提督「ふたなり鎮守府?」 (56)
大将「ああ、世に二つとない鎮守府だよ」
大将「ここに所属する艦娘は全員ふたなりでな」
大将「おまけに両刀だ。いや、三刀流というべきか……」
大将「男も女もふたなりもお構いなしに手を出そうとするから」
大将「誰も着任したがらず、半ば隔離状態となっているのだよ」
提督「な、なんという……!」
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大将「いや、妙な話をしてしまった」ハハハ
大将「これから横須賀鎮守府に着任する君には関係ない話だったね」
大将「兵学校主席、期待の新人としての君の力、存分に――」
提督「閣下! 是非、私にふたなり鎮守府をお任せください!」
大将「発揮して――え?」
大将「どういうこと……?」
提督「現状、遊ばせておく戦力などないはずです!」
提督「誰も着任したがらないというのであれば、是非、私を!」
大将「いや、でも……」
大将「十中八九、掘られるよ?」
提督「望むところです」キリッ
大将「えっ」
大将「え、えっと」
大将「この素行調査表にも、書かれてなかったけど――」
大将「君、男色家だったっけ?」オソルオソル
提督「何を言っているのですか」
提督「男同士の同性愛なんて真っ平ご免ですよ」
提督「私が好きなのはふたなりです!」
提督「ふたなりが好きなんです!!」
大将「おぉぅ……」
大将「ま、まあ、確かに戦力の死蔵は問題視されていたし」
大将「適任者を探していたのも事実だが……」
大将「……本当に?」
大将「本当に、それでいいのかな?」
提督「はい!」
提督「是非!」
大将「……ぐむう」
大将「……分かった」
大将「君がそこまで言うのなら、任せよう」
提督「閣下! ありがとうございます!」
大将「う~ん……」
大将「まあ、頑張ってくれたまえ」
提督「はい!」
~後日 ふたなり鎮守府前~
提督「ふんふふんふふ~ん♪」
提督「いかんな、逸る気持ちを抑えられない」
提督「ここが麗しのふたなり鎮守府か……」ジーン
提督「ここで多くのふたなり艦娘が暮らしているのだな」
提督「ふたなり大和、ふたなり榛名、ふたなり羽黒に、ふたなり吹雪」
提督「恥じらいながらも、性欲に抗えないふたなり艦娘たち――」
提督「――たまらんっ!!」グッ!
提督「海戦も夜戦も、私が優しく指揮してやるぞ!」タタタッ
提督「あそこが執務室だな……さあ、ご対面だ!」タタタッ
提督「よろしく! 私が君たちの提督だ!」バーン!
長門「む?」
武蔵「ほう」
木曽「ああ?」
那智「……」
提督「」
武蔵「どんな醜男が来るのかと思えば――」
長門「なかなか整った顔をしているではないか」
木曽「アリだな」
那智「悪くない」ボソッ
提督「ヒェッ」
提督(ひぇぇ……! な、なんだ、この男らしい艦娘たちは!)
提督(めくるめくふたなりとのセックスライフ)
提督(初心なふたなり娘とのいちゃこらを期待していたのに――)
提督(これじゃアルセノテリスの世界だ!)
提督(筋肉ふたなり娘に襲われる……!)ガタガタ
武蔵「おい」
提督「は、はいぃ!」
木曽「聞いたぞ。随分とイケる口なんだってな?」
那智「恥ずかしながら、私たちも性欲は強い方でな」
長門「海戦の指揮が取れるのはもちろんのこと――」
武蔵「夜戦にも怯まない提督を待ちわびていたんだ」
提督「か、買いかぶりですぅ!」
長門「謙遜することはないぞ、提督」
武蔵「海軍本部での熱弁、聞いているぞ?」フフッ
提督「あ、あれは――!」
武蔵「まぁ、立ち話もなんだ」
木曽「とりあえず寝室に行こうか」
長門「これから夜通しの歓迎会だ」
提督「ま、待っ」ズルズル
提督「誰かっ! 誰か助け――」
提督「あっ、あああ……!?」
<ア~~~……
~翌日 鎮守府廊下~
提督「うっ、ううう……」
提督「尻が痛い……尻が痛い……」ズキズキ
提督「武蔵の46cm砲は特に効いた。あれはえげつなかった――」
提督「くそう、お構いなしにずっこんばっこん腰を振って」
提督「あっ、いたたたた……」ヘナヘナ
提督「ダメだ、括約筋が強張ってる」
提督「ち、力が――」
??「……あら?」
大和「あなたが着任した提督ですか?」
提督「うわっ!?」ビクッ
提督「って、君は……?」
大和「はい、大和型戦艦一番艦」
大和「大和です」ニコッ
提督「おお……」
提督(可憐だ)キュン
提督(同じ大和型でも武蔵とはかなり違うな)
提督(なんというか、大和は――)
提督(お淑やかで女性らしい)
提督(でも、この鎮守府にいるということはふたなりなのか)
提督(――うむ、これだよ、これ)
提督(女性として十分魅力的な子に、主砲がついているのがいいんだよな)ウンウン
大和「あの、提督……?」
大和「どうかなさいましたか?」
提督「ああ、いやいや。なんでもないんだ」
大和「はぁ……?」
大和「ところで、先ほど、腰砕けになっていましたが」
大和「武蔵が、その……乱暴にしてしまいましたか?」
提督「うっ!」
提督「……じ、実はそうなんだ」
提督「どうにも菊門が痛くてな……」
大和「も、申し訳ありません!」
大和「あの子はその、加減を知らなくて――」
大和「このままでは執務に差し支えるでしょう?」
大和「私が治療しますので、こちらへ――」
提督「い、いや、そこまでしてもらわなくても」
大和「いえ! 姉妹艦の咎は私の咎!」
大和「どうか私に、手当てさせてくださいませ」ウルッ
提督「そ、そこまで言うなら――」
大和「はいっ!」ニコッ
~十分後 医務室~
提督「んひぃぃぃ!?」
提督「ら、らめぇ! そこは敏感なのぉ!」ビクンビクン
大和「暴れちゃダメですよ、提督」
大和「ほら、じっとしてないと……軟膏が上手く塗れません」ヌリュッ
提督「んほぉ!?」
大和「うふふ」ヌルヌル
大和「それにしても、殿方のって思っていたより小さいんですね」
大和「ほら、私のと比べると、こんなに――」ギンギン!
提督「そ、それは……!」
大和「ええ、分かっています」
大和「私のが大きい……んですよね」グリッ
提督「ひんっ!?」ビクッ
提督「ち、治療だって……!?」
大和「ええ、治療ですよ」ヌリュヌリュ
大和「菊門の奥につけられた擦過傷は」ベチョ
大和「こうして、軟膏を塗った主砲で――」ヌリュッ
大和「――優しくこすって、治すんですよ?」
提督「っ!」ビクッ
大和「さあ、提督――」
大和「力を抜いて、くださいね……?」グッ
提督「あ、あああ……?」
<ア~~~……
~翌日 執務室~
提督「う、ううう……」
提督「昨日は散々だった……」メソメソ
提督「結局、一日中、大和に拡張&調教されて――」
提督「危うく、メスの本能を開花させるところだった」ゲッソリ
提督「このままだと日本男児としての矜持を失いそうだ……」ハァ
提督「……」フゥ
提督「……そもそも」
提督「何かがおかしいぞ?」
提督「私が予想していたふたなり艦娘との生活とは、何か違うような……?」
コンコン
提督「む。入れ」
??「失礼します」
吹雪「本日の秘書艦を務めます、吹雪です」
吹雪「よろしくお願いいたします!」ペコッ
提督「うむ」
提督(……うーむ、初々しい)
提督(言い慣れない敬語とぎこちない動きは、兵学校の新入生を見るようだ)
提督(でも、この子も――)
提督(ふたなり)
提督「うむうむ」ニッコリ
吹雪「?」
提督「さて、少し遅くなったが、艦隊指揮を取ることにするか」
提督「まずは無難に鎮守府近海から掃討していくかな」
吹雪「あっ、あの! それなんですけど!」
吹雪「実は、この鎮守府には資源があんまりなくて――」
吹雪「出撃したりすると、すぐに弾薬庫、燃料タンクが干上がると思います!」
提督「なにぃ!?」
提督「ど、どういうことだ?」
吹雪「ここはずっと、開店休業中でしたから――」
吹雪「必要最低限しか資源が回されなかったんです」
提督「なるほど……」
吹雪「あっ、でもでも、本部に申請はしておいたので」
吹雪「数日中には、追加の資源が届くと思います!」
提督「おお、そうか」
提督「気が利くんだな、君は」ナデナデ
吹雪「え、えへへ」
吹雪「恐縮です」ニコッ
提督(……)
提督(これだよ)ジーン
提督(こういった子がち○こをいじられて)
提督(あっ、ダメですぅ、提督ぅ)
提督(なんて身悶えするのがいいんだよ)ウンウン
提督(最初に戦艦やら重巡やらを相手にしたのが悪かったんだな)
提督(豪腕でねじ伏せられて、無理やりオナホ扱いされるなんて――)
提督(軍規が乱れているとか、そういうレベルじゃないよな)
提督(ああいったところは後々正していかないとな)
吹雪「そ、それでですね」
提督「うん?」
吹雪「今日はお互いの顔見せということで――」
吹雪「歓迎パーティーを企画しているんですけど」
吹雪「……いかがでしょうか?」
提督「おお、そうか、そうか」ニコニコ
提督「もちろん参加させてもらうぞ!」ニコニコ
吹雪「はいっ!」ニッコリ
~一時間後 大浴場~
提督「んおおっ!」
提督「ダメですぅ!」ビクンビクン
島風「提督、はっやーい!」
龍驤「またドライオーガズムぅ? ちょっとあかんのんちゃう?」
加賀「いえ、締まりはいいわ」
高雄「超弩級戦艦たちにガンガン掘られたって聞いてましたけど――」
愛宕「流石、兵学校主席の士官さん!」
比叡「鍛え方がハンパじゃないですね!」パンパン!
提督「んおおーっ!」
提督(はぁ、はぁ、はぁ……!)
提督(ま、まさか、パーティーはパーティーでも)
提督(私が総受けの乱交パーティーだとは!)
提督(これは流石に、予想できな)
金剛「Hey! 提督ぅー!」
金剛「よそ見しちゃNo! なんだからネ!」ズンッ
提督「ひんっ!」ビクッ
雷「ダメよ、提督。ドライばっかりしてちゃ」
電「ちゃんと出さないと体に悪いのです」シュッシュッ
提督「ううう……!」ドピュッ!
暁「きゃっ!? すっごく出たわ!」
響「牛の乳絞りみたいだ」
提督「はぁ、はぁ、はぁ……」ゲッソリ
提督(分かった、違和感の正体が)
提督(攻守の交代がないんだ)
提督(私のターンが回ってこない)
提督(ずっと艦娘たちが『攻め』だ……)
提督(違う……私の考えていた生活と)
提督(あまりに違)
提督「ぅう~ん!!」ビクンビクン
雪風「あっ、提督がイキました!」
吹雪「提督、まだ皆さんの『紹介』は終わっていませんよ?」
吹雪「もう少し気を持っていてくださいね?」ニッコリ
提督「あ、あああ……!」
<ア~~~……
~その夜 執務室~
提督「ど、どういうことなんですか?」
提督「聞いていませんよ」
提督「ここは夢のふたなり鎮守府じゃなかったんですか!?」
大将『私は言ったはずだが……』
大将『お構いなしに手を出す艦娘だ、掘られるぞ、と』
大将『言葉の通りに、そこにいる艦娘たちは全員タチだよ』
提督「馬鹿な……!」ダンッ!
提督「それでは、私は何のために――」ブツブツ
大将『……』
大将『どうするかね?』
大将『君が望むのであれば、今からでも配置換えを行うが――』
提督「……」
提督「……いえ」
大将『……!』
提督「今さらふたなりじゃない艦娘を指揮する気にはなりませんよ」
提督「この環境はあまりに得がたい。まさに望外の喜びです」
提督「それが自分の考えと違うからと手放すなど――」
提督「目先のことしか考えない、愚者のすることです」
提督「――違いますか、閣下?」
大将『ま、まあ、そうかもね』
提督「見ていてください。私は必ず、この地にふたなりハーレムを築きます」
提督「そのためなら労力を惜しみません。文字通り、この身も捧げましょう」
提督「そして、いつか――」
提督「――以上です」
提督「心配をおかけしましたが、私の心は定まりました」
大将『あ、ああ』
提督「では」ガチャ
~同時刻 海軍本部~
大将「……」
大将「掘って掘られてのふたなりハーレム、か」
大将「……」
大将「…………」
大将「………………」
大将「そんなことより、深海棲艦と戦ってほしいんだけどなぁ」ハァ
後日、海軍大将の心配とは裏腹に――。
提督は見事、ふたなりハーレムを築くことに成功するのだが――。
それはまた、別のお話。
~END~
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続編見たいです
堀りつ掘られつの関係ってイイっすね
あぁ^~ホ^モになってる^~
あーっ!♂