美波「みなみ、付き合いますっ!」 (205)

※モバマスSS
複数P世界、安価スレ
連取・連投・エロ・鬼畜は安価下
誤字脱字・駄文・亀注意
オリジナル設定注意
場合によっては長編注意

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あずき「お付き合い大作戦」
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忍「頑張って付き合った先に」
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仁奈「ロックの気持ちで付き合うですよ」
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の続きです
衝突の141作目
激闘は悲しみ深く

-燃え盛る森林-




美波P「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」

重傷を負った兵士『……頼む…』

美波P「ハァ……ハァ……ハァ………っ………」ググ…

ハンドガン「………」

美波P(あぁ……まただ…!また……ここだ……)

重傷を負った兵士『………』

美波P(俺はこれから俺が何をするのか知っている……俺は……俺は……これからこの手で……!)

重傷を負った兵士『美波P……』

美波P「………っ!」カチ…

美波P「…!弾……切れ……(そうだ……ハンドガンを使おうとしたら……弾が…切れていて……)」

重傷を負った兵士『………そうか……お前も……』

美波P「くっ……(わかってる…弾は見つからない……予備の弾倉まで含めて全部とっくに撃ち尽くしてる……)」
ゴソゴソ…!

重傷を負った兵士『ゴホッゴホッ…!」
ゴボ…

美波P「クソ…早く…(ここで俺は気付くんだ……)」カチャ

美波P「!(ナイフを…腰に装備していた……ことに……)」

軍用ナイフ「………」

重傷を負った兵士『ゴホッ…ガハッ…!』ドロリ…

美波P「………」スラ…

軍用ナイフ「…………」

美波P「…………っ…」

重傷を負った兵士『ゴホッ…!ハァ……すま……ない……』

美波P「………(俺は……)」スッ…

重傷を負った兵士『ゴホッ!ゴホッゴホッ…!ガッ…!』ゴボッ…!ゴボッ…!

美波P「………(俺は……)」ググ…

アーミーナイフ「………」

重傷を負った兵士『……っ…』

美波P『………(俺…は…!)」ブンッ…!




ドズッ…!!

-深夜 美波Pの寝室-



美波P「うわあああああああああ!!」
ガバッ!!

美波P「ああ…あああ…!!うわあああああああああ!!血が…血が…!!」

美波「!」パチッ!

美波P「うわあああああああああああああああ!!」

美波「美波Pさんっ!」ガバッ!ギュッ!

美波P「ああ…ああ…ああ…!うわあああああああああ…!!」

美波「美波Pさんっ!美波Pさんっ!」

美波P「あああ…ああああああああ…!!血が…手に…血が…!!」

美波「…っ…ここは戦場じゃありません…!!」

美波P「!!」

美波「………」ギュッ…

美波P「…………」

美波「………っ……」ギュゥゥゥゥ…

美波P「みな……み……?」

美波「はい……」

美波P「……っ……うう……うぁぁぁぁぁぁ………うぁぁぁぁ……」ボロボロ…

美波「…………」

美波P「うぁぁ……っ……ぅぅ……うぁぁぁぁ……うっ……ぅぅぅぅ………」
ボロボロボロボロ…

美波「…………(美波Pさん…また…夢を………)」

-翌朝 事務所 廊下-



美波「………」スタスタスタスタ…

櫂「おはよっ!」

美波「…あ、おはよう…」

櫂「むっ…」ジー…

美波「………えっ…と…?」

櫂「顔色が悪いよ?」

美波「そう…かな?あはは…実は昨日は夜遅くまで資格の勉強してて、そのせいでちょっと寝不足なんだ。」

櫂「……ふぅん…」

美波「>>12

今日は愛滅町で一緒に仕事だよね

美波「今日は愛滅町で一緒に仕事だよね。」

櫂「………」ジー

美波「えっと……」

櫂「いっしょに頑張ろう、美波ちゃん!」

美波「あっ…う、うん!」

櫂(…資格の勉強で、って言うのは明らかに嘘だけど、美波ちゃんがそう言うことにしておきたいなら……)

櫂「しっかし参ったなぁ!」

美波「何が?」

櫂「だって今日の仕事で着る衣装って露出の多いやつでしょ?」

美波「あー、確かにちょっと恥ずかしいよね…」

櫂「いや、そうじゃなくて。露出の多い衣装自体は平気なんだよ、慣れてるし。」

美波「慣れてるんだ……私も慣れてるけど…」

櫂「むしろアタシとしては衣装は露出度が高い方が嬉しいんだよねっ!泳ぎやすいから!」

美波「ええっ?!」

櫂「なーんて、冗談だよっ!あははははっ!」

美波「なんだ、冗談か…」

櫂「そうに決まってるじゃん!」

美波「櫂ちゃんならそんな理由で衣装を選んでてもおかしくないかな、って。」

えっ、美波突き合います?(難聴)

櫂「もー、それは半分だけだよ!」

美波「半分はそうなのっ?!」

櫂「いや、こう…そのまま水に飛び込めそうな感じの衣装だと仕事がしやすいって言うか、何て言うか…フィットしてテンションが上がる?」

美波「あっ、その感覚は分かるかも。」

櫂「でしょ?」

美波「しっくりくる衣装を着たときのあの感覚よね?」

櫂「そうそう、その感覚!」

美波「じゃあ、今日は仕事がしやすいんだ?」

櫂「ううん、今日に限っては逆…」

美波「…?どうして…?」

櫂「だって…美波ちゃんとセクシー系の衣装を着て並ぶんだよ?セクシーすぎるぐらいにセクシーな美波ちゃんと!」

美波「セクシーすぎるぐらいセクシーって…そんな……!」///

櫂「>>22

セクシーでは事務所10本の指に入るくらいだし...

草加とミッチと地獄兄弟兄になった後の矢車を足して2で割った奴なんだっけ美波P

弱いから良く突っかかるみたいなんじゃないっけ

櫂「セクシーさでは事務所10本の指に入るくらいだし……」

美波「そうかなぁ…?」

櫂「そのセクシーさをちょっとでいいから分けてほしいぐらいだよ!」

美波「セクシーって言うなら…櫂ちゃんだってセクシーだよ?」

櫂「……美波ちゃんっ!」

美波「な、なに?」

>>18
不純なことはヤりませんし、シません




櫂「うなじを見せて!」

美波「えっ?!」

櫂「いいから!」

美波「え、えっと……こう…?」
クルッ ファサ……

美波「もう……そんな強引に迫られたら断れないじゃない…」///

櫂「はい、それ!」ビシッ!

美波「そ、それ……?」

>>25>>26
現段階では草加から狡猾さを抜いて、極度の人間不信を足した感じ……と言ったところでしょうか



櫂「今のすっごいセクシーだった…」

美波「うなじを見せただけなんだけど…?」

櫂「だからそのうなじの見せ方でさえセクシーなの!いや、もう見せ方じゃないね、魅せ方だね!」

美波「え、えぇ…?」

櫂「しかも無意識!くーっ、悔しいけどセクシーさじゃ絶対に勝てる気がしないよ…!」

美波「今の私…そんなにセクシーだった?」

櫂「男の人が10人いたら9人が骨抜きにされて、1人が倒れちゃうぐらいには…」

美波「なら…これは…?」チラッ

櫂「うっわ、セクシー…!」

美波「これは?」ピラッ

櫂「セクシー!」

美波「……これは?」 ファサッ

櫂「セクシー!」

美波「私をからかってない…?」

櫂「いやいや、ホントに全部セクシーなんだって!」

美波「>>33

みみみん、みみみん、みーなみん
みみみん、みみみん、みーなみん
みなみなみーなみーなみん

これでは如何ですか

美波「みみみん、みみみん、みーなみん、みみみん、みみみん、みーなみん
みなみなみーなみーなみん♪」

櫂「?!」

美波「キャハッ☆ラブリー19歳!」

櫂「…………」

美波「こ、これはどう…?」///

櫂「………」

美波「……櫂ちゃん?」

櫂「アッ、ハイ…」

美波「………」

櫂「………」

美波「もう……か、櫂ちゃんっ!」///

櫂「なんかゴメン…」

美波「謝らないで、よけい恥ずかしくなる…じゃない…」///

櫂「すごいガッツだなぁって…」

美波「褒めもしないで!もう……」///

櫂「ふふっ…」

美波「あ、笑った!」///

櫂「ワラッテナイヨ?」

美波「笑った!」///

櫂「笑ってなーい!」

美波「笑った!」

櫂「笑ってなーい!」

美波「笑った!…もう……」

櫂「へへっ♪」

美波「ふふっ…」

櫂「美波ちゃんと話すのって楽しいっ!水泳で例えると…バサロぐらい!」

美波「櫂ちゃんったら…例えがよくわからないよ♪」

櫂「すっごく楽しくて気持ちいいんだよ、バサロ?」

美波「すっごく楽しくて…気持ちいい……」

櫂「あれ、美波ちゃんが言うと何だか…」

ガシャーン!!

櫂・美波「!」

櫂「今の音って…?」

美波「……っ…」ダッ…!

櫂「ちょっ…美波ちゃん?!」ダッ!

美波「………」タッタッタッタッ…!

会議室



美波P「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ………」

P「………」ポタッ…ポタッ……

割れた湯飲み「………」

亜季「P殿…!」

P「薄皮が一枚切れただけだ、心配するな。それよりも……」

美波P「……っ!」

P「……オイ。」

美波P「な、何だよっ…!」

P「人の嫁さんに湯呑みを投げ付けるとは…中々肝が座ってるじゃねえか。」

美波P「そ、その女が悪いんだ…その…女が…!戦争なんて言葉を軽々しく口にするから…!」

P「………」

美波P「俺は…俺は……そんな奴を見ると…イライラするん…!」

P「言いたいことはそれだけか?」

美波P「…っ!」

亜季「…!お止めください、P殿!」

P「>>42

確かにお前は何の戦闘手段も持たない唯の一般人で下手したら野犬にも負けるぐらい弱いからな

安価把握

お休みなさい

何だこの美波Pとかいうキチガイ

確かにちょっとないわ。次スレ行ったら起こして

>>44>>45
一応は浄化する予定ですので…



再開します

P「確かにお前は何の戦闘手段も持たない唯の一般人で、下手したら野犬にも負けるぐらい弱いからな。」

美波P「なっ…?!」

P「弱い犬ほどよく吠える、弱い奴ほど見境なく吠えかかる。」

亜季「P殿っ!」

P「「弱い」奴には何も守れやしねぇ。」

美波P「……!テメェ…!」バッ!ガシッ!

P「…何だよ、俺は何か間違ったことを言ってるか?」

美波P「……っ!」ギリッ…!

P「お前が何か抱えてんのは分かる、だがな…それとこれとは話が別だ。」

美波P「うるせえ…!お前らに…何が分かる…!」

P「フン…少なくとも一つだけは確実に分かるぜ。お前が女子供に手を出すような最低の野郎だってことはな!」
ガシッ!ヒョイ!

美波P「……っ!」

P「…………」ギリギリギリギリ…!

美波P「ぐっ……は、離せ…!」

P「先に掴みかかってきたのはお前だろ?」

美波P「離せ!離せ離せ離せ、離せぇぇぇ!」

P「…チッ、話が通じねぇ以上は…」スッ

亜季「P!!」

P「!」

亜季「…止めてください。」

P「………っ……」

亜季「お願いします…」

P「……………」

亜季「…………」

P「……チッ…」パッ

美波P「ぐぁっ…!」ドサッ!

美波P「ゲホッ…!ゲホッゲホッ…!」

P「…すまん、亜季…頭に血が上った。」

亜季「いえ……」

美波P「ゲホッ…ガハッ……」

P「…………」

美波P「…っ!」フラッ…

P「………」クルッ スタスタスタスタ…

美波P「待てよ…このっ…!」

P「亜季、行くぞ。打ち合わせは終わりだ。」スタスタスタスタ…

亜季「……はっ…!」スタスタスタスタ…

美波P「待て…!待てよ…待てって言ってるだろうが…!」

P・亜季「………」スタスタスタスタ…

美波P「……っ!!」ガシッ!

湯呑み「………」

美波P「馬鹿に…しやがっ…!」スッ

バァンッ!

美波「美波Pさんっ!」

美波P「!!」

P「……美波か。」

美波「…!怪我を……!」

P「いい。」

美波「あ、あの……!」

P「いい。」

美波「………っ……」

P「俺たちのことは気にしなくていい。それより…」

美波P「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ……」

P「あっちを頼む。」スタスタスタスタ…

亜季「………」ペコ スタスタスタスタ…

美波「…………」

櫂「美波ちゃん…!」
タッタッタッタッタッ…ザザッ!

櫂「いったいどうし……」

P「…櫂。」

櫂「!」

P「…………」

櫂「………わかった。」

〜〜〜


美波P「ハァ…ハァ……クソッ…!」

美波「大丈夫で…」

美波P「触るなっ…!」バチン!

美波「あ……」

美波P「ハァ……ハァ……俺に…触るなっ…!」

美波「……っ…すみま…せん…」

美波P「>>56

あんな奴らと一緒に仕事ができると思うか!
ああ確かに強いよ、「奴ら」のようにヤクザや財閥や化け物どもとつるんで裏工作を繰り返して、気に食わない事があれば暴力と恫喝で黙らせて、何でも思い通りにできるんだからな!

美波P「あんな奴らと一緒に仕事ができると思うか! ああ確かに強いさ、「奴ら」のようにヤクザや財閥や化け物どもとつるんで…裏工作を繰り返して…気に食わない事があれば暴力と恫喝で黙らせて、何でも思い通りに…できるんだからな!」

美波「……………」

美波P「「奴ら」とやってることは変わらねえ癖に…善人ぶりやがって…偽善者共め…!」

美波「……………」

美波P「クソッ…!俺は…!俺は…!」

美波「………っ…」ギュッ…!

美波P「!!」

美波「…………」ギュゥゥゥ…

美波P「触るなって…言って…!」

美波「…………」

美波P「………っ……」

美波「…………」

美波P「………チクショウ……」

美波「…………」

美波P「………俺……は……」

美波「落ち着いて…ください…」

美波P「…………っ……」

美波「…………」

美波P「…………」

美波「私はあなたを裏切りません。裏切りません…から…」

美波P「………みな…み…」

美波「…………」ギュッ…

美波P「………「弱いな」…俺…は……」

美波「…………」

美波P「何をしているんだ……いったい……こんな……ことじゃ………」

美波「…………」ギュッ…

美波P「……っ………うぅぅ……」

美波「……………」

美波P「うぅぅ……っく……うぅぅぅぅ………」

美波(私が…しっかりしなきゃ……じゃないと美波Pさんは………)

美波P「俺は……俺は………」

美波(……………)サスサス…

美波P「………っ…」

美波(…心に負った傷は…時には「人」を変えてしまう……この人の傷は…とても……深い……)

美波P「……………」

美波(この人を助けてあげたい……でも…どうしたらいいのかがわからない…これ以上…何ができるのか……)

美波(もしかしたら私にはできないことなのかもしれない………だって、私は………この人を……)

美波(………………)

美波(裏切ってしまって…いるから……)


事務所 廊下



P「………」スタスタスタスタ…

櫂「Pさ……」スタスタスタスタ…

P「もうすぐ出発の時間だ。準備は出来ているか?」

櫂「あっ…う、うん…!」

P「…………」

櫂「……………」

P「………俺は憐れまない。」

櫂「えっ…?」

P「可哀想だと思って同情することはアイツに対する侮辱だ。だから俺は憐れまない。」

櫂「……美波Pさんの…こと?」

P「ああ。」

櫂「………」

亜季「…どう思われますか?」

P「分からん。仕事には来なかったら来なかったさ。」

櫂「>>73

なんで美波ちゃんはあの人についていけるんだろう……

櫂「どうして美波ちゃんはあの人についていけるんだろう……」

P「不思議か?」

櫂「不思議って言うか…その…こんなことは言ったらいけないのかもしれないけど……」

P「櫂。」

櫂「……っ…」

P「…美波が自分で決めたことだ。」

櫂「で、でも……!」

P「美波が心配か?」

櫂「友だち…だもん…」

P「そうか…」

櫂「………分かんないよ…」

P「…………」

櫂「ねえ、Pさん…アタシたちには…本当に何もできないの…?」

P「…………」

櫂「ただ見てることしかできないなんて…!」ポン

櫂「……」クル

亜季「……」フルフル…

櫂「………」

亜季「………」

櫂「………っ…」

亜季「…………」スッ…

櫂「ごめん…」

亜季「いえ。」

P「…何も出来ないことだってある。」

櫂「………」

P「………」ナデナデ…

櫂「……悔しいな…」

P「俺だって……いや…止めておこう。…仕事は大丈夫か?」

櫂「大丈夫、プロだから。」

P「櫂は「強い」な……亜季。」

亜季「了解しています。」

P「…………」

亜季「…………」

事務所 柱時計のある部屋


チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ……

日菜子P「………」ジャラ…

懐中時計「………」カチッ…カチッ…カチッ…カチッ…

日菜子P「「心」とは…何だと思う…?」

日菜子「「樹」、ですね。」

日菜子P「いい答えだ………「心」とは「樹」だ…水をやり…悪い枝を払い……美しい心になるようにすることはできる……しかし、美しい心に「する」ことは……できない。」

日菜子「>>81

根が腐り、枝葉が朽ち、毒虫の群れに巣食われてしまってはもう

安価把握

一時中断します

再開します

日菜子「根が腐り、枝葉が朽ち、毒虫の群れに巣食われてしまってはもう…」

日菜子P「日菜子ちゃんは…彼の心はもうその状態にある……と、言いたいのかい…?」

日菜子「そろそろ「時間」…だとは思います。」

懐中時計「………」カチッ…カチッ…カチッ…カチッ…

日菜子「日菜子Pさんなら「書き換え」ができますよね?」

日菜子P「…………」

日菜子「日菜子は…自分が何を言っているかは分かっているつもりです。」

日菜子P「………」ジャラ…

懐中時計「………」
カチッ…カチッ…カチッ…カチッ…

日菜子「…………」

日菜子P「…………」

日菜子「他の心を…守らないと…」

日菜子P「………」スクッ

日菜子「…………」

日菜子P「そんな怖い顔……するものじゃないよ……」

日菜子「………」

日菜子P「もう少しだけでいい…待ってあげて…くれないか……?」

日菜子「…それが日菜子Pさんの考えですか…?」

日菜子P「ああ……」

日菜子「………」

日菜子P「………」

懐中時計「………」カチッ…カチッ…カチッ…カチッ…

-数年前 某国 陸軍基地



将官『諸君は何のために戦うのか?』

『自由、平和、正義!!』

将官『そうだ、諸君が戦うのはその三つのためだ!この戦いは自由と平和を守るための正義の戦いだ!諸君は自由と平和を守る正義の戦士たちなのだ!』

『おぉぉぉぉぉぉぉ!!』

将官『私は諸君を誇りに思う!この戦争は我々が勝つだろう、何故なら我々には大義があり、我々には諸君と言う大義の為に戦う戦士たちがいるからだ!私は確証を持って告げよう、諸君らは子々孫々の代に至るまで英雄として語り継がれるであろうと!すぅ……勝利の栄光を我らに!!」

『勝利の栄光を我らに!!』

美波P『勝利の栄光を我らに!!』

パチパチパチパチパチパチ…!!
パチパチパチパチパチパチ…!!
パチパチパチパチパチパチ…!!

美波P「……」パチパチパチパチ…!

パチパチパチパチパチパチ…!!
パチパチパチパチパチパチ…!!
パチパチパチパチパチパチ…………

-深夜 愛滅町 ホテル ベッドルーム-



美波P『…っあ!』ガバッ!

美波P『ハァ……ハァ……ハァ……ハァ………っく…』ズキッ…

美波P『頭が……痛い……クソッ…何が自由と平和と正義の為の戦いだ!何が英雄として語り継がれるだろうだ!』

美波P『クソッ…クソッ……クソッ!俺たちはみんな騙されてたんだ…!馬鹿だったんだ…!上に言われたことを馬鹿みたいに信じて…!』

美波P『その結果……裏切……られた………』

美波P『>>100

結局負け犬は負け犬のまま誰かに操られてるだけか。俺にぴったりだな。

美波P『結局負け犬は負け犬のまま誰かに操られてるだけ、か…俺にぴったりだな。』

美波P『俺たちは駒に過ぎないんだ…誰も彼もが駒なんだ……代えの効く………くくく…あははははは!』

美波P『昔の自分が馬鹿すぎて笑いが込み上げてくる…!正義だの何だのを信じてた……自分が……あははっ、あはははははは!』

美波P『馬鹿だったんだ、救いようがないぐらいの!あははっ、正義なんてものは……ありはしないってのに……あははははは!』

美波P『あははははは、あはは……あは………っ………あは……は……』
ポタッ…

美波P『………っ……クソッ…』

美波P『だったら……俺たちは何の為に戦ったんだよ……ありもしないものの為に………っ……』ギリッ…

〜〜〜

『よっ、歩哨お疲れさん!交代の時間だ!』

『あははっ、お前がいるだけで場が明るくなるよ!』

『本土に帰ったら冷えたビールを浴びるように飲もうぜ!』

『生きて帰ろうな、美波P。』

『美波P。』『美波P。』『美波P……』

〜〜〜

美波P『っ……ガハ………ハァ……ハァ……ハァ……クソッ…クソッ……クソッ………』

美波P『俺はもう……何も信用しない…!なあ…社長!今俺がここでこうしているのも…全部アンタの手の内なんだろ、なあ?!』

美波P『そうだ…そうに決まってる!使う側のヤツは、使われる側のヤツのことなんて何とも思ってなんかいやしないんだ!』

美波P『簡単なことを二、三吹き込みさえすれば自由に動かせる駒としか…思っちゃいねぇんだ!』

美波P『俺は……っ!頭……が………』
グラッ…

美波P『チク……ショウ……!』ガッ!

美波P『ッハァ……ハァ……ハァ……ハァ………』

美波P『俺は……俺たちは……駒なんかじゃ……ねぇ…消耗品……なんかじゃ……っあ……がぁ……』グググ…

美波P『チクショウ……チクショウ………頭が……割れそうだ……うぁぁぁぁ……ぁ……ぁぁ………』

美波P『アイツの……言う通りだ……俺は負け犬だ……野犬にも勝てやしねぇ………』

美波P『俺は……何も守れなかった………何……も………っが……はっ……』

美波P『ハァ……ハァ………ハァ………クソッ………』

美波P『どうして……俺だったんだ……こんな……クズだったんだよ………』

-深夜 愛滅町 ホテル 隣の部屋-




美波「………」ペラッ…

美波「…………」

櫂「寝れないの?」

美波「……起こしちゃった…?」

櫂「ううん、あたしも寝れてなかったところだから。気にしないで。」

美波「>>108

もう、疲れちゃって……

美波「もう、疲れちゃって……」

櫂「……!」

美波「限界…かも………」

櫂「………」

美波「あはは、なーんて!どう、私の演技力もなかなかの…」

櫂「誤魔化さないで。」

美波「…!え、えっと……」

櫂「疲れたなら疲れたって言えばいいじゃん。どうしてごまかそうとするの…?」

美波「ごまかしてなんか…」

櫂「…………」

美波「………っ…」

櫂「……隣、座るよ。」ツカツカツカツカ…スト

美波「………………」

櫂「…………」

美波「………ごめんね…」

櫂「どうして美波ちゃんが謝るの?」

美波「それは……」

櫂「…………」

美波「………っ…」ギュッ…!

櫂「!」

美波「ごめん……しばらく…こうさせて……」

櫂「…………」ギュッ…

美波「……………」

〜〜〜


櫂「そっか…」

美波「うん…」

櫂「そんなの…疲れちゃうに決まってるよ…」

美波「………」

櫂「やらなきゃ…ダメなの…?」

美波「私が…やらなきゃ…私は……美波Pさんについていなくちゃいけないの……」

櫂「>>115

どうして、そこまでして……

櫂「どうして、そこまでして……」

美波「やらなきゃ…いけないの……」

櫂「だからどうして?」

美波「それは……」

櫂「…………」

美波「……っ……とにかく…私はやらなきゃいけないの……私はそうしなきゃいけない……から……」

櫂「今日もそれ以上は話してくれないんだ…」

美波「……っ…」

櫂「話したら楽になる…なんて言うワケじゃないけどさ…その……」

美波「…………」

櫂「…理由は……どうしても話せない…?」

美波「…………」

櫂「………」

美波「………話し……たくない……」

櫂「…そう。なら別に……」

美波「でも……櫂ちゃんになら話してもいいかもしれない……」

櫂「…!」

美波「聞いて…くれる…?」

櫂「………アタシでいいなら。」

美波「……っ……あり…がとう……」

櫂「…………」

美波「あのね……その………っ……」

櫂「ごめん…そんなに話したくないなら……」

美波「ううん……話す……どうせいつかは話さなきゃいけないこと……だから………その……ね………私……は……っ……」

櫂「………」ギュッ…

美波「………私の……せいなの……私……の……」

櫂「………何が…?」

美波「美波Pさんをあんな風にしてしまったのは……私……なの……」

櫂「えっ………」

美波「……っ……うぅ……っ……」

深夜 事務所 社長室



マキノ「この情報は正しい?」

書類「………」

社長「…どうやって調べたのか…などと言う質問は止めておこう。」

マキノ「合理的な判断ね。」

社長「…正しいよ。全ては君が調べ上げた通りだ。」

マキノ「では認めるのね、美波Pと言う男はこの書類に記してある通りの男だと。」

社長「僕が認めなくても正しい情報は正しい、違うかな?」

マキノ「論理的な返答、返す言葉もないわ。けれども一応の確認はさせてもらう、いい?」

社長「質問に対しては答えよう。」

マキノ「…美波P、出生地は……まあ、この辺りはわざわざ確認するまでもないか…幼少期から青年期にかけては至って普通の…特に特筆すべきことのない男性だった。性格は温厚にして陽気、周囲からの評判もよかった。ここまでは?」

社長「合っている。」

マキノ「…なら続ける。確認すべきなのはここから……彼が陸軍に入隊してから。」

社長「…………」

マキノ「時を同じくして、あの現在ではただ情勢を混乱に導いただけと評される戦争が始まった。「彼」…と呼ばせてもらう…は前線へと送られた。」

社長「………」

マキノ「当時の政権が掲げた大義名分は「自由と平和と正義」、具体的な内容を欠いた空疎なスローガン、しかし大衆はこれを支持した。理由は幾つか挙げられるが、どれも挙げるほどのものではない。」

社長「……それで…「彼」については…?」

マキノ「「彼」は各地を転戦した。戦歴は書類にまとめた通り。「彼」の所属する中隊は隊員数を増減させながら転戦し、転戦し……最期には謎の全滅を遂げた。「彼」一名を残して。」

社長「…………」

マキノ「>>127

彼だけは生き残った、他人を犠牲にしてね

安価把握

お休みなさい

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