老人ホーム
小毬「こんばんわっ!」
「おお小毬ちゃんか」
「よぉ来た、よぉ来た…お、今日も理樹くんと一緒かい」
理樹(小毬さんの一件のあと、僕はたびたび彼女と2人でここへ遊びに来るようになった)
小毬「ねえ理樹君、そういえばお爺ちゃんに話があるって言ってなかった?」
理樹「言ってたよ。ちょっと行ってくるね」
小毬「うんっ、いってらっしゃ~い」
理樹(そう、僕には小次郎さんとの大事な話があるのだ……)
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小次郎部屋前
理樹「よし…」
コンコン
理樹「小次郎さん、折り入って話があります!ずばり小毬さんを僕に…」
小次郎「くぅおるぁぁぁぁあ!!!!ノックぐらいせんかぁぁあぁぁっ!!」
理樹(恒例の怒号が響く。いつも両隣の部屋の人が不憫で仕方がない)
理樹「だからノックしてるじゃない!」
小次郎「ふんっ、さあ早く掃除してもらおうか」
理樹「もう、そんな言い方じゃもうやってあげないよ?……じゃなくて!」
小次郎「なんじゃ?」
理樹「小次郎さんにすごく大切な話があるんだよ」
小次郎「言ってみろ」
理樹(さっきのやりとりのせいで気合いがすっかり削げてしまいそうだ…)
理樹「すぅ……小毬さんを僕にください!」
理樹(よし、前みたいに「元気が無い」とツッコまれないぐらい大きな声で言えたぞ!)
小次郎「なるほど……そういう訳か…」
理樹「………」
小次郎「お前には本当に大きな借りがある。小毬を救ってくれたことには感謝してもしきれん。うむ…」
理樹「!」
小次郎「………誰がお前なんぞに渡すかぁぁああぁぁーっ!!!!」
理樹「ええーっ!?今許してくれる感じだったのに!」
小次郎「小僧、貴様に小毬はもったいなすぎる!!その辺のネコがお似合いじゃっ」
理樹「なにもそこまで言わなくても……」
理樹(小毬さんと付き合うことを考えていた僕だったけどこれは失策だったかな…これからどうなってしまうのか前途多難だ)
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