モバP「ほう、クチバシティか」 (39)

独自設定と謎シリアス注意。
ニビ、ハナダ編に引き続いての妄想ですが、
妄想なのでとんでもないところまでいってたりします。ご了承ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450003948

P「…俺さ……なんか最近『ほう』が口癖になってないか」

ヒトカゲ「かげ?」

P「いや、何でもない、気のせいだ…タブンネ」



ーーーーーー

P「そういや、この街には色々都市伝説があったんだよなあ」

P「俺が聞いたことあるのは、地ならししてるあたりにビルが建つ裏技があるとか…」

P「本気で信じこんであのあたりでうろうろやってたなあ…」

P「あとはトラックの話とか、船が出航しなくなる話とか…」

P「……サントアンヌ号な。出航しちまうとこう、何ていうか…」

P「もう二度と入れないんだーって思うと、子供心に虚無感を抱えてたもんだなぁ…」

P「………アカン、楓さんの言う通り、マジで歳なのかもしれん」


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ークチバシティジムー

P「っつーわけでジムに来てみたんだが」

P「……なんかもの凄い建物だなぁ…電飾に、中からは音楽が聞こえるし」

P「まるでカラオケボックスか何かだよ…ん?」


「ふう…相変わらずここは落ち着かないわね…」

P「…あれ、千夏?」

千夏「…あら、Pさんじゃない。どうしたの、こんなところで…ジムに用事?」

P「ああ、まあ…って、もしかしてお前がここのリーダーなのか? 意外だなあ…」

千夏「ふふっ、それは意外でしょうね。だって、私はここに遊びに来ただけだもの」

P「遊びに? カラオケに…って事か? それはそれでイメージじゃないって言うか…」

千夏「イメージだけで人は判断出来ないものよ、Pさん。」

千夏「…それじゃ、私は船に乗らないと行けないから。」

千夏「カロスまでの定期便はそうそう出てないのよ」

P「あ、そうか…お前はそっちなんだな」

千夏「そういう事。あと、ここのリーダーの実力は、私が保証しておくわ。」

千夏「それじゃあね。 ア ビヤント、Pさん」

P「ああ。ア ビヤント…また会う日まで」

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ージム・内部ー

P「内装も随分派手だな…ミラーボールに、スポットライトまで…」~♪~♪~♪

P「ついでにBGMが大音量で響き渡ってるし。何ていうか…はは」


「あーーーーーっ!!」

P「…ったく、声デカイなおい…」はは…

唯「 プロデューサーちゃん来てたのー!? えー、なんでなんで!?」

P「お前らしいな、って言おうとした矢先にこれだ。 いやー、相変わらず賑やかだなお前」

唯「明るいのがゆいの取り柄だからね~♪ 」

唯「ってか…うわー、今日はちなったんだけでも嬉しいのにPちゃんにも会えるとか…なにこれ、超ヤバイ!」

P「おっと、先に言っとくが…俺は遊びに来たんじゃないぞ? 」

唯「へ、そうなの? じゃあ何、挑戦!?」

P「ああ、まあそういう事だな。 ジム戦、よろしく頼むよ。」

唯「おっけー☆ それじゃあ唯のとっておき」

唯「ぜーんぶプロデューサーちゃん達に見せつけて、ア・ゲ・ル♪」

ーーーーーーーーーー

P「今回はお前だ、行くぞヒトカゲ!」

ヒトカゲ「かげ!」

唯「おお、最初からマジモード? アゲていくカンジ? それならゆいだって負けないんだから!」

P「行くぞヒトカゲ!ひのこ!」

ヒトカゲ「かげーっ!!」ばばばば……

唯「甘い甘い♪ それくらいよゆーで避けちゃえるんだから!」すかっ、すかっ…

P「く、さすがに素早い…! なら、こいつはどうだ!」

ヒトカゲ「かーーげーー!」ぶふぉーっ!

唯「! なにこれ、ケムリ!?」

P「えんまく攻撃だ!この状態なら逃れられまい!」

P「もう一度やるぞヒトカゲ! ひのこ!」

ヒトカゲ「かげ!」こくん!

唯「ふっふっふ…そう簡単にはいかないんだよねー、これが!」

P「何!?」

唯「いっけー! ゆいの超ヒッサツ!『でんげきは』ーっ!!」ばりっ……

ヒトカゲ「かげっ…!?」ぱり……

バリバリバリバリバリ……ッ!!

ヒトカゲ「か…げ…!」くらくら…っ

P「……げほっ…!」

P(どんだけ広範囲攻撃だよ…! 俺までちっと喰らっちまった…!)

唯「ゆいの『でんげきは』はヒッサツ必中、絶対に避けることなんてできないんだから!」

P「マジか…反則だろ、そういうの…!」

唯「まだまだいっくよー! ひるんだところで…!」バリバリ…!

P「電撃を…球形に…!」

唯「いっけー!ゆっきー直伝! 『エレキボール』!!」ひゅ……っ!

どっごーーーん☆

P「姫川ああああああァ!!」

ーーーーーーー

ヒトカゲ「かげー…」きゅう…

P「…すまん、ヒトカゲ…ゆっくり休んでくれ」ぱしゅう……

P「………くっ!」

唯「どうする? ゆいはまだまだ戦えるよ!」

P「俺だって、まだ負けたわけじゃないさ…! 頼むぞ、ナゾノクサ!」ぼんっ!

ナゾノクサ「なぞ!」

唯「二番目は草タイプ…電気技はあんまり効かないんだよねー…」

唯「まあでも、プロデューサーちゃんは勝つ気みたいだし、ゆいだって本気で頑張るんだから!」

P(どうする…いくら電気技を半減できるとはいえ、ナゾノクサには決定打というものがない…)

P(前回はタイプの相性で押し切れたが、今回は違う…耐性があろうが元々の体力が乏しいナゾノクサでは…)

P(一撃の重さで、押し負ける可能性も…!)

ナゾノクサ「…なぞ!」

P「え……?」

ナゾノクサ「なぞ、なぞなぞ…!」←Pを鼓舞しようとしている

P「…ナゾノクサ…お前」

ナゾノクサ「なぞ!」

P「……ああ! そうだ、負けが決まったわけじゃない!」

P「こっからだ! ここからが俺たちの逆転劇の始まりだぜ…!」

ナゾノクサ「なぞ!」

唯「ふ~ん…♪ けっこうカッコいいじゃん、その子」

唯「でも、勝負に手加減なんてないんだから!行くよ!『ワイルドボルト』!」ばしゅっ!

P「な、早い!」

唯「はああああああっ!」バチバチバチ……!

※唯版『ワイルドボルト』解説…

千夏「そうね、唯ちゃん難しい説明とか苦手だもの。一応私が説明しておくわ」

千夏「ワイルドボルトは全身に電気を充填させ、そのエネルギーで相手に突撃を加える技…なのだけど」

千夏「唯ちゃんの場合、『必殺技作りたい!かっこいいやつ!』とか言って張り切っちゃって…」

千夏「結果、電気エネルギーを使って筋組織を刺激、常人ではあり得ないほどの素早い動きと体術を獲得した…」

千夏「唯ちゃん風に言ってしまえば、そうね…『ボコボコあたっく』ってところかしら」

千夏「……流石にここまでそのまんまなネーミングではないと思うのだけれどね」

ーーーーーーーー

唯「『ボッコボコあたーっく』!!」

どかばきぼこすかどこぼこ☆

ナゾノクサ「な、なぞ!なぞっ!」ぼこぼこぼこ…☆

P「すげえ…『☆』で誤魔化してるけどその実ただのリンチだアレ」

P「殺劇武荒拳か雷神十連撃だな…」

唯「これで、キメる!」

唯「かみなりパンチの……!」ごごごご…!

唯「あっぱーかっとー!!」どかーーーーん☆

ナゾノクサ「なぞーー!」

P「タルンダ先輩ーーーっ!!」

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ーーーーー

ーーー

P「負けた…完全に油断してた…」とぼ…とぼ…

P「これじゃあポケモンに申し訳立たねえよ…かと言って、ディグダのあなに行くのは負けた気がするから嫌だし」

P「どうするかな…地道にレベル上げでも…」とぼ……

P「あーあ…先にタルンダ…じゃない、『なきごえ』かけとくべきだったよなあ…アレ…」

ーーーーーー

ークチバ港ー

P「気がついたら港まで来ていた…が、船はもう出て行った後らしいな」

P「はあ…」

P(海を眺めて絵になるのはイケメンくらいだって、わかっちゃいるんだが)

P「あーあ…負けたなあ…ははは」

ーーーーーーーー

その頃、ジムでは…

唯「…………はあ…」

唯「ちょっとチョーシに乗りすぎちゃったかなー…」

唯「プロデューサーちゃん、がっかりしちゃってたし」

唯「ゆい、楽しませてもらうばっかりで悪いことしちゃったな…」

唯「………やっぱり今からでもバッジ、わたしにいこう!」がばっ

唯「ずるかもしれないけど、『リーダーが認めた相手』にならバッジはあげられるんだもん」

唯「なら…」たたた……

「……少し、よろしいですか、お嬢さん」

唯「え? 何? ゆい、急いでるんだけど…」

「時間は取らせませんよ。少しだけ、見てもらえれば良いのです」

「この………を…ね」


唯「は、はあ…? もう、用がないならゆい、いくよ……」くる…っ

スリーパー「…………」ゆーらゆーら……

唯「…………」ぴたっ……

唯(あ……れ…? 身体が、声も…出せな…)

「……………」にやぁ……

黒服達「………」ざっ……

「…連れて行きなさい。」

「………ボスですか?…ええ…はい…」

「滞りなく、確保致しました。 ジムリーダーといえど小娘…易い任務でしたよ」

「…は。万事このアポロにお任せください」

アポロ「……R団に、栄光あれ」ぴっ…

ーーーーーーーー

ーーーーーー

P「いつまでも港にいても仕方ないよな…風邪ひいてもアレだし、今日は引き上げるか…」

P「はぁ…対策立てないとなあ…凹む…」

「あれ? プロデューサー?」

P「…ん?」

ーーーーーーーーーー

ぴぴぴぴぴ……

P「……朝、か…」

P「今日も仕事、だったよな…」ぬぼー…

P「24時間365日、年中無休がプロデューサーの務めだもんなあ…」

P「起きるか……んー…っ!」

ーPの自宅前


ゴロゴロゴロ……

……ぽつ…ぽつ…

P「……雲行きが…こりゃ急がないとヤバそうだな」

P「ったく…プロデューサーだって人間なんだぞ…?」たたっ

P「せめてもうちょっとだけでも…労って欲しいもんだ…ったく」たたたた……



ーおしまい。

今回はここまで。
色々怒られそうで戦々恐々です…

とっ散らかった文章ですみませんが、
自分でもどこに行くんだろう、どうなるんだろうとドキドキしたりしています。

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感想レス、いつもありがたく読ませていただいています。
勇気付けて頂けると、頑張る気になるかもしれませんです、ハイ


では、依頼を出してきます。ありがとうございました。



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