フレデリカ「言葉遊びこっこ」 (20)
これはモバマスssです
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杏「言葉って、どうやって伝わるんだと思う?」
杏「もちろん、波長が空気の振動によって伝わる…それは、たぶん誰もが知ってると思うけど」
杏「じつは、言葉って口から発されるものだけじゃないんだよね」
杏「ボディーランゲージってものがある通り身振り手振りで思いを伝える事だって、目で会話できる通り目で想いを伝えることだって出来るし」
杏「そのなかで、一番真っ直ぐ、一直線に伝えられるのが口から発される言葉ってだけ」
杏「じゃあ、その一番には…」
杏「どんな力が、おもいが含まれてるんだと思う?」
杏「言霊って、何が含まれてるんだと思う?」
杏「…なんだよもー、プロデューサーが前説っぽくよろしくっていったんだろー笑うなよー!」
フレデリカ「フンフンフフーン、ランゲージ!」
文香「エンゲージ、リング…それは、誰もが求めてやまない絆の証。しかしある時、彼女のそれは地獄からの鎖に変わりました…逃げたくても逃げ出せない、決して外れない枷を付けられた彼女が頼った相手は、とある古書堂の女学生で…」
肇「トリップしてるところ悪いんですけど、エンゲージじゃなくてランゲージです」
杏「言葉がどうかしたの?」
フレデリカ「言葉遊びしたいなーって」
肇「しりとりはもう嫌ですよ?」
フレデリカ「前回失敗したマジカルバナナやろー!」
文香「ミステリアスな雰囲気を纏ったその女学生…その真の顔は、超美少女現役アイドルで」
杏「帰ってこい文香ちゃん」
肇「超美少女現役アイドル()」
杏「マジカルバナナってあれだよね?連想ゲームみたいなやつ」
肇「バナナと言ったらフルーツ、みたいなゲームですね」
文香「知識量と思考速度がモノを言うゲームでしたら、私は負けませんよ?」
フレデリカ「じゃー連想出来ないモノ縛りで!」
杏「…つまり、どーゆー事?」
肇「連想出来ないモノ…?」
文香「…なるほど、そう言う事ですか」
フレデリカ「前の人が言った単語から連想出来ない単語しかダメ!」
杏「…おお、割と頭使いそーだね」
肇「そうですか?てきとうに言っていればいいだけ簡単な気がしますが」
フレデリカ「それじゃー1回やってみよっか」
杏「マジカルバナナ、バナナと言ったらラーメン」
文香「ラーメンと言ったら古書堂」
フレデリカ「古書堂と言ったらエッフェル塔!」
肇「エッフェル塔と言ったらスカイツリ…陶芸!」
杏「陶芸と言ったら狂想曲」
文香「狂想曲と言ったらジューンブライド」
フレデリカ「ジューンブライドと言ったらカフェオレ!」
肇「カフェオレと言ったら喫茶て…田植え!」
杏「ほら、案外前の単語に引っ張られるでしょ?」
肇「ですね…やってみないと分からないものでした」
あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
タイトル、ごっこです!!
言葉遊びごっこです!!!
フレデリカ「次なにするー?」
杏「飽きるのはっや」
肇「でしたら、カッコいい言葉しりとりなんてどうでしょう?」
文香「それは以前やったので…」
杏「前に言ってたワードウフルは?」
肇「私がルールを把握してないので却下で」
フレデリカ「物理学トーク!」
杏「はいはいフィジックスFF、文香ちゃんが入れないでしょ」
文香「余裕ですが?」
肇「私が得意でないので却下で」
フレデリカ「じゃーなんたらとチョコ!」
杏「糠に釘!」
文香「馬の耳に念仏」
肇「文香さんにタブレット」
杏「…で、それどんなゲームなのさ」
フレデリカ「えっとねー、解決するゲーム!」
肇「杏ちゃんの疑問を解決してあげて下さい」
文香「タブレットぐらい余裕ですが?」
杏「タブレット砕かずに電子書籍読める?」
文香「…やってみせます」
肇「無理なやつですね」
杏「そもそもこないだやった超理論も言葉遊びみたいなもんだよね」
フレデリカ「あ、アタシまた無から有を生み出す方法見つけたよー!」
文香「ほう…」
肇「大したものですね」
フレデリカ「えっとねー、2で割って2をかけたら元の意味と一緒でしょー?」
杏「…あー!その手があったか!」
文香「…どう言うことでしょう?」
フレデリカ「無い×1/2で半分無い、でしょー?つまり、半分有る、って事だよね?」
肇「…!半分有るに2をかけたら…!」
文香「…有る!つまり、無いは有るだった…!」
フレデリカ「他に何か面白い遊びないかなー?」
杏「どんな言葉でもこれを付けるとかっこよく聞こえる単語ゲーム!」
フレデリカ「いぇーい!勇気!」
文香「…レッスンをサボる勇気!」
肇「暴力を振るう勇気!」
杏「寝坊する勇気!」
フレデリカ「よーし、フレちゃん先制点!」
肇「あ、そう言うシステムなんですね」
文香「それでは、次は私が…それはまた、別のお話…」
杏「杏は明日寝坊するけど…それはまた、別のお話…」
フレデリカ「アタシはいつもてきとーだよ?だけど…それはまた、別のお話…」
肇「…だめです、思いつきません」
文香「それでは、肇さん減点ですね」
杏「あ、そういうシステムなんだ」
肇「それでは、汚名返上させて貰います。守護(まも)ってみせる!」
杏「この休日を、守護ってみせる!」
フレデリカ「まるまるもりもりまもってみせる!」
文香「私が思い付かないので、肇さんが減点です」
肇「暴力を振るう勇気!」
文香「すみません…」
杏「…あ!夏の香りがした!」
文香「…!彼が、部屋の扉を開けた。待ち焦がれた、恋に焦がれた彼の姿。光の差し込むその扉の外の世界からは…夏の香りがした」
フレデリカ「わーお文学っぽい!文香ちゃん加点2Fポイント!」
肇「Fポイントって貯めるとどうなるんでしたっけ?」
杏「Fになれるんじゃなかった?」
肇「私やっぱり減点でいいです」
フレデリカ「洗濯機に洗剤を入れ過ぎた。洗濯物からは…夏の香りがした」
肇「方向性違いません?」
杏「…そろそろ夏だね」
肇「一面に広がる畑、流れる用水路」
フレデリカ「とーくまで真っ赤に染まった夕方の空を見上げながら、蝉の鳴き声をbgmに歩く砂の道」
文香「暑かった、騒がしかった時間は終わって…一人で家へと歩く時間は、なんだか寂しくて…」
杏「…つらい」
肇「回帰りたい…」
文香「あ…っ…あの頃は良かった…」
フレデリカ「ママ゛ーー!!」
杏「…なにこれ、何の話さ」
文香「別のお話」
フレデリカ「さー、そろそろレッスンの時間だよー!」
文香「…サボる勇気!」
杏「この休憩時間を守護ってみせる!」
肇「たくさん汗をかいて夏の香りを感じましょう!」
杏「それにほら、7割の法則を使えば休憩時間無限だし」
フレデリカ「それだとレッスン時間も無限だよー?」
文香「よし」
杏「レッスン行くか」
杏「とまーそんな感じの休憩時間だったんだよ」
杏「まったく休めてないんだけどね」
杏「これ本当に言葉遊びなのか?って思ってるそこのプロデューサーよ、安心して、それが正常だから」
杏「あー、勇気、ねぇ」
杏「まぁいいや。プロデューサーも夏の夕方思い浮かべると消えたくなるタイプ?」
杏「…叫ぶな!ママ゛ーじゃないよ!!」
杏「やめろ近寄るな離れろ気持ち悪い!!」
田舎の夏の夕方を思い浮かべると危険
ごっこです、タイトルはごっこです、やってしまった
文香の話はもう数本シリーズを書いたらきちんと完結させます
お付き合い、ありがとうございました
最近のss、よろしければ是非
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