八幡「喰種になったおれの居場所は……」 (7)

ー地下ー

?「……ヒキガヤ……せめてもの情けだ……」

グジュッ……
俺の頭の中に何かが刺さる
目の前の男から放たれた「オモチャ」によって俺の脳が掻き回される

「うっ……ぐぁぁぁぉぁぁ」

?「すまない……やっぱり俺たちは分かり合えないらしい……本当にすまない…」

何を言っているのか理解できない
思考が追いつかない
考えようとするとイタミが走ル
俺はどうなるんだ?
殺される??

「うぐぁっ……ハヤ……マ」

?「さようならヒキガヤ……」

俺が最後に見たのは一面に咲く花と白い服を着た男が俺に槍状の何かを向けてきたことだった


第1話
悪夢

八幡「ッ!?!?!……夢……か」

嫌な夢だった……
誰だってそうだろう自分が殺される夢は気分のいいものではない
朝から憂鬱なテンションで小町の待つリビングに降りていく

リビングのドアを開けると案の定
妹の小町がテーブルに飯を並べて待っていた

小町「おはよっ!お兄ちゃん」

八幡「あぁ……おはよう」

たわいもない会話
家族なら当然の会話挨拶
それすらも今の俺には苦痛だった

小町「お兄ちゃんなんか元気ないね」

パンを食べながら小町が聞いてくる

八幡「まぁ……な」

正直思い出したくない
夢のことではあるが思い出すと痛みも走る

小町「まぁ……今は聞かないであげる」

そんな感じの会話をしながら家を出た
正直その時のことはあまり覚えてない

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