穂乃果「うみみちゃん!」 (39)
*お昼休み
穂乃果「うみみちゃん!」
ことり『うみみちゃん♪』
海未「うみみではありません! 海未です!」
穂乃果「から揚げもらーい!」ヒョイ
ことり『わたしは卵焼きが良いな』
海未「穂乃果っ! 行儀が悪いです! 待ちなさいっ!」
穂乃果「逃げろー」ピュー
ことり『にげろー♪』
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*放課後
穂乃果「うみみちゃん!」
ことり『うみみちゃん♪』
海未「うみみではありません。海未です!」
穂乃果「実は希ちゃんの胸はパッドなんだよ?」
海未「何ですって!? それは本当ですかっ!?」クワッ
穂乃果「う、うん……」
希「──穂乃果ちゃん。覚悟はできとるん?」ワシワシ
穂乃果「ヒイッ!」
ことり『ピヨッ?』
海未「希! その胸はパッドなんですか!? パッドなんですね!?」ズイズイ
希「ちょ、海未ちゃん、待っ──」
海未「今まで騙していたんですね胸の薄い私を見て笑っていたんですねそうですね!?」グイグイグイ
希「海未ちゃん、落ち着いて!」
海未「こんなもの! こんなもの!」ワシワシワシ
希「ちょっ……!?」
穂乃果「帰ろっか?」
ことり『うん♪』
*翌日、穂乃果は二人にワシワシにされたと言う
*放課後の弓道部
穂乃果「うみみちゃん!」
ことり『うみみちゃん♪』
海未「うみみではありません! 海未です!」
穂乃果「うみみちゃんは弓道部だよね?」
ことり『だよね♪』
海未「うみみではありませんが、そうですね。と言うかその部活中です」
穂乃果「昨日のテレビでね、矢で的の真ん中に撃った後、その矢に別の矢を当てていたんだ。うみみちゃんもできる?」
ことり『できる♪』
海未「いえ、それは神業と言うものでしょう。そもそも的の真ん中に、確実に射ること自体が難しいのです」
穂乃果「うみみちゃんの良いとこ見て見たい♪」
ことり『見て見たい♪』
海未「酔っているのですか?」
穂乃果「ものは試しだよ。やってみてよー」ワクワク
海未「……仕方がありません。一回だけですよ」
穂乃果「わーい」
ことり『わーい』
海未「……」タン!
穂乃果「おー、真ん中だ!」
海未「無理だと思いますが。……」タン!
穂乃果「おおっー!?」
海未「で、できました……」ジーン
穂乃果「運を使い果たした感じ?」
海未「台無しです!」
*部室での昼休み
穂乃果「うみみちゃん!」
ことり『うみみちゃん♪』
海未「うみみではありません。海未です」
穂乃果「知ってる? 真姫ちゃんって、彼氏いない歴17年なんだって」
ことり『だって♪』
海未「真姫は1年生ですから、15歳か16歳なので、それはありえない話です」
穂乃果「うん」
海未「そもそも彼氏なんて……破廉恥です!」
穂乃果「?」
真姫「……海未ちゃんの発想の方が破廉恥なんじゃないの?」
海未「はっ!?」
真姫「それよりも穂乃果ちゃん。根も葉もない噂を広げているんじゃないわよ!!」
穂乃果「わー、逃げろー!」
ことり『逃げろ♪』
真姫「逃がさないわよ!」ドンッ
穂乃果「これが噂の壁ドン!?」
ことり『きゃー♪』
*帰り道の公園
穂乃果「うみみちゃん」
ことり『うみみちゃん♪』
海未「……うみみではありません。海未です」
穂乃果「こうしてブランコに乗っていると昔のことを思い出すよね?」ギーコ
海未「そうですね……」ギーコ
穂乃果「あの頃はうみみちゃんが居て、ことりちゃんが居て……」
ことり『……』
海未「……今は二人だけになってしまいましたね」
穂乃果「寂しい?」
海未「穂乃果こそどうなんです?」
穂乃果「寂しいよ」ギーコ
海未「私もです……」ギーコ
ことり『ごめんね、二人とも……』
*放課後の屋上
穂乃果「うみみちゃん」
ことり『うみみちゃん♪』
海未「うみみではありません。海未です」
穂乃果「つい最近までの練習はさ、二人組を作ろうとすると必ず一人余ったよね?」
海未「今は、余ることはありませんね」
絵里「何、二人してしょんぼりしているの?」
希「元気出して、練習がんばろ? な?」
花陽「ことりちゃん……」
凛「かよちん、ことりちゃんは居ないんだよ……」
にこ「ことりちゃん……」グスッ
真姫「え? 何? このことりちゃんが亡くなったような雰囲気?」イミワカンナイ
ことり『ことりはここに居るよ!』プンプン
真姫「ほら、ことりちゃんも怒ってる」
穂乃果「えへへ、ごめんね」
にこ「いや、だってそう言うノリだったでしょ、今は」
希「悪乗りはいかんよ」
穂乃果「はい、ここで種明かし」
海未「誰に言っているんですか?」
穂乃果「ことりちゃんは服飾の勉強をするために、一カ月間海外に行っているんだよ」
ことり『正式に海外で勉強することになるのは三年生になってからなんだ。今は携帯で皆とお話しているんだよ♪』
絵里「つまり穂乃果はライブで倒れることなく、ことりと話し合えて、その結果一ヶ月の体験留学を経て、二年生の間ことりはこっちに居られるのよ」
希「えりち、何の話?」
絵里「前回のラブライブ!」アノBGM
希「?」
*お帰りの飛行場
穂乃果「うみみちゃん!」
海未「うみみではありません。海未です」
ことり「うみみちゃん!」ダッ
海未「ですから! うみみではありま──ことりっ!?」
ことり「ただいま!」ギュー
穂乃果「おかえり!」ギュー
海未「お帰りなさい、ことり!」ギュー
絵里「今はあの三人だけにしておきましょう」
希「せやね」
にこ「まったく、たった一ヶ月で騒ぎ過ぎなのよ、皆」
凛「えー、部長。泣いてくせに」
にこ「はぁ!? 泣いてなんかいないわよ!」
真姫「全く、皆揃うとすぐこれなんだから」
花陽「でも、ようやく九人揃いました」
にこ「目指すはラブライブ優勝よ!」
皆「おー!」
*そして、ニ期へ
穂乃果「うみみちゃん!」
ことり「うみみちゃん♪」
海未「うみみではありません。海未です。と言いますか、ことりは前までは普通に私のことを呼んでいたではないですか?」
ことり「電話越しで穂乃果ちゃんの呼び方がうつちゃったみたい♪」テヘッ
海未「そもそも穂乃果が悪いんです。小学校の時に漢字を覚えたからと言って、『海未ちゃんは本当はうみみちゃんなんだね?』とは酷過ぎます!」
穂乃果「まぁまぁ、うみみちゃん」
海未「うみみではありません。海未です!」
穂乃果「うみみ君?」
海未「それは絶対にやめてください! 何だか身に覚えのない悪意にさらされる気がします」
穂乃果「それじゃあ、やっぱりうみみちゃんだね」
海未「ですから──」
ことり「ねぇ、海未ちゃん、穂乃果ちゃん」
穂乃果「なあに? ことりちゃん」
海未「ことり?」
ことり「改めて……ただいま!」
穂乃果「お帰り!」
海未「それは昨日散々言ったではありませんか」
ことり「学校に帰ってきたら、もう一度言いたくなったの」
海未「……お帰りなさい、ことり」
ことり「うん!」
終
文字入力する時は『うみみではありません。うみみです』と打っているこの矛盾
劇場版は近くでも車で往復400kmかかるので見ることができていません(おやじさん読んでいる人用)
超短編なので、軽い気持ちでサクッと読んでいただけたなら幸いです
では、また機会がありましたら
映画が見れていない1です
↓次のお話
海未「ほのデレラ」
*むかしむかし、あるところにほのデレラが居ました。
海未「ほのデレラ、宿題はやりましたか?」
穂乃果「うっ……まだやってない……」
ことり「一緒にやろう、ほのデレラちゃん♪」
*意地悪な義姉には毎日いじめられ。
絵里「ほのデレラ、お皿運んでもらっても良い?」
穂乃果「良いよ」ソーッ
絵里「つまみ食いしちゃ駄目よ?」コツン
穂乃果「バレちゃった」テヘ
*意地悪な継母には暴力を振るわれていました。
*ああ、可哀想なほのデレラ!!(ギリッ)
海未「今日はお城で舞踏会ですね」
ことり「ほのデレラちゃんも行こう♪」
穂乃果「えっ? 私、家でゲームしているよ」
絵里「お城に行く機会なんて早々ないのよ?」
穂乃果「えー、面倒くさい」
海未「仕方がありません。私は残りましょう」
ことり「ことりも残るよ」
絵里「あのね、海未、ことり。家柄上、あなたたちが行かないわけにはいかないの」
海未「ほのデレラは置いて行くのですか?」
絵里「うっ……。ほのデレラには招待状が届いていないのよ。だから、どさくさに紛れて参加しようかなって?」
海未「絵里、そういうことはしっかり守らなければなりません」
ことり「うぅ、ほのデレラちゃん。早めに帰ってくるからね」
穂乃果「うん! お土産よろしくね!」
*なんと! ほのデレラは、舞踏会に参加してはいけないと言うのです!
*でも、神様はそんなほのデレラを見ていたのか、一人の魔女がやってきます。
真姫「ちょっと、ほのデレラちゃん! 家に入れて!」
穂乃果「あ、真姫ちゃんだー」ガチャ
真姫「お城の舞踏会に参加しないってほんとなの?」
穂乃果「うん! ゲームやっていたいし」
真姫「私の魔法でお城に侵入させることもできるのよ?」
穂乃果「面倒くさいから良いよ」
真姫「そ、そう……」
*おい! 魔女! 粘れよ!!
穂乃果「真姫ちゃん、2コンで良い?」
真姫「ゲームするの?」
穂乃果「うん。マリオ3やろう!」
真姫「ほっ、マリオ3なら私もできるわ」
穂乃果「1-1は私がクリアするね!」ワイワイ
真姫「分かったわ。私は1-2で無限1アップするわ!」ワイワイ
*魔女、使えねぇ! 次!
凛「ちゅーちゅー。凛だよ!」
穂乃果「あっ、凛ちゃん!」
真姫「凛ちゃん、随分小さくなったのね?」
凛「真姫ちゃんは魔女のコスプレ?」
真姫「本物の魔女よ!」
凛「ほのデレラちゃん! お城に行こうよ!」
穂乃果「え? 今、マリオ3で忙しいよ?」
凛「お城に行けば、ケーキ食べれるよ?」
穂乃果「ケーキ……食べたい」
凛「行こう行こう!」
真姫「私の魔法で馬車を用意するわ」
穂乃果「あ、でも、私、ほのTシャツだよ?」
真姫「魔法でドレスに変えるわ!」ドロン
穂乃果「真姫ちゃん、凄い!」
真姫「ふふん!」
花陽「馬車の運転は私に任せてください!」
穂乃果「花陽ちゃんだ。やっほー」
花陽「こんばんは、ほのデレラちゃん」
真姫「花陽ちゃん、ほのデレラちゃんをお願いね」
花陽「うん! 頑張るよ!」
凛「凛も着いて行くね」
花陽「凛ちゃん、今日は小さいね?」
凛「ネズミだよ。ちゅーちゅー」
真姫「それじゃあ、私はマリオ3進めておくわね?」
穂乃果「4面まで進めておいて」
真姫「分かったわ」
*魔女の魔法でほのデレラはお城へ向かいます。
希「おや、ほのデレラちゃんやないの?」
穂乃果「あ、希ちゃん」
凛「凛も居るよ!」
花陽「こんばんは、希ちゃん」
希「こんばんは。皆してどこ行くん?」
穂乃果「お城に行って、ケーキを食べるんだ!」
希「うーん、今交通規制がはられているから厳しいんやない?」
花陽「何かあったんですか?」
希「ニコっちがまたゲリラライブやって、指名手配なんよ」
穂乃果「ニコちゃん……」
凛「それじゃあ、帰ろっか?」
穂乃果「うん、仕方がないね」
*……ブチッ!
雪穂「ちょっと、お姉ちゃん! 何でお城に行かないのっ!?」
穂乃果「あっ、王子様だ」
凛「王子様だ」
花陽「王子様です!」
希「王子、何しとるんですか!?」
穂乃果「希ちゃんは王子様の爺やさんだよ!」
希「王子が居ないと、舞踏会滅茶苦茶やん!?」
雪穂「希さん、そんなことはどうでも良いんです!」
希「国の政をどうでもええて……」
雪穂「お姉ちゃんが来ないと意味ないでしょ!?」
穂乃果「王子様、私、レズはちょっと……」
凛「ほのデレラちゃんは昔、お城の近くに住んでいて、王子様とは姉妹みたいに育ったんだよ」
花陽「でも、王子様が百合姫とか置いて、そっちの道に引きづりこもうとしたんで、絵里ちゃんが引き取ったんです」
雪穂「凛さんと花陽さんは黙っていて!」
凛「ちゅーちゅー」
花陽「はぅ、ごめんなさい……」
穂乃果「王子様、私、家に帰ってゲームしてるね」
雪穂「お姉ちゃんの家はお城でしょ!?」
穂乃果「あ、その、間に合っています」
雪穂「なんで、そんなに他人行儀なの!?」
穂乃果「いえ、その、他人なんで」
雪穂「ホワイ!? 何故!?」
穂乃果「希ちゃん、この人お願い」
希「まかしとき!」
雪穂「ちょっと!? 希さん、訴えますよ!?」
希「はいはい、裁判裁判」
雪穂「お姉ちゃん! 帰ってきてようっ!」
穂乃果「無理」
希「希パワーは100万馬力」ドドドッ
雪穂「うわーっ! 今度こそ、お姉ちゃんは私のものにするんだーっ!」エコー
穂乃果「怖いね」
凛「サイコレズにゃ」
花陽「それじゃあ、お家に帰るね」
穂乃果「うん!」
真姫「あら? ほのデレラちゃん、もう帰ってきたの?」
穂乃果「うん。ニコちゃんがゲリラライブをやって交通規制なんだって」
真姫「ニコちゃん、何やってるのよ……」
穂乃果「よーし! 今日は徹夜でゲームするぞー!」
凛「いえー!」
花陽「で、できるかな?」
真姫「もう、絵里ちゃんたちが帰ってくるまでよ」
海未「ただいま帰りました」
ことり「ただいまー♪」
絵里「ただいま。ほのデレラ、お土産もらってきたわよ」
穂乃果「わーい」
真姫「お邪魔しています」
凛「おかえりにゃ!」
花陽「こんばんは……」
絵里「あら? 皆来てたの?」
真姫「わりと王子様のせいよ」
絵里「困った王子様ね。結局例のご病気も治っていなかったらしいし。ほのデレラを参加させなくて成功だったわ」ハァ
穂乃果「わー、ケーキだぁ!」
海未「皆でいただきましょう」
ことり「ことりはチーズケーキが良いなぁ」ワイワイ
真姫「ところで絵里ちゃん。王子様の結婚相手はどうなったの?」
絵里「ニコが押し付けられたわ」
真姫「どういういきさつなの!?」
海未「ゲリラライブの首謀者としてニコは逮捕されるところだったんですが」
ことり「希ちゃんが来て、賞罰増えるより良い手があるよってニコちゃんに言って」
絵里「ニコはまんまとそれに引っかかったってわけ」
真姫「凄いわね。逮捕の代わりに王子様の結婚相手に選ばれるなんて……」
穂乃果「まったく、雪穂には困ったものだよ」モグモグモグ
花陽「え、でも、ほのデレラちゃん好かれることは良いことだよ?」モグモグ
凛「いやいや、かよちん。サイコレズに好かれても良いことないよ」モグモグ
海未「まったくです」モグモグ
ことり「チーズケーキ美味しい♪」
絵里「ええと、一見落着、かしら?」
穂乃果「チャン、チャン」♪
にこ「あの、雪穂ちゃん……?」
雪穂「ふふっ、次こそはお姉ちゃんを私のものに……」クククッ
にこ「ひぃっ!? 希、助けて!」
希「いや、お姫様に手出しはできんよ」
雪穂「おねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんお
ねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃ
んおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃん」
にこ「ヒィッ!? もうゲリラライブはやらないから! 誰か助けてー!!」
終
童話ほのデレラでした
穂乃果に招待状が来なかったのは希の暗躍だったり、最初は病気が治っていると
考えていた絵里が居たりと割とバックグラウンドで話が展開されていたりします。
同時進行スレで混沌を掃き出したので、割と普通のお話になったかと思います
にこ誕生日ですね
↓次のお話
希「えりずきん」
希「えりずきん、えりずきん?」
絵里「なあに? 希」
希「コレ、お婆ちゃんとこ、届けてほしいんやけど」
絵里「食べ物と着替えね?」
希「そろそろ暑くなるやん? 夏物の服と、庭で摂れた野菜と果実をお婆ちゃんにも食べて欲しくてな」
絵里「ふふっ、希は優しいのね?」
希「お婆ちゃんやからね」
絵里「分かったわ。それじゃあ、行ってくるわね」
希「そうそう、最近狼が出るらしいんで、広い道を選んで歩いてな」
絵里「大丈夫よ。狼となんか滅多に会うものではないわ」
希「なら、ええやけどね。行ってらっしゃい」
絵里「行ってきます」
海未「おや、えりずきんではないですか?」
絵里「こんにちは、海未」
海未「こんにちは。最近、この辺りを狼が徘徊しているとのことで、もし見かけたら迂闊な真似はせず、私に教えてください」
絵里「分かっているわ。海未の弓で獲れない獲物は居ないものね?」
海未「これでも、狩りで生計を立てていますので、自信はあります」
絵里「ふふっ、心強いわ」
海未「それでは、私はこれで……そうでした! こちらをどうぞ」ハイ
絵里「あら? これはなに? お団子みたいだけど?」
海未「きび団子です。粉っぽいですが、美味しいです」
絵里「どうしたの? これ」
海未「穂むらで安売りを買ったのですが、少々余りまして、3つですが、良ければ食べてください」
絵里「あら、悪いわね?」
海未「いえ。希と絵里には野菜や果物を分けてもらっていますから、そのお礼です」
絵里「ふふっ、ありがたくもらっておくわ」
海未「はい。では、気を付けて」バイバイ
凛「わんわん! 凛だよ!」
絵里「あら? 凛じゃない? 今日はお犬さん?」
凛「地獄の門番、ケルベロスだよ!」
絵里「凄いのね」
凛「凄いにゃ! ねぇねぇ、えりずきんちゃん。そのお団子みたいなの何? きなこついているの?」
絵里「これはきび団子よ。良かったら食べる? 海未からの貰い物だけど」ハイ
凛「食べる食べる!」パク
凛「粉っぽいけど、美味しいね?」
絵里「良かったわ」
凛「それじゃあ、凛はえりずきんちゃんのお供に加わるね」
絵里「……もしかして、もも太郎?」
凛「きび団子をもらったら仲間にならないといけないって法律で決まっているにゃ!」
絵里「お犬さんの世界も厳しいのね」
凛「厳しいよ!」
*地獄の門番ケルベロス(凛)Lv.255が仲間に加わった!ヤッタネ!
凛「あ、ことりちゃんだ!」
絵里「あら? 本当ね」
ことり「こんにちは、絵里ちゃん、凛ちゃん♪」
絵里「こんにちは」
凛「わんわん」
絵里「こんなところで会うのは珍しいわね?」
ことり「うん! いつもお城に居ても退屈だから、散歩していたんだよ」
凛「上流階級も大変だね?」
ことり「肩こっちゃうよ~」
絵里「あらあら。地獄の大公と謳われているのにそんな様子で大丈夫なの?」
ことり「ことりはなりたくてなったわけじゃないから……」
凛「うんうん。凛も好きで地獄の門番やっているわけじゃないから、分かるよ!」
ことり「わーい、凛ちゃん♪」
凛「ことりちゃん♪」ワンワン
絵里「……ことりもきび団子食べる?」
ことり「あっ、穂むらのきび団子だ! 良いの?」
絵里「どうぞ」ハイ
ことり「うん、懐かしい味」
凛「ことりちゃんも仲間に加わる?」
ことり「うん! 法律は守らないとね!」
絵里(ことりは凛の上司みたいな感じかしら? 同じ地獄ってついているし)
*地獄の大公サルガタナス(ことり)Lv.25555555555555が仲間に加わった!ヤッタネ!
穂乃果「あっ! 皆で何してるの?」
絵里「あら? 穂乃果じゃない」
ことり「こんにちは、穂乃果ちゃん♪」
凛「わんわん、凛だよ!」
絵里「おばあさんのところに届け物をしに行くのよ」
凛「凛とことりちゃんはそのお供だよ」
穂乃果「そうなんだ。あ、穂むらのきび団子!」
絵里「食べる?」
穂乃果「食べ飽きているから、ケーキが良いな」
絵里「それじゃあ、私も食べてしまうわね? ん、美味しい」パクパク
穂乃果「穂乃果も暇だからついて行っても良い?」
絵里「構わないわよ」
凛「穂乃果ちゃんも一緒に行くの?」
ことり「わーい、久しぶりの穂乃果ちゃんとの散歩~♪」
*穂むらの看板娘(穂乃果)Lv.3が仲間に加わった!ヤッタネ!
*ところ変わっておばあさんのお家
にこ「ふー、花陽ちゃんは食べ応えがあったわね」ダレカタスケテー
にこ「あら? あれはえりずきんちゃんね。ふっふっふ、このニコニーが食べてあげるわ!」
にこ「うげぇ!? け、ケルベロス!? に、ニコの255倍は強いモンスターじゃない!?」
*視線の先にあなたのことり
にこ「!? ぐわはっ!?」ゲロゲロゲー
花陽「うぅ……ニコちゃん、酷いよー。気持ち悪いからお風呂入ってきます……」
にこ(ちょ、ちょっと、なんでサルガタナスが居るのよ!? 25555555555555ニコな相手に勝てるわけないでしょっ!? 穂乃果は別に良いけど)ソレデモ3ニコダケド
にこ「ど、どうしよう!? このままじゃ、存在すら消されてしまうわ!」
にこ「こ、これはやるしかないわね!」
*戻ってえりずきんパーティ
絵里「おばあさん、絵里よ。入っても良いかしら?」コンコン
凛「ついでに凛だよ!」
ことり「ことりだよ♪」
穂乃果「花陽ちゃん、元気かな?」
にこ(狼)「あら? えりずきん、よく来たねぇ」
絵里「おばあさん、こんにちは。あら? お耳がこんなに大きかったかしら?」」
にこ(狼)「ギクッ!? こ、これはえりずきんの声をしっかり聴くためなのよぉ!」
ことり「じー」
にこ(狼)「こ、ことりちゃん、どうかした?」ダラダラダラ
ことり「ううん、別に?」ジー
にこ(狼)(その視線で死にそうなんですけど!?)ダラダラダラ
穂乃果「花陽ちゃん、お口がこんなに大きかったっけ?」
にこ(狼)「え、えりずきんちゃんの持ってきた料理を美味しく食べるためよ!」
凛「……何やってんの? ニコちゃん?」
にこ(狼)「ゲボラッ!!」
絵里「ちょ、汚い」
にこ(狼)「り、凛ちゃんは何を言っているのかなぁ……?」
凛「かよちんのコスプレをしているニコちゃんに言われたくないにゃ!」
にこ(狼)「ギクッ!?」
絵里「こちら絵里、至急狼を退治してください」ケイタイデンワ
海未「確保-!」
にこ(狼)「ちょ、ちょ!? 早過ぎない!?」
海未「ラブアローシュート!」バキューン
にこ(狼)「グハッ!!」
海未「花陽がニコに食べられた恐れがあります。真姫、お願いします」
真姫「分かったわ! 法医学者真姫にお任せよ!」
にこ(狼)「は、はなよ、ちゃん……は、いない……わ、よ……」
真姫「執刀!」ザクザク
にこ(狼)「ちょ、痛い! 滅茶苦茶痛い!!」
真姫「一刀両断!」ザンッ
にこ(狼)「」
真姫「またつまらないものを切ってしまったわ」
海未「中に誰もいませんね」
真姫「ニコちゃんは私が引き取ります」
海未「頼みます。皆様、それでは失礼します」
絵里「お疲れ様でした」
花陽「あれ? えりずきんちゃん?」ホカホカ
絵里「あっ、おばあさん。お風呂に入っていたのね?」
花陽「そうなんです」
凛「かよちん、久しぶり~」
花陽「あ、凛ちゃん。今日はわんちゃん?」
凛「ケルベロスだよ! わんわん」
ことり「お忍びでことりも居るよ♪」
花陽「ははっー」ヘイフク
ことり「今日はプライベートだから、階級は気にしなくても良いよ♪」
穂乃果「最後に穂乃果だよ」
花陽「あ、穂乃果ちゃん。ケーキ食べる?」
穂乃果「あるの!?」
花陽「うん! えりずきんちゃんの持ってきてくれた果物を盛り付けて完成だよ」
穂乃果「わーい」
凛「わーい」
絵里「ふふっ。ことりも一緒に食べましょう」
ことり「うん!」
*こうしてえりずきんは無事におつかいを終えました。
*一方その頃
真姫「ほらー、ニコちゃん。ニッコニッコニーって言ってみなさいよ」ビシバシ!
にこ「ニッコニッコニー」グスグス
真姫「本当はニコちゃんは終身刑なのよ? でも、私がお金を払って執行猶予つきにしたの分かっているわね?」ペンペン
にこ「は、はい。真姫ちゃんのおかげです」グスグスグス
真姫「ニコちゃんが狼にならないようにしっかりと躾をしてあげるわね」クフフ
にこ「もう勘弁してー」カンベンシテー
*めでたしめでたし
終
……暑いのが悪いんだ
妙に淡々としている童話でした
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