悟空「オラの精子が強すぎてチチが危ない……?」 (137)

ピシュン

悟空「ベジータッ!! ブルマいるか!?」

ブルマ「うわっ!?」

ベジータ「カカロットか。何の用だ」

悟空「チ、チチが突然倒れちまったんだ! 病院まで案内してくれ!」

チチ「……」

ブルマ「えっ!? わかったわ!」

病院


医師「これは……」

悟空「なあ! チチはでえじょうぶなのかっ!?」

医師「チチさんは妊娠しています」

悟空「い゛っ!?」

ブルマ「へえ! よかったじゃない孫くん」

ベジータ「……」

医師「ただ彼女が倒れた原因は……子宮内で生きている精子が原因かと」

悟空「えっ?」

医師「どういうわけか子宮内にいる精子は非常に活発でして、信じられないことに母体にダメージを与えるレベルなんです」

医師「さらに信じがたいことに相当数の精子が1つの卵子に入ってしまっています……おそらく1億」

ブルマ「1億ぅ!?」

悟空「つ、つまりどういうことなんだ?」

医師「双子や三つ子なんてレベルじゃない数の子供が生まれようとしているんです」

医師「しかし多胎児というのは数が多いほど母体に負担がかかります。ましてや数えきれないほどとなっては出産以前に母体がもちません」

悟空「な……!」

ブルマ「どうしてそんなことに……?」

医師「原因は精子の異常な生命力としか……」

界王(おぉーい、悟空ー)

ブルマ「うわっ!?」

悟空「界王様か!」

界王(どうやらお前の強さに比例してお前の精子まで強くなりすぎてしまったようじゃ)

界王(お前の精子は子宮内で死ぬことなく卵子に入り放題。挙句の果てに子宮で修行を始めおった)

ブルマ「呆れた修行バカね……」

悟空「それがチチが倒れた原因なのか!」

界王(うむ。そしてたちの悪いことに通常の医療ではお前の精子を完全に排除することはできん)

悟空「じゃあどうすればいいんだ!?」

界王(子宮内にお前の精子を倒せる別の精子を送り込むしかない)

悟空「いい~~~!?」

悟空「そんなこと言われてもどうすれば……」

界王(と言っても精子に精子を倒せなんていうこと聞かせられんしのう)

界王(とっても強くて精子レベルでお前を倒したいと思っている奴ならあるいは……)

悟空「……」

ブルマ「……」

ベジータ「……」

悟空「……たのむベジータ!!」

ベジータ「くそったれぇぇぇ……!!」

ベジータ「おい界王! 本当にそれで何とかなるんだろうな!!」

界王(……たぶん)

悟空「頼む!!」

ブルマ「思うところはあるけどチチさんの命がかかってるなら仕方ないわ。頑張ってねベジータ」

ベジータ「……今回だけだからな!」

悟空「サンキューベジータ!」

ベジータ「で、どうすればいいんだ」

界王(平たく言えばチチとパンパンするだけでOKじゃ)

ベジータ「なっ……なんだと……!」

悟空「し……しかたねえよな……」

界王(チチの身体はもってあと1日だろう。いそげごくぅ~!)

医師「あの……?」

悟空「考えてる暇はねえみてえだな」

ブルマ「じゃあ私達は部屋から出ましょ。ささ、先生も」

医師「え?」

悟空「わりぃなベジータ……」

ベジータ「チッ、さっさと出ていきやがれ」

悟空「ああ」

ガチャ

チチ「……」

ベジータ「くそったれめ……あのヤロー惑星カカロットでも作るつもりか」ヌギヌギ

――――

ガチャ

ベジータ「……」

悟空「ど、どうだベジータ」

ベジータ「知るか。界王にでも聞くんだな」

悟空「界王様!」

界王(ふむ……そろそろベジータの精子と悟空の精子が接触するようだ)

悟空「ごくっ……」

悟空「……」

ベジータ「……」

ブルマ「……」

悟空「……ど、どうだ界王様」

界王(お! ベジータの精子が悟空の精子に攻撃を始めたぞ! まさに本能としか言いようがないわい)

悟空「ほんとか!? イヤッホー!」

ベジータ「こんな形で貴様を倒すことになるとはな」

ブルマ「これで一安心ね」

界王(……そうとも言えん)

悟空「え?」

界王(ベジータの精子の数は5億。一般的な射精量からすると十分多い。しかし悟空の精子の数は……10億)

ベジータ「な……なんだとぉ……! おいカカロット! 貴様出し過ぎだぞ!!」

悟空「そっそんなこと言われてもよぉ」

界王(既に卵子に入った1億を除いても残り9億……ダメかもしれん)

悟空「マッマジかよ!」

悟空「ベジータおめえ毎日修行してたんだろ!? もっと溜めといてくれよ~!」

ブルマ「……」

ベジータ「……うっうるさいぞカカロット! 溜めようが溜めまいがオレの勝手だ!!」

界王(いかん……ベジータの精子が押され始めた)

悟空ベジータ「!!」

悟空「ち、ちくしょー……何も出来ねえってのはこんなに辛かったのか」

界王(ベジータの精子力がどんどん落ちてきている……!)

ベジータ「ぐ……!」

ブルマ「ちょっとベジータ! いつもの勢いはどうしたのよ! 今から増援送ってきなさいよ!」

ベジータ「うるさい! 昨日お前があんなにっ……くそったれぇぇぇ……!」

悟空「チチ……!」

ベジータ「…………帰るぞブルマ」

ブルマ「えっなんでよ!?」

ベジータ「ここにいてもやることはない。さっさとしろ」

ブルマ「ちょっとあんた!」

悟空「いいんだブルマ。……悪かったなベジータ」

ベジータ「……」

――――――――


悟空「……界王様」

界王(ベジータの精子も頑張ってはいるんだが……それに戦いのせいで子宮へのダメージが増加しておる)

悟空「そんな……!」

界王(もってあと半日やもしれん)

悟空「ぐ……ちくしょーーーーーーー!!!!」

――――――――


悟空「……」

チチ「……」

悟空「チチ……すまねえ……オラのせいで」

悟空「……!?」

ガチャ

ベジータ「……」

悟空「ベジータ……?」

ベジータ「引っ込んでいろカカロット」

悟空「おめえどうしてここに……?」

ブルマ「孫くん、病室から出ましょ」

悟空「ブルマまで」

ガチャ

悟空「もしかしてもう一回あれをためすのか?」

ブルマ「ええ」

悟空「でもよ、昨日も出しちまったんだぜ。多少時間が空いたとしてもベジータの戦闘力は低いままじゃあ……」

ブルマ「あいつ家に帰ってからいきなり」

ベジータ『山芋を持ってこい! 間に合わなくなっても知らんぞ!』

ブルマ「とかいってずっと山芋食べてたのよ」

悟空「ベジータ……!」

ビルス「そこのサイヤ人、逮捕だぁ」

ベジータ「……聞こえるか界王!」

界王(聞こえとるぞ)

ベジータ「カカロットの戦闘力はあとどれくらいだ」

界王(だいたい5億匹くらいかのう)

ベジータ「チッ! オレは精子でもカカロットに負けているというのか……!」パンパン

界王(いや、個々の能力に差はなかった。数で押し切られたようだ)

ベジータ「ほう……ならば十分だ」

ベジータ「……かああああああ……!!」パンパン

ベジータ「はあっ!!!」ボウッ シュインシュイン

ベジータ「これがスーパーベジータの……」

ベジータ「ファイナルセャイシアタックだーーーっ!!!!!」ドビュー

界王(こ、これは……!? ベジータの戦闘力は……2億……い、いかん……!)

ベジータ「まだまだァーーー!!」ビューー

ベジータ「でやあああああぁーーーーっ!!!!」ビュバァーー

神龍「オレを過労死させる気か」

――――――――

ガチャ

ベジータ「……」

悟空「ベジータ……! チチ……チチは……!?」

ベジータ「……」

悟空「……」

ベジータ「b」グッ

悟空「!!」

ブルマ「!!」

悟空「イヤッホーーー!! すげえぜベジータ!!」

ブルマ「あんたやっぱりすごいわよ!!」

界王(ベジータの戦闘力は最終的に3億……数では負けていたがまさかスーパーサイヤ人になることで精子までも活性化させるとは……)

界王(まさにスーパーサイヤ精子)

ベジータ「……フンッ!」

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