北沢志保「恋のLessonしりとり編」 (23)


これはミリマスssです

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志保「プロデューサーさん、しりとりしませんか?」

P「…唐突なお誘いだな」

志保「…と、言うわけです」

P「頼む、説明してくれ」

志保「…はぁ…」

P「え、なんで俺ため息つかれてんの?!」

志保「これだからプロデューサーさんは…もう時間が無いんですよ?」

P「だって説明が無いんだもん」

志保「仕方ありません…説明しますから、一度で理解して下さい」

P「よしきた、頭フル回転で理解してやる」



志保「明日、私が出演する恋愛ドラマの撮影じゃないですか?」

P「確かにそうだ。16歳役でヒロイン、志保の大人っぽさと演技力だからこそ抜擢された大役だ」

志保「そこで、告白のシーンがあるんです」

P「そうだ、クライマックスもクライマックス、最終回cm前の告白シーンだな」

志保「そのシーン、台本に台詞が無いんです」

P「…え、どゆこと?は?」

志保「監督さん曰く、自分なりの言葉でお願いちゃーん、だそうで…」

P「…えっぐ」

志保「と、言うわけで。私の語彙力とアドリブ力を鍛える為にも私としりとりして欲しいんです」

P「構わないけど、それで告白の台詞の語彙力に繋がるのか?」

志保「…告白の言葉縛りで」

P「…おほー…」




志保「私だって不本意ですが、事務所に男性はプロデューサーさんしか居ませんから」

P「社長室って知ってる?」

志保「ですから、私的には大変不本意ですが、仕方の無い事ですので、協力してもらえますよね?」

P「…うっす」

志保「と、ところでですけど…プロデューサーは告白されるなら遠回しな言葉が好きですか?直接的な言葉の方が嬉しいですか?」

P「俺が好きな相手であれば、どっちでも相手の心が伝われば良いけど…俺の好みって関係は…」

志保「ありません。必要性はありません。私の興味もありません。では、レッスンお願いします」

P「はい」

志保「まずは、しりとりのりから…いきます」

P「はい」



志保「凜とした仕事中の表情も、気が抜けてへにゃりとした表情も…私、ずっと見ていたいです」

P「…おぉう」

志保「…次はプロデューサーさんの番ですよ」

P「これ恥ずかしくない?」

志保「次は!プロデューサーの番ですよ?!」

P「はいはい…好きだ、初めて会った時から。俺と、付き合ってくれないか?」

志保「恋愛初心者ですか?誰でも思いつきそうな告白の言葉ですね」

P「うるせぇやい。いいんだよ素直が一番なんだよ多分」

志保「…素直が一番、プロデューサーさんは好きなんですか?」

P「…ん?ま、まぁな」

志保「…勝手な願いかもしれませんが…これからもずっと、側に居ていい…です、か…?」

P「…志保…」

志保「演技です。しりとりです。恥ずかしくなってないですし、顔も赤くなってないのでプロデューサーの番ですよ」



P「必ずお前を幸せにしてみせるから…これからもずっと、俺の側にいてくれ」

志保「…ぷ、プロデューサーさんがそう言うなら…私は別に、吝かでは…」

P「志保、しりとりだぞ」

志保「…はぁ…分かってます。恋愛感情なんて、生きていくうえでは必要無いと思っていました…ですが、今は。私の人生に貴方無しなんて考えられないんです」

P「…少し、目を瞑ってくれないか?」

志保「えっ、あ、あの…私、まだ心の準備が…」

P「…志保、しりとり」

志保「…金の力で解決します」

P「ぜってー頷いてくれないだろそれ」



P「うーん、なかなか告白の言葉なんて思い付かないもんだな…」

志保「で、でしたら…その、私に対する素直な言葉にしてみたらどうですか?」

P「…どーいう事だ?」

志保「それなら、捏造する必要もなくスラスラと出てくると思いますが」

P「それもそうか、なら…少し素直になれないところも、時折見せる年相応の表情も…俺は、大好きだよ」

志保「…よし…!」

P「…今のなに?心の声?」

志保「ヨッシー流告白です。次はプロデューサーの番ですよ」



P「しっかり者だってのは分かってる…でも、時には素直に俺に甘えてくれてもいいんだぞ?」

志保「雑木林」

P「し…仕方ないな…俺がお前を一生支えてやるよ」

志保「洋菓子」

P「し…失敗だったかもな、俺がお前と出会ったの。だって俺、四六時中お前の事を考えちゃってるんだ」

志保「駄菓子」

P「なんか志保だんだんふざけてない?」

志保「気のせいです」

P「志保のレッスンになってるのかこれ?俺がただ頭捻ってこっぱずかしい言葉並べてるだけのような気が…」

志保「私はそれで問題ありません」

P「…いや、レッスンしろよ」




P「…志保、好きだ」

志保「だ、ダメです…!私と貴方は、アイドルとプロデューサーで…」

P「でも、俺は自分の気持ちに嘘はつけない…」

志保「…一体、私の何処が好きになったんですか?自分で言うのは難ですが、そんな男性受けする様な女じゃないと思うんです…」

P「…素直じゃないな、志保は。でも、俺にはしっかりと志保の心が伝わってるから」

志保「…ランドセルを背負わせた時は、普通に怒りたくなりました」

P「た、たまにはな。年相応の志保が見たかったんだよ」

志保「よく考えなくても、私はランドセルなんて年齢じゃありませんが」

P「学生なんだしセーフ。それに、可愛かったぞ、凄く」

志保「悔しいですが、あぁいう仕事でも確かに得る者はありました」

P「多分、志保にはどんな格好でも似合うんだろうな」

志保「なら、年相応かそれより大人びた衣装でお願いします」

P「少し考えておくよ」

志保「よければ…一番最初は、プロデューサーに披露します」

P「すっげー楽しみに待ってる。んで、だ…」



志保「だから、何度も言ってますが私と貴方の関係は…」

P「はっ!そんなの関係無いね。俺たちがどんな関係だろうと俺が志保の事を好きな気持ちは変わらない」

志保「…今だけの気持ちかもしれませんよ」

P「…よし、なら俺の気持ちが本気だって証明してやるよ」

志保「よ、よく考えて下さい!私はアイドルで…恋愛なんて…絶対…」

P「…今、志保が俺の気持ちに応えるのは無理かもしれない…でも、お前がトップアイドルになって、その時また俺の気持ちを伝えるから…必ずだ!」

志保「…だったら…早く、私をトップアイドルにして下さい。貴方の気持ちが、変わっちゃわない前に」

P「二言は無いな?」

志保「無いです」

P「…好きだ、って。お互いに言える日を俺は心から待ち望んでるぞ」




静香「…二人とも、何やってるんですか?」

P「…よ、よう静香奇遇だなこんな所で」

静香「ここ、事務所なんですけど」

P「…何処から見てた?」

静香「志保、好きだ…からですが」

志保「ダメよ静香!絶対にその会話をラインで広めないで。プロデューサーさんの私への愛の言葉を決して誰にも教えちゃダメ」

P「なんで志保さんはそんなにニコニコしてるんですかね」

静香「…あの…本気の言葉なんですか?」

P「そ、そりゃ志保から演技のレッスンって…」

志保「…本気じゃ、なかったんですね」

P「い、いや、演技は本気だったぞ!」

静香「プロデューサー、本気で志保の事を…」

P「志保さん頼む、誤解解いてくれ」

志保「はぁ…仕方ありませんね。私は誤解を解いておきますからプロデューサーさんは仕事に戻って下さい」

P「頼むぞ、ほんと」



P「ふぅ…疲れた」

小鳥「お疲れ様です、プロデューサーさん」

P「演技とは言え、告白って疲れますね。恥ずかしさもありますし」

小鳥「経験した事無くて分からないので、少し私にやって貰えませんか?」

P「あ、小鳥さん。ここ間違ってますよ」

小鳥「…ぴよぉ…」



バターンッ!!

未来「プロデューサーさん!志保ちゃんに告白したってホントですか?!」

百合子「将来を誓い合い、願いと想いを未来へ託す…その二人を引き裂こうとせん苦難を、モノともせず二人は進み…そして…」

P「…え?」

ピロンッ:通知46件

P「あ、ラインめっちゃ通知きてる」

翼『わたしもプロデューサーさんの素直な気持ちを直接聞きたいなぁ~…だめぇ?』

杏奈『…浮気者…』

瑞希『中学生に手を出すのはダメ、だぞ』

P「…北沢ァ!!!」


全ての台詞をしりとりにしたかったのですが今回は断念
恋のlessonしりとり実践編とかありませんかね
お付き合い、ありがとうございました

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