――深夜、神谷家(奈緒の部屋)
ガチャッ!!
奈緒「間に合ったー!」ドサッ!
奈緒「くっそー……こういう日に限って加蓮がなかなか帰してくれないんだよなぁ」
奈緒「今日は某アニメ雑誌を買ってきたからな。まほまゆのキャラクターカードがランダムで1枚入ってるんだよな」ゴソゴソ
奈緒「さーて誰かな? ミユミユかな、ふじともかな?」ビリッ!
奈緒「ままゆか……」ポイッ
奈緒「さて、まほまゆがはじまったぞ」
――
――――
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『前回までのお話し』
まゆ「これが……いまのまゆの全力ですよぉ!!」グググッ!!
まゆ「クリムゾンハート……バスター!!」カッ!
ズドドドドドドドドッ!!!!
魔物「ぴ――」
ドガアアアアアンッ!!!!
柚「うぎゃー!?」ヒュー……
ドサッ!!
柚「……」ピクッ、ピクッ……
まゆ「や、やりました……倒しましたよぉ……!」ハァ、ハァ、ハァ……
瑞樹「ままゆ!」タタタッ!
ふじとも「大丈夫ー!?」
まゆ「みなさん……」
美優「ままゆ、いま治療の魔法を……」
瑞樹「これが敵の幹部……さすがに、強かったわね……」
まゆ「そうですねぇ……でも、この調子なら――」
???「ほう……柚を倒したか」
???「思ったよりも、魔法少女って凄いんですねぇ……まあ、昔ほどじゃないみたいですけど?」
瑞樹「この声……」ピクッ!
美優「また敵が……」
まゆ「だ、誰ですかぁ!」
真奈美「おっと、自己紹介が先か……私は戦闘隊長、木場真奈美だ」
美波「あの方の側近、サキュバスの美波です♪」
……
…………
『第21話 究極の力! クリムゾンプリンセスハートフルままゆ!』
――ハイカキン山
美優「……」
瑞樹「……」
まゆ「……」ゴクリッ
真奈美「どうした、魔法少女たち? 何やら面食らっているように見えるが」
美波「もしかして……私たちの戦闘能力が分かっちゃったりしました? ふふっ、魔力の差がわかるくらいには、あなたたちもお強いんですね♪」
まゆ「いえ、あの、いままでまゆたちが戦っていた敵がブサイクばかりだったので、突然の対人戦でどうしようかと……」
真奈美「む、そういえば柚はどうした? 対人戦というと彼女もキミたちと戦っていたはずだが」
美波「あの子はぴにゃを襲わせてたじゃないですか」
真奈美「それもそうか」
ふじとも「あ、あなたたちに聞きたいことがあるわ!」ヒューン
真奈美「なんだい妖精、答えられる範囲でなら構わないが」
ふじとも「どうしてマジカルランドを襲うの!? あの国は、妖精たちみんなが平和に暮らしているだけだったのに!」
もりくぼ「そ、そうです……少し、1日の労働時間が長いと思うのと、月のお給料から引かれる税金が高くて不満があるくらいで……もりくぼでも暮らせる国なんですけど」
瑞樹「む、胸が痛いわ……税金の話はやめましょう……」
美優「給与明細見るたびに溜息が出ますからね……」
真奈美「ああ、あまりこの場で悲しい話はしたくないのだがな」
まゆ「一般企業に勤める女性社員のお昼休みみたいな会話をしないでくれませんかねぇ」
ふじとも「なんて緊張感のない奴ら……」
真奈美「おっと失礼。どうしてマジカルランドを襲う、という話しだったか。なあに、理由は1つだ」
美波「私たちは、マジカルランドにある、あるモノを探しにきました」
もりくぼ「あ、あるもの……なんでしょうか……?」
真奈美「さて、それは私にも分からない」
まゆ「探し物が何か分からないのに探している……あの、大丈夫ですか? 何かお辛いことでも……」
真奈美「いや、気にしないでくれ。別に私は疲れているわけではない、これも仕事のうちだ」
ふじとも「でも、マジカルランドと全面戦争をするなら、王様自らが立ち上がるわ! そうなったらあなたたちなんて……!」
美波「ふふっ、確かにあの人が出てくるなら……私たちも困っちゃいますね」
瑞樹(あの人……?)
真奈美「そうだったな。確かに、国王が前線で力を振るうのであれば、私たちではどうしようもない」
真奈美「それこそ、穂乃香が出ることになる」
まゆ「穂乃香……?」
美波「私たちの仲間の1人です。ふふっ、穂乃香ちゃんなら……あら、これ以上お話しするのはダメね」
真奈美「さて、お喋りはこれくらいでいいだろう。後ろで治癒魔法を唱えている魔法少女、そろそろ皆の治療は済んだのではないか?」
美優「……」グッ……
まゆ「ミユミユ、ありがとうございます。まゆたちの回復を待つなんて、ずいぶん余裕なんですねぇ」
真奈美「キミはそうでもなさそうだが、他の2人は年齢的に見ても息が切れるのが早いかと思ってね。私なりの気遣いということだ」
瑞樹「魔法少女としては物凄くしてほしくない気遣いをありがとう……でも、後悔させてあげるわよ!」ザッ!
美波「あらっ、気合十分みたいですね。それじゃあ……お互いに楽しみましょう♪」パチンッ!
パアアアアアアッ!!!!
魔物「ぴにゃっ」
魔物「ぴにゃっ」
魔物「ぴにゃっ」
魔物「ぴにゃっ」
魔物「ぴにゃっ」
美優「えぇっ!?」
瑞樹「うそっ、まだ魔物がこんなにたくさん……」
もりくぼ「あうあうあう……!?」
まゆ「囲まれちゃいましたよぉ!」
真奈美「私たちも仕事でね。必要ないとは思うが、これくらいはさせてもらうよ」
瑞樹「これじゃあアイツらと戦う前に私たちが……」
ふじとも「……みんな、ここはあたしたちに任せて」
まゆ「ふじともちゃん!?」
美優「だ、ダメです。ふじともちゃん1人でなんてとても……」
ふじとも「もりくぼちゃん、いいわよね!」
もりくぼ「え、ええええ……もしかして、アレをやるんですか……」
ふじとも「出し惜しみしている時間は無いわ! 魔法少女たちには幹部と戦ってもらわないと……あたしたちは魔物を倒すわよ!」
もりくぼ「ううううう……できればやりたくないんですけど、でも死にたくないですし……」
瑞樹「ちょっと、何する気!?」
ふじとも「こうするのよ! スタージュエル2500個で10分! 20分はやるわよ!」ジャラジャラジャラッ!!
もりくぼ「すみません王国、聞こえますか……いまジュエルを2500個送りますから、もりくぼとふじともちゃんに強化プランの適用をしてほしいんですけど……」
ふじとも「いくわよー!」
パアアアアアアッ!!
まゆ「きゃっ!? ふ、ふじともちゃんともりくぼちゃんが光に包まれて……!」
真奈美「これは……」
シュウウウウ……
朋「……よし、スピリチュアルフルパワー!」ザッ!
乃々「身体が重たいんですけど……」
まゆ「ふ、2人が大きくなってますよぉ!? まゆたちと同じくらいの大きさですよ!」
瑞樹「ア、アインチエイジング……い、いえ、ちょっと違うかしら……」
朋「超極悪の燃費の悪さ、使うだけで財布の中身は大凶まっしぐら、だけど人間と同じ大きさになって妖精力も大幅アップよ!」
美優「妖精力って何ですか?」
乃々「説明に時間が掛かるので割愛させてほしいんですけど……魔物はもりくぼたちが何とかしますから……」
まゆ「でも、もりくぼちゃんたちじゃ……」
朋「任せて! この姿でいる間はままゆたちにも負けないくらいの強さなんだから!」コキッコキッ!
真奈美「ほう、妖精もそれくらいの抵抗は出来たのか。いいじゃないか、魔法少女たち……私たちは私たちで楽しもうじゃないか」ヒュッ!
美波「場所を移しましょう。呼んだぴにゃこら太が邪魔ですものね♪」
乃々「み、みなさんどうぞお先に……もりくぼたちはこっちでお仕事をしますので……」
まゆ「……お願いしますね」
瑞樹「ちゃんと戻ってくるから、それまでお願いね!」
美優「2人とも、気をつけて……」
タタタタタッ……
朋「……行ったわね」
乃々「ううう……怖いんですけど、これも仕方が無いことなんですよね」カチャッ、カチャッ!
魔物「ぴにゃ……ぴにゃ……」
魔物「ぴにゃっ!」
朋「5000ジュエルの投入で20分、あたしたちのボーナスはこれで終わりだからね!」
乃々「結局いくら稼いでも王国のために身銭を切ることになるんですけど……永久機関なんですけど」
朋「言わない言わない! 乃々ちゃん、猟銃のメンテは大丈夫?」
乃々「この前新しいモデルに買い換えたので大丈夫なんですけど……魔物が来るんですけど」ジャキンッ!
魔物「ぴにゃあああああ!」ドスンッ! ドスンッ!
朋「乃々ちゃん、そっちは任せたわよ! こっちはフォーチュンパワーで持ちこたえてみせる!」
乃々「これは命を刈り取る弾丸なんですけど……! 撃ち尽くすんですけど……!」
……
…………
――ハイカキン山(山道)
ポーヒー
ドガアアアアアアンッ!!
ズドォンッ!!
美優「あ、あの……後ろのほうで物凄い爆発や光が……」タタタタッ!
瑞樹「もりくぼちゃんたちが戦っているのかしら」
まゆ「あの爆発規模……どう見てもまゆたちよりも戦闘力が高いと思うんですけど」
真奈美「来たか」
まゆ「あなたたちのせいでみんなが悲しい思いをしているんですよぉ!」
美波「そうかもしれませんね」
まゆ「マジカルランドはまゆたちが守ってみせます! あなたたちはここで死んでくださぁい!」ブンッ!
真奈美「紅い魔法少女、来るか!」ザッ!
まゆ「えええええいっ!」ビュンッ!
ガキィンッ!!
真奈美「フフフ……」
まゆ「くぅっ!」ギギギギッ!
瑞樹「ままゆ!」
美優「いま私たちも……!」
ドシュシュシュッ!!
美優「きゃああっ!?」ドガアアアアアンッ!!
瑞樹「こ、この魔法の槍は……」
美波「ふふふ……あなたたちは、私が遊んであげますね♪」
瑞樹「セクシーな悪役は最後には魔法少女に敗れるものなのよ!」
美波「どちらかというと、あなたたちは魔女って名乗ったほうがいいんじゃ……」
瑞樹「そのツッコミはままゆだけで間に合っているわ! いくわよ、ミズキスピアー☆」ドシュシュシュッ!
……
…………
ままゆ「ミズキ、ミユミユ!」ザッ!
真奈美「おっと、余所見をしていいのかな?」ビュッ!
ドゴォッ!!
ままゆ「かはっ……! あ、あなた、まゆと同じ距離で戦いを……」
真奈美「正直な話をすると、私はある程度のことは何でもやれるが……こうした接近戦が性分のようでね。そらっ!」ブンッ!
ままゆ「きゃっ!?」ドガッ!
ズザザザザザッ!!
ままゆ「長く戦ったらまゆのほうが不利です……一撃で殺さないと……!!」パアアアアッ!
真奈美「魔力が上昇した……!?」
ままゆ「クリムゾン……スラッシュ!!」シュパアアアアアンッ!!
ビシッ!
ままゆ「え……?」
真奈美「なるほど、いい太刀筋だ。生き物を殺すことに迷いが無い……いや、失礼だがキミ本当に魔法少女か?」グググッ
ままゆ「まゆの包丁が……受け止められて――」
パキィンッ!
真奈美「まあ、それがいまの魔法少女の流行なのかもしれないな。それでは私も……!!」シュッ!
ズドォンッ!!
ままゆ「あっ……が……」ミシミシミシッ!!!!
真奈美「フンッ!」ブンッ!
バキィッ!
ままゆ「あがっ……!!」ドサッ……
真奈美「反応が遅れたようだな。残念だが、私はほんの少しの魔力でも最大限の身体強化を行うことができる」
ままゆ「あっ、あぅ……」ピクッ、ピクッ
真奈美「これまでの敵は、馬鹿正直に魔力を出しっぱなしにしていたんだろう。魔力の反応に頼りすぎたか、経験不足だな」
ままゆ「う、が……」ズルッ、ズルッ……
……
…………
>>13訂正
まゆ「ミズキ、ミユミユ!」ザッ!
真奈美「おっと、余所見をしていいのかな?」ビュッ!
ドゴォッ!!
まゆ「かはっ……! あ、あなた、まゆと同じ距離で戦いを……」
真奈美「正直な話をすると、私はある程度のことは何でもやれるが……こうした接近戦が性分のようでね。そらっ!」ブンッ!
まゆ「きゃっ!?」ドガッ!
ズザザザザザッ!!
まゆ「長く戦ったらまゆのほうが不利です……一撃で殺さないと……!!」パアアアアッ!
真奈美「魔力が上昇した……!?」
まゆ「クリムゾン……スラッシュ!!」シュパアアアアアンッ!!
ビシッ!
まゆ「え……?」
>>14訂正
真奈美「なるほど、いい太刀筋だ。生き物を殺すことに迷いが無い……いや、失礼だがキミは本当に魔法少女か?」グググッ
まゆ「まゆの包丁が……受け止められて――」
パキィンッ!
真奈美「まあ、それがいまの魔法少女の流行なのかもしれないな。それでは私も……!!」シュッ!
ズドォンッ!!
まゆ「あっ……が……」ミシミシミシッ!!!!
真奈美「フンッ!」ブンッ!
バキィッ!
まゆ「あがっ……!!」ドサッ……
真奈美「反応が遅れたようだな。残念だが、私はほんの少しの魔力でも最大限の身体強化を行うことができる」
まゆ「あっ、あぅ……」ピクッ、ピクッ
真奈美「これまでの敵は、馬鹿正直に魔力を出しっぱなしにしていたんだろう。魔力の反応に頼りすぎたか、経験不足だな」
まゆ「う、が……」ズルッ、ズルッ……
……
…………
美波「ほらほらっ、これならどうですか♪」パアアアアッ!!
ビシュルルルルルッ!!
美優「この魔法の鎖……どれだけ出てくるんですか……!」バッ!
瑞樹「ミユミユ走って、鎖に捕まったらアウトよ! ミズキブリザード!!」ビュオオオオッ!
パキパキパキパキッ!!
美波「あら、鎖が氷漬けに……それなら」バキンッ!
瑞樹「魔法の準備に入った……ミユミユ、いまよ!」
美優「力強い風よ……エアスラッシュ!!」
ビシュシュシュッ!!
美波「あら、反撃ですか? でも正面から来られても――」ビューンッ!
瑞樹「後ろがガラ空きってことね!」パアアアアッ!
美波「っ!」
瑞樹「ミズキブリザード!!」ビュオオオオッ!
美波「きゃああああっ!」
瑞樹「いまよミユミユ! このまま一気に――」
美波「……なーんて♪」パアアアアッ!!
ビシュルルルルルッ!!
美優「きゃあああっ!?」ギシッ!
瑞樹「しまったわ……こいつ、食らったフリをして……!」ギシッ……
美波「うふふっ、魔族の私が、魔力で魔法少女に遅れを取るわけがないじゃないですか。私の鎖で縛らた気分はどうですか?」
瑞樹「ずいぶん……ご丁寧に縛り上げてくれるじゃないの……」ギシッ、ギシッ!
美波「ええ、それじゃあ……ここに私の尻尾があるの、見えますか?」スッ
美優「し、尻尾……?」
美波「サキュバスですから、尻尾くらいありますよ? というわけで……それっ♪」ビュンッ!
パァンッ!!
美優「んぁああああっ!?」ビクンッ!
瑞樹「ミユミユ!」
美波「私の尻尾、そこら辺の鞭よりもよっぽどクセになるほどの痛さなんですよ? さて、このまま楽しみましょうね♪」
ピシィッ! パァンッ!!
美優「あっ、ぁんっ!」ビクンッ!
瑞樹「んはぁっ!?」ビクッ!
美波「うふふ……ホント、心地良い声ですね♪」
……
…………
まゆ「くっ……ううう……死んでくださぁい!」シュッ!
ガシッ!
真奈美「もう包丁を振るう力も残っていないか……」グググッ!
まゆ「あ、ああ……」ギシギシギシッ
真奈美「フンッ!」ブォンッ!
まゆ「あ……」
ドサッ! ドサッ、ドサッ……
……
…………
美波「あら、もう動かなくなったんですか?」ピクッ
美優「ぅ……」ピクッ、ピクッ
瑞樹「……」
美波「これじゃあ楽しめないですね。それじゃおしまいです」パチンッ!
パアアアアッ……
瑞樹「あぐっ……」ドサッ!
美優「うう……」ドサッ!
真奈美「そっちも終わったか」
美波「はい、結構楽しめましたよ?」
真奈美「まあ、こちらもそれなりだ」ブンッ!
ドサッ!
まゆ「……」
瑞樹「ま、ままゆ……」
まゆ「う……ミ、ミズキ……ミユミユも、大丈夫、ですかぁ……」
美優「ん、んぅ……」
真奈美「さて……面白可笑しい連中とは思っていたが、時間も惜しい。これで最後にしようか」
美波「ええ、そうですね――」ピクッ!
パアアアアアッ!!
美波「魔力!?」バサッ!
??「アイオライトブルー!!」シュパアアアンッ!!
真奈美「この炎は……!?」
美優「い、いまの……」
??「まったくマジカルランドに来てみたら……」バサッ!
瑞樹「な、なんで」
蒼「情けない……あんたはそれでも、1度私を倒した魔法少女なの?」
まゆ「あなた、は……」
美優「アイオライト、ブルー……」
蒼「あんたは私が倒す。こんな奴らには倒させないから」ビュンッ!
カキィィィンッ!!
真奈美「キミも魔法少女か!」グググッ!
蒼「だからどうしたの? 私にとって、あんたたちは倒すだけの敵……!」
まゆ「ダ、ダメです! アイオライトブルー!!」
蒼「あんたたちはそこで見てて! 私の蒼炎の剣……はあああああああっ!!」ボオオオオオオッ!!!!
ガキンッ!!
蒼「なっ!?」
真奈美「……なるほど、確かに単身で私たちに挑むだけの力はある。だが!」
蒼「くっ、こいつ……」グググッ!
真奈美「それでも足りない!」ブンッ!
ドゴォッ!!
蒼「がはっ!?」ドサッ!
瑞樹「アイオライトブルー!!」
まゆ「こういうときの援軍って決まって役に立たないんですよぉ!」
蒼「あ、あんた……せっかく来てやった相手にそんなこと言う……?」ハァ、ハァ……
まゆ「誰も来てくださいって頼んでませんからぁ!」
真奈美「さて、最後にもう1度楽しませてもらったが」
美波「そうですね。これで……さようならです」パアアアアアッ!!
美優「あああ……」
瑞樹「もうダメ……!」
蒼「くっ!」
まゆ「そんな……」
ズドドドドドドドドッ!!!!
朋「ままゆ!」バッ!
乃々「やけくそなんですけどおおおおお!!」
ドガアアアアアアンッ!!!!
まゆ「きゃああっ!?」
瑞樹「も、もりくぼちゃん!?」
美優「ふじともちゃんも……!」
パアアアアア……
もりくぼ「……」ドサッ!
ふじとも「う、うう……もう、プランの効果が……」ドサッ!
まゆ「ふ、ふじともちゃん……ふじともちゃん!」
ふじとも「ま、ままゆ……」
まゆ「どうして、まゆたちのことを……」
ふじとも「……ごめんね、ままゆ」ハァ、ハァ……
まゆ「えっ……?」
ふじとも「あたしが、ままゆを魔法少女にしなかったら……巻き込まなかったら、こんなことにならなかったのに……」
まゆ「ち、ちが……違う……」
ふじとも「でもね……あたし、ままゆなら……ままゆなら絶対、凄い魔法少女になれるって、思ったの……」
ふじとも「マジカルランドを守ることができる、本当の……伝説の魔法少女たちみたいに……だから……」
まゆ「ふじともちゃん……ふじともちゃん……!」
ふじとも「ままゆと、一緒にいられたことが、あたしの……」
ふじとも「……」
まゆ「ふじとも……ちゃん……?」スッ……
ふじとも「……」
まゆ「ふじともちゃん……」ギュッ……
ふじとも『まゆちゃんなら凄い魔法少女になれるわ! あたしのスピリチュアルパワーがそう言ってるもの!』
ふじとも『あたしも一緒だから大丈夫よ、まゆちゃん1人だとまだ危なっかしいものね』
ふじとも『あたしはねー、マジカルランドが平和になったら、みんなが毎日を大吉で過ごせるようになれたらなって思うの』
ふじとも『だって明日が大吉だと嬉しいでしょ? 今日は凶でも、明日は大吉……なーんてね』
まゆ「……」グググッ……
真奈美「まったく、妖精たちも死力を尽くすか……だが、もうこれで終わりだな」
まゆ「……う」
真奈美「ん?」ピクッ
まゆ「違う……終わりなんかじゃ、ありません」
美波「この状況で……ですか? もうあなたたちは立つことさえできないのに……」
美優「……違います、それは、それだけは……!」
瑞樹「そう……魔法少女だから……私たちは、何度でも立ち上がるわ……!」
真奈美「魔法少女だからどうしたと言うんだ? この通りキミたちは、私たちに手も足も出ていないじゃないか」
まゆ「そう……まゆは魔法少女……この力はみんなを守るための……そして、願いを叶えるための力!」グググッ……!
ザッ!
まゆ「ここには、マジカルランドの平和を願うみなさんの……ふじともちゃんの願いがあるんですよぉ!」
瑞樹「みんなを守るための力……!」
美優「願いを叶えるための力……!」
まゆ「諦めない限り、まゆたち魔法少女は何度でも立ち上がるんです!」バッ!
美波「それは……!」ピクッ!
『どうしても必要なとき、最後の手段としてそのカードを使ってください』
まゆ「まゆたちは負けません! この力……魔法少女の奇跡を信じていますから!!」
ピカッ!!
真奈美「な、なんだこの光は!?」
美波「この光……あの人の……!」
まゆ「ミズキ! ミユミユ! まゆたちは最後まで諦めませんよぉ!」
美優「はいっ!」
瑞樹「力を振り絞るのね! わかるわ!」
まゆ「いきますよ……これが、まゆたちの!」
「「「マジカルバリアブルカード!!」」」
パアアアアアアッ!!!!
シュパアアアア……
もりくぼ「ああっ! 新しい魔法少女の変身プランじゃないので完全に見えてるんですけど!」
ふじとも「み、見て! みんなの精神にあるアイドルの力が……」
http://i.imgur.com/dBsBLPZ.png
もりくぼ「覚醒しているんですけど! 奇跡なんですけど!」
http://i.imgur.com/aTWOCno.png
蒼「この力……一体……!?」
パアアアアア……
まゆ「クリムゾンプリンセスハートフルままゆ!」
瑞樹「ブリザードプリンセスマジカルミズキ!」
美優「テンペストプリンセスプリティーミユミユ!」
瑞樹「魔法の力をこの手に宿し!」
美優「希望の光で世界を照らす!」
「「「私たち!」」」
まゆ「マジカルトリオ……」
「「「マジカルガールズ!」」」
真奈美「こ、この力は……!?」
美波「これほどの魔力があるなんて!」
ふじとも「ままゆたちが……マジカルバリアブルカードでパワーアップしたわ!」
もりくぼ「国民の税金で用意していた新しい魔法少女の力なんですけど……ようやく報われた感じがするんですけど……!」
つづく
……
…………
『次回予告!』
まゆ「凄い……これがマジカルプリンセスの力なんですかぁ!」
美優「みなさんの、マジカルランドの平和のために戦いましょう!」
瑞樹「現役魔法少女の底力、見せてあげるわよ☆」
――幹部たちを打ち倒す魔法少女たち。そして現れる新しい敵。
穂乃香「あなたたちですか、私の可愛いぴにゃこら太たちに殺戮の限りを尽くしたのは」
まゆ「言っておきますけどあなたたちのほうが殺戮を繰り返していますからねぇ!?」
――マジカルランドの平和を信じ、魔法少女たちは戦い抜く!
蒼「そう……私は、ここ、で……」
まゆ「アイオライトブルー……アイオライトブルー!!」
『次回、魔法少女ハートフルままゆ第22話!』
『奇跡を信じて! マジカルランドに降り注ぐ光!』
ちひろ「魔法少女……あなたたちには、全てを話さなければなりません。私が過去に犯した罪を……」
まゆ「どうでもいいですけど、あなたの服装の緑色ってあの魔物たちの色に似てますよねぇ?」
『次回もお楽しみに!』
――
――――
――深夜、神谷家(奈緒の部屋)
奈緒「おいおいマジかよ、こんな流れになっちゃうのかよ。今回はここ最近で一番つまんなかったな……そういうアニメじゃないだろこれ」ガタッ!
奈緒「いままでの頭おかしいノリから変わりすぎだろ……これはこれでスレが荒れるぞぉ……?」カチッ、カチッ!
奈緒「ほらやっぱり……『普段ふざけてる反動でふじともがガチ死にしたかと思った』『新フォームの変身シーンのバンクだけはよかった』『主人公交代はよ』こうなるよなぁ」
奈緒「『もりくぼは森に帰せ』『女児向けアニメだけど深夜枠だからって税金の話しするのやめろ』あーあ、こりゃ公式の掲示板も大友が暴れるだろうなぁ」
奈緒「しかしあれだな、話のノリや展開がブレすぎて唐突なことばかりだし……まあ、今年の糞アニメの頂点だろうなぁ」
奈緒「ふわぁ……まあいいや、寝よ……てかこれ50話まで何の話するんだよ……」
奈緒「なんだか毎回狙ったような展開ばかりだし、そろそろ視聴切りするかなぁ」
……
…………
おわり
このスレにこういうノリはダメだわって思いました。
ゆかり嬢もそこそこ全力を尽くしたけどお迎えできなかったので、次のあんきらイベに期待します。
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