モバP「野球なんてどうだ?」 (12)

モバマスSSです。

P「さてと…明日は千奈美の家庭訪問か」

千奈美「本当に来るのね」

P「あぁ。行くぞ」

千奈美「…まぁいいわ。電車よね?」

P「そうだな。東京駅に集合でいいか?」

千奈美「構わないわ。久しぶりに地元に帰るのも悪くないわ」

P「たまには親孝行しろよ?」

千奈美「Pさんには言われたくはないわね。それじゃ、さようなら」

P「あぁ、お疲れ様」

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以前にモバP「野球は好きかー?」

モバP「野球は好きかー?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367579294/)

モバP「野球とか好きか?」

モバP「野球とか好きか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368945146/)

を書いてました。続きものではないので初見でも平気です。

P「さて…明日は早いことだし事務所で寝るなんてことはしないようにしないと…」

P「ん…?電話来てたのか?」

P「不在着信15件…。誰だ。…友紀?」

P(こんな時間になんだろう…?)ピポパ

P「おいゆ——」

友紀「やっほー!」

P「…は?」キンキン

友紀「あ、Pさん?もう遅いよー!思い出しました!」

P「なんだなんだ?」

友紀「いやね。私はやると思ってたんだよ!ずっと覚えてたんだよ!」

巴「友紀さん、ちょっと代わり。あ、Pけ?」

P「うん。どうした?」

巴「分かりやすく言うとじゃな…北のサムライが発見されたけ」

P「うん?」

巴「さっき、キャッツがサヨナラ打っとぉ」

P「サムライ…キャッツ…。あぁ、小笠選手か。って打ったのか!?」

巴「そうなんじゃ!ウチもキャッツは好かんが思わず立ち上がってしまったけ」

P「なるほどな。それじゃ友紀があんなに喜ぶのも分かるよ」

巴「そういうことじゃき、それじゃ、失礼するの」ガチャ

P「そうかぁ…。小笠選手がなぁ…。動画上がってるかな」

P(お。あったあった…。なるほど延長の代打か)

P「あれ…もうツーストライクだけど本当に打てるのか?」

P「おぉ、フルカウントまできたか」

P「お……来たぁ!!」グッ

P「いやいや、いいなぁ、ベテランがこうやって頑張ってるのを見るのは」

P「…よし、俺も明日から頑張ろう!」

P「ってまだ事務所にいたんだったな。よし、帰るか」バタンッ

P(しかし、凄かったなぁ…)

翌日

P(あれから小笠選手のHR集を見ていて寝るのが遅くなっちゃったなぁ…)

千奈美「Pさん?」

P「お、千奈美か?おはよう」

千奈美「おはよ。どうしたの?また遅くまで仕事?」

P「ん。いや、そういうわけじゃないけど…」

千奈美「一応私の親に会うんだから恥ずかしい恰好はしないでね」

P「いや、分かってるって」

千奈美「ならいいけど」

P「……ふっ!よしスイッチ入った。それじゃ行こうか」

千奈美「そうね。それじゃ行きましょ」

新幹線内

千奈美「そう言えば、親に報告をしてからどんな予定なのかしら?」

P「特に決めてないな。千奈美の予定も入れてない。久々に羽伸ばして実家で羽を伸ばしてもらおうかと思ってさ」

千奈美「あなたはどうするの?」

P「俺か?うーんととりあえず、千奈美の親御さんとの話が長引くかどうかによって変わるけど、俺も予定は入ってない」

千奈美「長引いたら家に泊まってもいいわよ?」

P「そうか。ありがとな」

千奈美「わざわざ来て貰うんだもの。それくらいは当然ね」



P「思ったよりも近いな」

千奈美「そう?個人的には長旅だったのだけれど」

P「この間広島に行ったからなぁ」

千奈美「広島に?」

P「あぁ、巴の実家にな。新幹線だったから結構長旅だったよ」

千奈美「確かに名古屋からさらに向こうだものね…お疲れ様」

P「いや、楽しかったよ。野球見に行ったりお酒飲んだり」

P(日本刀突きつけられたり…)

千奈美「野球見に行ったの?」

P「あぁ。色々あってな」

千奈美「ふーん。なら私と一緒に野球観戦なんてどう?嫌ならお城見たり、水族館行くのもいいけど…」

P「え?あ、そうかぁ、名古屋だもんなぁ」

千奈美「こっちに来る機会なんてそうそうないでしょうし」

P「そうだな。それじゃ、そうするか」

千奈美「決まりね。スポーツはやるのも見るのも嫌いじゃないわ」

P「分かった。そうしよう。それじゃ、先に千奈美の家な」

千奈美「えぇ。分かったわ」

千奈美の実家

P「いい家だな」

千奈美「普通の家よ?」

P「いやいや、立派な家だよ。あぁ、なんか緊張してきたなぁ」

千奈美「何を緊張するのかしら?私が認めたあなたよ?」

P「嬉しいこと言ってくれるな」

千奈美「偶には私だって褒めたりはするわ。さ、入りましょ。玄関前にいつまでもいたら不審者だもの」

P「そうだな」

千奈美「えぇ。そうよ」ガラッ


千奈美「ただいま。お母さん」

千奈美母「あら、お帰り。待ってたよ」

P「失礼します。私、千奈美さんの——」

千奈美母「はいはい。プロデューサーさんね。わざわざ遠くからどうも…」ペコリ

P「いえいえ。これもプロデューサーの仕事ですから。あ、これ、つまらないものですが」

千奈美母「まぁ、何だら」

P「この間、横浜に行ったものでして…シュウマイを」

千奈美「いつの間に準備したの?」

P「まぁな。失礼のないようにな」

千奈美母「ご丁寧にどうも。あ、こんなところではなんですからどうぞ中に…」

P「失礼します」

P「それでは、端的にですが、千奈美さんの活動を報告させて頂きます」

千奈美「私がやった大きいことだと…スポーツ関係の仕事かしら」

P「そうだな。それでは、それについて詳しく説明させていただきます。まず——」

千奈美母「はぁ。色んなことやってたんだら千奈美」

千奈美「私は、Pさんの言う通りやっているだけよ?」

千奈美母「ふふふ。まぁいいわ。えーと…Pさん?これからもよろしくお願いしますね」

P「いえ、こちらこそ末永いお付き合いを…」

千奈美「Pさん、それ誤解招きそうね」

千奈美母「ふふ。そっちの方も期待していいのかしら」

千奈美「さぁね。それは知らないわ」

P「あ、あのお父様の方は…」

千奈美母「ちょっと仕事の都合で帰ってこれないんですよ。ごめんなさいね。何か書類でもあれば、私が代わりにサインしますけど」

P「あ、いえ、そういうわけではないのですが…」

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