魔王「え、あ」

勇者「返事！」

魔王「は、はい！」

勇者「なんで、なんで、なんでモンスター娘がいねぇんだよぉぉぉおおおおお！！！！」

魔王「ええ！」

勇者「おかしいだろ！勇者なんかになったのも、体を鍛えたのも、全部モンスター娘とイチャイチャするためなのによぉ！」

魔王「そ、それは」

勇者「ラミアも、ハーピーも、ケンタウロスも、マーメイドも、エルフも全部男。化ける奴も人型は全部イケメン。スライムもグニョグニャしない固形。ギカンテスでも良いと思ったのにすべて男。馬鹿じゃねぇか！」

魔王「理由があってですね」

勇者「理由!?なんだよ、いってみろや」

魔王「魔物というのはですね、私の放出された魔力が勝手に固まったものでしてね」

勇者「つまり？」

魔王「繁殖する必要が無いので、すべて力強い雄になってしまうんですよ」

勇者「知るかぁぁぁあああ！！！」

魔王「ひぃぃいい！」

勇者「お前のとこの四天王に黒騎士っていたよな」

魔王「はい」

勇者「声も高いし、女物の鎧だし、これは来たかなっと思ったんですよ。なのに、なのに、なんで骨なんだよぉぉぉぉおおお！！！」

魔王「ひぃぃいい！！！」

勇者「期待させて骨かよ！骨とはヤれねぇだろうが！そこはゾンビだろうが！」

魔王「い、いや、昔はゾンビだったんですよ。でも、日がたっちゃって」

勇者「防腐処理くらい魔法でしろやぁぁぁあああ！！！」

魔王「すいませんでしたぁぁああ！！！」

勇者「で、いちるの希望を持って来た魔王城。中は全部機械！そして！魔王の間にいるのは！ムサイ男二人！そこは幼女かグラマーだろうがぁぁぁあああ！！！」

魔王「男二人ですいませんでした！」

勇者「馬鹿じゃねぇの！ねぇ！馬鹿じゃねぇの！」

魔王「馬鹿ですいませんでした！」

側近「あの、一つよろしいでしょうか？」

勇者「あぁん？なんだムサイの」

側近「勇者様なら、いくらでも人間の娘が好意を寄せるはずでは無いのですか」

勇者「違ぇんだよ！俺がほしいのは人間じゃねぇ！モンスター娘だ！人間と一緒にするんじゃねぇ！」

側近「すいませんでした！」

勇者「でだ、魔王。お前、別世界に飛ぶ魔法とか知らねぇか？」

魔王「帰るのですか？」

勇者「違ぇよ！モンスター娘探しに新しいとこにいくんだよ！わかれや！」

魔王「すいませんでした！」

勇者「で、出来んのか？」

魔王「出来ます！やります！」

勇者「さっさとやれや！」

魔王「ハイィ！」

～10分後～

魔王「出来ました！」

勇者「おせぇんだよ！」

魔王「すいませんでした！」

勇者「で、どうすりゃ良い？」

魔王「その陣の真ん中に立って頂ければ、直ぐに作動します」

勇者「やれ」

魔王「はい！では、新たな世界に飛べ！」シュン

側近「・・・・」

魔王「・・・・」

側近「行きましたか？」

魔王「行ったな？」

側近「怖かったです」

魔王「そうだな」

側近「あの魔王様？」

魔王「なんだ？」

側近「雌型モンスター造りますか」

魔王「そうだな」

―魔王の間―

側近「魔王様大変です！勇者が凄まじい勢いでこちらへ向かって来ています」
魔王「ほう、あの異世界から召喚された勇者か。良かろう。私がこの場でその命ごと止めてやろう。で、勇者はあとどのくらいで姿を現す？」
側近「もう数分。……いえ、今っ!?」
勇者「」ガク
魔王「フハハハハハ！よくぞここまで来たな、勇者よ。しかし、ここまで来て膝を付くとはな。もはや、私と一戦交える余力もないと見える。ならば、ここまで来た褒美として、その命、一瞬で消し──」
勇者「うるせぇ！」
魔王「？」
勇者「てめえが魔王か」
魔王「……いかにも、私が魔王──」
勇者「動くな」ジャキ
側近「な!!あやつ、いつの間に魔王様の背後に!?」
魔王「……風情のない。相手に名乗らせるくらいの余裕を持ったらどうだ？」
勇者「うるさい。俺の質問に答える以外口を開くな！」
魔王「それが人にものを頼む態度か？……いや、すまなかったな。今の言葉が遺言だとわかっていれば、私もおとなしく聞いていたのだが」
勇者「は？お前何言って」ズル
側近「……お見事。勇者の奴、自分の胴体が真っ二つになっていることにも気が付かずに死んでしまわれましたよ」
魔王「賛美の言葉などいらん。この程度の勇者では、どちらにせよ大魔王を倒すことなどできんだろう。私が求めているのは、それを成し遂げられる勇者だ。ゴミはいらん。早く人間どもに次の神託を与えてやれ。もっとまともな勇者をここに送り出せるように」
側近「御意」

―５年後―

側近「魔王様大変です！」

魔王「なんだ？」

側近「異世界から新たな勇者が召喚され、こちらに凄まじい勢いで向かっています！」

魔王「なに！四天王は？」

側近「風が向かって行きましたが瞬殺されました！」

魔王「雌型モンスターは!?」

側近「まだ意識もった程度です！」

魔王「い、いや、待て。まだあの男と決まった訳じゃない」

側近「そ、そうですね」

魔王「よ、よし、少し散歩でもしに行くかな」

側近「お供しましょう」

ギィ

魔王側近「」ビクン

勇者「よお、お二人さん。モンスター娘いねぇんだが。どういうことだ！」

魔王側近「ひぃぃいい！！」

バトルSSと思ったか？
残念、ギャグSSでした

なんとなく思い付きで書きましたが、もう少し長くすればよかったと、終わってから気づきました
タイトルは適当です

また書くことがあったら、読んでみてください
以上