モバP「ガンプラかぁ……」比奈「ステップ2!」 (30)

>>1「過ちを気に病むことはない。ただ認めて、次への糧とすればいい。それが大人の特権だ」

「歯ァ食い縛れ! そんな大人、修正してやる!」

「亡霊は暗黒に帰れ!」

「大佐のキッスはいただきだぁ!」

そんな事よりこのSSは脱・初心者向けのガンプラ製作指南です。
わかりにくいし拙い文だと思いますがよければお付き合いして頂き、ガンプラに興味を持って貰いたい所です。ステップ2、始まるっスよ。

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P「やっぱりガンダムタイプはかっこいいよなー……」

比奈「お? Pさんまた知らない間にいくつか作ってるッスね」

P「そう! 特に俺のお気に入りはこれ! エクシアとレッドフレーム!」

比奈「おお、せっちゃんの嫁と赤枠っスか。渋いけどカタいチョイスっスね」


※せっちゃん
機動戦士ガンダム00の主人公、『刹那 F セイエイ』の愛称……?
「俺がガンダムだ!」はあまりにも有名。
因みに本名は『ソラン イブラヒム』。

P「……けどなあ。ここ、見てくれ」

比奈「ん? ああ、ゲート痕っスか。パチ組勢としては気になるところっすよねぇ」

P「こういうのをもっとキレイに作れんもんかなぁ……」

比奈「ふふ、じゃあガンプラステップアップ。ゲート処理、いっちゃうっス?」

P「お! 付き合ってくれるか!」

比奈「もちろん! 乗りかかった船ならば最後まで、っス!」


※ゲート痕
ゲートから切り出した時にどうしても残る痕。パーツに負荷が掛かると白くなる『白化現象』が起きるので注意!

【ステップ2 ガンプラをキレイに組み立てよう!】


比奈「と言う訳でさっそく買い出しに行くっスよ」

P「おう、いつものオモチャ屋にレッツゴー!」

凛「あ、どこ行くの? 2人とも」

P「おう、凛。これからオモチャ屋に行こうと思ってな」

比奈「凛ちゃんも来るっス?」

凛「プロデューサーが最近ハマってるプラモの? ……まあ暇だし付いて行こうかな」

P「おう! じゃあ凛になんかガンプラを選んで貰おうかな!」

比奈「……EXAMを起動する」ボソッ

ーーオモチャ屋ーー


凛「うわっ。プラモがいっぱい」

P「さて比奈、いったい何を調達しに来たんだ?」

比奈「今回はプラモの製作に不可欠な『デザインナイフ』と『紙ヤスリ』を買うっすよ」

P「お、なかなかアイテムが本格的になってきたな!」

比奈「まあどれをどう使うかはあとにして、探すっスよ」

凛「あ、見てプロデューサー。あのプラモ蒼いよ」

比奈「まずはこれ、デザインナイフっス」

P「カッターみたいな物か? やけに細いが」

比奈「これは鉛筆みたいに持つことで一般的なカッターよりも精密作業が得意っス! 切り絵なんかもこれでやると簡単っスよ」

P「ほえー。じゃあこれを買うか」

比奈「あ、待つっスよプロデューサー。その黄色いデザインナイフはオススメしないっス!」

P「ん? これダメなのか?」

比奈「それよりもこのタミヤから出ている方がオススメっスよ! やっぱりプラモ用のカッター刃は一味違うっスね!」

比奈「次は紙ヤスリっすよ。用途は察しの通りっス」

P「まあキレイにやする為のもんだしなぁ」

P「って、なんか600とか1200とかあるぞ?」

比奈「ヤスリは『数字が大きい程目が細かく、小さい程荒い』っス」

比奈「しっかり削りたい時にはこっちの400番のヤスリを。仕上げに削りたい時には1000番を、と。だいたいそんな感じに使い分けるんス」

P「ふむ、じゃあ……。何番を買おう?」

比奈「とりあえず600番、800番、1000番、ぐらいでいいんじゃないんスかねえ?」

P「そ、そんなに種類がいるのか……?」

比奈「まずは荒い目で削って、今度は細かい目のヤスリで順々に仕上げていくんスよ」

P「はえー……。でもヤスリがけはやらないといけないとしても、そんな段階を踏んでやらないといけない、ってわけじゃないよな……?」

比奈「……だったらこの800番だけでいいんじゃないスかねぇ。程よく細かく程よく荒く、で」

P「よし、じゃあそうしよう」

比奈「本来は小さい数字から大きい数字へ順番にヤスリがけをしていくもの、と言うのは頭に入れといてくださいね?」

P「ああ、いつかそういう作業を踏むくらいになってるかも知れないしな!」

比奈「あとアタシは800番をオススメしたっスけど、あくまでもこれは人の好みの問題なんで自分の好きな番号を是非見つけて欲しいっス」

P「ヤスリの世界も奥が深いなぁ」

比奈「そして今回はPさんの為に裏ワザを紹介するっスよ!」

P「お! いい響きだなあ、裏ワザ!」

比奈「今回紹介するのはこれ! ガンダムマーカーセット!」

P「ん? そこらのペンとは違うのか?」

比奈「このガンダムマーカーの色はガンプラのランナーの色(成型色)とほぼ同じなんスよ」

比奈「紙ヤスリで削るとパーツは細かい傷がついて白っぽくなるんスけど、これでまた塗り直してあげれば自然な色合いに戻るっス!」

P「確かに! 違和感は少ない方が良いもんな!」

比奈「……おっと、ショッピングに夢中で凛ちゃんをほっぽっちゃってるっス!」

P「やばっ! どこに行ったかなー!」

凛「…………」

P「あ、いたっ! おーい、りーん!」

凛「あ、プロデューサー。見て、このプラモ」

比奈「ん? なんか気になるのがあった、あっ……」

【HGUC RX-79 BD-1 ブルーディスティニー 1号機】

P「青っ!?」

凛「プロデューサー、これ作りなよ。私はこれ、いいと思うな」

P「そ、そうだな。凛が良いって言うならな!」

比奈「しかし凛ちゃんのチョイス、悪くないっスよ?」

凛「だよね。この2色の蒼のコントラストと赤のワンポイント。それにディスティニー……、運命の蒼って所が……」

比奈「こんな濃い色だとゲート痕はしっかり残っちゃうんで、これは良い練習になると思うっス!」

P「なるほど。よし、ブルーディスティニー! 君に決めた!」


※ ブルーディスティニー1号機

ガンダムシリーズ初の外伝作品に出てくる青いジム。
ひたすらコックピットにグーパンをかましてくる凄いやつだよ。

ーー事務所ーー

P「さて、作り始めて行くか」

凛「これが説明書? へえ、このガンダムの設定とか載ってるんだ」

比奈「こういう解説を眺めるのもオツなもんっスよ」

P「いつものようにゲートを1ミリ残して……、今度は……」パチ

比奈「おっとプロデューサー、そこからの作業は今回調達してきた道具の出番っスよ」

P「お? デザインナイフとヤスリか?」

比奈「まずはデザインナイフに刃をセットして……。少し残したゲートをナイフで少しずつ削って行くっスよ」

P「おお、中々の切れ味。指を切らんように気をつけんとな」

比奈「パーツを抉らないように……。そして0.1ミリくらい残して今度は紙やすりっス!」

比奈「そうそう、紙やすりを使う時には当て木をしてやると使いやすいっスよ」

P「なるほど、これでヤスリがけしてほんの少しのゲートを削って……」

P「おお! 今までと違ってゲート痕がキレイになくなった!」

ヘーイ、ジャパニーズ! 俺のMFも紹介してくれよ!

比奈「そしてヤスリがけで広い範囲が白っぽくなっちゃったっスけど、そこでこのガンダムマーカーの出番っス」

P「これを塗って元の色味に戻す訳か」

【※ 比奈ちゃんポイント!
ガンダムマーカーの塗料は沈殿してるっスからね、しっかりシャカシャカ撹拌して塗料の出をよくするっスよ!】

比奈「それもいいっスけど、リタッチしたい所にちょんと塗料を置いて、すぐにティッシュで拭き取る!」

P「お、おー! 凄い! だいたいもとどおりの色味に戻った!」

比奈「後はひたすらこれを繰り返しっスよ!」

凛「な、なんだか気の遠くなる作業だね……」


ーーーーーー………


凛「ん? このガンダム顔が赤くなるの?」

比奈「トランザムッ! ……はさておき、いわゆる本気モードがあるっスねぇ」

P「あ、顔の透明なパーツの上にシールを貼るのか。なんだかもったいないなぁ」

比奈「じゃあEXAMモードで組み立てましょうか」

比奈「このクリアーパーツの裏にガンダムマーカーの赤を塗ってさっと拭き取る!」

P「おお! 透明なまま赤くなったな!」

比奈「とまあガンダムマーカーのセットがあるだけでやれる事は大きく広がりますからねぇ。初心者から上級者まで、はたまた漫画家も愛用のガンダムマーカーっス」


※ EXAM System(えぐざむ しすてむ)

ブルーディスティニーに入ってる一般搭乗兵士でもニュータイプに対抗できるように超パワーアップ(パイロット? 知らん)するシステム。
あれ? あいつニュータイプじゃね? 殺らないと(使命感)

P「……あっ!?」

凛「ん? どうしたの?」

P「ポリキャップ入れるの忘れたぁ……」

比奈「あーあー、やっちゃったっスねぇ」

P「し、しかもなかなか開かない……!」

比奈「そんなときもデザインナイフの出番っス」

比奈「間違って付けちゃったパーツの隙間に刃を入れて……」

比奈「後はテコの原理で、ほら」

P「おー…、簡単に開いた……」

比奈「ちゃんとポリキャップを入れてくっつける……。けど、刃で開けた分パーツがちょっとガタついたっスよね?」

P「ああ…。あ、でもここも紙やすりでキレイに整えれば」

比奈「そう! そしてまたガンダムマーカーで元通り!」

凛「凄いね、そのペン」

>>14
ガンダムマックスター

ボクサー的な人が乗ってる。
ボクサーなのにボクシングで主人公に最初に一発貰ったりガンダムでの試合中にも拳を砕かれたりしてる。

グーじゃあパーに勝てなかったよ……。

>>11
一応あれでもガンダムなんだよ!ジム頭なだけで!
最近でいうグシオンみたいなもん

ーーーーー……


P「ふぅー…、出来たあー……」

比奈「おー、ようやく完成っスね」

凛「切って削ってやすってくっつけて……。細かい作業ばっかりだったね」

P「でもな、そこがまたいいんだよ」

比奈「さて、プロデューサー。ガンプラにあるこの小さな溝、これを『モールド』と言うんスけど……」

比奈「なーんか目立たないなー……。とか、思わないっス?」

P「言われてみれば確かに少し気になるな……」

比奈「そこでガンダムマーカーセットに入ってるこれ! スミ入れペンの出番っス!」

P「な、なんだか難しそうな……」

比奈「いやいや! 塗ってサッと拭く。それだけの簡単作業っスよ!」

>>19

まあ重要な部分はボティよりヘッドだしメディアとかの扱いもジムっぽいし、なによりパイロットも「ジム・ブルーディスティニー。出撃する」みたいな事言ってたしもうジム扱いでいいかなぁ……、と。

チョン入れの為の先をほぐした竹楊枝と墨入れ用に綿棒も忘れんなよ
あとマーカーから液出す時に使うパレット代わりのアルミ皿もな

比奈「このガンダムマーカーセットに付属しているのは水性の筆ペンタイプっスね」

比奈「他にも色々種類があるんスけど、これは特に扱いやすいんで初心者にはオススメっすよ」

P「で、どうやって使うんだ?」

比奈「ガンプラのモールドに沿ってツーー、と塗って……。あ、はみ出ちゃっても全然オッケーっスよ」

比奈「塗ったらティッシュで拭く。以上っ!」

P「それだけでなにが変わるんだ?」フキフキ

P「……ん? あっ!」

比奈「モールドに線が入って、情報量が増えたでしょう?」

P「ロボットっぽくなって一気に格好良さが増したな!」

比奈「塗って拭き取るだけで出来栄えがワンランクアップ! これが『スミ入れ』っスよ!」

凛「わあ……、ロボットとかそんなに興味がある訳じゃないけど……。なんだかかっこいいね」

比奈「ゲート処理にスミ入れ。これが出来るようになったんスから脱、初心者っスね」

P「こんなに手間暇かけて組み上げただけあって、愛着湧くなあ……」

比奈「さ、Pさん。こんなのはガンプラ道の門をくぐっただけに過ぎないっスよ!」

比奈「ガンプラはもっともっとかっこ良く組み立てられるっス! 」

P「でも、俺もあんまり手先は器用じゃないしなあ……。たまにネットで見るようなあんなレベルのは俺には……」

比奈「Pさん、ガンプラの楽しみ方は人それぞれ。趣味の楽しみ方も人それぞれっスよ」

比奈「自分にはあんなにかっこ良く作れない。それでもいいじゃないスか!」

比奈「いつか自分もあんな風に作れるようになりたいー! とか目標にも出来るし、そもそも今日パチパチしてたPさんは最高に楽しそうでしたよ!」

凛「うん。確かにプロデューサー、イキイキしてた」

P「……そうだよな! やっぱり楽しんだもん勝ちだよなぁ!」

比奈「Pさんも『他の誰でもない自分だけのガンプラ』を突き詰めていくっスよ!」

ちひろ「その前に、ちゃんと掃除してくださいね……? プラのかすや粉が辺り一面に……」

P 比奈「「はーい……」」

凛「でもこのガンダム…、ううん、ブルーディスティニー……。かっこいいね……」


【ステップ2 完】

ステップ2、これにて終了です。
今回はゲート処理とスミ入れについてでしたね。
ちなみに『パーティングライン』(パーツにちょいちょいある細い凸)も紙やすりで削ってガンダムマーカーで……、で行けます。

今度は付属のデカールとトップコート(ツヤ消し編)について、ですかねぇ。


>>22
そういえばガンダムマーカーの塗料の受け皿って必要でしたねえ。
自分はランナータグとかを受け皿替わり使ってたんで思いつきませんでした。
塗料皿、もってるけどね!


では、お付き合いいただきありがとうございました!

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