悟空「ん、んー?」 (57)

悟空「確かオラは人造・・・悟飯とピッ・・・まいや。寝っぞ。」

悟空「・・・て何でこんなタルん中で寝てるんだっけか。チチに説教でもされたっけ。」

コビー「うわわわわわわーーー!!!だ、誰ですかあなた!!!」

悟空「ん?そらこっちのセリフ・・」

コビー「と、とにかくこっちへ!!」

悟空「おい!ちょっ、待て!樽ごと持ってくなーーー!!!」


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悟空「何だってんだよお。」

コビー「申し遅れました!僕の名前はコビーです。アルビダ海賊団の雑用係。」

悟空「海賊?聞かねえなあ。」

コビー「とにかく今は逃げてください!!早くしないとあなたも部下に・・・」

悟空「おめえはなりたくてなってんじゃねえのか?」

コビー「いいえ。釣りに行こうとしたら間違ってここに・・・殺さない代わりに雑用をしろと・・・ここで。」

悟空「こんなボロっちいのまで作って・・・逃げてえなら逃げりゃいいじゃねえか。」

コビー「む、無理ですよ!もし後から追ってきたら・・・」

悟空「じゃあぶっ飛ばしゃいい。」

コビー「僕そんな強くないですし・・・」

コビー「はあ。こんなことじゃあ海軍になれないよなあ。」

悟空「海軍?」(警察みてえなもんか?)

コビー「世界中の悪い海賊達を取りしまる・・・それが僕の夢なんです!」

コビー「でも・・・入る事さえままならない。はあ。落ちこぼれはどう頑張ったって・・」

悟空「そんな事ねえさ。おめえならできるさ。努力すりゃ落ちこぼれだってエリートを越える事だってあるんだぜ?」

悟空「自分に自信を持て。コビー。」

コビー「・・・・・はい。言われたらやれる様な気がしてきました!アルビダだって!他の海賊もみんな」



ドカン!!!

アルビダ「んだって!?コビー!!!」

コビー「ぼ、僕の船・・・」

悟空「誰だ?このおばさん。」

アルビダ「くくくくくくくーーーー!!!」

コビー「や、やめてください!訂正してくださいよ!!この方は・・・」

悟空『自信を持て。コビー。』

コビー「こいつは!!この世で一番いかついクソババアでええすうううううう!!!!」ドンッ!!



アルビダ「ゆ、許さねエ!!2人まとめて地獄に落ちなあああ!!!」ブチッ!!

コビー「わ、わあああああ!!!」

悟空「退け!コビー!!!」

ドガアアッ!!



パラパラ・・・

アルビダ「か、金棒が・・・」

ざわざわ

悟空「お返しだっ」

アルビダ「!!!」

悟空「よっと!!!」

ドゴオオッ!!!

アルビダ「ぐわああああああ!!!???」

船員「パンチ一発であんな・・・」

悟空「ふうっ。・・・おめえら。コビーに一隻船を出せ。ぶっ壊したからその分弁償して貰わねえとな。こいつを海に出してえ。」

船員「は、はい!!!!」

コビー「ううううう!!!」ウルウル・・・

コビー(こ、怖かったあ)

コビー「そういえば名前聞いてませんでしたね。あなたのお名前は?」




悟空「オラか?オラ孫悟空だ!!宜しくな!!」

悟空「・・・」

悟空(オラは何でこんなとこへ・・・確実に言える事はここはオラがいた世界じゃねえってことか・・・)

コビー「あ、悟空さん。これ見た事あります?」

悟空「あ?こ、これは!!!

四星球じゃねえか!!!



コビー「ツーシンチュウ?」

悟空「ドランボール。七つ集めっと、願いが一つ叶うっていうすげえボールさ。」

コビー「これが悟空さんの世界に・・・」

悟空「もしかしたらこれを集めると元に・・・」

コビー(信じがたいが、嘘をつくような人に見えない・・・もしかするとワンピースって・・)

悟空「あ、もうすぐつくぞ。確か・・・シェルズタウン・・・だっけか?」




コビー「・・・」

悟空「あぐ!!うめえええ!!!」

バクバクバク・・・

客「何だよあいつ何杯目だど思ってやがる・・」

悟空「まあ腹の足しにはなったかな・・・」

コビー「お金があー。」(20人分で腹の足しって・・・)

悟空「なんか変な建物だなあ。」

コビー「あっ。あれかな?」

ドンッ!!!

ゾロ「・・・あァ!?」ギロッ!

コビー「うわっ!!!」

コビー(黒いハチマキ、腹巻き、確かにゾロ!魔獣という名もあながち間違ってない・・)

悟空「へえ。あいつなかなかの気だな。」

コビー「気?」

カタ

悟空、コビー「へ?」

リカ「シーー。」

リカ「はい!おにぎり!!」

悟空「おにぎりうまそーだな。」

ゾロ「いらねえよ。あっち行きやがれ!」

リカ「でも・・・」

ヘルメッポ「おやおや。何してんだ?ガキ?ここはかのモーガン大佐の海軍基地。勝手に侵入しては困るねエ?」

ゾロ「チッ。七光りのバカ息子が!」

コビー「あの人モーガン大佐の息子ですか。」

ヘルメッポ「こんなやつに飯渡すんじゃねえ!!」

グシャ!グシャ!

リカ「あっ・・・ううう。ひ、ひどいよお!」

ヘルメッポ「罪人に肩入れし者は同罪と見なすだっけかなァ。まあガキだからここから外に放り投げる程度でいいか。やれ!」

海兵「で、ですが・・・」

ヘルメッポ「うるっせえなア!やれっつたらやれ!親父に言うぞ!!!」

海兵「は、はっ!!」

リカ「きゃあ!」

悟空「うおっ!?」

ガシッ

悟空「大丈夫か?」

コビー「怪我はないかい?」

リカ「うん・・・」

悟空「・・・」

悟空「おめえどうしたんだ?」

ゾロ「捕まった・・・一ヶ月生きてりゃ助けてやるとあいつに約束された。だが、数日間もこれじゃあな。縄ほどいてくんねえか?」

悟空「・・・」

ゾロ「ん?どうした?」

悟空「オラ海賊になろうと思う。」

ゾロ「はァ?意味わかんねえ奴だな。」




ゾロ「へ、へエ?すげえ世界だなそりゃ。」

悟空「コビーは言っていた。大いなる秘宝は海賊王のロジャーって奴しか知らねえってな。もしドラゴンボールが本当にあるなら・・・」

悟空「確率はゼロじゃねえ。これがワンピースの可能性だってある。」

ゾロ「んで、願いを叶えて自分の世界に戻りたいから手ェ貸せと。へっ!ごめんだぜ。俺ァ果たさなきゃなんねェ約束がある。」

悟空「まだ決めてねえよ。そんな。」

ゾロ「あ、そこのおにぎり取ってくれ。」

悟空「え?まあいいけどよ。ほら。」

モグッ

ゾロ「うぐ。ぼへっ!ぶへっ!」(甘ェな。)

悟空「・・・」

ゾロ「ちゃんと『ごちそうさまでした。うまかった』と伝えてくれ。」



コビー「ゾロ・・・本当に悪いやつなのか・・・リカちゃんに聞けばヘルメッポの犬が襲おうとしたところを助けたと・・・」



悟空「あいつ本当何なんだ?」

コビー「さあ?ただ、それだけであれも重過ぎなような気が・・・」

ヘルメッポ「ひえっひえっひえ。何だ。さっきのガキか。反省したか?」

悟空「おめえ。あのゾロってやつちゃんと解放すんのか?」

ヘルメッポ「ひえっひえ。んな訳ねェだろ!ジョークジョーク。俺の犬を傷つけたんだ。死刑にしてやらねェとなァ。」

ヘルメッポ「ま、本気になるあいつも魔獣並の脳筋バ

ドゴオオッ!、

ヘルメッポ「どごいあああああ!?」

悟空「このクズ野郎!」

コビー「悟空さん!!やめて下さい!!」

悟空「・・・決めた。オラ。あいつ仲間にすっぞ!!」

ゾロ「だから仲間にはなんねェっつってんだろ!!」

悟空「でもそのままじゃ犬死にだぞ?大事な約束があるんだろ?」

ゾロ「ぐっ。刀さえありゃ今にでも縄を切れるのに・・・」

悟空「どうしようかなー?べつに。助けるけど刀持ってくの面倒くせえしなあー。」(チラッチラ

ゾロ「タチ悪ィぞ!!テメエエエ!!」

悟空「冗談だって。持ってくっから待ってろ。」



悟空「うお?兵士に見つかっちった!」

海兵「誰だ貴様!ロロノアの仲間か!!」ガチャ・・

ドンドン!!

・・・パラパラ・・・



悟空「いきなり撃つなんてひでえぞ・・・」

ダダッ!!

バキ!ドゴッ!

海兵「ぐお!!」

海兵「な、何!!」

悟空「すまねえな少し頭を・・・」

ポン・・

海兵「へ?」

悟空「・・・よし!あっちか!!」

海兵「何だったんだ・・あいつ。」


ガチャ・・・

悟空「よし!あった!!」





ゾロ「おいやめとけ!最悪お前も・・・」

コビー「今助けられるのは悟空さんだけ。同時にいまあの人を助けられるのはゾロさんだけです。」

コビー「海賊になれとは言いません。悟空さんに力を貸してください!」

ゾロ「・・・・・」


モーガン「そこまでだ!!」ドンッ!!

ゾロ「いい!?」

コビー「あ、あれがモーガン大佐・・!!」

モーガン「まさかネズミが3匹も侵入していたとは・・・シェルズタウンも堕ちたもんだ・・」

コビー(3人?悟空さんと僕と誰だ・・・?)

モーガン「まあその内1匹はここで今処刑されるがな。」

モーガン「構え!!」

ガチャガチャ・・・

ゾロ「ま、まずいぞ・・・このまま・・」




くいな『・・・』





ゾロ(このまま死ぬ訳にゃ・・・)


モーガン「撃てええええ!!」

ドンドンッ!!





・・パラパラ・・・

モーガン「な、何!!」

ゾロ「う、うん?えええええ!?」

悟空「へへ。オラに銃弾は効かねえぞ!!」

モーガン「悪魔の実の能力者かなんかかこいつは!?ちっ!銃が効かなきゃ刃物で串刺しだ!!」

わーー!!!

悟空「ゾロ!!」ブチッ!!

ゾロ(ちぎりやがったこいつ・・・)

コビー「ご、悟空さん!!早く!!」


ガキィ!!

海兵「ぐおっ!!」

グググ・・・


ゾロ「邪魔だ。テメェら!!」

海兵「ひいい!!」

ゾロ「約束通り、おめえの仲間になるが、夢は果たさせて貰うぞ。」

ゾロ「世界一の剣豪にな。」

悟空「へへっ。オラ1人よりは仲間いた方がいいし。おめえ気が只者じゃねえしな。」

ゾロ「その気ってやつ。後でゆっくり教えて貰うからな。」

海兵「無理ですよ!あんな化け物2人も!!」

モーガン「今弱音を吐いた奴ァ自分の頭銃でぶち抜け!!本部大佐の実力思い知れえええ!!」

悟空「あんなやつ、オラ1人で充分だ!!」

モーガン「くおらああああ!!」

ドゴオオッ!

悟空「よっと!!」

コビー「地面を・・・!あんなの受けたらひとたまりもありません!」

悟空「手が斧・・面白えな!わくわくすっぞ!」

モーガン「笑ってられるのも今の内だ!!」

ダダダッ!!

悟空「ジャン拳!グーー!」

ドゴオッ!!

モーガン「斧が欠けただとーー!?」

悟空「チョキーーー!!」

ブスッ

モーガン「ぐっ!目潰しか!!」

悟空「パーーーー!!!」

ゴッ!!

モーガン「どぅおおおおお!!??」

ピュュュ・・・

ドオオンッ!

ゾロ「あんな奴を軽く吹き飛ばした・・・!!」

ヘルメッポ「いい加減気付けテメェら!!人質とってんだろ!!」ドーン!!

コビー「ご、悟空さん!!」

ヘルメッポ「一歩でも動きゃう、撃つぞ!!」

・・・・・
悟空「ようするに歩かなきゃいいんだろ?」

ヘルメッポ「な、何する気だ!テメエ!!」

悟空「か〜め〜!」

コビー「悟空さん!後ろ!!」

悟空「はーーめーーー!!」

ヘルメッポ「お、親父早くしてくれ!!」


モーガン「俺ァ!海軍本部大佐斧手のモーガンだああああ!!!」

ゾロ「まずっ!」

ブンッ!!

ズバアッ!

悟空「波あああああ!!!」ボオゥッ!!

ヘルメッポ「ぎゃあああ!?」

ピュュュ・・・ドゴオオッ!!

モーガン「か、かああああ!?」

悟空「ナイス・・・!」

タッ

ゾロ「鬼切り・・」

バタッ・・・

ゾロ「・・お安い御用さ。キャプテン。」


点付けミスりました。すーません。

コビー「お、終わったー。」

ゾロ「流石に疲れてクタクタだ・・休ませてくれ・・」

悟空「オラも腹減ったぞ・・・」

ガツガツ・・・

コビー「相当お腹が空いていたみたいですね。」

ゾロ「・・・なあ、10人分越えてるよな?」

コビー「悟空さん曰く軽食・・・らしいです・・」

ゾロ「こらあとんでもねェ船のクルーになっちまったもんだ・・・」

悟空「びじでもこひいたはこきょてえおふぁかれきゃ」

ゾロ「飲み込んでから言えよ!!」

悟空「?」ごくん

ゾロ「ちゃんと噛めよ・・・」

悟空「う、まああいにく、オラ海賊で本格的に活動してねえからな。怪しい者たあ思われねえよ。」

ゾロ「アルビダの雑用・・・まあ平気だど思うぞ?」

コビー「この御恩は一生忘れません!!悟空さん!元気で!!」

悟空「ああ!」





とある海

悟空「だだっ!!はっ!」

ゾロ「25648!25649!!」

悟空「おめえそれ飽きねえか?」

ゾロ「いいや、えーと26535だっけかな?」

悟空「違ってるぞ。」

悟空「にしてもここにもすげえ気がするやつがいるな。」

ゾロ「ん?どんなだ?」

悟空「なんというか・・・うーん。言いにくいなあ。馬鹿でけえ気を2つ、ぐれえ?」

ゾロ「全く気になるじゃねえか。」

悟空「この次は確か・・・オレンジの町・・ねえ?なんか適当な名前だぞ。」

ゾロ「・・・さーてそこで酒は飲めるかなあと。」

遅くなってスマソ 投下していくで

ゾロ「にしても不思議な玉だぜ。願いが叶うねェ・・・」

ゾロ「あ、ジャグリング失敗した。」

悟空「ぎ、ぎゃああああ!?」ツルッ

バシッグッ

悟空「取れたぞーー!!!」

ゾロ「・・・さっきの効果音・・・」

悟空「あ、鳥に食われてる。」

ゾロ「そっちのかいーーーー!!!待てやゴラァァァァ!!!」グッグッ

悟空「うーん。こっちの方が舞空術使うより楽だからこっちでいいや。おー楽ちん楽ちん。筋斗雲みてえだぞ!」

ゾロ「飛べるなら飛べェェェェ!!・・・え?舞空術?」

悟空「?ありゃ・・・





ナミ「ハァハァ・・・折角手に入れた地図奪い返されてたまるもんですか!」

船員「あそこだァ!追え!!」

ナミ「まずい!追いつかれる・・・!」

船員「ミンチにしちまえェェェェ!」

ナミ「!!」

・・・ーーらーーーのーーーー!

ナミ「え?」

悟空「ちーーーz

ドオオオンッ!!

ナミ「わ、わあ!」バタ


悟空「やっぱそうだ!遠くからみてたから見間違いかと思ったけどよっしゃあああ!!宝の地図ゲットーー!!」

悟空「ドラゴンボールの在り処かもしんねえな。」


ナミ(だ、誰か知らないけどチャンス!)

ナミ「あ!親分!助けに来てくれたんですね!」

悟空「い?」

船員「ほお?そいつ泥棒猫のボスかい?ひひひ!」ガチャ・・・

悟空「もう銃はこりごりだぞお・・・」

船員「風穴あけてやるぜ!!」ドン!ドン!

悟空「!!」

ナミ「ひっ!」




ナミ「・・・?」

船員「あ、あらまいともたやすく指と指の間に綺麗に・・・」

悟空「」グシャ

船員「に、逃げるぞ!バギー船長に助けを求めるぞ!」

船員「お、おう!」

ダダダッ!


悟空「ふう。」パンパン

ナミ「・・・」(し、至近距離だったのに・・・)

悟空「あ、怪我ねえか?」

ナミ「え、ええ。にしてもあんた強いわね。」

悟空「銃弾なんてガキの頃から何発も食らってっぞ。」

ナミ(・・・はい?)

悟空「オラ孫悟空だ。おめえは?」

ナミ「あたしは海賊専門の泥棒ナミ!」

悟空「だからさっきの奴らが泥棒猫って言ってたのか。」

悟空(どことなくブルマに似てんなこいつ)

ナミ「あ、盗んだのあたしだからあたしのもんよ。」

悟空「さっき助けたんだけどなあ」ボソ

ナミ「駄〜目。」

悟空「にしても何で海賊専門なんだ?」

ナミ「この世でいっちば〜〜〜ん嫌いなものだからよ!!」グッ!

悟空「あ、お、オラなんかいったか?」

ナミ「・・・あ?ごめん逆上しちゃって、」

悟空「なんか訳ありって感じだな。」

ナミ「長話もあれだし、別の場所へ移りましょ。」

悟空「まあいいけどよ。」

悟空「あ、犬だ。」

犬「ウウウー」

ナミ「通行人いちいち睨んで、通ろうにしても通りにくいわね。」

プードル「これ。通ってる人の事も考えないかシュシュ。怖がって通れない子供だって出てる。」

シュシュ「ウウウー」

ナミ「あなたは?」

プードル「ここの村長、プードルだ。」

悟空「なんであんな事すんだ?」

プードル「元々、この店の主のペットだったんじゃ。だが、数年前死んでしまった。」

プードル「もう死んだ主に変わってここの店を守っているというわけだ。こいつにとって形見のようなものだからな。」

悟空「・・・」

ナミ「へえー。」


悟空「あむふぁむ!!」バクバクバク

ナミ「あんたよく食うわね。」(これでハンバーガー何個目よ・・・)

悟空「うめえうめえ!」

ナミ「・・・そういえばあんたどうしてここへ?」

悟空「とりあえず航海してる海賊って言った方がいいか」

ナミ「あんたさっき言った事覚えてる?

ナミ「あたしが大好きなのはお金とみかん!」

悟空「いやわかんねえよ」

悟空「オラはただ、自分の世界に戻りたくてだな・・」

ナミ「とにかくこんな所に一人で来た変な海賊にグランドラインの海図なんか渡せるか!」

悟空「グリャンンドョリャアェィンン?」バクバクバク

ナミ「偉大なる航路。イーストブルー、ノウスブルー、サウスブルー、ウエストブルーその中心にある航路、それがグランドライン。」

悟空「おめえ詳しいなあー。」

ナミ「あんたが非常識なだけよ。それにこれでも航海士だし。」

悟空「おお!航海士!そりゃ重要な役割に入るだろうな!なあ、仲間に入ってくれよー。」

ナミ「い」

悟空「え?」

ナミ「 や 」

悟空「・・・」

ナミ 「 だ 」


ナミ「なんで仲間になる必要がある訳?あたしには何のメリットもない。そもそもデメリットしかないわ。」

ナミ「少なくとも1億ベリーを稼いで事が解決したら・・・まあ考える事もないわ。」

悟空「ふうん?*

キャーーーン!!!


悟空「今のは!」

ナミ「さ、さっきの・・」

シュシュ「ウウウーーー!!」

モージ「見た目によらずタフだなァ。ま、この猛獣使いのモージ様に敵うとは思えんがな。」

シュシュ「ワン!!!」バッ!

モージ「殺れ。リッチー」


ガッ!

シュシュ「キャン!!」



ナミ「ハァハァ・・・あ、」

ボオオ・・・

シュシュ「キャン!キャン!」

ナミ「・・・誰に・・・やられたの・・・」




モージ「ちっ!手間かかる犬だ。俺にも噛み付いたし。・・・あ?誰だお前。」

悟空「・・お前さっきのペットフードの・・・」


モージ「ああ、あいつな。感謝してほしいもんだ。俺があんなショボい店の番犬から解放させたわだからよォ。ハハハ!」

悟空「おめえ・・・どうしようもねえ馬鹿な奴だな。」

モージ「あ!?俺にそんな口応えをするとは・・・いいだろう。リッチー!餌だ!存分に食い尽くせ!」

リッチー「グルルル・・・」

悟空「・・・」

ドォン!

リッチー「ガ、ガー」ピクピク・・・

ドサ・・・

モージ「え?ちょっと待て今何が起こった!?」

悟空「」ギロ・・・

モージ「ひ、ひい!す、すまない!さっきのはやりすぎた。あ、あ、ああ謝ろう!!」

悟空「あいつの二度と戻らない宝物をおめえはぶっ壊したんだ。謝って何か返ってくるか?」

モージ「く、くそ!にげ

ドゴオオッ!!

悟空「オラはあいつの悲しみの分だけおめえを殴る・・・!」

モージ「ぐ、ぐほお!?」



ナミ「あいつ・・・なんであんな事を・・・」




悟空「・・・」

ナミ「あんた・・・さっき何したの?」

悟空「わ、分からねえ。いつの間にか気絶してたんだ。何もしてねえのによ。」

モージ「く、くおお。こ、この泥棒猫・・・」

モージ「お、覚えてろ・・・バギー船長がその内お前」

バタッ

悟空「そういやさっきの奴らもバギーって言ってたな。」

ナミ(バギーって言ったら、価値ある財宝を沢山手に入れてるていう噂がある・・・)

ナミ「気が変わったわ。条件をのんだら考えるわ。」

悟空「ほ、本当か!」

ナミ「ただし!これからバギーの所に行って宝盗むから、手伝いなさい!主にあたしを援護する事、後、あんたが手に入れたお宝もあたしに渡す事、OK?」

悟空「ああいいさ。そろそろ強え奴と戦いたいと思ってた所だし。」

ナミ「甘く見ない事よ。相手は海の宝、悪魔の実を食べた能力者なんて噂があるのよ。」

悟空「ああ、斧のおっさんも入ってたな。悪魔の実ってなんだ?」

ナミ「食べるとこの世の人間と思えない能力を身につける。あらゆるものがあって、風を起こす力なんてとんでもないものもあるっていうけど・・・」

ナミ(斧のおっさん?)

悟空「へへ。久しぶりにワクワクしてきたぞ!」(気はそれ程強くねえが、能力者ねえ・・・)

ナミ「とにかく行くわよ!」




バギー「でやはっはっは!!ほお!派手にご登場か!どういうことかな?泥棒猫・・・そこのツンツン頭!」

ナミ「ふん!あんたなんかこいつにかかればイチコロよ?」

バギー「ふうん?この俺様の前でその自信・・・いいだろう。だがまずこの数十人の部下を倒さなきゃ話にならねェぞ?」

バギー「派手にやっちまえ!テメェら!!」

船員「うおおーー!!」

ダダダッ!

悟空「・・・」

ドクンッ




船員「う、うあ?」

ナミ「あ、?」

ドサッドサッ・・・

バギー「は、は、は、派手にやりやがった・・・」(後少し近くだったら・・・)

バギー「お、おかしい・・・そいつを使えるのは海軍のお偉いさん、俺の昔クルーだった海賊の船長と副船長か・・・あるいはあいつぐれェの筈・・・!」

悟空「さあ!おめえの財宝、貰ってくぞ!」

バギー「でやっはっは!やれるもんならやってみろよォ!!」


悟空「おいナミ!」ユサユサ

ナミ「・・・あっ・・・え?あた」

悟空「オラがこいつ足止めしとっからおめえは宝を!」

ナミ「へ?あ、うん!!」ダダッ!


カバジ「そうはいくか・・・」

ナミ「だ、誰よあんた!」

バギー「うちの参議長カバちゃんよ!!」

悟空「そういやさっきモージって奴居たけど・・・」

バギー「な、何!まさかやられたか!!・・・尚更逃がせるわけにゃいかねェな!」


カバジ「それじゃ切り刻んでやるよ!」 ビュュ・・・!

ナミ「に、逃げても追いつかれ・・・!」

悟空「な、ナミ!」

キィン!

ググッ・・・

カバジ「どういうつもりだ?」

カバジ「海賊狩り・・・」

ゾロ「ふっ。何処にいるかと思ったらこんなとこで道草食ってたとはな。」

悟空「ゾロ!よく来てくれた!」

ゾロ「テメェ、少しできるな・・・」

カバジ「当たり前だ。俺は《曲芸のカバジ》なのだからなァ。」

カバジ「いい機会だ。貴様の首をとり、俺の名を上げるためのコマにしてやろう・・・!」

ゾロ「へっ!テメェごときに苦戦するほど俺ァ貧弱じゃねえぞ?」

カバジ「舐めた真似を!」

ナミ「い、今の内に!」


バギー「喰らえ!」ブンッ

悟空「当たらねえぞ!」バキッ!

バギー「い、痛ェ!!は、鼻が赤く!」

悟空「おめえ元から鼻赤いし、でけえからはれてもかわんねえだろ。」

バギー「」わなわな・・・


キィン!

カバジ「く、くそ!」

ゾロ「どうした?その程度か?だったら期待外れだな!」


バギー「・・・ゆ、許さん!喰らえバギー様のウルトラDXスーパーハリケーンバーンチィィ!」

ポン・・・

バギー「へ?」

ガシッ

悟空「はあ!」バキッ!

悟空「あ、やりすぎちった!」

バギー「ぎ、ぎゃああああ!!て、手がァァァァァァ!?」

ボト・・・


悟空「おめえはオラには勝てねえ!今すぐこの町から帰れ!」

バギー「痛いよーー!お袋ーーー。」


ゾロ「止めだ。おめえじゃ、相手が不足すぎる・・・」

カバジ「な、何!・・・・」


カバジ「・・・クックックッ・・・」

ゾロ「何がおかしい?それとも初めて負けたショックがでかすぎて、頭が逝かれ!!!」

ザクッ!

悟空「ぞ、ゾロ!!」

バギー「つ〜か〜ま〜え〜たァ〜」ニヤッ


ゾロ「く、くそ!」

悟空「あ、あれはオラが切った手!」

バギー「悪運のいい奴め。急所は外れたか・・・だが、相当な深手を負ったぞ?」

悟空「それがおめえの能力か!」

バギー「あ、その通り!俺ァバラバラの実を食ったバラバラ人間・・・つまり!俺には斬撃は通じねえってこったァ!!」


悟空「へえ。だけどオラに勝てねえのは変わんねえと思うが・・・」

バギー「ふふふ!頭の使い所ってとこだここが!悪魔の実はどんな弱い実でも使い道はある!こんな風にな!」

悟空「腰から下を・・・」

バギー「バラバラせんべい!!」

悟空「!!」


パリン!


バギー「か、かかか・・・」

悟空「オラも刃物は効かねえな・・・」


ゾロ「くそ!避けきれ・・・」

ザクッ!

カバジ「「ふふふ・・・」

ゾロ「は、はあはあ。」

カバジ「流石に傷口を更にえぐられたら尚更立てないか?」


ゾロ「ハンディはこれで満足か?」

カバジ「何?」

ゾロ「俺とテメェの格の差をおしえてやるよ!!」ドンッ!!!

悟空「はあ!」

バギー「よっと!へへ!バラバラになっちまえば、テメェの攻撃くらいわけねえ・・・でェ!!」

悟空「だったら避けらんねえ程のスピードを出しゃいい!」

バギー「く、くそ!い、一旦戻るか・・・」

バギー「集まれ!バラバラパーツ!」

ドンッ!!

バギー「・・・」

ナミ「これをお探し?」グッ!


バギー「ぎゃあああ!?俺のパーツ!!!???」

悟空「ナミ!いつの間に!」

ナミ「あんたが全員気絶してくれたお陰でちゃちゃっとすんだわ。」

バギー「か、カバちゃん!助けてくれェ!!」

カバジ「という訳だ。貴様に時間を使ってる暇はない!」

ゾロ「・・・疲れた・・・」

カバジ「ん?何だって?」

ゾロ「テメェのくっだらねェ曲芸に付き合うのに疲れたってんだ!!」

ブチッ!

カバジ「ほ、ほお。こんなにイラついたのは久しぶりだ。だったら見せてやろう。」

カバジ「俺の剣技をなァ!!!」

ビュュ!!

ゾロ「鬼・・・」

カバジ「!!」

ゾロ「切りィ!!!」ズバァ!!

カバジ「お、俺が・・・バギー一味が・・・」

ドサッ

ゾロ「い、痛え・・・や。」ドサッ

バギー「頼む!誰でもいいからその娘!!」

悟空「これで決めてやる!!かーめー!はーめーーー!!!」

悟空「波あああああ!!!!!」ボウッ!!

バギー「ぎゃ、」

ピュュュー・・・

バギー「ぬあああああ!!!????」


悟空「おー。よく飛んでんぞ。」

ナミ「ふう。これで一件落着ね。」

悟空「悪魔の実の能力者っちゅうのも大したことねえなー。」

ナミ「あんたが化物なだけよ。」

プードル「お、おお!君達が倒してくれたのか!感謝する!」

ナミ「え?」

プードル「その宝、うちの村のもあってな・・・」

ナミ「・・・えーー。」

プードル「気にしなくていい。それはほんのお礼だ。使うなり好きにしていい。」

悟空「ありがと!おっさん!おめえ太っ腹だなあ!」

プードル「はは。さあ、出る前にその男の人の怪我を手当しておこう。」






ゾロ「いってえええええ!!!」

ナミ「あんな無茶するからよ。」

悟空「ナミ、次どこ行くんだ?」

ナミ「次はとりあえずシロップ村にでも行きましょう。とにかくこんな小舟じゃあグランドラインなんて航海出来ないわよ。」

ゾロ「航海出来なくて後悔しちゃああれだもんな。」


ナミ「えーと悟空。何食べたい?」

悟空「お、オララーメンで。」

ゾロ「おーい。」

ナミ「・・・て今果物しかないわよ。料理できないし。」

悟空「あ、みかんだ!」

ナミ「駄〜目。あたしの大好物はあたしの物。」

悟空「どこのジャイアニズムだよー。」

悟空「ちぇっ。飯は村まで着くまでこれかあ。」

ナミ「あんた1日何食よ?1時間したら着くから我慢しなさい。」

ゾロ「酒飲みでェーーー。」

ナミ「こっちもこっちね。はあ。・・・あ。あんたさっきペットショップに戻る時これ放置したままだから持ってきたわよ。」

悟空「あっ!四星球!良かったあ!無くしてたんだ。」

ナミ「ツーシンチュウ?」

悟空「えーとこれまでのことを簡単に言うと・・・」



悟空「かくかくしかじか」

ゾロ「これこれうまうま」



ナミ「ハァ!?願いが一つ叶う?」

悟空「そう。オラも願いを言ったら死んだ人を生き返ったし。」

ナミ「・・・死んだ・・・人?」

悟空「ああ、そうさ。友達の父ちゃんが悪い奴に殺されてそれで生き返らせるためにな。他にも・・・」

ナミ「・・・・・」

悟空「ナミ?聞いてっか?」

ナミ「あ、ごめん。何?」

悟空「んでそれでな・・・」




ゾロ「zzzzzzz」

悟空「zzzzzzz」

ナミ「全く寝ちゃって。そんな疲れたのかしらねえ?」

ナミ「・・・もし本当に・・・だったら・・・ベルメール・・・さん・・も・・いや、いっそ、アーロンを・・・」

ナミ「でも7つだもん・・・ね。集めるのに何年かかるか・・・この10年必死に集めてきたもんね。」

ナミ「ハァー。とにかく宝を集めないと・・・」

シロップ村今日中に終わるかな?

確実に言えることはガイモンさんが出ないことか。

番外編として後で入れるかもしくは・・・

フワフワ・・・

ポト

悟空「ん、ん?」

ナミ「あ、麦わら帽子。誰のかしら?」

悟空「ああ、オラ寝てたのかー。」

ナミ「ほら、見て。あそこがシロップ村よ。」



悟空「着いたぞ!」

ゾロ「麦わら帽子被るとなんか印象が違うな。」

ナミ「そのツンツン頭も収まっていいんじゃない?」

悟空「そうか?」


ウソップ「貴様ら誰だ!!」

悟空「おめえこそ誰だよ。、」

ウソップ「俺様は8000人の部下を持つ!キャプテンウソップ様だ!!!」ドンッ!!

ナミ「・・・」

ゾロ「・・・」

悟空「おおー!凄え!見せてくれよ!8000人の部下!」

ウソップ「え?え、えーと・・・出てこい!お前たち!」

???「おーー!」

たまねぎ「」

ピーマン「」

にんじん「」

ゾロ「・・・他の7997人は?」

ウソップ「風邪をひいてなァ!今休んでる!」



悟空「ちぇっ、何だ。いねえのかよー。」

ウソップ「お前なァ、こんな貧弱そうな奴が8000人も部下いると思うか?」

たまねぎ「えー!キャプテンはいつか出来ますよ!」

にんじん「その気になりゃ海賊王にだってなれるんだ!」

ウソップ「いやまあな!いつかはな!ハハハハ!」


悟空「ああむ!はむむ!!」バクバクバク!

ゾロ「あぐ!」ガツガツガツ

ウソップ「よ、よく食うな・・・お前ら。」

ナミ「そんだけ腹減ってたの・・・」

悟空「ふう。まあ腹ごしらえになったかな。」

ウソップ「10人分で腹ごしらえってどういう胃袋してんだこいつ・・・」

ウソップ「!!!ま、まず!用事思い出した!先食っててくれ!」

ピーマン「またカヤさんか・・・」

ナミ「カヤ・・・?」

にんじん「この村でいっちばん金持ちなんだよ。」

ナミ「金持ち〜!!??」

グッググッ

ゾロ「や、止めろ。こいつ金の話になると禁断症状が出て、金を盗んじまう・・・」

ナミ「うー」

悟空「金持ちねえ。」




ウソップ「・・・で、驚いたのは、そのフンのデカさと言ったらありゃしない。俺ァ島と間違って上陸しちまう程だからな。」

カヤ「アハハ!面白い!やっぱりウソップさんと話してると楽しいわ。」

ウソップ「そらァ良かった。」

カヤ「他に何かないの?」

ウソップ「そうだな。それじゃ小人の話でも・・・」

クラハドール「また貴様か!ホラ吹き小僧!」

カヤ「あっ。クラハドールさん・・・」

ウソップ「や、やべェ・・・バレた・・・」



悟空「へえ。凄え豪邸だなあ。」

ナミ「お宝お宝お宝お宝お宝お宝お宝お宝お宝お宝お宝お宝どこどこどこどこどこどこどこ!?」

ゾロ「おい待て落ち着けとりあえず目のベリーマーク消せ。」





クラハドール「いいか!毎朝毎朝海賊来ただのうるさくホラを吹きどれだけの迷惑を村人の方たちにかけている!」

クラハドール「ただでさえ、貴様の父親は海賊という汚て

バキィ!

ウソップ「俺の親父を馬鹿にすんじゃねェ!俺は勇敢な海の戦士である父親を誇りに思ってる!」

クラハドール「・・・母親を見捨てたのにか・・・?」

ウソップ「っ!テメェ!親父

カヤ「や、止めて!二人とも!」

クラハドール「すみません。少々、取り乱しましたね。」

ウソップ「くっ!」ダダッ!

カヤ「あ、ウソップさん!!」

悟空「・・・何だ?あいつ。」



ガチャ・・・

クラハドール「失礼します。」

カヤ「・・・酷いわ。あんな事言わなくとも・・・」

クラハドール「・・・私は事実を言ったまでです。あの少年は村人達に毎朝嘘をついている。あんな迷惑者と友達になるなんて・・・」

クラハドール「私はお嬢様の身に何かあってしまったら・・・3年前死んでしまったお父様に顔向けできない。」

カヤ「・・・」

クラハドール「すみません。まあゆっくりお休みください。」




ウソップ「・・・」

・・テクテク

悟空「おめえの父ちゃん、海賊だってな。」

ウソップ「ああ。とある海賊にな。スカウトされて、俺がガキの頃だ。」

ウソップ「単に俺ァ村の人にイタズラしたい訳じゃねェ。いいや、これが俺にとっての平凡な日常なのさ。」

ウソップ「嘘ついて、追っかけ回れて、それから1日が始まる。それが俺でいう平和。」

ウソップ「でもな。俺も親父みてェな勇敢な海の戦士になりたい。そう思う時があんのよ。」

悟空「ふうーん。じゃあお」

ガヤガヤ・・・

ウソップ「ん?下から声すんな。ピーマン達か?」



ジャンゴ「・・・えー。つまり、俺ァあの娘を部下連れて抹殺しろ、って事か?」

クラハドール?「頭の回らねえ奴だな。そんな事しちゃあ誰か海軍を呼んじまう。ここは隠れて、そしてジャンゴ。お前の出番だ。」

クラハドール?「クラハドールに私の全財産を渡す、そう遺書に書いてもらうように、催眠をかけるんだ。」

クラハドール?「俺はこの3年の月日をかけて、人々からそんな遺書が残ってもおかしくない様な信頼を作り上げた!」

ウソップ「な、な、な、な!」

クラハドール?「こうして俺は自然に莫大な金を手にする事が出来る。」

ジャンゴ「にしてもよォ、3年もかけて執事になるとはねェ。流石が策士、キャプテンクロか。」

ウソップ「きゃ、ぶ、てん!!!く、クロだって!」

悟空「誰だそいつ。」

ウソップ「このイーストブルーで一番頭の切れる海賊だ。そんでもって、冷酷な海賊だって事だが・・・」

ウソップ「3年前、確かに処刑された筈だ!!」

クロ「おいおい。それは言うんじゃない。俺は三年前、世間的に俺を殺した・・・部下を使ってな。」

ジャンゴ「へいへい。執事クラさんよォ。」

クロ「ただの平和主義者さ。海軍と戦わず、金を手に入れる、な。」

ジャンゴ「はは!それでその家族を[ピーーー]とな!!とんだ平和主義者がいたもんだぜこりゃ!!はは!!!」


ウソップ「か、カヤも・・・いや、口封じのために村人の皆も・・・」

ダダッ!

悟空「あ、待てよ!ウソップ!」

ウソップ「皆に伝えねェと!!」



村人「ホラ吹き小僧の信用なんかできっか!どっか行っちまえ!!」

バタン!

ウソップ「な、何でだよ!何で信じねェ!いや、カヤならあるいは・・・」ダダッ!



ウソップ「だ、だからな!クラハドールはお前らを騙して、ここの

パシッ!

ウソップ「か、カヤ・・・?」

カヤ「クラハドールをバカにして・・・騙そうとしてるのはあなたよ!」

ウソップ「い、いや、でも!」

カヤ「貴方の方が大悪党よ!」

ウソップ「・・・」



ウソップ「なんで・・・誰も・・・くそっ!俺は皆を守りてェだけなのに!!」

ウソップ「やっぱ俺はただの臆病者だな・・・」

タッ

悟空「そんな事ねえさ。おめえはここの村の勇者だ。ウソップ。」

ウソップ「ご、悟空?」

悟空「立ち向かうだけでも相当の度胸と勇気がいる。お前は皆を逃がそうとしただけでも立派な勇者だ。」

ウソップ「で、でももう明日には・・・」


ゾロ「だったら・・・村に攻め込まれる前に肩をつけりゃいい。皆が言うように嘘にすればな。」

ナミ「あ、あたしは戦力喪、くそもないような気がするけど、出来る限りの事はやるわ。」

ウソップ「ふ、二人とも・・・皆、なんで俺に?」

悟空「放っておけねえ、からかな?」

ウソップ「おめえら・・・うっ。ありがとよ!」グス



ウソップ「とは言っても作戦はもう思いついている。」

ドンッ!

ウソップ「ほれ。坂に油をつけりゃ上がってこれねェよ。」

悟空「へえ。戦わずに済むって訳か。」

ゾロ「どちらにしてもあの眼鏡野郎をぶっ飛ばしゃなんねェことは確かだろ。」

悟空「オラに任せとけ!」




翌日

ジャンゴ「っしゃあ!行くぜ!野郎共!」

船員「うォォォォォォ!!!」





ウソップ「!!何だ!これは、まさか・・・」

ナミ「どうしたの?」

ウソップ「海岸に集まるとは言ってたが、ここと似てる海岸がもう一つあった!!」

ウソップ「今声がしたのは・・・」

ゾロ「ま!まさか海賊・・・」

悟空「お、おい!やべえぞ!ここからどんぐらいだ?」

ウソップ「数分でつく!走ればだが!」

悟空「よし、あそこらへんにうじゃうじゃいる!掴まれ!皆!!」ガシッ

ナミ ゾロ ウソップ「え?」

フッ



悟空「よし!着いた!!」

船員「チッ!邪魔してきやがった!どうします?
?」

ジャンゴ「一応まだ時間がある・・・ちゃっちゃっと消せ!!」

ワアーー!!!

ダダッ!!

悟空「邪魔くせえな!一気にたおす!ん?」

ドクッ



船員「が、がっ?」

ドサッ・・・

悟空「あれ?まただ?何だ今の」

ジャンゴ「ぜ、全員気絶しただと・・・」

ナミ「ま、また前の・・・あ、足が・・・」




ジャンゴ「面白い技を使うな・・・ならばこちらも相応の技を出してやる・・・」

ジャンゴ「ほれ。この輪を見てみろ。今からマジックするぞ〜?」

ジャンゴ「ワンツー、ジャンゴでお前らは眠る・・・いいか見てろよ?」

ゾロ「何してんだあいつ。」

ジャンゴ「ワン、ツー!!」

ウソップ「言っていた催眠だ!見るな!ゾロ!ナミ!!ごく」

ジャンゴ「ジャンゴ!!」

悟空「くかーーーZZZZZZ」



ジャンゴ「ち。何故か知らねェが、俺の催眠術、知ってた様だな。」

ゾロ「フン!ぐっすり寝てろ。キャプテン。起きてる時にはあいつら跡形もなくなってるからな!」シャキ・・



タッ

シャム「おおーと!副船長の前に俺らを倒してからにして貰おうか!」

ブチ「最もこのニャンバーブラザーズに勝てる訳ねェけどな!!」

ゾロ「あァ!?」ギロッ

シャム「ギャアア!やっぱ無理!!」

ジャンゴ「いや、やれよ。」

シャム「ギャアア!こうなったらいっそ死んでやるうう!!」ダダダッ

ゾロ「い、意味の分かんねえ奴だな・・・」

シャム「ギャアア!!・・・へ。」ニヤッ

キィン!!

ゾロ「くっ!」

シャム「チッ。不意打ち効果なしか。せっかく猫被ってたのによォ?」

ブチ「汚い。流石外道シャム汚い。」

シャム「まあいいや。」

バッ!

ゾロ「あ、俺の刀かえせ!!」

シャム「あ?刀持ってっだろ!お前。あっ。これは邪魔だな。」バッ!

ゾロ「て、テメェ!くいなの刀・・・!!」

ダダッ!

フッ

ゾロ「は、速!」

ガシッ!

ゾロ「掴まれた!」

シャム「やれェ!ブチ!!」

ブチ「おう!」ダダッ!

ゾロ「やべェ!」バッ!

ドゴオオッ!



ブチ「おい!しっかり抑えてろよ!!」

シャム「悪ィ悪ィ。意外と力強くてよォ。」

ゾロ(な、なんてパワーだ!岩石を軽く割る程の威力・・・あんなもん頭に食らったら即死だぞ!!)

ゾロ「くそ!一刀流で二人相手・・・分が悪いぞ!!」

シャム「行くぜェ!ブチ!!」

ブチ「おう!!シャム!!」

ダダダッ!!

キィン!キィン!キィン!!

ゾロ「っ!!!」

シャム「どうした?防御してちゃいつまで経っても決着つかねェぞ?」






ナミ「ラチがあかないわ!あたしが刀を!!」

ダダッ!

ウソップ「あっ!ナミ!!待てよ!!」

ジャンゴ「!」シュ・・・

ザクッ

ナミ「うっ!!」

ドサッ!

ナミ「い、いたあ・・・」

ジャンゴ「刀に何の用・・・ふぇ!!!???」

シャム「キャ、キャプテンクロ!!!」

ブチ「あ、あああ・・・」

ゾロ「・・・」




クロ「どこで道草食ってるかと思えば・・・クロネコ海賊団も堕ちたもんだぜ・・・」

クロ「何やってんだテメェらァ!!!!」ドンッ!!!



ジャンゴ「い、いや!あのさ、ま、まさか海賊狩りさんが来るとは思って・・・」

クロ「・・・何を言っている?俺はこいつらを殺せなんて一言も言っちゃあいねェ。」

クロ「やはり、消すか・・・」

シャム「おい!キャプテンクロ!!」

シャム「確かにあんた強いさ!!だけどそれは三年前の話!!」

ブチ「俺たちはあんたがぬくぬくしてる間にも幾つもの町を襲い、幾つもの船を沈めてきた・・・!」


クロ「何が言いたい?」


シャム「俺たちをコケにすんじゃねェ!!あんたはもうキャプテンじゃねェよ!!」

ブチ「消えるのはあんたの方さ!!」

ダダダダッ!!

ゾロ「や、止め・・・」

シャム ブチ「いやァァ!!!」

クロ「・・・!!」

フッ

シャム「くっ消えた!」

ブチ「どこだ!!」

キィン・・・

シャム「あ、かかか・・・」

ブチ「ばばば・・・」

クロ「おっと。俺も少し温厚だったな。」

ゾロ(あのスピード・・・それにあの刀・・・只者じゃねェ!)


クロ「5分・・・それ以上は待てない・・・」

シャム「ハァハァ・・・」

クロ「5分経ったら・・・」

ブチ「」ガタガタブルブル・・・

ジャンゴ「あ、ああ!5分!5分!5分ならそいつを倒せる!!や、やっちまえ!ニャンバーブラザーズ!!」


シャム「ぬあああ!!」

ブチ「あんなやつ5秒で切り刻んでやる!!」

ダダダダッ!!

グッ

ナミ「っ!」

ジャンゴ「なっ!!」

ナミ「ゾロ!!!」ガッ!!

クルクル・・・

ゾロ「て、テメェ!俺の刀・・・?」

ナミ「ありがとう・・・は?」

ガシッ

ゾロ「ありがとよ。・・・」


シャム「3本だろうが4本だろうが同じ事だよォォォ!!」ダダッ!

ゾロ「虎・・・」

ゾロ「狩りィィ!!」ズバァ!!

シャム「が、・・・」

ブチ「ぐは・・・!!」

ゾロ「刀3本使うのと、3刀流じゃ意味が違うんだよ。」

ドサッ

クロ「後・・・4分だ・・・」

ゾロ「安心しな。お前がしなくとも後4分でテメェら全員切る!!」ドンッ

カヤ「止めて!クラハドール!!」

クロ「っ、お嬢様が直々に出迎えか・・・」

カヤ「こ、殺したら、ウソップさんを殺したら、撃つわよ!!」プルプル・・・

ウソップ「か、カヤ!!逃げろ!!」

カヤ「メリーだけじゃなくて、ウソップさんまで・・・な、なんで・・・」

クロ「ほほお?生きていたか。死に損ないが。」


クロ「これは私の仕事。邪魔はするな。ガキが。」

フッ

カヤ「ひっ!」

ダダッ!

ウソップ「くそォ!貸せ!カヤ!!」ドンッ!!

キィン・・・

ウソップ「ぐ、ぐぐ・・・」

クロ「そういえば貴様には殴られた借りがあったな?」

カヤ「・・・」

ウソップ「カヤァ!!逃げろ!!」

カヤ「」ダダッ!

クロ「おい。ジャンゴ!!あいつを計画通りに遺書を書かせ、消せ!!」

ジャンゴ「あいよ。任しとけ!」

ゾロ「そうはさせるか!!」

クロ「まず一人目・・・」ズバァ!

ウソップ「ぐあ!!!」ドサッ・・・

クロ「悪いが・・・気絶してもらうぞ?」

ウソップ「くそ!う、動けねェ・・・」


ゾロ「テメェ!!鬼・・・」

ゾロ「切りィィ!!」キィン!!



クロ「く、くそ!一筋縄ではいかないか・・・」

フッ

ゾロ「っ!どこ行きやがった!!」


ズバァズバァ!!

ゾロ「!!!!!がはっ!?」

バタッ

ゾロ「速ェ!これじゃ防ぐ事さえままならない!!」

クロ「それじゃあ死んでもらうか・・・」





ナミ「悟空!!昼飯の時間よーーーー!!」

悟空「飯ーーーー!?ど、何処だ何処だ!?」

クロ「誰だ?あいつは・・・どいつもこいつも・・・!!」

ゾロ「ナイス!ナミ!!」

ゾロ「おい悟空!!俺ァウソップ担いで催眠術士追う!クロ頼むぞ!!」

悟空「え?どういう事か知らねえけど・・・任せとけ!!」

クロ「誰がこの道を通る許可をした?」

悟空「オラだ!!」ダダッ!

ドゴオッ!

悟空「き、消えた?」

悟空「!!そこか!!」

ドガァ!!

クロ「ぐおっ!?」

ザザッ・・・

ウソップ「す、凄ェ・・・あいつあのスピードついていってる・・・」

クロ「・・・今のはまぐれか?もう一度抜き足・・・!!」

フッ

ドゴオオッ!!

悟空「オラにとっちゃあ遅いぞ!そのスピードじゃ!!」

ピュュュ・・・

ドオオオンッ!!

ナミ「や、やった!?」

クロ「・・・」クイッ


クロ「暗殺者30人を一気に消したこの抜き足のスピードを遅いとな・・・言いだろう。本気を出してやる・・・」

クロ「杓死!!」フッ

ガシッ

クロ「か、刀を掴

悟空「はありゃあああ!!」

ブンッ!

ドゴオオッ!!




クロ「クソッタレがァァァ!!俺の計画は・・・そんな簡単に破られてたまるか・・・!!」

クロ「こんな事ならあんな馬鹿どもに任せなきゃ良かったぜ。」

クロ「初戦はコマなくせに。いやコマ以下の存在か。今の俺にとっちゃァ!俺の計画の役にも立たなねェただのクズ共の集まりか!!ははは!!」

悟空「おめえはウソップにゃ絶対勝てねえ。絶対にな。」

クロ「ククク。面白い冗談だ!!何が勝てねえか言ってみろ!!」

悟空「器さ。」



ジャンゴ「目開けろォ!小娘!!」

カヤ「嫌です。遺書なんか書くもんですか。」

ジャンゴ「ならば強制的に・・・!」

カヤ「きゃっ!」

にんじん「コショー目潰し!」パッパッ

ジャンゴ「め、目が、目がァァァ!!」

ピーマン「バルス!!!」ドゴ!

ジャンゴ「じゅ、順番反対でゃろ・・・」バタ・・・

カヤ「あ、あなた達・・・」

たまねぎ「ま、間に合って良かった!カヤさん!一緒に逃げましょう!!」




ジャンゴ「く、くそ!ノリに乗られた!ムカつくゥゥゥ!女もいねェ!チクショォ!どこに隠れやがった・・・」

バッ

ジャンゴ「図にのるな。」ガシッ

たまねぎ「ギャアア!!」

にんじん ピーマン「たまねぎ!!!」

ジャンゴ「ガキ共が。本物の海賊に手を出したらどうなるか・・・」

ジャンゴ「思い知れ!!」ブンッ!

ドッ!!

にんじん ピーマン「この野郎!!!」


ウソップ「あいつらの声だ・・・!」

ゾロ「近い!!あそこか!!」(くそ!傷がズキズキ痛む!!)



カヤ「もうやめて!遺書を書きますからその子達を!」

ジャンゴ「残念ながら・・・俺らの存在を知られたら殺さないといけなくて・・・」

ジャンゴ「ね!!!」ガッ!!!

カヤ「・・・!!」


カヤ「な、なら私は自[ピーーー]る!遺書も書かないわ!!」

ジャンゴ「や、止めろ!てかお願いいたします!止めくださいませ!お嬢様!!」

ジャンゴ「わーった!仕方ねェ!生かしといてやる・・・」

ジャンゴ「とはいえ逃げられる状況でもねェがな。」

ピーマン「く、くそ!」

たまねぎ「もう・・・駄目か・・!?」




あ、名前かけよ?

はいはい・・・

カキカキ


ジャンゴ「クラハドールに私の全財産を渡す、成る程。確かにそうだ。術を掛ける手間も省ける。」

カヤ「あの子達を生かすと・・・約束してくれるんでしょ

ガシッ

カヤ「っ!!う、うっ!」ギリギリ・・・

ジャンゴ「安心しなァ?俺はこう見えて正直者で通ってんだ。」

カヤ「うっ!!」

にんじん ピーマン たまねぎ「カヤさん!!!」


ウソップ「いた!いたいたいたいたいた!!!」パンパンパン!!

ゾロ「痛い痛い!傷に響く!!」

ウソップ「あそこだァ!!」

ゾロ「お前はここにいろ!」バッ!

ドサッ

ウソップ「ごへ」

ゾロ「そこまでだ!催眠術士!!」(間に合うのか!この距離・・・)

ジャンゴ「早く済ませ

ピーマン にんじん たまねぎ「そうはさせるか!!」

ガッ!!

ジャンゴ「はうう!うっ・・・」

ジャンゴ「ガキ共がァ!!」ドガァ!

ピーマン にんじん たまねぎ「うわァァ!!」

ジャンゴ「へへ!一足遅かったな!バラマキ!!」

ゾロ「そうでもないぜ。」ニヤッ

スパッ

ジャンゴ「へ?」

ウソップ「そう!その枝が邪魔だったんだ!」

ピーマン にんじん たまねぎ「キャプテン!!」

カヤ「ウソップさん!!」

ウソップ「食らえ!催眠術士!!!」ドンッ!!



クロ「器がどうした?俺は、俺の計画は完璧の筈だ!!」

悟空「いいや!おめえの計画は、大大大失敗だ!!!」

クロ「俺の計画は絶対に・・・!!」フッ

悟空「・・・ジャン拳・・・」

クロ「俺の計画は・・・」







ウソップ「必殺!『火薬星』!!!」

ヒュッ

ドオオンッ!

カヤ「きゃあ!!」

ジャンゴ「ぶべえ!」







クロ「俺の計画は絶対に狂わない!!!」ブンッ!!

悟空「グーー」


パリン・・・

クロ「刀が折れ・・・」

悟空「・・・ぅぅぅぅ!!!!」

ドゴオッ!!

クロ「がはっ!」

悟空「っ!!!」


ドサッ・・・


ナミ「か、勝った・・・あんな奴に無傷で・・・」

今日の零時


メリー「全く。ウソップ君にも困りますね。あんなホラを吹くなんて。貴方が海賊だって言うもんですから驚きますよ!ははっ。」

クロ「・・・?これは?」

メリー「あ!いやあ貴方は明日、いや正確には今日か・・・ここに来てから3年経ちますからねェ。お嬢様が特注で・・・ううっ。羨ましい・・・」

メリー「眼鏡がずれるということでしたので眼鏡を・・・」

クロ「・・・」

カヤ『ふふ。クラハドール。眼鏡ズレてるわよ。』

クロ『あ、またですか。よくずれるんですよ。』

カヤ『そうね。いつか買ってあげる。その眼鏡上げる癖も少し見られるの恥ずかしいし・・・』

クロ『そんなにこの上げ方おかしいですかね?』クイッ

カヤ『うん。おかしい。』


クロ「1年前・・・」

メリー「どうしました?」

















クロ「違う。甘かったのは・・・」







悟空「・・・ふう。大丈夫か!ナミ!」

ナミ「!だ、大丈夫よ!」

悟空「どうして焦ってんだよ。肩触ってるだけなのに・・・」

ナミ「肩・・・ね・・・」





ウソップ「・・・それで、今回の件、皆に黙ってくれるか?」

にんじん「えーーー!?キャプテンこの村の英雄になれるのに!!」

カヤ「ウソップさん・・・」

ウソップ「いいや。過ぎた事伝えたところで信じてもらえねェ。これは嘘だった・・・そう、無かったんだ・・・」

たまねぎ「な、成る程・・・」

ウソップ「お前は嫌か?カヤ。」

カヤ「・・・いいえ。」






悟空「あむぁ!うまかったっーーー!!」

ゾロ「・・・」(もう数えるの面倒くさくなってきた)

ナミ(・・・金もつかな・・・)

ガチャ

カヤ「わ、わあ。凄い皿の数。」

悟空「あ。よお嬢(ry

ゴチン

悟空「あふいてて。」

ナミ「失礼でしょ。」

カヤ「先程は助けてくださりありがとうございます。お礼と言ってはなんですが・・・」

三人「・・・?」






にんじん「なんですか?キャプテン話って・・・」

ウソップ「良くやってくれた!お前達!!ウソップ海賊団結成以来の大活躍!!俺ァ感動した!!」

ウソップ「そこで俺は一度・・・海に出ようと思う!!」

ピーマン「・・・え?」

ウソップ「お前らにゃ色々世話になった・・・」

にんじん「キャ、キャプテン!変な冗談やめ

ウソップ「思えば5年前ここで会ってから色んな事あったっけかな・・・」

たまねぎ「そんな思い出話聞きたくないよ!!」

ウソップ「お前らの野望はなんだ!!!」

にんじん「酒場の経営です!!」

たまねぎ「小説家です!!」

ピーマン「大工です!!」

ウソップ「それぞれの野望の火をたやすことなく己の道を突き進むことをここに誓え!!」



ウソップ「今日限りをもってウソップ海賊団を!!!解散する!!!」




ナミ「わわわ、キャ、キャラヴェル!?」

悟空「こ、こんなの貰っていいのか!?」

カヤ「ええ。ぜひ。」

メリー「少々古い型ですが・・・これは私がデザインした船でカーヴェル造りの三角帆使用の

悟空「カーヴェルって何だ?」

ナミ「黙って話聞く。」

メリー「・・・ゴーイングメリー号です。」

ゾロ「おあ。立派な船じゃねェか!!」

ナミ(これも売れば数百万ぐらいするわね・・・)


・・・ゴロゴロゴロゴロ!


ウソップ「たーすーけーてーくれーーーー!!!」

悟空「あ、ウソップだ。」

ゾロ「なんであいつ回ってんだ?」

ナミ「と、とにかく止めて!!船に直撃する!!」


ドスゥン!!


ウソップ「おぶ。ばぁんきゆー。」

悟空 ゾロ「おう。」

ナミ(おお怖い怖い。)


カヤ「やっぱり行っちゃうんですね・・・」

ウソップ「まあすぐその内帰ってくるさ。そん時ゃウソよりずっとウソみてェな冒険談聞かせてやるよ。」ニッ

カヤ「・・・ふふ。楽しみにしてます。」

ウソップ「お前らも元気でな。」

悟空「?何言ってんだウソップ?」

ウソップ「?そりゃ同じ海賊やるってんだからまたどっかで会うかもしれ

ゾロ「分からねェな?早く乗れよ」

ウソップ「え?」

悟空「オラ達、もう仲間だろ?」

ウソップ「・・・!」

ウソップ「俺がキャプテンなんだろうなァ!!?」

悟空「馬鹿いえ!オラがキャプテンだ!!」



にんじん「ま、マジでやんのかよ・・・!?」

たまねぎ「当たり前だ!!キャプテンの跡は俺たちが継ぐんだ!!」



カヤ「ねえ?メリー。」

メリー「?なんですか?お嬢様。」



三人「海賊が来たぞォォォ!!!!」



カヤ「あたし、医者になる。」

メリー「ほう。それは立派な目標ができましたね。*

数日後

ウソップ「ふう。なんとか海賊旗も掲げられて・・・」

悟空「海賊船らしくなってきたな!、」

ゾロ(いつの間にか悟空の麦わら帽子、トレードマークになってるな。)


ウソップ「あ、そうだ!!大砲の練習でもしてよっと!!」

ドォォン!!

悟空「うおお!ウソップうめええ!!」

ウソップ「ふ。このぐらいおちゃのこさいさいだぜ!」

ナミ「あんた達ね・・・むやみやたらに試し撃ちしない!船がそこに停泊してたらどうすんの!!」

ウソップ「大丈夫大丈夫。そんな偶然あり得ないあり得ない。」








ジョニー「よーするにあんた達がやってたって事ですよねそれ。」

悟空 ウソップ「ごめんなさい」

ゾロ「にしてもジョニー久しぶりだな」

ジョニー「いやァ、そこらの賞金首で金稼いでたんですがね・・・いきなりヨサクの奴が・・・」

ナミ「まさか本当に停泊してるとは思わなかったわよ」

ジョニー「よ、ヨサクは・・・大丈夫ですかね・・・?」

ナミ「大丈夫。ただのビタミン不足。壊血病よ。」

悟空「ほらほら」グイグイ


数分後・・・

ヨサク「治ったっす・・・」

ナミ「早っ!!」

ヨサク「いいやありがとうございます!!このご恩は一生・・・」

ジョニー「どうかこれからあんた達を兄貴と呼ばせて下さい!!」

悟空「ま、まあいいけどよ・・・」



ウソップ「そいやうちにまだ足りねェとするなら料理人と船医と・・・」

悟空「音楽k

ゾロ「それは後な」

ジョニー「料理人ならこの近くでアテのある店があるっすよ!!」

ヨサク「その名も海上レストランバラティエ!!」




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