※原作ネタバレあり
また休憩やっつけネタです
四作目
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371563588
リヴァイ「どういうことだ」
エルヴィン「そのままの意味だ、明日は第104期訓練兵の入団式がある」
エルヴィン「君にはその104期訓練兵になってもらう」
リヴァイ「…何を考えてやがんだ、てめぇ…」
エルヴィン「近年調査兵団を選択する兵が減っている」
エルヴィン「しかし覚悟の無い者をいたずらに招くわけにもいかない」
エルヴィン「つまり君には有望な兵士の…勧誘をしてもらうというわけだ」
リヴァイ「…そりゃ俺に覚悟を問えってことか?」
エルヴィン「ああ」
リヴァイ「………」
エルヴィン「命令だ、従え」
リヴァイ「…了解だ」
ハンジ「何々? リヴァイ訓練兵になるのかい?」
ハンジ「じゃあ私訓練の様子を見に行こうかなぁ! リヴァイが後輩ってことでしょ?」
リヴァイ「そんなヒマてめぇにはねぇだろ」
ハンジ「う~ん…リヴァイの尊敬語は是非聞きたいんだけどなぁ…」
エルヴィン「ハンジ、我々には次の壁外調査が迫っている」
エルヴィン「リヴァイを欠く以上君の力が不可欠だ」
ハンジ「わかったよ、壁外調査があるなら仕方ないか」フー
ハンジ「あぁ…! 巨人達が私を待ってるよきっと!」キラキラ
エルヴィン「リヴァイ、頼んだぞ」
リヴァイ「わかってる」
~第104期訓練兵団入団式~
キース「貴様は何者だ!?」
アルミン「シガンシナ区出身! アルミン・アルレルトです!!」
教官「やってるな…、お前も訓練兵の時は初っ端からあれだったろ?」
教官後輩「懐かしいです、でも…あの恫喝には何の意味が…?」
教官「通過儀礼だ、それまでの自分を否定して真っさらな状態から兵士に適した人材を育てるためには必要な過程だ」
教官後輩「? …何も言われてない子がいるようですが」
教官「あぁ…、すでに通過儀礼を終えた者には必要ない」
教官「おそらく2年前の地獄を見てきた者達だ、面構えが違……う…?」
リヴァイ「………」
教官後輩「面構えどころか…、風格というか…年齢まで違うような…」
教官「………面構えが違う、それだけだ」
キース「次!! 貴様だ!! 貴様は何者だ!!」
コニー「ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身! コニー・スプリンガーです!」バッ
キース「逆だ…コニー・スプリンガー」ガシッ ミシィ
コニー「………!」ミシミシ
キース「最初に教わったハズだ、この敬礼の意味は"公に心臓を捧げる"決意を示すものだと…」
キース「貴様の心臓は右にあるのか――」
リヴァイ(…早く終われ)
エレン「あっ、あの!」
リヴァイ「…何だ」
エレン「その…調査兵団のリヴァイ兵長じゃありませんか!?」
エレン「どうしてこんなところに…」
リヴァイ「人違いだ」
エレン「え…、いやでも」
リヴァイ「人違いだ、俺は今日ここに来たばかりの上調査兵団の内情なんて知らん」
エレン「そ、そうなのか悪い…」
エレン「オレの早とちりだった、忘れてくれ」
リヴァイ「いや、いい」
エレン「オレはエレン・イェーガーって言うんだ」
エレン「さっきはお互い名前を言う機会がなかったからな、お前は?」
リヴァイ「俺はリヴァイだ」
エレン「え」
エレン「…やっぱりリヴァイへいちょ――」
リヴァイ「違うって言ってんだろ」
エレン「………?」
リヴァイ「俺の名はリヴァイだ、だが調査兵団のリヴァイとやらとは違う」
リヴァイ「同じ名くらい腐る程いる」
エレン「顔まで一緒…」
リヴァイ「………」
エレン「………」
リヴァイ「空似だ、大体近くで見たことでもあるのかてめぇ」
エレン「いや、確かに少し遠目だったような…?」
リヴァイ「そういうことだ」スタスタ
エレン「うーん…」
~夕食~
エレン「だから…見たことあるって…」
おおおおぉぉお!
訓練兵A「本当か!? どれくらい大きいんだ!?」
エレン「壁から首を出すぐらいだ…」
訓練兵A「何!? 俺は壁を跨いだと――」
訓練兵C「向こうは何盛り上がってんだ?」
訓練兵D「エレンってやつが超大型巨人を見たことがあるんだと」
訓練兵C「まじかよ! 俺も聞きにいこーかな」
訓練兵D「勝手に行けよ、それより…リヴァイだっけ?」
訓練兵D「何でお前パンばっか食ってんだ? スープと一緒に食った方がうまいだろ」
リヴァイ「一度でも置いたら汚くて食えねぇだろ」
一旦少し中断します
一時間後くらいにまた
流れとしては大体序盤は原作の流れにちょいちょいリヴァイ兵長が絡んでくる感じで進めれたらなと思います
~翌日~
キース「まずは貴様らの適性を見る! 両側の腰にロープを繋いでぶら下がるだけだ!!」
キース「全身のベルトで体のバランスを取れ! これができない奴は囮にも使えん! 開拓地に移ってもらう」
教官「これはまだ初歩の初歩だが、この段階から立体機動の素質は見てとれる」
教官「ん……、見ろ…あの子だ」
ミカサ「………」ピター
教官「まったくブレが無い…」
教官「何をどうすればいいのかすべてわかるのだろう…素質とはそういうものだ」
教官後輩「彼も…素質ありですか」
リヴァイ「………」ピター
教官「いや…あれは素質ももちろんだが、アレだから」ゲフンゲフン
兵長の役職は兵長のままなの?
教官「ふむ…今期はできる者が多いようだ」
教官後輩「あの…彼は…」
教官「…素質というものだろう、人並み以上にできることがあれば…」
教官「人並み以上にできないこともある」
エレン「」プラーン
キース「何をやってるエレン・イェーガー! 状態を起こせ!!」
エレン(え…何だこれ、こんなのどうやって…)プラーン
リヴァイ「あいつは昨日の…」チラ
リヴァイ(…論外だな、あの女がよさそうだ)
エレン(ウソ…だろ? こんなハズじゃ…)
>>23
三年前なのでもしかしたら原作では違うかもしれませんが、この話では兵長で
エルヴィンも団長ということで
~夜・男子部屋~
コニー「コツだって? 悪ぃけど俺…天才だから」
コニー「"感じろ"としか言えん」
ジャン「オレは逆に教えてほしい」
ジャン「あんな無様な姿晒しておいて正気を保っていられる秘訣とかをよぉ」
エレン「お…お前ら人が頭下げて頼んでるのに…」
マルコ「まぁまぁ…、コニーとジャンの他にも上手いって言われてたのはあっちにいる二人だよ」
マルコ「名前は確か…ライナーとベルトルト…だったかな」
エレン「悪い…マルコ」
マルコ「あ、あとリヴァイが圧倒的だったみたいだよ」
マルコ「先に聞いてみたらどうだい?」
エレン「わかった…」
リヴァイ「コツだと?」
エレン「あぁ、教えてくださ…いや、教えてくれ」
リヴァイ「………」
エレン「お…おい? 何で黙るんだよ」
リヴァイ「コツだなんだと聞いて回っている時点でお前は兵士に向いていない」
リヴァイ「任務についてもすぐくたばるだけだ、さっさと諦めるのが利口じゃねぇのか」ペラ
エレン「な…」
リヴァイ「………」ペラ
エレン「も、もう聞かねぇよ!」
アルミン「エレン…、ライナー達に聞きに行こう」
リヴァイ「………」
ライナー「う~ん…姿勢制御のコツか…」
エレン「頼む! 二人もすごく上手いって聞いたぞ」
ライナー「すまんが…ぶら下がるのにコツがいるとは思えん」
ライナー「期待するような助言はできそうにないな…」
エレン「そうか…」ハァ
アルミン「明日にかけるしかない…」
ベルトルト「二人は…あのシガンシナ区出身だよね?」
アルミン「うん…そうだけど…」
ベルトルト「じゃあ…巨人の恐ろしさも知ってるはずだ」
ベルトルト「なのに…どうして兵士を目指すの?」
アルミン「えーと…」
……………
…………………
………………………
………………………
…………………
……………
ベルトルト「そうか、羨ましいよ…自分の命より大事なものがあって」
エレン「そりゃそんな目に遭ったんだし…自分の命を大事にすることだって立派なことだろ」
エレン「俺なんて壁壊される前から調査兵団になりたいとか言って、頭のおかしい奴としか思われなかったからな…」
エレン「おかしいのはこっちだ…」
リヴァイ「ほぅ…」
ライナー「巨人と遭遇した後もその考えは変わらなかったってことか?」
エレン「まぁ…恐怖もたっぷり教わったがそれ以上に…」
エレン「殺さなきゃならねぇと思ったよ…、奴らを…一匹残らず」
リヴァイ(…悪くない、今期は豊作かもな)
……………
エレン「よし、明日はやってやる…!」
リヴァイ「おいエレン」
エレン「…なんだよ」ジロ
リヴァイ「お前…なぜ包帯なんて巻いてる?」
エレン「………!」
エレン「これは…訓練後に、姿勢制御の練習をして…」
エレン「……失敗して…」
リヴァイ「頭をうったのか」
エレン「笑いたきゃ笑え! 明日は絶対に成功させる!」
リヴァイ「………」
リヴァイ(このバカがどのタイミングで頭をうったのかは知らないが…)
リヴァイ「今ベルトを持ってるか?」
エレン「いや、ベルトは戻したから今は…」
リヴァイ「明日、お前の番がきたら教官にベルトを見せてみろ」
エレン「は…?」
リヴァイ「見せればわかる」
リヴァイ(何もなけりゃ…、こいつはただの役立たずだ)
眠いのここまでで中断します
レスありがとうございます
なんとかグダグダにならないように進めていきたいです
おぉ…たくさんのレスありがとうございます
ささっと読み返したら間違えがありました
>>25
×状態を起こせ
○上体を起こせ
です
では再開します
~翌日~
キース「エレン・イェーガー、覚悟はいいか?」
キース「立体機動装置を操ることは兵士の最低条件だ」
キース「できなければ開拓地に戻ってもらう…いいな?」
エレン「はい!」チラ
リヴァイ「………」
エレン(本当に大丈夫なのか…?)
エレン「あ、あの!」
キース「何だ」
エレン「その、ベルトを見てみていただけないでしょうか」
キース「何だ貴様…、まさか道具が悪いとでも言うつもりか…?」
エレン「い、いえ! ただリヴァイ訓練兵が見せるようにと…」
キース「何…?」チラ
キース「…いいだろう、貸してみろ」
エレン「はっ!」
キース「………」カチャカチャ
キース「ワグナー」
トーマス「はっ」
キース「イェーガーとベルトの交換をしろ」
エレン「………?」
リヴァイ「……ふん」
エレン(……な…)ギシ…ギシ…
エレン(何で? できたぞ…急に…)
エレン「これは…一体…」ギシ…
キース「装備の欠陥だ」
キース「貴様が使用していたベルトの金具が破損していた」
エレン「え?」
キース「ここが破損するなど聞いたことはないが、新たに整備項目に加える必要がある」
エレン「な…!」
エレン「で、では…適性判断は…」
キース「……問題ない…、修練に励め」
エレン(やった! やったぞ!)バッ
エレン(どうだミカサ! オレはやれる! 巨人とも戦える!)ギン
エレン(もうお前に世話焼かれることもねぇな!!)
ミカサ「………!」
ライナー「何とかなったようだな」
アルミン「目で"どうだ!"って言ってるよ」フリフリ
ミカサ「いや違う、これで私と離れずにすんだと思って安心してる…」
アルミン・ライナー・ベルトルト(……は?)
キース(特別優れているわけでもなさそうだが…、だが…しかし…)
キース("あの"リヴァイが目をつけるとは、…イェーガーに何かを感じたか…)
キース(グリシャ…、今日お前の息子が…兵士になったぞ)
エレン「ありがとな! おかげで合格だ!」
リヴァイ「別に俺が何かしたわけじゃない、何もしなくとも教官は気付いただろう」
リヴァイ「そして合格自体はお前の力だ」
エレン「そ…そうか」
エレン(実力…!)グッ
リヴァイ「浮かれるな」
エレン「え…」
リヴァイ「姿勢制御なんざ初歩の初歩だ」
リヴァイ「"走る"ことに言い換えればお前はやっと"立てた"って段階だ」
エレン「………」
リヴァイ「それに道具の破損程度、試行錯誤してれば自分で見つけられてたはずだ」
リヴァイ「…まだお前には必死さが足りないんじゃないのか」スタスタ
エレン「う…」ポツン…
エレン「……くそ! やってやる…!」ギラ!
~2年後~
ライナー「行くぞ!」ダッ
エレン「……っ」ガシッ
エレン「ふんっ!」ブン
ライナー「うおっ」ドサッ
ライナー「イテテ…まったく真面目だな」
エレン「お前がそれを言うのかよライナー」
エレン「しかし…どうなんだこの訓練は? 人を相手にしてどうする?」
ライナー「俺達は兵士だからな、いくら不利な状況でも逃げてはいけない時がある」
ライナー「相手が何であろうとだ、俺達は大砲でも格闘術でも使いこなして力をつけなきゃならん」
ライナー「それが…力を持つ兵士としての責任だと思う…、俺は」
エレン「…そう…だな」
ライナー「ん? オイ…アイツ…」
エレン「ん? ああ…アニか…」
ライナー「また教官にバレないようにうまいことサボってるな」
ライナー「よーしエレン、アニにも説教が必要だ」
エレン「は?」
ライナー「兵士とはどうあるべきか…教えてやろうじゃないか」
ライナー「おいアニ!」
アニ「………」チラ
アニ「……何?」スタスタ
ライナー「教官の頭突きは嫌か? それ以上身長を縮めたくなかったら――」
……………
…………………
………………………
リヴァイvsアニ
………………………
…………………
……………
ライナー「」ドッサァァァ
エレン「お前の倍近くあるライナーが宙を舞ったぞ…」
エレン「…すげえ技術だな、誰かから教わったのか」
アニ「……! お父さんが…」
エレン「親父さんがこの技術の体現者なのか?」
アニ「…どうでもいい、こんなことやったって意味なんかないよ」
エレン「この訓練のことか? 意味がないってのは…」
アニ「"対人格闘術"なんか点数にならない、私を含め熱心な内地志願者はああやって流すもんさ」
エレン「………」
ライナー「くっ…エレン、もう一人説教が必要な人間がいた…」
エレン「お前…懲りてないのか」
ライナー「アイツだ…、アイツもいつもうまいことサボっているみたいだからな」
エレン「あいつって…リヴァイじゃないか!」
ライナー「ああ、アニにぶつけてサボっているツケをわからせてやらないとな」
エレン「なんか…情けなくないか?」
ライナー「俺達はもう負傷しているから無理だ」
ライナー「おい! リヴァイ」
リヴァイ「………」チラ
リヴァイ「……何か用か」スタスタ…ザッ
ライナー「よーし、アニ…次はリヴァイが相手だ」
ライナー「遠慮はいらない」
アニ「………」フー
一旦中断します
また23時頃再開します
>>58
さすがに読まれたw
さっきエラーが連続して入れなくなったから落ちたかと思ってしまった
リヴァイ「俺がならず者をやろう」パシ
リヴァイ「襲われる側の方が得意みたいだからな」
アニ「………」
エレン「おい…アニすげぇ怒ってるぞ」
ライナー「その方が都合がいい」ニヤ
ライナー「口は災いの元ってやつだ」
リヴァイ「……行くぞ」ダッ
アニ「…っ」シュッ
リヴァイ「………」サッ
エレン「あの手を避けたぞ!?」
ライナー「だが蹴りが待ってるだろうな…」
アニ「ふっ!」ヒュッ
リヴァイ(これか)スッ
バシィ!
エレン「自分から足を上げて当たりに!? 痛ぇっ!」
リヴァイ「………」ガシッ
リヴァイ「――ふんっ」グァッ
アニ「……うっ!」ドサァ
リヴァイ「これでお前は刺されて終わりだ」ピタ
ライナー「せ、背負い投げだと…」
エレン「すげぇ…」
アニ「………」ポカーン
リヴァイ「蹴りは振り切る前に止めれば威力がほぼ無くなる」
リヴァイ「こいつらを倒した程度でいい気になるな…、筋はいいがな」ポイ
エレン「おっ…と」パシ
ライナー「予想と…違ったな」
アニ「………」ブルブル
ライナー「おい、行くぞエレン」
ライナー「そっとしておいた方がいいはずだ、俺達のためにもな」
エレン「あぁ…わかった…」
~翌日~
エレン「ジャンも本気でやるようになったな」
ライナー「昨日の一件が効いたみたいだな」
ライナー「しかしよれよりも…」チラ
ミーナ「ちょっ…アニ、少し手加減…」
エレン「まさかアニがやる気になるとはな」
ライナー「よほど悔しかったと見える」フッ
エレン「あ、こっち向いたぞ」
アニ「………」スタスタ
ライナー「どうしたアニ?」
アニ「ちょうどよかった、ちょっと相手してくれない?」
アニ「頑丈な練習台を探してたんだ」
エレン・ライナー「」
~立体機動訓練・殺傷能力~
ジャン「くっそ! またベルトルトとアニが…!」バシュウウウ
ジャン(先に発見しねぇと…!)
ジャン(見つけた!)ギュアアア
コニー「いただきっ!」ヒュン
ジャン「何っ!? コニー!?」
コニー(ジャンの後を追って正解だったぜ)
バスッ
コニー「なっ…! サシャ!?」
サシャ「やったー!」ビヨーン
ジャン「ついてくんなお前ら!」バシュウウウ
リヴァイ「………」ギュイイイイ
ミカサ「ふっ」バスッ バスッ
ミカサ「………」ギュイイイイ
エレン「くそ…! ふん!」ザクッ
リヴァイ「………」ザクッ ギュイイイイ
エレン(くそっ…、またミカサに追いつけなかった…!)
リヴァイ「エレン、お前はなぜミカサと同じコースを進んでやがるんだ」
エレン「は…? ただ俺の前にミカサがいるだけで…」
リヴァイ「違うな、お前…ミカサと競おうとしているな?」
エレン「う…」
リヴァイ「巨人との戦闘は個人と競い合うものじゃない」
リヴァイ「お前の行動は実戦じゃ役に立たないと分かってるだろ?」
エレン「ぐ…」
ミカサ「リヴァイ、エレンを悪く言うのはやめて」スッ
ミカサ「エレンは競い合うことによって力を高めようとしている、間違っていない」
リヴァイ「俺はただ戦術について説いてるだけだ」
ミカサ「あなたにそんな資格はない」
ミカサ「実力はあるけれど、あなたは全ての訓練で手を抜いている」
リヴァイ「………」
ミカサ「全力を出さない人間が…、全力を出している人間に口を出す必要はない」
リヴァイ「…いつまでお守りされてるつもりだ?」チッ
今日はここで中断しておきます
読んでくれた方、ありがとうございます
集中力が切れやすいのか一気に書こうとするとグダる気がする、ので
のんびりいこうと思います
乙ー
書きためてもいいのよ?
エレン「は…!?」
リヴァイ「お前はミカサと競い合っているつもりだろうが、結局は合わせてもらってるだけだ」
リヴァイ「それにどうせ何かあった時はいつもミカサに助けてもらっているんだろ?」
リヴァイ「今みたいにな」
エレン「あ………」
ミカサ「リヴァイ! これ以上エレンを侮辱するのならばアナタを許さない」ギロ
リヴァイ「ほぅ…? どう許さないんだ?」
ミカサ「痛い目をみてもらう…!」ザッ
エレン「……やめろミカサ…」
ミカサ「エレンは黙ってて」ザッザッ
エレン「やめろって言ってんだろ!!」
ミカサ「!? ……エレン?」
エレン「リヴァイの言う通りだ…、結局俺はいつもミカサに…」
リヴァイ「………」
エレン「もうミカサに世話なんか焼かせねぇって思ってたのにな…」
ミカサ「エレン? 何を言っているの」
エレン「こんなんで巨人を皆殺しにすることなんて…!」グッ
エレン「くそっ!」ダッ
ミカサ「エレン! 待って」ダッ
リヴァイ「一人にしてやれ」ガシッ
ミカサ「…アナタがエレンに変なことを吹き込んだから…」ギリ
リヴァイ「いずれわっていた問題だ、それなら…」
リヴァイ「"そんなくだらないことで悩んでいられる内に"、悩んどいた方がいいんだよ」
リヴァイ「あいつが調査兵団に入るつもりならな」
ミカサ「………」
ミカサ「……エレン…」
少し更新しようと思ったけれど眠気がきついので断念します
>>72
やっぱり書きためた方がいいですか
確かに書きながら考えるとたまに後戻りできなくn
お気遣い心に染みます
>>79
×いずれわっていた問題だ
○いずれわかっていた問題だ
寝ぼけ眼で更新した結果がこれだよ!
~同日・夜~
エレン「リヴァイ」
リヴァイ「何の用だ…昼の仕返しか?」
エレン「違う、特訓に付き合ってくれ」
リヴァイ「…そんな義理はない」
エレン「お前がすごいのは分かってるんだ、だから頼む!」バッ
リヴァイ「…ミカサに頼めばいいだろ、なぜ俺に頼む」
エレン「ミカサを目指してもミカサを超えることができないんだよ!」
エレン「ミカサも実力を認めてるお前なら…!」
リヴァイ「お前は人を頼ることしかできないのか?」
エレン「………」
エレン「悔しいけど俺はまだまだ弱い…今は仲間に頼るしかないんだ」
リヴァイ「つまり"仲間がいないと何もできません"とでも言いたいのか?」
エレン(いちいち人の精神を逆撫でしやがって…)
エレン「そうだよっ! 今のままじゃ巨人を駆逐するなんて夢のまた夢だ!!」
リヴァイ「合格だ」
エレン「………は?」
リヴァイ「どんなに力があろうが巨人共相手に1人で戦うなんざただの自殺行為だ」
リヴァイ「実戦で一番重要なのは実力じゃない、…連携なんだよ」
エレン「連携…」
リヴァイ「仲間を信頼できない奴はいずれ痛い目にあう…」
リヴァイ「特に経験が未熟な新兵は如何に連携をこなせるかで生存率は大きく変わる」
エレン「俺は…同期を信頼してる! ジャンだって悪い奴じゃない」
リヴァイ「勘違いするな、信頼と仲良しこよしは別物だ」
エレン「わ…わかってるよ」
リヴァイ「どうだかな…」
エレン「でも…リヴァイってやけに実戦に詳しいよな」
エレン「もしかしてやっぱり――」
リヴァイ「違う」
エレン(まだ何も言ってないんだけどな…)
エレン「待てよ…合格? じゃあ特訓は…!」
リヴァイ「断る」
エレン「は? なんでだよ!?」
エレン「今の"俺が見てやる"って流れじゃないのか!?」
リヴァイ「調子に乗るな、それとこれとは話が違う」
リヴァイ「第一何の特訓をするつもりだ?」
エレン「それは…」
リヴァイ「訓練兵は立体機動装置は常備できない」
リヴァイ「となれば実行可能な訓練は対人格闘術くらいだ」
リヴァイ「例え極めたところでどうする? ミカサやアニに一泡吹かせたいのか?」
エレン「うぐ……」
リヴァイ「やる気は認めるが、考えなしに動くのはただのクソガキだ」
エレン「そこまで言うことないだろ!」
リヴァイ「それに俺にも用事がある、忙しいんだ」
リヴァイ「お前のせいで時間をとられた」チッ
エレン(合格って言われた筈なのに何だこの暴言…)
リヴァイ「立体機動の訓練中はミカサを意識するな」
リヴァイ「周りを観察するのは大事だが、ガスの噴射量や装置の慣性にも集中しろ」
エレン「っ! わかった」
リヴァイ「実戦では否応無しに巨人の一挙一動に神経を集中させる必要がある、自分の動きに集中できるのは訓練までだからな」
リヴァイ「とにかく訓練の時間を有効に使え」スタスタ
エレン「リヴァイ…! ありがとな!」
……
………
…………
リヴァイ「…よぉ、久しぶりだな」
エルヴィン「ああ…二年ぶりか」
リヴァイ「調査兵団の方はどうだ」
エルヴィン「皆よくやってくれている、心配はない」
エルヴィン「ミケやハンジの実力もさらに上がっている」
エルヴィン「うかうかしていれば抜かれてしまうかもしれないな」
リヴァイ「こんなぬるま湯に入れたのはてめぇの考えだろうが」チッ
エルヴィン「そうだな、違いない」
リヴァイ「………何人死んだ」
エルヴィン「4割だ、皆勇敢なる兵士だった」
エルヴィン「しかし以前に比べれば格段に減った、隊列が機能している結果だ」
リヴァイ「………そうか…」
エルヴィン「………」
エルヴィン「…今期の訓練兵はどうだ?」
リヴァイ「まぁまぁだ」
リヴァイ「二年間見続け大体わかった」
エルヴィン「ほぅ、君の見立てでは有望なのは誰だ」
リヴァイ「ミカサ・アッカーマンだ、比べる必要がない」
エルヴィン「調査兵団に入るだろうか」
リヴァイ「あぁ、間違いなく入るだろう、こいつはエレンってガキに執着してる」
リヴァイ「エレンは間違いなく調査兵団だ、つまり必然的に付いて来る」
エルヴィン「それはありがたい」
リヴァイ「このエレンもおもしろいガキだがな…」
エルヴィン「なるほど…、さて憲兵団に見つかる前に退散するとしよう」
エルヴィン「問題になるのは避けたい」
リヴァイ「あぁ」
一旦中断します、また後で
リヴァイの口調が難しい
何回かうち直したりしてるけどどれが正しいのかわからなくなって結局妥協してます
よし、再開します
~翌日・食堂(朝食)~
リヴァイ(今期の実力は大体わかった、上位から入ってくるにこしたことはないが…)
リヴァイ(アイツみたいによほどの物好きじゃない限り憲兵団志望だろうな)ジロ
ミカサ「エレン、昨日言われたことはあまり気にしない方がいい」カチャ
エレン「気にしてねぇよ、こんなとこで躓いてられないしな」ガブッ
ミカサ「そう、よかった」
リヴァイ(ミカサか…、まぁエレンのお蔭で間違いなく調査兵団にくるだろう)ジー
リヴァイ(手間が省けて助かる)
ミカサ「………」
アルミン「どうしたんだいミカサ?」
ミカサ「…なんでもない」モグモグ
ミカサ「リヴァイ」ザッ
リヴァイ「なんだ、まだ何か文句があるのか?」
ミカサ「違う、あなたは食事の時にずっとこちらを見ていた」
ミカサ「でも昨日のことなら気に病むことはない、エレンはもう立ち直ったから」
リヴァイ「………」
リヴァイ「お前…いや、何でもない、そりゃ良かったな」
ミカサ「ええ、じゃあこれで」クル
リヴァイ「待った」
ミカサ「…何?」
リヴァイ「ミカサ、女共の志望兵科は分かるか?」
リヴァイ「お前から見た上位に入ってる奴だけでいい」
ミカサ「そんなことを聞いてどうするの?」
リヴァイ「まぁ…調査ってところだ」
ミカサ「………」
リヴァイ「どうなんだ? わからねぇならそれでいいんだが」
ミカサ「それは調査兵団に入れる為?」
リヴァイ「…あぁそうだ」
リヴァイ「あのバカには言うな、事が面倒になる」
ミカサ「わかった…言わない、私もあなたには今まで通りに接する」
リヴァイ「話が早くて助かる、やはりお前には話しておいてもよかったようだな」
リヴァイ「それで? 本題の方はどうなんだ」
ミカサ「アニはおそらく憲兵団、ユミルはわからない、サシャは…調査兵団かもしれない」
リヴァイ「十分だ、クリスタってのはどうだ?」
続き待ってたぞ
ミカサ「クリスタ…? リヴァイ、彼女はおそらく上位には入らない」
リヴァイ「そんなことはわかってる、だか馬術はなかなかやるようだからな」
リヴァイ「馬で壁外を駆ける調査兵団にとって馬の扱いに長けた人材は必要だ」
ミカサ「クリスタは…、調査兵団の可能性がある」
リヴァイ「そうか」
リヴァイ「悪いな、助かった」
ミカサ「いい、ただ…あなたが例え上官だとしても」
ミカサ「あまりエレンに手を出さないでほしい、今のあなたはただの同期なのだから」
リヴァイ「…アイツが2年前と同じく感情に任せて突っ込むバカのままなら、壁外ではすぐに死ぬ」
リヴァイ「壁外調査は巨人を殺しに行くわけじゃないからな」
ミカサ「戦わずに逃げ続けるということ? 戦わなければ勝てない…」
リヴァイ「それは最後の手段だ、基本は…まぁそれは調査兵団に入ればじきにわかる」
リヴァイ「アイツが調査兵団に入ってしまえばただの新兵だ」
リヴァイ「俺も一々構っている暇はない、構うつもりもない」
ミカサ「………」
リヴァイ「だが今はお前の言うように同期だ」
リヴァイ「アイツには何かがある、生き残る可能性は高い方がお前もいいんじゃないのか」
ミカサ「…わかった」
ミカサ「でも、もしもの時はエレンは私が守る」
リヴァイ「勝手にしろ」
アルミン「2人共ー! 訓練が始まっちゃうよー!」
エレン「対人格闘術か…、よし! リヴァイ相手してくれ!」
リヴァイ「てめぇは俺が休んでいるつもりなのを分かって言ってるのか?」
エレン「特訓じゃなくて訓練なんだからいいだろ!」
リヴァイ「ことわ――」
アニ「待ちなよエレン」
エレン「何だよアニ? お前の蹴り技は確かにすごいけどな」
エレン「俺は今日はリヴァイと…」
アニ「リヴァイとやるのは私さ」
エレン「は?」
リヴァイ「あ?」
アニ「あれからさらに精度が上がったと思うよ?」
アニ「もう簡単にやられる気はしないね」
リヴァイ「………」
エレン「待てよ先に声をかけたのは俺…」
アニ「アンタが私に勝てるならいいけど?」
エレン「う…ぐ…」
リヴァイ「待て、俺はヤるつもりはない」
アニ「残念だけど拒否権はないよ、今日は教官がしっかりいるしね」
ミカサ「エレン、相手がいないのならば私としよう」
エレン「いや俺はライナーと…」
ライナー「俺はベルトルトとヤる」
ベルトルト(どうしたんだアニ、あまり関わらない方がいいのに…)
ミカサ「さぁエレン、私と」
エレン(リヴァイ何とかしてくれ)チラ
リヴァイ「女同士でしてろ、お前がミカサに勝てば考えてやる」
アニ「ミカサと…?」チラ
ミカサ「私はエレンと…」
エレン「アニに勝ったらな!」
ミカサ「…分かった」
うわ、盛大に誤爆しましたごめんww
アニ「悪いけど、手加減はしないよ」ザシッザシッ
ミカサ「そんなものはいらない、早く終わらせる」グッグッ
エレン「おいおい大丈夫か…」
ライナー「あの2人が本気でやり合うとタダじゃすまないだろうな」
エレン「いいのかよリヴァイ」
リヴァイ「さぁな、俺の知った事じゃない」
エレン「お前が言い出したんだろ…」
ライナー「おいエレン、それより2人の勝負を見てみようじゃないか」
ライナー「おそらくこれ以上に参考になるものはないぞ」
ベルトルト「ライナー…!」
ライナー「分かってる、だがたまには息抜きも必要だ」ボソボソ
エレン「だけど訓練中だぞ」
ライナー「ならお前にあの2人を止められるのか?」
ライナー「お前がミカサの相手を名乗り出ればミカサは収まるだろうがな」ニヤリ
エレン「…それは遠慮させてもらう」
ジャン「何やってんだお前ら、訓練中だぞ」ズカズカ
エレン「お前がそれを言うのかよ」
ジャン「今は真面目にやってるだろーが!」
マルコ「まぁまぁ」
コニー「なんだなんだ」
サシャ「おもしろそうなことしてますね」
エレン「何だよお前らまで」
コニー「カタいこと言うなよ、おっスゲーぞ今のミカサの動き!」
ライナー「なぁエレン、お前はどちらが勝つと思う?」
エレン「…アニには悪いけどミカサだろうな」
エレン(でもそれだとミカサの相手をすることに…)
キース「ほぅ、根拠は何だ?」
エレン「あいつは昔からケンカが尋常じゃ…」
一同「…え?」
~夕食の時間・訓練場~
コニー「ひぃ…ひぃ…」タッタッタッ
エレン「教官の存在を忘れてた…」タッタッタッ
ライナー「…すまん」タッタッタッ
ベルトルト(許すわけないだろ)タッタッタッ
サシャ「あぁ…初日を思い出します…」タッタッタッ
ジャン「何で俺達まで…!」タッタッタッ
エレン「ちょうど居たんだから仕方ないだろ」タッタッタッ
ジャン「お前らのせいだろうが!!」タッタッタッ
マルコ「怒鳴ると余計に疲れるよ…ジャン」タッタッタッ
ジャン「あぁ分かってる、だけどな…事の発端はリヴァイだっていうじゃねぇか」タッタッタッ
ジャン「なのに何で当の本人が免れてんだよ!?」タッタッタッ
エレン「いつの間にか消えてたんだよ」タッタッタッ
ライナー「ああいうヤツを要領がいいと言うんだろうな…」タッタッタッ
サシャ「あぁ…お腹すいた…」タッタッタッ
………………………
…………………
……………
………
エレン「ハァ…ハァ…」
ジャン「ちくしょ…ゲホッゲホッ!」
ライナー「…部屋に戻るか」ゼェゼェ
マルコ「じゃあね…、大丈夫かいサシャ?」ハァハァ
サシャ「はい……大丈夫……です…」ヒューヒュー
エレン「じゃあな」ハァハァ
ゾロゾロ…
サシャ「………」ゲホッゲホッ
サシャ「大丈夫とは言ったものの…空腹が限界で…」ドサッ
サシャ(あぁ…またクリスタがパンを持ってきてくれないかなぁ…)
リヴァイ「おい」
サシャ「え…?」
リヴァイ「さっさと起きろ、話がある」
サシャ「なんでしょうか…? ちょっと限界で起き上がれそうにないんですが…」グゥゥ
リヴァイ「飯なら向こうに用意してある、早くしろ」
サシャ「グゥゥ!」ガバッ
サシャ「どこ!? 一体どこにあるんですか!?」キョロキョロ
リヴァイ「飯といってもクリスタが残したパンひとつだ」スタスタ
リヴァイ「訳あって俺が渡すのを引き受けた」
サシャ「十分です!! あぁ…! 神様ぁ!」
リヴァイ(うるせぇヤツだ)
リヴァイ「ほらよ」ポイッ
サシャ「はぁぁっ!!」ガシッ
リヴァイ「話ってのはだ、お前の志望兵科についてなんだが…」
サシャ「………っ!!」ガフガフ
リヴァイ「お前、一応調査兵団希望らしいな」
サシャ「………っ!!」ガツガツ
リヴァイ「危険な兵団に入るつもりならそれなりの覚悟が…」
サシャ「ゴクッゴクッゴクッ」
サシャ「プハァっ!」ボスッ
リヴァイ「………」
サシャ「ゲフゥ…」スカー
リヴァイ「…おい」
サシャ「」スースー
リヴァイ「………」
半分寝てた…ので、一旦ここで中断します
更新が遅いのは地味に忙しいのと、少々迷走しているためです
申し訳ない
~翌朝~
サシャ「リヴァ~イ」
リヴァイ「………」
サシャ「昨日はどうもありがとうございました!」バッ
サシャ「何だか部屋にも運んでもらったみたいで…」
リヴァイ「いい」
サシャ「それで? 確か昨日話しがあるとか…」
リヴァイ「もういい、白けた」
サシャ「はぁ…? そうですか?」
ユミル「おいサシャ、用が済んだならさっさと水汲みいくぞ!」
サシャ「わ、わかってますよぅ」タタタ
リヴァイ「………」チッ
ミカサ「勧誘はどうだったの?」スッ
リヴァイ「見れば分かると思うがな」
ミカサ「疲弊している訓練後に話そうとするのは間違ってる」
ミカサ「特に空腹時のサシャでは話に…」
リヴァイ「わかってる、もういい」
リヴァイ「第一俺に勧誘なんてマネは向いてないってことだ」
ミカサ「想像していたよりも諦めが早い、もう少しエレンを見習ったらいい」
リヴァイ「てめぇは最初の印象よりもうるさい奴だ」
リヴァイ「エレンが離れたがる気持ちも分からんでもない」
ミカサ「………? それは逆、エレンは私と離れるのを恐れている」
リヴァイ「………」
ミカサ「あの適性判断の時も…」
リヴァイ「もういい、黙れ」
ミカサ「………」
リヴァイ「………」
ミカサ「………」
リヴァイ「………」
ミカサ「………」
リヴァイ「そろそろ訓練か」スクッ
ミカサ「待って」
リヴァイ「今度は何だ? くだらない話を聞くつもりはない」
ミカサ「あなたはなぜ訓練で手を抜くの?」
ミカサ「噂通りの実力ならば全力を出せば訓練兵なんて相手にならないはず」
ミカサ「いいえ、手を抜いていても一挙一動が実力を表している」
リヴァイ「………」
ミカサ「答える気がないのなら答えなくていい、私もこれ以上詮索はしない」
リヴァイ「訓練は一度全て受けてるからな…、今回は勘を鈍らせない為の調整程度でいい」
ミカサ「…そう」
リヴァイ「お前はどうなんだ?」
ミカサ「………?」
リヴァイ「どうせエレンに引っ付いて調査兵団にくるんだろ?」
リヴァイ「憲兵団に入るつもりがないなら10位以内に入る必要はないはずだ」
リヴァイ「しかも入る気もないお前が10以内になることで憲兵団の枠が1つ減るわけだ」
ミカサ「でもその分調査兵団に入る兵が増えるかもしれない…違う?」
リヴァイ「下手な言い訳するな、憲兵団志望の奴が調査兵団にくるわけねぇだろうが」
ミカサ「…一番の理由はエレンが万が一憲兵団に入ることにした時、私もついていく為」
リヴァイ「腕の立つ女ってのは変人しかいねぇのか? まぁいい」
ミカサ「今日の訓練もこれまで通り手を抜くの?」
リヴァイ「退屈だからな、所詮は訓練だ…動かない的を相手にしたところで巨人の圧力に対応できるわけじゃない」
ミカサ「あなたはここに勧誘にきたと言ったけれど、まだ1人も勧誘できていない」
ミカサ「そして訓練も無駄だと言うのなら…、あなたがここにいるのは不毛」
リヴァイ「その通りだ、エルヴィンの指示じゃない限りこんな所には来やしない」
ミカサ「それなら--」
エレン「おい! 何やってんだよお前ら、もたもたしてたら訓練に遅れ…」
ミカサ「…エレンは黙ってて」
エレン「は? なんだよ突然…」
リヴァイ「先に行ってろ、すぐに行く」
エレン「なんなんだよ…、早くしろよ」スタスタ
リヴァイ「確かにお前の言う通り当初の命令は遂行できていない…が」
リヴァイ「まぁ…あいつらと過ごしているのも悪くない」
~1年後~
教官「本日、諸君らは訓練兵を卒業する…」
教官「その中で最も訓練成績が良かった上位10名を発表する、呼ばれた者は前へ」
「首席ミカサ・アッカーマン」
「2番ライナー・ブラウン」
「3番ベルトルト・フーバー」
「4番エレン・イェーガー」
「5番アニ・レオンハート」
「6番ジャン・キルシュタイン」
「7番マルコ・ボット」
「8番コニー・スプリンガー」
「9番サシャ・ブラウス」
「10番クリスタ・レンズ」
教官「以上10名、無論新兵から憲兵団に入団できるのは成績上位10名だけだ」
教官「後日配属兵科を問う、本日はこれにて第104期訓練兵団解散式を終える…以上!」
訓練兵一同「「ハッ!」」
ジャン「ははは! これで内地での快適な暮らしが俺を待ってるぜ!」
マルコ「は…恥を知れよジャン…、少なくとも俺は--」
ジャン「あぁすまんすまん、お前は優等生だからな」
ジャン「お前らはどうするんだ?」
ベルトルト「僕は憲兵団を志願するよ」
アニ「私も…だけど、あんたと一緒だとは思われたくないわ」
ジャン「ははは!」
エレン「なぁ…内地が快適とか言ったな…」ガタ
エレン「ここも五年前まで内地だったんだぞ、ジャン…内地に行かなくてもお前の脳内は"快適"だと思うぞ?」
ジャン「噛み付くなよ、死に急ぎ野郎」
エレン「なんだと…」
ミカサ「エレン、やめなさい」
ジャン「4年前…人類は敗北した、人口の約2割を投入して総攻撃を仕掛けたにもかかわらずだ」
ジャン「巨人一体を倒すまでに平均30人は死んだ、しかしこの地上に何体巨人がいると思ってやがる?」
ジャン「その状況でお前は上位に入ったにも関わらず調査兵団に入るだと? これが死に急ぎじゃなくてなんだというんだ?」
リヴァイ「………」
>>139
~食堂~
を入れるのを忘れました
エレン「四年前と今じゃ状況が違う、四年前は巨人に対しての情報が少なすぎたんだ」
エレン「だが今は違う、情報も得た…技術も上がった…! 希望は確実に繋がってる」
エレン「俺はその希望を捨てたくない、お前は戦術の発達を放棄してまで大人しく巨人の飯になりたいのか?」
ジャン「………」
エレン「俺には夢がある…、巨人を駆逐してこの狭い壁内の世界を出たら…」
エレン「……外の世界を…、探検するんだ」
ジャン「はっ、何言ってんだお前? 調査兵団も多少は進行してるようだけどなぁ…」
ジャン「その僅かな進路を確保するまでに今まででどれだけの犠牲と年月がかかってると思ってる? 仮に人類が勝とうがお前が生きてる内に外を巡れるようになるのは無理だね」
エレン「……めんどくせぇ…」
ジャン「……そこだけは同感だな」
バキッ!!
訓練兵「うおぉ! また始まったぜ!」
エレン「フッ!!」ブンッ
ドコッ!!
ジャン「グッ……!!」
ライナー「おーい! その辺にしとけ! 忘れたのかジャン!?」
ライナー「エレンの対人格闘成績は今期のトップだぞ!」
エレン「ふんっ!」ビュッ
ミカサ「……っ」ガシッ
エレン「!?」
ミカサ「………」ヒョイ
エレン「ミカサ!? 降ろせよ!」
ライナー「いや…実力では3~4番手くらいだったか」
一同「だはははははは」
フランツ「ジャン、これ以上騒いだら教官が来ちゃうよ」ズイ
ジャン「おいフランツ! …これは送別会の出し物だろ? 止めんなよ!!」
フランツ「い…いやぁもう十分堪能したよ」
エレン「おい! 降ろせってミカサ!」
ジャン「チッ…」
リヴァイ「…エレン、俺はお前の意見に賛同してやろう」
ザワッ…
エレン「…え?」
ミカサ「………」
リヴァイ「外を探検するだのは興味ないが…、俺は必ず巨人を絶滅させる」
エレン「リヴァイ…」
ジャン「ヘッ…! 10以内にも入ってないヤツが偉そうに…!」
ライナー「やめておけジャン、お前ならあいつに隠れた実力があることくらいわかってるはずだ」
ジャン「………」
ジャン「どちらにしろ多少実力があったところで巨人の群れの前じゃ人間なんざ無力だ!」
ジャン「やっぱり死にに行くようなもんだぜ!!」
エレン「あの野郎まだ…!!」ギリ
ミカサ「エレン!」
リヴァイ「落ち着け、調査兵団の誇りは調査兵団にしかわからん」
リヴァイ「お前は心臓を捧げた兵士だろうが、それともただのガキなのか?」
エレン「う……!! …降ろしてくれミカサ、もう暴れねぇよ」
ミカサ「………」パッ
エレン「うぉっ!? いって!」ドサッ
エレン「何すんだよ!」
ミカサ「………」ツーン
エレン「……?」
エレン「リヴァイ、一緒に頑張ろうぜ」スッ
リヴァイ「断る」
エレン「……は?」
リヴァイ「死に急ぎには変わりないお前と組む気はない」スタスタ
エレン「何だよそれ…」
アルミン「り…寮に戻ろうエレン、もうお開きみたいだよ」
エレン「ああ…」
エレン「なぁアルミン、お前…兵団の希望はどうするんだ?」
アルミン「………」
アルミン「僕は調査兵団に入る!」
エレン「!! 本気で言ってんのか? …お前は--」
アルミン「あぁわかってるよ…、僕は人より体力が無い」
アルミン「卒業試験模擬戦闘試験を合格できたのも奇跡だ…」
エレン「お前は座学はトップなんだから技巧に進めって教官も言ってたじゃねぇか!」
エレン「長所を捨ててまで非効率な選択をするのは勇敢って 言わねぇぞ」
アルミン「……死んでも足手まといにはならないよ!」
エレン「………」
ミカサ「エレン、私も調査兵団にする」
エレン「別に聞いてねぇよ」
ミカサ「………」シュン
エレン「大体お前は首席だろうが…憲兵団に行けよ」
ミカサ「………!」パァ
ミカサ「あなたが憲兵団に行くのなら…」
エレン「あっ! ハンネスさん」
ミカサ「………」
ハンネス「ん…?」
3人「………」ババッ
ハンネス「………」トン
ハンネス「では今日はここで解散」
駐屯兵「ハッ!」ザッザッ
ハンネス「………」
ハンネス「あー…直っていいぞ」
ハンネス「規律は大事だがお前らが相手だとどうも慣れねぇ、久しぶりだな…!」
エレン「本当に慣れないよ…、飲んだくれでも今や駐屯部隊長だからね」
ハンネス「あぁ…、ん…? 何睨んでんだミカサ?」
ミカサ「………」キッ
ハンネス「…何かしたか俺は?」ボソッ
エレン「さっきからおかしいんだよこいつ」
ミカサ「………」ジトー
アルミン「………」ハァ…
一旦この辺りで中断します
sage更新→ageでやってみた
レス速度が遅いから最初からこうすればよかった
ハンネス「まぁいいか、それよりエレン…」
ハンネス「イェーガー先生のことなんだが、何か思い出したか?」
エレン「………っ」グラ
ミカサ「ハンネス!」
ハンネス「そ…そうかすまねぇ…、すっかり忘れてた…」
ハンネス「………呼び捨て!?」
アルミン「大丈夫かいエレン!?」
エレン「だ…大丈夫だ、……けど…」ズキズキ
エレン「なぜかこうなっちまう…、頭が破裂しそうだ…」
ミカサ「エレン! しっかりして」
エレン「何も…思い出せないのに…」ズキン!
エレン「う……!」ドサッ
ミカサ「エレン…? エレン!」ガバッ
ハンネス「揺らすなミカサ!」
リヴァイ「どうした?」ザッザッ
ハンネス「……っ!?」
ハンネス(何で調査兵団の兵長がこんなところに…!?)
ミカサ「リヴァイ、エレンが気を失って――」
ハンネス(た、タメ口だと!?)
リヴァイ「落ち着け、原因はなんだ」
ハンネス(……いいのか…?)
アルミン「記憶の関係なんだ、思い出そうとすると頭が痛くなるみたいで…」
リヴァイ「外傷はないんだな? ならさっさと寮に運べばいい」
ハンネス「おい…、こちらは…?」
アルミン「あ、同期の訓練兵のリヴァイだよ…です」
リヴァイ(ん? 駐屯兵か)
ハンネス「……訓練兵…?」
リヴァイ(……おっと)バッ
ハンネス「……っと」トン
ハンネス「直っていいぞ」
リヴァイ「さっさと運ぶぞアルミン」グイ
アルミン「う、うん」グッ
ミカサ「私も…!」
リヴァイ「大したことはない、お前は自分の部屋に戻れ」
ミカサ「……わかった」シュン
リヴァイ「行くぞ」
アルミン「うん」
ミカサ「……エレン…」
ハンネス「…人違い……か…?」
~翌朝・寮~
エレン「………はっ!」ガバッ
アルミン「エレン! …大丈夫かい?」
アルミン「あの後急に倒れたから寮まで運んできたんだ」
フランツ「びっくりしたよ、担がれてぐったりしてたからね」
エレン「あ…、ああ…」
アルミン「すごくうなされてたけどどんな夢を?」
エレン「なんだったっけ…アレ…?」
エレン「……忘れた」
リヴァイ「目が覚めたか、人騒がせなやつだ」
エレン「リヴァイ…」
アルミン「リヴァイが一緒に運んでくれたんだ」
エレン「そうなのか…ありがとな、リヴァイ」
リヴァイ「道に寝られると邪魔だからな」
エレン「お前……」
フランツ「まぁまぁ、リヴァイは素直じゃないんだよ」
フランツ「それよりほら、作業に行かないと」
エレン「そうか…、もう訓練はないんだったな…」
アルミン「頭は大丈夫かい?」
エレン「ああ、もう大丈夫だ、行くか」ムク
アルミン「じゃあ僕は向こうだから」
エレン「ああ、また後でな」
エレン「しっかし…最前線の街だっていうのに、人が増えたよな…」
ハンナ「もう5年も何もないんだもん」
ハンナ「数年前の雰囲気のままとはいかないでしょ」
フランツ「この5年間で壁もずいぶん強固になったしね」
ハンナ「もう大型巨人なんて来ないんじゃないかな」ニコ
エレン「何腑抜けたこと言ってんだバカ夫婦! そんなことじゃ――」
ハンナ「そ、そんな夫婦だなんて…」テレ
フランツ「お似合い夫婦だなんて…」テレテレ
フランツ「気が早いよエレン!」カァァ
エレン「……お前らなぁ…」イラッ
リヴァイ「おいエレン、俺達はこっちだろう」
エレン「ああ…」
フランツ「じゃあまた!」
ハンナ「またねエレン」フリフリ
エレン「…お前も何か言ってやってくれよ」
リヴァイ「断る」
だめだ寝ます
今夜、時間があれば再開します
コニー「おせぇぞーエレン」
エレン「悪い悪い」
ミーナ「気を失ってたって聞いたけど…、もう大丈夫なの?」
エレン「ああ、もう気分も悪くないし平気だ」
ミーナ「ならいいんだけど…、ミカサも心配してたよ」
エレン「何でそこでミカサが出てくるんだよ…」
ミーナ「何でって…、いつも一緒だし…」
エレン「好きで一緒にいるわけじゃねぇよ」
ミーナ「素直じゃないなぁエレンは」
エレン「はぁ!?」
サムエル「おーいいい加減にしろよお前ら」
ミーナ「あ、ごめん」
エレン「ったく…、えーと…大砲の整備か」
コニー「これって調査兵団が壁の外に出るときに使うのかな」ペチペチ
サムエル「さぁな…、ってかお前も口ばっか動かしてないで手を動かせよ」
コニー「やってるよ、…調査兵団か…」
コニー「…なぁエレン」
エレン「なんだよ、今サムエルに言われたばっかりだろ」ガッシュガッシュ
コニー「俺…調査兵団を志望しようと思ってんだ」
エレン「はぁ…!? 調査兵団に?」
エレン「コニー…お前8番だろ!? 前は憲兵団に入るって…」
コニー「憲兵団がいいに決まってんだろ…、けどよ…」
トーマス「お前の昨日の演説が聞いたんだよ」
エレン「は!?」
トーマス「それに普段あんまり喋らないリヴァイまであんなこと言うからさ」
コニー「い…いや、俺は…あれだ…そうジャンだ!」
コニー「俺はアイツと同じ兵団に入りたくねぇだけだ!」
トーマス「調査兵団に入る説明になってないぞ…」
コニー「う…うるせぇ、自分で決めてたんだよ!」
トーマス「そう照れるなよ、やるべきことはわかっていても踏ん切りがつかないこともあるさ」
トーマス「それにお前だけじゃ…」
サシャ「あのぅみなさん…」
エレン「ん?」
サシャ「上官の食料庫からお肉盗ってきました」スッ
一同「………!!」
サムエル「サシャ…、お前独房にぶち込まれたいのか…?」
エレン「お前…本当にバカなんだな」
コニー「バカって怖えぇ…」
リヴァイ(………)チラ
リヴァイ(調査兵団の食料じゃないのなら別に構わねぇか)ガッシュガッシュ
サシャ「後で…みなさんで分けましょう」ニィィ
サシャ「スライスして、パンに挟んで…むふふ…」ジュルリ
コニー「戻してこい」
ミーナ「そーだよ、土地が減ってから肉なんてすごく貴重になったんだから」
サシャ「……大丈夫ですよ」(木箱)ガコ
サシャ「土地を奪還すればまた…、牛も羊も増えますから」ゴソゴソ
エレン「…え?」
トーマス「なるほどな、ウォール・マリアを奪還する前に頂こうってわけか」
トーマス「食ったからには腹括るしか無いもんな!」
エレン「………!!」
コニー(どーいう意味だ?)
エレン「トーマス…」
サムエル「……う~~ん………」
サムエル「…俺もその肉食う!」
エレン「………!」
ミーナ「わ…私も食べるから! 取っといてよ!」
サムエル「おい! リヴァイはいらないのか!?」
リヴァイ「………」クル
リヴァイ「……貰おう…」
トーマス「ははっ!」
サムエル「何突っ立ってんだエレン、作業に戻んねぇとバレちまうぞ!」ポン
ミーナ「お昼はまだ先だよ」
エレン「……あぁ…」
エレン「………」ギュウ
『くっそー、外に出たいってだけでなんで――』
『――白い目で見られるんだ』
エレン(あれから……5年たった…)
リヴァイ(調査兵団志望か…)
リヴァイ(もう…失うことには慣れたつもりだったが…)
エレン(3分の1の領土と2割の人口を失ってようやく…)
エレン(人類は尊厳を取り戻しつつある)
エレン(……勝てる!)
リヴァイ(こいつらの一体何人が――)
エレン(人類の反撃は…これからだ!!)
カッ!!!
今日はここで中断します
時間があればまた夜に
反撃はこれからだ~で終わらせればすっきりしたんだろうか…?
実は未だに着地点が決まってないので、グダグダになってしまうかもしれませんが一応まだ続きます
さぁ…戦闘は擬音の嵐だw
更新の予定でしたが、諸事情により今日は無理そうです
すいません
ブワァァァァ!!
エレン「熱っ…!?」ゴォッ
突如、閃光と共に猛烈な熱風が吹き起り、エレンは他の訓練兵同様壁の上から吹き飛ばされた。
コニー「うわぁぁぁ!?」
ミーナ「な…何……っ!?」
エレン「みんなっ!」
リヴァイ「ちっ……」パシュッ
エレン「………!!」
エレン「立体機動に移れ!!」
コニー「…はっ!?」チャキ
パシュッ! パシュッ!
エレン「みんな無事か!?」
サムエル「あぁ…、一体何が起こったんだ…!?」
ビキビキビキ…
エレン「!?」バッ
コニー「お…おい…あの手ってまさか…」
ドゴォォォォォォオ!!
サシャ「かっ壁が…!」
トーマス「壁が壊された…」
コニー「まただ…また…巨人が入ってくる…」
コニー「ちくしょう…! やっぱり人類は巨人に――」
エレン「固定砲整備4班! 戦闘用意!!」
一同「!?」
エレン「目標目の前!! 超大型巨人!!」
サムエル「な……!」
エレン「これは好機だ! 絶対逃がすな!!」ダダダッ
ミーナ「………!」
訓練兵達が動けない中、エレンは立体機動のワイヤーを利用し壁の上まで駆け上がった。
エレン「……!!」ダン!
エレン「……よう」ギリ
超大型巨人「………」ジロ…
エレン「5年振りだな…」
超大型巨人「………っ」ブォォォオオ
エレン「くっ!?」バッ
ズガガガガガガガ!
エレン(こいつ…固定砲を狙いやがった…!)
エレン(それだけじゃない、開閉扉を狙ったのも偶然じゃなかった!)
超大型巨人「………」ギョロ
エレン(やはりこいつには…知性が――)
パシュッ カッ
超大型「……!?」
リヴァイ「てめぇ…びっくりしたじゃねぇか」キュイィィィィィ
超大型巨人「!!」
エレン「リヴァイ!?」
エレン(もう首の後ろに…!)
超大型「」ピシッ
ブワァァァァァァ!
リヴァイ「………!!」
エレン「熱っ!?」
エレン(また熱風が…!?)
リヴァイ「大人しくしてろ…」ヒュンヒュンヒュンヒュン
ザクッ
超大型巨人「」ズゥゥウウウウン
エレン「やった…のか……!?」
リヴァイ「………」
シュウゥゥゥゥ
トーマス「超大型が…!!」
コニー「エレン! お前が倒したのか!?」
エレン「いや…俺じゃ…」
駐屯兵「何をしているんだ訓練兵!!」ザッ
駐屯兵「超大型巨人出現時の作戦は既に開始している!」
駐屯兵「ただちにお前らの持ち場に就け!」
訓練兵一同「ハッ! 先遣班の健闘を祈ります!」バッ
エレン「なぁ…、やったのか…?」タッタッタッ
リヴァイ「さぁな、あの熱風で視界が遮られた…狙いがズレた可能性が高い」タッタッタッ
エレン「………」
トーマス「大丈夫さ! 超大型巨人が蒸発していくところはみんな見ただろ?」タッタッタッ
トーマス「超大型なんだから弱点部位が普通より大きくても不思議じゃないさ」
エレン「……トーマス…」
エレン「そう…だよな…」
再開したばかりですが眠気が限界なのでここで一旦中断します
駐屯兵「悔やまれることに最も実戦経験が豊富な調査兵団は壁外調査の為出払っている」
リヴァイ「………」
駐屯兵「現在、我々"駐屯兵団"のみによって壁の修復と迎撃の準備が進行している」
駐屯兵「お前達訓練兵も卒業演習を合格した立派な兵士だ!」
駐屯兵「今回の作戦でも活躍を期待する!」
リヴァイ(勧誘の為に訓練兵にさせられたハズが、こんな事態になるとは皮肉だな)カチャカチャ
駐屯兵「訓練兵! 集合しろ!!」
駐屯兵「それでは訓練通りに各班に別れ、調査兵団の指揮の下補給支援・情報伝達・巨人の掃討等を行ってもらう」
駐屯兵「我々はタダメシのツケを払うべく、住民の避難が完了するまでこのウォール・ローゼを死守せねばならない」
駐屯兵「承知しているであろうが敵前逃亡は死罪に値する、みな心して命を捧げよ」
駐屯兵「解散!!」
訓練兵一同「ハッ!!」バッ
ジャン「クッソ! 何で今日何だ!?」
ジャン「明日から内地に行けたっつーのに!」
エレン「なったものは仕方ないだろ、とにかく市民が避難するまで――」
ジャン「お前と一緒にするんじゃねーよ…!」
エレン「は…?」
ジャン「調査兵団に行きたいなんていう死にたがりと一緒にするなって言ったんだよ!」
エレン「俺にあたるなよ! 生き残ればいい話だろ!」
ジャン「てめぇ…この状況で生き残れると思ってんのか!?」
エレン「…憲兵団に行くんだろ」
ジャン「!!」
ジャン「チッ……たりめーだ」スタスタ
エレン「………」
ミカサ「エレン」
エレン「ミカサ…何だよ? お前の班はあっち…」
ミカサ「戦闘が混乱してきたら私のところに来て」ボソ
エレン「は!? 何言ってんだ!?」
ミカサ「私が…私があなたを守る」
イアン「ミカサ訓練兵」ザッ
ミカサ「…っ!?」
イアン「お前は特別に後衛部隊だ、ついてこい」
ミカサ「……!!」
ミカサ「…私の腕では足手まといになります!」
イアン「お前の判断を聞いているのではない」
イアン「避難が遅れている今は住民の近くに多くの精鋭が必要だ」
ミカサ「しかし…!」
エレン「いいかげんにしろミカサ!」
エレン「人類滅亡の危機だぞ!! なにテメェの勝手な都合を押しつけてんだ!!」
ミカサ「………!」
ミカサ「……悪かった、私は…冷静じゃなかった…」
リヴァイ「ダントツでの首席を取った結果だ」
ミカサ「リヴァイ…!」
リヴァイ「普通なら比較的安全な位置だと喜ぶだろうがな…」
ミカサ「………」
リヴァイ「エレン、先に行け」
リヴァイ「俺もすぐに行く」
エレン「ああ」タッ
リヴァイ「あいつのお守りは俺が引き受ける」
リヴァイ「お前は自分の役割を果たせ」
ミカサ「………」
ミカサ「……わかった」
駐屯兵「34班! 揃っているか!?」
エレン「ハッ!!」
駐屯兵「合図を出したら前進を開始しろ!」
エレン「………」
リヴァイ「………」
アルミン「………」ゴク…
エレン「……アルミン」
エレン「こりゃあいい機会だと思わねぇか?」
アルミン「え…?」
エレン「調査兵団に入団する前によ、2の初陣で活躍しとけば…」
エレン「俺達は新兵にしてスピード出世間違いなしだ」ニヤ
アルミン「……! あぁ…間違いない」ニッ
ミーナ「言っとくけど2人共…今期の調査兵団志願者はいっぱいいるんだからね!」
トーマス「さっきはエレンに遅れを取ったけど今回は負けないぜ!」
トーマス「誰が巨人を多く狩れるか勝負だ!」
リヴァイ(誰が多く…?)
エレン「言ったなトーマス! 数をちょろまかすなよ!」
リヴァイ「おい…お前ら――」
駐屯兵「34班前進!!」
エレン「行くぞ!!」
34班一同「おぉぉぉ!!」
リヴァイ「………」チッ
この辺りで中断します
ほぼ原作まんまなのはご容赦ください
このSSまとめへのコメント
続きかくよ