【コンマ】崩壊した世界を旅する17【安価】 (1000)
コンマによる判定と安価による選択で、崩壊した世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。
最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ますが、一応できうる限りキリのいいところまではやるつもりです。
なお、スレ主は主にスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。
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編集者の方に、心より御礼申し上げます。
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では再開します。
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しばらく経つと、ブランドが戻ってきた。鎧に所々傷はあるが、本人は至って平然としている。
コーウィンがふっと笑って言う。
「さすが、と言うべきか」
「以前の身体ではこうはいかなかっただろう。ただ、思いのほか、魔力制御が利きにくくなっているな。
正気になって分かったが、ブレイズの力なしではこの魔力は抑えきれん。
心の臓にあるアンバライトは、余程強力なものであるらしい」
ブランドは渋い顔だ。
……
※30以上でアイテムあり
※アイテムなし
続いてジェラードとマリーンが虚空から姿を現した。
「……皆揃っているね」
「ええ。グラハムはどうしました?」
ジェラードの視線がマリーンに移った。
「私が、殺した。どうも私の中のテアマトが、彼を許さなかったみたい」
「奴は『三代目』だったそうだよ。彼の精神自体は、100年前にケインがテアマトを手にかけた時のものだったらしい。
その後、二度に渡って精神を移し、今まで生き永らえていたと聞いたよ。……いや、言わせたというべきかな。
どこでああいう人材を見つけてくるものかね?ケイン」
ジェラードがケインを鋭く睨んだ。ケインは無言のままだ。
※75以上でアイテムあり
※アイテムなし
「まあ何はともあれ、ここにいるのもなんだ。次元牢に場所を移そう。
ケインを幽閉するにもちょうどいいし、ゆっくり話もできるだろう」
##########
【次元牢】
私たちは空間の歪みを抜けてもはや見慣れた場所になった次元牢に来た。
ケインはボロボロになった隔壁の中に連れ込まれる。尋問は、「モニター」を通して行われるらしい。
「さあて、と。……一通りコーウィンから話は聞いた。お前は万死に値する。
ここで即殺してやりたいところだが、とりあえず聞くことは聞かねばな」
ジェラードが壁の向こうのケインに話す。
奴は余裕こそ見せてないが、絶望した様子もない。普通なら、命乞いぐらいするものだが。
「……何か話すとでも?殺すなら、早く殺すがいい」
「随分と潔いな。貴様らしくもない」
皮肉めいた笑みをコーウィンが浮かべる。ケインはそれに対して答えない。
※45-賢さ(26)=19以上で成功
※54…成功(45以上のため若干のボーナスあり)
「……私たちにはケインは殺せない、と思ってるんじゃないですかね」
「どういうことだ?」
ジェラードが訝し気に私を見る。ケインがニヤリと笑った気がした。
「あの書斎で見たウィルコニアへの『アクセス権』ですよ。言葉の意味は分かりませんが、多分鍵に近いものと判断しました。
入り口は『一族』以外で開けるしかない。しかし、そこから先にさらに何かあるのでは?
さらに言えば、ケインとベネディクトは、おそらく『審判の石』からある程度の情報を引き出すことに成功している。
そのために必要なものを、奴が持っているのだとしたら……?」
「ご名答だよ、翼人。このままでは、ウィルコニアに辿り着いたとしても『審判の石』から情報は得られない。
その『アクセス権』は私とベネディクトしか持っていない。『管理者』から、許可をもらったのは我々二人だけだ。
いやあ、殺さなくて正解だったな、そこの少年」
クックックとケインが笑った。ミドルの顔が紅潮する。彼の仇の元締めがケインだ、その怒りは想像に余りある。
「『管理者』?何だそれは」
ジェラードが訊く。依然、ケインは笑っているだけだ。
※45-賢さ(26)÷2=32以上で成功
※62…成功(45以上のため若干のボーナスあり)
私は考えた。……可能性があるとすれば。
「『サロメ』という女か。『管理者』というのは」
ケインの目がわずかに驚きで見開かれた。
「どこでその名を?……グラハムの奴か」
「いや、地下4階の隠し部屋にあった書斎だ。ぬかったな、守護者の一人でも置くべきだったな」
奴が舌打ちした。どうも計算外であったらしい。
「隠密魔法をかけていたつもりだったがな……看破されるとは」
「私たちをなめすぎていたな。全勢力で襲えばよかったものを」
※75以上で追加イベント
※追加イベントなし
ケインは意味深な笑みを浮かべている。何かを隠しているようだが、それは伺い知ることができない。
ブレイズはジェラードの時間遡行で傷は塞がれたが、相応の深手だったためか人工的に眠らされている。
彼の力を借りることができないのは、辛いところだ。
「で、そのサロメという女。今はどこにいる?」
※70以上で成功、ファンブルなし
※51…失敗
「さあな。私が最後に会ったのは15年前だ。……高慢で嫌な女だったがな。
どこで何をしているのかねえ」
ケインはふっと笑った。恐らく、知っているが答えていないだけだろう。
「しかし、これでケインの処遇は難しくなったな。『審判の石』の力を使わずして、どうやって魔素の流出を止めるか?
ケイン、貴様が第四十九階層にある『大断層』に行き、そのひび割れを大きくしたのは知っている。
災厄の日を引き起こしたのは貴様だ。それを止める方法ぐらい、知っているだろう??」
ジェラードは憤りを隠さず「モニター」の向こうにいるケインに向かって話す。
……
※90以上で部分情報あり、95以上でやや詳細な情報あり。完全情報は99か00偶数が必要
考察してたのに…こういう時の首飾りはどういう処理になります?
>>25
ちょっと難しいところですね。正直24は何の考察タイムか不明確ですし。
多分、現時点である情報で魔素を止める方法は示しえないと思います。
一応、突破口はちゃんとありますが、コンマ神のご機嫌がいまいちだったため一苦労するかもしれません。
22は重大局面というほどでもないですが……一応、24さんのご意見を改めて聞きましょう。
2245までに出なければ、恐らく使用派であろう25さんの意見を聞いてみます。
あ、先に首飾りがどういう処理になるのかだけ教えていただけます?90~94の結果しか得られないなら部分情報に首飾り使うほどでもない思うので自分も使わない側に回ろうかと思うのですが
>>28
使った場合50%で90~94、50%で95~98の処理になります。95~99か55以上のゾロ目で99、00偶数です。
一応再判定します。
※部分情報あり
「……正直、魔素を止める方法は知らない。まあ、止めるつもりもなかったがね。
だが、あれは一度『広げられている』。それを何者かが再び閉じた。そういう痕跡があった」
ジェラードは何かを考えているようだ。
「すみません、『大断層』とは?」
「僕らも立ち入ったことは1、2度しかない。オルドがその下に消えたということまでしかね。
あまりに魔素が濃いので、僕ら『一族』ですら長い時間の活動ができない。君らでは、まず即死に近いだろうね。
だが、それが一度『広げられていた』なんてのは初耳だ。また、それをもう一度閉じた誰かがいたなどなおさらだ」
「『一族』でできそうなのはいないのですか」
彼は首を振った。
「さっき言っただろう、『長い時間の活動ができない』んだ。ブランドでも恐らくは無理だね」
「むしろ俺は行ってはいけないな。アンバライトによる魔力吸収は、恐らく俺の命を奪うだろう」
どういうことだ?一族ですらできないことをやった奴がいる。……サロメという女なのか?
しかし、サロメは多分こちら側の人物ではない。まだ、別に誰かがいるという可能性が高いようだ。
ただ、それが誰かまでは見当がつかない。
※75以上で追加イベント
※ゾロ目のため成功扱い
その時、コーウィンが「まさか」と呟いた。
「どうした?コーウィン」
「いや、クレア――ヘイルポリスの惨劇で死んだ私の妻でダリオの母です――が、『魔素が穴から流出している』と言っていたのを思い出しまして。
あいつはただの人間だったはずです。ただ、何かを知っている風でもあった。
もう一度、思い出してみます。あいつの言葉に、何か不自然な点がなかったかを」
「コーウィン、クレア――ボクのおばあちゃんってどんな人だったの?
……あ、いや性格とかじゃなくってね。立場の話」
ダナが口を挟んできた。コーウィンは彼女に向き合う。
「クレアは教団の巫女だ。巫女は何十年かに一度、神の言葉が聞ける資質があるとされる女が選ばれる。
魔力感応力が高い女に、それとなく啓示を与えるのが私の役目だった。だが、私の正体を見抜いたほぼ唯一の巫女が、クレアだ。
初代巫女であり教団の開祖であったガブリエラは別だが。彼女とは個人的な情は抱かなかったが、クレアだけは別だった。
だが、今にして思えばそれも何か仕組まれていた気すらする。第一、なぜナイアという『新人類』の女が、彼女の名を知っていた?
ケイン、何か知ってはいないだろうな」
※70以上で知っている、ファンブルなし
※クリティカル、重大情報あり
「ナイアか。あれは能力だけで言えばアザトート並みにはあった。
だが、致命的なのは魂だ。何故か私にも、貴様ら『一族』にも、そして『旧人類』にも敵愾心がなかった。
……調べたら驚いたよ。ナイアの魂は、何者かに『乗っ取られていた』んだから」
「……どういうことだ?」
コーウィンの質問にケインは「はっ」と嘲笑った。
「そのままの意味だ。生まれ落ちた瞬間に、別の何者かの魂が本来の魂にすり替わったのさ。
それが誰かは知る由もない。だが、サロメのことを知っていたのは初耳だがな」
コーウィンはしばらく何か考えていた風だったが、「そうか」と呟いた。
「クレアの姉がサロメなのは、偶然ではないということか。
サロメはどうか知らないが、クレア……いやその魂は転生を続けてきた。そしてそれは今、ナイアとして生きている。
私に何の反応も示さなかった点からして、記憶の継承はほとんどないようだが……。
おそらく、クレアはウィルコニアの『管理者』か、それに近い存在だったということか」
「……とすれば」
ジェラードの問いに、コーウィンが頷いた。
「ウィルコニアでは、彼女の力が必要になるということに、どうもなりそうだな。
彼女から、これからどうするという話は聞いていないか」
※50以上で聞いている
※クリティカル
「ああ、聞いている。しばらくはテルモンに滞在するそうだ。一度自分の祖父……ヴォラスに会ってみると言っていたな。
そう簡単に会えるものなのかは知らないが、どちらにせよ捕まえるのはそう難しくはないだろう」
「そうか。……とすると、貴様の役目はほぼなくなったな」
コーウィンの言葉を聞いて、ケインの顔色がさっと変わった。
ケインに訊くべき話は、まだ何かあっただろうか?
※自由安価とします。翌朝0800まで締め切りです。
妥当なものを採用します。
今日はここまで。ぞろ目の連打により、ケインの利用価値が……。
さすがに本格的に何かに取りつかれているんじゃないかと。
ベネディクトの真の目的を知っていたか
多分だけど皆殺しにしようとしてたことは知らなそうケイン
プレーンウォークでモリブスにフライトしてジェイク連れてきて頭ん中のぞいてもらってからぬっ殺せばよさそう
>>50
元々借り物の能力で使いすぎ注意な上、多分SUN値チェック入りますのでそれは多分採用しません。
(外道過ぎる思考回路と所業によるSUN値チェックと理解してください)
フィオナがやられたようにケインを魔翌力装置の部品にできないかな
あ、聞くことはウィルコニアで得た技術に監視関連のものはあるか
ベネディクトが行動をある程度読んでくるのは審判の石で理由を知ることができるんだろうけど、そこに行くまでにも妨害はしてくるだろうしケインが知ってたら軽く45階層の対策ができそう
本格再開は昼か夜です。
それまでにケインの処遇を決めたいところですが。
候補は
>>48(ベネディクトの目的)
>>54(魔力装置の部品化)
>>56(監視技術)
ですね。安価下5で多数決を取ります。考察は必要です。
少し進めます。
「一つ聞こう。ウィルコニアで得た技術の中に、監視技術はあるか?
例えば、常にこちらがどこにいるか把握するといった類のものだ。仮に貴様は使っていなくても、ベネディクトは持っているはずだ」
ケインは黙ったままだ。……
01~25 その答えは、俺が言ってやるよ
26~60 …………
61~94 最近手に入れた
95~99 ????????
ケインは無言を貫いたままだ。知らないのか、それとも知っていて黙っているのか。
「答えない、それが貴様の選択だな」
「……殺すなら殺せ」
ケインは冷や汗を流しながら言う。……まだ何かが引っ掛かる。何故まだ、妙に潔い?
※60以下でイベント発生、20以下なら??登場
その時。
「……間に合ったようだぜぇ」
聞き覚えのある甲高い声が聞こえた。次元牢の隔壁の中に、いつの間にか黒と緑の服を着た男がいる!?
「越後っ!!」
ケインは安堵の笑みを浮かべた。
「……ベネディクトめ、遅かったではないか」
「くそっ!!」
コーウィンが隔壁の中に入り、越後目掛けて雷の矢を放つ!しかし、全く効いた様子はない。
「俺に攻撃は効かねえぜぇ。魔法だけじゃない、剣もだ。……こいつは貰っていくぜぇ」
越後はケインを縛っていた鎖を銃で撃ち壊した。
※80-ミドル賢さ(12)×2=56以上で成功
ここで豪運の宝珠だ!
>>68
豪運の宝珠とは無関係なので無効票とします。
※45…失敗
ミドルは飛び出す素振りを見せたが、その場に留まった。いや、留まらざるを得なかったのかもしれない。
「助かった。来るとは思っていたが、首の皮一枚だな」
ケインは勝ち誇ったような笑いを私たちに向け浮かべた。越後も薄く笑う。
次の瞬間。
……タァーン!!!
越後の銃が、ケインの背後から火を吹いた。鮮血が、奴の胸から迸る。
ケインは笑いを張り付けたまま、その場に倒れた。
「造物主様は『ケインの身体を持ってこい』と仰られたんだぁ。生きているお前は、必要ないんだとよぉ」
そう言うと、越後はケインの死骸を肩に担いだ。
「……貴様っ!!」
コーウィンが越後に向け、グレイスワンダーを振りかざす。しかし、越後はそれを避けもせずに受け止めた。
「だから行っただろぉ?俺に剣は通じねえ」
越後の銃が火を吹く。コーウィンは横っ飛びでそれを避けた。
「このまま帰すとでも?」
「ああ、もう手遅れだぁ。ありがとうよ、邪魔者を片付けてくれてなぁ」
越後の身体は既に透け始めている。何処かに逃げる気か!
「じき、造物主様がお前らの前に現れるだろうよぉ。俺もまた、会うかもしれねぇなあ。
あばよぉ。今夜もまた、誰かが命を落とす……」
そう言い残すと、越後はケインの死骸と共に消えていった。
バキィィィ!
コーウィンはグレイスワンダーを、床に叩き付けた。
※ミッション「ケインを倒せ!」はまだ達成されていません。
ケインと再び対峙し、決着を付けて初めて達成になります。
#######
「こうなることも、ベネディクトの読み通りだったというわけか」
ジェラードは唇を噛んだ。完全に、こちらの行動は筒抜けであったということになる。
「……しかし、そうだとするとベネディクトは何故こちらを襲わないんでしょう?奇襲など、いくらでもできるでしょうに」
「……ダリオの調整がまだ済んでいない、のかもな。あるいは『いつでも殲滅できる』という余裕からか。アザトートが死ぬのを待っていたのかも知れん」
私の問いに、コーウィンは苦々しげに答えた。
「そうなると、かなり厄介ね。ここから先、ベネディクトに常に怯えなきゃいけなくなる」
「そうだ。だから奴が本格的に出てくるその前に、ベネディクトを叩いておきたい。あるいは、ナイアを見つけてウィルコニアに行くか、だな。
ケインの死骸が連れ去られた、ということは恐らく……」
「兄さんと同じようにするつもりでしょうね、間違いなく」
フィオナに向け、ジェラードが言った。ブランドの目が鋭くなった。
「猶予はあまりないな。ブレイズは手負いで、俺に使った手は多分無理だ。
幸い、マナキャンセラーは、まだあるんだったな」
「ああ、ここに」
コーウィンがマナキャンセラーを見せた。
「理想は奴が俺のようになる前に、ベネディクトの本拠を叩いてしまうことだ。だが、なったならば。弱らせてこいつを付け、改めて殺すしかない」
「そうなるな。……時間はどうなっている」
※50以上で夜がまだ更けていない
※更けている
「……時間は……夜の10刻だね。さすがに今から行動は起こせないな」
ジェラードが言う。思い起こせば、ろくな食事を取っていなかった。
「……そうか。シデ、明日テルモンでヴォラスを説得してくれ。その上で、こちらも善後策を練る。
ベネディクトの攻め手が読めない上、こちらの行動はかなり読まれている。ケインをブランドのようにされたら、苦戦は必至だ。……早めに動かねばな」
「分かっています」
私は頷いた。……口の中が乾いている。ベネディクトが、ついに動き出そうとしていた。
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※20以下でイベント発生
※イベント発生なし
中断します。
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翌朝。簡単な朝食を取り、私たちはテルモンに向かうことにした。
ルカンに資料を見せた所、彼は泣き崩れた。ケインの死を告げると、「我が手を下したかった」と口惜しそうにしていた。それは、皆同じ想いだ。
「この資料をお見せすれば、ヴォラス様も納得しよう。しかし、当のケーヒルはこの世にいないとは……」
「ただ、身体は奪われた。ベネディクトがそれを使うことは容易に想像ができる。……本当の意味で、討てたわけではない」
「……それもそうだな。ヴォラス様は、これからどうされるのだろうか」
「それは彼が決めることだ。ただ、ケインのやったことの落とし前は、何かしらで取らないといけないだろう」
ルカンは黙った。復讐相手を失ったヴォラスがどう動くか。ケインの存在がさほど表立っていないだけに、難しい状況と言えた。
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ジュリアがゲートを開き、私たちはケインに襲われた場所に出た。既に馬車はない。誰かが引き取ったのだろう。
※30以上で追加イベント
※コンマ踏む際の考察は解除です
※追加イベント
テルモンの門には、マリーンがいた。
「……待ってた」
「ブレイズはいいのか?」
「父様なら平気。しばらく動けないけど、問題ない」
表情を変えず、マリーンは言った。
「シデ・スナイダ一行か。出頭とはいい心がけだ……あなたは?」
にやついていた門番の表情が、一瞬で変わった。ルカンがケープを脱ぎ、顔を晒したのだ。
「ルカンだ。我が通す」
門番は驚愕して、私たちを街に入れた。
「我が死んだと伝えられているような顔だったな。まあ、それも当然ではあるが」
「ただ、お蔭ですんなりと入れた。ヴォラスの所に向かおう」
※25以下でイベント発生
※イベント発生なし
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統領府に向かうと、先ほどの門番同様私たちを拘束しにかかってきた。ここでもルカンが取りなし、先に進む。
同族というのもあるが、ルカンの信望は相応に篤かったらしい。
「ヴォラス様に会いたい。今から都合がつけられるか」
受付の女性にルカンが言う。
……
※20以上でいる、50以上でナイアもいる
※ヴォラスのみいる
「いらっしゃいますが……ルカン様、これまでどうされていたのですか」
「説明は後だ。至急、都合を付けてくれ」
いそいそと女性は上へと上がっていった。やがて「どうぞ」と統領の執務室に通される。
部屋は想像よりはるかに質素な造りだった。大きめの椅子に、身長2メドほどの大男が座っている。髪は無造作な長めの灰色で、顎髭も同じ色だ。
「……貴様がシデか」
「はい、お初にお目にかかります」
「思いの外、小さいな。人間など、その程度だが。……証拠は」
私は頷くと、ザックから一通りの資料を出した。
「グラハムの病院の地下に、ケーヒルの研究施設があったのはご存じでしょうか?
これらは、そこにあったものです。あなたに知らされていなかった事実がそこにあります」
ヴォラスは乱暴にそれらを手に取った。
しばらく無言で読み続ける。
……
※25以上でイベント続行
※イベント続行
「……これを……これを信じろと言うのか」
ヴォラスの肩が怒りで震えている。今にも殴りかかって来ようかという勢いだ。
「……残念ながら。そこにある記述に、矛盾はないはずです」
「……筆跡は、疑い無くケーヒルのものだ。……しかし……これを信じるなどっ……!!」
※25以上でイベント続行
※イベント続行
「あなた」
マリーンが一歩前に出た。普段は無表情な彼女の顔が、穏やかに笑っている。
「……!!マリーン、何故ここに」
「私はマリーンじゃないわ。それを読めば分かるでしょう?お久し振りね」
「……テア、マト……」
ヴォラスが絶句する。パサリと、資料が落ちた。
「もう、魂が死んだと思ってたけど、神様が粋な計らいをしてくれたみたいね。ごめんなさい、名乗り出ることが、どうしてもできなかった」
「何故っ!!何故名乗らなかった!?姿形は変えられても、お前はお前だろう??」
マリーン……いやテアマトが哀しそうに首を振る。
「そこにあるでしょう、ニーナが人質に取られていた。しかも結局、ニーナは救えなかったわ。私はその間、ケーヒルにいいように操られていた。心も、身体も。
……ごめんなさい、あなたも辛かったでしょうに……偽りの復讐心に染められていくあなたを見るのは、辛かった。でも、もう終わったの」
「……終わった?」
「……そう、終わった。あなたを操っていたケーヒルは、死んだわ。もう、復讐はしなくていいの」
「う……嘘だっ……俺のっ……俺の百年はっ!!俺の百年は、全て無駄だったとでも言うのか!!!」
うをおおおおおおおおおおおお!!!!!
ヴォラスの咆哮が、部屋……いや、統領府全体に響き渡る。
※25以上でイベント続行
※イベント続行
長い長い咆哮は、数分続いた。やがてそれが収まると、ヴォラスの目から大粒の涙が溢れた。
「……俺は、俺は何ということを……」
「ヴォラス様」
ルカンが憐憫の目でヴォラスを見つめた。
「……ルカンか、貴様、どこにいた」
「この者たちの庇護者……コーウィンという男の邸です。貴方もご存知でありましょう、『一族』の存在は。
我はそこで様々なことを知り、学びました。人の知が、想像よりはるかに豊かで深いこと。そして、『一族』の強大さも。
その『一族』たるケーヒルに謀られ、人に仇なさんとしたのは責められませぬ。あの者は貴方をも言葉巧みに騙し、操った。それに抗するのは、恐らく無理だったことでしょう。
……ご自身を責めぬことです。テアマト様の仰る通り、全ては終わったのですから」
ヴォラスは黙りこくり、しばらく涙をただ流していた。
「我は……どうすればいい」
「それはあなたが決めることです。グラハムもまた、研究施設ごと消え去りました。残った『ゲイル』も、もはや無用の長物です。
ただ、死をもって償う……というのは、あまりお勧めしません。あなたに会いたがっている人がいます。あなたの孫に当たる女性です」
私は微笑んで言った。
「『新人類』、そうあったな……だが、彼らは我らを滅ぼす者では」
「一人だけ、そうでない者がいました。残りは、私たちが倒しています。しばらくお待ちください、その者をつれて参ります」
※30以下でイベント発生
※クリティカル
その時、下から受付の女性の声がした。
「……!!困ります、急に来られても。来客中ですよ」
「大丈夫、会えば分かるわ」
この声は……
「失礼します。ヴォラス閣下で……あ。あなたたち」
そこにはナイアがいた。黒っぽい地味な服に身を包んでいる。
「……噂をすれば」
##########
私たちは、統領府の広間に場所を移した。人数が多くなり、執務室では手狭だというのが理由の一つ。
もう一つは、ナイアにテアマトの面影を見たヴォラスが、「是非とも馳走したい」と熱心に頼んできたためだった。ヴォラスという男、良しにつけ悪しにつけ一本気で直情的な性格であるらしい。
「……本当にテアマトの記憶が戻ったのか?」
マリーンに訊くと、いつも通りの無表情に戻っていた。
「……ご想像に任せるわ」
テーブルにつくと、見慣れない男女がヴォラスの両脇を固めていた。あれが、ナサットとギルコマか。
「シデ・スナイダよ、礼を言う。俺の身の振り方は一旦脇に置いておき、孫に会わせてくれたことへの感謝をしたい」
ヴォラスの隣に座らされたナイアが、少し居心地の悪そうな表情をしている。ヴォラスに会うなり抱き締められ、わんわんと泣かれたのだからさぞ驚き困惑したことだろう。
果実酒で乾杯すると、早速ライラが酔い始めた。……無礼講になるには、まだ早いのだが。
……さて、誰に話しかけるか。
1 ヴォラスにベネディクトについて訊く
2 ナイアにクレアについて訊く
3 ナサットに100年前の冒険者について訊く
4 自由安価
※安価下5多数決、考察必要
「ナイア、一つ聞きたい。クレアという女性の名について、聞き覚えがあると以前言っていたな。……あれから、何か思い出したか?」
ナイアは少し考えた後、言った。
「いえ、思い出せないわ。それがどうかした?」
「そうか。……なら、これはどうだ。『聖地ウィルコニア』」
……
※25以上で記憶が一部戻る、80以上で記憶が完全に戻る
※部分的に記憶が戻る
一時間ほど休憩します。
その言葉を聞くと、ナイアは頭を押さえて苦しみ始めた。
「くっ……頭がっ……」
「何をした!!」
ヴォラスの怒声が響く。ナイアはしばらくして「いい、気にしないで」と彼を制した。
「その言葉には、聞き覚えがあるわ。……何なの、それ」
私はケインが言っていたことを伝えた。「管理者」のこと、そしてクレアがダナの祖母に当たる女性であったこと。「管理者」である、サロメについても説明した。
「……色々言われても、整理できないわ。ただ、あなたたちはその『ウィルコニア』に私を連れていきたい。そういうことでしょ?」
「ああ。世界はケインのせいで、ゆっくりと、しかし確実に滅んでいる。それを止める術が、そこで手に入るかもしれない」
※45-魅力(24)×1.5=09以上で成功
※68…成功
「……分かったわ。なぜ私だけ『旧人類』に敵愾心がなかったか、少し分かった気がする。そういう定めなのね」
ナイアは少しだけ笑った。
「ありがとう、心より礼を言うよ。ただ、まだ道中は少しある。そこまで付き合って欲しい、というのは些か図々しいだろう。
その時が来たら協力してもらう。それでいいだろうか?」
※85以上で追加イベント
※追加イベントなし
「それで構わないわ。私自身、この地上のことをあまりに知らない。
少しこの街にいて、見聞を広げたかったしね」
「すまない。恩に着るよ」
私は頭を下げた。
※30以下でイベント発生、31以上で追加質問可能
※追加質問可能
まだ宴は続いている。……誰に話を振るか。
1 ヴォラスにベネディクトについて訊く
2 ナサットに100年前の冒険者について訊く
3 自由安価
※安価下5多数決、考察必要
2で決定します。今日はここまで。
再開します。
「そういえばルカン。ヴォラスの横にいる女性は」
「ああ。我が妻だ。それがどうした」
真っ直ぐな黒い長髪と目鼻立ちがはっきりとした女性が、ナサットのようだった。
彼女は静かにヴォラスの傍らに立ち、酒のすすめも断っている。
「ナサット、さんですね。少しよろしいでしょうか」
急に呼ばれて驚いた様子だったが、すぐに柔和に笑った。厳格な性格かと思ったが、それだけではないらしい。
「何でございましょう。夫から何か言われましたか」
「あなたは100年前、第三十七階層で冒険者の女性を見たと言います。その女性のことを、もう少し教えてもらえますか」
※25以上で部分情報あり、55以上である程度はっきりした情報
※部分情報あり
「……100年も前のことですから。あまり覚えてはおりません。ただ、『もっと深くに行かなきゃ』と焦っているようではありました」
「名前は覚えていますか?」
少し考えた後、ナサットは口を開いた。
「先ほどのナイア様のお話でも少し出ましたわね。『サロメ』、間違いなくそう言っておりましたわ」
私の背中に、軽く冷たいものが流れた。とすると、彼女が探していたのは……恐らくはベネディクト。
「何のために潜っているかは聞いていましたか?」
「いえ、そこまでは。あるいは、聞いていて忘れてしまったのかもしれません」
……
※70以上でナイアの記憶が一部戻る、ファンブルなし
※記憶戻らず
ナイアの方を見たが、変わらず静かに酒を飲んでいるだけだった。しかし、なぜサロメはベネディクトを探していたのだろうか?
こればかりは、本人でないと分からないことかもしれない。
##########
※35以下でイベント発生
※イベント発生
宴は終わりに近づいていた。「昼から飲みすぎない!」とミドルがライラをたしなめ、ヴォラスは豪快に笑う。
私はちびちびと果実酒を飲み、少し酔ったダナと他愛のない会話を楽しんでいた。
……バタンッ
大広間の扉が、勢いよく開かれた。全速力で走ってきたのか、息切れした様子の兵士が膝に手を当てている。
「……どうした。酒宴中だぞ」
ヴォラスは少し不機嫌になったのか、低い声で言った。
「申し上げますッ!!『穴』入口から、大量の魔物が発生ッ!!テルモンに向かってきております!!」
「……何だとっ!!」
ガタン、と椅子からヴォラスが立ち上がった。その場にいた全員の表情が凍りつく。
※80以下で追加イベント
※追加イベント発生
その時、ジュリアの「電話」が鳴った。
「もしもし、私だ。……何だって!?」
「ジュリア、誰から?」
ミドルの問いに、ジュリアは焦燥した様子で言った。
「……ネモから。テルモンでも、魔物が襲撃してきているって……」
ベネディクトだ!アザトートが死んだ機を狙って、地上侵攻に踏み切ったのか?
越後が「すぐに会うことになる」と言っていたのは、このためだったか。
とすると、向こうの様子はうかがい知れないがアングヴィラも危ない。一気に地上を殲滅するつもりならば、当然アングヴィラだけ別ということはないはずだ。
「シデ、どうしよう??アングヴィラかモリブスに、応援に行かないとまずいんじゃ……」
ダナも相当焦っている。……落ち着け。私は自分にそう言い聞かせる。
※どこに向かうかを決定します。パーティを2つ、ないしは3つに分けても構いません。
※どこに誰がいるかは不明です。コンマ次第ですが、いきなりvsダリオの可能性はあります。
※どの街に誰がいるかを考えて下さい。向かう街で難度は変わります。
※以上を踏まえた上で、まず1)パーティを分割するかの判定を行います。
安価下5多数決、考察必要
※あと、言うまでもなく場合によっては街ごと滅ぼされる可能性があります。
EDに影響しますので、考えて選択することをお勧めします。
一族の力は借りることができるの?
>>134
借りれます。ここでの戦力は均等気味に分散される予定です。ただ、ブレイズは戦線離脱しています。
どうでもいいけどこれはミッションになるのかな
思いの外意見がまとまっているので、シデ、ダナがアングヴィラ、ミドルたちがモリブスとします。
「分かった。ミドル、ライラ、ジュリア。モリブスに向かってくれないか。アングヴィラほどではないが、モリブスも戦力は手薄だ。
相手が少なくとも越後ぐらいの力量であるとすれば、単独では到底太刀打ちできない。
私とダナはアングヴィラに向かう。ナーミこそいるが、あそこを狙われたら恐らく一たまりもない。
……この街の守りはお任せします。いいですか」
「無論だ」
ヴォラスが頷く。その時、私の「電話」にも一報が入ってきた。コーウィンからだ。
「ベネディクトの件ですね」
『ああ、やはりこちらの行動を読まれている。ケインとアザトートをやった機で、一気に侵攻してきた。
我々も無論対応する。貴公らはどうする?』
私はそれぞれの行き先を告げた。
『そうか。私とフィオナでアングヴィラに向かう。ジェラード兄とランダムがテルモン、ブランドとジュリアンがモリブスだ。
すぐにでも移動しよう。また会おう』
そう言って、コーウィンは「電話」を切った。
※25以上でイベント発生
※イベント発生なし
私は簡易ゲートを懐に入れた。
「ミドル、何かあったら連絡してくれ。できうる限り駆けつける」
「分かりました。……また会いましょう」
#########
※それぞれの場所に主に何がいるかを決定します。
アングヴィラ(コンマ下)
01~10 ?????と???
11~30 ???と?????
31~70 ???とウオーン
71~94 ウオーンとナガト
95~99 ウオーン
モリブス
01~50 ???と越後
51~70 越後と古龍「バハムト」
71~94 越後とロキ
95~99 越後
テルモン
01~30 ?????とベネディクト
31~60 ?????
61~80 ベネディクトとカントラス
81~99 カントラス
※バランスを見て他の敵も振り分けます
※対峙する相手は以下の通りです。
アングヴィラ サロメ、ウオーン
モリブス ケイン(ゾンビ)、越後
テルモン 破壊スル者
中断します。
どうでもいいけどヴォラス説得ミッションは?
この先、ナガト、バハムト、ロキ、カントラスに出番は有るのだろうか?
>>165
「主な」とあるので、コンマ次第で出ます。特にアングヴィラで。
敵戦力的にはテルモン>モリブス>アングヴィラですね。
少し成長判定を行います。
シデから。
HP
コンマ÷4上昇(10未満は再判定)
※ゾロ目なので倍になります。
HP 338+200(538)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
3ポイントの上昇です。どう振り分けますか。
筋力 15+17(32)
※猛翔破を覚えました。
朦朧ストックが残っている段階でのクリティカルが90以上に引き上げられます。
シデ(持ち越し0p)
HP 338+200(538)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 20+16(36)
賢さ 20+6(26)
耐久力 12+7(19)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 150
ダメージ軽減 180
コンマ修正 55
(95以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ90以上)
ダナに行きます。
HP コンマ÷4上昇
HP 346+190(536)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
4ポイントの上昇です。5ポイントを振り分けて下さい。
※なお猛翔破習得により、絆効果のクリティカルが85以上に変更になります。
筋力 20+19(39)
※奥義「不動剣」を習得しました。
戦闘中一度だけ、確定回避カウンター攻撃ができます。(ダメージ1.5倍)
好感度上昇 コンマ下一桁
ダナ (持ち越し1P)
HP 346+190(536)
筋力 20+19(39)
知力 16+10(26)
器用さ 20+14(34)
賢さ 12+13(25)
耐久力 13+9(22)
魅力 16+7(23)
好感度 324
職業 勇者の娘
ミドル行きます。
HP コンマ下÷4上昇(10未満は再判定)
HP 240+80(320)
成長ポイントを決定します。
01~33 5ポイント
34~66 6ポイント
67~99 7ポイント
6ポイントの上昇です。どう振り分けますか。
器用さ 15+7(22)
耐久力 18+7(25)
※「ヒットアンドアウェイ」を覚えました。
攻撃成功時に回避ボーナス、かつ回避した場合その次の攻撃が不意討ち扱いになります。
好感度上昇 コンマ下一桁
(持ち越し1p)
HP 230+80(310)
筋力 9+3(12)
知力 20+8(28)
器用さ 15+7(22)
賢さ 10+2(12)
耐久力 18+7(25)
魅力 6+4(10)
好感度 163
職業 村人
ライラの成長判定です。
HP コンマ÷4上昇(10未満は再判定)
HP 234+145(379)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
3ポイントの上昇です。持ち越し分と合わせ、4ポイントをどう振り分けますか。
耐久力 17+11(28)
好感度上昇 コンマ下一桁
(持ち越し1p)
HP 234+145(379)
筋力 5
知力 20+15(35)
器用さ 11+4(15)
賢さ 10+10(20)
耐久力 17+11(28)
魅力 10
好感度 124
職業:闇魔術師
ジュリアです。
HP コンマ÷4上昇(10未満は再判定)
HP 305+125(430)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
3ポイントの上昇です。どう振り分けますか。
知力 15+7(22)
※「対魔法結界」を覚えました。
全体魔法攻撃された場合、回避でその攻撃のダメージが半減します。
好感度上昇 コンマ下一桁
※ゾロ目なので倍
(持ち越し1p)
HP 305+125(430)
筋力 11+9(20)
知力 15+7(22)
器用さ 20+9(29)
賢さ 13+7(20)
耐久力 15+4(19)
魅力 11+7(18)
好感度 141
職業 王族
ダメージ修正 80、近距離50
ダメージ軽減 100
コンマ修正 30
これで終了です。
シデ視点、ミドル視点どちらからやりますか?
安価下5多数決、考察不要
※シデ視点で再開します。
※本編始める前に、アングヴィラの状況から入ります。
01~15 ほぼ全滅
16~30 半壊状態、ナーミとチチューだけが交戦
31~65 交戦開始直後、コーウィンたちも到着済み
66~94 まだ交戦前
95~99 ?????
「何だっ、こいつらっ!!」
「こんな怪物、見たこ……うがあああっ!!!」
アングヴィラに着くと、既にオークやドラゴンが街に攻め入っていた。冒険者たちが応戦しているが、如何せん多勢に無勢だ。だが、まだそれほど押し込まれてはいないようだ。
「頑張って!!村の人たちが逃げ切るまで、ここで踏ん張るの!!」
向こうには見たことがある魔族の女が、冒険者を鼓舞していた。近寄るオーガを、一発の蹴りで昏倒させている。
「ナーミちゃん!!」
「……ダナちゃん??それにシデさんも!!」
ナーミの顔が喜色に染まった。魔族たちは魔物の群れに、必死に抗っている。彼らが、街を何とか守っているのだ。
「ビージューッッ!!!」
近くでは相当大型の魔物がブレスを吐いている。しかし、そのブレスは押し寄せる魔物に向けられている?あれは……
「チチューちゃんだよ!まものたちがおそってきたら、おっきくなったの」
魔物の上に幼女がいた。あの小さな魔物が、このようになるとは。だが、魔物の群れはどんどん数を増やしている。このままではじり貧だ。
そこに天から雷が、魔物の群れに降り注いだ!オークたちは一瞬で蒸発し、小型ドラゴンも轟音とともにその場に倒れ込む。
「ちょうど良かったな」
「コーウィン!そしてフィオナも」
「雑魚ばかりわらわらわらわらと、ウザったいたらありゃしないわ。……でも、感じるでしょう?……本隊は、まだ向こう」
フィオナが冷や汗をかいている。……確かに、こんなのは尖兵に過ぎない。強大な魔翌力が、確実に近付いている。
「行きましょう。あれに太刀打ちできるのは、私たちしかいない」
「……だね。ナーミちゃん、ここは任せた。ボクたちは、親玉を叩いてくる。それまで、何とか踏ん張って!」
ナーミは「分かった!」と言うと、猛烈な蹴りでドラゴンの角をへし折っていた。……ここは彼女たちに託そう。
私たちは魔物の群れの中を駆け出した。コーウィンとフィオナが露払いする。……
※40以下で敵遭遇
※敵遭遇なし
魔物には大型ドラゴンなどが少しずつ混じるようになってきた。だが、まだそれほどの手応えはない。
「アングヴィラなら、これで落ちると思ったか?……大型ドラゴン程度なら、ナーミでも十分やれるはず」
「あるいは、ナーミちゃんの存在を知らなかったか。ベネディクトも、全て知ってるわけではなさそうだね」
近寄るグールやオーガを切り払いながら、ダナが言った。
「……だが、向こうにいるのはナーミとやらではまず倒せんぞ。魔力は、相当なものだ。……特に一人は」
「そうね。『一族』並みかそれ以上。あれがダリオなの?」
「違う。あの男の魔力じゃない。……感じたことのない……いや、かすかに記憶にある。これは……クレア?」
※50以下で敵遭遇
※敵遭遇
その時、私たちの前に魔物が立ち塞がった。こいつは……
01~25 クリングゾール、ナガト、Ω
25~50 ナガト、Ω
51~75 Ω
76~94 ナガト
95~99 ヴォルガ
これは……魔物ではない。金属の獣。顔の代わりに、首から伸びた球体が私たちを見ていた。
「……これはっ……!」
その次の瞬間、球体の目のようなものが光条を私たちに向け凪ぎ払ってきた!
45-器用さ(36)=09以上で回避(シデ、コンマ下)
50-器用さ(34)=16以上で回避(ダナ、コンマ下2)
※シデ被弾
ダメージ
(コンマ下一桁×15+250-耐久力(19)×5-170)×3
ダメージ 225
シデ残りHP 311
「ぐあああっ!!」
熱線は私の腹部を射抜いた!急所こそ外れているが……猛烈な痛みだ。
「シデっ!!」
「……何とか動ける。治癒術を使えば、だが。……これは」
コーウィンの目が鋭さを増した。
「恐らくは、これがΩ……ブランドの奴から聞いたものと、特徴が一致している。
シデ、こいつとお前では相性が悪い。ここは私たちに任せて先に行け」
「……でもっ!!」
「いいから行くんだダナっ!その男は手負いだ、お前が守るしかない!」
ダナは泣きそうになりながらも、私の肩を抱き上げた。……速度は落ちるが、先に行くより道はない。
※35以下で敵遭遇
※敵遭遇なし
※コンマ下一桁×10だけ、シデのHPが回復します(最低保証30)
シデ残りHP 401
※ダメージの余波でコンマ修正-5
私はダナの助けを得て、少しずつ先に進んでいった。治癒術をかけながらの騙し騙しだが、それでも多少は動ける状態になった。
魔物の数が、徐々に少なくなる。その向こうには、指揮を取っていると思われる黒く長い髪を後ろで縛った男と、小柄な赤髪の女がいた。女はヘアバンドをつけている。
「……Ωを抜けてきましたか。さすが、というべきでしょうか」
「違うわね。大方、『一族』の誰かの力を借りたんでしょう?多分、その勇者様の娘がいるってことは、コーウィンかしら」
女は冷酷な笑みを浮かべる。……
50-賢さ(26)=24以上で成功
※クリティカル
「お前が……サロメだな。コーウィンがクレアと間違えかけた、ということなら、恐らくは」
「御名答。……さすが『一族』にあらずして『一族』を超えし者、シデ・スナイダ。
ベネディクトにはとっとと殺せと言ったんだけどね。ここまで育っちゃったか。
あいつ、その娘の父親にばかりご執心でねえ。……まあ地上の生命を根絶やしにできれば、あたしもそれでいいのだけど」
ダナの肩が震えている。
「父さんは、父さんはどこだっ!!」
サロメはふふふと妖しく笑う。
「さあて、どこでしょうね?試運転を今、している所かしら?
さすが最高の素材よね。『一族』と『管理者』のハーフ。竜人を素体にした『新人類』なんて、比べ物にならない」
ダナは二刀を構えた。サロメはさっと長髪の男の陰に隠れた。
「あらあら、怖い怖い。あたしは、肉体的には人間に毛が生えたようなものなのよ?ウオーン、戦いは任せたわよ」
1 人間を何故根絶やしにする?
2 何故ベネディクトと手を組んだ?
3 「管理者」はなぜ二人いる?
4 自由安価
安価下5多数決、考察必要
「……何故ベネディクトと手を組んだ?」
私の声にサロメはニコリと笑う。
65以上で一部話す、85以上で相応の情報、完全情報には95以上必要
※完全情報
「そうねえ。……せっかくだから、教えておこうかしら。
平たく言えば、目的の一致よ。あたしもあいつも、地上を、いえ『一族』を含む全ての生命を滅ぼしたい。だからよ」
「何故、そんなことを望む」
「……あたしのことを『ウィルコニア』の『管理者』と思ってるでしょう?それは、半分正しく半分間違い。
あたしは『穴』――いえ、この世界の意思そのもの。それに仕え、制御する存在として『一族』はいる。
あたしも、記憶は完全じゃない。だけど、一つだけ言える。『この世界は、既に一度滅びた』。そして『人は滅びたままにしておくことが自然の摂理』だということ」
……何を言っているのだ?一度、世界が滅びた?
「それは……人が一度世界を滅ぼした。そういうことか」
サロメは実に嬉しそうに手を叩いた。
「そう!頭のいい子は好きよ!殺すのが惜しいくらいには。
あなたたち、疑問に思わなかった?何故『一族』はあなたたちの持たぬ技術を持っているのか。それは彼らが、前時代の遺物だから。
そして、『一族』はその生き残り。記憶は、オルドか誰かに相当弄られているけど。
大体の『一族』は、自分たちが前時代の存在と知らなかった。……ベネディクト以外は」
※80以上で追加イベント、ファンブルなし
※追加イベントなし
ベネディクト以外?そう言えば、奴は長兄だった。それが関係しているのか。
「200年前に会ったあいつは、『世界は滅びているのが自然な姿だ』と言っていたわ。そして、自然の摂理に反し死ねない自分に苦しんでもいた。
その時は、あいつがあたしを殺したけど。……世界の意思は巡って、あたしを生まれ変わらせた。だから、今度こそあいつを死なせてやろうと思ったのよ。世界ごと」
コーウィンは、かつてベネディクトを「死にたがりの異常者」と評していた。王位争奪争いに急に参戦したのを、本心を偽っていたからだと結論付けていたが……。
サロメの言葉が本当なら、ベネディクトが私たちに最初に会った時言っていた「殺せる魔物を創っている」は本心だったことになる。
「それが、お前がベネディクトを探してた理由か」
「そう。そして、全てが終わったらあたしも死ぬ。数万年も経てば、魔素は浄化され、世界は再び生命で満ちるでしょ。
自然の摂理に逆らい、人が生き永らえるのは、あってはならないことなのよ」
「……それは、結果はどちらにしろ同じだから。そうだな」
サロメはうっとりと笑った。
「本当、頭のいい子ねえ。……察しが良すぎて、殺したくなっちゃうくらい。
そう、どちらにせよあと100年か200年もすれば『穴』から染みだした魔素で人は死に絶える。
だったら、いっそのこと一思いにってわけ。どう?悪くな……」
「ふざけるなっ!!」
私は絶叫した。ダナもサロメを睨み付ける。
「私たちは、死に行く運命の存在かもしれない。だが、それでも可能性がある限り!!それに抗い続けるのが命だ!!
自然の摂理?知ったことか!!私は……私たちは生き続ける!!貴様らの思うようにはさせないっ!!」
サロメの顔が憎悪で歪んだ。
「……あのカスみたいなことを言うのね。いいわ、ここで殺してあげる。甘いガキの戯れ言と、身をもって思い知れっ!!」
※65以上で先制(ただしサロメは遠距離)
※サロメにはクリティカル(刹活孔不可)以外はダメージが通りません。朦朧も効きません。
00なので偶奇判定します。
奇数 ??????(HP4分の1から戦闘開始、コンマ修正-20)
偶数 なるほどな
「……なるほどな……合点がいったぞ」
その言葉とともに、サロメと長髪の男に巨大な雷が落とされた!!
これは……もしや。
「コーウィンっ!!」
振り向くと、そこには服がボロボロになったコーウィンがいた。その後方には、傷だらけのフィオナもいる。
「待たせたな。……Ω、確かに厄介だったぞ。二人がかりでやっとか、ブランドがぼやくわけだ」
サロメは雷に打たれたにもかかわらず、平然と立っている。その顔は、怒髪天を突くといった具合だ。
「あんた……いつから」
「お前がベネディクトとの関係を話した辺りからだな。ダナとシデを簡単に殺せると思って油断したか?
口が軽すぎだな。この程度の隠密魔法にも気付かぬとは、『管理者』が笑わせる」
サロメはぎりっと歯ぎしりをしたかと思うと、虚空に消えた。
「……逃げたか。あれは、越後という奴が使った業に近いな。攻撃の一切を遮断する、防壁のようなものか。……まだ一体、虫がいるな」
ゆらりと、長髪の男が立ち上がった。
「4対1……いえ、3対1ですか。これはさすがに、勝ち目がない。『三十六計、逃げるに如かず』。私も退散させてもらいましょうか」
※50以上でイベント発生
※イベント発生
「残念だが、それは叶わぬな」
おぞましい速度でコーウィンは抜刀すると、そのまま男の上半身と下半身をグレイスワンダーで分けた。
「『作り物』ごときが、私から逃げようなぞ1万年早いな。……もう、この辺りは大丈夫だろう。加勢に行く頃合いだろうな」
コーウィンの背後には、魔物たちの死屍累々があった。確かに、この分なら問題はあるまい。
1 テルモンに向かう
2 モリブスに向かう
安価下5多数決、考察必要
※どちらにせよ、視点はここで切り替わります
テルモン行きが決定した時点で、今日はここまで。
傷こそ負ったがかなりあっさり終わったなアングヴィラ
>>287
00偶数が全てですね。コーウィン参戦は構想通りですが、最高のタイミングで来たわけです。
あと、サロメ関連で完全情報取れたのも大きいですね。薄いところを立て続けに引いた御褒美、でしょうか。
なお、サロメにCVが付くなら林原めぐみですね。
今更聞くのもアレなんだけど。99が00偶数相当になるとは言ってるけど実際のところどうなん?完全に99と00偶数って価値は同じなん?
>>291
ほぼ同じですが、00偶数の方が若干盛っているかもしれません。
とはいえ、サロメ戦開始で99引いても同じ展開にしたはずです。
少し進めておきます。
※本編始める前に、テルモンの状況から入ります。
01~10 ほぼ全滅
10~30 半壊状態、ジェイク、リリアも戦闘不能寸前
31~70 交戦中(拮抗)、ブランドたちも到着済み
70~94 交戦中(やや優勢)、????
95~99 ?????
ああっと。ミスですね。前提がおかしいので、再判定します。
ご都合主義かもしれませんが、ご勘弁を。
※モリブスの状況です。
01~10 ほぼ全滅
10~30 半壊状態、ジェイク、リリアも戦闘不能寸前
31~70 交戦中(拮抗)、ブランドたちも到着済み
70~94 交戦中(やや優勢)、????
95~99 ?????
※交戦中(やや優勢)
昼ぐらいから本編開始します。不手際、申し訳ありません。
ジュリアの作ったゲートを抜け、僕たちはモリブスの領事府前広場に着く。
押し寄せるグールやコボルトの群れに、冒険者たちが抗っているのが見えた。
「エルザ通りから大型ドラゴン襲来っ!至急応援求む!」
「分かった、俺が行こう」
乱戦の中から飛び出していったのは、ジャックさん……のように見える。まだ治療中では?
「ギリギリ、制御装置の小型化に間に合ったんだよ」
僕らの横にはジュリアンがいた。深紅の鎧に身を包んだブランドもいる。
「敵は多いが、ここの人間だけでもそれなりに戦えているな。ジャックという男、エリックに迫っただけはあるということか。
……他にも人材はいるようだな」
ブランドの視線の先には、オークやコボルトを同士討ちさせているジェイクさんと、アンデッドの群れを召喚し壁を作っているリリアさんがいた。
屋根の上では、迫り来るハーピーを魔力弾で片っ端から撃ち落とすネモの姿もある。序盤戦は、こちらがやや優勢なようだ。
「……皆さん……!!ありがとうございます!!」
「礼を言う前に、あたしたちも戦わなきゃね。敵はこんなもんじゃないんでしょ?」
ライラさんの言葉に、ジュリアンが頷いた。
「本隊は少しずつ迫っている。というより、これは」
「……ケインの魔力だな。殺されて早速お出ましとは。そしてもう一つ、異質なのがいる」
僕は直感した。緑と黒の服を着た、甲高い声の男。
「……越後ですね」
クリムゾンが微かに震えていた。奴の銃に共鳴しているのか。
「多分な。あの二人は、多分ここの連中でも抑えきれん。我々5人で、対処するしかないな」
「……そうですね。……ミドル、行こう!」
ジュリアの声に、僕は頷いた。
※40以下で敵遭遇
※敵遭遇
僕たちはモリブス側の「穴」の入口がある方に向かって走った。
コボルトやスケルトンといった雑魚を蹴散らしていくと、突然悪寒が走った。そこにいたのは……
01~25 バハムト、Ω
25~50 ロキ、Ω
51~75 Ω
76~90 バハムト
91~99 ヴォルガ
そこにいたのは、四本足の機械兵。そして小柄な老人だ。
「わしらに会うとは、命運尽きたようじゃな。ここで死んでもらうとするかの」
そう言うと、老人の身体が光った。……次の瞬間、巨大な龍が僕らの前に立ちはだかる!!
「……どちらをやる、俺でもΩとこいつの2体は相手にできんぞ」
ブランドの額に汗が滲んでいる。この機械兵が……Ω!?
1 龍と戦う
2 Ωと戦う
安価下5多数決、考察必要
「ブランドさん、Ωは任せました!僕らはこの龍をやります!」
僕らは龍に向かい合った。
※60以上で先制
※Ωからの流れ弾が来ることがあります
※先制
※ミドルの弱点看破
80-知力(28)×2=24以上で成功
※47…成功、弱点なし(ミドルの攻撃に常時1.5倍)
僕は一歩後退した。僕よりも先に、攻撃してもらいたい人がいる。
「任せて!」
ライラさんが黒い巨大な矢を2本、龍に向けて打ち出した!
60-知力(35)×1.5=08以上で成功(コンマ下、下2)
あれ、ジュリアも1.5倍だよね?奥義だかで
>>330
その通りですね。
※2発命中、1発クリティカル
※1発の追撃が強制発動します、地獄嵐の恐慌判定にボーナス
ダメージ
コンマ下1、2一桁×10+知力(35)×9+200
ダメージ 2190
※クリティカルのため強制恐慌
※追撃2発発生
ダメージ
コンマ下1、2一桁×10+知力(35)×9+200
ダメージ 2250
※クリティカルのため追撃あり
ダメージ
コンマ下一桁×10+知力(35)×9+200
総ダメージ 4995
バハムト残りHP 22000-4995=17005
「ピギャアアアアAAAAAA!!」
ライラさんは立て続けに5発、黒い矢を放った!龍は肩と胸の辺りに深い傷を負った。そして「ガアアアア……」と唸って動きを止めている。
「今よっ!!」
僕は頷き、クリムゾンに魔力を溜め始めた。その前にジュリアが矢を放つ!
ダメージ
(コンマ下1、2一桁×6+筋力(20)×6+知力(22)×6)×1.5
ダメージ 1620
※追撃4回発生
ダメージ
(コンマ下1~4一桁×6+筋力(20)×6+知力(22)×6)×1.5
恐慌中って不意打ち扱いじゃなかった?気のせいかな
14スレ目682
※恐慌中なので不意討ち扱い
>>348
不意討ち扱いです。ミドルはそれを利用してチャージしているわけですね。
恐慌継続でチャージ大ダメージ攻撃が成立します。
総ダメージ 5112
バハムト残りHP 11893
ジュリアは無抵抗の龍に矢の雨を浴びせかける!龍は「ピギャア……」と弱々しく鳴くばかりだ。
※50以上で恐慌継続
※恐慌継続
龍はまだ動きを止めたままだ。僕はクリムゾンの引き金をゆっくりと引く。
ダメージ
(コンマ下一桁×7+知力(28)×7-40)×9
ダメージ 1908
バハムト残りHP 9985
※50以上でイベント発生
※イベントなし
※恐慌継続判定 60以上で継続
※恐慌継続
少し中断します。
少し進めます。
僕の放った魔弾は、バハムトの頭部に命中した。しかし、さほど効いている風はない。かなりの傷は負っているけど、倒すにはもう少し時間がかかりそうだった。
「ミドル!少しどいて!!」
ライラさんの声が響く。僕は半歩、後ろに下がった。再び、黒い矢をライラさんが放つ!
ダメージ
コンマ下1、2一桁×10+知力(35)×9+200
ダメージ 1190
バハムト残りHP 8795
※恐慌状態のリセット判定を行います。
50以上で次回攻撃も恐慌確定、判定基準が50に戻ります。
50未満だと、ジュリア攻撃時70以上の判定突破が必要です。
すまん、ファンブル回避あるよね
>>373
ファンブルの定義は11、22なので33、44は対象外です。
※軽ファンブルのため75以上に引き上げ
※恐慌継続判定 75以上で恐慌継続
※恐慌解除
「WOOOOOO!!!!」
ライラさんの矢を受けた龍は、怒りの咆哮を上げた!正気を取り戻したかっ!
※25以下か85以上でΩからの流れ弾
※流れ弾なし
ジュリアは再び矢をつがえた。龍はブレスを吐かんと大きく息を吸っている!
「ここで止める!」
70-器用さ(29)×1.5=27以上で成功(コンマ下1、2)
ファンブル回避あるから
失礼しました。常時集中の効果を忘れてました。
ただ、結果は同じなので続行します。
>>385
ジュリアにファンブル無効はないので、カウンターが発生します。
※ファンブル、カウンター
ジュリアの矢は、大きく外れた。そこに龍のブレスが吐かれる!
80-器用さ(21)×3=17以上で回避(ミドル、コンマ下)
60-器用さ(15)=45以上で回避(ライラ、コンマ下2)
※ジュリアはヒット確定
※ミドルとライラは回避
ダメージ
(コンマ下一桁×30+150-知力(22)×6-100)×2
ダメージ 316
ジュリア残りHP 114
※気絶判定を行います。50以上で気絶
失礼しました。50以下です。再判定します。
そういや今まで描写無かったけど毎ターン50回復ってどのタイミングで挟まってるんだ?
※ジュリア気絶
一旦中断。
とその前に。一応身代わり判定をしておきます。
成功した場合は上の記述は無視して下さい。
80-器用さ(21)×2=38以上で成功
※成功時、ミドルが158ダメージを食らいます。代わりにミドルに気絶判定が発生します。(25以下で気絶)
01…失敗
状況は変化なしですね。
そもそも全体攻撃は庇えないとか前言ってなかったっけ
>>408
ミドルが回避成功していたので可能かと思いましたが、そうならば失礼しました。まあ、結果は同じですが。
毎回思うけどダメージはともかく気絶判定がきつくない?どのくらいのダメージで判定に入るとかあるの?
「きゃあああああっ!!」
ブレスの直撃を受けたジュリアが絶叫し、その場に倒れ込んだ。……息はあるようだが、相当な深手だ。意識も失っている。……これはまずい。
僕はクリムゾンを握る手のひらから、汗が滲み出すのを感じた。僕とライラさんだけで、こいつを倒せと?できるのか、そんなことが。
僕は横目でΩの方を見た。
01~10 ブランドが深手を負っている。向こうもこのままでは……
11~50 交戦中だ。まだ当分かかる。
51~80 Ωの動きが鈍くなっている。あと少しか。
81~99 加勢する!
「むんっ」
その時丁度ブランドが、ワーウィンドルでΩを唐竹割りにしていた所だった。「ピー……」という音と共に、それは機能を停止したようだ。
ジュリアンは後方でワンドを構えている。彼も無事か、ありがたいっ!
「……加勢するっ!」
ブランドは一瞬で僕たちの所に来た。すかさずクロスボウを構え、龍に向けて放つ!
ダメージ
コンマ下一桁×1500
ダメージ 13500
※戦闘終了
ブランドの放った矢――むしろあれは魔力の塊か――は龍の頭部を一撃で吹き飛ばした!轟音と共に、龍の巨体が沈む。
「随分手こずったようだな。ジュリアンの娘も、深手を負ったか」
「ジュリアっ!!」
叫びとともにジュリアンが駆け付ける。僕も彼女の傍らに来た。指輪から発せられる白い魔力が、彼女の身体を包む。
「『ヴィルヤ』が発動しているようだね……良かった」
※25以上で意識回復
※意識回復せず
しかし、ジュリアは意識を失ったままだ。
「……かなり傷が深いな。治りはするだろうが、この後も戦わせるわけにはいかんだろう」
ブランドが静かに言った。
80-賢さ(12)×2=56以上で成功
36…失敗
「そうですね。……僕が一度預かります。少し休ませれば大丈夫でしょうけど、この戦場はお任せしていいですか」
ジュリアンが切り出した。
「それが賢明だな。少年も異論はないな」
僕は少し間を置いて、「お願いします」と答えた。戦い抜くのは、確かに必要だ。でも……愛する人を、これ以上死地に立たせるわけにもいかない。
「……シデさんやダナちゃんも呼びたいけど……無理なら、あたしたちだけで、やらなきゃね」
ライラさんが言った。その声が微かに震えていたのは、気のせいだろうか?
01~50 (変化なし)
51~70 お待ちください。
71~90 そんなことはねえぞ
91~99 大丈夫ですわよ
※ファンブルなし
※変化なし
僕は懐の「電話」に手を伸ばした。……まだケインと越後がいる。ブランドさんがいるとはいえ、3人で勝てる相手とは思えない。
※15以上で繋がる(繋がらない場合、何らかのイベントが向こうで発生しています)
※視点を切り替えます。テルモンで少しイベントを進めた後、応援の有無を決めます。
※テルモンの状況です。
01~20 ほぼ全滅
21~50 半壊状態、ジェラード、ヴォラス、ナイアも苦戦ぎみ
51~80 交戦中(拮抗)
81~94 交戦中(やや優勢)
95~99 ?????
※ダナとの絆効果で再判定です。
中断します。
コンマの悪さで大荒れになったりしたのを見たこともあるし、それよりはマシだろう。
今回のバハムト戦なんて、高コンマによるブランド救援が無ければ詰んでたし、話の面白さがどうのこうの言えない状況に鳴ってたかもしれんし。
結局このスレは一方的に勝ってるように見えても実は綱渡りしてるだけだし。
スナイプされてると思うと無意識のうちにそれ前提とした難易度になりかねないのは少し心配。>>1は敵の強さとかも状況に合わせて調整してるみたいな感じだしそういうのにも諸に影響したりしない?現に最強状態の発狂ブランド(HP的には2万5千の倍だから5万)クラスの敵とやり合うことは無いだろうとか言っときながら神器補正無しのHP5万が出てきたりしてるし。ブレイズが仕事すれば減った状態から始まったのかもしれんけど、半減ですら一族の5万と同等レベルだし
更新は夜です。
コンマについては余程極端なものでない限りは黙認の方向です。特定人物が低コンマを踏み続けた場合は怪しみますが。
このケースは過去に一度ありましたが、この場合は別の方が踏んだコンマで打開できたのでよしとしました。
また、低コンマが偶然続いても打開できるよう「極めて危機的な状況では選択安価での打開の余地は残しています」。
一度デッドエンドになってますが、これも最後の選択を間違えたためです。
>>449
えーと、実はブランドがピンチの場合でも何とかなる余地は残していました。
まだ言えませんが、二つほどバッファーがあります。(この展開だと、両方発動はなさそうですけど)
>>450
俺TUEEEEEになりすぎないため、敵の強さは調整してます。
ただ、アザトートより上はあと二人ぐらいしかいないでしょう。……多分。
アザ公より上ってダリオしか思いつかんがあと一体は・・・
もう少しで再開します。
>>454
後一体は出ない確率の方がずっと大きいと思います。
というより、もう一体が出るような展開になるならアザトートクラスがわらわら出る展開ですね。
多分その前に物語が終わるでしょう。
再開します。
コーウィンたちと共にテルモンに向かった私たちを迎えていたのは、凄惨な光景だった。
帝国様式の建物のほとんどは無残に崩れ落ち、傷ついた人々の叫びと、犠牲になった人々を悼む嘆きがそこかしこから聞こえていた。
あれほどの兵力がいたにもかかわらず、これはどうしたことだ?
統領府も、かろうじて原形はとどめているものの相当壊されている。
私たちの耳に飛び込んできたのは、宙に浮かんでいるランダムの声だった。
「引き返せ!!ここは……危険すぎる!!」
それと共に、入口側から轟音が聞こえてきた。
「ランダム!!これは一体!?」
「敵兵自体の数は、さほど多くなかった。俺らも最初は圧倒的優勢だった。
……だが、あれだ。あいつが全てを一変させてしまった」
ランダムは入口の方を指さした。そこには……金色の鎧を身にまとった男がいる。
顔はすっぽりと仮面で覆われていて見えない。しかし、それが剣を振るったその時……領事府の壁が粉々に割れた!?
さらに右手をかざすと、そこから放たれた太い光が建物を貫き、一瞬にして瓦礫と化してしまった。
「……何だあれは」
「分からねえ。今、ジェラード兄とナイア、そしてヴォラスってのとが3人がかりでやっている。だが、それでも押されている。
すぐに加勢してやってくれ。事態は一刻を争う」
私たちは一直線に入口に向かった。
※30以下で敵と遭遇
※敵と遭遇せず
私たちは、入口の所まで来た。金色の鎧の男は、3人の相手をしつつ時折無造作に街に向けて攻撃を仕掛けていた。
「ジェラード!加勢に来たっ!!」
「……はぁっ、はぁっ……コーウィンか??来るなっ」
ジェラードはバトルハンマーで金色の男の一撃を受けた。衝撃で、ジェラードの足元が窪む!!
そう思った次の瞬間。奴は私たちに魔力の塊を放ってきた!!
50-器用さ(36)=14以上で回避(シデ、コンマ下)
50-器用さ(34)=16以上で回避(ダナ、コンマ下2)
あれ、シデは回避倍率2倍ちゃうん
※二人とも回避
私は横に避けるか考えたが、間に合わないと思いしゃがんだ。……頭上を魔力弾が通り抜けていく。髪がちりっと消されたような気がした。
それは轟音と共に、モリブスを守っていたはずの壁を塵に化す。直撃していたら、ただでは済まなかっただろう。
私はしゃがんだ状態から、左足で地面を蹴った。一気に懐に入り、両拳を叩きつける。
ダメージ
コンマ下1~4一桁×8+筋力(32)×8-40
>>463
本戦闘は諸事情によりこのメリットが消えています。ご了承ください。
(ちゃんと理由はあります)
※絆効果により一発目がクリティカルに
ダメージ 3264
破壊スル者残りHP 66736
※朦朧ストック3回
※百裂拳を使いますか?
安価下5多数決、考察必要
ダメ―ジ 6528
破壊スル者残りHP 63472
※朦朧ストック6回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
※朦朧ストック6回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
※朦朧ストック6回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
※朦朧ストック5回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
一応言っておきますが、宣言しなければ刹活孔は発動しません。念のため。
偶奇判定です。
奇数 クリティカル効果なし、ダメージゼロとして朦朧ストック1消費
偶数 30倍ダメージ
※朦朧ストック4回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
※朦朧ストック4回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
※朦朧ストック3回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
※朦朧ストック2回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
※朦朧ストック1回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8-40
ダメージ 5080
破壊スル者残りHP 58392
私は金色の鎧の男に拳の嵐を叩きつけた!……しかし、男はさほど効いた風でもない。
男は「フー」と息を吐くと、瘴気を辺りに撒き散らした。……身体が急に重くなる!
※コンマ判定に-20の修正(シデは-25の修正)
「……チッ、やなことしてくるね……これならどうだっ!!」
ダナが2刀を振りかざす!
70-器用さ(34)×1.5=19以上で命中(コンマ下1~3)
※回避されるとカウンターが発動します
※失礼しました。シデのダメージは5928です。破壊スル者の残りHPは57544になります。
※3発ヒット、1発クリティカルのため追撃発生
ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(39)×9+知力(26)×7-40)×1.5×(コンマ÷5)
(コンマ下2、3一桁×9+筋力(39)×9+知力(26)×7+20)×(コンマ÷5)
ダメージ 22864(※縮地使用)
破壊スル者残りHP 23248
ダメージ
(コンマ下1、2一桁×9+筋力(39)×9+知力(26)×7+20)×(コンマ÷5)×2
ダメージ 8318
破壊スル者残りHP 14930
※追撃が発生します。
(コンマ下一桁×9+筋力(39)×9+知力(26)×7+20)×(コンマ÷5)
あれ、これは縮地2倍ないの?
すみません、計算ミスです。
ダメージ 16636
破壊スル者残りHP 6612
>>520
入れ忘れです。失礼しました。
ダメージ 3480(縮地分考慮)
破壊スル者残りHP 3132
※イベント発生判定を行います。
01~15 ちっ、所詮は「失敗作」かっ
16~40 男の身体が光り始めた!?
41~70 男の身体が白く光る!
71~94 特になし
95~99 ここまでだ
「うおおおりゃああああ!!!」
裂帛の気合とともに、ダナが男を切り刻む!!男の兜は割れ、中からは……ミイラのような顔が現れた。
それでも男はフラフラになりながらも、なおも剣を振るおうとする。
そこに……
「ここまでだ」
コーウィンがグレイスワンダーを振り下ろした。男の身体は、真っ二つに割かれた。
「……君と、その孫に助けられたな。済まない、礼を言う」
息も絶え絶えになりながら、ジェラードが言った。ナイアとヴォラスも、傷だらけの身体を引きずりつつやってくる。
「いや、アングヴィラの案件が思いのほか早く片付いたのでな。こちらに駆けつけてきて正解だった。
しかし何だ、この男は……」
※60以上でフィオナが気付く
※気付かず
「正直、よくわからない。人間ではない、というのだけは明らかだが。
しかし、尋常ではない魔力だった。てっきり、君の息子かと思ったが」
ジェラードが男の素顔を見て言った。……
※90以下でイベント発生
※クリティカルのため、イベント発生も……
『所詮、失敗作か』
どこからか声が聞こえてくる。……この声は!
「ベネディクトかっ!!」
辺りを見渡しても奴の姿はない。しかし、声だけは聞こえる。……この鎧の方からだ。
『さすがに気付くね、翼人。僕は別の所にいる。……手が離せなくてね。
その『破壊スル者』は、僕の『切り札』のプロトタイプさ。
頑丈に作ったはいいが、防御がどうにも弱い。魔法も聞くし、元の人物の精神が微妙に残っている。
これでも街一つを消し飛ばすには十分と思ったが、考えが甘かったようだね』
ベネディクトの声は、言葉とは裏腹に余裕に満ちている。コーウィンが苛立ちを隠さず言った。
「それでも、アングヴィラとテルモンについては、一応撃退した。
貴様の『切り札』がどれほどかは知らないが、もう貴様に余裕はないはずだ」
「ははっ」と嘲笑し、ベネディクトが答えた。
『そのプロトタイプに街を半壊させられたわけだが?
君の息子を使った本物は、こんなものではないぞ。……じき、お目にかかることができるだろう。
……ああ言い忘れた。ケイン君だがね。今モリブスにいるよ。いい仕事をしているんじゃないかな』
そうベネディクトが笑うと、ボンッという音と共に死骸は消え失せた。
「……相変わらず、なめた真似をしてくれる。しかし、ケインをもう復活させたとは」
「ええ。……応援に、行くべきでしょうね」
その時、私の「電話」が鳴った。
今日はここまで。色々予定が変わってしまってます。
なお、シデの回避が×2でなかったのは、ダリオのプロトタイプである破壊スル者の瘴気漏れによるものです。
また、本来はここでベネディクトの実物が登場する予定でしたが、クリティカルのため音声のみになっています。
これに伴い、本来死ぬはずだったキャラが死ななくなってしまいました。さて、彼の処遇をどうしたものか。
また、「破壊スル者」よりダリオのHPは低くなります。
おそらくアザトート並みですが、色々あって極めて硬くなっています。
シデ無双を実現するには、何かしらの助けが必要になるでしょうね。
再開します。
なお、ベネディクトがあの場に来るとすれば特定の誰かを殺しに来るためでしたが、結果的に死ぬのは別の人物です。
『シデさんですか?ミドルです、応援に来ていただけますか?』
「電話」の向こうからは、ミドルの切迫した声が聞こえてくる。退っ引きならぬ事態に陥っているようだ。
「ケインがそこにいるのだろう?話は聞いた、すぐに向かう」
『ありがとうございます!……ジュリアが、重傷を負ってジュリアンとともに退避してます。僕たちだけで、勝てる自信は……』
※85以上でイベント発生、ファンブルなし
※イベントなし
「分かった。今すぐ行こう。ダナ、大丈夫か」
「うん、ボクは平気」
ダナは力強く頷いた。
「私も行こう。ケインは一度死んだとは言え、アンバライトにより生命体としては『生かされている』。ブランドとやったなら、分かるはずだ。
つまり、『血の呪い』を受ける可能性は高い。マナキャンセラーが残っていたのは、僥倖だったな」
コーウィンもグレイスワンダーを鞘に納めた。
「あたしはここに残るわ。正直、Ωにやられてこれ以上は戦えない」
「……僕もだ。あの金色には随分手を焼いた。まだ残っている少ない魔物を片付けるのに、手一杯だな」
フィオナとジェラードはテルモンに残るようだ。ナイアとヴォラスも、動ける状況にはない。
「……分かった。ダナ、シデ。先を急ぐぞ」
#########
「シデさん!それに、コーウィンさんも!」
ミドルが心底救われたとでも言いたげに安堵の笑みを浮かべた。ライラも同様のようだ。
「……随分やられたな。この龍か」
「ええ。同時にΩもいました。ブランドさんがいなかったら、どうなっていたか……」
ブランドは遠くを見つめている。どうも、向こうにケインがいるようだ。
「ケインだけではない。越後という男も向こうにいる。……状況はなお、厳しいな」
「6対2だが……そう簡単でもないな。数は増える可能性も考えねば。救いは、ベネディクトが動けないことか」
「ベネディクトが動けない?どういうことだ」
コーウィンはブランドに先程の出来事を説明した。「……なるほど」とブランドは頷く。
「とにかく、まだ戦力がいると思って動いた方がいい。気を引き締めろ」
私たちは頷いた。
※50以上でアイテム発見
※アイテムあり
私はΩの残骸の近くに何かが落ちているのを見つけた。それを拾い上げると……
01~40 アンバライトが付いた部品だ
41~70 熱線銃だ
71~94 短い筒状の部品だ。腕に着けられるかもしれない
95~99 黒い宝石だ
※ゾロ目のため昇格
そこにあったのはクリムゾンのようなものだった。これも銃、というものだろうか?
「Ωが搭載していたものだな。……ただ、人間が使うには大きいか」
コーウィンはそれを手に取る。確かに、持ち上げるまでが精一杯だろう。
※20以上でイベント発生
※イベント発生
その時、ミドルのクリムゾンが紅く光り始めた。ミドルがそれをΩの銃に近付けると、共鳴しているかのようにそれも光る。
やがて光は二つの銃を包み……Ωの銃だけが消えた。
「これは一体……?」
ミドルが「ああっ!」と声を上げた。
「見てください!クリムゾンが……」
見るとクリムゾンが気持ち大きくなっている。色も紅がさらに濃くなっているようだ。
「……Ωの銃を、吸収したとでもいうのか?ジュリアンの奴に原理を聞きたい所だが……」
コーウィンが怪訝そうに言う。ミドルは興奮ぎみだ。
「そうです!間違いなく、強化されてます!!……これなら、戦える!!」
※神器「クリムゾン改」
HP+70、知力、器用さ、耐久力+4、ダメージ修正70、コンマ修正20
命中とダメージ修正には知力を利用、クリティカルが95以上で発動
不意討ち時ダメージ2倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、1ターン消費で2倍攻撃、命中判定2回
クリティカル時に連射攻撃(40以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる
ミドル最新パラメーター
(持ち越し1p)
HP 230+100(330)
筋力 9+3(12)
知力 20+8(28)
器用さ 15+7(22)
賢さ 10+2(12)
耐久力 18+7(25)
魅力 6+4(10)
好感度 163
職業 村人
ダメージ修整 80
ダメージ軽減 50
コンマ修正 30
一時中断。再開は多分夜です。
そういや越後はせっかくだからとか言わないのな
>>553
たまたまですね。死に際の台詞はもちろんあれです。
再開します。
##########
私たちはケインと越後がいると思われる場所に向かった。奴らも街に徐々に近づいている。このまま放置するわけにはいかない。
※30以下で敵に遭遇、80以上でイベント発生
偶奇判定を行います。
奇数 奇襲発生(一度再判定します)
偶数 ???????
※80以上のイベント+αが発生
私たちが駆け出してしばらくすると、前方から何かが聞こえてくる。……誰かが戦っているようだ。
「何だぁ!?この軍勢はぁ!?」
銃を乱射する越後。そして「キシャアアアアア!!!」と奇声を上げながら魔力の光を無差別に放ち続けるケイン。
それを回避しながら戦う4つの人影がそこにあった。……何者だ??
「遅かったじゃねえか。待ちくたびれたぞアホ弟子」
にやっと笑うその声には覚えがある。……ジャックだ。
「全くですわ。やっと来てくださいましたね、お兄様」
その横でジャックの補佐をしているのはデアドラか。傷は負っているようだが、まだ戦う余力は残しているようだ。
そして分からないのが、あの小柄な人影。少女……いや、幼女と言っていい見かけだが。
その幼女が、越後相手に奮戦している。いったい何者だというのだ??
「まさか……いや、考えにくいが。あれは……エリックか??」
コーウィンが叫ぶ。その声に反応して、幼女がかすかに振り返った。
「細かい話はまた後だ。今はこいつを片付けることに専念しろっ!!」
私たちは構えた。今ならば、一気に叩くことも可能だ!!
※戦闘前に各人員の割り振りを決めます。
主に攻撃を仕掛ける相手を選んでください。なお、越後とケインは無差別に攻撃してきます。
※越後にはクリティカルしか攻撃が通りません。通ってもダメージが2分の1になります。
※ケインはHP0にすると血の呪いが発生します。HPを極力減らしてマナキャンセラーを付ければ、戦闘終了です。
※エリックたちが事前に越後とケインのHPを相当程度減らしています。
※上の記述に間違いがありました。正しくは「3つの人影」です。
※安価下5多数決です。なお、コーウィンとブランドは基本越後ですが、ケインサイドのサポートもします。
現時点では誰が誰と対峙してる(誰に攻撃してる)のかおせーて。先に戦ってる3人のことね
>>568
ジャックとデアドラがケイン、エリックが越後ですね。
ただ、時折時止めでデアドラが越後にダメージを与えています。
上げます。
もう一度上げます。
現在有効票は4票という理解でいいでしょうか?
恐らく戦闘前で今日は終わると思います。
なお、現在はこんな感じかと思います。
・シデのみケイン、後の3人が越後(575)
・シデとライラがケイン、ダナとミドルが越後(571、576)
・全員ケイン(578)
では、シデとライラがケイン、ダナとミドルが越後で決定します。
明日は夜のみ更新になる可能性が高いです。ペースダウン、申し訳ありません。
余談ですが、今回00奇数だと低確率でjを出すつもりでした。
残りは……結構(筆者的に)大変なことになっていた気がします。6対6(少なくとも一体Ω)とか、そんな辺りですね。
少し進めます。
「ダナ、ミドル!君たちは越後を叩いてくれ!私とライラでケインをやる!」
「分かった!」
私たちは左右に分かれた。ケインにはジャックとデアドラ、越後にはエリックが当たっているようだ。
※25以上で先制(コンマ下がケイン、コンマ下2が越後)
※両方ともクリティカル、不意討ち扱い
私はジャックに気を取られているケインに向かって突っ込んだ。正気を失ったその瞳が私を捉えた時、既に私は左鉤打ちを腹部に向けて放っている!
ダメージ
コンマ下1~4一桁×8+筋力(32)×8
ダメージ 4912
※朦朧ストック4回
※百烈拳を使いますか?
安価下5多数決、考察必要
失礼しました。朦朧ストックは2回です。
どうでもいいけどゾンビってことはシデの破邪術効くのかな
安価は使わない。HPわからんし
>>600
ブランドの言葉にもあるように生物学的には生きてます。
ブランドの時と同じプロセスを経れば正気を取り戻しますが、ブレイズがいない以上生け捕りにする以外にはありません。
もっとも、その必要性があるかは謎ですが。
※百烈拳使わず
※朦朧ストック2回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8
失礼、ケイン残りHP 20000-4912=15088です。
神器特攻はない?
ダメージ 3200
※朦朧ストック1回
ダメージ
コンマ下一桁×8+筋力(32)×8
>>605
入っているはずです。
ダメージ 3280
ケイン残りHP 8608
※捕縛判定 70以上で成功
※捕縛できず
私は左鉤打ちから右を突き上げ、さらに数発を叩き込んだ!手応えは相応にあるが、まだマナキャンセラーを着けるまでに至らないか?
「シデさん、一気に行くよ!」
ライラが黒い矢を、ケインに向け放つ!
ダメージ
(コンマ下1、2×10+知力(35)×9+280)×2
ダメージ 2520
ケイン残りHP 6088
※追撃2発
ダメージ
(コンマ下1、2×10+知力(35)×9+280)×2
せいや
ダメージ 2680
ケイン残りHP 3408
※捕縛判定 25以上で成功
ゲットだぜ
※クリティカル、捕縛成功+α
ここで中断します。
エリックはきっと「俺様が世界で一番かわいいんだよ」
とか言うんだよ。1000年前の錬金術の開祖なんだよきっと。
再開します。
あと、エリックの転生については後程。
ライラが放つ黒い矢が4本、ケインに突き刺さる。
「ア"ア"アアアアア!!」
奇声と共に、ケインが膝を折る。その時を逃さず、私は奴の元に走った。懐からマナキャンセラーを取り出し、奴の手首に嵌める。
ケインは手足をばたつかせるが、それはもはや多少強い人間のそれでしかない。私はもう片方の手にもマナキャンセラーを着け、腹を一発殴った。
「……ヒュイッ……」
そう音を立てると、ケインはその場で動かなくなった。死んだかは分からないが、確実に無力化はできたはずだ。
「何ぃ!??」
ケインがやられたことに気付いたのか、越後が叫んだ。次の瞬間、越後の首筋から血が噴き出す。越後の背後には、ダガーを持ったデアドラがいた。
「今だっ!!」
ダナが二刀を降り下ろす!
05以上で命中(コンマ下1~3)
※クリティカル以外無効
※ボスなのでミス可能性あり
※絆効果で86がクリティカル扱いに(>>189)
ダメージ
(コンマ下一桁×9+筋力(39)×9+知力(26)×7+30)×(コンマ÷5)×2
※縮地使用
ダメージ 2420
越後残りHP 3000-2420=580
ダナの放った一撃が、越後を捉える!越後はよろめきながらも辛うじて踏ん張り、耐えた。
「くっそおぉぉ、まだいやがったかぁ!!」
越後はボロボロになりながらも、まだ戦う意思を繋ぎ止めている。
そこにミドルがクリムゾンを放った!
05以上で命中(コンマ下1、2)
※クリティカルヒットで戦闘終了
クリティカルを狙うよ(適当)
惜しい
※ヒットせず
ミドルの弾は確実に越後に当たった。……しかし、奴はまだそこに立っている。
「……くそっ」
「てめぇが、偽クリムゾンの持ち主だなぁ?せっかくだから、お前からやってやるぜぇ!!」
※50以上でイベント発生
※イベントあり
01~40 エリックが越後に槍を突き出した!
41~70 コーウィンがグレイスワンダーで斬りかかった!
71~94 ブランドがクロスボウを放った!
95~99 上記すべて(戦闘終了)
その時、コーウィンがグレイスワンダーで越後に斬りかかった!
※40以上で戦闘終了
しゅーりょー
※ヒットせず
コーウィンが降り下ろした剣は、しかし越後に弾かれた。
「無駄だぁ!俺には、通用しねえ!」
そう言うと、越後はクリムゾンをミドルに向け放つ!!
70-器用さ(21)×2=28以上で回避(コンマ下1、2)
汚名返上 名誉挽回
※両方とも回避
ミドルは立て続けに放たれた魔弾を後ろに跳んで避けた。
「……いちいち耳障りなんだよ、その声!!いい加減倒れろっ!!」
ミドルが叫ぶのと同時に、ブランドがクロスボウを放つ!
※75以上で戦闘終了
※ヒットせず
だが、これも越後には通じない。……一体どうすればいいのか?
私は僅かに恐れを感じつつも、越後に向けて走り出す!
05以上で命中(コンマ下1、2、クリティカル以外無効)
※ヒットせず
私は拳を越後に向け繰り出した。しかし、これもまるで手応えがない。
「シデさんっ!ちょっと待ってください!」
※70以上でイベント発生
※ダナとの絆効果でファンブル無効、再判定
※イベント発生せず
ミドルは叫んだが、「くそっ」と言ったきり黙ってしまった。弱点看破を試みたようだが、上手く行かなかったようだ。
「無駄だと何度言えば分かるっ!?……だが俺も深手を負っちまった……」
※20以下か60以上でイベント発生
今日1番の神コンマ
※戦闘そのまま続行
越後はクリムゾンを上空に掲げた!
「せっかくだから、てめえら皆殺しだぁ!!」
……これはまずいっ!何かをするつもりでいる!
「その前に、止めてみせるっ!」
ライラが黒い矢を越後に向けて放った!
※05以上で命中(コンマ下1、2、クリティカル以外無効)
※別途恐慌判定あり
ナイス
>>664-665
あなた方もすごい
二重になって両方ぞろ目ってすごいな
※クリティカルあり
※ダメージ最低保証が580以上のため、戦闘終了
ライラの一撃が、勝ち誇ったように笑う越後の胸を貫いた!越後はゆっくりと後方に倒れ込む。
「おーのー」
間の抜けた断末魔と共に、越後は動かなくなった。
「……終わったのか?」
「そのようだな」
コーウィンが、鞘にグレイスワンダーを収める。私たちはケインの所に向かった。
「……まだ微かに魔力反応があるな。……一応、誰かが止めを刺せそうだが」
ブランドが言う。……
※止めを刺す人物を選んでください。なお、「一族」は不可です。シデ、ダナ、ミドル、ライラ、ジャック、デアドラからの選択になります。
安価下5多数決、考察必要
※止めを刺す人物によって、展開が少し変わります。アイテム入手か増強があるかもしれません。
一番安全そうなのはジャックかな。
メタ的な話だと、NPCは呪いを受けてもあんまり痛くないってのもある。
>>673だけどミドルのその発言忘れてたわ
エリックに変更する
>>676
エリックは選択対象外です。
現在シデ2票、ミドル1票とします。(670は考察の方向性がずれているため無効)
選択肢にエリックなくね?
「……私がやろう」
私は一歩前に出た。ミドルが何か言いたげだったが、私は首を振った。これ以上復讐に振り回されるのは、彼にとっても良くないことだ。
「いいのか?……他にも殺したい奴はいるだろうが」
「いいんです。……それに、最後はベネディクトの道具にまで成り下がった哀れな男です。もはや、怒りは必要ないでしょう」
私はコーウィンの言葉に返すと、ケインの急所に狙いを定めた。ここを突けば、痛みもなく命は失われる。
「世界を滅ぼした哀れな道化よ、ここで逝くがいい」
私は人差し指と中指で胸の中心を突いた。ビクンとケインの身体が跳ねたかと思うと、それきり奴は動かなくなった。
その時、奴の身体から白い光が放たれる!……これは?
※50以下でステータス20以上の限界突破、51以上で手甲の強化(55以上ゾロ目で両方)
マジかよ
失礼しました。ファンブルなしと書くべきでしたが……
一応偶奇判定します。
奇数 何の変化もなし
偶数 手甲、ジャケット強化、限界突破(器用さと賢さ+1)
ナイス
ケインから放たれた白い光は私を包み込む!!それと共に、凄まじい力が湧いてくるのを感じた。
「こ、これは一体……??」
コーウィンたちも唖然としている。
「……いや、私にも分からない。血の呪いが発動しなかった反作用、なのか?
しかし、越後の時にはこんなことはなかったはずだ……」
「あるいは完全に命が絶たれたことで、ケインの『継承権』がなくなり、それが貴様に移ったのかもしれんな。……まあ、余の勝手な推測だが」
エリックの言葉に私は不思議な気分で自分の身体を見た。自分に「継承権」?信じがたいし、王になるつもりもない。
「お前は所詮翼人だ。俺たち『一族』になったわけではないだろうよ。
だが、ケインの力の一部がお前に宿った。理屈はどうあれ、そう思うべきだな」
ブランドが言った。……それならば、素直にそう受け取っておくことにしよう。
一時中断。シデの最新パラメーターを載せて今日は終了です。
エリックの古い体も壊したいなぁ
>>694
既に処分されてます。なお、「一族」の魂が消える時に通常血の呪いが発生しますが、これがない場合に何かしらの恩恵が発生するようになっています。
ケインの場合は死亡後即改造手術を受けたため、生物学的な生命と魂の消失を避けられていたと思っていただければ。
装備は以下のようになります。
神器「フィンゴルの手甲」
HP+50、腕力、器用さ、耐久力、魅力+4、ダメージ修正80、ダメージ軽減60、コンマ修正15、朦朧修正60以上で発動(継続判定は40以上)
軽ファンブル無効(00奇数、11、22のみファンブル)
クリティカル修正+1倍、血の呪い発動を抑制
神器「破壊神シヴァのジャケット」
HP+80、腕力、器用さ+5、ダメージ修整30、ダメージ軽減70、コンマ修整15
常時攻撃回数2倍、朦朧判定の始動が50以上に、秘孔ヒット時のダメージ乗数が×4
90以上がクリティカル扱い、99が00偶数扱い
バリア突破可能(越後やサロメが張っていたもの)
パラメーターです。
シデ(持ち越し0p)
HP 388+200(588)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 20+16(36)
賢さ 20+6(26)
耐久力 12+11(23)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 185
ダメージ軽減 220
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)
※猛翔破の効果が85以上になりました。
※絆効果は85以上を1度だけクリティカルで変更ありません。(朦朧時は猛翔破効果を優先)
これで本日は終了です。
てことは、味方の一族に何かしら不運があったとき、シデ一行に託す、なんてこともあり得るのかな?
マナキャンセラーは使い捨て?
21には21でまだ別の奥義があるのか?
パラメーターに間違いがあったので修正。
シデ(持ち越し0p)
HP 388+200(588)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 21+16(37)
賢さ 21+6(27)
耐久力 12+11(23)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 185
ダメージ軽減 220
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)
>>700
なくはないでしょうね。なお、一族のうち特定の人物が死ぬと……
(ほぼ可能性はないと思いますが)
>>701
23、25で予定しています。ただ上昇に4ポイント必要(24→25は5ポイント)なので、おそらくそれはないでしょう。
そういや地上襲撃ミッションはケインミッションに吸収されるみたいなこといってたけど少しポイント多くもらえたりするの?
ケインとはかなり特殊な形で手を組むことになるって>>1が言ってたのは結局何だったんや
>>706
それはない方向で考えていましたが、残りミッション数の少なさからして+2ポイントぐらいあってもいい気はしています。
>>707
越後が乱入して来なかった場合で、かつ???が判明していたならば(そしてブレイズが健在なら)、ケインと手を組む……というより利用する展開があったかと思います。
ぶっちゃけブレイズによる洗脳の上で、歯車として永遠に生き続けろという結構エグい落とし前になるルートですね。本ルートはケインにある意味甘いルートです。
血の呪い発動で魂なくなるなら発狂ブランドは殺しても血の呪い起きなかったのでは…とか
再開します。
>>710
まあそこは作劇上の都合ということで。(なお、ブランド戦でHP0にした場合、確率で血の呪いを発動させるつもりではありました)
「そういえば、テルモンはどうなったんですか?応援に……」
「既に行ったよ。相当損害はあるが、一応何とかなったはずだ」
私はミドルに言った。彼は私たちがアングヴィラから来たものと思ったらしい。
「……となると、これで終わりか。地上も大分荒らされたものだ」
ブランドは辺りを見回した。街の入り口からは1キメドほどの所にいるが、モリブスからは煙がまだ立ち上っていた。犠牲者も相当いるだろう。
「それにしても、あんた本当にエリック?10歳ぐらいの魔族の女の子にしか見えないけど」
ライラが訝しげにいうと、フフンと鼻をならしてエリックが言った。
「そこの男に傷を付けられ、余命わずかと知った余は転生術の研究に着手した。余の血を分けた子を作り、その娘を依り代にしたというわけだ。
ケインの研究の一部は、『ゲイル』作成の過程で知っておったからな。それを流用させてもらった」
「……外法に手を染めたか」
嫌悪感を隠さず言うコーウィンに、エリックはニヤリと笑う。
「『一族』とて命は惜しいものよ。予定より5年早まったが、それでよしとさせてもらおう。名はそうさな、『エイリーク』は女の名にもなると聞いたから、そうさせてもらうとしよ……」
そう言いかけると、エリックは急にパタリと寝てしまった。これは……?
「大方、この身体に二つの魂が共存しているといった所だろう。5年早めたと言っていたが、転生が不完全だったようだな」
コーウィンが呆れた表情でエリックを見た。
「ったく、これじゃあこいつが何かやらかした時に殺しにくいじゃねえか。そもそも共闘するなんざ、思いもしなかったが。
……まあそれはともかく。助かったぜアホ弟子。今日は素直に誉めてやる」
「……お師匠……」
ライラが目に涙を浮かべた。その時、ミドルのクリムゾンが再び光り始めた。越後の銃と共鳴しているようだ。
「……今度は、ずっと光り続けたままですね。何なんでしょう?」
「お前の銃の作り手、ジュリアンに聞けば分かるかもしれんな。奴はジュリアと共に次元牢にいるはずだ」
※20以下で追加イベント
※追加イベントあり
私たちは次元牢に飛んだ。そこには……
01~05 ???????
06~30 死にかけのジュリアンがいる。ジュリアは何かと戦っている??
31~70 ジュリアンが何かと戦っている。
71~99 ジュリアンとジュリアが何かと戦っている。
ジュリアンが何かと戦っている??身体はボロボロだが、小剣を持ちジュリアを庇い続けているようだ。
「ジュリアっ!?」
ミドルが真っ先に駆け出した。ジュリアンが相手をしているのは……
01~50 ベネディクト
51~70 赤い悪魔(ゴズムグ)
71~89 青白い不死者(カシェイ)
90~99 小柄な男(ヴォルガ)
「ベネディクトっ!?」
ベネディクトは私たちの姿を見ると、チッと舌打ちをした。
「想像より来るのが早かったな。もう一息だったが……まあいい。この娘は貰っていくぞ」
奴は大斧をミドルに向け振りかざす!
70-器用さ(22)÷2=59以上で回避
※56…失敗
ダメージ
(コンマ下一桁×30+400-耐久力(25)×7-50)
ダメージ 515
※身代わり発動
ベネディクトの大斧は、ミドルを一刀両断した!……ように見えた。
しかし斬られたはずのミドルの姿は陽炎のように消える。……どこだ?
ジュリアンの顔が、にたりと笑う。
「やってしまえ、少年」
ベネディクトの背後には、クリムゾンを構えたミドルがいる!?
※弱点看破判定
70-知力(28)×2=14以上で成功、70以上で弱点あり
偶奇判定です。
奇数 ミス、さらにベネディクトから追撃
偶数 ???????
※ベネディクトの急所を発見(ダメージ6倍)
※不意討ち、神器補正合わせ18倍ダメージ
ミドルはベネディクトの左胸に銃口を当てた。
「……消し飛べ!!」
ダメージ
(コンマ下一桁×7+知力(28)×7-40)×18
※ダメージ判定もう一回あります。
6×2×2で24倍ではないのか
※18倍ではなく36倍です。失礼しました。
ダメージ 14004
ベネディクト残りHP 50000-14004=35996
ボウッ
ミドルの銃が火を吹く。その次の瞬間、ベネディクトが血を吐き出した。胸には赤い染みが一気に広がる。
「があああああっっ!!……き、貴様っ!!」
「お前の弱点は見抜いた。既にない左腕の、付け根の辺り。……しかもお前は一人だ。終わりだ、ベネディクト!」
ベネディクトはぎりっと歯噛みした。
※95以下で追加イベント
>>742
そこに1.5倍が加わりますね。
偶奇判定です。
奇数 ダリオ召喚
偶数 シデ不意討ち攻撃
※シデ不意討ち攻撃
ここで中断。……ベネディクトェ……
再開します。
私はベネディクトの注意がミドルに向いた所を見逃さなかった。一気に踏み込み、ミドルが弱点と言った左胸の辺りに拳を撃ち込む!
ダメージ
(コンマ下1~4一桁×8+筋力(32)×8+65)×12
※クリティカルありのためベネディクトHPゼロ以下確定
ダメージ 36426
※リザレクション発動、HP20000回復
ベネディクト残りHP 19570
私の拳はベネディクトを貫いた!先程ケインから受けた力のせいか、血の呪いを受けないという妙な確信が私にあった。このまま一気に……!!
ズモモモモモ
しかし、傷は急速に塞がる!……まだ致命傷には至っていないか?
「シデ!ベネディクトは殺すな!訊くべきことは山ほどある、ケインに使ったマナキャンセラーを使って捕らえろ!」
コーウィンの声が聞こえてくる。私は百烈拳を撃つのをやめた。……
※50以上で成功
※幸運の首飾りを使いますか?
安価下5多数決、考察必要
マナキャン判定だよなあここ
45階層に~とは言いたいけどそもそも45階層までが辛いのはベネディクトが原因だったんだからここでベネ無力化できるならそれでいいのかもしれない…
判断むずいけど使うに一票
>>778
その理解でOKです。
※幸運の首飾り消費、捕縛
私は懐からマナキャンセラーを取り出し、ベネディクトの右手首に嵌めた。回復途上のベネディクトが「ぐううう」と唸るが、もはや手遅れだ。
「……詰み、だな」
「はっ、まだ僕には力が……な……??」
マナキャンセラーを付けられたのに気付いたのか、ベネディクトの表情が一気に変わる。
コーウィンが一歩前に出た。
「もうケインのような失態は犯さんぞ。……訊くことを訊いたら、躊躇わず殺す」
※50-賢さ(27)=23以上で成功
※65…成功
私は何故ここにベネディクトが来たのかを考えた。そう言えば、ケインの時もこちらの情報が筒抜けになっていた。
普通なら、テルモンに向かっていたはず。……それがわざわざ、戦力としては劣るジュリアンと、手負いで意識がないジュリアのいる次元牢?
私は思い起こした。……ベネディクトが持っていたもの。奴と会ってから、ずっとそこにあったもの。
そして、テルモンで出会った金色の男の剣を通してベネディクトが話していたこと。……つまり。
「ミドル、ジュリアからペネトレーターを奪って、壊してくれ。……これを通して、奴は私たちを見ていたのだ。
今からでも遅くない。状況をサロメに悟られるな」
ミドルは一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに得心したのか頷いた。
彼は少し惜しそうにペネトレーターを意識を失っているジュリアから取ると、クリムゾンの銃口を向けた。
「……長い間、ありがとうね」
ペネトレーターの白い刀身は、粉々に砕かれた。
「……さて、ここにいるのはサロメも知っているだろうな。連れ戻されぬよう、場所を変えるとしよう」
※コーウィンが選んだ転移先を決めます。
01~70 アヴァロン邸
71~99 自由安価で決定可能
※アヴァロン邸で尋問
小休止します。
単独行動してボコられるというケインと同じ過ちを犯したベネディクト……。
限界突破したとはいえ、シデは筋力を上げるべきかな。
2200ごろメドに再開します。
>>801
あー、シチュエーションとしては似てますね。一応、ベネディクトはジュリアン殺しかけてましたしジュリア拐う手前まで行けてはいましたが。
逃走準備も(95以下で逃走する程度には)しっかりやっていたんですが、00偶数連発は、まあ何ですか……。
それなりに格好いい死に様を用意していましたが、無駄になりそうですね……
何気にベネティクトの命中と火力がやばい、ダリオもこのレベルなのか?
再開します。
>>808
なので、何かしらで軽減しないといけません。
#########
【アヴァロン邸地下牢】
「ここを使うのは……21年ぶりだな」
コーウィンが呟いた。ベネディクトは捕縛され、私に曳かれている。
「21年ぶり?」
「そうだ。ダナの母、エリザベスを拐ったケインの手下をここに幽閉したことがあった。
とどめはダリオが刺したが……ケインを殺さんとたぎる奴を抑えるのは、なかなか難儀だったな」
そう言うと、コーウィンはベネディクトを牢の中に押し込んだ。
「……次元牢ほどではないが、反魔結界を張っている。脱出は不可能と知れ」
「何を言う。殺すつもりだろう?ケインの時の二の轍を踏まぬよう。ならさっさとやってくれ」
「貴様の本心は知っている。サロメが話したからな。一切共感はしないが、それだけは叶えてやろう」
コーウィンの言葉に、ベネディクトがふっと笑った。
「あの女、お喋りが過ぎるな。……ならなおさら、僕を生かしておく必要はあるまい?」
「残念だが、そうもいかん。……お前が死んだら、ダリオはどうなる」
01~65 くくっ
66~80 ふふっ
81~94 ???????
95~99 ?????????
「くくっ、僕が言うとでも?」
やはり口は固いようだ。簡単に喋るとも思えないが。
別の質問で動くかどうか。
1 サロメとの関係は?
2 世界を滅ぼしてどうするつもりだった?
3 ダリオは元に戻せるか?
4 他にまだ戦力はいるか?
5 どこまで「一族」になる前の記憶がある?
6 自由安価
安価下5多数決、考察必要
※質問は2問までです。その後、コーウィンが殺そうと動きます。
※質問の展開によっては、コーウィンが動かないことがあるかもしれません。
※質問終了ごとに、低確率のイベント発生判定が起きます。
「質問を変えるか。お前をこのまま殺したとしよう。『作り物』はどうなる?」
私はコーウィンの質問を微妙に変えた。ダリオがそうかは知らないが、アンバライトで動くならば「作り物」もそのまま動くはずだ。
だが、奴らはベネディクトに忠誠を誓っていた。ベネディクトに従うよう仕組まれているならば、奴が死ねば動きは止まるかもしれない。……それは恐らく、ダリオの機能停止ということにもなるが。
01~40 だから質問は無駄だ
41~70 ふん
71~94 ふふっ
95~99 ??????
※ゾロ目のため昇格
「そう来るか。……残念だが、お前らが期待するようなことはない。
僕が死んでも、僕の『子供たち』は動き続けるだろう。知っているだろう?あれらは元が死体だ。そこにアンバライトを入れ、心臓の代わりにしている。……逆に言えば、ある程度の魔素がある限りは動き続けるのさ。
さらに言おうか?『子供たち』は殺戮と破壊を止めはしない。僕がそう刷り込んだからね」
「……そして、統率者はお前からサロメに移る。違うか?」
ベネディクトが「ははははは!!」と笑い始めた。
「そうだ!僕を殺しても計画は止まらんぞ?ダリオの調整は、99%終わった。最後の仕上げはサロメでもできる。
後はあれを地上に上げてしまえば終わりだ!僕とサロメの望み通り、皆死ぬ!そして長い間かけて魔素は消え去り、世界は浄化されるんだ!!」
「……魔素を止めれば、いいわけだな」
コーウィンはニヤリと笑う。そうか、そうすれば全ては止まる。ダリオも恐らくは、相当程度無力化できるだろう。
「さて、じゃあ魔素の止め方は知っているな?ケインをけしかけたのは、大方貴様だろう?」
コーウィンがベネディクトに迫る。……
※10以下で追加イベント
※追加イベントなし
※50以上で知っている、95以上で口を割る
※知らない
「くくっ、そんなこと僕は知らんぞ。拡がった『裂け目』の閉じ方なんて、恐らくなかろうなあ!」
ベネディクトは愉快そうに笑う。私はコーウィンと目を合わせた。……一刻も早く、ウィルコニアに行かねば。
1 サロメとの関係は?
2 世界を滅ぼしてどうするつもりだった?
3 ダリオは元に戻せるか?
4 他にまだ戦力はいるか?
5 どこまで「一族」になる前の記憶がある?
6 自由安価
安価下5多数決、考察必要
「さて……越後も倒した。もうお前の手駒も少ないはずだが?ダリオだけで十分ということか」
01~60 ……楽しみにしておけ
61~85 その通りだ
86~94 …………
95~99 ???????
※ゾロ目のため昇格
ベネディクトは少し真顔になった後、黙ってニヤリと笑った。……これは?
「……なるほどな。ダリオ以外に、私たちに対抗できる駒はほぼいない。そういうことか」
「何故分かるんです?」
私はコーウィンに訊いた。
「……こいつが真顔になることは、殆どないからだ。いつも余裕ぶっているが、大体は手を打っている。だが、もうそうする余裕もなくなった。違うか?」
「……さあな」
ベネディクトから、再び笑みが消えた。ミドルが一歩前に出る。
「……そうか、だからジュリアを拐おうとしたわけか。彼女も『一族』の血を引く者。ダリオさんとその点では一致している。
追い込まれたあんたは、ジュリアをダリオさんのようにしようとしたわけだな?……でももう遅い」
ミドルはクリムゾンを構える。コーウィンがそれを制した。
「……まあまだΩやらは持っていそうだがな。とにかく、お前はここまでだ。私ではこいつは殺せん。……後は任せる」
※15以下で追加イベント
※追加イベントなし
コーウィンは一歩下がった。処刑の時らしい。
※誰が止めを刺しますか?
安価下5多数決、考察必要
※シデ同様、ステータス限界突破か装備増強が発生します。ファンブルはありません
シデとダナで決戦投票です。
安価下5多数決、考察必要
シデに決定します。
なお、848さんの問いに答えますと、限界突破が選ばれた場合、器用さか賢さどちらかのステータスが+1されます(ゾロ目で両方)。
※50以下でステータス20以上のどちらかが+1、51以上で鉢金の強化(55以上ゾロ目か90以上で両方)
※器用さと賢さ、どちらを上げますか?
安価下3多数決、考察必要
神器「ドル・ローミンの鉢金」
HP+55、知力、賢さ、耐久力、魅力+4、ダメージ修正20、ダメージ軽減60
戦闘時1回のみ体力全回復、致死ダメージの際は自動的に発動
1日1回のみ、パーティ全員のHPを全回復、コンマ修正のペナルティも回復(1ターン消費)
1階層につき一度、自動探査。判定に成功で階段までの最短距離と敵の遭遇可能性が分かる
治癒術の効果が向上(コンマ+200、最低300)
シデ(持ち越し0p)
HP 388+220(608)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 20+16(36)
賢さ 20+6(26)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 195
ダメージ軽減 240
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)
器用さと賢さの値元に戻ってる
今日はここまで。処刑イベントと成長判定(ケイン、ベネディクト)は明日。
なお、成長判定では+2ポイントの修正が入ります。
>>868
失礼しました。
シデ(持ち越し0p)
HP 388+220(608)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 22+16(38)
賢さ 21+6(27)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 195
ダメージ軽減 240
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)
ベネディクトは死ぬの確定か……色々考えてたろうに不憫だな
>>871
さすがに4万分の1を突破されるとは思いもしませんでしたからね……。
もっと色々やって来るはずでしたが、そこは仕方ないですね。
シナリオ的には大丈夫なのかな。サロメが表に出てくるようになるだけなんか?
>>873
多分大丈夫です。サロメが暴れてくれる……んじゃないでしょうか。
>>867
治癒術の効果コンマ+200で最低300保証っておかしくない?
コンマ関係なく300固定になっちゃうと思うんだけど解釈間違ってるかな?
>>875
失礼しました。250保証に訂正します。
少し進めます。
私は一歩前に出た。コーウィンが頷く。
「やはり、お前がやるのだな」
「ええ。……手を汚すのは、私だけでいい」
ベネディクトが「偽善者が」と嘲笑った。彼の言葉は正しいのかもしれない。
ベネディクトがコーウィンを見る。見たことがない真剣な表情に、コーウィンが一瞬戸惑った。
「コーウィン、最後に一つ聞こう。……お前には、『昔』の記憶はないのか」
01~30 ないな
31~60 ……わずかにだが
61~80 ……それなりには
81~94 ……サロメに会って、大分思い出した
95~99 ……全て思い出したよ
「……わずかにだが。青い空と、木々の薫り。サロメに会って、それが私の幼少期の頃の記憶であると知った」
「……そうだ。僕はもっとはっきり覚えている。優しかった父さんと母さん、溢れる自然……もう、二度とは手に入らない。
ジェラードやエリックにその記憶があるのかは知らない。だが、お前とケインまでは『本当』の子だ」
「……どういうことだ?」
ベネディクトは寂しげに笑う。
※30以上でイベント続行
※イベント続行
「世界は一度滅びたんだよ、コーウィン。その再生のためには、人類を導く存在が必要だった。それが僕ら『一族』だ。
真の『災厄の日』を生き延びた父さんと母さんは、人類再興のために動いた。汚染された土地を浄化し、失われた文明を復興する。そのためには、二人では足りなかった。
……少しずつ狂っていった父さんと母さんは、自らが人外となって自分の息子も改造した。……それが僕らだ」
コーウィンは黙ってベネディクトの言葉を聞いている。
「……記憶はいつから」
「最初からさ。父さんを欺くのは骨だったけどね。改造で精神を完全に書き換えるには、僕は歳が行き過ぎていたらしい」
「ブランドから下は」
「人工受精と人工子宮で産まれた存在だよ。『一族』は多いほどいい、と思ったのだろうね。
だが、僕はそんな『一族』の役割に辟易していた。狂った父さんなど父さんではなかったし、どんなに足掻いても自然は戻らないと知ってしまったからな。
世界は滅びた。なら、僕たちも含め、全て滅びるのが自然の定めだ」
私は唾を飲み込んだ。……これが真実なのか?
「ふざけるな!ボクたちを、お前の自殺に巻き込もうというのか!?」
ダナが叫ぶ。ベネディクトは穏やかに頷いた。
「その通り。……魔素は垂れ流され、世界はゆっくり死んでいる。ケインがやらかしたが、時間が早くなるか遅くなるかの違いだ。
『新人類』とて、そう永くは繁栄できんかっただろうよ。
ならば、一思いに。それが僕の望みだ」
「同じことをサロメも言っていた!何者なの、あいつは!!」
※60以上で成功、85以上でボーナス
※情報なし
ベネディクトは無言のままだ。……口を割るつもりはないらしい。
「……コーウィン、お前はどうするつもりだ?僕を殺しても、よしんばサロメとダリオを止めても、世界の終わりは避けられないぞ」
「……そうとも限らんさ。聖地ウィルコニア。あそこにお前の技術の源泉であるだろう審判の石がある。それを使えば、何か分かるかもしれん」
ベネディクトは「はははははは!!」と大笑いし始めた。
「……それは僕が真っ先に調べたさ。だが、見つからなかった。全ては手遅れなんだよ」
50-賢さ(27)=23以上で成功
前々から思ってたけどシデのコンマ修正って55だよね
修正無しのもとの数値は105みたいな半端な数値なん?
※14…失敗
私たちは黙り込んだ。……本当に、道はないのか。
「……それでも、足掻いてみせる。何が太古にあったかは知らない。だが、恐らく世界を滅ぼしたのは人なのだろう?人がなしたことならば、それを元に戻す方法もあるはずだ」
ベネディクトはくくっと笑った。
「……面白い、翼人。やってみせろ。……そして、僕が誤っていたと示してみせろ。地獄の釜の底から、それを見極めてやる」
※30以下で追加イベント
※追加イベントあり
その時、轟音が上から響いた!!これは……。
ベネディクトが笑う。
「サロメの奴、僕がここにいるのを読んでいたらしいな。……殺すなら早く殺さないと、命取りになるぞ?」
私はコーウィンに向け頷いた。……そして、ベネディクトの喉に向け一撃を加える。……ベネディクトは、どこか満足げに息絶えた。
白い魔力が私を包む。ケインの時同様、力が湧き出すのを感じる。……だが、それに浸っている暇はない!
1 ここからすぐ離脱する
2 上にいるだろうジュリアンとジュリアの救出に向かう
安価下5多数決、考察必要
「上に向かうぞっ!!ジュリアとジュリアンを救出するっ!!」
「正気か!?……と言いたいが、それが正しいかもしれんな。ジュリアンの傷は深い、プレーンウォークできないかもしれん」
コーウィンは階段に向け駆け出した。私たちはそれを追う。……ジュリアたちは、2階のはずだ。
※60以下で敵遭遇
※敵遭遇
01~50 ダリオ
51~75 カシェイ
76~94 カントラス
95~99 ヴォルガ
そこにいたのは青白い骸骨とアンデッドの軍勢だ。1階ホールでドワーキンをはじめとした執事やメイドが応戦している。
上では待機していたブランドやフィオナが戦っていた。敵の軍勢は押されぎみか。
「この程度ならば、私で十分!お前たちは上へ!」
私は頷いて階段をかけ上がった。……
※15以上でジュリアたちがいる
※ジュリアたちがいる
私はジュリアンたちがいる寝室のドアを開けた。ジュリアンは包帯だらけで寝かされている。ジュリアもまだ目を覚ましていない。
「間に合ったか!」
「……すまない、十分動けず、逃げもできない。……助かるよ」
私はジュリアンに治癒術をかけた。……恐らくは、回復するはずだ。
※50-賢さ(27)×1.5=10以上で成功
※38…成功
ジュリアンの身体を白く暖かい光が包み込む。鉢金の力が増したからなのか、急速に彼の生命力が高まるのを感じる。
「……これは!?」
「ゲートを開けて下さい!移動します!」
「だが、どこに?」
※移動先を決めてください。
安価下5多数決、考察必要
ジェラードが作った三十八階層とかどうだろうか
>>907
908さんの言う通りですね。ブレイズはダウン中なので、ジュリアを一度回復させる必要があります。
ジュリアの回復は容易ですが、時間を使うため増援判定をこなさねばなりません。
隠密の数珠ってサロメにもきいてるの?てかきいてなかったら多分数珠あってもサロメの指示を通してベネディクト襲ってきてたよね
>>911
効いているとだけ言っておきます。
メタ的な理由(と筆者が深く考えていない)のを別にすれば、サロメにも効いている理由は存在します。
上げます。
とりあえず、選択制にします。
1 アングヴィラ(ナーミら)
2 テルモン(ジェラード、ランダムら)
3 モリブス(ジャック、ジェイク、フローラら)
4 第三十八階層(要ジュリア回復かタブレット判定成功)
5 次元牢
6 フィオナの間(要一度戻って加勢)
7 その他自由安価
安価下5多数決、考察必要
加勢した際に敵増援無しなら6、そうでないなら5
とにかく地上を巻き込みたくない。
地上を巻き込みたくないって言ってるやつちょっとズレてね?地上にいつでも攻め込める状況にはもうなっちゃったんだから
6
普通に考えてベネディクトを連行できるほどの戦力相手にカントラスみたいな雑魚?だけ寄越すなんてことあるか?コンマ判定的にダリオ来る可能性かなり高そうなのでアヴァロンで迎え撃つ
それと成長判定はいつ入るんだろう
元帝国砦の第十八階層だっけ?とかは?
バレてる可能性低そうだし失敗しても低層圏なら問題少なそうだし
安価下
>>927
増援はコンマ次第です。誰が来るかも同様です。
増援が来た場合、コーウィンやフィオナ、ブランドは自力で逃げるかもしれません(相手による、高確率)。
>>928
そういうことですね。ただ、まだやや余裕はあります。
本番はウィルコニアに着いてからです。
>>929
アヴァロン邸から脱出した後やります。
>>930
ジュリア回復が必要ですね。
とりあえず、927さん待ちです。来なければ931さんまで有効ですので、もう一度安価下5で多数決にします(上の投票は有効)
再開します。
「第四十八階層、フィオナの間に!あなたなら知っているはずです!
私はフィオナたちにそれを伝えに行きます、あなたとジュリアは先に!」
ジュリアンは頷き、空間に歪みを作る。
「分かった、武運を祈るぞ!」
私は扉の方に向けて駆け出す。他の皆も同じだ。
フィオナとブランドはアンデッドの群れを押し返そうとしていた。足元にはカタカタ言う骸骨が再生しようと蠢いている。
「やってもやってもキリがないわねこいつら!!」
「だが、そろそろネタ切れのようだぞ?コーウィンが親玉を叩く所だ」
下のホールでは、コーウィンが骸骨を一刀両断にせんとグレイスワンダーを上段に振りかぶっていた。
……
※80以下で増援
※クリティカル 救援なし、アイテム発見
コーウィンはそのまま骸骨を真っ二つにした。それと同時に、足元の骸骨の破片も宙に消えていく。
「敵襲はこれだけか?……いささか拍子抜けだな」
コーウィンは埃を払って言う。私たちは下に降りた。
「……確かに。てっきり、ダリオでも連れてくるのかと」
「あるいは、こちらに送れない事情ができたのか、だな。調整が99%とベネディクトは言っていたが、その1%が障害になっているのかも知れん。……ジュリアンは」
「フィオナの間に行きました。あそこならば、安全かと」
フィオナが「はあああ?」と叫んだが、コーウィンとブランドに一瞥されると黙った。
「悪くないな。次元牢は場所が割れている。ブランドの間は、恐らくは荒れ果てているだろう。消去法だが、今行ける中ではもっとも安全だ。
ジェラードかランダムに相談し、場所を転々とすればなおいい」
ふと横を見ると、ミドルが何かを拾い上げた。……
01~30 不幸の宝珠だ
31~75 幸運の首飾りだ
76~89 豪運の宝珠だ
90~99 再判定
いつの間にか首飾り名前変わってる?奇跡の首飾りじゃなかったか
※ゾロ目のため、幸運の首飾り2個
そこには、首飾りが二つあった。……骸骨か何かが着けていたのだろうか?
「幸運の首飾り、ですよね?……これは」
「よく見つけたねー!これでかなり楽になるんじゃない?」
ライラがミドルの肩を抱いた。確かに、決戦に向けてかなり心強い品だ。
「じゃあ、行くぞ。フィオナ、準備はいいな」
「いいわよ。あ、ジェラード兄さんたちには?」
「ジェラードとランダムは呼んでおこう。エリックは……連絡手段がないな」
エリックはケインを撃破した後、寝たまま目を覚まさなかった。「いざとなったら俺が責任をもって殺す」とジャックとデアドラが引き取ったが、こればかりはどうしようもない。
「それもそーね。じゃあ行くわよ」
※ミッション「ケインを撃破せよ」「ベネディクトの野望を砕け」を達成しました
>>953
失礼しました。幸運の~はボタンですね。脳内変換してください。
以下、成長判定です。
シデ
HP コンマ下÷2上昇(20以下再判定)
HP 426+220(646)
成長ポイントを決定します(ボーナス+2p)。
01~20 8ポイント
21~40 9ポイント
41~60 10ポイント
61~80 11ポイント
81~99 12ポイント
9ポイントの上昇です。成長ポイントを振り分けてください。
シデ(持ち越し1p)
HP 388+220(608)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 24+16(40)
賢さ 21+6(27)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 195
ダメージ軽減 240
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)
※「無想流舞」を覚えました。
・遠距離から一瞬で近距離に持ち込めます
・最初の一撃が必中1.5倍攻撃になります
・全てのペナルティを無視し、常時10以上で回避になります(基本コンマにペナルティがあっても同様、11、22のみファンブル)
ダナ
HP コンマ下÷2上昇(20以下再判定)
シデのHPあげ忘れとる
※無想流舞は「最低10以上で回避」です。05以上で回避や確定回避の場合もあります
※ゾロ目のためそのまま上昇
※>>967
失礼しました。
シデ(持ち越し1p)
HP 426+220(646)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 24+16(40)
賢さ 21+6(27)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 195
ダメージ軽減 240
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)
ダナ
HP 395+190(585)
成長ポイントを決定します(ボーナス+2p)。
01~20 8ポイント
21~40 9ポイント
41~60 10ポイント
61~80 11ポイント
81~99 12ポイント
12ポイントの上昇です。持ち越し分合わせ13ポイントを振り分けてください。
知力 20+10(30)
※「魔法反射」を覚えました。
魔法攻撃からの回避成功でダメージを反射します(ボーナス付き)。
※「ギガブレイク」を覚えました。
戦闘中1回のみ確定5倍ダメージ(線切りと併用不可、クリティカル時倍数+1)
好感度上昇 コンマ下一桁×2
※ギガブレイクは魔法が効かない相手でも貫通します
ダナ (持ち越し0P)
HP 395+190(585)
筋力 19+19(38)
知力 20+10(30)
器用さ 20+14(34)
賢さ 12+13(25)
耐久力 13+9(22)
魅力 16+7(23)
好感度 324
職業 勇者の娘
ミドル行きます。
HP コンマ下÷2上昇(20以下は再判定)
あー、やらかしました。計算が色々おかしいですね。前スレ終わりのを使っていたようです。
ダナ (持ち越し0P)
HP 412+190(602)
筋力 20+19(39)
知力 20+10(30)
器用さ 20+14(34)
賢さ 12+13(25)
耐久力 13+9(22)
魅力 16+7(23)
好感度 334
職業 勇者の娘
##########
ミドルHP 262+100(362)
成長ポイントを決定します(ボーナス+2p)。
01~20 10ポイント
21~40 11ポイント
41~60 12ポイント
61~80 13ポイント
81~99 14ポイント
11ポイントの上昇です。持ち越し分合わせ12ポイントを振り分けてください。
好感度上昇 コンマ下一桁×2
器用さ 15+7(22)
耐久力 18+7(25)
※「ヒットアンドアウェイ」を覚えました。
攻撃成功時に回避ボーナス、かつ回避した場合その次の攻撃が不意討ち扱いになります。
好感度上昇 コンマ下一桁
どうぞ
ミドル(持ち越し1p)
HP 230+100(330)
筋力 9+3(12)
知力 20+8(28)
器用さ16+7(23)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+7(27)
魅力 6+4(10)
好感度 165
職業 村人
※「完全防御」を覚えました。
戦闘中1回のみ、全てのダメージを無効にした上で2倍ダメージのカウンターを発動します。(回避成功時は発動せず)
ライラ
HP コンマ下÷2上昇(20以下再判定)
ヒットアンドアウェイは前の成長で覚えてたぞ
HP 269+145(414)
以下、次スレに回します。
次スレです。移動お願いします。
【コンマ】崩壊した世界を旅する18【安価】
【コンマ】崩壊した世界を旅する18【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500985308/)
好感度上昇 コンマ下一桁×2
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