女戦士「本当に些細なきっかけから始まったこと」 (6)


~~【とある大都市の酒場】~~



< ワイワイ
< ガヤガヤ

女僧侶「……それで、もう酒場に入って2時間ですよ」

女戦士「んー」ゴキュッ…ゴキュッ…

女僧侶「ずーっとお酒飲んでる、私に何かお話があるんじゃないんですか?」

女戦士「あー……まぁ、な」ゴトンッ

女僧侶「何ですかそれ」

女戦士「ちょーっとした懺悔……かなぁ……」

女戦士「話が半年くらい前まで遡るんだけどさぁ、いーかー?」

女僧侶「ええ……随分と前に……? 懺悔でしたら教会で聞きましょうか?」

女戦士「いーんだ、アタシなんか聞かれても問題ねぇし」

女僧侶「そ、そうですか……」

女戦士「んー……取り合えず半年前にさ、お前のレベルが30になった記念にここ来たろ」

女戦士「そっからの、アタシの話だよ……」ゴキュッ…ゴキュッ…



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────────── 【半年前】


女僧侶「皆さんのおかげで、私もやっとレベルが30になりました! これからも宜しくお願いしますね!」

< ワァァァ! パチパチパチパチ


女勇者「いやぁ本当にめでたいわね、ウチの勇者ギルドの最後のメンバーが遂に上級よ」

女戦士「もうアタシの剣がこいつ守らなくて良いんだよな」

女勇者「そうね、いつもレベル上げに付き合った貴女のおかげで女僧侶も死なないでこれたもの」

女僧侶「ありがとうございます、女戦士さん…!」

女戦士「へーへー、お前のファンのギルドメンバーにも言ってやれよ」


女戦士(お酒~お酒~~♪)ゴキュッ…ゴキュッ…


女盗賊「相変わらず女戦士は酒だね」

女賢者「ねー」

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