春日未来「プロデューサーさん!!」 ウルトラマンメビウス「未来ちゃん!!」 (70)

アイドルマスターとウルトラマンのクロスです。『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』が元ネタです


やよい「プロデューサー!!」 ウルトラマン「やよい」
やよい「プロデューサー!!」 ウルトラマン「やよい」 - SSまとめ速報
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伊織「プロデューサー!」 ウルトラセブン「伊織」
伊織「プロデューサー!」 ウルトラセブン「伊織」 - SSまとめ速報
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千早「プロデューサー」 ウルトラマンジャック「千早」
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涼「プロデューサー?」 ウルトラマンA「おう、よろしくな!」
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~月面~


「「シュワッ!!」」

「「ダアァッ!!」」


Uキラーザウルス「キシャアアアッ!!」

やよい「うわあっ!?」

マン「ぐうっ!?」

伊織「きゃあっ!?」

セブン「うおぉっ!?」

千早「高槻さん! 水瀬さん!」

ジャック「兄さん!」

夢子「この野郎!!」

エース「今度こそ、息の根を止めてやるぜ!!」

涼「ヤプール、覚悟しろ!!」

ジャック「待てエース!」

千早「秋月さん、桜井さん、早まってはダメよ!」

「「「でりゃああああっ!!!」」」


Uキラーザウルス「グウウッ!!」

夢子「なっ!?」

Uキラーザウルス「キシャアアアッ!!」

エース「ぐはっ!?」

涼「うわあっ!?」

千早「くっ……」

ジャック「何て強さだ……」

ヤプール「このUキラーザウルスは、我らヤプールの怨念が全て集まった究極超獣だ。
     ウルトラ兄弟、そしてアイドル共!! 貴様らに勝ち目は無い……
     ここで死ぬが良い!! ふはははははは!!」

マン「ここでこいつを倒さなければ、大変な事になる……」

セブン「必ず倒さないとな……」

エース「あぁ……二度と復活できねえように、徹底的にやってやる!!」

やよい「地球を守る為にも、ここで決着を付けます!!」

伊織「たとえこの命に代えても……」

千早「こいつだけは、絶対に倒す!!」

夢子「私達は、負ける訳にはいかないのよ!」

涼「地球は、必ず守ってみせる!」

ヤプール「うるさい青蠅共が……死ねえ!!」

マン「奴にわずかな隙が出来た……!」

伊織「今がチャンス!!」

ヤプール「むっ!?」

セブン「一斉に、奴に攻撃するぞ!」

ジャック「はい!」

エース「喰らいやがれぇ!!」


「「シュワッチ!!」」

「「ダアァーッ!!」」

「「ヘアッ!!」」

「「「トワアアァーッ!!!」」」

ヤプール「おっと!」

千早「なっ!?」

やよい「か、かわされた!?」

ヤプール「ふははははは!!」

伊織「あ、あの方向は……」

夢子「ち、地球の方向!?」

涼「早く追いかけないと!」

マン「逃がさん!!」

セブン「よし、追いついたぞ!」

伊織「次こそは、当ててやる!」

千早「プロデューサー、行きましょう!」

ジャック「ああ!! スペシウム……」

涼「ま、待ってください!!」

やよい「ど、どうしたの涼ちゃん……あっ!?」

涼「こ、この状況で攻撃を外したら……」

夢子「私達の光線が、地球を……」

エース「これじゃあ、迂闊に攻撃できねえ……」

ヤプール「愚か者どもが!!」

やよい「わあぁっ!?」

マン「ぐおおっ!?」

伊織「きゃああっ!?」

セブン「ぐはあっ!?」

ジャック「兄さん!!」

千早「このままでは、全員やられてしまう……プロデューサー!」

ジャック「あぁ……エース!」

エース「わかってるよ!! 行くぜ、夢子、涼!!」

夢子「言われなくても!!」

ヤプール「ちょこまかと……うるさい虫けらがぁ!!」

エース「ぐはっ!?」

夢子「し、しまった……」

涼「かはっ……い、息が……」

千早「秋月さん、桜井さん!!」

ジャック「エース、今たすけ……うわっ!?」

千早「きゃああっ!?」

ヤプール「ふふふ、このまま捻り潰してや……むっ!?」

「「ウルトラスラッシュ!!」」


ヤプール「ぐおおっ!? お、おのれ……」


「「アイスラッガー!!」」


ヤプール「ぐああっ!?」

千早「あ、ありがとう高槻さん……」

やよい「早くとどめを!!」

ジャック「よし、行くぞ千早!!」

千早「はい!!」

夢子「さっきは良くもやってくれたわね……」

涼「これはさっきのお礼だ!」

エース「倍返しにして返してやるぜ!!」


「「スペシウム光線!!」」

「「「メタリウム光線!!!」」」


ヤプール「ぐぎゃああああっ!!」

千早「地球に落下していく……」

伊織「そのまま燃え尽きて、消えてなくなればいいのよ」

やよい「……まだ安心は出来ません」

マン「やよいの言う通りだ。地球に降りるぞ」

セブン「あぁ!」

ヤプール「ぐうう……おのれぇ、ウルトラ兄弟……アイドル共」

千早「まだ、生きてるの……」

ヤプール「我らの怨念は不滅だ……必ずや蘇り、この星を恐怖と絶望で包んでくれる!!」

ジャック「何て恐ろしい奴なんだ……」

涼「それが、ヤプールです」

夢子「ほんと、諦め悪いったらありゃしないわ」

伊織「蘇ったら蘇ったで、また相手してやればいいのよ。
   その時は、蘇る気も起きないくらいに、コテンパンにしてやるんだから!!」

セブン「……」

伊織「ど、どうしたのよ、そんな深刻そうな顔して……」

セブン「これだけ強力なマイナスエネルギーを封じ込めるには、あれを使うしかない」

マン「そうだな……ジャック、エース」

ジャック「僕も、そう思います」

エース「あぁ、使うしかないだろうな」

夢子「ちょ、ちょっと、何勝手に話進めてんのよ!!」

やよい「プロデューサー……」

マン「やよい、そしてみんな、良く聞いてくれ」

セブン「もしこいつが復活した時に、今以上にパワーアップしていれば、俺達でも倒せるかどうか……」

ジャック「だからこいつを、ここに封じ込める」

千早「ど、どうやってです?」

エース「ファイナル・クロスシールド」

夢子「な、何よそれ……」

マン「その技を使えば、光エネルギーの全てを使い果たしてしまう」

涼「そ、そんな……」

伊織「そんな技使ったら、あんた達はどうなるのよ!」

セブン「会話も変身も出来なくなる。勿論、プロデュースも出来なくなる」

伊織「なっ!?」

ジャック「でも、死ぬわけじゃない」

エース「少しの間、我慢してくれ」

夢子「何よそれ……嫌よそんなの!!」

涼「そんな勝手な事、許しません!」

やよい「プロデューサー……」

マン「君達は、もう十分成長した。最早私達が居なくても、立派にやっていける筈だ」

セブン「なーに大丈夫だ、すぐに戻ってくるから!」

伊織「……どうせ、止めてもやるんでしょう?」

セブン「ああ、伊織を守る為だ」

伊織「いっつもそうやって、すぐ犠牲になろうとして……ほんと、バカ……」

ジャック「こうする以外の方法が無いんだ……
     でも、すぐに帰ってくるよ。だから少しだけ、待っていてくれないか?」

千早「納得は、していません……でも、必ず帰ってきてくださいね?」

エース「俺達が居なくても、お前らなら立派にやっていける。自信持てよ!!」

夢子「……ふん! うるさい奴がいなくなるって思うと、清々するわ!」

涼「夢子ちゃん……」

夢子「……さっさと終わらせなさいよ、ばかエース」

マン「やよい……」

やよい「プロデューサー、今度は早く帰ってきてくださいね?」

マン「約束する」

やよい「前もそう言って、結構待たされましたけど……」

マン「うっ!? あ、あれはゾフィーがだな」

やよい「言い訳はめっ!ですよ」

マン「む、むぅ……」

やよい「えへへ……早く、帰ってきてくださいね……」

マン「あぁ……行くぞ!!」

セブン「よし!!」

ジャック「やりましょう!」

エース「ヤプール!! てめえも年貢の納め時だ!!」

ヤプール「な、何をする……」


マン「シュワッ!!」

セブン「デュワッ!!」

ジャック「ヘアッ!!」

エース「テェェイッ!!」


ヤプール「や、やめろ、やめろおおおお!!」

やよい「プロデューサー……プロデューサー!!」

マン「はあああああっ!!」

ヤプール「ぎゃああああああっ!!」

「これが、僕の知っているウルトラ兄弟最後の戦いだ。
 僕は彼らと、彼女達の活躍を知り、決意した。
 僕も地球と言う名の星に行ってみたいと。そして、プロデューサーになりたいと!」


未来「プロデューサーさん!!」


「そして僕は、765プロの新しいプロデューサーとなった」


メビウス「未来ちゃん!!」


「春日未来、彼女を必ずトップアイドルにする。
 そして、勇敢なウルトラ兄弟達に負けないような、立派な戦士になってみせる!」

律子「さてと、今日はあなた達に大事な報告があるわ」

メビウス「報告?」

未来「何ですか?」

律子「今度神戸で、765・876プロ合同でライブをやるんだけど、
   そのメンバーの一人として、未来に参加してもらおうと思ってるの」

メビウス「……」

未来「……」

「「え……ええええええええええええええ!!!???」」

律子「ちょ、ちょっと、声が大きいわよ!」

メビウス「す、すみません……」

未来「で、でも、私が、ライブに……」

ゼアス「最近未来ちゃんも、だいぶ成長してきたみたいだからね」

レオ「そろそろ舞台に立たせても、良い頃だと思ってな」

律子「そう言う事よ。メビウス」

メビウス「は、はい!!」

律子「プロデューサーとして、しっかり未来の事サポートしてやりなさい」

メビウス「はい!!」

未来「遂に……遂にライブのステージに……
   私、精一杯頑張ります!! 必ずこのライブ、成功させてみせる!!」

律子「その意気や良し! それじゃあ早速、神戸に行ってもらいましょうか」

メビウス「はい!!」

未来「早く行きましょう、プロデューサーさん!!」

メビウス「ああ!!」

レオ「やる気があり過ぎて、空回りしなければ良いがな」

ゼアス「大丈夫ですよ。神戸に居る立派な先輩達が、ちゃんとサポートしてくれますから」

律子「ま、あの子達が居れば心配ないと思うけど……頑張りなさい、未来、メビウス」

~神戸 ライブ会場前~


未来「こ、ここが……」

メビウス「お、大きい……」

未来「ほ、本当にここで、ライブが出来るんですよね?」

メビウス「あ、ああ……」

未来「な、何だか緊張してきた……」

メビウス「と、とりあえず、スタッフさん達に挨拶に行こう」

未来「は、はい!!」

メビウス「それじゃあ中に……」


?「出て来いウルトラマンメビウス!!」


メビウス「!?」

未来「あ、あれは……」

テンペラー星人「このテンペラー星人が、貴様を八つ裂きにしてくれるわ!! ぐわっはっはっは!!」

未来「し、侵略者!?」

メビウス「狙いは僕達みたいだ……」

未来「このまま放っておけば神戸の街に被害が……プロデューサー!!」

メビウス「ああ……未来ちゃん、変身だ!!」

未来「はい!!」


「「メビウース!!」」

テンペラー「現れたな、ウルトラマンメビウス!!」

メビウス「僕達が居る限り、お前のような侵略者に好き勝手はさせないぞ!!」

未来「絶対に負けません!!」

テンペラー「ほざけ!! この俺様に敵うと思っているのか? 死ねえ!!」

メビウス「行くよ未来ちゃん!!」

未来「はい!!」


「「シュワッ!!」」



「ふーん、あの子が新人の……」

「大きい舞台に立たせるには、まだまだ経験不足に思えるけど……」

「ま、鍛えがいがあるってもんよ。筋は悪くなさそうだし」

「律子姉ちゃん、やっぱり見る目があるなぁ」

「ふふ……お手並み拝見、と行きましょう」

「「でりゃあっ!! たあっ!!」」


テンペラー「ぐおおっ!? 小癪なあ!!」

未来「きゃあっ!?」

メビウス「くうっ!?」

テンペラー「ぐはははは!! 死ねえ!!」

メビウス「未来ちゃん、一気に決めるよ!!」

未来「はいっ!!」

テンペラー「木端微塵にしてくれるわあ!!」

メビウス「はあぁ……」

未来「メビュームシュート!!」


「「でりゃああああっ!!」」


テンペラー「な、何!? ぐわあああああっ!!」



?「ふん、口ほどにも無い奴だ……」

?「だが、奴がやられたところで、我々の作戦に影響は無い」

?「その通りだ。作戦を、次の段階に移行するぞ」


未来「やったやったー!! 勝ちましたよプロデューサーさん!!」

メビウス「でも、強敵だったね……」

未来「私とプロデューサーさんなら、どんな敵でも楽勝ですよ!!」

メビウス「そ、そうだね!!」


「調子のってんじゃないわよ」


メビウス「え?」

未来「い、今のって……」


「細かいところをあげればきりが無いけど……まだまだね、戦い方が雑だわ」

「一歩間違えれば、あいつに負けてたわよ?」

「もう少し、余裕を持って戦わないと」

「春日未来ちゃん、ウルトラマンメビウスさん」


未来「はい!!」

メビウス「は、はい!!」


「初めまして、ですね」


未来「もしかして……あ、あなた達は!?」

やよい「高槻やよい。プロデューサーの名前は、ウルトラマンです」

伊織「水瀬伊織よ。プロデューサーは、ウルトラセブン」

千早「如月千早。プロデューサーは、ウルトラマンジャック」

夢子「桜井夢子と」

涼「秋月涼です。プロデューサーは、ウルトラマンA」

メビウス「あ、あなた達が!?」

未来「は、初めまして!! 私、春日未来と申します!! よろしくお願いします!!」

伊織「中々良い返事じゃないの」

未来「元気だけなら、誰にも負けません!!
   皆さんに憧れて、私はアイドルになる事を決心したんです!!」

メビウス「皆さんのプロデューサーは、あのウルトラ兄弟ですよね?
     一度会って色々お話を伺いたかったんです!! 今はどこに居るんですか?」

千早「……」

夢子「そう……あんたは知らないのね」

メビウス「え?」

涼「少し前の、ヤプールとの戦いの事は知ってる?」

メビウス「はい!! 僕はその戦いの話を聞いて、地球に来る事を決心したんです!!」

伊織「その時に、あいつらは光エネルギーの全てを使って、この海の底にヤプールを封じ込めたのよ」

やよい「そのせいで、プロデューサー達は……」

メビウス「ま、まさか……」

未来「し、死んじゃったんですか?」

千早「死んでなんかいないわ。ただ、眠っているだけ」

夢子「エネルギーを使い果たして、今は私達の中で眠ってるのよ」

メビウス「そうだったんですか……」

未来「皆さんは、一人で寂しくないんですか?」

やよい「寂しくなんか無いです。だって、プロデューサーと私達は、一心同体ですから」

未来「え?」

伊織「会話も出来ないし、触れ合う事も出来ない……でも、あいつはいつも私のすぐそばに居るの」

涼「僕達は、決して一人なんかじゃないんだ」

メビウス「……」

未来「……」

夢子「どうしたの? 急に黙っちゃって」

未来「いえ、もし何かあった時に、私は皆さんのように強くいられるのかなって思って……」

メビウス「僕も、皆さんのように出来るのかどうか……」

やよい「未来ちゃん、メビウスさん、大切なのは最後まで諦めない事です」

未来「最後まで……」

メビウス「諦めない事……」

伊織「これから先、いっぱい失敗して、苦しくて悔しくて、
   アイドルを辞めようと思う時があるかもしれない。でもね、これだけは忘れないで」

千早「どんな絶望的な状況でも、決して諦めなければ、道は自ずと開かれる」

夢子「未来を信じる心の強さが、不可能を可能にするの」

涼「信じる力が、勇気になるんだ」

未来「信じる力が……」

メビウス「勇気になる……」

「我らの怨念は不滅……今こそ復讐の時……」


未来「い、今の声は!?」

夢子「ヤプール!」

メビウス「い、今の声が、ヤプール……」

涼「最近、誰かがシールドに干渉しているみたいなんだ」

千早「あなた達が倒したテンペラー星人も、何か関係があるはずよ」

伊織「大方、ヤプールの強大な力を使って、この地球を侵略するつもりでしょうね」

やよい「もし、シールドが破られたら……」

未来「大丈夫です!!」

メビウス「今この街には、僕達が居ます!! 必ず侵略者を倒して見せますよ!!」

伊織「頼もしい限りね。でも相手は、狡猾な侵略者よ。絶対に油断しないで」

未来「はい!!」

メビウス「あっ!? もうこんな時間だ! 未来ちゃん、もう打ち合わせの時間だ!」

未来「ええ!? も、もうそんな時間ですか!!」

メビウス「は、早く行かないと!!」

未来「すみません、失礼します!!」

千早「あっ、ちょっと!?」

伊織「ほんとに大丈夫かしら?」

やよい「凄く、初々しい」

夢子「何だか、昔の自分を見てるみたい」

涼「右も左もわからなくて、とにかくがむしゃらだったね」

伊織「思い出に浸ってる時間は無いわ。私達も、そろそろ行きましょう」

やよい「はい。今回のライブ、必ず成功させましょう。ファンの為に、そして……」

未来「ぜえ、ぜえ……なんとか間に合いましたね」

少女「あっ、お姉ちゃん、もしかして春日未来ちゃん?」

未来「そうだけど?」

少女「私、春日未来ちゃんのファンなの! 握手して!」

未来「そんなのお安い御用だよ!! はい!!」

少女「……」 ニヤ

メビウス「あっ!? 未来ちゃん、下がって!」

未来「え?」

少女「もう遅い!」

未来「きゃあっ!?」

メビウス「未来ちゃん!!」

少女「決して油断するな……
   そう先輩達から教わらなかったのか? 春日未来、ウルトラマンメビウス!」

メビウス「お前は……」

ザラブ星人「ふふふふ……少しでも動いたら、この女の命は無い!!」

メビウス「くっ……」

ザラブ「ふふふ、死ねえ!!」


やよい「たあっ!!」

伊織「だあぁっ!!」


ザラブ「ぬおお!?」

伊織「全く、さっき忠告したばっかりじゃないの」

やよい「怪我は無い? 未来ちゃん」

未来「は、はい」

メビウス「す、すみません……」

千早「謝るのは、私達じゃなくて未来にでしょ?」

夢子「プロデューサーのくせに、危機管理がなってないわよ!!」

涼「もっと気を付けないとダメだよ」

メビウス「は、はい……未来ちゃん、ごめんね」

未来「良いんです、私も迂闊でした……」

ザラブ「あ、アイドル共め……ウルトラマンの力を使えないお前達なぞに……」

伊織「負け惜しみ? かっこ悪いわよ」

ザラブ「ぐぬぬ……貴様らまとめて、踏みつぶしてくれるわー!!」

未来「きょ、巨大化した!?」

メビウス「よし、行くよ未来ちゃん!!」

未来「は、はい!! ザラブ星人、絶対に許さないんだから!!」


「「メビウース!!」」



?「ふふふ……作戦は順調だ」

?「あとは、奴らを……」


未来「はあぁ……」


「「メビュームシュート!!」」


ザラブ「ぎゃあああああっ!?」


メビウス「はあ……はあ……」

未来「や、やりました!!」

メビウス「そ、そうだね……」

夢子「随分とお疲れ気味ね」

伊織「テンペラー星人、ザラブ星人と立て続けに戦ったんだから、無理もないわ」

やよい「やりましたね未来ちゃん、メビウスさん!!」

未来「へへへ、いえ~……」


?「ふふふ……まだ終わりじゃないぞ」


メビウス「え?」

ガッツ星人「ぐははははは!!」

未来「きゃあっ!?」

メビウス「か、体が……」

伊織「ガッツ星人!?」

千早「まずいわ、もう未来とメビウスには、ガッツ星人と戦うだけのエネルギーが……」

ガッツ「春日未来、ウルトラマンメビウス。貴様らには、もう戦うエネルギーは残っておるまい」

未来「わ、私達は、まだ戦える!!」

メビウス「お、お前なんか、僕達が倒して……!」

ガッツ「ふん!!」

メビウス「ぐはっ!?」

未来「くうっ!?」

ガッツ「負け惜しみはかっこ悪いぞ、新人君……ふははははは!!」

メビウス「うわああああ!!」

未来「きゃああああ!!」

夢子「未来!! メビウス!!」

涼「ふ、二人が磔に……」

ナックル星人「ふははははは!! ウルトラマンメビウスは、我々が倒した!!」

千早「ナックル星人……」

ガッツ「そしてこの街は、我々のシールドに包まれた。貴様らの仲間を呼ぶ事は、不可能だ!!」

ガッツ「アイドル共、貴様らはそこで、指を咥えて見ているが良い」

ナックル「かわいい後輩が八つ裂きにされ、
     そしてこの街の罪もない人間共が、死んでいく様をなぁ……ふははははははは!!」

やよい「未来ちゃん、メビウスさん……」

伊織「私達が、もっとしっかりしていれば……」

千早「今の私達では、どうする事も……」

涼「……夢子ちゃん」

夢子「ええ……行くわよ!!」

涼「うん!!」

やよい「待ちなさい!!」

伊織「あんた達、どこに行くつもり?」

夢子「決まってるじゃない、二人を助けに行くのよ!!」

千早「まさか……プロデューサーの力を使うつもり?」

涼「そうです!!」

伊織「無理に変身すればどうなるか、わかってるわよね?」

夢子「勿論よ!! 無理に変身すれば、エースの命も、私達の命も無事じゃすまないって事くらい……」

伊織「それなら!!」

涼「それでも!! ここでじっと指を咥えて見ている事なんて、僕には出来ない!!」

千早「……そうね、このままじゃウルトラマンとして……いえ、一人の人間としてのプライドが許さない」

夢子「それにこの状況なら、エース達は絶対にこう言うはずよ。
   邪悪な宇宙人共を、何がなんでも倒せって!!」

涼「戦いましょう!! 命をかけて!!」

   ああ、その通りだぜ!!


夢子「!?」

涼「こ、この声は……」


   俺達の事は気にするな!! あの下衆野郎共を、ぶちのめしてやれ!!


夢子「ふん……あんたに言われるまでもないわ!!」

涼「ええ……必ず、あいつらをぶちのめす!!」


   伊織、俺の事は気にするな。だがこれは、伊織の命にかかわる問題だ。

   戦うかどうかは、伊織の判断に……


伊織「あんたと、心中か……」


   嫌か?


伊織「まさか……あの時、私はあんたに言ったわよ。絶対に離してやんないって……
   だから、死ぬ時も一緒に決まってるでしょ!! ま、死ぬ気なんてさらさら無いけどね」


   ははは!! それでこそ、水瀬伊織だ!!

千早「プロデューサー、お久しぶりです」


   千早、もう一度僕と一緒に、戦ってくれるかい?


千早「勿論です。この日を、ずっと待ち望んでいました……
   行きましょう、地球の未来を守る為に」



やよい「プロデューサー、お帰りなさい」


    やよい、平気か?


やよい「何がですか?」


    もしかしたら、この戦いが最後の戦いになるかもしれない。それでも……


やよい「大丈夫です、私達は絶対に勝ちます。ですから、また私の事プロデュースして下さい」


    ああ、やよいをトップアイドルにするまで、死ねないからな……

    そろそろ行こうか。手間のかかる弟を助けに行こう


やよい「待っててね、未来ちゃん、メビウスさん」

未来「や、やめて下さい……皆さんには、もう戦う力は……」

メビウス「無理に変身すれば……死んでしまうかも……」


やよい「春日未来!! ウルトラマンメビウス!!」


「「!?」」


伊織「私達が教えた事、もう忘れたの?」

千早「大切なのは、最後まで諦めず立ち向かう事だって、この前教えたじゃない」

夢子「大丈夫よ。私達は、絶対に負けないわ」

涼「必ず助けるから、そこで待っててね!」

未来「皆さん……」

メビウス「くそ……くそぉっ!!」

やよい「私達は、一人じゃ何も出来ない、ちっぽけな存在です」

伊織「でもね、諦めるなんて絶対にしないわよ」

千早「どんな困難に直面しても、決して諦めず最後まで立ち向かう」

夢子「私達は、今までずっとそうしてきた」

涼「そして、不可能を可能にしてきたんだ!」

やよい「不可能を可能にする……それがアイドルであり、ウルトラマンなんです!!」


「「シュワッチ!!」」

「「デュワァッ!!」」

「「ヘアァッ!!」」

「「「トワアアアアアァッ!!」」」

「み、見ろ!!」

「ウルトラ兄弟だ!!」

「ウルトラ兄弟が、帰って来たぞ!!」



ガッツ「遂に現れたな、ウルトラ兄弟!」

ナックル「メビウスと小娘を助けたければ、我々を倒してみろ!」


マン「我々に残されたエネルギーは少ない……一気に決めるぞ!」

やよい「はい!」


「「スペシウム光線!!」」

「「ワイドショット!!」」

「「スペシウム光線!!」」

「「「メタリウム光線!!!」」」


ナックル「ふん……」

セブン「なっ!?」

伊織「き、消えた……」

千早「……危ない!!」

夢子「え……きゃあっ!?」

エース「ぐはっ!?」

涼「うわっ!?」

ジャック「この!!」

ナックル「ふふふ……来い!!」

伊織「私達も加勢に……」

ガッツ「おっと! お前達は、私の相手をしてもらおうか」

やよい「こ、この!!」

ガッツ「ふん!!」

マン「ぬうっ!?」

セブン「か、体が……」

伊織「う、動けない……」

やよい「このままじゃ、エネルギーが……」

ナックル「おら!! どうしたどうした!!」

ジャック「がはっ!?」

千早「くぅっ!?」

夢子「こ、この野郎……」

ナックル「はあっ!!」

エース「ぐはぁっ!?」

涼「はあ……はあ……」


ピコーン……

     ピコーン……


マン「か、カラータイマーが……」

ガッツ「ふふふ、もうエネルギー切れか?」

ナックル「全員仲良く、死ぬが良い!」


「が、頑張れ……頑張れウルトラ兄弟!!」

「頑張れー!!」

「俺達が付いてるぞ!!」

「負けるなー!!」


ナックル「うるさいゴミ虫共め……」

夢子「ふふ、ますます負けられなくなったわね……」

涼「ファンの声援を無視しちゃあ、アイドル失格だからね……」

やよい「絶対に、勝つ!!」

千早「桜井さん、秋月さん、行くわよ!!」

涼「はい!!」

夢子「やってやろうじゃない!!」

やよい「でりゃああっ!!」

伊織「おりゃああっ!!」

ガッツ「な、なに!?」

やよい「捕まえた!!」

伊織「逃がさないわよ!!」

千早「たああっ!!」

夢子「おんどりゃあああっ!!」

ナックル「なっ!?」


「「「ダブル流星キック!!!」」」


ナックル「ぐはあっ!?」


セブン「デュワッ!!」

マン「シュワッ!!」

やよい「この、この!!」

伊織「さっきのお返しよ!!」

ガッツ「ぐへえっ!?
    い、いおりんとやよいっちのパンチマジゼットンとキングジョーも秒殺……」

セブン「止めだ!」



「「スペシウム光線!!」」

「「ワイドショット!!」」

ジャック「行くぞ千早!!」

千早「はい!!」


「「スペシウム光線!!」」


エース「こっちも行くぜえ!!」

夢子「これで終わりよ!!」


「「「メタリウム光線!!!」」」


ガッツ「ぐあああっ!!」

ナックル「ぬおおおおっ!!」

やよい「はあ……はあ……た、倒した……」

涼「は、早くメビウスさんと未来ちゃんを……」

メビウス「う……」

未来「み、皆さん……」

セブン「しっかりしろメビウス! 未来!」

エース「ったく情けねえなあ……ほら、肩貸してやるから立て!!」

やよい「未来ちゃん、メビウスさん、大丈夫ですか?」

未来「す、すみません……」

メビウス「僕が情ないばっかりに……」

夢子「ほんとよ! 敵はもう私達がたおし……」

ナックル「甘いわぁ!!」

千早「きゃあっ!?」

ジャック「ま、まだ生きて……」

ナックル「エネルギー切れ寸前の貴様らの攻撃なぞ、蚊ほども効かんわ!!」

ガッツ「ウルトラ兄弟、貴様らの光エネルギーを使い、ヤプールの封印を解かせてもらうぞ!」

ナックル「メビウスを囮に使い、貴様らウルトラ兄弟をおびき出す。これが我々の作戦だ!!」

セブン「な、なんだと!?」

マン「私達は、まんまと敵の罠に……」

ナックル「ふふふ……ふはははははは!!」

「う、ウルトラ兄弟が……」

「は、磔にされちまった……」


未来「……放して」

ナックル「ああ?」

メビウス「放せ……兄さん達を!!」

未来「姉さん達を!!」


「「放せー!!」」


ガッツ「貴様には、もう用は無い……」

ナックル「消えろ!!」

メビウス「がはっ!?」

未来「わ、私は……」

ナックル「さあ、蘇れヤプールよ!!」

ガッツ「これでこの星は、頂いたも同然だ!!」

ナックル「ふふふ……ふははははは!!」

メビウス「未来ちゃん……」

未来「プロデューサーさん……」

未来「私達、ここで死んじゃうんですか?」

メビウス「希望は、捨てちゃいけない……」

未来「でも、私達は負けた……それに、姉さん達も……」

メビウス「……」

未来「もう、打つ手は……」

メビウス「未来ちゃん、姉さん達から何て言われた?」

未来「え?」

メビウス「大切なのは、最後まで諦めず、立ち向かう事……」

未来「最後まで……」

メビウス「最後まで諦めなければ、必ず勝てる……希望を捨てちゃいけない」


「立てー!! 立ってくれー!!」


未来「あ……」


「負けないでー!!」

「負けるなー!! ウルトラマーン!!」

未来「あの人達は、ウルトラマンの勝利を信じている……」

メビウス「僕達は、あの人達の声に応えなくちゃいけない」

未来「そうだ、私はウルトラマンであり、アイドルなんだ……
   声援を送ってくれる人達の為に、ここで立ち止まっちゃいけないんだ……!!」

メビウス「行こう未来ちゃん!!」

未来「はい!!」

ガッツ「うるさい虫けら共め! 死ね……」


「「でりゃあああっ!!」」


ガッツ「ぬあぁっ!?」

ナックル「な、何だと!? お、お前達には、もう戦うエネルギーは残っていないはずだ!」

メビウス「どんな困難に直面しても」

未来「絶対に諦めず、最後まで立ち向かう」

メビウス「それがウルトラマンであり」

未来「アイドルなんだ!!」


「「おりゃあああっ!!」」

マン「立派なものだ」

やよい「未来ちゃんもメビウスさんも、大丈夫そうですね」

セブン「ああ、俺達が教える事は、何も無さそうだな」

伊織「ふん! まだまだひよっこよ!」

千早「確かにそうね。まだまだ経験値が無さ過ぎる」

ジャック「だが、彼はもう一人前の戦士だ」

夢子「あの子も、一人前のアイドルよ」

涼「この先どんな苦しい事があっても、二人なら乗り越えて行けるだろうね」

エース「どんな奴が来ても、あの二人なら負けたりしねえよ」

「「メビュームシュート!!!」」


ガッツ「ぐぎゃああああっ!!」

ナックル「お、おのれぇ!!」


「「メビウスパンチ!!」」


ナックル「ぐはぁっ!?」

未来「今の内に!!」

メビウス「兄さん達、今助けます!」

未来「だ、大丈夫ですか?」

伊織「新人に心配されるなんて、私も落ち目かしら……?」

メビウス「良かった、元気みたいですね!!」

伊織「う、うるさいわね!!」

メビウス「ご、ごめんなさい……」

ナックル「ふふふ……ウルトラ兄弟共、見ろ!! ヤプールの怨念が復活するぞ!!」

マン「なに!?」

Uキラーザウルス「グウウゥ……」

ジャック「Uキラーザウルス……」

メビウス「こいつが……」

エース「畜生、こいつはやばいな……」

ナックル「Uキラーザウルスは、
     お前達が戦った時よりもパワーアップしている!! 貴様らに勝ち目は……!」

ヤプール「消えろ……」

ナックル「え? ぐぎゃあああああっ!?」

セブン「なに!?」

未来「な、何で仲間を……」

ヤプール「仲間だぁ? こいつらは単なる捨て駒だ!!
     この俺様が復活する為のなぁ……ぐははははははは!!」

伊織「こ、こいつ!」

夢子「ヤプール……お前は本物の悪魔だ!!」

ヤプール「そう、我々は暗黒より生まれ、全てを暗黒に染める者……
     ウルトラ兄弟、そしてアイドル共!! 貴様らの光、今度こそ消し去ってくれるわ!!」


Uキラーザウルス・ネオ「キシャアアアアアァッ!!」


マン「な、何て大きさだ……」

Uキラーザウルス・ネオ「キシャアアアアァッ!!」

やよい「み、みんな逃げて!!」

セブン「ぬああっ!?」

伊織「がはっ!?」

マン「ぐうぅ……」

ヤプール「ぐはははは!! 死ねえ、死んでしまえ!!
     我らの怨念の力の前に、貴様らは屈するのだ!!」

千早「こ、このままじゃ……」

夢子「もう、まともに攻撃する力も……」

エース「畜生……」

涼「負けない……絶対に!」

未来「ウルトラマンは、絶対に負けない!!」

メビウス「絶対に諦めない!!」

ヤプール「小賢しい……消えてなくなれい!!」

マン「まずい!」

やよい「逃げて!! 未来ちゃん、メビウスさん!!」

未来「あ……」

メビウス「うわああっ!!」

?「「てりゃああああっ!!!」」


ヤプール「ぬおおっ!?」

メビウス「……え?」

伊織「こ、この光は……」

マン「全く、来るのが遅いぞ……ゾフィー! タロウ!」

やよい「春香さん!! 愛ちゃん!! 来てくれたんですね!!」

ゾフィー「すまん、遅くなった」

春香「シールドを壊すのに手間取って……ごめんねみんな!」

タロウ「でも、僕達が来たからにはもう大丈夫!!!」

愛「皆さんの分の、光エネルギーも持って来てますから、安心して下さい!!!」

ヤプール「死ねえ!!」

ゾフィー「おっと!」

タロウ「うお!? 危ない危ない!!」

ゾフィー「ウルトラマン、セブン、受け取れ!!」

春香「やよい、伊織、光エネルギーだよ!!」

マン「力が……」

やよい「漲る!!」


「「シュワッチ!!」」

「「デュワッ!!」」


タロウ「ジャック兄さん、エース兄さん!!」

愛「千早さん、涼さん、夢子さん!!! 受け取って下さい!!!」


エース「よっしゃー!!」

夢子「これで思う存分暴れられる!!」


「「ヘアァッ!!」」

「「「トワアアアァッ!!!」」」


ゾフィー「メビウス!!」

春香「未来ちゃん!!」

未来「うう……」

メビウス「うおお!!」


「「シュワッ!!!」」

ゾフィー「メビウス、未来。ウルトラ兄弟と、
     765プロ・876プロアイドルの力を合わせ、この悪魔を倒すぞ!!」

メビウス「はい!!」

未来「はい!!」

春香「随分と、好き勝手してくれたみたいだね」

愛「ヤプール!!! 
  ギッタンギッタンのメッタンメッタンにして、二度と復活できないようにしてやります!!!」

ヤプール「何人集まろうと同じだ!! 一人残らず消し去ってくれるわぁ!!」

セブン「全快の俺達に、敵うと思うなよ!!」

伊織「その自慢の触手、全部たたっ斬ってやる!!」


「「アイスラッガー!! でりゃああああっ!!」」


エース「へへへ……腕がなるぜ!!」

夢子「全力で行くわよ……涼、エース!!」

涼「斬って斬って斬りまくる!!」

エース「行くぜえええぇっ!!!」


「「「ウルトラギロチン!!! てええええぇい!!!」」」


ジャック「僕達も行くよ!!」

千早「はい!!」


「「ウルトラスパーク!! てりゃあああっ!!」」


やよい「プロデューサー、これまでのお返しをしてやりましょう!!」

マン「ああ、千倍、万倍……いや、百億倍にして返してやる!!」


「「ウルトラスラッシュ!! とりゃあああああっ!!」」


ヤプール「ぐおおおおっ!? こ、この虫けらがあ!!」

愛「よーし、タロウさんいつものいきましょうか!!!」

タロウ「兄さん達が随分とお世話になったんだ。そのお礼をしなくちゃね!!」

愛「ふん!!! はあぁ……」


「「ストリウムこーせん!!! とあああああぁっ!!!」」


春香「プロデューサーさん、本気で撃っちゃいます?」

ゾフィー「本気を出すと、地球ごと破壊しちゃうからさすがに出来ないな」

春香「昔はしょっちゅう、本気で撃とうとしてたくせに」

ゾフィー「それは今する話じゃないだろ」

春香「そうですね。早くしないと、活躍の場が無くなっちゃいます!」

ゾフィー「隊長としての、威厳を見せねば!!」


「「M87光線!! はあぁっ!!」」

ヤプール「ぬおおおっ!! おのれ……おのれええぇ!!」

マン「決めろ、メビウス、未来!!」

やよい「ヤプールに止めを!!」

未来「はい!! この一撃に全てをかける!!」

メビウス「行くよ未来ちゃん!!」

未来「行きましょうメビウスさん!! 希望の未来を、守る為に!!」


「「メビュームシュートォ!!!」」


ヤプール「この俺が……この俺がぁ!!」


「「消えて、無くなれー!!」」


ヤプール「ぐぎゃあああああああっ!!!」

メビウス「はあ……はあ……」

未来「倒した、の?」

マン「ああ、私達の勝利だ」

未来「やった……やったー!!」


セブン「終わったな……」

伊織「いえ、まだ終わりじゃないわ」

千早「まだ、アイドルとしての戦いが残ってる」

ジャック「アイドルとしての」

エース「戦い?」

~数日後 ライブ会場~


未来「つ、遂にこの日が……」

メビウス「き、緊張するね……」

ゾフィー「お前は出ないから、緊張しなくて良いだろ」

メビウス「いや、未来ちゃんの事を考えると、何だか……」

マン「心配するな。この日の為に、レッスンして来たんだろ?」

やよい「それに、何かあったら私達がちゃんとフォローします!!」

伊織「あんたは舞台袖から、見守ってれば良いのよ」

メビウス「は、はい!!」

夢子「そういえば未来」

未来「何ですか、夢子姉さん?」

夢子「私はあんたの姉になったつもりは無いんだけど」

未来「良いじゃないですか!! ウルトラ兄弟ならぬ、アイドル姉妹みたいな感じで……」

メビウス「そうですよ夢子姉さん!! これは新たなユニットとして売れるんじゃ……」

夢子「お前も姉さんって呼ぶんかい!!」

涼「姉妹って、僕男なんだけど……」

未来「涼兄さんは、兄さんって呼びます!!」

春香「こんなかわいい妹が出来て、凄い嬉しいな!」

愛「でも、年上の妹って何だかおかしいような気も……」

伊織「ま、気にしなくていいんじゃない?」

千早「私も、そう思うわ」

愛「うーん……そうですね!!! 気にする程の事じゃないですよね!!!」

やよい「家族が増えて、私とーっても嬉しいです!! これからもよろしくね、未来ちゃん!!」

未来「はい!! 春香姉さん、やよい姉さん、伊織姉さん、
   千早姉さん、夢子姉さん、涼兄さん、愛姉さん……改めて、よろしくお願いします!!」

ジャック「このライブは、千早達が……」

エース「構成とか会場の手配も、ほとんど自分達で進めたらしいぜ」

セブン「俺達が眠ってる間に、一回りも二回りも成長したな」

マン「やはり彼女達は、私達の力が無くても、アイドルとして生きて行けるだろう」

ゾフィー「だが、それで良いのか?」

セブン「嫌だね」

ジャック「千早と約束しましたからね。どんな時も傍に居るって」

エース「それに、まだまだ俺達が居ねえと、危なっかしいところも多いからなぁ」

マン「私達は、プロデューサーだ。彼女達をトップアイドルにするまで、傍を放れるわけにはいかない」

タロウ「まあ、トップアイドルになった後も、一緒に居るつもりですけどね!!」

メビウス「兄さん達、そろそろ開演の時間ですよ!!」

マン「もうそんな時間か」

やよい「プロデューサー、見ていてくださいね」

伊織「あんた達が寝てる間に、私達がどれだけ成長したか見せてあげるわ!」

千早「精一杯歌いますから、ちゃんと聴いてくださいね?」

夢子「私達のパフォーマンスに、度肝抜かれるんじゃないわよ!!」

涼「それじゃあ、行ってきます!!」

未来「ねえ、プロデューサーさん」

メビウス「なに?」

未来「私、まだまだ歌もダンスも下手ですけど……これからも一緒に、居てくれますか?」

メビウス「当り前だよ。君と初めて出逢った時から、
     君と僕は一心同体さ。放れたりなんてしないよ」

未来「えへへ……プロデューサーさん」

メビウス「未来ちゃん」

未来「行ってきます!!」

メビウス「行ってらっしゃい!!」

終わりです。ありがとうございました


未来へ飛びたて

ウルトラの光を信じて

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