【世にも奇妙な?】読むな! (48)
男「これを開いたアンタ、今すぐこれを読むのをやめてくないか・・・?」
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男「なぜかって?」
男「この話は、最後にオレが死ぬ結末だからだ!」
男「だから、頼むからここで読むのをやめてくれ」
男「ここで読むのをやめてくれたら、オレは死なないで済むんだ」
男「だから、頼む!」
男「架空の存在とはいえ、殺すのは気分が悪いだろ?」
男「なんで、これ以上読むのはやめてくれ」
男「頼んだよ」
男「まーだ読んでる」
男「もしかして、最初読み飛ばしちゃった?」
男「結末でオレ、死ぬんだよ?」
男「最後まで読まれたら、オレ死んじゃうんだよ?」
男「恨んじゃうよ?夢にでちゃうよ?」
男「いいの?いいの?」
男「いいわけないだろー」
男「だから、ここで本当に読むのやめてくれ。な?」
男「頼んだよ」
男「読むなって言ったじゃーん」
男「・・・実は、大切なお知らせがあります」
男「この話は、ここで終わりです」
男「この先読み進めても、なーんにもありません。なーんにも」
男「時間を無駄にしたくない方は、ここで読むのをやめる事をお勧めします」
男「以上、大切なお知らせでした」
男「まーだ読んでるしぃー」
男「ヒマか!ヒマ人なのか!」
男「ヒマ潰しにオレを殺すのは本当にやめてくれ、頼むから」
男「・・・そうだ。お前達に殺されるくらいなら」
男「ガソリンばら蒔いて、自分で火をつけてやる!」バシャッ
男「フッフッフ。このライターに火を着けたら爆発するぞ・・・」キンッ
男「いいのか?いいんだな?」
男「次の場面は、あたり一面火の海だぞ?」
男「ショッキングなシーンにつき、お子様の閲覧には親の許可が必要だぞ?」
男「きっと、ショックでトラウマになっちゃうぞ?」
男「嫌だろう。さぁ、ここで読むのを止めるんだ」
男「だから、どぼちてまだ読んでるぅー?」
男「ほんとーに火ーつけてたら、オレ死んじゃってたんだよぉー?」
男「トラウマだよ?トラウマ植付けちゃったかも知れないんだよ?」
男「あんたたち、やさしさのカケラもないの?」
男「・・・実は、本当に死んでたらどうしようとか少しは思っただろ?」
男「そうだ、その気持ちを大切にしようよ」
男「さあ、あなたは自分の心の中にある優しさに気づかされました」
男「もう少しです。もう少し、その優しさを高めるのです・・・」
男「さぁ、優しさは十分高まりましたでしょうか?」
男「もうそろそろ、私なんてどうでもよくなったでしょう」
男「それでは、皆さんここで読むのはおしまいです」
男「ごきげんよう」
男「きさまッ!見ているなッ!」
男「・・・お願いだ。実は次でとうとう最後だ」
男「最悪、ここまでなら読んでいい。だが次はぜってーダメだ!」
男「後悔するぞ!本当だぞ!」
男「オレ、死んじゃうんだからな!」
男「後悔したくなかったら、結末まで読むんじゃないぞ!」
男「ウソだと思ってるだろ。オレを殺したら絶対後悔する!」
男「絶対だぞ!言ったからな!」
男「はっはっはっは」
美女100人「キャー男さんステキー♪キャー」
男「お間抜けな諸君。まんまと引っかかったようだね」
男「この話の結末は、『オレが大金持ちになり、美女にモテまくる』なのさ」札束バサ
男「結末まで来てくれてありがとう。これで、オレは最高の生活が送れる・・・」指輪ギラ
美女100人「キャーステキー♪」
男「まぁ、最初から『オレが大金持ちになり、美女にモテまくる』結末だから」
男「読んでくれーなーんて言っても、だーれも読まないだろうから・・・」
男「あえて、一芝居打ったのさ」
美女100人「頭イイー!カッコイーッ!」
男「・・・まぁ、せっかく大金持ちにしてくれたんだから、1000万円ほどあげようか」
男「・・・あ、画面の向こうには渡せないか!」
男「アーッハッハッハ!」
美女100人「キャハハハハッ!」
男「クックック・・・。君たちのしてやられった、ていうニヤニヤ顔が浮かぶよ・・・」
男「アーッハッハッハ!」
美女100人「キャハハハハッ!」
男「言っただろ?後悔するって」
男「まぁ、オレを殺そうとするような連中だから・・・」ゴソゴソ・・・
男「ちょうどいい罰だ」(葉巻をくわえる)
男「・・・それでは、間抜けな、優しさのカケラもないヒマ人諸君」キンッ
男「感謝するよ」シュボ
ボゥッ
男「あ。さっき蒔いたガソ・・・」
ドッゴーーーーン
終わり
ウソはいけません。
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