女「もーすぐに幼馴染はそういう冗談言うんだから」
幼馴染「えへへ、女のびっくりした顔がみたいんだもん」
幼馴染(冗談なんかじゃないよばか……)
女「はいはい…… あ、今お茶入れてくるからねくつろいでて?」
幼馴染「はーい! 待ってまーす!」
女「元気だねーほんと」
幼馴染「えへへへ」
幼馴染「あはは……女の前だもん、元気に振る舞わなきゃ……」
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女「っておい、くつろぎすぎでしょ!」
幼馴染「えー? いいじゃーんいつも来てるんだしー」
女「親しき仲にも礼儀ありだよ。 ベッド上がるのはいいけどちゃんと着替えてよ」
幼馴染「私用の部屋着はー?」
女「そこに転がってるでしょ」
幼馴染「取ってー」
女「お姫様か全くもう……」
幼馴染「女は王子様だねー」
女「私よりかっこいい王子様来てくんないかなー」
幼馴染「…………」
幼馴染(やっぱり女は男の人の方がいいんだよね)
女「はい、幼馴染の部屋着」
幼馴染「…………」
女「……? 幼馴染?」
幼馴染「……えいっ」グイッ
女「うわぁっ!」ボフッ
幼馴染「えへへ」
女「何すんのよ、危ないでしょ」
幼馴染「えーだってベッド暖かいよー?」
女「それと私をベッドに引きずり込むのと関係ないでしょ」
幼馴染「女にもこの暖かさを分けてあげようと思いましてー」
女「本当はくっついて寝たほうが暖かいからでしょ」
幼馴染「えへへ、バレたー」
女「もう、制服しわくちゃになっちゃうでしょ。 ほら、着替えよ?」
幼馴染「はーい……」
幼馴染(女の身持ちはいつも硬い)
女「今日は寒いしね、着替えたら一緒に寝てあげるから」
幼馴染「わぁ! ほんと!?」
幼馴染(今日は少しガードが緩い日みたい。やった!)
幼馴染(女は私の前ではブラを外す)
幼馴染(私の前ではもう隠しながら着替えをすることもないし、裸を見せることにも抵抗はないみたい)
幼馴染(でも、私はそんなことでも少しドキドキする)
幼馴染(何回もみた女の下着、身体、無防備な姿)
幼馴染(生まれた時からの付き合い、16年間の片想い)
幼馴染(この気持ちは、ドキドキは私だけのもの。ほかの誰も知らない私だけのもの)
幼馴染(お互いに知らないことなんてない。女の胸の大きさ、最近少し太ったこと)
幼馴染(最近食べれるようになったって強がってるけど実はまだ人参が嫌いなこと
幼馴染(……実はまだ元彼に未練があること)
幼馴染(私達はなんでも知ってる。女だって私のことをなんでも知ってる)
幼馴染(でも私のこの気持ちは、女は本気だとは思ってない。私だけの秘密)
女「はい、着替えおしまい」
幼馴染「うへへー待ってたぜお嬢さん」
女「なにその変態親父キャラ」
幼馴染「かもんかもーん」
女「よいしょ」
幼馴染「ひゃぁー! 女の足冷たい!」
女「冷え性の苦しみを知るいい機械だよ」
幼馴染「あはは、やだー足絡ませないでよ冷たいなー」
幼馴染(なんて、嬉しいんだけどね)
幼馴染「あったかいね」
女「ほんとだね」
幼馴染「女柔らかくて気持ちいい」
女「太ったかな!? やっぱり太ったよね!?」
幼馴染「お腹にちょっとお肉ついたかもね」
女「だよね……最近食べすぎちゃったから」
幼馴染「冬は美味しいもの沢山あるもんねー分かる分かる」
女「……あんたの方が痩せてるくせに胸も大きいってどういうことよ」
幼馴染「女のせいで女性ホルモン出てるからねー?」
女「意味わかんないって」
幼馴染「あははは」
幼馴染(……意味、分かってよ)
女「あれ、幼馴染ブラとってんだ」
幼馴染「女の真似してみたよー。 苦しくなくていいね」
女「あんた大きいんだから、そのうち垂れても知らないよ」
幼馴染「えーやだけど……。 女だって垂れちゃうよ」
女「私はそんな大きくないから垂れてもいいの」
幼馴染「そうなのー? 垂れても私は女の子と大好きだよ?」
幼馴染(私の精一杯の告白。 ふざけたようにしか言えない本当の気持ち)
女「はいはい」
幼馴染(いつもの反応。 こうやって帰ってくるのは知ってたよ)
幼馴染(だから、今日はもう1歩……!)
幼馴染「本当に、大好きだよ」
女「え?」
幼馴染「ん」
女「い、いやいや目瞑られても! キスなんかできないよ!?」
幼馴染「今時女の子同士でもキスくらいするよ?」
女「し、知らないよ!」
幼馴染「んもーせめてほっぺたにだけ」
女「う、うーん…… それならまぁ」チュ
幼馴染「わはー! わーい!」
女「うわぁっ! やめて抱きつくなー重いよ!」
幼馴染(まだ、本気では言えないけど今日は勇気を出してほっぺにキスしてもらっちゃった)
……………………
………………
…………
……
女「起きて、幼馴染」
幼馴染「うーん…… あと1時間……」
女「学校遅刻行かなきゃでしょ。 ほら起きて」
幼馴染「うぅん……」
女「せっかく幼馴染のために朝ごはん作ったのに、食べないの?」
幼馴染「食べるっ!」ガバッ
女「ま、作ったのお母さんだけどねーあはは」
幼馴染「……騙された」
幼馴染(……これって、確信犯なのかな)
幼馴染「ねぇねぇ、今日も手繋いで行っていい?」
女「いいよ」
幼馴染「~~♪」
幼馴染(私と女はいつも手を繋いで歩く)
幼馴染(恋人同士みたいにガッチリは繋がないけど、お互いの指と指を絡めるような)
幼馴染(そんな、半端な距離感がちょっとリアル)
女「幼馴染、背伸びなかったね」
幼馴染「女に成長全部持ってかれたんだよーだ」
幼馴染「今、いくつ?」
女「166になったね」
幼馴染「わー、おっきいねやっぱり」
幼馴染「ねぇ知ってる? 15センチ差のカップルってハグがしやすくて丁度いいんだって」
女「そうなんだ」
幼馴染「それだけ!?」
女「私と元カレ12センチ差だったからなー」
幼馴染「私とが15センチ差なんだよばか」
幼馴染「女の手冷たいよー」
女「暖めてよ」
幼馴染「さすさすしてあげるー!」
女「あはは、なにそれ」
幼馴染(女の手はいつも冷たくて、ちょっと高いところにある)
幼馴染(冬は女のコートの中に手を突っ込むのがお約束)
幼馴染「ねぇねぇ、こうしてるとカップルみたいだね!」
女「そうかもね」
幼馴染「私が彼氏で、女が彼女」
女「えー絶対逆でしょ!?」
幼馴染「女が彼氏になってくれるの?」
女「考えとくよ」
幼馴染「私はいつでもオールオッケーだよー!」
女「はいはい」
また夜に
幼馴染「やっと放課後だよー! 授業長かったー!」
女「何言ってんのよほとんど寝てたくせに」
幼馴染「世界史の先生のおっとりした声眠くなるんだもーん」
女「数学は」
幼馴染「難しい記号ばっかりで眠たく……」
女「英語」
幼馴染「何言ってるのかわからなくて眠くなるよねー」
女「……はぁ、ダメダメじゃん」
幼馴染「えへへ……お昼ご飯の後は特に眠たくなっちゃうよー」
女「仕方ないなぁ。後でノート貸してあげるからちゃんと写しときなよ」
幼馴染「さすが女ー! 大好きだよ愛してるよフォーエバーラブだよー!」
女「その代わり駅前のカフェのケーキセット奢りだからね」
幼馴染「全然いい! あ、追加料金払ったらあーんしてくれる!?」
女「しないよ」
幼馴染「そ、それどころか口移ししてくれると!?」
女「するかばか」
幼馴染「間接キスじゃもう、我慢できません」
女「何の話じゃ」
幼馴染「ゴニョゴニョですよ」
女「やめろ!」
女「じゃあ私、今日バイトだから」
幼馴染「そうなんだ、頑張ってね」
女「ありがと」
幼馴染「今日も遅くなるー?」
女「いつもと同じだよー10時になったら終わる」
幼馴染「そっかそっか……」
女「どしたの? 元気ないよ? 幼馴染らしくない」
幼馴染「え? あはは……なんだろ」
幼馴染「なんか、寂しくなっちゃった」
女「彼女かっ!」
幼馴染「う、うるさいなー…… 笑い事じゃなくて、本当になんか寂しくて……切なくて……」
女「…………」ポリポリ
女「茶化してごめん」
女「はい、おいで」ギュ
幼馴染「わっ」
女「よしよし、これで寂しくないよー」ナデナデ
幼馴染「……うん、ありがと女」
女「どういたしまして」
幼馴染「えへへ、ありがと……大好きだよ」
女「うんうん、私も好きだぞ」
幼馴染「…………」
幼馴染(本当に、本当に大好きなんだよ。友達、なんかじゃなくて……)
1
幼馴染「そうだ、女にノート貸してもらったし勉強させてもらお」
女「いらっしゃいませ! って幼馴染か」
幼馴染「やっほー遊びに来たよー」
女「おひとり様ですね。 こちらへどうぞ」
幼馴染「わはー女のウェイトレス姿似合ってるー」
女「あはは、恥ずかしいからやめて。じゃあ注文決まったら教えてね、私がオーダー取りに行くから」
幼馴染「うん! お願いしまーす!」
幼馴染(私が取りに行くだってー! くふふーかっこいい!)
幼馴染「……んっと、ここがこうで……」カリカリ
女「幼馴染、すすんでる?」
幼馴染「お、女だー! 進んでるよー!」
女「えらいえらい、せっかく私のノート貸してるんだから頑張ってよー?」
幼馴染「ありがとー! でも店員さん、お仕事サボってていいんですかー? うしし」
女「おっといけない、いけない。ごほん、コーヒーお代わりいかがですか?」
幼馴染「大丈夫ですよーだ」
女「じゃあ欲しくなったら呼んでね?」
幼馴染「うん、分かったー」
「すいませーん」
女「はい、お伺いします」
女「じゃまた後でね」
幼馴染「うん、頑張ってねー!」
幼馴染(きゃー女が私と話したいがために気にしてくれてるー可愛いなぁ)
幼馴染(また呼んで、だってーくふふ)
幼馴染「ん……?」
「お姉さん綺麗だねー? よかったら電話番号とか教えてよ」
女「お客様、失礼ですがそういうのは……」
「いいじゃんさー固いなぁ。 ねぇ、仕事終わったら遊び行かない?」
女「結構ですから」
幼馴染「……!!」
幼馴染(なんだあいつは……私の女に気安く話しかけて……)
幼馴染(許せない、あのナンパ野郎……!)
「彼氏いなければさー、いいじゃん。 いても俺は諦めないけどさーあはは」グイッ
女「いい加減にしてください……! 手を離して!」
ペシッ!!
幼馴染「あの、彼女嫌がってます」
女「幼馴染!?」
「いってーなー。 何すんだよ」
幼馴染「お酒飲みすぎですよお兄さん。 彼女本気で嫌がってることも分からないんですか」
「ん~~? あれ、あんたも結構可愛いじゃん!」
「どうー? 俺とさー遊びに行こうよー」
幼馴染「……いい加減にしろ」
「えーなにー? オッケーだってー?」
プツン
幼馴染「いい加減にしろって言ってんだよクソ豚野郎!!」
「なっ……!?」
幼馴染「女に声かけただけでも腹立たしいのに、あまつさえ腕を掴んで引っ張って……」
幼馴染「あんたのせいで女の身体に傷がついたらどうしてくれんの?」
「え、え?」
幼馴染「詫びの一言でも入れりゃ私も勘弁してやろうかと思ってたら…… それどころか次は私をナンパですか?」
幼馴染「てめーの頭ん中はどんだけお花畑なんだよ!」
幼馴染「死ねこの○×△野郎!!」
「な、な……」
女「ちょ、ちょっと幼馴染!」
店長「お、お客様……いかがなさいましたか」
幼馴染「……本当に不愉快! 帰る!!」
女「お、幼馴染!!」
……………………
………………
…………
幼馴染「…………」
女「ただいまー。 やっぱり私の部屋にいたか」
幼馴染「……おかえりー」
女「うん。 幼馴染、顔上げて」
幼馴染「…………」ムクリ
女「幼馴染、さっきは、ありがとね」ギュ
幼馴染「……私、お礼言われるようなことしてない。 お客さんにすごいこと言っちゃった」
幼馴染「お店の人にも……迷惑かけた」
女「そんなことないよ。 店長があの後酔っ払いのあの客を追い出してくれたよ」
女「幼馴染にも、申し訳なかったって。本当はもっと店長の自分が早く対応するべきだったって言ってたよ」
幼馴染「……うん」
女「だから、幼馴染は思い悩む必要なんかないよ? 幼馴染は私を助けてくれたヒーローだよ」
幼馴染「……うん」
女「ありがと、幼馴染。 本当に嬉しかったよ」ヨシヨシ
幼馴染「……うん」ギュ
女「…………」
幼馴染「……ぐすっ」
女「幼馴染、あったかいなー」
幼馴染「……女はちょっとくさい」
女「ええっ!? バイト終わりだもんしょうがないじゃん!」
幼馴染「えへへ、ねぇ久しぶりに一緒にお風呂入ろ」
女「えー? マジで?」
幼馴染「善は急げだよーあはは」
女「ちょっと! 冷たいから早くシャワー貸してよ」
幼馴染「えーしょうがないなぁ」ギュ
幼馴染「こうやってくっつけば2人ともあったかいよ?」
女「ねぇ、なんかいやらしいサービスみたいだよこれ」
幼馴染「ふふ、じゃあ私のおっぱいで洗ってあげるね?」
女「いらんわ自分で洗います」
幼馴染「ちぇー。 じゃあ頭だけは洗ってあげる」
女「えぇ…… いいよ自分で洗えるから!」
幼馴染「だめー! 女はバイトで疲れてるでしょ? だから私が洗うの」
女「分かった、分かったって」
幼馴染「くふふー」
幼馴染「女の髪、昔から変わらず綺麗だねー」ワシャワシャ
女「そりゃ、幼馴染みたいに染めたりパーマかけてないもん」
幼馴染「だってさー? 私黒髪似合わないんだもーん……」ワシャワシャ
幼馴染「女みたいに綺麗系じゃないし……」ワシャワシャ
女「まぁ人それぞれ似合う似合わないあるからね」
幼馴染「なんかさ、そういうのも生まれ持った才能だよね本当に」ワシャワシャ
女「あんたは違う武器持ってるでしょうが」
幼馴染「胸のことー? こんなの大きくたってしょうがないよ……」ワシャワシャ
女「確かに大きいと大変だけどさー。 男は喜ぶっしょ」
幼馴染「……そんなの、女以外いらないよ……」ワシャワシャ
女「え? なんだって? 聞こえなかった」
幼馴染「……お痒いところはありませんか!? なければ流しますよー!」
女「わぁ! ちょっと待って! あー!」
女「ちょっと浴槽に2人は狭くない?」
幼馴染「いいじゃん入ろうよー。 女はそっちか、私の膝の上ね」
女「じゃあこっちに……」
幼馴染「やっぱりやだぁー! 私の膝の上にきてー!」
女「結局そうなるんかい。 しょうがないなー」
幼馴染「わーい!」
女「おー……背中に感じる圧倒的肉感」
幼馴染「興奮する?」
女「しないよ」
幼馴染「私はするよー?」
女「やめろばか……」
女「でねー元カレはいつも」
幼馴染「…………」
女「もう信じられなくない!?」
幼馴染「その話、もう何回も聞いたよー」
女「何回でも聞いてよ本当にムカつくんだから」
幼馴染「はいはい」
幼馴染(元カレの話はいいよ…… 聞いてると胸が苦しくなるの)
幼馴染(ねぇ、私は女のこと、好きなんだよ?)スッ
女「ひゃあっ!」
幼馴染「へ……?」
女「ば、ばか! 変なとこ触らないでよ!」
幼馴染「びっくりしたよいきなりそんな声出すから!」
幼馴染(女、内股弱いんだ……)
女「んもーやめてよ本当に。変な声出たじゃない……」
幼馴染「…………」
幼馴染(やばい、どうしよう)
幼馴染(女の可愛い声、もっと聞きたい)
幼馴染(私の知らない女を、もっと知りたい)
>>29
①やめる
②内股をまさぐる
③自由安価
3
もうちょい強く抱きしめてみる
幼馴染「……かわいい」
女「え?」
幼馴染(本当は、エッチなことしたいけど)
幼馴染(でも……女に嫌われたくないから……)
幼馴染(まだ一線を超えようとする勇気は私にはないから……。 だからせめてもう少し強く抱き締めさせて)
ギュッ
女「んっ……」
幼馴染「…………」
女「どうした?」
幼馴染「んーん」
女「そう?」
幼馴染「うん」
女「本当は?」
幼馴染「……言わない」
女「私には言えないこと?」
幼馴染「女だから言えないの」
女「……そっか」
幼馴染「……うん。 ごめんね」
女「ううん。 私の方こそ、幼馴染がなにか悩んでるのに力になってあげられなくてごめんね」
幼馴染「違う、そうじゃないの」
幼馴染(そうじゃないんだよ、女)
幼馴染(私は、女ともっと……)
幼馴染「私は、女とね……?」
女「うん?」チラ
幼馴染「……!」
幼馴染(女の、唇)
幼馴染(こっち振り向いた今なら、キス、できる)
幼馴染(キス、したい)
幼馴染(女と、もっと……)
幼馴染(友達なんかじゃなくて、もっと近い存在になりたいの)
>>32
①キスをする
②頬にキスをする
③なにもしない
3
幼馴染「ううん、なんでもないよ」
女「うん? そう?」
幼馴染「……あはは」
幼馴染(ダメだよ幼馴染。女は普通の子だもん。私のこんな気持ち押し付けたら、女とうまくいかなくなるに決まってる)
幼馴染(私のこの気持ちは隠し続けなきゃダメ)
幼馴染(本気で好きって悟られないように。 今の幸せを壊さないようにしないと)
幼馴染(それが、臆病な私に出来る唯一の幸せでい続ける方法だもん)
幼馴染「えへへ、でも…… こんなのって……」
幼馴染「辛いよ…… 辛すぎるよ……」
女「幼馴染……」
女「私は、どこまで無力なの……」ギリッ
女「親友1人、助けてあげることも出来ないなんて」
幼馴染「違う、違うの女。 ありがとうねその気持ちだけで嬉しいよ」
幼馴染(親友でいたいんじゃないの。 でもそうするしかないじゃん……)
幼馴染(女ぁ…… 大好きだよぉ……)
……………………
………………
…………
女「おはよ、起きて幼馴染」
幼馴染「起きてるよ。 おはよう女」
女「うっわ! 珍しい! 今日雨降るんじゃないの」
幼馴染「ひどくなーい!?」
幼馴染(ちょっと眠れなかっただけ。 大丈夫、今日もいつも通りの1日だ)
幼馴染「…………」
女「どしたの?」
幼馴染「ううん」
幼馴染(うん、女もいつもの女だ)
幼馴染(大丈夫、私は負けないよ。 いつもの馬鹿な幼馴染でいれば女も心配しないはず)
幼馴染「さ、ご飯食べよ!」
女「幼馴染がこんな早く起きると思ってなかったからまだ出来てないよ!」
幼馴染「えぇー!? じゃあ出来たらまた起こしてー?」
女「いやいや寝るな寝るな!」
女「……うー外寒っ」
幼馴染「本当だねー相変わらず冬の朝はしんどいねー」
女「なー」
幼馴染「…………」
女「………?」
幼馴染「うーさむ……」
女「手、繋がないの?」
幼馴染「え? あぁ! 繋ぐ繋ぐ!」
女「…………」
幼馴染「あー女の手暖かいなー」
女「…………」
女「いつもは、幼馴染の手の方が暖かいのにね」
幼馴染「…………」
キーンコーンカーンコーン
幼馴染「ふぅーやっと放課後だねー!」
女「んー疲れたぁー」
幼馴染「ねー! 私も疲れたよ!」
女「幼馴染にしては珍しく授業起きてたもんね」
幼馴染「えぇっ!? 私だってたまにはちゃんと起きてますよー!」
女「ないない」
幼馴染「なんだよーもー。ふーんだ」
女「…………」
女「あ、そうだ! 駅前のカフェのケーキセット食べに行こうよ!」
幼馴染「あ! いいねー! ノート貸してもらったお礼に奢るよー!」
女「あーいいよそんなの。 冗談のつもりだったし」
幼馴染「えー? そうなのー?」
女「うん。 だからいこ?」
幼馴染「うんっ!」
幼馴染「わー! おいしそ!」
女「すごいねこんなに大きいの食べれるかな」
幼馴染「うへへ、私にかかれば余裕ですぜ姉御さんよ」
女「全くこんな小さい体のどこにそんな入るんだか。 あれか、胸か」
幼馴染「揉んで試してみる?」
女「虚しくなるからいいです」
女「えっと、写メ撮ってー……」
カシャッ
幼馴染「…………」
女「幼馴染?」
幼馴染「あーごめん! ボーッとしてた! 食べよっか」
女「うんうん。 いただきます」
幼馴染「いっただきまーす!」
幼馴染「…………」
女「……おいし」
幼馴染「……ふぅ」
女「あれ、もうお終い?」
幼馴染「なんだかね…… あんまり食欲なくてさ…… いつもあんなに大食いなのにねあはは……」
女「……はぁ。 つまんない」
幼馴染「え……?」
女「今の幼馴染といても全然楽しくない」
幼馴染「え、え……どうして、そんな事言うの……」ポロポロ
女「ねぇ、何をそんなに我慢してるの?」
幼馴染「え……? ぐすっ」
女「幼馴染、いつもと全然違うよ。 いつもの底抜けに明るい幼馴染じゃないよ」
女「なにをそんなに無理して笑ってるの? なんでそんなになるほど辛いことを私に言ってくれないの?」
女「私、幼馴染にとってそんなに信用ないの? すごい傷付くんだけど」
幼馴染「違う! 違うの!」
幼馴染「そんなんじゃなくて……女のこと信用してないとかそんなんじゃないの……」
幼馴染「…………」グスッ
幼馴染(本当は言いたいよ。 本気で好きだよって)
幼馴染(でも、そんな事言えない。 言えないのが辛いんだよ)
女「私、幼馴染のこと掛け替えのない人だと思ってる。 もし幼馴染もそう思ってるならゆっくりでいいから話してみて」
幼馴染「……うん」
幼馴染「私、女のこと大好きだよ。 私だって、女に負けないくらい女のこと掛け替えのない人だって思ってる」
幼馴染「昨日、お風呂で辛いって言ったことについては、言えない」
女「どうして」
幼馴染「お願い、これだけは本当に女には言えない」
幼馴染「女だから…… 大好きな女にだから言えないの」
女「……そっか」
幼馴染「昨日、変な空気になっちゃったじゃん? だから今日はいつも通りの私でいようって頑張って」
幼馴染「そしたら無理してるってことが女にバレちゃった……」
女「うん」
幼馴染「私、ダメだね。 女に心配かけない様にして逆に心配かけさせちゃうなんて」
女「ううん、いいんだよ? 話してくれてありがとうね」
女「私に言えないことが気になるけど、それは時期が来ればいつか話してくれるって信じてる」
幼馴染「……うん」
女「でもね、私の前で無理をするのはやめて」
女「辛い時は辛いでいいの。 悲しい時は悲しいでいいの」
女「もう16年も一緒にいるんだよ? 幼馴染のこと支えてあげるくらいわけ無いんだから」
幼馴染「うん…… ありがとう女……」
幼馴染「本当にありがとう……」
女「だから、幼馴染は自然な幼馴染でいなさい」
幼馴染「うん……! ありがとう女!」
幼馴染「えへへ、女。 やっぱり好き」
女「うん、私も幼馴染のこと好きだよ」
幼馴染「えへへ、本当に、本当に大好きだからね!」
今日は終わります
書き溜めもなく見直しもしない突貫投稿で申し訳ない
幼馴染「ねーえー?」
女「なに」
幼馴染「構ってー?」
女「今はテレビ見てたいの」
幼馴染「テレビと私どっちが大事なのー?」
女「テレビ」
幼馴染「即答ひどいよぉー」
女「あーもううっさい。 邪魔するなら自分の家に帰って」
幼馴染「うぅー…… 女のバカぁ」
幼馴染「つんつん」
女「…………」
幼馴染「おりゃおりゃおりゃー!」ツンツンツン
女「……鬱陶しい」ペシ
幼馴染「……怒った?」
女「怒ってないよ」
幼馴染「そっかーならよかった」
幼馴染「むにむにー」ムニムニ
女「…………」
幼馴染「女のほっぺたはいつもムニムニだねぇ」
女「…………」
幼馴染「むー構ってくれない」
女「…………」
幼馴染「……つまんない」
女「…………」
幼馴染「…………」スタスタ
女「………?」
幼馴染「女のまくらー」ポフッ
女「…………」
幼馴染「んふふーいい匂い」
女「…………はぁ」
女「…………」
幼馴染「…………」
幼馴染(はぁー…… 女構ってくれないし、スマホでもいじってよ)
女「…………」
幼馴染「…………」ポチポチ
幼馴染「……ふふ」
女「…………?」チラ
幼馴染「…………」ポチポチ
女「……ねぇ幼馴染」
幼馴染「んー?」
女「ここ、おいで」ポンポン
幼馴染「え、いいの!?」
女「うん、おいで」
幼馴染「わーい!」
幼馴染「えへへ、いきなりどしたのー?」
女「なんか私はスマホ以下なのかと思うと悔しくなった」
幼馴染「嫉妬ってやつだー!」
女「う、うぇー? 嫉妬、なのかこれ?」
幼馴染「んふふー嬉しいよ女」ギュウ
女「うん、よしよし」
幼馴染「これ、いわゆる対面座位だよーくふふードキドキするね」
女「なーに言ってんの」
幼馴染「女、すきー!」ギュ
女「はいはい。 私が男ならねー幼馴染を満足させてあげられたのにねー」
幼馴染「…………!」
幼馴染(違う、そうじゃないよ?)
幼馴染(私、女がいいんだよ?)
幼馴染「すりすり」
女「んー? くすぐったいよ幼馴染」
幼馴染「なんか、くっつきたくなったんだもん」
女「うんうん、よしよし」
幼馴染「女、いい匂い」サワッ
女「お風呂上がりだからねー」
幼馴染「私の好きな匂い」スンスン
女「んっ…… バカどこに顔突っ込んでんの」
幼馴染「ねぇ、女。すきだよ」
女「うひゃぁー! 耳元で喋るなー!」グイッ
幼馴染「へっ……?」
女「もう! やめてよ! 今からエッチでもするんじゃないかと思っちゃったじゃん!」
幼馴染「へ? あははー! 女の顔真っ赤っかだー!」
女「ばか! もう2度と抱っこなんかしてあげない」
幼馴染「えーしてくれないのー」
幼馴染「じゃあ、こうやって後ろから抱きしめちゃうよ?」
女「やめろっつうの」ペシ
幼馴染「いたっ」
幼馴染(私は本気でもいいのに、やっぱり女はその気にはなってくれません)
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