さやか「ヒィ~」トッテテテー
ほむら「!」
ほむら(前方から走ってくるのは美樹さやか。お腹を両手で抑えながら苦悩の表情を浮かべている)
ほむら(私に用があるのかと一瞬考えたが思い直す。目線が私の後方、おそらくトイレに向けられているのだ)
ほむら(最近お通じがなかった私はたった今一仕事終えたばかり。換気扇を回しているとはいえ、今トイレに入られると美樹さやかに勘繰られてしまう恐れがある)
ほむら(なので私はトイレ内に漂っているほむほむがほむほむまでの間、美樹さやかを足止めしなくてはならない)
ほむら(私は、私の横を素通りしようとする美樹さやかに今気づいたように装い声をかけた)
ほむら「あら。お手洗いにいくの?美樹さやか」
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さやか「悪いけど急いでるの!後にして!」
ほむら「そ、そんな言い方しなくてもいいじゃない…」ホムシュン
ほむら(悲しそうな顔をして見せると、さすがに悪いと思ったのか美樹さやかは立ち止まった)
さやか「ご、ごめんっ。あたしになにか用だったっ?」
ほむら「いえ…用というわけでは……その、ただお話しようと……」
ほむら(落ち込んでいる体での私は時間たっぷり勿体ぶりつつ次の句を述べる)
ほむら「迷惑…だったかしら……?ごめんなさい……怒らないで……?」
さやか「いやっ!そんなっ!怒ってないって!」
ほむら(額に脂汗をかきながら否定する美樹さやか。このやり取りを早く終わらせたい為か徐々に早口になっていく)
ほむら(あら可哀想)
ほむら「怒ってない?ほんと…?」
さやか「ほんとほんとっ!」
ほむら「そう…よかった」
ほむら(会話が一段落したと思ったのか、美樹さやかはほっとした表情を浮かべる)
さやか「じゃ、あたしちょっと用があるからこの辺でっ」
ほむら「この先にはお手洗いしかないわよ?なんの用なの?」
さやか「うっ」
ほむら(ここは理科室やら家庭科室やら特別教室が並ぶ通路。授業以外では基本利用することがないため人通りが少ない。誰にもバレずにほむほむするには絶好のスポットである)
さやか「そ、それはぁー…」モジモジ
ほむら(恥じらい俯く美樹さやか。この反応で答えはすぐにわかる。問題はそのサイズね)
さやか「……と、といれ……」モジモジ
ほむら「まあ大変。小さい方?それとも大きい方なの?」
ほむら(私も鬼ではない。かつての私と同じように美樹さやかも修羅場を迎えているのであれば…私は恥を受け入れそっと道を譲ろう)
さやか「お、おしっこ!」
ほむら(あら残念。私と美樹さやかは同志ではなかったようだわ)
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