拓海「ゼェ……」亜季「ハァ……」 (42)

【モバマス・デレステSS】です


――――プロダクション正面入口前

里奈「あれ? あそこに見えるのたくみんとあっきー? ねー、二人共なにしてるぽよー!」

拓海「見て……分かるだろ里奈ァ! 競争、してんだよぉ!」ゼェゼェ

亜季「そうで、ありまーす!」ハァハァ

里奈「えぇー、こんな暑い中で走ってダイジョブな感じなのー!」

拓海「……正直、どうだ亜季?」ゼェゼェ

亜季「ゴールを決めずに走り、だしましたから、そろそろなにか幻覚が見えて来そうでありますな……」ハァハァ

拓海「同感、だ……! なら丁度いいから里奈のとこをゴールにすっぞ! 先に到達したほうが勝ちでいいよな!」

亜季「その提案に喜んで乗りましょう! ならば、お先に!!」ダダダッ

拓海「あっ! この、待ちやがれ!!」ダダダッ

里奈「あれあれ? なんか、二人共こっちにくる系?」

拓海「里奈! そこ動くなよ! しばらくゴールになってろ!!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503005924

※向井拓海
http://i.imgur.com/2T8VOnb.jpg

※大和亜季
http://i.imgur.com/5poW8TN.jpg

※藤本里奈
http://i.imgur.com/3sr9XAW.jpg


里奈「えっ!? ゴールってアタシが? マジウケル☆ ……でもまぁたくみん達やる気だし、そーれ二人共がんば~♪」パタパタ

亜季「よし……里奈の、ところまで、あと、30メートル……! これは、もらい――」タタタッ

拓海「させるかよぉー!!」ダダダダッ

亜季「なんと! ここに来てまだ加速するとは拓海も心底諦めが悪いですなぁ!!」ダダダッ

拓海「勝負は、勝ちにいって当然……だろっ! おら、もう里奈の前だ、ぶっこむぜぇえええ!!」ダダダダッ

亜季「私とて負けるために勝負をしておりませんよ拓海!! ぬおぉおおおお!!」ダダダダッ

里奈「二人共走ってー走ってー――ゴールー!」

拓海「ではぁー!」バタンッ

亜季「ふぁぁ……!」ドタッ

里奈「イエーイ! 二人共ちょう良い走りしてたしー! おつぢゃんおつおつ~♪」パチパチパチ

拓海「ふぅ……はぁ・・・・…ヘヘヘ……やっぱり、亜季とこういうのやるのは楽しいぜ……」

亜季「んっ……くっ……私も、拓海との勝負は、気持ちいいでありますなぁ……ところで里奈、今回の勝者はどちらでしたか?」

拓海「おっとそうだった。里奈、当然アタシのほうが速かったよな?」

亜季「いえいえ、拓海には悪いですがやはり私のほうが」


里奈「うーん……勝ったほうなんだけどね?」

拓海・亜季「「うんうん」」

里奈「リナリナ的にはー、二人共同時に飛び込んで来たようにしか見えなかったし~……今回は引き分けぽよ☆」

亜季「がくっ……な、なんですと……」

拓海「なんだそりゃ!? ……はぁ、まぁ里奈がそう言うんじゃしょーがねえ。亜季、次の勝負はぜってー白黒はっきりさせんぞ?」

亜季「望む所でありますよ! 無論、次は私の勝ちに決まっていますが!」

拓海「いうじゃねえか。けど、そりゃねえな、次はアタシが勝つからよ!」

――コツンッ

拓海「へへっ!」グッ

亜季「……ふふっ♪」グッ

里奈「拳突き合わせて青春って感じぢゃーん! ……で、なんで二人はこの暑い中走ってたちょ? 今日お休みのはずだし?」

拓海「え? あー……そういやなんでだっけ」

亜季「確か、お互いこの前のライブの熱気が抜けきらず、偶然プロダクションで出会って……」

拓海「思い出した、とりあえず身体を動かすかってことになったんだよな?」

亜季「それで色々と拓海と張り合ってトレーニングしている内に」

拓海「そうそう、お互いヒートアップしちまって、気付いたら外出て競争してたってわけだな!」


亜季「いやー、この前のライブで茜殿が開幕走っていたのを見たのが印象に残っていたといいますか」

拓海「やっぱこう、アタシらああいう熱血なの好きだしよ!」

里奈「ヤバ、二人共影響されすぎぢゃん☆ まぁでも、そういうのらしくてアタシも好きだし!」

拓海「だろー!」ガッ

里奈「でもたくみん汗かきすぎだからちょっと離れて☆」

拓海「お、おう……」スッ

亜季「そういう里奈も今日はお休みだったはずですが、なぜプロダクションに?」

里奈「んー……ぶっちゃけやっぱアタシもライブのあとの興奮抜けなくて、身体うずうずなのどうにかしたくて来た感じ!」

拓海「なんだよ、結局里奈も一緒じゃねーか♪」

里奈「でも二人の様子見てたらとりあえず休ませたくなっちゃうっしょ! 体調管理ちゃんとしないとだめぽよ!」

拓海「うっ……」

亜季「返す言葉もありませんな……」

里奈「というわけで休憩室いこっ♪ この後どうするかは、すずんでから考えればいいしー、ね☆」


――――数分後、プロダクション、休憩室

涼「……それで、この部分なんだけど、やっぱりもう少し音程を変えたほうがいいかなって」ガサガサッ

夏樹「確かにな。通しでやるならあともう少し――」

ガチャ バタバタッ

拓海「……うひゃーっ! めっちゃ涼しいじゃねえか!」

亜季「まさに地獄から天国でありますなぁ。おっと扇風機が」ゴソゴソ

里奈「とりあえず飲み物取ってくるから待っててちょ!」

夏樹「なんだなんだ? いきなり賑やかになったな」

拓海「おー夏樹に涼じゃねえか! なんだ、二人も来てたのかよ! 休みだろ、いいのか?」

涼「そっちこそ。まぁ、なにしてたのかはその感じで予想つくけどね。ライブの熱が収まってなかったんだろ?」

亜季「その通りであります! ……あー、風が涼しいですなー」フォォォ

夏樹「シャツ捲り上げて扇風機の風を浴びるアイドルってどうなんだろうな?」

亜季「しかし良いものでありますよ、これは!」

夏樹「知ってる。アタシも時々やっちゃうよ」

亜季「でしょう! それで夏樹達はなぜこちらに?」

※木村夏樹
http://i.imgur.com/X6sGc9O.jpg

※松永涼
http://i.imgur.com/zxO0v9M.jpg


夏樹「アタシも涼もライブの興奮が抜けなくてね。こっちで出会ったのはたまたまだったけど、丁度いいからセッションしてたんだ」

涼「適当にボーカルレッスンでもしようと思ったら夏樹がいたから驚いたよ」

夏樹「こっちもさ。でも、いい感じに気分が落ち着けたから良かったぜ」

涼「そうだな。これで輝子も混ぜてればもっと面白かったろうけど、今日は無理だろうしなぁ」

里奈「なになに? りょーちゃもなっつも熱血って感じ? みんなテンション高いぢゃん☆」

拓海「里奈だってそうだろ?」

里奈「ま~ね~♪ あっ、それでたくみんとあっきー、はいこれ。冷たく濡らしたタオルと乾いたタオル!」スッ

拓海「おっ、サンキュー! ……ひゃーつめてー!!」

亜季「いやぁ、感謝します!」フキフキ

里奈「ちゃんと顔とか拭くしー? あと、たくみんにはコーラで、あっきーにはポカリねっ☆」

拓海「なんか色々悪いな――ふぅ……うめぇ!」ゴクゴク

里奈「気にしなくていいし! りょーちゃたちもなにか飲む系? 取ってくるけど」 

涼「アタシはいいよ。夏樹は?」

夏樹「アタシも必要ないぜ。にしても、なんだかんだで休みの日なのに炎陣メンバー全員プロダクションで揃うって面白いな」フフッ

亜季「それだけこの前のライブが思い出深かったということでありましょうな! 私など、まだあの光景が目に浮かびますから!」


里奈「やっと五人揃って歌が歌えたし! しかも二曲! ほんと楽しかったぽよ♪ もーマジヤバテンションMAXになるぢゃん☆」

涼「色んな歌が歌えるってのは、本当にいいことだよな……」

夏樹「あぁ……」

拓海「――……正直アタシさ、色々やりたいことあるけどよ」

里奈「……?」

拓海「それでもまずは、このメンツ全員集まって、また一緒に歌えたことが嬉しかったぜ本当によ!!」

里奈「たくみん……♪」

拓海「あとは早苗さんの歌も歌わせて貰って、他の連中のすげえパフォーマンスも見れて、あれはほんとに……あー」

涼「無理して気の利いたこと言わなくていいぞー?」

拓海「うっ、うっせえな! ちょっとしんみりしてる空気だから乗っただけだっつーの///」

亜季「やはり拓海は単純に反応して言葉を口にだすほうが性に合っているようですなぁ」

拓海「おーし亜季、そこまで言うならおめーはちゃんとした感想が言えるってことだな?」

亜季「勿論でしょう! この前のライブは本当に良いものでした。キラキラとした光景が見れて、私としては……んー……」

里奈「……たくみんとリアクション変わらなくない?」

亜季「も、もうちょっと、もうちょっとだけお時間を! うーんと、ですから……」


夏樹「やっぱ拓海と亜季って似てるよな」

涼「ああ、似てる似てる」

里奈「ほんと面白いし♪」

拓海・亜季「「どこが!?」」

里奈「そゆとこ☆」

拓海「むっ……///」

亜季「うむむ……///」

夏樹「しかし、せっかくこうしてこのメンバー揃ったんだから、なにかしたいよな」

里奈「さんせー! でもでもりなぽよ的にはー、このままたくみん達を弄ってるのもいいかも~って☆」

拓海「いやよくねえぞっ!?」

亜季「このままでは拓海と一緒にどれだけ恥ずかしい目にあうか分かりませんな……だからといって、どうするでありますか?」

夏樹「そこなんだよな。休みを貰ってるわけだし、出来れば普段と違うことが出来れば……」

涼「……ん、なら一つこのメンバーでお化け屋敷にでも行ってみないか?」

4人「「「「お化け屋敷?」」」」

涼「そ。小梅企画の迫力あるお化け屋敷さ!」


――――1時間後、都内ショッピングモール内、お化け屋敷会場近く

拓海「『あのホラー系アイドル白坂小梅完全プロデュース!』」ピラッ

亜季「『恐怖と絶望のホラーハウスがショッピングモール内に期間限定で登場! 夏の悲劇に立ち向かう勇気はあるか!』」ピラッ

拓海・亜季「「……なるほど」」

夏樹「広告を見る限りかなり本格的に作ったみたいだな。小梅もやるもんだ」

涼「なんでも里奈達がこの前のお化け屋敷で町おこしの仕事をしてたのが、かなり羨ましかったみたいでさ」

里奈「ほうほう」

涼「プロデューサーサンだけじゃなくちひろサンにまで掛け合って、やりたい企画を小梅なりに一所懸命説明したらしいんだ」

拓海「そりゃあ根性あるじゃねえか」

涼「そしたら色々と都合の良い条件が揃ってたみたいで、ちひろサンが全面的に小梅の企画に協力してくれることになったってわけ」

亜季「だからこれほどまでに大規模なお化け屋敷が作れたのですな!」

夏樹「けど、里奈の仕事で小梅がやる気になったと考えると、よくこの短期間でこれだけの規模の企画が実現したもんだ」

涼「その辺りはちひろサンが本物の優秀なキャストを揃えてくれたから、なんて小梅が言ってた気がするが」

里奈「そういうの聞いたらちょー楽しみになってくるぢゃん♪ あっ、その会場見えてきた感じ?」

涼「ああ、そうだ。あれが小梅の作ったお化け屋敷だ」


ザワザワガヤガヤ

「これが小梅ちゃんの……デュフ」「この規模、国内でも最大級な気がするぞ」
「お化け屋敷楽しんでいかないっすかー」
「ねぇ写真撮ろうよ! 吸血鬼の子がちゃんと入るようにして!」「中の感想が知りたいな……」
「期間限定なんでどうっすかー……ん、あれは……」

ザワザワガヤガヤ

拓海「おーおー、賑やかなもんじゃねえか!」

里奈「入り口辺りとかめっちゃ人いるし! 小梅ちゃん喜んでそー!」キョロキョロ

夏樹「そういえば小梅はここに来てるのか?」

涼「今日が開場初日だから、記念品を渡すために輝子と一緒に来てるって聞いたよ。それにしてもどこに……」

男「小梅なら出口側のほうでお化け屋敷をクリアした人間待ってるぜ」

涼「うわぁ!?」ビクッ

拓海「ッ!? オラァ!!」ボコォ!

男「うごぉ!?」ズサーッ

拓海「ふぅ……おい涼大丈夫か!?」

涼「あ、アタシは平気……ちょっと驚いただけ」

拓海「おいテメェ、アタシの目の前でダチに手を出そうとするなんて、いい度胸してんじゃねえかアァ!?」


亜季「……うん? 拓海、拓海」ペシペシ

拓海「なんだよ亜季! アタシは今からこいつにわからせて」

亜季「殴った相手よく見るであります」

拓海「はぁ……? こんな奴のツラなんて見たってべ……つに……?」

里奈「あーっ! プロデューサーぢゃん!」

夏樹「ありゃまぁ」

モバP「いってぇ……おいコラ拓海テメェ! 何考えてやがる!」

拓海「いや、テメェみてえなグラサンかけたガラの悪そうな奴が黙って近づいてきたら普通反射的に殴っちまうっつーの!!」

モバP「はぁ!? そんなに俺は危なそうな奴に見えるってのか!?」

里奈「うん」

モバP「おおぅ……」

拓海「と、とにかく殴って悪かったって。ほら、立てるか?」グイッ

モバP「っとと……まったく、俺じゃなかったら面倒事だぜホント。ちひろさんがいるからいいが、今度からしっかりしろよな」

拓海「分かってるっつーの……で、プロデューサーはここでなにやってたんだ」

モバP「今日は小梅の企画したこのお化け屋敷のお披露目初日だろ? だから広告配ったり宣伝したり様子見たり色々だ」


涼「そういやプロデューサーサンも小梅の企画のために色々やっててくれたらしいね。感謝するよ」

モバP「まぁほとんどはちひろさんが処理してくれたから、俺がやったことなんざちょっとだけどな」

夏樹「それで、様子を見てたなら知ってるんだろ? お化け屋敷の評判はどうなのさ?」

モバP「いやーそれなんだがな……」

涼「……まさか、あんまり評判良くないのか!?」

モバP「いや評判は良いっつうか……お化け屋敷としては良すぎて、逆にお客が入りづらくなってるっていうか……」

亜季「はて? お化け屋敷の入り口の回りに集まっている人達は皆お客の方々ではないのですか?」

モバP「あー、この集団はだな……まぁ、見てもらった方がはえーか。着いてこい」

里奈「あれ? プロデューサー、列とかに並ばなくていいぽよ?」

モバP「列に並んで入ってくって感じになるほどお客が詰まってねえんだよ。だから気にすんな」

涼(なんだ、どうしたっていうんだ……小梅があれだけ頑張ってた企画なんだ、ちゃんと成功するはずなのに……!)

モバP「……っと、丁度少し前に挑戦しにいった二人組が俺の予想通りなら、まぁそろそろゲームオーバーしてくるころか」

亜季「げ、ゲームオーバーでありますか? お化け屋敷なのでありますよね?」

モバP「ちょっと仕様が特殊でよ……この辺りでいいか、正面に見えるチケット売り場の左側の、リタイア出口よく見てろ」

拓海「一体なにがあるって……」


――キャアアアアアア!!!

拓海「うおっ!」ビクッ

夏樹「今の……悲鳴か?」

モバP「あれが聞こえたってことは、もうすぐ出てくるぜ」

涼「出てくるってなに――」

女性A「――助けてぇええ!!?」ゴロゴロ

女性B「イヤァアアアアア!!!」ドサッ

里奈「女の子達が出てきたぢゃん!」

亜季「いえ、今のは出てきたと言うよりは……」

拓海「なんか、中から弾き出されてきたみてーだな」

モバP「あっちはリタイア出口でよ。クリアが無理だとリタイア宣言するか、キャストに襲われてゲームオーバーになるとああなる」

涼「そういや小梅がそんな風な仕様を話してたな……けど……」

女性A「ひい……ひぃいいい!!」ガクガク

女性B「あぁ……うぁぁ……」グスグス

涼「怖がり方が普通じゃないぞ」


モバP「一応その辺りの注意書きが入り口看板や入場券にみっちり書いてるから、それを理解して入った連中だとは思うんだけどよ」

里奈「もしかして、あっちから出てくる人達ってみんなあんな風になってる系?」

モバP「おう。だからほら、入ろうか迷ってた連中がドン引きして帰ってるだろ? それでさっきから困ってんだ」

夏樹「中はホントどうなってるんだ……?」

亜季「しかし、あれを見て帰る人がいるのは分かりましたが……では残っている方々は何を理由に」

モバP「ま、それもすぐに分かる」

カパッ

拓海「あ、おい見ろ! チケット売り場から誰か出てきたぜ……ってなんだありゃ」

亜季「吸血鬼……でしょうか。見覚えがあるような……あっ」

夏樹「輝子……!?」

輝子「『フハハハハ! 哀れだな、お前達! やはりこの館を生きて出る資格はなかったようだ!』」

里奈「なにか始まったし!」

輝子「『だが、我は寛大だ。故にこうして慈悲深く最初の場所へと戻してやったわけだ。感謝すると良い』」

夏樹「……はまってるなー」

※星輝子
http://i.imgur.com/29fVX9c.jpg


女性A「……あぁ……」

女性B「吸血鬼…………」

輝子「『怯えるな、今日の出来事も悪い夢のようなものだと思え。我との約束だ、できるな……?』」

女性A「あ……はい……!」

女性B「んんっ……!」コクコク

拓海「プロデューサー、あれなんなんだ?」

モバP「実はな、怖くてリタイアしたお客を喜ばせるサービスとして、初日は吸血鬼衣装の輝子が慰めるイベントがあったんだが」

里奈「慰めるっていうよりー、あれ口説いてる系じゃん?」

モバP「それよ! なんか吸血鬼らしい慰め方してみろって言ったら、どうも乃々から貰った資料を参考にしたらしくてな」

涼「それが思いの外、似合いすぎてたってことか……」

モバP「で、中が怖すぎてリタイア者続出で、輝子があんな感じのイベントを続けたせいで、あれ目当ての人間が増えたっつうか」

女性A「あ、あの、輝子ちゃん! この前の、ライブ、すごく良かったです!!」

女性B「もう、あ、あたし、良すぎて、息、出来なくて……! それで……」

輝子「ふ、ふひっ!? あ、ありがとう……で、でも今日は、もう、これでお別れだから、後はうちわあげる……はい」スッ


女性A「うっ……ふぐ……むり……うれしい……」

女性B「家宝……うぅ……家宝にします……尊い……うぅ……」

モバP「輝子が頑張ってファンサービスするもんだから、もうあれを見れるだけでいいって奴が多くなってよ」

亜季「そ、そういうことでありましたか……」

モバP「一応リタイアした連中も弁えてすぐに出口から離れていってはくれてるんだが」

女性A「……」フラフラ

女性B「うっ……」フラフラ

拓海「滅茶苦茶フラフラしてんじゃねえか」

モバP「あの姿で出ていくのが目立つからか、余計にお化け屋敷に挑む人間が減っていくみたいでよ……どうすりゃいいんだ」

夏樹「輝子が慰めるサービス無くせばいいんじゃないか?」

モバP「いや輝子の奴は初日で終わりだからいいとして、根本的な面でなんとかしねえと流石にまずいっつうか」

亜季「やはり流れが悪いのではないでしょうか? この辺りで一度良い流れに戻すべきだと私は考えるであります!」
 
モバP「流れっていうと」

涼「要はリタイアした時のメリットばかりが目立つから、お化け屋敷をクリアした時のことも知ってもらったほうが良いってことさ」

モバP「なるほど、そりゃそうだわ!」


里奈「パッと見リタイアしたら輝子ちゃんのミニイベントが見れてうちわが貰えるみたいだけど、クリアしたらどんななの?」

モバP「小梅のミニイベントと、小梅のサイン入り限定キーホルダーが貰える感じだな」

涼「すごく良いものあるじゃないか! それを皆に知ってもらえれば、きっと!」

モバP「……クリアまで到達したのが今のところ、お化け屋敷に挑んだお客の1割にも満たないのにどうしろってんだ?」

5人「「「「「あー……」」」」」

夏樹「結局のところ一番の問題は、このお化け屋敷が『怖すぎる』ってことか」

涼「小梅が張り切って企画してたからなぁ。ゾンビや怪物がいっぱい出てくるホラー映画みたいなお化け屋敷にしてみせるって……」

亜季「あ、しかしそれでもクリアした方がいるなら、その方々に感想を聞いてどこかに掲示すれば良いのでは?」

モバP「感想聞こうにも、そのクリアした連中は連中で『無理』や『しぬ』だの単語ばっかで、魂がどっか飛んでっちまっててなぁ」

涼「……なにしたんだ小梅ー!?」

亜季「つまり求められているのは、このお化け屋敷をクリアした上で、小梅殿のイベントにも耐えられる人間ですか……」

拓海「……これ、アタシらがクリアして感想言ったほうが早いんじゃねえか?」

モバP「!」パァン!

拓海「っ!? ビビるじゃねえかいきなり手叩いてなんなんだプロデューサー!」

モバP「いや拓海、お前流石だわ良いこと言ったぜ! そうだわそうだ、オメーらがクリアして感想言やいいんじゃねえか!!」


里奈「まぁアタシら、もともとこのお化け屋敷に遊びにきた系だしね~♪」

モバP「なら話は超はえーな! おらオメーら、全員さっさと行ってクリアして来い!」

夏樹「簡単に言ってるけど入場料とかはいいのか?」

モバP「んなもん俺が払っておくって! 一人500円だが経費で落ちるだろ!」

亜季「そこはかっこよく自分の財布から出すって言って欲しかった気持ちもありますなぁ」

輝子「……あの」

涼「あれ、輝子? どうした」

輝子「う、うん……さっきから、賑やかそうにしてるのが見えてて……ちょっとだけ、持ち場離れてきた……」

モバP「おう輝子喜べ! こいつらが『ホラーハウス』をクリアして感想言ってくれるってよ!」

輝子「ほ、本当か……! よ、良かった……もうずっと、私のとこにばかりお客さんが帰って来てたから、小梅ちゃんもきっと喜ぶ」

亜季「ええ、大船に乗ったつもりでいて下さい。必ずやり遂げてみせますから!」

輝子「フヒヒ、た、頼もしい……だったら私からも、この『ホラーハウス』をクリアするための条件を説明させて欲しい……」

夏樹「ああ、頼むよ」

輝子「見てて分かったと思うけど、この『ホラーハウス』にはゲームオーバーがあって、キャストに襲われたら、終わり……」

涼「襲われるっていうのが、どんな風なのか予想出来ないのが流石小梅」


輝子「で、でも、『ホラーハウス』は逃げてるだけじゃクリア出来なくて……途中で鍵を入手しなくちゃいけないんだ……」

里奈「もしかして、それを持ってないと出口開かない系? マジヤバぢゃん!」

輝子「う、うん。でも、グループ一つで鍵一つだから、そこは安心していい」

夏樹「それで、その鍵はどこで手にいればいいんだ?」

輝子「出口に向かう途中の……食堂を中心とした、5つの部屋の内のどれかにあるって……それ以上は、私も知らない……」

拓海「マジかよ……結構探すの大変じゃねえかそれ?」

亜季「確かにこれは少々厄介な条件が加わりましたな……」

輝子「で、でも、拓海さん達ならきっと見つけてクリアしてくれるって……信じてる……!」

拓海「お、おう任せとけ! でもせめて地図とかそういうのあってもいいんじゃねえか……?」

モバP「……お? なんだ拓海、怖気づいたのか? ……マジかよ、俺は一人でクリアしたってのになー」

拓海「アァ!?」ギッ

輝子(……あれ?)

亜季「えっ、プロデューサー殿はすでにこの『ホラーハウス』を体験済みでありましたか!?」

モバP「小梅にテストプレイさせられてよ。まぁでも俺にかかりゃ地図なくても余裕の余裕だったしなー」


拓海「……むぐぐ」

モバP「けど拓海は地図がないと駄目ってか。しょーがねえなぁ、ま、そこはほれ、アイドル特権で特別に」

拓海「……やっぱ地図なんているかー! テメェにクリア出来てアタシらに出来ねえ訳がねえだろ!!」バシッ

モバP「おっし、じゃあ絶対クリアしてこいよ。一人もリタイアせずにだ、出来るな?」

拓海「当然だっての! だろオメーら!!」

亜季「ええ、私達であれば必ず!」

夏樹「まぁ拓海と亜季がいればなんとかなるだろ」

涼「それに小梅のためにも頑張らないとな」

里奈「でもでもとりあえずは~♪ ちゃんと皆で楽しんでくるぽよ☆」


モバP「おし、じゃあ行って来い。ちゃんと感想も考えとけよ」

拓海「分かってるっての! それじゃあ炎陣! 行くぜー!」

5人「「「「「オーッ!」」」」」

モバP「――……行ったか。さーて、じゃ、ずっと待っててもらったカメラマンも呼んで出口で待っとかねえとな」ゴソゴソ

輝子「あ、あの、プロデューサー……」

モバP「おう、なんだ」

輝子「た、たしかプロデューサーって、テストプレイの時って……」

モバP「あー言うな言うな、わかってるって。ほぼ事実だからいいだろ? それにああ言ったほうが拓海は頼もしくなるからな」

輝子「……そ、そっか……そうだな……うん」クルッ

輝子「みんな、頑張れ……!」


――――??分後、『ホラーハウス』中間地点から少し先の通路

タッタッタッタッ

亜季「い、いやぁ鍵も見つかってよかったですなぁ……! こ、これであとは出口に向かうだけ!」

夏樹「あぁほんと……そうだな!」

涼「透けてて触れない白い人間なんて見なかったからなアタシは!」

里奈「でもあの時のりょーちゃほんと可愛かったし!」

拓海「……オメーらのそういうとこホント好きだけどよ、とにかく今は」チラッ

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

――AGRHHHHHHHhhhhh!!!

拓海「全員全速力で走れぇー!!」タタタタッ

里奈「んもー!! いくらなんでもゾンビの数おおすぎぢゃーん!!」

涼「小梅……こんなに映画みたいにゾンビを出してくるなんてやるな……! アタシはそろそろキツイけど……!」

夏樹「しかもまだ増えてくるぞ……! 部屋や床から次々湧いてくる……!!」


亜季「ま、まぁゾンビだけになったのは良かったと考えましょう! 途中で見たホッケーマスクや鉤爪の――」

涼「権利関係が不安になりそうな怪物もアタシは見てないからなっ!」

タッタッタッタッ

亜季「……っ! 全員止まって!」

拓海「うぉおおお!?」キュッ

DOOOM!!

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

夏樹「おい前の壁を壊してゾンビが出て来るなんてありなのか……!?」

涼「おい拓海! どうするんだ!」

拓海「……亜季!」

亜季「ええ! せぇーのっ!」

拓海・亜季「「はぁっ!!」」ドゴォ

ゾンビ「ggguuuu!?」ゾンビ「ggguuuu!?」

里奈「二人共ナイスキック!」


拓海「だーっ! やっぱり蹴った感触がなんか変だぜ!?」

亜季「本物のゾンビみたいな感じがしますが、とにかく今は先に進みましょう! また走りますよ!!」

夏樹「ほんとに映画みたいになってるなこれ……!」

タタタタタッ

涼「――……はぁ……はぁ……あと、どれくらい走ればいいんだ……? というか、『ホラーハウス』広すぎるぞ小梅ー!」

亜季「鍵を入手したということは、中間地点は過ぎていると思いたいですが……!」

夏樹「……ってちょっと待て皆! 前見ろ!」

里奈「ふぇ? ……うわーマジでー……?」

拓海「ここで別れ道かよ……!」

亜季「ええと……」チラッ

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」ゾンビ「aaaaghhhhh」

――AGRHHHHHHHhhhhh!!!


亜季「さっきよりさらに数が増えて、もはや道を埋めつくしているであります!?」

夏樹「こりゃ後ろに戻ったら絶対にゲームオーバーだな……」

涼「かといってここで悩んでても、いずれアレに追いつかれてゲームオーバーになるだろうし……」

里奈「たくみんどっち!? どっちに行くの!?」

拓海「ちょっとだけ待てって! 今決める!!」

拓海(道は右か左! どっちかが出口で、間違えた方にいくと後ろのアレに追いつかれる! 確率は2分の1……)チラッ

拓海(全員でクリアするって決めた以上ここは絶対に間違えらんねぇ! だがどっちだ、どっちが正解の道だ……!?)



……み……ぎ……だ……よ……



拓海「!?」キョロキョロ

里奈「た、たくみん……?」

拓海「……なぁ、オメーら、いまなんか……?」

――AAAGRHHHHHHHhhhhh!!!

夏樹「おいもうそこまでゾンビが来てるぞ!!」


拓海「チッ……! アァもうしょうがねえ! テメーらアタシを信じてくれ! 右に行くぜ!!」

亜季「拓海が決めたのであれば最後まで付き合いますとも!」

涼「今更すぎるってその言葉」

夏樹「仲間を信じる選択をするのがロックってな!」

里奈「行こ、たくみん!」

タタタタタッ

――AAAAAGGGGRHHHHHHHhhhhh!!!

涼「うん、もう後ろを見なくても分かるよ。ゾンビがまた増えたんだろうなって」

夏樹「はははっ! もうこうなってくると、怖いっていうより楽しいかもな!」


亜季「そうですな……ハッ!? 拓海、あれ!」ビシッ

拓海「……こっちを選んで正解だったぜ! 里奈ァ!」

里奈「ほいきたー! ――鍵を取り出して、出口に挿してー、せーのっ、ぽよっ☆」ガチャ

ギィイイイイイ!

全員「「「「「「開いたーッ!!」」」」」」

涼「って、どうなってるんだ、扉の先が真っ暗だぞ!?」

亜季「空気の流れはこの先に向かっていますから、空間はあるはずです!」

夏樹「ということは、ここに飛び込む必要があるってことか……!」

里奈「それじゃたくみん……タイミング、よろよろ~!」

拓海「おっし……じゃあ全員――飛び込めーッ!!」


―――炎陣入場から27分後、『ホラーハウス』クリア出口

――飛び込めーッ!

モバP「おっと」

ドタドタドタッ!

拓海「――……ッ! おい皆無事か!」

涼「うぅん……」

夏樹「ここ、どこだ……?」

亜季「い、一気に疲れたであります……」

里奈「ふへぇぇ……」

小梅「……」

5人「「「「「!?」」」」」

小梅「……えへ」

パンッ! パァン! パパァン!

小梅「『この館は、不思議な不思議な空間になっていたけれど、みんなはそこから戻ってこれたよ』」

夏樹「これって……」

※白坂小梅
http://i.imgur.com/GsQl7J0.jpg


小梅「『でも残念だなぁ……ほんとは仲間になってほしかったのに……ふふふ……』」

涼「……こ、小梅……?」

小梅「『……なんてね? みんな、おめでとう……! ようこそ現実へ、お帰りなさい……!』」パチパチパチ

小梅「……やっぱり、涼さん達はすごい……ね。一回でクリア……されちゃった……」ニコニコ

涼「……小梅?」

小梅「う、うん……小梅だよ……?」

涼「……もぉおー!」ギューッ

小梅「わわっ……!」

涼「小梅、頼むから次はもうちょっと抑えろ。本当に、な?」ギューッ

小梅「え、えへへ……ごめんなさい、張り切りすぎちゃって……でも、楽しかった、でしょ?」

亜季「……なんというか、アクション系のホラー映画の主人公の気持ちが味わえる空間でした……」

夏樹「……後半はもうゾンビが多すぎて、なにがなんだかって感じもあったかな」

里奈「いやもうすごすぎぢゃん! 超長くお化け屋敷の中にいた気がするし! ゾンビとか幽霊とか本物みたいで劇ヤバッ!!」

小梅「本物『みたい』……ふふっ、そっか、うん……ふふっ」ニコニコ

里奈「あり……?」


拓海「ともかく! こうやってクリアしてやったぜプロデューサー!!」

モバP「んな大声出さなくてもここにいるっての。見事だったぜお前ら。だからちょっとこのカメラに向けて決めポーズ、はい!」

拓海「あ?」

パシャッ! パシャ! パシャ!

モバP「よーしもういいぞ。カメラマンさんどうすか……おー、いい感じ。んじゃ、写真はこれで。あとでデータよろしくっす!」

里奈「プロデューサー、今のなーに?」

モバP「小梅のお化け屋敷宣伝記事用の写真を撮ってもらっただけだから気にすんな」

拓海「待て待て先に言えよ!? あーマジかよ変な顔になってないだろうなアタシ……」

モバP「おっ、写真写り気にするなんて拓海も成長したなっ!」

拓海「テメェが妙な格好や表情の時の写真ばっか選ぶからだろうが!!」

里奈「えー、でもそういう時のたくみん可愛いのに。ねー」

亜季「分かりますな」

夏樹「あれはあれで写真写り良いと思うぜ?」

涼「あぁ、アタシらじゃなかなか出来ないことだよな」

拓海「いやなんか、嬉しいと思って良いのかよこれ……?」


小梅「い、いいと……思い、ます」

拓海「うーん……」

モバP「やーでもホントすげえなお前ら、ちゃんとクリアしてくるんだからよ。拓海、どうだった?」

拓海「いやこれ、一人でクリア出来たらそいつもう人間じゃねえ気がするわ……」

モバP「へぇー……?」

拓海「……はっ!? いやちげーからな! テメエを褒めたんじゃねえぞ! いいな!?」

モバP「分かってるっつーの。ていうかさっきはああ言ったが、ホントは俺これクリアしてねえし」

拓海「……なに?」

モバP「いやーああやって煽ったほうがやる気出るだろ拓海は? だからな」

拓海「……またそのパターンかよー!」ズーンッ

亜季「拓海は素直ですなぁ」

里奈「それでプロデューサーは、ほんとはどこまで行った系?」

モバP「お前らも通っただろうけど、最後の別れ道で左選んじまってなぁ……そこで戻れなくなてゲームオーバーだったぜ」

夏樹「それ、もうほとんど最後まで行ってるし十分すごくないか」


モバP「だろ? だろー? だから実質クリアでも問題ねえってことだ!」

拓海「けど結局はクリアしてねえからアタシらの勝ちだな! つーか、最後にどっちに行けばいいか指示あったろ?」

モバP「……は?」キョトン

拓海「え?」ビクッ

モバP「いや、そんなもん俺しらねーぞ?」

拓海「う、嘘言うんじゃねえよ。確かに「右だ」って指示する声が」

涼「……アタシは聞いてないぞ」

亜季「私もそのような声を聞いた覚えは……」

夏樹「アタシも同じくだな」

里奈「えーと……たくみん、聞いたって言ってあげたいけど、アタシもそれは知らない感じ」

拓海「嘘……だろ……じゃあ、あれは……」サーッ

小梅「……え? ……うん、うん……そっか……で、でも、次からは、だめ、だよ?」

涼「小梅、どうした?」


小梅「う、うん。あのね、あの子が……涼さん達が大変そうだから、ヒント、出しちゃったんだって……」

拓海「」

小梅「そ、それで皆が出口を開けられた時は……嬉しくて、思わずまた喋っちゃって……ごめんなさい、だって……」

涼「……待て小梅、あの子がまた喋った……? そ、それは流石に……」

亜季「そういえば出口が開いた時、良く思い出したらなにか声が多かったような……」

夏樹「あれアタシも気の所為だと思ってたけどさ……」

小梅「……こ、この『ホラーハウス』ね、ちひろさんが少し弄りすぎた、って……言ってて……だから、ね、ふふっ……」ニコッ

拓海「……うーん」フラッ ドサッ

里奈「あッ!? たくみんダイジョブ!? たくみーーん!!」

モバP(……俺またしばらく夜出歩くのやめよ)

――こうして拓海達の尊い献身によって完成した宣伝記事によって、小梅の
『ホラーハウス』は2日目以降大盛況となり、その儲けを使いプロデューサーは
今回の騒動に関わったメンバー全員を焼肉に連れて行くのであった。

〈終〉

SSAのライブで炎陣メンバーが勢揃いしててあまりにも良かったので少しでも炎陣の宣伝のために
炎陣以外でも涼さんから輝子の流れとかは色々致命傷になりました、Blu-rayの発売が今から楽しみ
また、WILD WIND GIRLが現在3巻まで発売中です。Pが本当にいいキャラしてるぞ!(炎陣関連のPのイメージはこのP)
読んでくださった方ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom