モバP「そろそろアンズも食べ頃で」 (18)
そんなに長くないです、口調等が変かもです
では書きます
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杏「うぁー暑い……何でよりによってこんな日に携帯の電源が……せっかく仕事が早く終わったのに」ガチャ
杏「おーやっぱり涼しいなぁ……ん?プロデューサーは?ちひろさんもいないし」キョロキョロ
『……いいで……』
杏「ん?談話室から声?」
『……ウチの……杏……』
杏「杏の話?……はっまさか仕事が増えるとか?そんなの反対だぞー」コソッ
P『そろそろ杏も食べ頃で』
杏「へっ?」
ちひろ『小さくて可愛いですよね』
杏「小さいって」
P『いい感じに色付いてきて、近付くと甘い香りがするんですよ』
杏「色っそんな別に!プロデューサーの事なんてってちがーう!」
P『今度休みが取れたら実家に行って貰ってこようかな?』
杏「貰っ……えっ?えっ?」
ちひろ『その時ついでに食べちゃうつもりですか?』
杏「食べ」
P『そりゃあ勿論』
杏「あわわわわわ」
P『おっとそろそろ杏の撮影が終わる時間か?』
杏「!」バッ
P「さて杏を迎えにって杏?帰ってたのか?」
杏「うん、早く終わったから」
P「なら電話してくれればよかったのに、暑かっただろ」
杏「充電切れてて」
P「ありゃそっか、まぁとにかくお疲れ様飴用意してるぞ」
杏「今はいらない」
P「えっ?そうなのか?なら後でな、所で」
杏「何?」
P「何でソファーのクッションに顔埋めてるんだ?」
杏「別にー」
P「?」
杏(あんなの聞いた後でまともに顔見れる訳ないじゃん!)
五分前談話室
ちひろ「プロデューサーさんお疲れ様です、はいお茶どうぞ」コトッ
P「あっどうもちひろさん」
ちひろ「それからこちらもどうぞ」コトッ
P「これはさくらんぼですか?こんなに沢山」
ちひろ「農家をやってる親戚から送られて来たんですよ、こんなに一人じゃ食べられませんし」
P「……」
ちひろ「そんな訝しげな顔は止めて下さいよ、私だって普通におすそ分けくらいしますって」
P「あっすみません、それもそうですよねいただきます」パクッ
ちひろ「どうぞどうぞ」
P「あっ美味しい!」
ちひろ「でしょう?私も好きなんですよ」パクッ
P「いやーいいですね実家に居た頃を思い出します」
ちひろ「あれ?プロデューサーさんの実家って?」
P「あれ?言ってませんでしたっけ?ウチの実家は農家でさくらんぼとか杏子とか作ってるんですよ」パクッ
ちひろ「へぇ」パクッ
P「それで今はさくらんぼが美味しいですけど、そろそろ杏子も食べ頃で」
ちひろ「小さくて可愛いですよね」
P「いい感じに色付いてきて、近付くと甘い香りがするんですよ」パクッ
ちひろ「ほうほう」パクッ
P「今度休みが取れたら実家に行って貰ってこようかな?」
ちひろ「その時ついでに食べちゃうつもりですか?」
P「そりゃあ勿論」
P「おっとそろそろ杏の撮影が終わる時間か?」スタスタガチャ
P「さて杏を迎えにって杏?帰ってたのか?」
杏「うん、早く終わったから」
ちひろ「杏子かぁ私も食べたいなぁ」パクッ
杏「……ただいまー……」ガチャパタン
杏「……」ボフッ
杏「……いや」
杏「いやいやいやないないない……」
杏「……ぅあぁぁ」ギュムー
杏「何なのさあの会話!プロデューサーあんな話をちひろさんと……ぅぁぁ」ジタバタ
杏「無理!当分プロデューサーの顔がマトモに見れない!あんな事考えてるなんて……」
杏「……自分で言うのもなんだけど、プロデューサーってロリコン?」
杏「……いや杏は高校生だし、ロリコンではないよね?だからセーフ」
杏「ってそうじゃない!あーあーどうしよう……って明日はレッスンだよね?プロデューサーが家まで迎えに来るじゃん……」
杏「……うん無理……仕方ない、自分で行くか……それでなるべく顔をあわせずに……よし」
P「うーむ」
ちひろ「どうしたんですか?」
P「いや昨日杏からメールが来まして」
ちひろ「杏ちゃんから?」
P「何でも家に迎えに来なくていいって、まぁ休みたいだけだとは思うんですが、しつこく念押ししてきまして」
ちひろ「今までは?」
P「まぁ今までも似た事はあったんですけど、あそこまで念押しして来る事はありませんでしたね、ですからどうしたものかと」
ちひろ「もし本当に自分で来るんならそろそろですかね?」
P「ええ、これ以上遅れるとマズいんですが……迎えに行っていいものか」
ちひろ「うーん……杏ちゃんがねぇ……でもそんないきなり変わるような理由ありますか?」
P「思い浮かばないです」
ちひろ「ですよね」
P「……やっぱり迎えに」
杏「おはよー」ガチャ
P「って杏、本当に自分で来たのか」
杏「そう言ったじゃんメールで」フイッ
ちひろ「?おはよう杏ちゃん」
杏「おはようちひろさん、それじゃ杏レッスン行ってくるね」パタン
P「あっおい杏!行っちゃったか」
ちひろ「何があったんでしょうか?」
P「昨日の撮影かな?」
ちひろ(あの反応だと、むしろプロデューサーさんに原因がありそうだけど)
杏「……」サッサッ
杏「……」クルッ
杏「……」ビシッ
トレーナー「今日はいつもよりも何だか熱心ね、黙々とやってるわ」
杏(あーどうしよう)サッサッ
杏(いつまでこんな感じなんだろ?)クルッ
杏(て言うかどうすればいいんだろ?)ビシッ
トレーナー「でも表情が硬いわね、どうしたのかしら?」
杏(このまま待ってたら杏は……)サッサッ
杏(でも逃げ出そうにもプロデューサーの事だし無理かも)クルッ
杏(そもそもそしたらもうプロデューサーと会えないしってちがーう!)ビシッ
トレーナー「はい一旦休憩入れましょう」
杏「うん」
トレーナー(やっぱり表情が硬い……)
杏(どうしよう?何が正解なの?あーこんな時選択肢が目の前に現れたら……)
杏「ただいまー」ガチャコソッ
ちひろ「お帰りなさい杏ちゃん」
杏「プロデューサーは?」
ちひろ「今きらりちゃんの迎えに行ってるわ、もうすぐ帰ってくるわよ」
杏「ふーん、じゃあ杏はもう帰るねプロデューサーときらりによろしく」
ちひろ「あれ?もう帰っちゃうの?」
杏「今日はもう杏の予定ないでしょ?明日は休みだし」
ちひろ「えっとそうね」
杏「明後日のレッスンもちゃんと自分で来るから、プロデューサーに言っといてねそれじゃ」パタン
ちひろ「……やっぱりプロデューサーさんかしら?でも昨日は特に……何が原因かしら?」
一旦ここまで出掛けて来ます、一応酉付けます
杏「……明日はレッスンで明後日は撮影……その次はまたレッスンで……えっと……あーめんどい」ボフッ
杏「プロデューサーが居ればすぐなのになぁ……うぅ……あぁぁ!」ゴロゴロ
杏「ダメだ!全然落ち着かない……プロデューサーも何であんな事事務所で話してるのさ」ゴロゴロ
杏「……食べ頃……」
杏「……」ムクッスタスタ
杏「……こっ……こんな感じ?」ウフーン
杏「……うん無いわ……自分で言うのもあれだけど……胸とかまったくないし……うん……やっぱりプロデューサーはロリコンだね」
杏「……まぁちょっと落ち着いたかな?何か食べよ」スタスタ
杏「……」サワサワ
杏「って!私は何やってんだー!プロデューサーとかどうでもいいし!別にあんなロリコン何か……」
杏「そりゃあ嫌いではないけどさ……でも別に好きとかじゃないし……普通だよ普通……」
杏「……実家に……あぅぁぁ」カァァ
杏「ぷっプロデューサーのアホー!」マッカ
数日後
P「……おかしい……杏の奴一体どうしたんだ?」
ちひろ「かれこれ一週間になりますか?」
P「ええ……手間が掛からないのはいいんですが……どうも調子が狂うと言うか……」
ちひろ「急にですからね」
P「あぁ後来週辺り一度休みを取りますね、何とかスケジュール調整出来ましたから」
ちひろ「おおっさっそく実家に?」
P「ええ、せっかくですから皆にもおすそ分け出来るくらい貰ってきますよ」
ちひろ「それはいいですね、楽しみにしてますよ」
P「ええ」
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