男「言うてまーた異能ですよ」
男「で、俺の能力は↓1なんだって」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449661403
男「俺の能力は『どんな状況でも自分を敗北に導く』能力だ」
男「え? 負けちゃうの?」
男「負けたら退場しちゃうよーやだよー」
男「うわあ~」
男「で、俺の対戦相手は?」
↓1
もう一人の男(以下A男)「お前の対戦相手は俺だ」
男「俺と同じ顔してる!?」
A男「俺はもう一人のお前。アナザー男、というワケだ」
男「えぇ」
A男「同じ人間は二人といらない。お前には負けてもらうぞ」
男(俺、負けが決まってるんだけど)
A男「ふふ」
A男(ちなみに俺の能力は↓2だ)
A男(対戦相手をホモにする能力……! これが俺の能力だ)
A男(今までこれが役に立ったことはない)
A男(ちなみに俺はノンケだ。男に興味はない)
男「で、どこで戦うんだ?」
↓1
sageちゃった
再安価↓1
男「駅前か」
A男「人払いは済ませてるだろうか」
男(戦闘規模がデカくなるのか? まあどっちにしろ……)
A男「じゃあ行くぞ。いざ!」
男「……」
A男「勝負! あ、あれ?」
――駅前
…
A男「降参だとぉ!?」
男「うん」
A男「な、なんてこと言うんだ!? なんだ、お前の能力は俺をそうやって騙くらかす能力なのか!?」
男「違うよ。俺の能力、どうやっても負ける能力なんだ。だから降参」
A男「えぇ……」
男「悪いな。A男、お前の能力は何かは知らんが……まあとにかく頑張れよ」
A男「お、おい!」
サラ…
男「お」
A男「おい、お前……消えるのか?」
男「雑魚は消滅するルールだからな」サラ…
男「じゃあな、俺。これでこの世界に俺は一人だ。良かったな」
A男「そんな、まだ俺、戦って――」
男「」サラサラ…
A男「……」
【男:降参(消滅)】
A男「不戦勝か」
A男「勝てない能力を渡されたってのもかわいそうな話だな。俺はまだマシな方だけど」
A男「さて、勝者は下のメニューから選べるんだったな。どれにしよう」
1、能力を変える(全く違う能力を得る)
2、設定追加(設定を後付けする)
3、こんな馬鹿げた戦い終わりにする
以下の選択肢から三本先取
A男「設定追加か」
A男「どんな設定が追加されるんだ?」
↓1
A男「俺がホモにした相手は負けても消滅せずに俺の奴隷になる!」
A男「これはなかなか良い新設定だな!」
A男「まあ負けたら必ず消滅するとは限らないがな」
A男「さて次の対戦相手は誰かな」
↓1
ホモ「……ふふ。俺はホモだ」
A男「ホモ!?」
A男(参ったな。元からホモな奴と女には能力が効かないんだ)
A男「ま、負けないぞ」
A男(ホモになんか負けるもんか。俺はノンケだ。最悪格闘で倒してやる)
ホモ「俺に勝てるかな?」
ホモ(俺の能力は……↓1だ)
ホモ(乳首だけでアヘらせる能力。乳首に触れればそれだけで即イきだ)
ホモ(厳密にはそれしか能力がないんだが……相手はどう出るか)
ホモ(見たところノンケのようだし。楽しめなさそうだ)
A男「で、今回の戦場は?」
↓1
ホモ「ベッドの上での戦いだ」
A男「ベッド? ベッドルームってことか?」
ホモ「いや、分からない」
A男「行ってみれば分かるってことか。じゃあ……」
「「勝負!」」
――ベッド
A男「……」
A男は息を飲んだ。
今回の戦場は「ベッド」。虚空に一つ、キングサイズのそれが釣り糸無しに浮かんでいた。
浮かんでいるとは言うがベッドとその周りの空間はおかしなことに重力が働いている。A男とホモはそこに立ち、向かい合っている状態だ。
A男(ベッドからは落ちられない。落ちれば……底無しの闇に吸い込まれてしまう)
A男(ならばホモが空中浮遊能力を持たない限り、奴も同じ不安に襲われているはず)
A男(……これは相撲だ)
A男(どちらかがどちらかを落とせば勝ち……ッ!)
ホモは相手の乳首をどうやって摘まむか考えた。摘みさえすれば必殺の能力。相手を性的快楽の頂に達せさせるこの力には確かな殺傷力があった。
ホモ(……『テクノブレイク』)
性ホルモンの過剰分泌で死に至る症状。
乳首を摘まめば一瞬だ。一発イかせることさえできれば、まずは相手は立っていられない。矢継ぎ早に乳首を攻めれば、一発また一発と絶頂は続き最終的に死ぬ。
ホモ(A男はどんな能力なんだ?)
双方、相手の能力が何なのか窺い一歩も動かない。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません