聞いてたほど痛くないな？って思ってたけど麻酔が切れた後


武蔵「提督は仕事もせずふて寝か」

提督「クソ痛えから抜いたのに抜いた後のが痛えってどういう事だよ…口ん中血の味しかしねえ…」

武蔵「イライラするのは勝手だが他に誰かに当たるのはやめろよ。この武蔵だからいいものの、他が秘書官やってる時だと泣くぞ」

提督「うごご…あ、そこに抜いた奥歯置いてあるからやるよ」

武蔵「いらんよ…なんだこれ、歯抜いた後のマニュアルか？」

提督「一応貰ったけど、大体口頭で説明あったし捨てていいぞ」

武蔵「なになに

・喫煙、飲酒は控える
・食事はできるだけ柔らかい物を抜いた方と逆で食べる
・辛いものなどの刺激物も駄目
・うがい等で血を流さない
・患部をモノや舌で触らない

か、さっき思いっきり煙草吸ってなかったか？」

提督「痛み止めと抗生物質飲んでるからヘーキヘーキ」

武蔵「煙草で血管が収縮して血流が悪くなる、すると当然治りは遅くなる。だそうだが？」

提督「(煙草辞めろとか)無理でしょ」

武蔵「無理だな」

武蔵「逆に運動等で血行が良くなると出血するのか、まあそうだよな。後は患部が腫れる、伴って熱を持つがあまり冷やすな、

　　　人によるが扁桃腺が腫れる場合がある、または耳への痛みか。今のところどうだ？」

提督「鈍痛と出血を除けば腫れてるくらいでなんともない」

武蔵「それは仕方ないものだ、諦めて痛みを感じていろ。生きてる証拠だ。抜糸は1週間後か」

提督「もうやだぁ…」

武蔵「風邪ひいてぶっ倒れた時くらいだと思ってたがな、弱ってる提督を拝めるのは」

提督「足の指ぶつけた時みたいに「いってえええ！！！ングオオオオ！！！」ってキレ気味になる気力の沸かないタイプの痛みなんだよ」

武蔵「わかるようなわからないような…」

提督「このクソのような鈍痛でなんもしたくねえ…このまま口から血流しながら拳銃傍らに置いて自殺ごっこでもしてようかな…」

武蔵「ドア開けてみりゃ提督の死体、絶句だな。泣くヤツ、そのまま気絶するやつ、自暴自棄になりそうなやつもいるぞ多分」

提督「…かわいそうだからやめよう」

武蔵「そうしろ、っと仕事終わったぞ。貴様が普段は有能なせいかやる事が少なくていい」

提督「なんだ俺が裏では不真面目みたいな言い方しやがって」

武蔵「何もしたくないなどと言いながら床に転がってるこの惨状を見れば誰だってそう思うだろうよ」

提督「そういや艦娘が虫歯とか聞いたことねえけど、そこらへんどうなの？」

武蔵「きっと妖精さんパワーでなんとかなってるんじゃないのか？あと修復とか。こないだ姫と殴りあった時、歯何本か持ってかれたけど治ったぞ」

提督「いーってしてみ」

武蔵「いー」

提督「歯並び綺麗ですね…煙草吸ってるのに白いですね…」

武蔵「だろ」

こんこん

望月「うぃー、司令官お届けｍ…何してんの？」

武蔵「痛みに耐えられず何もしたくないなどと言いながら床に(うつ伏せで)転がる提督の図だ」

望月「あー、歯抜いたんだっけー。どっこいしょ」

提督「ぐぇ…なぜ乗った望月…」

武蔵「なんか飲むか、提督はグレープフルーツジュースでいいな？」

望月「いいよー」

提督「本当に持ってきたら今後イベント海域であろうが何であろうが出撃を無しにしてやるぞ。俺が生きてるうちは一生事務仕事だ。

　　　艤装も大和の予備として解体してや…おい望月動くなベルトが骨盤当たってて超いてえ」

武蔵「子供か…茶でいいな」

翌日

霧島「失礼します、報告書を…この部屋寒くないですか…」

提督「…ちょっと歩く程度なのに血行がよくなると出血する歯肉の話する？」

武蔵「昨日言ったろうが、霧島に当たるな」ゴン

提督「ってぇ！！！！普段頭ぶん殴られるのなんともねえのに奥歯に響いてクソいてえ！！！！」

武蔵「なら大人しくしてるこったな」

霧島「にしても肌寒く感じるのは冷やしすぎでは？」

提督「ただでさえ執務室2階で暑いのに扇風機で過ごすなんて無理だ無理、温暖化なんてクソくらえだ、クーラーはガンガン使え。24度設定だ」

武蔵「私は平気だが…というか(28度でエコ)みたいな広告をたまに見るがあんなの涼しくなくないか？」

霧島「それには同意ですが…まあ今だけですよ？抜糸したらこのクーラーは許しませんからね！」

提督(おい武蔵、リモコン隠しとけよ)

武蔵(わかった)

更に翌日（3日目）

提督「血は止まったが歯茎に心臓があるみたいにドクドク痛い」

武蔵「ドクドク痛いって新しいな、普通ズキズキじゃないのか」

提督「いやドクドク痛いね、ズキズキより重症っぽいだろ。いや事実重症だ、もう痛み止めと結婚する」

武蔵「そうか、提督とはこれまでか(指輪外し)」

提督「いやまて俺が悪かった、痛み止めは愛人に…」

鳥海「演習の報告にきたのにイチャつくの止めて貰っていいですか？あてつけです？(Lv97)」

提督「お前も99になったら受け取るモンだぞ、書類と指輪用意してあるけど」

鳥海「…え？」

武蔵「あと眼鏡属で鳥海と大淀だけか、ケッコンしてないのは」

提督「だな…って鳥海立ったまま気絶してね？」

翌日（4日目）

提督「ラーメン食いたい、禁断症状が出そうだ」

武蔵「またゴツいモノを…今まで粥とかゼリー、栄養補助食で過ごしてたしな。まあいいんじゃないか？と言いたいところだが食えるのか？」

提督「ラーメンとか離乳食みたいなモンだし(錯乱)。大丈夫じゃなくても意地で食う、なんとかなるはずだ」

武蔵「どうなっても知らんぞ…鳳翔に言ってくる」



鳳翔「まぁ、もう大丈夫なんです？」

武蔵「意地で食う、だそうだよ。多分食った後にまた転がって拗ね始めるが、まあなんとかするよ」

鳳翔「…その役目変わってもいいですよ？」

武蔵「…鳳翔相手でも、ここは譲れんな」

鳳翔「ふふっ、では武蔵さんのごはんは減らしておきましょう」

武蔵「殺生な…」

食ってる時は「あれ？いけんじゃね？」ってなんでもなかったけど、痛み止め切れた後


提督「うおおお…」

武蔵「反対で噛めって言われてたろ…」

提督「いやいけるかどうか試したんだがダメだった…っつーか片方だけで食えって、熱いの片方に集中させて食うのどれだけ辛いと思ってんだ」

武蔵「そもそも親知らず抜いてそんなにたってないのに(天○のこってりみたいな)鳳翔お手製ラーメンって言い出した提督が悪いと思うのだが…」

提督「まって、食ってる時多分縫ってあった糸切れたわ…い゛だい゛め゛うううう！！ ！」

武蔵「どっから声出してるんだ…」

（5日目）

武蔵「おはよう、様子はどうだ」

提督「相変わらず痛い、血が出なくなった代わりに膿かなんか出てて口ん中変な味する…一番心配なのは口臭なんだが匂う？」

武蔵「まあ近くにいて臭いとは思わんし大丈夫じゃないか？」

提督「それならいい、一応飴とか食っとくか」

武蔵「その辺しっかりしてるよな」

提督「他のヤツに不快感を与えるのはあまり良く思わんだけよ、特に匂いは敏感だ。加齢臭と汗くせえのが混じったすっかい匂いのする大本営の連中は皆殺しにしてやりてえ」

武蔵「一部不適切な表現があったのでお詫びして訂正致します」

提督「あー！！！！くせえ大本営のオッサン死なねえかなー！！！」

武蔵「あのさぁ…」

巡って初日から1週間後(抜糸)


提督「糸取るのにガッツリほじられて血出てる…なんだあの医者ぶっ飛ばすぞ。痛ぇよう…」

武蔵「一応軍医の中じゃ一位二位争う腕らしいぞ。鎮守府の提督を下っ端にやらせるわけにはいかんしな」

提督「絶対嘘だぞ、口開かねえっつってんのに無理矢理広げた挙句、傷口あの鑑ついてるヤツでグリグリしやがったぞ」

武蔵「私達は修復で明石や夕張、妖精なんかに色々頼んでるが、人間を治すにゃ人間だししょうがないな」

提督「今まで縫ってあったとこが開いて穴あいてるよ…うわぁ…」

武蔵「まだ完全に治ってないんだから舌でほじるのをやめろ」

翌日消毒でもう1回医者


武蔵「傷口は綺麗に塞がってるし経過も順調、だそうだよ」

提督「でも完全に治るまで人によるけど大体1カ月って言われた、もう俺はだめだ」

武蔵「とりあえず縫ってあった糸抜いて一段落だろ？私に結構な量押し付けてた分、通常業務に戻れるな」

提督「えぇ…まだ全然痛いんだけど…」

霧島「エアコンの設定上げますねー」

武蔵「あっ」

提督「まて霧島、早まるな」


終わり