魔王 (6)
魔王
「差別も迫害もない…あらゆる種族が手を取り合って笑顔でいっぱいの世界…そんな世界に生まれたかったよ…もっと生きたいよ…」
これはとある少女の願いであり。
「もしも、王族も貴族もいない平民だけの世界があったなら…その世界なら…僕達は本当の兄弟になれたかな?」
血の繋がらない弟の最後の言葉であり。
「最後に君に会えて良かった…最後に君と話せて良かった…最後に君に討たれて良かった…君が僕の人殺しを止めてくれて良かった…」
愛した女性の仇で、友人であるエルフの戦士の悲劇であり。
「わしは大陸統一を成し得なかった…これは遺言じゃ、わしのお爺様の夢を、わしの夢を孫である…お前に叶えて欲しい」
過去の栄光に縋り付く祖父の夢であり。
「世界は私からすべてを奪った!私の命も、私の可愛い息子である貴方も奪った!憎い!憎い!憎い!憎たらしい!嗚呼…!嗚呼…私の可愛い子…この世界を壊しておくれ…私の代わりに呪っておくれ…」
魔女の呪いであり。
人の王「……」
そして…私の物語である。
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パソコンを持ってないので遅書きです。
少しずつ書いていきます。
今、人の国は荒れていた長く続くエルフ国妖精国連合軍との戦や国内の不穏分子の存在が原因だ。
人の王「和平交渉だと?」
弟「はい!もはやエルフの国と妖精の国にはわが国と大戦をする力はありません、ですがわが国も疲弊しております」
弟「なのでここは…和平を結び、こちらに有利な条約を結んで国内を安定させましょう」
弟は平和主義者であり、不穏分子の頭目だ。
人の王「……フン!和平交渉など今更だな…そんなものは戦争当初から使者は何度も送っている、それを無下にしてきたのは奴らだ」
人の王「それに今更、和平交渉など後継を失った貴族どもや家族を失った国民達が許さんだろう…だからここは徹底的に敵を滅ぼす」
弟「兄さん…違うだろ兄さんはあの娘をエルフの彼に殺されたから…」
人の王「…弟よ!黙れ!それ以上の軽口は許さん!」
弟「兄さん」
人の王「話は終わりだ!私は自室に戻る!」
弟の言う通りだ。
私は今、怨念によって動いてる。
いや違うな母が死んでから私は母の呪いに従って生きているのかもしれない。
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