【オリジナル】ダンガンロンパエターナル ~コロシアイ宇宙旅行~【安価】 (872)




         GAMEOVER
    ユメサキくんがクロにきまりました。
      おしおきをかいしします。


 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434803023


【絶叫必死!夢の絶望コースター!】

【超高校級の夢の国の住人 夢崎望処刑執行】


夢崎は鎖で縛られ処刑場まで引きずりこまれた。
処刑場には地獄をイメージしたジェットコースターが設置されている。
そこに夢崎が乗せられると、コースターは発進しわずか3秒で150km/hまで達した。

最初の目玉『20回転コークスクリュー』を駆け抜ける。
ハイスピードで脳が揺らされるがまだ絶命しない。

第二の目玉『ファイアサイクロン』を駆け抜ける。
火の海に突入し、全身に大火傷を負うがまだ絶命しない。

第三の目玉『シューティングアロー』を駆け抜ける。
弓矢が降り注ぎ、全身に弓矢が突き刺さるがまだ絶命しない。

最後の目玉『ジェットフライング』に突入する。
ジェットエンジンが取り付けられたコースターはジェット噴射を開始する。
とてつもないスピードのあまりレールから外れてしまったコースターはそのまま空に……






宇宙へと飛び去っていった。







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        ダンガンロンパ・エターナル     


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・このスレはオリキャラメインのダンガンロンパ風SSです。

・ダンガンロンパシリーズのネタバレを含みます。

・安価進行ですが内容にそぐわないと判断したものはスルーします。


※過去作(読まなくても問題ないしオススメもしません。ですがネタバレも前作キャラも出ます)
【染物師ロンパ】オリジナルダンガンロンパあんころもち【安価】
http://ss.vip2ch.com/jmp/1399781774




【プロローグ ようこそ、絶望宇宙ステーション】


  


 ― ??? ― 


夢崎「……ん?あれ、ボク何をして……?」

ジェットコースターで宇宙進出というひどい悪夢から目を覚ますとボクは見知らぬ場所にいた。
いったいここはどこだろう?

夢崎「……ボクいつの間に寝てたんだろう?あれ、そもそもボクは……」

ボクの名前は夢崎望。
たしか希望ヶ峰学園への入学が決まって……今日はその入学式だったはずだ。

希望ヶ峰学園ってのは【超高校級の才能】を持つ現役高校生しか入学出来ない学園。
その学園にボク……夢崎望は【超高校級の夢の国の住人】としてスカウトされたんだ。


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  【超高校級の夢の国の住人】   
  夢崎 望(ゆめさき のぞむ)     

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夢崎「うーん……もしかしてここは希望ヶ峰学園なのかな?」

夢崎「学園の門に足を踏み入れたところまでは覚えてるんだけど……」

そう、今朝ボクの妹の【夢崎愛】に見送ってもらって……希望ヶ峰学園までやってきた。
そして希望ヶ峰学園に足を踏み入れて……。

夢崎「……駄目だ。これ以上は思い出せない」

夢崎「多分ボクは学園に入った瞬間、緊張のあまり倒れちゃったんだろう」

夢崎「そしてそれを誰かがここまで運んでくれた……のかな」

夢崎「そういえばキグルミは着たままだ」

ボクは夢の国【ファンシーファンタジアランド】の住人。
名前は【マッフィー】。コアラがモチーフの夢の国のファイターだ。
だからいつもキグルミを着ている。中の人なんていない。

夢崎「とりあえずその誰かにお礼を言わないと」

夢崎「まずはこの部屋を出よう」


 ― 部屋の外 ― 


さて、部屋の外に出ては見たもののやっぱりここがどこだかわからない。
誰かいないのものか……。

??「おい、お前……誰だ?そこでいったい何をしている?」

突然、後ろから声をかけられた。
振り返ってみるとそこには……黒いスーツを着たホストみたいな男が立っていた。

夢崎「えっと、ボクは希望ヶ峰学園の新入生なんだけど……」

夢崎「気が付いたらそこの部屋の中にいたんだ」

??「希望ヶ峰学園の新入生……?お前が?」


夢崎「うん!ボクはファンシーファンタジアランドの夢の国の住人【マッフィー】!」

夢崎「そして今回希望ヶ峰学園にスカウトされた【超高校級の夢の国の住人】なんだ」

夢崎「名前は夢崎望!よろしくね!」

??「そうか……ならば俺も自己紹介をしておこう」

??「俺の名前は君塚蓮二。超高校級の心理学者だ」


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   【超高校級の心理学者】
  君塚 蓮二(きみつか れんじ)     

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君塚蓮二……聞いたことある名前だ!

夢崎「もしかして君塚クンてあの君塚クン?」

夢崎「たしか高校生にして人格プログラムを作る研究に参加していた心理学者……だったよね」

君塚「……よくそんなこと知ってるな。俺の名前なんて普通知らないぞ」

夢崎「もちろん知ってるよ!だってボクは入学前に希望ヶ峰学園の生徒について調査してたからね!」

君塚「ふっ……そうか。まあ、だがそれはいい。それよりひとつ気になることがあるんだが」

夢崎「何かな?」


君塚「ここはいったいどこなんだ?俺もお前と同様……気がついたら部屋の中にいた」

君塚「いったい何がどうなっている?」

夢崎「それがボクにも何がなんだかよくわからなくて……」

君塚「そうか……しかたない、他に誰かいないか探すか」

夢崎「うーん、でもどこをどう探索すればいいのやら」

君塚「……いや、待て。何か聞こえないか?」

君塚「廊下の突き当たりのあの部屋……あそこから人の声がする」

夢崎「他の新入生がいるのかな?行ってみようか」

君塚「ああ、何かわかればいいが……」


 ― 多目的室 ― 


多目的室と書かれた部屋に入るとそこには15人の……おそらくは新入生と思われる人たちがいた。
ネットやテレビで見たkとある人も何人かいる。

??「おや、また誰か来たみたいだね」

??「新しいお友達?今度はどんな子なのかな?」

??「あら、もしかしてあの子はファンファンランドのマスコットじゃないですか?」

??「マジかよ!さすが希望ヶ峰学園だな!」

??「……まだここが希望ヶ峰学園だと決まったわけじゃない」

……どうやらボクのことを知ってる人はいるみたいだ。
軽く自己紹介でもしておこうかな。

夢崎「ボクは夢の国の住人マッフィー!」

夢崎「超高校級の夢の国の住人として希望ヶ峰学園にスカウトされたんだ!」

夢崎「ここにいるみんなも新入生なのかな?」


??「ええ、ここにいる全員が希望ヶ峰学園の新入生みたいよ」

白の稽古着に紺の袴を着た女性がそう答える。よく見たら薙刀のようなもの持ってるぞ。

??「そっちの彼も新入生なのかしら?」

君塚「ああ、超高校級の心理学者……君塚蓮二だ」

??「心理学者?ホストじゃなかったんだ?」

君塚「……ふん、それよりお前たちも名を名乗ったらどうだ?」

??「そうね☆これで全員みたいだし改めて自己紹介しよっか☆」

??「またっすか?めんどくさいっすね……」

……どうやらここにいる生徒はすでに自己紹介が済んでいるようだ。
じゃあ誰から話しかけてもいいかな。誰に話しかけよう?


1.スポーツウェアを着た男子生徒

2.アニマルフードを被っている女子生徒

3.黒いコートを着た怪しい雰囲気の男子生徒

4.ガスマスクを付けた背の低い女子生徒

安価↓


選択 4

あのガスマスクを付けた子……個性的な生徒たちの中でも群を抜いてるな。
まずはあの子に話を聞いてみようかな。

夢崎「ええと……自己紹介いいかな?」

??「…………」

夢崎「…………」

??「…………」

君塚「おい、何か喋ったらどうだ?」

??「……私の名前は黒宮撫子」

??「一応……超高校級の黒子ってことになってる」


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    【超高校級の黒子】
   黒宮 撫子(くろみや なでしこ)     

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超高校級の黒子?ボクの事前調査にはその名前はなかったはずだけど……。
まあ、いいか。見た目は少し怖いけど仲良くできるといいな。


夢崎「黒宮さんだね!これからよろしく!」

黒宮「…………」

夢崎「黒子ってことだけど……どんな才能なのかな?」

黒宮「……お前は……」

夢崎「……?ボクは?」

黒宮「いつか必ず私の手で息の根を止める……」

夢崎「……え?」

黒宮「……それだけ……じゃあね……」

夢崎「ちょ、ちょっと待って……今何て……!?」

君塚「おい、夢崎……お前あの子に何かしたのか?」

夢崎「知らないよ!会ったのはたぶん今日が初めてだよ!」

君塚「……本当か?」

夢崎「た、たぶん……」

ガスマスクを付けてるから顔はわからないから絶対とは言えないけど……
人に恨みを買うようなことなんてたまにしかしてないはずなんだけどな。

……うん、きっとあの子の勘違いに違いない。
気を取り直して次に行こう。

1.スポーツウェアを着た男子生徒

2.アニマルフードを被っている女子生徒

3.黒いコートを着た怪しい雰囲気の男子生徒

4.白い軍服を着た男子生徒

安価↓


選択 1


次は彼に話しかけてみよう。
ボクの事前調査によると彼は卓球選手だったはず。

夢崎「やあ!キミはたしか卓球選手の篠宮クンだよね!」

??「俺のこと知ってるのか!じゃあ簡単に自己紹介だけしとくぜ!」

??「名前は篠宮颯だ!よろしくな!」


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     【超高校級の卓球選手】
    篠宮 颯(しのみや はやて)     

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君塚「……卓球選手か」

夢崎「篠宮クンは全国大会で毎回優勝しているすごい才能の持ち主なんだよ!」

夢崎「たしか世界選手にも選ばれてるんだよね」

篠宮「おうよ!よく知ってるな!」

篠宮「それでお前は……あれ、お前の名前ってなんだっけ?」


夢崎「ボクは夢の国の住人マッフィーだよ!」

篠宮「いや、そっちじゃねーよ!本名!」

夢崎「……本名?何の話かな?」

君塚「……こいつの名前は夢崎望だそうだ」

篠宮「夢崎望だな!覚えたぞ!夢崎!」

夢崎「うーん……本当は夢の国の住人のイメージを崩したくないんだけどな」

篠宮「何言ってんだよ!てゆーかそのキグルミ脱いで顔ぐらい見せろよ!」

君塚「……篠宮の言うとおりだ。いいかげん顔ぐらい見せろ、夢崎」

夢崎「う……まあ、しかたないか。見せるのは顔だけだよ」

本当は顔を見せるのはNGなんだけど……。
これから同じクラスになる仲間なんだししかたないよね。

夢崎「……はい。これがボクの素顔だよ」

篠宮「意外と普通だな!」

君塚「期待はずれだな。実は中身は美少女というのが王道だろうに……」

夢崎「それは違うよ……」

篠宮「ま、いいか!とにかくヨロシクなっ!」


さて、次は誰と話そうかな?


1.薙刀を持った女子生徒

2.アニマルフードを被っている女子生徒

3.黒いコートを着た怪しい雰囲気の男子生徒

4.白い軍服を着た男子生徒

安価↓

今日はここまで
次回は選択2から始めます

ちなみに前作キャラ出るといいましたが誰が出るとかどうやって出るかは秘密ということで
おそらく2章あたりで誰が出てくるのかはっきりします。ネタバレも2章あたりから入る予定です

イメージ(ドット絵)だけ張っておきますね
http://i.imgur.com/oMafZ8Z.png


選択 2


夢崎「ボクの名前は夢崎望!キミの名前と才能を教えてもらってもいいかな?」

??「わ、私の名前ですかぁ!?」

??「ええと、私の名前は羽毛田流子って言うの……」

??「と、トリマーをやっていますぅ!」


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     【超高校級のトリマー】
    羽毛田 流子(うもうだ りゅうこ)    

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君塚「ほう……トリマーか。それでそんなネコミミフードを被っているというわけか」

羽毛田「は、はい……何か変でしたか?」

君塚「いや、実にいい。今後研究の参考にさせてもらおう」

羽毛田「け、研究ですか?私なんかでよければよろしくお願いなの……えへへ」


夢崎「羽毛田さんは斬新で独特なスタイルのカットを次々と生み出している期待の新人トリマー……だったよね」

羽毛田「い、いえ……そこまで大それたものじゃないですよぉ」

夢崎「そんなことないよ。希望ヶ峰学園に選ばれたくらいなんだからすごい才能だと思うよ」

君塚「その通りだ。もっと自信を持つといい」

羽毛田「そ、そうでしょうか……えへへ、でもそう言っていただけると嬉しいの」

羽毛田「君塚さんも夢崎さんも優しい人で良かったの」

君塚「ふ……当然だ。これからよろしく頼むぞ」

夢崎「仲良くやっていこうね!」

羽毛田「よ、よろしくなの!」

羽毛田「……もっともっと仲良くなりましょうねぇ」


羽毛田さん……可愛くていい子そうだったな。
ぜひ、夢の国のトリマーになって欲しいな。もう少し仲良くなったら夢の国にスカウトでもしてみようかな。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.薙刀を持った女子生徒

2.魔法少女のコスプレをした女子生徒?

3.黒いコートを着た怪しい雰囲気の男子生徒

4.白い軍服を着た男子生徒

安価↓


選択 2


夢崎「ボクの名前は夢崎望。キミの名前は何て言うのかな?」

??「超高校級の魔法少女だよ☆アタシのことはルナって呼んでね☆」

超高校級の魔法少女?聞いたことないけどどんな才能なんだろう?

君塚「……いや、待て。魔法少女だと?それはただのコスプレだろう」

君塚「たしか元ネタは【撲殺魔法少女ミナちゃん】だったか」

夢崎「撲殺魔法少女ミナちゃん?」

君塚「正義の味方が大嫌いであらゆる犯罪に手を染めている闇落ち魔法少女のアニメだ」

??「それは違うよ☆アタシは撲殺魔法少女じゃなくて……」

??「月からやってきた魔法少女ルナなんだよっ☆」

夢崎「なるほど、夢の国の住人のボクにはわかるよ。つまりそういう設定なんだね!」

??「設定っていうワードはNGだぞ☆」

君塚「いや、そもそもお前は魔法少女ですらないだろう」

君塚「俺の目は誤魔化せないぞ。お前は男だろう?」

彼女が男?いや、まさか……

??「……っち」


??「バレたならしかたねーな」

??「俺の名前は月城光千兎」

??「超高校級の天文学者だ」


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     【超高校級の天文学者】
    月城 光千兎(つきしろ みちと)   

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夢崎「月城光千兎……聞いたことがある」

夢崎「わずか12歳で海外の大学を卒業し、現在は高校に通いながら宇宙開発にも関わっているという女装が趣味の天才天文学者……」

夢崎「キミがそうなの!?」

月城「一応……そういうことになってるな」

君塚「俺も名前だけはよく耳にしたが……まさかこんな変態だったとはな」

月城「もう☆君塚君ってばいじわるなんだから☆アタシは変態じゃないぞ☆」

君塚「まだそのキャラを通すつもりか……」

月城「キャラとか言ちゃ駄目だぞ☆とにかくアタシのことはルナって呼んでね☆」

夢崎「……わかったよ!これからよろしくね!ルナクン!」

月城「君付けは禁止だよ☆」


まさかあの天才天文学者の正体が魔法少女だったなんて……。
夢の国の住人としてありかなしかで言えば……全然ありだけどね!

さて、次は誰に話しかけよう?


1.薙刀を持った女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.黒いコートを着た怪しい雰囲気の男子生徒

4.白い軍服を着た男子生徒

安価↓


選択 3


夢崎「ボクは夢崎望!キミの名前を教えてよ!」

??「……こんにちは。僕の名前は沙神焔真です」

??「超高校級の呪い師……それが僕の才能です」


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     【超高校級の呪い師】
    沙神 焔真(さがみ えんま)  

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君塚「呪い師……本物なのか?」

夢崎「君塚クン、彼は祈祷や除霊、占い……あらゆるオカルトに精通したエキスパートなんだよ!」

夢崎「それに希望ヶ峰学園にスカウトされてる以上、本物に決まってるじゃないか!」

君塚「だが所詮はオカルトだろう?」

沙神「……たしかに心理学者のあなたからすればオカルトなんて信じられないでしょうね」


沙神「でもそれでいいんです。今の科学ではオカルトの存在を証明できないんですから」

夢崎「証明できなくてもボクは信じてるから安心してよ!」

沙神「夢の国の住人とかいうふわふわした存在にそんなこと言われても嬉しくないですね」

夢崎「う……」

沙神「まあ、私の実力はその内嫌でも見ることになるでしょう」

沙神「その時はよろしくお願いしますね、君塚君」

君塚「ああ、俺はオカルトなんて信じるつもりはないがお前とは仲良くしたいとは思っている」

君塚「これからよろしくな」

夢崎「ボクのこともよろしくねっ!」

沙神「ええ……仲良くやっていければいいですね」


沙神クンは落ち着いた感じの人だったな。
残念ながら夢の国の呪い師だと夢の国の魔法使いと被っちゃうけどね。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.薙刀を持った女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.虹色に染まった髪が特徴の白衣を着た女子生徒

4.白い軍服を着た男子生徒

安価↓


選択 3


夢崎「ボクの名前は夢崎望だよ!ボクと一緒に夢の国の住人になろうよ!」

??「……何言ってんだテメー?馬鹿じゃねーのか?」

君塚「夢崎……初対面の相手にそれはないだろう」

夢崎「う……ごめんごめん。超高校級の才能を持った生徒に会えて少し興奮してたよ」

??「ま、別にいいけどな!アタシは七色風香!」

??「超高校級のアロマセラピストっていう設定らしいぜ?」


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   【超高校級のアロマセラピスト】
    七色 風香(なないろ ふうか)  

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夢崎「……え?キミが七色さん?」

七色「なんだよ文句でもあんのか?」

夢崎「いや、ボクが思い浮かべてたイメージとは大分違うなって……」

七色「おいおい、アタシにどんなイメージを抱いてたんだよ」

たしかもっと清楚でおとしやかだって聞いてたんだけど……言わないほうがいいよね。

ひとまずここまで
続きは夜に


七色「ところでアンタは本物のマッフィーなんだよな?」

夢崎「そうだよ!ボクは夢の国のファイター“マッフィー”だよ!」

七色「ふーん……それにしてもよくそんなキグルミ着てられるよな」

七色「ぜってーその中クセーだろ。きっとアタシには耐えらんねーな」

君塚「たしかにな。中身が美少女だったら良かったものを……」

夢崎「夢のないことを言わないでよ!臭くないからね!」

夢崎「……たぶん」

七色「にゃはは、もし匂いで困ったことがあったらアタシに相談しろよ」

七色「困ってるお前を見て嘲笑ってやるからよ」

夢崎「何もしてくれないの!?」

七色「冗談冗談、もし本当に困ってたら助けてやんよ」

七色「……気が向いたらな」

夢崎「……その時はよろしく頼むね」


七色さん……思っていたのと全然違う人だったな。
悪い人ではなさそうだけど……夢の国の住人からは程遠いかな。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.薙刀を持った女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.忍者の格好をした男子生徒

4.白い軍服を着た男子生徒

安価↓


選択 3


夢崎「ボクの名前は夢崎望。キミは……忍者の影山クンかな」

??「ふーん……僕のこと知ってる系?」

??「でも一応名乗っておく……的な?」

??「超高校級の忍者?影山移瑠……みたいな?」


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     【超高校級の忍者】
   影山 移瑠(かげやま うつる) 

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君塚「本物の忍者か。初めて見るな」

影山「忍者ってのは忍ぶものだから……当然?」

夢崎「やっぱり本物は違うね!夢の国にも忍者はいるけど雰囲気がまるで違うもん」

君塚「分身の術や変わり身の術みたいな忍法は使えるのか?」

影山「……できなくはない的な?」

影山「でも秘術だから見せられないって感じ?」


夢崎「すごいよ!良かったらボクと一緒に夢の国の住人にならない?」

影山「……さっきからスカウト?みたいなことしてるけど?」

影山「それって何なのかな?」

夢崎「ふっふっふ、これはボクが希望ヶ峰学園に来た目的のひとつなんだ」

夢崎「超高校級の才能を持つ生徒をスカウトして少しでもボクの住んでいる夢の国を世界一に近づける」

夢崎「それがボクの夢だからね!」

影山「ふーん……そうなんだ?」

影山「ま、夢の国の住人?になるつもりはないけどね?」

夢崎「そっか……でもボクは諦めないよ!」

影山「まあ、いいけど?とにかくよろしく……みたいな?」


影山クンは少し変わった雰囲気の人だったね。
あの口調は忍者特有のものなのかな?

さて、次は誰に話しかけよう?


1.薙刀を持った女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.メガネをかけた三つ編みの女子生徒

4.白い軍服を着た男子生徒

安価↓


選択 4


夢崎「こんにちは!ボクの名前は……」

??「ハハハ!やっと僕の所まで挨拶に来たようだね!待ちくたびれたよ」

??「僕のことは当然知っているだろうけどあえて名乗ってあげようじゃないか」

??「超高校級の提督………天龍響だ」

??「どうせなら超高校級の完璧と呼んでもかまわないよ」


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     【超高校級の提督】
   天龍 響(てんりゅう ひびき)

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君塚「……なんだこいつ?やけに自信ありげだが……」

夢崎「天龍クンは海軍に入ってわずか3年で提督にまで上り詰めた才能の持ち主だからね」

夢崎「自信家なのも当然なのかも」

天龍「ザッツライト!僕はいわゆる天才ってやつなのだよ!」


天龍「容姿、頭脳、運動神経全てが完璧」

天龍「天龍の名を持って生まれてからは一度の敗北だって味わったことがない」

天龍「たまに自分の才能が恐ろしくなるくらいさ」

夢崎「それは……すごいね」

君塚「そうか?俺にはただの自惚れにしか見えないが……」

天龍「ハハハ!凡人の君たちには僕レベルの人間のことなんてわからないだろうね」

天龍「ま、とは言ってもだ。僕レベルじゃないにしろ君たちも超高校級の才能を持っていることは間違いない」

天龍「同じクラスメイトとして君たちを導いてあげるから安心したまえ!」

夢崎「う、うん。よろしくね」

君塚「……ふん」


天龍クンはやけに自信満々な人だったな。
それに見合った才能を持ってるから当然といえば当然なんだけどね。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.薙刀を持った女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.メガネをかけた三つ編みの女子生徒

4.紺のベレー帽に紺の制服を着た女子生徒

安価↓


選択 4


夢崎「やあ!僕の名前は夢崎望だよ!キミの名前を教えてもらってもいいかな?」

??「……わたしの名前は……御調鞠亜」

??「超高校級のピアニストよ……」


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     【超高校級のピアニスト】
    御調 鞠亜(みつぎ まりあ)

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君塚「ほう……君があの御調鞠亜か」

夢崎「君塚クンは御調さんのこと知ってるの?」

君塚「ああ、ピアノリサイタルで御調の演奏を何度か聴かせてもらったことがある」

君塚「なんと表現して良いのかわからないが……あれは素晴らしいものだった」

御調「ふふ……どうもありがとう……」


夢崎「たしか御調さんはピアノだけじゃなくて華道や茶道、香道、書道なんかにも精通してるんだよね?」

夢崎「その道のプロにも劣らないって話を聞いたことがあるよ」

君塚「ほう……それはすごいな」

御調「それは……私じゃなくてあの子が……」

夢崎「え?あの子って?」

御調「ふふ……あなたには見えないかしら……?」

夢崎「見えるって……いったい何のことかな?」

御調「……秘密……」

気のせいか御調さんが何もない空間を見つめているような……まさかね。

御調「とにかく私は……ただのピアニストなの……」

御調「そういうことでよろしく……ね」


御調さん……なんだか不思議な人だったな。
あの子って誰のことか気になるけど……いや、気にしたら負けかな?

さて、次は誰に話しかけよう?


1.薙刀を持った女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.メガネをかけた三つ編みの女子生徒

4.濃緑色の作業服を着た男子生徒

安価↓

今日はここまで
次回は選択1から始めます

ちなみに今回もクロや被害者、裏切り物枠、爆弾枠?はすでに決定済みです。
安価進行なので変化する可能性はありますがたぶん変更はないと思います。
ヒロイン枠はまだ決定していませんが話の都合上ヒロインまっしぐらなキャラはいたりします。

今の時点で何か質問とかあればどうぞ
次回更新は明日の21時頃に


選択 1


夢崎「やあ!ボクは夢崎望。キミのこと教えてもらってもいいかな?」

??「……私の名前は碓氷茜よ」

??「超高校級の薙刀部って呼ばれてるわ」


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     【超高校級の薙刀部】
    碓氷 茜(うすい あかね)

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夢崎「キミが碓氷さんだね。噂はよく聞くよ」

君塚「ああ、俺も名前くらいは耳にしたことがあるな」

碓氷「あら、どんな噂かしら?」

夢崎「文武両道・質実剛健・才色兼備……とにかく何でも出来る完璧超人」

君塚「……それから人当たりもよく美人だともな」

碓氷「へえ……そうなんだ。ちょっと恥ずかしいわね」

夢崎「それから自分の高校に乗り込んだ不良高の番長100人を蹴散らしたって噂もあるよね」

碓氷「ちょ」


君塚「その噂は初耳だな……本当なのか?」

碓氷「も、もちろん違うに決まってるじゃない」

碓氷「……あの時相手にしたのは30人程度だったし」

君塚「30人でも十分すぎるだろう……」

夢崎「さすが超高校級の薙刀部だよね!」

碓氷「ま、待ってよ。そんなこと言ったら夢崎君だってすごい噂聞くわよ」

君塚「ほう、どんな噂だ?」

碓氷「ええと……夢の国に乗り込んだテロリストを1人で殲滅したとかなんとか……」

夢崎「そんなこともあったね!」

君塚「あったのか……」

碓氷「と、とにかく私はみんなが思ってるよりずっと普通だと思うから……」

碓氷「あんまり期待しないでね?」

夢崎「うん、わかったよ。これからよろしくね!」


碓氷さんは思っていたより普通の人だったね。
それでも十分すごい才能を秘めてるみたいだけど……。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.希望ヶ峰学園の制服を着た男子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.メガネをかけた三つ編みの女子生徒

4.濃緑色の作業服を着た男子生徒

安価↓


選択 1


夢崎「こんにちは!ボクの名前は夢崎望!キミのこと教えて欲しいな!」

??「……俺の名前は周防肖治。超高校級の消防士として希望ヶ峰学園にスカウトされた」


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     【超高校級の消防士】
    周防 肖治(すおう しょうじ)

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周防「希望ヶ峰学園とは超高校級の才能を持った現役の高校生を集めた学園だ」

夢崎「……ん?そうだね?」

周防「今日はその希望ヶ峰学園の入学式……だが俺はいつの間にか見知らぬ部屋にいた」

君塚「ああ……それは俺たちも同じだが……」

周防「そこで他の新入生と出会う。そして今、超高校級の夢の国の住人と心理学者が俺の前に現れた」

周防「さて、どうやって自己紹介をしようか?こういうのは始まりが肝心だ」

夢崎「いや、さっき自己紹介してくれたよね?」

周防「……いや、ここは普通に自己紹介をしよう。変に自分を紹介してもスベるだけだからな」

夢崎「…………」

君塚「…………」

周防「俺の名前は周防肖治!超高校級の消防士だ!」

周防「よろしくなっ!」

夢崎「さっき聞いたよ!」


周防「なんだと……もしかしてまた心の声が漏れてたのか?」

夢崎「あれって心の声だったんだ……駄々漏れだったよ」

周防「……どうやら俺はまたやってしまったみたいだ」

周防「……昔からそうだ。いつも頭の中で考えてることがいつのまにか口に出る」

君塚「また口に出てるぞ」

周防「く……すまないな。俺はどうも隠し事ができない性分らしくてな」

夢崎「随分とやっかいな性分だね」

周防「……彼の言うとおりだ。自分でもかなり厄介な性分だと認識している」

周防「……だがこれはしかたがないことなのだ。なぜなら俺は……」

君塚「また始まったぞ。こいつは本当に希望ヶ峰学園に選ばれた生徒なのか?」

夢崎「あはは……消防士としての才能は一級のはずなんだけどね」


周防クンは……うん、よくわからなかったな。
今度はちゃんと話できればいいけど……。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.黒ハットに黒ワンピースの女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.メガネをかけた三つ編みの女子生徒

4.濃緑色の作業服を着た男子生徒

安価↓


選択 3


夢崎「ボクの名前は夢崎望!自己紹介してもらってもいいかな?」

??「えー……めんどくさいからいいっすよ」

夢崎「良くないよ!?これから同じクラスになるかもしれないんだから仲良くしようよ!」

??「……はあ、しょうがないっすね」

??「裁目美心……超高校級のお針子っす」


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      【超高校級のお針子】
     裁目 美心(たちめ みしん)

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君塚「お針子?仕立て屋みたいなものか?」

裁目「……めんどくさいからマッフィーちゃん説明よろしくっす」

夢崎「えっと……裁目さんは針仕事のエキスパートなんだ」

夢崎「彼女の針裁きは機械よりも早く、そして正確だと言われてる」

夢崎「その能力を買われて多くの企業から仕事を依頼されているんだ」

裁目「……ま、だいたいそんな感じっすね」


夢崎「裁目さんはキグルミを縫う仕事も引き受けてるんだよね?」

裁目「……まあ、そうっすね」

夢崎「もし良かったら夢の国の住人になって専属お針子にならない?」

君塚「……お前も飽きないな。そんなスカウト受けるやつがいるわけないだろ」

裁目「いや……それもありかもしれないっすね」

夢崎「本当に!?」

裁目「私が夢の国の住人になったらまずは週休7日にしてもらって……」

裁目「後はマッフィーちゃんに養ってもらいながら生きていくことにするっす」

裁目「うん、この条件なら夢の国の住人になってもいいっすよ」

夢崎「……それって何もしないってことだよね?」

裁目「よろしく頼むっすね」

夢崎「駄目だよ!」


見た目は真面目そうな人だったのに中身はめんどくさがりな人だったな。
でも彼女の才能はぜひ夢の国に欲しいところだよ。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.黒ハットに黒ワンピースの女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒

3.濃緑色の作業服を着た男子生徒

安価↓


選択 1


夢崎「ボクは夢崎望って言うんだ!自己紹介してもらってもいいかな?」

??「え……えっと……ぼ、ぼく……ですか?」

君塚「お前以外に誰がいる?」

??「そ、そうですよね……」

??「ぼくの名前は……美山、挟身、で……」

??「超高校級の庭師……です……」


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      【超高校級の庭師】
     美山 挟身(みやま はさみ)

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夢崎「美山クンだね!よろしく!」

美山「え……よろしく……でふふ……」

君塚「おい、その気持ち悪い喋りかたはどうにかならないのか?」

美山「ご、ごめん……ぼくはその……」

美山「女の人が苦手で……ひひ……」

夢崎「女の人?誰のこと?」

美山「……あの……君ってもしかして……?」

夢崎「もちろん男だけど……」

美山「……なんだ、それを先に言ってよ」


美山「ほら、君ってキグルミ着てるから体型もわかりずらいし……」

美山「声も顔も中性的でしょ?」

美山「背もそんなに高くないし、俺てっきり女の子だと思っちゃったじゃないか」

夢崎「……ボクが男だとわかった瞬間流暢に喋るようになったね」

美山「当たり前でしょ。まさか俺がずっとあんな喋りかたしてると思った?」

君塚「女性が苦手と言ってたが……」

美山「ああ……なーんか駄目なんだよね」

美山「自分でもよくわからないけど緊張しちゃうというかなんというか」

美山「あ、でも電話ごしとかなら普通に喋れるんだよ」

美山「画面越しなら……アウトだけど」

夢崎「なんだか大変そうだね」

美山「う……たしかに前までは男子校にいたからよかったけど」

美山「ここでやっていけるかどうか不安だなぁ」

美山「ま、いざとなったら俺の代わりに2人が間をとってくれれば全部解決だよね」

美山「そういうわけでよろしくね!」


美山クンは女性恐怖症なのか。
夢の国の住人になってもらうにはまずそれを克服してもらわないとね。

さて、次は誰に話しかけよう?


1.黒ハットに黒ワンピースの女子生徒

2.鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女子生徒


安価↓


選択 1


夢崎「ボクの名前は夢崎望!キミのこと教えてもらってもいいかな?」

??「あらあら、初めまして。もしかしたらお久しぶりです」

??「あなたには以前からずっとお会いしたいと思っていたところなんですよぉ」

??「あ、私は神鳥怜子って言います。超高校級のエレベーターガールとかやってます」


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  【超高校級のエレベーターガール】
   神鳥 怜子(しんどり れいこ)

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君塚「エレベーターガールだと……?興味深いな」

神鳥「あらあら、私に興味おありですか?」

夢崎「神鳥さんは全国各地のあらゆるイベントでエレベーターガールを勤め上げたプロなんだよ」

君塚「なるほど……実に良いな」


神鳥「まあまあ、私のことはいいじゃないですかぁ」

神鳥「それより私マッフィーさんにすごく興味があります」

神鳥「たしかマッフィーさんには妹さんがいらっしゃいましたよね?」

夢崎「夢の国のキューピット“ミルフィー”だね」

神鳥「かわいいですよねぇ。しかも実の妹だとか」

夢崎「うん。正真正銘双子の妹だよ。たぶんね」

神鳥「マッフィー&ミルフィー兄妹いいですよねぇ。私ファンなんです。今度ぜひ会わせてくださいよぉ」

夢崎「神鳥さんが夢の国のエレベーターガールになればいつでも会えるよ!」

神鳥「ふふふ……私が夢の国の住人ですか。考えておきますねぇ」

夢崎「神鳥さんならいつでもウェルカムだよ!よろしくね!」

神鳥「はい、よろしくお願いしますねぇ」


神鳥さんは友好的で見所のありそうな人だったね。
上手くスカウトし続けてれば夢の国に入国してくれるかも?

さて、話しかけてないのはあと1人……
鹿撃ち帽を被りインバネスコートを着た女の子だけだね。


夢崎「こんにちは!自己紹介してもらってもいいかな?」

??「……私様に物を頼むなんていい度胸してるわね」

??「でも私様はとっても心が広いから自己紹介してあげる!」

??「私様は超高校級のフィギュアスケート選手……クレア・プリーモよ!」


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 【超高校級のフィギュアスケート選手】
     クレア・プリーモ

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君塚「スケート選手なのか?てっきり探偵か何かだと思ったんだが……」

夢崎「君塚クンは彼女の事知らないの?」

夢崎「クレアさんはその美しい舞いから【氷上の妖精】と呼ばれていて……」

夢崎「オリンピック候補生にも選ばれているノヴォセリック王国からの留学生なんだ」

夢崎「どうして探偵みたいな格好してるのかは知らないけどね」

クレア「探偵みたいな……じゃないわ!私様は立派な探偵よ!」


君塚「……ほう……探偵ごっこではないのか?」

クレア「当たり前じゃない。そもそも私様はとある事件を追うため日本に留学してきたんだから」

夢崎「とある事件って?」

クレア「それは……いろいろよ!いろいろ!」

君塚「いろいろだと?例えば?」

クレア「……トップシークレットだから教えられないわ」

クレア「まあ、私様の靴を舐めて惨めな姿を晒しながら懇願すれば教えなくもないけど……」

君塚「しかたがない……夢崎、やってやれ」

夢崎「嫌だよ!」

クレア「ふふん、残念だけどそれなら教えられないわね」

クレア「ま、でもあなたになら……その内気が向けば話してあげないこともないわ」

クレア「光栄に思いなさい!」

夢崎「何をどう光栄に思えばいいのかわからないけど……とにかくよろしくね」


今日はここまで
ひとまず全員分の自己紹介終わり
今の時点で気になるキャラとかいれば教えてもらえると嬉しいです

次回更新は今日の夜か明日に


クレアさんは少し高慢なところがある人みたいだね。
まるで夢の国のプリンセスみたいだよ。

さて、これでここにいる全員と話したよね。
……あれ?でも何かおかしいな。ボクの事前調査では他にも生徒がいたはずだけど。


夢崎「そういえば……ここにいる生徒で全員なのかな?」

月城「これで全員だと思うよ☆」

黒宮「……どうしてそんなこと言えるわけ?」

月城「だって個室は私たち17人分しか用意されてないみたいだもん☆」

碓氷「そうなの?……というかいつの間にそんなの確認したの?」

月城「確認っていうか……地図を見ただけかな☆」

月城「ほら、このリストバンドでこの学園の地図見れるみたいだよ☆」

リストバンド……?そういえばいつの間にか腕に何か付けられてる。
ただの腕時計に見えるけど……スイッチを入れてみよう。

夢崎「……!これって……立体映像!?」

篠宮「なんだこれ!?画面が飛び出てるぞ!」

神鳥「あらあら、これはなかなかハイテクな腕時計ですねぇ」

リストバンドのスイッチを入れると画面の上……何も無いはずの空中に画面が現れた。
それはまるでSFに出てくる小型通信機のようで……
どうやらスマホと同じ要領らしく、出てきた画面にタッチすれば操作ができるようだ。


天龍「アイシー、さすが希望ヶ峰学園だね」

天龍「このタイプの電子端末がこんなに早くも実用化してるなんてね」

御調「でも……いつの間にこんな物付けられたのかしら?」

裁目「そもそもいつの間にこんな所に連れてこられたのかって話っすけどね」

クレア「日本の高校ではこれが普通なのかしら?私様にこんな無礼な行為をするなんて失礼きまわりないわね」

周防「……ノヴォセリック王国からの留学生はどうやら日本に対して変な誤解をしているようだった」

周防「……ここはひとつ誤解を解かねばならないと思い、俺は……」

黒宮「そんなことどうでもいい」


黒宮「これでここにいる人間は全員だってことはわかった」

黒宮「でもこの状況はどう考えてもおかしいと思わない?」

影山「まあ、たしかにおかしいけど?希望ヶ峰学園ならありえるかも……みたいな?」

七色「希望ヶ峰学園流の入学式ってやつか?あまりおもしろくねーけどなくはねーかもな」

夢崎「いや待ってよ。やっぱりボクもおかしいと思う」

夢崎「だってボクの記憶によれば……」










夢崎「ここにいる半分以上の人って去年か一昨年の入学生のはずだよね?」





 


碓氷「えっと……ちょっと待ってよ。言ってることがよくわからないわ」

碓氷「一応確認しておくけど私たちって希望ヶ峰学園の75期生になるはずよね?」

御調「わたしは……そうだけど……」

羽毛田「え?あれれ?私は74期生だと思ってましたけど……」

沙神「僕も74期生ですよ」

影山「僕は……そんなこと気にしたことないって感じ?」

篠宮「俺もわからねーぜ!」

天龍「ワッツ?なんだかおかしなことになってるみたいだね。僕は76期生のつもりだったんだが」

神鳥「あらあら、これはいったいどういうことなんでしょう?」

神鳥「皆さん、今日は入学式に来たんですよねぇ?」

君塚「……まさか、これ事態がサプライズってことはないだろうな?」

月城「サプライズにしては回りくどすぎるぞ☆」

……何がどうなってるんだろう?
何か嫌な予感がする。これは本当に希望ヶ峰学園の仕掛けたイベントなのかな?


周防「……どうやら俺はやっかいなことに巻き込まれたようだ」

周防「……ここにいる生徒たちはみんな学年が違うはずなのに、同日に入学式に来ている」

周防「……はたして時空の歪みが発生したのか記憶操作でも行われたのか。俺は……」

……周防クンの駄々もれの心の声だけが空気を読まずに部屋の中に響く。
そんななか、黒宮さんが口を開いた。

黒宮「ねえ、どうせここで考えてたって何もわからないし……」

黒宮「いったんこの部屋出ない?探索すれば何かわかるかも」

天龍「……オーケー、Ms.黒宮の言うとおりだ」

天龍「地図もあることだしまずは探索でもしたほうがよさそうだ」

七色「ここが本当に希望ヶ峰学園なのかもわかんねーしな」

月城「そうね☆それじゃあレッツゴーだよ☆」

裁目「それじゃあ皆頑張ってっす。めんどいんで私はここで待ってるっすから」

篠宮「お前も来いよ!めんどくさがるんじゃねーよ!」

美山「……え、えと……じゃ、行く……かな」

……これから探索か。でも1人じゃ心細いな。
誰かと一緒に行こうかな?それからマップももう一度確認しておかなきゃね。


居住エリアA
http://i.imgur.com/f3A4GXR.png

居住エリアB
http://i.imgur.com/QexkogO.png

居住エリアC
http://i.imgur.com/4CsKFNj.png

今日はここまで
真面目にマップを作ったら絶対に完成しないとわかったので適当に作りました
ツッコミ所満載だと思いますがスルーしてあげてください

次回、探索開始
一緒に探索するメンバーを2人決めます
安価↓2まで

探索メンバーは君塚、七色で決定

ちなみに宇宙ステーションですが大体こんなイメージです
http://i.imgur.com/mtP4pDh.png
無重力エリアを中心に回って外に遠心力がかかって重力を発生させてる的なイメージ
あまり重要ではないので適当にイメージしてもらえると助かります

マップはプロローグが終わったらwikiページでも作って載せようと思います
次回更新は明日か明後日に


美山くん女子の隣の部屋は嫌だったか…
居住エリアCの協会は教会のことかな?

>>103
その通りです。教会の間違いですね。修正しておきます。


君塚「……行くぞ、夢崎。探索開始だ」

夢崎「え?ああ、うん。一緒に行こうか」

七色「じゃあアタシも付いてくぜ!」

君塚「さてと……まずはどこから行ったものか」

七色「エリアごとに順番に回ればいいんじゃないの?」

夢崎「今は居住エリアAの多目的室にいるから……」

夢崎「個室や倉庫を先に確認しておこうか」

七色「じゃあフィッチーの個室から見て回ろうぜ!」

夢崎「……フィッチーてボクのことかな?というかどうしてボクの部屋?」

七色「細かいこと気にすんなって!行くぞー!」


 ― 夢崎の個室・前 ― 


夢崎「……あれ、そういえばどうやって部屋に入るんだろう?」

君塚「さっきの部屋と同じようにドア横のボタンを押せばいいんじゃないのか?」

夢崎「いや、さっき押してみたんだけど全然開かなくて……」

七色「これは多分あれだろ。このリストバンド使うんじゃねーのか?」

夢崎「リストバンドを?」

七色「そのボタン……多分インターホンか何かだろーけどよ」

七色「その上にセンサーみたいの付いてんだろ?それにリストバンドをかざしてみろよ」

夢崎「うん、わかったよ」

ICカードリーダーみたいなものなのかな?
……あ、本当にドアが開いた。

七色「よっし、それじゃあお邪魔するか」

夢崎「あ、ちょっとボクより先に入らないでよ!」



 ― 夢崎の個室 ― 


君塚「……ここが夢崎の部屋か。俺の部屋とたいした変わらないな」

七色「机に椅子にベッドにクローゼットにタンスに本棚に……」

七色「それからシャワールームとトイレ付き。男子と女子とで部屋に違いはねーな」

夢崎「七色さんの部屋もこんな感じなんだ?」

七色「おいおい、いきなり女子の部屋のこと聞いてくるなんてとんだムッツリだな」

夢崎「別にこれくらい聞いたっていいでしょ!?」

七色「あはははは、冗談だ冗談」

いきなりムッツリ扱いされるこっちは冗談じゃないけどね。

君塚「……む、このクローゼット何か入ってるな」

君塚「これは……キグルミか?何体もあるが……」

夢崎「ほ、本当だ!さっきは気がつかなかったけどどうしてボクのキグルミがこんなに?」

夢崎「それによく見ればボクの私物がけっこう置いてあるぞ」

自分で用意した記憶なんてないのに……どういことだろう?

七色「……とりあえずここはこんなもんか。次行くぜ」



 ― 生活雑貨倉庫 ― 


夢崎「ここには生活用品全般が保管されてるみたいだね」

七色「お、保存食まであんな。缶詰にレーションに……宇宙食まであるぜ」

君塚「なぜ宇宙食……?希望ヶ峰学園は変わったものまで揃えているんだな」

夢崎「案外ここが宇宙だったりしてね」

七色「フィッチーは馬鹿だな!そんなことあるわけねーだろ!」

夢崎「あはは、そうだよね」

……でも馬鹿はひどいんじゃないかな。

君塚「……ここも特別変わったことはなさそうだ。別の場所へ行こう」



 ― ランドリー ― 


夢崎「ここはランドリーだね」

君塚「自動洗濯機に乾燥機……普通だな」

七色「そういやオメーのキグルミってどうやって洗うんだ?」

七色「まさか洗ってねーとか?」

夢崎「ちゃんと洗ってるよ。洗濯機じゃ洗えないから普通に手洗いして……あ、違う違う」

夢崎「夢の国の住人は普通に風呂に入って体を洗ってるフィ!」

君塚「今更そのフォローは無茶があるぞ」

七色「それにその語尾なんだよ、気持ちわりーぞ」

夢崎「……フィ」



 ― 居住エリアBエレベータ・前 ― 


君塚「次は居住エリアBだな……しかし気になるな」

七色「何がだよ?」

君塚「この施設には監視カメラが仕掛けられてるみたいだが……数が多すぎないか?」

夢崎「そういえば……しかも個室にまでカメラがあったよね」

七色「そうか?アタシは気付かなかったぜ」

夢崎「……七色さんはそういうの気にしない人なんだね」

個室にまで監視カメラが付いてるって異常だよな。
何のためにこんなことを……?



 ― 食堂 ― 


ボクたちが食堂へ入る。そこにはすでに天龍クンと美山クンがいた。

天龍「ヘイ、君たちもここに来たのか」

夢崎「天龍クンたちは先にここを調べてたんだね」

天龍「イエス、どうやらここは普通の食堂みたいだね。となりには厨房と食料倉庫があったよ」

美山「それから巨大な冷凍倉庫もあったね」

七色「冷凍倉庫?何が入ってんだ?」

美山「あ……いや、その……でゅふふ……」

天龍「ここは食堂だ。もちろん食料が冷凍保存されていたに決まってるじゃないか」

天龍「ただ……量が異様なほど多かったけどね」

君塚「どれくらいだ?」

天龍「……少なくとも一年くらいは食べ物に不自由しないだろうね」

夢崎「それは……かなりの量だね」

巨大な冷凍倉庫……いったい何のためにそんなものがあるんだろう?



 ― 書庫 ― 


夢崎「ここは書庫だね」

2m近くある本棚がずらりと並んでいる。部屋の奥には読書用の机と椅子も置いてある。
それからパソコンが置かれたブースもいくつか設置されてるみたいだ。

君塚「たいした量の本ではあるが……」

君塚「ここが希望ヶ峰学園であることを考えるといささか小規模な気もするな」

クレア「……あら、あなたたちもここに来たのね」

七色「よう、何か見つけたか?」

クレア「そうね……ここでは多くの本があるみたいだけど……」

クレア「ほとんどの書籍がデータ化されてるみたいよ」

夢崎「データ化?」

クレア「電子書籍ってやつかしら?ほら、部屋の奥にパソコンが置いてあるブースがあるでしょ?」

クレア「あそこでデータ化された書籍を読むことができるみたいよ」

七色「マジかよ。アタシは手にとって読むほうが好きなんだけどな」

君塚「……俺もだ」

……ボクはそこまで読書はしないほうかな。

クレア「ま、変わったことといえばそれくらいね。あとは見たままよ」

七色「そうか……じゃあ次の場所行くとすっかな」



 ― 医務室 ― 


次は医務室だ。薬の入った棚に机と椅子……患者用のベッドが設置されてる。
学校の保健室みたいだな。あ、注射器に身長計、AEDなんかも置いてある。

君塚「一通りの医薬品は揃っているみたいだな」

七色「なんかヤッベー薬も混じってるみてーだけどな」

夢崎「七色さん、そんなことわかるの?」

七色「は?こんくらい見りゃわかんだろ」

ボクはさっぱりだな。薬を見ててもしかたないし別の場所を探索しようかな。
……あれ、誰かがベッドで寝てるぞ。

羽毛田「裁目さん!寝てないで一緒に探索するの!」

裁目「えー……私はめんどくさいからここでサボることにするっすよ」

羽毛田「駄目なの!さ、起きてください!」

裁目「ふぁぁ……しょうがないなぁ」

こんな状況でも寝れるなんて……裁目さんは意外と大物なのかもしれない。

七色「ここの薬棚は注意しておかねーとな。……ん、どうしたフィッチー?」

夢崎「なんでもないよ。そろそろ別の場所の探索行こうか」



 ― レクリエーションルーム ― 


周防「……俺たちはレクリエーションルームへとやって来た」

周防「……どうやらここは体育館ようだ」

周防「……更衣室とトレーニングルームが隣接されている。倉庫にはスポーツ用具一式が揃っている」

ここへ来るとすぐに周防クンがナレーションを入れてくれた。
こういう時は便利かもしれない。

夢崎「へえ、そうなんだ。トレーニングルームはぜひ見ておかなくっちゃ」

七色「フィッチーはトレーニングなんてすんのか?」

夢崎「もちろんだよ!キグルミ着たまま動くのってすごくたいへ……じゃなかった」

夢崎「夢の国のファイターには悪者を倒さなくっちゃいけない使命があるからね!」

夢崎「日々のトレーニングはかかせないよ!」

周防「それはいい心がけだな。トレーニングの時には俺も付き合うぞ」

周防「……噂によるとマッフィーはキグルミを着たまま100mを10秒で駆け抜けることができるらしい」

周防「……見た目によらず身体能力がずばぬけているのだ。ぜひその秘密を探りたい」

……うん、心の声が駄々漏れだよ。まあいいけど。


碓氷「さすが希望ヶ峰学園って感じね。最新の設備が揃ってるわ」

碓氷さんが女子更衣室から出てきた。
どうやら周防クンといっしょにここを探索していたらしい。

碓氷「なんかそこら中に監視カメラがついてるけど……」

碓氷「さすがに更衣室とシャワールームには監視カメラは付いてないみたいね」

碓氷「男子更衣室の方は知らないけど……」

君塚「男子更衣室には入ってないのか?」

碓氷「私が入るわけないでしょ。……そもそも入れないし」

夢崎「入れないってどういうこと?」

碓氷「えっと……リストバンドが鍵代わりになるのは知ってる?」

七色「さっき確かめたぜ!」

碓氷「更衣室もリストバンド使って入らなきゃみたいなんだけど……」

碓氷「女子は女子更衣室、男子は男子更衣室しか入れないみたいなのよ」

夢崎「へえ、そこはちゃんとしてるんだね」

碓氷「ちなみにトイレも同じみたいよ」

七色「そーなのか……残念だったなフィッチー」

夢崎「何が!?いや、言わなくていいけどさ!」

周防「……と言いつつも実は少し残念な夢崎だった」

夢崎「残念じゃないからね!?」

……うん、残念じゃないよ。覗きイベントがなくったって残念じゃないよ。

今日はここまで
オリ舞台ということもあり、説明足りない所が結構あると思うので質問があればいつでもどうぞ
ちなみに覗きイベントはあります

次回更新は明日か明後日に


 ― 居住エリアB・廊下 ― 


夢崎「居住エリアBはこんなところかな」

君塚「しかし妙だな……なぜ居住エリアのマップしかないんだ?」

夢崎「医務室と冷凍倉庫の奥のドアが開けば他の場所にも行けそうなんだけどね」

七色「ま、その内わかんだろ」

七色「わからなかったら一生出られねーかもだけどな」

夢崎「まさか……」

そんなことあるわけない……よね?



 ― 和室 ― 


七色「おお!なんかここだけ別世界だな!」

和室にはタタミが10畳ほど敷かれていて、外には小さな庭園があった。
七色さんの言うとおり、本当に別世界に来たかのようだ。

黒宮「……っち」

あ、黒宮さんがいる。気のせいか今ボクを見て舌打ちしなかった?
何か話しかけたほうがいいのかな……?

夢崎「え、えっと……和室って落ち着くよね」

黒宮「……アンタがいなければね」

夢崎「そ、そうだ!今度一緒にお茶でもどう?」

黒宮「……くたばれ」

……うん、ボク何かしたかな?こんなの絶対おかしいよ……。

七色「にゃはは、随分嫌われてんな」

夢崎「嫌われるようなことした覚えないんだけどね……」

君塚「本当に身に覚えがないのか?」

夢崎「そもそも会ったのは今日が始めてだし……」

前に会ってた?いや、そんなはずないよね。
この子は夢の国の住人に恨みでもあるんだろうか……?



 ― 教会 ― 


君塚「今度は……教会か?」

この部屋もさっきと同様まるで別世界だ。
豪華な装飾に壁画やステンドグラス……部屋の奥にはマリア像とピアノが置いてある。

七色「お?なんかピアノの音がするぜ」

どうやら御調さんがピアノを弾いているみたいだ。

沙神「……さすが超高校級のピアニストですね。素晴らしい演奏です」

御調「いえ……わたしなんてこれだけが取り得だから……」

沙神「謙遜することはありませんよ。実際あなたは多くの才能を持ち合わせてるじゃありませんか」

御調「それはあの子が……あーちゃんが……」

沙神「……あーちゃん?それって……」

七色「おいおい、神父が女の子口説いてもいーのかよ?」

沙神「七色さん……僕は神父ではありませんし口説いてもいませんよ」

沙神「僕はあくまで呪い師です。僕は特定の宗教に入ってるわけじゃないんですよ」

夢崎「そうなんだ……じゃあこの場所は沙神クンには無縁の場所なの?」

沙神「まあ……そうなりますかね。神父や牧師の真似事もできなくはないですが……」

沙神クンに似合いそうな場所だと思ったんだけどな。
それにしてもこんな施設まであるって希望ヶ峰学園はいったいどんな場所なんだろう……?



 ― 音楽スタジオ ― 


音楽スタジオだ。ライブが行えるようにステージが設置されてる。
マイクにドラム、キーボード、ギター、スピーカーなどなど一通りの機材が揃っているみたいだ。

七色「フィッチー!ミキッチ!一緒にバンド組もうぜ!」

君塚「ミキッチってのは俺のことか?」

夢崎「悪いけどボク何もできないよ?」

七色「アタシだってできねーよ。でもこんなもん適当にぶっ叩いてりゃいいだけだろ?」

夢崎「そりゃあドラムは叩けばいいんだろうけど……」

夢崎「七色さんの持ってるそれはギターだよね?」

七色「あん?ギターは叩いて壊すもんだろ?」

たしかにそういう人もいるけど……根本的に間違ってる。

神鳥「あらあら、ロックですねぇ。バンド組むなら私も混ぜてくださいよぉ」

七色「お、いたのか。じゃあトリッチも何かぶっ叩こーぜ!」

神鳥「いいですねぇ!じゃあ私は夢崎さんをぶっ叩くことにします!」

夢崎「何でボクを!?」

神鳥「まあまあ、いいじゃないですかぁ。ロックですよぉ」

七色「そうだぜ、ロックだぜ!」

夢崎「……いや、多分違うと思うよ」

あ、神鳥さんがギターを手に取ったぞ。叩かれる前に次の場所を探索しよう。



 ― 娯楽室 ― 


夢崎「マップによるとここは娯楽室ってことだけど……」

どうやらここはあらゆる娯楽設備をそろえた部屋らしい。
ダーツやスロット、ボードゲーム、ゲーム筐体、エアホッケー、卓球台……とにかくいろんな遊戯ができるようだ。

七色「フィッチー!ダーツやろうぜ!的はもちろんフィッチーな!」

夢崎「七色さん、ダーツは人に向けて投げるものじゃないんだよ」

七色「じゃあ卓球でもやろうぜ!こう見えてアタシ得意なんだぜ!」

夢崎「七色さん、そもそも今は遊んでる場合じゃ……」

君塚「いや、すでに遊んでるやつらがいるみたいだぞ」

篠宮クンと影山クンが卓球をしているところを発見。
そういえば篠宮クンは超高校級の卓球選手だったね。

篠宮「は!や!せい!どうだ!」

影山「……はい?……えい?……せい?……あれ?」

篠宮「よっしゃ!勝ったぜ!」

影山「……負けちゃった?さすが卓球選手……みたいな?」

篠宮「影山も超強かったぜ!よかったら俺とダブルス組まないか!」

影山「……悪いけど?それは無理……みたいな?」

篠宮「なんでだよ!やろうぜ!」

影山「だって僕ドーピングしてるから薬物検査にひっかかるし?まあ?それでもいいなら……」

篠宮「……やっぱ今のはなしな!」

……なんか聞いちゃいけないこと聞いた気がする。
なんだか白熱してるみたいだし別の場所へ行こうかな。



 ― プラネタリウム ― 


部屋の中央にある投影機が天井に星を映し出している。
希望ヶ峰学園にはプラネタリウムなんてものもあるみたいだ。

七色「…………」

君塚「……どうした?お前が黙ってるなんて気持ち悪いな」

七色「いや、これ見てるとなーんか思い出しそうな気がしてな……」

珍しく七色さんが静かにしている。この幻想的な空間に魅入られたのかな?
よく見ると月……ルナちゃんもいるみたいだ。あれ?でもなんか暗い顔してる……。

夢崎「どうしたの?なんか顔色が悪いけど?」

月城「……まさか……ここが宇宙ってことはないよな?」

君塚「ただのプラネタリウムだろう?それより素のキャラに戻ってるみたいだが大丈夫か?」

月城「……いや、そうだな。俺の勘違いに決まってる」

夢崎「勘違い……?」

月城「……ううん☆なんでもないよ☆」

月城「それより2人とも何か見つけた?」

君塚「残念だが特別おもしろいものは見つけてないな」

夢崎「ルナちゃんの方はどう?」

月城「…………」

月城「アタシは……何も……☆」

月城「本当……困っちゃうよね?」

……?ルナちゃん本当は何か見つけたのかな?
もしかしてここは本当に宇宙とか?まさか……ね。



 ― 大浴場・前 ― 


君塚「どうやらここは男女で分かれているみたいだな」

夢崎「更衣室と同じ仕様だね」

七色「しかたねーな……アタシは女湯のほう見てくるからそっちよろしくな!」

夢崎「そっちもよろしくね」

七色さんが女湯に入っていくのを見届ける。
さて、ボクたちも男湯の探索をしようかな。

夢崎「さ、ボクたちも入ろうか……て君塚クン何してるの?」

君塚「……一応、確認だ」

君塚「男子でも女湯に入れないかどうかのな」

夢崎「……それでどうだった?」

君塚「まったく反応しないな。やはり無理のようだ」

夢崎「そっか、じゃあボクたちは男湯に行くしかないね」

君塚「……しかたがないな」



 ― 大浴場 ― 


夢崎「へえ……意外と広いね」

中に入ると、まずは脱衣所があった。脱衣所には鍵付きのロッカーも設置されている。
ちゃんとドライヤーも付いてるしマッサージチェアもある。

君塚「風呂のほうもなかなかだ。サウナもあるぞ」

夢崎「ジェットバスに炭酸風呂に電気風呂まで……かなり充実してるね」

君塚「……む、そういえばこの部屋は監視カメラが付いてないな」

夢崎「あ、本当だ!……てそれが当たり前なんだけどね」

君塚「今まで見てきた部屋はどこも監視カメラが付いてたからな」

夢崎「警備のためにしてもあれはやりすぎだよね」

……でも本当に警備するためなのかな?
実はボクたちを監視するためだったりして。


君塚「……ん?なんだこれは?」

夢崎「何か見つけたの?」

君塚「ああ……リボンがロッカーに入ってた」

夢崎「リボン?男湯なのに?」

君塚「この黄色いリボン……月城のものではないようだが」

夢崎「なんだか子供用のリボンみたいだね」

君塚「……夢崎、これはお前が持ってろ」

夢崎「え?どうしてボクが?」

君塚「お前は夢の国の住人なんだろう?」

君塚「そのリボンが似合いそうな子がいたらプレゼントしてやれ」

夢崎「でもこれが誰の物かもわからないのに……」

君塚「……問題ない。どうせ持ち主なんて見つけられないだろうからな」

夢崎「……まあ、いいか。これはボクが預かっておくよ」

君塚「任せたぞ」

黄色いリボンか……どう見ても男の物じゃないよね。
どうしてこんなところにあったんだろう?


【info】

・アイテム『黄色いリボン』を手に入れました。
 『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?

・【ミッション01】が追加されました。
 【ミッション01】 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。



 ― 大浴場・前 ― 


七色「よう!そっちはどうだったよ?」

ボクたちは男湯の様子を七色さんに伝えた。
どうやら女湯も男湯とたいした変わりないようだ。

七色「なんだ女湯とたいした変わりねーのか」

夢崎「そうみたいだね」

七色「混浴とかあれば面白かったのになー」

夢崎「そ、それはどうかな……?」

……うん、正直それは欲しかったね。さすがにありえないけど。

七色「……ん?ところでその黄色いリボンはなんだよ?」

君塚「俺がそこで見つけたものだ。誰のかわからなかったからとりあえず夢崎に渡しておいた」

七色「黄色いリボンをプレゼントされるとかフィッチーは乙女かよ」

夢崎「別にプレゼントされたわけじゃないけどね」

七色「しょうがねーからアタシもプレゼントやるよ!ほれ!」

そう言って七色さんはボクに小瓶を渡してきた。
もしかしてアロマか何かなのかな?

夢崎「もらってもいいの?ありがとう!」

七色「それはサウナ入った後に使うといいぜ!ぐいっと一気飲みすんだよ」

夢崎「え?飲むの?」

七色「ああ、飲まなきゃ効果出ねーぜ。それから飲んだ後の感想を聞かせてくれよ」

夢崎「……もしかしてボク実験台にしてない?」

……本当に飲んでも大丈夫だろうか?
とりあえずありがたく受け取っておこう。


【info】

・アイテム『謎の小瓶』を手に入れました。
 『謎の小瓶』 … サウナに入った後に使うと効果的。飲み物らしい。

・【ミッション02】が追加されました。
 【ミッション02】 … 七色からの依頼。謎の小瓶を飲んだ感想を聞かせる。



『ピンポンパンポーン……えーマイクテスマイクテス』





『こほん、えー新入生の皆様!至急レクリエーションルームまでお越しください!』





『これから入学式を行います!新入生の皆様はレクリエーションルームまでお越しください!』





『必ず来てね!来ないとおしおきだからね!待ってるよー!』

 


夢崎「今の放送って……」

君塚「ふん……どうやらやっと入学式が行われるみたいだな」

君塚「希望ヶ峰学園が何を考えてるのか知らんがこの状況についてきっちりと聞きださなくてはな」

七色「まったくだぜ。さ、行くぞフィッチー」

夢崎「あ、うん、待ってよ!」

入学式か……何でだろう、嫌な予感がする。
今のこの状況が希望ヶ峰学園のただのサプライズだったらいいんだけど……。


今日はここまで

少しばかり【アイテム】と【ミッション】について説明しておきます。
今回は前回と少し仕様を変えました。モノクマメダルが存在しません。
【アイテム】や【スキル】は【ミッション】をクリアすると手に入る仕様になっています。

物語が進むと何か頼まれ事されたり命令されたりすることがあります。
それが【ミッション】です。【ミッション】は自由行動時に選択してこなすことができます。
詳しいことはまた自由行動時に。

では、次回更新は明日か明後日に


リボンは誰にあげればいいんだろうな
裁目か羽毛田かルナちゃんか…

>>134
物語が進めば誰に渡せばいいのか自然とわかるはずです

それでは更新再開



 ― レクリエーションルーム ― 


みんな放送を聞いてここに集まったみたいだ。
でもボクたち以外の人が見当たらないな。

七色「なんだ?人のこと呼んでおいて自分はまだ来てねーのかよ」

影山「自分ってゆーか……僕たち以外誰もいない系?」

天龍「ウィアード、妙だね。放送では入学式と言っていたのだが」

羽毛田「さっきの放送の声可愛かったのー」

裁目「なんでもいいからさっさと終わらせてさっさと帰りたいっすね」

??「……帰りたい?それは無理だよ」

??「だってこれからオマエラは一生ここで共同生活をしなきゃいけないんだからね!」

……さっきの放送と同じ声。
その声の主がボクたちの前へと現れたようだ。


モノクマ「ようこそ、新入生のみなさん!ボクはモノクマです!」

モノクマ「これからオマエラの入学式を執り行いたいと思います!」

……突然クマのヌイグルミが現れて喋りだした。
おかしいな。あのサイズだと中には誰も入ることができないと思うんだけど。

羽毛田「うわぁ、クマさんなの!夢崎さんのお仲間ですか?」

夢崎「違うよ。ボクも初めて見るタイプの夢の国の住人だね」

モノクマ「ボクはクマじゃなくてね……モノクマだよ!」

モノクマ「ボクはこの宇宙ステーションの艦長だぞ!」

篠宮「宇宙ステーション?艦長?なんだそれ?」

君塚「それにさっき言ってた共同生活とはなんだ?」

モノクマ「えー、オマエラは希望ヶ峰学園から選ばれた才能溢れる研究生なのです」

モノクマ「そんなオマエラは宇宙ステーション【エルピス】へと宇宙旅行に来たわけですが……」

モノクマ「そんな希望溢れるオマエラをボクは保護することに決めたのです!」

碓氷「保護ですって……?」

モノクマ「そういうわけでオマエラには一生ここで共同生活をしてもらいます!」

影山「……いきなりすぎて意味不明?」

クレア「だいたい宇宙ステーションって何よ!私様の前に跪きなさい!」

周防「……突然現れたクマのぬいぐるみ。そして告げられた衝撃の事実」

周防「……困惑する仲間たち。はたしてどこまでが真実なのだろうか?」

……あのクマは何を言ってるんだ?わけがわからないぞ。


天龍「ハハハ!おもしろくない冗談だね。ここが宇宙?ここで一生共同生活?」

天龍「馬鹿も休み休み言いたまえ」

モノクマ「ふーん、やっぱりいきなりこんな話をしても信じてはくれないか」

モノクマ「……あ、でも月城クンだけはボクの話を信じてくれてるみたいだね」

月城「…………」

沙神「月城さん?どうしたんですか?まさかこんな話を信じてるわけじゃ……」

月城「……アタシは宇宙ステーション【エルピス】の開発に関わってるの☆」

月城「だからわかる……少なくともこの施設にはその宇宙ステーションと同じ技術が使われてるってことがね☆」

七色「はぁ?それがどうしたっつーんだよ。んなもんたまたまだろ」

月城「普通に考えたらそうなんだけど……でも……」

モノクマ「うぷぷぷ、さすが月城クンだね!もしかして気付いちゃったのかな?」

七色「気付くってなんだよ?」

モノクマ「そりゃあ……オマエラの記憶のことだよ」


碓氷「あ!そういえば私たちの学年が違ってるのって……」

モノクマ「そうです!実はオマエラの記憶は入学前まで戻してあるのです!」

神鳥「あらあら、記憶喪失ってことですかぁ?」

篠宮「なんだそれ!?ありえねーだろ!」

モノクマ「ま、ボクとしてはオマエラがこの事実を受け入れようが受け入れまいがどうでもいいのです」

モノクマ「どっちにしろここでの共同生活は強制イベントですからね」

君塚「強制だと?ここから出る方法はないのか?」

モノクマ「……もちろんありますよ」

美山「あ、あるんだ……」

黒宮「……それでその方法って何?」

モノクマ「ここから出る唯一の方法……それは……」



モノクマ「オマエラの誰かを殺しちゃえばいいんだよ」



……殺す?今モノクマは殺すって言ったのか?

影山「殺すって……何?どんな方法でもいいわけ?」

モノクマ「殴殺、刺殺、撲殺、焼殺、圧殺、絞殺、呪殺……手段は問いません」

モノクマ「誰にもバレずに殺人を行った人だけがここを出られる……それだけの簡単なルールなのです!」


夢崎「い、意味がわからないよ!どうしてボクたちが殺しあわなきゃいけないんだ!」

篠宮「そうだ!ふざけんな!」

周防「さすがにこれは越えちゃいけないライン超えてるんじゃないかな?」

モノクマ「何とでも言えばいいさ」

モノクマ「どっちにしろコロシアイを始めない限りオマエラは一生ここから出られないんだからな」

冗談じゃない!コロシアイなんて誰がするか!

モノクマ「……ってあれ?キミ何して……むぎゅ」

あ、誰かがモノクマに近づいて……踏みつけたみたいだ。
あの人は……。


1.碓氷茜

2.黒宮撫子

3.篠宮颯

4.天龍響

安価↓


どうやら黒宮さんがモノクマを踏みつけていたみたいだ。

黒宮「ふざけないで。つべこべ言わずさっさとここから出して」

モノクマ「……ふざけてるのはそっちだよ。今ボクに暴力を振るったよね?」

黒宮「それが何?あんたがどうなろうとどうだっていいでしょ」

モノクマ「悲しいけどこれって規則違反なのよね」

黒宮「……規則違反?」

モノクマ「本当は見逃してあげてもいいんだけど……」

モノクマ「ここが宇宙ステーションだってこともボクが本気だってことも信じてもらいたいし……」




モノクマ「キミには見せしめになってもらおうかな」




黒宮「……は?見せしめって……」



モノクマが何かスイッチのような物を取り出し……






それを押した……







そして……

 





「……!危ない!そこから逃げろ!」



 



君塚クンが黒宮さんとモノクマを押しのける






次の瞬間、黒宮さんが立っていた場所……






その床が開き……






君塚クンがその穴へと落ちていった


黒宮「……え?今のは……」

モノクマ「あーあ、どうやら君塚クンがキミを庇って落ちちゃったみたいだね」

夢崎「落ちたって……君塚クンはどうなったんだよ!」

モノクマ「……まあ、君塚クンでもいいや」

モノクマ「今ボクのこと突き飛ばして暴力を振るったわけだしね」

夢崎「そんなこと聞いてないだろ!君塚クンは……」

ボクが言い終える前にモノクマが何かのリモコンを操作し始める。
すると天井からスクリーンが下りてきた。

夢崎「これは……」

モノクマ「うぷぷぷ、規則違反をした研究生はこうなるんだ。覚えておくといいよ!」




         GAMEOVER
   キミツカくんがキソクイハンしました。
      おしおきをかいしします。


 


【心理実験!信じるものは救われる!】

【超高校級の心理学者 君塚蓮二処刑執行】


君塚蓮二はヘルメットを付けられた状態でロケットに鎖で縛り付けられていた。

必死の抵抗も虚しくロケットは発進し……宇宙空間へと飛び出した。

しばらくしてロケットは進むのをやめてその場で静止する。

ロケットの中から出てきたモノクマが君塚の鎖を解く。

鎖から解放され自由の身となった君塚はヘルメットを外した。

しかし君塚はヘルメットを被っている間、別の映像を見せられていたのだ。

ヘルメットをはずして自分が宇宙空間にいることを認識した君塚は突然苦しみだし……

そしてピクリとも動かなくなったのだった。


 


モノクマ「うぷぷぷ!エクストリーム!」

夢崎「……は?何だよ……これ?」

黒宮「う、嘘……でしょ?」

碓氷「君塚君……死んじゃったの?」

モノクマ「当然だよ!だって彼は規則違反したわけだからね」

天龍「ノーウェイ……そんな馬鹿なことが……」

モノクマ「これでわかっただろ?ボクは本気だよ」

モノクマ「オマエラのコロシアイ宇宙旅行はもう始まってるんだ」

モノクマ「どうか陰惨で悲惨な宇宙旅行を楽しんでください!」

……それだけ言うとモノクマはどこかへ去ってしまった。


こうしてボクたちのコロシアイ宇宙旅行は始まってしまった。

これから起きる絶望も知らないままに……。




【プロローグ ようこそ、絶望宇宙ステーション END】



生き残りメンバー 16人


To Be Continued


  

今日はここまで
次回更新は明日か明後日


研究生名簿【男】

夢崎 望(ゆめさき のぞむ)
才能:【超高校級の夢の国の住人】
身長:164cm
体重:55kg

月城 光千兎(つきしろ みちと)
才能:【超高校級の天文学者】
身長:160cm
体重:52kg

影山 移瑠(かげやま うつる)
才能:【超高校級の忍者】
身長:178cm
体重:67kg

周防 肖治(すおう しょうじ)
才能:【超高校級の消防士】
身長:176cm
体重:65kg

美山 挟身(みやま はさみ)
才能:【超高校級の庭師】
身長:172cm
体重:60kg

天龍 響(てんりゅう ひびき)
才能:【超高校級の提督】
身長:183cm
体重:67kg

篠宮 颯(しのみや はやて)
才能:【超高校級の卓球選手】
身長:167cm
体重:58kg

沙神 焔真(さがみ えんま)
才能:【超高校級の呪い師】
身長:175cm
体重:60kg

君塚 蓮彦(きみつか れんひこ)
才能:【超高校級の心理学者】
身長:182cm
体重:64kg


研究生名簿【女】

七色 風香(なないろ ふうか)
才能:【超高校級のアロマセラピスト】
身長:152cm
体重:46kg
胸囲:84cm

御調 鞠亜(みつぎ まりあ)
才能:【超高校級のピアニスト】
身長:156cm
体重:48kg
胸囲:83cm

神鳥 怜子 (しんどり れいこ)
才能:【超高校級のエレベーターガール】
身長:164cm
体重:53kg
胸囲:85cm

黒宮 撫子(くろみや なでしこ)
才能:【超高校級の黒子】
身長:149cm
体重:43kg
胸囲:77cm

クレア・プリーモ
才能:【超高校級のスケート選手】
身長:163cm
体重:49kg
胸囲:80cm

裁目 美心(たちめ みしん)
才能:【超高校級のお針子】
身長:155cm
体重:47kg
胸囲:79cm

碓氷 茜(うすい あかね)
才能:【超高校級の薙刀部】
身長:172cm
体重:58kg
胸囲:87cm

羽毛田 流子(うもうだ りゅうこ)
才能:【超高校級のトリマー】
身長:158cm
体重:49kg
胸囲:80cm

>>153
×君塚 蓮彦(きみつか れんひこ)

○君塚 蓮二(きみつか れんじ)

詳しい容姿やステータスのは後ほど
知りたいステータスがあれば答えられる範囲内で答えます


容姿【男】

夢崎 望(CV:川澄綾子)
髪 … 青みがかった銀色。ミディアムヘア。アンテナはなし。
服装 … コアラのキグルミ、赤いマフラー、ボクシンググローブ。素顔は見えるようにしている。お腹のポケットにはカエルのヌイグルミ。

月城 光千兎(CV:名塚佳織)
髪 … サーモンピンク。腰近くまである長髪。大きな黄色いリボンをつけている。
服装 … ピンク主体の魔法少女の衣装。ピンクアームカバー、白とピンクのミニスカ。

影山 移瑠(CV:子安武人)
髪 … 濃い灰色。肩まで伸びている。
服装 … 黒の忍者装束、紺色のマフラー。

周防 肖治(CV:中村悠一)
髪 … 茶髪。髪の毛は逆立っていてツンツンしている。
服装 … 希望ヶ峰学園の制服。

美山 挟身(CV:鈴村健一)
髪 … 黒髪ミディアムヘア。
服装 … 濃緑色の半纏、薄緑色の腹掛けに乗馬ズボン。

天龍 響(CV:緑川光)
髪 … 茶髪。ウェーブのかかったロングヘア。
服装 … 白い軍服。

篠宮 颯(CV:岡本信彦)
髪 … 茶髪ミディアムヘア。前髪は短め。
服装 … 青いポロシャツ、黒い短パン。スニーカー。

沙神 焔真(CV:小西克幸)
髪 … 銀髪ロングヘア。左目を髪で隠している。黒のカミラフカを被ってる。
服装 … 黒いスータン、白のストール、白い皮手袋。

君塚 蓮彦(CV:寺島拓篤)
髪 … 茶髪ショートヘア。
服装 … 黒スーツ、黒ワイシャツ、シルバーメガネ。濃茶の革靴。


容姿【女】

七色 風香(CV:真田アサミ)
髪 … 七色に染まったセミロング。色素は薄め。
服装 … グレーのブレザー、赤のスカート。白衣を羽織っている。

御調 鞠亜(CV:後藤沙緒里)
髪 … 藍色のセミロング。
服装 … 紺のベレー帽、丸襟ブラウス、紺のワンピース、黒の革靴。

神鳥 怜子 (CV:松来未祐)
髪 … 茶髪のウェーブがかかったお団子ヘア。
服装 … 黒のレディーススーツ、黒ハット。

黒宮 撫子(CV:かないみか)
髪 … ライトブルーのポニーテール。バッテン型のヘアピン。
服装 … ガスマスク、グレーのジャケット、グレーのミニスカ、黒い皮手袋、黒タイツ。

クレア・プリーモ(CV:大久保瑠美)
髪 … 桃色のミディアムヘア。
服装 … 青を基本色としたインバネスコートに鹿撃ち帽、ミニスカ。瞳の色はライトブルー。

裁目 美心(CV:津田美波)
髪 … 亜麻色の三つ編みおさげ。
服装 … ベージュ色のメガネ、黒ブレザー、赤いスカート、黒タイツ。

碓氷 茜(CV:佐藤利奈)
髪 … 紅紫色のセミロング。後ろ髪はカールのかかったツインテール。
服装 … 白の稽古着、紺の袴、薙刀の木刀

羽毛田 流子(CV:新谷良子)
髪 … 髪色はライトグリーン。後ろ髪を2つにまとめている。
服装 … ピンクのネコミミ帽子、ダークグリーンのシャツ、ライトグリーンのエプロン。

容姿はだいたいこんな感じです。CVはあくまでイメージで。

黒幕についてですがこの時点でもう決まっていて名前もすでに出ています。
前作キャラが出ると言いましたが現時点である程度予測つくかもしれません。
考察等は自由にどうぞ。

次回更新は今日の夜か明日に


《プロローグ終了時点でのステータス》

【主人公のステータス】
発言力…5
精神力…5


【スキル】
・デイリースキル…(非)日常編スキル
  『アトラクト』 … 自由行動時、他のキャラを乱入させることができる

・ユーズスキル…学級裁判時、条件を満たしたときに使用できるスキル
  『コークスクリュー』 … 閃きアナグラムの時、精神力3使って不必要な文字を消し去ることができる。

・オートスキル…学級裁判時、自動で発動するスキル
  『夢の国の住人』 … 裁判中一度だけ、発言力が0になった時、残った精神力をすべてを発言力に移すことができる。


【アイテム】
『謎の小瓶』 … サウナに入った後に使うと効果的。飲み物らしい。
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?


【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション02』 … 七色の依頼。謎の小瓶を飲んだ感想を聞かせる。

wikiページ作ったのでマップ載せました
明日から1章開始します

wikiページはこちらです
http://seesaawiki.jp/ronpass/d/%a5%c0%a5%f3%a5%ac%a5%f3%a5%ed%a5%f3%a5%d1%a5%a8%a5%bf%a1%bc%a5%ca%a5%eb%a1%c1%a5%b3%a5%ed%a5%b7%a5%a2%a5%a4%b1%a7%c3%e8%ce%b9%b9%d4%a1%c1

何か質問等あればいつでもどうぞ
では、おやすみなさい



 ― ??? ― 


「お兄ちゃん!希望ヶ峰学園から何か届いてるにゃ!」

「希望ヶ峰学園って……あの超高校級の生徒を集めてる学校だよね?」

「そうだにゃ!あの、卒業したら人生成功したも同然って言われてる希望ヶ峰学園だにゃ!」

「どうしてそんなところから?」

「とにかく開けてみるにゃ」

「あ、おい、勝手に開けるなって」

「にゃ!?これは!?」

「な、何だよ!ちょっと見せてよ!」

「すごいにゃ!お兄ちゃんが希望ヶ峰学園に《超高校級の夢の国の住人》に選ばれるにゃんて!」

「ボ、ボクが……?」

「いいにゃー、すごいにゃー、アタシも《超高校級の夢の国の住人》として希望ヶ峰学園に入学できないかにゃー」

「ま、待ってよ……ボクはまだ希望ヶ峰学園に入学するとは決めてないし……」

「にゃ?もしかして入学しないつもりにゃ!?」

「だってボクが希望ヶ峰学園に行くことになったら愛をここに1人残すことになるだろ?」

「何言ってるの、お兄ちゃん!こんなチャンスを逃すなんてアタシが許さないにゃ!」

「……それにお兄ちゃんってシスコンだし、いつまでもアタシにべったりだとアタシが困るにゃ」

「そ、そんなことないだろ?ボクはただお前が心配なだけで……」

「そういうのをシスコンって言うにゃ。とにかく、アタシのことはいいから頑張ってくるにゃ!」

「……わかったよ、ボクは希望ヶ峰学園に入学する。ボクたちを拾ってくれた夢の国への恩返しのためにもね」

「それでこそお兄ちゃんにゃ!どうせなら希望ヶ峰学園の生徒をスカウトしてくるといいにゃ!」

「あはは、それもいいかもね」

「あ、それからお兄ちゃんはちゃーんと彼女を作ってこなきゃ駄目にゃ」

「な、いきなり何言ってるんだよ!ボクは別に彼女なんて……」

「にゃはは、そのためにもまずは事前調査が重要にゃ!さっそく調べに行くにゃ!」

「あ、ちょっと待てよ!まったくお前ってやつは……」





――――
――




【CHAPTER01 絶望のざわめきは血 (非)日常編】



 ― レクリエーションルーム ― 


……あまりの出来事にモノクマが去った後もボクたちは動けずにいた。

いきなりここで共同生活をしろとかコロシアイをしろと言われたあげく、見せしめとして君塚クンが殺された。

今日、ボクたちは希望溢れる入学式を迎えるはずだった……

だけど実際にボクたちを待っていたのはあまりにも絶望的な非日常の世界だった。


沈黙が続く中、天龍クンが口を開いた。

天龍「ジーザス、僕たちはとんでもないことに巻き込まれたようだな」

天龍「まずは僕たちが今どういった状況にあるのか……」

天龍「それを確認しておいたほうがいいだろう」

碓氷「そうね……こんな所にいてもしょうがないし、最初に私たちが会った多目的室に移動しない?」

碓氷「そこでこれからのことについて話し合いましょう」

周防「それに賛成だ。さっさとここを出よう」

神鳥「黒宮さん大丈夫ですか?手を貸しましょうか?」

黒宮「……私は大丈夫。1人で立てるから」

みんなが多目的室に移動していく。
ボクも行かなくちゃ……。



 ― 多目的室 ― 


天龍「ナウ、全員集まったようだね」

七色「しっかし大変なことになっちまったな。なんだよあの白黒のクマはよ」

篠宮「いきなり俺たちにわけわからねーこといいやがって!ふざけんな!」

羽毛田「うう……私もう帰りたいの……」

裁目「同感っす。私の人生設計はもうめちゃくちゃになりつつあるっすよ」

美山「あ、そ、そうだね……もう……なんだよこれ……」

みんな困惑してる……
でも当然だよね、ボクだって今の状況に頭が追いつかないんだから。

天龍「諸君……少し落ち着きたまえ」

天龍「こんな時こそ冷静に物事を判断をしなければならない」

影山「冷静に……ねぇ?とりあえず僕たちはここに閉じ込めらたってことなんだよね?」

影山「どうにかして出られない系?」

神鳥「あらあら、それは難しいと思いますよぉ」

クレア「どうしてそんなこと言えるのかしら?」

神鳥「さっき探索したとき非常口や脱出できる場所がないか探したんですけど……」

神鳥「出られそうな場所はどこにもありませんでした。エレベーターの中まで調べたんですけどねぇ」


沙神「……見落としはないんですか?」

神鳥「絶対にないとは言えませんけど……まずありえないと思いますねぇ」

天龍「オーケー、超高校級のエレベーターガールである君がそういうならそれを信じよう」

影山「出口はない……それなら作ればいいんじゃないの?」

夢崎「作るってどうやって?」

影山「壁やらドアを壊していけばいずれは出られる……みたいな?」

七色「おお!それいいな!そんじゃあ爆弾でも作るか!」

モノクマ「はい!それアウト!規則違反です!」

羽毛田「きゃあっ!さっきのクマさんなの!」

黒宮「……モノクマ……規則違反ってどういうことよ?」

モノクマ「およよ?もしかして知らなかった?」

モノクマ「ま、そりゃそうですよね。知ってたらキミはボクに暴力なんて振るわなかったもんね!」

黒宮「……いいから……私の質問に答えなさいよ」

モノクマ「しかたないなぁ。それじゃあまずはみんなの腕についてるリストバンド……」

モノクマ「【電子研究手帳】を起動してください」


このリストバンドの名前……電子研究手帳っていうのか。
手帳にはまるで見えないけど……。

モノクマ「電子研究手帳には解放されたエリアのマップ、船内規則、持ち主のプロフィールが載っています」

モノクマ「ちなみにこの電子研究手帳は個室や更衣室の鍵代わりにもなるからなくさないように注意してください」

モノクマ「防水加工、耐熱加工、対衝撃加工が施されているのでちょっとやそっとのことじゃ壊れませんからそこは安心してください」

船内規則……それがモノクマの言ってる規則のことだな。確認しよう。


◇◆

船内規則

1.研究生達は宇宙ステーション内だけで共同生活を送りましょう。共同生活の期限はありません。

2.夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3.施設内について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

4.艦長ことモノクマへの暴力を禁じます。また監視カメラと鍵の掛かっているドアを破壊することを禁じます。

5.意図的に電子研究手帳を破壊することを禁じます。

6.監視カメラの無い場所での就寝と殺人を禁じます。仲良く共同利用しましょう。

6.研究生同士で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

7.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

8.学級裁判で正しいクロを指摘出来なかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。

9.同一のクロが殺せるのは、2人までとします。

10.なお、船内規則は順次増えていく場合があります。

◇◆

すみません、少し変更します

×船内規則(せんないきそく)

○艦内規則(かんないきそく)

それと電子研究手帳の読み方は【でんしけんきゅうてちょう】です
閃きアナグラムで使う可能性があるので念のため


モノクマ「もし艦内規則を違反した場合は即おしおきです!」

モノクマ「おしおきが何を意味するかはもうわかってるよね……?」

黒宮「…………」

周防「処刑……ということか」

影山「あ、でもこれには壁の破壊は禁止とは書いてない?それなら……」

モノクマ「……あのさぁ、さっきのおしおき見てなかったの?」

モノクマ「ここは宇宙ステーションなの!宇宙にいるの!」

モノクマ「壁なんて破壊したらあっという間にみんなお陀仏だっての!」

影山「……ふーん、あっそう?」

天龍「アイシー、自力で脱出することが不可能なのはわかった」

天龍「そして脱出するには誰かを殺さなければならないことも」

天龍「だが艦内規則に書かれている学級裁判とはなんのことだ?答えてもらおうか」

クレア「そうよ!答えなさい!これは命令よ!」

モノクマ「……うぷぷぷ、やーだよ。それはその時が来たら答えてあげる」

モノクマ「そういうわけだから、じゃあバイナラー」

クレア「ちょっと!待ちなさい!」

……クレアさんの制止も虚しく、モノクマはあっという間に行ってしまった。
学級裁判か……気になるところだけど……。


クレア「……まあ、いいわ。学級裁判が何かはおおよそ検討がつくし」

篠宮「俺には何か全然わかんねーぜ!」

クレア「ふふ、私様に跪いて忠誠を誓うなら教えてあげてもよろしくってよ!」

篠宮「……夢崎、学級裁判って何のことかわかるか?」

夢崎「たぶんだけど、殺人が起きたときに犯人が誰かをみんなで話し合うってことじゃないかな」

篠宮「マジかよ……俺犯人なんて当てられる自信ないぜ?」

クレア「問題ないわ。名探偵の私様がいるんだから殺人犯が現れてもパパっと解決してあげる」

天龍「ノー、それ以前に殺人なんてものはこの僕が起こさせないさ」

影山「……?起こさせないってどうやって?」

天龍「それはもちろんこの僕が君たちを導いてだね……」

影山「……悪いけど?僕は馴れ合うつもりはないんだけど?」

碓氷「ちょっと、それってどういう意味よ?」

影山「……そのままの意味だし?僕は必要とあれば殺人くらいいつでもする……みたいな?」

影山「それに……」




影山「僕ならここにいる全員を1分以内に皆殺しすることも可能……って感じ?」


   


七色「……おいおい何言ってんだ?誰が誰を殺すって?」

影山「だから?僕がここにいる全員を?」

天龍「Mr.影山。冗談でも殺人をするなんて言うのはやめてくれないか?」

天龍「ここで殺人はしないと約束したまえ」

影山「……約束?そんなのに何か意味あるの?」

影山「ただの口約束に拘束力なんてないってのは君だってよくわかるよね?」

天龍「君の軽率な言動がみんなに不安を与えるんだ」

天龍「もし君がこれからもそういった行動をとるというなら僕にも考えがある」

影山「……ふーん。考えねぇ……?やれるもんならやってみたら?」

……これはまずいんじゃないか。そろそろ止めに入らないと。

夢崎「2人とも落ち着いてよ!こんな時に喧嘩だなんてモノクマの思う壺じゃないか」

碓氷「そうよ。それに私たちのこと少し見くびりすぎじゃないかしら?」

碓氷「これでも私は超高校級の薙刀部……簡単には殺せないと思うけど?」

夢崎「ボクだってキミと互角に戦えるほどの戦闘力はあると思うよ!」

影山「…………」


影山「……まあ?ここは僕が悪かった……みたいな?」

影山「別に理由もなく誰かを殺すつもりはさらさらないって感じ?」

影山「それに艦内規則もあるから皆殺しは無理だし?」

御調「同一のクロが殺せるのは二人まで……ね」

影山「さっきは馴れ合うつもりはないって言ったけど?」

影山「ひとまずは仲良くやろうよ?天龍君?」

天龍「……オーケー、いいだろう。ひとまずは停戦協定を結ぶとしようじゃないか、Mr.影山」

……ふう、どうなるかと思ったけど大丈夫そうだな。

裁目「でも実際これからどうするんすか?ここを出られないとなると……」

裁目「ここで共同生活をしていくしかないってことっすよね?」

月城「あ、それなら多分問題ないと思うよ☆」

月城「宇宙ステーション『エルピス』は長期滞在を前提として作られてるの☆」

月城「だから冷凍倉庫みたいな食糧貯蔵庫だってあるし、最低限の設備はある……と思うから☆」

黒宮「……そもそもここってほんとうに宇宙ステーションなの?偽物の施設の可能性は?」

周防「たしかに……宇宙ステーション『エルピス』なんて聞いたこともないな」

羽毛田「あ、あの……でもでもさっきのあれは……」

篠宮「さっきのあれ?」

クレア「……さっきの処刑のことね」

君塚クンは間違いなく宇宙に連れて行かれて……殺された。
それを考えるとここは宇宙としか考えられないけど……。


月城「えっと……『エルピス』ってのは十神財閥や塔和グループ、その他多くの企業が合同で建造する予定だった宇宙ステーションなの☆」

月城「宇宙研究が主な目的で……希望ヶ峰学園もその『エルピス建造計画』に関わっていたと思うわ☆」

月城「アタシの記憶では『エルピス』の完成は早くても2年後のはずだったけど……」

沙神「記憶……ですか。そういえば僕たちは記憶喪失の可能性があるのでしたね」

篠宮「じゃあここには俺の先輩もいるかもしんねーのか?」

神鳥「あらあら、でも今はそんなこと気にしなくてもいいんじゃないですかぁ?」

神鳥「みんな同じ境遇の仲間なんですから先輩後輩きにせずいきましょうよぉ」

裁目「今から敬語使うのも使われるのもめんどくさいっすからね」

月城「……じゃあ話を戻すね☆アタシはその『エルピス』の開発に関わってたんだけど……」

月城「どうもこの施設はその『エルピス』と同じつくりみたいなんだ☆」


天龍「ジーザス、まったくもって信じられないがここは宇宙で間違いないということか」

美山「ふ、へ、そうなんだ……でも、なんで僕たちは……」

月城「それはわからないぞ☆」

夢崎「あ、でもルナちゃんはこの宇宙ステーションのことをある程度知ってるんだよね?」

夢崎「脱出する方法とかわからないの?」

月城「……アタシの記憶ではまだ開発途中だったから何とも言えないかな☆」

月城「でも逆にアタシの記憶通りに作られてるならこの宇宙ステーションの中身はある程度わかるぞ☆」

天龍「オーケー、知ってることは全て教えてくれたまえ」

月城「えっと……『エルピス』は大まかに分けて7つのエリアに分かれてるの☆」

月城「今アタシたちがいる人が住むための居住エリア☆」

月城「ロボットの研究や軍事開発を行っているメカニカルエリア☆」

月城「宇宙環境における生物や植物の生態研究を行っているバイオエリア☆」

月城「そしてアタシの専門となる天体物理学や宇宙化学の研究を行っているアストロフィジックエリア☆」

月城「それから宇宙医学の研究を行っているホスピタルエリア☆」

月城「無重力実験を行うための無重力エリア☆」

月城「そして宇宙ステーションの管理を行っている管制エリア☆」

月城「だいたいこんな感じだぞ☆」

今日はここまで
艦内規則はwikiのほうにも載せておきます
次回更新は明日か明後日に

21時頃から再開します。安価はたぶんまだなし

それと主人公のドット絵おまけ
http://i.imgur.com/agQheOx.png


天龍「アイシー、解放されてないエリアがまだたくさんあるみたいだな」

御調「あの……ちなみに宇宙船があるのはどこになのかしら……?」

月城「宇宙船があるのは無重力エリアの中にあるハーバーエリアのはずだよ☆」

影山「そこにいけさえすれば出られるの?」

月城「宇宙船を運転できる人間がいればね☆」

周防「自動操縦機能は?」

月城「そこまでわかんねーよ☆」

夢崎「うーん、やっぱり脱出は難しいみたいだね」

裁目「ま、ここで生活するのも意外と悪くないかもっすけどね」

碓氷「いやいや、私は嫌だけど」

篠宮「それに限界だってあるだろ?食料だって無限にあるわけじゃねーだろうしな」

裁目「でも私たちをここに閉じ込めた黒幕は宇宙ステーションの中にいるんすよね?」

裁目「それなら食料問題だって考えてるはずっす」

篠宮「……そ、そうなのか?」

月城「バイオエリアでは食糧確保のための植物工場を作る予定だったはずだよ☆」

沙神「食糧には困らないというわけですか」


裁目「あ、そう考えるとここでの生活もいい気がしてきたっす」

裁目「食べ物は困らないし、寝るところにも困らないし、働かなくてもいいし、娯楽施設は充実してるし……」

裁目「もしかしてここは天国なんじゃないっすか?」

黒宮「……本気で言ってるの?」

裁目「……冗談っすよ。やっぱりあのモノクマちゃんがいるってのはマイナスっすよね」

天龍「ナウ、やはり黒幕をなんとかしなければどうにもならないというわけだな」

神鳥「黒幕ですかぁ……何者なんでしょうね?」

神鳥「組織なのか単独犯なのか……目的もまったくわかりませんしねぇ」

クレア「……黒幕の正体ならおおよそ見当ついてるわ」

羽毛田「ほ、本当なの!?いったい誰なんですか!?」


クレア「おそらくだけど……黒幕の正体は犯罪者を集めた闇の組織よ」

篠宮「闇の組織だと!?なんかかっこいいな!」

沙神「いや、恥ずかしいですよ」

七色「……そんで?どーして黒幕が闇の組織だと思うんだ?」

クレア「単独犯にしては犯罪の規模が大きすぎる。複数犯と考えるのが妥当」

クレア「そしてこんなことをしでかすのは頭のイカれた犯罪者に決まってる」

クレア「それも超高校級の才能を持った私様たちをこんな場所に閉じ込めることができるなんて……」

クレア「同じ超高校級の才能を持った犯罪者以外考えられない」

クレア「そして私様は希望ヶ峰学園の中にその犯罪者たちがいることを知っているわ」

周防「知っているって……誰が犯罪者なのかわかるってことか!?」

クレア「ふふ、残念ながらどこの誰かまではまだわかってないわ」

クレア「ただその犯罪者が世間でなんて呼ばれているかは……ここにいる皆も聞いたことあるはずよ」


クレア「まずは【超高校級の殺人鬼】ジェノサイダージョー」

夢崎「ジェノサイダー……ジョー?」

月城「それって殺した人をハリツケにしたあげく血文字を残すっていう殺人鬼のことかな☆」

クレア「二人目は【超高校級のシリアルキラー】ギラギラちゃん」

羽毛田「ギラギラちゃん?可愛い名前なの!」

沙神「えっと、キラキラちゃんなら聞いたことありますが……」

クレア「次に【超高校級の爆弾魔】C8」

天龍「……C8?爆弾魔の話は聞いたことあるが名前はC7だったような……」

クレア「そして【超高校級のダークヒーロー】ジャスティスライター」

碓氷「ああ、それなら聞いたことあるわ。……ジャスティスライダーよね」

クレア「それから【超高校級の怪盗】ハッピー」

神鳥「ハッピーですかぁ?そんな名前の怪盗聞いたこともありませんねぇ」

クレア「最後に【超高校級の放火魔】プロミネンス」

周防「それなら俺も知っている。その放火魔の名前は『プロメテウス』だけどな」

クレア「……ふふ、どうかしら?黒幕はこの超高校級の犯罪者たちで間違いないはずよ」

夢崎「えっと……ちなみにこの情報はどこから?」

クレア「すべて私様による綿密な調査からわかったことよ!」

……どれも微妙に間違ってるような気がする。当てになるのかな?


クレア「どうかしら?黒幕の正体はこの犯罪者たちで間違いないと思うのだけど」

七色「いや、ぜってーありえねーだろ。プリっちって意外と馬鹿なんだな」

クレア「ば、馬鹿って何よ!私様の推理が間違ってるっていうの!?」

碓氷「ま、まあまあ、落ち着いてよ。可能性の一つとしてはあると思うわよ、うん」

クレア「可能性じゃないわ!私様の推理は絶対なんだから!」

影山「……まあ?どうせ黒幕の正体がわかったところでどうしようもない系だし?」

クレア「む……それはそうだけど……」

篠宮「ちっくしょー……本当になんとかなんねーのか?」

御調「……議論すればするほど絶望的……うふふ……」

……これだけ話し合ってわかったことはここから出られないということだけか。
ボクたちは本当にここで共同生活をしていかなきゃいけないのか……?



『午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。まもなく立ち入り禁止区域はドアをロックしますので、ご注意ください』

『ではではいい夢を……おやすみなさい』

   


神鳥「あらあら、もうこんな時間なんですねぇ」

天龍「フム……しかたがない。今日は解散するとしようか」

天龍「明日の朝……7時に食堂が開くようだからそこでまた話し合いをしよう」

碓氷「そうね、じゃあまた明日」

裁目「ふぁぁ……じゃあ自分も帰るとするっす」

月城「おやすみだぞ☆」

……みんな解散していく。
ボクも部屋に帰ろうかな。



 ― 夢崎の個室 ― 


……今日はいろんなことがありすぎたな。

希望ヶ峰学園に入学したと思ったらいつの間にか宇宙ステーションにいて……

超高校級の才能を持った生徒たちと会って……

コロシアイ生活を強制させられて……

そして君塚クンは……

…………

今日はもう寝よう。これからのことを思うと眠れないかもしれないけど……。



『1日目 終了』


《1日目 リザルト》

【アイテム】
『謎の小瓶』 … サウナに入った後に使うと効果的。飲み物らしい。
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?

【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション02』 … 七色の依頼。謎の小瓶を飲んだ感想を聞かせる。


2日目からは自由行動パートとなります。
朝、昼、夕の3回自由行動が可能です。

自由行動時にできる行動は次のの二つのみです

1.【誰かに会いに行く】
人物を指定すればそのキャラに会いに行くことが可能です。
場所も一緒に指定すればそのキャラをデートに誘うことができます。
会話後、他のキャラの乱入が可能です。

2.【ミッションをこなす】
追加されたミッションをこなすことが可能です。
場合によっては自由行動を複数回使うこともあります。

初めてのシステムなので細かいところはやりながら調節します

今日はここまで
次回更新は明後日に

更新は明後日と言ったが少しだけ進めます。少しだけ。


【2日目】


『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

『起床時間ですよ~!さて、今日も張り切っていきましょう~!』


……朝?あ、そうか……ボクは宇宙ステーションで生活することになったんだっけ。
そういえば天龍クンが7時に集合って言ってたな。早く行かなくちゃ。



 ― 食堂 ― 


天龍「ヘイ!君たち少し遅いぞ!7時集合と言ったではないか!」

月城「ごっめーん☆だって女の子は朝の身支度に時間がかかるんだもん☆」

クレア「そうよ、少しくらい多めに見なさい」

美山「あ、朝は……苦手……で、ね」

七色「そんなことより朝飯はまだか?」

天龍「MS.七色!君が一番遅れてきたんだぞ!少しは反省したまえ!」

裁目「そうっすよー。時間はちゃんと守らないと駄目っすよ」

夢崎「……ボク的には裁目さんがきっちりと時間を守ってることに驚きだよ」

碓氷「うーん……遅刻組みに賛成するわけじゃないけど……」

碓氷「もう少し遅い時間に集合してもいいかもしれないわね」

碓氷「食事は自分達で作らないといけないみたいだし」

篠宮「ん?でも何かいい匂いするぞ!誰か朝食作ったのか?」

天龍「ザッツライト!MS.神鳥とMS.碓氷、それからMS.羽毛田に手伝ってもらって作っておいたよ」

七色「なんだ、じゃあ時間的にはちょうどよかったじゃねーか」

天龍「よくない!」


天龍「……とにかくだ!一度ここでの役割分担とルールを決める必要があると僕は思う」

影山「ふーん……役割分担ねぇ?」

天龍「まずはリーダーを決めよう!そしてそれは僕で決定だ!」

神鳥「あらあら、いきなり決めちゃいましたねぇ」

天龍「ハハハ!他に適任がいるかい?僕以外にリーダーをこなせる人間はいないと思うがね」

周防「……少々気になるところはある。だが天龍君以上にリーダーシップをとれる人物がいないのも事実だろう」

周防「……他に適任がいなければ俺がやっているところだが、ここは素直に彼に同意しておこう」

周防「俺はさんせ……」

篠宮「俺はいいと思うぜ!天龍にリーダーを任せた!」

黒宮「……異論はない」

クレア「しかたないわね。だけど私様に命令しないでよ」

七色「ま、いいんじゃねーの?」

天龍「オーケー、ではリーダーは僕が引き受けようではないか」

天龍「それで副リーダーも決めておきたいのだが……」


天龍「MS.碓氷。君がやりたまえ」

碓氷「え?私が?でも私なんて……」

御調「わたしも碓氷さんがいいと思います……あの子もそう言ってる……」

夢崎「うん、なんだかんだで頼りになるもんね!」

沙神「この中では比較的常識人ですからね」

羽毛田「むしろ碓氷さん以外は変人しかいないのー」

碓氷「そ、そうかしら?みんながそう言うならやってもいいけど……」

天龍「オーケー、決まりだ。では他の役割分担だが……」

天龍「食事当番くらいは決めておいたほうがいいだろうな」

影山「あ、悪いけど僕は他人が作った料理は食べない主義だから?」

影山「毒を盛られても困るし?少しくらいの毒なら死なないけど?」

天龍「君はまた和を乱すようなことを……」

黒宮「……でもそいつの言うことも一理ある。言い分はわからないでもない」

天龍「……アイシー、ではMr.影山を抜きにして決めようじゃないか」


碓氷「ちなみにみんなはどれくらい料理できるのかしら?」

七色「香り付けは得意だぜ!味と見た目と毒性を気にしなければな!」

沙神「呪術なら得意なのですが……」

美山「ぼ、ぼくはちょっと……苦手……」

クレア「ふふ、料理の腕と推理の腕は関係しなくってよ!」

夢崎「つまり料理できないってこと?ボクもそんなに得意ではないけど……普通かな」

裁目「私も普通っすね」

周防「同じく」

篠宮「なんだお前ら以外と料理できねーんだな!」

月城「みんな女子力低すぎるぞ☆」

御調「わたしは……あの子が手伝ってくれればなんでも作れるわ……」

碓氷「えっと……七色さん、クレアさん、美山君、沙神君は料理できなくて……」

碓氷「夢崎君、裁目さん、周防君は普通と」

天龍「そして他のみんなは料理が得意というわけか」

碓氷「じゃあどんな役割分担にしよっか?」

……話し合いの結果、料理下手組は絶望的な料理しか作ることができないことが判明したため除外。
そして残ったメンバーで交代しながら食事を作ることが決まった。


~Mornig Time~


ひとまず役割分担は決まった。といってもリーダー、副リーダーを決定しただけなんだけどね。
ここでの細かいルールはまた後日決めるとのことらしい。

そんなわけでいったん解散して自由になったわけだけど……
これから何しようかな?

誰かに会いに行こうかな?それとも別のことをしようか?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>193】)

安価↓

ミッションリスト02選択で今日はここまで
次回更新はまた明日に


そういえば七色さんから貰った小瓶があったっけ。
サウナに入った後に飲んだほうが良いって言ってたし大浴場へ行って来よう。

あ、でもひとりで入るのもあれだな……誰か誘おっかな?


サウナに誘う男子生徒を指名してください(月城は選べません)

安価↓2まで

もう1人まで選べます
2人きりで入りたい場合はもう一回天龍を選んでください

安価↓

天龍、美山 選択


 ― 居住エリアA・廊下 ― 


……あ、天龍クンと美山クンがいるぞ。
サウナに誘ってみようかな。

夢崎「天龍クン、美山クン、良かったらこれから一緒にサウナでもどう?」

天龍「……サウナ?昨日の今日でサウナに入ろうだなんて君は意外と図太い神経してるんだね」

天龍「そんなことよりもまずはここから出られないか少し考えたほうが……」

美山「まあまあ、いいじゃないか!俺たちはこれから一緒に暮らす仲間なんだからさ!」

美山「裸の付き合いってのも俺は必要だと思うぜ」

夢崎「そうだよ!こんな時だからこそだよ!」

天龍「……フム、まあそう言うのであればいいだろう」

天龍「君の中身も少し気になるところだし付き合ってあげようじゃないか」

夢崎「ありがとう!それじゃあさっそく行こうか!」



 ― 大浴場・サウナ ― 


美山「いやー、やっぱりいいよな!サウナは!」

夢崎「サウナ好きなの?」

美山「女のいない空間は落ち着く……男だけの空間は素晴らしい」

夢崎「あはは、美山クンて本当に女の子が苦手なんだね」

美山「それにしても……天龍はともかく夢崎って意外と筋肉ついてんだな」

美山「俺ってひょろいから2人とも羨ましいぜ」

天龍「…………」

夢崎「…………」

美山「お、おい!引くなって!別に俺はそっちの気はないぞ!」

天龍「リアリー?君の言動を見る限りかなり怪しいものだが……」


美山「本当だって!俺は女子が苦手なだけで普通に女子が好きなんだからな」

夢崎「どうして美山クンは女の子が苦手なの?」

美山「いや、わかんねーんだよなそれが。なーんか緊張しちまってさ……」

天龍「家族とはどうしてるのかね?」

美山「母さんと姉貴には普通に接してるぞ。家族以外はさっぱりだけどな」

天龍「フム……家族のような関係なら大丈夫というわけだね」

美山「なんとかしたいとは思ってるんだけどなー」

夢崎「それならボクと一緒に夢の国の住人になるってのはどうかな?」

夢崎「キグルミ着ちゃえば気にならなくなるかもよ!」

美山「キグルミか……それも悪くないかもな」

夢崎「皆にキグルミを着てもらって共同生活を送る……」

夢崎「どうかな、天龍クン?美山クンのためにも!」

天龍「却下だ。それは完全に君のためだろう」

夢崎「いい考えだと思ったんだけどな」

美山「はは、まあそれはここから出れたら実行しようぜ」

夢崎「うん!そのためにもなんとしてもここから出ようね!」


【info】

美山挟身への好感度が上がりました。

天龍響への好感度が上がりました。



 ― 大浴場・脱衣所 ― 


ついつい話し込んじゃって忘れるところだったけど、
ボクは七色さんにもらったアレを試飲するために来たんだったね。

夢崎「これが何か気にはなるけど……とりあえず飲んでみようかな」

……ゴクリ。

夢崎「……あれ?何も味がしないな」

夢崎「それに特別な香りがするわけでもない」

夢崎「いったい何なんだろう?ラベルにも何も書いてないし……」

夢崎「あ、このラベル剥がせるみたいだぞ」

夢崎「えっと……ラベルの下には何が書いて……」


※※

このビンの中にはDHMOと呼ばれる大変危険な物質が入っています。

摂取しすぎると死亡する可能性もあるので、絶対に大量摂取しないでください。

※※


夢崎「……死亡する可能性がある?ってなんだよこれ!?」

夢崎「ど、どうしよう……もう飲んじゃったぞ」

夢崎「でも少しだけだから大丈夫か?」

夢崎「というかなんで七色さんはこんなものを……?」


美山「ん?いきなり大きな声を出してどうしたんだ?」

夢崎「ぼ、ボク間違って毒薬飲んじゃったみたいなんだ!ど、どうしよう?」

美山「毒薬って……?」

夢崎「このビンなんだけど……」

美山「DHMO……?ああ、これただのジョークだよ。知らないの?」

夢崎「ジョーク?何のこと?」

美山「何の略称か忘れたけど……DHMOってのは水のことだよ。H2O。」

夢崎「……水?ただの?」

美山「そうだよ。それがどうかしたの?」

夢崎「……なんだよそれ!びっくりしたよ!」

美山「うわ!こっちがびっくりしたよ!」

夢崎「あ、ごめんごめん」

天龍「ワッツ?何かあったのかい?」

夢崎「い、いやなんでもないよ。こっちの話……」

天龍「む、それならいいのだけどね!」

……まったく七色さんは何考えてるんだろう。
後で文句言ってこなくっちゃ。



 ― 居住エリアC・廊下 ― 


大浴場から出て天龍クンと美山クンと別れた後、
廊下を歩いていると七色さんを発見した。

七色「お、フィッチーじゃねーか。どうした?」

夢崎「七色さん。例のアレ飲ませてもらったよ」

七色「ああ……アレ飲んじまったのか。実はアレ毒なんだよ」

夢崎「……知ってるよ!アレの正体も美山クンに教えてもらったからね」

七色「んだよ、もうネタバレされたのかよ。つまんねーな」

夢崎「ていうかあのラベル書きは何なのさ!」

七色「いや、アタシが大浴場調べてたときに小瓶とちょうどいいシールを見つけたから……」

七色「フィッチーを騙そうと思ってな!」

夢崎「おかげでドキっとさせられたよ!心臓に悪いからやめてよね!」


七色「でもサウナ後には必要なもんだったろ?」

夢崎「それはそうだけど……」

七色「これやるから機嫌治せって!今度はモノホンの香水だぜ!」

夢崎「本当に?」

七色「マジだぜ。嗅いでみろよ」

夢崎「どれどれ……うん、たしかにいい香りがする」

七色「気分が落ち着いてきただろ?」

夢崎「……たしかに。気分がスッキリしてきた」

七色「そうだろそうだろ?アタシに感謝しろよ!」

夢崎「うん、ありがとう……って元はと言えば七色さんが!」

七色「にゃはは、気にすんなって!」

七色さんは本当に調子いいなぁ。
でもこの香水は本当に効き目ありそうだぞ。


【info】

【ミッション02】をクリアしました!
『ミッション02』 … 七色の依頼。謎の小瓶の中身はただの水だった。

スキル『冷静沈着』を手に入れました。
『冷静沈着』 … 学級裁判時、5連続正解すると精神力が3回復する



~Day Time~


昼食もとったしこれからまだ時間もあるな。
……何しよう?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>193】)

安価↓


神鳥 選択


 ― 食堂 ― 


神鳥「あらあら、夢崎さんじゃないですかぁ」

夢崎「こんちには、神鳥さん」

神鳥「よかったら一緒にティータイムでもいかがですか?」

夢崎「あ、じゃあそうさせてもらおうかな」

神鳥「それじゃあお茶でもどうぞ、さあ飲んでください」

夢崎「ありがとう。おいしいよ」

神鳥「そうですか?それじゃあもう一杯どうぞ」

夢崎「う、うん、ありがとう」

神鳥「さあさあ、お茶はまだまだたくさんあるのでいっぱい飲んでくださいねぇ」

……このままだとお腹が破裂するまでお茶を飲まされそうだ。
何か話でもしようかな。


1.どうしてエレベーターガールをやってるの?

2.夢の国に興味はある?

3.自由安価

安価↓


選択 1


夢崎「神鳥さんはどうしてエレベーターガールをしてるの?」

神鳥「私がエレベターガールをやっている理由ですか?」

神鳥「そうですねぇ……やっぱりお金のためでしょうか」

夢崎「お金のため?」

神鳥「ええ、私は母子家庭で……あまり裕福ではなかったんですよぉ」

神鳥「だから私は子供の頃からエレベターガールのアルバイトをしてたんです」

夢崎「そうなんだ……大変だったんだね」

神鳥「そうでもないですよぉ。この仕事は天職だったみたいでとっても楽しいですし……」

神鳥「それに副業も捗りますしねぇ……」

夢崎「副業……?」

神鳥「いえいえ、こちらの話です。それより夢崎さんの話も聞かせてくださいよぉ」

神鳥「どうして夢の国の住人なんてやってるんですか?」

夢崎「ああ、それはボクが夢の国出身だからだよ」

神鳥「……夢の国出身というと?」

夢崎「ボクって捨て子だったんだよね。夢の国に捨てられてたみたいなんだ」


夢崎「結局親は見つからないからってそのまま夢の国で育てられて……」

夢崎「それで今もずっと夢の国の住人をやってるんだ」

神鳥「あらあら……やっぱりそうだったんですねぇ」

神鳥「そういえば妹さんがいると言ってましたよね?」

夢崎「うん、妹もボクと一緒に捨てられてたみたいで……」

夢崎「実は本当の兄妹かどうかもわからないんだよね」

神鳥「……夢崎さんも大変だったんですねぇ」

夢崎「うーん……ボク自身はそうは思わないんだけどね」

夢崎「夢の国も楽しいしね!」

神鳥「ふふふ、なんだか私たちって似た物同士みたいですねぇ」

夢崎「うん!神鳥さんとは仲良くやれそうだよ!」


【info】

神鳥への好感度が上がりました。


神鳥「あ、仲良しついでに夢崎さんに聞きたいことがあるんですけど……」

夢崎「何かな?」

神鳥「夢崎さんってどうしてあんなに黒宮さんに嫌われてるんですか?」

夢崎「う……残念だけどボクにもわからないよ」

神鳥「そうなんですか?でも向こうはあなたのことよく知ってるみたいですよ」

夢崎「そうなんだよね……会ったことないはずなのに」

神鳥「……私、すごく気になります。少し黒宮さんのこと調べてもらえませんか?」

夢崎「え?ボクが?それなら神鳥さんが自分で調べたほうがいいんじゃないの?」

神鳥「いやですねぇ、私は私で調べてますよぉ」

神鳥「でもなかなか心を開いてくれないんですよねぇ……」

神鳥「だからこそ逆に夢崎さんならどうにかしてくれるんじゃないかと思いまして」

夢崎「うーん……たしかにボクとしても理由もわからないまま嫌われるのは嫌かな」

神鳥「じゃあ決まりですね!時間はかかってもいいので黒宮さんのことよろしくお願いします!」

夢崎「わかったよ。でもどうして神鳥さんは黒宮さんのこと気にかけるの?」

神鳥「黒宮さんは良いビジネスパートナーになれそうだからですかねぇ?」

夢崎「ビジネスパートナー?」

神鳥「ふふ、とにかくよろしくお願いしますねぇ」


【info】

・【ミッション03】が追加されました。
 【ミッション03】 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。


他のキャラを乱入させますか?

1.させる(人物指名)

2.しない(会話はここで終了します)

安価↓


クレア 選択


クレア「ふふ、あなたたち面白い話してるみたいじゃない」

神鳥「あらあら、クレアさんもお茶いかがですか?」

クレア「いただくわ」

神鳥「どうぞどうぞ、さあおかわりもどうぞ」

クレア「ちょっと……もう少しゆっくり飲ませてちょうだい」

神鳥「あらあら、おかわりはたくさんありますよぉ。どうぞどうぞ」

クレア「…………」

クレアさんがこっちを睨んでくる。
お茶をかけられる前に何か話しでもしようかな?


1.クレアさんはどうしてスケートをしてるの?

2.クレアさんはどうして探偵をしてるの?

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「そういえばボクたち今どうして今の仕事をしてるかって話してたんだよ」

夢崎「よかったらクレアさんがどうして探偵なんてやってるのか教えてくれないかな?」

クレア「……一応言っておくけど私様の本業はフィギアスケート選手よ?」

夢崎「あ、そうだったね。じゃあどうしてフィギアスケートを……」

クレア「いいわ。私様が探偵になった理由……教えてあげてもいいわよ」

神鳥「あらあら、いいんですか?私、すごく興味あります」

クレア「光あるところに影あり……」

クレア「そして探偵がいるところに怪盗あり……」

クレア「私様が探偵をしている理由はまさにそれ。とある怪盗を追っているからよ」

夢崎「怪盗……?それってもしかしてハッピーなんちゃらってやつ?」

クレア「【怪盗ハッピー】よ。名前を間違えないでちょうだい」

神鳥「ハッピーですか……でも本当にそんな怪盗いるんですか?」


クレア「間違いなくいるわ。だってその怪盗はよりにもよってこの私様から大切なものを盗んでいったのだから……」

夢崎「ええと……その大切なものって何か聞いてもいいかな?」

クレア「……私様の大切な友人……それをやつは奪っていったわ」

神鳥「大切な友人……ですか?」

クレア「金目の物には目もくれず他人の幸せだけを盗む……」

クレア「それが怪盗ハッピーよ」

夢崎「じゃあクレアさんはその怪盗を追うために探偵になったんだね」

クレア「まあ……そんなところね」

神鳥「……見つかるといいですねぇ。怪盗ハッピー」

クレア「もちろん見つけ出すわ。……私様の命に代えてもね」

怪盗ハッピーか。ふざけた名前してるけど本当にいるのかな?
クレアさんの様子をみると嘘とは思えないけど……。


【info】

・クレアへの好感度が上がりました。


神鳥「……さて、私はそろそろ行きますね」

神鳥「あとは2人でごゆっくりどうぞ」

そう言って神鳥さんは食堂を後にした。
さて、ボクもそろそろ部屋に戻ろうかな……。

クレア「待ちなさい、夢崎」

夢崎「ん?何か用かな?」

クレア「……あなた、私様の助手にならない?」

夢崎「え?ボクが?」

クレア「私様が見たところあなたは助手としての素質を兼ね備えているわ」

夢崎「そうかな?まあボクにできることがあるならできるだけ協力はしたいけど」

クレア「ふふ、でもそう簡単に私様の助手にするわけにもいかないわね」

夢崎「え?じゃあ結局ボクはどうすればいいの?」

クレア「私様が試験をしてあげるわ。それに合格すれば私様の助手にしてあげてもよくってよ」

夢崎「えっと……クレアさんがボクを助手にしたいんじゃなかったっけ?」

クレア「そんなことはどうでもいいのよ。それより今から私様があなたに問題を出してあげるわ」

クレア「その答え如何によってはあなたを助手として認めてあげる」

夢崎「うーん、わかったよ。とりあえず問題だけでも聞いておこうかな」


クレア「じゃあ問題よ」

クレア「私様たち16人がとある学園に閉じ込められた……と想定してちょうだい」

クレア「そこで殺人事件が起きるの。被害者は……あなた、夢崎望」

夢崎「え……ボクなの?」

クレア「現場は個室……ただし部屋のドアはこの施設みたいな自動ドアじゃなくて普通の開き戸よ」

クレア「第一発見者は……私様としておきましょうか」

クレア「私様はあなたの個室へ入ろうとドアを開けようとした……」

クレア「でもドアは1cmほどしか開かないの。ここまではいいかしら?」

夢崎「うん、大丈夫」

クレア「そして人を呼んで数人がかりでドアを開けるんだけど……そこにはすでに死んでいるあなたがいた」

クレア「ドアが開かなかった理由は机や椅子、ベッドで中からドアが押さえつけられていたためってことがそこで判明したわ」

夢崎「つまり現場は完全な密室だったてことだね」

クレア「そうよ。さて、ここで気になるのがどうやってあなたが殺されたのかってことね」

クレア「死因ははっきりしていた……それは毒殺」

クレア「あなたは毒で死んだのよ」

夢崎「うん、それでそれで?」

クレア「……現場にあったのは毒入りの飲み物」

クレア「そしてあなたが書いたダイイングメッセージだった」

クレア「書かれていたのは【ミヤマハミ】……という言葉だけだった」

夢崎「みやまはみ……?それだけ?」

クレア「ちなみにハとミの間に空白はなかったわ。【ミヤマハミ】……それだけ書かれていたの」

クレア「さて、これだけの情報で犯人が誰かわかるかしら?」


夢崎「普通に考えたら美山クンが怪しいけど……」

クレア「これは宿題にしておくわ。答えがわかったら私様のところに来なさい」

夢崎「うん!考えておくよ!」

クレア「ふふ、殊勝な心がけよ」

クレアさんからの問題……少し考えてみようかな。


【info】

・【ミッション04】が追加されました。
 【ミッション04】 … クレアからの問題。内容は(>>336


今日はここまで
実はクレアの問題ははっきりと答えが出るわけではないので頭の体操程度のものとして考えてみてください
次回更新は明日か明後日に


省略しましたがお互いが何期生かは2日目の朝に確認してるという設定です
というわけで内訳

74期生
篠宮、影山、沙神、羽毛田

75期生
月城、美山、御調、裁目、碓氷、七色

76期生
夢崎、周防、天龍、神鳥、クレア、黒宮


それと好感度の説明忘れてました
好感度については、主人公の他のキャラに対する好感度のみアナウンスしています
特別数値化はしません。数字の調整や管理は苦手なので私には無理です

では、また夜に更新します


ミヤマハミを数字に直すと
38783
コレをすべて足すと
3+8+7+8+3=29
さらに足して2+9=11
そこにクレアの80を足して91になるから犯人がさっぱりわからんべ!!


~Night Time~


まだ夜時間まで時間があるな。
何しようかな?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>193>>227>>237】)

安価↓


月城 選択


 ― プラネタリウム ― 


月城「あ、夢崎君だ☆夢崎君も星を見に来たの?」

夢崎「うん、そんなところかな」

月城「そうなんだ☆夢崎君の見たい星は何かな?」

月城「ここのプラネタリウムはいろんな季節の星座が見れるんだぞ☆」

夢崎「月城さんのオススメは?」

月城「うーん……じゃあ流星群でも見る?」

夢崎「そんなのも見れるの?じゃあそれにしようかな」

月城「うん☆じゃあ流星群を映しだすね☆」

……お、すごい!本当に流星群が映ってる。

月城「えへへ☆やっぱりいいなぁ☆」

ルナちゃんが夢中になって星を見てる。
何か話しかけようかな?


1.星を見るの好きなんだね

2.どうして魔法少女のコスプレなんてしてるの?

3.自由安価

安価↓


選択 1


夢崎「星見るの好きなんだね」

月城「うん☆星を見てるときが一番落ち着くぞ☆」

夢崎「もしかしてルナちゃんが天文学者になった理由も星が好きだからなの?」

月城「そうだよ☆星について知れば知るほど自分がちっぽけな存在に思えるから好きなの☆」

夢崎「え、好きな理由がそれなの?」

月城「うーん……単純に神秘的だとかロマンがあるとかって理由もあるけど……」

月城「やっぱりそれが一番の理由かな☆」

夢崎「そうなんだ。しかに宇宙からすればボクたちってちっぽけな存在なのかもね」

月城「うん……宇宙の中でだけはアタシはちっぽけでいられるの☆」

……たしかルナちゃんって昔から周りに天才って呼ばれてたんだよね。
人と違うことにコンプレックスでも抱いてたのかな……?


【info】

・月城光千兎への好感度が上がりました。


他のキャラを乱入させますか?

1.させる(人物指名)

2.しない(会話はここで終了します)

安価↓


篠宮 乱入


篠宮「うおおおお!!すげぇ!!なんだこりゃ!!」

夢崎「あ、篠宮クンも来たんだ」

月城「むー、今夢崎君と2人きりでデートだったのに☆」

篠宮「は?デートって何だよ?お前男だろ?」

月城「篠宮君のバーカ☆アタシは女の子だもーん☆」

夢崎「そうだよ!ルナちゃんは夢見る乙女なんだよ!」

篠宮「え?そ、そうか……?すまんな」

月城「ううん、いいの☆それより篠宮君も一緒に星見ようよ☆」

篠宮「おう!それにしてもこれすげーな!りゅーせいぐんってやつか?」

篠宮「こんだけ流れ星が流れてたら何でも叶いそうだな!」

月城「じゃあ何か願ってみる?」

篠宮「おう!」

……2人とも真剣に祈り始めたぞ。
何を願ってるんだろう?


1.篠宮クンは何を願ってるの?

2.ルナちゃんは何を願ってるの?

3.自由安価

安価↓


選択 1


夢崎「篠宮クンは何お願いしたの?」

篠宮「え……ば、バッカ!お前そんなこと聞くなよ!」

篠宮「恥ずかしいだろ!」

月城「えー、恥ずかしいことお願いしてたの☆エッチなこと?」

篠宮「ちげーよ!もっと純粋な願い事だっての!」

夢崎「じゃあ彼女が欲しいとか?」

篠宮「バッ……お前!……まあ、そうだけどよ」

月城「ふーん☆篠宮君って彼女いないんだ?」

篠宮「まあ、卓球一筋だったからな。作る暇なんてなかったぜ」

夢崎「好きな人とかはいないの?」

篠宮「いや、ちょっと気になる人はいるけど……って俺のことはもういいだろ!」

篠宮「それより夢崎と月城は何お願いしたんだよ!」

月城「それは乙女の秘密だよ☆それからアタシの名前はルナだぞ☆」

夢崎「ボクは……みんなが夢の国に来てくれますように……だね!」

篠宮「……お前は相変わらずだな」


【info】

篠宮颯への好感度が上がりました。

月城光千兎への好感度が上がりました。



~Mid Night~


『午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。まもなく立ち入り禁止区域はドアをロックしますので、ご注意ください』

『ではではいい夢を……おやすみなさい』


夜時間だ。結局今日は何も見つけられなかったな。
そういえば明日の朝食当番はボクだな。早く寝ちゃおう。


《2日目 リザルト》

【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション03』 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。
『ミッション04』 … クレアからの問題。内容は(>>236

【クリア済みミッション】
『ミッション02』 … ミッション成功。七色の依頼。謎の小瓶の中身はただの水だった。

【アイテム】
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?


【2日目】


『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

『起床時間ですよ~!さて、今日も張り切っていきましょう~!』


……もしかして毎朝このアナウンスで起きなきゃいけないのか?
はあ……早くここから脱出しないと。

そういえば今日は3日に一度の朝食当番だ。
誰と一緒だったかな……。


人物2名指名(沙神、七色、美山、クレアを除く)
安価↓2まで

>>255
×【2日目】→○【3日目】

安価↓



 ― 厨房 ― 


周防「おはよう!今日こそは脱出の手がかり見つかればいいな!」

周防「……おそらく脱出の手がかりは何も見つからないだろう」

周防「……しかしここで脱出は絶対に不可能だと言ってしまえばこれからの士気に関わる」

周防「……だから俺は」

夢崎「き、きっと大丈夫だよ!なんとかなるって!」

御調「そうかしら……もし見つかったとしてもここは宇宙よ……」

御調「そう簡単に地球に戻れないと思うわ……」

夢崎「簡単じゃなくっても戻れないとは決まったわけじゃないし!」

周防「……いや、戻れる可能性はほぼ0と言ってもいいだろう」

周防「……仮にこの宇宙ステーションを黒幕から奪い返せてもだ」

周防「……宇宙に関してまったくの素人である俺たちが……」

夢崎「さ!早く朝食でも作ろうか!みんな待ってるよ!」

……今日で閉じ込められてから3日目か。
2人ともネガティブモードになっちゃってる。

……他の皆は大丈夫かな?


夢崎「そういえば気になってたんだけど……」

夢崎「周防クンの着てるのって希望ヶ峰学園の制服だよね?」

周防「ああ、それがどうかしたのか?」

夢崎「入学前なのにどうしてその制服を着てるのかなって思って」

周防「いや、実は希望ヶ峰学園にスカウトされる前からこの制服持ってたんだ」

御調「……そうなの?でもどうして……?」

周防「希望ヶ峰学園といえば誰もが憧れるだろ?だから俺も一度この制服を着てみたかったんだよ」

周防「それでちょっとしたコネを使って入手したんだ」

夢崎「へえ、そういうことだったんだ」

周防「……ふう、なんとか誤魔化せたようだ。実は潜入調査のために手に入れたとは言えないよな」

夢崎「……潜入調査?」

周防「は!いや、何でもない!それより御調の着ている制服ってあのお嬢様学校のだよな?」

御調「ええ……そうよ……」

周防「たしか希望ヶ峰学園に多くの生徒を輩出している学校と聞いたことがあるぞ」

御調「ふふ……そうなの。希望ヶ峰学園が設立された当初から……スカウトされた生徒もいるのよ……」

夢崎「へえ、そうなんだ」

御調「今度……その話でもしてあげるわ……」

夢崎「うん!楽しみにしてるよ!」

……さて、話している間に朝食もできあがったぞ。


【info】

周防肖治への警戒心が少し上がりました。

御調鞠亜への好感度が上がりました。



 ― 食堂 ― 


天龍「グッモーニング!諸君、何か進展はあったかね?」

天龍「何かあれば何でもいいから報告するように!」

影山「……何もないって感じ?」

裁目「昨日はめんどくさかったんでずっと部屋でごろごろしてたっす」

七色「この料理フィッチーが作ったのか?なかなか上手いな!」

天龍「……君たちは本当に緊張感のカケラもないな」

碓氷「ま、まあ仕方ないわよ。私だって何も手がかりは見つけられなかったし……」

沙神「手がかりというわけではありませんが……少し気になることがあります」

天龍「フム、言ってみたまえ」

沙神「昨日から何者かの視線を感じるんです。監視カメラではないようなのですが……」

沙神「もしかしたら僕たち以外の誰かがいるのではないでしょうか?」

天龍「僕たち以外の誰かか……たしかに気になるな」

夢崎「もしかしたら黒幕の仲間かも!見つけたらボコボコにしてもいい?」


黒宮「普通に考えてモノクマのやつじゃないの?」

黒宮「下手に手を出すと規則違反と判断されるかも。……夢崎なら別にいいけど」

天龍「MS.黒宮の言うとおりだな。下手に手を出さないほうがいいだろう」

篠宮「てゆーか幽霊だったりしねーのか?沙神ってそういうのわかるんだろ?」

沙神「幽霊の類ではなさそうなんですが……」

羽毛田「もしかしてストーカーさんなの?怖いの……」

天龍「とにかくだ。皆も気をつけるように!」

……沙神クンを見ていた謎の視線か。
いったい何だろう……?



~Mornig Time~


さて、これから何しようかな?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>254】)

安価↓


七色選択で今日はここまで

ちなみに1章の自由行動は6日目までとなります
3日目は男子会、女子会あり、5日目には男のロマンイベントもあるので、
全員と絡む機会はおそらくあると思います

>>240、243
クレアの問題はもっとシンプルです。3秒で考えた問題ですから
ミヤマハミミって書いたほうがよかったかも。ぶっちゃけ間違ってもミッションはクリア可能です

次回更新は明日か明後日に

乙乙
今回も主人公キャラ立ってるし好感持てるな

ちなみにイメージキャラクターっている?

>>268
それはミヤマハサミからサを削られたわけじゃないよ、って意味じゃない?
くっついて別の文字として読む可能性はあるけど


今日は更新ありません。次回更新は明日。

>>269
今回は特別イメージキャラはいないですね。
あえて容姿が近いキャラをあげるなら以下のような感じになります。

夢崎 望 … 草摩由希(フルーツバスケット)
月城 光千兎 … 星宮いちご(アイカツ!)
篠宮 颯 … 佐々原宗平(となりの怪物くん)
沙神 焔真 … 三峰 白夜(未確認で進行形)

七色 風香 … ハナ・N・フォンテーンスタンド(ハナヤマタ)
御調 鞠亜 … 暗落亭苦来(じょしらく)
黒宮 撫子 … ヴァニラ・H(ギャラクシーエンジェル)
裁目 美心 … 結崎 ひよの(スパイラル ~推理の絆~)
羽毛田 流子 … 桃井 サチ(まりあ†ほりっく)

これに>>157>>158の情報を当てはめたような感じです。
あとはちょっと思いつかないです。

>>270
そういうことです。わかりずらくて申し訳ないです。

すみません、今日は更新できそうにありません
むしろ来週の土曜日まで更新できそうにないです

ミッションについてですがまだ考えていない部分もあるので、
気になるキャラや見てみたいイベントを教えてもらえればミッションに追加するかもしれません

では、また来週に

やはり月城、周防あたりは目立ってるみたいですね
目立ってないキャラもいますが2章が終わるまでには嫌でも目立ってくると思います

では、少しだけ更新再開


七色 選択


 ― 書庫 ― 


夢崎「あ、七色さんがいる」

ものすごく真剣に本を読んでるぞ。
こうやって見ると普通に見えるんだけどな……。

七色「……ん?フィッチーも読書か?」

夢崎「ううん、ボクはなんとなくここに来ただけなんだ」

七色「ふーん……そうか」


1.読書好きなの?

2.七色さんはどんな本読んでるの?

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「七色さんが読者なんて以外だな。どんな本読んでるの?」

七色「んー?微生物学についての専門書だぜ」

夢崎「び、微生物学?どうしてそんな本を?」

七色「どうしてって……知らねーのか?匂いの元の多くは細菌が原因なんだぜ」

七色「アロマセラピストとして微生物について勉強しておくのは当然のことだっつーの」

夢崎「へえ、七色さんって以外と勉強家なんだね」

七色「オメーはアタシのことどんな風に思ってんだよ?」

七色「こう見えてアタシは研究熱心なんだぜ」

七色「だからここは少し退屈だな……自由に研究もできねーしよ」

夢崎「……研究好きなんだ」

七色「まーな。ここに来る前はよく実験もしてたぜ……人体実験とかな」

夢崎「人体実験!?」

七色「にゃはは、フィッチーも改造してやろうか?」

夢崎「……いや、遠慮しておくよ」

七色「そうか?改造されたくなったらいつでも言えよ!」

夢崎「言わないよ!」


【info】

七色への好感度が上がりました。


他のキャラを乱入させますか?

1.させる(人物指名)

2.しない

安価↓


羽毛田 選択


羽毛田「あ、七色さんと夢崎さんなのー」

夢崎「羽毛田さんも本を読みに来たの?」

羽毛田「いえ、私はちょっと……それよりここにいるのは2人だけですか?」

七色「そうみたいだぜ」

羽毛田「……そうですか。ありがとうなの」

夢崎「……?」


1.誰か探してるの?

2.他に人がいたらまずかった?

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「もしかして他に誰かいたらまずかった?」

羽毛田「へ?そ、そんなことないの!」

羽毛田「ただちょっと人を探してただけで……」

七色「お、誰だよ?もしかしてストーキングでもしてたか?」

羽毛田「え、そ、そんなじゃないの!ただちょっと気になったから遠くから眺めてただけなの!」

……それってやっぱりストーキングじゃないのか?

夢崎「へ、へえ……そうなんだ。もし良かったら一緒に探すの手伝おうか?」

羽毛田「え?ううん、それには及ばないの!私のことは気にしないで欲しいの!」


羽毛田「それより七色さんたちはここで何をしてたんですか?」

七色「今、フィッチーを改造しようとしてたところだぜ」

夢崎「いや、そんなことしてないよ!?」

羽毛田「改造……ですか?それなら私もお手伝いしましょうか?」

羽毛田「動物さんのお手入れは得意なの!」

七色「どうせならもっとファンキーな見た目にしてけばけばしくしてやろうぜ」

羽毛田「おもしろそうなの!それじゃあ夢崎さんはじっとしててくださいなの!」

夢崎「い、いや、デザインについてはもっと話し合ってから改造したほうが……」

羽毛田「わかりました!まずはマッフィー改造計画会議から始めるの!」

……この後、マッフィーのデザインについて話し合いながら過ごすこととなった。


【info】

羽毛田への好感度が上がりました。


~Day Time~


さて、まだ時間があるな。これから何しよう?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>254】)

安価↓


【ミッション03】 選択


そういえば神鳥さんから黒宮さんのこと調べるよう頼まれてたっけ。
ボクとしても嫌われてる理由が知りたいし……調査してみようかな。

……でもどうやって調査なんてすればいいんだろう?


1.聞き込みに行く(人物指定)

2.直接会いに行く

3.尾行してみる

4.自由安価

安価↓


選択 2


……うん。やっぱり直接会いに行って聞いてみるのが一番だよね!

こそこそやるなんてボクの性にも合わないし!

さっそく黒宮さんに会いに行こう!


 ― 居住エリアC・廊下 ― 


あ、黒宮さん発見。
さっそく聞いてみたいところだけど……。

黒宮「……何?用がないならどっか行って欲しいんだけど」

夢崎「実は黒宮さんに聞きたいことがあって」

黒宮「……何よ?」


1.どうしてボクのことそんなに邪険にするの?

2.超高校級の黒子ってどんな才能なの?

3.どうしてガスマスクなんて付けてるの?

4.自由安価

安価↓


選択 2


そういえば事前調査では黒宮さんのことはわからなかったんだよね。
この際だから聞いてみようかな。

夢崎「黒宮さんの才能って超高校級の黒子だったよね」

夢崎「それってどんな才能なの?」

黒宮「……そんなこと聞きにきたの?」

夢崎「うん!事前調査ではわからなかったし少しでも黒宮さんのこと知りたいんだ!」

黒宮「……別に、ただ存在感が薄いってだけの才能。それだけ」

夢崎「それだけ?でも黒子っていうからには歌舞伎や演劇なんかで活躍してたんじゃないの?」

黒宮「……前の高校に通ってたとき演劇部に入ってた。それだけのことよ」

夢崎「へぇ、そうなんだ」

演劇部か。もしかしてガスマスクも演劇の衣装か何かなのかな?

夢崎「あ、そういえば演劇部と言えばボクたちと同じ76期生に【超高校級の演劇部】の肩書きを持ってる人がいるの知ってる?」

黒宮「……!」

夢崎「名前は何て言ったかな。たしか……」

黒宮「もういい。話はそれだけなら私はもう帰る」

夢崎「え?あ、待って!もう少し話したいことが……」

……ってあれ?もういなくなった。
さっきまですぐそこにいたのに……。


【info】

黒宮への好感度が上がりました。


とりあえず黒宮さんは演劇部に入ってたってことはわかったぞ。
それから黒子っていう才能についても。一応、神鳥さんに報告しておこうかな。


 ― 食堂 ― 


神鳥「なるほど、黒宮さんは演劇部だったと」

夢崎「うん。でもそれ以上のことは聞けなかったよ」

神鳥「そうですか……では夢崎さんにはもう少し頑張ってもらわないといけませんねぇ」

夢崎「そうだね、ボクが嫌われてる理由もわからなかったし」

神鳥「何ででしょうかねぇ?」

……全然わからない。でも少し前進はしたはずだよね。


【info】

【ミッション03】継続!
『ミッション03』 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。高校時代演劇部だったらしい。


~Night Time~


夜時間まではまだ時間があるな。これから何しよう?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>254】)

安価↓

沙神焔真選択
続きは21時頃に


 ― 教会 ― 


沙神「おや、夢崎君ではないですか」

夢崎「やあ!調子はどう?」

沙神「……実はあまりよくないですね。宇宙にいるせいでしょうか?」

夢崎「あれ、そうなんだ。調子悪いなら休んでたほうがいいんじゃない?」

沙神「いえ、体調が悪いわけではありません……呪いの調子が悪いんですよ」

夢崎「呪いの?何かやってたの?」

沙神「ええ……まあいろいろと。謎の気配だけはきちんとわかるのですがね」

うーん、何やってたのか気になるな。それに謎の気配も。


1.呪いって何ができるの?

2.謎の気配って?

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「謎の気配って……たしか今朝言ってたやつだよね?」

沙神「ええ、そうです。昼頃からまたあの気配が……」

夢崎「幽霊の類ではないんだよね」

沙神「違いますね。それに今はそういった第六感も働かないみたいですし……」

沙神「まあ、宇宙に幽霊がいるとは思えませんがね」

夢崎「じゃあやっぱりボクたち以外に誰かがいるってことなのかな」

沙神「……それはどうでしょうか?」

沙神「さすがにそんな人物がうろうろしていたら誰かが気付きそうなものですが……」

夢崎「じゃあボクたちの誰かだと思うの?」

沙神「かもしれません。そこでお願いがあるのですが……」

夢崎「お願い?それってその人物を探して欲しいって話?」

沙神「そうです。もしそれらしい人物を発見したら教えて欲しいのです」

夢崎「わかったよ!ボクにまかせて!」

沙神「ではお願いしますね」


【info】

沙神への好感度が上がりました。

『ミッション05』が追加されました。
『ミッション05』 … 沙神からの依頼。謎の気配の正体を探る。


他のキャラを乱入させますか?

1.させる(人物指名)

2.しない

安価↓

ちなみに乱入させないメリットとかってあるの?

>>309
特にありません


篠宮 選択


篠宮「うおおおおおおぉぉぉ!!」

夢崎「うわっ、びっくりした。いきなり現れてどうしたの?」

篠宮「夢崎!沙神!勝負だ!」

沙神「……いえ、意味がわからないのですが」

篠宮「特に意味はない!なんとなくだ!」

夢崎「そもそも勝負って何で勝負するの?卓球?」

篠宮「卓球で勝負したら俺の圧勝だろ!別の競技で勝負しようぜ!」

沙神「ますます意味がわからないですね。なぜ勝負を?」

篠宮「んー、俺の性分ってやつだな!とにかく勝負好きなんだ!」

篠宮「一度勝負すればそいつがどんなやつなのか大体わかるしな!」

沙神「……まあ、そういうことなら僕はかまいませんけど」

夢崎「おもしろそうだね。ここじゃなんだし娯楽室にでも行こうか」

篠宮「どうせなら罰ゲームつけようぜ!負けた方が勝った方の言うこと聞くこと!」

夢崎「いいね!受けて立つよ!」


勝負の結果
コンマ30以下で篠宮の勝ち

夢崎↓  沙神↓2


コンマ92 夢崎win
コンマ75 沙神win



 ― 娯楽室 ― 


娯楽室に移動後、ボクたちはダーツで勝負することにした。
……勝負はボクたちの圧勝だったけどね。

夢崎「……弱い」

沙神「弱いですね」

篠宮「くっ、あと少しだったのに……!」

夢崎「ううん、圧倒的に篠宮クンの負けだったよ」

沙神「勝負好きの割には勝負事に弱いんですね」

篠宮「まあな!でも簡単に勝っちまうよりはずっといいさ!」

篠宮「それより罰ゲームはどうするんだ?あんまり無茶なことは言わないでくれよ!」

沙神「そうですね……では、篠宮君にも謎の気配の正体を探ってもらいましょうか」

篠宮「謎の気配?」

沙神「ええ、今朝私が話した謎の人物のことです。何かわかったら教えてください」

篠宮「そんなことならお安い御用だぜ!夢崎はどーする?」

夢崎「ボクは……もう少し考えてからお願いするよ」

篠宮「マジかよ……えげつないのは勘弁な」

夢崎「あはは、そんなにひどいお願いはしないよ」

夢崎「……たぶんね」


【info】

篠宮への好感度が上がりました。


~Mid Night~


『午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。まもなく立ち入り禁止区域はドアをロックしますので、ご注意ください』

『ではではいい夢を……おやすみなさい』


夜時間か……さて、今日のところはもう寝ようかな……






『ピンポーン』






……あれ、こんな時間に誰だろう?


ボクがドアを開けるとそこには天龍クンが立っていた。
いったい何の用だろう……?

天龍「グッドイブニング!Mr.夢崎!」

夢崎「天龍クン?こんな時間に何の用?」

天龍「実はこれから男子会でもやろうかと思ってね!」

天龍「これはMS.碓氷の提案なんだが……とにかく一緒に来たまえ!」

夢崎「えっと……ボクこれから寝ようと思ってたんだけど」

天龍「まあ少しくらいいいじゃないか!1時間ほどしか時間をとらないよ!」

夢崎「うーん、まあいいか。付き合うよ」

天龍「それでこそMr.夢崎だ!さあ、行こうではないか!」

夢崎「あ、待ってよ。男子会ってどこで何をするの?」

天龍「それはだね……」






――――
――

今日はここまで
次回更新は明日か明後日に




 ― 大浴場・サウナ ― 


    


夢崎「……どうしてサウナで男子会なの?」

美山「なんか天龍君が気に入っちゃったみたいだよ」

天龍「ハハハ、いいじゃないか!友情を深めるにはもってこいだよ!」

篠宮「よっしゃ!誰が一番長く入ってられるか勝負しようぜ!」

周防「ふっ、消防士の俺に勝てるやつがいるかな?」

沙神「そういえば影山君の姿が見えませんが……」

天龍「Mr.影山は誘っても来なかったよ」

天龍「裸の時に襲われたらたまったもんじゃない?……とかなんとか言ってね」

篠宮「そういや月城もいねーじゃねーか!」

天龍「Mr.月城は女子会に参加している」

篠宮「なんだと……!月城のやつ女子と一緒にサウナに……!」

天龍「女子会は別の場所でやっているみたいだよ」

美山「女子会なんてやってるのか……月城君はよく参加するな」

美山「俺がそんなのに参加したら死んじゃうよ!ははは!」


篠宮「んだよ、美山は女子に興味ねーのか?」

美山「興味がないってことはないんだけどね……」

篠宮「まさか男に興味があるなんて言わねーだろうな!」

美山「ないない、ありえないよ。あ、でも……」

夢崎「でも?」

美山「最近思うんだ……ルナちゃんならありかなって……」

篠宮「え……」

周防「……やはり前から睨んでいた通りだった。美山挟身にはそっちの気があったようだ」

天龍「ジーザス、これからはMr.美山との付き合いも考えないといけないな」

美山「じょ、冗談だよ、冗談!たしかにルナちゃんなら気兼ねなく話せるけど……」

美山「やっぱり男はないよ!非生産的だしね!うん!」

夢崎「……本当に?」

美山「当たり前だろ!それよりみんなはどうなの?」

美山「気になる女子とかいるんじゃないの?」


天龍「気になる女子か……リーダーとして把握しておかなければならないな」

沙神「いや、必要ないでしょう。それに僕たちはここにきたばかりなんですよ?」

沙神「こんな状況で色恋沙汰なんて……」

天龍「やはり僕が気になるのはMS.碓氷だね。彼女は優秀な逸材だ」

天龍「ぜひ秘書として欲しいくらいだ」

美山「碓氷さんかー。いいよね、スタイルもいいし美人だし」

夢崎「それに強いしね!一度手合わせ願いたいものだよ!」

篠宮「戦ったら負けるだろうな……背も俺より高いし」

美山「ふむふむ、そんな篠宮君は誰推しだい?」

篠宮「俺は断然……御調さんだな!」

沙神「へえ、意外ですね。あなたならもっと活発的な女子を選ぶと思っていましたが」

篠宮「そうか?御調さんは美人だしおとしやかだし……とにかくいいだろ!」

美山「御調さん……あのミステリアスな雰囲気が素敵だよね」

天龍「たまに見えない誰かと喋ってるのが気になるところだがね」

夢崎「ぜひ夢の国の住人になって欲しいところだよね!」

沙神「……あなたはそればかりですね」


篠宮「夢崎!お前が一番夢の国に連れて行きたいのは誰だよ?」

夢崎「ボクは……羽毛田さんかな。ネコミミが素敵だよね!語尾がにゃんだともっといいね!」

篠宮「ま、マジか……夢崎ってそんな趣味だったのか」

沙神「それって単に夢の国のキャラクターとしてしか見てないのでは……」

美山「いや、でもわかるよ!羽毛田さんってなんか守ってあげたくなるオーラが出てて可愛いよね」

天龍「フム……案外好みは分かれるものだな。Mr.周防はどうだね?」

周防「……あの中で一番気になるのは黒宮だな。いや、好みかと言われればもちろん違う」

周防「……そうだな、見た目だけで判断するのなら七色は美人の部類に入るだろう」

周防「……しかし、性格を考えるとどうもな。そう考えると……」

夢崎「あ、真面目に考え始めちゃったよ」

天龍「MS.黒宮にMS.七色か……正直彼女達は何を考えているのかよくわからないな」

美山「黒宮さんはなんか怖いし、七色さんは……あれだよね。もちろん2人とも可愛いとは思うけど」

夢崎「あれ……もしかして美山クンて女の子好きなの?」

美山「最初からそう言ってるよね!?」


篠宮「ふーん、そんで美山は結局誰推しなんだ?」

美山「うーん……そうだな」

美山「裁目さんはめんどくさがりな所に目を瞑れば意外と女子力は高めで可愛いところあるし……」

美山「クレアさんは高飛車で高慢な性格してるけどそこがかえってそそるし……」

美山「神鳥さんは親しみやすい性格で僕みたいなのでも仲良くなれそうだし……」

美山「みんな可愛いってことでいいんじゃないかな!」

夢崎「……美山クンて女の子が苦手な割りに女の子好きだよね」

篠宮「っていうか女子いないとめっちゃ喋るんだな」

美山「いやいや、それほどでもないよ」

沙神「……たぶん褒めてないと思います」


篠宮「あ、そういや沙神はまだ言ってないよな?どうなんだ?」

沙神「……僕は別に」

篠宮「なんだよ!1人だけ言わないつもりか!」

沙神「そう言われましても……でもあえてあの中から1人選ぶとすれば……」

沙神「御調さんですかね」

篠宮「なんだと!?お前もか!」

沙神「いえ、別に僕はそんなつもりはありませんけど」

篠宮「よし!とりあえずサウナ勝負だ!」

沙神「遠慮しておきます。僕はそろそろあがろうかと」

美山「ふう、なんか暑くなってきたし俺もあがろっかな」

天龍「ハハハ!2人とも情けないな!僕はまだまだいけるよ!」

篠宮「しかたねーな!じゃあ4人で勝負だ!」


~1時間後~


篠宮「ま……まだまだ……!」

天龍「そ、そろそろあがらないか……?」

天龍「僕はとっくに限界なんだが……」

夢崎「はは、冗談でしょう?ボクならあと3時間は楽勝だよ」

周防「まだまだだな。俺ならあと5時間は余裕だ」

夢崎「それならボクは7時間」

周防「じゃあ9時間」

天龍「ふ、2人とも無茶はしないほうが……」

夢崎「ボクは夢の国の住人だよ?炎天下の中、一日中キグルミを着たまま動きっぱなしのことだってあるんだ」

夢崎「これくらい楽勝だよ!」

周防「俺だって同じさ。大規模な火災があった時には数日かけて救助活動を行うこともある」

周防「こんなサウナなんかでへばるなんてありえない!」

篠宮「お……俺……だって……ぐふ……」

天龍「Mr.篠宮!?くっ、しかたない……僕たちは先に失礼させてもらうよ」


夢崎「ふっふっふ、どうやら残ったのはボクたちだけみたいだね」

周防「ああ、正直驚いたよ。君は意外と負けず嫌いなんだな」

夢崎「これでも夢の国のファイターだからね!当然だよ!」

周防「夢の国か……行ったことはないが少し興味が湧いてきたな」

周防「もし無事に日本に戻ることができれば遊びに行かせてもらおうかな」

夢崎「うん!ぜひおいでよ!歓迎するよ!」

……そういえばボクの事前調査によると周防クンは海外の特別救助部隊に所属していたはず。
そこをやめて日本に戻ってきたって聞いたけど……どうしてなんだろう?

夢崎「周防クンは海外で消防士をやってたんだよね?」

周防「よく知ってるな。その通りだ」

夢崎「どうして日本に戻ってきたの?今朝は潜入調査とか言ってたけど……」

周防「……やはり俺は潜入調査のことを口走っていたらしい」

周防「……しかし夢崎にならこのことを話しても問題ないだろう。俺の勘だがな」

夢崎「あはは、また声に出てるよ」

周防「う……どうやら俺に潜入調査は向いてないらしいな」


周防「実は俺はある犯罪者を追って希望ヶ峰学園までやってきたんだ」

夢崎「犯罪者?そういえばクレアさんも同じこと言ってたね」

周防「ああ、俺が追っているのは放火魔【プロメテウス】だ」

夢崎「プロメテウス?聞いたことない名前だね」

周防「知らないのも無理はない。やつが暗躍しているのは日本の外だし……」

周防「こいつの存在を知っているのはごく一部の人間だけだからな」

夢崎「へえ、それでその放火魔ってどんな犯罪者なの?」

周防「やつは世界中で大規模な火災を引き起こし、何百人もの命を奪ってきた大犯罪者……」

周防「犯罪を犯すごとに俺たちの部隊に犯行声明を残してきたクソ野郎だ」

……そんな犯罪者がいたのか。
そしてその犯罪者を周防クンが追ってると。

夢崎「あれ、それで希望ヶ峰学園まで来たってことは……」

周防「ああ、俺が調べ上げた結果……希望ヶ峰学園にそいつがいることが判明したんだ」

夢崎「そ、それでその正体は……!?」

周防「残念だがそこまではわからない。だから潜入調査をしようと思ったわけだが……」

夢崎「こんなことに巻き込まれちゃったってわけだね」

周防「そうだ。もしかしたらクレアの言うとおりやつがこの事件に関係しているのかもしれないな」

夢崎「もしそうだとしたら何としても捕まえなきゃね……!」

周防「ああ、もちろんだ!」


夢崎「……それにしても周防クンがこんな熱血漢だとは思ってなかったよ」

夢崎「正直、潜入調査なんて言うから周防クンのこともっと怪しい人かと……」

周防「そんなこと言ったら夢崎だって十分怪しいだろ。あんなキグルミ着てるんだからな」

夢崎「はは、そうかもね」

周防「ああ、お互い様だな」

……もしかしたらボクたちは似たもの同士なのかもしれないな。

周防「なあ……夢崎。もし黒幕をとっ捕まえてここを出たら……」

周防「俺はまた特別救助部隊に戻って救助活動を再開するつもりだ」

夢崎「そっか……ボクもここを出たら夢の国の住人として頑張らなきゃな」

周防「道は違うが同じく人々の夢を守るもの同士頑張ろうぜ!」

夢崎「うん!もちろんだよ!」



【info】

篠宮への好感度が上がりました。

天龍への好感度が上がりました。

美山への好感度が上がりました。

沙神への好感度が上がりました。

周防への好感度が大幅に上がりました。

今日はここまで、次回は女子会
更新は明日か明後日に

乙乙

少しだけ進めます
女子会は碓氷目線になります


――――
――






 ― 黒宮の個室・前 ― 


急にみんなを誘ってはみたけど全員集まりそうでよかったわ。
手っ取り早くみんなのことを知って仲良くなるにはこういうイベントは必須だものね。
……さて、あとは黒宮さんを呼ぶだけね。



『ピンポーン』



……あれ、出ない。もう寝ちゃったのかな?



『ピンポーン』



……む、出てこないか。
どうしよう?黒宮さんがいないとなると女子会は明日に回すしか……


黒宮「……人の部屋の前で何してるの?」

碓氷「あ、黒宮さん。今あなたのこと呼びに来たのよ」

黒宮「私を?何かあったの?」

碓氷「うん、これから女子会を開こうと思って」

黒宮「……女子会?」

碓氷「そうよ、女子会」


黒宮「……どうして女子会なわけ?」

碓氷「みんなのこともっと知りたいなと思って」

黒宮「……まあ、好きにすればいいんじゃない。私は行かないけど」

碓氷「……え?どうして?」

黒宮「悪いけど、今はそんな気分になれない」

碓氷「そうなの?それじゃあ仕方ない……」

碓氷「強引に連れて行っちゃおうかしら」

黒宮「……!」

碓氷「あ、冗談よ冗談。そんなに身構えないで」

碓氷「でも黒宮さんが来れないっていうなら女子会はまた明日にしようかしら……」

黒宮「……別に私ひとりいなくても変わらないでしょ」

碓氷「あら、駄目よ。私、黒宮さんとももっと仲良くなりたいし」

黒宮「でも……私なんか……」

うーん、どうして女子会を拒むのかしら?
もしかしてあのこと気にして……?


碓氷「もしかして……まだ君塚君のこと気にしてるの?」

黒宮「……!それは……」

碓氷「黒宮さん、君塚君のことは残念だったけど……あなたが気に病む必要はないのよ」

黒宮「……でも」

碓氷「そりゃまったく気にするなってのは無茶かもしれないけど……」

碓氷「少なくとも君塚君はあなたを苦しめるために助けたわけじゃないはずよ」

黒宮「……それは……わかってるけど」

碓氷「それがわかってるならいいじゃない。気に病むのはここを脱出してからだってできる」

碓氷「今は私たちができることをやるべきだと思わない?……君塚君のためにもね」

黒宮「……そう、ね。そうかもしれない」

黒宮「……ありがと。少しだけ気が楽になったかも」

碓氷「ふふ、私たち仲間だもの。当然よ」

黒宮「……でも」

碓氷「でも?」

黒宮「……なんで女子会?」

碓氷「なんとなくよ。みんなともっと仲良くなりたいし」

黒宮「……まあ、いいけど」




 ― 和室 ― 


    


裁目「なーんで夜時間に女子会なんて開くんすか?眠いんすけど」

碓氷「だってついさっき思いついちゃったんだもん。善は急げって言うでしょ?」

月城「わーい☆アタシ女子会なんて始めてだぞ☆」

クレア「……なんか男子が一名混ざってるみたいなんだけど?」

月城「もう、クレアちゃんってば☆そんなこと言うなんてひどいぞ☆」

碓氷「えっと、なんか男子会はサウナでやってるみたいだし……」

碓氷「そっちに月城さんを放り込むのもどうかと思ってね」

神鳥「まあまあ、いいじゃないですかぁ」

神鳥「人は多いほうが楽しいですしねぇ」

羽毛田「私も別にいいと思うのー」

御調「わたしも……気にしない……」

クレア「……まあ、みんなが良いなら私様もこれ以上はとやかく言うつもりはないけど」

月城「わーい☆ありがとうー☆」


クレア「それで、女子会って何するものなのかしら?」

七色「簡単に言えば悪口大会だな。ここにいないやつの愚痴言ったり、お互い牽制し合うんだぜ」

クレア「そ、そうなの?私様はてっきりもっと可愛らしい会だと思ってたのに……」

クレア「日本には恐ろしい習慣があるのね」

碓氷「いや、違うわよ。ある意味合ってるけど……今回ははそんなんじゃないからね」

月城「女子会と言えばーやっぱり恋バナかなって思うの☆」

神鳥「あらあら、いいですねぇ。皆さんは彼氏さんとか好きな人とかはいるんですか?」


…………。


神鳥「……あれ、何で皆さん黙っちゃうんですか?」

御調「残念ながら……殿方とは無縁の生活をしていたので……」

裁目「誰かと付き合ったりとかめんどくさいし」

黒宮「……男に興味ない」

碓氷「あはは……私もそういう経験まったくないからなぁ」


月城「そうなの?茜ちゃんてモテそうなのにー☆」

羽毛田「こ、告白されたこととかないんですか?」

碓氷「ないことはないけど……」

七色「マジかよ。いったいどんなヤツに告白されたんだ?猿か?ゴリラか?」

碓氷「人間に決まってるでしょ!……後輩の女の子だけどね」

黒宮「後輩……女の子……」

裁目「あー、なんかわかるっすね。たしかに碓氷ちゃんて女子にモテそうっす」

碓氷「そ、そうかしら……まあ、悪い気はしないんだけどね」

男子に告白されたこともなくはないんだけど……
全員、私が昔病院送りにした人たちなのよね。それも猿やゴリラに近い部類の。

碓氷「あ、それよりもみんな気になる人とかいないの?」

碓氷「なんてったってここには超高校級の生徒が揃ってるわけだし……」

碓氷「気になる人のひとりやふたりいるんじゃないの?」


月城「はいはーい☆アタシのお気に入りは夢崎君かな☆」

七色「フィッチーか……え?マジか?」

月城「ふわふわしてて可愛いところが良いかなーって☆」

碓氷「ああ、マッフィーが好きってことね。ちょっとびっくりしたわ」

神鳥「あ、夢崎さんと言えば……黒宮さんは彼のことどう思ってるんですか?」

神鳥「やたら気にしてるようですけど?」

黒宮「別に……普通に嫌いだけど」

羽毛田「そうなの?夢崎さん悪い人じゃないように見えるのに」

黒宮「そんなことない。才能があるとわかれば誰にでも声かけるし……」

黒宮「夢の国の住人という立場を利用して……たぶらかそうとするし……」

黒宮「……とにかく私はああいう軟派な男が嫌いなの」

神鳥「なるほど、たしかに夢崎さんにはそういうとこありますよね」

神鳥「じゃあ逆に黒宮さんの好みの男性ってどんな人ですか?」

黒宮「……特にない」

七色「特にないってなんだよ。もしかしてクッチーは百合百合なのか?」

黒宮「そ、そんなわけないでしょ……そ、それよりあんたはどうなのよ?」


七色「アタシか?そうだな……一番気になるのはミッチーだな」

クレア「ミッチー?聞いたことない名前ね」

御調「もしかして……美山君?」

七色「そう、それ。あいつはいじりがいがあるぜ」

碓氷「いじるって……それイジメてるだけじゃ?」

七色「いや、待てよ……シノッチもバカだからいじりがいあるし……」

七色「フィッチーも騙されやすいしな……」

……もはや恋バナじゃなくなってきてるわね。
これはこれで悪くないけど……。

碓氷「えっと……御調さんはどうかしら?気になる人とかいないの?」

御調「わたしですか……?そうですね……」

羽毛田「え、もしかしているんですか?」

神鳥「あらあら、気になりますねぇ」

御調「……いえ、駄目駄目ですね。鞠亜に相応しい人はいません」

御調「超高校級と言っても所詮は凡骨の集まりに過ぎませんね」

羽毛田「み、御調さん……?」

……あれ?なんか御調さんの様子が少しおかしいような。

今日はここまで
次回更新は明日か明後日に


七色「おお!なかなか言うじゃねーか!」

御調「当然ですよ。鞠亜にとって超高校級というのは最低限のラインです」

御調「容姿、頭脳、性格……どれをとっても超高校級でなくてはいけません」

クレア「へえ……あなたって意外と理想が高いのね」

御調「当たり前です。だって鞠亜はこのぼ……が……」

御調「…………」

碓氷「……?あの、大丈夫?さっきから様子がおかしいけど……」

御調「……ち、違います……」

黒宮「違うって……何が?」

御調「い、今のわたしじゃありません……あの子が勝手に……」

碓氷「え?あの子?」

御調「わたしは……そんな風に思ってませんから……!」

御調「そ、その……みなさんのことは好きですから……!」

七色「なんだ?今度はビッチ発言かましてきたぞ」

御調「あ、いえ、好きというのはそういう意味では……」

御調「と、とにかく今のは忘れてください……うう……」

……今のはなんだったのかしら?
もしかして御調さんって二重人格?


神鳥「ふふ、じゃあ気を取り直して次はクレアさんに聞いてみましょうか」

クレア「私様?そうね……」

クレア「私様から見れば全員ポンコツね」

裁目「まさかの御調さんと同じ発言っすね」

御調「だからさっきのはわたしじゃ……ないもん……」

碓氷「そ、そんなにみんな駄目かしら?」

クレア「自分勝手な忍者に隠し事のできない消防士……」

クレア「女性と話せない庭師にナルシストな提督……」

クレア「熱血バカな卓球選手にオカルトに陶酔してる呪い師……」

クレア「私様のパートナーとしてはいまいちね」

裁目「なかなか厳しい評価っすね」

クレア「見所があるのは夢崎と……月城、あなたくらいのものね」

月城「アタシ?わーい☆クレアちゃんに褒められちゃった☆」

クレア「別に褒めてないわ」

神鳥「ふうん……それにしても夢崎さんて人気あるんですねぇ」


羽毛田「そういう神鳥さんはどうなの?」

神鳥「そうですねぇ……少なくとも夢崎さんは絶対にありえないです」

黒宮「……神鳥さんも夢崎のこと嫌いなの?」

神鳥「嫌いではないですよ。恋人としては絶対にありえないだけです」

七色「にゃはは、じゃあ恋人として選ぶなら誰だよ?」

神鳥「恋人というか、パートナーを選ぶとすれば……影山さんですかねぇ」

碓氷「げ、よりによって影山君を?」

神鳥「あら、駄目ですかね?仕事はきっちりこなしてくれるタイプでしょうし有能だと思いますよ?」

神鳥「パートナーとしては悪くないと思うんですけどねぇ」

碓氷「能力があっても性格があれじゃあねぇ……」

月城「なーんか怖いオーラかもしだしてるもんね☆」

裁目「怖いオーラと言えば沙神ちゃんもどことなくそんな感じっすよね」

羽毛田「……そうですか?私は沙神さんのこと好きですよ?」


月城「流子ちゃんはー沙神君のことが好きなの?」

碓氷「え、そうなの?本当に?どうなの?」

羽毛田「あ、いえ、そうじゃなくて……少し気になるっていうか……」

羽毛田「なんだか他の人とは違うオーラを感じると言うか……」

羽毛田「そ、そんな感じなの……えへへ」

裁目「うわ、なんか羽毛ちゃんから女の子オーラが溢れ出てるっすよ」

裁目「みんな駄目駄目っすね」

七色「何言ってんだよ。一番女子力足りてねーのはオメーだろ」

裁目「いやいや、甘いっすよ。私はこう見えてちゃんとすれば超女の子なんすから」

碓氷「超女の子って……」

裁目「……10人っす」

クレア「……?それって何の数よ?」

裁目「私が今まで付き合った男の子の数っすよ」

碓氷「……え!?本当に!?」


裁目「もちろん本当ですよ。碓氷さん」

黒宮「付き合うって……彼氏がいたってことよね?」

裁目「はい、その通りですわ」

御調「それって……裁目さんから告白を……?」

裁目「いえ……わたくしから告白はしたことありませんわ」

七色「おい、なんか口調変わってんぞ」

裁目「ふふ、これが本当のわたくしですよ」

羽毛田「す、すごいの!今の裁目さんはなんだか女子力高く見えるの!」

碓氷「で、でもさっき誰かと付き合うのめんどくさいって言ってたわよね?」

裁目「……そうですね。今は誰ともお付き合いしてませんわ」

裁目「というか付き合って1日持ったことないっすからね」

碓氷「……え?」

裁目「いや、なんか知らないっすけど……」

裁目「ちょっと私が素の自分を見せたり、ちょっとお願い事をしたりするだけで逃げていくんすよ」

裁目「何がしたかったんすかね?」


碓氷「……それ付き合ってたとは言えないでしょ」

羽毛田「で、でもモテモテだったのは事実ですよね?十分すごいの!」

神鳥「うーん、裁目さんの意外な特技見たりって感じですねぇ」

裁目「お仕事モードの時は真面目ちゃんでいたほうが印象いいっすからね」

クレア「お仕事モードねぇ……」

裁目「……ふあぁ、それにしても眠くなってきたっすね」

裁目「そろそろ解散しないっすか?」

月城「えー☆まだまだ夜はこれからだぞ☆」

月城「それに碓氷ちゃんのこともまだ聞いてないしね☆」

碓氷「わ、私?それならさっき話したじゃない」

月城「ううん、アタシが聞きたいのは碓氷ちゃんの好みの男性についてだぞ☆」

御調「そういえば……まだ聞いてませんでしたね……」


碓氷「好みって言われてもねぇ……やっぱり私より強いことが最低条件かな」

七色「最低条件のハードル高すぎじゃねーか?」

碓氷「そ、そんなことないと思う……よ?」

クレア「たしか碓氷は男30人を相手にして全員病院送りにしたことあるとかって聞いたけど」

碓氷「う……でもそれは相手が弱すぎただけだし」

七色「いくら弱くても30人も病院送りにできるやつなんてそうそういねーよ」

碓氷「うう……それ以上言わないで」

裁目「男子の中で碓氷ちゃんに勝てるのって……影山ちゃんくらいのものじゃないっすか?」

碓氷「影山君はパスかな……好き嫌い以前に他人に興味なさそうだし」

神鳥「夢崎さんはどうですか?ああ見えてかなり強いみたいですよ」

碓氷「夢崎君は……私より背が低いからなぁ。背は高いほうが好きかも」

御調「それなら天龍さんは……いかがでしょう?」

御調「天龍さんなら背も高いですし……武術の心得もあるんじゃないでしょうか……」


碓氷「天龍君か……ま、まあたしかに顔も悪くないし背も高いし頼りがいもあるよね」

羽毛田「あれですよね。天龍さんて碓氷さんのこと気に入ってそうですよね」

碓氷「え、そうかしら?」

月城「うんうん、天龍君を狙うなら今がチャンスだぞ☆」

碓氷「ちょ、ちょっとやめてよ。私はそんな気ないってば」

裁目「そうっすか?なかなかの優良物件だと思うっすよ」

神鳥「そうですよぉ、もしよかったら私いろいろと協力しちゃいますよ」

碓氷「わ、私のことはもういいじゃない!ね、それよりもう遅いから解散しましょ!」

月城「えー☆これからがおもしろいのに☆」

クレア「そうね。もう少し私様に付き合いなさい」

羽毛田「えへへ、これからが本当の女子会の始まりなのー」

碓氷「うう……しょうがないわね。もう少しだけよ」








――――
――


……ひとまず女子会は成功かな。

みんなとも仲良くなれたし、お互いをどう思ってるか本音を聞くこともできたし。

明日なんてみんなで大浴場に行く約束までしちゃったしね。




……副リーダーに指名された時は不安だったけどこれならなんとかやっていけそうかな。

もっとみんなに信頼されるよう頑張らなくっちゃ!

コロシアイを防ぐためにも……




それから……のためにもね。


《3日目 リザルト》

【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション03』 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。
『ミッション04』 … クレアからの問題。内容は(>>236
『ミッション05』 … 沙神からの依頼。謎の気配の正体を探る。

【クリア済みミッション】
『ミッション02』 … ミッション成功。七色の依頼。謎の小瓶の中身はただの水だった。

【アイテム】
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?

今日はここまで
次回更新は明日か明後日に


【4日目】


『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

『起床時間ですよ~!さて、今日も張り切っていきましょう~!』


……眠い。昨日は夜遅くまで周防クンとサウナ勝負してたからな。
でも、いくら眠くても食堂には顔ださなくちゃね。


 ― 食堂 ― 


月城「みんなおっはよー☆昨日は楽しかったね☆」

羽毛田「えへへ、またやりたいのー」

御調「ふふ……いいわね……」


周防「夢崎、また一緒にサウナで勝負しようぜ」

夢崎「もちろんだよ!」

沙神「……2人ともほどほどにしてくださいね」


天龍「……フム、昨日の女子会は上手くいったようだね」

碓氷「ええ、そっちはどうだった?」

天龍「それはもちろん成功だったよ!」

天龍「……と言いたいがMr.影山だけは来てくれなくてね」

碓氷「あら、それは残念ね」

天龍「だが今の様子ならコロシアイが起きることもないだろ……」

モノクマ「ふーん、昨日はずいぶんとお楽しみだったようですね」

天龍「も、モノクマ!?」

碓氷「な、何しに来たのよ!?」


モノクマ「昨日、ボクの見えないところで何か楽しいことしてたんでしょ?」

モノクマ「艦長として、艦内の風紀が乱れるのは見過ごせないから何してたのか聞きにきたんだよ」

モノクマ「それでオマエラはどんなくんずほぐれつなことしてたわけ?」

天龍「ハハハ、そんなこと君に教えるわけないだろう?」

周防「……実際はただサウナに入ってただけだがモノクマに教える義理はない」

周防「……ここは黙っておいたほうがいいだろう」

夢崎「思いっきり喋ってるよ!」

モノクマ「サウナに入ってただけ?ほーん、男子だけでサウナねぇ……」

篠宮「なんだよ!別に怪しいことなんてしてねーからな!」

モノクマ「本当に?男同士の濃厚な繋がりとかあったんじゃないすか?ハアハア……」

御調「男同士の……濃厚な繋がり……?」

篠宮「おい!テメー御調さんに変なこと言ってんじゃねーぞ!」

モノクマ「うぷぷぷ、篠宮クンはすぐ怒るんだから。ま、何もないならいーや。バイビー」

別れを告げるとモノクマはさっそうと消えていった。
……本当に男子会について確認しに来ただけみたいだ。


碓氷「……なんだったのかしら?」

天龍「わからん。ただの嫌がらせではないか?」

篠宮「あの野郎……次御調さんに変なこと吹きこんだらぶっ飛ばしてやる」

黒宮「……馬鹿じゃないの?そんなことしたらあんたの方がぶっ飛ばされるわよ」

クレア「ふふ……でもひとつだけわかったことがあるわよ」

夢崎「わかったこと?」

クレア「監視カメラのない場所は状況が把握できないってこと」

影山「……それって当たり前じゃない?今更わかったことでもない?」

クレア「あら、重要なことよ……とてもね」

碓氷「たしかに……お風呂に入ってる時とか実は監視されてるかもなんて思わなくて済むものね」

裁目「さすがに覗かれてたら恥ずかしいっすからね」

クレア「そういうこと言ったのではないのだけど……まあいいわ」

月城「そういえば黒幕って男の子なのかな?それとも女の子?」

美山「え、お、女の子だったら……困る、な」

羽毛田「男の子の方が困るの!寝てるところとか見られてたら恥ずかしいの!」

沙神「……少なくとも子どもではないことは間違いないでしょうね」

黒幕の正体か……まったくどんな人物なのか想像つかないな。
まともな人物じゃないことはたしかだろうけど。


~Mornig Time~


さて、これから何しようかな?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>359】)

安価↓


碓氷 選択


 ― 居住エリアA・廊下 ― 


夢崎「やあ、碓氷さん。たしか昨日のイベントを提案したのって碓氷さんだったよね」

碓氷「ええ、そうよ。男子の方はどうだった?」

夢崎「なかなかいい勝負ができたよ!周防クンとも仲良くなれたしね!」

碓氷「そう、それなら良かったわ」

碓氷「夜時間にやったから迷惑じゃないか心配だったけど……」

碓氷「問題なかったみたいね」


1.女子会はどうだったの?

2.どうしてこんなイベントを?

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「それにしても急だったよね。どうしてこんなイベントやろうと思ったの?」

碓氷「うーん、やっぱりみんなともっと仲良くなりたかったし……」

碓氷「それに私がみんなにどう思われてるのか知りたかったからかな」

夢崎「どう思われてるか?でもボクたちまだ会ったばかりだしそこまで気にしなくてもいいんじゃない?」

碓氷「それはそうなんだけどね。でも私って一応副リーダーってことになってるでしょ?」

碓氷「もし皆が私のこと最初から嫌ってたらどうしようと思って……」

夢崎「そんなことないよ!みんな碓氷さんのこと認めてるよ!」

碓氷「そうだったらいいんだけど……あ、そうだ」

碓氷「もし良かったら皆が私のことどう思ってるか調べてくれない?」

夢崎「え、ボクが?」

碓氷「お願い!全員から聞いてとは言わないから!」


夢崎「それは構わないけど、誰から聞けばいいかな?」

碓氷「そうね……天龍君と黒宮さんは気になるところだけど……」

碓氷「…………」

夢崎「……どうかした?」

碓氷「ううん、何でも。とりあえず天龍君には聞いて欲しいかな。一応リーダーだし」

夢崎「わかったよ!あとはどうすればいい?」

碓氷「他には……誰でもいいから3,4人に聞いてもらえると嬉しいかな」

夢崎「3、4人だね!まかせてよ!」

碓氷「ありがとう、お願いね」

夢崎「あ、ちなみにボクは碓氷さんのこと好きだよ!」

碓氷「え」

夢崎「ぜひ一緒に夢の国に来てもらいたいくらいだよ!」

碓氷「あ、そういことね。……たしかにちょっと軟派なところがあるかな」

夢崎「……?」

碓氷「なんでもない。とにかくよろしくね」


【info】

碓氷への好感度が上がりました。

【ミッション06】が追加されました。
『ミッション06』 … 碓氷からの依頼。碓氷がどう思われているのか調査する。


他のキャラを乱入させますか?

安価↓


天龍 乱入


天龍「ヘイ!君たち何を話しているんだい?」

碓氷「て、天龍君!?い、今の話聞いてた!?」

天龍「ん?MS.碓氷は変なことを言うね」

天龍「聞いてないから今尋ねたんじゃないか」

夢崎「実は今、碓氷さんがてん……」

碓氷「ストップストップ!今話さなくてもいいから!」

夢崎「あれ?駄目だった?」

碓氷「せ、せめて私のいないところで聞いてよね……恥ずかしいし」

天龍「……もしかして秘密の話だったかな?」

天龍「お邪魔だったなら僕は消えるとするが……」

碓氷「だ、大丈夫よ。今、話終わったところだから」

天龍「アイシー。ではそういうことにしておこうか」

夢崎「うん、それよりも……」


1.昨日の男子会盛り上がったよね!

2.……やっぱり今聞いてみよう!

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「天龍クンは碓氷さんのことどう思う?」

碓氷「ちょっと!?何言ってるの!?」

天龍「フム、MS.碓氷のことかい?」

天龍「副リーダーとして実によく働いてくれてとても助かってるよ」

夢崎「うんうん、それからそれから?」

碓氷「ま、待って……もういいでしょ?」

天龍「うむ、MS.碓氷は容姿端麗、文武両道、温厚篤実と優れた人材だ」

天龍「そうだな、もしここを一緒に脱出することが出来たら僕の秘書に欲しいところだ」

碓氷「ちょ、ちょっと褒めすぎじゃないかしら……それに秘書って……」

天龍「ようは僕のパートナーになって欲しいということだな」

天龍「どうだい?MS.碓氷、もし良かったら考えてみないかい?」

碓氷「そ、そんなこといきなり言われても困るって言うか……」

碓氷「わ、私は別にそんなんじゃないから……!」

……あ、碓氷さん顔真っ赤にして逃げちゃった。


天龍「む、少しやりすぎてしまったかな」

夢崎「あはは、すごいね。あんなにはっきり言うなんて」

天龍「別に隠すことでもないからね」

夢崎「碓氷さんのこと好きなの?」

天龍「……恋愛云々という話ならそういう感情はないよ」

夢崎「あれ、そうなんだ」

天龍「あくまでパートナーとしてふさわしいというだけの話……」

天龍「君のスカウトと同じさ」

ボクのスカウトってあんな感じなのか?
……これからはもう少し気をつけよう。

天龍「さて、僕はもう行くとするよ。いろいろとやることもあるしね」

天龍「MS.碓氷には後でよろしく言っといてくれたまえ」

夢崎「あ、うん。わかったよ」

……ボクも後で謝っておかないとな。


【info】

天龍への好感度は変わりませんでした。


~Day Time~


……これから何しよう?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>359>>374】)

安価↓


影山 選択


 ― トレーニングルーム ― 


せっかくトレーニングルームがあるんだから体動かさなくっちゃね。
いくら閉じ込められてるからってサボってたらあっというまに弱くなるし。

影山「……夢崎君もトレーニング?」

夢崎「うん!ってことは影山クンも?」

影山「……そんな感じ……かな?」

影山クンは忍者だけあってかなり鍛えてるみたいだな。
ぜひ、一度手合わせ願いたいものだけど……。


1.忍者ってどんなトレーニングしてるの?

2.ためしにスパーリングでもやってみない?

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「影山クン、もしよかったらボクとスパーリングでもやってみない?」

影山「……君と?……いいよ、やろうか?」

影山「……君がどれくらいやれるのか?僕としても興味あるし?」

夢崎「本当に!それじゃあさっそくレクリエーションルームにいこっか!」

影山「ちなみに?夢崎君は?そのキグルミきたままやるつもり?」

影山「そんなの着て動けるの?」

夢崎「もちろん!このキグルミを着てないと調子でないからね!」

影山「……見たところ防刃、防弾仕様みたいだけど?」

夢崎「あ、これじゃ影山クンが不利かな」

影山「別にいい……みたいな?コロシアイするわけじゃないし?」

影山「それに?それくらいのハンデがないと相手にならないと思うし?」

夢崎「なかなかの自信だね!なんだか燃えてきたよ!」

影山「……まあ、お手柔らかに?」




――――
――


 ― レクリエーションルーム ― 


夢崎「……いい勝負だったね!」

影山「……夢崎君も?あそこまで動けるとは思わなかったみたいな?」

夢崎「でも影山クンの分身の術にはボクも追いつけなかったよ!」

影山「……と言いつつも僕の攻撃に反応してたし?」

夢崎「気配読むのは得意だからね!」

影山「……それにしても?思ってたより良い訓練になった……みたいな?」

夢崎「本当に?もしボクでよかったらまた付き合うよ!」

影山「うん……次、勝負すれば確実に殺すことができそうだし?」

影山「またお願い……しようかな?」

夢崎「待って、今さらっと怖いこと言わなかった?」

影山「…………」

夢崎「……あはは、勝負はしばらくおあずけでいいかな」

影山「それは残念……的な?」


【info】

影山への好感度が上がりました。




他のキャラを乱入させますか?

安価↓


神鳥 乱入


神鳥「あらあら、何か音がすると思えばおもしろそうなことしてますねぇ」

影山「……ちょっとコロシアイしてました……的な?」

夢崎「いや、コロシアイじゃないよ!ただのスパーリング!」

神鳥「へえ、お2人は仲が良いんですねぇ」

影山「別に良くはない……かな?」

夢崎「そ、そんなこと言わずにもっと仲良くしようよ」

影山「……約束はできない……かな?」

神鳥「あらあら、そうなんですか?私も影山さんとは仲良くしておきたいんですけどねぇ」

影山「…………」


1.神鳥さんも一緒にスパーリングしてみる?

2.どうしたら仲良くなれるかな?

3.自由安価

4.ボクと一緒に夢の国の住人になろうよ!

安価↓


選択 2


夢崎「別に約束はしなくてもいいからさ……」

夢崎「ボクたちもう少し仲良くなれないかな?」

影山「……仲良くして何かいいことでもあるわけ?」

神鳥「1人だとつまらなくないですか?」

神鳥「やっぱり1人より2人、2人より3人ですよ」

神鳥「……4人以上となると多すぎですけどねぇ」

影山「……別につまらなくはないし?仲間も特別必要ないし?」

影山「それに僕は……」

夢崎「……?」

影山「……いや、なんでもないかな?」

神鳥「あらあら、影山さんは頑固な方なんですねぇ」

神鳥「忍者ってみんなこんな感じなんでしょうかね?」


影山「……さあ?他のやつが考えてることなんて僕にもわからないし?」

影山「それより、なんか久しぶりに動いたから疲れた……みたいな?」

影山「というわけだから僕帰る?……勝負はいつかまた……みたいな?」

……そう言って影山クンはすぐに帰っていった。
勝負はいつかまた……か。

神鳥「あらあら、私何か悪いこと言っちゃいましたかね?」

夢崎「そんなことはないと思うけど……」

神鳥「影山さんはひとりでいるのが好きみたいですし……」

神鳥「あまり関わらないほうがいのかもしれませんね」

夢崎「……そうなのかな」

なんとかすれば仲良くなれそうな気はするんだけどな……。


神鳥「……まあ、それはそれとしてです」

神鳥「実は私、夢崎さんにご相談があるんですよ」

夢崎「それって黒宮さんのこと?」

神鳥「いえいえ、違います」

神鳥「実は私の電子研究手帳と夢崎さんの電子研究手帳を少しの間交換して欲しくてですね」

夢崎「電子研究手帳の交換?」

神鳥「そうです。いかがですか?一晩だけでいいのですが……」

夢崎「ちょ、ちょっと待ってよ!意図がよく理解できないんだけど……」

神鳥「……実は私、狙われてるかもしれないんです」

夢崎「狙われてる?誰に?」

神鳥「誰かはわかりません。ただ最近私の部屋に誰かが侵入しようとしてるみたいなんですよ」

神鳥「私怖くて怖くて……だから1日だけでいいので部屋の交換をしてもらいたいんです」

神鳥「駄目でしょうか?」


夢崎「そっか、そういう事情ならかまわないけど……でもいいの?」

神鳥「何がでしょうか?」

夢崎「ボクが神鳥さんの部屋を使っても」

神鳥「あらあら、そんなこと気にしないで下さい」

神鳥「むしろ夢崎さんが望むなら少しくらいタンスの中を漁ってもいいんですよ?」

夢崎「そ、そんなことしないよ!」

神鳥「そうですか?でも何もお礼をしないというのも気が引けますね……」

神鳥「あ、そうです。夢崎さんにはこれをあげましょう」

夢崎「これは……?」

神鳥「私が見つけた風呂桶です。ぜひ使ってくださいね」

神鳥「……と言っても今日は女子がみんなで大浴場使うみたいなので使う機会ないかもしれませんけどねぇ」

夢崎「…………」

神鳥「……あれ?どうしました?」

夢崎「あ、いやなんでもないよ!」

……この風呂桶を見てたら変な気分になったなんて言えないよな。

夢崎「とにかく部屋のことはまかせてよ!」

夢崎「もし怪しい人がいたら捕まえておくしね!」

神鳥「あらあら、頼もしいですね。ではよろしくお願いしますね」



【info】

神鳥への好感度が上がりました。

アイテム『男のロマン』を手に入れました。
『男のロマン』 … 男のロマンを求める勇気が沸いてくる風呂桶。男のロマンは大浴場の中にある。

今日はここまで
次回更新は明日か明後日に


~Night Time~


夜時間まではまだ時間があるな。
そういえば女子は今頃大浴場で……ってボクはなにを考えてるんだ!?
駄目だ……なぜかこの風呂桶を見てから変な気分に……。

もしバレたら?いや、キグルミを着てるから顔は見られないはず。
それに男子が女湯に入ることなんて不可能……もしバレてもしらばっくれればいい。

……どうする?ボクは行くのか?それとも行かないのか?

それが問題だ。


1.行く

2.行かない

安価↓


選択 1


ここで行かなきゃ男じゃない!

なんだか胸の中のロマンが熱くなってきたぞ!

そう……ボクにとっての夢の国は女湯にあるんだ!


 ― 大浴場・女湯脱衣所 ― 


……ついにここまで来てしまった。
もしかしたら男子は入れないんじゃないのか……
なんてこと考えもしたがすんなり入ることができてしまった。

……この扉の奥にロマンがある。

ボクは音をたてないようにゆっくりと少しずつ扉を開ける……。
白い湯煙が漂う大浴場……ボクは彼女達の姿をはっきりとこの目に焼き付けた。


 ― 大浴場・女湯 ― 


裁目「ほへー……気持ちいいっすね」

御調「……ええ……良いお湯です……」

羽毛田「癒されるのー」

七色「にゃはは、たまには大人数で風呂も悪くねーな」

碓氷「神鳥さんがいないのが残念ね」

クレア「私様、日本のお風呂は初めて……なかなか悪くないわね」

黒宮「…………」


七色「つーかクロっちは風呂でもガスマスク付けてんのかよ」

黒宮「……べ、別にいいでしょ」

碓氷「黒宮さんの素顔いまだに見たことないのよね……」

羽毛田「も、もしかして顔に大きな傷があってそれを隠してるとか……」

黒宮「……違う。そもそもこれがないと困るのは……私じゃないし」

七色「そんなこと言って実はなんか隠してんだろ。アタシが脱がしてやろーか?」

黒宮「……あ、ありえないから!ちょ、やめて!」

七色「ぐへへ、ほれほれ!」

黒宮「きゃ……だ、駄目……そこは……!」

七色「にゃはは、隙あ……」

碓氷「はいストップ。嫌がってるんだからもう止めなさい」

七色「……なんだよ。もう少しでガスマスクとれそうだったのによ」

碓氷「まったく……あんまり黒宮さんをいじめちゃ駄目よ?」


クレア「ねえ……ひとつ聞いてもいいかしら?」

御調「なんでしょうか……?」

クレア「日本では女の子同士が風呂にはいる時って……」

クレア「お互いの胸をチェックするのが礼儀って聞いたけど本当なのかしら?」

御調「そんなの……初めて聞きましたが……」

クレア「七色と黒宮のあのやりとりは?」

御調「あれは……七色さんが特殊なだけです……」

クレア「そうなの?」

御調「そうです……」

クレア「そう。それはそうと……御調ってけっこう胸大きいのね」

御調「な、なんですかいきなり……?」

クレア「なかなか良いプロポーションしてると思うわ」

御調「それは……」

御調「…………」

御調「……まあ、当然ですけどね!」

御調「鞠亜は容姿だけでなくプロポーションも完璧ですから!」

クレア「あら、急に自信満々になったわね。でも正直、羨ましいかも……」

御調「……ええ、本当に羨ましい限りです」

クレア「え?」

御調「あ、こっちの話です」

クレア「……?」


裁目「ふへー……このまま一生ここで過ごしたいっすねー」

羽毛田「えへへー、いいですねー」

裁目「流子ちゃん、何か飲み物持ってきてっすー」

羽毛田「えー?自分で取ってきて欲しいのー」

裁目「めんどくさいっすー」

羽毛田「私もー。まだあがりたくないのー」

裁目「じゃあ、しかたないっすねー」

羽毛田「しかたないのー」

裁目「それにしても気持ちいいっすねー」

羽毛田「えへへー、いいお湯なのー」

裁目「なーんか撫子ちゃんが七色ちゃんに襲われてるっすよー」

羽毛田「ほほえましいのー」

裁目「あ、碓氷ちゃんが止めちゃったっすねー」

羽毛田「そうですねー」

裁目「碓氷ちゃんて巨乳っすよねー」

羽毛田「羨ましいのー」

裁目「私たちは貧乳っすからねー」

羽毛田「普通だと思うのー」

裁目「ふへー」

羽毛田「えへへー」


七色「それにしてもクロっちはちっちゃいな。いろんなとこが」

黒宮「……ふん、小さいほうがいいこともあるのよ」

七色「いや、ねーだろ」

黒宮「ある……可愛がってもらえたりとか」

碓氷「あ、なんとなくわかるかも」

七色「アタシだって背は小さいほうだぜ!」

碓氷「七色さんは……ねぇ?」

七色「なんだよー、アタシじゃ駄目なのかよ」

黒宮「……論外」

七色「ま、いいけどな!そんなこと言うならクロっちをとことん可愛がってやるぜ!」

黒宮「あんたから可愛がられても嬉しくないし」

七色「嫌がる姿を愛でるのがいいんじゃねーか」

七色「……と見せかけてウッチーを!」

碓氷「きゃ!何するのよもうっ!」

七色「にゃはは、隙を見せるほうが悪いんだぜ」

碓氷「もう……こうなったらお返しよ!」

七色「お、やるかこんにゃろー」

黒宮「……付き合いきれない」







――――
――




   


~Mid Night~


『午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。まもなく立ち入り禁止区域はドアをロックしますので、ご注意ください』

『ではではいい夢を……おやすみなさい』


……やってしまった。ボクはなんてことをしてしまったんだ。

いや、過ぎたことを悔やんでも仕方ないよね。夢の国は間違いなくあったわけだし。

でもこのままだと興奮しすぎて眠れそうにないや。少し頭を冷やしてこようかな。




人物指名。コンマが50以上でその人物が現れます。
安価↓


篠宮 選択 


 ― 教会 ― 


なんとなく教会に来てしまった。
ここで懺悔でもすればボクの罪は許してもらえたりするんだろうか?

夢崎「……神様。ボク最低な行為をしてしまいました」

夢崎「実は夢の国の探求のために女湯を覗きに……」

篠宮「女湯を覗き?お前そんなことしようとしたのか?」

夢崎「し、篠宮クン!?いたの!?」

篠宮「ああ、人の気配がしたからもしかして御調さんがいるんじゃねーかと思ってな」

篠宮「んなことよりさっきの話本当か?」

夢崎「いや、それは……」

篠宮「バッカだなー、そもそも入れるわけねーだろ」

夢崎「え?」

篠宮「いや、実は俺も覗こうとしたけど見事に入れなくてな!」

夢崎「そ、そうなんだ」

篠宮「今思えば入れなくてよかったんだけどな!だって犯罪だし!」

夢崎「うぐっ!」

篠宮「ん?どうした?」

夢崎「な、なんでもないよ……あはは」


篠宮「しっかし夢崎も俺と同じことしようとしてたとはな……」

篠宮「そうだ!これも何かの縁かもしれねーし夢崎にちょっと頼みごとしたいんだけどよ」

夢崎「頼みごと?何かな?」

篠宮「いや、ほら……昨日俺が御調さんのこと好きだって話しただろ」

夢崎「うん……そこまではっきり好きとは言ってなかったと思うけどね」

篠宮「それで……御調さんの好みとか……何でもいいから知りたくってよ」

夢崎「なるほど、それとなく聞いてきて欲しいってことだね」

篠宮「おう!やっぱりお前は話のわかるやつだな!」

篠宮「正直自分で聞けよって話だけどよ……俺そういうこと苦手で」

篠宮「夢崎ならそういうの得意だろ?なんたって夢の国の住人ってくらいだし」

……夢の国の住人ってそんな風に思われてるの?
そういえばやたらみんなから頼まれごとされるような……。

篠宮「とにかく頼むぜ!礼はきっちりするからよ!」

夢崎「わかったよ。上手く聞けるかは保障できないけどね」

篠宮「おう!サンキューな!」

またやることが増えちゃったな。
そろそろ仕事をこなしてもいい頃かも……。


【info】

篠宮への好感度が上がりました。

【ミッション07】が追加されました。
『ミッション07』 … 篠宮からの依頼。御調の好みを調査する。

アイテム『男のロマン』がなくなりました。


《4日目 リザルト》

【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション03』 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。
『ミッション04』 … クレアからの問題。内容は(>>236
『ミッション05』 … 沙神からの依頼。謎の気配の正体を探る。
『ミッション06』 … 碓氷からの依頼。碓氷がどう思われているのか調査する。
『ミッション07』 … 篠宮からの依頼。御調の好みを調査する。

【クリア済みミッション】
『ミッション02』 … ミッション成功。七色の依頼。謎の小瓶の中身はただの水だった。

【アイテム】
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?


【5日目】


『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

『起床時間ですよ~!さて、今日も張り切っていきましょう~!』


……あんまり眠れなかったな。
やっぱり昨日の刺激が強すぎて……いや、そうじゃないか。
今ボクは女の子の部屋にいるんだよな。そのせいかも。

……そういえば不審者は現れなかったな。
もしかしたら神鳥さんの勘違いだったのかも。

とりあえず朝一番に報告しにいこう。


 ― 食堂 ― 


神鳥「あのですねぇ。正直あれはどうかと思いますよぉ」

神鳥「まあ……男の子ですから、女の子に興味あるのはわかりますけど?」

神鳥「でもあれはいただけないと思いますよ?」

食堂に来るといきなり神鳥さんに問い詰められた。
……まずい。昨日のことがバレたんだろうか?

夢崎「……えっと、何のことかな?」

神鳥「何のことか?じゃないですよぉ。皆さん話してましたよ?」

夢崎「み、皆さん!?もしかしてみんなにバレてるの!?」

神鳥「あ、やっぱり夢崎さんだったんですね」

夢崎「……はい、ごめんなさい。その通りです」

神鳥「でしょうね……夢崎さん以外にありえませんし」

夢崎「そ、それでみんなが話してるって……」

神鳥「心配しないでください。誰がやったのかまではバレてませんから」

夢崎「よ、よかった……」

神鳥「よくありませんよぉ。反省してますか?」

夢崎「もちろんだよ。昨日の夜、教会で懺悔までしたんだから……」

神鳥「そうですか。それならちゃんと返してくださいね。私が碓氷さんに渡しておきますから」

夢崎「……渡す?碓氷さんにって……何を?」

神鳥「何って……」

神鳥「あなたが昨日盗んだパンツですよ。碓氷さんの」


夢崎「……えっと、ごめん。意味がわからないんだけど」

神鳥「そんなはずないじゃないですか。盗んだんですよね?碓氷さんのパンツ」

夢崎「盗んでないよ!」

神鳥「あれ……変ですねぇ。それじゃあそもそも夢崎さんは何をしでかしたんですか?」

夢崎「それはその……ちょっとばかり夢の国を見に……」

神鳥「あらあら、覗きですか」

夢崎「……はい、そうです」

神鳥「ではパンツは盗んでないと?」

夢崎「そ、それはもちろんだよ!神に誓って!」

神鳥「……まあ、覗きの件については今はいいとしましょうか」

神鳥「それよりも……本当にパンツ盗んでないんですか?夢崎さん以外に犯人はありえないんですけどね?」

夢崎「どうしてそんなことが言えるのさ?」


神鳥「いいですか?碓氷さんのパンツがなくなっていたことに気がついたのは風呂からあがった後のことでした」

神鳥「その後にパンツがどこに消えたのか女子全員で探したんです」

神鳥「脱衣所の中はもちろん誰かの服に紛れていたということもなかったそうです」

神鳥「パンツを持ってお風呂の中に入れるわけもありませんし……」

神鳥「あの時お風呂に入っていたメンバーがパンツを隠すことは不可能だったんです」

神鳥「そうなるとあとは夢崎さんしかいませんよね?女湯に忍び込むことができたのは?」

夢崎「た、たしかにそうかもしれないけど……」

いや、でもボクはそんなことしてないぞ。これだけは絶対に断言できる。

夢崎「も、もしかしたらモノクマかもしれないし」

神鳥「……はあ、モノクマがどうしてそんなことするんですか?ありえないですよ」

神鳥「とにかくですね、もし自分が犯人でないと言うなら真犯人を見つけてください」

夢崎「もし見つけられなかったら……?」

神鳥「……ふふ、どうなっちゃうんでしょうね?」

……これは良くない。なんとかして真犯人を見つけないと神鳥さんに弱みを握られることに。
いや、すでに握られてるんだけどね。


神鳥「あ、そういえば忘れるところでした」

神鳥「電子研究手帳お返ししますね」

夢崎「あ、うん。ちなみに昨日は不審者は現れなかったよ」

神鳥「不審者……ああ、そういう設定でしたね」

夢崎「設定?」

神鳥「いえいえ、なんでもありませんよ。とにかく電子研究手帳についてはありがとうございました」

神鳥「でもパンツハントについては別ですからね」

夢崎「わかってる。絶対に真犯人は見つけてみせるよ」

神鳥「パンツハンター……見つかるといいですねぇ」

……正直見つかる気がしない。
昨日、ボクが見た光景の中に有力な情報はなかったかな……?


【info】

【ミッション08】が追加されました。
『ミッション08』 … 神鳥の疑惑。パンツハンターを探し出す。

今日はここまで
ちなみにクレアの一人称の『私様』の読みは『わたしさま』です
でもたいして重要ではないので『わたくしさま』でもかまいません

次回更新は明日か明後日に


~Mornig Time~


善意で部屋の交換をしたのにパンツハンター扱いされるなんて……!
……いや、覗きをしたのは事実だからしょうがないんだけどさ。

犯人はある程度目星が付いてから探すとするとして……。
これから何して過ごそう?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>414>>419】)

安価↓


七色 選択


 ― ランドリー ― 


そういえば洗濯物が溜まってたな。洗っておこう。

夢崎「……あ、七色さん」

七色「よお、フィッチーじゃねーか。キグルミでも洗いに来たのか?」

夢崎「ううん、キグルミは部屋で洗ってるから普段着を洗濯しに」

七色「普段着?中身はすっぽんぽんじゃねーのか?」

夢崎「ちゃんと中も服着てるからね!?」

七色「なんだつまんねーな」

……ボクがすっぽんぽんだったら面白いのか?
いや、そんなことはないはず。むしろ……。

七色「なんだ?もしかしてアタシがすっぽんぽんのほうが良かったか?」


1.七色さんて意外とスタイル良いよね

2.七色さんは白衣姿の方が似合うかな

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「七色さんは白衣姿の方が似合うかな」

七色「お?だろだろ?フィッチーは目の付け所がいいな」

夢崎「それからもう少し喋らないでいてくれたらもっといいんだけどな」

七色「おい、そりゃどういう意味だよこのヤロー?」

夢崎「ねえ、七色さんはどうしてそうなっちゃたの?」

夢崎「ボクはもっとおとしやかで女性らしい人だと思ってたのに」

七色「おいおい、アタシは元からこんなだっての。アホかオメーは?」

夢崎「……そうだよね、ごめん」

夢崎「でもボクの中の七色さんと現実の七色さんはイメージが違いすぎて……」

七色「まだ言うか。さすがのアタシも泣くぞ、コラ」

夢崎「あ、ごめんごめん」

なぜか七色さんを見るとどうしても違和感を感じてしまう。
別に七色さんのことは嫌いじゃないんだけどな……。


七色「だいたいフィッチーだって十分おかしーぜ」

夢崎「ボクが?」

七色「だって夢の国のマッフィーと言えば強くて優しいマスコットキャラだろ?」

七色「なのに中身は女の子をナンパばかりしてるチャラくてエロいチビなんだもんな」

夢崎「別に女の子にだけ声を掛けてるわけじゃないからね!」

夢崎「それにチャラくも……チビでもないよ!」

七色「エロいってのは否定しねーんだな」

夢崎「……まあ、ボクも男だし少しくらいはね!」

七色「ま、どっちにしろオメーのほうが夢ぶち壊しなんだっての」

夢崎「そ、そうなのかな……」

七色「そうだぜ!もっと気をつけろよな!」

七色「アタシは別に嫌いじゃねーけどな」

……自分のことは割りと普通だと思ってたけどそうでもないのか?
七色さんの言うとおりこれからはもう少し気をつけないとな……。


【info】

七色への好感度が上がりました。




他のキャラを乱入させますか?

安価↓


美山 乱入


美山「ふんふふーん♪せっんたっくせっんたっく♪」

美山「む、そこにいるのは夢崎君じゃないか!」

夢崎「あ、美山クン」

七色「アタシもいるぜ」

美山「あ、う、うん……ど、ども……」

七色「おいおい、さっきのご機嫌なミヤッチはどこ行ったんだよ」

美山「そ、それ……は、そ、の……でゅふふ……」

夢崎「七色さん、あんまり美山クンをいじめちゃ駄目だよ」

七色「いや、まだなんもしてねーんだけど」

美山「あ、ぼく……もう、いこう……かな」

七色「んだよー、洗濯まだ終わってねーだろ。いいからアタシの洗濯が終わるまで少し付き合えよ」

美山「え、そ、その……はい……」


1.ボクお邪魔みたいだからどこか行った方がいいかな

2.美山クンは相変わらず女の子が苦手なんだね

3.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「美山クンは相変わらずだね」

美山「へ、へへ……まあね……」

七色「少しはそのコミュ障っぷり治したほうがいいんじゃねーのか?」

美山「そ、それは……そう、なんだけお……」

七色「てゆーか何でそんなに女子が苦手なんだよ?」

美山「さ、さあ……ぼくにも、ね……」

七色「じゃあどこまでがアウトなんだ?まさか幼女や年寄りまで駄目とは言わねーよな?」

美山「それは……さす、がに……ね……へへ……」

夢崎「たしか前に家族なら大丈夫って言ってたよね?」

美山「う、うん……」

七色「じゃあアタシが家族になってやろうか?」

美山「え……そ、それって……」

七色「ちょうどペットが欲しいと思ってたんだ。アタシがペットにしてやんよ」

夢崎「それは家族って言うのかな……?」

美山「げへ……無理……かも……」


美山「と、とにかく……ぼくのことは……ね?」

七色「ね?ってなんだよ?」

美山「そ、その……ほっといて、くれると……うれひいかな……」

夢崎「たしかに無理に治そうとするのは良くないかもね」

七色「……おいおい、それは違うぜ、ミヤッチ、フィッチー」

夢崎「違う?」

七色「いいか、こここは宇宙なんだぜ?」

七色「いざという時、まともなコミュニケーションがとれないと全員が危ないんだ」

夢崎「まあ……それはそうかもしれないけど」

七色「それにアタシたちは仲間なんだからよー、やっぱ普通に話とかしてーだろ?」

七色「別にアタシはミヤッチをいじりたいから、からかってるんじゃねーんだ」

美山「……なないろ、さん……」

七色「つーわけだからよ……」

七色「とりあえず女子全員呼んでこいつ囲むか」

美山「ふへっ!?」

七色「こういうのは慣れだぜ、慣れ。んじゃさっそく呼んでくるぜ!」

七色「あ、その間アタシの洗濯物よろしくな!」

夢崎「あ、ちょっと……」

本当に行っちゃった。というか洗濯物を人に任せるって……。

美山「……夢崎君、俺は逃げることにするよ」

美山「あとは頼んだよ!」

夢崎「あ、待って……」

……美山クンまで洗濯物置いていったぞ。
もしかしてこれ全部ボクがやらなくちゃいけないのか……?



【info】

七色への好感度が上がりました。

美山への好感度が上がりました。


~Day Time~


……ふう。やっと洗濯が終わった。
結局あの後、七色さんはどっか行ったまま帰ってこなかったし……。

どうしよう?少し休憩したいところだけど……。


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>414>>419】)

安価↓


『ミッション05』 選択


よし、気晴らしに沙神クンに頼まれた謎の気配でも調べにいこうかな。

でもどうやって調査すればいいんだろう?


1.聞き込みに行く(人物指名)

2.沙神クンを尾行してみる

3.自由安価

安価↓


篠宮 選択


 ― 居住エリアA・廊下 ― 


夢崎「ここは情報集めから始めようかな」

篠宮「そうだな!俺もそれがいいと思うぜ!」

夢崎「……篠宮クンいつの間に」

篠宮「今だ!それより情報集めってなんだ?」

夢崎「えっと、前に沙神クンが謎の気配を感じるとか言ってたでしょ?」

夢崎「そのことについて調べようと思って」

篠宮「それかー、俺も勝負に負けちまったし調べなきゃな」

夢崎「……ってことはまだ何も?」

篠宮「ああ!何もわかんねー!」

夢崎「……じゃあ一緒に調査しようか」

篠宮「おう!」


……最初の聞き込みは失敗。でも仲間を手に入れたぞ。

さて、次は何をしよう?


1.聞き込みに行く(人物指名)

2.沙神クンを尾行してみる

3.自由安価

安価↓


御調 選択


 ― 居住エリアB・廊下 ― 


御調「……沙神さんが話していた謎の気配について……ですか?」

篠宮「はい!何でもいいので何か知っていたら教えてください!」

御調「そうですね……少し待ってください……」

そう言うと御調さんがボソボソと独り言を呟き始めた。
……何してるんだろう?

夢崎「あの、大丈夫?」

篠宮「おい!今御調さんは集中してるんだ!話しかけるな!」

夢崎「いや、でもこれは……」

篠宮「待ってくださいと言ってただろ。おとなしく待とうぜ!」

……本当に大丈夫なのかな?


御調「……なるほど……彼女が……」

篠宮「何かわかったんですか?」

御調「確証はありませんが……羽毛田さんに聞けばわかるのではないかと……」

夢崎「羽毛田さん?どうして彼女が?」

御調「ええと……彼女は沙神さんのこと気にしていらしたようなので……」

御調「何か知ってるかもとあーちゃんが……」

篠宮「わかりました!とりあえず羽毛田の所に行ってみますね!」

夢崎「ありがとう、御調さん!」

御調「……いえ……頑張ってくださいね……」


 ― 書庫 ― 


夢崎「……いたね、羽毛田さん」

篠宮「ああ、だけどあれって……」

夢崎「……うん、奥に沙神クンがいるね」

篠宮「つまりこれって……そういうことなのか?」

夢崎「……いや、どうだろう?本人に確認してみようか」


夢崎「あの、羽毛田さん何してるの?」

羽毛田「……は、夢崎さんなの!」

篠宮「俺もいるぜ!」

羽毛田「ええと……ですね。」

羽毛田「前に沙神さんが話してたじゃないですか。ストーカー被害に合っていると」

羽毛田「それで私なりに調べてたの!」

篠宮「なんだ!じゃあ俺たちと同じだな!」

羽毛田「えへへ、同じですねー」

夢崎「それで……何かわかった?」

羽毛田「それがさっぱりなのー」

羽毛田「私、3日くらい前から見てたんですけど怪しい人なんて見つからないんですよねー」

羽毛田「なんででしょう?」


篠宮「……3日前っていつだっけ?」

夢崎「たしか沙神クンが怪しい気配するとか言ってたのが2日前だったと思う」

羽毛田「おかしいですよね。私ずっと見てたのに……」

篠宮「いや、お前だろ!その怪しい人物って!」

羽毛田「ええ!?私なの!?」

夢崎「まあ、普通に考えたらそれ以外ありえないよね」

羽毛田「まさか私がストーカーだったなんて……驚きなの」

……驚くほどあっさり解決してしまった。
謎としては少し物足りないような気もするけどひとまずはこれで安心かな。

篠宮「ま、いいや。さっさと沙神に報告しようぜ」

夢崎「え?もしかしてありのまま言うつもり?」

篠宮「そりゃそうだろ」

夢崎「羽毛田さんはそれでいいの?」

羽毛田「……?何か問題あるの?」

夢崎「いや……羽毛田さんがいいならそれでもいいけどね」

……とりあえず沙神クン報告するか。


沙神「……なるほど、羽毛田さんでしたか」

篠宮「らしいぜ!他に怪しい人はいなかったみたいだしな!」

沙神「ふむ、ありがとうございます。黒幕の手先ではないことがわかって安心しました」

沙神「……しかし、ひとつ気になりますね」

夢崎「気になるって?」

沙神「なぜ羽毛田さんは私を監視していたのでしょうか?」

夢崎「……え?」

沙神「たしかに私は呪い師という他人から見れば怪しい肩書きを持っています……」

沙神「しかし何日にも渡って監視するほどなのでしょうか?」

夢崎「えっと、それは……」

篠宮「たしかに謎だな!」

……もしかして2人とも気付いてないのかな。
いや、でも良く考えると監視していた理由ははっきりしてないのか……?


沙神「……まあ、それについては今度本人に聞いてみるとしましょう」

沙神「2人には何かお礼をしなくてはなりませんね」

篠宮「俺は別にいいぜ!罰ゲームだしな!」

沙神「そうですか。では夢崎さんにはこれをあげましょう」

夢崎「これはお守り?目のような模様が書かれてるけど」

沙神「ええ、そうです。それを見に付けていると見えないものが見えるようになりますよ」

夢崎「見えないものか……ちょっと怖いな。でも、ありがたくもらっておくよ!」

よし、ひとまず沙神クンの依頼はこれで解決だね。


【info】

篠宮への好感度が上がりました。

御調への好感度が上がりました。

羽毛田への好感度が上がりました。

沙神への好感度が上がりました。


【ミッション05】をクリアしました!
『ミッション05』 … 沙神からの依頼。ストーカーは羽毛田だった。

スキル『心眼』を手に入れました。
『心眼』 … ノンストップ議論の時、精神力3使ってダミーの論破ポイントを消し去ることができる。


~Night Time~


怪しい人物がいないことがわかって良かったけど……。
結局この宇宙ステーションにはボクたちしかいないんだろうか?

……考えてもわからないや。何かしよう。


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>414>>419】)

安価↓


『ミッション04』 選択


クレアさんが出してきた問題……今なら答えがわかるような気がする。

よし!クレアさんの所に行って答えを突きつけよう!


 ― 食堂 ― 


クレア「そう、答え……わかったのね?」

夢崎「たぶん……だけどね」

クレア「じゃあさっそく聞かせてもらおうかしら?」

クレア「あなたの答えをね」


1.犯人を指名する(理由があればそれも)

2.わからない

3.自由安価

推理タイム(正解が出てきた場合はそれを優先して採用します)
安価↓(22:15まで)


夢崎「結論から言うと……犯人は沙神クンじゃないかな」

クレア「ふうん……どうして?」

夢崎「ダイイングメッセージには【ミヤマハミ】と書かれていた」

夢崎「一見すると美山クンの名前が書かれているように見えるけど……少し違う」

夢崎「サの部分がミになっていた。サがミ……つまりこのダイイングメッセージは沙神クンのことを指してたんじゃないかな」

クレア「……それがあなたの答え?」

夢崎「うん、どうかな?」

クレア「ふふ……なかなかやるじゃない。ダイイングメッセージの意味はそれで正解よ」

夢崎「本当!それじゃあ助手の試験は……」

クレア「でも残念……私様が出した問題の答えとしては大ハズレよ」

夢崎「え?でもダイイングメッセージの意味はそれで合ってるって……」

クレア「死んだあなたが残したダイイングメッセージの意味は沙神なのはいい」

クレア「でも犯人は別の人間よ」

夢崎「別の人間って……まさか美山クンとか?」

クレア「ハズレ。あなたを殺した犯人はあなた自身」

クレア「つまり自殺よ」


夢崎「……え?ちょっと待って?どういうこと?」

クレア「よく考えればわかることよ。まず現場がどういう状況だったか思い出してみて」

夢崎「たしか……中から机やベッドでドアを押さえてあったんだよね?」

クレア「そうよ。でも毒を盛られた人間がそんなことするかしら」

クレア「犯人に入られないようにしたかっただけだったとしても……」

クレア「鍵を掛ければそれです済む話だと思わない?」

夢崎「それは……犯人が鍵を破壊する可能性があったからじゃないかな?」

夢崎「だから複数の人間じゃないと開けられないようにしたかったとか」

クレア「それこそおかしな話じゃない。複数人が入ること前提ならあんな紛らわしいダイイングメッセージを残したりしないわ」

クレア「そのまま犯人の名前を書けばそれで済む話なのだからね」


クレア「わかったかしら?密室を作ることができたのはあなただけ」

クレア「でも密室の状況とダイイングメッセージには矛盾が生まれる」

クレア「つまり、これは沙神クンに罪を着せるためあなたが行った自殺だったのよ」

夢崎「で、でもどうしてボクはそんなことを……?」

クレア「そんなの知らないわ。殺人鬼の考えることなんて私様の知ったことではないし……」

クレア「狂人の思想なんて理解しようとするだけ無駄だもの。その辺りは重要視しない主義なの」

夢崎「……クレアさんの言ってることはわかったよ。でもこうも考えられるんじゃないかな」

クレア「何かしら?」

夢崎「もしボクが犯人の名前を書き間違えただけだとしたらどうかな?」

夢崎「サとミを間違えるなんて絶対ありえないことじゃない」

夢崎「もしかしたらサを書いたつもりになってたのかもしれない」

夢崎「そう考えると美山クンが犯人って可能性も……」

クレア「あら、いい所に気がついたわね。でもそうじゃないのよ」

夢崎「そうじゃないって?」

クレア「そもそもあなたは問題を履き違えてるのよ」

夢崎「問題を……?」

クレア「私様はこれだけの情報で犯人が誰かわかるどうかか聞いたの」

クレア「別に犯人が誰か当てろとは言ってないのよ」


夢崎「……え?そうだっけ?たしか犯人当てをしろって言ってたような……」

クレア「言ってないわ」

夢崎「……なるほど、ボクの答えが間違ってたってのはわかったよ」

夢崎「でもこの問題理不尽すぎない?」

クレア「犯人はいつだって理不尽よ。推理小説とは違っていつも答えを残してくれるわけじゃないの」

夢崎「それは……そうかもしれないけど」

クレア「いい?あなたがこの問題を解けるかどうかは問題じゃないの」

クレア「あなたがこの問題をどう捉えるかが問題なのよ」

夢崎「どう捉えるか……?」

クレア「あなたはダイイングメッセージをただの書き間違いだと判断しなかった」

クレア「それは正解よ。あれをただの書き間違いと判断するのは一般人に任せればいい」

クレア「探偵は一見ただの矛盾や間違いに見えてもそこに意味を見出さなければいけないの」

夢崎「矛盾や間違いに意味を見出す……?」

クレア「それからあなたはダイイングメッセージの意味を解いて満足してしまったわね」

クレア「だからその先の真実に気付くことができなかった」

クレア「いい?犯人はいつだって私様たちを騙そうとしている」

クレア「一つの答えを見つけたからってそれで満足しちゃ駄目なの」

クレア「探偵は答えの先の真実を見抜かなければいけないの」

夢崎「答えの先の真実……?」

クレア「ふふ、今はまだわからないかもしれないけどね」

クレア「でもいつか……その意味がわかる時が来るはずよ」


クレア「とりあえずそのことだけ頭に入れておいてくれればいいわ」

クレア「これで助手の試験は終わり。今からあなたは私様の助手よ」

夢崎「あ、そっか。そういえばそういうことになってたね」

クレア「私様の助手になれるなんて名誉なことよ?光栄に思いなさい」

夢崎「あはは、でも助手って何すればいいのかな?」

クレア「それは……後々指示するわ」

クレア「楽しみに待ってなさい!」

……正直不安だけどね。

クレア「それとこれは私様の勘なのだけど……」

クレア「あなたがいれば怪盗ハッピーは捕まえられる気がするの」

クレア「よろしく頼むわよ!」

夢崎「うん、よろしくね」



【info】

クレアへの好感度が上がりました。


【ミッション04】をクリアしました!
『ミッション04』 … クレアからの問題。探偵の心得を教えられた。


スキル『インクワイアリー』を手に入れました。
『インクワイアリー』 … ミッション時、ヒントを聞くことができる。


~Mid Night~


『午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。まもなく立ち入り禁止区域はドアをロックしますので、ご注意ください』

『ではではいい夢を……おやすみなさい』


夜時間か……そういえば今日で5日目になるんだよな。
このまま何もなければいいけど……。



『5日目 終了』


《5日目 リザルト》

【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション03』 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。
『ミッション06』 … 碓氷からの依頼。碓氷がどう思われているのか調査する。
『ミッション07』 … 篠宮からの依頼。御調の好みを調査する。
『ミッション08』 … 神鳥の疑惑。パンツハンターを探し出す。

【クリア済みミッション】
『ミッション02』 … ミッション成功。七色の依頼。謎の小瓶の中身はただの水だった。
『ミッション04』 … クレアからの問題。探偵の心得を教えられた。
『ミッション05』 … 沙神からの依頼。ストーカーは羽毛田だった。

【アイテム】
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?

今日はここまで

残り自由行動は朝食含めて3回。後に動機発表があります。
ちなみに一度も自由行動時に関わっていないのは裁目。
一度しか関わっていないのは月城、影山、黒宮、碓氷の4人です。

次回更新は未定


【6日目】


『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

『起床時間ですよ~!さて、今日も張り切っていきましょう~!』


……今日は朝食当番だっけ。
ええと……誰と一緒だったかな?


人物指名(誰でも可)
安価↓2まで


月城、天龍 選択


 ― 厨房 ― 


天龍「グッドモーニング!Mr.夢崎、Mr.月城」

夢崎「おはよう、天龍クン」

月城「おはよー☆MS.月城でも可だぞ☆」

天龍「フム、今日の朝食当番は男子のみか……」

月城「女の子ならアタシがいるぞ☆」

天龍「ハハハ、Mr.月城は冗談が上手いな」

月城「ふふ……冗談じゃねーよ」

夢崎「ま、まあまあ。それより朝食さっさと作っちゃおうよ」

月城「うん☆じゃあアタシはサラダでも作っちゃおうかな☆」

夢崎「そういえば……ここにある野菜って本当に新鮮だよね」

夢崎「たしか植物工場があるんだっけ?」

月城「たぶんね☆」

天龍「人間が食べても問題ないんだろうね?」

月城「うーん、どうかな?でも、おいしいよ?」

たしかに味は普通……というかおいしいくらいなんだよね。
見た目も悪くない……どころか市販の野菜よりずっといいくらいだ。


天龍「植物工場というがすべてコンピューターで管理しているのか?」

月城「そのはずだよ☆人間の手はほとんど加わらないんじゃないのかな?」

月城「アタシはそっちの分野じゃないから詳しくはわからないけどね☆」

夢崎「……そしてその野菜をモノクマが毎日補充してるわけか」

天龍「モノクマも何を考えているのかわからんな」

天龍「コロシアイをしろと言う割に生活するのに何不自由ない環境を整えるなんて……」

月城「案外アタシたちの中に黒幕がいたりしてね☆」

夢崎「ま、まさか……そんなはずないよ」

天龍「……黒幕自身でなくとも内通者がいる可能性はあるな」

夢崎「内通者が……ボクたちの中に?」

天龍「あくまで可能性だがね」

内通者か……考えたこともなかったな。
ボクたちの中にそんな人がいるとは思えないけど……。


【info】

月城への好感度が上がりました。

天龍への好感度が上がりました。


 ― 食堂 ― 


天龍「今日で6日目だな」

裁目「なーんかここの生活も慣れてきちゃったすね」

クレア「何も起きないのが逆に不気味なくらいね」

沙神「最近はモノクマも見かけませんね」

周防「……しかしモノクマがこのまま何もしてこないというのは考えにくいだろう」

周防「……何かしてくるとすればそろそろか」

影山「何かって?見せしめに誰かまた1人殺すとか?」

羽毛田「うう……嫌なの……またあんなこと……」

天龍「ノーウェイ、少なくとも規則を違反しない限りは直接手出しはしてこないはずだ」

影山「それなら……黒宮さんは?前に規則違反してるよね?」

黒宮「……私?」

碓氷「待ってよ。それはさすがに……」

影山「ないとは言いきれないんじゃない?」

黒宮「…………」


七色「……ま、今そんなこと気にしてもしょうがねーんじゃねーの?」

七色「モノクマがいちゃもん付けてきたらそん時になんとかするしかねーだろ」

天龍「そうだな……それにモノクマもいきなり手を出すような真似はしないだろう」

天龍「だが全員モノクマには注意しておきたまえ」

美山「う、うん……そうだね……モノ、クマにも……規則もね……」

裁目「慣れてくるとうっかり規則違反しそうになることもあるっすからね」

神鳥「裁目さんは危なかったですよねぇ。この前は大浴場で寝ようとしてましたから」

裁目「気持ちよくなるとついやっちゃいそうになるっすね」

篠宮「え?ちょっと待てよ……大浴場で寝ると規則違反になるのか?」

夢崎「篠宮クン知らなかったの?大浴場は監視カメラがないから就寝は禁止されてるけど……」

影山「……もしかしてやっちゃった系?」

篠宮「まだやってねーよ!……けど危なかったな。うっかりやっちゃうとこだったぜ!」

天龍「Mr.篠宮……君はちゃんと規則を頭に入れておきたまえ」

篠宮「でも監視カメラないんだぜ?規則違反したってわかんねーだろ」

天龍「そういう問題ではない。……命が惜しいならしっかり規則は守りたまえ!」

篠宮「わ、わかってるって、はは」

……本当に大丈夫かな?少し心配だな……。


~Mornig Time~


さて、これから何しようかな?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>463】)

安価↓


『ミッション07』 選択


篠宮クンに頼まれてた御調さんの調査でもしようかな。
さて、本人に聞くか……それとも他の人に聞くべきか。


1.本人に直接聞く

2.誰かに聞いてくる(人物指名)

3.ヒントを聞く

4.自由安価

安価↓


スキル『インクワイアリー』 発動


夢崎「……こんな時クレアさんならどうするだろう?」

夢崎「…………」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

クレア「……は?御調の好みを知りたい?」

クレア「そんなもの直接本人に聞けばいいじゃない」

クレア「……と言いたいところだけどそれじゃ駄目ね」

クレア「きっと御調は恥ずかしがって答えてくれないでしょうね」

クレア「それに……邪魔も入りそう……」

クレア「御調と仲の良さそうな人に聞くほうが無難ね」

クレア「……それは誰か?それくらい自分で考えなさい」

クレア「それよりも私様がこれだけヒントをあげたんだから感謝しなさいよね」

クレア「まずはそこに四つんばいになって椅子に……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

夢崎「……こんな感じのこと言いそう」

夢崎「……さて、どうしよう?」


1.本人に直接聞く

2.誰かに聞いてくる(人物指名)

3.自由安価

安価↓


選択 2.裁目


夢崎「御調さんと仲の良い人……そんなの知らないな」

夢崎「……まあ、いいや」

夢崎「とりあえず裁目さんあたりに聞いてこようかな」


 ― 居住エリアA・廊下 ― 


裁目「……眠いっす。マッフィーちゃんも寝るっすか?」

夢崎「さすがに廊下では寝ないよ」

裁目「そうっすか?……それでマッフィーちゃんは私に何か用っすか?」

夢崎「えっと……」

どうしよう?何を聞こうかな……?


1.御調さんって好きな人とかいるのかな?

2.御調さんって誰と仲がいいのかな?

3.寝るなら個室の方がいいんじゃないかな?

4.自由安価

安価↓

選択2で今日はここまで
次回更新は明日か明後日に


選択 2


夢崎「御調さんって誰と仲がいいのか知ってる?」

裁目「さあ……知らないっすね」

裁目「どっちかといえば1人で話してることのほうが多いっすよ」

夢崎「1人で話してるって?」

裁目「自分で自分に話しかけてるって感じっすかね?」

裁目「1人で喋って1人で笑ってるっすよ」

夢崎「そ、そうなんだ……」

御調さんてもしかしてあれな人なのかな……。

裁目「それにしても御調ちゃんのこと聞くなんてどうしたんすか?」

裁目「もしかして好きになっちゃったとか?たしかに可愛いっすからねー」

夢崎「いや、それはボクじゃなないよ。……誰かは言えないけど」

裁目「ふーん……まあ、誰かは想像つくっすけどね」


夢崎「でも仲のいい人がいないとなると誰に聞けばいいだろう……」

裁目「あ、もしかして御調ちゃんの好みを知りたいとかっすか?」

夢崎「知ってるの?」

裁目「前に聞いたっす。たしか……」

裁目「容姿、性格、身体能力、才能、頭脳……どれをとっても完璧な人が好みらしいっすね」

夢崎「なんだそれ……もはや好みの域を超えてるよね」

裁目「あ、でもでもその条件さえ合ってれば誰でもいいそうっすよ」

夢崎「そりゃいいだろうね……その条件さえ合ってれば完璧超人だもん」

裁目「篠宮ちゃんじゃ駄目駄目っすね。可哀そうに」

……やっぱり篠宮クンってバレバレなのか。

夢崎「見込みないと思う?」

裁目「駄目っすね。1%くらいしか見込みないっす」

夢崎「そんなにか……」

篠宮クンに何て言おうかな……。

夢崎「ま、いいか。とりあえず情報ありがとう、裁目さん」

裁目「これで貸し一つっすね」

夢崎「え、貸しなの?」

裁目「貸しっすよ。当然じゃないっすか」

夢崎「……いつか返すよ」

裁目「期待してるっす」


【info】

裁目への好感度が上がりました。


 ― 娯楽室 ― 


篠宮「お、夢崎じゃんか!もしかしてもう調べてきてくれたのか?」

夢崎「…………」

……どうしようかな。
今、言っちゃう?それとももう少し調べる?


1.まだ調べてないよ

2.容姿、性格、身体能力、才能、頭脳……どれをとっても完璧な人が好みらしいよ

3.1%しか見込みないってさ

4.自由安価

安価↓


選択 2


夢崎「容姿、性格、身体能力、才能、頭脳……どれをとっても完璧な人が好みらしいよ」

篠宮「な……マジでそんなこと御調さんが言ってたのか?」

夢崎「たぶん……ね」

篠宮「いや……でも当然だよな」

篠宮「ああ……御調さんに相応しい男となるとそれくらい当然……」

……何だか考え込んじゃったぞ。大丈夫かな?

篠宮「……よし!決めたぜ!夢崎!」

夢崎「決めたって何を?」

篠宮「御調さんに告白するのはもっと俺がふさわしい男になってからにするぜ!」

夢崎「え……もしかして本当は告白するつもりだったの?」

篠宮「1%でも可能性があったならしてたとこだけどよ」

篠宮「さすがに今のままじゃな……」

篠宮「ま、とにかくサンキューな!また今度相談するからその時はよろしく頼むぜ!」

夢崎「うん、いつでも相談にのるよ!」


【info】

【ミッション07】をクリアしました!
『ミッション07』 … ミッション成功。篠宮からの依頼。御調は完璧超人が好み。


~Day Time~


……お昼だ。これから何しようかな?


1.誰かに会いに行く(人物指定。+場所指定も可)

2.ミッションをこなす(ミッション番号指定。ミッションリスト【>>463】)

安価↓


『ミッション01』 選択


そういえば君塚クンから預かったこのリボン……まだ誰にも渡してないな。

これが似合う人にと君塚クンは言ってたけど……。

……どうしようかな?


1.誰かに渡す(人物指名)

2.誰かに相談する(人物指名)

3.ヒントを聞く

4.自由安価

安価↓


選択 2.月城


夢崎「そういえばルナちゃんもリボン付けてるよね……」

夢崎「……うん、相談してみようかな」

夢崎「こういうのはプロに聞くのがいいはずだよね」


 ― 居住エリアC・廊下 ― 


月城「あ、夢崎君だ☆」

夢崎「やあ!ルナちゃんにちょっと相談したいことがあるんだけど……」

月城「アタシに?もしかして恋の相談かな?」

夢崎「恋の相談ではないけど……実はこのリボンについてなんだ」

月城「わ☆可愛いリボンだね☆これどうしたの?」

夢崎「……実は君塚クンが見つけたものなんだけどね」

夢崎「これが似合う人に渡して欲しいって頼まれてたんだ」

月城「君塚君に……そうなんだ」

夢崎「ルナちゃんはどうかな?似合いそうだけど……」

月城「うーん……アタシが付けるには子供っぽすぎるかな☆」

夢崎「そうかな?今付けてるリボンも十分子供っぽいような……」

月城「もうっ、夢崎君ってばっ☆ぶっ飛ばすよ☆」

夢崎「……はは、ごめんごめん」

月城「……でもアタシじゃなくてもこのリボンが似合いそうな人っていないかなって思うの☆」

夢崎「……いない?」


月城「正直このリボンが似合うのって……」

月城「ちっちゃい子かペットくらいのものじゃないかな☆」

夢崎「ちっちゃい子か……黒宮さんはどうかな?」

月城「黒宮ちゃんもちっちゃいけど……」

月城「あの格好にそのリボンは似合わないかなって☆」

月城「あ、でも服をコーディネイトして可愛い感じに仕上げたら似合うかも?」

夢崎「可愛く仕上げる……か。でもそんな服なんてここにはないよね」

月城「ないなら作ればいいんだよ☆」

月城「ここにはお針子の裁目ちゃんだっているんだからねっ☆」

夢崎「……それもありなのかな」

月城「アタシなんだかワクワクしてきちゃった☆」

月城「さっそく裁目ちゃんと交渉してくるんだぞ☆行ってくるね☆」

……黒宮さんをコーディネイトか。
正直想像つかないな……でもあのマスクを外せばもしかしたら可愛くなるのかも?


【info】

月城への好感度が上がりました。


さて、どうしよう……まだ少し時間があるな。

他の人に相談しにいく?それともルナちゃんと裁目さんの様子を見に行く?


1.様子を見に行く

2.他の人に相談(人物指名)

3.自由安価

安価↓


 ― 多目的室 ― 


……ルナちゃんと裁目さん発見。

裁目「……だからめんどくさいっすよー」

月城「えー、そんなこと言わずにお願いっ☆」

月城「裁目ちゃんなら全員分の衣装作るのに時間はかからないでしょ?」

……全員分?何の話をしてるんだろう?

夢崎「ルナちゃん、裁目さんに何をお願いしてるの?」

月城「あ、夢崎君も来たんだ☆」

月城「実は裁目ちゃんに男子含めた全員分の衣装作りを手伝ってもらおうと思ってたんだ☆」

月城「もちろん魔法少女の衣装をねっ☆」

夢崎「魔法少女!?それに男子含めたって何!?」

裁目「マッフィーちゃんも何とか言ってやって欲しいっす」

裁目「いきなりやってきたと思ったら魔法少女がどうのーとか言い出し始めるんすから」

夢崎「……あの、ルナちゃん?黒宮さんをコーディネイトするって話じゃ……」

月城「え?そうだっけ?でもこっちの方がおもしろそうだと思わない?」


夢崎「女の子だけならありだけど……男はなしだよ!」

月城「……そうだよね。男が魔法少女のコスプレなんて駄目だよね……ぐすっ」

裁目「あーあ、マッフィーちゃんがルナちゃん泣かしたっす」

夢崎「あ、ルナちゃんは別だよ!」

夢崎「でもボクや他のみんなが魔法少女のコスプレはね……」

月城「そうかなー?似合うと思うのに☆」

裁目「似合うんじゃないっすかねー」

夢崎「……裁目さんの方が似合うと思うよ」

裁目「私もノーセンキューっす」

月城「もうっ☆みんなどうして嫌がるのかな?」

月城「ぜーったい楽しいのにっ☆」

裁目「めんどくさいのは勘弁っすね」

裁目「衣装作りならやってもいいから魔法少女役は他をあたって欲しいっす」

月城「しょうがないなー☆後で入れてくれって言っても入れないんだからねっ☆」

裁目「別にいいっすー」

月城「ま、そういうわけだから夢崎君も手伝ってね☆」

夢崎「……ボクは衣装作りも魔法少女もできないけど」

月城「ううん、それはいいから魔法少女の勧誘を手伝って欲しいぞ☆」

月城「夢崎君はそういうの得意でしょ?」

夢崎「……まあ、それくらいならいいかな」

月城「うん☆約束だよっ☆」

……正直、みんなのコスプレ姿は見てみたいしね。
それにしても何か忘れてるような……。


【info】

『ミッション01』継続!

【ミッション09】が追加されました。
『ミッション09』 … 月城のお願い。魔法少女の勧誘を手伝う。


~Night Time~


さて、夜時間まで時間あるな。

これから何をしようか……。






『ピンポンパンポーン。オマエラ研究生諸君は、至急、レクリエーションルームまでお集まりください!』


『至急!至急!来ないとオシオキが待ってるからね。必ず来るように!』





モノクマからの呼び出し?いったい何の用だろう?

何か嫌な予感がするけど……行かないわけにはいかないよな。

今日はここまで
次回更新は明日か明後日に


 ― レクリエーションルーム ― 


モノクマ「やあやあ、来ましたね。ではさっそく本題に入りましょうか」

天龍「……シット、いったい何を話すつもりなんだい?」

モノクマ「それはもちろん……動機提供ってやつですよ」

周防「……動機提供だと?」

モノクマ「だってオマエラいつまで経ってもコロシアイ始めようとしないじゃん?」

モノクマ「このままじゃボクは退屈すぎて死んでしまうのです」

モノクマ「だ・か・ら!オマエラがコロシアイをしたくなるようなスペシャルな動機を用意しました!」

部屋の電気が消え、スクリーンが下りてくる。
どこかの学校や島、街、研究施設、雪山、豪華客船……
見覚えのない場所が次々とスクリーンに映し出された。


天龍「ワッツ?なんだいこの映像は?」

神鳥「学校に島に雪山に……よくわからないですねぇ」

クレア「こんなものが動機になるとはとても思えないわ」

モノクマ「うぷぷぷ、では内部をもっと詳しく見てみましょうか」

映像が切り替わり、施設内の様子が映し出される。
そこには……ボクたちと同じような生徒らしき人たちとモノクマがいた。

碓氷「何よこれ……モノクマ……?それにあの子は……」

篠宮「おい、アイドルや有名なスポーツ選手までいるぞ」

黒宮「……どうして……こんなところに……」

御調「……え……もしかしてあの人は……ありえない……」

周防「……なんだこの映像は?知っている顔もいるが……まさか」

みんな困惑しているみたいだ。
それもそのはず……多分だけどあの映像には自分の知ってる誰かが映っているのだろう。


……ボクの見知った顔もそこにあった。


どこか学園の中……そこに昔、夢の国で会った女の子が映っていた。
たしか彼女は希望ヶ峰学園に75期生として入学したと聞いていたけど……。

天龍「モノクマ、この映像はなんだ?なぜ彼とモノクマが同じ映像の中にいる?」

天龍「これじゃあまるで彼らが僕たちと同じように……」

モノクマ「うぷぷぷ、その通りです!彼女彼らはこのボクの支配下にあるのです!」

七色「支配下だ?どういうことだよ?」

モノクマ「この映像に映ってるコイツラもボクが計画したコロシアイに巻き込まれてるってことなのです!」

篠宮「は、はあ!?なんだそりゃ!?」

美山「いや、いや……ない、って……ね……」

モノクマ「もしかしたら今この瞬間にもコロシアイが起きてるかもしれないよね」

モノクマ「大切なあの人が誰かを殺してるかも?」

モノクマ「大切なあの人が誰かに殺されてるかも?」

モノクマ「大切なあの人がボクにオシオキされてるかも?」

モノクマ「ねぇねぇ、オマエラの大切なあの人がコロシアイに巻き込まれてるってどんな気分?」


モノクマ「大切なあの人がどうなってるのか気になるよね?」

モノクマ「もしそれが知りたいならここから出るしかないじゃん?」

モノクマ「大切なあの人に会いたいよね?」

モノクマ「そのためにもここから出ないといけないよね?」

モノクマ「そしてここから出るには……」




モノクマ「誰にもバレないように誰かを殺さなくっちゃね……!」




モノクマ「うぷぷぷ、そういうわけだから誰でもいいからコロシアイ始めちゃいなよ!」

モノクマ「あーはっはっはっはっはっは!!」


……そうしてモノクマは高笑いをしながら姿を消した。
絶望感に包まれたボクたちを残して……。


まさかモノクマがボクたち以外にもコロシアイをさせていたなんて。
なんとかコロシアイを食い止めたいけど……殺人なんて……。

影山「……どうする?殺しあう系?」

篠宮「そ、そんなわけないだろ!」

碓氷「そうよ!コロシアイなんて……」

黒宮「……でも……止めるためには……」

羽毛田「ま、待つの!殺人なんて……駄目なの!」

神鳥「あらあら……どうしましょうか……」


天龍「カームダウン!とりあえず皆落ち着きたまえ!」

天龍「ひとまず……作戦会議といこうじゃないか」


夢崎「……作戦会議?」

天龍「ああ、モノクマの策略にのせられてはいけない」

天龍「まずは落ち着いて話あうべきだ」


影山「……話し合ったところで状況変わるわけ?」

天龍「少なくとも頭を冷やすことくらいはできるさ」

美山「え、で、でも……さ……」

天龍「だいたい全員モノクマの言うことを信じすぎだ。少しは疑ったほうがいい」

月城「疑うって……あの映像が偽物ってこと?」

御調「その可能性は……十分考えられるかも……」

偽物だとはとても思えなかったけど……何か考えでもあるのかな。

天龍「ナウ、とにかくこれから食堂に集合だ。いいね?」

周防「……オーケーだ。とりあえず俺はリーダーに従うぜ」

碓氷「天龍君がそういうなら……」

裁目「……はあ、なんかめんどうなことになってきたっすね」

大丈夫かな……変なことにならなけらばいいけど……。

今日はここまで、続きは明日か明後日に
次回で(非)日常編終わると思います……


 ― 食堂 ― 


天龍「全員集まったようだね。ではまず……」

碓氷「待って、黒宮さんがいないわ」

夢崎「あ、本当だ。どこいったんだろう?」

クレア「……まったく気がつかなかったわね」

碓氷「どうしよう?私探しにいってこようか?」

天龍「そうだな……MS.碓氷にまかせるよ」

碓氷「うん、じゃあ探してくるわね」

……黒宮さん大丈夫かな。さっきの映像を見て動揺してたみたいだけど。


天龍「……ナウ、MS.碓氷が戻ってくる前にいくつか確認しておこうか」

裁目「確認って……何をっすか?」

天龍「もちろんさっき見せられた映像についてだよ」

沙神「あの映像は本物なんでしょうかね?」

周防「……いくつか腑に落ちない点はあるが……俺の目には本物に見えた」

周防「……それに俺たちをここに閉じ込めるような連中ならあんなことができても不思議ではない」

篠宮「くそっ!いったい何なんだよあのモノクマってのはよっ!」

神鳥「何が目的なんでしょうね?あの映像を見る限りでは……」

神鳥「私たち以外にも希望ヶ峰学園の生徒を集めていたようですよ?」

夢崎「そうそう、それだよ。あの中にはボクの知り合いもいたけど……」

夢崎「みんなもそうなのかな?」


羽毛田「あの……私も昔知り合った人がいたの」

クレア「知り合いではないけど……私様の知ってる顔はいたわね」

影山「……やっぱりみんなそんな感じみたい?」

七色「そうか?アタシの知ってるやつはひとりもいなかったぜ」

月城「七色ちゃんの場合は一方的に忘れてるだけじゃないの?」

七色「おー、それはありえるかもな」

裁目「やっぱりあの映像は本物なんすかね?」

御調「あの……わたしにはあれが本物とは思えないのですが……」

天龍「フム……どうしてだい?」

御調「わたしの知ってる人もあの映像の中にいました……」

御調「でもその人は……ずっと昔に死んでるはずなんです……」

美山「え、も、もしかして……ゆ、幽霊……と、か?」

七色「アホか?幽霊が映像に映るわけねーだろ」

御調「それに……幽霊の可能性も……ないと思います」

天龍「アイシー、あの映像にはフェイクも混じってるかもしれないというわけだな」

フェイク……か。それだったらいいんだけどな。


碓氷「みんな待った?黒宮さん連れてきたわよ」

天龍「フム、ありがとう、MS.碓氷」

黒宮「…………」

天龍「MS.黒宮もいろいろと思う所はあるだろうがとりあえず席に着きたまえ」

黒宮「……ふん」

天龍「さて、これで全員集まったことだし僕の意見を言っておこうか」

影山「……天龍君の意見?」

天龍「あの映像についてだが……あれは本物である可能性が高いだろうね」

篠宮「マジかよ……でもさっきフェイクかもって言ってなかったか?」

天龍「少しは混じってるかもしれないがね」

黒宮「……それで?本物だからどうだっての?」

天龍「どうもしないさ。あれが本物だからといって僕たちができることは何もない」


影山「……何もできない?だから何もするなってこと?」

天龍「ひとまずは……だがね」

神鳥「ひとまず……ですか?」

天龍「敵は僕が思っていたよりずっと大きな存在のようだ」

天龍「たとえここから1人で脱出できたとしてもコロシアイを止めることはできないだろう」

天龍「それどころか脱出した後の安全だって保障されてないんだ」

天龍「僕たちはもっと敵のことを知る必要があるのだよ。このコロシアイの目的もね」

周防「だがこのまま何もしないというわけにもいかないだろう?」

天龍「もちろんその通りだ。でも焦ったところで何もできないのも事実」

天龍「もしモノクマの凶行を止めたいのであれば今は何もせず様子を窺うのが最善策さ」


沙神「たしかにここで誰かを殺して卒業できたところで……」

沙神「モノクマをどうにかできるわけではありませんからね」

碓氷「くやしいけど……私たちじゃどうすることもできないのね」

天龍「そういうことだ。全員、馬鹿なことを考えて早まった真似はよしたまえよ」

影山「……ま、元々あんな映像見せられたくらいで何かするつもりもなかったけど?」

美山「う、うん……そ、うだよね……コロシアイ、よくない……」

天龍「さて、もうすぐ夜時間だ。今日はこの辺りで解散しておこう」

今は何もできない……か。なんだかもどかしいけどしかたないのかな。
とりあえず今日のところは部屋に戻ろう……。


 ― 夢崎の個室 ― 


夜時間まではまだ少しだけ時間がある。
シャワーでも浴びて寝ようかな。




『ピンポーン』




あれ、誰だろう?
こんなタイミングで来るなんて……何か用事かな?


部屋に来た人物
安価↓


黒宮 選択


黒宮「…………」

夢崎「あ、黒宮さんだったんだ。どうしたの?」

黒宮「……あんたのこと殺しにきた」

夢崎「え……え!?」

黒宮「……でもやめた」

夢崎「そ、そうなの……?」

黒宮「……うん」

夢崎「それならいいんだけど……ね」

黒宮「…………」

黒宮さん……どうしたんだろう?
何か聞いたほうがいいのか……?


1.あの映像のこと気にしてるの?

2.どうしてやめる気になったの?

3.自由安価

安価↓


選択 1


夢崎「あの映像のこと……気にしてるの?」

黒宮「…………」

夢崎「あ、答えたくないなら無理して答えなくてもいいんだけど……」

黒宮「……あんたはどうなの?あの映像の中に……いたんでしょ?」

夢崎「……ボク?もちろん、気にはなってるけど……」

夢崎「でも彼女を助けるために誰かを殺すってことは考えられないかな」

黒宮「……彼女?大切な人じゃないの?」

夢崎「えっと……その人は昔知り合った友達で……」

夢崎「ボクのポケットにカエルのヌイグルミが入ってるでしょ?それをくれた人なんだ」

黒宮「……友達」

夢崎「もしかして黒宮さんの友達もあの映像の中に……?」


黒宮「友達じゃなくて……先輩」

夢崎「先輩?あ、前に話してくれた演劇部の先輩とか?」

黒宮「……そんな感じ」

夢崎「そっか……心配だよね」

黒宮「私はその人を助けるためなら殺人だってするつもり」

黒宮「もしあんたたちが信用できないとわかったらためらわないから」

夢崎「……えっと、今は信用してくれてるってこと?」

黒宮「……自分の命をかけてまで私のこと助けてくれた人がいた」

黒宮「だから今はまだ何もしない……それだけ」

……それって君塚クンのことだよね。
やっぱりまだ気にしてたんだ……。

夢崎「……そっか、わかったよ。お互いのためにも協力し合わなきゃね」

夢崎「君塚クンのためにもその先輩のためにも……」

夢崎「必ず一緒にここから脱出しよう!」

黒宮「……勘違いしないでね。あんたのことは普通に嫌いだから」

夢崎「あ、うん……」

黒宮「それじゃあ……私はもう帰るから……」

……少し黒宮さんのことがわかった気がする。
嫌われたままってのは気になるけど……一歩前進かな。


『午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。まもなく立ち入り禁止区域はドアをロックしますので、ご注意ください』

『ではではいい夢を……おやすみなさい』


あ、気がつけばもう夜時間だ。
なんだか今日は疲れたしもう寝ようかな。

それじゃあオヤスミ……。

…………。





















『ピロリロリン♪モノクマからのプレゼントです。電子研究手帳がアップデートされました。』

『ピロリロリン♪モノクマからのプレゼントです。電子研究手帳がアップデートされました。』



     


《6日目 リザルト》

【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション03』 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。
『ミッション06』 … 碓氷からの依頼。碓氷がどう思われているのか調査する。
『ミッション08』 … 神鳥の疑惑。パンツハンターを探し出す。
『ミッション09』 … 月城のお願い。魔法少女の勧誘を手伝う。

【クリア済みミッション】
『ミッション02』 … ミッション成功。七色の依頼。謎の小瓶の中身はただの水だった。
『ミッション04』 … ミッション成功。クレアからの問題。探偵の心得を教えられた。
『ミッション05』 … ミッション成功。沙神からの依頼。ストーカーは羽毛田だった。
『ミッション07』 … ミッション成功。篠宮からの依頼。御調は完璧超人が好み。

【アイテム】
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?


【7日目】


『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』

『起床時間ですよ~!さて、今日も張り切っていきましょう~!』


……朝だ。今日でここに来てから一週間になる。
シャワーでも浴びてから食堂に行こうかな……。

夢崎「……ってあれ?なんか電子研究手帳の様子がおかしいような」

……アップデートされてる?モノクマからのプレゼントって書かれてるけど……。

夢崎「一応、中身は確認しておいたほうがいいよね」

夢崎「えっと……データが追加されてる」

夢崎「何々……研究生のシークレットファイル?」


◇◆

【黒宮さんの秘密!?超高校級の黒子は存在しない!?】

希望ヶ峰学園76期生【超高校級の黒子】黒宮撫子。
しかし実は超高校級の黒子なんて存在していなかった!?
その証拠にこの76期生入学生リストには名前が載ってないぞ!


76期生入学生リスト
【超高校級の夢の国の住人】夢崎 望
【超高校級の消防士】周防 肖治
【超高校級の提督】天龍 響
【超高校級のエレベーターガール】神鳥 怜子
【超高校級のフィギアスケート選手】クレア・プリーモ








あれあれ?黒宮さんの名前がどこにもないですね?
素顔も隠してるし素性も隠してる彼女の正体とはいかに!?


このシークレットファイルはランダムに配布しているぞ!
自分の秘密は何か、誰にシークレットファイルが行き渡ってるかは受け取った人物に聞いてみましょう!

◇◆


夢崎「な、なんだこれ……黒宮さんの秘密だって?」

夢崎「黒宮さんが76期生じゃないってどういうことなんだ?」

実は75期生とか74期生……という話ではないよね。

夢崎「……うーん、これだけじゃ判断がつかないな」

夢崎「とにかく誰かに確認してみよう……!」


 ― 居住エリアA・廊下 ― 


夢崎「みんなもう食堂にいるかな……急がないと」

モノクマ「おはようございます!そんなに慌ててどうしたのかな?」

夢崎「も、モノクマ!どうしてこんなところに……」

夢崎「いや、それよりもこのシークレットファイルって何さ!?」

モノクマ「およよ?もしかして今頃気がついたの?」

夢崎「今頃……?」

モノクマ「だってそのデータを送ったのは昨日の夜だよ?」

夢崎「な……全然気がつかなかった」

モノクマ「それよりいいの?夢崎クンの大事なお友達が大変なことになっちゃってるよ?」

夢崎「た、大変なことって何さ!それに大事なお友達って……」

モノクマ「うぷぷぷ、さっさと探しにいったほうがいいんじゃないかな」

夢崎「探すってどこを……?」

モノクマ「そこまでは教えられないよ。あとは自力で頑張って見つけてね、バイナラー」

夢崎「自力でって……とにかく何かあったのは間違いなさそうだ」

夢崎「何があったのか確かめに行かなくちゃ……!」


 ― 居住エリアB・廊下 ― 


……廊下に人が集まってる。
何があったのか聞いてみよう!

夢崎「天龍クン!何があったの!?」

天龍「……Mr.夢崎か。今さっきモノクマに会ったところでね」

天龍「何が起きたのか僕たちもまだ把握していないんだ」

夢崎「じゃあ早く確かめに行かないと……!」

天龍「アイノウ、まだ全員集まってないようだがしかたない……」

天龍「Mr.月城とMS.羽毛田は居住エリアAを見てきてくれたまえ」

月城「わかったよ☆行こう、羽毛田ちゃん☆」

羽毛田「わ、わかったの!」

天龍「僕とMS.碓氷はこのエリアを確認するから……」

天龍「Mr.夢崎とMr.篠宮は居住エリアCを見てきてくれたまえ」

篠宮「まかせろ!行くぜ!夢崎!」

夢崎「うん!行こう!」


 ― 居住エリアC・大浴場 ― 


音楽スタジオと娯楽室を見てきたけど何もなかったな。
ここもなにもないといいんだけど……。

篠宮「……ん?な、なあ……何か変な匂いしないか?」

夢崎「これは……鉄……いや、血の匂い?」

篠宮「は!?血、血の匂いだって!?」
 
夢崎「……いや、本当に血かわからないけど」

嫌な予感がする。まさかここで何かあったんじゃ……。

篠宮「……お、おい……夢崎……」

篠宮「あそこに倒れてるのって……まさか……」

夢崎「あれは……」




『ピンポンパンポーン!死体が発見されました!一定の自由時間のあと、"学級裁判"を開きます!』










立ち込める湯気……漂う血の匂い……



浴場の真ん中で血塗れになって倒れていたのは……



変わり果てた姿となった【超高校級の消防士】周防肖治だった……。

 




【CHAPTER01 絶望のざわめきは血 非日常編】


       

今日はここまで
次回更新は未定

忘れないうちに報告
非日常編には前作の染物師ロンパの重大なネタバレが含まれます
前作を読んでおく必要はまったくありませんが気にする人は注意


……自分でも気がつかないうちに叫び声をあげていたらしい。
ボクの声を聞きつけて天龍クンがやってきた。

天龍「ワッツ!?何が……ってうわぁああ!!」

碓氷「う、嘘……周防君……死んでるの……?」

篠宮「……くそっ、手遅れみたいだ」

夢崎「ど、どうして周防クンが……嘘だ……」

天龍「と、と、とにかくだ。僕はみんなを呼んでくる」

天龍「君達はここで待ってるんだ……いいね」

……天龍クンがみんなを連れてくるまでそう時間はかからなかった。
周防クンを前にしたみんなは困惑、恐怖、怒り……様々な感情を露にしていた。

羽毛田「うう……周防さんが……どうして……」

裁目「これは……まったく洒落になってないっすよ……」

美山「だ、誰が……こんな、こと……」




モノクマ「それはもちろんオマエラの中の誰かですよ!」




篠宮「も、モノクマ……!」

七色「モノクマ……テメー何しにきたんだよ?」

夢崎「まさか……お前が周防クンを殺したのか?」


モノクマ「あのねぇ、今のボクの言葉聞いてた?」

モノクマ「周防クンを殺っちゃったのはオマエラの中の誰かなの!」

黒宮「……私たちの中に犯人がいるっていうの?」

モノクマ「その通りです!犯人は規則に従い、卒業するため、周防クンを、殺したのです!」

影山「規則にしたがって?……ってことはもしかして犯人は卒業?」

モノクマ「いやいや!規則に書いてあったのはそれだけじゃありませんよね?」

天龍「……学級裁判か」

モノクマ「はい、その通り!これからオマエラは捜査をして、周防クン殺しのクロを突き止めるのです!」

碓氷「突き止めるって……もしできなかったらどうなるのよ」


モノクマ「学級裁判では、最後に行われる投票でクロを決めてもらいます」

モノクマ「もし……その投票の結果が正解だった場合は秩序を乱したクロだけが"おしおき"となります」

モノクマ「ただし、投票の結果が不正解だった場合は……クロだけが生き残り、残ったシロ全員が"おしおき"となります」

モノクマ「クロが勝てば卒業、シロが勝てば共同生活は続行。それが学級裁判のルールなのです!」

美山「お、しおき……てやっぱり……」

モノクマ「もちろん処刑です。オマエラも一度見てるでしょ?」

羽毛田「い、嫌なの……処刑なんて……」

モノクマ「それが嫌なら頑張ってクロを見つけることですね」

沙神「待ってください……捜査しろと言われても僕たちは素人なんですよ」

月城「そうだよ!捜査なんて無理!」

モノクマ「うぷぷぷ、そう言うと思ったよ。そんなオマエラに朗報です!」

モノクマ「じゃじゃ~ん!モノクマファイル~!」

モノクマ「ボクが死因をまとめておきました!」


モノクマ「このファイルには死因や死亡時刻、その他諸々捜査に役立つ情報が入ってます」

モノクマ「電子研究手帳にこのファイルを入れておくので捜査に役立ててください」

天龍「このファイル……信用できるのかね?」

モノクマ「もちろんです!ボクはちゃーんと周防クンが殺された瞬間を監視カメラで見ていましたからね!」

七色「監視カメラ?ここには監視カメラなんてねーだろ」

モノクマ「……うぷぷ、それについては何も話せませんなぁ。あとはオマエラが自分で捜査してください」

モノクマ 「では後ほど、学級裁判で会いましょう!」

……そうしてモノクマは去っていった。


いきなり捜査なんて言われても……。
本当にこの中に周防クンを殺した人がいるのか?

影山「……で?どうする?」

七色「やるしかねーだろ。全員の命がかかってんだからな」

裁目「めんどくさい……なんて言ってられないっすね」

月城「大変なことになっちゃったけど……絶対犯人を見つけなきゃね☆」

天龍「イエス、僕が必ず犯人を見つけてやるさ」

御調「周防さんのためにも……ですね……」

……今ここでやらなきゃ周防クンの無念を晴らせないどころかみんな処刑される。

迷ってる暇なんてない……やるしかない!


クレア「じゃあ、さっそく捜査を開始しましょう」

クレア「……と言いたいところだけど捜査の前にいくつか取り決めをしておきましょうか」

碓氷「取り決め……っていったいどんな?」

クレア「まずは現場の保全係を決めましょう」

篠宮「保全係ってなんだ?」

神鳥「現場が荒らされないようにするための見張り役ってことですよね?」

クレア「その通りよ。できれば2人以上欲しいところだけど……」

碓氷「それなら私がやるわ。推理とか得意じゃないしね」

篠宮「じゃあ俺もだ!ここはまかせとけ!」

天龍「フム、では現場保全は2人にまかせるとして……他に決めることはあるかね?」


クレア「それから……捜査は二人一組でやった方がいいわね」

神鳥「二人一組……ですか?全員で分かれて捜査したほうが効率良いのでは?」

クレア「素人集団がバラバラに捜査したところで高がしれてるわ」

クレア「それよりも犯人が捜査中に証拠を消したり邪魔をすることの方がよっぽど厄介よ」

夢崎「で、でもそれって犯人と二人きりになる可能性もあるってことだよね?」

クレア「そうね。でも捜査中に襲われる可能性は低いから大丈夫」

天龍「たしかにそれはそうだが……」

月城「アタシはそれでいいと思うけどな☆」

月城「捜査のやり方なんてわからないし……それなら誰かと一緒のほうがいいかも☆」

羽毛田「わ、私も賛成なの!」

天龍「……オーケー、それならMS.クレアの提案を受け入れることにしよう」

天龍「保全係はMS.碓氷とMr.篠宮。捜査は二人一組で行う。これでいいね?」

クレア「……もうひとつだけあるわ」


クレア「捜査の取り決めとは違うけど……」

クレア「昨日モノクマから送られてきたシークレットファイルの扱いをどうするか決めておきましょう」

篠宮「それって昨日モノクマが送ってきた脅迫状のことか?」

黒宮「……脅迫状?」

篠宮「昨日の夜、俺の秘密が書かれたデータが送られてきたけど……あれってモノクマの脅迫だろ?」

夢崎「え……篠宮クンは自分のシークレットファイルが送られてきたの?」

篠宮「は?みんなそうだろ?」

美山「いや……僕は、違う……けど」

裁目「私の所には影山ちゃんのシークレットファイルが送られてきたっすよ」

天龍「……どうやらランダムに送られているというのは本当みたいだね」

篠宮「え?ど、どういうことだ?」

クレア「あのシークレットファイルはそれぞれランダムに配布されているのよ」

クレア「篠宮は偶然自分のファイルが配布されたみたいね」

篠宮「マジかよ……じゃあみんなは自分以外の秘密を知ってるってことか?」

碓氷「そう……なるわね」

……その言葉を受け、全員がお互いの顔を見回す。
その視線は……疑いに満ちていて、敵意すら感じ取れた。


篠宮「あ、あー……俺が言うのも何だけどよ」

篠宮「とりあえず保留にしておかねーか?」

クレア「……そうね。今、全員分のシークレットファイルを確認してもしょうがない」

クレア「とりあえず周防に送られたファイルは最低限確認するとして……」

クレア「できれば周防の秘密も知りたいところだけど……誰が持ってるのか名乗ってくれるかしら?」

御調「あの……周防さんのシークレットファイルなら……私が持ってます……」

天龍「リアリー?内容を教えてもらってもいいかな?」

御調「直接見たほうが……早いですね……」

そう言って御調さんは自分の電子研究手帳をみんなに向けた。

御調「これがそのファイルです……」


◇◆

【周防クンの秘密!消防士の正体は潜入捜査官!?】

希望ヶ峰学園76期生【超高校級の消防士】周防肖治。
なんと彼の正体は潜入捜査官だった。
彼が希望ヶ峰学園の制服を着ているのも潜入のため。
はたして彼はどんな犯罪者を追っていたのか?
そしてその犯罪者は研究生の中にいるかも!?


このシークレットファイルはランダムに配布しているぞ!
自分の秘密は何か、誰にシークレットファイルが行き渡ってるかは受け取った人物に聞いてみましょう!

◇◆


天龍「Mr.周防が潜入捜査官?本当なのか?」

夢崎「間違いないよ。前に周防クンから聞いたことがある」

クレア「あら、夢崎は知っていたのね」

クレア「それならたいした秘密ではなかったのかもしれないわね」

神鳥「この情報は事件とは無関係そうですねぇ」

……本当に無関係なのかな。
周防クンの追っていた犯罪者がボクたちの中にいたとしたら……そいつが犯人なんじゃないのか?

七色「もういいだろ?そろそろ捜査始めようぜ」

天龍「オーケー、では二人組を作ってさっそく捜査を開始しよう」

……二人組みか。ボクは誰と一緒に捜査しよう?


捜査パートナー指名(碓氷、篠宮を除く)
安価↓

沙神選択で今日はここまで
次回更新は未定

よく考えたら二人一組なら現場保全いらないですね

今日の夜に更新します。安価はありません


沙神「夢崎君、僕と一緒に捜査しませんか?」

夢崎「……うん、いいよ。よろしくね」

沙神「……もし犯人を突き止められなかったら全員が処刑されてしまいます」

沙神「夢崎さんも辛いところだと思いますが……ここが頑張りどころですよ」

夢崎「もちろんだよ。必ず……犯人を見つけよう!」


【捜査 開始】


夢崎「でも捜査っていったい何からすれば……」

沙神「まずはモノクマファイルとやらを確認しておきましょうか」

夢崎「さっきモノクマが言ってたやつだね」

たしか電子研究手帳で見れるって言ってたっけ。


◇◆

モノクマファイル01
被害者は周防肖治。
死体発見場所は居住エリアCの大浴場。
死亡推定時刻は深夜0時頃。
死因は毒死。全身に刺傷の跡が見られる。

◇◆


夢崎「……毒死?刺されて殺されたわけじゃない?」

沙神「殺した後に刺した……ということなのでしょうか」

毒殺したうえで刺したってことは……
犯人は周防クンに恨みでもあったのか……それとも他に意味が?


コトダマ【モノクマファイル01】を入手しました。
【モノクマファイル01】:被害者は周防肖治。死体発見場所は居住エリアCの大浴場。死亡推定時刻は深夜0時頃。死因は毒死。全身に刺傷の跡が見られる。


夢崎「モノクマファイルの確認もしたし……」

夢崎「次は周防クンの死体を調べなきゃいけないよね」

沙神「ええ……ですが検死ならすでに影山君が行っているようですね」

影山クンが周防クンの死体をくまなく調べている。
そのあまりの手際の良さが少し怖い。

夢崎「影山クン……随分慣れてるね」

影山「忍者という職業上……死体に触る機会はたくさんあるし?」

沙神「それで……何かわかったことはありますか?」

影山「……モノクマファイルに書かれてることは大体正しいっぽいかな?」

影山「死亡推定時刻も間違いなさそうだし?」

影山「死因は自信ないけど……刺傷は死後付けられたものっぽいし?」

夢崎「やっぱり後で刺されたんだ」

影山「それから凶器は鋭いものっぽいけど……ナイフとかハサミが近いかも?」

ナイフもハサミもすぐに手に入れられる物だ。
凶器から犯人を特定するのは難しいかもしれない……。


コトダマ【影山の検死】を入手しました。
【影山の検死】:検死結果はモノクマファイルと同じ。凶器はナイフやハサミに近いものらしい。


影山「……あ、それからモノクマファイルには書かれてなかったけど……吐血してるみたい?」

夢崎「吐血?それって毒によるもの?」

影山「……ま、それ以外には考えられない……みたいな?」

毒死ってのは間違いないってことか。
でも毒なんてどこにあったんだろう……?


コトダマ【影山の検死】アップデート!
【影山の検死】:検死結果はモノクマファイルと同じ。凶器はナイフやハサミに近いものらしい。吐血の跡が見られた


夢崎「……検死はこんなところかな」

夢崎「それから……特に怪しい物はもってなさそうだけど……」

沙神「身に着けているとすれば電子研究手帳くらいのものですね」

夢崎「そうだ、周防クンが受け取ったシークレットファイルを確認しておかなくちゃ」

沙神「ふむ、見てみましょうか」

周防クンの腕から電子研究手帳を外し、起動させる。
映し出された画面の中からシークレットファイルを見つけ出し……そのファイルを開いた。


◇◆

【羽毛田さんの秘密!超高校級のトリマーは殺人未遂犯!?】

希望ヶ峰学園74期生【超高校級のトリマー】羽毛田流子。
優しく穏やかな性格な彼女だが実は殺人未遂犯だった!
その証拠がこの写真!彼女が男性をハサミで刺している写真だ!
なぜ彼女はこんなことをしたのか?彼女には殺人鬼の気があるのでは?


このシークレットファイルはランダムに配布しているぞ!
自分の秘密は何か、誰にシークレットファイルが行き渡ってるかは受け取った人物に聞いてみましょう!

◇◆


夢崎「あの羽毛田さんが殺人未遂……?」

沙神「にわかには信じがたいですね」

夢崎「しかも、心なしかこの男性の写真って……沙神クンに似てない?」

沙神「そうでしょうか?僕にはよくわかりませんが……」

そういえば周防クンもこの写真と同じような刺されかたをしていた。
もしかして羽毛田さんが……?


コトダマ【羽毛田のシークレットファイル】を入手しました。
【羽毛田のシークレットファイル】:周防に送られたシークレットファイル。羽毛田は殺人未遂犯という秘密が書かれていた。


沙神「そういえば、いきなりのことで気にしてはいませんでしたが……」

沙神「今は女性でも男湯のほうに入れるんですね」

夢崎「あ、そういえばそうだね」

モノクマ「そうなのです。捜査中は全部屋を開放しているのです」

夢崎「も、モノクマ!」

モノクマ「もちろんオマエラが女子風呂に入ることも可能ですし個室にだって入れます」

モノクマ「そういうわけだから捜査頑張ってね!」

沙神「あ、少し待ってください」

モノクマ「んあ?何か用?」

沙神「開放しているのは捜査中だけ……ですよね?」

モノクマ「そうですよ。正確に言うと死体発見アナウンスを流した直後からですね」

夢崎「死体発見アナウンス……?」

モノクマ「あ、しまった!死体発見アナウンスについて説明してなかった」


モノクマ「死体発見アナウンスってのは死体発見者数が3人以上になった時に流すアナウンスのことね」

モノクマ「さっき放送したの聞いてたでしょ?死体が発見されましたってやつ」

夢崎「そういえばボクと篠宮クンが死体を発見した時に流れてたっけ」

沙神「発見者というのは犯人も含めるのですか?」

モノクマ「死体発見アナウンスはあくまで裁判を公平に進めるためのものなの」

モノクマ「だから発見者が誰かという質問には一切答えません!」

モノクマ「犯人を含める場合も含めない場合もあるし発見者が4人や5人になった時に流すこともあるのです!」

モノクマ「とにかく死体発見者が3人以上の時しか流さないってことだけ頭に入れておけばいいの!」

沙神「……とりあえずわかりました。でもそういう重要なことはもっと早く教えて欲しかったですね」

モノクマ「……たしかに説明が遅れたのははボクのミスですね」

モノクマ「しかたありません。遅れたお詫びとしていい事教えてあげましょう!」

夢崎「いい事だって……まだ隠してることがあるの?」

モノクマ「あ、そんなこと言っちゃっていいの?別に教えなくったっていいんですよ?」

沙神「いいからさっさと教えてください」


モノクマ「しょぼーん……しかたないですね、お教えしましょう」

モノクマ「いい事……それは動機提供についてです!」

夢崎「動機提供って……あの映像とかシークレットファイルのこと?」

モノクマ「そうです!実は動機提供ってのは……殺人が起きなさそうな時にしかやらないのです!」

沙神「それはそうでしょうね。それでその動機提供がどうしたんですか?」

モノクマ「……へ?それだけですけど?」

夢崎「それだけって……本当にそれだけ?」

モノクマ「十分いい情報だったでしょ?」

モノクマ「自ら殺人を起こせば動機提供されなくてすむってわかったんだからね!」

沙神「……はあ、少しでも期待した僕が馬鹿でした。捜査に戻りましょうか」

夢崎「……そうだね」

モノクマ「なんだよ、その態度!もう何にも教えてやんないんだから!」

夢崎「……別にいいよ」

……動機提供のことはともかく死体発見アナウンスについては覚えておいたほうがいいかもしれないな。
それから今は全部屋を捜査できるってことも。

コトダマ【大浴場のロック】を入手しました。
【大浴場のロック】:大浴場は男女別れていて、それぞれの性別に合った電子研究手帳がないと入れない。大浴場が開放されたのは死体発見アナウンス後。

コトダマ【死体発見アナウンス】を入手しました。
【死体発見アナウンス】:死体発見者が3人以上の時に流れるアナウンス。

今日はここまで
次回更新は明日か明後日に


モノクマが去った後、大浴場内を捜査したが特に怪しい物は見つけられなかった。
あとは碓氷さんと篠宮クンから話を聞いておこうかな。

夢崎「碓氷さん、何か気付いたこととかないかな?」

碓氷「……周防君は毒で殺されたのよね?」

沙神「そのようですね」

碓氷「実は……毒薬に心当たりがあるの」

沙神「それは本当ですか?」

碓氷「ええ。昨日、医務室から毒薬の瓶がなくなってるのを発見したのよ」

沙神「医務室に毒薬なんて置いてあったのですか?」

……そういえば前に七色さんが怪しい薬があるって言ってたっけ。

夢崎「その話もっと詳しく教えてもらってもいいかな?」

碓氷「昨日の夜……解散した後に私と天龍君は食堂に残ってこれからのことについて話してたの」

碓氷「夜時間になったあとは二人で見回りをしてから解散しようってことになって」

碓氷「それでまずは医務室から見回ったんだけど……」

碓氷「医薬品が置いてある棚から毒薬がなくなってることに気付いたの」

碓氷「それから他の場所も見て回ったけど……医務室以外は特に変わったことはなかったわね」


沙神「毒薬は夜時間前に盗まれたということですか」

夢崎「ボクたちが解散した後に盗まれたのかな?それとも……」

碓氷「たぶん解散後だと思うわよ」

沙神「どうしてそう言い切れるんですか?」

碓氷「えっとね……動機発表のあと黒宮さんを探しにいったでしょ」

碓氷「医務室で黒宮さんを見つけたんだけど、その時に一度棚を確認してるの」

夢崎「その時には毒薬はまだあったってことだね」

碓氷「本当は毒薬なんて処分しようと思ってたんだけどね……」

碓氷「モノクマがそんなことをしたら各々に配布するとか言い出して」

夢崎「そんなことがあったんだ……」

沙神「そういえば居住エリアAの倉庫も変わったことはなかったんですか?」

碓氷「なかったわね。天龍君はちょこちょこ倉庫の物確認してるみたいなんだけど……」

碓氷「昨日は特に無くなってる物もなかったって言ってたわ」

碓氷「昨日の夜時間に見た限りでは……だけどね」


沙神「ちなみにその確認したという時間帯は何時頃でしょう?」

碓氷「たしかシークレットファイルが送られてくる前だから……」

碓氷「10時半より少し前ってとこね」

思ってたより早くファイルが送られてきてたみたいだ。
……まったく気がつかなかった。

碓氷「それでね、そのファイルが送られてきた後は多目的室で天龍君と話してたのよ」

碓氷「解散したのは……11時頃だったかしら」

碓氷「とりあえず私から話せるのはこれくらいだと思うわ」

夢崎「なるほど……毒薬の情報は役に立ちそうだよ。ありがとう、碓氷さん」

碓氷「どういたしまして、捜査のほう頑張ってね」

碓氷さんの証言は重要そうなことばかりだから覚えておこう。
それからあとで医務室と倉庫は調べておかなくちゃね。


コトダマ【碓氷の証言】を入手しました。
【碓氷の証言】:作戦会議解散後、11時まで天龍と行動していた。

コトダマ【医務室の毒薬】を入手しました。
【医務室の毒薬】:医務室の毒薬は、碓氷が黒宮を探していた時には棚にあったが、碓氷と天龍が10時に医務室を訪れたときにはなくなっていた。

コトダマ【生活雑貨倉庫の様子】を入手しました。
【生活雑貨倉庫の様子】:シークレットファイルが送られてくる前、碓氷と天龍は生活雑貨倉庫の見回りをしたが特に変わったことはなかった。


夢崎「篠宮クンは何か気付いたこととかある?」

篠宮「俺か?いや、何もねーな」

沙神「では昨日は解散後どうしてたか教えてもらえますか?」

篠宮「昨日は……御調さんが気分悪そうにしてたから解散後すぐに医務室に行ったな」

篠宮「適当に良さそうな薬ないか一緒に探してから……部屋まで送ってったぜ」

夢崎「医務室に?他に誰かいなかった?」

篠宮「いや、いなかったぜ」

沙神「その時、毒薬がおいてあったかどうかはわかりますか?」

篠宮「悪いがどれが毒薬だったかなんてわからねーな。実物があれば思い出せそうだけどよ」

夢崎「そっか……それがわかればよかったんだけど」

沙神「ちなみに部屋に戻った時間は何時ごろかわかりますか?」

篠宮「具体的な時間はわからねーけど……夜時間になる前なのはたしかだぜ」

……ということは毒を盗むことは不可能じゃなかった?
アリバイにはならなそうかな。


コトダマ【篠宮の証言】を入手しました。
【篠宮の証言】:作戦会議解散後すぐに、御調と医務室に行った。夜時間前には部屋に戻ったらしい。


夢崎「……ここで調べられることはこれくらいかな」

沙神「そうですね。別の場所を捜査しましょうか」

夢崎「でもどこを捜査すれば……」

沙神「夢崎君は……ここが本当の殺害現場だと思いますか?」

夢崎「えっと……その可能性は低いと思うけど……」

沙神「でしたらまずはそこを探すというのはどうでしょう?」

夢崎「……そうだね。この近くの部屋を見て回ろうか」

……本当の殺害現場か。
いったいどこなんだろう……?


 ― 和室 ― 


……たしか和室にはお茶を飲むための道具が揃ってたはず。
毒を飲ませたとすればここが怪しいけど……。

神鳥「あらあら、夢崎さんたちもここに来たんですねぇ」

夢崎「うん、なんとなくここが怪しい気がして」

裁目「ビンゴっすよ。この部屋は事件に関係してると見て間違いないっすね」

沙神「何か見つけたんですか?」

神鳥「この畳を見てください……わかりますか?」

夢崎「何か汚れてるみたいだけど……」

神鳥「おそらくですが……血を拭いた跡だと思いますよ」

沙神「血の跡……ということはもしかして」

裁目「ここが殺害現場だった可能性があるってことっすね」


コトダマ【畳の血痕】を入手しました。
【畳の血痕】:和室の畳に血を拭いた跡が残っていた。


裁目「それから怪しいのはそれだけじゃないっす」

裁目「ここに置いてある最高級茶葉……」

裁目「これは昨日の夜に居住エリアAの倉庫から持ち出された可能性があるっす」

夢崎「え?そんなことわかるの?」

裁目「昨日の夜……シークレットファイルが送られてきたあとに倉庫に行ったんすよ」

裁目「気分でも落ち着かせようと思ってお茶を取りにいったんすけど……」

裁目「その時にはすでになかったすね」

沙神「ちなみにそれは何時頃のことでしょうか?」

裁目「……11時にはなってなかったと思うっすよ」

夢崎「11時前か……他に気付いたことはなかった?」

裁目「そうっすね……しいて言えば台車がなかったことくらいっすね」

夢崎「台車が?」

裁目「そうっす。あれがあると寝っころがりながら移動ができるんすよ」

沙神「台車は乗るものでなくて物を載せるものですよ」

裁目「物の価値ってのは自分で決めるものなんすよ。台車の使い道なんて人それぞれっす」

……台車の使い道。
事件に関係あるとすれば犯人は何に使ったんだろう?


コトダマ【裁目の証言】を入手しました。
【裁目の証言】:11時前にお茶を取りに生活雑貨倉庫に行ったが手に入れることができなかった。
コトダマ【和室のお茶】を入手しました。
【和室のお茶】:和室に置かれていた茶葉。生活雑貨倉庫から持ち出された可能性が高い。
コトダマ【台車】を入手しました。
【台車】:裁目が生活雑貨倉庫に行った時、台車がなくなっていたらしい。


 ― 医務室 ― 


毒薬の置いてあった棚を確認するため、医務室まで来た。
相変わらずよくわからない薬がごちゃごちゃしてる……。

夢崎「……うーん、どれが毒薬でどれが薬なのかよくわからないな」

沙神「それは少し違いますよ。毒薬だって使い方によっては薬になるんです」

沙神「だからこそ……ここにその毒薬が置いてあったのでしょう」

そういうもんなのかな。でも飲んだら死んでしまうような毒薬を置いておくのはさすがに間違ってる気がする。

沙神「まあ、モノクマがコロシアイ目的でおいた可能性もありますけどね」

夢崎「……そっちの可能性ほうが高い気がするな」

……ひととおり薬を見たけど特に気になることはないかな。
次は……周防クンの部屋でも行ってみよう。


 ― 周防の個室 ― 


ここが周防クンの部屋か。
ボクの部屋と若干内装が違う気がするけど……。

沙神「ふむ、人によって部屋に置いてあるものが違うみたいですね」

夢崎「沙神クンの部屋はどんな感じなの?」

沙神「オカルトグッズで溢れてますよ。どうやら才能に合わせて物が置かれてるみたいですね」

沙神「……いや、自分で持ち込んだものなのかもしれませんがね」

自分で持ち込んだもの……そういえばボクの部屋にはキグルミが数体置いてあるな。

沙神「それにしても綺麗な部屋ですね。整理整頓されています」

夢崎「周防クンらしい……部屋なのかな」

沙神「特に手がかりになりそうなものは……なさそうですね」

夢崎「うん、あまり荒らすのもあれだからもう……」

……あれ、ゴミ箱に何か入ってる。ちょっと気になるな。


沙神「……どうしました?何か見つけましたか?」

夢崎「えっと……ゴミ箱にメモが落ちてた」

沙神「メモですか?」

夢崎「うん、内容は……ってこれ書きかけだ」

夢崎「『相談したいことがある。深夜0時に』としか書かれてない」

沙神「書こうとしたけどやめた……ということでしょうか」

……この書きかけのメモがあるってことは周防クンは誰かを呼び出そうとしてたのかな?
でもいったい誰を……。

沙神「……もう1枚メモがあるようですが」

夢崎「うん……こっちは何かの表みたいだけど」

沙神「まる……ばつ……さんかく……よくわかりませんね」

意味はわからないけど大事なメモかもしれない。ボクが持っておこう。


コトダマ【書きかけのメモ】を入手しました。
【書きかけのメモ】:『相談したいことがある。深夜0時に』とだけ書かれたメモ。周防の個室にあった。

コトダマ【表が書かれたメモ】を入手しました。
【表が書かれたメモ】:周防の個室にあった何かの表が書かれたメモ(http://i.imgur.com/JKC9tcY.png


 ― 生活雑貨倉庫 ― 


茶葉はここから持ち出された可能性が高いんだよね。
何か見つかるといいけど……。

天龍「……む、君たちか」

沙神「捜査のほうはどうですか?」

天龍「グッド、今ちょうど凶器を見つけたところだよ」

夢崎「え、凶器を?」

天龍「見たまえ、棚の上に毒薬が置いてあった」

天龍「ちょうど君が手の届かないくらいのところにね」

……たしかにボクの身長じゃ届きそうにない。
いや、手を伸ばして背伸びすれば……。

御調「……それが毒薬ですか?……初めて見ました」

沙神「む……御調さん、いたのですね。棚に隠れて気がつきませんでしたよ」

御調「……わたしは影薄いですから……」

沙神「いえ、そういう意味ではないのですが……」

御調「ふふ……冗談です……」


天龍「それよりもこの毒薬だ。どう思う?」

夢崎「うーん……これがここにあったってことはここで毒薬が使われたってことなのかな」

天龍「フム、やはりそう思うか。茶葉がなくなっているからそれに入れられた可能性が高いな」

沙神「昨日、碓氷さんとここを訪れたときにはまだあったのですよね?」

天龍「イエス、その通りだ。そして毒薬もまだ置かれてなかった」

夢崎「……そっか。これで大分犯行時間が絞られてきたね」

……それでもまだ犯人は絞れないけどね。


コトダマ【医務室の毒薬】アップデート!
【医務室の毒薬】:医務室の毒薬は、碓氷が黒宮を探していた時には棚にあったが、碓氷と天龍が10時に医務室を訪れたときにはなくなっていた。捜査中に生活雑貨倉庫で発見された。


 ― 居住エリアB・廊下 ― 


夢崎「これで……調べるところはだいたい調べたと思うけど」

沙神「あとは他の人の話でも聞いてみましょうか」

月城「あ、夢崎君と沙神君だ☆」

美山「やあ、捜査は順調かい?」

夢崎「……正直よくわからないよ。そっちはどう?」

月城「アタシはみんなからアリバイとかそーいうの聞いてきたよ☆」

沙神「僕たちにも教えてもらってもいいですか?」

月城「えーとね、ほとんどの人は作戦会議解散後に自分の部屋に戻ったんだって☆」

月城「それでそのまま自分の部屋に戻らなかったのは……☆」

美山「碓氷さんと天龍君、それから篠宮君と御調さん……」

美山「それから俺とルナちゃんだけだね」

夢崎「美山クンとルナちゃんも?」


美山「実は解散後……夜時間までルナちゃんと話してたんだ」

沙神「……ルナさんとは一緒にいても平気なんですね」

月城「最初に会った時はビクビクしてたのに……失礼だよね☆」

美山「ま、まあいいじゃないか」

夢崎「ちなみに何を話してたの?」

月城「美山君ってばこんな時なのに自分が女の子にどう思われてるのか知りたいとか聞いてきたんだぞ☆」

沙神「……美山君」

美山「ち、違うよ!ただ僕のこと殺そうとか思ってる女の子がいないか聞いただけだよ……」

夢崎「それはそれでどうかと思うけど……」

美山「いや、だって……怖いでしょ?」

月城「もうっ☆美山君は男のくせに臆病なんだからっ☆」

美山「はは……臆病でごめんね」


沙神「……夜時間までのアリバイがあるのは碓氷さん、天龍君、美山君、ルナさんの4人だけということですか」

夢崎「あ、ボクもアリバイあるよ」

月城「そうなの?」

夢崎「解散したあと夜時間まで黒宮さんと一緒にいたんだ」

美山「黒宮さんと?なんか以外だな」

夢崎「……ボクも黒宮さんが部屋に来た時はびっくりしたよ」

……なんせ殺しにきたって言われちゃったからね。

月城「えー、黒宮ちゃんいいなぁ☆アタシも夢崎君の部屋にお邪魔したいなぁ☆」

沙神「今なら自由に出入りできますよ」

美山「え?そうなの?」

夢崎「捜査中は全部屋開放されてるみたいだけど……知らなかったの?」

月城「うん、アタシと美山君はずっとここら辺で捜査してたからね☆」

美山「そっか……部屋に自由に……俺の部屋とか見られてたらどうしよう」

月城「男がそんなこと気にしちゃ駄目だぞ☆」


コトダマ【美山の証言】を入手しました。
【美山の証言】:作戦会議解散後、夜時間まで月城と一緒にいた。

コトダマ【夢崎のアリバイ】を入手しました。
【夢崎のアリバイ】:作戦会議解散後、夜時間まで黒宮と一緒にいた。


キーン、コーン  カーン、コーン


『そろそろ学級裁判を始めたいと思います!』

『それでは、居住エリアBにある赤い扉にお入りください!』



沙神「どうやら捜査はもう終わりのようですね」

美山「え?嘘?まだ犯人が誰かなんて全然わからないのに……」

月城「……本当に始まっちゃうんだね」

夢崎「……行こう、か」


 ― エレベーター内 ― 


羽毛田「あ、あのあの……本当に犯人探しするんですよね?」

クレア「当たり前でしょう。犯人を見つけられなかったら私様たちは全員処刑よ」

影山「……ま、クロは別だけど?」

碓氷「周防君を殺した犯人……私たちの中にいるのよね?」

沙神「残念ですが……ね」

七色「絶対見つけねーとな。全員の命がかかってる」


……ここまで来たらもう後戻りはできない。


命懸けの騙しあい……命懸けの裏切り……

命懸けの謎解き……命懸けの言い訳……命懸けの信頼……

そして命懸けの……学級裁判……!


死んでしまった周防クンのためにも……
そしてここにいる全員のためにも……ボクは必ず犯人を見つけ出してみせる……!


《コトダマリスト》


【モノクマファイル01】:被害者は周防肖治。死体発見場所は居住エリアCの大浴場。死亡推定時刻は深夜0時頃。死因は毒死。全身に刺傷の跡が見られる。

【影山の検死】:検死結果はモノクマファイルと同じ。凶器はナイフやハサミに近いものらしい。吐血の跡が見られた。

【羽毛田のシークレットファイル】:周防に送られたシークレットファイル。羽毛田は殺人未遂犯という秘密が書かれていた。

【大浴場のロック】:大浴場は男女別れていて、それぞれの性別に合った電子研究手帳がないと入れない。大浴場が開放されたのは死体発見アナウンス後。

【死体発見アナウンス】:死体発見者が3人以上の時に流れるアナウンス。

【碓氷の証言】:作戦会議解散後、11時まで天龍と行動していた。

【医務室の毒薬】:医務室の毒薬は、碓氷が黒宮を探していた時には棚にあったが、碓氷と天龍が10時に医務室を訪れたときにはなくなっていた。捜査中に生活雑貨倉庫で発見された。

【生活雑貨倉庫の様子】:シークレットファイルが送られてくる前、碓氷と天龍は生活雑貨倉庫の見回りをしたが特に変わったことはなかった。

【篠宮の証言】:作戦会議解散後すぐに、御調と医務室に行った。夜時間前には部屋に戻ったらしい。

【畳の血痕】:和室の畳に血を拭いた跡が残っていた。

【裁目の証言】:11時前にお茶を取りに生活雑貨倉庫に行ったが手に入れることができなかった。

【和室のお茶】:和室に置かれていた茶葉。生活雑貨倉庫から持ち出された可能性が高い。

【台車】:裁目が生活雑貨倉庫に行った時、台車がなくなっていたらしい。

【美山の証言】:作戦会議解散後、夜時間まで月城と一緒にいた。

【夢崎のアリバイ】:作戦会議解散後、夜時間まで黒宮と一緒にいた。

《コトダマリスト》


【モノクマファイル01】:被害者は周防肖治。死体発見場所は居住エリアCの大浴場。死亡推定時刻は深夜0時頃。死因は毒死。全身に刺傷の跡が見られる。

【影山の検死】:検死結果はモノクマファイルと同じ。凶器はナイフやハサミに近いものらしい。吐血の跡が見られた。

【羽毛田のシークレットファイル】:周防に送られたシークレットファイル。羽毛田は殺人未遂犯という秘密が書かれていた。

【大浴場のロック】:大浴場は男女別れていて、それぞれの性別に合った電子研究手帳がないと入れない。大浴場が開放されたのは死体発見アナウンス後。

【死体発見アナウンス】:死体発見者が3人以上の時に流れるアナウンス。

【碓氷の証言】:作戦会議解散後、11時まで天龍と行動していた。

【医務室の毒薬】:医務室の毒薬は、碓氷が黒宮を探していた時には棚にあったが、碓氷と天龍が10時に医務室を訪れたときにはなくなっていた。捜査中に生活雑貨倉庫で発見された。

【生活雑貨倉庫の様子】:シークレットファイルが送られてくる前、碓氷と天龍は生活雑貨倉庫の見回りをしたが特に変わったことはなかった。

【篠宮の証言】:作戦会議解散後すぐに、御調と医務室に行った。夜時間前には部屋に戻ったらしい。

【畳の血痕】:和室の畳に血を拭いた跡が残っていた。

【裁目の証言】:11時前にお茶を取りに生活雑貨倉庫に行ったが手に入れることができなかった。

【和室のお茶】:和室に置かれていた茶葉。生活雑貨倉庫から持ち出された可能性が高い。

【台車】:裁目が生活雑貨倉庫に行った時、台車がなくなっていたらしい。

【書きかけのメモ】:『相談したいことがある。深夜0時に』とだけ書かれたメモ。周防の個室にあった。

【表が書かれたメモ】:周防の個室にあった何かの表が書かれたメモ(http://i.imgur.com/JKC9tcY.png

【美山の証言】:作戦会議解散後、夜時間まで月城と一緒にいた。

【夢崎のアリバイ】:作戦会議解散後、夜時間まで黒宮と一緒にいた。


【学級裁判準備】

無残な姿で発見された周防肖治。
彼の身にいったい何が起きたのか。
殺人を起こしたクロは本当にいるのか。
今、学級裁判が始まろうとしている。


現在の発言力:5
現在の精神力:5


【スキル】
・ユーズスキル…学級裁判時、条件を満たしたときに使用できるスキル
  『コークスクリュー』 … 閃きアナグラムの時、精神力3使って不必要な文字を消し去ることができる。
  『心眼』 … ノンストップ議論の時、精神力3使ってダミーの論破ポイントを消し去ることができる。

・オートスキル…学級裁判時、自動で発動するスキル
  『夢の国の住人』 … 裁判中一度だけ、発言力が0になった時、残った精神力をすべてを発言力に移すことができる。
  『冷静沈着』 … 学級裁判時、5連続正解すると精神力が3回復する


コトダマ【>>595


裁判席
http://i.imgur.com/otrkvWj.png

今日はここまで

この段階である程度推理できると思います
犯人当てや爆弾枠?当ては自由にどうぞ

次回更新は未定、学級裁判書きためたら更新します


◇◆

艦内規則

1.研究生達は宇宙ステーション内だけで共同生活を送りましょう。共同生活の期限はありません。

2.夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3.施設内について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

4.艦長ことモノクマへの暴力を禁じます。また監視カメラと鍵の掛かっているドアを破壊することを禁じます。

5.意図的に電子研究手帳を破壊することを禁じます。

6.監視カメラの無い場所での就寝と殺人を禁じます。仲良く共同利用しましょう。

7.研究生同士で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

8.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

9.学級裁判で正しいクロを指摘出来なかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。

10.同一のクロが殺せるのは、2人までとします。

11.なお、艦内規則は順次増えていく場合があります。

◇◆


学級裁判について
前作とほぼ変わりません。ただし前作で途中から追加したシステムはやめました。
以下、染物師ロンパのコピペ。


① 【ノンストップ議論】

【】が反論すべきウィークポイント
《》が同意すべきアグリーポイント

反論すべき、もしくは同意すべきポイントを↓のように記して下さい。
なお、ウィークポイントか同意ポイントをコトダマの代わりに使うこともできます。

【コトダマ・記憶】→【ウィークポイントorアグリーポイント】


② 【反論ショーダウン】
反論すべきポイントがあればノンストップ議論と同じように論破して下さい。
ただし反論ショーダウンではコトダマ記憶は使いません。
反論すべきポイントがなければ【ナシ】と記して下さい。議論が【発展】します。
議論発展後に反論すべきポイントあればそのまま論破してください。
反論ポイントがなければ【ナシ】と書くことで前の議論に戻る【逆発展】をすることができます。ただし逆発展した場合は発言力が減ります。


③ 【閃きアナグラム】
指定した文字を使って解答を記して下さい。


④ 【選択肢】、【人物セレクト】、【コトダマセレクト】
正しい選択肢、人物、コトダマを選んでください。
人物セレクトでは16人の生徒の他にモノクマを選ぶこともできます。


⑤ 【ロジカルダイブ】
正しい選択肢を選んでください。


⑥ 【パニックトークアクション】
パニックトークアクション(以下PTA)は文字を並び替えて正しい答えを示してください。
記号を並び替えるだけでも並び替えた文字を書いてもどちらでもかまいません。


⑦ 【クライマックス推理】
少し仕様を変えました。学級裁判時に説明します。

艦内規則を微修正しました。基本的には何も変わってません
今の進行状況は裁判前半まで書きため終わったところです

目標は明後日の夜に裁判開始
今日はこれだけ

20時頃から裁判開始します


 ― 裁判所 ― 


夢崎「ここが……裁判所?」

そこには円形に並べられた席が用意されていた。
……まるでお互いを疑えと言わんばかりだ。

影山「……意外と本格的?」

クレア「全員の顔を見渡せるようになってるのね」

天龍「あれはなんだ?Mr.周防の遺影が置かれているようだが……」

モノクマ「だって死んだからって仲間はずれにしたら可哀そうでしょ?」

モノクマ「クロには自分が人を殺したんだってちゃーんと自覚もしてもらいたいしね」

黒宮「……悪趣味」

……自覚ってことはクロはボクたちの中にいるってことだよね。
疑いたくはないけど……ここまで来たらなんとしても探すしかない。

モノクマ「では、オマエラは自分の名前が書かれた席に立ってください!」

モノクマ「学級裁判を開きたいと思います!」




   学 級 裁 判   開 廷 !




モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!」

モノクマ「学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき」

モノクマ「逆に間違った人物をクロと指摘した場合は、クロを除く全員がおしおきとなり……」

モノクマ「みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となります!」

モノクマ「それじゃあ議論開始しちゃってください!」

夢崎「いきなり議論を開始しろって言われてもな……」

碓氷「何から議論すればいいのかしら?」

篠宮「議論っつってもよ、もう犯人はわかりきってるだろ!」

月城「そうなの?」

篠宮「犯人はひとりしかいない……」

篠宮「羽毛田!お前が犯人だ!」


【ノンストップ議論 開始】


>【モノクマファイル01】
>【大浴場のロック】
>【死体発見アナウンス】


篠宮「周防は【羽毛田の秘密を知っていた】……」

篠宮「だから羽毛田に狙われたんだ!」

沙神「でも誰が自分の秘密を知っていたかは……わからないはずですよね?」

裁目「あ、でも周防ちゃんなら【口を滑らせた】ってことも考えられるっすね」

美山「あ、ありえなくは……ない、かも」

七色「だけどよ、それだけで犯人と決め付けるのは早計すぎだろ」

篠宮「それだけじゃないぜ!」

篠宮「なんせシークレットファイルに書かれていたのと同じように……」

篠宮「周防も【刺し殺された】んだからな!」

沙神「あのファイルと同じように……ですか」

羽毛田「わ、私は……誰も殺してないの……」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント
安価↓2


【モノクマファイル01】→【刺し殺された】 正解!

夢崎「それは違うよ!」論破!


夢崎「ねえ、篠宮クン。モノクマファイルは見た?」

篠宮「そりゃ見たけど……それがどうかしたのか?」

夢崎「……モノクマファイルには死因は毒死だったと書かれてるんだよ」

夢崎「つまり刺し殺されたわけじゃないんだ」

篠宮「そんなもんモノクマが勘違いしただけかもしんねーだろ!」

夢崎「……いや、勘違いじゃないはずだよ」

モノクマファイルが正しいと言える理由……篠宮クンに示そう……!


コトダマを提示しろ!【>>595
安価↓2


【影山の検死】 正解!

夢崎「これがボクの答えだ!」解!


夢崎「影山クンが検死をした結果……モノクマファイルと同じ結論に至ったんだ」

篠宮「そ、そうなのか?」

影山「僕の検死に間違いなし?吐血の痕もあったから毒死で間違いないし?」

黒宮「……何言ってんのかわかりずらい」

夢崎「えっと、たぶん検死に間違いはないってことだよ」

クレア「私様も検死をしたけど同じ結論……どうやら間違ってるのは篠宮のほうだったようね」

篠宮「うぐ……だってしかたねーだろ。見た感じ刺殺としか思えなかったんだからよ」

天龍「やれやれ……だいたい監視カメラで見ていたというのに勘違いなんてするわけないだろう」

篠宮「……何言ってんだ?大浴場には監視カメラなんてなかったじゃねーか」

クレア「あんたね……もう少し考えてから喋ったらどうなの?」

クレア「大浴場で殺人なんてするはずないじゃないの」

篠宮「……夢崎!どういうことだ!」

大浴場で殺人を行えない理由……あれのことだよね。


【閃きアナグラム 開始】

大浴場で殺人を行えない理由は?

《7文字》

れ  し  な  っ  き  と

そ  く  ー  ん  か  い


安価↓2


かんないきそく → 艦内規則 正解!

夢崎「これしか……ない!」解!


夢崎「篠宮クンも知ってるはずだよね……艦内規則のこと」

篠宮「もちろん知ってるぞ!」

夢崎「……その艦内規則の中に書かれてるんだ」

夢崎「監視カメラのない場所での殺人は禁ずる……ってね」

篠宮「そ、そういえばそんな規則もあったような……忘れてたぜ!」

影山「……それくらい覚えてなきゃ駄目じゃない?」

御調「そうです……何かあってからでは……遅いんですよ……」

七色「にゃはは、マリッチにまで言われてんぞ」

篠宮「う……御調さんに心配かけさせてしまうなんて……ふがいないぜ!」

夢崎「とにかくこれで羽毛田さんが犯人だとは言えなくなったよね」

夢崎「それよりも毒について……」




篠宮「まだ終わりじゃないぜ!」反論!




篠宮「殺害現場が別の場所だったからって容疑が晴れたわけじゃねーぜ!」

篠宮「むしろ逆に容疑が強まったと言っても過言じゃないぞ!」

夢崎「まだ羽毛田さんが犯人だって主張するつもり?」

篠宮「一度主張したことは最後まで突き通す!これで最後の勝負だ!」


【反論ショーダウン 開始】


>【大浴場のロック】
>【羽毛田のシークレットファイル】
>【医務室の毒薬】


篠宮「周防の死体がどうして大浴場にあったのか……」

篠宮「それは犯人が【殺害後に移動】したからだ!」

篠宮「どうしてそんなことをしたのか」

篠宮「それは【男湯に移動させる】ことで……」

篠宮「女である自分が犯人じゃないと見せかけたかったからだ!」

篠宮「女子の中で周防に対して動機があったのは羽毛田だけ……」

篠宮「羽毛田は【自分の秘密を守るため】に周防を殺したんだ!」


【コトノハ】→【論破ポイント】 or 【ナシ】
安価↓2


【ナシ】 発展!


夢崎「男湯に移動させるためには男子の電子研究手帳が必要だよ」

夢崎「女子の羽毛田さんには犯行は無理じゃないかな」


>【大浴場のロック】
>【羽毛田のシークレットファイル】
>【医務室の毒薬】


篠宮「そう思わせることこそが犯人の目的だ!」

篠宮「たとえ男子じゃなくても男湯に入ることは可能……」

篠宮「犯人は【周防の電子研究手帳】を使ったんだ!」

篠宮「モノクマが言うには……死体は物と同じ扱いらしいからな」

篠宮「だからそれさえ使えば【羽毛田でも犯行が可能】だった」

篠宮「うっかり口を滑らせた周防は羽毛田に狙われたんだ!」


……ここに来てまともな推理を持ってきたな。
もしかしたら論破するには少し戻る必要があるかも……。

【コトノハ】→【論破ポイント】 or 【ナシ】
安価↓2

来ないので↑採用


【ナシ】 逆発展!


発言力5→4


篠宮「どうだ!俺の推理は完璧だろ!」

夢崎「……いや、まだ認めるわけにはいかないよ」

篠宮「しかたねーな……もう一度俺の推理を聞かせてやるぜ!」


>【大浴場のロック】
>【羽毛田のシークレットファイル】
>【医務室の毒薬】


篠宮「周防の死体がどうして大浴場にあったのか……」

篠宮「それは犯人が【殺害後に移動】したからだ!」

篠宮「どうしてそんなことをしたのか」

篠宮「それは【男湯に移動させる】ことで……」

篠宮「女である自分が犯人じゃないと見せかけたかったからだ!」

篠宮「女子の中で周防に対して動機があったのは羽毛田だけ……」

篠宮「羽毛田は【自分の秘密を守るため】に周防を殺したんだ!」


【コトノハ】→【論破ポイント】 or 【ナシ】
安価↓2


【羽毛田のシークレットファイル】→【自分の秘密を守るため】 正解!

夢崎「その証言……隙だらけだよ!」論破!


夢崎「自分の秘密を守る為、周防クンを殺した……」

夢崎「それはありえないよ」

夢崎「だって現にボクたちは羽毛田さんの秘密をこうして知ってるわけだからね」

篠宮「え……?あ、そういやそうなのか……?」

碓氷「そっか……もし秘密を守りたかったら電子研究手帳を放っておくわけないものね」

天龍「犯人はMS.羽毛田に罪を着せるため、わざと残していったのだろうな」

篠宮「な……じゃあ俺はまんまと犯人の罠にかかっちまったてことかよ」

神鳥「そうなりますねぇ」

篠宮「く……すまない、羽毛田」

篠宮「俺は偽の情報に騙されて疑うなんて最低のクソヤローだ」

篠宮「俺の事は焼くなり煮るなり刺すなり好きにしてくれ!」

羽毛田「そ、そんなことはしないの!」

羽毛田「……それに、偽の情報というわけでもありませんから……」


沙神「嘘の情報ではない……ではやはり……」

羽毛田「昔……いろいろあって……その人を殺しかけたことはあります」

天龍「殺しかけたということは……殺人未遂で終わったということだね?」

羽毛田「はい、実際に殺人まではしてませんし……今はもう……」

……羽毛田さんが言葉を詰まらせる。
これ以上は話したくないってことかもしれない。

夢崎「とりあえず事件には関係なさそうだし……もういいんじゃない?」

裁目「そうっすよ。女の子の秘密をあれこれ言うもんじゃないっす」

天龍「気になるところではあるが……しかたないか」

影山「それより?さっさと本物の殺人鬼を見つけないとやばくなくなくなくない?」

黒宮「……その喋りかたどうにかならないわけ?」

月城「ヤバいのかヤバくないのかわからないぞ☆」

クレア「やばい状況に決まってるじゃないの!もっと真面目にやりなさい!」


碓氷「でも……次は何を話し合えばいいのかしら?」

天龍「Mr.周防は毒殺されたということがはっきりした」

天龍「ならばその毒について議論しようではないか」

篠宮「毒か……そんなもんどこにあったんだ?」

美山「た、たぶん……あ、あそこ……かな」

篠宮「あそこじゃわかんねーよ!俺捜査してないんだからな!」

美山「えと、その……でふふ……」

毒薬のあった場所……たぶんあそこから持ち出されてんだよね。


1.食堂
2.和室
3.多目的室
4.医務室

安価↓2

↑採用


医務室 正解!

夢崎「これがボクの答えだよ!」解!


夢崎「医務室にあった毒薬……それが今回使われた毒なんじゃないかな」

篠宮「医務室……そういえばさっきそんなこと言ってたな」

七色「あそこはけっこくヤバめな薬もあったからな」

クレア「モノクマがコロシアイのために置いたんでしょうけどね」

月城「じゃあその毒薬を持っていった人がわかれば犯人もわかるんだね☆」

裁目「誰が毒薬を盗めたのか……議論するっす」


【ノンストップ議論 開始】


>【裁目の証言】
>【篠宮の証言】
>【夢崎のアリバイ】


裁目「毒薬はいつ盗まれたんすかね?」

碓氷「最後に毒薬を見たのは……私が昨日【黒宮さんを見つけた時】よ」

天龍「そして無くなっていることが発覚したのが10時頃だ。僕とMS.碓氷が確認している」

沙神「作戦会議【解散後から10時まで】の間に盗まれたということですね」

天龍「ちなみに僕はMS.碓氷と行動してたのでアリバイがあるぞ」

月城「アタシもアリバイあるよー☆夜時間まで美山君と一緒にいたからね☆」

篠宮「俺も御調さんと一緒にいたから犯人じゃないぜ!」

御調「でも……夜時間前には部屋に戻ったので……アリバイにはなりません……」

神鳥「あらあら、【アリバイがあるのは4人だけ】のようですねぇ」

羽毛田「みなさん、らーぶらーぶしてるのー」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント

安価↓


【夢崎のアリバイ】→【アリバイがあるのは4人だけ】 正解!

夢崎「それは違うよ!」論破!


夢崎「アリバイがあるのはその4人だけじゃないよ」

夢崎「昨日の夜……黒宮さんはボクの部屋にいたんだ」

夢崎「だからボクと黒宮さんにもアリバイがあるん……」

篠宮「ちょっと待て!夢崎の部屋にいたってなんだ!?いつからお前らはそんな関係になったんだよ!?」

神鳥「あらあら、前からお二人は怪しいと思ってたんですよねぇ……」

七色「マジかよ……やるじゃねーか、フィッチー」

夢崎「ち、違うよ!少し話をしてただけで夜時間には解散したから!」

羽毛田「そうなの?別に隠すことないんですよ!」

御調「ふふ……羨ましいです……」

黒宮「……本当に何もない。こいつを殺そうと思って部屋に行っただけだし」

黒宮「……失敗したけど」

七色「なんだよそういうことか。つまんねーな」

羽毛田「そうだったんですね。残念なのー」

……何が残念だったんだろう。いや、聞かないでおこう。


天龍「今問題発言が聞こえたが……まあいいだろう」

天龍「とりあえず犯人はだいぶ絞られてきたが……」

天龍「しかしこれではまだ犯人が誰なのか特定できないな」

クレア「……ひとつ確認したいことがあるのだけどいいかしら?」

天龍「なんだね?」

クレア「……モノクマ、もし共犯者がいた場合は一緒に卒業できるのかしら?」

夢崎「……!共犯者の可能性を疑ってるの?」

クレア「そういうわけじゃない……でもはっきりさせておかなくちゃいけないことよ」

モノクマ「そうですね、答えておきましょうか」

モノクマ「もし共犯者がいても卒業できるのは実行犯のクロ一名です」

クレア「……共犯者には何もメリットがないと考えていいのね?」

モノクマ「ま、基本的にはそうですね」

夢崎「それじゃあ……ひとまずはボクたちのアリバイを信じてもらってもいいってことかな?」

クレア「そうね……今のところは」


天龍「フム、共犯者がいないとわかったところで次に進もうか」

碓氷「ねえ、今度はどうやって毒を飲ませたのか考えてみない?」

月城「そもそも毒って飲ませたのかな?」

碓氷「あ、そういえば飲ませたとは限らないのよね」

七色「どうやって毒死させたか……そっから考える必要があるな」

美山「な、なんだか……それ、っぽくなって……きたね」

クレア「本番はまだこれからよ。必ず犯人を跪かせてみせるわ」

篠宮「よっしゃ!それじゃあ毒を飲ませた方法……考えてみようぜ!」


【ノンストップ議論 開始】

コトダマ【>>595
>【死体発見アナウンス】
>【和室のお茶】
>【美山の証言】


影山「スタンダードに考えると……《食べ物に仕込んだ》とか?」

裁目「《飲み物に入れた》んじゃないっすか?」

七色「《毒ガスを使った》りしてな!」

篠宮「じゃあ怪しいのは黒宮だ!」

黒宮「……私はアリバイがある」

クレア「《傷口から毒が入った》可能性もあるわよ」

月城「凶器に毒を塗って刺したってことだね☆」

御調「どれが……正解なんでしょう……?」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント
安価↓


【和室のお茶】→《飲み物に入れた》 正解!

夢崎「それに賛成だよ!」論破!


夢崎「毒は飲み物……お茶に入れられてたんじゃないのかな」

月城「……お茶に?」

夢崎「昨日の夜、倉庫にあったお茶がなくなってたらしいんだ」

夢崎「そしてそれが今日、和室に置かれていた」

クレア「それって本当に倉庫から持ち出されたものなの?」

裁目「間違いないっすよ。私が確認済みっすから」

裁目「たしか時間は……11時になる前くらいっす」

七色「でもそれが夜になくなったとは言いきれないんじゃねーか?」

七色「昨日の前……もしかしたらそれよりも前になくなってたかもしれねーぜ」

夢崎「いや、それはないよ」

裁目さんが倉庫を確認する少し前……その時にはあったはずだ!


コトダマを提示しろ!【>>595
安価↓


【生活雑貨倉庫の様子】 正解!

夢崎「これがボクの答えだ!」解!


夢崎「裁目さんが倉庫を確認する少し前……」

夢崎「天龍クンと碓氷さんが倉庫を確認してるんだ」

天龍「ザッツライト、昨日の夜……シークレットファイルが送られてくる前に確認したが……」

天龍「その時にはまだ茶葉は倉庫にあったね」

七色「ってことはやっぱ夜の内にお茶が移動したってことか」

御調「夜になくなって……今日和室で見つかった……」

御調「でも……本当にそれに毒が……入れられていたのでしょうか?」

沙神「どういうことですか?」

御調「本当は別の方法を使ったけど……それを誤魔化そうとした……」

御調「そういうことは……考えられませんか?」

夢崎「少なくとも和室が本当の殺害現場だという証拠はあるよ」

御調「そうなのですか……?」

和室が殺害現場だという証拠……御調さんに示そう。


コトダマを提示しろ!【>>595
安価↓


【畳の血痕】 正解!

夢崎「これだ……!」解!


夢崎「和室に敷かれていた畳……そこに血痕が残っていたんだ」

夢崎「影山クンの検死によると周防クンは吐血してるはずだから、多分その血が付いたんじゃないかな」

御調「和室に血痕が……そうだったのですか……」

月城「お茶に毒を入れられてたってのは間違いなさそうだね☆」

碓氷「えっと、ここまで推理をまとめると……」

碓氷「犯人は医務室から毒薬を盗んで倉庫にあったお茶に毒を入れた」

碓氷「そして周防君を和室まで呼び出して毒入りのお茶を飲ませて殺害」

碓氷「あとは羽毛田さんに罪を着せるため、大浴場まで死体を移動して全身を刺した」

碓氷「……ってことよね?」

天龍「フム、そうだね」

影山「……でもまだ肝心の誰がやったのかはわかってない系?」


天龍「倉庫にあるお茶を取りに行くことができたのは……」

天龍「シークレットファイルが送られてから11時までの間だね」

天龍「その時間、僕とMS.碓氷以外でアリバイのある者はいるかね?」

御調「ずっと……部屋にいましたね……」

美山「ぼくは……ない、けど……毒を盗めない、から……」

七色「誰もアリバイないんじゃねーのか?」

羽毛田「ええ!?じゃあ犯人が誰かわからないの!」

沙神「まさか……ここに来て打ち止めですか?」

打ち止め……?いや、きっと何かあるはずだ。
犯人を突き止めるための何かが……!


【ノンストップ議論 開始】

コトダマ【>>595
>【羽毛田のシークレットファイル】
>【碓氷の証言】
>【表が書かれたメモ】


天龍「《犯人を目撃した人物》はいないのかい?」

月城「そんな人がいたら最初から話してるんじゃないかな?」

裁目「周防ちゃんは《何か残してたり》しないんすか?」

黒宮「ダイイングメッセージとか遺言状とか……?」

篠宮「凶器はどうだ?《凶器を持ってるやつ》はいないか!」

影山「……凶器なら誰でも持ってるんじゃない?」

クレア「私様の推理によると……どこかに《嘘の証言》があるわね」

七色「嘘じゃなくて勘違いってのもありえるぜ」

御調「……何か……ないのでしょうか?」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント
安価↓


【表が書かれたメモ】→《何か残してたり》 正解!

夢崎「そうかもしれない……!」論破!


夢崎「周防クンが残したもの……それならあるよ」

夢崎「このメモ……もしかしたら事件に関係あるかもしれない」

篠宮「ダイイングメッセージってやつか!?」

夢崎「わからない。もしかしたら意味なんてないのかもしれないけど……」

七色「にしてもこのメモはなんだ?表みたいのが書かれてるみてーだな」

天龍「×、○、△、と記号が書かれているが……」

裁目「普通に考えれば○マークが怪しいっすね」

クレア「夢崎、これは本当に周防の残したメモなのね?」

夢崎「間違いなく、周防クンが持ってたものだよ」

……このメモが示す意味はまだわからないけど。
これさえ解ければ犯人がわかるかもしれない……!

周防クンが残した手がかり……なんとしても解いてみせる……!







   学 級 裁 判    中 断 !


   

今日はここまで、続きは明日の20時頃から
できればクライマックス推理まで進めたいと思います


   学 級 裁 判    再 開 !
    





天龍「Mr.周防が最後に残した手がかり……」

天龍「これの意味が分かる者はいないかね?」

篠宮「クレア!お前はこういうの得意だろ?わかんねーのか?」

クレア「……少し待ちなさい。こういうシンプルな暗号が一番難しかったりするのよ」

碓氷「そもそもこれって暗号なのかしら?」

影山「……というかこれどう見ればいいわけ?どっちが上?」

裁目「それだけでもわかれば楽なんすけどね」

天龍「フム、やはりこのメモについては議論する必要があるな」

天龍「ではこのメモに対する各々の意見を述べたよう!議論を開始したまえ!」


【ノンストップ議論 開始】


>【モノクマファイル01】
>【医務室の毒薬】
>【畳の血痕】


沙神「暗号……なんでしょうか?」

碓氷「実は《○×ゲーム》とか?」

美山「ただの……落書き、だったり……して」

月城「《地図》かもしれないよ☆」

影山「……あぶり出しは?」

裁目「《メモの裏》に何か書いてないっすか?」

御調「ふふ……わたしの《第三の眼》を使えば……」

羽毛田「うーん……何も思いつかないの」

クレア「【メモと一致する】もの……何かないかしら?」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント
安価↓


【メモと一致する】→《地図》 正解!

夢崎「そうかもしれない……!」論破!


夢崎「このメモ……地図を示しているんじゃないかな」

神鳥「地図……ですか?そんな風には見えませんけどねぇ」

沙神「具体的に言うとどこを示しているんですか?」

夢崎「どこ……いや、なんとなく見覚えがある気がするんだけど……」

……何か閃きそうだ。マップとこのメモ……見比べてみよう。


【閃きアナグラム 開始】

メモに書かれた場所とは?

《3文字》

な  へ  こ  め

や  し  わ  つ


安価↓


こしつ → 個室 正解!

夢崎「これがボクの答えだ……!」解!


夢崎「メモが示す場所……それは居住エリアAの個室だよ」

夢崎「電子研究手帳でマップを見ると……」

夢崎「左奥の空き部屋を除いて、メモと同じように5×4で分けられているんだ」

月城「あ、本当だ☆どっかで見たことあると思ったよ☆」

天龍「個室だと……だがこのままだと2パターンの見方があるな」

裁目「この印が付けられたところって何を示してるんすかね?」

黒宮「……それさえわかればもう犯人もわかるかも」

メモに書かれた印の共通点か……もう一度、何か閃きそうだ……!


【閃きアナグラム 開始】

メモに書かれた印の共通点は?

《6文字》

な  い  と  め  つ

だ  し  せ  か  ん


安価↓


だんしせいと → 男子生徒 正解!

夢崎「これしか……ない!」解!


夢崎「共通点……それって男子生徒なんじゃないかな」

夢崎「君塚クンと周防クンを除けば男子の生徒数は7人……」

夢崎「ちょうどこのメモの印の数と合うよ」

神鳥「あらあら、本当ですねぇ」

天龍「……となるとこの○がついたところが誰か判明するな」

篠宮「だ、誰なんだ!犯人は!」

……このメモの○が示す人物……あの人しかいない!


怪しい人物を指名しろ!

安価↓


美山挟身 正解!

夢崎「キミしか……いない!」解!


夢崎「このメモとマップを照らし合わせると○印に合う人物は2人考えられる」

夢崎「ひとりはルナちゃんだけど……そうなると空き部屋に印がくることになる」

夢崎「つまりこの○印が示す人物は……美山クン、キミしかいないよ」

美山「ぼ、ぼ、ぼ……ぼくが……?」

天龍「どうなんだね、Mr.美山」

碓氷「あなたが……周防君を殺したの?」

美山「ち、ちが……ありえない……よ!」

美山「その、周防君は……別の、人を呼ぼうとして……」

クレア「呼ぶ?周防の方が誰かに呼ばれた……じゃなくて?」

美山「あ……それは……」


篠宮「どうなんだ!?お前が……犯人なのか!?」

美山「い、いや……待ってよ……」

美山「そもそもその、メモは……どこで見つけたのさ」

夢崎「周防クンの個室で見つけたものだけど……」

美山「そ、それなら……事件とは関係、ない……んじゃないかな?」

美山「う、うん……そうだよ……死んだ周防君が、持ってたならあれ、だけど……」

美山「部屋にあった……だけなら……」

夢崎「いや、事件と関係してることは間違いないと思うよ」

美山「ど、どうして……そんな、こと……!」

このメモが事件に関係している証拠……あれが証明してくれるはず!


コトダマを提示しろ!【>>595
安価↓


【書きかけのメモ】 正解!

夢崎「これで証明できる……!」解!


夢崎「周防クンの部屋から見つかったメモ……実は他にもあるんだ」

夢崎「そこには『相談したいことがある。深夜0時に』とだけ書かれてたんだ」

碓氷「深夜0時って言ったら……周防君の死亡時刻と同じじゃない」

七色「犯人じゃなくてスッチーが犯人を呼び出してたってことか」

夢崎「たぶんね。このメモは同じ場所にあったし誰を呼び出すか考えるのに使ったんじゃないかな」

美山「あ……えと……それは……犯人がぼくに、罪を着せるため……」

クレア「それはありえないわよ。なんせ捜査中はひとりきりになるこはできなかったのだからね」

クレア「それに罪を着せるためならこんな回りくどいことする必要ないわ」

神鳥「いいかげん白状したほうがいいと思いますよぉ」

美山「ち、ちがう……ぼくは何も知らなかったんだ……」

美山「ぼ、ぼくじゃ……ない……!」

……知らなかった?いったい何のことだろう?


【ノンストップ議論 開始】

コトダマ【>>595
>【和室のお茶】
>【畳の血痕】
>【美山の証言】


美山「周防君に、呼ばれたのは……たしかだけど……」

天龍「呼ばれて……和室まで行ったのは事実なのかね?」

美山「それは、その……うん」

神鳥「周防さんの【死体を移動した】のは美山さんですか?」

美山「そ、それも……ぼく、だけど……」

羽毛田「わ、私に【罪を着せようとした】のもですか?」

美山「そ、それは……うん……まあ」

七色「やっぱり殺したのお前しかいねーじゃねーか」

美山「ち、ちがう……毒は、盗んでない……」

美山「お茶に毒が、入ってた……なんて、知らなかった……!」

篠宮「そんなわけねーだろ!【毒を盗んだのは美山】……お前以外ありえない!」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント

安価↓


【美山の証言】→【毒を盗んだのはお前以外いない】 正解!

夢崎「それは違うよ!」論破!


夢崎「美山クンにはアリバイがある……」

夢崎「少なくとも毒を盗むことだけはできなかったはずだよ」

美山「そ、そうなんだ……毒のことなんて、知らなかった……」

篠宮「……は?つまりどういうことなんだよ?」

美山「えと、それは……その……」

天龍「用は毒を仕込んだ人物は他にいて……」

天龍「Mr.美山はそれを知らずに使ってしまったということかね?」

美山「う、うん……それ!わざとじゃ、なかった……んだよ!」

沙神「わ、わざとじゃなかった……?」

沙神「いや、でもそれは……どうなんですか?」

七色「しっかり偽装工作とか行ってんじゃねーか」


美山「だ、だって……周防君に呼ばれて……」

美山「殺されるかも、と思って……落ち着かせよう、として……」

美山「それで、お茶を出したら……周防君がいきなり……」

美山「と、とにかく……びっくりして……このままじゃ、まずいと思って……」

天龍「……それであんなことをしたというわけか」

美山「ぼ、ぼくは……殺すつもり、なんて……なかった」

美山「しかた……なかったんだ……」

夢崎「美山クン……」

碓氷「えっと……この場合、誰が犯人になるのかしら?」

美山「ぼ、ぼくじゃ……ないよ、ね……?」

裁目「そこんとこどうなんすか、モノクマちゃん?」

モノクマ「…………」


モノクマ「この宇宙ステーションを脱出するために必要なもの……」

モノクマ「それは自分以外の誰かを殺してでも助かりたいという意志なのです」

モノクマ「いわばこのコロシアイはその意思を確かめるための試験とも言えるのです」

モノクマ「自殺……事故……故意ではない殺人……そこに人を殺すという意志はあるのでしょうか?」

モノクマ「いいえ、ボクはそんものを殺人とは認めません!

モノクマ「ボクは殺人の意志を持った犯人だけをクロと認めているのです!」

モノクマ「たとえ殺人後に死体がどれだけ弄くられていようとも関係ありません」

美山「じゃ、じゃあ……!」

天龍「この場合は……毒を盗んだ人間がクロということか?」

影山「……美山君はクロじゃない?」

御調「……事故でも……自殺でもないんですよね……?」

モノクマ「事故や自殺の場合は学級裁判は開かれません」

モノクマ「それについては命を懸けてもいいですよ」

篠宮「ま、マジかよ……ここまで来てまだ別に犯人がいるのか?」


御調「……あの……これってものすごくまずいのでは……」

御調「先ほど……毒を盗めた人物について議論したはずですが……」

七色「……結局、そこから犯人はわかんなかったな」

神鳥「あらあら、どうしましょう?」

天龍「ジーザス、もう一度考え直すしかないだろう」

篠宮「嘘だろ……もう終わりだと思ったのに……!」

碓氷「何でもいい……犯人を見つけるための手がかりを見つけないと!」

……毒薬を盗める時間は限られていたはず。
ここまで来たらなんとしても犯人を絞り込んでみせる……!


【ノンストップ議論 開始】

コトダマ【>>595
>【羽毛田のシークレットファイル】
>【死体発見アナウンス】
>【裁目の証言】


天龍「誰か毒薬を盗んだ《犯人を見た者》はいないのか?」

篠宮「だからいねーよ!」

沙神「そういえば……篠宮さんと御調さんは医務室に寄ってましたね」

篠宮「《御調さん》は盗んでねーぞ!」

沙神「いえ、そうではなくて……」

御調「あの……篠宮君も……盗んでいないと思いますよ……」

羽毛田「《他に医務室に行った人》はいませんか?」

神鳥「いたとすれば犯人だけでしょうねぇ」

碓氷「もっと早くに《毒薬が消えたことに気付いて》いれば……」

碓氷「もう少し犯人を絞れたかもしれないのに」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント

安価↓


《御調さん》→《毒薬が消えたことに気付いて》 正解!

夢崎「もしかすると……!」論破!


夢崎「毒薬がないことに気が付いた人……他にもいたかもしれない」

夢崎「そうだよね?御調さん」

御調「え……わたしですか……?」

夢崎「捜査中、御調さんが毒薬を見たとき言ってたよね?」

夢崎「初めて見た……と」



――――
――



天龍「見たまえ、棚の上に毒薬が置いてあった」

天龍「ちょうど君が手の届かないくらいのところにね」

御調「……それが毒薬ですか?……初めて見ました」

沙神「む……御調さん、いたのですね。棚に隠れて気がつきませんでしたよ」

御調「……わたしは影薄いですから……」

沙神「いえ、そういう意味ではないのですが……」

御調「ふふ……冗談です……」



――
――――



御調「…そうですね……言ってました」

夢崎「それって医務室によった時には見てないってことだよね?」

御調「たしかに……見てはいないと思いますが……」

御調「すみません……やっぱり自信はありません……」

御調さんは見たかどうか自信がないか。
それなら……。


夢崎「それじゃあ篠宮クンはどうかな?」

夢崎「たしか実物を見れば思い出せるって言ってたよね?」

篠宮「お、おう!たぶん……だけどな!」

天龍「本当かね?毒薬の瓶なら今は僕が持っているが……」

天龍クンがポケットから毒薬の瓶を取り出し、篠宮クンに放り投げる。

篠宮「…………」

渡された毒薬を受け取ると、篠宮クンはそれをじっと見つめた。

夢崎「どう?この毒薬の瓶に見覚えはある?」

篠宮「……やっぱりこんなの見てないぜ。間違いない」


クレア「御調と篠宮が見てないってことは……」

クレア「2人が医務室に行く前に毒薬が盗まれたってことね」

クレア「それで2人はいつ医務室に行ったのかしら?」

篠宮「いつって……昨日、解散してからすぐだぜ」

御調「わたしが気分が悪いと言ったら……篠宮さんが付き添ってくださったんです」

天龍「すぐというのは……本当にすぐということかね?」

篠宮「ああ、俺たちの前に医務室に行ったやつなんていないと思うぜ」

神鳥「あらあら、それはおかしいですねぇ」

神鳥「碓氷さんの証言によると会議中にはまだ毒薬はあったとのこと」

神鳥「いつ……毒薬は盗まれたんでしょう?」

月城「会議中に抜け出した人はいなかったよね?」

天龍「……まさか……いや、そんなはず……」


どういうことだろう……2人が嘘つく理由なんてない。
……もしかして他の誰かが嘘を付いている?

嘘を付いている人がいるとすれば……もしかしてあの人が……?


怪しい人物を指名しろ!

安価↓


碓氷茜 正解!

夢崎「キミしか……いない!」解!


夢崎「碓氷さんが毒薬を確認してから篠宮クンたちが毒薬がないことを発見するまでの間……」

夢崎「その間に毒薬を盗める人はいなかった」

夢崎「それなら碓氷さんか篠宮クン達のどちらかが嘘をついてるとしか考えられない」

夢崎「共犯者の可能性はないし篠宮クンたちが嘘をつく理由もない」

夢崎「碓氷さん……もしかしてキミが毒薬を盗んだ犯人じゃないのか?」

羽毛田「う、碓氷さんが……本当なの……?」

天龍「ど、どうなのだね……MS.碓氷?」

碓氷「…………」





碓氷「あーあ、バレちゃったか。残念」



     


天龍「な……本当に君が毒薬を盗んだというのか!?」

碓氷「……うん。ごめんね、騙してて」

影山「……随分あっさりと認めちゃってるけど?」

碓氷「だってもう隠しようがないもの」

美山「じゃ、じゃあ……毒を、お茶に入れたのも……?」

碓氷「そ、全部私がやったの」

月城「碓氷ちゃんが……本当に犯人なの?」

碓氷「……びっくりした?まあ、そうよね……私が犯人だなんて驚きよね」

碓氷「さ、もういいでしょ?投票……始めちゃいましょう」

……本当に碓氷さんが犯人なのか?何かひっかかるけど……。

クレア「待ってちょうだい。本当にあなたが犯人だと言うなら……」

クレア「最後に自分のやった犯行を教えてもらえないかしら?」

碓氷「……しかたないわね。私の犯行を全て洗いざらい吐くわ」

碓氷「それで最後にしましょう」


【ノンストップ議論 開始】

コトダマ【>>595
>【美山の証言】
>【影山の検死】
>【裁目の証言】


碓氷「最初の動機発表……その時にはもう決めてたの」

碓氷「そしてチャンスを窺ってた」

碓氷「そしたら都合よく黒宮さんがいなくなって……」

碓氷「ついでに【毒薬を盗むことにした】の」

碓氷「それから毒薬を盗めなかったことをアピールするため、【天龍君を利用してアリバイ作り】」

碓氷「天龍君と解散した後に【お茶に毒薬を仕込み】に行って犯行は全て終了」

碓氷「これが全て……犯人は私だったってわけよ」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント

安価↓


【裁目の証言】→【お茶に毒薬を仕込み】 正解!

夢崎「それは違うよ!」論破!


夢崎「碓氷さん……キミにこの犯行を行うのは不可能だよ」

碓氷「……え?どうして?」

夢崎「天龍クンと解散したのは11時頃って言ってたよね?」

碓氷「……どうだったかしら?覚えてないわ」

天龍「それなら僕が覚えている。その時間で間違いないよ」

夢崎「でもね、11時より前にお茶はなくなってるんだ」

夢崎「そうだよね、裁目さん?」

裁目「そうっす。その時にはお茶はもうなかったっすよ」

美山「あ、うん……その時には、もう……持っていったからね……」

夢崎「もし碓氷さんが犯人だというならどうやってお茶に毒を仕込んだのか説明してくれるかな?」

夢崎「どうやって天龍クンの目をかいくぐったのかをね」

碓氷「そ、それは……」

天龍「毒薬を置くだけなら可能だったかもしれない」

天龍「でもお茶に毒薬を入れるのは不可能だったろうね」

碓氷「…………」


篠宮「い、いや待て!じゃあ犯人は誰だって言うんだよ!」

羽毛田「そ、そうなの!碓氷さんも犯人じゃないとすれば……」

羽毛田「他に犯人なんていないの」

クレア「……そうかしら?ひとりだけいるはずよ」

夢崎「ひとりだけ……?」

クレア「なぜ碓氷が嘘をついたのかはわからない……」

クレア「もしかしたらその人物をかばっていたのかもしれない」

クレア「理由はどうあれ、碓氷が最初に毒薬を見ていないと言うのなら……」

クレア「犯人はひとりに絞られる」

クレア「そうでしょう……夢崎?」

夢崎「…………」

会議中に毒薬があったということが嘘だったとしたら……。
犯行が可能だった人物は……ひとりしかいない……?

怪しい人物を指名しろ!
安価↓


黒宮撫子 正解!

夢崎「キミしか……いない!」解!


夢崎「……動機発表後、すぐに全員が食堂へと集まった」

夢崎「でもそこにひとりだけいない人物がいた……」

夢崎「黒宮さん……キミのことだ」

黒宮「…………」

夢崎「もし碓氷さんが嘘を付いていたとしたら……犯人はキミ以外ありえない」

沙神「黒宮さんが犯人……」

月城「ほ、本当……なの?」

黒宮「……違う。私は……犯人じゃない」


夢崎「碓氷さんは嘘を付いていた」

夢崎「そして碓氷さんが犯人でないとすると……」

夢崎「もうキミしか毒薬を盗める人はいないはずなんだ」

黒宮「……そうとは限らないはずよ」

夢崎「……他に盗めた人がいるの?」

黒宮「私は……まだ死ぬわけにはいかない」

黒宮「姉さんに会うまでは……」

夢崎「姉さん……?」

黒宮「……そもそも前提が間違ってると思わない?」

夢崎「前提……?」

黒宮「別に私じゃなくても犯行は可能だってこと……教えてあげる」

黒宮「まだ……終わらせるわけにはいかない……!」


【PTA 開始】


黒宮「私はまだやらなきゃいけないことがある」

黒宮「まだ死ぬわけにはいかない」

黒宮「だから証明する」

黒宮「犯行は誰にでも可能だったこと……」

黒宮「動機発表後、毒薬を盗めたのは私だけ……」

黒宮「でもその前に誰かが毒薬を盗んだとしたらどう?」

黒宮「【動機発表前に盗まれた可能性だってあるはずよ……!】」





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    の   □                ○   提 供

                 ×
                動 機




安価↓


×○□△→動機提供の条件 正解!

夢崎「これで……終わりだよ!」論破!


夢崎「黒宮さん……動機発表前に毒薬が盗まれた可能性はないんだ」

黒宮「そんなことない……ありえない話じゃないはずよ」

夢崎「そうじゃないんだ。もし毒薬を盗んだ人がいたなら動機提供はなかったはずなんだ」

黒宮「……どういうこと?」

夢崎「ボクもさっきモノクマから聞いたばかりの話なんだけど……」



――――
――



モノクマ「しょぼーん……しかたないですね、お教えしましょう」

モノクマ「いい事……それは動機提供についてです!」

夢崎「動機提供って……あの映像とかシークレットファイルのこと?」

モノクマ「そうです!実は動機提供ってのは……殺人が起きなさそうな時にしかやらないのです!」

沙神「それはそうでしょうね。それでその動機提供がどうしたんですか?」

モノクマ「……へ?それだけですけど?」

夢崎「それだけって……本当にそれだけ?」

モノクマ「十分いい情報だったでしょ?」

モノクマ「自ら殺人を起こせば動機提供されなくてすむってわかったんだからね!」



――
――――


夢崎「モノクマはこう言っていた」

夢崎「もし動機発表前に毒薬を盗んでいたなら動機提供はなかったはずなんだ」

黒宮「…………」

夢崎「動機発表後、毒薬を盗むことができたのは……」

夢崎「黒宮さん、キミしか……いないんだ」


黒宮「ち、違う……私は……」

黒宮「私は……認めるわけにはいかない……」

夢崎「黒宮さん……これからこの事件をまとめようと思う」

夢崎「もしすべて当たっていたなら……自分の犯行を認めて欲しい」

夢崎「これが……最後の推理だ……!」


【クライマックス推理】


Act.1
昨日の動機発表の後、黒宮さんは医務室へと行った。
そこで毒薬を盗むことに成功した。……でもそこに碓氷さんが現れたんだよ。
幸か不幸か……碓氷さんは毒薬の情報を隠した。それが事件を複雑化してしまったんだ。

Act.2
作戦会議後、黒宮さんはボクの部屋へと訪れた。
……もしかしたらその時にはもう殺人なんてする気がなくなっていたのかもしれない。
だからこそ……次の動機発表が起きてしまったんだ。

Act.3
第二の動機発表後、黒宮さんは生活雑貨倉庫へと向かった。
そこでお茶に毒を仕込み……そのまま毒を棚に隠した。
それだけなら殺人は起きなかったかもしれない。
でもそこに美山クンが来てしまったんだ。

Act.4
周防クンに呼ばれた美山クンは彼を落ち着かせるため、倉庫からお茶を持ち出した。
そしてその毒入りのお茶を飲んでしまった周防クンはそのまま……死んでしまったんだ。
突然のことに慌てた美山クンは羽毛田さんに罪を着せることを思いつき……実行した。

毒薬を飲ませたのは美山クンだった。
でもその毒を仕込んだ人物こそがこの事件の真犯人だったんだ。
動機発表後、毒薬を盗むことができた人物……それは黒宮さん、キミしかいない……!



    C O M P L E T E !

    


夢崎「これが事件の全貌だよ……!」

黒宮「…………」

夢崎「黒宮さん、もう自分の罪を認めて欲しい」

夢崎「これ以上……黒宮さんを追い詰めたくない」

黒宮「……もう、いい」

天龍「もういいということは……認めるということかね?」

黒宮「……そう……私が全部やった」

黒宮「毒薬を盗んだことも……お茶に毒を入れたことも……」

黒宮「毒薬を隠したことも……」

黒宮「全部……私がやったこと……」

碓氷「……黒宮さん」

夢崎「どうして……どうしてこんなことを……!」

黒宮「あんたには……関係ない」

夢崎「関係ないって……だってあの時……!」

黒宮「もういい……何もかも終わり……」

黒宮「さっさと投票……始めて……」


ボクの……せいなのか?

ボクがあの時もっとどうにかできていれば……結果は変えられたのか?










……どうして……ボクは止められなかったんだ……。




















「……そこまでです」
















「ふふん、やっぱりボクがいないと駄目みたいですね」


黒宮「……何?今……喋ったのは誰?」

羽毛田「わ、私じゃないの……」

影山「……ボクでもない系?」

クレア「じゃあいったい誰が……?」

沙神「まさか……今のは……」

篠宮「御調さん……の声だったよな」






御調「……そうです。今のはボクですよ」


     


七色「何だ?何かいきなり雰囲気変わってねーか?」

天龍「君は……本当にMS.御調か?」

御調「鞠亜であって鞠亜ではないと言ったところですか」

御調「いつも鞠亜が言っていた【あの子】……それがボクです」

裁目「あの子……?御調ちゃんがいつもひとりで喋ってるあの子のことっすか?」

羽毛田「え……ほ、本当にいたんですか?」

御調「そうですよ。もしかして鞠亜のことただの痛い人だと思ってませんでしたか?」

御調「まあ、たしかに少々痛いところのある子ではありますが……」

篠宮「あれ……だよな。あの子っていうと御調さんに憑りついてる悪霊……」

御調「む、悪霊だなんて失礼ですね。これでもあなたたちの大大大先輩なんですよ」

夢崎「先輩って……キミはいったい……?」


御調「しかたありませんね。自己紹介しておきましょうか」

御調「おそらくこの中にはボクのことを敬愛してやまない人もいるはずです」

御調「なんせボクって天才ですからね」

御調「少なくとも名前くらいは聞いたことがあるでしょう」

御調「ボクは希望ヶ峰学園第1期生にして超高校級の天才……」

御調「【超高校級の染物師】虹橋彩乃とはボクのことです」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      【超高校級の染物師】
    虹橋 彩乃(にじはし あやの)  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━


御調「……今は鞠亜に憑りついてる幽霊にすぎませんけどね」

今日はここまで、続きは明後日に
次回裁判決着

22時頃に再開します


御調「ふふん、どうです?びっくりしたでしょう?」

裁目「びっくりと言われても……誰か知ってる人いるっすか?」

月城「聞いたこともないぞ☆」

沙神「第1期生というのがいかにも胡散臭いですね」

七色「おいおい、マリッチ。今はふざけてる場合じゃねーと思うぞ?」

御調「……え?ほ、本当に知らないんですか?嘘……ですよね?」

碓氷「ごめんなさい……知りません」

羽毛田「私もわからないの……」

御調「う、嘘……ボクの著書『超高校級の染物師にして超高校級の天才であるボクが超高校級の才能に愛された理由』を読んだことすらないと……?」

天龍「……君は何を言ってるんだ?」

……どうやら誰も知らないみたいだ。ボクも知らない。


御調「……もういいもん、別に誰も知らなくても……いいもん」

神鳥「あらあら、拗ねないで下さい。私は知ってますよぉ」

御調「……本当ですか?」

神鳥「虹橋彩乃と言えば人間国宝にも認定された染物師ですよねぇ」

神鳥「あなたの作品の"虹園"に"夢華"は一度ぬ……手にとって見せてもらったことがあります」

神鳥「ええ、もうあの時の感動は忘れられません」

神鳥「それはもう高く売……ではなくてとても素晴らしい出来に感動したものです」

御調「……そ、そうですか!やっぱり知ってる人は知ってるんですね!」

神鳥さんが知ってるということはもしかして実在の人物なのかな?
……いや、誰だろうが今はそんなことどうでもいい。


夢崎「ねえ、さっきそこまでって言ったけど……どういう意味?」

御調「どうもなにもこのまま投票を迎えると困るので止めたんです」

天龍「ワッツ?意味がわからないな」

天龍「その言い方だとまるで他に犯人がいるかのようだが……」

御調「その通りです。黒宮さんは犯人じゃありませんよ」

……黒宮さんが犯人じゃ……ない?

夢崎「でも黒宮さんはもう自白だってしてるんだよ」

夢崎「他に犯人がいるなんて……」

御調「……本当はボクが出しゃばるのは鞠亜にとってよくないんですけどね」

御調「夢崎さん……あなたがあまりにも頼りないので出てきちゃいましたよ」

夢崎「ボク……が?」

御調「そうです。あなたなら黒宮さんが犯人でない理由をわかっているでしょうに」

……ボクがわかっている?どういう……意味だ?

黒宮「……あんた何なの?何が言いたいのか全然わからない」

黒宮「私が犯人じゃないって……本気で言ってるの?」


御調「黒宮さん……あなたがやったことは毒薬を盗んでお茶に毒を仕掛けたってことですよね?」

黒宮「……そうだけど」

御調「そして毒薬は棚に隠して他の物には手をつけてないと?」

黒宮「……ええ」

御調「碓氷さん……あなたは黒宮さんが毒薬を盗んだところを発見したのですか?」

碓氷「……見てないわ。毒薬がなくなってることには気付いてたけど……」

天龍「MS.碓氷!どうしてそのことを……」

御調「はい、そこまで。今はそんなことどうでもいいんです」

天龍「どうでもいい……だって?」

御調「それから……美山さん、あなたは毒薬に気付かずお茶を倉庫から取り出した」

御調「そしてそのお茶を周防さんに飲ませてしまったと?」

美山「あ……はい、そう……です」

御調「なるほど、そうですか」

沙神「そうですかって……結局何か問題はあるんですか?」

御調「もちろんですよ。少し考えてみてください」

……考える?今のやりとりの中に何かヒントがあるのか?


【ノンストップ議論 開始】

コトダマ【>>595
>【台車】
>【畳の血痕】
>【大浴場のロック】


沙神「犯人が黒宮さんでないとすると……」

碓氷「やっぱり【私が犯人】かしら?」

碓氷「毒薬がないことに気が付きながらそれを隠したから……」

月城「それだけだと犯人にはならないと思うよ☆」

篠宮「実は【毒薬を持ち出した】のは別のやつだったとか!」

美山「ぼ、ぼくが……持っていたのは、お茶だけ……」

御調「お茶以外になくなったものはありませんでしたか?」

黒宮「……【そんなものない】」

黒宮「こんな議論……もう意味なんてない」


【コトダマ・記憶】→【論破】or《同意》ポイント

安価↓


【台車】→【そんなものない】 正解!

夢崎「それは違うよ!」論破!


夢崎「ちょっと待って……そういえば倉庫からなくなってる物があったはずだよ」

クレア「なくなってる物?何しかしら?」

夢崎「台車だよ。裁目さんの証言によると、倉庫に行った時なくなっていたのはお茶だけじゃなかったんだ」

七色「……間違いねーのか?」

裁目「間違いないっすね。マイカーがなくなって落胆したのをちゃんと覚えてるっす」

天龍「あれは君の私物ではないのだがね」

碓氷「でも……それって事件に関係あるのかしら?」

御調「……逆に考えてみてください。関係あるとすれば何に使われたのか」

台車が使われた理由……か。
考えられるとすれば……。


1.毒薬の保管

2.死体の運搬

3.犯人の移動手段

4.血痕の拭き取り

安価↓


2.死体の運搬 正解!

夢崎「これかも……!」解!


夢崎「死体の運搬に使った……そうは考えられないかな」

神鳥「そういえば周防さんの死体は移動していましたねぇ」

羽毛田「男の人を抱えるのは大変ですし……十分考えられるの!」

篠宮「抱えたことあんのか?」

影山「……でもそれがどうしたっての?犯人変わるわけ?」

御調「それも考えればわかることです」

御調「とりあえず……台車の使用目的がわかればそれを持ち出した人物もわかりますよね」

死体を移動した人物が持ち出したってことは……。


怪しい人物を指名しろ!

安価↓


美山挟身 正解!

夢崎「キミしか……いない!」解!


夢崎「台車を持ち出したのは……」

夢崎「美山クン、キミだよね?」

美山「え……あ、その……そうだけど……」

美山「でも……それが、何か……問題あった?」

夢崎「…………」

クレア「……なるほど、そういうこと」

篠宮「は?何だ?どういうことだ!?」

天龍「……まさか、Mr.美山が犯人ということなのか?」

美山「……え?ど、ど、ど、どうしてぼくが……!?」


夢崎「もしキミが死体の移動のために台車を持ち出したのなら……」

夢崎「どうしても矛盾が出てくるんだ」

篠宮「矛盾……それって何だよ?」

黒宮「……それが……私が犯人じゃないことに繋がるの?」

夢崎「うん……たぶんね。もしこの矛盾が……」




美山「ちょ、ちょっと……待てよ……!」反論!




美山「なんだよ……ぼくは、犯人なわけないだろ……」

美山「なんで、こんな議論を続けてるんだ……」

美山「犯人は……黒宮さん……だろ……!」

夢崎「……美山クン、ここまで来たら最後まで謎を解かなきゃ裁判は終われないよ」

美山「うる、さい……!」

美山「こんな裁判……さっさと……終わらせろよ……!」


【反論ショーダウン 開始】

コトノハ【>>595
>【死体発見アナウンス】
>【大浴場のロック】
>【裁目の証言】


美山「矛盾……そんな、ものは……ないよ!」

美山「ぼくが、台車を持ち出したのは……」

美山「周防君を……【大浴場に移動するため】……!」

美山「なにも……おかしくない……!」

美山「ぼくがやったのは……」

美山「毒入りだと知らずに……【お茶を持ち出した】ことだけ……」

美山「それで……犯人に、なるのかよ……!」



【コトノハ】→【論破ポイント】 or 【ナシ】

安価↓


【裁目の証言】→【お茶を持ち出した】

夢崎「それは違うよ!」


夢崎「裁目さんの証言によると11時前にお茶を持ち出してるよね?」

美山「な、なにも……おかしくない」

美山「……よね?」

天龍「まあ、そうだな」

七色「どうしたフィッチー?」

……どうやら焦りすぎたみたいだ。
もう少しじっくりと美山クンから話を聞きだそう。


発言力4→3


美山「わ、わからないようなら……もう、一度……」

美山「わかるまで……説明して、やる……!」


【反論ショーダウン 開始】

コトノハ【>>595
>【死体発見アナウンス】
>【大浴場のロック】
>【裁目の証言】


美山「矛盾……そんな、ものは……ないよ!」

美山「ぼくが、台車を持ち出したのは……」

美山「周防君を……【大浴場に移動するため】……!」

美山「なにも……おかしくない……!」

美山「ぼくがやったのは……」

美山「毒入りだと知らずに……【お茶を持ち出した】ことだけ……」

美山「それで……犯人に、なるのかよ……!」



【コトノハ】→【論破ポイント】 or 【ナシ】

安価↓


【ナシ】 発展!


夢崎「問題はそこじゃないんだ」

夢崎「いつ台車が持ち出されたのか……」

夢崎「そこが問題なんだ」


コトノハ【>>595
>【死体発見アナウンス】
>【大浴場のロック】
>【裁目の証言】


美山「いつ……持ち出されたかだって……?」

美山「そんなの……【周防君が死んじゃった後】に決まってるだろ……!」

美山「それが……なんだよ……!」

美山「それくらいで……ぼく、が犯人扱いだなんて……!」

美山「【毒薬を盗めた】のは……黒宮さんだけなんだ……」

美山「彼女、が……犯人だろ……!」


【コトノハ】→【論破ポイント】 or 【ナシ】

安価↓


【裁目の証言】→【周防君が死んじゃった後】 正解!

夢崎「その言葉……撃ち落す!」論破!


夢崎「美山クン、それは通らないよ」

夢崎「モノクマファイルによると周防クンが死んだ時刻は深夜0時」

夢崎「だけど裁目さんは11時より前にはもう台車がなくなっているのを発見してるんだ」

美山「う……そ、それ……は……」

七色「どうしてスッチーが死ぬ前に台車なんて持っていったんだよ」

七色「まるで最初から使う予定だったみたいだな?……どーなんだよ」

美山「あ、あの……ち、違う……」

クレア「何が違うのよ。あなたは……」

美山「うるさいっ!最初から使う、予定……だっただって……?」

美山「それじゃあ……ぼくが最初から、毒が……あること知ってた、みたいじゃないか!」

影山「……なんか随分お喋りになってきた?」

美山「そんなこと……どう、でもいいだろ……!」


美山「それより、ぼくが毒のこと……知るわけない」

美山「まさか……ぼくが、黒宮さんが毒を入れるとこ……」

美山「目撃してたって言うわけ……ないよね?」

裁目「……可能性はあるんじゃないっすか?」

裁目「だってモノクマちゃんからあのファイルが送られてから私が倉庫までにいく間……」

裁目「そんなに時間は開いてないはずっす。たまたま鉢合わせたなんてこともあるっすよ」

美山「そ、それなら……黒宮さんが気付く、はずだろ」

月城「どう?黒宮ちゃん、目撃した?」

黒宮「……わからない。毒を入れるのに夢中だったから……」

美山「ふん……だいたい……人がいたら気が付くはず、だろ」

夢崎「……いや、そうとも限らないかもしれないよ」

……さっき倉庫で隠れていた人がいた。
毒薬を入れているところを目撃することは可能だったかもしれない。

怪しい人物を指名しろ!

安価↓


御調鞠亜 正解!

夢崎「キミなら……!」解!


夢崎「さっき倉庫を捜査していたとき……」

夢崎「御調さんは棚に隠れてボクたちを見ていたよね?」


――――
――



天龍「見たまえ、棚の上に毒薬が置いてあった」

天龍「ちょうど君が手の届かないくらいのところにね」

御調「……それが毒薬ですか?……初めて見ました」

沙神「む……御調さん、いたのですね。棚に隠れて気がつきませんでしたよ」

御調「……わたしは影薄いですから……」

沙神「いえ、そういう意味ではないのですが……」

御調「ふふ……冗談です……」



――
――――


御調「ふふん、もちろん見えていましたよ」

御調「あそこからなら隠れながら様子を窺うことも可能だったでしょうね」

神鳥「あらあら、どうやら目撃することはできたみたいですよ?」

影山「どうなの?美山君は犯人なわけ?」

美山「ぼ、ぼくは……」








美山「俺が……犯人な、わけねーだろうがっ!」



       


羽毛田「きゃっ、ど、どうしたの?」

クレア「急に強気になったわね……」

美山「自分の命がかかってる、時に……ビビッてなんか、いられるかっ!」

美山「殺らなきゃ殺られる……俺は、今までそんな世界を見て、きたんだ!」

夢崎「……美山クン」

美山「周防君が死ぬ前に、台車を持ち出した……それが何だってんだ」

美山「目撃できた……だからなんだってんだ」

美山「証拠なんて何も、ない、だろ……!」

美山「全部そこのガスマスク女が、やったこと……!」

美山「俺は、ただの被害者……なんだ……ふざ、けるなっ!」

美山「そいつが……犯人じゃないってんなら……」

美山「俺が犯人だってんなら……証拠を出せ、よ……!」


【PTA 開始】


美山「怖くない、怖くない……」

美山「ビビッて何かいられない……!」

美山「俺は、犯人……じゃない!」

美山「殺らなきゃ、殺られるんだ……!」

美山「剪る、剪る、剪る、剪る、剪る、剪る……」

美山「俺は、黒宮さんを目撃……なんてしてな、い……」

美山「【毒薬を入れたのは、そこの……ガスマスク女しかいない……!】」





                隠 し
                 △

    の   □                ○   毒 薬

                 ×
                場 所




安価↓


〇□×△ → 毒薬の場所隠し

夢崎「それは……違う……?」


夢崎(……いや、違うのはボクのほうだ)

夢崎(少しだけ……違う)


発言力3→2


夢崎(でもあと少しだ)

夢崎(これで……終りにする……!)

安価↓


○□△× → 毒薬の隠し場所 正解!

夢崎「これで……終わりだ!」論破!


夢崎「たしかに毒薬を仕掛けたのは黒宮さんだった……」

夢崎「でもその毒薬をキミは見ていたはずなんだ!」

美山「だから……どうして……!」

夢崎「毒薬の隠し場所だよ。毒薬が隠してあったのはボクでも手の届かない場所だったんだ」

夢崎「背の低い黒宮さんなら絶対届かない場所だ」

黒宮「……!まさか……本当に見てたの?」

黒宮「見てた上で……利用したって言うの……?」

美山「そ、それ……は……」

御調「美山さん、あなたは黒宮さんがお茶に何かを入れたところを見ていたんです」

御調「その時、毒薬の瓶も確認した……」

御調「そしてあなたはつい元の場所ではなくもっと見つかりにくい場所に隠してしまった」

御調「……そうですね?」

美山「うぐ……ぼく、は……ぼくは……」

夢崎「……もう一度、事件を振り返る」

夢崎「今度こそ……正真正銘、最後の推理だ」


【クライマックス推理】


Act.1
昨日の動機発表の後、黒宮さんは医務室へと行った。
そこで毒薬を盗むことに成功した。……でもそこに碓氷さんが現れたんだよ。
幸か不幸か……碓氷さんは毒薬の情報を隠した。それが事件を複雑化してしまったんだ。

Act.2
作戦会議後、黒宮さんはボクの部屋へと訪れた。
……もしかしたらその時にはもう殺人なんてする気がなくなっていたのかもしれない。
だからこそ……次の動機発表が起きてしまったんだ。

Act.3
第二の動機発表後、黒宮さんは生活雑貨倉庫へと向かった。
そこでお茶に毒を仕込み……そのまま毒を棚に隠した。
それだけなら殺人は起きなかったかもしれない。
でもその光景を美山クンは目撃してしまったんだ。

Act.4
周防クンに呼ばれた美山クンは彼を殺すため、倉庫から毒入りのお茶を持ち出した。
そしてその毒入りのお茶を飲んでしまった周防クンはそのまま……死んでしまったんだ。
計画通り死体を移動しようとした美山クンは羽毛田さんに罪を着せることを思いつき……実行したんだ。

毒薬を盗み、お茶にそれを仕掛けたのは黒宮さんだった。
でもそのことに気付きながら毒薬を飲ませた人物こそがこの事件の真犯人だったんだ。
周防クンに毒薬を飲ませることができた人物……それは美山クン、キミしかいない……!



    C O M P L E T E !

    


夢崎「今度こそ……認めて欲しい」

夢崎「キミが犯人だということを……」

美山「……こ、ここまで……みたいだね……」

天龍「認めるのだな?」

美山「……そうだ……ぼくが……」

美山「周防君を……殺したんだ……」

御調「……今度こそ、本当に終わりですね」

モノクマ「どうやら議論の結論が出たようですね!」

モノクマ「それでは投票タイムとまいりましょう!」

モノクマ「オマエラ、お手元のスイッチで投票をしてください!」























      ドルルルルルルルル

        ドンッ



            VOTE

      【ミヤマ】【ミヤマ】【ミヤマ】



     学 級 裁 判   閉 廷 !


      

今日はここまで
次回更新は未定


モノクマ「大正解!周防クンを殺したクロは美山クンでした!」

モノクマ「いやー、最初からドキドキさせられる学級裁判となりましたね」

モノクマ「正直、美山クンがあのまま卒業しちゃうんじゃないかとハラハラしたよ」

夢崎「本当に……美山クンが周防クンを殺したんだね」

天龍「Mr.美山、なぜそんなことをしたんだ……?」

美山「し、しかた……なかったんだ……」

美山「周防君は、僕を……殺そうと、してたんだから……」

美山「だから……殺られる前に……殺っただけ、だ……!」

七色「……スッチーは本当にミヤッチのこと殺そうとしてたんかよ?」

美山「それ以外……ありえ、ないだろ……」

美山「僕が一番殺しやすそう、だったから……」

美山「だから……僕を呼び出した……そうとしか、考えられない、だろ!」

モノクマ「……じゃあ確かめてみましょうか」


クレア「確かめるって……何をするつもりなの?」

モノクマ「ここである映像を見てもらいましょう!」

美山「は……え、映像って……?」

モノクマ「周防クンが美山クンの部屋に訪れる直前の映像です」

モノクマ「これを見ればどうして美山クンが選ばれたのかわかるでしょう」

……そういえばあのメモには○だけじゃなくて△や×の記号もあった。
あれってどういう意味だったんだろう……?

モノクマ「それでは……ムービースタート!」



――
――――


周防「……ん?何か手帳の様子が変だな」

周防「……俺はすぐさま手帳を起動し、更新情報を確認する」

周防「……どうやらモノクマからファイルが送られてきたようだ……それも相当やっかいな内容の」

周防「……シークレットファイルだと?しかも自分の秘密じゃなくて……」

周防「羽毛田の秘密……?」

周防「……これはまずいことになった。羽毛田の秘密が他のやつらに知られるとコロシアイに発展しかねない」

周防「……だが俺がこの秘密を隠し通すことができるだろうか?」

周防「……いや、できない。明日の朝一番に羽毛田の秘密を漏らしてしまうだろうな」

周防「どうすればいい……?」


周防「……散々考えたが自分じゃどうにも出来ないだろう」

周防「……しかたがない。ここは誰かに相談して俺が秘密を喋ってしまうのを止めてもらうしかない」

周防「誰の部屋を訪れるべきだろうな……」

周防「……もう夜時間だ。女子に相談するのは論外」

周防「……男子の中の誰かに相談すべきかだが……まず月城は男子か怪しいから×」

周防「……それから影山だが……信用はできないな。今の状況だと逆に殺される可能性もある。×」

周防「……篠宮も俺ほどではないが隠し事が苦手そうだ。×」

周防「……夢崎は信用できるとは思うが……もしコロシアイを考えていたとしたらどうだ?」

周防「……夢崎と戦えば負けるかもしれない。保留。△」

周防「……沙神は一見まともそうだし相談にも応じてくれるだろうが……どこか怪しくもある。△」

周防「……やはり天龍に相談すべきか?いや、今あいつに余計な負担をかけるのはよくないかもしれない。△」


周防「……残るは美山だが……あいつは裏表のない性格だし、俺とは逆でベラベラとお喋りするようなやつでもない」

周防「……もしあいつがコロシアイなんて考えても俺なら止められるだろう」

周防「……むしろ護身用に武器を持ってくるよう言っておいてもいいくらいだ」

周防「よし、決めた。まずは美山に相談しよう」

周防「さっそく呼び出すための手紙を…………いや、ここは自分で声をかけるべきか」

周防「こんな時間に呼び出して相談に応じてくれるかは怪しいが……」

周防「こちらから何もしなければあっちだって何もしないだろう」

周防「さっそく美山に会いに行くとするか……」



――――
――


美山「……は?な、なんだよ、これ……」

天龍「……あのメモはこういうことだったのか」

モノクマ「そうなのです。周防クンはコロシアイを始めようとしてたわけではなく……」

モノクマ「むしろ逆!コロシアイを止めるために美山クンに会いに行ったのです!」

モノクマ「それにしても彼も軽率な行動だったよね。相当焦ってたのかな?」

美山「う、嘘……だ。こんな、こと……」

モノクマ「それなのに美山クンは話も聞かずに殺しちゃうなんて」

モノクマ「とんだうっかりさんだよね!」

美山「うる、さいっ……!しかた、ない……だろ!」

クレア「……しかたないですって?少しも話を聞く余裕がなかったって言うの?」

クレア「これは……止めることができた殺人じゃないの?」

美山「それ、は……」

モノクマ「うぷぷぷ、それはどうだろうね?」

モノクマ「なんせ美山クンは……極道お抱えの庭師だったんだから」

夢崎「極道……だって?」


裁目「極道お抱えって……本当何すか?」

影山「……間違いないんじゃないの?僕に送られてきたファイルにもそんなようなことが書かれてたし?」

天龍「Mr.美山のシークレットファイルはMr.影山のところに来ていたのか」

月城「……てことはやっぱり本当のことっぽいね☆」

美山「……そう、だよ……僕は、たしかに……極道と、関わりがあった……」

美山「だから……こそ、知っていた……」

美山「殺らなきゃ、殺られる世界だって……あること」

美山「話なんて……聞く余裕……僕にはなかった……」

羽毛田「美山さん……」

美山「たしかに……ぼくは自分の、意思で……周防君を、殺したよ……」

美山「だ、だけど……元はと言えば、元凶は……」

美山「全部……全部、黒宮さんじゃないか……!」

黒宮「……!」

夢崎「ま、待ってよ!悪いのは黒宮さんじゃ……」

美山「それに……碓氷さん、だって……気付いてたのに、止め、なかったんだろ……!」

碓氷「……それは……」

美山「答え、てよ……どうして……どうして、こんな……!」

モノクマ「答えは簡単だよ。ボクが黒宮さんを唆したんだ」

夢崎「……モノクマが……黒宮さんを?」


モノクマ「実はあのシークレットファイルを送った後、コロシアイを始めようって人は現れなくってね」

モノクマ「しかたないから黒宮さんに交渉しに行ったんだ」

モノクマ「もしコロシアイを始めてくれたならキミの知りたい情報を教えてあげる……ってね」

モノクマ「まあ結局、ボクがそんなことしなくてもコロシアイは起きたかもしれないんだけど……」

御調「……黒宮さんを狙い撃ちにしていたというわけですか」

モノクマ「だって一番コロシアイに積極的だったのは黒宮さんだったんだもん」

モノクマ「……それに少し鬱陶しかったからね」

クレア「鬱陶しいですって?積極的だったならむしろあなたにとって好都合だったのではなくって?」

モノクマ「……あ、そうそう黒宮さんはちゃーんとコロシアイを始めてくれたことだしご褒美をあげなくっちゃね」

黒宮「……!姉さんがどうなったのか……教えてくれるの……?」

モノクマ「ええ、教えますとも……キミの先輩は……」




モノクマ「とっくの昔に自殺しちゃいました」




黒宮「…………え?自殺……?」

モノクマ「そうです!自殺です!」

モノクマ「ちなみにその時の映像がこちらです」

裁判所に設置されたモニターに2人の女性が映し出される。
ひとりは金髪の女性……そしてもう一人は黒いローブを着て倒れている女性だった。


モノクマ「この黒いローブ姿の女性に見覚えありますよね?」

モノクマ「彼女はすべてに絶望し、仲良しクラスメイトと心中するため自殺したのです!」

モノクマ「……キミだけを残してね」

黒宮「う、嘘……そんな、はず……ない」

モノクマ「現実から目を背けちゃあかん。全部真実なんやで」

黒宮「いや……信じない……私は……私は……」

モノクマ「あ、ちなみにこの後死体がずたぼろにされる映像もあるけど見たいっすか?」

黒宮「ありえない……こんなの……絶対……嘘……」

モノクマ「ではお見せしましょう!こちらがぐちゃぐちゃにされた死体で……」

黒宮「もうやめて……!もう、何も……聞きたくない……!」

……黒宮さんの悲痛な叫び声が裁判所に響き渡る。
ボクたちはただ……黙って見ていることしかできなかった。


天龍「……シット、なんでこんなことになってしまったんだ」

天龍「まさか……MS.碓氷が毒薬のことを隠していたのも貴様のせいなのか?」

モノクマ「いや、そっちは知らないけど……むしろボクが知りたいくらい」

碓氷「ああ、そのこと……話さなきゃ駄目かしら?」

美山「あ、たりまえだ……なんで、こんな……」

羽毛田「も、もしかして黒宮さんをかばったとか?」

碓氷「……ううん、違うの」

影山「……秘密を握られてたからとか?」

碓氷「それも違うわ」

裁目「それならどうして嘘ついたんすか?」

裁目「裁判に負ければ碓氷ちゃんだって危なかったはずなのに……」

碓氷「……ごめんね」

碓氷「本当は言うの恥ずかしかったんだけど……実は私……」





碓氷「悲劇のヒロインになるのが夢だったの」



    


夢崎「悲劇の……ヒロイン?」

天龍「君は……何を言ってるんだ……?」

碓氷「誰かのために自分を犠牲にして……」

碓氷「どうしようもなく理不尽に嫌われて」

碓氷「どうしようもなく理不尽に殺されて」

碓氷「どうしようもなく理不尽に破滅する……それが私の願いなの」

碓氷「黒宮さんを庇ったせいでみんなが処刑になったら……」

碓氷「みんな私のこと嫌ってくれるでしょ?だから嘘ついてみたの」

裁目「いや、え……意味がわからないっす……」

沙神「理解が追いつかないのですが……」

碓氷「……困惑するのも当然だと思うわ」

碓氷「この気持ちは私にしかわからないことだから……」

篠宮「何……言ってるんだ?頭おかしいんじゃねーのか?」

碓氷「……その通りよ。私は少し頭がおかしいの」

碓氷「あ、でも勘違いしないでね。私はみんなのこと嫌ってるわけじゃないのよ?」

碓氷「むしろみんなのこと大好きなんだから」

とても理解できない。碓氷さんの言ってることに頭がまるで追いつかなかった。
それは他のみんなも同様で……しばらくの間、沈黙が続いた。






……そして、モノクマがその沈黙を破る。






モノクマ「……そろそろ飽きてきたんで"おしおきたいむ"といきましょうか」


美山「お、おしおき……?」

モノクマ「今回は超高校級の庭師である美山挟身クンのためにスペシャルなおしおきを用意しました!」

美山「ま、待ってよ……まだ、納得してない……」

モノクマ「それでは張り切っていきましょう!」

美山「嫌、だ……死にたく、ない……」

モノクマ「おしおきたーいむ!!」

美山「や、やめろぉおおおおおおおおおおお!!!」




        GAMEOVER
   ミヤマくんがクロにきまりました。
     おしおきをかいしします。


    


【お手入れされちゃいます?庭木の逆襲!】

【超高校級の庭師  美山挟身処刑執行】


いくつもの木が生えた日本庭園……そこに美山は倒れていた。

美山が起きあがると、それと同時に周りの木が動き出し美山に近づく。

木はモノクマの面が彫られており、枝の先には巨大な鋏のようなものが取り付けられていた。

美山は木の化け物から逃げ出そうと走りだす。


必死に逃げようとするも、

庭園は高い塀に囲まれているため逃げ場がなく、

……やがて木の化け物に追いつかれてしまう。


美山は泣き叫びながら助けを請うが木の化け物に話は通じない。

必死の叫びも虚しく、木の化け物は美山に鋏を向け……剪定を始める。




―――――――――ヂョキヂョキヂョキヂョキヂョキ!!




……剪定を終えた木の化け物は元いた場所に戻っていく。

そこに残ったもの……。

それはモズのはやにえのように、

切断された両手両足胴体頭を木に磔にされた美山の姿だった。


モノクマ「エクストリィィィィム!!!」

モノクマ「アドレナリンが染み渡るぅううう!!」

夢崎「嘘……なんだよ……これ……」

羽毛田「……美山さんが……あ……」

神鳥「これは……あまりにも酷すぎます……」

月城「やだ……こんなの……やだよ……」

篠宮「ちくしょう……ふざけんな……!」

七色「胸糞悪い……いくら殺人を犯したからってここまでする必要なんてねーだろ」

モノクマ「うぷぷぷ、怒ってる?ボクが憎い?」

夢崎「当たり前だろ!全部……お前のせいじゃないか!」

モノクマ「ふーん……ボクのせいね」

モノクマ「いいんじゃない?せいぜいそうやってボクに八つ当たりしてればいいさ」

モノクマ「そんなことしたってここからは絶対に出られないんだからね!」

モノクマ「うぷぷ……ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」

……高笑いしながらモノクマは裁判所を去っていく。




あまりに悲惨な光景を前にしたボクたちはこれ以上……何も喋ることはなかった。
ひとり、またひとりと何も言わずに裁判所を後にしていく。




最後に残ったのは……ボクと黒宮さんだけだった。


夢崎「黒宮さん……戻ろう」

夢崎「これ以上ここにいてもしかたないよ」

黒宮「……私のことはもう放っておいて」

夢崎「そんなことできないよ……ボクたち仲間なんだし」

黒宮「……私は……仲間なんかじゃない」

黒宮「君塚も……周防も……美山も……私が殺したも同然……」

黒宮「全部……全部私のせい……」

夢崎「それは違うよ!悪いのは黒宮さんじゃない」

夢崎「悪いのは全部モノクマだ!」

黒宮「……そんなことない。モノクマが何をしようと……」

黒宮「全部、私が自分でやったこと……」

黒宮「私が……殺した……」

……違う。悪いのは全部モノクマだ。
それに止めることができなかったのはボクにも……責任がある。


夢崎「黒宮さん、キミは悪くない」

夢崎「それに……本当はコロシアイなんてするつもりなかったはずだよ」

黒宮「……適当なこと、言わないで」

夢崎「適当じゃない。前に言ってたよね?自分の才能は存在感を消す事だって」

夢崎「黒宮さんなら碓氷さんにも美山クンにも見つからずに毒薬をどうにかできたはず……」

夢崎「本当は……誰かに止めて欲しかったんじゃないの?」

黒宮「…………」

夢崎「殺人が起きてしまったのはキミだけの責任じゃない」

夢崎「止めることができなかったボクにだって責任があるんだ」

黒宮「……たしかにそうかもしれない」

黒宮「私は誰かに……止めて欲しかった……」

夢崎「……黒宮さん」








黒宮「……でもそれが間違いだった」


夢崎「間違いって……」

黒宮「私なんかが誰かと関わろうと思ったのが……間違いだった」

黒宮「私の才能は私をひとりにするためのもの……」

黒宮「どうして……勘違いなんてしちゃったんだろう」

夢崎「そ、それは違うよ!誰かと関わることが間違いだなんて……」

黒宮「……ごめんね、夢崎」

夢崎「え?」

黒宮「私はあなたのこと嫌いだって言ったけど……」

黒宮「あれはただの嫉妬だったの」

夢崎「嫉妬……?」

黒宮「夢の国の住人で多くの人から好かれていて存在感溢れるキャラクター」

黒宮「私とは正反対の才能を持っていた……だから嫉妬したんだと思う」

夢崎「……黒宮さん」

黒宮「……でもそれも今日で終わり」

黒宮「もう……私は誰とも関わらない……」

黒宮「ずっと……一生ひとりで生きていく……」

夢崎「……そんな……待って!」







黒宮「……さよなら」


     




それはあまりにも突然で……
まるで最初からそこにいなかったのようだった。

辺りを見渡すが黒宮さんの姿を見つけることができない。
ボクはただ呆然と……そこに立ち尽くすしかできなかった……。







――――
――


 ― 監視ルーム ― 


これで徹底的に嫌われたはず……。

コロシアイ宇宙旅行は順調に進んでいる……。

……監視、続けなきゃ……。


監視する人物を4人選びます(黒宮、夢崎は選べません)
安価↓4まで

羽毛田、天龍、碓氷、御調 選択でここまで
続きは今日の夜に、1章終わらせます


――――
――



 ― 羽毛田の個室 ― 


羽毛田「……美山さん……可哀相だったの」

羽毛田「それに周防さんも……うう……」

羽毛田「どうして……どうして私たちこんなことに巻き込まれちゃったの……?」

羽毛田「…………」

羽毛田「それに……私の秘密もばれちゃったの……」

羽毛田「裁判の時は追究されなかったけど……明日になれば聞かれるのかもなの……」

羽毛田「私のこと……どう思ってるのかな……?」

羽毛田「…………」

羽毛田「……でも、大丈夫なの」

羽毛田「だって私は……運命の人を見つけたんだから」

羽毛田「あの時の間違いだって……きっとわかってもらえるはずなの……」

羽毛田「……ふふふ……ふふ……ふふふ……なの……」




――
――――


――――
――



 ― 居住エリアA・廊下 ― 


天龍「……待ちたまえ、君に話がある」

碓氷「私に話?私のほうからは何も話すことないけど……?」

天龍「君がなくても僕がある。今日のあれは……いったいどういうことなんだ?」

碓氷「どうって言われても……そのまんまだと思うけど」

天龍「……聞き方を変えようか。君の目的はなんだ?何をしたいのかね?」

碓氷「私はただ……みんなを守りたいだけよ」

碓氷「そして私だけはみんなから嫌われて惨めに孤独に死んでいければ……それでいいかな」

天龍「君が犠牲になる必要があるのか?全員で脱出できればそれでいいだろう?」

碓氷「……いまいちわかってもらえてないみたいね」

碓氷「わかって欲しいなんてちっとも思わないから別にいいけど……」

天龍「話しては……くれないのか?」

碓氷「話してわかるようなものでもないわ」

天龍「…………」

碓氷「あ、それから……私はもう天龍君のリーダーごっこに付き合うつもりはないから」

碓氷「私は私のやり方で……やらせてもらうわ」

天龍「待て、そんなこと許されるわけ……」







『ドサッ』




     


天龍「ぐっ……MS.碓氷……今……何が……?」

碓氷「……弱い。こんなに簡単に投げ飛ばされちゃうなんて……」

碓氷「もしかしたら……天龍君なら私を破滅に導いてくれる王子様になってくれるかも……」

碓氷「そんな風に思ってたんだけど……期待はずれね」

天龍「何……だと……?」

碓氷「……でも安心して。私がきっとこのコロシアイをなんとかしてみせるから」

碓氷「きっと私なら大丈夫。だって私はこう見えて……」






碓氷「普通の人よりずっと運がいいんだから」







――
――――


――――
――



 ― 教会 ― 


御調「……美山君……死んじゃったんだよね……」

御調「どうして……あの時私の意識をシャットアウト……させたの?」

……あんな光景を鞠亜には見せられません。

御調「……いつもそう。あーちゃんはわたしのことを守ろうとしてくれる」

御調「でも……わたしは……もっと変わらないと……」

……鞠亜はあれから十分変わりましたよ。

御調「ううん……もっと……強くならなきゃ……」

御調「あーちゃんに頼らなくても……いいように……」

……心配しなくても大丈夫ですよ。鞠亜は必ずボクが守りますから。
たとえ……誰を犠牲にしようとも必ず……。

御調「あーちゃん……わたしは……誰かを犠牲にしたいとは……」

……わかってます。全員でここを脱出する……それが一番ですから。

御調「……うん……そうだね……」

……そろそろ落ち着きましたか?部屋に戻りましょう。

御調「……ええ……戻りましょうか……」




――
――――


 ― 監視ルーム ― 


……次に開放するするエリアも……確認しないと……。

……そういえば……あれはどうなった……?

もう……起動している……頃か……。

…………。


――――
――



 ― メカニカルエリア・??? ― 





『ピピ……ピピ……』







『……システム……回復……』









『……起動……開始……』










「……う、うーん……」


「……あれ、ここは……どこじゃ?」


「たしかわらわは……」


「………………」


「…………な、何も思い出せないのじゃ」


「あやつらもおらぬし……わらわをこんな所に放置してどこいったのじゃ?」


「というか……誰もいない?」


「……と、とにかく……誰か探すとするかの……」


「うう……誰もいないし暗いし……不気味なのじゃ……」



――
――――


 ― 監視ルーム ― 


……大丈夫……みたい……。

……いけない……疲れた……そろそろ休みたい……。

また明日から……普通じゃない日常が始まる……。

……も頑張らないと……を助けるため……。




――――
――


 ― 夢崎の個室 ― 


……あれから一時間ほど黒宮さんを探したけど結局見つけることはできなかった。
もう誰とも関わらないなんて言ってたけど……本当に誰とも会うつもりはなのか?


……自分が情けない。

ボクがもっと周防クンに信用されるような人間だったらコロシアイも防げたかもしれない。

ボクがもっと美山クンに頼ってもらえるような人間だったらコロシアイを防げたかもしれない。

ボクがもっと黒宮さんを見ていればコロシアイを……。

……悔やんでも悔やみきれないことばかりだ。




……ボクはこれからどうすればいい?

ふと目を閉じる……すると真っ赤に染まった周防クンと美山クンのあの光景が浮かんだ。

暗く、静かで、孤独な宇宙空間に漂うステーション……。

その中で……絶望がざわめつくのを……ボクは感じた。




……このままじゃ駄目だ。ボクはもっと強くならないと。
強くなって……みんなを守れるようにならないといけない。




みんなの夢を守ってみせると……周防クンと約束したのだから。


      


【CHAPTER01 絶望のざわめきは血 END】



生き残りメンバー 14人


To Be Continued


ノーコンテニューボーナス!

アイテム『ハッキング夢枕』×2を手に入れました。
『ハッキング夢枕』 … 夜時間アイテム。一度だけ、他キャラの(非)日常編を覗くことができる。


CHAPTER01クリアボーナス!

アイテム『特別救助隊バッジ』を手に入れました。
『特別救助隊バッジ』 … 夜時間アイテム。使用すると、夢の中にある人物が現れる。

アイテム『ジノフォビア剪定鋏』を手に入れました。
『ジノフォビア剪定鋏』 … 夜時間アイテム。使用すると、夢の中にある人物が現れる。


《CHAPTER01 リザルト》

【ミッションリスト】
『ミッション01』 … 君塚の依頼。黄色いリボンを相応しい人物にプレゼントする。
『ミッション03』 … 神鳥からの依頼。黒宮の秘密を探る。
『ミッション06』 … 碓氷からの依頼。碓氷がどう思われているのか調査する。
『ミッション08』 … 神鳥の疑惑。パンツハンターを探し出す。
『ミッション09』 … 月城のお願い。魔法少女の勧誘を手伝う。

【クリア済みミッション】
『ミッション02』 … ミッション成功。七色の依頼。謎の小瓶の中身はただの水だった。
『ミッション04』 … ミッション成功。クレアからの問題。探偵の心得を教えられた。
『ミッション05』 … ミッション成功。沙神からの依頼。ストーカーは羽毛田だった。
『ミッション07』 … ミッション成功。篠宮からの依頼。御調は完璧超人が好み。

【アイテム】
『黄色いリボン』 … まっ黄色なお子様用リボン。ある人物にプレゼントすると……?
『ハッキング夢枕』×2 … 夜時間アイテム。一度だけ、他キャラの(非)日常編を覗くことができる。
『特別救助隊バッジ』 … 夜時間アイテム。使用すると、夢の中にある人物が現れる。
『ジノフォビア剪定鋏』 … 夜時間アイテム。使用すると、夢の中にある人物が現れる。

【スキル】
・デイリースキル…(非)日常編スキル
  『アトラクト』 … 自由行動時、他のキャラを乱入させることができる
  『インクワイアリー』 … ミッション時、ヒントを聞くことができる。

・ユーズスキル…学級裁判時、条件を満たしたときに使用できるスキル
  『コークスクリュー』 … 閃きアナグラムの時、精神力3使って不必要な文字を消し去ることができる。
  『心眼』 … ノンストップ議論の時、精神力3使ってダミーの論破ポイントを消し去ることができる。

・オートスキル…学級裁判時、自動で発動するスキル
  『夢の国の住人』 … 裁判中一度だけ、発言力が0になった時、残った精神力をすべてを発言力に移すことができる。
  『冷静沈着』 … 学級裁判時、5連続正解すると精神力が3回復する


今日はここまで
2章は次スレから始めます

このスレの残りは個別エピソードと小ネタを書いていきたいと思います
いきなり全部は書けないので下から読みたいものを選んでくれればそれを優先的に書きます


周防肖治エピソード
【超高校級の消防士にして超高校級の正直者である彼が超高校級の学園に潜入しようとした理由】

美山挟身エピソード
【超高校級の極道に目を付けられた超高校級の庭師が超高校級の女性恐怖症になった理由】

黒宮撫子エピソード
【超高校級の黒子にして超高校級のパンツハンターである彼女が超高校級の演劇部と出会った理由】

御調鞠亜エピソード
【超高校級のピアニストにして超高校級のいじめられっ子だった彼女が超高校級の染物師に憑依された理由】

碓氷茜エピソード
【超高校級の薙刀部にして超高校級の破滅願望を持った彼女が超高校級の決闘を受けた理由】


個別エピソードは全員分考えてあります。ミッションやストーリーの進み具合によって開放されます。
他にも質問等があれば答えます。

待った、今のナシ
開放しちゃいけないエピソード入れちゃった
見なかったことにしてください。正しくはこちら



周防肖治エピソード
【超高校級の消防士にして超高校級の正直者である彼が超高校級の学園に潜入しようとした理由】

美山挟身エピソード
【超高校級の極道に目を付けられた超高校級の庭師が超高校級の女性恐怖症になった理由】

御調鞠亜エピソード
【超高校級のピアニストにして超高校級のいじめられっ子だった彼女が超高校級の染物師に憑依された理由】

碓氷茜エピソード
【超高校級の薙刀部にして超高校級の破滅願望を持った彼女が超高校級の決闘を受けた理由】


……今、俺は木の化け物に追われている。


どうしてこなってしまったんだろう……?


俺が……俺がいけないのか?


……ちくしょう、理不尽だ。


だってあれはしかたなかったんだ。


殺されると思ったから……殺した。それの何が悪いっていうんだ。


…………。


そういえば……前にもこんなことなかったか?


この庭園と似た場所で……あの時も誰かに追いかけられていた。


……何か思い出しちゃいけないことを思い出しそうだ。


たしかあれは……俺がまだ小学生の頃だったような……。






――――
――


「うわっあんなところにボール入っちゃったよ」


「やばくね?あそこってヤクザの家だろ?」


「大丈夫大丈夫!俺がとってきてやるって!」


「さすがみっちゃん!俺たちにできないことを平然とやってのけるぜ!」


「でも……本当に大丈夫なのかな?あそこって結構有名らしいよ」


「きゅうあたまなんたらくみ……だっけか?問題ないって、ボール取ってきたらすぐ戻るし」








……俺はまだ知らなかった。

この時の軽率な行動が今後の人生を左右することを……。




【EXTRACHAPTER 超高校級の極道に目を付けられた超高校級の庭師が超高校級の女性恐怖症になった理由】


      


「……えっと、たしかここら辺にボール飛ばしたよな?」


……それにしても広い庭だ。野球ボール見つかるかな?

まったく困ったもんだぜ……あいつら道でキャッチボールなんて始めやがって。

すっぽぬけてヤクザの家までボール飛ばすんだもんな。


「お、見つけた!あれだな……ってあれ」


野球ボールはたしかに見つけた。

だけどまずいことに……それは折れた木の枝と一緒に庭木の下に落ちていた。


「やっべ……この木折れてんじゃん」


「どうしよう……見なかったことにして帰ってもいいけど」


その庭木は枝が折れたことで明らかにバランスが悪くなっていた。

とは言っても黙っていれば自然に折れたと思われるかもしれない。

だけど俺はこういう不自然なものを見るとどうにも直したくなる性分のようで……。


「そういや図工用のハサミ持ってたな。いっちょ俺が手入れしてやっか」


……この時、素直に引き返すべきだったのかもしれない。

今となってはもう遅いことだけど。


「……すげえ!我ながら完璧だぜ!」


昔から図工は得意だった。

まさかそのスキルがこんな形で生かされるとは思ってもみなかったな。


「よし、木も直した……むしろ前よりよくしたことだしそろそろずらかるか」


ふと、辺りを見渡す。

するとすぐ近くに可愛い女の子の姿を発見した。

……この時の俺は怖いもの知らずだったのだろう。

気が付いたときにはアホみたいなことを口ずさんでいた。


「キミ可愛いね!俺とお茶しない?」


その女の子は自分と同じ小学生くらいの子だった。

だからこそ油断してこんなこと言ってしまったのだろう。

腰に刀のようなものを差している女の子に対して……それもハサミを手に持ったまま……。









「なんだお前は?……いや、いい。わかった」


「お前も私と同じ……組に雇われたヒットマンだな?」


……どうやらヒットマンだと思われたらしい。


「いや、え……ヒットマン?」


「あくまでとぼけるつもりか?ならばその手に持っている凶器はなんだ?」


「え?これはその……木を切ろうと……」


「ふん、私の目は誤魔化せんぞ。ポケットにも凶器を隠しもっているだろう」


……たしかにポケットに物を入れている。

だけどこれは凶器じゃない。さっき回収した野球ボールだ。


「ご、誤解だって……それよりキミにそんな物騒な物は似合わないと思うんだ」


「まずはそれを置いて落ち着いて愛でも語らないか?」


「……なるほどな。そうやってこっちを油断させてからやろうという算段か」


「え、いや、ちが……」


「貴様の狙いは坊ちゃんか?洗いざらい吐いてもらうぞ……」





「……貴様の命が残っていればな」





「ひぃぃぃぃぃぃ!!」


思わず叫んでしまう。

だってしかたない。殺気が半端ないんだもん。


……それから何時間逃げ回っただろう?

実際は一時間も経っていないだろうけどそれくらい長く感じられた。

昔から逃げ足だけは早かった。

それが幸いしてかなんとかさっきの女の子から逃げることができた。


「ふう……とりあえずここでやり過ごすか」


本当はさっさとここから逃げたかった。

けれど次見つかったらもう逃げ切れる気がしない。

ここは様子を見て、一気に逃げ出すしかない。


「や、やっぱりヤクザって怖いな……もう二度とこんな所来ないぞ」


もう一度辺りを見渡す。

すると今度はさっきとは別の女の子を発見した。

……相変わらずアホなことに、気が付いたときにはまた声をかけていた。


「キミ可愛いね!お茶しない?」


……女の子からの返事はない。

その変わりに後ろから声が聞こえた。


「貴様……お嬢に手を出すつもりか?」


……わーい。また見つかっちゃった。


……それからのことはよく覚えていない。

というか思い出したくもない。

お嬢とかいう恐ろしい女の子と眼鏡をかけた女の子に殺されかけたということだけはわかる。

すでにトラウマを抱えていた俺が解放されたのは数時間後のことだった。

そこのお抱えの庭師が俺が直した木を発見し、誤解を解いてくれたみたいだ。


「こいつはすごいですぜ。庭師としての才能があるかもしれない」


そんな余計な一言があったおかげで俺は不法侵入と器物損壊の罪を庭師として働くという形で償うことになったのだ。




――――
――


どうしてこうなってしまったのか……自分でもよくわからない。


気付いたら俺は庭師としての道を歩み始め、女性恐怖症になっていた。


どこで……道を間違えたんだろう。


あの時ヤクザの敷地に入らなければよかったのか?


それともあの時さっさと帰っていれば庭師にすらならずにすんだのか?


……いや、たぶんそうじゃない。


俺が周防君を殺そうと決意したとき……それが間違いだったんだろう。


俺は知っていたはずだ……人を殺すということがどういうことなのか。


……今となってはもう遅い。周防君は死んでしまったのだから。




「ごめん……周防君」




……今、俺もそっちに行くから。




【END】

短めですが美山エピソードはだいたいこんな感じです。
他のキャラのエピと次スレはもうしばらくお待ちください。
シリアスブレイクネタバレしてしまったのでその内黒宮エピも書きます。

それと学級裁判の没案二つほど投下しておきます。


【学級裁判没案 その1】


美山「実はこの事件はすべて僕が仕組んだことだったんだ!」

夢崎「なんだって……!」

美山「毒を仕掛けたのは僕。そして黒宮さんを利用して周防君に毒を飲ませたんだ!」

黒宮「そんな……私が犯人になるの……?」

碓氷「モノクマ、そこんところどうなの?」

モノクマ「この場合は美山クンが犯人やで」

美山「え?マジ?」

モノクマ「マジやで」

美山「……これは罠だ!誰かが僕に罪を着せようとしている!」

夢崎「……投票しようか」

美山「待った。話せばわかる」

黒宮「馬鹿じゃないの?」

美山「だって僕爆弾枠だし……こんな所で死ぬわけないよね……?」

モノクマ「爆弾枠は碓氷さんやで」

美山「」

モノクマ「では投票を開始してください!」


【END】


【学級裁判没案 その2】


周防「美山に毒飲ませたの俺なんだよな……」

夢崎「周防クン、口に出てるよ」

周防「しまった!」

黒宮「もう投票でいいでしょ?」

御調「ふふん、周防さんは毒を盗むことはできませんよ」

七色「誰だよお前」

夢崎「じゃあ犯人は周防クンじゃないんだね!」

碓氷「実は毒薬盗んだの黒宮さんなの」

黒宮「ごめんなさい」

周防「やっぱりね。だって俺毒入れてるの見てたもん」

夢崎「また口にでてる……」

周防「しまった!」

七色「犯人周防じゃね?」

周防「バレタか……いや、まだ隠し通せるはずだ!」

夢崎「もう遅いよ……」

モノクマ「では投票を開始してください!」


【END】

今日はここまで
いい忘れてましたが前作キャラが出てくることはもうありません
個別エピソードでちょこちょこ顔だすかもなくらいです

落書き。黒宮と裁目。更新はもう少し先になります。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org463838.jpg.html
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org463842.jpg.html

落書きその2。これからも気まぐれに落書き投下する可能性あるから閲覧注意ね。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org465714.jpg.html


「我輩の名はプロメテウス!貴様を火の海に沈めてくれよう!」


「……まあ、いい。やっと会えたなクソ野郎……俺にビビッて出てこないと思ったぜ」


「この我輩が愚かな人間如きに恐れをなすだと?笑わせてくれる」


「ただの放火魔風情がたいそうなこと言いやがって……今日こそお前を捕まえてやる!」


「フハハハハハハ!やれるものならやってみるがいい!」





……ついに見つけた。ここでこいつを捕まえればもうあの災厄が起きることはないはずだ

必ず……追い詰めてやる……!





「……貴様、ひとりでぶつぶつと何を言っている?」




【超高校級の消防士にして超高校級の正直者である彼が超高校級の学園に潜入しようとした理由】


   


◇◆


「……やつから犯行声明……いや、犯行予告が?」


犯行予告をしてきたのは放火魔プロメテウス。世界各国で大火災を引き起こしている大犯罪者だ。

そしていつも俺たちの部隊に犯行声明を残すクソ野郎でもある。


「しかし……本当にやつなのか?いつもは犯行後に声明を残しているだろう?」


「少々気になるところはありますが……こうやって犯行声明を出すことを知っている者は関係者以外知らないはずです」


「まあ、そうだが……」


「それに犯行声明の書き方もほぼ一致していますし、間違いないでしょう」


「ほぼ一致……?何か違う点でもあるのか?」


「いえ、気にするほどのことでもありません。ただのスペルミスです」


スペルミス……?よくわからないが気にするほどのことでもないのか?


「まあ、いい……それにしても今回は随分と大胆な行動にでたな」


いつも犯行後に声明を出すことから、騒ぎに便乗して自分が犯人だと名乗る愉快犯ではないかとも思われていた。

しかし、調査が進むとどの事件も人の手によって起こされた火災だということが判明した。


「相変わらず何を考えているのかわからないが……」


「まあ、いい。なんにせよチャンスだ。本物だろうが偽物だろうがな」


「何でもいいから捕まえて情報を吐かせてやる」


◇◆


「ここが次のターゲットか。思ってたより中は広いな」


やつが次に選んだターゲット。それは日本の美術館だった。

なぜこんな場所を選んだのかはまったくもって不明だ。だがそれはいつものこと、気にしてもしょうがない。


「それにしても日本に戻ってくるのは久しぶりだな」

「本当はゆっくりと羽を伸ばしたいものだが……」


それはやつを捕まえた後でいいだろう。

もしこのミッションが成功したら長期休暇を取って日本で過ごすのも悪くない。


「しかし、厳重な警備体制だな。これじゃあやつも出るに出られないんじゃないのか?」


「まさか……ここは囮で別の場所を襲撃するつもりじゃないだろうな」


その可能性は十分にありえる。その場合に備えて別部隊も動いているしな。

俺は勝手に単独行動を取っているがな。バレたらかなりまずいことになるが……まあいいだろう。

それにしても俺の勘がやつはここにいると告げていたのだが……失敗だったか?










ドゴオオオオン!!!!









……!どこかで爆発が起きたのか!?どうやら俺の勘は当たったようだな……。

おそらくヤツが現れたのだろう……待ってろ、今行くぞ!


……よし、中にいた人たちの救助の心配はなさそうだ。

犯行予告がきてただけあって迅速に避難活動が行われたようだ。


「これで心置きなく、やつを探すことができるな」


「しかし……やつはいったいどこに……」







「フハハハハハハ!我輩の名はプロメテウス!世界に災厄をもたらす怪人なり!」







どうやら向こうの方からおでましらしい。

……それにしてもなぜ自分から出てきたんだ?まったくもって意味不明だ。


「……こっちにとっては好都合だがな」


待ってろよ、お前を必ず捕まえてやるからな。


◇◆


声がした方へと駆けつける……見つけた。真っ赤なマントにタキシード、それに奇妙な仮面をつけた妙な男。

あれが……放火魔プロメテウスか。


「ククク、それにしても愉快だな。まるで人間がゴミのようだ!」


「何を言っている?ゴミはお前のほうだろう」


「……ん?貴様は何者だ?」


……俺の名前は周防肖治。特別救助部隊の隊員だ。

だがそんなことをこいつに名乗ってやる理由はない。さっそく捕まえてやる


「ほほう。貴様はあの部隊の……そうかそうか」


「しまった!つい名乗ってしまった!」


「ではこちらも名乗らせてもらおう!我輩の名はプロメテウス!貴様を火の海に沈めてくれよう!」


「……まあ、いい。やっと会えたなクソ野郎……俺にビビッて出てこないと思ったぜ」


「この我輩が愚かな人間如きに恐れをなすだと?笑わせてくれる」


「ただの放火魔風情がたいそうなこと言いやがって……今日こそお前を捕まえてやる!」


「フハハハハハハ!やれるものならやってみるがいい!」


……ついに見つけた。ここでこいつを捕まえればもうあの災厄が起きることはないはずだ

……必ず……追い詰めてやる……!


「……貴様、ひとりでぶつぶつと何を言っている?」


……どうやら俺の心の声は相変わらず駄々漏れのようだ。

そういえばこいつ妙な喋りかたをしているが……気になるな。


「……随分と日本語が上手いんだな。お前は日本人なのか?」


「いかにも!我輩の活動は世界規模ではあるからわからなかっただろうが我輩は生粋の日本男児である!」


「何が日本男児だ。同じ日本人として恥ずかしい限りだ」


まさかこいつが日本人だとは思いもしなかった。

……いや、まだこいつが本物だと決まったわけではない。偽物の可能性もあるからな。


「偽物だと?そんなわけなかろう……それにしても我輩の崇高な活動が理解できんとは悲しいな」


「その活動とやらも今日で終わりだ!とっ捕まえてやる!」


「フハハハハハハ!いいだろう!止められるなら止めるがいい!」


そう言うとやつは逃げ出した。どうやら俺と真っ向から戦うつもりはないらしい。


「待て!逃がしはしないぞ!」


……意外とこの怪人は逃げ足が速いようだ。自分から出てきただけのことはある

だが問題ない。このまま追いかけ続ければ間違いなく捕まえられる


「油断したようだな。自分から姿を現さなければ捕まることはなかっただろうに」


「くくく……なかなかやるではないか。しかし……もう追いかけっこは終わりだ」


「……何?」










「誰か!助けてくれ!閉じ込められたようだ!」








「……!馬鹿な、今の声……向こうの部屋から聞こえたぞ!逃げ遅れた人がいたのか!?」


「フハハハハハハ!そのようだな!ちっぽけな人間よ、どうするつもりかな?」


……もしここで救助に向かえばこいつには間違いなく逃げられる。

逆に見捨てれば確実にこいつを捕まえることができる。

こいつさえ捕まえてしまえばもう悲劇を止めることはできるが……。









「……くそっ、目の前に困ってるやつがいるのにほっとけるわけないだろ!」


……そんなの答えは決まっている。俺に見捨てるなんていう選択肢は最初から存在していない。


◇◆


……助けを呼ぶ声はこの部屋から聞こえた。

どうやらドアの外に何かの像が倒れているせいで中から出られないようだ。これをどかせば……。


「……よし、これで出られるはずだ!」


……部屋の中に入ると、そこにはひとりの男性がいた。

さきほど助けを求めてきたのはこの男性だろう。


「大丈夫か?今助けにきたからもう安心だ。さあ、一刻も早くここから出るぞ」


「た、助けに来てくれたのか?ありがたい、正直もう駄目かと思ったよ」


「ここにいるのはあんた一人か?他に逃げ遅れた人はいないか?」


「いや、僕だけだ。警さ……火災から逃げ遅れたのは僕だけだろう」


「そうか……なら早くここを出るぞ」


「あ、ああ……すまないね」


……見たところ怪我もなくて何よりだ。

なぜここにいたのかというのは気になるところではあるが……それは些細なことだろう。


「そういえば……君はいったい何者なのかね?」


「俺の名前は周防肖治。消防士をやっている」


「消防士……?見た所僕と同じくらいの年齢のようだが……」


「海外の救助隊に所属しているんだ」


「ほう……そうなのか。では今日はどうして日本に?」


「……今日の爆破事件を起こした犯人を捕まえにきた」


「な、何……爆弾魔を捕まえに……?」


「ああ、残念ながらもう逃げられちまったみたいだけどな」


「逃げられた……?そ、そうか……なら良いのだが」


「……?いや、まったくよくないぞ」


「……!あ、ああ、そうだな!まったくよくないな……ははは」


……逃げられたのはたしかに残念だが、直接犯人に会うことができただけでもよしとするか。

何か手がかりでもあればもっとよかったんだがな……。


「……爆弾魔の手がかりが欲しいのかね?」


「え?ああ、また口に出してたみたいだな。たしかにそれは欲しいが……」


「実は……さきほど逃げていたときに妙な物を見つけたのだ」


「妙な物……?」


「うむ、これなんだが……謎の仮面と制服だ」


……この仮面はさっきやつがつけていたものと同じだ。

ということはこの制服もやつのものか……?


「つい気になって持ってきてしまったのだが……何か関係ないだろうか?」


「……これはさっきやつがつけていた仮面だ。だがこの制服はなんだ?」


「それはおそらく希望ヶ峰学園の制服だろう」


「希望ヶ峰学園……?」


「知らないのかね?超高校級の才能を持つ者を集めた学園だ」


……つまりやつはその学園の生徒ということか?

そうか……じゃあその学園の生徒を調べればやつの正体がつかめるかもしれない……!










――――
――


◇◆


あの事件から数日。希望ヶ峰学園にあの制服の持ち主はいないかと問い合わせてみた。

……だが制服の持ち主は現れることはなかった。


「……やはり簡単には現れてくれないか」


だがやつは希望ヶ峰学園の生徒で間違いない……しかし希望ヶ峰学園は捜査に非協力的のようだ。

こうなったら直接俺が潜入してやつの正体を暴くしかない。


「必ず……やつを見つけ出してやる」


……こうして俺はやつを捕まえるため、希望ヶ峰学園に潜入することを決めたのだ。

隊の皆からは『絶対無理だ』『お前には向いてない』『まずその何でも喋るクセを直せ』とか何とか言われたが関係ない。

これが俺の決めた道なのだから……。


【END】

今日はここまで
御調エピ書く予定でしたがもうしばらく後に回します

碓氷と黒宮のエピ書いたら次スレたてるのでもうしばらくお待ちください


人は自分にないものに憧れる。


そして私の人生には悲劇がまったくなかった。


だからこそ悲劇のヒロインなんてものに憧れるのかもしれない。


スポーツに勉強……昔からそこそこ何でもできた。大きな挫折を経験したこともない。


でもどれだけ優秀であろうと運が悪ければあっという間にどん底に落ちることもある。


……けれど私は人より少しだけ運が良かった。


学校で集団食中毒が起きた時、私ひとりだけがそれを免れた。


私が乗っていたバスが大きな事故にあった時も私ひとりだけが奇跡的に無傷だった。


他にも言い出したらキリがない。


……でもこれは本当に幸運?


人が持つ運の絶対量は決まっていると聞いたことがある。


不運が訪れればいつか幸運が訪れる。幸運が訪れればいつか不運が訪れる。


それならきっと私にも今までの幸運に見合った不運が訪れるのかもしれない。


……想像もつかないようなとてつもない不運が。




【超高校級の薙刀部にして超高校級の破滅願望を持った彼女が超高校級の決闘を受けた理由】


      


◇◆


「先輩!助けてください!」


今、助けを求めてきた人物は私が所属している薙刀部の後輩。

私を頼りにしてくれる可愛い後輩だけど……今日はいつもと様子が違うみたい。


「……何があったの?」


「実は……西校の不良に絡まれてしまって……」


「あの子が捕まっちゃったんです!」


……あの子っていうといつも一緒にいるこの3人組の1人のことよね。


「捕まったって……あの子が?あなたたちなら不良の1人や2人どうにかなるでしょう?」


「それが相手は西校のボスで……30人ほど手下を集めてきたみたいなんです……」


「30人って……女の子3人相手に?どうしてまたそんなことに?」


「あの子ってば……西校のスケバンに絡まれたんだけど思いっきり返り討ちにしちゃって」


「怪我……させちゃったみたいなんです」


「……怪我させちゃったの?それはまずいわね……」


……というか今時スケバンなんているのね。そっちの方がびっくりかもしれない。


「あの、それでもっとまずいことに……そのスケバンが西校のボスの彼女さんだったらしくて」


「あの子が呼び出されちゃったんです。それでこのままだとまずいと思って先輩を……」


「ああ……なるほどね。そういうわけ……」


「……ねえ、考えてみたんだけど警察に連絡したほうがいいんじゃないの?」


「で、でもあの子は相手のこと怪我させちゃってますし……」


「このことがバレたら……薙刀部に迷惑かけちゃうかも……」


たしかに薙刀部の部員が怪我をさせたとなると大問題。

正当防衛とはいえ下手したら停学も考えられるけど……。


「……でももう一度考えてみてくれる?私が助けにいって解決するほうが大問題だと思わない?」


「そんなことありません!先輩は無敵です!」


「先輩ならあんなやつらボッコボコのギッタギタにできますよ!」


……うん、会話がかみ合ってない。

まあ、正直なところ私もそこいらの不良が相手ならまったく負ける気はしないと思っているけどね。


「先輩……駄目ですか?」


「助けて……くれませんか?」


……さて、どうしよう?よく考えてみたらこれは私が悲劇のヒロインになれるチャンスかもしれない。

このチャンスを逃す手はないわよね……。


1.警察に連絡する

これが一番無難で現実的で楽な選択。でも面白みはない。

それに私が悲劇のヒロインになれる要素がまったくないのでとりあえず保留。


2.逃げる

この子たちをおいて逃げ出す。

この子達に嫌われると言うメリットはあるけど捕まっているあの子がひどい目にあうのは私も望まないので却下。


3.戦う

もし私が戦って勝ったとしたらどうだろう?

あの子たちは助かって不良たちも大人しくなるかもしれない。

でも私は?このままじゃ私にメリットがない。それなら警察に連絡したほうがまだ……。













……あ、いいこと思いついた!不良たちを全員病院送りにしてやればいいんだわ!


私が不良たちを必要以上に痛めつけることであの子たちは私のことをドン引きする。

そして不良たちからも嫌われることは間違いない。一生恨まれてもいいくらいね。

皆助けられて私も皆から嫌われる……それにそれだけやれば退学だって十分考えられる。

もしかしてこれは一石三鳥ってやつじゃないかしら?

これは……やるしかないようね……!


「あの……先輩どうしたんですか?」


「やっぱり30人相手は厳しいですか……?」


「まったく問題ないわ!早くあの子を助けに行きましょう!」


「本当ですか?さすが先輩です!」


「かっこいいです!素敵です!」


……ふっふっふ、そう言っていられるのも今のうちよ。

これから私が起こす惨状を見てもそんなこと言っていられるかしらね?


「……待ってなさい。全員病院送りにしてあげるわ」


◇◆


不良を全員病院送りにすることを決めた私は西校へと乗り込んだ。

そこには不良30人と……呼び出されていたあの子がいた。


「そこまでよ!その子を離しなさい!」


「あぁ……なんだテメーは?」


「碓氷先輩!助けに来てくれたんですね!」


「先輩だぁ?この女がか?」


「そうよ、私はその子の先輩。今返してくれたらあなたたちのこと見逃してあげてもいいわよ」


「見逃すって……おいおい俺たち相手に何いってんの?」


「この女どももやっちゃいましょーぜ」


「いいねぇ、お楽しみが増えるってもんだ」


……どうやら逃げるつもりはないらしい。よかった。


「ケケケ、なーにが見逃すだ。俺たちはテメーらのこと見逃すつもりはないぜ」


「それにしても馬鹿だねぇ……俺たち相手に助けが3人だけって」


「3人じゃありません!先輩1人です!」


「さあ、先輩やっちゃってください!」


「よろしくお願いします!」


……1人らしい。3人組は動くつもりはないみたい。

まあ、その方が都合いいからいいんだけどね。


「ヒャッハー!やっちまえテメーら!」


「後で後悔してもしらねーぞ!」


「……後悔するのはそっちだと思うわよ」

















……決闘の内容はめんどくさいので省略する。

ただ私が一方的に相手をボコボコにして終わったとだけ言っておく。


◇◆


「……え?何のお咎めも無しですか?」


私は耳を疑った。あの日、私は不良を全員病院送りにした。全治一ヵ月以上のはず。

正当防衛とはとてもいえないほど相手を痛めつけたのに何のお咎めもないという。


「なぜですか?だって私……」


私が何か言おうとするとすぐさま話がさえぎられた。

どうやら学校側はあの事件をなかったことにしようとしているようだ。


「……わかりました。そう言うのであれば……」


正直なところ納得はしていない。

でも西校のほうも何もなかったと言っているらしくこれ以上追究しても無駄みたい。


「どうして……こうなったのかしら……」


わからない。私の作戦は完璧だったはずよね。


「……皆がドン引きするくらい痛めつける」


たしかに痛めつけた。なんせ一ヵ月入院が必要なのだから。

でも後輩たちはそれを見て『すごいです!』『容赦ないです!』『そこに憧れます!』とわけのわからないことを言い始めた。

私が言うのもなんだけど軽く頭がおかしいと思う。


「……不良たちから恨まれる」


……はずだった。なのに強いという理由だけで私は彼らに崇められた。

私のことを姐さんと呼び始め、しまいには舎弟にしてくれとか付き合ってくれとか言い出す始末。

私が言うのもなんだけど軽く頭がおかしいと思う。

まさに骨折り損のくたびれもうけ。

なぜこんなにも嫌われようとしてるのになかなか上手くいかないのかしら?







「……あーあ、どこかに私を破滅に導いてくれる王子様でも現れないかしら?」






私は信じている。きっといつかとてつもない不運が自分に降りかかることを。

その時私は……悲劇のヒロインになることができると……。



【END】

今日はここまで

次スレたてー

【オリジナル】ダンガンロンパエターナル ~コロシアイ宇宙旅行~【安価】2
【オリジナル】ダンガンロンパエターナル ~コロシアイ宇宙旅行~【安価】2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439980480/)


私はいつもひとりだった。


人一倍影が薄く、誰も私を見つけることができない。


でも私はひとりが好きというわけでもなく、いつだって誰かのぬくもりを求めていた。


……そう、人のぬくもりを求めることはしかたないこと。


親しい人にそれを渡す風習があるとかないとかって話もどこかで聞いたことがある。


だから私がそれを求めるのは必然であって、私が変態だからとかではない。


ただ……人との絆を求めてるだけなのだから。




【超高校級の黒子にして超高校級のパンツハンターである彼女が超高校級の演劇部と出会った理由】


    


◇◆


……いつものように私は人との絆を求めて彷徨っている。

今日はこの演劇部の部室にお邪魔しよう。

たしかここの演劇部は最近すごい新人が入ったとかで練習にも熱が入っているらしい。

今は練習中のはずだから誰も入ってこないはず。


「……うん、あったあった」


お目当てのものを発見し、さっそくそれを試着する。

……今の状態を見られたら私の人生は間違いなく終わる。

でも大丈夫。どうせ私に気付く人なんていない。昔からそうだった。

もし誰かこの部屋に入ってきても堂々としていればいい。


「……あなた……何してるの?」


……?あれ、見つかった?ううん、そんなわけない。たぶん今聞いた声は幻聴。


「えっと……それ、アタシのパンツなんだけど……」


どうやらこの人には私が見えているみたい……












……まずい!逃げないと!


◇◆


さっきの人を振り切って全力で逃げ出してきた。

恐ろしいことに何度逃げても私を見つけてきた。

……でもようやく逃げ切ることができたみたい。あれを被ってたから顔も見られていないはず。

でもどうして見つかったんだろう?今日だって完全に気配を消してたはずなのに……。

……まあ、いい。もう二度と会うこともないだろうし今日はもうや帰ろう。


「あ!見つけた!」


……?あれ、見つかった?ううん、そんなわけない。たぶん今聞いた声は幻聴……。


「……もう逃がさないよ」


彼女は私に近づき手を掴んだ。……どうやら私は捕まってしまったみたい。


「えっと……いろいろと聞きたいことあるけどまずはそれ返してくれる?」


……ここまで来たらもうどうしようもない。私は素直に盗んだものを返した。


「あ、やっぱりあなた女の子よね?どうしてこんなことしたの?」


「そ、それは……その……」


「……安心して。別に私は誰にも言うつもりはないから」


「で、でも……」


「というか何も言ってくれないなら誰か呼ぶことになるよ?」


「……!ま、待って!話す!話すから……!」


……私は洗いざらい吐くことにした。

自分の境遇とあれを盗んだ理由。

いつも自分の才能のせいでひとりだったこと……

そしてその寂しさを紛らわせるためにあれを拝借していたこと……

不思議なことに……気が付いたら全てをこの人に話していた。


「へ、へえ……それでこんなことをねぇ……」


「あ、あの……このことは誰にも言わないで……」


「まあ……もうしないって誓うなら見逃してあげてもいいけど」


「…………」


「え、そこで黙っちゃうの?」


「だって……これは私の生きがいみたいなものだし……」


「あのね、あなたの趣味嗜好をとやかく言うつもりはないけど窃盗は犯罪だよ?」


「それはわかってる……」


……本当は自分でもこんなことは駄目だってわかってる。

でもやめられない。


「……そうね、じゃあこうしよっか」


「……?何を……?」


「あなたが寂しさを紛らわせるためにパンツを盗んでるっていうなら……」






「アタシの妹になっちゃえばいいのよ!」


「……妹?何それ?」


「妹は妹よ!それ以上でもそれ以下ではないわ!」


……意味分からない。この人は何を言ってるの?


「アタシね、夢があるの!アタシは自分の妹たちと劇団を作るのが夢なの!」


「あなたはアタシより背も低いし他の人にはない才能も持ってる」


「アタシの妹になる素質を十分兼ね備えてると思うの!」


「……意味分からない。それに私の才能なんてそんなたいしたものじゃない」


「ううん、そんなことないよ。影が薄いってことも立派な才能だもん」


「……演劇には必要のない才能でしょ」


「演劇に必要なのはアタシみたいに目立つ役者だけだけじゃないんだよ?
 そうね……あなたなら黒子とかピッタリなんじゃないかな」


……黒子?そういえば自分の才能の使い道なんて考えてもみなかった。

いや、そもそも今まで私を見てくれた人なんていなかったし……。


「それに!目立つ役はアタシ1人いればいいからね!」


「……あ、そう」


……でもやっぱりこの人の考えてることはよくわからない。


「ねえ、初めてあなたを見たときから感じてたんだけどアタシたちって相性良い思わない?」


「……どこが?むしろ真逆な気がするけど」


「似たもの同士だとつまらないじゃない。それにアタシならあなたのこと見つけてあげられる……そうでしょ?」


……たしかにそうかもしれない。今まで私を見つけることができたのはこの人だけだった。

この人は他の人と違う何かを感じる。


「で、でも……私なんて人の……を盗むような変態だし……」


「大丈夫大丈夫!アタシなんて妹のパンツ見て興奮するし」


「え……それは人としてまずいんじゃ……」


「とにかく!今日からあなたはアタシの妹だよ!いいでしょ!」


「きゅ、急にそんなこと言われても……」


「まずはアタシのことお姉ちゃんと呼びなさい!」


「え、それはちょっと……せめて姉さんとか……というか呼ばないし」


「姉さんか……クール系妹も悪くないわね。
 じゃあアタシは……あ、そういえばあなたの名前はなんて言うの?」


「……私の名前は黒宮撫子」


「じゃあ撫子ちゃんだね!よろしく!」


「あ、そうそう!撫子ちゃんにはこれプレゼントしてあげる!」


「……何これ?ガスマスク……?」


「ちょっと付けてみてよ」


渡されたガスマスクを付けてみる。思いのほかフィットしていい感じかもしれない。


「うん、やっぱり似合ってるよ!」


「……どうしてガスマスクなの?」


「いつもはガスマスクで顔を隠してる撫子ちゃん。
 でもアタシと2人きりの時にだけはその素顔を見せてくれる……最高の設定だと思わない?」


「……やっぱりはずす」


「あ、待って!嘘だってば!だってこれ目立つじゃない!
 これをつけてれば他の人からだってバッチリ気付いてもらえると思って!」


「……そうかな」


「うん!きっと大丈夫!」


「……ありがとう……えっと、そういえば先輩の名前は……?」


「あ、名乗ってなかったね!アタシの名前は……」





……そして私はいつの間にかこの人の妹なんてものになっていた。

あまりに突然な出会いだったけど、もしかしたらこれが私の求めていた絆だったのかもしれない。

こうして私のパンツハント生活は終わりを迎えた……。




――――
――


◇◆


「撫子ちゃーん、疲れたー!肩もんでー!」


「……まったく、姉さんてばしかたないんだから」


「いやー、やっぱり同じ部活に妹がいるっていいわね!
 2人きりのとき以外でも姉さんと呼んでくれたらもっといいのに」


「……馬鹿じゃないの。それよりさっきから読んでるその手紙なんなの?」


「んー?なんか希望ヶ峰学園からスカウトきたみたい」


「……え!?希望ヶ峰学園ってあの!?」


希望ヶ峰学園といえば全国の高校から超高校級の才能を持つ生徒を集めている学園。

その学園を卒業すれば成功が約束されるとも言われている。


「すごい……じゃあ姉さんは希望ヶ峰学園に入学するのね」


「ううん、アタシは希望ヶ峰学園に入学するつもりなんてないわよ」


「……え?どうして?」


「だって希望ヶ峰学園には撫子ちゃんいないし。妹だって離れ離れになるじゃない」


「……ごめん、何を言ってるのかわからない」


「だから妹のいない学校に転校とか絶対無理」


「……馬鹿じゃないの?こんなチャンスもう来ないかもしれないのよ」


「たしかにアタシだってそう思うけど……アタシが希望ヶ峰学園に行ったら撫子ちゃんはどうするの?」


「わ、私……?別に私は姉さんがいなくたって……」


「嘘。とにかくアタシは撫子ちゃんと離れ離れになるくらいなら希望ヶ峰学園になんて行かないから」


……たしかに私だって離れ離れになるのは嫌。

でも姉さんにこんなチャンスを逃させるわけにもいかない。

私も希望ヶ峰学園に入学できればそれが一番なのだけど……。





――――
――


◇◆


「えへへ、今日からアタシたちまた一緒だよ!」


「ええ……まさか同じ学年になるとは思わなかった」


「これから薔薇色の学園生活が待ってるのよ!まだ見ぬ妹たちも待ってるわ!」


「……馬鹿じゃないの?」


「あれ?もしかして嫉妬してる?」


「……してない」


「そんなに心配しなくても撫子ちゃんを放置したりしないから大丈夫だよ!」


「だから……別に嫉妬なんてしてない」


「そう……でもね、待ってるのは妹だけじゃないよ」


「他に誰かいるの?」


「この学園にはアタシ以外にも撫子ちゃんを見つけてくれる人がいる……そんな気がするの」


「そんな人……いないと思う」


「……そっか。ま、どっちにしろその人に撫子ちゃんを渡すつもりはないけどね」


私を見つけられる人……か。たしかにこの学園にならいてもおかしくないかもしれない。

でも……私はそんなことに期待なんてしない。姉さんがいれば十分だから。



でももし本当に私を見つけることができる人がいたなら……

私は今の自分をもう少し好きになれるのかな……。



【END】

このスレはここまで
次章に集中したいので残りのエピソードは次スレ以降でやります

ではHTML化依頼出してきます

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