【安価】姉「安価で弟を愛でる」弟「安価で姉を迎え撃つ」【主役は弟】 (151)

前作

【安価】兄「安価で妹にイタズラ」妹「安価で兄を迎撃」【主役は妹】
【安価】兄「安価で妹にイタズラ」妹「安価で兄を迎撃」【主役は妹】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428918027/)


*続編というわけではありませんが同じようなやり方で進めていきます。

*エロはありません。

*グロやスカ、法律に触れる内容などは安価下か再安価します・・・すみません。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430044304

---
--

雨降りの放課後、1階の玄関。

弟「ただいま」ガチャ…バタン…

姉「弟ちゃんおかえりなさい」パタパタ

弟「姉さん・・・うん、ただいま・・・」ビショヌレ

姉「あらあら、随分びしょ濡れになっちゃったのね」

弟「うん、台風が来てるらしいからね」

姉「傘持って行かなかったの?」

弟「朝は晴れてたし、学校に折り畳みの置き傘があるはずだったんだけど・・・」

姉「じゃあどうして、そんなびしょ濡れに?」

弟「・・・姉さんでしょ?」

姉「うふふ。何のことかしらねぇ」ニコニコ

弟「とぼけないでよ、僕の置き傘を持ってったの姉さんだよね?」

姉「そんなぁ。私は忘れてると思ったから、家まで持ってきてあげただけなのに」ニコニコ

弟「わざわざ台風の日を狙って?」

姉「やぁねぇ偶然よ、偶然。まぁそのおかげで私は濡れないで済んだんだけど」ニコニコ

弟「・・・やっぱり・・・」

姉「それよりもお風呂沸かしてあるからお先にどうぞ。そのままだと私の大切な弟ちゃんが風邪をひいちゃう」ニコニコ

弟「・・・ありがとう・・・とは言いたくない」プィ

姉「そう言いながらも、ちゃんと言ってくれる弟ちゃんが大好きよ」ニコッ

弟「・・・風呂入る」スタスタ

姉「どうぞごゆっくり~」ヒラヒラ

---
--

1階、お風呂。

弟「・・・ふぅ・・・」チャポン…

弟「全く・・・姉さんには困ったものだよ」ブクブク…

弟(姉さんは物心がついたころから、僕を困らせて喜んでいる)

弟(子供のころは自分の服を僕に着せて妹だと周りに紹介したり)

弟(小学校の制服にバラの香水をかけたり)

弟(僕の生徒手帳の中に自分の写真をこっそり入れていたり)

弟(夏休みの宿題の絵日記を丸々書き直して、全部姉さんと遊んだという内容にしたり)

弟(中学のときはわざわざ僕のクラスまで来て一緒にお弁当を食べたり)

弟(携帯の着信音を姉さんの声にして、わざと授業中に鳴らしたり)

弟(バレンタインの時なんて、わざわざ僕の下駄箱を姉さんが用意したチョコで溢れさせたり)

弟(・・・数え上げたらキリがない・・・)

弟(ただ、嫌われているかと言うとそうでもない・・・)

弟(僕を困らせた後は必ずフォローを入れてくれるし、何より常日頃から好きだと言い続けている)

弟(さらに困ったことに、姉さんは誰に対しても物腰が柔らかく、言葉使いも丁寧だ)

弟(だから、僕の姉さんに困っているといった訴えを誰も信じてくれない)

弟(あと黒髪ロングでメガネって外見のせいもあるのかも)

弟(この頃は諦めて2chで愚痴るか、SS速報で実体験に基づいたノンフィクションSSを書いて読者に訴えることにしている)

弟「まぁその両方で『自慢するな』とか『さっさと釣り宣言しろ』って言われて信じて貰えないんだけど・・・」

弟「・・・ノンフィクションSSとか書いてる人ってどのくらいいるのかな・・・」

弟「まぁいいや、さっさと上がって2chで愚痴ってからSSの書き溜めを進めよう」ザパァ…


ドンッ!!


弟「うわぉお!?」ビクッ

弟「な、何だ・・・今、壁からすごい音がしたけど・・・」

コンコンッ

姉『弟ちゃんどうしたの~?変な声を出して』

弟「姉さん・・・今、何か凄い音が聞こえたんだけど?」

姉『お姉ちゃんには聞こえなかったよ~?強いて言えば、弟ちゃんの変な声が聞こえたかなぁ~?』

弟「・・・ホントに?」

姉『なぁに?もしかして怖いの~?怖いなら、一緒に入ってあげようか~?』ウフフ

弟「・・・そんなんじゃないよ。もう上がるから脱衣所から出てってよ」

姉『はいはい、怖かったらいつでも言ってね~』ガチャ…バタン…

弟「・・・絶対姉さんの仕業だろ」ハァ…

---
--

2階、弟の部屋。

弟「さて、とりあえずパソコン起動してっと」ポチ…ブゥーン

弟「まぁ2chで愚痴っても現実世界と一緒で誰も分かってくれないんだけどね・・・」カタカタ

弟「2chでは姉さんの物腰とか言葉使いとか分からないはずなんだけど・・・なんでだろ?」カタカタ


『【被害?】姉に困らされている弟たちの愚痴スレ【自慢?】』


『今日は台風が来ているのに、学校に置いといた傘を姉に持ち帰られたおかげでずぶ濡れだ。

 帰ったら風呂を沸かしていてくれたけど、それなら初めから傘を持って帰らないで欲しい。

 風呂に入っていた時も「壁ドン」された。

 ビックリして変な声を出してしまったら、「怖いなら一緒に入ってあげようか?」とか・・・バカにしないで欲しい』


弟「こんなところか・・・あ、さっそくレスが・・・」カチッ


『お前マジふざけんなお姉さんを僕に下さい』

『そこはお前の居場所じゃない!俺と代われ!』

弟「・・・いつものことだけど誰も僕の味方がいない・・・」

弟「もういいよ。SSの書き溜めをs・・・うん?このスレは・・・」カチ…


『【愛のある】安価で大好きな可愛い可愛い弟を愛でる【安価】』


弟「VIPか・・・どうせおっさんが立てたスレだと思うけど・・・」カチッ


『好きな人ほど虐めたくなってしまうのは何故かしら?

 けど、最近は虐めの内容もマンネリ気味だし安価で募集してみることにするわね。

 タイトル通り愛のある内容以外は却下よ。

 安価は絶対?そんなルール、私の弟への愛の前ではまるで意味をなさないわね。


 スペック
 
 姉
 高校3年生
 弟一筋の処女
 大学は推薦入学で合格済み

 弟
 高校1年生
 可愛くてカッコよくて優しい究極生命体
 弟へ群がるメス猫は全て削除済み


 早速入浴中の弟への愛で方を安価するわ。

 まぁ最初だから軽めのジャブと言ったところね』

弟「・・・なんだろう・・・スペックにすごい既視感が・・・」

弟「スレ立てした時間は・・・僕が帰ってきた直後?」

弟「しかも入浴中って。まさかね」ハハッ…

弟「それで安価の内容は・・・」


『壁にジャブ?じゃあ壁ドンで』


弟「・・・嘘でしょ?このスレはまさか・・・」


『愛でるって言ってるのに何で壁ドンなのよ?

 って思ったけど、実際にやってみたら弟の可愛い声が聞けてラッキー♪

 怖がってたみたいだったから一緒に入ってあげようとしたら必死で遠慮してきて・・・

 弟の可愛さを堪能したわ。

 次の安価もこの調子で頼むわね』


弟「話を盛りすぎでしょ・・・じゃなくて、どう考えても姉さんが立てたスレじゃん」

弟「そこまでして僕を困らせたいのか・・・それなら、こっちもそれなりの対応をさせて貰うよ?」

『SS速報VIP』


弟「これでもそれなりの読者に読まれてるSSの作者だからね。多少強引だけど、姉のイタズラに安価で対応するような流れにして・・・」カタカタカタ…

弟「VIPの安価なんかに真面目に対応していたらキリがないからね。目には目を、安価には安価をね」カタカタカタ…

弟「・・・これでよしっと。姉さんのスレの方は・・・」


『パンツだのおっぱいだのしつこいわね。

 私のパンツもおっぱいも弟のモノなの。おわかり?

 でもまぁ、弟の可愛いところを見れたらうpも考えなくもないわ。

 せいぜい無い知恵を絞って考えなさい』


弟「・・・これが姉さんの素なのかな?まるっきりドSな感じだけど」


イタズラ安価
>>12

壁ドン

弟「また壁ドン?けど姉さんの部屋は1階だし、どうするんだろ?」

弟「まぁ行動不可能って訳でもないから再安価はしないかな」


『弟「最近姉さんが壁ドンにはまって困ってる」

 弟「やる事は地味なんだけど、いつも油断してるタイミングで来るから心臓に悪い」

 弟「怖がったりビックリしたドキドキを恋のドキドキと勘違いする吊り橋効果でも狙っているのだろうか?」

 弟「けど、僕もやられてばかりじゃないぞ!』


弟「安価出すのって初めてだけど大丈夫かな・・・なんか、今更不安になってきた・・・」


迎撃安価
>>16

絶縁宣言

すみません、この安価書き始めたら案外長くなりそうなので今日はここまでです。

そろそろテザリングの速度規制が来そうなのでもしかしたら連休まで更新出来ないかもしれません。

更新出来たら今月中にまた来ます。

次回もよろしくお願いします。

弟「絶縁宣言って・・・またハードルの高いのが来ちゃったなぁ・・・」

弟「けど今までフォローもあったし、なんだかんだで姉さんを許してきたからダメだったのかも」

弟「・・・よし、今日こそは言い返すぞ!」

弟「けど絶縁宣言ってどんな感じで言えばいいんだろ?」

弟「う~ん・・・『いい加減にしてよ!姉さんなんか嫌いだ!』」

弟「違うなぁ。絶縁って言うくらいだから、勘当するときみたいな?」

弟「『もう姉さんなんて姉とは思わない!』」

弟「これも違う。親の立場だったら出てけとか言えるんだけど、生憎と僕はその立場にないからなぁ」

弟「『口も利きたくない!もう話しかけてもこないで!』」

弟「・・・まぁこの辺が限界かなぁ。セリフを考えるだけでも案外難しいものだね」

ドンドンドンッ!!!ドンドンドンッ!!!


弟「qあwせdrftgyふじこlp!!」ズテーン!

弟「うぅ・・・ビックリし過ぎて椅子から転げ落ちちゃった」イタタ…

弟「てか姉さん、壁じゃなくてドアを叩くなら『ドアドン』じゃんよ・・・」

弟「あ、そうだ絶縁宣言するんだっけ」スタスタ

ガチャ…

姉「あ、弟ちゃん。どうしたの?凄い音がしたけど?」ニコニコ

弟(何て白々しい・・・よし、言うぞ)

弟「・・・『いい加減にしてよ!姉さんなんか嫌いだ!』」

姉「・・・え?弟・・・ちゃん?」キョトン…

弟「えっと・・・『もう姉さんなんて姉とは思わない!』」

姉「え?えぇ!?ちょ、弟ちゃん」オロオロ…

弟「だから・・・え~・・・『口も利きたくない!もう話しかけてこないで!』」

姉「あ・・・あ、あの・・・」サァー…

弟(うぉ!?姉さんの顔から血の気が引いていく・・・人の顔って本当に青くなるんだ・・・)

弟「あ~、えっと・・・そういう事だから・・・」

弟(安価はこれでOKなんだよね?これに懲りて少しは反省してくれるかな?)

姉「あ、あの!待って!弟ちゃん!!」オロオロ

姉「ち、違うの!あの、ドアのところに虫がいてね?弟ちゃんが危ないと思ってね?」オロオロ

弟(・・・さすがにその言い訳はどうかと思うな・・・)

弟「・・・・」ジトー…

姉「だ、だからあのね?悪気があった訳じゃなくて・・・」オロオロ

弟「・・・・」ジトー…

姉「う・・・うぅ・・・ご、ごめんなさい!」ドゲザー

弟「え!?ちょ、姉さん土下座とか止めて!?」

姉「ごめんなさい!許して!ごめんなさい!!お姉ちゃんを嫌いにならないでーっ!!!」ドゲザー

弟「ちょ・・・あの、姉さん・・・」オロオロ

姉「ごめんなさい!許して!お゛願゛い゛た゛か゛ら゛許゛し゛て゛ー!!」ブワァ!!

弟「そ、そんなマジ泣き!?わ、分かったから!お願い泣き止んで!?」オロオロ

姉「あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛!弟ちゃん!弟ちゃん好き!好きなの!だから嫌いにならないで!!」ブワァ!!

弟「わ、分かったから!僕も姉さんが好きだよ!?だから落ち着いて!」オロオロ

弟(うわぁああ!これどうすんの?どうすればいいの?)

弟「あぁもう!」ギュ…

姉「ふわぁああ!?弟ちゃん!?」ビクッ

弟「ね、もう大丈夫だから。だから落ち着いて」ギュゥウ…

姉「うぅ・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ヒック…ヒック…

弟「うん、もういいんだよ。僕も言い過ぎたみたい・・・ごめんね?」ナデナデ ギュー…

姉「ううん・・・弟ちゃんは何も悪くないんだよ・・・悪いのは私だよ・・・」グス…グス…

弟「・・・・」ナデナデ ギュー…

一旦ここまでです。

長くなる予定でしたが忙しかったので途中で切りました。

今日の夜に安価をする予定ですので、その時はよろしくお願いします。

---
--

1時間後。

弟「・・・落ち着いた?」

姉「うん・・・あの、本当にごめんね?」

弟「だからもういいってば。僕も気にしてないから姉さんも気にしないで」

姉「うん、ありがとう。じゃあ、あの・・・私は部屋に戻ってるから・・・」

弟「あぁ、うん。また後で」ギィ…バタン…




弟「ふぅ・・・反省どころの騒ぎじゃなかったなぁ・・・」

弟「まさかあんなに取り乱すなんて・・・今まであんなとこ見たことなかったよ」

弟「そういえば姉さんってメガネを取ると性格が変わるけど・・・まさか多重人格とか?」

弟「ま、まさかね?さすがにそれはないでしょ」ハ、ハハ…

弟「メガネを取った時も見えないストレスと恐怖で口調が攻撃的になるだけだって言ってたしさすがに多重人格とかはね」

弟「あ、とりあえずスレに報告しとかないと・・・」カタカタカタ…

弟「あと姉スレの方か」カチッ…

『ふっざけんなマジ!危うく弟に絶縁されるとこだったぞ!?

 愛でるってスレタイに書いてあるだろうがっ!!

 スレタイも読めないヤツは帰ってママのおっぱいでもしゃぶってな!!

 とりあえず上の安価で壁ドンとか書いた奴!!

 お前にはUSB端子を刺す時に毎回必ず逆になる呪いをかけといたからな!!

 次の安価はしっかり頼むぞ!?』


弟「・・・やっぱり多重人格なんだろうか・・・」

弟「しかもまだ安価するつもりだし」

弟「はぁ・・・先が思いやられるなぁ」ヤレヤレ…


イタズラ安価
>>30

使用済みストローで間接キスを試みる

弟「ストローで関節キッスかぁ・・・今どき中学生でも喜ばないと思うけどなぁ」カタカタカタ…


『弟(絶縁宣言が相当ショックだったのか姉がお詫びだと言ってオレンジジュースを持ってきた)

 弟(それはまぁいい・・・問題はストローの方だ)

 弟(明らかに口紅が付着している・・・それも、今姉が付けている色がだ)

 弟(こんな時、どう反応すればいいんだ!?)』


弟「う~ん・・・実際の姉さんはさすがに使用済みだと分かる痕跡は残さない気がするけど・・・」

弟「痕跡がなかった場合、使用済みだと気が付いた理由も考えておかないと」


迎撃安価
>>32

姉ストローをポイーして新しいのに取り替える。極めて事務的に

弟「あぁ、つまり使用済みだろうって事には触れないでポイするってことかな」

弟「これなら気が付いた理由とかなくても大丈夫だよね」

コンコンッ

姉『弟ちゃん、入るよー』

弟(えぇ!?もう来たの!?)アセアセ

弟(と、とりあえずノートPCを閉じてジャンプでも読んでた振りを・・・)パタンッ ササッ

弟「う、うん。どうぞ」

ガチャ…

姉「度々ごめんね。えっと・・・晩御飯ね、もう少しかかりそうだからお腹空かないかなぁって思って・・・」

姉「その・・・さっきのお詫びも兼ねてジューサーでりんごジュース作って来たから飲んでもらいたいなって」

弟(なんだか若干不自然っていうか余所余所しい・・・これは絶縁宣言のせいなのか使用済みストローのせいなのか・・・)

弟「ありがとう姉さん。でも、そんな気を遣わなくてもよかったのに」スタスタ

弟(それはそうと、僕の部屋に新しいストローなんて置いてないしどうしよう?)

弟(とりあえず、今ささってるストローを事務的に捨てるのが趣旨だし構わないよね?)ストローポイッ

姉「え、あ・・・」

弟(うわぁ!なんか姉さんの瞳孔が開いて負のオーラが出始めちゃった!)

弟(どうしよう!どうにかフォローしないと!)

弟「んく、んく」ゴクゴク

弟「はぁ・・・このりんごジュース凄く美味しいね!ありがとう姉さん!」ニコニコパァ

姉「え?あ、うん・・・そう言ってもらえると嬉しい、よ」ウルウル ニコ…

弟(な、なんとか泣き笑いレベルまで挽回出来た・・・かな?)

姉「じゃあ、あの・・・晩御飯作ってくるから、もう少し待っててね」スタスタ…

弟「ふぅ・・・なんだか今日の姉さんは不安定だなぁ」

弟「普段見れない表情は新鮮ではあるけど、なんだか疲れちゃうよ」

弟「さて、報告報告」カタカタカタ…

弟「そんで姉スレのチェックっと」カチカチ…


『なんか当たり前のようにストローを捨てられたんだけど!?

 まさか使用済みだったことがバレた訳じゃないと思うけど、よく分からない感じでショックだわ・・・

 けどジュース自体は喜んで貰えたみたいで弟の眩しい笑顔が見られたから結果オーライかも!

 それにコップも使用済みなんだから、関節関節キッスくらいにはなってるとも言える!

 とりあえず、愛情たっぷりの料理を作るぞ!』


弟「コップも使用済みなのかよ。なんだか負けた気分だ・・・」

弟「安価は出してないみたいだし、次は夕食後かな?」

弟「じゃあ今のうちに宿題片付けようっと」

---
--

1階、ダイニングキッチン。

弟「いただきます」

姉「いただきます」

姉「えっと・・・ど、どうかな?上手くできてると思うけど」

弟「もぐもぐ・・・うん、いつも通り美味しいよ」

姉「よかった・・・さっき泣き過ぎて味見してもあんまり分からなかったから心配だったよ」

弟「あぁ・・・うん。なんかゴメン」

姉「え?あ、えっと、そういう意味じゃなくて・・・」アセアセ

弟「・・・・」

姉「・・・・」

弟「あ~・・・そういえば父さんと母さんは今日も遅いの?」

姉「あ、うん。今日も遅くなるって連絡があったよ」

弟「そう。月末はいつもだよね」

姉「そうだね。締日とかいろいろあるのかも」

弟「そっか。うん、ごちそうさま。洗い物しておくから、姉さんはお風呂に入っちゃいなよ」

姉「じゃあそうしようかな。弟ちゃんはどうするの?」

弟「僕はさっきシャワー浴びたから別にいいかな」

姉「じゃあ私もシャワーにしようかな。弟ちゃん、覗きに来てもいいよ?」

弟「そこは覗かないでねって言うところだと思うけど」

姉「覗きに来ないでよ!?絶対に、覗きに来ないでよ!?」

弟「それだと覗きに来てもいいって言ってるのと一緒だよ」

姉「ふふ、つまりそういう事だよ。言わせないでよ恥ずかしい」キャッ///

弟「はいはい、そのうちにね」ヤレヤレ

姉「じゃあ、鍵を掛けないでシャワーしてくるね~」パタパタ

弟「別にその情報はいらないから」

とりあえずここまで。

安価は夕食後の19:30頃に取りにきます。

その時はよろしくお願いします。

---
--

夕食後、2階、弟の部屋。

弟「ふぅ・・・なんだか今日は疲れちゃったなぁ」

弟「台風も強くなってきたみたいだし、こんな日はさっさと寝ちゃいたいんだけど・・・」

弟「姉さんが安価スレ立ててる現状で無防備な状態を晒すのは心配以外の何物でもないし・・・」

弟「あれ?姉さんが姉スレにレスしてる」


『お前らパンツだのブラだのウルサイから肌着の画像アップしてやるよ。

 IDと酉も付けといたから証明になるだろ?

 ほら、私の肌着を見て満足したなら次の安価行くぞ?』


弟「えぇ!?まさか本当にアップしちゃったの!?」カチカチ…

弟「って、なんだ・・・ただの靴下じゃん・・・」ハァ…

弟「スレ住人も盛大に釣られてるなぁ・・・あ、僕もか」

弟「そして風呂上がりの状態で安価とか、嫌な予感しかしない」


イタズラ安価
>>42

風呂あがりに膝にのる


弟「膝に乗るかぁ・・・どんなシチュエーションで来るんだろ?ちょっと予想出来ないなぁ」

弟「事前に回避するのは難しそうだし、膝の上に乗られるのは前提として・・・」カタカタカタ…

弟「膝枕程度で乗りましたってことにしてくれないかなぁ」カタカタカタ…


『弟「あ、姉さんお風呂から上がったの?」

 弟「え?な、なに?なんで僕の膝の上に乗るの!?」

 弟「あ、髪を乾かせばいいの?」

 弟「な、なんで急に・・・普段そんなこと言わないよね!?」

 弟(ど、どうしよう!姉さんが膝の上に乗ってきたんだけど!?)

 弟(拒否する?けど、絶縁宣言で不安定になってるし大丈夫かな・・・)』


弟「なんだか受け入れる前提みたいな書き方になっちゃった」

弟「いやいや、さっきみたいに事務的に膝から降ろすって安価が来るかもしれないし」


迎撃安価
>>44

重いからどいてくれ(真顔)

すみません、今日はここまでです。

明日から外仕事なので次回は週明けになるかもしれません。

来れる日は、また今回の安価分を事前に載せますので、その時はよろしくお願いします。

弟「ちょっ・・・また姉さんにダメージを与えそうな安価が・・・」

弟「僕のところのスレ住人は姉さんをヤンデレにでもしたいのだろうか?」

弟「死亡ENDとか、ホント勘弁して欲しいんだけどなぁ」

弟「それにしても真顔かぁ・・・僕のSSみたいに髪を乾かすってシチュエーションだと普通は前向きに座るから真顔の意味ってあんまりないよね」

弟「そういう意味では姉さんへのダメージは少ないのかも」

弟「けど、自分の部屋に居る僕をわざわざ下に呼んでまで髪を乾かさせるとも思えないし・・・」

弟「どんな手で来るんだろ?」

弟「・・・・」

弟「・・・・」

弟「・・・来ない」

弟「時間的にはもうお風呂から上がっていてもおかしくないんだけど・・・」

弟「とりあえず宿題の続きでもしていようかな」

---
--

30分後。

コンコンッ

姉『弟ちゃん、いる~?』

弟(やっと来た・・・何か準備でもしていたのかな?)

弟「うん、いるよ」

姉『ちょっとリビングまで来てもらえるかなぁ?』

弟(やっぱり何か仕込んでたのかも。あんまり行きたくないけど・・・)

弟「うん、キリのいいところまで宿題を片付けたら行くから待ってて」

姉『じゃあ下で待ってるね~』スタスタ…

弟「罠と分かってて行かないといけないのかぁ・・・けど、膝の上に乗ってくるだけだし大丈夫だよね」スクッ…スタスタ…

---
--

自宅1階、リビング。

姉「あ、来た来た。ちょっと相談なんだけどね」

弟「うん、どうしたの?」

姉「台風も酷くなってきてすぐには眠れそうにないから、一緒にDVDでも見ようかなって思って」

『ロード・オブ・ザ・りんぐ』
『ロード・オブ・ザ・らせん』
『ロード・オブ・ザ・るーぷ』

弟(ホラー映画?う~ん・・・抱き着いたりするにはちょうどいいかもしれないけど、膝の上に乗るのには無理があるんじゃ・・・)

弟「それは構わないけど・・・姉さんってホラー苦手じゃなかったっけ?」

姉「あら、好んで見ないだけで苦手って訳じゃないのよ?」

姉「明日も休みだし、もともと台風のせいで寝付きにくいんだからちょうどいいかと思って」

弟「まぁいいけど、それ全部見るの?」

姉「せっかくの三部作だしね。もちろん、途中で眠くなったら寝てもいいよ」

弟「ホラー映画見ながら眠くなるとも思えないんだけど。とりあえず、一本目だけは付き合うよ」

姉「う~ん、その辺が妥協点かなぁ。それじゃあ、早速再生するねっと」ポチッ

姉「ほら、そんなところに立ってないで隣に座ってよ」

弟「はいはい」スタスタ


『魔法の指輪?こ、これは冥王・貞子が作った世界を滅ぼす指輪じゃないか!?』

『この指輪を破壊するには滅びの火山にある井戸に投げ入れるしかない!』

『襲撃だと!?冥王・貞子の手の者かっ!!』

『指輪の魔力が発動した・・・世界は7日後に滅亡する!!』

『な、なんだってー!!!?』

『なんとしてもそれまでに指輪を破壊しなければ・・・っ!』


弟(ホラー映画なのに導入が長い・・・やっぱりハリウッドにホラーは向かないなぁ)

『敵の妨害が激しい・・・ここはこの森を抜けるしかない』

『けどこの森は怨霊が住む呪いの森だって・・・』

『そんなもの、俺の魔法剣でズタズタに引き裂いてやるぜ!』

『怨霊が出たぞー!!』

『どりゃー!!どうだ、見たかっ!』

『ズズズ…ズズズ…』

『何の音だ?・・・井戸?さっきまで無かったのに・・・っ!?』

『ズズズ…ズズズ…』

『来るなら来い・・・お前も俺の魔法剣で』

『ダメだ!逃げろー!!』


『ズズズ…ォォォ…ズズズ…ォォオ…ォォォオオオオッ!!』


『なっ!?体が動かない・・・うぉぉおお!?』


『ズズズ…ズズズ…………』





『・・・・・・・?』





『ォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!』ギンッ




『ぎゃぁああああ!!』


姉「きゃあああああっ」ダキッ

弟「っ!?」ビクッ

弟(うぉお・・・ビックリしたぁ・・・つい普通に見ちゃったよ)

弟(って、姉さんも僕の腕に抱き着きながら震えてる。これも安価を実行するための演技?それとも素で怖がってる?)

弟「・・・姉さん大丈夫?」

姉「うぇ!?あ、う、うん大丈夫だよ。うん、大丈夫・・・」ブルブル

弟(演技、には見えないな。素で怖がってるみたい)

弟「・・・見るのやめてもう寝る?」

姉「え゛っ!?いや、あの、もうすぐ終わるからもうちょっと一緒に・・・」ウワメヅカイ ウルウル

弟「・・・まぁそれでもいいけど」

姉「う、うん。ありがとう」

姉「あ、そ、そうじゃなくて・・・えっと・・・こ、怖いからもう少し近づいてもいい、かな?」オロオロ

弟「今もこれ以上ないくらいに密着してるけど?」

姉「えっと、そうじゃなくて・・・えいっ」ストンッ

弟「っ!?ちょ、ちょっと姉さん!?」

弟(姉さんが僕の膝の上に座ってきた!しかも、正面じゃなくて僕の後ろを向く体制で!)

弟(これって対面座位ってヤツなんじゃ・・・完全に想定外だよ!)

姉「えへへ、これなら全然怖くないね!」ニコニコ ギュー

弟(ちょ!?抱き着くなんて安価になかったのに!)

弟(くそっ・・・僕も安価行動を・・・)

弟(真顔・・・真顔・・・って無理!こんな体制で真顔とか無理っ!!)

弟(何なの姉さん!なんで僕と同じシャンプー使ってるのにめっちゃいい匂いなのっ!?)

弟(しかも髪の毛サラサラだし!撫でたい!めっちゃ撫で繰り回したい!!)

弟(って、そうじゃない!とりあえず姉さんも僕の顔をは見えないはずだからセリフだけでもっ・・・)

弟「・・・お、おみょいからどいてくれ・・・」

弟(か、噛んだ・・・)

姉「えぇ~、弟ちゃんはお姉ちゃんが怖がってるのに守ってくれないのぉ?」クスクス

弟「・・・・」ドキッドキッ

姉「ほらぁ、弟ちゃんも心臓が凄いドキドキいってるよぉ?」クスクス

姉「弟ちゃんも怖かったんでしょお?無理しなくてもいいんだよぉ」クスクス

弟(それは明らかに映画のせいじゃないです・・・)ドキドキ

弟「・・・っ・・・っ」

弟(だ、だめだ・・・これ以上なにか言おうとしても上手く言える自信がない・・・)

姉「うふふ、沈黙は肯定とみなすよ~?それじゃあ、映画が終わったら教えてね」クスクス

弟(もう好きにしてくれ・・・)ドキドキ

---
--


『仲間を呪いで失った・・・これ以上仲間を失わないためにも早く井戸へ辿り着くんだ!』
『俺達の闘いはこれからだっ!!!』

『END』


弟(や、やっと終わった・・・最後の展開なんて全然頭に入ってないけど)

弟「ね、姉さん終わったよ」

姉「・・・・」

弟「ね、姉さん?」

姉「もう少しこのままで~」ニコニコ ギュー

弟「っ!!ちょ、ちょっと我がまま言わないでよ!僕はもう寝るからね!」

姉「ちぇ~、残念~」ヒョイ ストンッ

弟「じゃあ僕は部屋に戻るから。姉さんも早く寝なよ」

姉「えぇ~、あんな怖い映画見た後にちゃんと眠れるかなぁ」ニコニコ

弟「知らないよ。姉さんが見たいって言ったんでしょ?」

姉「弟ちゃんはつれないなぁ。それじゃあ、おやすみなさい」ニコニコ

一旦ここまでです。

何もなければ今日の19:30に安価を次回の安価をしに来ます。

その時はよろしくお願いします。

---
--

自宅2階、弟の部屋。

弟「や、やっと解放された・・・映画を見ただけのはずなのに凄く疲れたよ」

弟「とりあえず報告しないと」カタカタカタ…


『弟「ちょ、ちょっとおみょいからどいてよ!」
 
 弟(か、噛んだ・・・)

 弟「え?これが一番髪を乾かしやすい?」

 弟「そうかもしれないけど、いつもは自分で乾かしてるよね?」

 弟「なんとなくって・・・もう、分かったよ・・・」カチッ ブォォオオ…

 弟(うわぁ・・・姉さんの髪ってすごくいい匂いがするなぁ)

 弟(同じシャンプーを使ってるはずなのに・・・なんでだろ?)

 弟「え?いい匂いだろうって?」

 弟「ま、まぁ普通なんじゃないの?僕も同じシャンプーを使ってるんだし」アセアセ』


弟「はぁ・・・SSの中の弟はもっとこう、姉に反抗出来るキャラを目指してたはずなのになぁ」

弟「これじゃあ現実の僕と大差なくなってきちゃったよ」

弟「さて姉スレは・・・もう12時回ったし、さすがに今日はもう終わりだよね?」


『膝の上にのる・・・大成功だったぞ!!

 弟の顔はよく見えなかったけど、口調は完全にキョドってたわ!

 弟の鼓動も感じられたし、たまにはこんなストレートな行動もいいものだね!

 じゃあ上で安価取ったヤツに有力情報を教えてやろう!

 セブンカフェのコーヒーはアイスの方だと滅茶苦茶濃いのが出てくるぞ!

 氷じゃなくて水で薄めればちょっとお得だぜ!』


弟「本気でどうでもいい情報だし」

弟「まさか姉さんの実体験に基づいてる情報なのかな?」

『じゃあ本日、っていうかもう日付けかわってるけど最後の安価な!

 最後は当然添い寝だろ!

 深夜アニメの水着回と同じくらいお約束だな!

 じゃあ弟の部屋に添い寝に行く私の恰好を安価するぞ!

 って言うとどうせ全裸としか来ないから今回はコンマ判定な!

 
 コンマ1桁
 0、5:パジャマ
 1、6:Tシャツとホットパンツ
 2、7:Yシャツの上だけ
 3、8:学園祭の時に作ったメイド服
 4、9:ウサギの着ぐるみ

 コンマ2桁ゾロ目:全裸

 さあ、私を全裸にしてみろ!!』


弟「なんじゃそりゃ!?添い寝は決定事項かよ!!」

弟「しかもちゃっかり全裸も選択肢にあるし・・・どうする?自分でパジャマのコンマ取りに行くか?」

弟「けど、コンマ1桁なんて狙える訳ないか。まぁゾロ目なんてそうそう出る物じゃないし、後の選択肢はまぁ大丈夫かな?」

弟「それにこっちの安価で拒否するとか来るかもしれないし、とりあえず結果を見てから考えよう」


コンマイタズラ安価
>>64

ぽい

弟「よっし!普通のパジャマだ!」

弟「普通のパジャマならどうにか僕の理性も保てる」

弟「多少寝不足にはなるだろうけど、それは仕方ないと諦めよう」

弟「えっと、どうすればいいんだろ?とりあえず対応を安価して・・・」

バァン!!

弟「うぇ!?」ビクッ

姉(裸眼)「おう、邪魔するよ」スタスタ

弟「え、えぇ!?ね、姉さんなんで・・・メガネは・・・」

姉(裸眼)「あぁ!?これから寝るのにメガネかけてたら危ねぇだろ?」ギロッ…

弟「ひっ!そ、そうだね・・・あはは」アセアセ

姉(裸眼)「・・・・」ジーッ…

弟「えっと・・・それで何か用なの・・・ですか?」アセアセ

姉(裸眼)「・・・・」スタスタ モグリモグリ…

弟「あの、姉さん?それは僕のベットなんだけど・・・」

姉(裸眼)「なんだ?何か文句でもあんのかぁ?」ギロッ!!

弟「あ、えっと・・・ない、です。はい」

姉(裸眼)「じゃあさっさと寝ろ!私は眠いんだよ!」

弟「えっと、どこで寝れば・・・」

姉(裸眼)「お前は一から十まで説明しないとわかんねぇのか!?さっさと電気消して布団に入るんだよ!!」

弟「うぇえ!?は、はい!ただいまっ!!」パチッ タッタッタ

弟「あ、あの・・・失礼します」モグリモグリ…

姉(裸眼)「おら!さっさとしろ!」

弟「は、はいぃい!」

姉(裸眼)「・・・・」ジーッ…

弟「あの、姉さん・・・そんな間近で見つめられると、その・・・」

姉(裸眼)「うるせぇな。目が悪いんだからしょうがねぇだろ?」ジーッ…

弟「いや、あの・・・眠いんじゃ・・・」

姉(裸眼)「・・・ちっ!おやすみ!!」ギュー!!

弟「ちょ!?あの、僕の右腕をそんな抱えて・・・」

姉(裸眼)「うるさい!さっさと寝ろ!」ギュー!!

弟「う、うん・・・それじゃあ、おやすみ・・・」

姉(裸眼)「・・・・」ギュー!!

弟(あぁうん、そうだよね・・・寝るんだからメガネ外してくるよね・・・)

弟(普段の姉さんでさえ逆らえないのに、裸眼の姉さんに逆らえる訳ないよね・・・)

弟(見通しが甘かったか。多少の寝不足じゃ済みそうにないよ)

姉「・・・・」ジーッ…

弟(なんだか視線も感じるし・・・寝るんじゃなかったの姉さん)

弟(とりあえず目を瞑ってよう。そのうち寝られることを願って・・・)

弟「・・・・」

姉(裸眼)「・・・・♡」ギュー!!

---
--

翌朝、2階の弟の部屋。

弟「・・・zzz」ウーン…

弟「・・・ん?」

弟「あれ・・・えっと・・・」キョロキョロ

姉(裸眼)「・・・zzz」ムニャムニャ…

弟「っ!?」ビクッ!!

弟「あれ、姉さんなんで・・・」アセアセ

弟「あ、そうか・・・安価か・・・」ホッ…

弟「とりあえず、右手返してね姉さん」ソォー…

姉(裸眼)「・・・zzz」ムッ

弟「なんかムッとした顔になった」モソモソ

弟「えっと、7時前か。あんまり寝た気がしないなぁ」ファア…

弟「けど、あの状態でも寝られるもんだね。自分を褒めてあげたい気分」

弟「そうだ!昨日対応を安価する暇がなかったし、反撃として安価で姉さんを起こそうかな!」

弟「PCはカタカタうるさいからスマホでっと」ピッピッピッ


『弟「なんだか早く目が覚めてしまったなぁ」

 弟「そうだ!普段の仕返しに安価で姉さんを起こそう!」

 弟「昔懐かしのおはようバズーカだね!」

 弟「けど、今の姉さんは裸眼だからあんまり怒りを覚えるのは勘弁して欲しい、かな」

 弟「姉さんの裸眼は石化効果のある邪眼だからね」』


弟「まぁ怖いのは話し方と目付きだけで、暴力とかはないから大抵は大丈夫・・・だよね?」

弟「ええい!安価は勢いだ!頼むぞ!」


反撃イタズラ安価
>>72

橙子さんみたいだな

すみません、今日はここまでにします。

安価を取ってくれる皆様、支援して下さる皆様には本当に感謝しております。

ありがとうございました。

それでは次回もよろしくお願いいたします。

弟「・・・やっぱり安価なんて止めておけばよかった・・・」ズーン…

弟「姉さんの精神にダメージは与えないだろうけど、僕自身にダメージが来そうだよ・・・」

弟「しかも落書きした後は普通に起こすって・・・うん?普通に起こす?」

弟「・・・普通に起こすってのは安価指定のレスじゃない。つまり、普通に起こす必要はない!」

弟「これだ!これならいけるぞ!!」

弟「とりあえず落書きかぁ・・・気が引けるけど、とりあえず水性ペンで・・・」カキカキ…

姉(裸眼)「・・・zzz」『ブラコンノヘンタイ』

弟「おぉう・・・思った以上にヤバい絵面・・・」

弟「よ、よし!起こすぞ・・・っ!!」

弟「ね、姉さん朝だよ。起きてよ、姉さん!」ユサユサ

姉(裸眼)「・・・ん?あ・・・うん?」ジッー…

弟「おはよう、姉さん」

姉(裸眼)「あ、あぁ!?弟!!なんでっ!?」ギロッ!!

弟「うぇ!?いや、昨日姉さんが僕の部屋に来て勝手に・・・」アセアセ

姉(裸眼)「・・・?・・・あ、あぁ!!」

弟「お、思い出した?」

姉(裸眼)「・・・まぁ一応な」

弟「よかった!それよりもほら、顔を洗いに行こうよ!!」グィ

姉(裸眼)「おい、引っ張んなよ!それよりも私のメガネどこだ?」キョロキョロ…

弟「こ、ここにはないよ?自分の部屋じゃないかな?」アセアセ

姉(裸眼)「あぁそうか。じゃあ取ってくる」スタスタ

弟(ま、まずい!メガネを掛けて洗面所の鏡を見られたらアウトだ!)

弟「め、メガネなら僕が取ってくるから!姉さんは顔を洗ってきてよ!」

姉(裸眼)「・・・なんでそんな必死なんだよ」

弟「べ、別に必死じゃないよ?それにほら、姉さん額の辺りが汚れてるみたいだし・・・」アセアセ

姉(裸眼)「あぁ!?寝てただけで汚れる訳ないだろ?」

弟「い、いやほら、ね。メイクが落ち切ってなかったとかじゃないかな?」アセアセ

弟「だからほら、すぐにでも顔を洗ってきた方が・・・」アセアセ

姉(裸眼)「・・・・」ジーッ…

弟「あ、あはは・・・」アセアセ

姉(裸眼)「・・・まぁいいか。じゃあ顔洗ってくるからメガネ持って来いよ」スタスタ

弟「りょ、了解っす」タッタッタ

弟(た、助かったー!)

弟(けどこれ、全然反撃になってないというか、完全に自爆だったなぁ)

---
--

自宅1階、洗面所。

コンコンッ

弟『姉さん、入るよ?』

姉(裸眼)「おう」バシャバシャ…

ガチャ…

弟(よし!ちゃんと洗顔で洗ってるみたいだね)

弟(水性ペンで小さく書いたし、ちゃんと落ちてるよね)

弟「メガネ、ここに置いておくからね」

姉(裸眼)「あいよ」バシャバシャ…

弟「じゃあ、リビングに行ってるからね」

ガチャ…バタン…

姉(裸眼)「・・・・」ピタッ…カチャ

姉「・・・ふ~ん」

---
--

自宅1階、リビング。

弟「ふぅ・・・ミッション・コンプリート」

弟「姉さんを起こしてメガネを届けただけなのにすごく疲れたよ」ハァ…

弟「とりあえずご飯食べて、今日も姉さんは安価でイタズラしてくるだろうからその対応をして・・・」

弟「反撃安価はもういいや。僕に安価をそのまま実行する勇気がないことが分かったし」

弟「じゃあとりあえずコーヒーを淹れて、トーストと・・・トーストだけでいいか」

弟「姉さんは自分でするかな。コーヒーだけ淹れておこうっと」

姉「いい匂い。コーヒー淹れてくれてるの?」スタスタ

弟「あ、姉さん。うん、姉さんもトーストでいい?」

姉「自分でやるから大丈夫だよ。ありがとう、弟ちゃん」ニコニコ

弟(なんだろ・・・どことなく機嫌がいいような?)

弟(けど機嫌がいいのなら落書きはバレてないってことだね。よかった)ホッ

弟「はい、コーヒーどうぞ姉さん」コトッ…

姉「ありがとう」ニコッ

弟(笑顔が眩しい・・・この姉が昨夜の邪眼の持ち主と同一人物とは思えないよ)

弟「それじゃあお先に、いただきます」モグモグ

姉「あ、そうだ弟ちゃん。今日は何か予定ある?」ニコニコ

弟「え、今日?特にこれといってないけど・・・」

姉「じゃあ今日は1日私に付き合ってね」ニコニコ

弟「え?何かあるの?」

姉「う~ん、強いて言えば、今朝の行動の償い。かな」ニコォ…

弟「っ!?」ビクッ!!

弟「え、えっと・・・何のこと・・・かなぁ・・・」アセアセ

姉「ん~?本当に分からないの~?」ニヤニヤ

弟「えぇ!?いや、あの・・・っ」アセアセ

姉「じゃあヒントね~。今朝は私、弟ちゃんが起きる前から起きてたんだよ」ニヤニヤ

弟「なっ!!えっ・・・じゃあ僕の行動は全部・・・っ!?」ドキッ!!

姉「全部知ってるよ」ニヤニヤ

弟「そ、そんな!?嘘だよね?あの時は確かに姉さんは寝ていて・・・っ」アセアセ

姉「うん、嘘だよ」

弟「へ?う、嘘???」キョトン

姉「うん、私は弟ちゃんに起こされて初めて起きたの」

弟「そ、そっか・・・僕はまたてっきり・・・」

姉「てっきり?」

弟「あ!い、いや何でもないよっ?」アセアセ

姉「私のオデコに落書きしたのがバレたと思った?」

弟「っ!!!!????」ビクッ!!!

姉「ふふっ、その反応は当たりのようだねぇ」ニコニコ

弟「な、なんで・・・っ!?」ガクブル ガクブル

姉「なんで気付いたのかって?それはもちろん、お姉ちゃんだからだよ」ニコニコ

姉「お姉ちゃんは、弟のことならなんでも知ってるんだよ」ニコニコ

姉「それで?弟ちゃんはお姉ちゃんの可愛いオデコになんて落書きしたのかな~?」ニコニコ

弟「っ!?」ビクッ…

姉「怒らないから、正直に教えてくれるかなぁ~」ニコニコ

弟「い、いや。あの、えっと・・・」アセアセ

姉「ん~?」ニコニコ

弟「そ、その・・・『ブラコンの変態』・・・です」シュン…

姉「え~?弟ちゃんはお姉ちゃんのことをそういう風に思ってたのぉ~?」ニコニコ

弟「い、いやそんな!えっと・・・そう!友達!友達がね?」

弟「あの、姉さんにいつもイジワルされてるって相談したら仕返ししてみればって・・・」アセアセ

弟「だから、あのね、落書きの内容も友達の指示というか何というか・・・」アセアセ

姉「ふ~ん・・・まぁそれはいいや」ニコニコ

姉「内容はともかく、実際に落書きしようって決めたのは弟ちゃんなんだから」

姉「今日は1日、私に付き合って貰うからね~」

弟「あ、えっと・・・」

姉「返事は?」ニコッ

弟「っ!?は、はい・・・分かりました」

姉「ふふ、素直な弟ちゃんは大好きよ♪それじゃあ私は部屋に戻ってるからね」

姉「さぁて、弟ちゃんに何をしてもらおうかなぁ~♪」スタスタ

ガチャ…バタン…

弟「・・・うぅ、まさかバレていたなんてっ・・・」ガクッ…

弟「あれ、絶対に安価を取りに行ったよね?」

弟「今日1日は姉さんの安価を拒否出来ないのか・・・大丈夫かな・・・」

弟「っと!こうしちゃいられない!僕も対応安価を取りに行かないと」タッタッタ

一旦ここまでです。

何もなければ19:30頃に安価を出しに来ますので、その時はよろしくお願いします。

---
--

自宅2階、弟の部屋。

弟「さて、姉さんはもう安価取っちゃったかな?」カタカタ…


『おはよう、野郎ども!

 昨日はガッツリ弟と添い寝してきてやったぜ!

 オドオドしながら添い寝される弟は胸キュンだったぞ!

 これが普通のパジャマじゃなくてメイド服とかウサギだったらどうだったんだろうな!

 とりあえずご褒美だ!メイド服とウサギの着ぐるみをうpしてやるよ!』


弟「また画像アップしてるよ・・・って!メイド服のクオリティー高っ!!」

弟「しかもちゃんとロングスカートのメイド服だし」

弟「まぁクオリティーは高いけど、さすがに寝づらいと思うな」

弟「ウサギの方は・・・これ、着ぐるみとは言わないよ・・・」

弟「モコモコのビキニみたいなデザインじゃん・・・なんでこんなの持ってるんだよ///」

弟「あ、でも尻尾も付いてるんだ。ちょっと可愛いかも///」

『それじゃあ安価な!

 今朝起きたら弟が私の顔に落書きしててよ!

 問い詰めたら今日は弟が私に絶対服従することになったぞ!

 だから今回の安価は私の行動じゃなくて、弟に何をさせるかだな!

 午後から一緒に外出するつもりだから、午前中は家の中で出来ることな!

 もう一度言うが、弟を愛でるのが目的だからな!

 それ以外の安価はガン無視するぞ!』


弟「うぅ、何をさせられるんだろ・・・これこそ自分で取りに行かないとマズいんじゃ・・・」

弟「けど一応愛でるとか言ってるから、そんなに酷いことにはならない・・・かな?」


イタズラ安価
>>94

トイレのみ除き、ずっと手を恋人繋ぎでつなぐ

弟「恋人繋ぎかぁ・・・でもこれって僕だけじゃなくて姉さんにとっても不便だと思うけど」

弟「まぁ拒否は出来ないんだから・・・拒否する以外の対応って何かあるかな?」

弟「とりあえず、自分のスレに安価出してみようかな」カタカタカタ…


『弟「落書きがバレて今日1日は姉さんの言う事に絶対服従になってしまった・・・」

 弟「え?とりあえず恋人繋ぎをしろって!?」

 弟(ここで拒否することは出来ないんだから、恋人繋ぎをしながらどう出来る行動って何かあるかな?)

 弟(常に顔を背けるとか?いっそ恋人繋ぎしながら腕に抱き着くとか?)

 弟(両手を重ねる?それとも全力で握るとかかな?)

 弟(ダメだ決められない・・・何にもしないで流されるままが一番楽だけど・・・)

 弟(ええい!ここは安価で決めちゃる!!)』


弟「恋人繋ぎをしただけで、結構行動の制限が多いんだなぁ」

弟「いっそ何もしないって安価が来れば・・・まぁ来る訳ないか」アハハ…


迎撃安価
>>97

全てに絶望した顔で、握る時は汚物を触るかのように恐る恐る。
実際に握ったら「ヒッ!」と悲鳴をあげつつガタガタ震える

弟「もう!なんて言うか・・・もうっ!!」プンプン!!

弟「またしても姉さんにダメージを与える安価だよ!もうっ!!」

弟「・・・あ、いや。迎撃なんだからダメージを与えて当然なのか・・・」

弟「い、いや!姉さんへのダメージは必ず何かしらの形で僕に返ってきちゃうよ!」

弟「最悪、姉さんヤンデレ化による死亡ENDとして!」ゾッ…!!

弟「考えろっ・・・姉さんへのダメージを減らす方法を考えるんだっ・・・!!」

弟「絶望・・・恐る恐る・・・悲鳴・・・」

弟「っ!!」ティントキタ!!

弟「よし!これだ!!これならいける!!・・・って今朝も言ったような気がするけど・・・」

弟「迷ってる暇はない!姉さんからお呼びが掛かる前に先手必勝だっ!!」タッタッタ

---
--

自宅1階、姉の部屋。

コンコンッ

弟「ね、姉さん。僕だけど・・・」

ガチャ…

姉「あら弟ちゃんが私の部屋に来るなんて珍しいね。どうしたのかなぁ?」ニコニコ

弟「えっと、その・・・」

姉「もしかして出かける用事が入ったとか?ダメだよそんなの。弟ちゃんは今日1日、私だけのものなんだから」ニコニコ

弟「あ、いや。そうじゃなくて・・・もしよかったら、昨日の映画の続きを見たいなって思ってさ」アセアセ

姉「映画?あぁ、ホラー映画のことね」ニコニコ

弟「う、うん。ダメ、かな?」

姉「う~ん、ダメではないけど。その代わり、私のお願いもひとつ聞いてもらうことになるよ?」

弟「それはまぁ。もともとそういう約束だったからね」

姉「うんうん、弟ちゃんはいい子だねぇ。それじゃあ早速私のお願いだけど、今から恋人繋ぎをして貰うね」ニコッ

弟(マ、マズい!今ここで繋ぐ訳には・・・っ!!)

弟「あ、いやその!ちょ、ちょっとトイレに行ってから、ね?」アセアセ

姉「トイレ?」

弟「そ、そうトイレ!映画って結構長いし、ホラー映画だから先に済ましておきたいから・・・」アセアセ

姉「トイレかぁ。それじゃあ仕方ないね」

弟「そ、そうだよね?トイレは仕方ないよね?」アセアセ

弟「じゃあ、姉さんはリビングで待っててよ。すぐに行くから」タッタッタ

姉「あ、手はちゃんと洗ってくるのよ~?」

弟「分かってるよー」タッタッタ

---
--

自宅1階、リビング前。

弟(ふぅ・・・これで準備はOKっと)

弟(ホラー映画を見るときなら絶望したような顔も、恐る恐るとした態度も、小さい悲鳴も不自然じゃない!)

弟(姉さんは・・・よし、リビングのソファーに座って映画を見る準備万端と言ったところだね)

弟「はぁ・・・ふぅ~。よし、行くぞ」

ガチャ…バタン…

弟「お、お待たせ姉さん」

姉「あ、来た来た。じゃあ早速見ようね」『再生』ピィ

姉「ほら、早くお姉ちゃんの横に座りなさい~」ニコニコ

弟「あ、うん。それじゃあ」ストン

姉「じゃあ、はい」つ『手』

弟「え?」

姉「え?じゃなくて、恋人繋ぎよ。約束でしょ?」

弟(くっ・・・映画はまだ予告編だからもう少し・・・っ)

弟「あ・・・えっと・・・」

姉「なぁに?お姉ちゃんの言う事が聞けないの?」ズィ

弟(し、仕方がない・・・なるようになれっ!!)

弟「じゃ、じゃあ失礼して・・・」ドヨーン…

姉「・・・何もそんな嫌そうな顔しなくても・・・」シュン…

弟「えっ!?いや、その昨日の内容思い出しちゃって!」アセアセ

弟「2作目も怖いのかなぁ、なんて思っちゃってね」アセアセ

弟「別にその、姉さんと手を繋ぐのが嫌とかそういうんじゃ・・・」アセアセ

姉「な、なんだそっか・・・ビックリしちゃったよ」ニコニコ

弟「そ、そうなんだよ・・・じゃあ、改めて・・・」ソロリ…ソロリ…

弟(顔は極力、テレビの画面を見ながら・・・)

姉「??まだ予告編だよ?そんなに怖がらなくても・・・」

弟「あ、あはは・・・そ、そうだよね!」

弟「じゃあ、えっと・・・」ギュ!!

姉「~っ!~~~♪」ニコニコパァ

弟(姉さんめっちゃ嬉しそう・・・心苦しいけど、安価は絶対・・・)

弟「・・・ヒッ!?」ビクッ!!

姉「な、何!?どうしたの!?」ビクッ!!

弟「い、いやその・・・そこの窓に人影が見えた気がして・・・」

姉「え!?う、嘘だよね?またそんな私を怖がらせようとして・・・」ブルブル

弟「あ、えっと・・・き、気のせいだよ気のせい」アセアセ

弟「まだ昼間だしさ。うん、大丈夫だよ」アセアセ

姉「そ、そうだよね。あ、ほら映画始まったよ?」ブルブル

弟(うわぁ・・・映画始まる前から姉さんを怯えさせちゃったなぁ・・・)

弟(けど姉さんを悲しませるよりはマシだよね・・・ごめんね、姉さん)

『ロード・オブ・ザ・らせん』



『くそ・・・仲間とはぐれてしまったが、俺達だけでも滅びの火山にある井戸まで辿りつかねば!』

『まてお前たち!悪いがその呪いの指輪を渡して貰おうか!』

『なんだと!?何者だお前は!!』

『私は呪いを研究する科学者だ。近々貞子の軍勢との戦争が始まろうとしている!』

『指輪がないとは言え、その指輪を作った張本人。その軍勢と渡り合うにはその指輪の研究が必要なのだ!』

『この呪いの指輪を使うと言うのか!?もうすぐ世界が滅びるんだぞ!?』

『勘違いするな。その指輪自体を使う訳ではない。指輪の呪いを解き明かし、戦いに役立てようと言うのだ』

『そんなことはさせない!』

『これは王国議会の決定にして国王の承認も得ている!変更はない!!』


弟(・・・なんだか昨日の映画と違って恐怖を煽る内容じゃないな・・・)

弟(姉さんも普通に見てるし、繋いだ手からも力が抜けてる)

弟(まぁ僕が怖がらせたのが尾を引かなくてよかったよ)ホッ…

『私の推測では呪いとはウイルスによるもの!呪いのウイルスによって世界中の生命体は命尽きることになる!』

『それを研究し、冥王・貞子の軍勢のみに感染するようにすればっ・・・!!』

『そんなこと出来るものかっ!!』

『私が実現してみせる!ええい!大人しくその指輪を渡せーっ!!』

『させるかーっ!!』

『がぁ!?くそ、指輪の力さえあれば・・・っ!!』

『どうする?殺しておくか?』

『や、やめろ!そ、そうだ!お前たち滅びの火山の場所は知っているのか!?』

『当たり前だ。そこへ向かっているんだからな』

『では滅びの火山のどこに貞子の井戸があるのかはどうだ!?』

『そ、それは・・・』

『私はずっと冥王・貞子を研究してきた!私なら道案内出来る!』

『・・・信用できるものかっ!』

『し、信じてくれ!今の私は一介の研究者に過ぎない!お前達には勝てない!!』

『どうする・・・?』

『確かに井戸の場所までは掴めていない・・・いいだろう、道案内を任せよう』

『っ!!感謝するっ!!』

弟(えぇ・・・どの辺が信用出来るのか全然分からないんだけど・・・)

弟(裏切るフラグがビンビンだよ、これ)


『(くっくっく、バカな奴らだ!呪いの正体はウイルスだと言ったはずだ)』

『(指輪の近くにいれば、いずれウイルスを採取することも可能なはずだ)』

『(ウイルスを採取し、その力を取り込むことが出来ればホビットのひとりやふたり造作もない!)』

『・・・っ!?こ、この付着物は指輪のウイルス!?』

『くっくっく!早速手に入ったぞ!これを研究すれば・・・っ!!』

『ギャハハハハ!!お前らだな貞子様の指輪を持ってる愚か者共は!!』

『貴様!貞子の手の者かっ!?』

『あたぼうよ!その指輪、貰い受ける!!』

『っ!?危ない!!避けろ!!』

『なっ・・・!?』

『くそっ!!』

『ど、どうして私を庇うんだっ!?』

『道案内を任せた以上、お前は大切な仲間だっ・・・!!』

『なっ・・・そんな・・・』

『くっ!ひとまず逃げるぞ!!』タッタッタ

『それには及ばん!私の開発したマジックアイテムを使えば・・・っ!!』サッ

『ギャハハハハ!!そんな短剣1本で何が出来る!!』

『くっ!!すまんが時間を稼いでくれ!!』

『分かった!!』タッタッタ

『おい、本当に大丈夫なんだろうなっ!?』タッタッタ

『悠久の時を越え、数多の命を育む母なる大地よ!』

『汝の子供らを脅かす脅威を退け、飲み込み、滅ぼしたまえ!!』

『グランド・バースト!!!』ズドドドドドッ

『な、なにぃ!?』

『すげぇ・・・土属性の上級魔法だぞ!?』

『やったな!』

『ふっ・・・私のマジックアイテムにかかればこんなものだ!』

『ただまぁ、発動に時間が掛かりすぎるのが難点だが・・・』

『(っ!?冥王・貞子のウイルスが私のマジック・アイテムに反応を!?)』

『(そうか!このウイルスは魔力の種類によって性質を変えるのか!!)』

『(くっくっく!これさえあればこの者共などどうと言う事はない!!)』

『(これで王国の奴らを見返すことが出来るっ!!)』

『ありがとう!助かったよ!』

『ふん!まぁ逃げずにいたことは褒めてやるよ』

『・・・・』

『(・・・俺は、こいつらを・・・)』





『END』

弟(終わりかい!良いところで・・・!!)

弟(まぁ三部作なんだから当たり前か)

弟(それにしても1作目と違って全然怖くなかったなぁ)

姉「・・・う~ん、面白かったけどホラーじゃないよね?」

弟「まぁ、そうだね。3作目はどうなんだろ?」

姉「勢いでこのまま見ちゃう?」

弟「う~ん・・・でもそろそろお昼ご飯の準備しないと・・・」チラッ

姉「あ、お昼は外に食べに行こうよ!もちろん、弟ちゃんの奢りね」ニコニコ

弟「あ、うん。それくらいなら・・・けど、あんまり高いところは無理だよ」

姉「えぇ~、どうしよっかなぁ~」ニコニコ

姉「じゃあ私は出かける準備してくるから、それまでにどこに行くか考えておくね~♪」スタスタ…バタン…

弟「・・・あれ、また安価出しに行ったのかな?」

弟「けど恋人繋ぎはすんなり離してくれてよかったよ。一瞬、恋人繋ぎしたまま着替えとかされるかと思ったけど・・・」

弟「とりあえず、僕も安価を出す準備しないと」スタスタ

---
--

自宅2階、弟の部屋。

弟「えっと、姉スレはっと」カチカチ


『恋人繋ぎしながらホラー映画を見て来たぞ!

 けどあんまり怖くなくて、普通に見入ちゃったから恋人繋ぎの意味は薄かったがな!

 とりあえずこれから外食に行くぞ!

 次の安価は外食の店だな!

 駅前にはファミレス、パスタ、ラーメン屋にファーストフードはある!

 電車で2、3駅行けばショッピングモールのフードコートもあるし、小さな動物園なんかもあるぞ!

 あとはデパ地下で弁当を買って公園で食べるって変化球もありか!

 まぁだいたいどんな安価でも大丈夫だが、高校1年生に奢らせても大丈夫そうなヤツな!』


弟「そういやお小遣いっていくら残ってるんだっけ・・・」ガサゴソ

弟「うん、5000円ちょっとか・・・心許ないからお年玉の残りから1万円を追加してっと」

弟「これだけあれば大抵大丈夫かな・・・どうせ、お昼食べるだけじゃ済まないんだろうし・・・」ハァ…


昼食安価
>>114

パスタ

今日はここまでです。

安価ありがとうございました。

安価と安価の間が長すぎますね・・・安価を待って下さっている方には申し訳ないです。

次回からは長くなりそうなら1日1安価とかにしようかと思います。

次回もよろしくお願いします。

弟(終わりかい!良いところで・・・!!)

弟(まぁ三部作なんだから当たり前か)

弟(それにしても1作目と違って全然怖くなかったなぁ)

姉「・・・う~ん、面白かったけどホラーじゃないよね?」

弟「まぁ、そうだね。3作目はどうなんだろ?」

姉「勢いでこのまま見ちゃう?」

弟「う~ん・・・でもそろそろお昼ご飯の準備しないと・・・」チラッ

姉「あ、お昼は外に食べに行こうよ!もちろん、弟ちゃんの奢りね」ニコニコ

弟「あ、うん。それくらいなら・・・けど、あんまり高いところは無理だよ」

姉「えぇ~、どうしよっかなぁ~」ニコニコ

姉「じゃあ私は出かける準備してくるから、それまでにどこに行くか考えておくね~♪」スタスタ…バタン…

弟「・・・あれ、また安価出しに行ったのかな?」

弟「けど恋人繋ぎはすんなり離してくれてよかったよ。一瞬、恋人繋ぎしたまま着替えとかされるかと思ったけど・・・」

弟「とりあえず、僕も安価を出す準備しないと」スタスタ

弟「じゃ、じゃあ失礼して・・・」ドヨーン…

姉「・・・何もそんな嫌そうな顔しなくても・・・」シュン…

弟「えっ!?いや、その昨日の内容思い出しちゃって!」アセアセ

弟「2作目も怖いのかなぁ、なんて思っちゃってね」アセアセ

弟「別にその、姉さんと手を繋ぐのが嫌とかそういうんじゃ・・・」アセアセ

姉「な、なんだそっか・・・ビックリしちゃったよ」ニコニコ

弟「そ、そうなんだよ・・・じゃあ、改めて・・・」ソロリ…ソロリ…

弟(顔は極力、テレビの画面を見ながら・・・)

姉「??まだ予告編だよ?そんなに怖がらなくても・・・」

弟「あ、あはは・・・そ、そうだよね!」

弟「恋人繋ぎかぁ・・・でもこれって僕だけじゃなくて姉さんにとっても不便だと思うけど」

弟「まぁ拒否は出来ないんだから・・・拒否する以外の対応って何かあるかな?」

弟「とりあえず、自分のスレに安価出してみようかな」カタカタカタ…


『弟「落書きがバレて今日1日は姉さんの言う事に絶対服従になってしまった・・・」

 弟「え?とりあえず恋人繋ぎをしろって!?」

 弟(ここで拒否することは出来ないんだから、恋人繋ぎをしながらどう出来る行動って何かあるかな?)

 弟(常に顔を背けるとか?いっそ恋人繋ぎしながら腕に抱き着くとか?)

 弟(両手を重ねる?それとも全力で握るとかかな?)

 弟(ダメだ決められない・・・何にもしないで流されるままが一番楽だけど・・・)

 弟(ええい!ここは安価で決めちゃる!!)』


弟「恋人繋ぎをしただけで、結構行動の制限が多いんだなぁ」

弟「いっそ何もしないって安価が来れば・・・まぁ来る訳ないか」アハハ…


迎撃安価
>>124

痛いって言うまで強く握る

すみません、今から更新します

ちなみにトリップが付いてないレスは別人です

弟「パスタかぁ。確か駅前に『セイザリア』ってイタリアンのファミレスがあったからそこでいいかな?」

弟「和室で正座してイタリアンを食べるとかいう意味の分からないコンセプトだけどね」

弟「その後は・・・どうしよう?」

弟「どうするのが出費を一番抑えられるかなぁ」

弟「ショッピングモールは論外だし、遊園地もキツい」

弟「普段なら公園だけど、台風一過で晴れてるとは言え足元はぬかるんでるし」

弟「動物園もほとんど屋外だから同じようなものだよね?」

弟「となると・・・水族館とか?」

弟「入場料は高いけど、入ってしまえばそんなにお金を使う場所もないしね」

弟「というか、昼食後の予定は安価しないんだ。もしかして、食べたらすぐに帰ってくるとか?」

弟「だったらいいなぁ・・・それならお小遣いの範囲内で済みそうだし」

コンコンッ

姉『弟ちゃーん!準備出来たから出かけるよー!』

弟「うん、今行くよ」

ガチャ…

弟「お待たせ」

姉「うん、じゃあ出かけよっか♪」ニコニコ

弟「・・・ところで、何を食べに行くの?(まぁ知ってるんだけど)」

姉「そうだねぇ・・・パスタなんてどうかな?」

弟「(だろうね)うん、じゃあ駅前の『セイザリア』でいいy」

姉「ううん、オフィス街にあるイタリアン・カフェに行くよ」ニコニコ

弟「えっ!? な、なんでまた駅から少し離れたところまで・・・」

姉「あのね、私の友達の姉がオフィス街でOLしてるんだけど」

姉「そこのお局様がランチはいつも、そのイタリアン・カフェに連れて行くんだって」

弟「そ、そうなんだ・・・」

姉「そこはすっごく美味しいらしいんだけど、すっごくお高いんだって」

姉「だから、今日はそこにしてみよっかなって」ニコニコ

弟「・・・お高いって、いくら位?」

姉「さぁ? けど、友達の姉は月末になると毎回飲み物も買えないレベルの金欠になるって言ってたかな」ニコニコ

弟「・・・マ、マジで・・・」ダラダラ…

姉「じゃあ、さっそく行こうよ」スタスタ

弟(ちょ・・・ええ!? マ、マズイぞ・・・そんなお高い店に向かうなんて・・・)

弟(どうにかして、『セイザリア』にしないと・・・)スタスタ

---
--

駅前まで向かう道のり。

姉「~~~♪゛~~~♪゛」ルンルンッ

弟(姉さんご機嫌だなぁ・・・相変わらず音痴だけど)ハァ…

弟(そういえば手を繋いでないけどいいのかな? まぁ繋ぎたい訳でもないんだけどね)

弟(手を繋ぐ代わりに『セイザリア』にしようっていう提案してみるとか? いや、交渉材料としては弱いかな)

弟(仕方がないから、食べた後の水族館をもとに交渉してみよう)

姉「あ~、イタリアン楽しみだな~♪゛」

弟「ね、姉さんあのさ・・・」

姉「なぁに~?」

弟「あの、昼食食べた後に水族館でもどうかなって思うんだけど」

弟「あんまり駅から離れすぎると時間もなくなっちゃうから、駅前で食べた方がいいんじゃないかなって思うんだけど・・・」

姉「水族館かぁ~。それも楽しそうだけど、昼食食べた後の予定は決めちゃってるから、また今度ね~♪゛」

弟「っ!? そ、そうなんだ・・・」

弟(遅かった・・・もうダメだ・・・)

弟(これはもう破産コースに違いない・・・グッバイお年玉・・・)

姉「あ、ここみたいだよ。お洒落なお店だね~」

弟「ほ、本当だ。カフェというよりもバーに近い感じだね」

姉「うん。何でも夜はワイン・バーになるみたいだし、あながち間違いじゃないみたいだよ」

弟「そうなんだ」

弟(お洒落なお店は値段もお高いの法則・・・仕方がない、覚悟を決めよう!)

姉「じゃあ早速入ってみようね」


カラン、コロン…


店員「いらっしゃいませ」

姉「ふたり、お願いします」

店員「ランチタイムは全席禁煙となりますが、よろしいでしょうか?」

姉「はい、結構です」

店員「では窓際の席にどうぞ」

姉「ありがとうございます。行こう、弟ちゃん」スタスタ

弟「う、うん」スタスタ

---
--

イタリアン・カフェ、窓際の席。

姉「はい、メニューどうぞ」

弟「ありがとう、姉さん」

弟(あ、思ったよりも安いや。高くても1500円ほどだね)

弟(さすがに毎日じゃキツいけど、今日だけなら何とかなるな)

弟(あ、日替わりパスタセットもある)

弟(パスタ、ミニサラダ、ハーフピザ、ドリンクで1080円。これにしようかな)

弟「決まったよ姉さん」

姉「うん、私も決まったよ。すみませ~ん!」

店員「はい、ご注文をお伺い致します」

姉「日替わりパスタセット、ドリンクはオレンジジュースをお願いします」

弟(あ、なんだかんだ言って安いセットにしてくれるんだね。そういえば、安価も僕に払える範囲って指定してくれてたし)

店員「かしこまりました。ドリンクは先にお持ちいたしましょうか?」

姉「はい、お願いします」

弟「あ、僕も同じ日替わりパスタセットを。ドリンクは食後にブレンドコーヒーで」

店員「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」スタスタ

姉「はぁ、楽しみだね」ニコニコ

弟「うん。店内も落ち着いた雰囲気だし、いい感じだね」

姉「ここならたまに来てもいいかも」

弟「うっ!? ま、まぁ割り勘なら・・・」

姉「ふふ、そこは嘘でも任せておけって言うところだよ」クスクス

弟「僕は身の丈を弁えてるからね」

弟「・・・それはそうと、昼食を食べ終わったらどこに行くつもりなの?」

姉「あ、うん。この後ね・・・」

弟「?」

姉「・・・駅前の不動産屋さんに行こうと思って」

弟「不動産屋さんって・・・何か用事があるの?」

姉「うん。実は大学の近くで一人暮らしをしようと思うの」

弟「えぇ!?何でそんな・・・大学もそんなに遠くないし、てっきり家から通うものだとばかり・・・」

姉「うん、私もそのつもりだったけど・・・お父さんやお母さんからは家賃くらいなら出すとは前から言われてたんだ」

弟「じゃあ何で今になって・・・」

姉「・・・・」

弟「も、もしかして・・・僕のせい?」

姉「そ、そういう訳じゃないんだけど」アセアセ

弟「・・・知ってる? 姉さんって嘘つくとき、メガネのフレームを指でなぞるんだよ」

姉「っ!?」

弟「やっぱり僕のせいなんだね・・・」

姉「ち、違うの!本当だよ?弟ちゃんが悪いとかじゃなくて、悪いのは私と言うか・・・っ」アセアセ

弟「・・・じゃあ、理由を聞いてもいい?」

姉「え、えっと・・・お姉ちゃんのこと、嫌いにならない?」

弟「え?いや、まぁそんなに簡単に姉さんのことを嫌いになったりしないけど」キョトン…

姉「・・・うん・・・えっと、私の中でもまだ結論が出てないんだけどね・・・」

弟「うん」

姉「あの・・・弟ちゃんのことが好きなの。家族としてとかじゃなくて・・・多分、男性として・・・」

弟「え?あの・・・えぇ!?マジで!?」

姉「と、昨日までは思ってたの」

弟「え、えっと・・・え?昨日まで?」

姉「あ、嫌いになったとかじゃなくてね」

姉「昨日、ほら。弟ちゃんに絶縁されそうになってさ・・・」ウルウル

弟「ちょ!?ね、姉さん泣かないでよ」アセアセ

姉「ご、ごめんね・・・それで、その時に思ったの」ウルウル

姉「弟ちゃんに嫌われるのはもちろん悲しいけど、それよりも弟ちゃんが『私の弟』じゃなくなる方が悲しいって」

姉「おかしいよね? 男性として好きなら、むしろ弟ちゃんが『私の弟』じゃなくなる方が都合がいいのにね」

弟「そ、そういうものかな・・・??」

姉「まぁ法律的にはどっちも問題なんだろうけど。だから、自分でもよく分からなくなっちゃって・・・」

姉「もし弟ちゃんが『私の弟』じゃなかったら好きになってただろうか? とか、もし弟ちゃんが妹だったら? とか」

姉「昨日の夜、弟ちゃんの顔を見ながらいろいろ考えてたら自分でも訳が分からなくなっちゃって」

姉「だからね、少し距離を置いて考えてみようかなって」

弟「そ、そう・・・」

弟(な、なんだこれ・・・告白された瞬間に距離を置きたいって・・・)

弟(姉さんじゃないけど、僕も訳が分からなくなってきた)

店員「お待たせしました。日替わりパスタセットになります」コトッ…コトッ…

姉「ありがとうございます」

店員「ごゆっくりどうぞ」

姉「じゃあ、これ食べたらどんな部屋があるか不動産屋さんに見に行くから一緒に選んでね」

弟「う、うん。わかったよ・・・いただきます」

姉「いただきます」ニコニコ



弟(・・・姉さんが僕のことを男性として好き、かぁ。まぁ今はそれも不確定なんだけど)

弟(僕はどうなんだろう? 少なくとも姉さんを『僕の姉』以外の女性として意識したことはない、と思うんだけど・・・)

弟(姉さんが『僕の姉』じゃなかったら、かぁ・・・考えたこともなかったけど)

弟(少なくとも今みたいな関係じゃなかったことは確かだ)

弟(姉さんは僕以外の人間に対して嗜虐的というかドSみたいな行動を取らないし、どちらかといえば物静かな方だよね)

弟(まぁ、それは僕自身もだけど。姉さん以外の人からからかわれたりしたら、割と怒りやすい方な気がする)



弟「・・・なんだ。今のままでも十分特別な関係じゃん」


姉「うん? どうしたの、弟ちゃん」

弟「姉さん、不動産屋はキャンセル。これ食べたら家に帰るよ」

姉「え? えっ? どうしたの、弟ちゃん?」オロオロ

弟「姉さんが家を出る必要はないよ。もし家を出るなら、僕も一緒に姉さんと住むから」

姉「ふぇ!? そ、それはダメだよ! 間違いが起こっちゃうかもしれないし・・・」

弟「昨日、僕の布団に潜りこんできた人が今更何を言ってるの?」

姉「うっ・・・で、でもふたりきりで住むなんて・・・」

弟「今までだって似たようなものじゃん」

姉「そ、そうかもしれないけど・・・もし弟ちゃんを傷付けるようなことになったら・・・」ウルウル

弟「・・・じゃあ、もし僕が姉さんに傷つけられたいと言ったら?」

姉「ふぇっ!?」

弟「僕を傷つけて、姉さんが幸せになれるのなら、僕はそれでも幸せだよ」

姉「そ、そんなのダメだよっ!?」

弟「どうして?」

姉「どうしてって・・・ダメったらダメなの!」

弟「姉さんは僕を幸せにしてくれないの?」

姉「そ、そういう訳じゃ・・・」

弟「それにあの家は僕ひとりには大きすぎるよ」

弟「姉さんが隣にいなくて傷付かない世界と、姉さんが隣にいて傷付く世界なら」

弟「僕は姉さんが隣にいて傷付く世界を選ぶよ」

姉「あ、あの・・・弟ちゃん・・・それじゃまるっきりプロポーズ・・・」

弟「あぁ、そっか。うん、まぁそう取ってもらっても構わないよ」ニコッ

姉「―――っ///」カァー///

姉「そ、その気持ちは嬉しいんだけどね。その、私の弟ちゃんを傷つけたくないって気持ちは・・・」

弟「うん、それも含めてだよ」

姉「??」

弟「姉さんが僕を傷つけないために僕から離れていって幸せになるのなら、僕は傷付くけど幸せだよ」

弟「姉さんが幸せならね」ニコッ

姉「・・・つまり、どっちにしろ弟ちゃんは傷付くってこと?」

弟「少し違うかな。姉さんが隣にいると傷付くというのは不確定だけど」

弟「姉さんが隣に居ないと傷付くっていうのは確定だよ」

姉「あぁ、うん。それじゃまるっきり脅迫だよね・・・」

弟「うん。そう取ってもらっても構わないよ」ニコッ

姉「・・・ふふ、上げて落とすなんて今日の弟ちゃんはドSだね」ニコニコ

弟「まぁたまにはやり返さないとね」

姉「そっか・・・うん、そうだね」

姉「まだ気持ちの整理はついてないけど、私が弟ちゃんの隣からいなくなったら弟ちゃんが傷付くのなら」

姉「私の居場所は弟ちゃんの隣にしかないね」ニコッ

姉「あ~、何か安心したらお腹空いちゃった」

弟「えっ!?今、ごはん食べたばかりじゃん」

姉「そうだけど、デザートは別腹ってね♪」

弟(マジか・・・でもごはん食べたばかりだし、そんなに高いデザートは頼めないはず・・・)

弟「って、えぇ!?パフェとかサンデーとかデカくて高いデザートしかないの!?」

姉「ど・れ・に・し・よ・う・か・なぁ~♪」

弟「しかも頼むつもり!?」

姉「決めた!すみませーん!」

店員「はい、お伺いします」

姉「ブリオッシュ・ジェラート・パフェをひとつお願いします」

店員「ブリオッシュ・ジェラート・パフェですね。少々お待ちください」

姉「楽しみだね!イタリアといったらやっぱりジェラートだよ」ニコニコ

弟「そんなものかねぇ・・・」

弟(1200円のデザートって・・・食事よりも高い・・・)

姉友「あれ?姉じゃん!」スタスタ

姉「あ、姉友ちゃん!奇遇だね」

姉友「さっそく来てんのか。そっちの人はもしかして彼氏とか!?」

姉「ううん、私の可愛い弟だよ」

弟「はじめまして、姉の弟です」ペコッ

姉友「おぉ!君が噂の!私は姉の同級生の姉友だ」

姉「このお店を紹介してくれた人だよ」

姉友「紹介ってほどじゃないんだけどな。しかし今日はどうしたんだ? 臨時収入でもあったのか?」

姉「ううん、今日は弟ちゃんが奢ってくれるって言うから、じゃあこの店にしようって」ニコニコ

姉友「うへぇ・・・弟に奢らせるならもっと安い店にしろよな」

姉友「君も大変だなぁ」

弟「いえ、そんな・・・」

姉「そうそう。もとはと言えば自業自得みたいなものだからね」ニコニコ

姉友「なんだそりゃ」

店員「お待たせしました。ブリオッシュ・ジェラート・パフェになります」

姉「わぁ! ありがとうございます!」

姉友「ちょ、おま! デザートまで頼んでたのか!?」

姉「えへへ! いいでしょう?」ニコニコ

姉友「かぁー! 酷い姉だねぇ・・・ウチの姉ちゃんじゃ絶対頼ませてくれんわ」

姉「ん~♪冷たくて美味しい~?」

姉「じゃあはい、弟ちゃん。あーん」つ『スプーン』

弟「えっ!?ちょ、姉さん!?」

姉「早く。ジェラートが溶けちゃう」

弟「いや、だから・・・」

姉「あーん」

弟「・・・・」

姉「あーん」

弟「・・・あ、あーん」パクッ

姉「ね?美味しい?」

弟「う、うん。美味しい・・・かな」

姉友「おおう・・・見せつけてくれるねぇ・・・」

姉友「お邪魔みたいだから向こうへ行くわ。またね」

姉「うん、また学校でね~」

姉「じゃあ、これ食べたら家に帰ってDVDの続きを見ようね♪」

弟「それはいいけど、あんまり人前であーんとかはちょっと・・・」

姉「嫌だった?」ニコニコ

弟「嫌って訳じゃないけど・・・」

姉「ふふ、よかった。弟ちゃんが傷付いてたらどうしようかと思っちゃったよ」

弟「いや、そんな傷付かなければ何をしてもいいって訳じゃ・・・」

姉「はい、あーん」つ『スプーン』

弟「いや、だからね・・・あ、あーん・・・」パクッ

姉「ふふ、これからもよろしくね。私の弟ちゃん♡」

弟(はぁ・・・さっきは珍しくやり返せたと思ったのに・・・)

弟(やっぱり、なんだかんだ言って姉さんには逆らえないや)

弟(けど、この関係や距離感が心地いいと感じてみたり・・・)

弟(それはきっと、僕が姉さんの弟で)

弟(姉さんが僕の姉だからで)

弟(それはきっと、特別なこと)

弟(男だからとか、女だからとか、家族だからとか、家族じゃないからとか関係なくて)

弟(いじわるで、メガネと外すと怖くて、いい匂いがして、優しくて、特別な・・・)

弟(世界でたったひとりの、『僕の姉さん』)

完結です。ありがとうございました。

長く間が空いてしまってすみませんでした。

張り切って書き溜めた分が手違いですべて消えてしまい、モチベーションを回復させるのに手間取ってました。

本当は『ロード・オブ・ザ・るーぷ』を見るくだりとか、裸眼の姉がデレるくだりとか書いてたのですが…

気を取り直して、早ければ明日にでも次回の安価スレを立てようと思います。

立てたらリンクを貼りますので、次回もよろしくお願いします。

遅くなりましたが、次スレ立てました。

何もなければ19:30くらいから安価を募集しますのでよろしくお願いします。


【安価】勇者「安価で僧侶にセクハラ」僧侶「安価で勇者様を回避」【主役は僧侶】
【安価】勇者「安価で僧侶にセクハラ」僧侶「安価で勇者様を回避」【主役は僧侶】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434101393/)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom