卯月「マッチは…マッチはいりませんかー！」

卯月「うぅ…全然売れません」

卯月「どうしたらみなさん買ってくれますか…？」

卯月「…え？愛情を込めて？」

卯月「わ、分かりました！島村卯月、頑張ります！」

卯月「えっと…暖かくな～れ、暖かくな～れ！」

卯月「ラブラブ…ミンッ！」

卯月「あっ、今のはメイドさんの時のクセが…」

卯月「も、もう一回いきますね！」

凛「マッチはいりませんかー？」

凛「…売れないね。今の時代にマッチって需要あるのかな？」

凛「…何か、パフォーマンスでもするべき？」

凛「ふーん…じゃあ、少しだけ…」

凛「このマッチは炎の担い手！」

凛「蒼き炎が闇を照らし足跡を残す！！」

凛「さぁ、いくよ！蒼い風が吹き抜けるように！！」

凛「アイオライトブルー！！！」

凛「…ふぅ、なかなかいい感じのパフォーマンスが出来たかな」

凛「…あ、ちょっと…なんか通行人が避けて通ってくんだけど」

未央「マッチはいかがかねー？」

未央「火を付けたり火を灯したり火を熾したり、なんでもござれのマッチはいかがかねー？」

未央「今なら美少女アイドル本田未央ちゃんの笑顔もついてきちゃうぞ～？」

未央「おいこら笑うなそこ！お前も笑顔にしてやろうかー！」

未央「…色気が足りない？」

未央「いやいやいや、マッチ売るのに色気なんて要らないってばー」

未央「…仕方ないなぁ、未央ちゃんが一肌脱いであげよう！」

未央「うっふーん、そこのお兄さん、マッチはいかがか・し・ら？」

未央「…マッチ灯してないのに、しまむーとしぶりんからツッコミされる幻が見えたんだけど」

美波「マッチはいりませんかー」

美波「…全然売れないですね、私の努力が足りないんでしょうか…」

美波「はぁ…アーニャちゃんに絶対全部売り切って美味しいもの買って帰るって啖呵切っちゃったのに…」

美波「寒い…一本だけ、つけちゃおうかな」

シュボッ…

美波「はぁ…あったかい…」

美波「え、あ、あれ？行列が出来てる。マッチの購入ですか？」

美波「…え？今の表情が色っぽかった、ですか…」

美波「それで購入して頂けるなら…え、もう一度今の表情を見せてくれたら買ってあげる…？」

美波「分かりました！美波、いきますっ！」

アーニャ「アー…マッチ、全然売れませんね？」

アーニャ「当然です、спрос…需要、ありません」

アーニャ「でも、昨日はミナミが全部、完売しました」

アーニャ「今日は、アーニャが頑張る日です」

アーニャ「…マッチ、買いませんか？」

アーニャ「……」

プルルルル、プルルルル

アーニャ「パパ、マッチ買いませんか？」

アーニャ「スパスィーバ！沢山、用意します！」

ピッ

アーニャ「これで一生、お金に困りませんね？」

杏「マッチはいりませんかー？」

杏「…いやこれ絶対売れないでしょ。杏だってマッチなんか買わないし」

杏「でもなんとかして売り切らないと、今晩のポテチ代が…」

杏「…よーし！」

杏「おーい、今なら1200円の杏のCDと100円のマッチセットを併せて1250円で提供するよー！」

杏「…よし、行列出来たし今日は勝ち確だね」

杏「使えるものは使う、それがアイドルの流儀だよ」

杏「…普通、アイドルはマッチ売りなんてしないんだけどね」

杏「あと私のCDいつの間に運んできたのさ」

きらり「にょっわー！マッチはいっかがー！」

きらり「…マッチ、全然売れないにぃ…」

きらり「…あり？杏ちゃんからラインが来てる…」

きらり「ふむふむ…こないだリリースしたCDとセット販売すると売れるよ、サインつけると尚良し…」

きらり「おっけー！きらり、今からCD販売もしちゃうにー！」

きらり「え、在庫切れ…？」

きらり「じゃーそのCD売り上げで暮らせるからマッチなんて売らないにぃ」

みく「マッチはいかがかにゃー？」

みく「現役アイドル前川みくが売るスペシャル猫ちゃんマッチにゃ！」

みく「…え？猫要素？」

みく「マッチを売ってるみくがプリティ猫ちゃんアイドルにゃ！」

みく「…動物は火がダメ？」

みく「大丈夫にゃ！暖炉とネコのツーショットは絵になるからきっとネコちゃんは火が大丈夫なのにゃ！」

みく「…売れないにゃ…寒いよ…マッチ、一本だけつけちゃおうかな…」

みく「あ、ネコちゃん…ネコちゃんも寒いよね。一緒にあったまろ？」

シュボッ…

みく「…逃げられたにゃ！！」

茄子「あ、すみません。予約すらいっぱいな状態なので二ヶ月後までは品切れです」

李衣菜「マッチはいかがですかー？」

李衣菜「…全然売れませんってマッチなんて…」

李衣菜「…え？何かとセット販売すると売れる？」

李衣菜「よーし、それじゃーとっておき！」

李衣菜「黒いボディがロックな魅力！」

李衣菜「広帯域40mm径HDドライバーユニットによりハイレゾ対応スペックを遥かに超える100kHzの超高域までの再生が可能なこのヘッドホンをマッチとセットにして！」

李衣菜「大特価！26000円で販売しちゃいますよ！」

李衣菜「…売れませんね」

李衣菜「…おっかしいなぁ…」

蘭子「…漆黒の炎を巻き起こせし、聖なる光の担い手よ」

蘭子「我が身に宿りし氷の礫を、そなたに根付きし闇の渦を」

蘭子「その全てを優しく溶かし、楽園へと誘う温もりの種」

蘭子「光に照らし出されしその影は、いつしか…」

蘭子「…えっと、その…」

蘭子「…マッチ、買って下さい…」

かな子「マッチはいりませんかー？」

かな子「絶対に食べられないからゼロカロリーですよー！太りませんよー！」

かな子「しかもなんと、このマッチを極限状態で灯すと美味しそうな料理の幻が見えるんです！」

かな子「幻が見えるマッチはいかがですかー？」

かな子「あ、あれ？お巡りさん？」

かな子「な、何かあったんですか…？」

かな子「わ、私？！そんな、ちゃんと路上販売の許可は取って…」

かな子「…え、怪しい薬が混ざってたりするかもしれない？」

智絵里「マッチは、火」

智絵里「クローバーは、草」

智絵里「草は火に弱くて、燃えちゃいますね…」

智絵里「つまり、マッチはクローバーを…」

智絵里「…売りませんこんなもの」

莉嘉「マッチはいかがー！」

莉嘉「うぅ…売らないとまたお姉ちゃんに売り上げ負けちゃうよ…」

莉嘉「だーれかー！マッチ買ってー！」

莉嘉「どうしたらマッチ売れるかなあ」

莉嘉「…何かとセットで売ればいいの？」

莉嘉「…今ならお姉ちゃんの恥ずかしい写真も！」

莉嘉「あ、ごめんお姉ちゃん嘘だから今の嘘だってばーほんとごめ

みりあ「みりあも売るー！」

みりあ「ねえお兄ちゃん！みりあ、このマッチ買って欲しいな！」

みりあ「よし、完売」

みりあ「ちょろい商売だね！」

ちひろ「マッチはいかがですか？」

ちひろ「体力増強、疲労回復、その他諸々の効能のあるマッチはいかがですか？」

ちひろ「今でしたらなんと、スタミナドリンク32本かSSR確定チケットまでついてきますよ！」

ちひろ「マッチと併せて3200円、実質無料、もはやキャッシュバックのお買い得商品です！」

ちひろ「はい！ご購入ありがとうございます！」

ちひろ「あ、プロデューサーさん、お疲れ様です！」

ちひろ「プロデューサーさんも、ドリンク買って行きませんか？」