紬「お父さまから頂いた大切な時計がなくなってしまったの~」 (10)

紬「家を探してもどこにもなくて……昨日、部室に来るまではカバンの中に入っているのを確認してるから……もしかしたらこの時に盗まれてしまったかも……」





律「またまた~うっかりどっかに置き忘れたんじゃないのか?」

紬「そんな…探せるところは全部探したし……学校では大切にカバンの中にしまっておいたから……」

澪「わっ私は違うからな!!それで…その時計ってどんな時計なんだ?」

紬「金色の腕時計…………お父さまが私に似合うからって、買ってくださったの……」

唯「ねぇねぇ!それでその時計って一体いくらぐらいしたの?」

紬「値段は聞いてないけど。多分…十万円くらいじゃないかな?」

梓「いやいや。あの材質、ムーブメントから見て。私の見立てでは、三千万は下りませんね」





さて一体、紬さん大切な時計を盗んだ犯人は誰なのだろうか?



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紬「あとでみんなで一緒に食べたいと思って買ってきた牛丼がなくなってしまったの~」








紬「さっきまであそこに置いていたのに、いつの間にかなくなってしまったの……もしかしてもう誰かに食べられてしまったのかも……」

律「またまた~そんな事言って、もう一人で食べちゃったりして?」

紬「そんな事ないわ。みんなで一緒に食べたいと思ったから…買ってきたのに……」しゅん

澪「でも、どうして牛丼なんだ?」

紬「それはね…前にウチの執事とその娘さんが食べていて。それがとても美味しそうに見えたから、それ何なの?って訊いてみたの。そしたらこれは吉野家ってお店の牛丼だって言うから、今度…部活の終わりにでも、部室でみんなと一緒に食べたいなって思って買ってきたの……」

唯「私もみんなと一緒に食べたかったよ~。あっそうだ!今日さっそく憂に作ってもらおっかな」

紬「ごめんなさい唯ちゃん。また買って来るから……」

梓「まったく……吉野家の牛丼まではいいですけど、どうせ買って来るなら、並じゃなくてアタマの大盛にしないと。まったくこれだから素人は……」しーはー







さて、紬さんがみんなと一緒に食べようと買ってきた牛丼を食べてしまった犯人は一体誰なのだろうか?

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