大して変化することはねーだろうから「バラエティのセオリー」なんて無視した注文をしてった方が良いだろうって事か」
葉隠「ちょ、ちょっと待つべ! でもそれって外れるの前提の作戦だろ!? 俺の1億円はどうなるんだべ!!?」
戦刃(そもそも万一パーフェクトを達成したとしても葉隠くんだけの物ではないよ……)
十神「そんな端金などどうでも良いが……そこまで言うからには日向。ある程度的は絞れてるんだろうな?」
日向「ああ……取りあえずは↓3かなと思ってる」
『変わり種』メニュー
・僕の特製お稲荷さん
・4種の玉子焼きアラカルト
・豆腐とチーズの洋風白和え
・トマトの宝石箱
・グワカモレ~メキシコサンバ風
・ナスの中華風サッパリ漬け
・ほくほくジャガイモの味噌バター
・厚揚げのサイコロステーキ
・シシャモのフライ、スパイシーソース
・アボカドキムチ~卵黄乗せ
この中から1つ。コンマ10以下で、日向はランキング入りの料理を選ぶ。
モノクマ「取りあえずここまで。次は今日の夜にでもお届けするよ!」
モノクマ「1時間くらいやります!」
日向「俺は、この中だったら『厚揚げのサイコロステーキ』辺りが良い線行くと思う」
葉隠「えっと……一応聞くけど理由とかあんべ?」
日向「うーん、理由って程でもないんだけど、要するにこの『変わり種』ジャンルって正直言えば先生達大人向けのおつまみが多いだろ?」
春川「豆腐とチーズの白和えに、ナスの漬け物……じゃがバターにシシャモのフライ」
戦刃「確かに、どれもこれもお酒が合いそうな気はするね。そういうイメージがあるよ」
十神「なるほどな、確かに俺達生徒では多少手を出しづらいかもしれんが……」
江ノ島「先生達は違うというわけですね……私達が夕食を取っている時に、ここでおつまみを飲みながらお酒を飲んでいると……」
日向「ああ。だから、この中でも和風……特に、日本酒に合いそうな物を選んでみたんだ」
左右田「最初は『変わり種』から攻めようとしたソウルフレンドに若干驚いたけど……。確かに割と根拠がある気がするし、作戦も分ったし、これで良いんじゃねぇか?」
葉隠「「一億円をパーにする気か!?」って焦ったけど、そもそも俺達の想定外の所にランクインしているメニューがあったらどのみちパーフェクトは無理だしなぁ……」
春川「……別に良いけど、私までその攻める作戦、に乗るとは限らないからね」
日向「分ってる。どうせなら分りづらい位置から先に潰しときたいっていう俺の指向もあるからな。勿論強制はしないさ」
十神「『さっさとベスト10を当てて帰る』この目的さえ一緒なら、指針や指向が違っても最後には上手く纏まるだろう」
日向「そういう事だな。じゃあえっと……すみませーん!」
???「はい。ただ今お伺いします」
春川(……ん? 今の声……)
東条「お待たせいたしました。ご注文でしょうか」
春川「東条!?」
東条「あら春川さん。あなたまで巻き込まれていたなんてね……」
春川「……あんた、なにやってんの?」
東条「いつも通り、超高校級のメイドとして、花村くんのサポートをしているだけよ。ここまで大がかりなのも、テレビ放送が入るのも久しぶりだけどね」
戦刃「た、大変だね……」
東条「あら、直接的に巻き込まれたあなた達ほどではないわよ。それに、私自身の仕事としては減っているもの。今夜のお客様はあなた達だけなんだし」
東条「みんなと一緒に悩んだり食べたりすることは出来ないけれど……超高校級のメイドとして、あなた達の学友として、花村くん共々、全力でサポートさせて頂くわ」
春川「はぁ……毎度毎度、呆れるほどの奉公精神だね、あんた。何時か倒れるんじゃない?」
左右田「いやいやいやいや! スゲー心強からな!? ありがとうございます!!」
東条「ふふっ、心配してくれてありがとう」
江ノ島(モブ先輩、ソニア先輩といい東条といい、分りやすすぎんだろJK。分析するまでもねーよ)
日向「心強いよ。じゃあ早速……『変わり種』から『厚揚げのサイコロステーキ』を一つ頼む」
東条「かしこまりました」
N『トップバッターの超高校級の相談窓口 日向創が選んだのは厚揚げのサイコロステーキ!』
N『元超高校級の農家が造った国産大豆を使って造られた、極上の厚揚げ用豆腐をサイコロ状に分厚くカット!』
N『それをゴマ油をしいたフライパンでしっかりと炒めた、醤油ベースの焦がしたタレと、刻みショウガ、大葉、大根おろしが食欲を刺激する一品』
東条「お待たせいたしました。『厚揚げのサイコロステーキ』でございます。こちら、鉄板が大変お熱くなっておりますので、気をつけてお召し上がりください」
日向「お、来たな。じゃあさっそく「良いコメントを!」……へ?」
カンペ「良いコメント! 状況描写!! 半分くらいグルメリポート番組なんだからねこれ!!」
カンペ「日向くんだけじゃないよ! オマエラももう少しテンションを上げて!!」
日向「え、えっと……「うわぁ! すっごく美味しそうじゃん!!」!!?」
江ノ島「ショウガと大葉、あとは焦がし醤油ベースのタレかな? 凄く良い香りがするー!」
江ノ島「見た目もお洒落だねー! 全体としての量があまり多くない所が、見栄えをGood良くしてるよ! 鉄板に盛り付けてるのも本物のステーキっぽくて良いと思う!」
左右田(う、うわぁ……やっぱこいつも芸能人なんだなぁ、少しも物怖じしてねぇ。……『テンション上げろ』『空気を造れ』ってとんでもなく難易度が高いのに……)
葉隠(……もうコメントは江ノ島っちに任せてれば良いんじゃないかな?)
戦刃(盾子ちゃん飛ばしてるなぁ……ってあれ? よくよく考えたら、もしかして私も今の盾子ちゃんと似たような事言わないといけないの!!?)
十神「……ふん」←物怖じはしてないが、そういうテンションになるのが嫌だと思っている。
春川「……」←実は戦刃以上に緊張している。
江ノ島「ささ、日向先輩♪ 冷めない内に食べちゃってよ。基本的に注文した人が一口食べないと他のメンバーも食べれないんだしさ」
日向「あ、ああ……じゃあ、いただきます」
日向(鉄板で熱されたサイコロ状の厚揚げを、ショウガ、大葉、大根おろしと共に口に放り込んだ俺は、それを租借して飲み込んだ次の瞬間、自然とその言葉をはき出していた)
日向「日本酒が飲みてぇ……」←切実な表情で
全員「……………………」
全員「………………っww」
左右田「なに日向お前wwwwww実は飲酒経験あんの?wwwwww」
葉隠「す、凄まじく切実な表情してたべ日向っちww」
戦刃「い、言い方は悪いけど完全に居酒屋とかにいるおじさんのそれだったよねwwwwww」
日向「あ……い、いやそうじゃなくて……し、自然と口から出てたんだって! 俺は今まで酒なんて飲んだこと無いからな!?」
江ノ島「飲んだことが無いのに今の言葉が自然に出る方がおかしいでしょwwwwww残姉と感想被るのが悔しいけど完全におっさんだったじゃんwwww」
春川「……ふふっww」
十神「(東条に確認中)ほう、そうか。良かったじゃないか日向。本物の酒ではないし、今回のメニューに入ってるわけではないから自腹だが、ノンアルコールビールなら俺達も頼めるそうだぞ?」
東条「日本酒風味は無いけれど……ご注文されますか?(マジトーン)」
日向「いらない! いらないから!! と言うか速く食えよお前ら!!」
左右田「wwあー、今のは不意打ちだったわぁ。あ、でも確かにこれウメぇ、すげぇ肉厚だし」
葉隠「俺は本物の酒も飲めっけどなぁ……あー、この濃い味のタレ、確かに酒に合いそうな気がするベ。高いもんなんて飲んだ事ねーからどれが合うとかはよく分んねーけど」
戦刃(うーん、お酒なんて今まで傷口の消毒くらいにしか使ってなかったけど……こういうのに「合う」ものなのかな? まぁ何にせよ美味しいから良いか)
江ノ島「タレだけじゃ無くて、肝心の厚揚げが美味しいんじゃないかと思います……大豆の旨みがしっかり強くないと、香りが強いタレに負けちゃいますから……ただでさえ焦がし醤油ベースなのに、ショウガに大葉で香りが強くなっている上、大根おろしまで乗ってますからね……」
十神「味は流石、と言っておいてやる。見た目もまぁまぁだ、庶民臭さがあるのは俺の肌に合わんがな」
春川「……うん、まぁ、東条が『彼は料理では私の数段上にいる』って言ってたけど、その通りって事なんじゃない? ……何?」
江ノ島(春川ー! それじゃ『東条の料理の腕前を知らない人』に対して伝わらねーよ!)
日向「っと、完食したな……じゃあ『変わり種』の『厚揚げのサイコロステーキ』は第……何位ですか!」
N『ロジックで攻める日向が選んだ、お酒に合いそうなおつまみ『厚揚のサイコロステーキ』は……』
N「第……」
日向「……(ゴクリ)」
葉隠(あ~……! 頼む、頼むから当たっていてくれぇえええええええ! なんだかんだ言っても1億円は欲しいべ!!)
江ノ島(まぁ、日向の考え的には外れても良いんだろうけど、私様も入ってない気がするなぁ)
N「23位!!」
日向「あ~……すまない、入ってなかった……」
葉隠「俺の……1億が……」
左右田「だからもし仮にパーフェクト達成出来てたとしてもお前だけのもんじゃねーっての!!」
十神「別に落ち込むことじゃないだろう。と、言うかお前の言っていた通り、これで少しだが傾向は掴めた」
春川「これが100品あるメニューの中の23位なら、割かし下位にはなんか普通じゃない品が入ってそうな気はするね」
左右田「つーかよ、俺は割とこの中で1品はランクインしてる気がするぜ。この順位見たありきの推理だけど」
戦刃「うーん、じゃあその事だけ覚えておいて後回し、の方が良いのかなぁ?」
『変わり種』
・僕の特製お稲荷さん
・4種の玉子焼きアラカルト
・豆腐とチーズの洋風白和え
・トマトの宝石箱
・グワカモレ~メキシコサンバ風
・ナスの中華風サッパリ漬け
・ほくほくジャガイモの味噌バター
・厚揚げのサイコロステーキ 23位
・シシャモのフライ、スパイシーソース
・アボカドキムチ~卵黄乗せ
左右田「っと、次は俺だな。俺は↓2に注目するぜ!」
「花村定食(6)」「季節限定メニュー(夏)(5)」
「肉料理(8)」「魚料理(8)」「野菜(8)」「軽食(10)」「ご飯もの(6)」「麺料理(6)」
「パン料理(6)」「変わり種(9)」「飲み物(8)」「デザート(9)」「生徒考案メニュー(10)」
左右田「やっぱ肉だよ肉! これが無いと始らねぇぜ!!」
左右田「料理は肉だ! 終里じゃねーけど、大抵の店で肉を使った料理ってのは上位に食い込む物じゃねーか!!」
春川「……何というか、ホント単純だね……どこかの誰かさんを思い出すよ。でも、馬鹿には出来なさそう」
十神「……熱する事で雑菌を殺し、肉質を柔らかくさせ、その旨みをより引き立たせる」
十神「人間ほど、肉の美味い食べ方を知っている動物もいないだろう。ある意味で、人気があるのは至極当然と言えるな」
戦刃「え、えっと……手順と方法さえシッカリしてれば、生でも割と大丈夫なのが」
江ノ島「今はそういう話をしてるんじゃねーんだよこの残姉が!! こほん。まぁ良いんじゃね? ここから1品も入ってねーのはまずあり得ねーだろうし、ヘタしたら2品3品と入ってる可能性まであんだからよぉ!!」
日向「だな、で、なにを頼むつもりなんだ?」
左右田「おう、↓3とか良いんじゃねぇか?」
・3種の野菜と豚肉のポトフ
・ナスと合い挽き肉の特製グラタン、スープとサラダ付き
・特製にんにく醤油で炒めた豚バラ炒め ごはん、漬け物、味噌汁付き
・比内鶏を使った鶏の照り焼き、柚胡椒餡風味 ごはん、漬け物、味噌汁付き
・鶏ささみを使った4種類の鶏カツアラカルト パンorご飯、スープor味噌汁付き
・辛さが選べる! 特製マーボー豆腐 ご飯、スープ、デザート付き
・甲州ワインで煮込んだ、牛肉の赤ワイン煮込み パンorご飯、スープ、ミニサラダ付き
・牛肉とキャベツの甘辛粒マスタード炒め ごはん、味噌汁、漬け物付き
モノクマ「今回はここまで。あ、次からランキングに入ってるかどうかの判定は別の所でやるよ」
モノクマ「メニューとか調べてて思ったんだけどグルメSSってまず自分が腹が減るって事が良く分ったよ」
モノクマ「今夜も一時間やってくよー!」
モノクマ「絶望的な飯テロが出来るように頑張りたいです! 買おう買おうと思ってはいるんだけどねぇ……」
春川「麻婆豆腐……? 確かにそれ自体は人気のある料理だと思うけど、豚バラ炒めや照り焼きに比べると……」
戦刃「マイナーなところだよね。使われてるの、挽肉だし」
日向「ああ。肉を食ってるってよりは「豆腐を食ってる」って感じる物だよな? 戦刃の言う通り「お肉料理」としては微妙な所なんじゃないのか?」
左右田「いやいや聞けって! 日向じゃねーが、俺もロジック的に考えてみたんだよ」
十神「ほう? まぁ一応耳には入れてやる」
左右田「まず、この8種類ある肉料理の中で、唯一の「中華系統」って所だ」
左右田「「グラタン」「ポトフ」「赤ワイン煮込み」は言うまでも無く洋風物。「豚バラ炒め」「鶏の照り焼き」は和物だろ? 「鶏カツ」と「マスタード炒め」が微妙なラインだけど……まぁ少なくとも中華じゃあねぇわな」
左右田「だからそういう系統の物食いたい奴の人気が、これに絞られる可能性はあると思うんだよ。さらに言えばこれには肉料理のセットの中で唯一デザートが付く。辛さケアのためか、俺らからそういう要望があったのかは知らねぇが」
葉隠「なるほどなぁ……うーん、言われてみればそんな気がしてきた気がするベ」
日向「辛さが選べるってとこも地味にポイントだな。辛いのが苦手な奴から大好きな奴まで全てに対応してるってのは良いと思う」
左右田「そういう事だ。つー訳で東条さん! 『お肉料理』から『麻婆豆腐』を一つお願いします!!」
東条「かしこまりました。辛さは如何なさいますか?」
左右田「そうだなぁ……まぁ無難に普「最上級の「絶望」でお願いしまーす♪」っておい!ふっざけんな江ノ島!! んなもン最悪誰も食えずに終っちまうぞ!!? つーか帰れねぇって!!」
春川「当然だけど反対だよ。ただでさえ熱いのが出てくるだろうし、食べるのに時間が掛かる。効率的に行くなら最下級の「甘口」で良いでしょ」
葉隠れ「麻婆豆腐で流石にそれはどうなんだべ……まぁ俺は辛いの大分平気だし、「絶望」以外なら任せっけど」
戦刃(ど、どうしよう……私もそこまで辛くなくて良いと思うけど、盾子ちゃんは「絶望」選んで欲しそうだし……)
話し合いの結果、どうなった?
↓1 コンマ判定
01~10 甘口
11~50 中辛
51~70 辛口
71~90 大辛
91~00 絶望
あっ(ゾロ目)
出してはいけない物を出しましたね……【シークレット】発動
左右田「だーっ! 兎に角!! 「絶望」なんてヤバそうな物は頼ませねぇからな!」
日向「俺も反対だ。お前は喜ぶかもしれないが、他の奴ら含めて口の中がヤバい事になりそうだしな」
十神「同じく。頼むならお前が一人の時にするんだな」
江ノ島「ちぇー。分った分った分りましたよ! じゃあ残姉、これ頼んで良いよ。「絶望」じゃ無いし良いでしょ?」
戦刃「あ、うん……東条さん、これをお願いします」
左右田「何で戦刃が頼んでんだよ……別に良いけど今は俺の番だろ……」
東条「……(メニュー覗き)えっ、これは」
カンペ「はいはい! ウェイトレスさんは注文を受けたら速やかにキッチンに注文を渡しに行ってください!!」
東条「えっ、ちょっ、ちょっとモノクマ! 押さないで……!! 戦刃さん、これで良いのね!?」
戦刃「えっ? は、はい……」
日向(……なんだ、東条のあの反応……?)
日向(江ノ島の言質的に「絶望」を頼んだ訳じゃあ無さそうだけど……)
N『この時、感づいていた日向創含め、他のメンバーは確かめるべきだった……』
N『戦刃骸が、東条にどの辛さの麻婆豆腐を注文したのかを!!』
N『そしてその確認を怠った事により、超高校級の生徒達に、絶望を超える絶望が襲いかかる!!』
~CM~
舞園「~♪」
超高校級のアイドル、舞園さやかのデビューシングル「モノクローム・アンサー」がリメイク!!
超高校級の軽音部、澪田唯吹、超高校級のピアニスト、赤松楓をゲストに加え、あの伝説のシングルが蘇る!!
舞園「「モノクローム・アンサー Version2017」 大好評発売中です♪」
むくろの名前はひらがな表記だったはず
~CM明け~
N『希望ヶ峰学園の食堂で帰れま10 2巡目、超高校級のメカニック、左右田和一が頼んだのは『辛さが選べる特製麻婆豆腐』!』
N『話し合いの結果「最上級の『絶望』以外の辛さにしよう」という事になったのだが……』
N『このあと運ばれてきた麻婆豆腐を見て、生徒達の表情は絶望に染まる!!』
東条「……お待たせいたしました」
左右田「お! 来た来た待ってまし……た……」
葉隠「ああ、もう途中から凄く良い匂いがし、て……た……」
春川「ちょっとこれ……!!」
東条「……特製麻婆豆腐のセットでございます……」(闇の麻婆豆腐)
日向「なっ……!?」
左右田「なんじゃこりゃぁああああああああああああああああ!?」
江ノ島「……うぷぷ♪」
日向「紅い部分が全く無いぞ!? 全部真っ黒……というよりこれはもう深淵、闇と言っても良い色をしているじゃないか!!」
春川「麻婆は兎も角、豆腐まで黒いって何をどうすればこうなるの……!? これ、元々黒い豆腐を使ってたとかじゃ無いよね多分!! 本気で殺されたいの!!?」
十神「どういう事だ説明しろ戦刃!! 貴様は『絶望』以外の辛さを頼んだのでは無かったのか!!?」
戦刃「(茫然自失)……ちゃ、ちゃんと『絶望以外』を頼んだよ……むしろ凄く甘そうな奴を頼んだよ……!?」
葉隠「いやいやいやいやいや! え!? じゃあこれってまさか『大辛』だったりすんのか!!? これで!!?」
春川「そんな馬鹿な事が……」
東条「……よ」
葉隠「へ?」
東条「戦刃さんが頼んだのは『絶望殺し』よ……辛さ『絶望』で満足出来なくなった本物の狂じ……辛党のお客様を満足させるための物ね……」
戦刃「そ、そういう意味だったの!!? てっきり絶望的な辛さを殺し尽くすくらい甘い物かと……」
十神「どう解釈すればそうなるんだ貴様……!!」
左右田「だ、だけど待てよ! んなもんメニューに書かれてねーぞ!?」
左右田「『メニューに書かれてねーもんは頼めねぇだろ!!?』
>コトダマ 『隠れメニュー』
日向「それは違うぞ!!」Break!!
日向「うっかりしてた……! 花村の家は庶民的な定食屋だった筈……」
日向「だったらこういう『メニューには載ってないけど対応出来る』物があっても、そしてそれを花村が真似てても、何もおかしくなかったんだ……!!」
日向「江ノ島!! お前この事を知ってたな!? と言うかもしかしてこの裏メニュー、お前が依頼して作って貰ってたんじゃ無いのか!!?」
戦刃「そ、そうなの盾子ちゃん!?」
江ノ島「えー? 盾子ちゃん何の事だか分かんなーい♪」
江ノ島「それにぃ、皆の言うとおり『絶望』は頼まなかったよー?」
春川「……」←凄まじい殺気を江ノ島に向けている
葉隠「白々しすぎんべ……! それ以上の辛さがあるからあっさり退いたんだべ!!」
江ノ島「ま、それはそうとさ。この番組って「出されたものは完食しないと次の注文が出来ない」んだよね……」
江ノ島「まぁそんな訳で? モブ先輩は記念すべき一口目をどうぞー! さぁ、ぐいっと!!」
左右田「ふ、ふざけんな! こんなもん食えるわけ……!!」
カンペ「あ、当然完食しないと帰さないし、オシオキとしてみんなの恥ずかしい秘密も全国ネットでばらまくよ? ああ、一応「電波に乗せて問題ないもの」にはするけどね」
カンペ「何にしよっかなぁー♪ あ、左右田くんならこの前ソニアさんの」
左右田「ちっくちょう! 食うよ、食えば良いんだろ!!」バクリ
左右田「…………」
日向「そ、左右田……?」
左右田「ひ、な、た……」
左右田「ぜ、絶望が……吹っ飛んでく辛さと美味さだ、った……ぜ……」
左右田「」
日向「左右田……? 左右田、左右田ぁああああああああああああああああ!!?」
『麻婆豆腐』でコンマ『ゾロ目』を退いた時の処置。あまりの辛さにメンバー全滅。1時間無駄に経過。
モノクマ「こんなのを考えてました……もうね、物の見事にハマったよね」
モノクマ「今日はここまで。明日は生徒達が悶え苦しむところから始めますうぷぷ」
モノクマ「ごめんね! ちょっとバイトのあれこれで遅れました!!」
モノクマ「>>1基本的にアポだからねぇ……優柔不断だし……」
モノクマ「取りあえずこれだけ」
N『江ノ島盾子の策略によって運ばれてきた特製麻婆豆腐『絶望殺し』!』
N『左右田和一を一撃で気絶させてみせたこの料理を、生徒達は席順に従い一口ずつ食べていくという戦略をとったのだが……』
テコ入れ『希望ヶ峰学園の生徒が悶え苦しむ様を暫くお楽しみください』
日向「ゲッホ、ゴッつホッ!! が、ガァあ……! だ、ダメだ。がラすぎる……頭が変になりそうだ……!」
左右田「ぐっブっ! げほ、ゲホゲホっ!! ま、また気を失いそうだし汗もやべぇ゛……! 拭ってもぬぐいきれね゛ぇ……つーか口の中がシャレにならないくらい痛ぇ!!」
戦刃「がっ、ふっ……!(な、なにこれ!? 前に盾子ちゃんが作った絶望的激辛料理と良い勝負だよ……! 口の中に催涙兵器を放り込まれたみたい……!)」
春川「ぐほっ! が、ガァあ……!(もう拷問に近いじゃない……!? 似たような訓練をやったことあるけど、これはそれ以上だよ……! 口が、舌が……!!)」
十神「ゴッ、ボハァ!? (くそ、多少は辛さが和らぐかと飯を一緒に食ったら熱さで口の中がより酷いことに……!)」
葉隠「ガぁああああああ!! や、ヤバいべ……! 本当にヤバいべ……!! 常人の食い物じゃね゛えってか痛ぇぇええ!!」
江ノ島「えー? 皆この良さが分らないのぉ?」
江ノ島「私様ですら気を失いそうな、絶望を超えた絶対的辛さの中にある各種スパイスの香り。麻婆をこれでもかと纏った、もはや豆腐とは言えない大豆から作られた何か」
江ノ島「そしてこの麻婆のメインたる挽肉! 全部を纏めて消しかねない辛さの中でも未だにシッカリと残っている肉汁の美味さ!! これは確かにお肉料理と言えるでしょうね……通常の麻婆豆腐と比べてマシマシで入れられているのが分ります」
左右田「スゲぇよゆ゛うそうじゃねぇかコンの野郎……やっばごいづに全部食わせるべきだったんj……」
戦刃「ふぅ!……ふぅ!!……」
春川「……ッ!……くッ!!」
江ノ島「あー、絶望的に辛いし痛いし暑いし気を失いそうだし……マジ最高……♥」
↑ 何故か色っぽくなっている女子達
左右田(……!? じょ、女子の制服が汗で透けて良い感じに……!! 江ノ島はまぁ当然として、戦刃と春川も中々……その……な、なんか喘いでるみたいd)
日向「お、おい。左右田……?」
左右田「ぎにゃあ!? な、なんだよ日向……あ、そうか。次俺の番かいやぁはははははウッカリしてたわぁー!!」
日向「えっ、ちょおまっ! そんなに行ったら……!!」
左右田「ぐがぁあああああああああ!!」
日向「左右田ぁあああああああああああああ!!!」
テロップ ~1時間後~
全員「……………………」
左右田「……く、口が……」
日向(しゃ、喋りたくない……と言うか喋れない……!)
戦刃「み、みんな……大丈夫……?」
春川「……なんとかね……」
十神「あぁ……ッ!(くそっ! 口を開く度に激痛が……!!)」
江ノ島「あへぇ……♥」
葉隠(デザートの杏仁豆腐も焼け石に水で殆ど効果が無かったしな……江ノ島っちは何かトリップしてるし……これマジで帰れんのか……?)
左右田「か、完食したぜ……『お肉料理』の『辛さが選べる特製麻婆豆腐』は第……何位ですか!」
N『絶望すら殺す麻婆豆腐を1時間かけて完食した生徒達。果たしてその努力は報われるのか!!』
左右田(頼む頼む頼む頼む……!!)
戦刃(お願いしますお願いします……! せめてランキングにおっててくれないと左右田くんにも皆にも申し訳ないよ……!)
春川(これで入ってなかったら左右田と江ノ島は半殺しにして良いかな……?)
↓2のコンマで判定。30以下で入っている。
モノクマ「遅くてごめんね! また11時頃に来るから!!」
モノクマ「11時と言ったな? あれは嘘だ。時間が空いたのでやってみよう」
N【38位!!】
左右田「うわぁあぁぁぁあああああああッつ痛ってぇえええええええ!?……(半泣き)」
戦刃「あぁぁぁあああああッ、く、口が……(半泣き)」
春川「……はぁ……」
日向(いやうん。まぁそんな気はした……)
十神(クソッ! 完全に無駄足を踏んだか……!! せめてこれが普通の辛さだったらここまで被害が尋常じゃなかったものを……)
江ノ島(良い絶望具合ですねー♪ 盾子ちゃん満足である)
葉隠「と、取りあえず少し休むべ……このままじゃあロクに喋る事も出来ねーベ……」
日向「だな……東条、すまないが氷を……」
~生徒休憩中~
・3種の野菜と豚肉のポトフ
・ナスと合い挽き肉の特製グラタン、スープとサラダ付き
・特製にんにく醤油で炒めた豚バラ炒め ごはん、漬け物、味噌汁付き
・比内鶏を使った鶏の照り焼き、柚胡椒餡風味 ごはん、漬け物、味噌汁付き
・鶏ささみを使った4種類の鶏カツアラカルト パンorご飯、スープor味噌汁付き
×・辛さが選べる! 特製マーボー豆腐 ご飯、スープ、デザート付き 38位
・甲州ワインで煮込んだ、牛肉の赤ワイン煮込み パンorご飯、スープ、ミニサラダ付き
・牛肉とキャベツの甘辛粒マスタード炒め ごはん、味噌汁、漬け物付き
数分後……
1巡目~戦刃の番~
左右田「じゃ、じゃあ次は戦刃だな……」
戦刃「え。あ、うん」
戦刃(さっきは盾子ちゃんに乗せられて皆に大迷惑掛けちゃったから、ここでなんとか挽回しなくちゃ……!)
戦刃「私は↓2に注目するよ」
「花村定食(6)」「季節限定メニュー(夏)(5)」
「肉料理(7)」「魚料理(8)」「野菜(8)」「軽食(10)」「ご飯もの(6)」「麺料理(6)」
「パン料理(6)」「変わり種(9)」「飲み物(8)」「デザート(9)」「生徒考案メニュー(10)」
残り 98品
同じメンバーばかりだと飽きるかも、途中でメンバー交代あるといいな
モノクマ「>>79 本家同様メンバー交代はございません! これがメインメンバーですごめんね!!」
モノクマ「そう、本家同様。本家同様ね……うぷぷ」
戦刃「め、麺料理とかどうかなって思うの……」
日向「麺料理……? ラーメンとかパスタとかか?」
葉隠「ま、まだ口の中が痛い状況で熱いもんなんて食いたくねーベ!? 仮に入ってるとしても後回しでいーだろ!?
戦刃「え? 冷たいのもあるでしょ? お蕎麦とかそうめんとか……あとは冷静のパスタとかさ」
戦刃「それに、うどんやそばなら確実に冷たいのと暖かいのがあるし。温冷に関してはどっちを選んでも良いって言ってるし……」
戦刃「だから、麺料理を選べば口の中をケアしつつランキングに入ってそうな料理を食べる事が出来るんだよ!」
戦刃(ふふん、どうかな盾子ちゃん。私なりに考えたでしょ?)
江ノ島「……あのさぁ……あんた本当に残念だな」
戦刃「あ、あれ?」
江ノ島「単純に口の中ケアしたいならデザート一択だろうがよぉ! 口の火照りや辛さを和らげるには冷たい物よりも甘いもんだろぉ!?」
江ノ島「そもそもですね。『夏季限定料理』なんてあからさまに冷たい物があるだけでなく、デザートとして『甘くて冷たいあの品』が入っているジャンルをスルーして麺料理なんかに挑みますか?」
春川「私の番だったら確実に『デザート』のジャンルから頼んでたよ……」
左右田「俺は夏季限定かなぁ……あんま甘いもんに詳しくねーっつーのもあっけど」
十神「寧ろこの状況でその2つ以外の安牌など無かった気がするが」
江ノ島「ですよねー……」
戦刃「う、うぅ……」
日向「ま、まぁまぁ良いじゃないか! で、戦刃はどれを頼むつもりなんだ?」
戦刃「えっと……↓2だけど」
・優しい辛さの豆乳担々麺
・香川の誇りに誓うぶっかけうどん(冷温有り)
・濃厚と評判の魚介つけ麺(冷温有り)
・修行を重ねた盛りそばセット(冷温有り) (ミニ天丼orミニマグロ丼 漬け物付き)
・海鮮たっぷりペスカトーレ~大人の恋愛風~
・野菜たっぷり焼きそば~屋台のおじちゃん風~
戦刃「んー、この中から本気でランキング入りを目指すならつけ麺かなぁ……?」
江ノ島「ば、馬鹿な……! 殘姉がその残念さを発揮して担々麺かそこらを選ぶとばかり思っていたのに……!!」
戦刃「ねぇ盾子ちゃん。私が残念なのはもう自覚あるけど流石に口の中が痛い状況で辛い物頼むほど馬鹿じゃないからね?」
春川「それは兎も角として、理由は? さっきのがあるからキチンとしたものが無いと私は許可できないよ」
戦刃「んー、半分くらいは勘なんだけど……なんかつけ麺って他の麺料理のそれとは少し気色が違うというか……そういう気がする料理だと思うんだ」
左右田「あー……なんとなく分るわ。同じ浸ける過程を通す物でもそばとか素麺とかとは何か雰囲気違うよな」
日向「単純に、それ以外の呼び方が無いから。じゃないか? そばとか素麺とかうどんはそもまま出汁に入ってたり、焼かれてたり蒸されてたりもするけど、つけ麺は「汁に浸けて食べる」のが前提だもんな」
十神「ここ10年前後で爆発的に人気が出てきた麺料理でもあるな。今はどうなのかは知らんが……」
葉隠「ラーメン屋とかにも当たり前のように置いてあるし……美味いもん多いしなぁ。頼んでもいい気はするベ」
戦刃「……よし、じゃあこれで行くね。東条さん、お願いします」
N『3人目の生徒! 超高校級の軍人 戦刃むくろが頼んだのは『濃厚と評判の魚介出汁つけ麺(冷)』!!』
N『煮干し、マグロ節、ホタテの貝柱、蟹、ネギや果物などをベースにした魚介風味の特製出汁に、秘伝の醤油、味噌、黒砂糖、酒などを加えて煮込んだ濃厚なつけ汁に、コシを強めに打った麺をつけて食べる、贅沢な一品』
東条「お待たせいたしました。『濃厚と評判の魚介出汁つけ麺(冷)』でございます」
戦刃「あ、どうも……(うわぁ……麺の量が多い……学生食堂もかねてるし、お腹いっぱい食べて欲しいって事かな……)じゃあ早速」
東条「あ、少々お待ちを」
戦刃「へ?」
東条「そちらの品。シェフお勧めの食べ方としまして、まずはそのまま。味を変えたくなったら最初にネギと炒りごま。それが飽きたら肉味噌とおろし生姜。最後にレモンダレとパクチーを入れてお召し上がりください」
戦刃「あ、はい……」
江ノ島「人の話を聞かないで薬味全部入れようとしてましたね……皆でシェアして食べるっていうのに……かつてやった唐揚げに無断でレモンを搾るような暴挙ですはい……」
日向「あー……何てベタな……」
戦刃「ご、ごめん盾子ちゃん……」
葉隠「いやまぁ……食い方は人それぞれだし……うん」
春川「私もそこはあんまり気にしないよ。子供も親切心で唐揚げにレモンとか、サラダにドレッシングとか、よく似たような事やりたがるしね」
十神(それ単純に戦刃=思考の一部が子供と一緒と言っていないか?)
戦刃「じゃ、じゃあまずはそのままで……い、いただきます!」
戦刃「………………」
左右田「い、戦刃? どうした?」
戦刃「こ……濃いよぉ……♪」
十神(口元がこれ以上なくにやついているな)
左右田(だらしないと言えばそれまでなんだがなんかこう、その……)
江ノ島(殘姉の光悦した表情なんて滅多に見ないんですが。花村パイ先やべぇな)
戦刃「語彙が残念でごめんね……でも美味しいの。とっても濃くて、麺との相性が抜群で……♪」
戦刃「私のとっておきのレーションに勝るとも劣らないよぉ……♪」
日向(そのコメント自体が凄まじく残念だって事にこいつは気づいてるんだろうか……)
葉隠「へー、んなに美味いのか。じゃあ俺らも……ってうおっ! なんだこれメッチャウメぇ!! 超濃い!!」
春川「……お、美味しい……つけ麺自体は食べた事あるけど、こんなに美味しく出来る物なんだ……濃いのにスッキリしてて、ドロリとしてるのにしつこく無くて……」
江ノ島「んー、例えるなら絞りたての濃厚な牛乳や、ソフトクリームに似てるかなー。牧場とかで飲んだり食べたりするメッチャ風味が良くて、濃厚なあれね」
十神「使われているのは煮干し、マグロ節、ホタテの貝柱、蟹、ネギやその他香味野菜……こんな具合か? 確かにつけ汁も美味いが、麺がその濃厚さに張り合っている点も評価出来るだろう」
江ノ島「単純な話シー、つけ汁が美味すぎて普通の麺じゃあボコボコに負けちゃうもんネー。その点、この麺からは小麦粉の味がシッカリするシー、コシも強いシー」
左右田「あぁ、こりゃウメぇな! 少しは食ったかと思ってたんだが、まだまだ入りそうだ!! 次はネギとごまを足してっと……うおっ! さらに香りが強くなった!?」
日向「味を変化させて飽きさせないようにって奴だな。じゃあ俺はそれに肉味噌とショウガを追加して……あ、これも良いな! 肉味噌のおかげで濃厚さが増すのに、ショウガの香りと味で全体が引き締まった感じだ!!」
戦刃「レモンダレとパクチーも美味しいよぉ……レモンの酸味とパクチーで味が一気にあじあんていすと? になるのぉ……♪」
春川「何かさっきから戦刃の様子がおかしいんだけど……」
~数分後~
日向「いやぁ、これは美味しかったなぁ……今まで頼んだ事無かったけど、良いメニュー知れたかもしれない」
葉隠「あの量とクオリティでこの値段ってヤバくね? 俺ならもちっと値段上げて儲けるんだけどなぁ……」
十神「ふん、まぁ悪くはなかったんじゃないか」
左右田「ああ、じゃあ順位を……戦刃?」
戦刃「……」
左右田「戦刃? おい戦刃順位順位!!」
戦刃「ふえ? ……あ、えっと……『麺料理』の『濃厚と評判の魚介つけ麺』は何位ですか!」
N『先ほど他のメンバーに絶望を殺す麻婆豆腐を食べさせてしまう要因の一つとなってしまった戦刃、汚名返上なるか!!』
↓2 70以下でランキング入り。
モノクマ「こんかいはここまでだようぷぷ!」
モノクマ「遅筆な>>1ですが良ければ付き合ってやってねオマエら」
コンマは非情
モノクマ「>>92 ホントだよ! あ、でも戦刃さんだからこそとも言えるね!」
モノクマ「ちょっとだけどやります!」
N「第……」
戦刃(ふふん! 自分で言うのも何だけど、これは入ってると思うなぁ……♪)
戦刃(皆の反応も上々だったし。どう、盾子ちゃん? 私だってやればでk)
N「13位!!」
戦刃「」
日向「うっわあ惜しい!」
左右田「あぁああああ入ってねぇのか……マジか……」
十神「ちっ……これも違うか」
春川「良い線はいってたんだけどね……まぁ、こんなものじゃない?」
葉隠「んー、13位かぁ……やっぱ量とか食いたい奴には人気あっけど、それ以外にはそこまでっつーかんじなんか?」
江ノ島「ねぇねぇどんな気持ち? さっきまで頭の中でドヤ顔してたお姉ちゃん今どんな気持ち?」
江ノ島「マジで残念な結果出してどんな気持ち?」
戦刃「」
日向「ま、まぁまぁ江ノ島……「戦刃にしては」かなり頑張った方だろ?」
戦刃「」
N『なんと絶対の自信があった『濃厚と評判の魚介つけ麺』を外す痛恨のミス!!』
N『超高校級の生徒達、ここまで1品も当てられず3連敗!! 果たして大丈夫なのか!!?』
1巡目~超高校級ギャル 江ノ島盾子の番
江ノ島「はーっ……どいつもこいつもマジつっかえねぇ……」
日向「あ~……」
左右田「悪ぃ……」
戦刃「」
江ノ島「あんたはいつまで気をやってんだこの残姉が!!」
江ノ島「しゃーないんで私様も本気出しますか。↓2から選びます」
「花村定食(6)」「季節限定メニュー(夏)(5)」
「肉料理(7)」「魚料理(8)」「野菜(8)」「軽食(10)」「ご飯もの(6)」「麺料理(5)」
「パン料理(6)」「変わり種(9)」「飲み物(8)」「デザート(9)」「生徒考案メニュー(10)」
江ノ島「私様も日向の作戦に乗ってやろうじゃねぇか。デザートから行くぜおらぁ!!」
日向「えっ!? いや作戦に乗ってくれるのは嬉しいけど、デザート……?」
春川「戦刃の番だったら口の痛みを和らげる目的で分らなくも無いけど、今は痛みもそこまでじゃないよ」
左右田「罪木から貰ってきたっていう薬草飴舐めたから、かなり楽になったしな」
葉隠「よほどの自信が江ノ島っちにあるか、それともいつもの酔狂目的か……後者なら嫌な予感がするベ……なぁ、マジでデザートで行くんか? 変えるってわけには……」
江ノ島「だ が こ と わ る」
葉隠「デスヨネー」
十神(こいつが本気を出せば、一人でベスト10全てを1問も間違えずに当てる、ぐらいの芸当が出来そうな物だがな)
江ノ島「んー、この中なら取りあえず↓2ですかね」
・フルーツをたっぷりと使った特製チーズタルト
・クイーン・オブ・ストロベリーショートケーキ
・これぞ甘味の王! クリームあんみつ
・レトロ感満載! 昭和のティラミス
・思い出のアップルパイ
・りんごの丸ごとシャーベット
・僕のスイーツ~大人のチョコレートケーキ~
・僕のスイーツ~午後のビスコッティ~
・僕のスイーツ~フルーツカナッペ~
この料理って元ネタあんの?
江ノ島「じゃあ取りあえず『クイーン・オブ・ストロベリーショートケーキ』で良いんじゃないですかね……はい……こんな王道中の王道の注文で行こうと思います……」
日向「うぉい!? 攻める作戦に乗ってくれるんじゃなかったのかよ!!?」
葉隠「『ショートケーキ』なんて食ったことがねぇ奴の方が珍しいケーキの王様だべ? 危険そうなものから調べてくんじゃなかったのか?」
江ノ島「はぁ……どうもそこの元予備学科とウニはこの戦略の利点ってもんを考えてやがらねぇみてぇだな……」
葉隠「だべ……?」
江ノ島「日向の言う「先に傾向を調べる」作戦ってさ。攻めるだけじゃなくて「事前調査」ってもんが必要になってくんのよ」
江ノ島「例えばですね? このケーキが……まぁ無いとは思いますが、ランキング1位をとったとしましょうか。その場合、他の順位には何が入ってくると思います?」
左右田「えっと、他の品も入るだろうけど、それ以上に「デザートの中からまだ何個か入ってる可能性が出てくる」ってことか?」
江ノ島「ピンポーン! だから、そのジャンルで一番「ランキング上位に入ってそうな品を頼む」んじゃなくて、「料理として一番知名度が高く、頼まれていそうな品」を頼んで、その順位から「傾向を探る」作戦な訳よ」
江ノ島「それなのにオマエらときたらジャンルをバラけさせたのは良いけど、酒のつまみに激辛麻婆につけ麺に……」
江ノ島「もっと学生に頼まれそうな奴があんだろぉおおおおおおお!? 「攻める」「詰める」前提なら益々「各ジャンルで人気のありそうな品」を注文しろや!!」
日向「うっ……」
戦刃(わ、私のつけ麺は割と上位を狙ったんだけど……)
春川「麻婆豆腐を激辛にしたのはあんたでしょとか、ならもっと早く言いなよとか色々言いたいことはあるけど……」
十神「今までで一番説得力のある理由なだけに何も言えんな……」
江ノ島「と言うわけでー、ウェイトレスさーん♪ 『デザート』のジャンルから『クイーン・オブ・ストロベリーショートケーキ』をお願いしまーす♪」
N『超高校級のギャル 江ノ島盾子が頼んだのは『クイーン・オブ・ストロベリーショートケーキ』!!』
N『何とこの品。元超高校級の菓子職人の元で地獄の徹底指導を受けた末に認められたという、花村輝々の自信作!!』
N『苺の量と質、生クリームの純度と堅さ。生地の焼き加減……その他全てに合格点を貰った、まさにショートケーキの女王だ!』
モノクマ「今回はここまで!」
モノクマ「>>102 一応あるよ。ネットとかで見た料理店の人気メニューが元ネタです!!」
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