山城「しれぇー!ご奉仕するのぉー///」提督「」 (24)

※山城とケッコン済み設定

時雨「幸せ太り……ねえ?」山城「」の続編かも
時雨「幸せ太り……ねえ?」山城「」 - SSまとめ速報
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執務室

山城「本当に…姉様に掃除なんかを手伝わせてしまっていいのでしょうか……」

扶桑「いいのよ、山城。ほら、今日はこんなに空が青いわ……。
お洗濯日和はお掃除日和。さあ、頑張りましょう?」

山城「ありがとうございます、姉様……。
では姉様は机や本棚をお願いします。私は床をやりますので」

扶桑「了解よ。任せてちょうだい……」

山城「まったく、あの提督……世間はお休みだっていうのに、
執務室の掃除は私たちに任せて出張だなんて」ブツブツ

扶桑「ふふっ……それを言うなら、
『折角のお休みの日にに提督がいなくて不幸だわ……』でしょう?」

山城「は、はあ!?そんな事思ってないですし!!?全然!全く!ちっとも!!
大体、今日だって熱が37℃もあったのにこんなの微熱だよとか言って、
出張に出かけるとか……本当、軍人のくしてちっとも自己管理できてないし!
相変わらず私より体力ないし!近視だし!小遣いあんまあげてないのに相変わらずお土産沢山買ってくるし!!」

扶桑「ふふっ……山城、惚気も程度を弁えてね……はぁ……」


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山城「〜♪〜〜♪」

扶桑(鼻歌まで歌って……ご機嫌ね、山城)シリョウセイリー

扶桑(…………)ヒキダシフキフキー

パサッ

扶桑(あら……これは)

【姦これ!!ロリ特集!駆○艦のホンキ見せちゃいます♡
 巻頭グラビア18p『ときちゅ☆かぜ』】

扶桑(あら……あらあら……)

山城「どうかしました、姉様?」

扶桑「え?ああ……いや、何でも無いのよ?」サッ

山城「え?今何か後ろに隠しました?」

扶桑「……か、隠して、ないわ」

山城「そんな見え見えの嘘つかないでください……、姉様、ちゃんと見せて」

扶桑「……や、山城。提督も男の人だし……ある程度は許してあげてね?」

山城「っていうとカストリ雑誌の類いですか……いいですよ別に、もう馴れました。
それより姉様にそんなものを見せてしまって……すみません」

扶桑「それはいいのだけれど……。
その、あの……山城、本当に、気にしすぎないでね?」

山城「???」

山城「」

扶桑「…………」

山城「…………」パラパラパラ……パン!

扶桑「……」ビクッ

テクテクテク

山城「おら」

シュレッダー「ガガガガガガガ」

山城「…………ふぅ」

山城「さあ、姉様、お掃除……続けましょう」ユラァ…

扶桑「え、ええ……」ビクビク

昼 間宮食堂

時雨「なるほどね、そういうことがあったんだ」

山城「全然気にしてないわ。もう全然まったくちっとも。
大体、提督が不用心なのも悪いけど、机は本来プライベートスペースだものね!
うん、分かってるわ。うん、すっごく分かってる。私分かってる……ワカッテル……」ブツブツ

時雨「だからさあ……そういう風に自分の本音押し込めるのやめようよ……」

山城「別に?私は十分素直なつもりよ……。
でも、自分の旦那がロリコンだってなんて……不幸だわ」

時雨「ふっ、あははっ。山城の『不幸だわ』は久しぶりに聞いたなあ」

山城「そ、そんなに言ってなかったかしら……」アセッ

時雨「ボクは未婚どころかまだ子供だし、山城の気持ちはちょっと分からないけどさ……。
別に良いんじゃないかい?好きな人の好きな物がどんなものでも、さ」

山城「私はそこまで達観できないわ……」

時雨「だって、提督が一番山城を好いてくれてるのは、山城自身が一番分かってるだろう?」

山城「う……ぐ………………」コクリ

時雨「肝心なのはそこさ。一般的に〈小さい子が好き〉って嗜好は、気持ち悪いとか、
犯罪者予備軍とか酷い風に言われてるけどさ、それでその本人の人格が変わる訳じゃないだろう?
……だったらそういうのがあっても別にいいじゃない。所詮は嗜好だよ。
車が好きとか、海が好き、とかと大して変わらないさ。要はその人がどんな人か、だろう?」

山城「……うん」

時雨「提督がどんな人?だとかはここでは聞かないね。山城の惚気話も飽きたし。
ただね……その人がどんなことを考えて、何を一番大切に思って生きてるかってことは、
長く一緒にいると自然と分かるものだよ。ボクが知ってる提督は山城を安心して任せられる人。
だからね、ちっとも心配してない。山城は……心配かい?」

山城「…………ちょっと」

山城「だって……ていとくが…………すきなのが…もし小さな子だったら……わたし……小さくないし……」グスッ

時雨「まあ、だろうね。今回のはタチの悪い偶然か、事故だと思うけどさ。
心配なんだよね。だったら直接聞いてみたら良いよ。提督に。あなたはロリコンですか?って」

山城「…………でも……それでもし……嫌われたらぁ…………」ズズッ

時雨「好かれたいのに嫌われるのを恐れるのは、愚かだと思うよ?」

山城「…………………………がんばる」

時雨「よく言えました。大丈夫、君たちは間違いなくボクの理想の夫婦だよ」

書き溜めがちょっとアレでして、
続きはちょっと待って頂けると幸いです。



山城(ご飯よし、お風呂よし、下着……よし。
…………よし、やるぞやるぞやるぞー)

<タダイマー

山城「ひやあっ!?」

山城(違う違う、ここは玄関に駆けていって言うのよ。あのセリフを!)

ドタドタドタ

山城「しれぇー!ご奉仕するのぉー///」

提督「」

山城「…………」

提督「…………」

山城「……」ダラダラダラ

提督「……頭、打った?病院……行く?」

山城「…………ご飯もお風呂ももう出来てます。
ついでに言うと私はもうお風呂入りました。提督は熱下がりましたか」ムスッ

提督「あ…ああ、熱は下がったよ。ってか忘れてた、んだから大丈夫だろう。はは。
そういや風呂、俺の当番だったよな?ごめん、待てなかったか」ゴソゴソ

山城「あ、いや……違っ……」

提督「これ、呉鎮守府の土産な。定番だけど、はっさく大福と広島風お好み焼きセット」

山城「あ、ありがとうございます。あ……鞄」

提督「ん?」

山城「鞄……持つから、寄越して」

提督「……ん?なんか今日やけに挙動不審だなあ。
どうした?……また俺の秘蔵の艦船プラモでも勝手に作っちゃったか?」

山城「違うし……1/700扶桑プラモ勝手に組んで怒られたばっかりですし……」

提督「あれはプレミアものだったからなあ……正直泣いたぞ」

山城「本当に…ごめんなさい……」シュン

提督「あはは、もう良いんだよ。プレミアとか意地悪言ってごめんな?
山城ってば……あれで素人とは思えない出来映えのヤツ作って、すっげー嬉しそうにしてたよな。
……あの笑顔だけでおつりが出るさ」ハハッ

山城「ふぇっ……」ウズクマリ

提督「おいおい、本当にどうした?山城こそ体調悪いんじゃないのか?
病院行くのキツかったら医者に来てもらうか?それとも何か嫌な事でもあったのか?」

山城「…………や、やっぱり、嫌!!」

提督「?」

山城「この際、ロリコンでもホモでも何でもいい!
優しい!大好き!別れたくないよおおお!!!!」ビエエエエエン

提督「わ、別れる!?何言ってんだ!?」

* * *

提督「なるほど……事情は分かった」

山城「……提督、私…子供産みます」

提督「へっ!?何だよ急に?」

山城「小さい子好きなんでしょ!?子供は愛せるんでしょ!?
なら私は二番目で良いから!だから産む!!種ちょうだい!」

ガバアッ

提督「暴走し過ぎだアホンダラ!」ベシーン

山城「痛いっ!?」

提督「そんな理由で子供作るなんて、冗談でも言うな!
それに俺の一番は山城、お前だ!
何度でも言うぞ……俺が一番好きなのはお前だ!」ゼエゼエ

山城「…………」

山城「……ホントに?」

提督「本当だ」

山城「あの本は?」

提督「今日行ってきた呉の同期が、悪ふざけで送ってきたゴミだ」

山城「…………ホントに?」

提督「本当だ。内容が内容だから、その……処分に困ってた。」

山城「『しれぇー!ご奉仕するのぉー』ってページ、折り目付いてたけど」

提督「」ダラダラダラ

提督「ゴミでも、タダじゃないからな……出版社とか製本業者に失礼だし……」ボソボソ

山城「そう…じゃあ……口、閉じて?」

提督「?」

ベシーン

提督「Ouch!?」

山城「心配したんだから!」ダキッ

提督「ごめん、ごめん……」ギュッ

山城「うええええええんんん」

数日後 執務室

−−−時雨「そのあとめちゃくちゃ夜戦したんだね、そっかそっか」

提督「まだそこらへんは何にも話してないぞ」

時雨「君たちの話を聞いてるといつも微笑ましいんだけど、
まあ、なんというかこめかみが痙攣するんだよ」

提督「それは……なんというか、ごめん」

時雨「で、用件は何だい?ボクを手篭めにでもするのかい?」ニヤニヤ

提督「冗談はよしてくれよ……。
その、今回も色々と山城の相談に乗ってくれたって聞いたから。
いつもいつもありがとうな……時雨さん」

時雨「今の『さん』は聞かなかった事にするよ。
……なんたってボクは『駆逐艦』だからね」

提督「そう……だったな、ごめん」

ガチャ

山城「部屋にいないと思ったら……こんなとこに…ってあら時雨」

時雨「やあ、山城。二の腕にキスマークが付いてるよ」

山城「えっ!嘘!?」

時雨「嘘だってば。じゃあボクはお暇するかな……。
いつまで経ってもお熱い二人の邪魔をして、馬に蹴られたくはないしね」

提督「ああ、またな。今回はありがとう!」

時雨「お安い御用さ」

ガチャ バタン

山城「提督……何?朝から駆逐艦と執務室で二人きりで……浮気?」

提督「そ、そんなわけないだろ?」

山城「じゃあ何話してたの?」

提督「それは秘密だ」

山城「そう……じゃあ、口閉じて」

提督(仕方ない……か……ってアレ?)

山城「んっ……」

提督「!?」ムグッ

チュ……チュパ……

山城(提督の頭を掴んで、舌を思うがままに嬲る。
辞めたと言っていたのに少し煙草の匂いがした。それとガムのミント味。
努力の欠片が何となく愛おしくなって、その先に行きたくなる。
しかしここは我慢と、私はやんわりと提督の頭を解放した)

山城「……ビンタよりこっちの方が好き」

提督「俺の山城が小賢しくなった」

山城「で、ね……ちょっと聞いて、提督」

提督「何だ?」

山城「別に提督がこれから先、
何を好きになって何を嫌っても良いけれど……。
その……好きの方の一番は……私でいて……ください」

提督「…………もちろん」

山城(再び鼻先を近づけてくる提督を止める。
この告白には勇気が必要だった。いつだって期待の裏には昏い不安がある。
でも、この提督のきょとんとした顔を見ていたら、そんな不安すら馬鹿らしくなるのだ。
だからもう大丈夫。

だって私は……『幸せ』なのだから)

山城「提督、子供が出来たわ」


おわり

書いてて岩砂糖(?)吐くかと思った。
期待とかいつもありがとうございます。HTML化依頼してきます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 18:54:24   ID: 4004iUdu

山城の新妻シチュいいよね...(口と涙腺から砂糖のナイアガラしつつ

2 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 21:37:05   ID: m7A6c-3c

激しく同意

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