フレデリカ「ミラノドリアごっこ」 (22)
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フレデリカ「フンフンフフーン、フランス~」
杏「普通」
フレデリカ「パリ沿いの海!」
肇「パリって、海ありましたっけ?」
文香「確か、なかったような…」
フレデリカ「じゃー海沿いのパリ!」
肇「海って、パリありましたっけ?」
杏「無益過ぎる会話」
フレデリカ「フランスって言えば、こないだあるイタリアンなファミレスに行ってきたんだけどねー?」
肇「…フランスと言えば…?」
杏「まぁヨーロッパだし」
フレデリカ「そこでミラノ風ドリアって料理食べたんだー」
肇「定番ですね、安くて美味しいですから」
杏「ドリアかペペロンチーノとドリンクバーでワンコインって凄いよね、学生の味方」
フレデリカ「それでねー思ったんだけど。ミラノ風ドリアってどこらへんがミラノなのかなーって」
杏「名前でしょ」
肇「あってますが…そうじゃないと言うか…」
文香「ミラノと思えば、そこはミラノなのです…」
フレデリカ「ミラノ風ピザって10回言って?」
肇「ミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザミラノ風ピザ!」
フレデリカ「ここは?」
肇「ミラノ!」
フレデリカ「ピザだよー!」
文香「膝です…」
杏「肘だよ」
フレデリカ「じゃー杏ちゃん。ミラノドリアとミラノ風ドリアって何が違うの?」
杏「え…?本場かそうじゃないか、とか?」
肇「確かにそう言われると困りますね」
文香「…ふふっ、まだまだですね、みなさん」
フレデリカ「わぁお、歩く六法全書!」
杏「広辞苑でしょ」
肇「どちらも重くてお荷物という意味ではピッタリですね」
文香「…脳に何も詰まっておらず軽過ぎるよりは良いのでは?」
肇「は?」
文香「何か?」
杏「それで、風の有無で正確には何が違うの?」
文香「いいですか、杏さん、フレデリカさん、低脳なる肇さん」
肇「いいわけ無いんですが」
文香「万物それぞれには、各々属性なる物があります」
杏「属性」
文香「東洋の五行「木火土金水」と、西洋の四大元素「地水火風」です」
フレデリカ「フランスはー?」
杏「海とパリでしょ」
肇「他にもあると思いますが…」
文香「ごほんっ…日本人でしたら、八卦の方が馴染みもあると思いますが…」
肇「…っ!つ、つまり!」
文香「そうです…ミラノ風ドリアの、風。これは…風属性を表しているのです」
文香「四大元素における風は…活動を意味します。風は土を活動させ、土に安定を与えます」
フレデリカ「ふーん」
杏「ここは風なんだしふぅ、じゃない?」
肇「割と興味あるので少し真面目に聞きませんか?」
文香「人で例えると…風の要素を持つ人は、思想やコミュニケーションに関心があり、社会に最も対応できるタイプです」
フレデリカ「アタシみたいな人だねー」
文香「人、場所、そして概念を結びつける。合理性、楽観主義です」
杏「杏みたいだね」
文香「多くの友人がいますが、感情表現には少し疎いです」
肇「文香さんではありませんね」
文香「肇さんほどでもありません…」
杏「肇ちゃん真面目に聞くんじゃなかったのかよ」
肇「それで、結論はなんですか?」
フレデリカ「ナンです」
杏「華麗なるクソリプ、カレーだけに」
肇「インド人は黙っててください」
フレデリカ「アタシフランス人だよー肇ちゃん間違えたー!」
杏「…で?」
文香「ミラノ風ドリア…それは、食べた人に活動と安定を与える…言わば…言わば…そういう事です」
杏「締めが思いつかなかったやつだね」
文香「此処から先は、あなたの紡ぐ物語です…私の口から語られるのは、少し先のお話…」
フレデリカ「あれ?つまりさー」
肇「…ま、まさかっ!」
フレデリカ「…ミラノ水ドリアとか、あったりする?」
杏「…ミラノ金ドリア…っ!」
肇「ミラノ闇ドリアなんてものも…っ!」
文香「探せば、あるかもしれません…この世界は、可能性に満ちていますから」
フレデリカ「アトリビュート・エンチャント!」
肇「この手で…作り上げたいっ!」
杏「ミラノ闇ドリアとか色えぐそうだよね。何色なんだろ?」
文香「一つの色です」
肇「それ私のセリフなんですけど」
フレデリカ「じゃーさ、みんなで他の属性のドリアも探しにいかない?」
肇「いいですね。折角四人ですし、四大元素の方にしましょうか」
杏「じゃー杏は風行くね」
文香「いえ…ここは、最も風で靡く髪が映える私で…」
フレデリカ「フレちゃんは自由の女神だし風にしよっかなー。肇ちゃんは地でしょー?」
肇「いえ、このユニットに安らぎを与えている私こそ風であるべきです」
杏「いやいや、ここは杏が風担当してあげるから。みんなはそれぞれ冒険してきなよ」
文香「いえ、風邪で倒れて辛そうな表情が映える私こそ…」
フレデリカ「フランスって言えば偏西風だしフレちゃんが風じゃないかなー?」
肇「フレデリカさんって、太陽の様な笑顔って言われません?」
フレデリカ「わぁお、肇ちゃんに褒められちゃった!いやーフレちゃん笑顔が素敵過ぎるんだよねーザ・サンって感じ!」
肇「ではフレデリカさんは火ですね」
フレデリカ「……」
杏「…ねぇ、文香ちゃん。湿気って本の敵だよね?」
文香「そうですね…湿度が高いと、紙が傷んでしまいます」
杏「つまり、雨や水は敵だよね?」
文香「そうですね」
杏「じゃー火は水を蒸発させるし文香ちゃんも火ね」
文香「…くっ…私とした事が…」
肇「あと一人…!」
杏「さて…肇ちゃん、悪いけど落とさせて貰うよ」
肇「杏さん、飴の原料をご存知ですよね?」
杏「飴の素だね」
肇「なにそれ私知らないんですけど」
杏「肇ちゃんってさ、陶芸好きだよね?」
肇「確かに、そうですね」
杏「でもさ、土がなくちゃ作れないでしょ?」
肇「……」
杏「まぁ完成させる為には焼かなきゃいけないんだけどね」
肇「そ、そうです!焼き上げてこそ完成なんですから土だけという訳では」
杏「じゃあ火ね」
肇「…じーざす」
杏「よし、杏はミラノ風ドリア見つけてくるから他の三人はミラノ火ドリアね」
文香「…かぐや姫から蓬莱の玉の枝を要求された藤原不比等も、この様な気持ちだったのでしょうか…」
肇「私の先祖は、こんな難問を…」
フレデリカ「…ねー杏ちゃん、アタシ達三人は火なんだよね?」
杏「そーだよ?」
フレデリカ「つまりさー、各属性重複してもいいってことでしょー?」
杏「そーだけど?」
フレデリカ「じゃーみんな風でいいよね?」
杏「…あっ」
このあとイタリアンファミリーレストランに行った
安い、幸せ
お付き合い、ありがとうございました
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