僕はお兄ちゃんのトイレです (43)
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僕には兄がいます。
僕は16歳、兄は19歳です。
親もあまり家に来ないからほとんど二人で過ごしていたのですから仲は家族以上でした。
兄は頭も良く誰にでも優しく大好きだした。ただ色も白く、線も細く女のようだと周りの奴らからいじめられていました。
だから、僕はそいつらから兄を守るため暴力を武器に立ち向かっていました。勝ったり負けたりしていましたが僕はずっと必死でした。
兄は「いいよ、お前が僕のために傷付くのは悲しい…」だなんて言っていましたが僕は、兄を守る自分に酔っていたのかもしれません。
僕は幼少期から兄のそれを聞くこともせず、自分のちっぽけな正義を振りかざしていました。
それも僕は、力を蓄えたかったのかもしれません。僕たちが堕ちるに至った巨悪の根源、僕らの両親を打ち倒すために。
そして、僕らは歳を重ねていき僕が16歳になった今年度ようやく巨悪の根源を打ち消すことをできました。
ただしそれに至るには余りにも犠牲を伴いすぎたのです。
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その犠牲は、僕にとってあまりにも大きなものでした。
その犠牲とはとても優しかった僕の大好きな兄を失うことでした。
理由はわかっています、僕が悪いのです。最低な人間です、僕は兄を見棄ててしまったのです。
だから、兄がここまで変わってしまったのも責任は僕にあるのです。
僕が弱かったから、僕に勇気がなかったから、あの優しかった兄は変わってしまいました。
親が突然警察に捕まり、親が僕らの前から消えたあの日でした。
あの日僕が罪悪感に溺れて消えてなくなりたいと部屋の隅で震えていた時です。外の雨音と僕の呼吸だけが響く真っ暗な部屋に突如に光が差し込みました。
とっさに振り向くと、全身びしょ濡れの兄がいつものような笑顔で僕を見ていました。
兄の逆立った長い髪から滴る雨粒が、兄の白い肌をより際立たせていました、
ああ 妖艶というのはこういう時に使うのか、と。 僕は兄に見とれてしまいました。
「もう、俺たちは自由だよ」
兄のいつものような笑顔の裏に秘められた狂気めいたものが恐ろしくてたまりませんでした。
「もう、戦わなくていいんだよ。お前は僕が守ってあげるから」
まるで舞台俳優のごとく、大袈裟な声で僕の心をダイレクトに突き刺すように
「これで 俺らはずっと一緒にいれるよ、大丈夫。今度から俺がお前を守るからさ」
兄は台本のようなありふれた台詞に、暴発しそうなほどごちゃ混ぜにした感情を乗せるように僕に放り投げる。
「だって お前は俺の玩具だもんな」
兄は怒っているのか 泣きそうなのか 悲しいのか 喜んでいるのか 楽しいのか わからないような笑顔でした。
いやそういえばもともと兄貴はこうやって笑っていたんでした。兄貴の感情の伴わない笑顔を、僕はただ気付かないふりをしてすごしていただけです。
それを察した時、両親はもう二度と僕らの前に帰ってこないのではないかと薄々気付いたのでした。
僕がその時察したように両親が警察へ連行されたことはこの後になって知りました。
それは兄が闘ったからでしょう、あの欲にまみれた悪魔のような奴らと、僕が闘うことから逃げ出したような奴らと。兄の方がよほど勇気があるのです。
だって弱い僕は両親怖さに兄を何度も裏切りました。最低な人間です、僕らは兄にひどいことをたくさんしてきました、ですので兄は僕らに復讐をしたかったのでしょう。
両親が警察に捕まった今、残る対象は僕1人でした。僕の前には兄が1人、もう兄の顔をみることすらできません、僕は顔を俯けました。
「ねぇ」
兄の声が冷たく部屋に響きます。
そして僕の頭にはぽたぽたと水粒が滴ります、兄が僕の後ろにいるのがなんとなく気配からわかります。
兄の服は水に浸るほど濡れているので、兄は僕の頭を上から覗き込んでいるのでしょう。
そして僕の背中はびちょっと不快な感触に埋もれていきました。
兄が僕を後ろから抱き締めたのでしょう、びしょ濡れの服をきた兄が僕の後ろからピタリと、僕の身体を両腕で抱きしめるように僕と密着してきました。
それは細く美しい腕でした。
僕は抱き締められ、濡れて不快で寒いはずなのに、なぜかとても暖かかったです。
「俺だけだと不平等だから、お前もびしょ濡れにしてやったぜ」
兄貴がいたずらっぽく笑っていいました。
兄は僕の耳元でクスクスと色っぽい吐息と共に笑うものですから、僕の胸がなんだかむずこそばい気持ちになっていきます。
兄貴の吐息はなぜか、とても甘く頭がクラクラするほどの威力でした、そして兄貴は続けてボソボソこう言います。
「すぐに壊れるなよ」
「お前は、俺の気がすむまで俺の玩具だからさ。つまり、お前が死ぬまでってことだよ」
「ゆっくりゆっくりいじめてあげるから すぐに壊れるなよ。な?」
「俺はお前のことを絶対許さないから」
お腹に兄貴の細い腕がメキメキとめり込んでいくのを僕はただ黙って受け入れていました。
それも仕方ないことです、僕は兄を守れなかったばかりか兄を見捨てたのですから、何も兄に抗う資格などはありませんでした。
そして現在
「……」
紙と紙が擦れる音。兄は本を読んでいた、表紙は日本語じゃない文字で難しいことはわかった。
兄は真剣な表情だった。
無造作に続く息切れとうめき声にまるで気付かないように、背もたれに背を預け膝を折り曲げ体育座りのような体勢でクッションのようなものに座っている。
それはそのまま漫画に出てきそうなほど絵になる美しい文学少年だった。
最も彼が尻に敷いているものが普通のクッションだったらの話だが。彼は、膝とお腹の間に何かを挟んでいた。
それは20kgばかしの米袋だ、一見理解不能な行動だ、だが彼が尻に敷いているクッションらしきものの正体を知ればその謎も解決する。
その正体とは
「お…にい…ちゃ……重っ…」
彼の弟そのものだった。兄は、弟のお腹の上に腰を掛け弟の膝を背もたれ代わりに背中を預け本を読んでいた。
兄の全体重+20kgが弟のお腹に容赦なくかかっているのだ。
「重っ……い……」
どれだけの時間が経過したのかわからないが、まだ終わる気配はない。
「失礼なこと言うなよ傷付くなあ」
なんて兄はクスクスと笑い弟が自分の重さで苦しんでいるのを楽しそうにみていた。
そして「もうはぁはぁうるさいなあ…」なんて言いながらソックスを脱ぎ、弟の口の中へ突っ込んだ。
「んむっ……ぐぅううっ…」
汗にまみれた特有の酸っぱい臭さが弟の口の中へむわっと広がる上に呼吸が制限されより苦しくなった。
「お腹、力入ってるよ、座り心地悪いなぁ」
さらに兄がこんなことをいうものだから弟は、すぐに腹筋の力を緩めた。 兄の尻が体重に任せてズブズブと自身のお腹へ沈んでいった。
「うん、そうそう♪」
と言い兄は読書を再開した。この異様な光景はこの兄弟のいつもの日課だ。
弟は兄の奴隷であり椅子であり洗濯機でありテーブルでありクッションであり湯タンポでありクローゼットであり飯炊き機でありマットであり掃除機でありサンドバッグであり体重計であり
そして、トイレである。
弟は罪を犯してしまった、ここに明記するのもおぞましい程の兄へ対する裏切りを。
これは贖罪なのだ、愛する兄と過ごすための贖罪。だからどんなことでも耐える必要があるのだ、たとえ自分の身が滅びようとも。
「あ、トイレお願いね」
そして兄は笑顔を貼り付けこう宣言した。お願いではなく命令で弟に逆らう手段は何もない。
「はい…」
力なく弟は呟いた。
兄との行為の中でこれが最も自身の生死を左右することだと弟自身が何よりも知っていたからだ。
口の中の水分は兄の靴下に吸いとられ、枯渇してしまっている。
兄はよいしょと漏らし、僕のお腹から立ち上がった。
何時間も兄の尻を乗せていた僕のお腹は圧力と兄の体温による熱で暖まっていた。
教科書でいうと兄が座っていた所は僕の胃や腎臓がある所であった、兄のお尻が柔らかいとはいえそうとうの圧力がかかっていたのだろう、かすかに胃液が逆流していた。
しかし、本番はこれからだ。兄は、僕の顔を跨いで見下ろし立っていた。兄の脚は綺麗だ、見とれるほどに白く毛が全くない。スベスベと触りたくなるほどだ。
子供の頃、兄をいじめていた奴らは兄に虫を踏み潰させていた、兄の太ももにジャムを塗り虫を這わせていた。
今なら、いや今でもそいつらの気持ちはわかる。いつの日か兄の足に股間を押し付けるようになったいじめっ子たち、気持ちはわかる。
兄の脚は魅力的だ。許されるならそのままむしゃぼりつきたかった、かのいじめっ子のように。
兄の身体はセックスシンボルだ。
兄の尻も足もくびれも肩も何もかもが、まるで誘っているかのように兄をみただけで僕の脳を甘く溶かす、狂ってしまいそうだった。
「口、あけてよ」
兄は冷たく言葉を投げ掛け、躊躇なくパンツと下着を膝下までおろした しゅるりと布がすれあう音と相まってそれをおろす行為がとても色っぽかった。
僕は口をあけた、兄は尻を落としてくる ゆっくりとゆっくりと 兄の可愛らしく柔らかいお尻が僕の上から落ちてくる。
もちろん、これから僕はこの兄の尻によって生死をさ迷うことになるのだ、わかっていながら どうしても興奮を覚えてしまう。
僕らは血が繋がっている、今さら背徳感や道徳なんて感じることはない、ただあるのは ただ僕の心を覆っているものは鈍く重い罪悪感。
そして柔らかい感触が僕の顔を押し潰していく。
兄が僕の顔の上に腰かけた。
仄かに香るのは形容しがたい敷いてあげるなら、外面は柔らかい柔軟剤のような優しい匂い。
ただし内側は脳内がクラクラするほどの、誘惑的な色の匂い、本能に任せて踊ってしまいたいほどの。
「重くない?大丈夫?」
上から優しい声が聞こえてくる、仮に重いと答えた所で容赦することはないだろう。
「大丈夫」とだけ答えると、すぐ僕はお尻に覆われ言葉を殺されてしまった。
僕は口を開けていた、兄は今膝を八の字に開き僕の上に腰掛けている、排便体勢だ。
兄は何度も僕に腰掛けてはすぐお尻をあげる。これは僕の口の位置を探っているのだ、絶妙の位置を探っている。
肛門の下に隙間があるのならお尻をわざわざ浮かせる必要はない、兄は0距離で僕の口の中に排泄を行うのだ。
透明感があり肌が白く線の細く中性的な兄。
そんな可愛らしい兄が排泄すること自体、赤の他人は信じられないだろう。
「いい?」
僕が返事をする前に、兄の尻がヒクヒクと動くのを口腔で感じ取れた。
「んんっ…んんっ……」
兄の高い声が聞こえる、感じているような色気に溢れる声。可愛らしい声だが、兄は今排泄をしている。
兄はまるでトイレのように弟である僕の口の中へ排泄物を捻りだそうとしているのだ。
「んんっ……あっ///」
妖艶さすら覚える喘ぎ声の中に、ぶすうっ…ぶすっ…と鈍い破裂音が混じる。
天使のような兄の尻から産まれたのは、僕の身体を容赦なく蝕む悪魔のような物体、排泄物だ。
水分を奪われた僕の口の中に降り立ったそれ 一際大きな存在感を放ち 一瞬で口内を支配した。
口内には 下水道を凝縮したような臭いが広まり、僕の身体中の機関は嗚咽をはじめとして様々な警告を駆使し、僕の口内の暗黒物体を排他しようと働きをみせた。
「んんっ んっ……///」
そうとも知らず兄は、可愛らしい声で第二第三のモノを容赦なく僕の中へ落としていった。僕の身体はそれを取り込むのを拒否した。僕はそれらを無理矢理制御し、口内の物体を噛む。つんと鼻腔を刺さんばかり苦味が広がる、咀嚼しようと水分等はでない。
ただただ飲み込むために細かくしているだけの作業、あの兄の身体から産まれたとは思えない程の毒々しさ、それらは僕の身体を必ず蝕んでいることは察している。
それでも僕は受け入れなくてはならない、僕はそれしか道はないのだ。
「ねえ、臭いから早く飲み込んでよ」
上から声が聞こえる。僕は今懸命に咀嚼している、なんとなくナッツのような歯ごたえと風味がしたがまた大多数の排泄物によりそれも押し殺されてしまった。
「あ……///」
兄の声がする、そして再び僕の顔から圧力が消える。それは決して終わりの合図ではない。
「飲んでね?」
情けなく開けた僕の中に体温程の液体とアンモニア臭がむわっとに広がる、口の中の排泄物とそれが相乗効果でより臭いが広がる。
僕は、もう立派な兄のトイレだ。僕にとっての恵みの雨を、最大限使う。水分で口内に残る兄の残骸を喉の奥へ押し込んでいく、身体はパニックになるがそれを制御し兄の残骸を僕の中へ取り込む。
「んんっ…んんっ…///」
兄は容赦なく、僕の中へ排泄する、もちろん僕の処理能力は限界に近かった、兄の柔らかいお尻から降り注ぐモノは僕の口から大いにはみ出し僕の顔の上に陣取った。
柔らかく温かい感触。
「アハハハハハ汚いね、お前も 俺も」
そういって兄は立ち上がって僕を見下ろした。
兄は勃起していた。
何が兄を興奮させていたのかがわからない、兄は切なそうでありながら確かに恍惚な表情を浮かべていた。
そして兄は僕の手を取り、自分のお尻の方へ近づけて尻穴に沿って僕の手を動かしていた。
今僕は舌を動かせないから、僕の手を使って掃除していた。僕は特に動かず、兄のされるがままにされた。
数回それを繰り返した兄は僕の手をぱっと離した、支えを失った僕の手は重力そのままに僕の胸の上へ落ちてく。僕の手はかすかに絵の具のような茶色が少し付着していた。匂いはしない、もう麻痺しているから
兄はこんな僕を見下ろしながら笑みを押し殺していた、クスクスクスクスとまるで悦びを隠しきれないかのように。
僕が、憎むべき僕がこんな様なのが嬉しいのだろう。
「見苦しいから 早く食べてくれない?」
兄は震える声でそう吐き捨て、僕のお腹の上にベンチのようにどかっと座り込んだ。
兄の声は震えていた、笑いを堪えているのだろう、無様な僕をみて悦びを隠しきれないのだろう
胃をお腹ごと圧迫され、余計に食べることは難しくなった。
それでも僕は食べなくてはならないのだ、ねっとりと排泄物が口の中に粘りつくそれを舌でこしとり、口の中に貯めた尿と上手に排泄物を胃へ詰め込んでいく。
僕が排泄物を飲み込むごとに腹は上下し、腹に座り込んでいる兄はそれにつられてかすかに上下する。苦しい、兄は僕に向き直して座る。
「スッキリした、ありがとうね」とニッコリ笑う、大量の排泄物を口につめた僕に対して。
「臭い?」
「重い?」
「苦しい?」
「苦い?」
兄は質問を次々と繰り出した、僕は答えられる状況ではないが兄は機械のように次々と質問を繰り出す
「死にそう?」
「死にたい?」
「もう死ぬ?」
「ねえ?」
「ねえ」
「答えろよ」
「答えてよ」
「僕の事を守りたいんだろう!」
「僕の事が大好きなんだろ?」
「じゃあ早く答えろよ! 早く食えよ!なあ!!」
「んぐぐぐぐっ!」
兄はトングで僕の口の中に残った排泄物を無理矢理詰め込んだ。息ができない、咀嚼しても飲み込めないこれを無理矢理舌で押し込む。
「ふふふっ…苦しそうっ…ふふっ」
兄は顔を赤くしていた、そして息も粗くしながらパンツを少しずらし始め、兄は僕の身体に固くなったアレを前後に押し付け擦り出した。
兄のあげる息が激しくなるにつれて兄の身体も大きく揺れる、僕の胃の中の排泄物たちはお尻に押し潰され、窮屈だと叫ぶ。口から出てきそうだ!
「んんっ///ああっ♪///んんんっ/// はぁああ//」
色気ある吐息と共にヒートアップする、これを聞くだけでもう一年分のおかずだというのに
兄は生尻で僕の身体の上に乗っている、男というのが信じられないくらいに柔らかい。
ずっと誰かに揉まれてきていたのから柔らかくなったのだろうか、なんて考えると兄はいきり立ったアレを僕の方へ近付けた。
僕は反射的に口をあけた、アレは暴発のように白い粘着性の液体が僕の口の中へ入り込む。口の中はネバネバと白いものが広がるが、待望の液体なのだ。
巨大な排泄物を、口内の液体で舌を使って上手に喉の奥へ放り込む。
僕はもう、完全に兄のトイレであった。兄は射精が終わると、もう僕に用事がないと言わんばかりにその場を離れた。
部屋に残されたのは僕1人、僕はすぐ口の中に指を突っ込んだ、唾液なんて産み出せないくらいパサパサネバネバとなった今の僕の口内 鼻は、嗅覚は完全に便臭で機能が死んでいた。
僕は指で、口内の排泄物を細かくかき混ぜた、形を崩すことで臭いがまた広がる、込み上げる嗚咽をペットボトルの飲料水で排泄物ごと身体の中へ流し込む。
僕はトイレなのだ。
僕の仕事である、僕は責任を放棄しない、兄の残骸を僕の中に取り入れる、これが僕の生きる道だ。
僕の手は、兄の残骸がへばりついている 僕はその手の残骸を下腹部の僕のアレに塗り付けるように軽く擦る、あっという間に白い液体が鯨の潮のように真上へ飛び上がった。
僕は変態だ、僕は性的な興奮を覚えている、兄に奉仕できていることなのか 兄の排泄物を食べることができるからだろうか。
だって兄は、ひ弱で、いじめられていて、弱気で、臆病で、常にビクビクしていたのだ。
優しい人だ、兄を他人にいじめさせていた時の兄のあの怯えた表情等は最高なのだ。
そんな兄が、俺にだけ 俺に対してだけこうやって意地悪な顔でゴミのように扱う、扱ってくれるのだ! 俺にだけだ。
あんな天使のような兄が、俺をこんなにいたぶっているだなんて 兄に好意を抱いていた馬鹿共は想像もつかないのだろう。
僕は、兄の全てを受け入れているのだ、他の奴らとは違う!
ああ、あの冷たい目、凍てつくようなあの兄の目が、癖になりそう!これが僕の罰というなら喜んで受け入れよう!僕のアレはまた立ち上がった。
「立ってるってこたぁ、興奮してるってことじゃねぇの?」
「違っ………ああっ!……んんっ!!……いやぁ!…」
「ふぅっ……いひひっ………んふふふっ」
数年前 兄が中学生くらいだったか。
親はヤクザだったらしい、よくわからない強面の奴らを家へ連れてきてはほとんど毎日馬鹿みたいに騒いでいた。
そんな時兄は、いつも女装させられていた。決まって周りの奴らは金を親に渡してそして兄と二階へ消えていった。
僕は、そんな女装した兄をみて胸のあたりがなんだか切なく感じるようになっていた。
そんな僕を知ってか知らずか、ある日親が「いいもんみせてやる」と俺を二階へ連れていった時に聞いたのが上の会話だ。
親は家の上にある事務所で、高校生に売春させていた。その中に兄もいた。実の息子だ。
「兄ちゃん、可愛いだろ。」
父親は後ろで笑って言った。
ドアの隙間から覗く殺風景な事務所のフロアには喘ぎ声が充満していた、そして客間にいたるところにに置かれたソファーや申し訳程度のマットの上で獣達が踊り狂っていた。闇の中で。
「もっと近くで見てみろよ、なあ?」
父はそういって事務所の中に俺を押しながら入る、開いたドアの月明かりでも誰も反応しない、誰一人こちらをみない真っ暗だ、
足元もわからない目も慣れないでもなぜだろうこんな暗い事務所の中でも、兄の姿だけはすぐにわかった。
兄は目隠しをされていた、そして真後ろには毛むくじゃらのオッサンが、そして兄の前には黒く焼けたオッサンがいた。
「歯が当たってんだよ!」
バシッと乾いた音、兄は日焼けしたオッサンに叩かれた。
「むごっ…もごっ…むぐっ…」
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