上条「安価で天下統一する」 (927)
上条「なぜか戦国時代にタイムスリップしてしまった」
禁書「右手はどうしたのかな……」
※禁書キャラを戦国時代の人物に当てはめながら進んでいきます。なおサザエさん時空
※BD/DVD特典SS、攻略本付録SS未読
※歴史関係については頑張るので多少マイナーでも可
※その他の方針とかは随時決定
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370485328
上条「お、おう。インデックス。お前もいたのか」
禁書「お前も、は失礼かも!」
上条「うわっ! 悪かったよインデックス! 頼むからその白く輝く20本の凶器をしまってくれ!」
禁書「に、20本!? 誰が乳歯なんだよ誰が子供なんだよ誰がちっちゃいんだよ! とうまぁー!」
上条「ぎゃー!? 状況もわからないまま不幸だーっ!!」
………
……
…
上条「で? いったいここはどこなんだよ。俺んち、和室なんかねーぞ?」
禁書「確かに昨日の夜は私はベッドで、とうまはお風呂で眠ったんだよ」
上条「また魔術師の仕業なのか……?」
禁書「一概には否定しないけどね、とうま。そもそも魔術だとしたらとうまを運ぶのは無理かも」
上条「それもそうだな……いやいやいや! それよりもまずはここがどこなのかだよ! 現状を把握できないんじゃあどうしようもないじゃねーか!」
禁書「うーん。今の季節を考えれば夜になれば星読みでおおまかな場所はわかると思うけど……さすがに細かい位置までは無理かも」
上条「時計……もないしな。まさに着の身着のままって感じだ。むしろインデックスがシスター服を着てることが不思議なくらいだ」
禁書「うーん。とりあえずこの和室を出てみた方がいいかも」
上条「だな。もし本当に拉致されたっていうんなら危険だが、拘束とかされてなかったし」
ガラッ
これは美琴姫は絶対出るな(確信)
上条「廊下……だな」
禁書「うわー。これって日本の伝統的な寺院や屋敷で見られる建築構造だね。実物を見るのは初めてかも」
上条「にしてもずいぶん豪華というか、いや派手さはないけど」
禁書「うーん。特に魔術的な痕跡は残ってないかも。ここはただのお屋敷?みたいだね———っ!? とうま!」
ギシッギシッ
上条「……ああ、鴬張りっていうんだっけか。木張りの廊下で助かったぜ。誰か近づいてくるな」
禁書「とうま、どうするの?」
上条「聞いた感じ相手は一人だ。だけど相手が敵かどうかはわからない。とりあえず元いた場所に戻って様子をうかがおう」
禁書「わかったんだよ」
ガラッ ピシャリ
>>7
誰が来た?
いきなりミスったでござる
>>9
オリアナ
安価は「↓2」とかがいいと思う
安価下
ガラッ
上条「!?」
オリアナ「あら。ちゃんと大人しくしてたのね。お姉さん感心だわ」
上条「えっとお前は……確かオリアナ!」
禁書「イギリスで会ったことあるかも」
上条「オリアナ、これはどういうことなんだ。ここに俺たちを連れてきたのもお前の仕業か!?」
禁書「気を付けてとうま! あの人はイギリス清教のメンバーじゃなくてフリーランスの雇われ魔術師かも! 味方とは限らないんだよ!」
上条「答えろ! オリアナ!」
オリアナ「…………」
>>10 ありがとう
オリアナ「何を言ってるのかわからないけど……」
上条(敵意はないのか……?)
禁書「とうま。油断しちゃだめかも」
オリアナ「実城さんが呼んでるから早く来なさいな。それともここでお姉さんといっしょにイケナイことでもしちゃう?」
上条「はぁぁぁぁ!? いやいやいや待ってください待ってくださいよオリアナさん!?」
オリアナ「ほら、ぐずぐずする坊やは嫌いよ? 私だって役目不履行だって怒られるの嫌なんだから」
上条「よし、落ち着け。落ち着け上条当麻! こういう展開は今までにもいくらだってあった。いまさらぐだぐだ言っても話が遅々とするだけで意味がない……ここは」
禁書「とうま?」
上条「……あー、その。オリアナ?」
オリアナ「なぁに? もしかして本当にイケナイことを」
上条「違ぇよ! ……その、ミジョウさんってだれだ?」
オリアナ「…………」
上条「…………」
オリアナ「……坊や、本当に大丈夫? もしかして頭打ったりしたのかしら」
上条「……は?」
オリアナ「実城さんがわからないって……冗談じゃなさそうだから言っておくけれども、あなたちょっと色々ぶっ飛んでるわよ? 記憶とか」
上条「」ギクリ
上条「……ハッ。いやいやいや! 魔術方面の記憶は消えてませんから! 大丈夫ですから!」
禁書「とうま?」
上条「いや、それよりオリアナ。マジでわかんねぇよ。ミジョウって誰のことだ。せめてフルネームとか教えてもらえねーのか」
オリアナ「フルネーム? そうねぇ、本当は目上の人の名前をおいそれと呼ぶのはアレなんだけれども」
オリアナ「どうも本当に思い出せないみたいだから言っておいてあげる。実城さんの名前は———」
実城さんの本名は?
安価↓2
12時ですね。ご飯食べてきます
アレイスター
この場合とあるキャラ名
史実の人物名?
>>16
どっちでもいいんだよ!
とあるの人名だった場合は、史実の人物と置き換えるかも!
安価は↓
タイムスリップ組は上条さんとインさんだけで
後のとあるキャラはみんな戦国の人って考えでOK?
タイムスリップ組が増えることってある?
チャーハンおいしかったです
>>19
現状はOK
今後増えてもいいですね
増え方考えておきます。案などあれば
ギシッ ギシッ
上条「なんかものものしいな……屋敷ってレベルじゃなくねーか?」
禁書「とうま、あっちに谷が見えるんだよ。屋敷っていうより、ちょっとした山城かも」
上条「げっ、マジかよ。いよいよわけがわかんねーぞ」
オリアナ「着いたわよ、坊や。記憶のことはそれとなく口はさんであげるから安心なさいな」
上条「あ、ああ。すまん、オリアナ」
ギィー
食蜂「あ、やっと連れてきたのねぇ。遅かったんだゾ☆」
上条「」
あれ?アレイスターじゃね?
上条(廊下の先にあったひときわ大きな木戸の向こうには)
食蜂「どうしたのぉ? 入ってこっちに来ていいのよぉ」
上条(まさに時代劇とかで見る謁見の間?みたいな場所に繋がっていた)
食蜂「ちょっとぉ。聞いてるのぉ?」
上条「え、あ。その……ははは」
オリアナ「ちょっといいかしら。実城さん」
食蜂「もう……なぁに? おばさま☆」
オリアナ「(無視)実はこの子、どうやら……」
(事情説明中)
オリアナ「……というわけみたいで、どうも言動がおかしいのよ。お姉さんの言ってることわかるかしら? お姉さんの」
食蜂「ふーん……けどそれを確かめようにも、わたし二人の頭の中は覗けないのよねぇ」
オリアナ「禁書目録に至っては、あなた死んじゃうかもしれないわね」
食蜂「そう言われてるしぃ。わかったわよぉ。とりあえず信じておくわぁ」
上条「えーっと……話はまとまったんでせうか……」
食蜂「このおばさまの話を信じるならねぇ」
禁書「とうまは嘘なんかついてないかも!」
食蜂「わかったわよぉ。……もしかして、何か説明しなくちゃいけない感じだったりするわけぇ?」
上条「そうだな……とりあえずここがどこで、お前らが何してんのくらいかは教えてくれ」
食蜂「面倒ねぇ……ちょっとそこのあなた。代わりに説明してあげなさい」
>>23
すみません。自分のレスは安価↓で対応しました。次からはちゃんと書きます
そこのあなた?
安価↓
※さっき史実も可と言いましたが、ごちゃごちゃになりそうなのでやっぱり不可で
ただし「史実」と安価してくれれば禁書キャラに置き換えずにやります
安価は↓
結標「わかったわよ」
上条(どっかで見たことある人だな)
禁書(かおりみたいな格好の人なんだよ。でも天草式では見たことないかも)
結標「どこまで把握できているのかはしらないけど、ここは越後国頸城郡、春日山の実城よ」
結標「代々、この国の守護代を務めてきた長———上杉家の居城。ここまではいい?」
上条「上杉って……もしかして上杉謙信の上杉か?」
結標「ケンシン……? やっぱりどこかおかしいみたいね。でこの城の実城……当主様がそこで偉そうに座ってる女王様なわけ」
食蜂「…………」
上条「」
禁書「とうま。春日山城の城主って言ったら確かに上杉謙信で間違いないかも」
上条「だよな! ……インデックス。お前、そっち方面も明るかったりするのか?」
禁書「どうだろうね。でもとうまよりかは知ってる気がするかも」
上条「日本人としてごめんなさい……」
結標「話、続けてもいいかしら?」
結標「とにかく、あなたはこの上杉家の重臣も重臣、親族衆の一人なのだからあまり迂闊なことを言っている余裕はないわよ」
上条「……はい?」
結標「そもそも今日だって軍議だっていうことであなたたちを召し出してるっていうのに……これはダメかもしれないわね」
上条「いやいやいや! 意味わかんねーって! 結局、どういうことなんだよ!」
禁書「とうま。ちょっと黙って」
上条「インデックス?」
禁書「なんとなくだけど、現状がどういうことなのかわかってきたかも。だからとうまは私に任せて」
上条「え? あ、ああ」
禁書「ねえ、えーっとそこのさらしの人。今は何年の何月なのか教えてほしいんだよ」
結標「……まあいいわ。今は———」
………
……
…
食蜂「もういいわぁ。あなたはちょっと休養力がいるみたいだしぃ、軍議は彼なしで進めちゃいましょ☆」
結標「……そんなバカな話、って言いたいけれどこれじゃあ仕方ないわね。その、彼にあんまり無理させてもアレだし」
上条「……えーっと?」
食蜂「今日のところはこれでいいわぁ」
結標「休んで頭を回復させるなり、せめて現状の認識でもしておくことね」
禁書「ありがとうなんだよ。金髪の人」
食蜂「……あなたも彼と同じ状態なのよねぇ。ま、いいけど。じゃあおばさま? またお部屋まで案内してあげてね☆」
オリアナ「はいはい。ほら坊やたち、お姉さんが誘ってあげるから着いてきなさいな。お姉さんが」
上条(なんだこれ)
上条「自室に戻ったはいいけど、わけがわからん。……そういえばインデックス、何かわかったような口ぶりだったけど」
禁書「そうだね。あの人たちが私たちを担いでるっていうことがなければ、私たちはいま現代にはいないみたい」
上条「現代にはいない? あの、どういうことでせう……おバカな上条さんにもわかるように、かんたーんに説明してくれないか?」
禁書「大丈夫だよとうま。口で言うには簡単だから。あのね、とうま。私たちはどうやらタイムスリップしているみたい」
上条「タ、タイムスリップ!? あの机の引き出しとか車でやる、あのタイムスリップですか!?」
禁書「うん。でも原因はわからない。もしかしたら科学サイドの技術なのかもしれないね。正直、私も結構混乱してるけど、そういう風に解釈しておいた方が、たぶん他の人とも話がかみ合うと思うんだよ」
上条「マジかよ……で、どの時代にタイムスリップしたんだ? 越後の国とか言ってたから日本なんだろうけど、やっぱり戦国時代なのか?」
禁書「そうだね、戦国時代。それもさっき聞いた年代だとすると戦国時代の後半部分にあたるかも」
上条「うっ……上条さん、日本史とかあんまり詳しくないんだけど」
禁書「伊能忠敬すら知らなかったもんね、とうま」
上条「でもインデックス。もしタイムスリップしたんならどうしてここにオリアナたちがいるんだ? あいつらもタイムスリップしたってことなのか?」
禁書「それは否定できないけど……たぶんオリアナたちは出演者なんじゃないかな」
上条「出演者?」
禁書「とうまにわかりやすく言ったんだよ。時代劇とかと一緒で、誰々の役を誰々が演じているっていうこと」
上条「つまり、あいつらは俺たちを担いでるっていうことなのか?」
禁書「ううん、たぶん無意識だと思うよ。例えばとうま、さっき上杉謙信って言ったよね」
上条「ああ」
禁書「とうまの言うとおり、この時代の春日山城の主は上杉謙信なんだよ。けどオリアナはあの金髪の子が城主だーって言ってた」
上条「なるほど。本人は上杉謙信のつもり、というか上杉謙信に完全になりきってるっていうことか」
禁書「うん」
上条「じゃあもしかして俺たちも……」
禁書「可能性は十分にあるね。さっきもあのさらしの人がとうまのこと、上杉の一門衆だって言ってたし」
上条「ってことは、あの子と親戚ってことじゃねーか!」
禁書「でも名前は変わってないんだよね。オリアナはオリアナだったし」
上条(なんか前にもこういう入れ替わりみたいなのがあったな……)
禁書「たぶん名前は私たちが知ってる方の名前で呼んでもいいみたいだね。あとはとうまと私の素性がわかればいいんだけど……」
上条「そんなこと言っても仕方ねーよ。今日のところは大人しくしてようぜ」
禁書「そういえばとうま」
上条「?」
禁書「さっき、さらしの人はとうまのこと重臣って言ってたかも。っていうことはね、とうまにもれっきとした部下がいるんじゃないかな」
上条「あ? なるほど。ってことはインデックス、お前がそうなんじゃねーか?」
禁書「なー! とうまは私のこと、臣下だと思ってるの!?」
上条「ち、ちげーよ! あくまで配役の話だよ!」
禁書「……まあ、否定はできないね。でもそれにしたって、私一人っていうことは……」
「失礼します」
安価↓2
誰が来た?
安価まで長いのはごめんね。仕様です
導入だから特にその傾向あるけど、以後短くなるかはわかりません(汗
安価は↓
ガラッ
五和「し、失礼します」
上条「五和?」
五和「あ、はい。お久しぶりです」
禁書「やっと安心できる人に会えたかも」
五和「えーっと……」
上条「で、どうしたんだ五和。あ、聞いてないかもしれないけど、実は俺たち、その」
五和「あ、聞いてますよ。記憶が飛んでるとか」
上条「なら話がはえーや。五和は……えーっと、俺とどういう関係なんだっけ?」
五和「 」
安価↓3まで多数
1.上条さんの配下です
2.私も実はよく……
五和「上条さんの配下です」
禁書(いつわもこっちの世界の方なんだね……)
上条「なあ、五和。俺まだこっちきて……じゃなくて記憶が混乱しててさ」
五和「はい」
上条「俺が誰でどんな立場の人間なのか教えてくれないか。あ、あとインデックスも」
禁書「あー! とうま、また私をついでみたいに言ったー!」
上条「うわスマン、インデックス! とりあえず! とりあえず五和の話をだな」
禁書「問答無用なんだよ! とーうーまぁー!」
ガブリ
上条「ぎゃー! 不幸だーっ!!」
五和「」ポカン
………
……
…
上条「つまり……」ボロ
上条「上条さんはこの家の一門衆って言われる重役で、お前はその配下なんだな」
五和「はい」
禁書「で、今は南の武田氏と一触即発……っていうことだよね」
五和「そうですね。今日の軍議もきっとその件だったと思うのですけど」
上条「上杉と武田って……あの有名な川中島の戦いか?」
禁書「その可能性はあるんだよ。……ちょっと年代がずれてる気もするけど、多少の食い違いはこの際無視した方がいいかも」
上条「謙信が金髪の女子中学生になってるくらいだからな……」
五和「あの、きっと疲れてるんですよ! 今日はもう夕刻ですし、もうお休みになった方が……」
上条「そうだな。スマン、五和。頼りになるよ」
五和「そっ、そうですか? ありがとうございます」///
禁書「とうまの部屋はここなのはわかったけど、私はどこで休めばいいのかな?」キョロキョロ
五和「えっ」
禁書「え?」
上条「?」
五和「あ、その。居間でお休みになるんですか?」
上条「あ、そうか。別に寝室があるはずだよな」
禁書「……貧乏暮らしが身に沁みちゃってるのかも」
五和「困ったことがあったらすぐに相談してください。私は(上条さんの)家のことがありますからいつでも傍にというわけにはいかないんですけど、傍に———」
安価↓2
上条さんの傍に置いておく小姓の名前は?
五和「傍に香焼を置いておきます」
上条「えーっと」
禁書「天草式の人なんだよ」
禁書「とうまー」
上条「なんだー、もう日も暮れたし寝させろって」
禁書「そういえば私のこと、五和は教えてくれなかったんだよ」
上条「それもそうだな。忘れてたのか……?」
禁書「も、もしかしたらね。とうまの奥さんかもしれないじゃない!」
上条「えー? まさかぁー
禁書「……とうま。それはどういうことなのかな?」
上条「いやー、ありえねーだろ。俺とインデックスが」
禁書「でも日中いる部屋が一緒だったばかりか、寝る部屋も隣り合わせなんだよ! これはただの主従じゃあないかも!」
上条「でもそれならフツー、同じ布団で同衾するもんなんじゃねーの?」
禁書「あ」
上条「ま、それはそれで上条さん困ってしまうんですがねー」
<それは五和が許してくれないっすよー
上条「ほら見ろ。五和は真面目だからなぁ」
禁書(もっと単純な理由がある気がするんだよ……)
安価↓2 コンマ
00-50 何やら不穏な気配がする
51-99 何事もなく翌朝へ
上条(ぜんぜん眠れん)
上条(さすがに知らない場所の、しかかも慣れない布団だとなかなか寝付けないな)
上条(インデックスはちゃんと眠れたのか……?)
ザザー
上条(襖一枚だから風の音とかうるさいしなー)
ザザザー
上条(あと廊下は庭に面してるからな。砂とか石の転がる音もする。風つえーのかな)
ザッザッ
上条(あと歩く音。……歩く?)
上条「なんで城の中の庭を歩く音がするんだ?」
香焼「か、上条さん! 起きてくださいっす!」
上条「!?」
ガラリ
香焼「透破っす!」
上条「あ、あれは……」
安価↓2 とある人名or「史実」
夜の闖入者。だれ?
ちょっと納品があったんで空けます
大した納品じゃなかったです
上条「あ、あれは……」
浜面「見つけたぜぇぇぇぇ!!」
上条「 」
安価↓3 多数決
1.どっかで会ったっけ……?(旧約上条さん、ハロウィンの前くらい)
2.浜面じゃねーか(新約上条さん、最新刊あたり)
3.浜面!?(全てが終わった後の上条さん)
安価↓で決定
上条「浜面!?」
浜面「 」
安価↓3 多数決
1.浜面が襲い掛かってきた!(こっちの人)
2.浜面は親しみを込めた表情をしている!(あっちの人)
浜面「うおおおおおおお!! くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
上条「うわ!」
上条(こいつもこっちの世界の人間か!)
香焼「上条さん危ないっす!」
上条(香焼は短刀……というかナイフを持ってる。対する浜面は物騒にも短めの日本刀だ)
香焼「寝込みを襲うとは見下げた男っすね……ここでひっ捕えてやるっす!」
浜面「うっせぇぇぇぇ! チビのくせにこの浜面仕上をなめてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
安価↓2 コンマ
00-49 浜面、香焼にダメージ
50-89 香焼、浜面にダメージ
90-99 香焼、浜面をひっ捕らえる
香焼「ふっ!」
浜面「ぐわあ!」
上条(あっ! 弱いぞ!)
浜面「ち、ちくしょう……さすがに本丸の警備は厳重ってことかよ……!」
上条(でもよくここまで入ってこれたな)
浜面「けどなぁ! 男浜面、逃げられねぇ時があるんだよ!」
安価↓ コンマ
00-69 香焼、浜面を倒す
70-99 浜面、香焼に報いる
香焼「とどめっす! ひっ捕らえてやるっす!」
浜面「ち、畜生……」
浜面「負け犬上等ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
香焼「むむ、うわっ!」
上条(まずい! 香焼が不意を突かれてぶっ飛ばされた!)
浜面「よぉーし。……くっ、手傷を負ってしまったが問題ねぇ。あとはあいつを仕留めるだけ……」
上条「俺が……やるしかねぇのか」
浜面「聞けば名門出身のお坊ちゃんっていう話じゃねぇか。そんなんじゃあこの浜面仕上に勝つなんて無理なこったな!」
上条(俺は違うけどな)
浜面「覚悟、しやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
上条(迷ってる暇はねぇ! 香焼は獲物でやられたわけじゃねぇからまだ息はあるはず。とにかく———)
安価↓3 多数決
1.なんとか耐えしのごう
2.ここで浜面を倒す!
上条「……いや、ここで浜面を倒す!」
浜面「けっ! 言ってろ、このウニ頭やろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
上条「いいぜ……この世界が俺たちの友情をなかったことにするっていうんなら、まずはその幻想をぶち殺す!!」
カッ
安価↓2
00-69 上条勝利
70-99 浜面勝利
77,88,99 浜面大勝利(上条深手)
浜面「」
上条「ふぅ……最初にコイツと会った時を思い出したな……」
ガラリ
禁書「と、とうま! この騒ぎはいったいなんなんだよ!?」
上条「ああ、インデックスか。もう心配ねぇよ。暴漢はもう倒した」
禁書「この人、とうまの友達のはまづらって人だね」
上条「残念ながら、俺たちに覚えはなさそうだったけどな」
香焼「いてて……不覚をとったっす……」
五和「だ、大丈夫ですか!?」ドタドタ
上条「こいつ、どうしようか」
五和「もちろん拷問です。操り主を聞き出すまでは生きても死んでも返しません」ギギギ
香焼「五和、目がいっちゃってるっす」
上条「ま、まあ待てって。こいつ、割と悪い奴じゃねーっつーか」
香焼「この間諜と面識があったっすか?」
上条「いや……そのだな」
結標「何の騒ぎなの?」
五和「あ、これはご家老さま」
結標「なに? もしかして暴れてたのはあんたたちだったの?」
上条「ち、ちげーって! いや、違くないけど。上条さんは命の危機にさらされてたんですのことよ!?」
結標「命の危機?」
香焼「透波が入ったっす。うちの殿さまは危うくこいつにやられるところだったっす」
浜面「」
結標「こいつは……」
五和「知ってるんですか?」
結標「昔、家中で飼っていた軒猿じゃないの」
上条「のきざる?」
禁書「とうま、シノビのことなんだよ。ジャパニーズ・ニンジャ」
香焼「だからこうも簡単に御殿に忍び込めたっすね」
五和「ではもしかして、この人が噂の……」
結標「ええ。実城に気に入られていた……飛び浜面よ!」
禁書「」ブフッ
上条「?」
結標「武田に走ったって聞いてたけど、わざわざ戻ってくるとはね。上条当麻、これはお手柄よ」
上条「へ? つまり敵方のスパイだったのか?」
禁書「かなり優秀なシノビなんだよ! この時代では三本の指に入ってもおかしくない実力者かも!」
上条「それが浜面とか……なんとも微妙な心地だな」
結標「そいつを連行するわ。縛り上げなさい」
香焼「了解したっす!」
五和「上条さんたちはもうお休みになってください」
上条「あ、ああ……」
浜面「」ヒュン
上条(浜面、悪いが明日あたりに話しつけようぜ)
禁書「もう眠いんだよ……」
上条「とりあえず今日のところは休むか」
五和「はい。お休みなさい」
——プロローグ終了——
上条当麻=????
インデックス=????
五和=????
香焼=????
食蜂操祈=上杉謙信?
結標淡希=????
オリアナ=????
浜面仕上=加藤段蔵
上条「ん……明るい」
上条「朝か。二日目の朝か……」
禁書「おはよう、とうま」
上条「ああ、おはようインデックス。何か変わったことはあったか?」
禁書「開口一番にそれなんだね。特にないかも。でももう朝ごはんの用意ができてるって、いつわが」
上条「そっか。じゃあ居間の方に行くか」
禁書「うん!」
禁書「麦……」
上条「インデックス?」
禁書「麦! 野菜! 魚! 豪華なんだよ! お肉がないのが不満だけどいつもと比べたらかなりマシかも!」
上条「そりゃあ一介の貧乏学生のそれとお城の朝餉だぞ。比べるなよ」
禁書「いただきます!」
上条「いただきます」
五和「どうぞ、いただいてください」
上条「五和は食べないのか?」
五和「私はもういただきましたから」
上条「そっか」
上条「そういえば、浜面はどうなったんだ? ……もしかして、殺されてねぇよな」
五和「あ、はい。情報価値的に、彼はしばらく生かされると思います。前科持ちなので、釈放はないと思いますが」
上条「よかった。この時代はもっとシビアな考えしてるかと思ったよ」
五和「といっても、早朝に叩き起こしてから尋問しているようですが、割とすらすらと自白しているみたいです。所詮は尻軽の忍びといいますか」
上条(浜面ェ……)
五和「その自白結果を聞いて、家老がたは大騒ぎのようです。なんでも敵方が近々進行の手をさらに強めるのだとか」
上条「敵方って……確か武田信玄だっけ?」
五和「……? えっと、武田なのは間違いないです。今回も当主直々に出陣しているようで」
上条「マジかよ。川中島ルート一直線じゃねーか」
五和「はい。今回も川中島近辺は対陣の地になると思います。でも上条さんは留守居を仰せつかっているので安心してください」
上条「へ? 俺、出陣しなくていいの?」
五和「はい。上条さんは一門衆ですから」
上条「むむむ……」
禁書「ごちそうさまなんだよ!」
上条「上杉対武田って、川中島の戦いだよな」
禁書「それくらいならとうまでも知ってるんだね」
上条「戦国時代が嫌いな男子はいないからな……けど、どうしようか。留守居っていうのも立派な役目なんだろうけど」
禁書「私はとうまに任せるんだよ」
上条「じゃあ———」
安価↓2
上条さんは何をすることを決意した?
上条「素直におるすばんするか」
禁書「それがいいんだよ」
——第一章 川中島の合戦 天文24年3月——
食蜂「あの可愛い浜面の自白力のおかげで、武田の動きを速やかに察知することができたわぁ」
食蜂「ま、私の能力があれば拷問とか無意味だったんだけど☆」
食蜂「武田は私たちの庇護下にある善光寺を取り込んで、北信まで進出する気ねぇ。機先を制して逆に川中島一帯を制圧するのよぉ!」
結標「了解したわ。今度こそ敵総大将の———」
安価↓2 禁書キャラor「史実」
敵総大将・武田家当主ってだれ?
結標「今度こそ敵総大将の馬場芳郎を打ち倒すわ」
ブォォォォ
上条「おお、夢にまで見た戦国大名の出陣じゃねーか」
禁書「一部、どう考えても時代錯誤な人たちが混じってるけどね」
食蜂「目指すは犀川ほとりの旭山城よぉ!」
オー!!
上条「精悍だなぁ」
〜武田軍の本陣〜
馬場「やれやれ……調略にかかって1年半、やっと首を縦に振ってくれたよあの半俗。まったく困っちゃうよねぇ」
「お屋形さま」
馬場「ん?」
安価↓2
馬場の側近、誰が注進した?
安価↓3
半俗って誰のこと?
ここで切ります
早ければ今日の夜、遅かればまた明日
雑談とか質問程度だったら、隙をみながら受けたりしますので、どうぞ
今後の進行について何かある場合も歓迎します
安価は↓
上条さんの配役、ちょっと調べて予測しようとしたけど……
調べないほうがよかったかなぁ…………
禁書キャラは能力は原作準拠ってことでよろしいの?
知らないほうが幸せって言うものあるんだよ ニッコリ
あと関係ないけど刀語の虚刀流の一代目当主の声が上条さんだったのを思い出した
後期の上条さんなら剣とかも素手で壊しそうだけどwwww
>>121
能力はそのままのつもりです
今から帰路につく感じなので、24時頃には再開したいです
再開します。眠気に勝っている間まで
フィアンマ「おい、馬場芳郎。上杉の軍勢が川中島付近まで来ているようだぞ」
馬場「な、なに!? そんな馬鹿な! 今回の行軍は迅速に犀川を北上しなくてはならないんだぞ!」
フィアンマ「落ち着け、馬場芳郎。当然手は打ってある。この際旭山城の動向は捨て置くべきだ。敵は恐らくこちらの動きを迅速に察知したが故の急造軍だ。きっと寡兵に違いあるまい」
馬場「な、なるほど。……僕としたことが取り乱してしまったみたいだね」
フィアンマ「対する俺様の軍は十分な準備を重ねている。そして戦局次第では旭山城に籠る臆病坊主も使えるだろう。まだこちらが優勢だ」
馬場「僕の軍だよ! ……まあ、いいけどさ。期待しているよ」
フィアンマ「安心しろ。俺様の勘は、山師以上に当たる」
〜信州旭山城〜
刀夜「こ、これは長尾の女王様……今回の急な行軍はいったいどういうことなんだい?」
食蜂「善光寺の別当さんね☆ お久しぶり、元気してたかしらぁ?」
刀夜「あ、ああ。もちろん元気だったさ。君みたくまぶしい元気はないけどね……」
食蜂「しばらく、このお城は私たちの本陣に使わせてもらうからぁ。おじさまには悪いけどぉ、しばらく引っ込んでてもらっていいかしら?」
刀夜(まずいぞ……)
安価↓2
1.この世界でも刀夜は上条さんの父親
2.この世界の刀夜は上条さんとは赤の他人
トリップ付け忘れてました
安価は↓
刀夜(長尾家の方には当麻がいるから武田への寝返りは最後まで迷っていたが、でもまさかこんなに早く上杉軍が侵攻してくるとは)
刀夜(もう覚悟を決めて上杉方についた方がいいのかもしれんな)
刀夜「お任せするよ。君みたいな可愛い子に頼まれたんじゃあ男として断れない」キリ
食蜂(まぁ、私の能力でおじさまの考えは筒抜けなんだけどぉ)
食蜂「じゃあ陣立てをするわよぉ。結標さん、お願いするわぁ」
結標「私たちは敵方の間者の情報を元に迅速に旭山城を保持することに成功したわ。恐らく敵はいったん後方に下がって様子をみるでしょうね」
結標「急な出陣だったから数には劣るけれど、奇策をもってすれば敵を破れるはず……そうよね?」
安価↓2 とあるキャラor「史実」
上杉軍の知恵袋、軍師は誰だっけ?
初春「はい、問題ありません。敵軍の行動とそれを制するためのシミュレートは既にクリアしてます」
食蜂「頼もしいわねぇ」
初春「これは本来、もっと大規模な合戦のために考案した作戦なんですけど、たぶん問題ないと思います」
結標「ちょっと。多分じゃ困るのよ?」
初春「あ、いえっ。大丈夫です! 敵は少なからず私たちの旭山城奪取に動揺しているはず。またこちらの兵力が少ないことも見越して一撃を与えたいと思っているはずなんです」
初春「それを逆手に取ります。敵も城攻めを行うほどの長期戦は想定していないでしょうから、ここはあえて野戦を挑むんです」
結標「兵力差は歴然だけれども。勝てるのかしら?」
初春「いえ。勝つ必要はありません。こちらは飯山城からの補給線を確保していますが、敵方はいまだ不安定な北信の豪族に頼るしかないんです。相手はこちら以上に長期戦はできません」
結標「つまり……なんとかいなしてにらみ合いに持ち込むということね」
初春「はい。そもそも今回の出陣は、この旭山城をを確固にしたことで既に目的を達成しています。後は敵の主軍がこの川中島近辺から引き揚げさえすれば」
食蜂「私たちの勝ちってことねぇ」
〜武田本陣〜
フィアンマ「ふん。敵はどうやら反抗の構えを見せているようではないか」
馬場「兵力差は歴然なのにね。てっきり城に籠ってしまうかと思ったよ」
フィアンマ「俺様にも籠城が最善の策かと思えるが……何を企んでいるのだ。もしや俺様の軍と正面からぶつかろうとでも?」
馬場「そんなバカな! 悔しいけど緒戦は相手の速攻勝ちだ。それなのにまだこちらを叩こうっていうのか?」
フィアンマ「……どうも向こうも長期戦は嫌のようだな。ある意味これで膠着状態というわけだ。だが……」
馬場「膠着状態で損をするのは僕らの方だ。相手は善光寺を完全に掌中に入れている」
フィアンマ「ふむ……野戦は避けられぬとして、さてどうするか……」
〜上杉本陣〜
食蜂「すっかり日も暮れてしまったわねぇ。まさかいきなり野営することになるなんて思わなかったわぁ」
初春「ごめんなさい。でも安心してください。じきに動きがありますから」
食蜂「それの何を安心しろっていうのよぉ……」
結標「初春。合図があったわ」
初春「頃合いですね。では動きましょう。少数精鋭で来たことがここで事態を好転させるはずです……!」
〜武田軍〜
フィアンマ「当然、俺様の軍の活路は夜襲にある。短期決戦の極みはやはりこの暗闇の中だ」
フィアンマ「そう。あの場所に狙いをつければ、敵軍も慌てふためくだろう……!」
安価↓ コンマ
00-29 初春の作戦は成功した
30-59 フィアンマの作戦は成功した
60-99 双方の作戦は拮抗、乱戦へ
これって軍師役のキャラによって作戦成功率が変わるん?
〜上杉本陣〜
食蜂「…………」
初春「…………」
結標「…………」
結標「妙ね。初春、敵はこの……善光寺までやってくる算段だったのではなかったのかしら?」
初春「はい、そのはずです。籠城する意思がないことは向こうも察知しているはずですから」
初春「恐らく渡河に時間をかけているのではないでしょうか。こう月明かりばかりですし」
ドォン!!
結標初春「!?」
結標「な、なにごとよ!」
初春「え、え……。そ、そんなはずは……!」
結標「ちょっと様子を見てくるわ。初春?」
初春「は、はい! 早急に見立て直します!」
結標「まずいわね……敵の狙いは旭山城の方よ。まさか安直に攻めて来るなんて」
初春「そ、そんな!? 一晩で城が落ちるはずがないのに!」
結標「かといって放置するわけにもいかないわ。早急に後詰めに向かうわよ」
食蜂「ちょっとぉ! まだ休めないわけぇ!?」
結標「あなたがじっとしてても仕方ないでしょう! 寡兵なんだから、そうぼんやりしてたら首から上がなくなるわよ!」
食蜂「」
〜旭山城周辺〜
フィアンマ「俺様の聖なる右を使うまでもない。ここの城主は腰抜けのおっさんだ。ちょいと脅せばすぐにこちらに寝返る」
フィアンマ「どっちつかずの蝙蝠を手元に置いておかなかったのが貴様たちの敗因、とでも言っておくべきだろう」
刀夜「まずいな……私は当麻のことがあるが、兵たちは既に武田寄りになっている者が多い。このままでは時をおかずして開城……最悪、兵たちが反乱を起こすかもしれない」
刀夜「南無阿弥陀如来……くそっ! 結局、この神様も私たちを救ってはくれないのか……」
刀夜「なら———」
安価↓2 行動
刀夜の決断は?
>>142
一応そのつもりです
ちょっと初春に補正付けすぎたかも
刀夜「もう私には兵を抑える力がない。当麻を頼って落ち延びよう……」
フィアンマ「ふん……こうもあっけなく降伏するとはな。よほどここの坊主は信におけなかったと見える」
初春「……! だめです! 旭山城に敵軍の旗が揚がっているのが見えました……既に落城したかと」
結標「ちょっと! これじゃあせっかくの電撃作戦が水の泡じゃないの!」
初春「ごめんなさい。私の責任です!」
食蜂「でも終わっちゃったものは仕方ないわよねぇ。結標さん、今このまま城攻めに転じて旭山城は奪還できるのぉ?」
結標「それは……」
食蜂「なら決めましょう。撤退するか対陣するかよねぇ」
初春「あの……敵軍は恐らく総力で旭山城を攻撃したとみていいと思います。ならこのまま犀川を渡河して茶臼山に布陣しましょう」
結標「でもまた失敗した、なんてことになったら話にならないわ。ここは噛み締めて撤退した方がいいんじゃないかしら。皮肉だけどこちらにはまだ一兵の損失も出ていないわ」
初春「だ、ダメです! 旭山城を抑えられたままでは善光寺一帯の支配権を失うことになってしまいます! それでは武田の一方的な勝利という形に……」
結標「けれどももう勝ち目はないわよ。あれだけ速攻で城を落とされたということは、内応があったかあるいは元々士気が高くなかったっていうことでしょう。敵は完璧な布陣と、こちらの倍の兵力があるのよ」
初春「予備軍として編成していた信濃衆に呼応を呼びかけるべきです! 飯山城から後詰めがあれば逆に敵を挟み撃ちにできます!」
食蜂「あんまり議論を長引かせても仕方がないわよぉ。ここは私の決断力でズバッと決めちゃうから☆」
食蜂「私たちの軍はこれから———」
安価↓
1.結標の案を採用
2.初春の案を採用
食蜂「初春さんの案を採用するわぁ」
初春「はいっ! 今度こそ、絶対に成功させます!」
結標「…………」
〜旭山城〜
フィアンマ「城主はどうやら兵たちを捨てて逃亡したらしいな」
馬場「ハッ、とんだ腰抜け野郎だね。まあ本職が僧侶じゃあ仕方がないか」
フィアンマ「あとは上杉軍がどうでるか、それが問題だな」
馬場「まあ撤退するだろうね。数に劣る敵が寄る辺すら失ったんだ。前回は痛み分けだったけど今回は僕らの勝ちのようだね」
フィアンマ「……まあ、その公算が高いだろうよ」
結標(私たち上杉軍は旭山城を眼前にしながら城に背を向け、善光寺へ撤退すると見せかけて犀川を渡河した)
結標(無茶な行軍だったが幸運なことに何の障害もなく渡河に成功した私たちは、そのまま強行軍で茶臼山の麓へと進行した)
結標(正直、眠気で頭がどうにかなりそうだったけれども、なんとか兵の損傷を最低限に抑えたまま茶臼山に布陣することに成功した)
結標(敵が私たちの軍を捕捉するのは少し遅れるだろう。それまでにギリギリまで兵たちに休息を与えておかなくてはならない)
結標(問題は飯山城の第二軍がいつ到着するか……初春は本当に大丈夫なのかしら)
——第一章途中経過——
上条当麻=????
インデックス=????
五和=????
香焼=????
食蜂操祈=長尾景虎
結標淡希=????
初春飾利=????
オリアナ=????
馬場芳郎=武田晴信
フィアンマ=????
浜面仕上=加藤段蔵
刀夜忘れてた
——第一章途中経過——
上条当麻=????
インデックス=????
五和=????
香焼=????
食蜂操祈=長尾景虎
結標淡希=????
初春飾利=????
オリアナ=????
上条刀夜=????
馬場芳郎=武田晴信
フィアンマ=????
浜面仕上=加藤段蔵
キリもいいので今日はここまでです
いろいろ拙いところもありましたがありがとうございました
続きは明日のお昼頃を想定しています
ではまた少し初めていきたいと思います。
もしかして昼のみとか夜のみに固定した方がいいんですかね?
〜春日山城〜
上条「なあインデックス」
禁書「なに? とうま」
上条「主だったヤツらはみんな川中島へ行っちまったみたいだけどよ、オリアナだけはどうして残ってるんだろうな」
禁書「まあ全員が一気に出動するわけにもいかないだろうからね。考えてみたらわかるでしょ。この長……上杉家にとって敵は必ずしも武田だけじゃないんだから」
上条「そうなのか? 上杉謙信っていったら武田信玄と戦ったっていうイメージしかないんだが」
禁書「そんなことはないんだよとうま。謙信は信玄の他にも東の北条氏とか西の織田氏とも激戦を繰り広げてるんだから。軍神の異名は伊達じゃないかも」
上条「……ま、確かに城を空にするなんてありえねぇか。だから俺だってこうやって残されてんだし」
禁書(それはとうまが記憶障害と思われてるからっていうのもあるかも)
上条「そういえばあの結標って人、たぶんあいつは学園都市の超能力者……というかテレポーターだったみたいなんだよな。浜面を牢屋送りにした時に見た限りだと」
禁書「そうだね。私も学園都市であの人は見たことがあるんだよ」
上条「当然、あいつ一人が能力を行使するだけで相当な戦力になると思うだけど、実際のところはどれだけ戦果に影響あるんだろうな」
禁書「うーん。使うポイント次第だと思うけど。あの人がどれだけすごい能力者なのか知らないもん」
上条「俺の知ってるテレポーターは確かその人に触れないとテレポートできないって言ってた。けどあいつは触れずに能力を使ってたから、そいつよりは上位の能力者だとは思うけど」
禁書「ま、情報がないところで考えても無駄かも」
上条「それもそうだな———ん?」
上条「あの向かいの廊下にいるのって、オリアナ……だよな」
禁書「そうだね。彼女は見たところ奉行……政務官のようなものなんじゃないかな。いつも忙しそうにしてるし」
オリアナ「基準点……絶対的な基準点が……」ブツブツ
上条「何か言ってるな」
禁書「ちょっと様子がおかしいかも」
上条「どうする? 別に話しかけたところでたぶん俺らにはさっぱりなんだろうけど」
禁書「そうだね———」
安価↓
1.そっとしておくべき
2.オリアナの相談に乗るべき
2
安価取るなら夜がいいと思う
>>165
昨日は昼の方が人おったんですよね
考えておきます
禁書「彼女が誰の役を演じているのかはわからないけど、敵っていうことはないはずだし相談に乗るのもいいかも」
上条「そうだよな。困ってるんなら相談にくらい乗ってやらないと」
オリアナ「え? 相談?」
上条「いやー、何かお困りなのかなーと。上条さんやることないですから」
オリアナ「そうねぇ……ま、よくある話よ」
上条「よくある話?」
オリアナ「親族衆の坊やにはわからないかもしれないけど、この上杉家中……正確には長尾家に従っているのはみんな越後の豪族たちなんだけど、いろいろなタイプの人がいるのよ」
上条「? 長尾ってなんだっけ」
禁書「とうま。上杉謙信は現代ではその名前で有名だけど、元は長尾氏っていう上杉氏の配下の家の出身なんだよ。謙信が上杉氏の家を継ぐのはその死の16年前。今はまだ長尾景虎っていう名前なんだよ」
オリアナ「ああ、そうだったわね。記憶障害なんだっけ? 面倒ねぇ」
オリアナ「まあその子の言う通り、この越後には上杉氏に仕えていた家、長尾氏に仕えていた家、独立した豪族とまあ大まかに3パターンにわけられるのよ。しかも中核を担う長尾氏にも派閥みたいなのがあってね。彼らの調停役を務めているのが私なんだけど」
上条「ああ、だから基準点とかなんとか言ってたのか」
オリアナ「聞こえてたのね、いやらしい子。でもうちの女王様ってあれでしょう? あんまり内政……というか配下の水争いに関心がないみたいでね。ああいう能力者だとむしろ興味がわかなくなるっていうことなのかしら」
上条「……確か、精神操作系のレベル5だったっけ。でも本気出せば争いなんて一切なくなりそうだけど」
オリアナ「さぁ? 面倒なんじゃないかしら。あまり城から外に出ないようだしね」
上条「大変だなぁ。オリアナも」
オリアナ「そうよ……こんな煩雑な仕事押し付けられて、私はむしろ撤退戦で輝くタイプなのに」
禁書(追跡封じの異名を持ってたね。この人は)
オリアナ「こんなことならむしろ、少し高圧的でもしっかりした基準点がある武田の方がシステム的に優れてるわ……」
禁書「…………」
………
……
…
上条「いやー上条さんにはああいう頭使いそうなことはできそうにないなー」
禁書「…………」
上条「上条さん、ここでうまくやってけるのかなーって、インデックスさん?」
禁書「とうま。なんとなくだけどオリアナの配役はわかったかも」
上条「へ? そうなのか?」
禁書「うん。上杉謙信には一度、出家騒動っていって責任逃れしようとした事件を起こしたことがあってね。時期的にも今とほとんど変わらないんだよ」
上条「それと何か関係のある人ってことなのか?」
禁書「まだ絶対とは言えないけどね。……けどとうまに言っても仕方ないことかも」
上条「なんでだよ?」
禁書「だってとうま、名前言われたところで誰のことだかわかるの?」
上条「……すみませんインデックスさん。私が間違っておりました」
〜茶臼山・上杉軍本陣〜
初春「なんとか本陣を移動することはできましたね」
結標「けどあの夜間強行軍でかなり消耗しているわよ。最悪の事態も考えておかないとまずいわね」
初春「敵軍も索敵を強化していると思われます。なんとか最短でも一日程度もてば光明が見えるんですが」
結標「それに敵軍が本当に城を総攻めしていたのかもわからないのよ。もしかしたら1,000騎程度をこちらがわに残している可能性だってあるわ」
初春「それこそ私たちがすぐに察知できます。この茶臼山の眼前は八幡原の平野が広がっていますから」
結標「旭山城の本隊も動く気配はないわね。このまま駐屯する気なのか、それともまだ機会を探っているのか」
初春「恐らく私たちの第二軍を警戒しているんだと思います。飯山城は長年、私たちの出先機関でしたから」
結標「で、第二軍はいつこちらと合流できるのかしら? そんなに間隔が空くものとも思えないのだけれど」
初春「……それは、ですね」
結標「?」
初春「第二軍には私の独断で早馬を出してあります。こちらで野戦の気配があり次第、出動させると」
結標「は? ちょっと待ちなさいよ。第二軍と合流して立て直すんじゃなかったのかしら?」
初春「女王の許可は得ています! 第二軍は撤退時の殿軍として展開させる。これはもう決定事項です」
結標「ちょ……筆頭家老の私を差し置いて」
初春「結標さんこそわかっているんですか。この戦の軍学は私に一任されています。撤退が完了するか、私が討ち死にするまでの作戦の全権は私にあるんですよ?」
結標「そ、そんなんで麾下の将兵が納得するわけないでしょう!」
初春「それを納得させるのが、筆頭家老のあなたの仕事じゃないんですか!」
結標「ぐっ……」
食蜂「こらこら、本陣でケンカはだめだゾ☆ みんな疲れてるんだからぁ、もう少しあなたたちもクールダウンしなさいよぉ」
初春「……すみません」
結標「……わかったわよ」
食蜂「まぁ最悪、私の改竄力で兵たちなんていくらでもこき使えるしぃ。せめてこき使えるだけの地力は残しておいてほしいわよねぇ」
結標「わかったわ。この件は重臣たちの間だけの話にしておきましょう。わざわざ不安を煽る必要はないわ」
初春「ありがとうございます」
食蜂「それにしても敵は静かねぇ。まさか本当に私たちを見失っているのかしら?」
結標「そう断言するのは危険ね。けれどももし気づいていれば間をおかずに何らかの行動に移るはずだけど」
初春「ここは相手の出方をみながら息をつくしかありませんね」
安価↓
00-39 武田軍は上杉軍を補足している
40-99 武田軍は上杉軍を索敵している
………
……
…
フィアンマ「茶臼山はあまり標高は高くはないが面積はそれなりの山だ」
フィアンマ「故にあの寡兵では警戒は完全とはいかない。裏手から攻めれば敵の虚を突けるだろう」
フィアンマ「俺様がこのあたりの地形を熟知していないとでも思っていたのか。バカめ」
フィアンマ「貴様らが強行軍をしこうとも、同じ行動をとるのならば状況は多数の兵を持つ俺様の軍が有利。悪いがこの戦はここで幕だ」
フィアンマ「竹に二羽飛び雀……上杉軍の旗に相違ないな……」
フィアンマ「よし、突貫をかけるぞ———」
安価↓3 多数
1.上杉軍は既に茶臼山にいない
2.上杉軍は茶臼山で迎え撃った
結標「ちょっと! 後方から敵軍が強襲してきてるわよ!」
初春「! 予測より早いですね……」
結標「どうするのよ! このままだと一気に決着がついてしまうじゃない!」
初春「だ、大丈夫です。裏手は木々が鬱蒼としていて進軍には向いていません! 大挙できない以上、隘路で確固撃破を……」
結標「何言ってるのよ! ここは八幡原まで下がって野戦に持ち込むしかないでしょう!」
初春「でも……いや、ここは———」
安価↓2 行動
初春の決断は?
初春「……結標さんの言う通り、八幡原まで後退しましょう」
結標「…………」
フィアンマ「む、敵軍の手際が思いのほか早いな。やはりある程度予測されていたか」
フィアンマ「だがここまで早く攻撃されるとは思ってもみなかっただろう。ここが攻め時か」
フィアンマ「旭山城の本隊は敵の増援の抑えがある。それに犀川を渡河させる必要もある。やはり俺様の軍だけで仕留めねばならないか」
結標「八幡原に展開したわよ。後は第二軍の合流を待つしかないわね」
初春「……そうですね。けどもう……」
結標「何? あなたもしかして自分の作戦が失敗したときのことをまるで考えてなかったっていうわけ? そんなことで軍配者と言えるのかしら」
初春「……いえ。むしろここからは正攻法です。敵軍も旭山城に守備兵を残しているようですから、私たちの軍との兵力差は近づいています。あとは正面からぶつかるしかありません」
結標「結局こうなったのね。初春、今回の謀略戦はあなたの完敗よ」
初春「わかっています。けど、その話は無事に帰国できたらの話です」
結標「で? どうするのよ。このまま正面からぶつかり合うわけ?」
初春「それだと仮に勝利できても損害が大きすぎます。一番はこのままにらみ合いが続くことなんですけど……」
結標「第二軍の扱いが鍵になってくるわね……」
安価↓2 とある人名or「史実」
第二軍の指揮官・飯山城の城将は誰?
〜上杉第二軍〜
フレンダ「やっと私の出番ってわけよ!」
フレンダ「この援軍で私たちが勝てば、私の報酬は跳ね上がる! 結局、私の一人勝ちってわけよ!」
フレンダ「でも野戦の合図以来、特に向こうからの信号はないのよね。もう始まってるのかそれとも膠着してるのか」
フレンダ「結局、第二軍の指揮は私に一任されてるし、ここは私の判断で華麗に上杉軍の窮地を救ってやるってわけよ!」
フレンダ「善光寺、旭山城、八幡原……」
フレンダ「向かう先はまぁこの三つくらいだけど……どこを目指すべきかしら?」
安価↓2
1.善光寺で旭山城の抑えへ
2.手薄な旭山城を攻撃
3.八幡原で主軍の撤退を援護
フレンダ「ま、結局様子見で善光寺に入るのがベストってわけよ」
結標「第二軍は善光寺に入ったようね」
初春「……そうですか。悪くない位置です。予定とは違いますが、このまま長期戦に持ち込みましょう」
初春「いまある4つの軍勢の中で兵站が確立しているのは私たちの第二軍だけです。私たちは少し厳しいですが、長期戦が堪えるのは間違いなく敵方ですから」
初春「このまま膠着が続けばいいんですけど……」
フィアンマ「第二軍が目障りだな……本隊が何らかの行動を起こしてくれれば状況は打開できるかもしれんが」
フレンダ「ふふっ……結局、私がキャスティングボートを握ってたってわけよ」
馬場「くそっ……迂闊に動けない状況じゃないか。どうすればいい……」
いったん切ります
続きは夜に再開しますが、何時ごろがいいんですかね
19から20時からなら人も集まりやすいと思うよ
乙でした
>>199
なるほど。それくらいを目途にしてみます
ありがたい指摘があったんですが、
所用あるので23時くらいになるかと思います
MXのレールガン放送まであと20分くらいですが、初めていきたいと思います
食蜂「八幡原に布陣しているのは私たち上杉本軍」
食蜂「茶臼山の麓には私たちを急襲して軽微ながらも打撃を与えた武田の別動隊」
食蜂「一方で犀川を挟んだ旭山城には敵の主軍。そしてその抑えに布陣しているのが私たちの第二軍」
食蜂「睨み合いねぇ。兵力的には私たちが不利だから正面からぶつかりたくないけどぉ」
食蜂「でも相手は旭山城を捨てるわけにはいかないから、主軍は軽々に動かせない」
食蜂「あとは指揮官の器力次第っていう感じかしらぁ☆」
安価↓2
痺れを切らしたのは……
1.初春指揮する上杉本軍
2.フレンダ指揮する上杉第二軍
3.誰も動かず
3の場合
00-19 フィアンマ動く
20-39 馬場動く
40-99 誰も動かず
フレンダ「」イライラ
フレンダ「目の前に目標物があるのに指を咥えて見てるだけなんて私の趣味じゃない……」
フレンダ「ここは思い切って、軍を動かして戦況を打開するしかないってわけよ!」
フレンダ「なら当然、軍を動かすのは———」
安価↓2
1.旭山城を包囲してしまうってわけよ!
2.むしろ旭山城を攻撃するってわけよ!
3.最初の予定通り、本軍と合流するってわけよ!
4.というか茶臼山の別働隊を攻撃するってわけよ!
レールガンの時間を素で1時間勘違いしてたorz
フレンダ「……あんまり焦っても仕方ないわね。順当に次にステップに移ればいいってわけよ」
馬場「敵の第二軍が旭山城を包囲しているだと……!」
馬場「……まあ、敵に城を落とす余裕なんかないしね。悪あがきにすぎないってところかな」
馬場「待てよ。ここに戦力を集中させれば、僕たちの軍と別働隊で挟撃できるんじゃないか?」
馬場「……うん。試してみる価値はありそうかもな」
結標「第二軍が旭山城を包囲しているみたいね」
初春「一番自由に動ける軍でしたからね……勇み足にならなければいいんですけど」
結標「まあ圧力をかけるっていう点では上等なんじゃないかしら。……前の善光寺布陣の意味があんまりない気もするけど」
初春「でも別働隊への牽制にはなったと思います。どちらにせよ、敵軍は今のところ動く算段はないはずですから」
結標「そう。ならいいのだけれど。そろそろ落としどころがいるんじゃないかしら。いつまでも出兵しているわけにはいかないのよ?」
初春「そうですね……」
ちょっと来客があったので席開けます
フレンダがんばれ!
安価↓2
1.第二軍と連携して旭山城を落とす策を立てる
2.このまま睨み合いを続けて長期戦へ持ち込む
3.これ以上の成果は得られない。撤兵する
初春(正直な話、意地になって睨み合いを続けてきましたけど)
初春(最初の作戦が失敗した時点でこの戦いでの敗北は明らかなんですよね)
初春(急な出陣だったから国衆の統制も取れているか不安要素もありましたし、今ならまだ先の夜襲以外での消耗もない)
初春(敵の狙いは旭山城の取り込みだったわけですから、これ以上の追撃もないはずですし)
初春(帰ってからの私の処分には気が重いですけど……仕方ないですよね)
初春「ごめんなさい。この状況を覆すのは……たぶんこれ以上の兵力を投入しないと」
結標「……それってつまり」
初春「今回の兵力ではかなり厳しいです。やむをえません。撤収しましょう」
結標「あなたはそれでいいの?」
初春「仕方ないです。それより家中に、特に信濃衆の方々から不満が出ると思います。後のことはくれぐれもよろしくお願いします」
結標「ふん。まだそんなことを言うのは早いんじゃないの。まずは撤退戦を生き残るところからよ」
結標(まあ敵も追撃してくるなんてことはないでしょうけど)
………
……
…
フレンダ「ん? あれは撤退の狼煙……?」
フレンダ「じょ、冗談じゃない。何の成果もないまま撤退したら私の報酬……それどころか第二軍にいる信濃衆から白い目で見られるのは私ってわけよ!」
フレンダ「けどこの合戦で旭山城を奪還するのはまず無理なのよねぇ……」
フレンダ「どうしよう……」
安価↓2
フレンダはどうする?
フレンダ「ぐぬぬ……結局、これは私の責任じゃないってわけよ!」
結標「第二軍も旭山城の包囲を解いて善光寺まで戻してるみたいね」
初春「そうですか。なら私たちも一度善光寺に向かいましょう」
〜善光寺〜
フレンダ「ちょっと! いきなり兵を引くってどういうわけよ! これじゃあ今回の出兵はなんの意味もなかったってことになるじゃないの!」
初春「お、落ち着いて下さい! けどこれ以上いくら粘っても、旭山城を落とすなんてできないんです。最初に城を出るという布陣を選択した時点で、私たちはもう勝利条件を失ってしまったんです」
フレンダ「それって結局、初春の責任ってわけよ。なら責任とって奪還する策略を練るのがアンタの仕事じゃないの!?」
初春「城を落とすには敵の数倍の兵力が必要です。しかも相手に後詰めがないと確信できなければいけません。今はそのすべての条件を満たしてないんです……!」
フレンダ「なら……まだ残って牽制するくらいのことはできないの? 敵も兵糧が尽きれば撤収するに決まってるってわけよ!」
初春「そんな不確実な要素のために在陣するなんて、全軍を預かる身としては絶対できません!」
結標「ちょっと二人とも落ち着きなさいよ」
レールガン始まりましたね!
結標「確かに初春は全軍の指揮を任されてるけど、最後にその決定を承認するのはうちの女王様でしょう? もう意見は出尽くしているのだから、後は彼女の決定に従うだけでしょう」
初春「…………」
フレンダ「ちょっと食蜂! 私たち信濃衆のことも考えてほしいってわけよ! そもそもどういう理由で出兵しているか考えてみれば……」
結標「ほら黙りなさいよ。……で、どうするか決まったわよね?」
食蜂「んー、そうねぇ……」
安価↓3 多数決
1.初春の指揮を採用
2.フレンダの話を聞こう
ごめんなさい
レールガン見入ってました
麦野こえー
食蜂「せっかくだからぁ、フレンダさんの意見を聞いておきましょ?」
初春「でも……」
フレンダ「ホラホラホラ、初春は黙ってて!」
フレンダ「確かに力攻めで旭山城を奪還するのはかなーり厳しいってわけよ」
フレンダ「けど相手には兵站が貧弱っていう絶対的に不利な点がある」
フレンダ「もしここで撤収したら善光寺一帯は武田の手に落ちるけど、でも長期戦を覚悟すれば敵が飢えて兵を退くってわけよ」
初春「ちょっと待って下さい! むしろそうなった場合、敵が不退転の覚悟で攻撃してくるかもしれません」
初春「それに長期戦になれば私たちも敵軍も後詰めが来る可能性だってあるんです。最悪、全面衝突になったら相手はもちろん、私たちの軍だって兵の消耗が激しいじゃないですか!」
フレンダ「敵もこっちも総大将自ら出陣してるってわけよ。安易な戦闘はむしろ避けるはずでしょ?」
初春「何言ってるんですか! 敵と私たちでは周囲の環境が違うんです。敵は北条・今川と盟を結んで後顧の憂いを断っているんですよ!」
フレンダ「そ、それはそうかもしれないけど。だからって尻尾丸めて逃げるなんてありえないんですけど!」
食蜂「言いたいことはわかったわぁ。だから少し静かにしなきゃだめだゾ☆」
食蜂「つまりフレンダさんはぁ、敵の糧道を断ちながら抑えを続けるべきっていいたいのよねぇ?」
フレンダ「当然!」
食蜂(敵当主が籠っている以上、敵は何があっても降伏はしないと思うけどねぇ)
食蜂(でもどこか両軍の落としどころが見極められれば、このまま睨みを利かせるはあるかも……)
食蜂(どうしようかしらぁ……)
安価↓2
食蜂の指示は?
食蜂(ま、フレンダさんは信濃衆だし、彼女の気持ちもわからなくはないわねぇ)
食蜂「じゃあフレンダさんに任せてみましょう」
初春「!?」
食蜂「と言っても、兵を動かす時は必ず私の許可をとること。いいわよね?」
フレンダ「当然、オッケーなわけよ!」
——第一章途中経過——
上条当麻=????
インデックス=????
五和=????
香焼=????
食蜂操祈=長尾景虎
結標淡希=????
初春飾利=????
オリアナ=????
フレンダ=????
上条刀夜=????
馬場芳郎=武田晴信
フィアンマ=????
浜面仕上=加藤段蔵
………
……
…
〜春日山城〜
上条「俺はよくわかんねぇけどさ」
禁書「?」
上条「一回の出陣ってこんなに時間かかるもんなのか? もう出陣してからどんくらい経った?」
禁書「そろそろ半年になるんだよ。オリアナのイライラもちょっと怖くなってきたかも」
上条「俺、てっきりいざ合戦が始まったら三日かそこら戦って決着がつくもんだと思ってたけど」
禁書「そんなわけにはいかないんだよ。だって大きな会戦があったらたくさんの兵隊が死んじゃうでしょ? それはお互いに避けなければいけないんだよ」
上条「……そっか。意外とちゃんと考えてるんだな」
禁書「当然かも。とうまの好きな漫画とかげーむとはわけが違うんだよ」
上条「そりゃそうだけどさ」
上条「っつーか! 俺たちはこれでいいのか? 半年もこんなわけのわかんねー世界に居続けて。そろそろ絶望的な状況なんじゃないでせうか……」
禁書「でもどうしようもないかも。迂闊にここから出ると止められちゃうし」
上条「いよいよここに適応しかけている自分たちが怖い」
禁書「それは同感かも……」
上条「ところでさ、俺って一応留守居役ってことらしいけど、特に仕事とか回ってこないよな」
禁書「そうだね。記憶障害のこともあるけど、それにしてもとうま、干され気味かも」
上条「やっぱ積極的になにかやった方がいいのかな……オリアナの手伝いとか」
禁書「オリアナは家中の土地争いの調停が仕事みたいだけど、今は外交も負担しているみたいだからね。でもとうまには難しいんじゃないかな」
上条「だよなー」
禁書「っていうかとうま。さすがにこの部屋と寝室を行き来するだけの生活はそろそろ本当にやばいかも」
上条「わかってるよ。わかってるけど、あんまりウロウロするのこえーしさ」
禁書「……あんまり大げさなことは確かに私も不安だけど、でもちょっと体動かすくらいならむしろした方がいいかも」
上条(……いい機会だしな。せっかくだから何かしてみるか?)
安価↓2
上条、初めてのおしごと。何をしよう?
上条(そうだ。浜面じゃねーけど、俺の今までの経験を活かして破壊工作をするんだ!)
上条(……どこに破壊工作をするんだ?)
安価↓2
破壊工作って具体的に何にどうする?
上条(フレンダとフレメアの家を破壊して行き場の無くなった二人を買おう)
上条(フレメア……確か浜面と一緒にいたあの女の子だよな)
上条(フレンダって誰だっけ)
上条(っつーか、フレメアがどこにいるのかわからねぇ!)
禁書「なんかとうまが無言で悶えてるんだよ」
上条(そもそも買うって言ったって上条さん文無しだぞ!)
上条(まあもしかしたら五和あたりにお願いすれば……)
上条(……って、上条さんもしかして最低なこと考えてませんか!?)
禁書「とうまが壊れたかも」
上条(……この破壊工作を達成するには問題が山積だ。外道には敢えて目をつぶっても上条さんには致命的に情報がない)
上条(俺はいったいどうすればいいんだ?)
安価↓2
上条さん、どうすればいいんだ?
上条(そうだ……そもそもなんで上条さんがこんなところで束縛されなくちゃいけないんだ)
上条(一刻も早く元の世界に戻りたいのに、こんな停滞した日々じゃあダメだ!)
上条(俺は武田軍に入るぞ!)
上条(となると、ここを抜け出す必要があるな……)
上条(そもそも武田軍に入るにはどうすればいいんだ? やっぱりわからん)
上条(今日は奇抜なこと考えてばっかりだな。けどやるしかないんだ……!)
安価↓2
上条さん立つ……!(多分) まずはどうする?
上条(こんな時に父さんと話ができれば……)
上条(でも父さんって……)
安価↓2 コンマ
00-29 上杉の本軍が保護していた
30-69 越後の国内に落ち延びていた
70-99 武田軍に捕まっている。現実は非情である
刀夜「どうしてこうなった……」
上条(うん。そもそもこの世界にいるのかどうか)
上条(でも誰かに相談するっていう線はあながち間違ってない気もするんだよな)
禁書「とうま? 聞こえてるのとうまー?」
上条(かといって必ずしも俺の味方になってくれるとも限らないんだよな)
上条(父さんには頼れない。ここは———)
安価↓2
上条さんが相談する(話をする)相手は?
今日はここまでにしておきます
遅くまでありがとうござました
また明晩
次はもう少し早く始めたいですね
ぽつぽつ初めていきたいと思います
途中でアニメ見るためにテンポ落ちるかも
上条(なぜか思い浮かんだのはイタリア旅行で戦ったビアージオ=ブゾーニ)
上条(クソ野郎だったけど、聖職者だしこういう相談なら……)
上条(って、ビアージオの居場所だってわかんねーって。どうすんだよ!)
上条(半年もひきこもりだったからな。そもそも城内で顔を見たのはインデックス以外だと五和と香焼、オリアナ———)
安価↓2 とある人名(こちらで物理的に無理と判断した人物は安価↓にします)
1.○○に会ったな
2.誰にも会ってねぇ……
基準が分からないが…
レッサー
上条(そういえばレッサーにも会ったっけ。あいつなんだったんだろう)
上条(とにかくビアージオの居場所はわかりそうにないな。そして知ってそうなヤツにも心当たりがない)
上条(なんか堂々巡りになってる気がしなくもないけど、結局上条さんはどうすれば……)
>>285
食蜂とか馬場あたりは無理、っていう意味です。あと刀夜さんとか
安価↓2
1.とりあえず相談するんだ。○○に相談しよう
2.なりふり構っていられるか! 脱出だ!
上条(……うん。やっぱ五和だな。五和に相談してみよう)
禁書「とうまが私のこと無視するんだよ……」
………
……
…
上条「で、ちょっと相談があって呼んだんだけどさ」
五和「はい。私でお力になれるならなんなりと」
上条(五和はこの城のというよりは俺の部下なんだよな)
上条(ってことは俺がこの城を逃げ出してもついてきてくれるのか……?)
上条「相談っていうのはさ———」
安価↓2
1.ビアージオの居場所を知っているか尋ねる
2.フレメアの居場所を知っているか尋ねる
2.武田軍に走りたい……と告げる
3.レッサーは何をしているのか聞く
ミスりましたorz
安価↓2
1.ビアージオの居場所を知っているか尋ねる
2.フレメアの居場所を知っているか尋ねる
3.武田軍に走りたい……と告げる
4.レッサーは何をしているのか聞く
上条「実はさ……俺、武田軍に入りたいと思ってるんだ」
五和「」
上条「別にここでの待遇は悪くないんだけどさ。けど俺にはやらなきゃいけないことがあって、それをするにはここでの堅苦しい生活は重荷でしかないというか」
五和「」
上条「かといってここを逃げ出しても行くあてもないし。ならむしろ上杉と敵対してる武田に行けば優遇してもらえるかな、ってさ」
禁書「ちょ、ちょっととうま! 何おかしなこと言ってるんだよ!?」
禁書「そんなこと成功するはずないかも! それに捕まったら最悪、打ち首になってもおかしくないんだよ!」
五和「」
上条「危険は承知だ、インデックス。でもこのままじゃいけないと思うんだ。お前だっていつまでもこの世界にいるのは困るだろ?」
禁書「だ、だからって自分から死ににいく真似はする必要ないかも! これだからいつもとうまは!」
五和「」
上条「何もお前まで巻添えを強要する気はねーよインデックス。お前はここに残っていてくれて構わない」
禁書「で、でもとうま! 連座って知ってるよね!? とうまが勝手なことをすれば私やいつわたちにだって迷惑がかかるんだよ!」
上条「……う、そうなのか、五和?」
五和「 」
安価↓2 セリフ
五和の上条への返答は?
五和「いいですよ協力します」
五和「なにせ上条さんのやる事ですし……きっと上手くいきます」
禁書「いつわ!?」
上条「ありがとう五和!」
五和「いえいえ」///
上条「でも、インデックスの言う通りお前らに迷惑がかかるのは避けたい」
上条(インデックスは……連れて行くのがやっぱり一番安全だよな)
上条(でも五和たちはどうするべきなんだ? 一応、俺って結構なお偉いさんらしいし、たぶん五和や香焼の下にも部下というか兵士とかも抱えているんだろう)
上条(上条さんたちだけの逃避行にするべきなのか、それとも五和たちと一緒に集団逃亡にするべきなのか)
上条「悪い、五和。これはあくまで何も知らない上条さんのいち提案というか、要望なんだけど———」
安価↓2
上条さんの出奔劇。具体的にどうするのがベスト?
上条「上条当麻は戦死して、家督を別の人間が引き継いだ、っていうことにして、インデックスと二人で逃亡したいんだ」
禁書「とうま……本気なの?」
上条「俺は本気だ。五和たちには多少迷惑がかかるかもしれないけど……けど、これしかないと思う」
禁書「でも、留守居のとうまが戦死なんて現実的じゃないんだよ。それとも無理やり今から出陣するの?」
上条「確かにそれもそうだな……」
五和「自領ならともかく、さすがに実城ですと敵に攻められた!っていうのも通用しませんしね」
上条「でも待てよ? 戦死って言ってもいろいろあるわけだろ。別に合戦で死ななくても、俺が死んだっていうことにすればいいんだよな」
禁書「それはそうだけどとうま。さすがに病気だと怪しまれるんだよ。きっと医者だって派遣されたりするだろうし」
五和「同じ理由で城内で刺客に襲われたというのは少し難しいですね。さすがにオリアナさんたちの目を欺くのは至難の業だと思います」
上条「なんとかして外で死んだ、ってことにしなくちゃいけねぇのか……」
安価↓2
解決策は……?
五和「上条さんに似ている人を身代りにするっていうのはどうでしょうか」
禁書「いつわ、結構エグいこと考えるんだね」
上条「つまりどういうことでせう?」
禁書「とうまに似ている人を探して殺して、とうまの死体だーって言い張るってことでしょ?」
五和「案の定、この城は山の上にありますから。事故を装うのは難しくないと思います」
上条「バカヤロウ!」
五和「」ビク
上条「それって、俺に似てるヤツだったら問答無用で殺しちまうってことだろ? なんでそんな結論になるんだよ!」
禁書(まあ、そうなるかも)
上条「確かに多少の犠牲は覚悟しなくちゃいけないかもしれない。五和たちに迷惑だってかかるのかもしれねぇ! けどな! だからと言って、何も知らない見ず知らずの他人を平気で生贄にしていい道理があるわけねぇだろ!」
五和「ご、ごめんな……」
上条「いいぜ……お前が綺麗な顔してそんな人の道から外れたことを言うっていうんなら……その幻想を———」
安価↓3 多数
1.ぶち殺す。安価上で処理
2.上条さんの体温が急激に下がった。今ならどんな外道なことだってできる
上条(いや……待てよ)
上条(今まで俺の価値観でものを喋ってきたけど、ここは戦国の世じゃねーか)
上条(そもそもこの計画が失敗すれば、五和たちにまで責任が問われるんだぞ)
上条(……ここは五和に任せた方がいいのかもしれない)
禁書「とうまがこれまでになく変な顔してるかも」
上条「……すまん五和。ちょっと熱くなりすぎたみてーだ」
五和「え、あ。その」
上条「俺は五和を信じるよ。俺、右も左もわかんねーから、お前に頼るしかねーし」
五和「上条さん……」
上条「五和。お前の手を汚すことになるかもしれねーけど、任せた」
五和「はい!」
………
……
…
五和「とは言ったものの、どうしましょう」
五和「上条さんと、インデックスさんも逃れるわけですから、二人分の死体を用意する必要がありますよね」
五和「ある程度体格が似ていれば、この際あとの部分は激しく損傷したことにすれば済みますけど」
五和「というか、もしかしたら最初に言ってたほうが上条さんの本心の可能性もありますよね……本当にこのまま進めていいんでしょうか」
安価↓2
五和、どうやって計画を遂行する?
五和「まあ、罪人を使うのが一番ですよね」
五和「といっても実城の牢に入ってる人を使うと怪しまれますし、自領の方から適当に見繕うように指示を出しますか」
浜面「ヘックショイ!!」
………
……
…
五和「なんとか迅速に候補者を連れてきたみたいですね」
五和「上条さんの方はまあ一般的な成人男性でもなんとかなりますからいいとして」
五和「インデックスさんは……見つかったんですか?」
香焼「 」
安価↓2
インデックスの身代り(死体)になりそうな少女は見つかった?
香焼「見つかったっす。ちょうど窃盗の常習犯を捕まえていたらしいっす」
五和「なんというかやるせないですね。さすがの私でも心が痛みますよ」
香焼(さすがって……五和、そんなダークな人格だったっけなぁ)
五和「このことはあんまり上条さんには言わないでくださいね。この件は私に一任されてますし、いらぬ心配させたくないですから」
香焼「確かに今回の件は軽々しくは口にできないっすよね」
変態王子と笑わない猫。MXでオンエア中です
………
……
…
五和「上条さん上条さん」
上条「……うーん。五和か……?」
五和「はい。いきなりで申し訳ないのですが、今夜出てもらいます。大丈夫ですね?」
上条「今夜!? 突然だな……」
五和「準備が整ったのがつい先日だったので。新月を見るとどうしても最短は今晩しか……」
上条「……いや。まあいいよ。どうせ持ってく物とかもないし。インデックスは?」
五和「もう準備してもらってます。あとはなんとか城の人に見つからないように抜け出すだけです」
上条「悪いな……五和」
五和「い、いえいえ!」
五和「こっちです。今夜の裏手門も番は私たちの担当ですから、比較的楽に抜けれると思います」
禁書「あ、とうま!」
上条「インデックス。準備は平気なのか?」
禁書「大丈夫かも。それより早く抜け出さないと、最悪部屋にいないことがバレたら大変なんだよ」
上条「ああ、そうだな……!」
安価↓2 コンマ
00-69 無事に城外へ
70-99 誰かに見つかる
上条「なんとか無事に脱出できたようだな」
禁書「当然だけど真っ暗だね。……私ととうまでどうやって逃亡するの?」
上条「それもそうだな。道もわかんねぇし。けど明るくなるのを待ってるんじゃやっぱ遅いよな?」
五和「その件については———」
安価↓2
五和、逃亡の手段を示す
五和「ここに地図があります。申し訳ありませんけど、誰かを付ける余裕はなくて……」
上条「地図か……現在地は印が付いてるな」
禁書「私の完全記憶能力と照らし合わせればなんとかなるかも」
上条「インデックスさんがこの上なく頼もしく見えるんですけど。上条さん感激で言葉もありません」
禁書「任せてほしいかも! インデックスさんは一人でイギリスから学園都市まで亡命してきた実績もあるんだよ!」
五和「それでは。後のことは私たちにお任せください。道中どうか気を付けて」
上条「……ああ。五和、本当にありがとな」
禁書「この恩は絶対に忘れないんだよ!」
五和「いえいえ……私は上条さんの配下ですから」
上条「 」
安価↓2 セリフ
上条さん、最後に五和に言っておくこととか、聞いておくこととかはないですか?
上条「まだ色々お前に話したいことあるし、頼らなきゃならないから絶対に死ぬなよ。待ってるからな!」
五和「は、はい!」///
禁書(むしろ待ってるのはいつわの方かも)
………
……
…
禁書「晴れて上杉家家臣から無所属の牢人になっちゃったね。とうま」
上条「ああ。でも武田軍に入れればなんとかなるんだ」
禁書(でも武田軍に入れる保証なんてどこにもないかも。むしろ偽装投降を疑われる可能性もあるんだよ。この国の人は三国志とか好きだし)
上条「インデックス。道はわかるか?」
禁書「大丈夫なんだよ。さすがは天草式といったところだね。地図はかなり正確かも」
上条「で、俺たちはその地図に従うとどこに向かうことになってるんだ?」
安価↓2
五和が指示した、上条さんたちの亡命ルート(あるいは目的地)ってどうなってる?
禁書「……うわぁ」
上条「どうした、インデックス」
禁書「五和が考えてることはなんとなくわかるけど、これはちょっと厳しいかも」
上条「?」
禁書「この地図通りに行くと、辿り着くのは信濃でも甲斐でもないんだよ」
上条「信濃って、確かいま出陣してるあたりだよな」
禁書「甲斐は武田氏の本拠地だね。でもいつわはあえて内情が不安定な信濃ではなくて、上野を経由して相模国の小田原に逃れるようにあるんだよ」
上条「小田原……って、神奈川県じゃねーか! 新潟から小田原まで徒歩で!?」
禁書「どこかで馬を手に入れるっていう手もあるけど……とうま、馬乗れる?」
上条「上条さんはこれまでの人生で馬なんて乗ったことないです」
禁書「とりあえずとうま。まずは日が昇るまでに行けるところまで行くんだよ。いつわから貰ったお金とかごはん、無くさないようにね」
上条「」
禁書「まずはとうまの領地だっていう刈羽郡に向かうんだよ。安全だとは思うけど、一応顔は隠した方がいいかもね」
上条「そうか。俺が密かに逃げてるなんて風説が流れたら大変だもんな」
禁書「うん。私も今回だけは歩く教会(の残骸)は脱いでおくんだよ」
上条「目立つもんな。それ」
安価↓
00-69 無事に刈羽郡へ入った
70-99 問題が発生
………
……
…
禁書「なんとか……着いたんだね……」
上条「あそこに小さな城も見えるな。俺の城なのかな?」
禁書「あれは黒滝城だね。上杉謙信初陣の土地として有名かも」
BSプレミアムでキングダム第一話、オンエア中!
キングダム面白かったです!
上条「その黒滝城っていうのが俺の城なのか?」
禁書「あれは付け城だね。合戦のための抑えの城で、とうまのお城はあの大きな館だと思うだよ」
上条「へー。平時と合戦時で分けてるんだな」
禁書「あっちには近づかない方がいいんだよ。むしろ早くここは通過した方がいいかも」
上条「えっと、このまま南下して上州に入るんだよな。確か上州って群馬県だっけ」
禁書「さすがのとうまも知ってるんだね」
上条「ああ。温泉で有名だしな」
禁書「温泉でゆっくりしている暇はないかもだけどね」
上条「ま、そりゃそうか」
禁書「いま、上野では上杉氏と北条氏の争いが激化しているから注意した方がいいかも」
上条「あ? 上杉って北条とも戦ってたのか?」
禁書「そうじゃないんだよ。……とうまには難しいかもしれないけど一応説明しておいてあげる」
上条「あれ? いま上条さん、バカにされました?」
禁書「上杉氏っていうのは、もともと関東公方っていう東国を管轄している機関で重役を務めていた家なんだよ」
禁書「だから上杉氏にはいくつも分家があって、上野にいるのはその本家筋・山内上杉氏。北条氏と戦っているのはこの上杉氏なんだよ」
禁書「で、越後にいたのは分家の越後上杉氏っていって、越後国の守護職……つまり越後の長官の役目を務める家柄なんだよ。今の長尾景虎……上杉謙信は、この越後上杉氏の代理として、いま越後に君臨しているってこと」
上条「ああ。だからたまに上杉じゃなくて長尾ってワードが出てきてたのか」
禁書「まあ後に謙信は山内上杉氏の家督を継ぐんだけどね。でも今はまだ長尾景虎っていう、長尾氏の当主に過ぎないんだよ」
上条「ふーん。そう言われてみればカゲトラって聞いたことあるかもしんねぇな」
禁書「戦国時代が好きならこれくらいは常識かも」
上条「か、上条さんはマニアとかじゃないですから!」
上条「なるほどな。俺たちは逃亡中の身だし、上杉側にも北条……だっけ。の方にもバレないようにしねーといけないんだな」
禁書「とうま。越後上杉……長尾氏と山内上杉氏は必ずしも一心同体じゃないんだよ。お家騒動なんて大きな家では当然かも」
禁書「まあ今の長尾氏は割と山内上杉氏に同情的だからね。とにかく気を付けるのは当然かも」
上条「ああ、なんとなくわかった。つまり第三勢力的な俺たちに味方してくれる勢力はないってことだな」
禁書「とうまは上杉家では親族衆ってことでたぶん周辺でもそこそこ名前が知れてる可能性もあるからね。顔は割れてないかもしれないけど」
上条「じゃあとにかく顔が割れてる可能性のある越後から早く撤収しようぜ」
禁書「そうだね」
安価↓2
00-69 上条さんたちは無事に越後から出国しました
70-99 事件発生
禁書「ここからは上野国なんだよ」
上条「なんとかここまでは無事に来れたな。ここからは上杉……長尾氏の領地じゃないんだろ?」
禁書「ううん。上野にも一部食い込んでるからまだ油断はできないかも。当然、勢力の境には警備が厳重だろうし、気を付けるに越したことはないんだよ」
上条「うへぇ……っつーか越後って広いんだな。前から横に長いとは思ってたけど、まさか縦にもこんなに長いとは」
禁書「……縦とか横とか。とうま、小学生並なんだよ」
禁書「でもここからは山道も増えてくるから大変かも。とうま大丈夫?」
上条「そんなことよりお前が大丈夫かよインデックス。疲れてねぇか?」
禁書「うん。まだ歩けるかも」
上条「……でも、歩き通しじゃないとはいえそろそろやばいよな。野宿だって今までは何もなかったけど、ここからはどうなるかわかったもんじゃない」
禁書「江戸時代とかと違って、宿場なんて整備されてないしね」
上条「ああ。悪路は我慢できても、夜はまだ不安だよな」
禁書「とりあえず三国峠を安全に越えられるかが、目先の問題だね」
安価↓2 コンマ
00-59 無事に三国峠を通過
60-79 事件発生
80-99 合戦に巻き込まれる
上条「思ってたよりかは歩きやすい道でよかったな。インデックス」
禁書「ここは越後と関東を結ぶ要地だからね。何かと出入りが多いのかも」
上条「……ん? 何か騒がしい気がするんだが」
禁書「ほんとだ。もしかして近くに里でもあったのかな」
上条「地図にそうあるのか?」
禁書「ううん。でも細かい里や村までは書いてないから」
上条「どうする? 近寄ってみるか?」
禁書「正直、誰かの助けはほしいところだけど、警戒した方がいいんだよ。もし身元がバレたら大変かも」
上条「それもそうか。とりあえず様子を見てみよう」
ワーワー!
上条「」
禁書「まずいね。大規模ではないけど小競り合いになってるみたい」
上条「ま、まじもんの合戦じゃねーか!」
禁書「さすがにあそこに非武装で飛び込んでいくのは論外かも。終わるまで待ってるしかないね」
上条「待ってるって、ここで暢気に眺めてるってことか!? ばれたら殺されるんじゃねぇの!?」
禁書「大丈夫だよとうま。あまり近づきすぎなければ平気かも。当時の人たちも、高台で合戦を眺めていることがあったんだって」
上条「さすが戦国の民だな。図太いというか……」
………
……
…
禁書「気を付けた方がいいのはむしろ流れ矢の方だね。まだこの時代に鉄砲は普及してないと思うからとうま、弓矢だけは気を付けて」
上条「あ、ああ」
禁書「うーん、ここから見えるのは色の違う三つ巴の旗印だけだね。三つ巴の紋といったら関東平氏の家紋だけど……さすがにあれだけじゃあどことどこが戦ってるのかわからないかも」
上条「でも小競り合いって感じだな。ま、あんまり場所も広くないからそんなもんなのかな」
禁書「互いに合戦で兵を失うのは避けたいはずだからね。合戦っていうのは最終手段なんだよ」
上条「そういえばローマ正教も使徒十字とかC文書とか、割と間接的な手段だったな」
禁書「でももしかしたら迂回することも考えなきゃいけないかもね。とりあえず今日は様子を見よう」
上条「ああ」
安価↓2 自由安価
上条さんたちに起きたこととは……?
軽く調べながら書いてるので遅くてごめんね
ガサリ
上条「!?」
禁書「とうま?」
上条「インデックス、俺の後ろに隠れてろ。向こうの茂みにだれかいる……!」
安価↓3 とあるキャラ(無理安価は↓)
上条さんと出会ったのは……?
上条「…………」
禁書「…………」
ガサリ
アリサ「あれ……? と、当麻くん?」
上条「お前は……」
禁書「アリサなんだよ!」
アリサ「と、当麻くん!」ダキッ
上条「うわっ。あ、アリサじゃねーか。……ってあれ? お前、俺のこと知ってる?」
アリサ「当然だよ! ……もしかして当麻くんは私のこと覚えてない?」
上条「覚えてるにきまってるだろ。久しぶりだなアリサ」
アリサ「当麻くん……」
禁書「アリサは向こうの世界の記憶はあるんだね?」
アリサ「うん」
上条「そうだったのか……いや、こっちの世界に飛ばされて初めて同じ境遇の人に会ったぜ」
アリサ「えっと、当麻くん———」
安価↓3
アリサはこの時代に来てから今までどこで何をしていた?
アリサ「……当麻くんは今まで何をしてたの?」
上条「あ? 俺たちか? 俺たちは……」
禁書「今まで越後の長尾景虎のところにいたんだけど、そこから逃げ出してきたところなんだよ」
アリサ「ええっ! それって、大丈夫なの?」
禁書「あんまり大丈夫じゃないかも。路銀はあるけど、消費できる場所がなければ意味がないし、携行食もそろそろ不安になってきてるし。何より亡命先が必ずしも安全とは限らないし……」
上条「そ、そこはほら。五和がしっかり考えてくれてるって!」
禁書「でもそれを私たちに言わなかったんだから、いつわもある種賭けてるところがあるんじゃないかな」
上条「え……? そんなに俺たちやばかったの?」
上条「で? アリサはこっちきてから何してたんだ?」
アリサ「え、ええっ? えーっと、それはー……」
上条「?」
安価↓2 セリフ
アリサは上条になんて説明した?
今夜はここで切ろうと思います
ありがとうございました
レス遅くてすみません
ぽつぽつ初めて行きたいと思います
よろしくお願いします
アリサ(本当はあんまり他人に話すことじゃないかもしれないけど)
アリサ(うーん……当麻くんたちなら話してもいいかな)
アリサ「あ、あのね。実は私、今まで奥州にいたの」
上条「奥州って、東北か」
禁書「具体的にはどのあたりにいたのかな?」
アリサ「会津だよ。そこで蘆名さんっていう大名の所にいたの」
禁書「奥羽地方では伊達氏と肩を並べる大名だね。上杉氏とも関係があるからとうまとも縁がないことはないかも」
アリサ「しばらくはそこのお寺に預けられてたんだけど、今は行商人に変装して密偵みたいなことをするように言われてて」
上条「」
上条「でもお前ひとりなのか? 女の子ひとりでこんな遠くまで密偵なんて、普通させねーと思うんだけど」
アリサ「えっと———」
安価↓2
アリサは一人旅? それとも同行者がいる?
アリサ「い、一応、一緒に旅をしている人はいるんだけど……」
上条「そうなのか。そいつはどこにいるんだ? すぐそこでドンパチやってるから危ないだろ」
アリサ「彼なら———」
安価↓2
1.すぐそこにいるよ
2.今は別行動だよ
3.合戦に巻き込まれちゃったよ
アリサ「なんか、下の小競り合いに巻き込まれちゃって……」
上条「大変じゃねーか! 早く助けにいかねーと……!」ダッ
禁書「あ、ちょっと! とうま!」
アリサ「わ、わわ。当麻くんを止めないと!」
禁書「とうまの右手弓矢も鉄砲も槍も刀も防げないんだよ!」
禁書「とうまのばか! なんでいつもいつも後先考えないで突っ走っちゃうかな!」
上条「行商人ってことはたぶんこの中でも庶民的な恰好をしてるヤツに違いない」
上条「アリサはそいつのことを彼って言ってたから、男なんだろう」
上条「ここから見渡せばそいつの位置くらい……」
ワーワー
上条「あれは———」
安価↓2
上条が見た光景とは?
上条「いつの間にか戦闘が終わってる……つーか」
一方「…………」
上条「あれ、一方通行じゃねーか。もしかしてアリサの同行者ってあいつなのか?」
上条「おーい! 一方通行!」
一方「……あン?」
上条「お前、こんなところで何してんだよ。アリサが一人でこっちに逃れてきてたんだぞ」
一方「 」
安価↓3 多数
1.アリサと同じく記憶もち
2.浜面と同じく記憶なし
一方「あァ? おめェ、上条じゃねェか」
上条「ああ。やっぱりお前も記憶があるんだな」
一方「……なるほど。どうやらオレたち以外にも向こうの記憶があるヤツがいたってワケか」
上条「向こうの丘にアリサとインデックスがいる。話も聞きたいし来てくれるか?」
一方「構わねェ。こっちも少し情報がほしいところだ」
禁書「ちょっととうま! また勝手に一人で飛び出して!」
アリサ「そうだよ当麻くん。死んじゃってもおかしくなかったんだから」
上条「わ、悪い。でもなんつーか、話聞いてほっとけなかったっていうか」
一方「鳴護アリサ。怪我はねェか」
アリサ「あ、うん。私は平気」
一方「ならいい」
上条(なんか珍しいな。この一方通行)
ミスったんだよ!
一方「あ? なんだオマエ。どっから来やがった」
上条(こいつも記憶はなしか……)
上条「あのーですね? 上条さんは特に怪しいものじゃあないんですよ。向こうでアリサが逃れてきたから保護してる」
一方「そォか。……で、あいつは今どこにいる」
上条「向こうの丘に、俺のツレと一緒にいるよ」
一方「……そォかい。悪かったな」
上条(警戒されてるな……)
今度は色々つけ忘れた
ちょっと深呼吸してきます
禁書「ちょっととうま! また勝手に一人で飛び出して!」
アリサ「そうだよ当麻くん。死んじゃってもおかしくなかったんだから」
上条「わ、悪い。でもなんつーか、話聞いてほっとけなかったっていうか」
一方「鳴護アリサ。怪我はねェか」
アリサ「あ、うん。私は平気」
一方「ならいい」
上条(なんか珍しいな。この一方通行)
一方「で? てめェらは誰だ。どうしてこんなところにいる」
上条「お、俺たちは……」
禁書「旅の者なんだよ。さっきの小競り合いに巻き込まれそうになったから避難してたんだけど」
上条「ああ。お前が鎮めてくれたから安心して通行できそうだ」
アリサ「あ、あのね! この人たちは私のお友達で……」
一方「友達だァ? 会津生まれ会津育ちのお前の友達ってこたァ、こいつらも会津のヤツらなのか」
アリサ(そうだった! ついいつもの調子で言っちゃったけど、当麻くんたちと私は無関係なんだった)
アリサ「えーっと、それはその」
禁書「アリサとは私たちが以前会津に行ったときに会ったんだよ!」
アリサ「そ、そうなの!」
一方「以前だァ……?」
アリサ「そう! だからここで偶然会ってちょっと感動しちゃったなー! あはは……」
一方「……そォか」
アリサ(なんとかごまかせたかな……?)
一方「まァいい。お前らもツレが世話になったな」
上条「いや、そんな大したことじゃねぇよ」
禁書「友達がいたら助けるのは当然かも」
禁書(まあ助けたっていうほどじゃあないけどね)
一方「オレたちは行かなきゃならねェところがある。せっかくの再開みてェだが、悪ィがここまでだ」
アリサ「えっ……でも」
一方「」ギロリ
アリサ(さっき仕事のこと喋っちゃったのバレたら怒られるじゃすまないかも……)
上条「……えーっと、その。一方通行?」
安価↓2
上条さん、一方通行になんて物申す?
上条「サヨウナラ」
アリサ「えっ……」
上条(こえーんだよ、一方通行さん……)
禁書「ちょっととうま! せっかく向こうの世界の記憶を持ってるアリサに会えたんだよ! ここで別れるのは反対かも!」ヒソヒソ
上条「そんなこと言っても、本気出した一方通行に上条さん勝てる気がしねーよ! いやそりゃあ今んところは勝ち越してるけど、学園都市最強だぞ!」ヒソヒソ
禁書「とうまは自分の命惜しさにアリサを見捨てるって言うんだね!?」ヒソヒソ
上条「どうしてそうなるんだよ! アリサだって別に一方通行に攫われてるってわけじゃねーんだし」ヒソヒソ
一方「…………」
上条「じゃあどうしろっていうんだよ!」ヒソヒソ
禁書「アリサだって記憶のある私たちと行動した方が絶対いいんだよ!」ヒソヒソ
上条「そんなことなんでお前にわかるんだよ! むしろ一方通行と一緒ならある意味安全なんだぞ!」ヒソヒソ
禁書「じゃあとうまはアリサの意志なら尊重するっていうんだね?」
上条「そ、そりゃあ……」
禁書「アリサ!」ツカツカ
アリサ「ひゃい!?」
禁書「アリサはこの白い人ととうま、どっちと一緒にいたいの?」ヒソヒソ
安価↓2 行動
アリサはどうする?
アリサ「……ううん。私はやっぱり一方通行さんと一緒に行く」
禁書「アリサ!?」
アリサ「だって私の個人的な事情で他の人を巻き込むわけにはいかないもん」
禁書「そ、それは……」
上条(俺たちも五和たちにかなり迷惑かけてきてるからな……)
アリサ「大丈夫。きっとまた会えるから」
禁書「アリサ……」
上条「ほらインデックス。アリサだってこう言ってるんだ。これ以上引き止めたらかわいそうだろ」
禁書「白い人にビビってただけのとうまには言われたくないかも」ギロリ
上条「ハハハ……」
アリサ「大丈夫だよインデックスちゃん。今だって再会できたんだもん。またきっと会えるよ」
禁書「アリサぁ……」ポロポロ
………
……
…
一方「話はまとまったか」
上条「ああ。悪かったな一方通行。引き止めちまって」
一方「別に大したことじゃねェ」
アリサ「ごめんねインデックスちゃん。でもありがとう。当麻くんも、また会おうね」
上条「ああ。またな、アリサ」
禁書「…………」グスッ
アリサ「そういえば当麻くんたちはどこに向かってるの?」
上条「俺たちか? ここからずっと南に抜けて小田原までだ」
アリサ「小田原かぁ……まだ結構あるけど頑張ってね」
上条「アリサたちはどこに向かってんだ?」
アリサ「私たちは———」
安価↓2
アリサと一方通行が目指している場所は?
アリサ(これは言っても平気だよね)
アリサ「尾張だよ」
上条「えっと……」
禁書「今の愛知県なんだよ」ヒソヒソ
禁書(奥州の蘆名氏がなんで尾張に密偵を派遣するのかはわからないけど……)
禁書「私たちよりもずっと遠いね。大丈夫?」
アリサ「うん。会津からここまで来たんだもん。それにそんなに急ぎっていうわけでもないし」
禁書「そうなんだ。……気を付けてね」
アリサ「ありがとう。インデックスちゃんたちも」
………
……
…
上条「…………」スタスタ
禁書「…………」スタスタ
上条「…………」スタスタ
禁書「…………」スタスタ
一方「…………」スタスタ
アリサ「…………」スタスタ
上条「って! なんでアリサたちと一緒に歩いてるわけ!?」
一方「喚くんじゃねェよ三下」
禁書「ここから尾張に抜けるんだから道はほとんど同じなんだよ。東山道はあんまり情勢が安定してないし山地ばかりだから、歩いていくなら当然東海道を抜けるかも」
上条「ってことは……どゆこと?」
禁書「ぶっちゃけ、小田原まで道同じかも」
上条「」
アリサ「」
アリサ「な……なんか……」///
上条「恥ずかしいな……」///
禁書(泣き損かも)
一方「…………」
………
……
…
上条「そういえば結局、さっきあそこで戦ってたのはなんだったんだ?」
禁書「それもそうだね。この時期だと上州はほとんど北条勢力が席巻してると思うんだけど」
一方(ずいぶん詳しいな……。同業者か?)
禁書「アリサは何か知らない?」
アリサ「えっと……」
アリサ「」チラリ
一方「…………」
一方「あいつらは———」
安価↓2
一方通行が語る、三国峠での合戦の事情とは?
一方「どうやら北条氏の勢力が内部分裂したらしい」
上条「内部分裂?」
一方「あァ。上州は北条氏が席巻したといっても、実際に直接支配してるわけじゃねェ。ほとんどが旧上杉傘下の地方豪族だ」
禁書「このあたりは沼田氏の勢力地だね。さっきの小競り合いでも沼田氏のものと思われる家紋を見たんだよ」
一方「その家の内部で親上杉派と従北条派に分かれて小競り合いになったみてェだな」
上条「それをお前が双方吹っ飛ばしたってわけか」
一方「悪ィか」
上条「いや悪くはねーけどさ」
上条(こいつら密偵だったんじゃなかったのか?)
一方「放っておいても北条に従わざるを得ねェんだ。この小競り合いでどうなるって話でもねェ」
アリサ「でもあんまりああいうのに首を突っ込んじゃあ……」
一方「…………」
上条(負い目はあるみたいだな)
上条「でもほとんど争いが収束してるってことは、安全だってことなのか?」
禁書「流れ矢が飛んでくるとかそういうのだったら安全かもしれないけど」
禁書「まだ北条氏の検断が厳しいんだよ。私たちは身分を隠してるんだから……」ヒソヒソ
上条「あ、そっか。なら気を付けたほうがいいな」ヒソヒソ
アリサ「?」
禁書「とにかく! 長旅になるんだから怪我とかしないように注意しながら行くんだよ」
アリサ「うん。そうだね」
安価↓3
00-69 無事に旧上杉支配地を抜けた
70-99 事件発生
連投なしでしょ?
なんでAOは連投してるんだよ
………
……
…
上条「……ずいぶん進んだけど、ここはどこだ?」
禁書「川越のあたりだね。いよいよ北条氏直轄の土地なんだよ」
上条「ところでさ、インデックス。俺たち小田原に着いたらどうすればいいんだ? 何か五和から指示されてないのか?」
禁書「えっと、この地図についてたメモ書きによると———」
>>490
そうですね
同じ安価で連投は飛ばすことにします
安価↓2
五和の指示によると、小田原でどうすればいい?
禁書「博士っていう人に会って、偽造免許証を手に入れる。ってあるね」
上条「博士? 免許証? なんだよその学園都市っぽい感じの単語は」
禁書「五和は向こうの世界のことは知らないから、至って真面目なことなんだと思うよ」
上条「博士……って、いったいなんの博士なんだよ?」
禁書「それに免許証ってなんの免許なのかな……?」
安価↓2
博士の身分・立場は?
安価↓5
免許って何の免許?
禁書「それ以外の情報は何も書いてないんだよ」
上条「行けばわかるってことなんだろ。博士なんて名乗ってるってことは、たぶん目立つやつだと思うんだ」
禁書「そうだね」
アリサ(さっきからインデックスちゃん、当麻くんにべったり……)
アリサ(やっぱり仲いいなあ、この二人)
アリサ(でもあと何日もしないで今度こそお別れなんだよね)
アリサ(次はいつ会えるかわからないし……)
アリサ(何か私も話したほうがいい……よね?)
安価↓3 行動
別れも近いけど、アリサはどうする?
アリサ「あ、あの! 当麻くん!」
上条「? どうしたんだアリサ」
アリサ(一方通行さんにバレたらよくないよね……)
アリサ「えっとね……」コソコソ
アリサ「あの……私、蘆名の殿様とは結構仲良くてね……?」
上条「? ああ」
アリサ「当麻くんのいた上杉家と、私のいた蘆名家の同盟を……私がなんとか打診するよ」
上条「……はい?」
上条(上条さん、もう上杉でもなんでもないんだよなー)
上条(しかも最終目標は武田軍に入ることだし、むしろ俺にとって不利になっちまうんじゃあ……)
上条(でもアリサはなんかずいぶん真剣だし、どう答えればいいものか……)
安価↓5 多数
1.正直に断っておく
2.適当に流しておく
上条「あー……そうだな。そん時はよろしく頼むわ」
アリサ「うん! 任せて!」
上条(アリサのあんな顔見せられちゃあ、おいそれと断れなかった……)
上条「でもそろそろ小田原に着くんだな……長かったような短かったような」
アリサ「そうだね。でも当麻くんたちと会えて私は楽しかったよ!」
上条「アリサはまだ倍以上の距離歩くんだよな。大変だな」
アリサ「うん……でもホラ。アイドルだって体が資源だし、体力には自信あるんだ」
上条「そっか」
安価↓2
00-69 無事に小田原に入った
70-99 事件発生
上条「インデックスー。そろそろ小田原かー?」
禁書「うん。もう目と鼻の先かも」
アリサ「もうすぐお別れだね……」
一方(オレ空気だよな)
安価↓3
何が起きた? 怪我人は!?
誰か負傷させないとダメな場面?
暴走した馬が突進してきて、アリサが怪我
>>539
すみません
ノリで書きました。別に怪我しなくてもいいです
安価はこのレススルー
そろそろ安価のときにコンマを入れた方がいいかもしれん……
クソ安価するヤツがいるし……
安価下
上条「ん? なんかあっちの方が騒がしくないか?」
禁書「北条領は戦国時代の中でも治安に優れてるはずなんだけど」
アリサ「あ、あれ! なんかやってるみたいだよ」
上条「っおい! アリサ、あんまり近づかない方が……」
ギャアギャア
アリサ「喧嘩……かな?」ヒョコリ
上条「アリサ!」
一方「……チッ!」キュィィィン
アリサ「……え?」
>>544
あんまり邪険にするのもあれですし様子見ながらいきます
なにか幸せになれる案でもあれば、ぜひ
安価↓3 とある人名or「史実」orモブ
アリサを襲ったのは何者?
アリサ「きゃあ!」ドサリ
禁書「アリサ! だいじょうぶ!?」
一方「あいつか……」ザッ
上条「おいテメエ! アリサになにしやが———ってえええええええ!?」
詩菜「」
安価↓3 多数
1.詩菜は上条さんのお母さん
2.詩菜と上条さんは赤の他人
詩菜「あらあら。当麻さんじゃない」
上条「母さん!? ちょ、ちょっと待て! 一方通行!」
一方「あァン!?」ギロリ
上条「すまん。この人は俺の母さんなんだ。俺がなんとかするから、ちょっと待っててくれ」
一方「なんで俺がてめェの言うこと聞かなきゃいけないんですかァ?」
上条「頼むよ。たぶん母さんだって悪気があったわけじゃあ……」
詩菜「 」
安価↓3 多数
1.当然悪気はない。事故だったのだ
2.残念ながら狙ってやった
詩菜「あらあら。当麻さん的には、私が一般人か何かだったりすると助かったのかしら」
上条「母さん……!」
詩菜「その子はあんまりいい子じゃないの。ここでちょっとお仕置きしておかなくちゃいけないのよ。わかったかしら?」
上条「どうしちまったんだよ母さん! そんなことする人じゃなかっただろ!?」
詩菜「あらあら」
一方「話つけるンじゃなかったのか? あ?」
上条「一方通行……!」
一方「こいつは明らかに鳴護アリサに狙いをつけてきた。全然、これっぽっちも強ェってタマじゃなさそうだが、刃物一本あれば、人は殺せるしなァ……」
一方「しかもどうやら感づかれてるらしい。どこのどいつか知らねェが、ここでくたばってくれや!」
上条「!!」
安価↓3
上条さん、どうする!
上条「待て! 一方通行!」キュイーン
一方「!?」
上条(スマン、アリサ。でもこれしか母さんを助ける方法はないんだ)
上条「お前ら、本当は密偵なんだろ。だからそれを知っていた母さんにアリサは襲われた」
一方「テメェ……」
上条「でも逆に言えば、隠密任務のお前らの正体を知ってるってことは、母さんだって何か他に有益な情報を握ってるかもしれないだろ」
一方「…………」
上条「お前らのことは深く詮索しない。だから母さんの命だけは助けてくれよ。頼む!」
一方「……一ついいか」
上条「なんだ。一方通行」
一方「テメェはどこまで知ってやがるンだ。このクソババァとテメェらはグルか」
上条「違う。俺は母さんがこんなところにいるなんて知らなかった。お前らのことは、アリサから聞いたんだ」
一方「なんだと?」
上条「アリサは俺たちを信頼して話してくれた。だから俺もアリサを、お前たちを裏切るようなことはしない!」
一方「……信用できねェな」
一方「……だが」
一方(鳴護アリサがこの三下に懐いてるのは明らかだ。あの能天気野郎なら任務のことを漏らしていても不思議じゃねェか……)
一方(それに確かに三下の言うことにも一理はある。このクソババァには利用価値はあるな……)
一方「チッ……」
一方「言っておくが三下ァ。テメェに言われてこうするんじゃねェからな」
上条「一方通行……!」
一方「おいクソババァ。テメェの命が大事なら、抵抗しねェでこっちへ降れ」
詩菜「あらあら。私もずいぶん甘く見られているのねぇ」
上条「母さん!」
一方「忘れんなよクソババァ。テメェの命だけじゃねェ。テメェの息子だって、俺がその気になれば瞬殺だ。わかってんだろうな?」
上条「頼むよ母さん! 誰に言われてやってるか知らないけど、ここはこいつに従ってくれ……!」
安価↓2
00-79 詩菜、投降
80-99 詩菜は誇り高き戦士だった
詩菜「わかりました。当麻さんの命まで上げられたら仕方ないわね」
上条「母さん……!」
一方(ヤレヤレ)
………
……
…
禁書「アリサ。へいき?」
アリサ「うん。大丈夫だよインデックスちゃん。ちょっと腰を打っただけだから」
禁書「とうまのお母さんなんだよ……こんなことをするとは思わなかったかも」
上条「そうだよ母さん。なんだってこんなことを」
詩菜「あらあら。当麻さん的には、やっぱり母さんのことが気になって仕方ないのね?」
上条「いやそういうのはいいからさ!」
詩菜「 」
安価↓3
詩菜がアリサを襲った動機は?
早いですがスーパーが閉まってしまうのでここで切ります
ありがとうございました
ぽつぽつ初めて行きたいです
よろしくです
詩菜「お母さん的には、うちの偉い子の指示で動いていただけなんですよ?」
上条「偉い人?」
詩菜「源四郎さんっていうんだけど……あら? これって言ってもいいことだったかしら」
禁書(たぶんまずいことなんだよ。言わないけど)
詩菜「まあ、当麻さんだし。いいかしら〜」
詩菜「本当はそっちの女の子じゃなくて、そこの男の子の方が本命だったんですけどね?」
禁書「それじゃあしいなが木端微塵になっちゃうかも」
詩菜「お母さん的には一緒に女の子もいるっていうお話だったから、まず近寄ってきた女の子の方を狙ったんですけど……」
上条「……まあ、とにかく母さん個人に動機があるってわけじゃないって聞いて安心したよ」
詩菜「あらあら。心配かけちゃったのかしら」
上条「当然だろ? なんだってこんなことやらされてんだよ」
詩菜「実は———」
安価↓2
詩菜さん、なんで刺客などやることに?
詩菜「刀夜さんが人質に取られて……」
上条「父さんが!?」
禁書「ちょっとその話、詳しく聞かせてほしいかも」
一方(関係ある話なのか、ねェ話なのかわかんねェ……)
詩菜「刀夜さん、お城の偉い人だったんだけれど当麻さんも知ってるでしょう?」
上条(知らねぇ……)
詩菜「で、刀夜さん。お城の人たちに追い出されちゃって、その後に敵に捕まっちゃったのよ」
上条「と、父さんは無事なのか?」
詩菜「 」
安価↓2 コンマ
00-69 無事
70-99 わからない
詩菜「大丈夫ですよ。刀夜さん、あんまり自由はないけれどひどいことはされてないんじゃないかしら」
上条「そっか……」
禁書(ちょっと引っかかることがあるんだよ。もうちょっと情報がほしいかも)
禁書「ねえ、しいな。しいなは具体的にはどこから来たの?」
詩菜「あら? インデックスちゃん、私たちが住んでる場所知らなかったかしら?」
禁書「ちょ、ちょっと忘れちゃったかも!」
禁書(まさか“忘れた”なんて言葉を使う日が来るとは思わなかったかも)
詩菜「お母さんたちはずっと信濃に住んでますよ。私は外の出だけど、刀夜さんは信濃から出たことないんじゃないかしら」
禁書(なるほど。ちょっとわかってきたんだよ)
一方(信濃衆の出か……武田方か上杉方、どっちだ)
上条「なるほど……でも母さん。もういうのって軽々と口に出していいもんなのか? いや言わせてる俺らの言うことじゃないかもしれねーけどさ」
詩菜「そうねえ。たぶんまずいんじゃないかしら?」
上条「だよな……」
上条(よく事情はわからねーけど、このあと母さんをどうするべきなんだ?)
一方「そろそろオレが聞いてもいいか。で、結局てめェはどこの差し金だ。武田か、上杉か」
詩菜「あらあら……そうね。あなたは私たちのこと知らないものね」
上条(俺もわかってねーけど)
詩菜「私は武田の方よ。ちょっと前まで刀夜さんは上杉方だったけど、今は二人とも武田さんちにお世話になってるわ」
一方「武田か……」
禁書(だいぶまとまってきたかも)
一方「で? 武田はどうしてオレたちを狙う。当然、オレたちの身元はバレてんだよなァ?」
詩菜「 」
安価↓2
1.あらかたのことは聞いている
2.詩菜は言われただけで詳細は全然知らない
詩菜「そうねえ。なんとなーく敵だってことは聞かされてるんですけど」
詩菜「実はよくは知らないんですよね」
一方(チッ……使えねェ)
一方「もォいい」
上条「一方通行、母さんは……」
一方「敵意がなくて情報もねェんならどうしようもねェだろ。せいぜい鳴護アリサに土下座でもするんだな」
アリサ「へ!? 私ですか? いやその、もういいですよー」
アリサ(当麻くんのお母さんだって聞いたらねぇ……)
詩菜「あらあら。アリサちゃんは優しいのね。お母さん的には本当に申し訳ないとおもってるんだけど」
アリサ「け、怪我も大したことないし、大丈夫です」
上条「悪いな。アリサ」
アリサ「う、ううん!」///
禁書「で? とうま。しいなをどうするの? 解放するの?」
上条「あ、ああ。そりゃあ一方通行もアリサもいいっつってるから」
禁書「任務に失敗したどころか情報もばんばん漏洩させてるんだよ。このまま帰ってしいなは本当に大丈夫なの?」
上条「でも父さんが人質に取られてるんだろ。迂闊に同行したらまずいんじゃねーのか」
禁書「そもそもとうま。目的は武田軍に入ることだったんだよね。それなら武田の傘下にいるしいなと一緒に行動したほうがいいんじゃない?」
上条「うーん……」
上条(それだとアリサたちに迷惑かかったりしないか……?)
上条「そうだな……」
安価↓2
上条さん、詩菜をどうする?
上条「母さん。俺たちと一緒に来てくれないか?」
詩菜「あらあら。当麻さんたちとっていうことは、尾張まで行くのかしら?」
上条「いや、それはアリサたちだけなんだ。俺たちはひとまず小田原を目指してる」
詩菜「小田原ね。それなら帰り道も一緒ですからいいかしら」
禁書「決まりだね。じゃあ一緒に行こう、しいな」
詩菜「あらあら。インデックスちゃんもたまには甘えたくなる時があるのかしら」
アリサ(いいなあ……)
………
……
…
〜小田原城下〜
禁書「やっと着いたんだよ!」
上条「長い道のりだったな……亡命って大変なんだな」
禁書「それは当然かも! セキュリティは現代より甘いけど移動手段が確立されてないんだから」
上条「今なら上条さんもあの超音速旅客機のありがたさが身に沁みますよ……」
上条「じゃあここでアリサたちとはお別れだな」
アリサ「うん……。本当にここでお別れだね」
禁書「アリサ、気を付けてね。特に三河と尾張の国境付近は三国峠なみに危険かもしれないんだよ」
一方(コイツ……どこでそういう情報を入手してやがる)
アリサ「ありがとうインデックスちゃん。当麻くんも、その———」
安価↓2
アリサが上条に残した言葉(行動)とは?
アリサ「あの……当麻くん。これ、」
上条「これって———」
安価↓2
1.当時東国では貴重な火縄銃
2.当時日本ではあまり流通しなかった小銅銃
上条「火縄銃だっけ?」
アリサ「うん。すごい貴重なものらしいんだけど、私が持ってても使えないし。せっかくだから当麻くんにあげる」
上条「ああ……って、うお。それなりに重いな」
禁書「よくそんなの担いでこれたね」
アリサ「あ! 別に重たいから当麻くんに渡したんじゃないよ!」
上条「ははは、わかってるって」
アリサ「じゃ、そろそろお別れだね」
上条「ああ、元気でな。アリサ」
禁書「本当に気を付けてね」
上条(安全面では一方通行が一緒にいるから心配ないな)
アリサ「うん! また会おうね!」
一方(なんか最後までオレ空気だったな……)
禁書「行っちゃったね」
上条「ああ。でもまたきっとどこかで会えるさ」
禁書「そうだね!」
上条「さて、五和の言うとおり小田原に着いたけど……」
禁書「さすがは東国位一の城下町だね。春日山の城下町と比べてもすごい賑わってるかも」
上条「じゃあ早速どうしようか?」
上条「五和は博士っていう人に会えって書いてたけど……」
禁書「でも今ならしいながいるんだよ。状況は越後にいた時とは違うかも」
上条「うーん———」
安価↓3
上条さん一行、小田原で何をする?
上条「じゃあその北条っていうのに会いに行って……」
上条「この火縄銃を献上して上杉との同盟強化をお願いしてこようぜ」
禁書「……とうま、人の話はちゃんと聞かなくちゃダメなんだよ」
禁書「北条氏と上杉はあんまり仲は良くないかも」
禁書「むしろ上杉と敵対してる武田氏と、北条氏は同盟を結んでいるんだよ」
禁書「そもそもとうまは上杉から逃げてきた身分なのにどうしてそんなことになるのかな!」
上条「いや、三国峠の戦いを見てさ。思ったんだよ」
上条「あの小競り合いしてた連中、同じ家の内部争いだったんだろ?」
上条「つまりもともとは味方、いや家族だったのかもしれない」
上条「でもそんな身内で争うなんて、そんな不幸なことはねーよ。俺はそんな不幸はすぐにでも止めたい」
禁書「と、とうま?」
上条「ああ……いいぜ。家族で憎み合わなければならない世の中、そんな幻想。俺が———」
安価↓3 多数
1.ぶち殺す。五和には悪いけど、義を見てせざるは勇無きなり
2.上条の体温が急激に下がった。そんな無責任なことはできない
上条「…………」
上条(そんなことしたら俺は、協力してくれた五和や香焼たちを裏切ることになっちまう)
上条(それだけはできない)
上条「す、すまんインデックス。今のは忘れてくれ」
禁書「……とうま。とうまの気持ちはわからないでもないけど、これが戦国の世なんだよ。彼らも生き残りのために仕方なくやってるんだよ」
禁書「だからとうまも、自分の命を最優先に考えなきゃだめかも」
上条「……ああ。悪い、インデックス」
上条「とすると……結局、俺は何をするのがいいんだ?」
安価↓2
気を取り直して、上条さんはこの街で何をする?
禁書「目的地に行く前にすることがあるの? とうま」
上条「うーん。そうだな」
上条「今まで俺たちは運よくここまでたどり着けたけどさ」
上条「実際はいつ戦いに巻き込まれたり、山賊とかに出くわしてもおかしくないんだよな」
禁書「そうだね。まあでも今回のルートは五和がしっかり考えててくれたんだと思うよ」
禁書「さすが天草式の魔術なんだよ」
上条「ってことはやっぱりこれからの道中は保障できねーんだろ?」
上条「せっかくでかい街に来たんだし、少し探せばほら、腕利きのボディーガードでもいるかなーって」
禁書「なるほどね。でもとうま、アテはないんだよ? それこそ博士っていう人以外は」
上条「それもそうなんだよなー……」
安価↓2
どうやって部下を探す?
上条「ま、適当に歩き回って探してみようぜ」
禁書「結局、何も考えてなかったんだよ……」
詩菜(当麻さん的には私は戦力外なのかしら。きっとそうなのね)
安価↓2
誰か見つかった?
………
……
…
上条「おっ? あそこにいるのは……」
禁書「? とうまの知り合い……って、また女の人なんだよ!」
上条「な、なに怒ってるんだよインデックス。お前だって会ったことあるだろ?」
禁書「……あー。確かにとうまの家で見たことあるかも」
上条「あいつは……えーっと御坂妹の妹だ」
禁書「クールビューティの妹? でもあの子よりも年上に見えるんだよ」
上条「ま、そこらへんは気にすんなって。あっちもいろいろ込み入ってんだよ。おーい!」
番外「?」
上条「あの、ちょっとお話しさせてもらってもいいですかね?」
番外「えっ。誰アンタ」
上条(記憶はないか。でも仕方ない)
上条「実はいま、用心棒を探してるんだけど……腕が立ちそうだなーって思いましてね。声をかけさしてもらったんですが……」
番外「ミサカが? 用心棒? っていうかアンタはなんなのさ」
上条「上条さんは———」
安価↓2
上条さんは何者?
上条「」ピン
上条「越後のちりめん問屋だ!」ドヤァ
禁書「ちょ、とうま!」
番外「ちりめん? 何ソレ」
禁書「とうま! ちりめんはまだ日本には普及してないんだよ!」ヒソヒソ
上条「え!? マジ? 日本の伝統工芸じゃねーの?」ヒソヒソ
禁書「江戸時代から伝わってれば十分伝統なんだよ。歌舞伎とかもそうでしょ!」ヒソヒソ
上条「し、知らねーって! 歌舞伎だってもう1000年くらい歴史あるんじゃねーのか?」
禁書「とうまのバカ!」
番外「……なんだこいつら」
禁書「あ、あはは! えっとー……」
上条「あ、じゃあ呉服屋で」
禁書「それも江戸時代から! その、麻布売りなんだよ! もう売り物がなくなったから故郷に帰るところかも!」
番外「……ふーん」
番外(なんだこの怪しい連中。ミサカ、関わりたくない)
禁書「それで行きは仲間の商人と一緒に来たんだけど、帰りは三人で帰らなきゃいけないんだよ。故郷は信濃なんだけど、道中不安だから助けてほしいかも」
番外「いきなりそんなこと言われても、ミサカそんなことする義理ないよ?」
禁書「お礼ならあるんだよ! 今はないけど、故郷に着けば間違いなく満足してくれるだけのお礼を出せるかも」
番外「えー……」
安価↓2
番外個体のお返事は?
番外「ヤダ」
上条「そんな! 頼むよ番外個体!」
番外「ちょ、なんでミサカの名前知ってんのさ!」
上条「あ、いや。その……ほら、有名人だし……」
番外「ミサカが?」
安価↓2
番外個体の身分は?
番外(へぇ。このご時世、どこの神社も経営カツカツだからこうして各地を回ってきたけど)
番外(それなりにミサカの神社も名が売れてきてるってことなのかな)
上条(お? まんざらでもない表情……)
上条(もう一押しでいけそうじゃねーか!)
上条「どうか! お願いします番外個体さん! 人助けだと思って……」
禁書「私からもお願いするんだよ。とうまが頼りにするってことは、きっと信用できる人だって信じてるかも」
番外「う、うーん……」
番外「じゃ、じゃあこうしようよ。ミサカもこれから国に帰るところなんだけど、方向が一緒だったら用心棒になってあげてもいいよ」
上条「本当か!?」
禁書「ありがとうなんだよ。でも、わーすとはどこの人なの?」
番外「ミサカは———」
安価↓2
00-24 全然別の方向
25-49 途中まで一緒
50-74 最後まで一緒
75-99 目的地も一緒
番外「都だよ」
禁書「なら一緒なんだよ! 私たちは甲信の方を目指してるんだよ」
番外(げ、マジか……)
番外(でも言っちゃった手前断るのもアレだなぁ)
番外(っていうか、ミサカとしては遠回りなんだけどなー……)
番外(まあ、行きは東海道だったし、違う道で帰るのもいいか)
番外「はぁわかったよ。ミサカが一緒に行ってあげる」
禁書「ありがとうなんだよ!」
上条(インデックスさんまじ心強い)
………
……
…
上条「なあインデックス。そろそろ博士っていう人探した方がいいんじゃねーか?」
禁書「そうだね。きっと五和が根回ししてくれてる人なんだよ」
上条「問題はどこにいるか、なんだよな」
禁書「どんな人かもわからないから誰に聞けばいいのかもわからないね」
上条「母さんや番外個体は小田原に逗留してたんだよな。博士って人知ってるか?」
安価↓2
詩菜と番外個体、博士についての心当たりは?
詩菜「それなら」
番外「聞いたことあるよ」
上条「そうなのか? で、そいつはどこにいるんだ?」
番外「ミサカは場所は知らないけど、大きな土倉やってる人の名前だった気がする」
詩菜「確か郊外の方にあったんじゃないかしら」
上条「結構有名な人なんだな。じゃあ街の人に聞けばわかるか」
禁書「とうま。土倉っていうのは金融業者のことなんだよ。もしかしたら危ない人かもしれないから気を付けた方がいいかも」
上条「わかった。番外個体、スマン。何かあったら手を貸してくれるか?」
番外「別にいいけど。でも後で報酬は弾んでもらうからにゃーん?」
上条「わかってるって」
………
……
…
上条「これか」
禁書「一見、裕福な庶民のお屋敷って感じだね」
上条「とりあえず行ってみようぜ。五和のことを話せばなんとかなるはずだし」
禁書「気を付けてねとうま」
上条「ああ。ごめんくださーい!」
安価↓2 コンマ
00-59 博士と対面
60-99 博士は不在だった
………
……
…
禁書「博士、いなかったね」
上条「ああ。しかもいつ帰るかわかんないとか言われちまったな」
禁書「ここで、免許証を手に入れろって書いてあるんだよね」
上条「何の免許証かは知らないけどな。もしかしたら通行手形とかなのかもしれねーな」
禁書「とうまにしてはいいこと言うね。でもこの時代の関所は江戸時代と違って、通行制限というよりは通行にお金がいるっていう感じなんだよ」
禁書「全部そうとは言わないけどね。でもだからお金があれば別にそう困らないかも」
上条「金ならまだ余裕はあるな。どうする? やっぱり博士の帰りを待ったほうがいいのかな」
番外「えー。ミサカ待つのめんどくさい。どうせ行くなら早く行っちゃおうぜ」
詩菜「お母さん的にはどっちでもかまわないけど」
上条「じゃあ———」
安価↓2
上条さん、どうする?
上条「いや。せっかく五和が斡旋してくれてるんだ。待ってみようぜ」
禁書「そうだね。それが一番無難かも」
番外「えー。じゃあ待つ分も金額に入れてもらうよ」
上条「お前思ってたよりもケチだな」
番外「金はいくらあっても足りないんだよ」
〜小田原の宿〜
上条「はー、やっとくつろげるって感じだな」
禁書「これまでもなんどか宿はとったけど、ひとまず安心できるね」
番外「ねえ。もしかしてミサカたちも一緒の部屋で寝るって言わないよね」
詩菜「部屋は二部屋とれるって宿の人は言ってたけど……当麻さん的にはどういう部屋割りがいいのかしら?」
上条(え、男と女で分けるんじゃねーの?)
禁書「…………」チラリ
安価↓3 コンマ
1.もちろん男と女です
2.まあ母さんと寝るのが健全かな
3.ここまで長旅してきたんだ。インデックスと
4.ボディーガードは夜も一緒。番外個体と
5.金がもったいない。雑魚寝でいいでしょ
コンマなのに5までしか無いってどういうことよ
上条「いや……男一人に女三人だろ。ちょっと狭くなるかもしれないけど我慢してくれよ」
番外「だよねー。これから旅をする身としては、ミサカちょっと安心した」
禁書「……そうだね」
禁書「とうま、起きてる?」
上条「え、インデックス? どうしたんだよ」
禁書「これまでは旅の途中だったからできなかったけど、そろそろしておきたいんだよ」
上条「しておきたいって……い、いったい何をでせう?」
禁書「現状の把握なんだよ! これから武田の土地に行くんだから当然かも!」
禁書「向こうを出発したのが夏の終わりだったよね。でももうそろそろ雪が降る季節かも」
上条「ああ。ずいぶん長旅だったって気がする」
禁書「だからきっと川中島の戦いもきっともう終わってるんだよ。両軍とも撤退してるかも」
上条「そっか。そもそも入れ違いだったって可能性もあるよな」
禁書「私も誤解していたんだけど、あれは実際に歴史上であった第二次川中島の戦いだったんだよ」
上条「第二次? 川中島の戦いって二回あったのか?」
禁書「数え方にもよるけど全部で五回あったみたいだね。で、とうまが知ってる川中島の戦いは四回目の川中島なんだよ」
上条「げ。連中そんなに戦ってたのかよ。兵力がどうのっていうのはどうしたんだよ」
禁書「もちろん全部が全部正面衝突だったわけじゃないかも。第二次の方も、衝突はあまりなくてむしろにらみ合いが続いたんだよ」
上条「あー。そういえば半年近く帰ってこなかったもんな」
禁書「歴史上ではこの戦いは駿河の大名・今川義元が仲介に入って和睦。やや上杉側に有利な条件で両軍撤退したんだよ」
上条「今川義元って……あの桶狭間の戦いの!」
禁書「さすがのとうまでも今川義元は知ってるんだね」
上条「ああ! あの麻呂だろ。蹴鞠とか和歌とかが趣味っぽい家柄だけの貧弱大名」
禁書「」
>>715
間違えました
コンマじゃなかったです
上条「へー。その今川が仲介とかしてたのか。まあ家柄はよかったみたいだし、そんなもんなのか」
禁書「……ま、まあいいんだよ。今回の件には関係ないかも」
禁書「問題は、そう単純に歴史を追っていけばいいっていうわけじゃない、っていうことなんだよ」
上条「どういうことなんだ、インデックス」
禁書「だって現に私たちは自分の意志で上杉を出奔してきたんだよ。それにお城でたまに耳に入った戦況を聞いてると、私の知識と少しズレがあったし」
上条「……ああ、つまり」
禁書「うん。私やとうま、それにアリサみたいな人がいるから歴史にズレが生じてるんだよ」
禁書「それに私たちの時代の人間がこの時代の人間と置き換わってることも、もしかしたらズレの原因になってるかも」
上条「だとしたらもうあちらこちらでズレがあったもおかしくねーってことか?」
禁書「そいういうこと」
禁書「だから私たちにとって重要なのは、歴史上の人たちじゃないんだよ」
禁書「歴史上の人たちと入れ替わってる人たち。これが重要かも。誰が誰と置き換わってるか、これがわかれば私たちはこの時代で有利に物事を進めることができるんだよ」
上条「なるほどな……」
禁書「私は集まった情報を整理して、誰がどの人物かを推理することができるかも。だからとうま、もし気になる人がいたら私に聞いてみて。私に情報が集まっていれば、その人の正体がわかるかもしれないんだよ」
上条「わかったよ。こういう時のお前ってこんなに頼りになるんだな」
禁書「いつもとうまは私のこと、置いてけぼりにして……ま、まあいいんだよ」
禁書「せっかくだから今聞いておくことはある?」
上条「そうだな———」
安価↓2 とある人名
正体を聞いてみたい人物はいる?
上条「そうだな……俺の正体はわかるか?」
禁書「とうま自身?」
上条「やっぱり自分のことを知らないとしょうがないと思うんだよ」
禁書「……そうだね。わかってる情報は、上杉の重臣で親族衆っていうことだよね」
禁書「この親族衆っていうのが、上杉の親族なのか長尾の親族なのか。これがわからないとどうしようもないんだよ」
禁書「長尾氏も上杉氏も分家はそれなりにあるからね」
禁書「刈羽郡が領地って聞いてはいるけど、刈羽郡だって広いんだよ。ちょっと今では情報不足かも」
上条「そっか。でも候補とかはあるんだろ?」
禁書「たぶんとうまに言ってもわからないんだよ」
上条「それもそっか……」
安価↓3まで
他に聞きたい人orもういい
こんなところですみませんが、スーパー閉まっちゃうので今日はここで切ります
ありがとうございました
こんばんは
上条「じゃあ一方通行については? 何か分かったか?」
禁書「あの白い人だね」
禁書「アリサは蘆名氏の支配地から来たって言ってたけど、一方通行が必ずしも蘆名氏の関係者とは限らないんだよ」
禁書「それにアリサも蘆名氏とどういう関係なのかわからないし」
禁書「だからあの白い人については残念だけどほとんど情報がないかも」
禁書「でもわざわざ行商人だって言ってるあたりはちょっと怪しいね。基本的に行商っていうのは江戸時代以降の文化なんだよ。この時代でもなかったわけじゃないけど、こんなに広範囲に行動する商人はまずいないかも」
禁書「でもアリサはこの時代の人間じゃないから……何かごまかしてることがあったのかもね」
上条「じゃあ一方通行については全くわからない、ってことだな」
禁書「うん」
上条「そうだな。他に気になるのは……アレイスターとか」
禁書「とうま。この時代に来てから私ととうまはずっと一緒にいたんだよ。とうまが知らない人のことは私も知らないかも」
上条「そ、それもそうだな……じゃあ父さんと母さんで」
禁書「とうまのお父さんは信濃の豪族で、もともと上杉方だったけど今は武田方なんだよね」
上条「そういえばそんなこと言ってたな」
禁書「とうまとの血縁関係が反映されてれば簡単なんだけど、どうもそう単純な話じゃないみたいだから、とうまの正体の線で探すのはやめておくんだよ」
禁書「とうまもわかってると思うけど、今北信濃では武田と上杉の勢力争いが激化してるんだよ。もともとそのあたりは有力な豪族たちが独立勢力として点在してたんだけど、武田氏が侵攻してきたときに武田方と上杉方に分かれていったみたいだね」
禁書「きっととうまのお父さんもそのうちの一人だったんだと思うよ。でもさっきも言ったけど北信濃は豪族が乱立していたから城主格とはいっても候補がたくさんいるかも」
上条「うーん……じゃあ母さんは?」
禁書「当然だけど、城主なんかをやってる人がおいそれと他国に来れるわけはないよね。ぎりぎり家臣レベルじゃないと自由に動けないかも」
禁書「しかも刺客なんてことをさせられてるってことはまっとうな身分の人とは考えにくいんだよ」
禁書「あのはまづらって人と一緒かもしれないね」
上条「忍者ってことか?」
禁書「うん。武田に忍者がいたことは有名だけど、けどしいなは無理やりやらされてる、みたいなことを言ってたかも」
上条「それは父さんのことがあったからじゃねぇのか?」
禁書「そうだね。でもこの時代は父系社会だから、夫よりも実家の都合を優先するはず」
禁書「だからしいなも信濃衆の出身なんじゃないかな」
上条「ふーん。で、心当たりはあるのか?」
禁書「そうだね。我ながら単純な気はするけど、でも私たちの世界の人がみんな名の知れた人物だてってことから考えると———」
禁書「信州歩きノノウの総元締め。甲賀流忍術の使い手のくのいち、望月千代女」
禁書「他にも候補はいるけど、彼女が一番有力かも」
上条「えーっと、その望月っていうのはどういう人物なんだ?」
禁書「歩き巫女って言って、元はフリーランスの巫女さんのことを指すんだけど、それにスパイ的な要素を付け加えたものがあるんだよ。それの元締めをやっていた人だね」
禁書「彼女自身の生家は特に神職とは関係なかったんだけど、諜報に長けた家柄だったんだよ。だからそれに目を付けられて忍者的な役割を果たすようになったんだね」
禁書「北信地方には他にも有名な忍者はいるけど、“誰かの妻だった忍者”といえば、この人が有名かも」
上条「へぇー。じゃあ母さん、巫女さんだったのか」
禁書「形だけのね」
………
……
…
禁書「ふわぁ……もう夜も更けてきたかも」
上条「ああ。この話はここらへんにして、もう寝ようぜ。お前も自分の部屋に戻れよ」
禁書「…………」
禁書「まあいいんだよ。おやすみ、とうま」
上条「ああ、お休み。インデックス」
上条「母さん、巫女さんで忍者だったのか」
上条「似合わねぇ、っつーか母さんに戦闘能力って皆無だろ……」
安価↓2 コンマ
00-49 数日で博士は帰ってきた
50-99 博士はまだ戻る気配がない
………
……
…
上条「また来たけど……今日こそ帰ってるかな」
上条「ごめんくださーい」
番外「よく懲りずに尋ねるよね。ミサカそろそろ我慢の限界なんだけど」
上条「スマン番外個体。もう少しだけ付き合ってくれ」
番外「……そろそろ諦めてほしいんだけど」
「呼んだかな……?」
上条「あ、もしかしてあなたが博士っていう人ですか?」
博士「いかにも、そう呼ばれているが」
上条「よかった……インデックス!」
禁書「わかったんだよ。いきなりで申し訳ないんだけど、これを見てほしいんだよ」
博士「ふむ……」
博士「これは、越後の……」
禁書「ここで免許証をもらうように言われてるんだけど、心当たりはあるかな」
博士「そうだね———」
安価↓2 コンマ
00-49 五和とは古い付き合いだ。すぐに準備してあげよう
50-99 知らんな。準備しないでもないが条件がある
博士「越後の計見は私とは古い付き合いだ。よろしい、内密に準備してあげよう」
上条「本当ですか! ありがとうございます!」
禁書(計見?)
上条「よかったなインデックス! 五和は本当に頼りになるぜー」
禁書「そうだね」
博士「これが免許証だ。受け取るといい」
上条「これは———」
安価↓2 安価
00-76 インデックスの読み通り、関銭の免状
77 殺人許可証
78-99 なんと免許皆伝の書
博士「関銭の免状だ。それがあれば北条・武田・今川領内でのある程度の関所を通過できるだろう」
上条「おお! ありがとう、博士!」
禁書「またまたインデックスさんの読みが当たっちゃったんだよ!」
上条「ああ! インデックスはすごいな!」
禁書「もっと褒めてもいいんだよ!」
番外「これで目的のブツは手に入ったんでしょ? じゃあもう出発するよね」
番外(宿代はあいつが負担してくれたし、関銭は免除らしいしむしろ待っててよかったよ☆)
上条「ああ、明日の朝には出発ってことにしようぜ」
禁書「これまでよりも楽な道中になりそうだね」
上条「よし。順調だな!」
禁書「とうま。やり残したことはないよね?」
安価↓2
上条さん、小田原(あるいは博士のお屋敷)でやり残したことはない?
上条「あ、そうだ。インデックス。一つ提案があるんだが……」
禁書「? なに?」
上条「馬を購入するのはどうでせう」
禁書「馬? まあギリギリお金はあるけどなんで?」
安価↓2
1.もちろん乗るため
2.荷運び用に
上条「ほら。荷運びようにさ。俺たちの移動スピードが遅かったのってやっぱりこれじゃないかって思うんだよな」
禁書「うーん、別にいいけど。とうま、馬は曳けるの?」
上条「へ?」
禁書「素人には馬を曳くこともできないんだよ」
上条「えーっと……母さん、番外個体。馬って曳けます?」
詩菜「曳けるかしら」
番外「長距離はやったことないけど」
上条「頼りになる!」
禁書(そういえばしいなは望月の生まれだったね。そりゃあ馬くらい曳けるかも)
………
……
…
上条「じゃあ馬も買ったし、行こうぜインデックス、母さん、番外個体!」
禁書「うん」
上条「……って、インデックスさん? ここからはどこを目指すべきなんでせうか」
禁書(しいなは信濃って言ってるけど、武田の本拠地は甲斐なんだよ)
禁書(川中島の対陣は……歴史上ではもう終わってると思うけど実際はわからないし、信濃に行くのは安易かな?)
禁書(でもしいなだって武田の要請で動いてたんだし、うーん)
禁書「そうだね。ここは———」
安価↓2
上条さんたちが目指す場所は?
禁書「石和を目指すんだよ。甲府に次いで発展している甲斐の小都かも」
上条「まずは本拠地の前に、ってことだな。わかったよ」
詩菜(途中までは元来た道を逆戻りねぇ)
番外「近っ!」
安価↓2
00-79 何事もなく山中口へ
80-99 事件発生
安価↓2
何が起きました?
禁書「馬もあるし、手形もあるし、ある程度険しい道でも楽々進めるね」
番外「そうだね。三増の方からだと結構歩くし」
上条「今日はこのあたりに休憩にしておこうぜ」
禁書「あっちに集落が見えるんだよ。宿があれば休ませてもらうんだよ」
………
……
…
上条「なんと……いうか」
禁書「見るからに怪しい雰囲気だね」
番外「怪しいっていうか、不気味だよ。こういう感じ、ミサカ知ってるかも」
安価↓2
その町での人々の暮らしぶりはどうだった?
「南無妙法蓮華経」
「南無妙法蓮華経」
「南無妙法蓮華経」
「南無妙法蓮華経」
「南無妙法蓮華経」
上条「」
禁書「どうやら法華宗の里みたいだね。彼らは財力もそこそこにあるから、こういう門前町みたいなのが形成されるのかも」
番外「丁度、富士を挟んで向こう側は身延山だしね」
番外(ここでのお布施は期待できないかな)
上条「」
禁書「とうま? どうしたの?」
上条「こいつら、魔術師なのか?」
禁書「なにバカなこと言ってるのかな。普通の仏教徒かも。……たまに過激な門徒もいるかもだけど、普通の人たちなんだよ」
上条「そっか」
禁書「でも確かに不気味かも。それにここまで里全体が一丸となってると、魔術的な要素が組み込まれても不思議じゃあないね」
上条「って、ほんとかよインデックス!」
禁書「うん。でも魔術の流れは———」
安価↓3 多数
1.ない。普通の集落
2.おのれ魔術師!
禁書「若干感じるんだよ!」
上条「!!」
番外(こいつら何喋ってるんだろう)
禁書「この魔術は——−」
安価↓3までで一番コンマ77に近い
インデックスが感知した、この里で行われている魔術とは?
安価↓
00-49 武田の没落と日蓮宗による国の建設
50-99 全長二十メートルはありそうな巨大カラクリ像を大量に出現させる
禁書「これは……」
上条「わかるのか? インデックス」
禁書「これは仏教特有の魔術形式なんだよ。偶像崇拝を根拠として、題目でその力を増幅させてるのかも!」
上条「つまりどういうことなんだよ!」
禁書「偶像……つまり仏像を使い魔として召喚する儀式なんだよ! それも里全体が魔方陣的な意味合いを果たしている考えると、その規模はとてつもないかも! 20メートル級の大仏を、それこそ数十体単位での召喚も可能なんだよ!」
上条「20メートルって……奈良の大仏よりもでかいじゃねーか!」
禁書「いや、東大寺の廬舎那仏も自立すると20メートルを超えるから、それくらいの大きさだと思えばいいかも」
番外「何それ怖い」
上条「目的は大仏をたくさん作って観光名物にする……ってわけじゃねーよな」
禁書「そんなわけないんだよ。この規模なら城の一つ二つは簡単に落とせるかも!」
上条「まずいじゃねーか……! どうにかしねーと!」
安価↓2
上条さん、どうする!?
番外「ちょ、ちょっと! 何言ってるか知らないけど。ミサカ、面倒事に首突っ込むのはごめんだからね!」
詩菜「当麻さん?」
上条(そうだ……今はインデックスや母さんもいるんだ。迂闊に行動はできない)
上条(それに、そんな大規模な魔術だとしたら、やっぱり時間がかかるんじゃねーか? 三沢塾の時もアウレオルスじゃなければすげー長くかかるものだったってステイルも言ってたし)
上条「ここは逃げよう。みんなを危険な目に合わせられねーよ」
禁書「とうま!?」
上条「危険なのはわかってるけど……お前らまで危険にさらすわけにはいかねーよ!」
禁書「この術式が完成すれば、どんな被害が出るかもわからないんだよ。それでも逃げるの?」
上条「……ああ。逃げる。インデックス、お前たちを守るためなんだ」
禁書「……わかったんだよ」
上条「そうと決まればさっさと移動しよう。今日は仕方ねーけど宿はなし!」
番外「えー……でも、面倒事に巻き込まれないならいっか」
上条「このまま里は通過するぞ」
安価↓2
00-69 無事に逃げおおせた
70-99 おのれ魔術師!
「待て。そうはいかんぞ!」
上条「!!」
禁書「魔術師!?」
安価↓2 とある人物のうち、魔術サイドの人
魔術師の正体は?
ローラ「計画が露見してしまりては仕方ないわね……」
ローラ「あなたたちをここから逃すことはできかねたるのよ!」
禁書(いよいよ似非時代劇になってるんだよ)
上条「イギリス清教のトップ!? まずい!」
ローラ「ふふふ……」
安価↓2
大仏連続召喚、ローラの目的とは?
上条「お前の目的はなんなんだ! そんなでっけぇものをいくつも呼び出したらどうなるかわかってるのか!」
ローラ「当然、分かっててやっているに決まっているわ」
ローラ「私の目的はただ一つなりけるわ。夫れは即ち……甲斐武田氏の転覆!」
上条「な……に!」
ローラ「いかに甲斐の虎、軍神と呼ばれたりとも、大仏の力には勝てなし。ここで邪魔をされるわけにはいかぬのよ!」
安価↓2
上条さん、どうするのだ
上条「…………」
ローラ「…………」
上条(さすがに俺たちだけでこいつを止めるのは無謀だよな……)
上条(そんなでけぇものが暴れまわったら危険だけど、でもこいつは冷酷ではあっても理性的だった。無意味に被害を拡大することはないはず……)
上条「待てよ」
ローラ「?」
上条「俺たちは手出ししない。だから見逃してくれないか」
ローラ「ほほう? 好きにやらせたるということ?」
上条(なんだその関西弁っぽい喋り方)
上条「ああそうだよ。俺たちは見なかったことにする。だからお前はお前の術式完成に躍起になってろよ」
禁書「とうま!?」
ローラ「ふむ。まあ言いたいことはわかりけるけど……」
安価↓2
00-49 見逃してくれた
50-99 ローラは甘くない。術式が完成するまで漏らすわけにはいかないのだ
上条「…………」
禁書「…………」
番外(なんだこの空気)
ローラ「ま、いいわ。見逃してあげるわ」
上条「……よかった」
ローラ「ま、この術式の意味がすぐに理解できる魔術師なんてそうはいないにつき。そこの娘は特別なりね」
禁書「そうだね。その点については大丈夫かも」
ローラ「ほら。邪魔せぬといふならすぐに立ち去りなさい」
上条「……ああ。行くぞ、インデックス、番外個体、母さん」
禁書「わかったんだよ」
………
……
…
禁書「なんか、今日のとうまはとうまらしくなかったんだよ」
上条「仕方ねーだろ。今の俺たちの中で戦えるのは俺と番外個体だけだし、あんな化け物がマジで取り組んでる計画なんて邪魔できないだろ。まずはお前らの安全が第一だ」
禁書「……まあ、とうまがそういうならいいんだよ」
禁書(私の強制詠唱もどこまで通用するかわからないしね)
上条「ま、気を取り直して行こうぜ」
禁書「待って、とうま。そのまま北進するのは危険かも」
上条「へ? なんでだよ。このまま北に進めば目的地に着くんだろ?」
禁書「ここはまだ最大主教の監視範囲なんだよ。露骨に甲斐へ向かえば疑られるかも」
番外「甲斐を滅ぼすって言ってんのにミサカたちが甲斐に向かったら、せっかく見逃してもらったのにまた追われるかもしれないしね」
禁書「ちょっと遠回りだけど、富士山を迂回して河内路から入るんだよ」
番外「駿河経由で入るってことか。確かにちょっとめんどくさいかも」
禁書「でもそれが一番安全かも」
上条「なら仕方ねーか。インデックスの言うとおりにしよう」
安価↓2 コンマ
00-59 無事に甲駿国境へ
60-99 予定から外れた道には困難があった
………
……
…
上条「特に問題なくやってこれたな」
禁書「甲相駿三国同盟がきいてるね。国境地帯もそこまで緊張してないおかげで楽に通過できたかも」
番外「一昔前はこのあたりは緊張地帯だったんだけどね」
禁書「河東の乱だね。確かに、そのころと比べればだいぶ行き来がしやすくなってるかも」
上条(加藤?)
禁書「ここから北上して甲斐に入るんだよ。それからしばらくは歩くけど、駿州往還は比較的整備されてるから問題ないかも」
安価↓2
00-79 無事に甲州へ。石和に到着
80-99 駿州往還で問題発生
〜甲州・石和〜
上条「着いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
禁書「ちょ、恥ずかしいからやめてとうま」
上条「苦節……何か月だ? とにかく着いたぜ! 途中雪道とかマジ死にそうになったけど着いた!」
禁書「本当に馬買っておいてよかったね。こればかりはとうまの判断は正解だったかも」
番外「ねえ。これでミサカもお役御免だよね?」
上条「あー……そういえばそうだったな」
番外「そろそろお礼を包んでもらえると助かるんだけど」
上条「スマン、番外個体! もう少しだけ待っててくれ!」
禁書「ここに落ち着ければすぐに用意できるんだよ」
番外「……まあいっかー。もう少しだけ待ってあげる」
上条「恩に着るよ、番外個体」
詩菜「あらあら。甲州まで着いたのね。懐かしいわ」
上条「母さんも数か月ぶりの帰還、って感じなの?」
詩菜「そうねぇ。十月ぶりくらいかしら」
禁書(私たちがこの世界に来た時くらいなんだね)
上条「母さん。俺も武田軍に入りたいんだ。何かいい方法はないかな」
詩菜「そうねぇ。お母さん的には———」
安価↓2
詩菜の提案する武田への仕官方法とは?
詩菜「うーん……思いつかないわねぇ」
上条「そっか……」
詩菜「というか、お母さん的にはあんまりおすすめしないかしら」
上条「なんでだよ?」
詩菜「だってこの国、大仏の軍団に狙われてるんでしょう? やめておいた方がいいんじゃないかしら」
上条「そうだった……」
禁書「リアルに切迫した問題なんだよ……」
安価↓2
上条さん、どうする?
上条「でもこういう組織的なところに入ればなんとかなるかもしれない」
上条「俺の右手にインデックスの強制詠唱。それに戦国最強の騎馬軍団。それでローラの野望を打ち砕けるかも……!」
禁書「こっちには情報があるしね。機先を制することもできるかもしれないんだよ」
上条「ならこの火縄銃を手土産にして取り入ろう!」
禁書「やっと目的が達成できそうだね、とうま」
安価↓3 多数決
1.この石和で就活
2.甲府に赴く
スーパーに用事はないですけど今日もこのあたりで切ります
ありがとうございました
……やっと武田の元に着いた!
30分から60分ほど仮眠とったら始めます
寝落ちしたらごめんね
おはようございます
禁書「で、まずはどうするのかなとうま。別にここにいれば自然に武田軍に入れるってわけじゃないんだよ」
上条「ああ、わかってるって。そうだな———」
安価↓2
石和での就活、具体的にどうする?
上条「……なぁインデックス」
禁書「なに、とうま」
上条「思うんだが、いきなり俺が“ここで働かせてください!”って言って、武田は俺を召し抱えてくれると思うか?」
禁書「…………」
上条「小田原でお前言ってたよな。俺の正体はまだよくわかってないって」
禁書「でも長尾・上杉氏の親族衆だっていうのはわかってるんだよ」
上条「ああ。でも別に俺って上杉家で不遇だったってわけでもないだろ? ごく個人的な理由で飛び出してきたじゃねーか」
禁書「まあ、そうだね」
上条「しかも公的には死んでることになってるやつがひょっこり武田の元にやってきて、はいそうですかって仕官なんてできると思うか?」
禁書「な、なんかとうまにしてはずいぶん疑り深いんだよ」
上条「無駄足踏んで全部パーになったら元も子もねーだろ?」
禁書「でもここまで来ておいて全部投げ出すの? それは五和たちにも申し訳ないんだよ」
上条「そうなんだよな……」
禁書「私たちは死んでるってことになってるんだよ。だからもうこの計画には少なからず犠牲が出てるかも。それでもとうまは投げ出すっていうの?」
上条「お、落ち着けインデックス。それはそういう意味じゃなくてだな———」
安価↓2 コンマ
奇数 直参ではなくて、陪臣になるということだ
偶数 まずは詩菜のツテで信濃衆の元へ入るっていうことだ
ぞろ目 いや。言葉通りすべてを投げ出す
上条「違うんだってインデックス」
禁書「何が違うっていうのかな!」
上条「これはだな。その、武田に直接仕官するんじゃなくて、武田寄りの信濃の豪族に仕官するってことなんだよ」
禁書「ふーん……?」
上条「ほら、ワンクッション置いた方がいいだろ? それにそこで下積みしっかりすれば、正式に武田軍に入れるかもしれねーわけだし」
禁書「まともなこと言ってるようには聞こえるけど。ちょっととうま、情緒不安定かも」
禁書「でもとうま。甲府ならともかく石和にはたぶん信濃衆の人はいないんだよ。どうやって石和で信濃衆に入るっていうのかな?」
上条「それはだな———」
安価↓3 多数
1.粘り強く石和で仕官活動をする
2.素直に諦めて移動する
上条「上条さんが間違っていました。素直に移動するよ」
禁書「それがいいんだよ」
禁書「信濃衆はもちろん信濃に根拠地がある人たちのことを言うんだけど、恐らく今は甲府に屋敷を持っている人が多いんだよ」
禁書「武田の中央集権的な支配体制確立のためのシステムだね。遠方の豪族を手元においておこうとしているんだよ」
上条「なるほどな。じゃあ仕官活動をするなら———」
安価↓3 多数
1.甲府
2.信濃
上条「信濃に行こう。武田本体にあんまり目立った活動を見られたくない」
禁書「妥当だね。ならさっさと移動するんだよ」
上条「な、なんか怒ってません? インデックスさん?」
禁書「別に怒ってないんだよ」
番外「ちょっと。いつになったら報酬くれるの? ミサカ、こんな田舎でじーっとしてるほど暇じゃないんだけど」
上条「あ……スマン番外個体。もう少しだけ待ってくれないか」
番外「っていうか本当に用意できるんだよね」
上条「そりゃあもちろん———」
安価↓2
上条、番外個体にかける言葉は?
上条「越後に戻ればすぐにでも渡すよ」
番外「は?」
禁書「ちょっととうま、もしかして熱でもあるんじゃないかな! 今日は言ってることがおかしいかも!」
上条「 」
安価↓3 多数
1.しばらく一緒にいてくれって意味だよ。言わせんなよ恥ずかしい
2.五和へ紹介する書状を持たせる
上条「いや、俺が行くって意味じゃなくてさ」
番外「どういうこと?」
上条「越後に五和っていう俺の……知り合いがいるんだが、そいつに俺から紹介状を書く。それを五和に見せればたぶん礼金でもなんでももらえると思う」
番外「……へー。ミサカに金が欲しけりゃ自分で取りに行けって?」
上条「悪いとは思ってるけどさ。待てないっていうならそれが一番手っ取り早いと思うぞ?」
番外「むむむ……」
禁書(とうま、こっちきてからこの方、ずいぶんふてぶてしくなってるんだよ……)
上条「これでダメならやっぱし待ってもらうけど」
番外(ミサカ北陸道はまだ行ってないから、まあ仕事第一に考えるならついでにはなるけど……)
番外(正直めんどくさいっていうのはあるよね)
番外(それなら———)
安価↓3 多数
1.越後へ行く
2.上条と同行する
番外「わかった。ミサカ越後に行く」
上条「すまない」
禁書「じゃあ信濃までは一緒に行って、そのうちにとうまはこれまでの経緯をしっかり書面に起こすんだよ」
上条「わかったよ」
禁書「さて、信濃って言っても広いんだよ。とうまは確か、しいなのツテを頼るって言ってたよね?」
上条「ああ。それが一番手っ取り早いだろ?」
禁書「そうだね。とすると選択肢は二パターンあるかも」
詩菜「お母さん的には反対なのですけど、とうまさんがそこまで言うなら仕方ないかしら」
禁書「しいなの実家筋にあたる望月氏を頼るか、いまどこにいるか知らないけどとうやの筋を頼るかなんだよ」
上条「そういえば父さんは武田方に軟禁されてるんだっけ?」
禁書「軟禁かは知らないけど、そんなことを言ってたね」
禁書「望月氏は滋野党っていう小豪族集団の一つなんだよ。北信地域からは少し外れるけど、今は普通に武田氏の傘下にあるかも」
上条「そうだな———」
安価↓3 多数
1.望月氏を頼る
2.刀夜の元へ行く
上条「やっぱ父さんを放っておけねぇよ。父さんの所に行こう」
禁書「そう言うと思ってたんだよ」
上条「母さん。父さんはいまどこにいるんだ?」
詩菜「刀夜さん? そうねぇ、刀夜さんは———」
安価↓2
武田に捕えられていた元旭山城将・刀夜さん。今どこで何をしている?
詩菜「刀夜さんは……きっと今ごろ牢屋の中でお楽しみかしら……」ゴゴゴゴ
禁書(なんか踏んではいけないものを踏んでしまったんだよ)
上条(あのクソ親父……!)
上条「牢屋って、母さん。もしかして父さんは甲府に連行されてんのか?」
詩菜「そうねぇ———」
安価↓2
1.甲府にいる
2.その他。安価とった人がご自由に
詩菜「諏訪の牢にいるわね」
禁書「諏訪氏に預けられてるんだね。たぶん無駄に信濃衆を刺激しないための配慮かも」
上条「じゃあその諏訪氏を尋ねればいいってことなのか?」
禁書「うーん。でも牢に繋がれてるってことは、仕官は期待できないかもしれないんだよ」
上条「それもそっか」
禁書「しいな。とうやは信濃ではどんな身分だったんだっけ?」
詩菜「あらあら。当麻さん、インデックスちゃんには言ってなかったかしら」
禁書「き、聞いてないかも」
詩菜「あらあら。当麻さんもダメねぇ」
詩菜「刀夜さんは北信の旭山城っていうお城の主だったのよ。でも配下の人たちにお城を追われちゃって、武田氏に保護されたの」
禁書「じゃあ元々は上杉方だったんだね」
詩菜「武田に寝返る約束だったらしいのだけれど、なぜか捕まっちゃったみたいで」
禁書(寝返ろうとしたら配下が不満を持ったのか、それとも逆に寝返る気はなかったけど配下に押し切られたのか。そんなところかも)
上条「つまり父さんの立ち位置は結構微妙ってことだよな」
禁書「そうだね。諏訪に預けられてるってことは命は助けられてると思うけど……」
詩菜「刀夜さんは善光寺の別当職だったから、迂闊には手を出せないんじゃないかしら」
上条「父さん、そこそこ偉い人だったんだな……」
詩菜「あらあら。当麻さん忘れちゃったのかしら?」
上条「あ、いや。ハハハ……再確認したと言いますか……」
禁書「とにかくどうするか決めてほしいかも」
上条「そうだな———」
安価↓3 多数
1.刀夜のいる諏訪を目指す
2.刀夜の勢力圏・善光寺を目指す
上条「とりあえず父さんに会おう。諏訪を目指すんだ」
詩菜「刀夜さんとは半年ぶりくらいかしら……」
禁書(そういえば善光寺はたぶんここ最近まで川中島の合戦の舞台だったんだよ。言い忘れてたけど)
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