結衣「えぇぇぇーーー！？ 何でそんなことしようとするの？ そんなことしちゃったら、ヒッキー捕まっちゃうよ！！」

八幡「だってよ、あの野郎いつも俺の悪口ばっかり言うんだぞッ！！ 俺だってストレスの限界だ、今まで散々悪口言われ続けたんだし雪ノ下の家を燃やすくらいの事したって良いはずだッ！」

結衣「ヒッキー……………」

ﾀﾞｷｯ

八幡「なッ、おい……由比ヶ浜！？」

結衣「うぅぅ…ヒッキー今まで辛かったんだね、よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

八幡(ちょ、なんだよこれは！？由比ヶ浜が突然抱きついて俺の頭を撫でやがった！ しかも由比ヶ浜の胸が身体に当たって………まずいぞ、このままじゃヒッキーのがボッキーしちまう///)

結衣「私も今までゆきのんのことを止めてあげられなくてごめんね………私も、ゆきのんはあんまりだと思うよ！」

八幡「え、まあなんつうか、別にお前が悪いわけじゃないし、謝んなよ……///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

結衣「でもゆきのんの家を燃やしちゃったら、ヒッキーがただの犯罪者になっちゃうよ、そんなのダメ！
」ﾊﾟｯ

八幡「まあ確かに確実に捕まっちまうな。しかも雪ノ下が住んでるところってマンションだし、他の住居者にも被害が出るな」

結衣「でしょ！ だからゆきのんの家は燃やしちゃダメだよ」

八幡「わかった、アイツの家を燃やすのはやめるわ。でもよ、今までアイツに散々言われ続けた恨みはどうやって晴らせば良いんだよ」ｲﾗｲﾗ

結衣「うっふふ〜、そんなヒッキーにちょうど良いものがあるよ。はい、これヒッキーにあげる！！」っ

八幡「なんだよこれ、スイッチか？」

結衣「えへへ、こんなこともあろうかと密かに作ったんだよ！ いいヒッキー？ ゆきのんが部室へ来たらそのスイッチを押すんだよ！」

八幡「はっ、なんだよそれ？てかこのスイッチ、由比ヶ浜が作ったのかよ！？」

結衣「もうッ、いいからゆきのんが来たらそのボタン押してよ！」

八幡「ああ、わかったよ」

八幡(てか、どうやってこのスイッチ作ったし)

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

雪ノ下雪乃「遅くなったわ」

結衣「あっ、言ってるそばからゆきのんが来た！ ほらヒッキー、スイッチ押してみなよ」

八幡「お、おう……」

八幡(って、そんなこと言われてもよ、大体なんで由比ヶ浜がこんなスイッチをわざわざ作って来たんだよ………嫌な予感しかしねぇな)

結衣「もうヒッキー、早く押せし！！」ﾋｿﾋｿ

八幡「わかってるよ、自分のタイミングで行かせてくれ」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

雪乃「由比ヶ浜さん、さっきから一体何をひそひそとそこのヒキガエルと話しているのかしら？」

結衣「ううん、なんでもないよ。それとゆきのん、ヒキガエルじゃなくてヒッキーだよ、そういうこと言うのやめなって」

雪乃「あらごめんなさい、あまりにも人に似た珍しい動物かと思ったら、よく見ると比企谷君だったわね。こんにちは」

八幡「…………」ｲﾗｯ

結衣「もうッ、ゆきのん！！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

八幡(この野郎、いつも好き勝手に言いやがって………ッ！！)

八幡「あら比企谷君、相変わらず今日も冴えない腐った目をしているわね。そんな腐った目で私の方を見ないでもらえるかしら？ 不愉快極まりないわ」

結衣「もうゆきのん、良い加減にしろしッ！！」

八幡「……………………」




ﾎﾟﾁｯ

アナウンサー『続いてのニュースです。千葉市内の進学校で昨日、部活動中の女子生徒の身体が突然発火する人体発火現象が発生しました』

アナウンサー『警察の調べによると、自然発火現象は部活動で部室にいた部長を務める女子生徒の身に起こり、その様子を目撃した他の二人の部員にもると、その女子生徒が部室に入りしばらくして、突然身体から炎が発生したとのことです』

アナウンサー『騒ぎにより異変に気付いた教員が消防へ通報し、現場には救急車と消防車が駆けつけましたが、火は部室の一部を焼け焦がしたにとどまり、女子生徒以外の死傷者は出なかったとのことです』

アナウンサー『発火現象を起こした部長の女子生徒は死亡が確認され、事件性が低いとみて行政解剖が行われる予定です。警察は人体発火現象の詳しい原因などを調べるとのことで、事件が発生した学校はしばらくの間休校となるとのこです』

アナウンサー『学校側は今回の発火現象を目の当たりに来た同じ部員の二人の生徒を始め、全校生徒にことの経緯を説明するとともに、生徒達の心のケアに努めるとのことです。』

アナウンサー『また、人体の自然発火現象という珍しい現象について、専門家達の間でも様々な意見が出されています』

アナウンサー『では、続いてのニュースです。千葉市内に先日新しく出来た飲食店で、元タレントの島田紳助さんが射殺され重傷____』

それから数日、学校が再開した……


結衣「あ、ヒッキーやっは___」

戸塚彩加「あっ、おはようはちまん！」

八幡「戸塚、今日も可愛いな！」

戸塚「もう、はちまんってば、朝から何言ってるの///」






結衣「…………………………」




ﾎﾟﾁｯ


END