提督「大井に好かれたい」 (75)

提督「なあ、北上。愛ってなんだろうな」

北上「提督、私帰っていい?」

提督「ごめんなさい真面目な相談なんです助けてくださいお願いします」

北上「はぁ……で、何?」

提督「ゴホン……えっと、大井と俺がケッコンしたのは知ってるな?」

北上「そりゃ、鎮守府でお祝いまでしたんだから知らないわけないでしょ」

提督「そっか、知られちゃってたか~」ニヨニヨ

北上「じゃあね提督」

提督「本当すみませんでした」ドゲザー

北上「それで、相談って何なのさ。私も暇じゃないんだよ?」

提督「はい、ごめんなさい……えっと、俺の相談はだな」


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提督「大井は俺のことを本当は嫌いなんじゃないかと―――待って、帰らないで」





北上「何を言い出すかと思えば……一応聞くけど、なんでそう思うの?」

提督「ケッコンしたのに態度が柔らかくなるどころか、ますますキツくなってるんだ」

提督「『目障りだから早く書類終わらせて寝てください』とか『なんで休日まで執務室に来るんですか。邪魔なので帰ってください』とか……」

北上「……………」

提督「極め付けに、この前俺が装備について明石と話してた時あいつなんて言ったと思う?」

提督「『提督、随分楽しそうにお話してますね。魚雷、撃っていいですか♪』だぞ!?真面目に仕事してたのにだぞ!?」

北上「……………」

提督「それにだな―――――」

大井「提督」

提督「」ビクッ

大井「北上さんもいないと思ったら、二人きりで何を話してたんですか?」ニコッ

提督「あ、いや、これはですね」

大井「ちょっとお話、聞かせてもらえます?」ニコニコ

提督「………はい」

大井「それでは北上さん。この人、借りていきますね」

…………………

北上「やっぱりあの提督が気付くのは無理かー」

球磨「そんなの分かり切ってたことクマ」ガサガサッ

多摩「大井の方をなんとかするしかないニャ」ガサガサッ

木曾「……なんで草むらに隠れなきゃいけなかったんだよ」ガサガサッ

北上「いいじゃんいいじゃん。じゃ、方針は決まったし作戦会議でもしますかー」

球磨「可愛い妹の為、一肌脱ぐクマ」

多摩「ニャー」

木曾「俺も姉さんのために―――ってあれ?マントが枝に引っかかって……ちょっと待て!置いてくなー!!」

キソー可愛い期待

早いですが、続きはまた明日。
今回も拙い文章になると思いますが、よろしくお願いします。

仕事のしすぎを心配してたり嫉妬してたりするのが伝わらない大井っちかわいい

>>5
以前木曾のssも書いたのでよければそちらも……(小声)

>>8
素直になれない大井っちくそかわ

―北上・大井の部屋―


―――――ガチャ

北上「あ、大井っちおかえりー」

大井「北上さん♪待っててくれたんですか?」

北上「んー、ちょっと話したいことがあってね」

大井「なんですかなんですか?北上さんの頼みならなんでも―――」

北上「提督のことなんだけど」

大井「」ピタッ

北上「恥ずかしがるのも分かるけどさ、もうちょっと提督に優しくしてあげたら?」

大井「……………」

北上「提督が鈍感なのもあるけどさ、流石にやりすぎじゃないかなって思うんだよね」

大井「……………」

北上「提督、『俺は大井に嫌われてるんじゃないか』って心配してたよ」

大井「……………」

北上「……大井っち」

大井「……北上さん、私用事が出来たのでちょっと行ってきます」

北上「うん、今日は戻ってこなくてもいいからね~」

大井「なっ……///」

北上「あれ、どうしたの?真っ赤になっちゃって~」ニヤニヤ

大井「も、もう!からかわないでください!!」

―――――バタン



球磨「………行ったクマ」

多摩「それじゃ、こっちも動くかニャ?」

木曾「執務室の封鎖か……そんなことして大丈夫なのか?」

多摩「大切な姉妹のためニャ」

北上「私達に出来ることは、邪魔が入らないようにするくらいだからね~」

球磨「それじゃ、球磨型作戦開始するクマ!」

多摩・北上・木曾「「「おーっ!!!」」」

時間に余裕があったので少しだけ投下。
また夜来ます

最近大井っちスレが多くて大満足

物欲センサーとは長い付き合いになるので、一々取り乱してたら身が持ちませんよ(死んだ目)

>>25
大井っちのSS多いし、私の理想の大井っちはすでに書かれているのでメインで取り上げる気はありませんでした。
ただ、欲求には勝てなかったよ………

物欲センサーとは長い付き合いになるので、一々取り乱してたら身が持ちませんよ(死んだ目)

>>25
大井っちのSS多いし、私の理想の大井っちはすでに書かれているのでメインで取り上げる気はありませんでした。
ただ、欲求には勝てなかったよ………

―執務室―


提督「あぁ、疲れた……やっぱ、大井の説教はきついなぁ………」

提督「はぁ……今日はもう寝るか………」

―――――バァン

大井「提督!」

提督「うおっ!?」

大井「……………」ツカツカ

提督「ど、どうしたんだ?ま、まさかまだ説教を……?」

大井「……………」

大井(どうしよう……勢いで飛び込んだものの、いきなり素直になるなんて恥ずかし過ぎてこっちが持たないわ……)

提督「お、大井?」

大井「………なんでもありません♪」

提督「はい?」

大井「それでは、おやすみなさい」テクテク

提督「え?あ、うん。おやすみ……」

大井(ふぅ……これでなんとか自然に逃げることが出来ますね………これでいいんですよ。何も素直になるのは今すぐじゃなくてもいいじゃないですか。ちょっとずつ変えていけば――――ってあれ?)

―――――ガチャガチャ

大井「……………」ガチャガチャガチャ

提督「何してるんだ?」

大井(…………………嵌められたぁああああああああああああああああああああああ)

―ドアの外―


北上「いや~協力してくれてありがとね~」

明石「いえいえ~あの二人のもどかしさは見てられないですからね!」

木曾「おい、これ元通りになるのか………?」

明石「あ、それは大丈夫です!明日の朝には元通りですよ!」

球磨「相変わらず明石の技術は謎クマ」

明石「えへへ、それほどでも~」

多摩「褒めてないニャ」



大井「……………提督、閉じ込められました」

提督「は?」

大井「だから、私達この部屋に閉じ込められました!」

提督「いやいやいや、執務室の鍵は内側にあるんだぞ?閉じ込められるなんて…………(ガチャガチャ)本当だ………」

大井「最初からそう言ったじゃない!」

提督「そうだ、扉が開かないなら窓は…………(ガチャガチャ)駄目だ………」

大井「……どうするんですか、これ」

提督「どうするって言われても………助けを待つくらいしか出来ないだろ」

大井「最低でも一晩は二人きりってことですか」

提督「そうなるな」

大井「はぁ……なんでこんなことに………」

提督「……なあ、大井」

大井「なんですか?」

提督「……………」

大井「……………」





提督「……どうやら俺の私室の方へは行けるから、お前はそっちで過ごしてくれ」

大井「……………そうですか。言いたいことはそれだけですか?」

提督「ああ」

大井「では、お断りします」

提督「え?」

大井「提督がこんなところで寝て風邪でも引いたら艦隊指揮に影響が出るでしょう」

提督「でも、それだと………」

大井「私が良いって言ってるんです」

提督「本当に?」

大井「はい」

提督「後悔しない?」

大井「しつこいです。床で寝させますよ?」

提督「ごめん……」

大井「じゃ、明日も早いんですしさっさと寝ましょう」

提督「お、おう」

展開が早すぎる気がしますが、明日には本編終わるかなと。
それではまた明日。


木曾のも読み返したくなったわ

全艦コンプの俺高みの見物

>>35
なんて嬉しい言葉を……
私はこれ書く前に大井っちの口調どうしたかなと読み返したんですが、あの作品書いた人は頭のネジぶっ飛んでるなと思いました。

>>38
なん…だと………




大井「……………」


提督「……………」


大井「……提督、もう少しそっち行けないんですか?」


提督「……これ以上は落ちるから無理だ」


大井「そうですか」


提督「……………」


大井「……………」

提督「………なあ、やっぱり俺はソファで」


大井「駄目です」


提督「だけど、流石にシングルベッドに二人は寝にくいだろ?寝れたとしても、少し動けば落ちるし………」


大井「……そうですね、このままだとすぐ落ちそうです」


提督「だろ?だから―――――」

大井「……それなら、お互いが落ちないようにすればいいんじゃないですか?」


提督「どうやって?」


大井「……………そんな方法、一つしかないでしょう」ギュッ


提督「お、大井!?」


大井「なんですか?」


提督「なんですかって、お前………」

大井「……『嫌いな相手にこんなことしていいのか』ですか?」


提督「……………聞いたのか」


大井「……はい」


提督「……俺はお前のことが好き―――いや、愛してる」


提督「その気持ちはお前がどんな態度を取ろうと変わらない」


提督「……ただな、どうしようもなく不安になるんだ」


大井「不安……ですか?」

提督「ああ……俺は………お前の気持ちを無視してしまってるんじゃないかってな」


提督「その指輪を渡した時も、その後も、お前の様子は変わらなかった」


提督「だから………俺は、俺の一方的な想いでお前に望まないケッコンを―――」


大井「提督」


大井「……素直になれなかった私も悪いですけど、普通に考えてくださいよ」



大井「……………嫌いな人から指輪を受け取ると思いますか?」ギュウ


提督「大井………」


大井「ですから……その…………」


大井「私もあなたのことを愛してます」


提督「……そうか、良かった。ずっとその言葉が聞きたかったんだ………」


提督「もしかしたら俺は、お前に無理矢理ケッコンさせてしまったんじゃないかと心配だったんだ………」


大井「………その、ごめんなさい」


提督「俺の方も気づけなくてごめんな……」



提督「あー……その………これからはお前のことをもっとよく知って、気づけるようにする」


大井「……私も、もっと素直になれるようにします」


提督「大井………」モゾ


大井「あ、こっちを向かないでください!」ギュウウウ


提督「え?」



大井「その………今はとても見せられる顔じゃないと思うので……………///」


提督「……お前のことをもっと知るって言ったろ?………ダメか?」


大井「……………その言い方はずるいです」スッ


提督「ありがとう」クルッ


大井「……………///」


提督「……うん、やっぱりだ」


大井「……何ですか?」



提督「俺の見る目に狂いはなかった。可愛いよ、大井」


大井「~~~~~~っ///」


提督「……………」


大井「……………」


提督「なあ、大井」


大井「はい」


提督「愛してるよ」


大井「………私もです」

――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――
――――――――――――――――



―翌朝―


―――――ガチャ

北上「おはよ~二人ともどうだった~?」ニヤニヤ

大井「北上さん!!」

大井「最悪ですよ!こんな人と一晩同じ部屋で過ごしたなんて人生最大の汚点です!!」

大井「しばらく顔も見たくないので、部屋に戻ります!!」

―――――バタン



北上「あ、あれ……?」

提督「閉じ込めたのは北上だったのか」

北上「……ごめんね、提督。こんなつもりじゃなかったんだけど………」

提督「いやいや、これでいいんだよ」

北上「へ?でも、これ悪化して………」

提督「ん?ああ……まあ、とにかくこれでいいのさ」ニコニコ

北上「?」


―廊下―


大井(全く……提督は、最初の時も今回も不意打ちで………)

大井(いきなり渡されるこっちの身にもなってくださいよ………)

大井「……………」

大井「……………」パカッ

大井「……………」ニヤニヤ

木曾「あ、大井姉さん。どうしたんだ?随分機嫌………が…………」

大井「………ハッ!?」サッ


木曾「今のって……指輪?あれ、でも姉さんの指にはもう………」

大井「気のせいよ」

木曾「いや、でも………」

大井「 気 の せ い よ 」

木曾「お、おう………」

大井「それじゃ、私は部屋に戻るから」スタスタ

木曾「あ、ああ」

木曾「………なんだったんだ?」


―――――バタン

大井「……誰もいませんよね?」キョロキョロ

大井「……………」パカッ

大井「ふふっ、本当に最悪の気分だわ♪」






とりあえず本編終了です。ありがとうございました。
このスレはとりあえず残して、おまけが思いつけばいくつか書きます。書くとしても、二週間くらい間は空くと思います。
それでは、また。

【現時点での執筆状況】

・夕立&時雨 → もう少し暑くなってから
・ここのおまけ → 一本のみ執筆済み
・新作1 → 完成度6割程度、どうしようか検討中
・新作2 → 完成度3割程度、今一番力を入れてる

・結論 → もうちょっと待ってください………


衝動的に書き始めるとこうなるという悪い例ですね、はい。
新作2つはエタらないように完成するまで投下しません。
遅くても次の土日までにはどれかを投下したいと思います。

新作スレ立てたので、こちらはおまけ一本投下して依頼出そうと思います。
まだどうなるかは分かりませんが、私の投下した作品が10個になったら今までの作品で短編集みたいなの作ってもいいかなと思ってます。
もちろん、やらないという可能性もあるのであしからず。

それでは、お付き合いいただいてありがとうございました。

【秘密の本】



大井(今日はちょっと早く起き過ぎたかしら?)

大井(いや、うん。決して提督の顔が見たかったからとか、そんなんじゃないから。ただ、昨日言い過ぎたかなってちょっと思っただけで――――って、私はなんで言い訳を考えてるのよっ!)

大井(そうよ。別に秘書艦がちょっと早く執務室に行くなんて何もおかしくないじゃない。普通に、普通に………)

―――――ガチャ

大井「おはようございます♪」

提督「大井!?」サッ


大井「……提督、今隠したものはなんですか?」ツカツカ

提督「な、なんのことだ?」

大井「とぼけないでください。私の目はごまかせませんよっ!」ズイッ

提督「……あぁ!窓に!窓に!」

大井「そんな初歩的な手に引っかかるわけないでしょう!さっさと渡してください!!」

提督「ヒュ~♪ヒュ~♪」


大井「……早く渡さないと魚雷、撃ちますよ?」

提督「ご、ごめんなさい。これです……」スッ

本『妻を幸せにする方法』

大井「……………」

提督「……………」


大井「……これは没収します」

提督「えぇ!?なんで!?」

大井「さあ、何故でしょう?」

大井(私はこんな本に書いてあることなんてしなくても、あなたが隣にいてくれればそれで……)





――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――
――――――――――――――――

大井「……そういえば、提督ってその……私に嫌われてると思ってたんですよね?」

提督「ん?ああ、そうだな。今じゃそんなの考えられないけどな~」

大井「……………///」

大井「……こほん。でも、それならなんでこの指輪が用意されてあったんですか?」

提督「ああ、それは……………」

大井「それは?」

提督「………大井の気持ちがどうであれ、俺が好きなのは変わりなかったからだ」

大井「……………///」

提督「……お前、分かってて言わせただろ」

大井「さあ、どうでしょう♪」



提督「大井に好かれたい」



提督「ゲームをしよう」川内「ゲーム?」
提督「ゲームをしよう」川内「ゲーム?」 - SSまとめ速報
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