彡(゚)(゚)「ファッ!? ワイが魔王!?」(19)


彡(゚)(゚)(どこやここは…)

側近「おお、暗黒よりお目覚めでしょうか魔王様」

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

彡(゚)(゚)「何が起きてん…ワイはいまのいままで日シリのソフバン×阪神の第五試合をビール飲みながら見てたんやが…」

彡(゚)(゚)「いますぐ帰してくれや!9回表 1対0 1アウト満塁やぞ! 守護神サファテ大乱調で阪神おいつけそうやねん!」

彡(゚)(゚)「西岡が出塁して同点! そのまま逆転したら残り2試合甲子園やぞああああああああああ!!!!!!」


側近「どうか我々の話をお聞きくださいやきう神様」

彡(゚)(゚)「…カエシテ…カエラシテクレメンス…」

側近「お願いします、そのお力で貧窮の危機に瀕した魔族界をお救いください!」

彡(゚)(゚)「そしたら帰れるんか? 続き見れるんか?」

側近「はい。いまごろ人間界にも魔王様同様に、異世界から召喚された選ばれし者がいるはずです。その名は勇者!」

側近「憎き勇者を倒して、力を奪えば無事に元の時空に戻ることができましょう」


彡(゚)(゚)「ほーん。つまり勇者さんサイドをぶっ殺せばええんやな」

彡(゚)(゚)「勇者っていうと…どの話でもハーレムリア充の勝ち組野郎やな…」

彡(^)(^)「まかせとき! ワイは光の当たる存在ってやつがだいっきらいやねん」

彡(^)(^)「ワイの魔王の力とやらでぶっころして存在をこの世から抹消したるわ!」

側近「さすが次期魔王に選ばれるにふさわしい、鬱屈したお心の持ち主」

側近「期待しておりますよ」


彡(゚)(゚)「で、まずは何からしたらええねん」

側近「魔王軍という組織を立て直しましょう」

側近「長らく空の王座ゆえ、先導を取るものがおらず組織は崩壊寸前なのです」

彡(゚)(゚)「なるほど、体制がガバガバになっとるんやな」

彡(゚)(゚)「ワイにまかせとけ! こうみえてもバイトリーダーなんやで!」

彡(゚)(゚)「人を使うことなら大得意や!」


彡(゚)(゚)「よっしゃ。忠実な家臣を集めるやで」

彡(^)(^)「どうせならオークや触手みたいな陵辱要員がほしいなぁ」

彡(^)(^)「もし勇者の仲間に即ハボ女騎士や僧侶がおったら捕まえてガンガンに犯したろw」

彡(^)(^)「ワイもこの世界ならリア充になれそうや!」

彡(゚)(゚)「…でも野球がみられへんのは寂しいな。けどこれもちょっとの辛抱や」


側近「魔王様! 魔王様の降臨をききつけて、配下に加わりたいという者が早速あらわれました」

彡(゚)(゚)「お、魔王軍の入団テストか? ワイの選考は厳しいで~」

側近「入れ」

魔女「はじめまして魔王様」ペコリ

魔女「クスクス。予言のとおり、すばらしい陰の気の持ち主でございますわ」

彡(゚)(゚)「即ハメボンバー」


彡(゚)(゚)「近う寄れ」

魔女「はい。魔法と占いには自信があります。どうか私を配下にお加えください」

魔女「魔王様の身の回りのお世話もいたしますわ」

彡(゚)(゚)「ファッ!? ワイの夜の素振りにもつきあってくれるんか?」

魔女「クスクス。それを魔王様がお望みなら」

彡(゚)(゚)(最高やんけ! 野球なんていらんかったんや!)


彡(゚)(゚)「しかしやな、魔王の家臣にも格というものがある」

彡(゚)(゚)「先にお前の力を証明してもらおか」

魔女「では、透視でもしましょうか。この水晶球を御覧ください」

魔女「ここに先ほど人間界に召喚された次期勇者の姿を映しましょう」

彡(゚)(゚)「おお頼むわ! 敵をしっておくのは大事やからな」


魔女「これが貴方様の因縁の相手となる者の姿です」スゥー


  ((c:;]ミ
  /  ヽ
 || ||
 (_| | L)=二フ
  | | ノ
  しし′


彡;(゚)(゚)「だ、誰やこいつ…」

魔女「心配せずとも、ただの透視ですので向こうはこちらのことなどつゆ知らず。クスクス」

((c:;]ミ『そこから覗いているのは誰ナリ』

彡(゚)(゚)「ファッ!? こっちみとるやんけ!」

((c:;]ミ『おかげで労せず見つけることができたナリよ』ポチ

使い魔「報告ゥー! 東の空より謎の高速飛翔体!」



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┃ (゚)(゚) ミ . ┃

┃ ノ   ミ ..┃

┃ つ  (  . ┃
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