千早「鳥籠」 (738)
エロはないです。
グロも多分ほとんどないけど一応。
遅筆です。
真「うぅん…………ん?」
真「……ここは……」
真「……」 キョロキョロ
真(随分と広い部屋だなぁ……天井には大きなシャンデリアがある……)
真(こういう所ってなんて言うんだっけ…………洋館?)
真(なんでボクはこんなところにいるんだろう)
真「そういえば今は何時ぐらいなのかな……」
真(時計は見当たらないし、窓も一つもない……)
真(この部屋にあるのはずらっと並べられた様々な色の扉だけ)
真(扉は全部で8つ)
真(扉の色は一つ一つ違っていて、黄、臙脂、ピンク、浅葱、黄緑、紫、黒、そして青)
真(どの扉も入れませんよとばかりに南京錠の付いた鎖で閉じられている)
真「うーん……」
真(全部こちら側から鎖がつけられているってことは、少なくとも密室ではないと思うんだけど……)
真(……)
真「そうだ! 普通にケータイで外に電話を掛ければ……」
真「えーと、ケータイは……」 ゴソゴソ
真「……ないよねー……」
真(まぁ、うすうす分かってはいたけど……)
真「ん?」
真「ポケットになんか…………鍵?」
真(真っ黒い鍵だ……いつの間にこんなものを……?)
真「これで扉の鎖を開錠できるのかな?」
真(どの扉だろ……鍵も黒いし、黒い扉かな)
カチャ
真「うん、正解みたいだ」
真「あれ?」
真(さっきまで鎖が邪魔で見えなかったけど、扉に何か文字が彫ってある……)
『脚削ぎの間』
真(あ、脚削ぎ? なんだか気味悪いなぁ……)
真(とりあえず進んでみよう……)
ガチャ
真「こ、ここは……」
そこは異様な光景だった。
部屋の半分はいたって普通であったが、もう半分は2メートルほど低い位置に床があった。
そして、その低い床のほうには巨大なファンが4つ設置されていた。
真(このファン……刃がついてる)
真(まるでゲームにでてくる罠みたいだ……)
真(今は動いてはいないみたいだけど)
ガチャン
真「!」
真(は、入ってきた扉が……!)
真「くそっ、鍵がかかってる……」
真(もう戻れないみたいだ……)
真(どうしよう……)
安価下3
A周囲を見渡す
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
(不適切であったり、現実的に不可能なものは下)
真(周囲を見渡してみよう)
真(この部屋にあるものは、木製のテーブル、本棚が並んで二つ、それと引き出し)
真(天井には蛍光灯、壁には時計、それに蛍光灯のスイッチ、相変わらず窓は一つもなくて、入ってきた扉に、別のもう一つの扉……)
真(こんなところかな)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
真(引き出しを調べてみよう) ガララ
真(? 中に紙が2枚入ってる)
真(どちらの紙も何か書いてあるみたいだ)
『行きはよいよい帰りはこわい』
『執行者は10歩手前に』
真(……どういう意味なんだろう……)
安価下3
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
↑(安価ミス)
>>16
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
あ
真(もう一つの扉を調べてみよう)
真(また黒色の扉。これは鎖がついてないけど開かないみたいだ……)
真(鍵穴がある……ということは鍵が必要なのか……)
真(? ドアノブの上に小さく何か書いてある)
『扉は鍵または贖いの血によって開かれる』
真(贖いの血? どういう意味なんだろう……)
真(次は何をしよう)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
真(本棚を調べてみよう)
真(この二つの本棚、床にくっつけてあるみたいで動かせないようになってる……)
真(棚には……これは……?)
真(どれもボクたち765プロのアイドルのことが載った雑誌ばかり……それも大量に……)
真(……?)
真(なんだろう……この雑誌、なんだか違和感が……)
真(…………ん?)
真(これは…………日記……?)
真(名前のところには……『もう一人のあなた』……?)
真(これが名前…………ってそんなわけないよね……)
真(中のページは真っ黒く塗りつぶされてて読めなくなってる……)
真(? ……何枚か抜き取られた跡がある……)
真(裏表紙には……『そこに私はいない』……)
真(…………)
真(さっぱりわからない……)
真(このままもう少し本棚を調べてみてもいいけど……どうしようかな)
安価下2
A本棚以外を調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
Eもう少し本棚を調べる
真(もう少し詳しく見てみよう)
真(本棚は二つあるし、もう一つのほうも見てみよう)
真(……)
真(? 雑誌に何か挟まってる……)
真(これは……抜き取られてた日記の1ページみたいだ)
真(これは黒くは塗りつぶされてない)
『今日はクリスマスイブ。ケーキはおいしかったし、みんな機嫌がいいようで良かった。
でも、ファンの人たちからのクリスマスカードを開けてみたら、中に私の顔だけ切り取られた写真と、
カミソリがたくさん入っていた。手を切ってしまって、少し血が出た。』
真(これは…………)
真(……これを書いていた人も……ボクたちと同じように、アイドルだったのかな……)
真(…………)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
真(時計を調べてみよう)
真(壁に掛けられた普通の時計)
真(残念なことに動いてないみたいで、今の時間は分からない……)
真(この時計では12時を指したまま止まってる……)
真(どうやら電池が入ってないみたいだ)
真(次はどうしよう)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
(Dの時は何をするのかも書いてくだされ)
再安価下
真(そういえば本棚にあった765プロの記事が載った雑誌を読んだときに感じた違和感……)
真(あれは何だったんだろう……)
真「もう一度読み返してみようかな」
真「…………」 ペラッ
真(記事は一か月前ぐらいにやったニューイヤーライブについて……)
真(会場は大盛り上がりでライブは大成功)
真(……別に変なことが書かれているわけじゃあないんだけど……)
真(何だろう……変な感じだ……)
真「みんなで撮った集合写真……」
真(やっぱりなにかおかしい気がする……)
真(そういえば、確かニューイヤーライブの前になにか……)
真(…………)
真(ダメだ……思い出せない……)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由(何をするかも一緒に)
真(一度集めた情報を整理してみよう)
真(この部屋に入って調べたものは、引き出し、出口と思われるもう一つの扉、二つの本棚、そして時計)
真(引き出しからは、『行きはよいよい帰りはこわい』と『執行者は10歩手前に』という2枚のメモ)
真(行きはよいよい帰りはこわいって、これは『とうりゃんせ』の歌詞の一部だよね……)
真(これは何かのヒントなのかな……? でも、行くってどこへ?)
真(もう一つのメモは、執行者は10歩手前に……)
真(執行者……何を執行するんだろう……正直あんまり良いイメージは浮かばないけど……)
真(もう一つの扉は鍵がかかっていて開かなかった)
真(鍵穴があったから、おそらくこの部屋のどこかに扉を開く鍵があるはずだ)
真(そしてこの扉のドアノブの上には小さく『扉は鍵または贖いの血によって開かれる』と書かれていた)
真(贖いの血……それがどういう意味かは分からないけど、これも良いイメージはしないなぁ)
真(やっぱり鍵を見つけることが先決だね)
真(二つの本棚、ここには765プロの記事が載った雑誌が大量に並べられていた……)
真(棚は二つとも床にくっつけてあるみたいで動かせないようにされていたけれど、何か意味があるのかな)
真(それと、雑誌以外にも一冊だけ日記が紛れ込んでいた)
真(何枚かのページが抜き取られ、ほかのページは真っ黒く塗りつぶされて読めない)
真(表の名前欄には『もう一人のあなた』、裏表紙には『そこに私はいない』と書かれていた)
真(もう一人のあなた……もう一人のボク……? ボクが二人……いや、意味が分からない……)
真(それに、そこに私はいないっていうのもよくわからないなぁ)
真(そこってどこのことだろう…………日記……?)
真(日記の中に、私はいないってこと?)
真(もしかしたら、欠落してるページに何か関係があるのかも……)
真(そういえば、もう一つの本棚に日記から抜き取られたページがあったんだよね)
真(文の内容からして恐らくこの子もボクたちと同じアイドルだったんだろうけど……)
真(……?)
真(なんだかこの文章、少しだけ変じゃないか?)
真(…………気のせいかな……)
真(最後に時計、これに関しては特に変なとこはないかな)
真(もしかしたら今の時刻が分かるかもって思ったけど、電池が入ってないみたいだし……)
真(こうして集めた情報を整理してみて気になるものはたくさんあったけど、鍵とはあんまり関係ない情報ばっかりな気が……)
真(次は何をしよう)
安価下1
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
真(引き出しのメモ書きになるし、調べてみようかな)
真(床自体は……特に変わったところはないなぁ)
真(とりあえず入ってきた扉から1、2、3…………9、10)
真(……んー、床にはなにもない……)
真(今度はもう一つの扉から、1,2、3…………9、10)
真(…………こっちもだめかぁ)
真(10歩手前って、てっきりこういう意味だと思ったんだけど……違ったみたいだ)
真(じゃあ10歩手前ってなんのことだろう……)
真(次はどうしよう)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
Bファン地帯のほうへ降りてみる
C情報を整理
D自由
真(時計の長針を10だけ戻してみようかな)
真「よっ……と」
真「えーと、1、2、3…………10!」 キリキリ
真「……」
真(何も起きないなぁ……)
真(うーん、10歩手前……10歩手前……他に何か……)
真「あー! わかんなーい!」
真(くっそー! とりあえず思いつく限り時計の針を動かしまくってやる!) カチャカチャ
真「だ、ダメだぁ……なにも起こらないや……」
カツン
真「……!」
真「誰だ!?」
後ろを振り返ると、真っ黒なレインコートに身を包み、フードで顔を覆った何者かが立っていた。
真(この部屋にはボク一人しかいなかったはずなのに……一体どこから……)
真(あっ……)
その人物は、手に鋸を持っていた。
真「は」
真「いぃ……嫌だ……」
真「嫌だあああ!!!」 ダッ
バッ!
真「うぐっ!」
真「は、離してよ! 離してぇ!」
真「誰かぁ! 誰か助けて!」
真「ハァ……! ハァ……!」
真「あ!」
ギコギコギコギコギコ
ガリッ!
真「うがあぁぁぁあああああああ!!!」
真「あ、足が……足がぁ……!」
真「うっ……ぐずっ……」
真「お、お願いします……、やめて……もうやめてください……」
真「許して……ください……」
――
――――
ギコギコギコギコギコギコギコギコ ぶちっ
ぼとっ
「……」
「これで、やっと――――」
カチャ
伊織「……ん」
伊織「!」
伊織「…………」
伊織「……どこよ、ここ……」
伊織(どうして私はこんなところにいるわけ?)
伊織(全然思い出せない……)
伊織(まさか誘拐された? いや、まさかね……)
伊織(今人気のアイドルを拉致だなんて、普通に考えて無理でしょう……)
伊織(送り迎えだって新堂がやってくれていたし)
伊織(ケータイは…………ない、か……)
伊織(ま、ドッキリかなんかでしょ)
伊織(にしても広い部屋ねー……ま、ウチほどじゃあないけど)
伊織(窓はない、時計もないとなると、今が何時なのかもわからないわね……)
伊織(この部屋にあるのは、異様に並べられた扉だけ、か……)
伊織(変な扉ね。鎖と南京錠で縛ってあるのばっかり……)
伊織(鎖がついてないのは、黒の扉と、ピンクの扉だけね)
伊織「?」
伊織「なにこれ……この黒の扉、ドアノブがとれてるじゃない……」
伊織「押しても…………まぁ、開かないわよね」 ググッ
伊織(となると、必然的に開けれる可能性があるのはこのピンクの扉だけね)
伊織(なーんか誘導されてる気がして気に食わないわねぇ……)
伊織(ん? 扉に何か文字が彫ってある……)
『強奪の間』
伊織(強奪……なんのことかしら……)
伊織(まぁいいわ。とりあえず入ってみましょう)
ガチャ
伊織「ここは…………わっ!」
伊織「…………」
伊織(ってマネキンじゃないの……)
伊織(ビックリしたー……)
伊織(今度は普通の大きさの部屋に来たわね)
ガチャン
伊織「!」
伊織(ふぅん、入り口を閉じるなんて随分と用意周到だこと……)
伊織(脱出ゲームってわけね)
伊織(まずはどうしようかしら)
安価下2
A周囲を見渡す
B情報を整理
C自由(何をするのかも書く)
伊織(周囲を見渡してみましょう)
伊織(この部屋にあるものは、マネキン、本棚、ゴミ箱、テーブル、その上に固定電話、それに目覚まし時計)
伊織(天井には蛍光灯、壁には時計、それに蛍光灯のスイッチ、窓はなくて、入ってきた扉のほかに、別のピンクの扉、それと頑丈そうな鉄製の扉……)
伊織(こんなとこね)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
伊織(マネキンを調べてみましょう)
伊織(随分とかわいらしい服を着たマネキンね。フリフリの服にオシャレなバッグまで持って……)
伊織「カツラまでつけてあるし……って、これカツラじゃなくてマネキンに直接くっついてるのね」
伊織「ん? マネキンの右手に何か……」
伊織(これはメモね。どれどれ……)
『いたずら好きの隣の子、気に入ったものは何でも持ってっちゃう。
私のお気に入りのカチューシャも取られちゃった』
伊織(カチューシャ? このマネキンに着けてあったってことかしら)
伊織(それに隣の子……隣の子って一体……)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
伊織(本棚を調べましょう)
伊織(……雑誌ばかりね、それも765プロの記事の載ったもの) ペラッ
伊織(さすがにこれだけびっしりと765プロ一色だと狂気を感じるわね……)
伊織「あら?」
伊織(なにか紙が挟まってる……日記?)
伊織(どれどれ……)
『今日はみんなと海水浴! 泳いだり、アイス食べたり、砂のお城を作ったり、とっても楽しかった!でも、一番楽しかったのはアイツが海の中で足をつってたこと! その時ちょうど近くを泳いでたからすぐに気が付いたけど、半泣きの状態で必死にバタバタしてるんだもん。チョー面白かったー!(笑) また来年も来ようね!』
伊織「……」
伊織(何というか……性格悪いわね、コイツ……)
安価下2
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
伊織(電話を調べてみましょう)
伊織(電気は通ってるみたいだし、外に繋がらないかしら……) ピポパ
伊織(…………ダメみたいね……)
伊織(ん? 留守番メッセージ?)
伊織(何かしら……) ピッ
『メッセージは一件です』
ピー
『…………執行者は……10歩手前に……』
ブツッ
伊織(……な、なんだったのかしら……)
伊織(執行者……? 執行者って一体……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
伊織(ゴミ箱を調べてみましょう)
伊織(と言っても……特に何か入ってるわけじゃなさそうだけど…………あ、紙が一枚入ってるわね)
伊織(なになに……)
『生き延びたければ盗みを働け』
伊織「はぁ?」
伊織(一体なんのことかしら……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
伊織(一度情報を整理してみましょう)
伊織(この部屋に入って調べたものはマネキン、本棚、電話、そしてゴミ箱)
伊織(マネキンはとてもかわいい服が着せられていた)
伊織(オシャレなバッグも持ってるし髪までつけてあって、遠くから見たらパッと見本物の女の子かと思っちゃうわね)
伊織(……?)
伊織(? このマネキン、どこかで見たことあるような……)
伊織(次に調べたのは本棚ね)
伊織(本棚には765プロの記事が載った雑誌でいっぱいだった)
伊織(けど、雑誌の中に紛れて日記の1ページのようなものが挟まれていた)
伊織(相当性格の悪い奴が書いたと思われる日記)
伊織(……なんか書き方が変ね)
伊織(ま、これはどうでもいいでしょ)
伊織(固定電話。電気は通ってるけど外にはつながらないみたい)
伊織(電話にはメッセージが一件だけ残っていた)
伊織(執行者は10歩手前……)
伊織(執行者って何のことかしら……執行ってことは、何かを執り行うのよね?)
伊織(それに10歩手前っていうのもよくわからない)
伊織(というかあのメッセージは誰が残したのかしら……変声機で声を変えてたみたいだけど……)
伊織(最後にゴミ箱。これに関しては特に言うことがないわね)
伊織(ただ、入っていたあのメモ……)
伊織(どういうことなのかしら……生き延びたければって、まるで私の身に危険が迫っているとでも言いたそうな書き方ね)
伊織(ただのドッキリなのに……バカらしい……)
伊織(……)
伊織(ドッキリよね……?)
伊織(こうして集めた情報を整理してみたけど……)
伊織(なんか、脱出するために有力そうな情報がないわね……)
伊織(というか、集めた情報の数が少ない気が……)
伊織(うーん、もう少し粘って調べてみたほうがいいのかもしれないわね)
伊織(次はどうしようかしら)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
伊織(入ってきた方じゃないピンク色の扉を調べてみましょうか)
伊織(形も色も入ってきた扉と一緒ね……これが出口なのかしら……)
伊織(鍵穴があるわね……ということはこの部屋のどこかに鍵があるのかしら……)
伊織「!」
伊織(ドアノブの上の方に何か文字が……)
『この扉は鍵または贖いの血によって開かれる』
伊織(贖いの血? 意味わかんないわね)
伊織(これだけかしら…………あら、扉の隅っこに何か彫られてる……)
『XXX-XXXX-XXXX』
伊織(これは……電話の番号?)
伊織(でも、外にはつながらないんじゃあ……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
D電話を掛けてみる
伊織(電話を掛けてみましょうか)
伊織(というか繋がるのかしら……)
伊織(まぁ、物は試しともいうし…………えーと……)
ピポパ
伊織(……)
プルルルルルル プルルルルルル プルルルルルル
ガチャッ
伊織(! つ、繋がった……!)
伊織「あ、あの……!」
?『お前は』
伊織「えっ?」
?『お前たちは、亡霊……』
伊織「???? え? な、なに?」
?『お前たちは……この鳥籠からは出られない……』
?『何度も……何度も……』
?『それはお前たちが望んだことだ……』
伊織「ちょっ、ちょっと意味が――」
?『痛みを以て償いを』
ブツッ
伊織「え、えぇ……?」
伊織(つ、繋がったと思ったら、わけのわからないまま切られた……)
伊織「も、もう一回!」
ピポパ
『おかけになった電話は、現在使われておりません』
伊織「ええっ!?」
伊織(ど、どーなってるのよ!? さっきまで繋がったのに……)
伊織(く……なにか情報を得られるチャンスだったかもしれないのに……)
伊織(にしても相手は誰だったのかしら……声が変えてあったみたいでよくわからなかったわね)
伊織(…………痛みを以て、償いを……)
伊織(償わなきゃいけないほどの罪を犯した覚えはないけど……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
(自由の時は何をするのかも書いてくだされYO!)
再安価下
伊織(大声で助けでも呼んでみようかしら……)
伊織(もしもドッキリならこれで中止とか…………いや、それはアイドルとしてどうなのかしら……)
伊織(いや、かまわないわ……これだけわけのわからない状況なんだもの……助けを呼ぶぐらい普通……)
伊織(い、行くわよ……)
すぅ
伊織「だ、誰か―!!!!! 助けてくださーい!!!!!!」
伊織「……」
伊織「…………」
伊織(へ、返事がないわね……)
伊織(声量がたりなかったかしら……いや、いっそのこと泣いて――)
ガシャンッ!!
伊織「ひっ!」
伊織(な、なに!? 何今の音!?)
伊織(鉄の扉の方から聞こえたけど……)
伊織(……だ、誰かいるのかしら……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
伊織(鉄の扉を調べてみましょうか……)
伊織(……見た目は随分と頑丈そうな扉ね……)
伊織(さっき、ここから音がしたんだけれど……)
伊織(やっぱり隣の部屋に誰かいるのかしら……相当大きな音がしたけど……)
生き延びたければ――
まるで私の身に危険が迫っているとでも言いたそうな――
伊織(!)ゾクッ
伊織(な、なに弱気になってるのよ! これはドッキリよ!)
伊織(そう! そんなことがあり得るはず……)
キィ…
伊織「あ……」
鉄製の扉がゆっくりと開いた。
中から巨大な何かがこちらの部屋へと入ってくる。
その何かの全長は優に2メートルはあり、火傷でもしたかのように皮膚は爛れ、目が開かぬように瞼を縫い付けてあった。
伊織「あ、あぁ……!」
?「カワイイコエ……シテルネ……」
?「チョウダイ」
伊織「い、いやぁあああああああああ!!!」
ガシッ!
ミシミシミシ
伊織「あっ、あああああ! い、いたいぃい!!」
伊織「は、離して! いや! やめ――!」
ゴキンッ
伊織「がっ」
――――
――
ぶちっ
ごとん
「コれデ……オわッタ……?」
「よカッ―――」
カチャ
人少なくて悲しい……このスレだけなのか……
それともRだとあんま人が来ないのか……
なんにせよ寝ます、おやすみなさい
読んでくれた方ありがとう
こんな感じでのろのろやってきます
美希「zzz……」
美希「…………むにゃ……」
美希「…………あれ? ここ、どこだろ?」
美希「……」 キョロキョロ
美希(全然知らないとこなの)
美希「あふぅ、こんなとこで寝てたら風邪ひいちゃうの」
美希(なーんにも物が置いてない……変な部屋)
美希(ミキ、なんでこんなとこにいるんだっけ?)
美希(うーん…………わかんないの……)
美希(皆はいないのかな……)
美希「みんなー! ハニー! 小鳥ー! 律子ー!」
美希「…………さん」
美希「……」
美希(返事がないの……)
美希「仕方がないの、ミキ一人で何とかするの」
美希(とりあえずケータイはないみたい、誰かがもってっちゃったのかな……)
美希(窓も時計もないから今の時間は分からないの)
美希(あるのは沢山の扉だけ)
美希「鎖で縛ってある扉ばっかりなの……」
美希(こんなことしなくても、普通に鍵をかけとけばいいって思うな)
美希(鎖がついてないのは、黒、ピンク、黄緑の扉)
美希「せっかくだから、ミキはこの黄緑の扉を選ぶの!」
美希(ミキのイメージカラーだし)
美希「ん?」
美希(扉に何か彫られてるの……)
『沈黙の間』
美希(沈黙の間……? しゃべっちゃダメってこと?)
美希(うーん……よくわからないの……)
美希「とにかく入ってみるの」
ガチャ
美希「ここは……」
その部屋は先ほどの部屋とは打って変わって全く温かみのない部屋だった。
光源は一つ、青白い光がまるでスポットライトのように設置された謎の階段だけを照らし、部屋全体は薄暗い。
その部屋の奥の方は床がゴッソリとなくなってまるで谷のようになっており、向こう側にある出口と思わしき扉までたどり着くことができないようになっていた。
美希「この部屋……さ、寒いの……」
美希(鼻水出てきちゃった……) ズズ…
ガチャン
美希「!」
美希(と、扉が……!)
美希(もしかして、鍵かけられちゃったのかな……)
美希「うぅ、ドアノブが冷たいの……」
ガチャガチャ
美希(やっぱり開かなくなってる……)
美希(もう戻れないの……)
美希(どうしよう……)
安価下
A周囲を見渡す
B情報を整理
C自由(何をするのかも書く)
美希(周囲を見渡してみるの)
美希(この部屋で気になるのは、沢山の天井から吊り下げられてるお肉、崖っぷちにある階段、散らかってる作業台、冷蔵庫)
美希(壁に取り付けられてる洗面台、入ってきた扉と、向こう側にあるもう一つの扉)
美希(そして部屋の中央辺りから奥にかけて床がなくなっていること)
美希(こんなとこなの)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
美希(冷蔵庫を調べてみるの)
美希(冷蔵庫にクリップでメモがとめてあるの)
『生と死は隣り合わせにある。
死刑囚は死者への冒涜により、九死に一生を得るだろう。
なお、忌むべき数に気を付けろ』
美希(難しいことは分かんないの……)
美希(中には~……ってあんまり入ってない……)
美希「あっ! こ、これはっ!」
美希「おにぎりなの!!」
美希「……」
美希(いや……いつ作られたかわからないようなおにぎりを食べるのは……)
美希(で、でも、ちゃんと包まれてたし……)
美希「……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
Dおにぎりを食べてみる
美希(吊り下げられてるお肉を調べるの)
美希(天井からワイヤーが伸びていて、そのワイヤーに付いた大きな鉤でお肉が吊り下げられてるの)
美希(たしかお肉屋さんは品質保持なんかのためにこうやってお肉を吊るしておくんだよね)
美希(もしかしてここはお肉屋さん? いや、ありえないの……)
美希(にしてもたくさん吊り下げられてるの)
美希「あれ?」
美希(一つだけブルーシートがかぶせてあるの……)
美希(どうしよう)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
Dブルーシートを取る
美希(ブルーシートを取ってみるの)
美希「えーい!」
バサッ
美希「ひっ!」
ブルーシートをめくると大きな豚の死骸が鉤で吊るされていた。
大きく鋭い鉤は豚の喉もとに深く突き刺さっていた。
美希(び、びっくりしたの……そのまま一頭吊るされてるなんて思いもしなかったの……)
美希「うぅ……あんまり見ていたくないの……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
美希(豚の死骸を調べてみるの……)
美希「うぅ……」
美希(あんまり近づきたくないの……)
美希(大きさはだいたい2メートル近くあるの……豚ってこんなに大きいんだ……)
美希(鉤は体の中に埋まっちゃってるくらいざっくりと突き刺さってるの)
美希(……そういえば、この死骸はあんまり腐敗したりしてないの)
美希(ここの気温が低いせいかな……)
美希「……」
美希「うー……もう見たくないの……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
美希(洗面台を調べるの)
美希(鏡の付いた普通の洗面台なの)
美希(蛇口をひねってみるの) キュ
ジョロロ
美希(お水はちゃんと出るみたいなの)
美希(特に変わったところはなさそうなの)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
美希(階段を調べてみるの)
美希(何のためにある階段なのかな……部屋のちょうど中心にある階段……っていっても部屋の真ん中あたりから奥の方まで床は抜けて大きな溝になってるからその崖っぷちに立ってることになるんだけど……)
美希(別にどこかへつながってるわけでもないし、普通に13段目で終わってるの)
美希(何故かこの階段だけ照明の光が当てられてて、すっごく目立ってるの……)
美希(特に意味があるとは思えない……けど、なんだか気になるの)
美希「そうだ、上ってみて部屋を見渡してみるの」
カンカンカンカン
美希(一番上まで来たの)
美希「い、意外と高いの」
美希「……」
美希(なんだろう……こう、スポットライトに照らされて……)
美希(まるで、ステージの上に立ってるみたいなの……)
美希「よし、早速ここから部屋を見渡して――」
シャアアア
美希(? 何の音だろ?)
美希「!」
ズドッ
美希「がぁっ!」
シャアアア
美希「がぼっ、ぼごごっ」
ブルブル
ブシューッ
ドクドクドク
振り向いた瞬間、美希の喉元に天井からワイヤーで吊るされた大鉤が勢いよく突き刺さった。
大鉤は美希の体を吊るしたまま移動し、向こう側まで運んだ。
美希のか細い首元からは尋常ではないほどに血があふれ、床に滴り落ちている。
痛みに悶えていた少女の体はやがて不自然な痙攣を起こし、動かなくなった。
カチャ
随分と短いですが、キリがいいのでここまで
何気に今回が初のデストラップですね。
響「ん……う~ん……」
響「……あれ?」
響「ここ、どこだ?」 キョロキョロ
響「……ハム蔵? みんな?」
響(自分、なんでこんなところに……)
響(窓なし、時計なし……)
響「ケータイもいつの間にかなくなってるし……」
響(あるといえば、ずらっと並んだ扉だけ……)
響(こんな大きな部屋に扉だけしかないなんて、変な感じだぞ)
響(それに、並んだ扉も変なのばっか)
響(鎖で縛られているのもあるし、ドアノブがとられてて開けられないものもあるし……)
響「唯一普通なのはこの浅葱色の扉だけ……」
響「ここを進むしかないのかな」
響「ん? なんか扉に文字が……」
『大顎の間』
響「おおあごのま?」
響(大顎……? 大顎…………)
響(口の大きい動物がいる部屋?)
響「動物だったら、自分の得意分野だ!」
響「早速入ってみるぞ!」
ガチャ
響「……あれ?」
響(てっきり動物がいる部屋なのかと思ったけど、違ったみたいだ)
響(さっきに比べて随分と小さい部屋だぞ)
ガチャン
響「え!?」
響(と、閉じ込められた!?)
ガチャガチャ
響「ぐ、鍵までかかってる……」
響(もう戻れないぞ……)
響(どうしよう……)
安価下
A周囲を見渡す
B情報を整理
C自由(何をするかも書く)
響(とりあえず周囲を見渡してみるぞ)
響(この部屋にあるものは、テーブル、引き出し付きの机、本棚、謎の銅像)
響(天井には蛍光灯、壁には時計、それに蛍光灯のスイッチ、窓は一つもなくて、入ってきた扉と、別のもう一つの扉)
響(そして、床から天井まで伸びている鉄の棒……)
響(こんなところかな)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
>>153
(深読みさせてしまって申し訳ないですが、全然ないです)
響(本棚を調べてみるぞ)
響(うわー、棚の中にぎっしり詰まってるなぁ……何の本だろ?)
響「おっ、これ、765プロの記事が載ってる」 ペラ
響「あ、これもだ……これも……」 ペラペラ
響「ん……? んん……?」
響「これ、ぜーんぶ765プロに関する雑誌じゃないか!」
響(嬉しいけど…………さ、さすがにこれだけあるとなんというか、びっくりするというか……) パラ…
響「あれ? なんか挟まってる……」
『アイツが失明した。
医師によると一時的なものらしい。原因はストレスだとか。
ストレスとなると、クリスマスイブの悪質なファンからの嫌がらせのせいだろうか?
本人は突然の状況に始めこそ泣きながら混乱している様子だったが、だいぶ落ち着いたようだ。
本当に強い子だ。俺のほうがよっぽど仕事に集中できずにいる。
それと、彼女は少し前から左手首に包帯を巻いている。この前のレッスンで手首を痛めてしまったと言っていた。
どのみちもうニューイヤーライブには間に合わないだろう。
残念ではあるが、仕方がない。来年はきっと頑張ろうな。』
響(日記だな)
響(ニューイヤーライブ……この日記で言われてる『アイツ』っていうのはアイドルをしてるのか)
響(失明……それにケガ……)
響(かわいそうだぞ……ライブ、きっとたのしみにしてたはずだ……)
響(自分たちは恵まれてたんだな……)
響(……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
響(引き出し付きの机を調べてみるぞ)
響(引き出しの中は……お、たくさん入ってる)
響(蝋燭とマッチがそれぞれ2本、それに凧糸が一巻)
響(机の上は……なんか落書きがされてるな……)
『執行者は13歩手前に』
響「執行者? 執行って……」
響「うーん……」
響(よくわかんないぞ)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
響(もう一つの扉を調べてみるぞ)
響(色も形も入ってきた扉と一緒だな)
響(開くのかな……? まぁ、開かないよね) ガチャガチャ
響「あ、なんか書いてある……」
『扉は鍵または贖いの血によって開かれる』
響(贖いの血……それはよくわかんないけど……やっぱり鍵が必要なんだな)
響(あれ? でも、この扉……)
響「…………鍵穴がないぞ?」
響(じゃあ、この扉はどうやって開けるんだ……?)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
響(銅像を調べてみるぞ)
響(緑色をしたとぐろを巻いてるヘビの銅像だぞ)
響(大きさもそこそこあるし、中々迫力があるぞ……)
響(それに……なんかヘビっぽくないし……)
響(石の台座になんか彫ってある……題名かな?)
『捻じれしもの』
響(おぉ……な、なんかそのまんまだな……)
響「あ、台座に落書きがしてあるぞ」
『白き花畑の下に、光は眠る』
響「???」
響(し、白き花畑……? 光……?)
響「うぎゃー! 意味わかんないぞー!」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
響(一度蛍光灯を消してみるぞ)
パチッ
響「うわっ! ま、真っ暗だ!」
響(なにも見えないぞ……)
響(……って、それもそうか、この部屋には窓がないんだった)
響「……」
響「うーん……なにも起きないみたいだ……」
パチッ
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
響(テーブルを調べてみるぞ)
響(特に変わったことはない4つ脚の木製のテーブル)
響(テーブルの上には箱ティッシュが一つと蛍光灯のリモコン、それに…………メモ?)
『見えざるものに注意』
響(見えざるもの……? 見えざるもの、見えざるもの……)
響(…………亡霊……)
響「い、いや! 霊なんているわけないぞ! あはは!」
響「そ、そうだ、一応下も確認しておこう」
響「……」
響(残念だけど、下には何もないみたいだ……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
響(暗号が気になるし、本棚をどかしてみるぞ)
響「ふんっ! むむむっ……!」 ググッ
響「……」 プルプル
響「だ、ダメだー……う、動かないぞ……」
響「って、この本棚、床にくっつけてあるぞ」
響(そりゃあ、動かないわけだ……)
響「……」
響「!」
響(そうだ! 動かせないのなら……)
響(マッチで燃やしてみよう!)
響「着火!」
ボゥッ
パチパチパチ…
響(おぉ、さすがによく燃えるなぁ)
響(んふふ、これできっと何かが分かるはず……)
響「……」
響(ていうか……これ、どうやって消火するんだ……)
響(ま、マズいぞ……)
響「み、水!」
響「水は……な、ないぞ……」
パチパチパチパチ
ボォッ
響「!」
響(つ、机に燃え移った!)
響「は、早く消さないと……!」
響(布か何か……!)
響「もう服を脱いで、それを使って鎮火するしか……!」 バッサ バッサ
モクモクモク
響「ゲホッ! ごほっ、ごほっ……」
響(け、煙が……!)
響「ぐぅ! 全然勢いが収まらないぞ……!」
響(どうすればいいんだ……)
響「どうしよう……どうしよう……!」
響「どうすれば……」
響「ぐうううぅ!」
ドンッ! ドンッ!
響「だれかぁー!! 誰か、ここからだしてくれぇーっ!!」
響「だれでもいいから! だれか! 火が消えないんだ!」
響「出してくれよぉおお!」 ドンッドンッドンッ!
響「あぁ……」
響「まだ…………死にたくないよ……」
響「死にたくないよぅ……」
「死ねてよかった」
カチャ
キリがいいので寝ます
明日もできると思いますのでよろしくお願いします
(一応解説をしておくと、>>171を行うと響の脱出条件の一つを満たせなくなるので、即死という形にしました。)
あずさ「すぅ……すぅ……」
あずさ「……ん」
あずさ「ふぁ…………あら?」
あずさ「……」 キョロキョロ
あずさ「えっと……」
あずさ「……ここはどこかしら~?」
あずさ(私ったら……また迷って知らない場所に来ちゃったのかしら……)
あずさ(う~ん、一応律子さんに連絡した方が……)
あずさ「あら? ケータイがない……」
あずさ(……こ、困ったわ~……)
あずさ「今は何時くらいなのかしら……」
あずさ(時計はないし……窓もないから外がどうなっているのかもわからない……)
あずさ(……あるのは、この並んでいる扉だけね……)
あずさ(なぜか鎖で縛られている扉は3つ)
あずさ(黄、臙脂、それに青)
あずさ(う~ん、この3つは見た目からして開けられそうにないわねぇ……)
あずさ(逆に、鎖がついていない扉もほとんどがドアノブがとれてて開けられないみたい……)
あずさ「開けられそうなのは、この紫色の扉だけね……」
あずさ「あら?」
あずさ(扉に何か……)
『熱傷の間』
あずさ「熱傷の間……」
あずさ(なんだか、あまりいい名前には感じないけれど……大丈夫かしら……)
ガチャ
あずさ「ここは……」
その部屋は半分は普通の部屋の形をしていたが、もう半分はまるでプールのようになっており、熱湯で満たされていた。
相当高温なのか、大量の湯気が立ち上っていた。
あずさ(すごい熱気……)
あずさ(これだけ湯気が出ていてもあまり湿気がないのは、この部屋の天井が高いからかしら……)
この部屋は天井が非常に高い位置にある。
また、どうやら換気扇もついているようだが、高い壁に設置されているため、外の様子は見られなかった。
ガチャン
あずさ「!」
あずさ(と、扉が……)
あずさ(これじゃあもう戻れない……)
熱湯風呂は幸子の仕事だろ(安価なら↓)
あずさ(どうしましょう……)
安価下
A周囲を見渡す
B情報を整理
C自由(何をするかも書く)
あずさ(とりあえず周囲を見渡してみましょう)
あずさ(この部屋にあるのは、テーブル、ゴムボール、本棚、クローゼット、PC、それに大きな牛さんの置物)
あずさ(窓は一つもなくて、壁には時計と照明と照明のスイッチ)
あずさ(入ってきた扉と、別のもう一つの扉、そして熱湯のプール……)
あずさ(こんなところかしら)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
牛の置物を(置いている周辺の床、壁も含めて)調べる
あずさ(テーブルを調べてみましょう)
あずさ(4つ脚の普通のテーブル)
あずさ(テーブルの上には……ポッド、マグカップ、それにお茶葉まで……)
あずさ(お茶を飲めってことかしら……?)
あずさ「あら? これは……メモ?」
『水温が変わることはない』
あずさ(水温……きっとあっちにある熱湯プールのことね)
あずさ(いくら冷めるのを待っても無駄ってことかしら……)
あずさ(でも、水温が変わることはないって……少し変な気が……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
牛の置物は熱湯プールに落とすと見たけど、デストラとも取れますね。
あずさ(本棚を調べてみましょう)
あずさ(いっぱいあるけれど……何の本かしら……)
あずさ「……? これって……765プロの記事よね?」
あずさ(他の雑誌も765プロに関する雑誌ね)
あずさ「あら~、こんなにいっぱい集めてくれてるってことは、きっと熱心なファンの方なのね~」 パラ
あずさ「あら? なにかしら……」
『終わることなく流れ続ける血。
私にはその血を止めることはできない。
私にできることは、目を逸らさず、鳥籠の鳥たちがいつか飛び立てるよう願うだけ。
なんて無力なのだろう。
かつての私も、そうだったのだろうか。』
あずさ(流れ続ける血……? 鳥籠……?)
あずさ「なんのことなのかしら……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(PCを調べてみましょうか)
あずさ(こんなところにPCみたいな精密機械を置いておいて大丈夫なのかしら……)
あずさ(すでにもう起動してあるみたいだけど……)
あずさ(画面には『パスワードを入力してください』って書いてあるわね……)
あずさ「う~ん、パスワードってこの部屋にあるのかしら……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(もう一つの扉を調べてみましょう)
あずさ(色も造りも入ってきた扉と同じみたいね……)
あずさ(何か書いてある……)
『扉は鍵または贖いの血によって開かれる』
あずさ(贖いの血……)
あずさ(一体何のことかしら……?)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(クローゼットを調べてみましょう)
あずさ(見た目は普通のクローゼットね)
あずさ(中を見て見ましょう) キィ
あずさ「……これは?」
あずさ(作業服……? それに、作業用のブーツと手袋も……)
あずさ(わざわざ耐熱性って書いてあるわね)
あずさ「他には…………あら、扉の裏側に何か……」
『執行者は11歩手前に』
あずさ「執行者……?」
あずさ(一体なにを執行する人なのかしら……?)
あずさ(他には何もなさそうね)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(熱湯プールを調べてみましょう)
あずさ(プールの床は恐らくタイル)
あずさ(深さは……詳しくは分からないけれど、2メートルくらい?)
あずさ(この建物って一体どういう構造をしてるのかしら……)
あずさ(湯気だけでも十分熱いけど、水温はどれくらい――) スッ
あずさ「っ!!」
あずさ「あ……あつぃ……」 ヒリヒリ…
あずさ(な、涙が……)
あずさ(これは落ちちゃったら、大変なことになりそう……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(牛さんの像を調べてみましょう)
あずさ(随分と大きな牛さんの像)
あずさ(動かせるかしら……)
あずさ「う~ん……」 グググ…
あずさ「だ、ダメみたい……」
あずさ(何でできているのかしら? テカテカしててとっても堅い)
あずさ(胴の部分に文字が彫られてる……えっと『光をすべて弾くもの』?)
あずさ「あら?」
あずさ(牛さんの脇のところに扉がついてる……)
あずさ(開くかしら……あ、ダイヤルロック式のカギがついてるわね……)
あずさ(変わったカギね。数字の代わりにA~Fのダイヤルが6つ付いてる)
あずさ「う~ん……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(ゴムボールを調べてみましょう)
あずさ(床に一つだけ転がっていたゴムボール)
あずさ(空気が中に入ってて、握ると弾力がある)
あずさ(特に変わったとこはなさそうねぇ……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(ダイヤルロックの解除に挑戦してみましょうか)
あずさ(何事もチャレンジですものね。うふふ)
あずさ(え~と、FFFFFFっと……)
ガチャ
あずさ「あ、あら~、ホントに正解だったみたいね~」
あずさ「さっそく中を確認してみましょう」 カチャ
あずさ(随分と大きな空洞……人が入れそうなくらいねぇ)
あずさ「あら、紙が2枚……」
『灼熱の海の底に宝はある。
なお、宝の在り処は2つ。』
『今日はダンスレッスン。3人で合わせて踊ったんだけど、アイツの動きが遅すぎて全然合わない。
あんまりトロいからわざとぶつかってやったら、今度は脚を痛めたらしい。
一応病院で診てもらった方がいいとのことで、検査しに行ったら骨折していたらしくって、
今度あるライブには出れないんだって。
「迷惑かけてごめんね」なんて言ってたけど、正直足手まといがいなくなって清々したよ。』
あずさ(一つは暗号かしら? それともう一つは日記?)
あずさ(ライブってことは、アイドルをしてる人の日記かしら……)
あずさ(その……世界にはいろんな人がいるけれど、やっぱり765みたいにいい人ばっかりじゃあないわよね……)
あずさ「……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
あずさ(さっきクローゼットにあった耐熱服を着てプールに入ってみましょう)
あずさ「それじゃあ早速、服を着替えていってみましょう」
あずさ「うん、少しサイズが大きいけれど大丈夫ね」
あずさ「いざっ! なーんて、うふふ」
ざぶっ
あずさ(うん、耐熱性のブーツなだけあってだいぶ……いえ、それでも結構熱いけれど……)
あずさ(あら? でも、このまま入っていったらブーツの口からお湯が……)
ざぶぶっ
あずさ「!!!!」
ざばっ!
あずさ「っ!!!!!っっ!!!!!!」 ゴロンゴロン
あずさ(う、う~ん……ちょっと無理があったみたい……)
あずさ(第一、この作業着も水中じゃあ役に立ちそうもないわね……)
コツ
あずさ「?」
あずさ「あら? だれか――」
ガッ
ドサッ
「……」
――――
――
あずさ「う、う~ん……」
あずさ「あら……? ここは……」
あずさ(私、たしか誰かに……)
あずさ(……暗くて何も見えない……それに、随分と狭い……)
あずさ「!」
あずさ(で、出られない……!)
あずさ(そ、そんな……!)
あずさ「あつっ!」
あずさ(???)
パチパチパチ
あずさ「あっ、熱いっ!? あっ!」
あずさ「熱い!熱い!熱い!」
あずさ「いやっ、あ、ああああっ!」
あずさ「あ゛あ゛あ゛ああああああああああああああ!!!!!」
ジュー……
ガコッ
ゴロン
「これで……本当に……」
カチャ
今回もキリがいいのでここまで
今回は2人するつもりだったんですが、こっちのミスでちょっとできなくなりました。
明日(というか今日)もまた再開できると思うので、その時はよろしくお願いします。
貴音「……」
貴音「ここは……」
貴音「……」
貴音「私は……またここに……」
貴音「?」
貴音(『また』……? 私は何を言っているのでしょう……?)
貴音(このような場所に来るのは初めてのはず……)
貴音(窓もない……時計もない……これでは現在の時刻を知ることができませんね……)
貴音(携帯電話も何者かによって持ち去られた後のよう……)
貴音「ふむ……」
貴音(あとは、この奇妙な扉たちだけ……)
貴音(臙脂色の扉以外はすべて開かないようになっている……)
貴音(臙脂の扉……)
貴音(何か書かれていますね)
『盲目の間』
貴音(盲目……)
貴音(どうやら、私をこの扉の先へ進ませたいようですね)
貴音「いいでしょう……」
貴音(どのみち、私に選択権はないのでしょうから……)
ガチャ
貴音「ここは……」
貴音「……鏡」
貴音(正面の壁には巨大な鏡が取り付けられていて、まるでだんすすたじおのよう……)
貴音(……)
ガチャン
貴音「……どうやら閉じ込められたようですね」
貴音(仕方がありません。他の出口を探しましょう)
貴音(どういたしましょう)
安価下
A周囲を見渡す
B情報を整理
C自由(何をするかも書く)
貴音(周囲を見渡しましょう)
貴音(この部屋にあるものは、姿見、鏡台、机、猿の置物)
貴音(天井には照明、壁には謎の絵と、時計)
貴音(入ってきた扉、そして取り付けられた大型の鏡……)
貴音(? 出口がない……?)
貴音(一体これは……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
貴音(猿の置物を調べてみましょうか)
貴音(壁に取り付けられた大型の鏡の正面に一体だけ置いてある猿の置物)
貴音(一体これは……)
貴音(? ……この猿の置物は)
貴音「三猿の見ざる……?」
貴音(目の部分を手で隠していますから、間違いありませんね)
貴音(何故このようなものが……)
貴音「む……何か落書きがされていますね……」
貴音(これは……あるふぁべっとというものでしょうか?)
貴音(えす、えいち、わい、じぃ、ゆう、わい……)
貴音「???」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
貴音(壁に掛けられた絵を見てみましょう)
貴音(額縁に入れられた謎の絵……)
貴音(異様に手足が細長く、黒いすぅつを着た『何か』が描かれている……)
貴音(白塗りの顔には目も鼻も何もなく、ただ暗闇に立っている。まるでこちらをずっと見ているかのように……)
貴音(下に絵の題名が書かれていますね……)
『執行者は10歩手前に』
貴音「真、面妖な絵ですね……」
貴音(おや? 額縁に鍵穴のようなものが……)
貴音(これは一体……?)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
貴音(机を調べてみましょう)
貴音(机の上には、何やら面妖な機械が置いてありますね)
貴音(画面ときーぼーどが付いた機械……)
貴音(確か名前は…………わーぷろ……?)
貴音(どうやらこの機械で入力した言葉を印刷できるようですね)
貴音「おや……」
貴音(机になにか紙が……)
『死との境界に血を捧げよ』
貴音(死との境界……)
貴音「……」
安価下
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B情報を整理
C自由
貴音(鏡台を調べてみましょう)
貴音(引き出しの付いた鏡台)
貴音(中に何か入っているのでしょうか) ゴソ
貴音「…………これは」
貴音(紙切れと…………鏡の破片……?)
貴音(紙切れには何か書いてありますね)
『現実とは時に残酷だ。自ら目を背けてしまうほどに。
それでもなお知りたいと言うのならば、見て見ぬふりをすることだ。』
貴音「見て見ぬふり……」
貴音「? ……裏にも何か……」
『23』
貴音(23……?)
貴音(この数字が何か役に立つのでしょうか?)
安価下
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B情報を整理
C自由
貴音(姿見を調べてみましょう)
貴音(すたんど式の姿見ですね)
貴音「……」
貴音(特に変わったところは見当たらないようです)
安価下
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B情報を整理
C自由
貴音(時計を調べてみましょう)
貴音(ふむ……動いてはいないようですね……)
貴音(もしやと思いましたが……結局時間は分かりそうにありませんね……)
貴音(あとは特に変わったところはありません)
安価下
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B情報を整理
C自由
貴音(一度情報を整理してみましょう)
貴音(落ち着いて考えれば何かわかるやもしれません)
貴音(まずは猿の置物ですね)
貴音(三猿の見ざる……なぜ見ざるだけがこんなところに……)
貴音(確か落書きがされていましたね……えぇっと……しゃいがい、と読むのですよね……?)
貴音(しゃい……何度か耳にした言葉ですね……確か意味は……)
貴音(…………うむむ……思い出せませんね……)
貴音(そういえば、随分と変な場所に置かれていますね)
貴音(大鏡の目の前に……正直邪魔な気も……)
貴音(次は壁に掛けられた絵……)
貴音(見れば見るほどに不安になってくる絵ですね……)
貴音(題名は『執行者は10歩手前に』……執行者とは……?)
貴音(そういえば額縁に鍵穴がありましたね……ということはどこかに鍵があるのでしょうか……?)
貴音(と、言うよりも、鍵を開けた先には何があるのでしょうか……)
貴音(次は机ですね)
貴音(机の上にはわーぷろ……)
貴音(しかし、何の役にも立ちそうにありませんね……)
貴音(それと、紙に書いてあった『死との境界に血を捧げよ』という言葉……)
貴音(死との境界……死……)
貴音(つまり、現世と常世のことでしょうか……)
貴音(二つの世界をつなぐ……境界線……)
貴音(何のことでしょう……)
貴音(鏡台……)
貴音(鏡台自体は重すぎて動かせませんね)
貴音(引き出しの中には鏡の破片と紙切れ……)
貴音(それでもなお知りたいと言うのならば…………ですか)
貴音(何かの警告文のようにも感じますね……)
貴音(見て見ぬふり……)
貴音(見ていても見ていないうに振る舞う……どういうことでしょう?)
貴音(裏には『23』の文字)
貴音(これはなにかの暗号……いえ、考えすぎでしょうか?)
貴音(意味はなく、これ自体が鍵という可能性もありえますね……)
貴音(姿見……これは特に何もないですね)
貴音(すたんど式の普通の鏡)
貴音(あとは時計ですね)
貴音(動いてはいませんでしたね。恐らく電池が入っていないのでしょう)
貴音(これも特に何もありません)
貴音(どうしましょうか)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
貴音(猿の置物を移動させてみましょうか)
貴音「はっ!」
ズズズッ
貴音(とりあえず鏡には映らない場所まで移動させました)
貴音「おや?」
貴音(猿の口から何か出ていますね……)
『死はもう一人のお前を見せる』
貴音(もう一人の……私……?)
貴音(これは一体、どういう……)
貴音(どうしましょうか)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
(うわ、間違えた。訂正します。)
貴音(猿の置物を移動させてみましょうか)
貴音「はっ!」
ズズズッ
貴音(とりあえず鏡には映らない場所まで移動させました)
貴音「おや?」
貴音(猿の口から何か出ていますね……)
『しはもう一つのお前を見せる』
貴音(もう一人の……私……?)
貴音(これは一体、どういう……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
貴音(鏡の破片で部屋を映し、周囲を探ってみましょう)
貴音「……」
貴音(とくには何もありませんね……)
貴音(まぁ、鏡に映してみているだけですから、とくに変わったこともないでしょう)
貴音「ん」
貴音(あぁ、合わせ鏡というものですね)
貴音(鏡と鏡を合わせることで、無限に続く世界が見える……)
貴音(そういえば、響が前に言っていましたね)
貴音(合わせ鏡をすると霊が通るとか……霊界に繋がるとか……)
貴音「……」 サァ…
貴音「や、やめておきましょうか……」 スッ
貴音(どうしましょうか)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
ウィーン ガガガ
貴音「? わーぷろが勝手に……」
貴音(何かを印刷していますね……)
ガガ ウィーン
パサッ
貴音「……」 スッ
『眼ニハ眼ヲ』
カチッ
貴音「!」
貴音(照明が……消えた……)
ズズズ……
貴音(何でしょう……何かが……)
貴音(近づいてくる……!)
ポン
貴音「何奴ッ――!?」
ズズズッ
貴音「!」
貴音(何かが体中に巻き付いて……身動きが……)
ズズ…
貴音(何かが頬を這って……)
貴音「!!!」
グリグリ…
貴音「あっ!」
貴音(眼の中に!)
グググ……
貴音「あああああああああ!!!」
ググ…
ブチッ……
貴音「あぐっ」
貴音「あ……あぁ……!」
貴音「眼が……あ、ああぁ……ああ……」
グググ…
貴音「ぐぅ!」
貴音(か、体が、押しつぶされて……)
ゴキゴキゴキ…
貴音「がっ……」
貴音(……わ、私は……死ぬのでしょうか……)
貴音(いえ……死ねるのでしょうか……)
貴音(…………ふふ……)
貴音(どうせ……)
ゴキッ!
「血は止まらず、流れ続ける」
カチャ
寝ます。
真美「ん……」
真美「ふぁ……」
真美「……」
真美「あれれ?」
真美(ここどこ?)
真美(全然知らないとこだ……)
真美「みんなー? 兄ちゃん? ピヨちゃん? りっちゃん?」
真美「亜美?」
真美「……」
真美(返事がないや……)
真美(今何時ぐらいだろ……)
真美(真美のケータイもなくなってる……)
真美(時計も窓もないし……あるのは変な扉だけ……)
真美「扉……」
真美(やっぱり、この先に進めってことなのかな……)
真美「なんで青色の扉だけ鎖がついてるんだろ……」
真美(あれは開けられないよね)
真美「じゃあ他の扉が開くかどうか試して…………って」
真美(ドアノブがないじゃん!)
真美(他の扉もドアノブがとれてるし……)
真美(これじゃあどっちにしろ進めない…………あ、よく見ると黄色の扉はドアノブついてるや……)
真美「鍵とかはかかってないのかな…………ん?」
真美(扉になんか書いてある……んーと……)
『悪童の間』
真美「あくどうのま……?」
真美(なんのことだろ……)
真美「ま、いーや。とりあえず入ってみよ」
ガチャ
真美「ここは……」
真美「!」
真美「亜美!」
部屋の右の壁は向こう側が見えるようになっていた。
壁の向こうにはこちらとは物の位置が反転したもう一つの部屋があり、
そこには眠っている亜美の姿があった。
真美「亜美! 亜美!」
亜美「ん……」
亜美「ふぁあ、あれ……ここは……」
真美「亜美! よかった……!」
亜美「あれ? 真美?」
亜美「どうしてこんなところに……」
真美「それが……真美にもよくわからなくって……」
真美「気が付いたら大きな部屋にいて、その部屋にあったこの扉から来たんだ」
亜美「その扉?」
真美「うん」 ガチャ
真美「あれ?」
ガチャガチャ
真美「開かない……」
真美「いつの間にか鍵が掛けられてる……」
真美「どうしよう……」
亜美「ねぇ、真美」
亜美「真美の部屋の扉が大きな部屋に繋がってるなら、亜美の部屋にある扉はどこに繋がってるんだろ?」
真美「え?」
真美(確かに……亜美の部屋にも真美の部屋にあるのと同じ扉がある……)
真美「亜美、開けてみてくれる?」
亜美「うん」 スクッ
ガシャ
亜美「わわっ!?」
真美「あ、亜美っ!?」
亜美「いたた……」
真美「あ、亜美……足に……」
亜美の足には鎖の付いた枷が付けられており、鎖は部屋の床に繋げられていた。
亜美「えぇっ? なにこれ……」
真美「亜美、大丈夫?」
亜美「う、うん……でも、これじゃあ扉が調べられないね……」
真美「そうだね……」
亜美「うーん、あと少しだけ鎖が長かったら届くのに……」
亜美「これからどうしよう」
真美「もう戻れないし……とりあえず部屋の捜索でもしてみよっか?」
亜美「らじゃー!」
真美「まずは真美からね」
真美「真美の部屋にあるのは、それぞれ色の違う箱が4つ、臙脂、ピンク、黒、そして黄色」
真美「ゴミ箱、天井には照明、壁に照明のスイッチと変な絵」
真美「あと気になるのは、正面の壁がシャッターみたいになってること」
真美「こんなとこかな」
亜美「おっけー、じゃあ今度は亜美の番ね」
亜美「亜美の部屋にあるのは、同じくそれぞれ色の違う箱が4つ、浅葱、黄緑、紫、そして黄色」
亜美「青い布がかぶせてある何か、天井には照明、壁に照明のスイッチと変な絵」
亜美「真美の部屋同様、こっちの部屋の壁も一つだけシャッターみたいになってるよ」
亜美「以上で状況報告を終わります、真美隊員!」
真美「うむ! ……って、これじゃあ何も分かんないね……」
亜美「うーん、そだね」
亜美真美「うーん……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
真美「亜美、その青い布がかぶせてある何かって何……?」
亜美「さぁ? ……何だろ? 結構大きいね」
真美「ちょっと布を取ってもらっていい?」
亜美「おっけー」
亜美「ほいっと」 スッ
真美「…………鳥籠?」
亜美「みたいだね……別に鳥が入れられてるわけじゃあないけど」
亜美「代わりに何か書いてある紙が入ってるよ」
『あの子が自宅で首を吊っていた。
まさか、自殺するなんて思いもしなかった。彼女は失明していたにもかかわらず自殺をした。
首を吊るにも手間がかかる。これが意味することは、彼女が前から死のうとしていたということだ。
前々から準備していたのだ。
そんなにも彼女は追い詰められていた。
私が彼女の遺体を見たとき、彼女の左手の包帯は外されていた。
彼女の左手には、いくつもの傷が残っていた。』
亜美「……」
真美「……」
亜美「……」
真美「……次、行こう」
亜美「……うん」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
真美「そういえば、黄色い箱はどっちの部屋にもあるんだね」
亜美「そうだね」
真美「手が突っ込めるぐらいの穴が開いてるね」
亜美「これってあれじゃない? 箱の中身はなんだろなっていう……」
真美「あー、そんなのもあったね」
真美「じゃあ、試しに手を入れてみようかな」
亜美「……」
真美「亜美?」
亜美「……なんか、黄色い箱だけ変じゃない?」
真美「ヘン?」
亜美「黄色い箱だけ他の箱と明らかに材質が違うし、それに、壁にくっつけてあるし……」
真美「確かに……」
真美「何が入ってるかはわからないけど、手を入れるなら気を付けたほうがいいかもね」
真美「もしもってこともあるし……」
亜美「うん」
安価下
(亜美or真美)が手を突っ込む
ん?これは二人共手を突っ込むってのはできないのかな?
>>402
(してもいいですけど、多分困ったことになりますよ)
亜美「亜美が試してみるね」
真美「あ、亜美!?」
亜美「だいじょーぶ、だいじょーぶ!」
亜美「危険そうだったらすぐやめるから、ね?」
真美「……」
真美(亜美……)
亜美「……」 スッ
亜美「……」
亜美「あ……」
真美「亜美?」
亜美「なんかある……」
亜美「なんだろ……レバー?」
真美「レバー? 肝臓?」
亜美「いや、そっちじゃなくって引くほうの」
真美「あ、そっちね」
亜美「どうしよ」
真美「え?」
真美「もしかして……引くの?」
亜美「……」
安価下
A最大限に引っ張る
B半分くらいまで引っ張る
C少しだけ引っ張る
Dやっぱりやめよう
真美「亜美、何が起こるかもわからないし……やめとこ?」
亜美「んー……分かった」 スッ
真美 「ふぅ……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
真美「じゃあ次は何調べよっか」
亜美「うーん、それじゃあさ、真美の部屋にあるゴミ箱調べてもらっていい?」
真美「ゴミ箱? なんで?」
亜美「こっちの部屋にないから」
真美「そういえばそうだね」
真美「じゃあ調べてみるよ」
真美「えーっと……あ、なんか紙切れが入ってるよ」
亜美「紙切れ?」
真美「うん、なんか書いてあるみたい」
『妹を救いたくば闇に光を』
亜美「闇に光を…………なんかカッチョイイ!」
真美「……」
亜美「真美?」
真美「あ、何でもないよ……」
亜美「?」
真美「それよりも、裏にも何か書いてあるみたいだから読むね」
『執行者は15歩手前に』
亜美真美「???」
亜美「執行者?」
真美「なんのことだろ?」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
ではA絵を調べる
>>435
(一応物を調べる場合は亜美真美どちらかお願いします)
真美「亜美の部屋に飾ってある絵ってどっかで見たことあるね」
亜美「ん? そーいえばそうだね、なんだっけ?」
真美「えぇっと……騙し絵で有名な人が書いたんだよね……名前は……」
亜美「んと……ブッチャー?」
真美「それプロレスラーでしょ」
亜美「そうだっけ? ……あ、エッシャーだ」
真美「そうそれ! その人の確か『滝』って作品だよね」
亜美「でもさー、なんか違うよね」
亜美「色つきだしさ」
真美「うん、なんか、流れてるものが水じゃあないよね」
亜美「真っ赤だね」
真美「……」
亜美「……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
亜美「真美の部屋に飾ってある絵ってどんなの?」
真美「んと、女の子の絵みたいだけど……」
真美「その、眼が……」
亜美「眼?」
亜美「あ、ホントだ……」
真美の部屋に飾ってある少女の肖像画。
しかし、描かれているその少女には眼が存在していなかった。
亜美「眼がない女の子の絵……」
真美「……あれ?」
亜美「真美? どうかした?」
真美「この女の子のちょうど目の部分、変な窪みがある……」
亜美「窪み?」
真美「うん。ピンポン玉よりか少し小さいぐらいのサイズの窪みが二つ……」
真美「なんだろう……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
(基本的に物を調べる場合は一つづつでしか調べられません)
亜美「そろそろ部屋の箱が気になってきたね」
真美「そうだね」
真美「そういえば、部屋に置いてある箱はどれも穴が開いてるみたいだけど……」
亜美「手を突っ込めってことなんだろうね」
真美「箱自体も床にくっつけてあって動かせないし……」
亜美「どの色の箱を調べてみようか?」
真美「じゃあ、真美の部屋にある臙脂色の箱でいい?」
亜美「おっけー、まずはお姫ちん色だね」
真美「何が入ってるんだろう……」
亜美「……ラーメンとか?」
真美「さ、さすがにそれは……」
真美「じゃあ、行くよ」 スッ
亜美「……」
真美「…………ん?」
亜美「どうしたの?」
真美「いや、なんか……ピンポン玉?」 ゴソッ
真美「!」
真美「ひぃっ!」
亜美「め、目ん玉ー!?」
ポトッ コロコロ…
真美「……あれ?」
真美「…………これ、作り物じゃん」
亜美「ちょっとー! ビックリさせないでよー!」
真美「ご、ゴメン……すっごくリアルだったから……」
亜美「でも、目ん玉二つ……なんの役に立つんだろ?」
真美「さぁ…………あり? 目ん玉の裏に何か小さく書いてある……」
『真実は水の中に浮かぶ』
真美「なんのことだろ……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
真美「……」
亜美「真美? どうかした?」
真美「この目ん玉……もしかしたら……」
亜美「もしかしたら?」
真美「絵にはめ込むんじゃないかなって」
亜美「絵って……女の子の?」
真美「うん。ちょうどそれくらいの窪みもあるし」
真美「はめ込んだらなにか起こるかも……」
亜美「いやいや、それはないっしょー」
亜美「そんなゼ○ダの伝説の仕掛けみたいな……」
真美「まぁ、物は試しって言うし……」
カポ カポ
真美「二つとも、キレイにはまったね」
亜美「何か起こるかな……」
カチャ キィ…
真美「! 絵が扉みたいに開いた……!」
亜美「中に何か入ってるよ!」
真美「……カギ?」
亜美「何のカギだろう……」
『妹を救いたくば闇に光を』
真美「!」
真美(そうか!)
真美「これ、亜美の枷を外す鍵じゃないかな?」
亜美「え?」
真美「そうだ、うん、きっとそうだよ!」
亜美「うーん……」
亜美「でも、鍵があっても部屋が分けられてるから……」
真美「あ、そっか……」
真美(亜美を自由にするためには、先に亜美に会う方法を探さないと……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
亜美「じゃあ今度は亜美の部屋にある箱を調べてみるね」
真美「うん」
真美「次は何色にするの?」
亜美「そうだね……んー……じゃあ、紫色!」
真美「あずさお姉ちゃんの色かぁ」
真美「これで765のツートップが揃うね!」
亜美「な~にが入ってるかな~」
亜美「いざ!」 ズボッ
亜美「!」
真美「?」
亜美「あっつー!」
真美「どうしたの?」
亜美「ぬおぉぉ……中に熱湯が……」 ヒリヒリ
真美「ね、熱湯!?」
亜美「ふぅ……ふぅ……うぅー……」
真美「だ、だいじょーぶ?」
亜美「うん、なんとか……」
亜美「でも、なんで熱湯なんか入ってるんだろう……」
真美「さぁ……」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
亜美「よーし、めげずに次行ってみよー!」
真美「次は何色にする?」
亜美「次は……ミキミキ! キミに決めた!」
真美「黄緑の箱だね」
真美「何が入ってるかわからないし、慎重にね」
亜美「うん」
亜美「なにがでるかな、なにがでるかな」 ゴソ
亜美「むっ!」
真美「なになに?」
亜美「なんだろ……細長くって…………んん?」
亜美「なんだろ」 スッ
真美「わっ!」
亜美「うわーっ! ヘビだ―っ!」 ポイッ
ボトッ
真美「……」
真美「…………って、作り物じゃん」
真美(普通のヘビにしては長すぎるし、緑色だし、なんかヘビっぽくないし……)
亜美「ふぅ、ヒヤヒヤさせてくれるぜ」
真美「……亜美、わかってて驚いたふりしてたでしょ」
亜美「んふふ」
亜美「そいえば、ヘビのおもちゃ以外にもこんなの入ってたよ」
真美「? 日記?」
『彼には好きな人がいる。
それ自体はいいのだけれど、ただ一つ問題がある。相手がアイドルであるということ。
私はそのことについて相談されたわけだ。
私としては別にダメだとは思わない。
彼女も彼によく懐いているし大丈夫だと思う。(それが恋心かどうかは別として)
ただ、周りがどうだろうか。
特に、いつも彼にべったりだったあの子なんかは面倒くさそう。
ダダこねたりして仕事に支障がでなければいいんだけど……。』
亜美「真美! アイドルだって!」
真美「ほぉー、妙な奇遇もあったもんですなぁ」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
亜美「どんどんいっちゃうよー!」
真美「次はどれにしよっか」
亜美「お次はー……ひびきんだァー!」
真美「浅葱色の箱かー」
真美「ひびきんといったらなんだろう」
亜美「やっぱ動物っしょー」
真美「……ドッグフードとか?」
亜美「ヒマワリの種かも……とりあえず、行ってみよー!」 ゴソッ
亜美「ん?」
亜美「なんだろこれ……」 スッ
真美「リード?」
真美「犬の散歩とかに使うやつだよね」
亜美「確かに動物に関するものだけどさ……」
真美「これだけ?」
亜美「うーん……うん、他には何も入ってないよ」
真美「そっかぁ」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
真美「亜美」
亜美「なに?」
真美「さっきのヘビのおもちゃ、熱湯の中に入れてみてくれない?」
亜美「なんで?」
真美「真実は水の中に浮かぶ……だっけ? そんな感じのこと書いてあったしさ」
亜美「あー、目ん玉の裏に書いてあったね」
亜美「でもさー、これ熱湯の中に入れちゃったら取り出せなくなっちゃうじゃん」
真美「なら、全部入れずにしっぽの端の方をもって垂らしてみて」
亜美「それなら、まぁ」
亜美「やたらと長くてやりにくいなぁ……」
亜美「よいしょ、いくよー」 プラン
チャポ
亜美「……」
真美「……」
亜美「……」
亜美「……ねぇ」
真美「ん?」
亜美「これ、いつまで垂らしておくの?」
真美「あ、もう出してもいいよ」
亜美「りょーかい」 チャポ
真美「どう? 何か変わったとことかある?」
亜美「んー……別に……」
亜美「強いて言うならおもちゃが温かくなったぐらい」
真美「そっかー……間違えちゃったかな」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
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C自由
亜美「真美」
真美「どしたの?」
亜美「やっぱり、あのレバー気になるよ」
真美「レバーって……黄色い箱の中の?」
亜美「うん」
真美「で、でも、危険かもしれないし……」
亜美「だいじょーぶ!」
亜美「半分くらい引いてみるだけだから、ね?」
真美「……」
亜美「……」 スッ
真美「亜美……」
亜美「……よし、いくよ」
亜美「ん!」 グッ
ガガッ
真美「あっ! 真美の部屋のシャッターが!」
亜美「むーっ!」 ググッ
真美「!」
真美(あれは!)
亜美「むむ――いてっ!」 パッ
ガシャン!
真美「あ、シャッターが閉じちゃった……」
真美「亜美、大丈夫?」
亜美「う、うん……」 スッ
真美「! あ、亜美! 腕から血が!」
亜美「へ、へーきへーき……」
亜美の腕には無数の切り傷がついていた。
真美「亜美、どうしてこんなケガを?」
亜美「よくわかんない……レバーを引っ張るのと一緒に、カミソリみたいなのがたくさん腕に食い込んできた……」
真美「レバーを引くのと一緒に……」
真美(つまり、レバーを引けばシャッターが開くけれど、それと同時に引いている側の腕にカミソリがに食い込む……)
真美(もしも最大まで引いていたら……)
亜美「そ、そういえば、レバーを引いたら真美の部屋のシャッターが開いたね」
真美「う、うん」
真美「でも、人が通れるほどじゃあなかった……」
亜美「シャッターの先に何か見えた?」
真美「え? えっと、狭い部屋が見えたよ」
亜美「狭い部屋?」
真美「うん。なにも物はなくって、右の壁に扉が一つついてるだけだった」
亜美「右の壁に扉……てことは、亜美のシャッターの先にも同じような部屋があって、そこと繋がってるのかも」
真美「うん、部屋の構造的にそうだと思う」
真美「あと、シャッターの下の部分には刃がついてたから、手で支えようと思ってもできないと思う」
亜美「そっか」
亜美「少しづつ部屋の仕組みが分かってきたね」
真美「うん」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
真美「じゃあ、今度は真美の方を調べてみるね」
亜美「ま、真美!?」
真美「だいじょーぶ!」
真美「ね?」
亜美「真美……」
真美「……よし」 ゴソッ
真美「……!」
真美(やっぱり、こっちにもレバーがあるみたいだね)
安価下
A最大限に引っ張る
B半分くらいまで引っ張る
C少しだけ引っ張る
Dやっぱりやめよう
真美「亜美、やっぱりこっちにもレバーがあったよ」
亜美「ホント?」
真美「引いてみるね」
亜美「ま、真美、待って!」
真美「大丈夫、少し引いて何が起こるか確かめるだけだから」
真美「ん!」 グッ
ガガッ
亜美「! 亜美の部屋のシャッターがほんの少しだけ開いたよ!」
真美「やっぱりこっちも同じ仕組みだったんだ」
真美「亜美、何か見える?」
亜美「んー……と」
亜美「物が何も置かれてない部屋があるよ」
亜美「左に扉もあるし、やっぱり繋がってるみたいだよ」
真美「じゃあ、離すね」 パッ
ガシャン
亜美「うーん……繋がってるってことは分かったけど……」
亜美「まだまだ色々問題があるよね」
真美「うん」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
真美「それじゃあ今度は真美の部屋にある箱を調べてみるね」
亜美「何色を調べるの?」
真美「今度はね~、黒色!」
亜美「黒ってことはまこちんだね!」
真美「まこちんといえば~?」
亜美「……なんだろ」
真美「うーん……」
真美「正直、中に入ってるものってみんなとはあんまり関係ないよね」
亜美「確かにね」
真美「ま、いってみよー」 ゴソ
真美「んー?」 ゴソゴソ
亜美「なになに?」
真美「うーん……なにかな……」 スッ
亜美「人形?」
真美「フリフリの服を着たフランス人形だね」
亜美「箱の中身はそれだけ?」
真美「ん、ちょっと待ってね……」 ゴソ
真美「あっ、なんか紙が入ってる」 スッ
『永遠の影に白き道しるべはある』
亜美「白き、道しるべ……?」
真美「なんのことだろ……」
安価下
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C自由
真美「もうここまで調べちゃったし、最後の一つもいっちゃおうか?」
亜美「そうだね。ここまでやったら気になるしね」
真美「よーし! 最後の一つ、ピンク色!」
亜美「ピンクと言えばいおりん!」
真美「Go!」 ゴソッ
真美「……んー?」
亜美「どしたの?」
真美「いや、なんか……ゴミ箱みたい……」
亜美「ゴミ箱? 箱の中身が?」
真美「すごいごちゃごちゃしてる……」
亜美「とりあえず全部出してみたら?」
真美「そーだね」 ガサゴソ
真美「……これで全部かな」 ゴソ
亜美「わー……ホントにゴミばっか……」
真美「これ……カチューシャかな?」
亜美「え? あ、ホントだ」
亜美「でも、役に立ちそうもないね」
真美「うん、他はゴミばっかだし、ハズレの箱かな……ん?」
真美「この紙、なんか書いてある」
『今日、アイツはカチューシャなんかつけてきた。
バッカみたい。あれで可愛いとでも思ってるのかしら。
勘違いしてる姿を見ているとなんだかイライラしたから、無理やりカチューシャを取って私の物にした。
別に欲しかったわけじゃあないから、後でゴミ箱に捨てておいた。
それに対するアイツの反応はというと特に反抗するわけでも、何か言うわけでもなく、されるがまま。
なんで反抗してこないわけ? なんで笑っていられるわけ?
あんたのその笑みが、余計に私をいらだたせる。』
亜美「おおぅ……きっついですなぁ……」
真美「カチューシャって……この箱に入ってたやつのことかな……?」
カシャン
真美「?」
真美「!」
真美が亜美の方を見ると、一体いつどこから入ったか、巨大な刃物を持った人物が立っていた。
そしてその人物は今まさに亜美に襲い掛かろうとしていた。
真美「亜美! 後ろ!」
亜美「え?」
ズガッ
亜美「きゃっ!」
真美「亜美!」
亜美は簡単に組み伏せられてしまった。
亜美の手首に刃物が当てられる。
亜美「いやぁあああ!!!」
真美「亜美!!!」
シャッ
亜美「あ」
ブシュー
真美「亜美ー!!!!」
亜美「あ……あぁ……」
真美「亜美! あぁ、そんな! 亜美ぃ!!!」
亜美「ま……真美……」
亜美「逃、げて……」
ヒュッ ドスッ
真美「亜美!!!!」
真美「う、うああ……あぁ……」
真美「うぅ……なんで……! なんでこんな……!」
真美「亜美! 亜美ぃー!!!」
真美「ああああああああ!!!!」
コンコンッ
真美「ぁ……」
亜美を殺した『そいつ』は、真美を指さしていた。
いや、正確に言うと、真美の後ろを指さしていた。
真美「え……?」 クルッ
真美が振り返ると、そこにはもう一人の『そいつ』がいた。
『そいつ』は真美の首元にゆっくりと刃物を当てた。
カチャ
(ちょっと出かけてきます。11時からまた再開します。)
千早「すぅ……」
千早「……ん……」
千早「……」 ムク
千早「ここは……一体……」
千早「……」
千早「何故、私はこんなところに……?」
千早(時計も、窓もないわね……)
千早(ケータイもなくなってる……)
千早(誰かに連れてこられた……? まぁ、それ以外考えられないけれど……)
千早「……」
千早(あとは……この並べられた扉ね……)
千早(一通り見て見たけど……)
千早(どうやら青色以外の扉は開けられなくなってるみたいね)
千早(恐らく、これも私をここに連れてきた人物がそう仕向けたんでしょうけど)
千早(一体何が目的なのかしら……)
千早(? 扉に文字が彫ってある……)
『苦悩の間』
千早「苦悩……」
千早(とりあえず進んでみるしかないわね……)
ガチャ
千早「!!!」
千早「高槻さん! それに、萩原さんも!」
部屋の中には二つの窓があり、赤枠の窓の向こうにやよいが、
もう片方の青枠の窓の方には雪歩が、奇妙な機械の付いた十字架に磔にされていた。
体中に拘束具をつけられ、自力では絶対にはずすことができないようになっているようだ。
千早「高槻さん! 萩原さん!」
雪歩「うぅ……うーん……」
やよい「あれ……千早さん……?」
千早「良かった、気が付いたのね」
雪歩「千早ちゃん……?」
雪歩「あれ? なんで私、縛られてるの……?」
やよい「あの、ここはどこですか?」
千早「それが……私にもよくわからなくって……」
千早「気が付いたら知らない部屋にいて、扉を開けて進んだらこの部屋に……」
千早(窓は……ダメね、とてもじゃないけど硬すぎて破るのは無理そう……)
千早「少し待ってて、必ず助けるから!」
千早(高槻さんと萩原さんを救うにはどうしたらいいのかしら……)
千早「……」 キョロキョロ
千早(台の上に二色のボタンとメモが一枚……)
千早(ボタンは赤色と青色の二色……)
千早(メモには……)
千早「!」
『選べ』
雪歩「?」
やよい「どうしたんですか?」
千早「ぇ……」
千早「え、えっと……」
雪歩「その紙に、何か書いてあったの?」
千早「!」
千早「あ……」
千早「いえ……その……」
千早(このメモの意味……)
千早(そう……深く考えなくてもわかる……)
千早(高槻さんか……萩原さんか……)
千早(どちらか一人を、私が選べということ……)
千早「この台の上に赤色のボタンと、青色のボタンがある……」
千早「恐らく赤色は高槻さん、青色は萩原さん……」
千早「紙にはただ『選べ』とだけ書いてあったわ……」
雪歩「そんな……」
千早「……」
やよい「あの……」
やよい「もしそれで、選ばれた方はどうなるんですか……?」
千早「え……」
千早(確かに……私が選んだ方はどうなるのかしら……)
千早(拘束が解けて、解放される……?)
千早(では……選ばれなかった方は……?)
千早「……」
千早「私は……」
やよい「私は!」
千早「!」
雪歩「!」
やよい「私のことは、いいですから……!」
やよい「その……私、よくわかんないですけど……」
やよい「私は、大丈夫です!」
千早「た、高槻さん……!」
雪歩「やよいちゃん……」
雪歩「……」
雪歩「わ……私も……」
千早「!」
雪歩「私も、大丈夫だから……」
雪歩「だから……その……」
千早「萩原さん……」
千早(私は……私はどうすればいいの……)
千早(……いえ、本当は大したものではないのかもしれない……)
千早(そう、選ばれた方がくすぐられるだけのボタンかもしれない)
千早(選ばれた方が、少しつねられるだけかもしれない……)
千早(けれど……)
千早(どうしても……悪い考えが頭をよぎってしまう……)
千早(取り返しのつかないことになってしまう気がする……)
千早(私は……)
千早(……)
安価下
A赤いボタンを押す
B青いボタンを押す
C両方のボタンを同時に押す
D押さない
千早(私は……)
千早(私は……!)
千早「……」
千早「青い、ボタンを押すわ……」
雪歩「!」
やよい「!」
千早「…………」
千早「……はぁ…………はぁ……」 ドクンッ ドクンッ
千早(動悸が激しくなる……汗が滲んできた……) ジワッ
千早(けれど……私が決めたこと……)
千早(高槻さんと、萩原さんが、私にすべてを任せてくれたからこそ!)
カチッ
ガラガラガラッ
千早「!」
やよい「!」
雪歩「!」
千早(何かが……動き出した……!)
千早(これは……)
雪歩「わ、私……!?」
やよい「ゆ、雪歩さん!」
千早(萩原さんの十字架に取り付けられた機械が……!)
ガコンッ ガコンッ ガコンッ
雪歩「えっ……!? な、なに……!?」
ゴコンッ
ギギギギギッ
雪歩「あっ……!」
雪歩「い、いたたたっ!」 ググッ
やよい「雪歩さんっ!!!」
千早「そんなっ、萩原さん!!」
千早(拘束具が、色々な方向に……!)
雪歩「い、いやっ!」 グググッ
ゴキゴキゴキッ
ボキン
雪歩「いやぁあああああ!!!!」
千早「そんな……!」
千早「私……! 私こんなつもりじゃ……!」
千早「萩原さんっ! 私、私こんな……!」
雪歩「はぁ……はぁ……」
雪歩「ち、千早ちゃん……」
雪歩「だい……じょうぶだよ……」
雪歩「私は……大丈夫だから……」
千早「萩原さんっ!」
雪歩「千早ちゃんも……やよいちゃんも……みんな……」
雪歩「……みんな……大好き……」
ガコッ
雪歩「ぐぅっ!」
ミシミシミシッ
ブチッ
千早「あ……」
千早「あ、あぁ……」
千早「ああああああああああああ!!!!!」
千早「うああああああああ!!!!」
千早「私は!」
千早「私はああああああ!!!」
千早「うっ、ぐぅ、があ、あああああああああああ!!!!」
千早「萩原さん……」
千早「私が、殺した……」
千早「殺した……」
千早「私が……」
千早「私は……」
千早「……」
千早「高槻さん……」
千早「高槻さん……」
千早「……」
千早(窓が開いてる……)
やよい「……」
千早「高槻さん……?」
スッ
トクン… トクン…
千早「よかった……」
千早「高槻さんは……無事だったのね……」
千早「ちゃんと……解放されたのね……」
千早「よかった……」
千早「……よかった……」
千早「……」
千早「私は、これから……どうすれば……」
千早「……次の、扉……」
千早「……」
『絶望の間』
千早「絶望……」
千早「……」
千早「進まなければ、いけないのね……」
千早「……高槻さん」
千早「……」
千早「少しだけ……待っていて……」
千早「必ず……迎えに来るから……」
ガチャ
千早「ここは……」
千早「……」
部屋のちょうど中央線に鉄柵が何本もたてられていた。
鉄柵の向こう側には巨大な鉄の箱が置かれていた。
千早(まるで動物を閉じ込めておくためのような鉄柵……それに鉄の箱……)
千早「あれは一体……」
千早(部屋にあるものは、鍵のかかったロッカー、机、ノートパソコン、本棚)
千早(壁には時計、天井には照明、照明のスイッチ)
千早(そして、鉄柵と、その向こうにある鉄箱)
千早(こんなところかしら……)
千早(机の上にはメモもあるわね……)
『執行者は8歩手前に』
千早(どういう意味かしら……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
千早(ノートパソコンを調べてみましょう)
千早(机の上にあるノートパソコン)
千早(つけっぱなしだけど、電気代もったいなくないのかしら……)
千早(画面には3つの英単語が書かれている)
・Diary
・Advice
・Key
千早(3つとも、クリックできるようね)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
千早(Adviceをクリックしてみましょうか) カチッ
千早(?)
千早「なにかしら……これ……」
(n)1-13y373 =
千早(暗号……?)
千早(どうやらイコールの隣に答えを書くみたいだけれど……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
D入力(答えも書く)
千早(机を隅々まで調べてみましょう)
千早(机は普通の木製四つ脚)
千早(その上にノートパソコンが置かれている)
千早(特に変なところはないわね)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
千早(Keyをクリックしてみましょうか) カチッ
『どんなに壊しても形が変わらないけれど、痛みを伴うものは?』
千早(暗号……いえ、なぞなぞかしら……)
千早(これも答えを入力するみたいね)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
D入力(答えも書く)
千早(壊しても形が壊れない……)
千早(ココロ……かしら……) カタカタ
『答えが間違っています』
千早「うーん……」
千早(あら? ヒントかしら……画面の端に……)
『ヒント:トイレ』
千早「トイレ?」
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
千早(壊す……形は壊れない……)
千早(それにトイレ……)
千早(……)
千早(……お腹かしら……) カタカタ
『正解! おめでとう! ロッカーAの鍵が開いたよ!』
千早「A?」
千早(あ、ロッカーは3つあるのね)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
千早(ロッカーAを調べてみましょうか)
千早(A……あ、これね……) ガチャ
千早「え?」
子犬「zzz……」
千早(子犬……? 眠ってるみたいだけど……)
千早「なんで、ロッカーの中に子犬が……」
千早(ん? これは…………包丁……!?)
千早(それにメモも落ちてるわね……)
『鍵は答えの中に』
千早(どういうことかしら……)
安価下
A何かを調べる(物を選択)
B情報を整理
C自由
千早「鍵は……答えの中に……」
千早(お腹……)
千早「!」
千早(ま、まさか……)
千早(この包丁で……この子のお腹を裂けってこと……!?)
子犬「zzz……」
千早「そんな……」
千早「そんなこと……できるわけが……」
千早(でも、鍵が手に入らなければ……)
千早(……)
千早(高槻さん……萩原さん……)
千早(私は……)
千早(私は!)
ドスッ
ポタッ… ポタッ…
千早「……」 グジュ…
千早(これが、鍵……)
千早「……う」
千早「おぇ……」
千早(Bの……鍵……)
千早「これで……Bのロッカーが開くわけ……?」
ガチャ
千早「え……」
(続きはまた明日、9時ごろ。明日で終わりです)
千早「……扉が……開いた……?」
千早(なぜ……?)
千早(私が……)
千早(私がこの子を殺したから……?)
千早(私がこの子の腹を裂いて、鍵を取り出したから……?)
千早「……どうして……」
千早「どうしてこの子を殺さなきゃいけなかったの……?」
千早「どうして、この子は死ななければならなかったの……?」
千早「……」
千早(何を言ってるんだろう……)
千早(私が奪った命なのに……)
千早(まるで、私も被害者みたいに……)
千早(これは……私が選んだこと……)
千早(私が……私の意思で……)
千早「見捨てた命……」
千早「……」
千早「先へ進まなければ……」
千早(そう……私はこんなところで止まっているわけにはいかない……)
千早(私が奪った命のためにも……)
千早(私を待っている人のためにも……!)
『夢幻の間』
ガチャ
千早「ここは……」
千早「!」
千早(事務……所……!?)
千早(そんな……! でも、確かに事務所だわ……!)
千早(私は……夢でも見ているの……?)
千早「?」
千早(窓に貼ってあった、765の黄色いビニールテープが剥がされてる……)
千早(それに……置いてあったはずの物がほとんどなくなってる……)
千早「……あら」
千早(写真……)
千早(765プロ全員で撮った集合写真ね……)
千早(懐かしい……)
千早(ふふ……高槻さん、小さくって可愛らしい……)
千早(それにこっちの…………)
千早「……?」
千早(これは……誰……?)
千早(こっちの人…………こっちの人も……)
千早(思い出せない……?)
千早(そんな……)
千早(みんな……みんな、知っているはずなのに……)
千早(思い出せない……)
千早(……思い出したくない……!)
ガタッ
千早「!」
千早「誰!?」
千早「……」
千早(今……誰かが……)
千早(何か落ちてる…………これは、べろちょろ……?)
千早「高槻さん……?」
千早「……」
千早(一度、あの部屋に戻ってみましょうか……)
千早「?」
千早「……え?」
千早(事務所の扉が……入ってきたときと変わってる……)
千早「どういうこと……?」
千早(色のない扉……また、文字が彫られてるね……)
『真実の間』
千早「真実……」
千早(……ここに……この先に、真実があるというの……?)
千早「一体、なんの真実が……」
千早(もはや、なにが偽りなのかすら分からない……)
千早(……全て、夢だったらいいのに……)
千早(目が覚めたら、いつも通りの事務所だったらいいのに……)
千早「…………」
千早「ふぅ……」
千早(今ここで立ち止まったって仕方がない……)
千早「……行きましょう」
ガチャ
千早「えっ!?」
千早「ここは……?」
千早(外……!?)
千早(間違いない! 外だわ!)
千早(夜ではないけれど、日が沈みかけている……)
千早(完全に日が沈む前に助けを呼んでこなくては……!)
千早「でも、ここはどこなのかしら……」 キョロキョロ
千早「……!」
千早「ここは……」
千早(私は……ここを、知っている……)
千早「…………墓地」
千早「……」
千早(小さなお墓……)
千早(花が供えられているわね……)
千早「この花は……シオン……?」
千早(誰が供えたのかしら……)
ポタッ
千早「……あ」
千早「……」
千早(涙……?)
千早(なんで……)
千早(涙が……止まらない……)
千早「う……」
千早「ぐぅっ……うっ……あぁ……」
千早「うぅっ……うううっ……!」
千早「あぁ……! うああああぁ……!」
千早「うわあああああああああっ!!!!」
ザワ…
千早「っ!」
千早「だ、誰……!?」
千早(女の……子……?)
スッ
千早「!」
千早「ま、待って!」
――
――――
千早「はぁ……はぁ……」
千早(確かに……こっちの方にいたと思うのだけれど……)
千早「……消えた……」
千早(…………しょうがないわ……とりあえず戻って――)
千早「!」
千早「……」
千早「また……扉……」
千早(何故、こんなところに扉が……)
『裁きの間』
千早「!」
千早「……」
千早「そう……」
千早「…………これで……」
ガチャ
千早「……」
扉を開けた先の部屋には車椅子がポツンと置かれていた。
車椅子の上には紙が一枚置かれていた。
『罪は決して消えることはない。罪から逃れるすべはない』
千早「罪……」
カツン
千早「……あなたは……」
?「……」
?「痛みを以て償いを」
千早「……」
鉈が私の前に突き出される。
私は跪き、俯きながら首を差し出した。
私にはわからなかった。
どうするべきだったのかを。
「ごめんなさい……」
ふと出た謝罪の言葉。しかし、その言葉が一体誰に向けての言葉なのか
それすら私にはわからなかった。
あぁ、私はまた、この籠からは出られない。
何も知らず、何も理解できず。
きっとまた、繰り返す
・生存 : 1名
・回収率 : 8 / 20
BAD END
一応これで終わりです。
読んでくださった方、参加してくださった方、本当にありがとうございました。
あと、2週目に関しては必ずやろうと思います。
(またここで立てるかはわかりませんが、スレタイは一目でわかるようにはします)
変更、修正を加えて初めからやるつもりですので、また参加していただけると嬉しいです。
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