しろくまカフェ ウニ味!(32)
ペンギン「……はい、そのお部屋でお願いします」
ペンギン「はい、ありがとうございました」ガチャ
シロクマ「どう?ペンギンさん、窓の無いビル買い取れた?」
ペンギン「無茶言わないでよ!予算が全然足りないよ!」
シロクマ「えぇ~せっかく壁の無いビルにしようと思ったのに」
ペンギン「君は一体何がしたいの?……まぁいいや、変わりに学生寮を一部屋借りたから」
シロクマ「狭くない?」
ペンギン「仕方ないよ、物価が高いんだから、それより速く準備して!しろくまカフェin学園都市やるんでしょ!」
シロクマ「仕方ないなぁ準備すればいいんでしょ?」
ペンギン「何で言い出しっぺの君がそんなにテンション低いの?」
笹子「それがシロクマさんです」
上条家~
上条「zzzZ」
ガチャ
ペンギン「あれ?人が寝てるよ?」
ペリカン「」バサッ
笹子「『間違って学生のいる部屋を貸してしまった』ですか……どうしますシロクマさん?」
シロクマ「別に気にしなくていいんじゃ無いかな?」
ペンギン「いや、駄目でしょ大屋さん他に部屋空いていませんか?
ペリカン「」バサッ
笹子「<空いていない!』ですか……仕方ありませんね今回は諦めましょう」
シロクマ「ちょっと待って、今あの子と交渉してくる」
シロクマ「起きて」ユサユサ
上条「う~ん後ごふ……!?」ガバッ
上条「シロクマ!?何で俺の部屋にまさか脱走してきたのか!」
ペリカン「」バサッ
上条「あっ大屋さんおはようございます、……え?『間違えて君の部屋この人達に貸しちゃったテヘッ』……不幸だ……」
シロクマ「その事なんだけどさっ」ズイッ
上条「うぉっ!?近い!近い!」
シロクマ「あっごめん、でさ僕達ここでカフェ開こうと思うんだけどさ、良かったら君働いてみない?」
上条「俺がですか?」
シロクマ「うん、君が働か無いなら、僕達も無理強いはしないし、学生を野宿させる訳にも行かないから、僕達は帰るよ」
上条「俺がカフェの店員……」
シロクマ「勿論お給料も払うよ」
上条「……やって見ます!」
シロクマ「そう、良かった……じゃあ」
シロクマ「しろくまカフェ ウニ味!を開店します」
ペンギン「あれ?しろくまカフェin学園都市じゃ無かったの?」
シロクマ「それだと長いし、それに彼の頭がウニに見えたから」
ペンギン「成る程」
ペンギン「あっ自己紹介がまだだったね、僕はペンギン、種類はコウテイペンギンだよよろしく」
笹子「私は笹子、アルバイトです」
シロクマ「僕がシロクマ、このカフェの店長だよ
上条「シロクマさんが店長ですか、俺は上条当麻ですよろしくお願いします!」
シロクマ「よろしくね、当麻君」
シロクマ「早速、この部屋の工事に取りかかるよ」
上条「はいっ!」
ガガガガ
上条「どうして、シロクマさんは学園都市でカフェを開こうと思ったのですか?」ガガガガ
シロクマ「前にやってた所が水没しちゃってね、だからここに来たんだ」
上条「……そうだったんですか、すいませんこんな事聞いてしまって」
シロクマ「良いんだよ、もう過ぎた事だし」
ペンギン「何言ってるの!シロクマ君!嘘言っちゃ駄目でしょ!」ガガガガ
上条「え?嘘?」
笹子「本当はね?元のカフェの耐震工事が後3年位かかるから、ここに来たんだよ」
上条「そうだったんですか」
ペンギン「当麻君、シロクマ君の話はあまり本気で聞かなくていいからね?」
上条「そうなんですか」
シロクマ「酷い言われようだね」
ペンギン「日頃の行いのせいだね」
上条「よし、後はイスを並べて」ガタッ
上条「店内の改装工事完了」
シロクマ「お疲れ様、これカフェモカ飲んで」ゴトッ
上条「ありがとうございます」ゴクッ
上条「うめぇ」
笹子「食器の買い出し行ってきまーす」スタスタ
シロクマ「行ってらっしゃい」
ペンギン「あっもしもし、キノボリカンガルーさん?いつものコーヒー豆よろしく、おっと忘れる所だったいつもの半分の量でいいや、お客さん来るかわからないしね」
上条「何か良いですね」
シロクマ「何が?」
上条「皆自分の役割をちゃんと理解している所とか」
シロクマ「君もすぐに慣れるよ」
上条「そうなる様に努力します」
良スレの予感高い
夜~
シロクマ「皆お疲れ様、今日はもう各自の寝床で寝て明日に備えよう」
皆「はーい!」
上条(ハンモック)「まさか、俺の家がカフェに成るとはなぁ~」
ペンギン(同じく)「床にスペースが無くて、ハンモックで寝る事になるとは僕も思わなかったよ」
笹子(お布団)「でも、ハンモックって一度はやってみたいと思いますよね~」
上条「それは、ありますね」
シロクマ(水風呂)「カフェの耐震工事が終わったら、もっと自然の溢れる所でハンモックを貸してあげるよ」
上条「シロクマさん、約束ですよ?」
シロクマ「うん、じゃあ皆」
皆「お休みなさーい!」
>>8
先に言っておこう、ここから先はパワーバランスが可笑しいバトル物になると……
今日はお休みなさい
翌日~
笹子「んー!よく寝たっ!」
笹子「皆は……まだ寝てるね、お布団でも干してようかな?」ガラッ
笹子「あれ?」
しろいの「お腹へったんだよ」
笹子「……皆ー起きて下さーい!」
ーーーー
ーー
ー
上条「どうするんすか?こいつ」
シロクマ「当麻君、こいつなんて言っちゃ駄目でしょ、しろくまカフェウニ味!の最初のお客様なんだから」
上条「そうでした、すいません」
シロクマ「うん、じゃあ君ご注文は?」
しろいの「お腹いっぱいになるの!」
ペンギン「カフェで言う台詞かな?まぁいいや、僕がカルボナーラでも作るよ皆の分もね」
シロクマ「よろしく、ペンギンさん、僕はカフェモカ炒れるよ」
上条「笹子さん!俺らで食器とかの準備をしましょう!」
笹子「そうだね、じゃあしろい君はちょっと待ってて」れる?
しろいの「うん!」
その後~
全員「ごちそうさまでした~」
ペンギン「それで、君何でベランダ何かに居たの?」
しろいの「それは、悪い人から逃げていたら成り行きで」
上条「終われてるのか?物騒だな」
笹子「そういえばまだ、名前聞いて無かったよね?何て言うのかな?」
インデックス「私の名前は、インデックスっていうんだよ!」
シロクマ「インデックス?」
シロクマ「」カタカタ…ッターン
ペンギン「それは、インターネット」
シロクマ「最近の政治についてどう思いますか?」
ペンギン「それは、インタビュー」
シロクマ「カレーの美味しい」
ペンギン「それは、インド、全くインデックスでしょ!」
シロクマ「そうだったね、それで、インデックスちゃんを家で保護しようと思ったんだけど皆いい?」
上条「シロクマさんがそう言うなら」
ペンギン「断る理由は無いね」
笹子「ですね」
インデックス「ちょっといいかな!?」
シロクマ「何?」
インデックス「何で私を保護する流れになっちゃつてるのかな?」
上条「そりゃあ、ねぇ」
ペンギン「追われてるんでしょ?じゃあそのままにしておくなんて、出来ないじゃない」
笹子「悪い人もまさかカフェに、隠れてる何て思わないでしょうし」
インデックス「駄目だよ!気持ちはすっごく嬉しいけど、あの人達は本当に危ないんだよ!」
シロクマ「それなら、問題ないよ……僕お腹空いちゃって」
シロクマ「久しぶりに珍しいお肉食べたい気分なんだ」ニコッ
インデックス「」ゾォッ
ペンギン「君が言うと凄く怖いよ!」
シロクマ「冗談だよ」
上条「ですよね~」
アハハハハハ
インデックス「じゃ無い!」
シロクマ「まだ心配なの?此処なら探しに来ないと思うけど?」
インデックス「それが、来ちゃうんだよ!私の魔力を探知して!」
上条「魔力を探知?じゃあもうばれてるかも知れないな」
インデックス「はっ!そうなんだよ!私が長居してたらあなた達にも迷惑がかかっちゃうかも!」
インデックス「こんなにイイ人達を巻き込む訳には行かないんだよ!」
インデックス「さよなら!」ガチャ
ステイル「あの~すみません、インデックスと言う子を知りませんか?」
インデックス「……」パタン
笹子「お客さんかな?」
ペンギン「笹子さん、今の人はどう考えてもインデックスちゃんを追ってる人でしょ」
インデックス「来ちゃったんだよぉぉぉぉ!」
シロクマ「神父さんみたいな格好してたから、話せば分かってくれるんじゃないかな?」
インデックス「あなたが言った所で話なんか聞いて貰えないんだよ!最悪焼き付かされるかも……」
シロクマ「危ない人なんだね、それじゃ……」ピポパ
上条「シロクマさん、何してるんすか?」
シロクマ「ちょっとグリズリー君に電話」
シロクマ「……うん、よろしく」
ペンギン「どうする?」
笹子「このままだと、カフェに入って来てしまうかも知れませんね」
シロクマ「もし、暴れられたら困るから、僕達が外に出よう」
インデックス「危ないんだよ!ここで籠城して助けを待ったほうが……」
シロクマ「助けならもう呼んであるよ」
上条「何いざとなったら俺が守ってやるよ!」
インデックス「……どうなっても知らないからね?」
シロクマ「よし、行こう」ガチャ
ステイル「あっここの住人の方でいらっしゃいますか?僕は教会で神父をさせて頂いている、ステイル・マグヌスと申します」
シロクマ「親切にどうも、僕達はここでカフェをやらせて貰ってます」
ステイル「こんな所でカフェ?」
ペンギン「物価が高くてここしか、借りれ無かったんですよ」
ステイル「それは、災難でしたね、それで、人を探しているのですが……インデックスと言う子を知りませんか?」
シロクマ「インデックスちゃんなら」
インデックス「此所にいるんだよ!」バッ
ステイル「インデックス!やっぱり此所に居たのか!ありがとうございました!さぁ帰ろう」
インデックス「嫌っ!」
シロクマ「嫌がってるね、どうしてですか?」
ステイル「きっと、教会の食事が気に入らないんだろう」
シロクマ「それよりももっと気に入らないのは、あなた自身じゃありませんか?」
シロクマ「インデックスちゃんを追っている悪い人さん?」
ステイル「……話たんだね?」
インデックス「うん……」
ステイル「駄目じゃないか、部外者を巻き込んだら、そんなことしたら……」
ステイル「処分するゴミが増えてしまうよ」ゴォォォ
笹子「火が出た?」
ペンギン「凄いね、僕火を出す人何て初めて見たよ」
上条「発火能力か!?」
ステイル「これを見た以上、生きて帰る事は出来ないよ……消えろ!」ゴォォォ
シロクマ「うわー」ゴォォォ
インデックス「皆ー!」
ステイル「さぁ帰ろう」グイッ
インデックス「嘘だよね?皆が死んじゃう何て……幻想だよね?」
ステイル「これが現実だよ」
「いやっ!それは勝手な幻想だ!」
上条「言ったよな?守ってやるよってな!」バンッ
ペンギン「危なかったね、まさか当麻君にあんな力があったなんてね」
笹子「私も出来るかな?」
ペンギン「嫌、無理でしょ」
ステイル「全員無事って事かい?」
シロクマ「お陰様でね」
ステイル「仕方ない……イノケンティウス!」
イノケンティウス「ガァァァ」ゴォォォ
上条「火が人の形に!?」
ステイル「やれ」
イノケンティウス「ウガァァ」ブンッ
上条「うぉぉぉ!」パキーン
上条「……なんで消えないんだ?」
ステイル「良く見たまえ、破壊されると同時に再生しているだろ?」
ペンギン「どうやら、当麻君とは相性が悪いみたいだね」
シロクマ「うん、当麻君下がって、そろそろ助っ人が来るはずだから」
シロクマ「あっ来たよ」
グリズリー「シロクマァ!何の用だ!何で来いとしか言わねぇんだよ!」
シロクマ「ごめん面倒臭くて」
グリズリー「ふざけんなぁ!下らない用事だったらぶっ飛ばすからなぁ!」
シロクマ「下らく無いよ、ほらっあの人形の炎倒して」
グリズリー「ん?あれか、まぁ良いだろう久しぶりに一暴れするか!」
シロクマ「頑張って~」フリフリ
ステイル「今度は君が相手かい?まぁいいや、やれ」
イノケンティウス「ガァァァ」ゴォォォ
グリズリー「おらぁ!」ガシッ
笹子「両者組み合った!」
ペンギン「相撲みたいだね」
グリズリー「相撲か……良いぜこのまま寄り切ってやるぜ!」ゴゴゴゴ
上条「熱くないんですか?」
グリズリー「こんなもん、シチューに比べれば大した事じゃねぇ!」
グリズリー「おらぁ!……ん?」
イノケンティウス「」バラバラ
グリズリー「消えちまったぞ?」
上条「どうなってんだ?俺の右手でも消えなかったのに」
ステイル「君のいる位置は……はっ!術式の外だ!」
グリズリー「術式?」
シロクマ「どうやら、あの炎のやつは決められた範囲の中しか行動出来ないみたいだね」
ペンギン「それで、外に出ちゃったから消えたと」
笹子「でも、また作れるんじゃ無いですか?」
シロクマ「そうかも知れないけど、今のではっきり分かったよね、あの炎のやつグリズリー君には勝てないって事が」
笹子「そうですね」
上条「まだやるか?」
ステイル「僕の切り札が通用しなかった時点で僕の負けだ、覚悟は出来ている、好きにしろ」
ペンギン「だってさ、笹子さん準備して」
笹子「はいっ!」
グリズリー「……フッ、シロクマ、お前も甘い奴だな」
シロクマ「グリズリー君も大差無いよ、ほらっ歩いて」
ステイル「……」スタスタ
シロクマ「ようこそ」ガチャ
シロクマ「しろくまカフェウニ味!へ」
皆「いらっしゃいませー!」
ステイル「……なんだ……これは」
シロクマ「好きにしていいんでしょ?だから僕達は君が何でこんなことしているのかカフェで寛ぎながら聞こうと思っただけだよ」
ステイル「そうかい」
シロクマ「話してくれる?僕達が力になって上げれるかもよ?」
ステイル「わかった潔く話すよ
ーーーー
ーー
ー
インデックス「全部私の為だったんだ」
ステイル「結局一度も救えなかったけどね」
インデックス「それでも、私の為に精一杯頑張ってくれたんだね、ありがとう」
ステイル「……」
シロクマ「話してくれてありがとう、お礼に何か奢って挙げるよ」
ステイル「そうかい……じゃあ何でもいいから飲み物をくれ、喉が渇いた」
シロクマ「かしこまりました」
インデックス「…………」ジー
シロクマ「インデックスちゃんどうしたの?」
インデックス「ねぇシロクマ、私が飲み物用意してもいいかな?」
シロクマ「……良いよ、淹れてみて」
インデックス「ありがとうシロクマ」
ペンギン「笹子さん、当麻君ちょっといいかな?」
上条「何ですか?」
ペンギン「さっきの話おかしな部分無かった?」
上条「別に無かったと思いますけど?」
笹子「おかしな部分……あっ!ひょっとして記憶し過ぎてインデックスちゃんが危ないって所ですか!」
ペンギン「そう、そこだよ」
上条「何がおかしいんです?」
ペンギン「僕昔ちょっと脳の勉強したことがあってね?その時習ったんだ記憶し過ぎて人が死ぬなんて事無いってね」
上条「そうだとすると何でステイルはインデックスの記憶を消し続けているんだ?」
ペンギン「知らなかったとか?」
上条「いやぁさすがにそれは……」
グリズリー「赤毛のあんちゃん、お前結構いい奴だったんだな!」
グリズリー「なぁ知ってるか?これは、常連のライオンの奴にきいたんだが、記憶し過ぎて人が死ぬなんてこと無いらしいぜ!」
ステイル「なんだって!?じゃあ僕は何であの子の記憶を……」
上条「……」
笹子「知らなかったみたいだね」
上条さんは記憶喪失になりませんでしたとさ
ーーーー
ーー
ー
ペンギン「いや~終わった終わった~」
シロクマ「いろいろ大変だったね」
上条「でも、皆無事でよかったですよ」
インデックス「ありがとうね皆!」
ドア「」ガチャ
シロクマ「あっお客さんだ」
全員「いらっしゃいませ!しろくまカフェウニ味!へようこそ!」
~完~
>>30、これで満足か?
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