男「皆さんこんにちは！ドリームショッピングのお時間がやってまいりました。」

男「プレゼンターは私、コロッケは断然メンチ派の『男』と、」

男性「コロッケは断然プリンプリン派の『男性』がおおくりします。」

男「男性さんは、『くっころ』という言葉をご存知ですか？」

男性「あ～、何か聞いたことあるようなないような、よくは分からないですね。」

男「一般人からするとあまり聞き馴染みのない『くっころ』、この言葉の正体、ネット民の皆様ならもうお分かりでしょうかね。」

男性「ってことは、何かネットに関連する言葉だったんですか？」

男「まぁまぁそう慌てずに。今回我々はこの言葉の正体を探るべく、北海道まで行ったんですよ。」

男性「へ？北海道？」

男「そこでとうとう見つけてきたんです。『くっころ』の正体を！」

男性「あの、全く話が見えてこないんですけど。」

男「これです！北海道発Ｂ級グルメ『くっころ』！！」

男性「ええええ！？食べ物のことだったんですか！？」

ナレーション（以下）「そう、くっころとは、北海道で多分密かに流行りだしている筈のＢ級グルメ『クッキーコロッケ』、略して、」

ナレ「くっころだったのです！！」

男性「いやあからさまな嘘はヤメろよ！何で北海道を犠牲にしてんだよ！」

ナレ「とある売店の店員が聞いた、観光客の独り言から生まれたというこの食べ物。」

ナレ「『白い恋人ってさぁ、正直他のクッキーと変わんなくね？』と。」

男性「いや変わるよ！お土産に持って来いの商品なんだから！」

ナレ「この言葉に深く傷ついた店員は、ある決意をする。」

ナレ「白い恋人を使ったＢ級グルメを作ってやると。」

男性「間違ってるよ！決意の方向を！」

ナレ「そこからは長い道のりでした。くっころ（クッキーサイコロステーキ）、くっころ（クッキーコロ）、くっころ（クッキーコロネ）と、」

ナレ「試行錯誤を繰り返し、漸く辿り着いたのが、」

ナレ「くっころ（クッキーコロッケ）だったのです！！」

男性「結局どれもくっころじゃないですか！」

男性「ていうかクッキーコロネはうまそうですよ！」

男「因みに４日で完成したそうです。」

男性「早いなオイ！」

ナレ「作り方は至って簡単。普通のコロッケに白い恋人を一枚入れるだけ！」

男性「単純じゃないですか！さっき４日は早いって言ったけどやっぱ遅ぇよ！」

ナレ「衣のサクッとした食感と、クッキーのサクッとした食感を１口で楽しめる筈です。１口で２度美味しいとはまさにこのこと！」

ナレ「しかも時間が経てば経つほど中のクッキーが湿気る筈なので、味の変化も楽しめる筈です。」

男性「あんまり想像したくないなぁ、それ。」

男「お好みでソースや醤油、生クリームやチョコソースなどを掛けても美味しく頂けます。」

男「どうですか？男性さん。『くっころ』、気になってきたんじゃないですか？」

男性「気になるというか、気掛かりなことだらけですけどね。」

男性「でも実際どんな味なのかは気になりますね。」

男「そうでしょう？味が気になって仕方ない、それがこの『くっころ』の魅力の一つなんです。」

男性「ところで男さん？」

男「どうしました？」

男性「食べ物を紹介するときって普通、試食の時間とかあるじゃないですか？」

男「たしかにそうですね。」

男性「今回は無いんですか？」

男「ねぇよ。」

男「さて今回当番組では、そんな『くっころ』の冷凍食品バージョン１０個入りセットをご紹介します。」

男「お値段はくっころに因んで、なんと！」


男「９５６円！！」


男「１個１００円以下で食べられるという計算ですので、破格の値段と言えるでしょう！」

男性「おお、なかなか良いお値段じゃないですか。」

男「さて、本来ならここで終わる予定だったんですが、」

男「なんと今回、番組がさらなる調査をした結果、新たな『くっころ』を発見したんです。」

男性「え？クッキーコロッケ以外にもあったんですか？」

男「あったんです！しかも近いところにあったんです！」

男性「近いところ？それって僕達の身近なところって意味ですか？」

男「まぁまぁそう慌てずに。今から紹介しますから。」

男「新たに発見した『くっころ』、それはこれです！」

男「北海道発Ｂ級グルメ『くっころ』です！」

男性「さっきと同じじゃないですか！」

男「男性さん、早とちりはいけませんよ。先程紹介したのは『クッキーコロッケ』。」

男「今から紹介するのは『屈斜路コロッケ』ですから！」

男性「近いってそういう意味ですか！」

男性「ていうかまた北海道を犠牲にするのかよ！」

ナレ「屈斜路コロッケとは、屈斜路湖で獲れる食材をふんだんに使った、まさに、」

ナレ「新たな屈斜路湖名物料理といえるものなのです！」

男性「それはまた凄そうなコロッケが出てきそうですね！」

男性「あれ？でもあの湖って漁業行われていましたっけ？」

男「魚は使用していませんので、ご安心ください。」

男性「じゃあ何が入っているんですか？屈斜路湖のクッシーだとか言いませんよね？」

男「男性さん、あれは都市伝説の類ですよ？」

男性「そうですよね、当然使っていませんよね。」

男「…。」

男性「あの、ちょっと、男さん？」

男性「何か言ってくれないと不安なんですけど。」

男「先ほどの『くっころ』１０個入りセットにこの『屈コロ』１０個入セットを付け足したものを紹介します。」

男性「ちょっと！それやばいやつなんじゃないですか！？」

男「お値段は『くっしゃろ』に因んで、」


男「９０４６０００円！！」


男性「いや値段上がりすぎだろ！絶対怪しいですって！」

男「尚、このコロッケをお買い求めになられた後の事象については、」

男「番組は一切責任を負いませんので御了承ください。」

男性「事象ってなんだよ！本当に怖ぇよ！」

終了