カイト「モンスターなのに戦い方も知らんのか」
青き眼の乙女「どちらかと言えば戦闘向きではありませんから」
カイト「・・・」
青き眼の乙女「お願いします!」
カイト「一つだけ教えてやる。後は自分で考えろ」
青き眼の乙女「一つだけ?それは」
カイト「こいつだ」
青き眼の乙女「拳?」
カイト「ああ、そういう事だ」
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青き眼の乙女「ドロー!」
カイト「もっと腕を大きく振れ」
青き眼の乙女「ドロー!」
カイト「声が小さい」
青き眼の乙女「ドロー!」
カイト「全然ダメだな」
青き眼の乙女「そんな・・・」
カイト「相手を一撃で仕留める感覚でやれ」
青き眼の乙女「一撃で?」
カイト「お前達の住む次元はモンスターが居るだろ」
青き眼の乙女「はい」
カイト「襲われたらどうする?」
青き眼の乙女「今までは逃げていました」
カイト「なら今日からは逃げずに立ち向かえ」
青き眼の乙女「ドロー!」
カイト「・・・」
青き眼の乙女「ドロー!」
カイト「形はできてきたな」
青き眼の乙女「形ですか?」
カイト「ああ」
青き眼の乙女「じゃあ完成ですね!」
カイト「まだだ」
青き眼の乙女「!?」
カイト「完成型はこいつだ」
パパパパパパパパンッッッ
青き眼の乙女「み、見えませんでした・・・」
カイト「これが連続ドローだ。コツを教えてやる」
青き眼の乙女「全く見えなかった・・・」
青き眼の乙女「都合8ヶ所の関節を同時に加速させて・・・」
カイト「お前はどうして力無き主に従っているんだ」
青眼の白龍「・・・」
カイト「絆・・・そういう事か」
青眼の白龍「・・・」
カイト「ドラゴンは義に厚いか」
青眼の白龍「・・・」
カイト「俺と光子竜か?」
青眼の白龍「・・・」
カイト「お前の言う通り絆で繋がっている。こいつと出会えた事で俺は多くの仲間に巡り会えた」
青眼の白龍「・・・」
カイト「遊馬や凌牙達ともな」
青眼の白龍「・・・」
カイト「フッ、だろうな」
青き眼の乙女「コツが掴めません!」
カイト「甘ったれるな」
青き眼の乙女「でも・・・関節8ヶ所を同時に加速させるなんて」
カイト「できないと思えば永遠にやれん」
青き眼の乙女「・・・」
カイト「お前も誇り高きドラゴン使いならば可能だ。イメージしろ」
青き眼の乙女「イメージ・・・関節の同時加速・・・」
カイト「それを会得すればドローはマッハの領域へ達する」
青き眼の乙女「・・・」グッ
カイト「やれ!」
青き眼の乙女「ハッ!」パパパパパパパパパパンッッッ
カイト「・・・完成だな」
青き眼の乙女「完成ですか!?」
カイト「まだまだ未熟だがな」
青き眼の乙女「これならこの子と一緒にデュエルができますね!」
青眼の白龍「・・・」
カイト「日頃の鍛錬を怠るな。怠れば今日の事は何の意味も無い」
青き眼の乙女「はい!」
カイト「じゃあ精進しろ」
青き眼の乙女「わかりました!」
カイト「またわからない事があれば聞きに来い」
青き眼の乙女「いいのですか!?」
カイト「俺は凌牙達と違って基本的に暇だからな」
青き眼の乙女「暇?」
カイト「ああ」
青き眼の乙女「へえ・・・」
カイト「用が済んだら帰れ、またな」
青き眼の乙女「またお会いしましょうカイトさん!」
数日後
遊馬「関節を同時加速なんてできるわけねえだろ」
小鳥「カイトも徐々に人間離れしてるよね」
終
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