男「超能力が」 (10)

イケメン「君は超能力を信じるかい?」

男「は?」


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男「宗教かなんかだったら俺は勘弁だぞ?四丁目の鈴木さんがひどい目に遭ったらしいからな」

イケメン「別に宗教の勧誘じゃないよ。ただの世間話さ、世間話。で?どうなんだい?」

男「超能力かー…特には信じてねえなー。あるんだったらあるんでね?もしそこで田中が超能力使ったら信じるわ」

田中「できるわけねえだろ」

イケメン「そうか、そうだね。じゃあ、もし超能力を使えるようになったら?」

男「そうだなー超能力を使えるようになったら…うーん。じゃあ鈴木さん助けるわ」

イケメン「ふふ、そうか。助けるか」

男「私利私欲にかられるとなー。後に困るからなー」

イケメン「じゃあ君は人類の滅亡があるとおもうかい?」

男「?…おう、あるんじゃねえの?あっても十万年後とかだろうけどな」

イケメン「ハハ、会話の締めに一つ良い事を教えてあげよう。男くん」

男「?」

イケメン「人間ていうのは簡単に死ぬ生き物なんだ、君らが未だに馬鹿にするような超能力という弱くか細い力でもね?」

田中「…ッ…ゴハッ…!!」

男「!?おい!田中?田中!?」


???「…い」

???「…ーい」

???「…おーい」

???「おーい!」

男「…んあ?」

???「やっと目が覚めたね!」

男「なにがどうなって…」

???「ああ、まあ見ての通りというか、死んだよ。みんな」

男「そういうことじゃねえ、どういうことだ」

???「…僕にも全く。僕も気づいたら周りが死体だらけになってたとしか」

男「…あんたは?」

友「僕は友。君は?」

男「男だ。警察とかは来てねえのか?」

友「来てない。僕は生きている人を探すのに必死だったから…」

男「そうか」

kiru

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