女「化け物なんかいないよ!」口裂け女「いるわよ」 (31)








女「化け物なんかいないよ」

友人「口裂け女とかはいるよ?」

そんな話を友人と帰り道していた。
まぁ、私は信じてないけど。


女「……?」


友人と別れた私はいつもの道を歩いてるんだが目の前に成人しているキレイなお姉さんがいた。

女「なんであの人ハサミ持ってるの?メンヘラ?」

口裂け女「私……キレイ?」




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女「キレイだと思います」

口裂け女「これでも!?」バサッ

女「メイク?」

口裂け女「違うわよ!!」

女「ならなんですか?口裂け女の真似ですよね?」

口裂け女「真似なんかじゃあないわ!」

女「真似にしか見えないよ」

口裂け女(なんで怖がらないのよ!この女は馬鹿なのかしら?)

女「とりあえず退いて下さい」

口裂け女「私が殺してあげる」

女「お断りします。」

口裂け女「なっ!?」

女「貴方が犯罪者になるだけです。」

口裂け女「じゃあ口を裂いてあげる」

女「結構です。本当に犯罪者になりたいの?」

口裂け女「化け物嘗めないで!!」シャキン


女「お、落ち着いてくださいよ。」

口裂け女「私は落ち着いてるわ」

女「落ち着いてるならハサミを向けないで下さい」

口裂け女「貴方が怖がればハサミを向けないであげるわ!」バーン

女「人間とは思えない程怖いです」

口裂け女「絶対怖がってないわ!」

女(しつこい人だな。)

口裂け女「貴方は化け物が怖くないの!?」

女「化け物なんてこの世に存在しません。存在するのは人間、虫、獣だけです。」

口裂け女「化け物もいるわ」

女「ファンタジーじゃないんだからいるわけ無いでしょう?」

口裂け女「信じなさいよ!!」

女「嫌です。」

口裂け女「信じなきゃ後で後悔するわよ?」

女「人生後悔だらけですので安心して下さい。」

口裂け女「なっ……仲間呼ぶからそこで待ってなさいよ?」

女「嫌だ。」

口裂け女「はぁ?大人の言うこと聞きなさい」

女「メンヘラ野郎の言うことなんか聞きたくないよ」

口裂け女「メンヘラ野郎なんかじゃあないわ!!」


女「メンヘラじゃないならハサミなんか片手に持たないで下さい。」

口裂け女「口裂け女だからしょうがないの!!」

女(あんたの意見なんか聞いてないんだけど)はぁ

口裂け女「ふざけるのも大概にしなさいよ!!あとため息付かないで!」

女「だからハサミを向けないで下さい……ため息ついてませんけど?」

口裂け女(この女は平気で嘘をつくの!?)

口裂け女「明日、覚えときなさいよ」

女「なんで覚えとかなきゃいけないんですか?」

口裂け女「自分で考えなさいよ」トコトコ


女「しつこい人だったな。私も帰ろう。」

自宅

女「さっきの人、五月蝿かったな」


女(そもそも自分で「口裂け女」って言ってるのは可笑しいよ。化け物なんかいないんだからさ。)

犬「ワン!」

女「あんたも会ってみたら?自称「口裂け女」さんにさ。」

犬「ワンワン!」

女「おやすみ……明日は休みだし散歩しよっか。」

私は深い眠りについた。


女「……zz」


??「口裂け女が言ってた餓鬼はこの女かしら?」

??「思ったより普通の女だな。」

??「私と貴方どっちから怖い事する?」

??「勿論俺からやらせて貰う。」

??「珍しいわね」

??「この娘には化け物がいるって事を見せたいからな……じゃあ…メリーさん」シュン

メリー「さようなら、牛鬼」トコトコ

女「今日は何するんだっけ?」

犬「ワン!」

女「散歩だった」

犬「ワン!」

女「さっきから吠えてどうしたの……?」

犬「……ワン!」

女「?…早く行こうか」


近所

牛鬼「来たな……俺の前では足が動かないだろう。」トコトコ


牛鬼「お嬢さんに尋ねたいことがあるんだ」

女(誰だろう?なんか気持ち悪いな。)

女「私に尋ねたいこと?」

牛鬼「此処で「くねくね」を見たことあるか?」

女(やっぱり変な人だ。)

女「都市伝説なんて人が考えた話にしか過ぎません。」

牛鬼「え?」

女「いたとしても酔っ払いの人がくねくねと体を動かしてるだけです。まぁ、くねくねしてる奴は蛇だけで充分ですけど。」

牛鬼(この娘、やはり信じてないな。て言うか電波か?こいつは電波なのか?)

牛鬼「いるかも知れないじゃないか」

女「可能性は低いです。」

牛鬼「君は幽霊を信じるタイプか?」

女「いいえ、私は目で見なきゃ信じないタイプの人間です。心霊写真も動画も全部合成です。」


牛鬼「なら、見せてやろうか?」ニヤリ

犬「ワン!」

女「どうでもいいので見せないで下さい。」

牛鬼「人間の癖に良い気になるなよ」

女「調子に乗ってませんけど、しつこいですよ。そもそも貴方は人間でしょ?コスプレするんですか?」

牛鬼「牛鬼ので力見せてやる」

女(昨日の人みたいで気持ち悪いな。帰りたい。)

牛鬼「喰ってやる……!」

女(やっぱりコスプレしてる。着替えるの早いな)

牛鬼「怖くて何も言えないのか?」

女「別に怖くないです。」

牛鬼「なら何故黙り込んだ?」

女「いや、貴方の着替える時間が二十秒ぐらいだったので驚いただけですけど?何か問題でもあるんですか?コスプレイヤーさん。」

牛鬼「生意気な娘だな!!」ギロッ

女(うわ、睨まれたよ。動けないなぁ。なんでだろう?)

牛鬼「金縛りに遭っている気分はどうだ?」

女「金縛りなど存在しません。気持ちの問題です。」

犬「ワン!」ダッ

女「……え」

牛鬼「フフフ」ニタァ

女(あ、動けるようになった。それより犬を早く探さなきゃ)トコトコ

牛鬼「おい、逃げるな」

女「ついてこないで下さい」

牛鬼「逃さないぞ」ガシッ

女「警察呼ばれたいんですか?」

牛鬼「俺は頼まれてるんだよ」

女(ウザいなぁ。犬も犬でなんで私を置いて行くのかな?)

女「しつこい。消えてください」

牛鬼「嫌だ」

女「なら私が消えます。さようなら」ダッシュ

牛鬼(逃げられただと!?)

牛鬼「……チッ」

メリー「あら、随分焦ってるみたいだね。」

牛鬼「黙れ、メリー。」

メリー「あんな子供に負けるなんてダサいわ」

牛鬼「黙れ」

メリー「「黙れ」しか言えないのね」

牛鬼「ウザい、お前は仕事して来い」

メリー「歳上だからって命令しないでよね」

牛鬼「餓鬼の癖に……チッ」

メリー「メリー帰るから!!」シュン

牛鬼「早く探さなきゃな」

女「今日はまともに散歩出来なかったね」

犬「ワン!!」

女「明日は学校だから早く寝よう……おやすみ」


夢の中


女「………は?」

猿夢「ご乗車ありがとうございます」

猿夢「是非楽しんで下さい」

女「……え?」

男「………」

女(夢………だよね?)

猿夢「え~次は「轢き殺し」~「轢き殺し」でございます~」

女「怖い事を言わないで下さい」イライラ

女「轢き殺しって……」

男「ぎゃあああ」死

女「えぇ……!?」

猿夢「死にましたねー?次は女さんの番ですよ?」

女「ちょっと待って下さい!」ダッ

猿夢「……はい?」

女「人殺しですよね?」睨

猿夢(この子供……普通に喋ってる!?)

女「人殺しは犯罪ってのを知らないんですか?」

猿夢「……」

女「それから、私帰りたいです。」真顔

猿夢「次は活造り~活造り~」

女「話聞いてる?」

猿夢「話しかけて来ないってのが常識だよね。大体女さんは怖くないんですか?今から死ぬんですよ。」

女「ちょっと質問……!」
   
猿夢(話聞いてない……?)
  
女「活造りって「池」を作るのですか?」

猿夢「そこから!?」


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