春香「アイドルトラップ」 (140)
P「皆さんこんばんは!765プロのプロデューサーです!」
P「早速ですが本日のコーナーはこちら!アイドルトラップです!」
──アイドルトラップ──
仕掛け人のアイドルがターゲットに夢の時間を提供する過激ドッキリ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437563642
P「記念すべきターゲットはこの方!」
P「ジュピターの天ヶ瀬冬馬くん!」
──天ヶ瀬冬馬(17)──
人気アイドルユニットであるジュピターのリーダー
キャッチコピーは『俺の前に立つんじゃねえ!熱血俺様系アイドル!!』
_, =ー
〈:./´
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∧:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヘ
フ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ゝ、
<彡:. :. :. :. :. :. :. :. /|:. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ、_
/:. :. :. :. :. ./:. :../ ハ:. :. ∧:. :. :. :. :. :-ー ´
i:. :. :. :. :. メ/:.く / i:.../__,i|||:. :. :. :. :.|
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 ̄'7:. :. ハ ,!イ:人\
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_ノ,:. :. :へ 丶 _ フ ,イ:. :.|:..{ ヾ、
丿// へ / |`ヾ,-=ゝ_
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ハ;, ;,ヘ;, ;, ;, ;, ;,,| ヽ 田 / i;, ;, ;, ;, ;, ;, ;, ;,i;, ;, ;, ;, ;, ;, ;, ;,ヽ
ハ;, ;, ;, ;i;, ;, ;, ;, ;,i `ー- - ´ |;, ;, ;, ;, ;, ;, ;, ;,ヘ;, ;, ;, ;, ;, ;, ;, ;, ;ヘ
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P「それでは様子を一緒に見守っていただくゲストの登場です!」
P「冬馬の所属事務である961プロの黒井社長です!どうぞ!」
黒井「アイドル業界ナンバー1のナイスミドル貴公子、黒井崇男です」
P「どうぞどうぞ」
P「どうなんですか?冬馬の女癖というか」
黒井「間違いなく童貞だな」
P「あんまり女性に対する免疫はないと?」
黒井「ウィ」
P「これは仕掛けがいがありますね!」
P「実はですね、すでに作戦は動き始めております」
P「それではこちらのVTRをご覧ください」
P「どうぞ!」
来月スタートのウソ情報番組のMCとして仕掛け人のアイドルと共演させる事に!
今回の仕掛け人のアイドルはこちら!
──天海春香(17)──
人気絶頂の765プロ所属
スリーサイズは上から83-56-82
| ____ ノ又Y又X又ヽーヘ_ \ |
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// ′ l i| j」L_ 八j\,斗=≠ミメヽl | `⌒´ , /
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/ ; ,rfテ㍉、 汽テ㍉、 | |
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′ .;ハ ` 乂ツ 乂'ツ j ′
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.:i刈| ,′ バ }
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i| :i从i込、 V´ / /_/ ′
八 :|``㍉,心、 、 ノ / / ,
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、| ` ーァセだ_\__ .. / イ 、
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/ ̄`丶、\/ . : ´ : ア"てノz_j ┌fで⌒ソ⌒ソ⌒ソ⌒Y
rュ―<  ̄``丶 マ´:/´: :/:.fてノ ┌fてノノ_,ノ廴ノ廴ノ廴ノ
)x、 ア⌒ヽ ` ∨ :/: :fてソ┌fてノ⌒´: .:.:.:.::.::.::.::::::::::::/ \ //
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そして、遡る事10日前……
MC打ち合わせで二人の顔合わせがおこなわれた
──赤坂ブーブーエス──
春香「あっ!冬馬くん久しぶり!」
冬馬「天海か」
春香「これから二人で一緒の番組だね!」
冬馬「おう」
春香「冬馬くんと一緒なんて、すっごく嬉しいなぁ!」ニコッ
冬馬「え?」
春香「頑張っていこうね!!」
冬馬「そ、そうだな」
軽く好意を伝えた所で打ち合わせ開始
D「番組内容は基本なんでもOKなので、二人でやりたい事をやって貰おうかなと」
冬馬「なるほど……」
ここで冬馬のハマっているものを聞いてみると……
冬馬「最近は料理に凝っていて──」
冬馬「あとはダンスとかも──」
冬馬は一緒にMCを務める春香に話しかけようともせずに、番組内容について熱く語っていた
人見知りだという冬馬、女性アイドルに興味は無いのか?
D「そういえば春香ちゃん、先日に写真集だしたんだっけ?」
春香「そうなんですよ!あっ、今持ってるんで良かったらどうぞ!」
D「お~!可愛いねぇ!冬馬ちゃんも見てごらんよ」
冬馬「え?お、俺は特に……」
D「そう?ところで春香ちゃんは──」
春香「はい!」
冬馬「……」チラッ
P『あ!冬馬チラッと置いてある写真集見ましたよ』
黒井『アイツはむっつりだからな』
写真集でエロスイッチが入ったのか、この後冬馬がさらに……
春香「私ファッションとかあまり自信なくて……」
D「いやいや、すっごいお洒落じゃん」
冬馬「……」チラッ
黒井『冬馬の奴、完全に胸の谷間を見てたな』
P『見ましたね』
なんと!冬馬が打ち合わせ中に胸をチラ見!
このむっつりスケベ野郎が本性を現して来たのだろうか!?
そして、ウソ番組ディレクターの誘導でメアドの交換を!
春香「冬馬くん、いいかな?」
冬馬「え、えっと……これどうすればいいんだ?」
テンパりながらも無事にメアドを交換
春香「ありがとう冬馬くん!嬉しい!」ニコッ
冬馬「ば、番組の為だからな!」
ここで初の打ち合わせが終了
──都内某所 レストラン──
顔合わせから3日後、この日は収録前に親睦を深めようと
ウソ番組ディレクターが食事会をセッティング
D「それじゃあ乾杯!」
春香「いただきます!」
打ち合わせとは違い、プライベート感の強い食事会で
冬馬はどんな姿を見せるのか!?
D「──でさぁ!」
春香「そうなんですか?」
冬馬「……」
P『あんまり喋りませんね』
黒井『おそらくまだ緊張しているのだろう』
D「二人って今いくつなんだっけ?」
春香「えっと17歳です!冬馬くんも同い年だよね!」
冬馬「お、おう」
D「同い年なんだ?お似合いだね~!」
冬馬「え!?」
春香「お似合いだなんてそんな照れちゃいますよ!」
D「ホントホント!二人共お似合いだって!」
春香「ありがとうございます!」
そしてここで……
D「もしもし?ちょっとごめんね」
ディレクターが席を外し、店内の個室で二人きりに……
冬馬「……」
春香「ふふっ、お似合いって言われちゃったね!」
冬馬「そ、そうだな」
春香「……私とじゃあんまり嬉しくないかな?」
冬馬「そ、そんな事ないぜ!」
春香「……本当?」
冬馬「ああ!」
春香「良かった~!」ニコッ
冬馬「……」テレテレ
少し照れている冬馬に、ここで!
春香「あっ!わたし最近手相にハマっててさ!」
冬馬「へぇ」
春香「冬馬くんの手相も見てあげるよ!」ギュッ
冬馬「!?」
春香「えっと、この線が運命線で──」
黒井『手を握り合っているぞ』
P『……冬馬の野郎っ!』
これで冬馬の何かが吹っ切れたのか!
冬馬「お、俺も見てやるよ!」
春香「え~?冬馬くんも手相わかるの?」
冬馬「おう!」
なんと自分から手を握りに行ったむっつり野郎
P『イチャついてやがる』
春香「ふふっ♪」
冬馬「へへっ」
そしていい感じでイチャつき始めたと思いきや……
ガチャ
D「ごめんごめん!」
冬馬「……」バッ
春香「いえいえ!」
冬馬「それでIA大賞の事なんだが──」
春香「うんうん!」
何事も無かったことの様に、別の会話で誤魔化す冬馬
冬馬「これ美味いな!」
黒井『こいつ……わかりやすいな』
この後は結局最後まで手相の事には触れず……
下心があるからこそ、ディレクターにばれないように咄嗟に手を放したのだろうか……
─────
───
─
P「さぁ、どうでしょうか黒井社長?今までのVTRを見て」
黒井「最後は酷かったな」
P「間違いなく下心ありましたね」
黒井「うむ」
──天ヶ瀬冬馬──
俺の目標は、トップアイドル。それだけだ。
一度決めたことは、ゼッタイ実現するし、
チャラチャラした仲良しごっこやってるヤツらには、絶対負けねえ。
俺のパフォーマンス、見せてやるぜっ!
(961プロダクションオフィシャルサイトより)
トップアイドルを目指す冬馬に、恋愛をしている暇などないはずだが……
過去にどんなSS書いたか知りたいな
ここで、食事会以降の二人のメールのやり取りをチェック!
春香→冬馬
『お疲れさまです!先日の食事会は楽しかったね(*^_^*)』
冬馬→春香
『お疲れさま!俺も楽しかったぜ!』
春香→冬馬
『また食事に行きたいね!……でも今度は二人きりで……なんて(>_<)』
冬馬→春香
『実は……俺もそう思ってた所なんだ!!』
春香→冬馬
『本当に?冬馬くんもそう思っていてくれたなら嬉しいな♪』
『じゃあ今度の日曜日なんてどう?やっぱり予定入っちゃってるかな?』
黒井「ジュピターはここ最近は結構ハードなレッスンをしているんだぞ?流石に断るだろう」
P「えーっと、それに対して冬馬はですね」
冬馬→春香
『もちろん大丈夫だぜ!!何があっても必ず行く!!!!!!』
黒井「……」
P「これをどう取るかですね」
黒井「というと?」
P「共演者としての仲を深めて、良い番組を作りたいと冬馬が思っているだけかもしれないですし」
黒井「ふむ」
P「まぁ、春香に下心を持っているだけかもしれない」
黒井「というかメールの内容が中々エグいな」
P「メールしてたのは春香じゃなくて俺ですからね!」
──都内某所──
今回のドリームデートの舞台は都内のお洒落なカフェ!
ここで夢の一時を楽しんで貰った所で、
最後に天海春香から愛の告白を受ける
果たしてジュピターの天ヶ崎竜馬はトップアイドルの道を目指すのか!
それとも、天海春香との夢の愛に突っ走ってしまうのか!?
そして待ち合わせ
P『じゃあ春香、待ち合わせの場所に向かってくれ』
春香「はーい!」
P『春香の耳にイヤホンを付けさせているので、いつでも指示を飛ばせます』
P『さて、冬馬はどんな格好で来ますかね』
黒井『あいつ私服のセンス皆無だぞ』
P『そうなんですか?』
黒井『まぁ、多分精一杯のお洒落はしてくると思うがな』
P『今は遠くからカメラで見てま……あっ!来ましたよ!』
黒井『いつもの赤いチェックだな』
P『あれが勝負服なんですかね?』
黒井『多分な』
P『なんだかんだ着こなしている辺りは、さすがアイドルですね』
春香「冬馬くん!あそこが私の行きたかったお店だよ!」
冬馬「そうなのか」
春香「来たことある?」
冬馬「いや、初めてだ」
春香「良かった~!最初は冬馬くんと来たかったんだ~♪」ニコッ
冬馬「そ、そうか」テレッ
P『さぁ、店内にやって参りました。ターゲットの天ヶ瀬冬馬と仕掛け人の天海春香』
P『もちろん店内は無数の隠しカメラを設置し、ターゲットを逐一確認してます』
P『従業員にも番組スタッフが何人か配置しております!』
P『そして二人のテーブルは完全個室です』
春香「冬馬くんは何飲む?」
冬馬「えっと、メロンソ……じゃなくてウーロン茶を」
春香「じゃあわたしも同じものを下さい!」
黒井『あいつメロンソーダっていいかけたぞ』
春香「改まって二人になると緊張するね」
冬馬「お、おう」
春香「実は今日は冬馬くん来てくれないと思ってたんだ」
冬馬「どうしてだ?」
春香「昨日ね、冬馬くんが来ない夢を見ちゃったんだ」
冬馬「……」
春香「それが正夢になるんじゃないかと思って……」
冬馬「……夢なんて現実と違うんだぜ!現にこうして逢ってるんだからな!」
P『まぁ、夢なんですけどね』
冬馬「とりあえず食事も注文しようぜ!何か食べたい物あるか?」
春香「う~ん、冬馬くんに全部任せるよ!」
冬馬「そうか?」
春香「というより冬馬くんが食べたい物を食べたいな!」
冬馬「え?」
春香「今日は……そんな気分」
冬馬「……」
春香「なんです♪」
黒井『あ、あいつ……』
P『デレデレしてるなぁ~』
冬馬「お!飲み物きたぜ!」
春香「うん!」
冬馬「それじゃあ、かんぱ──」
春香「何に乾杯?」
冬馬「え?」
春香「前はスタッフさんがいて、二人は初めてだし……折角だしね!」
冬馬「そ、そうだな」
冬馬「それじゃあ……二人の運命的な出会いに!」
黒井『何言ってんだあいつ……』
P『テンパってますね』
テンパる冬馬に春香はさらに追い打ちをかける!
春香「……冬馬くん格好良いなぁ」ボソッ
冬馬「え?」
春香「な、なんでも無いよ!料理もきたし食べよう!」
冬馬「お、おう」
春香「冬馬くんの好みのタイプってどんな感じ?」
冬馬「好みのタイプ?」
春香「うん」
冬馬「……少しドジだけど、明るくて前向きな子かな」
P『間違いなく春香の事ですね』
アイドルに言い寄られる冬馬の心理は?
P『どうですか?今までの感じを見て』
黒井『大分格好つけているな』
P『男が勘違いしそうな台詞のオンパレードですからね』
黒井『くくっ、あいつ間違いなく勘違いしているぞ?』
P『冬馬も結構強気に攻めていますしね』
春香「あっ、これ少し苦手かも……冬馬くん代わりに食べてくれるかな?」
冬馬「おう!」
春香「美味しい?」ジー
冬馬「う、美味いぜっ!!」
春香「良かった~!頼りになるな~!」ニコッ
冬馬「へへっ!」
さらにテンションの上がってきた冬馬は……
春香「じゃあ、これも食べて?」
冬馬「わふーっ!」
春香「え?」
冬馬「……なんでもない」
冬馬「さ、最近暑くなってきたな!」
春香「そうだね~!プールとか行きたいなぁ」
冬馬「プール?」
春香「あっ!じゃあ今度一緒に行こうよ!」
冬馬「い、行く行く!」
春香「じゃあ、冬馬くんの為に新しい水着買っちゃおうかな~!」
冬馬「ま、まじかよ!」
春香「わたし犬かきが得意で──」
冬馬「……」チラッ
黒井『また胸をチラ見してるぞ』
P『むっつり野郎ですね』
そしてイチャイチャムードの中、時間は過ぎていく
春香「なんだか私たち相性良いね!」ギュッ
冬馬「!?」
P『手を握りにいきましたね』
黒井『あれで勘違いするなというのはキツイな』
春香「ねぇ、冬馬くん」
冬馬「なんだ?」
春香「冬馬くんも“天海”じゃなくて“春香”って呼んでほしいな!」
冬馬「え!?」
春香「ダメ……かな?」ウワメ
冬馬「だだだ、大丈夫だ!は、は、“春香”!」
春香「やっと呼んでくれたね!えへへっ」ニコッ
P『伝家の宝刀の“えへへっ”がきましたよ』
黒井『あざと……流石だな』
春香「折角だから冬馬くんの歌が聞きたいな~!」
冬馬「歌?」
春香「うん!今日だけは私だけのアイドルでいて欲しいな!」
冬馬「春香だけの? ……任せとけ!」
冬馬「春香……聞いてくれ!」
──恋をはじめよう──
「愛してる」
「愛してる」
いつか未来で
ボクがキミに誓うから
黒井『ゲッチュー!!』
P『そうだ!この場に店員さん入れましょう!』
ひとりだけ ひとつだけ
PURENESS
いつだって いつまでも
P『いま!いま!』
「愛してる」
「愛して──
店員「ご注文ですか?」
冬馬「あ、え、ハイ?」
P『はははっ!』
黒井『くくくっ、タイミングが完璧すぎる!』
店員「注文ですか?」
冬馬「えっと……あの……大丈夫です」
黒井『あいつ邪魔しやがって!って顔をしているぞ』
春香「急に店員さん来ちゃったね」
冬馬「びっくりしたぜ……俺“愛してる”とか言ってたし……」
P『まぁ、うちのアイドルをいやらしい目で見た罰という事で!』
P『では!そろそろ仕掛け人の春香が、ターゲットに愛の告白をします』
P『そこで“俺はトップアイドルになるから女の子とは付き合えない!”となるのか』
P『“俺も君の事が好きだ”となるのか……ここからです!』
P『どうなると思いますか黒井社長?』
黒井『まぁ、私の立場から言わせて貰うと断って欲しいが』
P『欲しいが?』
黒井『まぁ、無理だろうな!』
P『たぶん、みんなそう思ってますけど冬馬を信じましょうよ!』
いよいよ仕掛け人からの愛の告白
果たして冬馬はなんと答えるのか!!
春香「あのね、冬馬くん」
冬馬「どうした?」
春香「聞いて欲しいことがあるんだ」
冬馬「……」
春香「多分もう気が付いてると思うんだけどね……」
冬馬「……」
春香「私ね……前から……冬馬くんの事が──」
冬馬「春香!待ってくれ!」
黒井『お?』
春香「冬馬くん?」
冬馬「すまない……春香……ここまで言わしちまって」
春香「……」
冬馬「ここから先は男の俺に言わせてくれっ!!」
冬馬「俺も前から春香の事が好きだった!」
冬馬「是非、俺と付き合ってくれ!!」
P『という事でアイドルトラップ終了ー!!』
黒井『まぁ、こうなるな』
春香「ありがとう冬馬くん!嬉しい!」
冬馬「ああ!俺もだぜ!」
ここで美少女アイドルの天海春香に現を抜かし
トップアイドルになる夢を後回しにした冬馬に
スペシャルなお仕置きを実行する!!
P『春香聞こえているか?その場から離脱してくれ!』
春香「……」コクッ
春香「ごめんね冬馬くん!嬉しさで涙が出ちゃって……ちょっと化粧直してくるね!」
冬馬「わかったぜ春香!」
春香「ありがとう!少し待っててね!」
冬馬「おう!」
黒井『すっかり彼氏ヅラだな』
P『えー、お仕置きはですね』
P『今席を立った春香とですね、ある方が入れ替わって席に戻ります』
黒井『ほう』
P『そのある方とは……こちらの方!』
北斗『チャオ☆』
P『春香の服を着た、伊集院北斗くんです!』
黒井『これはきつい……』
P『いままで様子を見ていてどうだった?』
北斗『まぁ、あれで落ちない男はいないですよ……特に冬馬じゃ……』
いよいよ北斗が春香と入れ替わり、冬馬の元へ!
P『それじゃあ北斗!向かってくれ!』
北斗『わかりました』
冬馬「心は BIG BANG!!」
冬馬「ついに俺にも生まれて初めての彼女が……よっしゃー!!」
冬馬「春香遅いなぁ……っといけねえ!クールに待ってないと幻滅されちまう!」
黒井『ノリノリだな』
P『北斗が見えましたよ!北斗はそのまま冬馬の隣に座ってくれ!』
冬馬「……」
北斗「お待たせ冬馬くん!」
冬馬「別に待ってな……い……ぜ?」
冬馬「え?はる……え?」
北斗「天海春香ですっ!」
冬馬「……何やってんだ北斗?」
北斗「何って私が天海春香だよ!」
冬馬「いや!お前はいいから!それで春香はどこ行ったんだ?」
黒井『現実を呑み込めていないな』
P『我々も向かいましょうか!』
北斗「天海春香ですっ!」
冬馬「お前は春香じゃねぇだろ!いい加減にしろ!」
黒井「何をしている冬馬!」
P「そうだぞ冬馬!」
冬馬「え?おっさんと765のプロデューサー?」
冬馬「どういう事?」
P「お前なにうちのアイドルに手を出してるんだよ!」
冬馬「え?」
黒井「お前はトップアイドルになるのでは無かったのか?」
冬馬「それは勿論なるけど」
P「冬馬……全てドッキリだ」
冬馬「……は?」
冬馬「じゃあ春香は?」
P「全部ウソだ」
冬馬「俺の事が好きだって言ってたのは?」
P「最終的には春香は好きなんて一言も言ってないぞ?」
P「全部ドッキリだ!」
冬馬「はははっ……まじかよ……」ガクッ
P「春香そこにいる?」
冬馬「え?」
春香「どうも皆さん!天海春香で──」どんがらがっしゃーんっ!
春香「えへへっ!すいません!」
冬馬「春香……ウソだよな?」
春香「あっ、冬馬くん!お疲れさまです!」
冬馬「……」
冬馬「いや……これで良かったのかもしれない」
北斗「……」
冬馬「俺の……俺たちの夢はやっぱりトップアイドルになる事なんだ!」
冬馬「みんな!目を覚まさせてくれてありがとう!」
北斗「冬馬!」
黒井「冬馬!」
春香「冬馬くん!」
冬馬「ありがとう“天海”!これからはお前らには負けないぜ!」
春香「うん!私たちも絶対負けないよ!」
冬馬「目指せ!!」
「「 トップアイドル!!!! 」」
P「という事でアイドルトラップ!今日はここまで!」
P「ご視聴ありがとうございました!」
終わり
>>41
ここ最近に投下したのはこちらです
伊織「アモアムで取材?」
P「伊織も何か飲むか?」伊織「酒はダメなんでオレンジジュースください」
ありがとうございました
後日談は蛇足になりそうなので
機会があれば別のタイプのドッキリが出来ればなと
このSSまとめへのコメント
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