～あんずのいえ～

杏「ヤバイ・・・・・」

杏「そろそろ冷蔵庫の中身が尽きそうだ・・・・・」

杏「トイレットペーパーとかの日用品も少ない・・・・」

杏「買い物か・・・・」

杏「めんどくさいな～」

杏「きらりに手伝って欲しいけど、こんな時に限って凸レーションは泊りがけのロケ・・・・・」

杏「ユニット別々の弊害がこんな形で出るとは・・・・」

杏「いや、かな子ちゃん達やプロデューサーに罪はない、それはわかってる」

杏「でもなぁ・・・・・」ハァ




きらり（天の声）「杏ちゃん、やっとわかってくれた？きらりの存在の重さを・・・・・」

杏「おっと、もうこんな時間か・・・・事務所行かないと・・・・」

杏「仕方ない、１人でなんとかするか・・・・・」

杏「はぁ・・・・・」

杏「なんかいい方法ないかな～」

～CPルーム　ドア前～

杏「ん？」

杏「中から声が聞こえるな・・・・・」

杏「ちょっと覗いてみよう」

～CPルーム内～

李衣菜（ネコミミ装備）「多田李衣菜にゃん♪よろしくにゃん♡」キャピッ




杏「」

杏（な、何あれ・・・・面白www）

杏（もうちょっと見てようかな）ププ


李衣菜「う～ん・・・・何かしっくりこないな～」

李衣菜「じゃあ次はこれで・・・・・」スチャ

李衣菜（ウサミミ装備）「ウサミンパワーでメルヘンチェーンジ！ロックなアイドル目指してる多田李衣菜１７歳です♪キャハッ♪」キャピッ




杏「プププ・・・・」

杏（ヤバイ面白すぎるwww　腹筋がwww）

杏（いや待てよ・・・・・）

杏（これは使えるかも）ニヤリ





李衣菜「う～ん、これもなぁ・・・・・」

パシャ

李衣菜「え？」

杏「ふっふっふ・・・・１人だからって油断したねりーな・・・・」

李衣菜「あ、杏ちゃん・・・・」

杏「お宝写真ゲーット！」

李衣菜「ち、違うんだよこれは、ユニットメンバーのキャラを知る事で自分のロックに繋げられたらいいな～と思って・・・・・」

杏「ふ～ん」ニヤニヤ

杏「まぁ、杏にとってはそんなことどうでもいいんだよ、事実はこのりーなのウサミミ写真が撮れたって事だから」

李衣菜「お、お願いだから誰にも言わないで・・・・・」

杏「どーしよっかな～」

杏「今すぐこれをCP全員に一斉送信してもいいんだけどな～」

李衣菜「そ、それだけは！」（みくに１週間くらいイジられちゃうよぉ・・・・・）

杏（よしよし・・・・）ドヤァ

杏「そんなに言うなら・・・・今度の休み暇？」

李衣菜「う、うん・・・・」

杏「ならちょーっと付き合ってほしいんだけどな～」

李衣菜「な、何でもするよ！」

杏「やった！」（いいお手伝いさんが手に入ったぜ！）

～休日～

杏「いや～こんなに清々しい休日なんて久しぶりだね！」

杏「そろそろ待ち合わせ場所・・・・りーな来てるかな～」





李衣菜「・・・・・・」

杏「お、いるいる、意外と律儀だなぁ・・・・・・」

杏「お待たせ～」

李衣菜「あ、杏ちゃんおはよう！」

杏「おはよ～」

李衣菜「それで・・・私は何をすればいいのかな！」

杏「そうだね～」（子犬みたいだ・・・・可愛いかも）

杏「とりあえずバス乗ろっか、ちょっと遠くのスーパー行くからさ」

李衣菜「スーパー？なら近くでも・・・・」

杏「ちょっと事情があるんだよ・・・・」

李衣菜「？、わかったよ・・・・」

杏（他人の嫁と２人きりでいるとヤバイのは美波ちゃんの一件で学んだからね・・・・）

杏（あの時はアーニャに運命（さだめ）を決められそうで恐かったよ・・・・）

～ちょっと遠くのスーパー～

杏「よし着いた！」

李衣菜「買い物？」

杏「ちょっと荷物持ちが必要だったんだよね～」

李衣菜「そうなんだ・・・・・」（よかった、簡単な要求で）

～食品売り場～

杏「えっと・・・・あれとこれと・・・」

李衣菜「ちょ・・・そんなに買うの！？」

杏「当分行かなくて済むようにね～」

李衣菜「うう・・・認識が甘かったかも・・・・」

杏「さ～て、次は日用品コーナーへ・・・・」

李衣菜「」

杏「よ～しこんなもんかな、お疲れ～」

李衣菜「う、重い・・・・」プルプル

杏「あんがとね～付き合ってくれて」

李衣菜「いやなんの・・・・・にしても賑わってるね」

杏「セール中だからね、噂によるととある有名アイドルの目撃情報もあるくらいだし」

李衣菜「何で有名アイドルがセールに来るの・・・・・」

杏「さぁ？」

李衣菜「さて・・・・じゃあ帰ろうか」

杏「う～ん・・・・」

李衣菜「どうしたの？」

杏「折角手伝ってもらったんだからどっかの店でおごってあげようかな・・・・何て考えてみたりして」

李衣菜「いいの？」

杏「まぁこのままじゃ何かパシってるみたいだからさ、そのくらいはね？」

李衣菜「杏ちゃん・・・・ありがとう！」

杏「それじゃ行こっか」

スタスタ・・・・








？？A「ほら、早く早く！早くしないとセール終わっちゃうよ！」

？？B「ちょ・・・・引っ張らないでよ！」

？？A「うっうー！今日はパーティーですー！」

～猫カフェ～

李衣菜「何でここに・・・・」

杏「そんなにユニットメンバーの研究したいなら何か役に立つと思ってさ」

李衣菜「杏ちゃん・・・・」

杏（まぁちょっとイジってみたんだけど・・・・結構純心だなぁ・・・・）

店員「いらっしゃいませー」

杏「２人ね」

店員「かしこまりました、こちらへどうぞ」

李衣菜「ちょっと楽しみかも・・・・」ドキドキ

店員「ご注文は？」

杏「とりあえずオムライスとアイスコーヒー２つで」

店員「かしかまりました、少々お待ち下さい」

スタスタ・・・・

杏「さて、それまでりーな・・・・」




李衣菜「可愛い～♡」ナデナデ

猫「にゃ～」

杏「もう馴染んでるし・・・・・これもみくにゃんの影響か・・・・」

李衣菜「だ、抱っこしてもいいのかな・・・・」

杏「好きにすれば？」

李衣菜「じゃあ・・・・」ダキッ

猫「にゃ～」

李衣菜「はわわ・・・・可愛すぎるよぉ・・・・♡」ギュッ

杏「あらら・・・・」

杏（まぁこれもレアな映像だな）

パシャ

店員「お待たせしました」コト

杏「ほら、来たから食べるよ」

李衣菜「あ、うん・・・・じゃあね～♡」

猫「にゃ～」

杏「さて・・・・それじゃ・・・・」

あんりーな「いただきまーす！」

李衣菜「あ、美味しい」

杏「そうだね～」

李衣菜「猫ちゃんも可愛いし、まるでみくに囲まれてるみたいだったよ～」

杏「そ、そう・・・・」（何だかんだでバカップルだなこいつら・・・・・）

杏「そういや猫で思い出したけど、どっかのドッグカフェでもある有名アイドルの目撃証言があるらしいよ」

李衣菜「へー」

杏「今度凛ちゃんに調査しに行ってもらおうかな」








？？「よ～し、今日もここで休憩していくぞいぬ美！」

李衣菜「まるでアイドル都市伝説だね」

杏「確かに・・・・」

李衣菜「他にはないの？」

杏「そうだな・・・・杏が知ってる奴だと他には・・・・・」

杏「ラーメン屋とか焼肉屋、あとは綺麗な歌声が聞こえる河原とか、とあるコンビニでおにぎりを大量に買い占めてるとか」

李衣菜「ふんふん・・・・」

杏「あとはある道でジョギングしてたり、そこにいたと思ったらいつの間にか消えてたりしたっていう話も聞いたし」

李衣菜「でも誰かはハッキリしない・・・・」

杏「そうなんだよ・・・・不思議だね～」

杏「さて、そろそろ出よっか」

李衣菜「あ、うん、じゃあ猫ちゃん達、またね～♪」

猫「にゃ～」

杏（いちいち可愛いなぁオイ！）

店員「ありがとうございました～」

～あんずのいえ～

杏「今日はありがとね、手伝ってくれて」

李衣菜「このぐらいお安い御用だよ」（まぁ秘密を守ってもらうためだし）

杏「これでしばらくは大丈夫かな」

李衣菜「じゃあ私はこれで・・・・・」







杏「あれ？「これで終わり」なんて言ったっけ？」

李衣菜「」

杏「とりあえずきらりが帰ってくるまで夕食作りに来てもらおうかな～」

李衣菜「ええ～」

杏「みくにゃんの話だと中々の腕前だって話だし楽しみだな～」

李衣菜「ちょ・・・・・そこまでは・・・・」

杏「今日新たなレアショット手に入れちゃったしさ～」チラ

李衣菜「う・・・・・」

杏（これで当分楽できるかも♪楽しみだな～）

～翌日　夕方～

ピンポーン

杏「お、来たね杏専属コックが」

杏「はいはーい、今開けるよ～」

ガチャ

杏「え・・・・・？」

？？「話は聞かせてもらったにゃ！」

杏「み・・・みくにゃん・・・何で・・・」

みく「この度はウチのりーなチャンがお世話になったみたいだにゃ・・・・・」

杏「は、話したの？」

みく「今日りーなちゃんの様子がおかしかったから夏樹チャンに手伝ってもらって問い詰めたら全部話してくれたにゃ！」

李衣菜「はは・・・・」

杏「く・・・・これは予想外だ・・・・」

みく「別にみくはりーなちゃんが隠れてウサミンの真似しようが、猫チャンと戯れようが全然気にしないよ、むしろ嬉しいにゃ！」

李衣菜「みく・・・・」キュン

杏（ぐ・・・まさか２人の親密度がここまで上がっていたとは・・・・・）

みく「さーて杏チャン・・・・写真のデータを全部消してもらうにゃ！」

李衣菜「お願い杏ちゃん・・・・言う通りにして・・・・外になつきちと菜々さんも控えてるから・・・・」

杏「う・・・・・」

杏「はぁ・・・・わかったよ・・・・」

李衣菜「杏ちゃん・・・・」

みく「わかればいいのにゃ」

杏「ゴメンねりーな、ちょっと調子に乗りすぎたよ」

李衣菜「あ、いやそこまで気にしなくてもいいよ・・・・」

杏「じゃあ消すね」ピポパ

みく「あ、ちょっと待つにゃ！」

杏「ん？」

みく「ちょっとお願いが・・・・」ヒソヒソ

杏「はぁ・・・・」

李衣菜（何話してるんだろ・・・・）

みく「ね！いいでしょ！でないと杏チャンにネコミミつけて「ヨロシクにゃん」って言わせて写真に撮ってやるにゃ！」

杏「わかったよ・・・・ほい」ピッ

みく「ありがとにゃ！さて帰ろうりーなチャン！今日はウチに泊まってくにゃ！」

李衣菜「あ、うん・・・・じゃあね杏ちゃん・・・・」

バタン

杏「はぁ・・・・・杏の天下がこんな所で終わるだなんて・・・・」

杏「やっぱ悪い事は考えるもんじゃないね・・・・」

～数日後　みくの部屋～

みく「でへへ～♡」

李衣菜が猫を愛でてる写真

みく「りーなチャン可愛いにゃ～♡」

みく「そうだ・・・・今度ウチに来た時はネコミミメイドの恰好してもらって夕食作ってもらおうかな♪」

みく「杏チャンには感謝しないとにゃ♪」

～おわり～