ルルーシュ「死んだ世界戦線?」 ゆりっぺ「そうよ!」(82)

ルルーシュ「ここは・・・・どこだ。」

ルルーシュ「確か俺はスザクに殺されて・・・・」

ルルーシュ「別のcの世界か!?」

天使「・・・・・・・」

ルルーシュ「なんだ貴様は!」

天使「・・・・私は生徒会長。」

ルルーシュ「(生徒会長・・・・? 校舎と思しき建物から、ここはアッシュフォード学園では無い。)」

ルルーシュ「(そうなるとここは別の学園・・・・しかし俺は死んだはず・・・・)」

ルルーシュ「(考えても無駄か。この女に聞くとするか・・・・)」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。質問に答えろ!」

天使「!?・・・・わかったわ。」

天使「ここは死んだ人が来る世界。前世で未練があった人が来るところ。そして誰も死なない。」

ルルーシュ「死なないというのはどういう意味だ?」

天使「もう死んでいるから、死なないの。」

ルルーシュ「(訳が分からん。状況の整理が追いつかない!あくまで仮定だが・・・・・)」

ルルーシュ「(ギアスを使っている以上、この女は嘘を付いていない。そして俺はスザクに殺されたという事実)」

ルルーシュ「(この女の話が本当なら全て筋が通っている・・・・。しかしあまりに曖昧な説明だ。)」

ルルーシュ「(ここは1つ、確かめなければ・・・・)」

ルルーシュ「では、ここが死んだ後の世界だとしよう。ここから抜け出すにはどうすればいい?」

天使「それは・・・・」

ドムンッ!

天使「!?」

ルルーシュ「(狙撃!?)」

ルルーシュ「だ、大丈夫か!おい、しっかりしろ!!」

天使「・・・・・・・」

ルルーシュ「(こんな遮蔽物の無いグラウンドでは隠れる場所が無い!俺も殺される!)」

ルルーシュ「(この女を容赦なく狙撃してきた。ただ俺を会話をしていただけ・・・・いや違う!)」

ルルーシュ「(指向性マイクの可能性が捨てきれない。最後の答えを俺に聞かせたくなかった?)」

ルルーシュ「(狙撃角度から奴はあの辺り。この女を抱きかかえて盾に使うか?)」

ルルーシュ「(いや、伏兵の可能性も捨てきれない・・・)」

ルルーシュ「(逃げるのは得策ではない・・・ならば・・・・!)」

ルルーシュ「や、止めてくれ!僕はただ脅されていただけなんです!父は公爵、保護を頼みたい!」

ルルーシュ「(さぁ、姿を現せ・・・・奴らの規模は分からない。他の別勢力の可能性も捨てきれない。だが今は・・・)」

ゆり「・・・かかれ!」

ルルーシュ「(ククク、やはり出てきたか・・・俺に一瞬でも恐怖を与えた対価。数倍にして返してもらうぞ!)」

ゆり「あなた、早くこっちへ来なさい!ボサっとしてないで早く!」

ルルーシュ「は、はい・・・(とりあえず敵では無いということか・・・・)」

ゆり「みんな、天使を囲むように展開して一斉掃射!」

天使「・・・・・」すくっ

ルルーシュ「(あの女、さっき頭を撃ち抜かれて死んだはずじゃ・・・!)」

ルルーシュ「(本当に死んだ世界なのか・・・・?奴がc.c.のような魔女の可能性もある。ここは様子見か)」

ゆり「あなた、大丈夫?」

ルルーシュ「は、はい。助けて頂いてありがとうございます。」

ゆり「とりあえずこっちへ来て!ここは危険よ!」

天使「ガードスキル ハンドソニック」

ルルーシュ「(ば、化け物か!あの女!あんな能力見た事が無いぞ!)」

日向「ゆりっぺ!こっちはもう保ちそうに無い!新人候補は保護できたのか!?」

ゆり『もう大丈夫よ!全員帰投して!』

ルルーシュ「(なんなんだよ一体!ゼロレクイエムで死んだと思ったら、こんな世界に放り込まれて!)」

ゆり「こっちよ!」

ルルーシュ「(今はこの女に付いて行き、情報を集める必要があるな・・・・。)」

ルルーシュ「(ほぉ、校長室をアジトに使っているのか。この重武装、教師を排除したのか?)」

ゆり「あなた、私達の仲間になりなさい!」

ルルーシュ「な、仲間・・・・?(向こうから申し出てくれるとはありがたい。工程を前倒し出来そうだ)」

ゆり「そう、死んだ世界戦線!死ねないこの世界で私達と一緒に、神と戦うのよ!」

ルルーシュ「神と・・・戦う・・・・?(こいつらまさかギアスの存在まで既に知っている!?)」

ゆり「そうよ。この世界を神から乗っ取るのよ!」

ルルーシュ「(ククク・・・・この女、利用価値がありそうだ。この俺に一瞬でも恐怖を与えた代償は高くつくぞ!)」

ゆり「あなた、名前は?」

ルルーシュ「ルルーシュ・ランペルージです(ブリタニアの名前を出すとまずい。偽名で通すか。)」

ゆり「じゃあ、あなたは今日からルルね。」

ルルーシュ「(だからこの手のタイプは苦手なんだ!)ちょ、ちょっと待って下さい。教えて欲しいことがあるんです!」

ゆり「なぁに?」

ルルーシュ「ここは一体どこで、さっきの女の子は誰なんですか。それに死なない世界って・・・本当ですか?」

ゆり「ここは死んだ後の世界。さっきのは天使、神の手先にして私達の敵よ!」

ゆり「死なないのは本当よ。さっき天使を見てなかったの?頭を撃ちぬいたのに生きてたでしょ?」

ルルーシュ「(くそ、さっきの女とまったく同じ答えが返ってくる!これじゃあ八方塞だ・・・・。)」

ゆり「っというわけだから、戦線メンバーになって一緒に戦いなさい!」

ルルーシュ「す、少し混乱していて・・・考えさせてもらえませんか(強引な女は苦手だ・・・それに情報の整理が必要だ)」

ゆり「ここ以外でならどうぞ?」

ルルーシュ「(これじゃあ怪しい宗教勧誘じゃないか!警察はいないのか!)」

ルルーシュ「(さっき新人候補と言っていたな・・・この組織、人手不足か。ならば・・・・)」

ルルーシュ「答えはnoだ!」

ゆり「あんたバカぁ!?どうなったらそんな答えに行き着くのよ!」

ルルーシュ「私は私の道を行かせて貰う!(人手不足だ。いざと成れば向こうからやってくる、これで時間を稼ぐ。)」

ゆり「・・・・あっ、そう。勝手にすればいいわ。」

ルルーシュ「ふっ、言われなくとも・・・・・。」すたすたすた バタン

日向「なんかあいつヤバそうだったし良かったんじゃないか?最後、口調がおかしかったぜ?」

ゆり「それはそうだけど・・・・人手不足は実際に問題なの・・・・」

ルルーシュ「(ふっ、情報管理がなっていないな。立ち聞きでずべて丸聞こえだぞ?)」

ルルーシュ「(隣の事務室を仮の部屋とするか。ここで奴らの会話を聞き、情報を聞き出す事もできる。)」

ルルーシュ「ふむ・・・・この世界には大人はいないようだな。それに世界が閉鎖的な空間になっている。」

ルルーシュ「授業を受けていて思ったが、生徒の反応に一定のパターンが見られる。」

ルルーシュ「どうも人形と話をしているようで違和感があるな。」


ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。焼きそばパンを買って来い!」

男子生徒「わかりました。」

ルルーシュ「よし、ギアスにはかかる。」


ルルーシュ「しかし、生徒会長・・・立華かなで。一番人間らしくあり、人間らしくない・・・・ただの人見知りか?」

ルルーシュ「いずれにせよ、情報は把握できた。後は、立華に接触して更なる情報を手に入れる。」

ルルーシュ「ククククク・・・・・あーっはっはっはっはっは!!」


日向「なんか近くで不気味な笑い声がしないか?」

ゆり「どこか近くの部屋にルルがいるのかもしれないわね・・・・。

ルルーシュ「立華さん、放課後ちょっと時間あるかな?」

立華「いいけど、何か用?」

ルルーシュ「ちょっと聞きたいことがあってさ。」

立華「わかったわ。」


ルルーシュ「(この女にはギアスはもう通用しない・・・しかし結構従順な所がある。正面から攻めるか)」

ルルーシュ「ここは死んだ後の世界というのは本当のようですね。」

ルルーシュ「そこで聞きたいんですが、あなたは天使なのですか?」

立華「違うわ。私は天使なんかじゃない。」

ルルーシュ「では神様というのは、この世界に存在しない・・・・?」

立華「・・・・・・・」

ルルーシュ「(黙秘?いや、黙認か?表情が常に同じ。真意が掴めない・・・なら聞き方を変えるか)」

ルルーシュ「じゃあ、神様はいるんですね。」

立華「・・・・・・」

ルルーシュ「(・・・・・どうやら、知らないようだな。そうなると立華が天使という線は完全に消えた。)」

ルルーシュ「(そうなるとあいつらは一体何と戦っているんだ?)」

立華「質問はそれだけ?」

ルルーシュ「あっ、いや・・・あといくつか・・・・」


ルルーシュ「(ふむ、まぁ予想していたとはいえ、実際に言われると少し驚いてしまうな。)」

ルルーシュ「(ここは青春時代を満喫できなかった者。自殺していない者が来る世界。)」

ルルーシュ「(そしてnpcの存在・・・。教師までもnpcだったか・・・・)」

立華「質問はそれだけ?」

ルルーシュ「あぁ、すまない。時間を取らせてしまって。」

立華「気にしてないわ。それじゃあ。」

ルルーシュ「あっ、そうだ。立華。」

立華「?」

ルルーシュ「最初、俺を助けようとしてくれたんだろ?ありがとう。」

立華「えっ・・・あっ、うん・・・・。」てくてくてく

ルルーシュ「(助けるつもりがあったかどうかは問題じゃぁあない。)」

ルルーシュ「(記憶を上書きする様に仕向ければ、思い込みで本当の記憶になる。そして立華のあの能力。あれは利用価値がある。)」

ルルーシュ「(ん、戦線メンバーが試験に出てきている・・・・なぜだ?成仏が怖く無いのか?)」

ルルーシュ「(何か仕出かすつもりのようだな。しきりに立華のことを見ている。)」

ルルーシュ「(警戒する必要がありそうだな。幸い俺の席は、立華の隣・・・・ほぉ、めがね君が立華の正面席か。)」


キーンコーンカーンコーン

「あー!グラウンドから超巨大なきのこがにょきにょきとー!」

ズドーンッ!!

ルルーシュ「(飛んだ!?やはり何か仕掛けてきている。立華が危ない!!)」

竹山 いそいそ・・・スススッ・・・

ルルーシュ「(答案用紙を入れ替えた!?わ、訳が分からない・・・こいつらのやることが理解できない・・・・)」

ルルーシュ「先生、待って下さい。」

教師「どうしました、ランペルージ君。」

ルルーシュ「そこの男子が今、答案用紙をすり替えました!」

教師「それは本当ですか、君!」

竹山「そ、それは・・・・」

ゆり「皆共、逃げるわよ!」

ダダダダダダダ・・・・

ルルーシュ「(やはり、立華の答案用紙をすり替えていたか。さっきからしきりに、解答用紙が足りないと連呼していたからな)」

立華「・・・・・ありがとう。」

ルルーシュ「どういたしまして」ニコッ

ルルーシュ「(こういうタイプは時間をかけてじっくりと攻略するのが最善だ。)」

『・・・・背後にーはシャッターの壁・・・・指先は鉄の匂いー!』

ルルーシュ「なんだ、食堂・・・?」

「ガルデモだー!」

ルルーシュ「なんだ、ゲリラライブか・・・・? あ、あいつら!また立華を!」

ルルーシュ「立華!逃げろー!」


ズドンッ!

ルルーシュ「(くっ、直撃コース!しかし、間に合わない・・・・なら!)」

ドスッ・・・

ルルーシュ「ゴフッ・・・た、立華・・・・怪我は無いか・・・・・・」

ゆり『ちょっと、ルルを撃ってどうすんのよ!』

大山「ご、ごめん・・・突然飛び出してきたから・・・・」

立華「大丈夫?」

ルルーシュ「本当に死なないのか、これ?・・・・かなり、痛いんだが・・・・・。」

立華「大丈夫。絶対死なないから。」

ルルーシュ「はぁはぁ・・・・意識が・・・・朦朧としてきた・・・・・。」

立華「・・・・・保健室へ連れて行くわ。」

ルルーシュ「・・・・・・・」

立華「気絶したのかしら。」

椎名「どうする、ゆり!」

ゆり「ちっ・・・・仕方無い!天使の行動を監視しつつ、以上があるようなら一斉射撃!」

ゆり「ルルには当てないで!大事な人材よ!」

ルルーシュ「はぁはぁはぁ・・・・くっ・・・・・」

立華「痛む・・・?我慢して。包帯、まだ巻いてないから・・・・。」

ルルーシュ「はぁはぁ・・・・すまない・・・・君を助けようとして、迷惑をかけることになるなんて・・・・」

立華「気にしないで。あなたの取ってくれた行動には感謝しているわ。」

ルルーシュ「そうか・・・・それはよかった・・・・・すまない、もう・・・・意識が・・・・。」

立華「安心して眠っていいわ。私が隣にいるから・・・・。」

ルルーシュ「(あいつらのおかげで作戦を前倒しにできそうだ・・・・・)」



ゆり「死んだ世界戦線の新たなメンバーを紹介するわよ!」

ナナリー「初めまして、ナナリーです。」

ゆり「ナナリー、あなた苗字は?」

ナナリー「すみません。思い出せなくて・・・・ほかの事も・・・・・・」

ゆり「記憶が無いパターンね。大丈夫よ、時機に思い出すから」

ナナリー「はい!ありがとうございます!」



ルルーシュ「(ナナリーがなぜここに!?)」

ルルーシュ「(この世界を俺のものにするという目的が・・・!)」

ルルーシュ「(しかし、高校生になったナナリー・・・我が妹ながら可愛い・・・・)」

ルルーシュ「(ダメだ!接触しては・・・・俺が消えるファクターに・・・・ナナリーが消えるファクターにも成りかねない!)」

ルルーシュ「立華・・・青春時代に未練が無くなれば消えてしまうんだよな?」

立華「そう。あの子はあなたに似ている・・・もしかして・・・・」

ルルーシュ「違う・・・関係の無い人間だ・・・・・。」

立華「そう・・・・」

ルルーシュ「なぁ、立華・・・・。」

立華「どうしたの?」

ルルーシュ「かなで、って呼んでもいいか?俺の事もルルーシュって下の名前で呼んでくれて構わないからさ。」

かなで「いいけど、どうして?」

ルルーシュ「気さくな感じでいいだろ、その方が。」

かなで「わかった。あなたがそうしたいのなら・・・ルルーシュ。」

ルルーシュ「(俺はナナリーと一緒に過ごす、平和な日常を望んだ。だが、それは叶わなかった)」

ルルーシュ「(恐らくそれが俺の消えるファクター。そしてナナリーも同じはず・・・・。)」

かなで「大丈夫?」

ルルーシュ「あぁ、大丈夫だよ・・・・。」

ルルーシュ「たまには一緒に、食堂でも行こうか。」

かなで「・・・・」こくり

ルルーシュ「(な、なんて毒々しい色のマーボー茄子だ・・・・。)」じー

かなで「どうしたの・・・・?」ちらっ

ルルーシュ「い、いや・・・・おいしそうに食べるなぁって思ってさ・・・・」ちらっ

かなで「・・・・た、食べる?(照)」

ルルーシュ「か、かなでに悪いからいいよ・・・・(そんなもの食えるはずが無いだろ!)」

かなで「ん・・・・」 コトッ

ルルーシュ「(俺の茶碗の上に載せた!? 食えと言うことか!? 」ちらっ

かなで「・・・・・(照)」よそよそ

ルルーシュ「(こ、こういうことも作戦上必要だ・・・そうだ、これは作戦のための・・・んぐぅっ!!)」

ルルーシュ「か、かなで・・・辛くないのかこれは・・・・はぁはぁ」

かなで「辛いけれど・・・おいしいわ・・・・おいしくなかった?」

ルルーシュ「いや、美味しいけれど辛すぎてたくさんは食べれそうに無い・・・。」

かなで「そう・・・・」しょぼん

ルルーシュ「す、すまない・・・かなでが好きなものを分けてもらったのに俺の口に合わないなんて・・・・。」

ルルーシュ「お詫びと言ってはなんだけど、このから揚げをやるよ。」

かなで「あーん・・・・」

ルルーシュ「(なぜそこで目を瞑り、あーんをする・・・・)」

ちらっ

かなで「私、箸が無い・・・・・(照)」

ルルーシュ「あ、あーん」

かなで「ぱくっ、もぐもぐ・・・・おいしい。」にこっ

ルルーシュ「(こんな顔もするのか・・・・ん?)」

ガヤガヤ

ルルーシュ「なんだ、騒がしいな・・・・」

「ガルデモだー!」

ルルーシュ「な、何ぃっ!」

「無限に生きたいぃ、無限に生きられたぁらぁ~全て叶うぅ♪」

ルルーシュ「この世界で無限に生きられるだろうが!ん、どうしたんだ、かなで?」

かなで「・・・止めさせる。」

ルルーシュ「ま、待て!待つんだ、かなで!」

ルルーシュ「(天使であるかなでが食堂内にいるのに、堂々とオペレーショントルネードを行うというのか!?)」

ルルーシュ「(奴ら、かなでが天使などでは無いと、気付いた・・・?だからこんな大胆な作戦を行えるのか・・・?)」

ルルーシュ「(いや、俺がかなでの抑止力になっているということに気付き始めたんだ。奴らは・・・・)」

ルルーシュ「(そして今、まさに俺を試そうとしている・・・・)」

ルルーシュ「(俺がかなでを止めなければ、ナナリーが怪我をする!しかし、かなでを止めれば奴らはますます大胆に・・・)」

ルルーシュ「(大胆に行動するようになった奴らは、確かゆりとかいう女。神を殺しこの世界を手中に収めると言っていた。)」

ルルーシュ「(そうなってしまっては、ナナリーと俺が接触する可能性が増えてしまう!しかし、かなでを止めなければ怪我を・・・)」

ルルーシュ「(クソ・・・奴らに、俺がかなでの抑止力では無いことを見せつつもナナリーを救う方法は・・・・!)」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる・・・・」


ナナリー「えっ、えっと・・・・なんですか?」

男子「ですから、私たちは死んだ世界戦線の者で、ゆりっぺさんから外で待機せよとの命令がありました。」

女子「我々も一緒ですから、早く行きましょう!」

ナナリー「えっ、えっ・・・・?」たったったったった・・・・


ルルーシュ「(・・・こいつらは俺のギアスの力を知らないようだな。知られていたとしても、ナナリーが傷つくよりはいい!)」

ルルーシュ「(さぁかなで、好きなだけ暴れていいぞ。ふふふふふ、はははははははははは!!)」


遊佐「こちら、遊佐です。ターゲットをロスト。屋外へ出た模様。天使はそろそろ壇上へ上がりそうです。」

ゆり「ちっ!抑止力になって無かったっていうの!?・・・・時間が無い!回せ!!」

遊佐「回してください。」


ルルーシュ「ふっ、チェックメイトだ。ゆり。」

ナナリー「ですから、そんな指示は・・・・きゃっ!」ドサッ

ルルーシュ「ん?ぬぅわ!?」ドサッ

ナナリー「す、すみません・・・私前を見ていなくて・・・・大丈夫ですか?」

ルルーシュ「(まずい!ここでナナリーに顔を見られては!ふっ、しかし・・・使える駒が2つあったな。)」

ルルーシュ「どうやらその子は怪我をしているようだ。保健室へ運べ。」

男子「そのようですね。何かあったら大変です。」

女子「そうよ。さぁ行きましょ?」

ナナリー「えっえっ・・・・えっと・・・・・」

ルルーシュ「(良し、顔を見られてはいない・・・被害は最低限に抑えたはずだ・・・・・ん?)」

ルルーシュ「(トルネードの産物か・・・・。麻婆豆腐・・・・かなでにやるか。)」

ルルーシュ「さすがに、天使と俺が一緒に飯を食ってる食堂には奴らも現れない、か。」

ルルーシュ「(差し詰め、天使と悪魔だな。)」

かなで「ぱくぱくぱく・・・・」

ルルーシュ「(しかしよく食えるな、この辛さで・・・。)」じー

かなで「お腹すいたの?」

ルルーシュ「いや、食は細いほうなんだ。缶コーヒーでもう十分だよ。」

かなで「そう・・・・ぱくぱくぱく・・・・」

ルルーシュ「(食券は日付が変わればただの紙くず。ラストオーダーは既に終わっている。)」

ルルーシュ「(ははは、なんだやれるじゃないか!かなでさえ居れば俺は奴らに勝てる!!)」

ゆり「どういうこと!ルルは天使の抑止力じゃなかったの!?」

高松「私の分析では、既に天使は凶暴性を失っていると考えていたのですが・・・」

ゆり「前と全然変わってないじゃない!むしろあっちが大胆に動いてるだけよ!」

椎名「あさはなかり・・・」

ゆり「今後の対策を練らないといけないわね・・・・。」

ゆり「全員、明日からルルの監視に当たれ!あいつは一般生徒でありながら我々に反旗を翻している!」

ゆり「何か怪しい行動があればすぐ報告しろ!」


ルルーシュ「(ふっ、会話内容が筒抜けなんだよ。隣の事務室に居ることに気付かないとは。)」

ルルーシュ「(灯台下暗し、という奴か・・・・しかし、あまり先手を打ちすぎると逆に怪しまれるか・・・・)」

かなで「どうしたの・・・・今日、授業中ずっと俯いてた。具合でも悪いの?」

ルルーシュ「いや、ただ・・・・監視されている。右後ろの植木。体育館の屋上。グラウンドの電柱。」

ルルーシュ「常に3~4人にマークされている。恐らく俺の行動先を読んで、また数人が俺を待ち受けている。」

かなで「どうしてかしら・・・・」

ルルーシュ「かなでは気にしなくていいよ。この世界じゃ死なない。何があっても問題無いよ。」

ルルーシュ「(そうだ。俺は奴らの行動を知っている。その先手の、さらに先手を読めるというわけだ。)」

ルルーシュ「(勝ち負けなんてものじゃない。同じチェス盤にも載る事ができていないぞ、貴様らは。)」

かなで「そうだけど・・・・」

ルルーシュ「(ん、まずい!次の監視者はナナリーか!?)」

ルルーシュ「(進行方向を変えるか? しかし、怪しい行動を取れば報告されてしまう・・・・。幸い周りに人は居ない!)」

ルルーシュ「・・・・・・・」スタッ・・・

椎名『対象が停止した。』

ゆり「こちらでも確認したわ。さぁ、何か尻尾を掴ませなさい!」

ルルーシュ「かなで・・・・こっちへ来てくれ」ぐいっ

かなで「・・・・・?」


ゆり「な!?」

かなで「んっ!?」

ちゅっ

ルルーシュ「(ナナリーからは完全に死角。)」

ルルーシュ「(至ってスムーズに進路を変え、さらに天使と俺の仲が良い関係と思わせる)」


ゆり「キ、キスするなんて!!」

かなで「はぁ・・・はぁ・・・・ど、どうして突然、こんな・・・・・」

ルルーシュ「(良い頃合だ。一気に落とすか?)好きだ、かなで・・・・。」

かなで「えっ・・・・・」

ルルーシュ「俺の事、嫌いか?」

かなで「・・・・・!」ぶんぶんぶんぶん!

ルルーシュ「じゃあ、俺の事好きか・・・・?」

かなで「・・・・・」こくり

ルルーシュ「(ふっ、落ちたな。中々手ごわい相手だったが、こういうタイプは落とせば太く長く使える。)」

ルルーシュ「(恋という名のギアスか、俺らしくも無いな。ククククク・・・・)」


ゆり「音は拾えた!?」

遊佐「はい。録音もバッチリですが・・・しかし・・・・・。」

ゆり「ルルの告白するセリフと、天使の溜息交じりの息だけって・・・・・」

ゆり「周りで見ている私たちって、まるで2人を応援している友達じゃないの!」

松下「いや、友達ではない。親友の域だ!」

藤巻「じゃあ何かぁ?俺らが見てたのは、ただの青春ラブストーリー物語か?」

椎名「あさはかなり・・・」

ゆり「おかしいわ・・・・何かおかしいわ・・・・・。青春を謳歌しているはずなのにどうして彼らは消えないの?」

日向「そりゃ、行きたいところまで行って無いからじゃないのか?いでででで・・・・!」

ゆり「品の無いことを平然と言うなぁー!」

高松「まぁ、日向さんの話は多少飛躍しているとは言え、的は得ていますね。まだ『不満』なんですね。」

ゆり「言い方変えただけで、変わってないじゃないの!」

大山「そ、それは聞き手側の問題じゃないかな・・・・あははははは・・・・・・」

tk「let's go dancing!!」

ルルーシュ「(ふむ・・・さすがに、あさはかな行動だったか・・・・。)」

ルルーシュ「(現状では多勢に無勢・・・・隠密行動を行うしかない、か・・・・)」

ルルーシュ「(いっそのこと、天使を手土産に戦線に入って、中から潰すか・・・?)」

ルルーシュ「(いや、ナナリーと接触してしまう可能性がある・・・・)」

ルルーシュ「(俺は隠密を基本とし、かなでを先鋒に押し出すか・・・・。)」



ナナリー「あの、ゆりっぺさん。その声・・・・どこかで聞き覚えが・・・・。」

ゆり「えっ、ほんと!?」


ルルーシュ「(そ、そうだった・・・・ナナリーは目を使わずに何年も。それで異常に耳が良かったのか!)」


ナナリー「どこで聞いたのかは思い出せませんけど・・・・」

ゆり「それはこの世界に来てから?」

ナナリー「い、いえ・・・・恐らく死ぬ前の世界で・・・・・・。」

ゆり「いいヒントになったわね・・・・。どうやらルルとナナリーはどこかで接触していた・・・・?」

ルルーシュ「(接触どころでは無い!記憶を思い出したナナリーは必ず俺のところへやってくる!)」

ルルーシュ「(こいつらも俺の尻尾を掴んだと喜んでナナリーに付いて行くだろう・・・)」

ルルーシュ「(いっそのこと完全に身を隠すか?それしか無さそうだな・・・・この建物内にもう2箇所。校長室の上下を。)」

ルルーシュ「(後、校舎の園芸部用の地下施設を使うか。あれはかなで専用だったな。パネルを改造して、暗証タイプにしよう。)」

ルルーシュ「(ここまで俺に屈辱を与えるとは・・・・!)」


かなで「どうしたの・・・・?」

ルルーシュ「い、いや・・・・当分学校へは行きたくないんだ・・・・・」

ルルーシュ「というより、かなでと一緒に居たいんだ・・・・」ぎゅぅ

かなで「はぅっ・・・・!(照)」するする・・・・ぎゅぅ・・・・・

ルルーシュ「(こちらの世界で手に入れた唯一の希望だ。手放してなるものか!)」

かなで「で、でも学校は大事・・・・」

ルルーシュ「試験には出るよ。心配いらないって。」

ルルーシュ「じゃあ、地下施設の隅を借りるよ。」なでなで

かなで「んっ・・・・(照)」



男子「はい、どうぞ。」

ルルーシュ「毎週すまないな。」


ルルーシュ「(あれから2ヶ月。ギアスで飯を届けさせるだけでも足が付く可能性がある。)」
ルルーシュ「(多人数に分担させてはいるが時間の問題か・・・・さて、校長室の様子を見るか・・・)」

ルルーシュ「(なんだ・・・・廊下の様子がおかしい・・・・何かある。危険だ・・・・。非常階段を使ってよかった。)」

ルルーシュ「(恐らく待ち伏せ・・・・かなでを呼ぶか・・・・ギアスを・・・・どちらにしろもうここはダメだ。下の階に回る。)」

ルルーシュ「(校長室直下・・・・どうだ・・・・・・・・)」

ゆり「まだ見つからないの!もう2ヶ月よ!!」

ゆり「この階にしかけたトラップが全部意味をなさないじゃないの!」

ルルーシュ「(気付いてはいない、か。)」

ナナリー「あ、あのゆりっぺさん・・・・・。」

ゆり「ナナリーどうしたの?」

ナナリー「記憶が・・・・戻りました。」

ルルーシュ「(まずい、逃げなければ!く、クソ、脚立が・・・・!)」


ガタガタガタ

ゆり「な、何!?」

椎名「真下の部屋だ!」

ルルーシュ「(バレたか!仕方無い、あれを使うか!)」

ルルーシュ「(かなでに頼んで、作ってもらった・・・・これを使うときが来ようとはな!)」

ゆり「ここかぁっ!なっ!」

ルルーシュ「やっと着たか。」

ナナリー「お兄様、お兄様なのね!」

ルルーシュ「違うな、我が名はゼロ!」

ゆり「ゼロ・・・・?」

大山「え、えっと・・・・何あの仮面・・・・・・・」

高松「ナンセンスですね。それで姿を隠せたと?」くいっ

ゆり「どう見てもルルよ!全員ひっとらえろー!」

ルルーシュ「ふっ!」指パチッ

ルルーシュ「全員かかれ!」

ラグビー部員達「うぉおおおおお!!」

ルルーシュ「拘束して、独房に閉じ込めておけ。」

ゆり「ど、どうやってこんな・・・・!」

ルルーシュ「私はゼロだ。不可能を可能にする男。ルルなどではない。早くこいつらを連れて行け!」


ルルーシュ「さて・・・・・お前がナナリーか?」

ナナリー「そうですわ、お兄様!」

ルルーシュ「私はお前の兄では無い。この仮面の中身はスザクかもしれない。c.c.かもしれない。」

ルルーシュ「音声は変換可能。録音の可能性もある。」

ナナリー「どうしてそんな嘘を・・・!」

ルルーシュ「黙れ!」

ナナリー「ひぐぅ・・・・(泣)」

ルルーシュ「(完全なミスだ・・・・保険としてラグビー部員を連れてきたまでは良かったが・・・・)」

ルルーシュ「(このまま悪役を突き通せば・・・・ナナリーが俺を遠ざけてくれるか・・・・?)」

ルルーシュ「(いや、この目は・・・・寂しさから来る目だ。ここで素顔を晒せば俺達は消えてなくなる・・・・)」

ルルーシュ「(顔を見て、真意がつかめただけでも良しとするか。)」

ルルーシュ「この女は校長室に閉じ込めておけ。」

ルルーシュ「30分後に独房の奴らも解放してやれ。」

ナナリー「待って下さいお兄様!お兄様ー!」

ルルーシュ「さて、一応ゼロという隠れ蓑はできた。表立って行動するか。同時期だ、完全に怪しまれるな。」

ルルーシュ「ナナリーのアタックも激しくなるだろうが、そこは、かなでに任せるか。嫉妬に狂った女は凶器と化す。」

ルルーシュ「それが例え、実の妹でもな!ふはははははははは!!」

ルルーシュ「ほら、あーんしろ。」

かなで「あーん・・・ぱくっ」もぐもぐ

ルルーシュ「おいしいか?」

かなで「・・・・」こくり


ゆり「か、完全に舐められているわね。」

高松「あそこまで堂々とされるとこちらが引け目を感じてしまいます・・・・。」

ナナリー「・・・・・!」

ゆり「ちょ、ちょっとナナリー!」


ナナリー「お兄様!昨日は一体なぜあのようなことをされたのですか!?」

ルルーシュ「・・・・・君は誰だい?」

ナナリー「なっ!白を切られるおつもりですか!」

かなで「・・・・・」すくっ じー・・・・

ルルーシュ「(そうだ、かなで。お前にナナリーと俺が兄妹であることは伝えていない。)」

ルルーシュ「(知ったところで、俺は『家族の事がどうしても思い出せない、すまない』で終わりだ。)」

ナナリー「な、なんですかあなたは!私のお兄様と馴れなれしくして!」

かなで「・・・・・ガードスキル発ど」

ルルーシュ「かなで、いけないよ。」

ルルーシュ「すまない。彼女は僕の恋人だなんだ・・・・できれば君とは友達からで、いいかな?」

かなで「恋・・・・人・・・・・・(照)」

ナナリー「お、お兄様のばかぁー!」たったったったった

ざわざわ・・・・

ルルーシュ「(周りから見ればただの失恋騒ぎだ。問題無い。)ほら、かなで。あーん。」

ルルーシュ「おいしいか?」

かなで「甘い・・・・・・(照)」

ルルーシュ「・・・・?」



ゆり「ナナリー・・・・完全に玉砕したストーカーになってたわよ・・・・・。」

ナナリー「べ、別に周りからなんと見られても・・・・。」

ゆり「作戦を練りましょう!」


ルルーシュ「さて、先手を打たれる前にこちらも動くか。」

ルルーシュ「ふむ、教員の朝の会議はここで行われているのか。」 がらがらっ

校長「なんだね君は!」

教員「君、会議中ですよ!」

ルルーシュ「ふっ・・・・ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。我れに従え!」

校長「はい、わかりました。」

ルルーシュ「各クラスの生徒が全員集まったら、この会議室に戻って来い。」

ルルーシュ「次の指示はその時に伝える。」

ルルーシュ「(この手を使うときが来たか・・・・!)」


ルルーシュ「よし、全員集まったな。では、全クラスをグラウンドへ集合させろ。校長は残れ。教頭は先生へ指示を出せ。」

校長「わかりました。」

教頭「では、失礼します。」

ルルーシュ「さて、校長・・・この通りに演説をお願いしたい。」ぴらっ

校長「はい、任せてください。」

校長「・・・この学園を日本とします。」

生徒「な、何言ってんだ校長先生は・・・?」

生徒「国・・・?どういうこと?」

校長「ではこちらにおられますのが、日本国第一代皇帝ゼロ様です!」

生徒「な、なんだあの格好は・・・」

生徒「黒い仮面に黒いマント・・・・」

ルルーシュ「全員私を見よ。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。我に従え!」

ルルーシュ「(・・・勝ったな。)」

ルルーシュ「(この能力を使うところをかなでには見せないために、地下で待機させておいた。)」

ルルーシュ「(もし見られていたとしても、言い訳はいくらでもある。あいつは俺に心酔しきっているからな。)」

ルルーシュ「(それに、もし戦線メンバーが偵察としてここに潜り込んでいれば尚更好都合だ。)」

ゆり「い、一体どうやってあんな人数を手中に・・・・」

ナナリー「ギアスの力です・・・。」

ゆり「ギアス?」

ナナリー「目を見て命令すれば、人を操り人形のようにさせてしまう能力です・・・。」

ゆり「ま、まるで催眠術じゃない・・・・」

松下「で、これからどうするんだ?あの人数の一般生徒を動員されれば、ただでは済まないぞ。」

ゆり「そうね・・・・そして恐らく我々にもあのギアスをかけて、従属させる・・・・・。」

ゆり「神よりも卑劣な蛮行だわ!」

大山「でも、どうすれば・・・・あっちには、天使もいるんだよ!」

ゆり「だからそれを今考えているのよ・・・・・」

ナナリー「・・・・・私が囮になります。」

ゆり「なっ、何を言っているのか分かっているの!?」

ナナリー「お兄様は私の事は忘れていません・・・絶対。」

ナナリー「だからお兄様は私を討つことはできない!それに生前一度ギアスをかけられています。」

ナナリー「もう私にギアスは通用しません!」

ゆり「で、でも・・・・・・」

高松「ベストな選択ではありますが・・・・。」くいっ

ナナリー「大丈夫です。死ぬわけではありません。」

ゆり「・・・・わかったわ。ごめんなさいナナリー。」


ゆり「作戦を練るわよ!」

ルルーシュ「机を破壊させて、足を鉄パイプ代わりに使え。部活道具で武器になりそうな物は片っ端から使え。」

ルルーシュ「どうした、かなで?」

かなで「ルルーシュ。あなたは・・・・何をしようとしているの?」

ルルーシュ「俺とお前だけの世界だよ・・・・かなで」ぎゅぅ

かなで「んっ・・・・(照)」ぎゅぅ

ルルーシュ「(あと2日は準備にかかる。その間にできるだけかなでを俺に懐かせる。)」

ルルーシュ「(先鋒を勤めさせるからには、一番餌を多く与えねばな・・・・ククククク)」

かなで「ルルーシュ・・・・・んっ」ちゅっ

ルルーシュ「かなで・・・・(最近大胆になって来たか?まぁいい。まだ利用価値はある・・・・)」ちゅっ

ゆり「向こうの準備が整いそうよ!大人数の癖にどうしてあんなに早く・・・・!」

椎名「あさはかなり・・・」

野田「ギアスがあるからだろ。そこまで人間を好き勝手動かせるってことだ。」

ナナリー「・・・・・・・」



かなで「ん・・・・はぁはぁ・・・・んはぁっ!」ぴくぴく

ルルーシュ「かなで、この続きは明日の戦いが終わったら、な?」

かなで「は、はい・・・・」ぎゅぅ

ルルーシュ「(女になる一歩手前まで進めて正解だな・・・これも餌付けの1つだ。)」

ルルーシュ「さて・・・・今日を日本の国立記念日にする時が来たか!」

ルルーシュ「(屋外に戦線主要メンバーを集めたか・・・・だが、椎名とナナリーがいないな。)」

ルルーシュ「(ナナリーが記憶を取り戻した以上、俺のギアスの情報も渡っているはず。)」

ルルーシュ「そうなると、もう手は限られてくる・・・・!」


ルルーシュ「正攻法と見せておいての・・・・・」

ゆい「奇襲攻撃よ!!」


ルルーシュ「全員突撃!戦線メンバーと思しき人間は拘束しろ!」

ルルーシュ「よし、残ったのは、50人ほどと、かなでか。」

ルルーシュ「かなで、恐らく奴らは俺に奇襲をかけてくる。どこから来るかわからん・・・・頼んだぞ。」

かなで「・・・・・・」こくり

キラッ

ルルーシュ「ふむ、大山か・・・・。スコープ越しにギアスをかけてやろうか?」にや

大山「くっ!・・・・ス、スナイピングは無理に近いよ・・・ゆりっぺ。目を見られちゃう・・・・。」

ゆり「じゃあ、もう少しがんばって、足だけでも狙って頂戴!!ふんっ!」

ゆり「(ラ、ラグビー部と剣道部の準レギュラーを全面に押し出しての波状攻撃・・・・)」

ゆり「(奇襲が勝敗を決するのは作戦の後半!)」


ゆり「今よ!」

遊佐「お願いします。」

うおおおおおおおおおお

ルルーシュ「来たか、体育館だな!全員行け!かなで、頼んだぞ!」

ルルーシュ「そして本陣が手薄になった時に・・・・」

椎名「ギルドの全員を体育館に回したのだ!ここは負けられん!!」

ルルーシュ「詰めが甘いな、ゆり!」

ドスッ

椎名「何!?」

大山「誰も手出しはさせないからね。」

椎名「お、大山が落ちていたか・・・・不覚!」

ドスッドスッドスッ!

椎名「ちぃっ!大山、目を覚ませ!」

ルルーシュ「無駄だ。奴は俺の駒になった。そして貴様もだ!」

ナナリー「お兄様!」

ルルーシュ「(ナナリー・・・やはり来てしまったのか!)」

ナナリー「お、お兄様・・・やはりあなたは・・・・・!」がたがた

ルルーシュ「(銃まで持ち出して・・・・!ゆりめ、卑劣な真似を!)」

ルルーシュ「(し、しかしこのままでは大山の的になる・・・!?)」

ルルーシュ「(俺を守れと命令したのが仇となったか!)」

ルルーシュ「銃を降ろしてくれないかな?この間会った・・・女の子だよね?」

ルルーシュ「(銃を降ろさせれば大山の的にはなら無い!)」

ナナリー「嫌です!お兄様が停戦命令を出すまでは・・・・降ろしません。早く命令を出してください!」

ルルーシュ「(今のところ大山は椎名で手一杯か。同士討ちとは言え、戦線メンバーはやはり手強いな・・・・。)」

かなで「・・・・・・・!?」たたたたたた!

ルルーシュ「来るな、かなで!!」

椎名「行かせはせん!」キンッ

ルルーシュ「(椎名が無力化されたせいで、大山の標準が・・・・!)」

ルルーシュ「ナナリー!!」

ドスッ

ルルーシュ「ごふっ・・・・」

ナナリー「お、お兄様ぁ・・・・!」

ルルーシュ「お、俺は君のことなんか知らないよ・・・げほげほっ(死ぬわけじゃない。嘘を突き通せばいい!)」

ナナリー「だ、だってさっきナナリーって言って、助けてくれたじゃないですか・・・・・」

ルルーシュ「(ま、まさかこのまま消えてしまうのか?そ、それならその前に一層の事・・・・・)」

ルルーシュ「ナナリー・・・・ごめんよずっと嘘ばかりついて・・・・。」

ナナリー「やっぱりお兄様だったのですね・・・・。」

ルルーシュ「この世界では、未練をなくした者は消滅してしまう。」

ルルーシュ「ナナリーに消えて欲しくなくて・・・・大事なものは遠くに置いておくものだと、魔女も言っていた。」

ナナリー「そ、そんなこと・・・・どうでもよかったのにぃ・・・・」

ルルーシュ「も、もう・・・意識が・・・・すまないナナリー・・・・・・・。」

ナナリー「お兄様!?お兄様ー!!」

ルルーシュ「ん・・・・?ここは・・・・保健室か?」

ナナリー「あっ、おはようございますお兄様!」

ルルーシュ「な、なぜ俺達は消えていないんだ・・・?」

ナナリー「だって、私たちの未練は、『一緒に暮らすこと』じゃありませんか」

ルルーシュ「そ、そういうことだったのか!?」

かなで「・・・・・」こくり

ルルーシュ「かなで、無事だったのか・・・・んぐっ!」

ちゅっ

かなで「昨晩の続き・・・・・・(照)」

ナナリー「えっ、なんのことですのお兄様!昨晩なにかありましたの!?」

ゆり「意識が戻ってる!」

椎名「・・・・・・・!」

かなで「・・・・・・!」

ナナリー「止めて!」
ルルーシュ「止めろ、かなで!」

ゆり「意識が戻ったようね。泣いてすがるナナリーに免じて、あんたを保健室に運んであげたんだから感謝なさい。」

ルルーシュ「そうだったのか、ありがとうナナリー・・・・・」

ゆり「あと、こいつのギアスを解いて・・・・」

大山「ゼロ様ぁ~ご無事でしたかぁ~」アハハハ~

ルルーシュ「もう守らなくいいぞ。」

大山「あ、あれ・・・僕はどうして・・・・あーっ!ルルが!」

ゆり「ほら、ポテチあげるから静かにしてなさい。」

ゆり「ところでバリバリバリバリ のことなんだけどバリバリバリバリ・・・・」

大山「おいしい~ポテチおいひぃ~♪」

ゆり「五月蝿いわね!廊下で食え!」

ゆり「で、どうしてあんたは消えないの?」

ナナリー「それは、お兄様と私が一緒に幸せに暮らしていないからです。」

ナナリー「私たちの願いは、一緒に幸せに暮らすことなので、出会った程度では消えないようです。」

ゆり「そ、そうなんだ・・・・」

かなで「・・・・・」こくり

かなで「だから・・・続き・・・・・・・」ごそごそ

ナナリー「ですから、続きとは何のことですか!かなでさん!」

かなで「・・・・・・ポッ」

ナナリー「どうしてそこで顔を赤らめるんですか・・・お兄様!」

ルルーシュ「と、とりあえず休ませて紅かな・・・・?」

ナナリー「・・・・・」むすぅ

かなで「・・・・・」むすぅ

ナナリー「これからは、私がお兄様と一緒に幸せな生活を・・・・・!?」

かえで「・・・・・・私のモノ」ぎゅぅ

ルルーシュ「か、かえで何を・・・・ナナリーまで!」

ナナリー「お兄様は私の物です!渡しません!」ぎゅぅ

ルルーシュ「ナ、ナナリー・・・・胸が当たってる・・・・。」

かえで「・・・・・負けない・・・・・んっ!」すりすり

ルルーシュ「かえで、俺の指をどこに忍び込ませようとしているんだ!」

ナナリー「わ、私だって・・・・負けません・・・・はぅっ!」すりすり

ルルーシュ「頼むからどっちか負けてくれないか・・・・。」

ゆり「だんだんアホらしくなってきたわ・・・・・皆、帰るわよ。」

『うぃーっす・・・・』

ルルーシュ「た、助けてくれ、誰かぁ・・・・・。」

ナナリー「そ、添い寝しながら股をこすりつけるの!?」

かえで「・・・・・・」こくり

ルルーシュ「お前達、俺で遊ばないでくれ・・・。」

かえで「恋人の自覚が足りない・・・・」ちゅっ

ナナリー「あ、兄の自覚が足りません!ほっぺですけど・・・」ちゅっ

かえで「いつまでも一緒。」

ナナリー「一緒に生活しなければいつまでもここに居れますよ♪」

ルルーシュ「そういうものなのか・・・・?」

end

お疲れ様です!
最後の方かなでがかえでになってましたけど面白かったです

>>74
なんてこったい・・・・

※転載する人へ。誤字脱字程度であれば手を加えてもらって構いません


念のため・・・・。

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