アニメ版のラブライブ!(にこ)と、スラムダンク(ゴリ)のクロスですよ。
長くはならないです。
それでは開始です~。
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……このベンチに座って、どれぐらいの時間が経っただろうか?
ここは、俺の通う湘北高校近くにある、いつも静かな公園。
俺がなによりも情熱を賭けている部活は、とっくに始まっている時間だ。
その為にこんな所で油を売っている暇は無いのだが、今の俺はどうしても一人になりたかった。
目立たない場所で一人になって、頭を冷やしたかった。
赤木「…………」
『お前とバスケやるの息苦しいよ』
……俺は間違っているのだろうか?
だが、やるからには一番になりたいだろう? 誰よりも上手くなりたいだろう? 勝ちたいだろう?
試合だって、勝てば勝つほど長く出来るものじゃないか。
バスケの試合ってのは、基本的にはトーナメントなんだから。
だったら勝ち残って、長く、沢山試合をしたいと思わないのはおかしいじゃないか。
好きでやっていればなおさらだ。
赤木(……わからない)
オレは間違っていない……と思う。
だが、現にそんなオレには付き合っていられんと、離れていった奴が多い。
一人二人ならともかく、何人もだ。
赤木(やっぱり、オレは……)
オレは、頭を抱えて息を大きく吐いた。
赤木(──オレは、居ない方が良いのだろうか……)
今回ほどの事にこそならなかったが、小・中学の頃だって、そりゃあチームメイトとの衝突はあった。
だが、もしかしたら自分が気付いていなかっただけで、オレは沢山の奴から疎まれ、恨まれていたのかもしれない。
仲間に。
同じく、バスケを好きなはずの奴らに。
そして、もしかしたら、そいつらは……
オレのせいで、バスケそのものを嫌いになってしまったかもしれない。
赤木「…………」
オレは唇を強く噛みしめると、目を強く閉じて顔を伏せた。
……いつまでそうしていただろうか?
??「なに……やってるんですか?」
ふと、すぐ近くから聞こえた声に、オレは顔を上げた。
すると、目の前に立っていたのは小柄な女子。
着ている制服(湘北のものではない)を見るに、学生なのは間違いないだろう。
顔付きや体格を見るに、中学生か?
いずれにせよ、知らない相手だ。
赤木「え……っと……」
見知らぬ人に声を掛けられ、オレは困惑する。
??「あ……ごめんなさい。
なんだか、とても落ち込んでいるようだったから、気になってつい声をかけてしまいました」
……なんて事だ。
面識の無い相手に、心配されて声をかけられるほど、今のオレは酷い状態なのか……
赤木「ああ……えっと、すまない。
ちょっと色々あってな……」
??「そうですか……」
なぜか、彼女はオレの横に座ってきた。
??「……私はにこ、矢澤にこ。
高校一年生です。
あなたは?」
赤木「……赤木剛憲だ」
唐突に自己紹介を始めた彼女に、オレは答えた。
というか、彼女はオレと同い年だったか。
にこ「赤木さんね。よろしくお願いします」
赤木「ああ。
……オレも高校一年だ。敬語も『さん』付けもいらん」
この言葉に、矢澤は驚いたように目を丸くした。
にこ「あらっ……そうだった……の?
大学生か、少なくとも高校の上級生かと思ってたわ」
赤木「はは、初対面の奴にはよく言われるよ」
どういう訳か、オレは学生にすら見られない事もある。
特に、制服を着ていないとその確率は跳ね上がる。
赤木(今の部活用の格好で学生に見られたのは、喜ぶべき事なのかもしれんな)
……などとはさすがに思えん。オレは学生だから、いくらなんでもそれで当たり前だ。
赤木(……そういえば、生まれて初めて部活をサボっちまったな……)
にこ「……赤木君?」
赤木「……なあ、矢澤は……」
にこ「ん?」
赤木「矢澤は、必死になって打ち込んでたり、賭けているものはあるか?」
にこ「えっ?……」
一瞬の間の後、矢澤は言った。ハッキリと。
にこ「あるわ」
オレの目を見つめる、とても力強い瞳。
赤木「……そうか」
にこ「……うん」
しかし、その強い瞳も、すぐに迷いを帯びたものに変わって、彼女はこちらから視線を外した。
赤木(ああ、そうか)
──こいつはオレと同じなんだな──
そう、『わかった』。
理屈じゃない。直感だ。
だからだろうか?
赤木「……オレはな……」
こんな話、誰にもする気なんて無かったのに。
いや、言えないと思っていたのに……
気が付いたらオレは、口を開いていた。
赤木「オレにも、賭けているものがある。
それへの情熱は誰にも負けないつもりだ。
だが……」
にこ「だが……?」
赤木「……わからなくなった。
オレは間違っていないはずだ。けど、仲間に言われたよ」
『お前とバスケやるの息苦しいよ』
にこ「!!!
…………」
期待
赤木「なあ、勝ちたいと思うのは悪い事なのか? 間違っているのか?
勝ったら、もっと長く試合が出来るんだ。
それに、やるからには一番になりたくなるものなんじゃないのか? 好きなら」
言葉が止まらない。
赤木「好きなものには、全力を尽くすのが当たり前なんじゃないのか?」
止まらない。
赤木「それこそ、命を賭けるのも当然なぐらいに……」
にこ「知らないわよ!!!」
赤木「!」
にこ「…………知らないわよ……」
矢澤が、目を伏せて顔を逸らす。
赤木(しまった)
オレはなにをやっているんだ。
初対面の相手に、そんな事を言われたところで気味が悪いだけだろうに。
それに、同い年とはいえ、男子に一方的にまくし立てられたりして怖かったかもしれない。
赤木「……すまん」
にこ「──でも、ね」
赤木「えっ?」
にこ「私、赤木君の気持ちはわかる」
矢澤が、視線をそっとオレの方へと戻した。
にこ「……ううん。
たぶん、私はあなたと同じ考えを持っている人間だと思う」
赤木「矢澤……」
……なぜか、目頭が熱くなった。
しかしオレは、溢れそうになる涙を必死で堪える。
男のプライドだ。
赤木(人前で、それも女の前で涙など見せる訳にはいかねえ……!)
今回はここまでです。
>>16
ありがとうございます~!
応援レスありがとうございます~。
続きをやっていきますですよ。
にこ「でもね、確かなのは、私たちのように思う人ばかりじゃないって事。
その人たちに、私たちの考えを押し付けちゃ駄目って事」
赤木「ああ……そうだな。そう、だよな……」
にこ「自分があれこれ言われるのは良いけどさ……」
赤木「──自分のせいで、自分が大好きなものを嫌いにさせちまうのは……
そうさせちまった奴が居るかもしれないってだけでも、耐えられねえ……!」
にこ「うん」
もちろん、例えば……
明らかに腑抜けた態度でバスケをする奴らには、言う事を言わなければならない時もあるだろう。
その結果、そいつはバスケを嫌うかもしれない。
だが、今オレと矢澤が言っているのは、そういう事ではない。
──ならば、これからオレがやるべき事は……──
……『光』が、見えた。
赤木「……ありがとうな。
なんだか、お前に話したらスッキリしたよ」
にこ「ふふっ、私こそ」
それにしても、と、矢澤が言った。
にこ「赤木くんの賭けるものって、バスケットだったのね」
赤木「おう」
即答するオレに、彼女は笑顔で頷く。
……そういえば、バスケだと言わずにあれこれと話し始めてしまっていたか。
にこ「なるほど。超納得だわ」
赤木「ふふっ、そうか?」
にこ「ええ」
赤木「オレはな、小さな頃から、バスケで全国制覇をするのが夢なんだ」
にこ「全国……制覇」
赤木「そうだ」
全国制覇。
絶対に譲れない、夢。
赤木「そういうお前は?
お前にも、熱く燃えるものがあるんだよな」
オレの問いに、矢澤も答えた。
力強く。
にこ「アイドルよ」
赤木「アイドル……」
オレも、なるほどと思った。
そういった事には詳しくないが、なんというか──
矢澤からは、TVでみる芸能人のようなオーラを感じるからだ。
上手く言葉に出来ないのだが、こういうオーラというのは、心からなにかに打ち込んでいる奴からは必ず感じる。
もちろん、バスケでもそうだ。
にこ「ええ。特に、今は……
スクールアイドル」
赤木「スクール……アイドル?」
それは知らない。
普通のアイドルとは違うのだろうか?
にこ「……えっ。あんた、もしかして知らないの? 『スクールアイドル』」
赤木「ああ、知らん」
にこ「……うーん。
まあ、赤木君ってバスケットにしか興味が無い感じだしね」
苦笑すると、矢澤は『スクールアイドル』というものを説明してくれた。
赤木「ほう……そんなものがあるのか」
にこ「そうよっ!」
なぜか胸を張る矢澤。
にこ「結構、有名なんだけどなぁ」
うーむ。オレみたいな生活をしていると、どうしても勉強とバスケ以外には疎くなってしまうな。
もう少し、他の事にも興味を持った方が良いのかもしれん。
にこ「でも、それだけバスケットに夢中って事よね。
嫌いじゃないわよ。そういうの」
赤木「ふっ、ありがとな」
にこ「──そうだっ! アドレス交換しない?」
赤木「アドレス……?」
また知らない言葉だ。
いや、『アドレス』という単語の意味はわかるが。
にこ「うん。携帯の」
赤木「携帯?」
なにを携帯してるんだ?
にこ「…………もしかして、持ってないの? 携帯電話」
赤木「携帯電話?」
電話を携帯するのか? 子機の事だろうか?
にこ「……親御さんの方針なのかしら?」
赤木「?」
にこ「まあ良いわ」
矢澤は、鞄から、小さくて長方形のなにかを取り出した。
にこ「ほら、これが携帯」
赤木「これが、電話?」
見たこともない形の電話だ。
こんなので通話が出来るってのか?
……いや待てよ。『携帯電話』って物の話自体は聞いた事があるような……?
にしても、ここまで小さくて、こんな形だったか?
にこ「……………………あんた、本当に知らないのね」
赤木「知らん」
なんにせよ、オレの気付かないうちに、世の中というのは進んでいたんだな……
にこ「あははっ! ここまでくると清々しいわ。
ってゆーか、尊敬するっ」
赤木「?」
にこ「うーん、じゃあそうね……」
と、携帯電話? をなにやら弄る矢澤が、オレの真近に来た。
赤木「?」
矢澤の顔が、オレの顔に近付く。
赤木「おい、なんだ?」
にこ「良いから良いから。電話見て。写真撮るから」
赤木「えっ?」
写真だと?
にこ「はい、にっこにっこにーっ♪」
ピロリン♪
赤木「!!?」
奇妙な音とともに、『携帯電話』が光った。
にこ「……うん、綺麗に撮れた」
赤木「???」
何がなにやらさっぱりだ。
にこ「ほら、これ」
赤木「……!!!?」
カルチャーショックってのは、こういう事を言うのだろう。
『携帯電話』の画面に、オレと矢澤が映っていた。
赤木「な、なんだコレ???」
にこ「うーん……本当は、アドレス交換だけじゃなくて、この画像も送りたかったところだけど……」
言いながら矢澤は立ち上がると、
にこ「ちょっと待ってて!」
赤木「えっ?」
走り去ってしまった。
赤木「…………」
色々な出来事に、頭が追い付かない。
一人で混乱していると、割とすぐに矢澤は戻ってきた。
にこ「お待たせ!」
と、彼女はなにやら差し出してくる。
赤木「……写真?」
これはオレもよく知っている、普通の写真だ。
赤木「って、これは……!」
さっき、『携帯電話』の画面に映っていたものじゃないか!
にこ「そ。
現像してきたの」
赤木「げ、現像?」
近くにカメラ屋なんてあったか??
そもそも、写真を現像してきたにしては、あまりにも早すぎる気がするが……???
駄目だ! さっぱりわからん!!!
にこ「プレゼントよ。
未来のナンバーワン・アイドル、にこにーとのツーショット☆ 大事にしなさいよねっ!」
……ああ、『矢澤にこ』だから『にこにー』か。
赤木(なるほど、アイドルというのは、そういったアダ名も必要なんだろうな)
正直、いつものオレならばこういうものは受け取らなかっただろう。
だが、この写真は……
気にせず続き投下しちくりー
>>84
ありがとうございます~。
ファイトー、おー! なのです。
赤木(見ていると、胸が熱くなってくる)
オレ自身の弱さが原因で、揺らいでいた情熱が蘇ってくる!
赤木「おう……!
ありがとな、大切にさせて貰うわ」
にこ「ふふふっ! うんうん! にこにーに、たぁ~っぷり感謝しなさい!」
そういえば『金は?』と聞いたが、『数10円のものだし、そこまでケチじゃないわ』と、
矢澤は頑として貰おうとはしなかった。
……そういえば、財布も含めて、荷物一式は学校に置いたままだったな。
にこ「じゃあ、私は行くわね」
赤木「ああ。
……オレは学校に戻るわ」
にこ「おかげで元気になったわ。ありがとう」
赤木「こっちこそありがとな。
矢澤と出会えなかったら、どうなっていたか……」
考えるのも恐ろしい。
にこ「──お互い、頑張りましょうね」
スッ。
矢澤の差し出した右手を、
赤木「おう!」
ガシッ!
オレは、熱い思いを込めて握った。
にこ「痛い痛いっ!」
赤木「す、すまんっ!」
力を入れすぎてしまった!
─────────────────────
走る。
走る。
矢澤と別れたオレは、走っていた。
今、オレの頭に一杯なのは……
赤木(練習だ! 練習しまくってやるぞっ!)
それしかねえ!
考えたら、オレだってまだまだ未熟だ。基礎で苦手な事だってまだまだある。
そんなものを今まで放っていたのは、結局はオレだってバスケを舐めていたところがあったという事。
そんな奴があれこれ言ったって、そりゃあ反感を買うだけだ。
もちろん、チームである以上、オレ一人が頑張っても駄目だろう。
それでも何かしら、嫌な事を言わなければならない時もあると思う。
……じゃあどうするか?
嫌われ役を逃げるつもりは無いが、突っ走るだけではいかん。
すぐには無理でも、いつか必ず、心身共に周りに認められる奴になってやる。
赤木(その為には、練習しかねえっ!!!)
タッタッタッタッ!
よし、体育館が見えてきた!
赤木「ん?」
まだ明かりがついている?
もう大分遅い時間のはずだが……
オレは、体育館の中を覗いてみた。
そこには……
赤木「……!」
中学からの付き合いの、木暮が居た。
応援ありがとうございます~。
頑張りますですよ。
木暮「なにやってたんだ赤木!! みんなとっくに帰っちゃったぞ!!」
赤木「…………」
こいつ、一人で練習してたのか?
こんな時間まで……
木暮「リバウンドしてくれよ────!!
この机ちゃんとパス返してくれないんだ!!」
……オレは、また……同じ間違いを繰り返すところだったのかもしれない。
居るじゃねえか。ずっと近くに居てくれたんじゃねえか。
こんなに嬉しい仲間が。
赤木(……くそ、情けねえな……)
もっともっと、周りを見ねえとな。
赤木「わはは!!
それはシュートが下手だからだ」
木暮「何──っ。
だから練習してんだろーっ。
くそ──っ」
頑張ろう。
本当に、頑張ろう──!
─────────────────────
一日だって、あの日の出会いを忘れたことはない。
あれから『スクールアイドル』というものを調べてみたが、そんなものは存在しなかった。
あいつが持っていた形や大きさ、写真が撮れる『携帯電話』もだ。
矢澤にこという存在も含め、すべてが夢だったのではないかと思ったりもしたが、それは違うという証拠がある。
赤木「…………」
今、オレが手に持っている、例の写真だ。
なんとも不思議な出来事だったが、確かにあの時は現実だった。
そして、矢澤と語り合ったその時間は、いつもオレの心の支えになり、助けてくれた大切なものの一つだ。
赤木「矢澤。
お前は『スクールアイドル』に、最高のアイドルになれたか?
オレは、オレの夢が叶うまでもう少しだぞ」
その為には、おそらく今日が最大の正念場だ。
……ここに来るまでに色々あった。
何度も、心が折れそうになった。
自分の力ではどうにもならない現実への悔しさと苛立ちに、負けそうになった時もあった。
それでも不思議と、諦めよう、やめようという気には一度もならなかったが。
それもすべて、木暮や、矢澤との思い出、応援してくれた学校のみんな……
そして今、集まった最高のメンバー。
迷惑をかけちまった奴らも含めて、沢山の、沢山の奴らのおかげだと思う。
こいつらが一人でも欠けていたら、オレはきっと、ここまですら来られなかっただろう。
赤木(すまん……
そして、ありがとな)
写真を握り、目を閉じてゆっくり深呼吸する。
赤木「…………」
……次第に、浮き足立って仕方がなかった気持ちが落ち着いてくる。
木暮「──あっ、居たいた。なにやってんだ? 赤木」
赤木「おう、ちょっと気持ちを作っていた」
木暮「? なに持ってるんだ?」
赤木「いや、なんでもねえ」
俺は慌てて写真を懐に隠した。
赤木(女子と二人で写ってる写真なんて、見られる訳にはいかんっ)
別に、やましい事がある訳ではないので隠す必要は無いのだが、こういうのはやはり照れ臭いもんだ。
木暮「ともかく、良いところで戻ってこいよ」
赤木「ああ」
木暮は去っていった。
たぶん、気持ちを作っていたというオレに気を使ってくれたんだろう。
赤木「…………」
全国制覇を成し遂げた後に……
──ナンバーワン・アイドルとして活躍しているお前と、また語り合いたいものだ──
赤木(その為にも、絶対に負けられん!)
両頬をパチンと叩くと、俺は歩き出した。
──これから、王者・山王との試合が始まる。
完。
スラムダンクでは、ゴリとメガネ君と藤真さんが一番すきです。
エピソードだと、決勝リーグの陵南戦でのメガネ君の3ポイントのところ。
あそこは演出も神がかっていますよね。
特に、晴子さんの表情が徐々に崩れていく3コマは、読む度に泣いてしまいます。
次は、にこsideです。
放課後。
暗くなってきた道を、俯きながら歩く。
にこ(上手く……いかない)
私は矢澤にこ。
音ノ木坂という高校で、『スクールアイドル』を結成していたんだけど……
ユニットの仲間たちは、みんな居なくなってしまった。
それからずっと、新しい仲間を集めようとしている。
でも、集まらない。
思い付いた行動で実行可能なものは全部やってみたんだけど、ただ時間が過ぎるだけで、駄目だったのだ。
……こうなったのは、自業自得だ。
けど、諦めたくない。
アイドルは、私の夢だから。
……でも……
にこ「…………」
ため息一つ、私はコンビニの前を通り過ぎる。
……あれ?
にこ(こんなところに公園なんてあったかしら?)
何気に中を覗いてみるけど、なんだか霧のようなものが舞っていてよく見えない。
なんだかこの中は、『空気』も違う感じがする。
にこ(まるで、別世界への入口のようね……
って、私はなにを考えてるのよ。馬鹿馬鹿しい)
いつもなら、こんな所は気味が悪くてすぐに離れるところだけど……
スッ。
私は、その公園へと足を踏み入れていた。
なぜか、そんな気になったから。
ありえない話なのはわかっているけど、ここが本当に別世界への入口なら、それでもよかった。
もしかしたら、私はヤケになっていたのかもしれない。
にこ「…………」
中は、なんの変哲もない公園だった。
にこ(まあ、そりゃそうよね)
ただ、人の気配は無い。
にこ(ちょうど良いわ。少し頭を冷やしていこうかしら。
ちょっと、一人になりたいし……)
どこか座れる場所はないかと探すと、ベンチがあった。
でも、残念ながらそこには先客が居た。
たぶん、私を除いたら、今この公園にいる唯一の人。
……しかし。
にこ(デカっ!)
遠目からでもわかる。あのベンチに座ってる男の人は、めちゃくちゃデカい!
にこ(二メートルはあるんじゃないの……?)
などと思いながらも、なぜか私はあの人の方へと歩き始めていた。
にこ(一人になりたいはずなのに……)
ザッ……
ベンチに座る、大きな人の前まできた。
白いTシャツに、パンツのラフな格好。
そんな彼は俯いていて、私に気付いてないみたいだ。
にこ「…………」
私は、彼から目が離せなかった。
にこ「なに……やってるんですか?」
気が付いたら私は、この人に話しかけていた。ごく自然に。
??「え……っと……」
私の声に顔を上げた彼は、困ったように眉をひそめる。
そりゃあそうよね。
にこ「あ……ごめんなさい。
なんだか、とても落ち込んでいるようだったから、気になってつい声をかけてしまいました」
??「ああ……えっと、すまない。
ちょっと色々あってな……」
苦しそうな、悲しそうな、色んな感情のこもった表情……
にこ「そうですか……」
──ああ──
私は内心、一人で納得していた。
にこ(この人は、『私』なんだ)
根拠は無い。直感だ。
けど、間違いない。
思うや否や、私は彼の横に座っていた。
にこ「……私はにこ、矢澤にこ。
高校一年生です。
あなたは?」
??「……赤木剛憲だ」
彼は、やや首を傾げながら答えた。
赤木さんは、どこかゴリラのような感じだけど、顔立ち自体は決して悪くはない。
イケメンではないけど、たくましい……精悍? な感じで、なかなか男前だと思う。
身体はデカすぎるけど。
にこ「赤木さんね。よろしくお願いします」
赤木「ああ。
……オレも高校一年だ。敬語も『さん』付けもいらん」
この言葉に、私は驚いたように目を丸くした。
にこ「あらっ……そうだった……の?
大学生か、少なくとも高校の上級生かと思ってたわ」
雰囲気や肌ツヤなど、そういったもので学生だとは思っていたけど……まさか同い年だとは。
赤木「はは、初対面の奴にはよく言われるよ」
──ふと、彼は押し黙った。
にこ「……赤木君?」
赤木「……なあ、矢澤は……」
にこ「ん?」
赤木「矢澤は、必死になって打ち込んでたり、賭けているものはあるか?」
にこ「えっ?……」
そんなもの、決まってるじゃないの。
にこ「あるわ」
私は、赤木君の目を見つめながら言った。
赤木「……そうか」
にこ「……うん」
でも。
私は、どこかで道を間違えた。
今の私は、仲間に嫌な思いをさせて、見捨てられ、暗闇の中を彷徨っている。
そして、未だにその暗闇から抜け出せないでいた。
赤木「……オレはな……」
……?
赤木「オレにも、賭けているものがある。
それへの情熱は誰にも負けないつもりだ。
だが……」
にこ「だが……?」
赤木「……わからなくなった。
オレは間違っていないはずだ。けど、仲間に言われたよ」
『お前とバスケやるの息苦しいよ』
にこ「!!!
…………」
心臓が、跳ねた。
私から離れていったあの二人の事が、脳を占めて、暴れる。
赤木「なあ、勝ちたいと思うのは悪い事なのか? 間違っているのか?」
にこ(やめて! そんなつもりじゃなかったの!)
赤木「勝ったら、もっと長く試合が出来るんだ」
にこ(ごめん、ごめん、ごめん……!)
赤木「それに、やるからには一番になりたくなるものなんじゃないのか? 好きなら」
動悸が……止まらない。
赤木「好きなものには、全力を尽くすのが当たり前なんじゃないのか?」
止まらない。
赤木「それこそ、命を賭けるのも当然なぐらいに……」
にこ「知らないわよ!!!」
赤木「!」
私は叫んでいた。
弱い私は、自分の心を抉る彼の話に、これ以上耐えられなかったから。
酷いものね。
赤木君は──少なくても、私に対してはなにも悪い事はしてないのに……
にこ「…………知らないわよ……」
私は、目を伏せて顔を逸らした。
痛いぐらいにわかる『気持ち』をぶつけてくる彼から、逃げるように。
にこ(醜いわね、私……)
こんなの──駄目、よね。
赤木「……すまん」
にこ「──でも、ね」
赤木「えっ?」
にこ「私、赤木君の気持ちはわかる」
私は、視線をそっと赤木君の方へと戻した。
にこ「……ううん。
たぶん、私はあなたと同じ考えを持っている人間だと思う」
赤木「矢澤……」
にこ「でもね、確かなのは、私たちのように思う人ばかりじゃないって事。
その人たちに、私たちの考えを押し付けちゃ駄目って事」
赤木「ああ……そうだな。そう、だよな……」
たぶん、私と彼は同じような道を歩いて、同じような場所で転んだ。
にこ「自分があれこれ言われるのは良いけどさ……」
赤木「──自分のせいで、自分が大好きなものを嫌いにさせちまうのは……
そうさせちまった奴が居るかもしれないってだけでも、耐えられねえ……!」
にこ「うん」
歯を、強く食いしばる。
なによりも大好きなものを、なによりも愛するはずの自分が原因で、嫌いにさせてしまったかもしれない。
私と同じく、望んでその道に来た人たちを、自分が原因で離れさせてしまった。
これは、痛い。身を斬られるように、痛い……
だからこそ、やっぱり私は……
──そんな私が、やるべき事は──
なんの事はない、初めから決まってたのだ。
……『光』が、見えた。
赤木「……ありがとうな。
なんだか、お前に話したらスッキリしたよ」
にこ「ふふっ、私こそ」
それにしても、と、私は言う。
にこ「赤木くんの賭けるものって、バスケットだったのね」
赤木「おう」
即答する彼に、私は笑顔で頷く。
にこ「なるほど。超納得だわ」
赤木「ふふっ、そうか?」
にこ「ええ」
言われて納得しない訳がない。この体格だもん。
赤木「オレはな、小さな頃から、バスケで全国制覇をするのが夢なんだ」
にこ「全国……制覇」
ドクンッ。
胸が、鳴った。
赤木「そうだ」
全国制覇。
つまり、『ナンバーワン』。
私だって、ずっと見ていた夢。
にこ(やっぱり私、誰にも負けない最高のアイドルになりたい。
なりたいよ……!)
……そして。
にこ(いつか夢が叶った時は、どんな景色が目の前に広がっているのかしら?)
私はどうなるのだろう? どうなれるのだろう?
ずっと、夢見ていた。
ずっと、ずっと──
……なぜか、目頭が熱くなった。
赤木「そういうお前は?
お前にも、熱く燃えるものがあるんだよな」
溢れそうになる涙を堪えつつ、私は答えた。
にこ「アイドルよ」
赤木「アイドル……」
最終目標はあくまで宇宙・ナンバーワン・アイドルだけど、特に今、私が求めてやまないのは──
にこ「ええ。特に、今は……
スクールアイドル」
赤木「スクール……アイドル?」
怪訝そうな赤木君の反応。
にこ「……えっ。あんた、もしかして知らないの? 『スクールアイドル』」
赤木「ああ、知らん」
あら。
これは意外。まさか、このご時世にスクールアイドルを知らない人が居るなんて……
にこ「……うーん。
まあ、赤木君ってバスケットにしか興味が無い感じだしね」
私は、『スクールアイドル』という素晴らしいものを思う存分語った。
赤木「ほう……そんなものがあるのか」
にこ「そうよっ!」
胸を張る私。
にこ「結構、有名なんだけどなぁ」
まあ、まだ知名度バツグンの全国大会は無いから、無理もない……のかしら?
にこ(いやいや、それにしてもね)
普通なら、『あんた、そんな事も知らないの!?』と怒っているところ。
けど、赤木君の場合は、きっと。
にこ「でも、それだけバスケットに夢中って事よね。
嫌いじゃないわよ。そういうの」
他の事が目に入らないぐらいに、なにかを無我夢中に頑張っている人は、それだけで魅力的だと思う。
ま、誰であろうと私の魅力には敵わないけどね。
赤木「ふっ、ありがとな」
……にしても、スクールアイドルの全国大会か。
にこ(もしそういうのが出来たら、絶対それに参加して、絶対に優勝したいな)
……ふと、思い立った。
にこ「──そうだっ! アドレス交換しない?」
赤木「アドレス……?」
にこ「うん。携帯の」
赤木「携帯?」
またまた訝しげな顔をする赤木君。
にこ「…………もしかして、持ってないの? 携帯電話」
赤木「携帯電話?」
……えぇと。
スクールアイドルだけじゃなくて、携帯電話も知らないの?
にこ「……親御さんの方針なのかしら?」
赤木「?」
にこ「まあ良いわ」
私は、鞄から携帯を取り出して赤木君に見せる。
にこ「ほら、これが携帯」
赤木「これが、電話?」
あ、やっぱり、本当に見た事すらないみたい。
にこ「……………………あんた、本当に知らないのね」
赤木「知らん」
キッパリと言う彼に、私はなんだか楽しくなってきた。
にこ「あははっ! ここまでくると清々しいわ。
ってゆーか、尊敬するっ」
赤木「?」
にこ「うーん、じゃあそうね……」
──あっ!
そうだ、そうしよう!
私は、顔と顔がくっ付くぐらいまで赤木君に接近した。
赤木「?」
さてと、このボタンを押して……
赤木「おい、なんだ?」
にこ「良いからいいから。電話見て。写真撮るから」
赤木「えっ?」
よし、準備はOKにこっ!!!
にこ「はい、にっこにっこにーっ♪」
ピロリン♪
赤木「!!?」
にこ「……うん、綺麗に撮れた」
赤木「???」
顔中で『?』を連呼する彼に、私は携帯の画面を見せた。
にこ「ほら、これ」
赤木「……!!!?」
目を見開いて絶句する赤木君。
いや、なにもそこまで驚かなくても。普通の写真だし。
にこ(あっ、そっか!
にこにーの可愛さに驚いてるのね! 納得だわっ!!!)
赤木「な、なんだコレ???」
にこ「うーん……本当は、アドレス交換だけじゃなくて、この画像も送りたかったところだけど……」
携帯を持ってないなら仕方がない。
だったら、こうすれば良いのだ。
にこ「ちょっと待ってて!」
タッ!
一言言って、私は走り去った。
そのまま公園を出て……
にこ(近くにコンビニがあったよね)
探すという行為を取るまでもなく、目的の店はすぐに見付かった。
早速私はコンビニの中に入り、コピー機を操作する。
そう、写真の現像だ!
にこ(……それにしても、そろそろ携帯を替えたいわね)
すぐに写真は出来、私は公園に戻る。
にこ「お待たせ!」
はいっ! と、私は赤木君に出来たてホヤホヤの写真を差し出した。
赤木「……写真?」
……さすがに普通の写真ぐらいは知ってるわよね?
赤木「って、これは……!」
にこ「そ。
現像してきたの」
赤木「げ、現像?」
にこ「プレゼントよ。
未来のナンバーワン・アイドル、にこにーとのツーショット☆ 大事にしなさいよねっ!」
赤木「おう……!」
にこ(……!)
チロッ、と、赤木君の両目に炎が燃えた気がした。
夢を追う人間の、熱い情熱の炎が。
赤木「ありがとな、大切にさせて貰うわ」
にこ「ふふふっ! うんうん! にこにーに、たぁ~っぷり感謝しなさい!」
そういえば、彼は写真代の事を聞いてきたけど、さすがにそんなものを欲しがるほどケチじゃない。
そもそも、これは私が勝手にプレゼントしたものだしね。
にこ「じゃあ、私は行くわね」
赤木「ああ。
……オレは学校に戻るわ」
私が立ち上がると、彼も頷きながら腰を上げた。
にこ(……こうして並んでみると、本当にデッカイなぁ)
バスケットの事はよくわからないけど、これぐらいある体格は、結構大きな才能よね?
にこ(こういう人は、埋れて欲しくないな……)
だってそうなったりしたら、アイドルの世界で言えば、
真剣にアイドルを目指す超美少女が、日の目を見ずに消えていくのと同じだと思うから。
別世界の他人事ではあるけれど、それは……
寂しくて、悔しい。
にこ「おかげで元気になったわ。ありがとう」
嘘じゃない。
今の私には、以前のようなやる気がまた満ち溢れていた。
赤木「こっちこそありがとな。
矢澤と出会えなかったら、どうなっていたか……」
私だってそうよ。
この時間が無かった場合の自分なんて、想像するだけで怖いものがある。
にこ「──お互い、頑張りましょうね」
スッ。
熱い思いを込めて差し出した私の右手を、
赤木「おう!」
ガシッ!
赤木君はガッシリと握った。
──って!
にこ「痛い痛いっ!」
赤木「す、すまんっ!」
力、入れすぎっ!!!
─────────────────────
──負けたら駄目、ね──
正直、心が折れそうになっていた。
でも、こんなところで諦めてなんかいられない!
逃げてなんかいられない!
そんな思いが、次から次へと胸の中に溢れてくる。
いくらやる気を出そうと、それだけでは現実は変わらない。
でも、私は死んだ訳じゃないんだ。生きているんだ。
だったらまだ、自分次第で、現実を良い方に変える事は出来るはず。
本当に何もかもを諦めて、捨ててしまうには早すぎるよね。
にこ(出来る限り、もがいてみよう)
周りからは無様に映っても良いわ。
……いや、アイドルとしてそれはマズいのかしら?
でも、私はまだまだ頑張れる。
先は長いかもしれないし、悲しい結果に終わるかもしれない。
だけど。
にこ(石にかじり付いてでも、やってやるわ)
諦めずに粘り続けていれば、いつかきっと……!
にこ(ありがとう赤木君)
あなたと話せた事で、私、覚悟が決まったわ。
─────────────────────
にこ(……とは言っても、それからも私は何度も駄目になりかけたっけ。
特に、三年生になってからは完全にヤバかった)
ラブライブ、本選の楽屋。
化粧前でメイクをしながら、私はコッソリと苦笑した。
赤木君との出会いは、一日だって忘れた事はない。
にこ(それにしても、つくづく不思議な時間だったわね)
あれから私は、少しだけバスケットの事を勉強したし、赤木君の事も検索してみた。
実は、彼は有名な選手なのかなと思って。
けれど、バスケット選手・赤木剛憲の名前がヒットする事は無かった。
それでも私は、バスケットの何かしらの大会がある度に、彼の事を調べ続けた。
今は・今回は駄目でも、赤木君なら次はきっと──そう思ったから。
でもやっぱり、いつまで経っても彼の活躍は見付けられず……
時は流れた。
まるで、あの時が幻だったかのように。
でも、だからと言って、彼と語り合った時間は夢じゃなかったと断言出来る。
赤木君と撮った写真はまだ残っているし……
なによりも、彼の強くて熱い瞳は、未だに私の胸に焼き付いているからだ。
にこ(形として残っているものよりも、私にとってはこっちの方が大きくて確かな証拠だわ。
ふふっ、我ながらおかしいかしら?)
──そろそろ時間だ。
準備万端の私は、仲間たちと一緒に舞台の方へと向かう。
にこ(凄い……雰囲気ね)
この通路の先は眩しくてよく見えないが、そこから沢山の観客の声が聞こえてくる。
その眩い光の中こそが、全スクールアイドルが憧れる夢の舞台なのだ。
そう。
夢の舞台が、現実として目の前にある。
……足が震えた。
歓喜と、闘志と、不安と、恐怖と……とても一言では言い表せない、様々な感情で。
でも。
穂乃果「今までの気持ちと、思いと、『ありがとう』を。
全部乗せて歌おう!」
でも、今の私は一人じゃない。
仲間が、居る。
居てくれる。
やっと出会えた、仲間が。
にこ(……仲間、か)
……ふと。
私は、かつての自分の空回りによって、縁が切れてしまった二人の事を思い出していた。
いや、彼女たちだけじゃない。ライブの時には、裏方として手伝ってくれた子だって居た。
にこ(どこかで……見て、くれているのかしら──)
──今、夢の舞台に一緒に立つのは……
力を合わせて、この舞台までやって来れたのはμ'sだけど──
──ここまで私を押し上げた土台を作ってくれたのは、『みんな』だよ──
にこ(μ'sよりももっともっと短い間だったけど、あの時に一緒だった子たちと出会わなければ、私は……)
きっとなにかしらの歯車が狂って、ラブライブに挑戦だなんてありえなかったんだと思う。
まして、本選の舞台だなんて、それこそ夢のまた夢。
にこ(ううん、それどころか、赤木君やμ'sのみんなと出会う事だって出来なかったんじゃないかしら)
もちろん根拠なんてないけど、そんな気がする。
そう。『奇跡』に巡り合えたのは、沢山の『みんな』。一人ひとりのおかげなんだ。
──ゴメンね……──
──そして、ありがとう──
にこ(もう私の事なんて大っ嫌いかもしれないけど。
興味すら持たない、どうでも良い奴になってるかもしれないけど)
けれど。
にこ(私にとっては、今だって大切な仲間よ。
ずっとね)
だから。
にこ(あんたたちも一緒に、私の中でこの舞台に立つのよ!)
──μ'sの物語は、みんなで叶えるんだから!──
穂乃果「1!」
ことり「2!」
海未「3!」
真姫「4!」
凛「5!」
花陽「6!」
にこ「7!」
希「8!」
絵里「9!」
──そして、赤木君。
全国制覇を成し遂げたあんたも、どこかから応援してくれてるわよね?
しっかり目に焼き付けときなさいよ。
宇宙ナンバーワン・アイドル、矢澤にこの、最高に輝くこの瞬間を!
完。
ゴリと、アニメ版のにこ、絵里はどうにも共感してしまいます。
彼らの行動が正しかったか、あるいは間違っていたか、そういった話ではなくて、なんというか……
他人と思えないというか。
なんて言うと怒られるかにゃ?
でも、だからなのか、ラブライブ!のカプでは絵里×にこが一番すきだったりします。
個人では、ことり!
最後に、イメージイラストを置いておくです。
http://i.imgur.com/lVFmBWe.jpg
レスを下さった方も、ROMの方も、本当にありがとうございました。
それではまた、ご縁があればよろしくお願い致します。
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